JP3464991B2 - 半導体レーザ発光装置の製造方法 - Google Patents

半導体レーザ発光装置の製造方法

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JP3464991B2 JP2001355467A JP2001355467A JP3464991B2 JP 3464991 B2 JP3464991 B2 JP 3464991B2 JP 2001355467 A JP2001355467 A JP 2001355467A JP 2001355467 A JP2001355467 A JP 2001355467A JP 3464991 B2 JP3464991 B2 JP 3464991B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、III-V族化合物半
導体及びそれを用いた半導体装置の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、次世代の高密度光ディスク用光源
として青紫色光を出力する半導体レーザ素子に対する要
望が高まり、特に波長帯域が青紫色光と比較的に短波長
帯で動作可能な窒化ガリウム(GaN)系のIII-V族化
合物半導体からなる発光素子の研究開発が盛んに行なわ
れている。 【0003】窒化ガリウム系半導体は、化学的に安定で
且つ高硬度であるため、砒化ガリウム(GaAs)又は
燐化インジウム(InP)のような他のIII-V族化合物
半導体の製造プロセスで用いられているウエットエッチ
ング法を用いることができない。このため、通常、窒化
ガリウム系半導体に対するエッチングにはドライエッチ
ング法が用いられている。 【0004】しかしながら、ドライエッチング法はウエ
ットエッチング法と比べて、エッチング対象の半導体層
を選択的にエッチングしたり、所望の膜厚でエッチング
を停止するというような制御が困難である。 【0005】例えば、エッチング対象の半導体層におけ
るエッチングの停止位置が窒化ガリウム系半導体レーザ
素子の動作特性にどのような影響を及ぼすかが、論文
「第61回応用物理学会学術講演会 講演予稿集第1分
冊 p.325(7p-L-4),2000.9.」に報告されている。この論
文には、半導体レーザ素子における動作電流を低減する
には、活性層上に設けるp型クラッド層のエッチング後
の膜厚を正確に制御する必要があることが述べられてい
る。 【0006】また、他の論文「第47回応用物理学関係
連合講演会 講演予稿集第1分冊 p.378(30a-YQ-7),200
0.3.」には、窒化物系半導体レーザ素子に対するドライ
エッチング時の実時間深さの測定に関する報告がされて
いる。しかしながら、本論文には、半導体層に対するエ
ッチングの制御方法については報告されていない。 【0007】ところで、従来の窒化物系半導体に対する
ドライエッチング処理は、AlxGa1-xN(但し、0≦
x≦1である)のように、混晶組成がそれぞれ異なる複
数の半導体層の積層体に対して行なわれるため、各半導
体層に対してエッチングレートをそれぞれ測定してお
き、測定された各エッチングレートに基づいてエッチン
グ時間を管理しながら行なわれている。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のIII-V族化合物半導体に対するドライエッチング法
は、エッチングレートを組成が異なる半導体層ごとに測
定し且つ管理する必要がある。その上、温度及びプラズ
マ状態等のドライエッチング条件をも制御し且つ管理す
る必要があるため、生産性及び歩留りが低下し、さらに
はコストの高騰を招くという問題がある。 【0009】本発明は、前記従来の問題を解決し、III-
V族化合物半導体に対するエッチング制御を容易に且つ
確実に行なえるようにすることを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、エッチング対象となるIII-V族化合物半
導体の下側の少なくとも一部に、エッチング停止層を設
ける構成とする。 【0011】具体的に、本発明に係る半導体の製造方法
は、第1の半導体層の上に、エッチング停止層を形成す
る第1の工程と、エッチング停止層の上に、III-V族化
合物半導体からなる第2の半導体層を形成する第2の工
程とを備え、エッチング停止層のドライエッチングによ
るエッチングレートは、第2の半導体層のエッチングレ
ートよりも小さい。 【0012】本発明の半導体の製造方法によると、エッ
チング停止層の上に、III-V族化合物半導体からなる第
2の半導体層を形成する。このエッチング停止層のドラ
イエッチングによるエッチングレートは、第2の半導体
層のエッチングレートよりも小さい。このため、第2の
半導体層に対してドライエッチングを選択的に行なえる
ので、第1の半導体層に対するオーバエッチを防止する
ことができる。すなわち、III-V族化合物半導体からな
る第2の半導体層に対するドライエッチングの制御性が
容易となる。 【0013】本発明の半導体の製造方法は、第1の工程
において、エッチング停止層を、アルミニウムを含むII
I-V族化合物半導体により形成することが好ましい。こ
のように、エッチング停止層をIII-V族化合物半導体に
より形成すると、該エッチング停止層が第2の半導体層
と同等の化合物半導体となるため、第2の半導体層の結
晶性が劣化する虞がない。さらに、アルミニウムを含む
III-V族化合物半導体はエッチングに対する耐性が向上
するため、第2の半導体層に対するドライエッチングの
選択性が良好となる。その上、通常の半導体製造装置の
ままでエッチング停止層を形成することができる。 【0014】この場合に、第2の半導体層がアルミニウ
ムを含み、第1の工程において、エッチング停止層のア
ルミニウムの組成を、第2の半導体層のアルミニウムの
組成よりも大きくなるように形成することが好ましい。
このようにすると、III-V族化合物半導体においてアル
ミニウムの組成が大きい方がエッチングレートが小さく
なるため、エッチング停止層はその機能を確実に発揮す
ることができる。 【0015】本発明の半導体の製造方法は、第1の工程
において、エッチング停止層を、AlxGa1-xN(但
し、0≦x≦1である)とAlyGa1-yN(但し、0≦
y≦1、x≠yである)とを交互に積層してなる超格子
層とすることが好ましい。 【0016】この場合に、エッチング停止層を、波長が
約360nm以上且つ500nm以下の光を反射する膜
厚を持つ反射鏡とすることが好ましい。このようにする
と、製造された半導体からレーザ素子を作製した場合
に、該レーザ素子から放出される自然放出光を外部に漏
らすことなく、誘導放出光として有効に導くことが可能
となる。 【0017】本発明の半導体の製造方法において、エッ
チング停止層が、III-V族窒化物半導体に含まれる元素
と、III-V族窒化物半導体の導電性を決定する不純物元
素とからなることが好ましい。このようにすると、第2
の半導体層がIII-V族窒化物半導体である場合に、エッ
チング停止層を形成するための新たな原料が不要とな
る。従って、半導体製造装置に何らの変更を加えること
なく、エッチング停止層を容易に且つ確実に形成するこ
とができる。 【0018】この場合に、III-V族窒化物半導体に含ま
れる元素が窒素であり、不純物元素がシリコンであるこ
とが好ましい。このようにすると、第2の半導体層がII
I-V族窒化物半導体からなる場合に、例えば窒素源とし
てアンモニアを用い、シリコン源としてシランガスを用
いれば、エッチング停止層を、例えば窒化シリコンから
なる絶縁膜により構成することができる。その結果、第
2の半導体層とのエッチング選択比を大きくすることが
できるので、第2の半導体層に対するエッチング制御性
が向上する。 【0019】また、この場合に、不純物元素がマグネシ
ウムであることが好ましい。このようにすると、エッチ
ング停止層がp導電型を示すため、導電性に優れたエッ
チング停止層を得ることができるため、得られた半導体
から半導体素子を形成しても、該素子の動作特性に悪影
響を与えにくくなる。 【0020】この場合のマグネシウムの不純物濃度は、
約1×1020cm-3以上であることが好ましい。このよ
うに、III-V族窒化物半導体においてマグネシウムの不
純物濃度を約1×1020cm-3以上とすると、エッチン
グレートが低下するため、第2の半導体層に対するエッ
チング制御性が向上する。 【0021】本発明の半導体の製造方法は、第2の工程
よりも後に、2の半導体層に対してドライエッチングを
行なう第3の工程をさらに備え、第3の工程が、エッチ
ング停止層を検出したときに、第2の半導体層に対する
エッチングを停止することが好ましい。このようにする
と、第2の半導体層のドライエッチング中に、エッチン
グ停止層を確認することが可能となるため、第2の半導
体層に対するエッチングを確実に行なえる。 【0022】この場合に、第3の工程が、第2の半導体
層の表面にレーザ光を照射し、該レーザ光により励起さ
れて発せられるフォトルミネッセンス光を受光し、受光
したフォトルミネッセンス光の波長の変化を検出するこ
とにより、エッチング停止層の表面が露出したことを推
定する工程とを含むことが好ましい。 【0023】また、この場合に、第3の工程が、第2の
半導体層の表面にX線を照射し、該X線の回折角度を測
定する工程と、第2の半導体層による回折角度の変化を
検出することにより、エッチング停止層の表面が露出し
たことを推定する工程とを含むことが好ましい。 【0024】本発明に係る半導体装置の製造方法は、基
板上に、活性層を含む第1の半導体層、エッチング停止
層及びIII-V族化合物半導体からなる第2の半導体層を
順次形成する工程と、第2の半導体層に対して選択的に
ドライエッチングを行なう工程とを備え、エッチング停
止層のドライエッチングによるエッチングレートは、第
2の半導体層のエッチングレートよりも小さい。 【0025】本発明の半導体装置の製造方法によると、
エッチング停止層の上に、III-V族化合物半導体からな
る第2の半導体層を形成する。このエッチング停止層の
ドライエッチングによるエッチングレートは、第2の半
導体層のエッチングレートよりも小さい。従って、第2
の半導体層に対してドライエッチングを選択的に行なえ
るため、エッチング領域に第2の半導体層が残ることも
なく、第1の半導体層がエッチングされることもない。
すなわち、III-V族化合物半導体からなる第2の半導体
層に対するドライエッチングの制御性が容易となる。 【0026】 【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の第1
の実施形態について図面を参照しながら説明する。 【0027】図1(a)〜図1(c)乃至図5(a)〜
図5(c)は本発明の第1の実施形態に係る半導体の製
造方法及び該半導体を用いた半導体レーザ装置の製造方
法の工程順の断面構成を示している。 【0028】第1の実施形態においては、エッチング停
止層を設けたIII-V族窒化物半導体から半導体レーザ装
置を作製する際のドライエッチングによるリッジ部の加
工時に、エッチング対象であるp型クラッド層に対する
エッチング選択性を容易且つ確実にする。 【0029】まず、径が約5.1cm(2インチ)のサ
ファイアからなる基板11を用意し、その表面を酸性の
水溶液により洗浄する。続いて、洗浄した基板11を、
例えば有機金属気相成長(MOVPE)装置の反応炉内
のサセプタ(図示せず)に保持し、反応炉を真空に排気
する。続いて、反応炉内を、圧力が約300×133.
322Pa(300Torr)の水素雰囲気とし、温度
を約1100℃にまで昇温し基板11を加熱して、基板
表面のサーマルクリーニングを約10分間行なう。 【0030】次に、図1(a)に示すように、反応炉を
約500℃にまで降温した後、基板11上に、供給量が
約25μmol/minのトリメチルガリウム(TM
G)と、供給量が約7.5L/minのアンモニア(N
3 )ガスと、水素からなるキャリアガスとを同時に供
給することにより、厚さが約20nmの窒化ガリウム
(GaN)からなる低温バッファ層(図示せず)を成長
する。このとき、V族原料であるアンモニアガスとIII
族原料であるTMGとの供給比の値は、約6500であ
る。 【0031】続いて、反応炉内の温度を約1000℃に
まで昇温し、n型ドーパントとしてシラン(SiH4
ガスをも供給しながら、低温バッファ層の上に、厚さが
約4μmでシリコン(Si)の不純物濃度が約1×10
18cm-3のn型GaNからなるn型コンタクト層12を
成長する。続いて、n型コンタクト層12の上に、III
族原料としてトリメチルアルミニウム(TMA)をも供
給しながら、厚さが約0.7μmでSiの不純物濃度が
5×1017cm-3のn型Al0.07Ga0.93Nからなるn
型クラッド層13を成長する。続いて、n型クラッド層
13の上に、厚さが約100nmでSiの不純物濃度が
約1×1018cm-3のn型GaNからなるn型光ガイド
層14を成長する。 【0032】その後、反応炉内の温度を約800℃にま
で降温し、キャリアガスを水素から窒素に変更し、厚さ
が約3nmのIn0.1Ga0.9Nからなる3層の歪量子井
戸と、厚さが約9nmのGaNからなる2層のバリア層
とを交互に積層して、多重量子井戸(MQW)活性層1
5を成長する。ここで、歪量子井戸層の成長時には、II
I 族原料にTMIとTMGとを供給し、バリア層の成長
時には、III 族原料にTMGを供給する。 【0033】その後、再度、反応炉内の温度を約100
0℃にまで昇温し、キャリアガスを窒素から水素に戻し
て、基板11上に、III 族原料のTMA及びTMGと、
V族原料のアンモニアガスと、p型ドーパントであるビ
スシクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2 Mg)ガ
スとを供給しながら、MQW活性層15の上に、厚さが
約20nmでMgの不純物濃度が約5×1017cm-3
p型Al0.15Ga0.85Nからなるキャップ層16を成長
する。続いて、キャップ層16の上に、TMAの供給を
止めて、厚さが約100nmでMgの不純物濃度が約1
×1018cm-3のp型GaNからなるp型光ガイド層1
7を成長する。 【0034】続いて、III 族原料にTMAを追加して、
p型光ガイド層17の上に、厚さが約200nmでMg
の不純物濃度が約5×1017cm-3のp型Al0.07Ga
0.93Nからなるp型第1クラッド層18を成長する。続
いて、p型第1クラッド層18の上に、アルミニウムの
組成がp型第1クラッド層18よりも大きく且つ厚さが
約50nmでMgの不純物濃度が約5×1017cm-3
p型Al0.10Ga0.90Nからなるエッチング停止層19
Aを成長する。続いて、エッチング停止層19Aの上
に、厚さが約0.4μmでMgの不純物濃度が約5×1
17cm-3のp型Al0.07Ga0.93Nからなるp型第2
クラッド層20を成長する。 【0035】ドライエッチング法により、p型半導体層
に電流狭搾用のリッジ部を形成する際には、エッチング
停止層19Aでエッチングを停止するため、p型クラッ
ド層として光学的に機能するp型半導体層のエッチング
後の残し厚は、厚さが約200nmのp型第1クラッド
層18と、厚さが約50nmのエッチング停止層19A
との約250nmとなる。ここで、半導体層のエッチン
グ後の残し厚とは、半導体層におけるエッチング後に残
したい部分の設計膜厚をいう。その後、p型第2クラッ
ド層20の上に、厚さが約0.1μmでMgの不純物濃
度が1×1018cm-3のp型GaNからなるp型コンタ
クト層21を成長する。 【0036】次に、図1(b)に示すように、p型コン
タクト層21まで成長した基板11を反応炉から取り出
し、p型コンタクト層21の表面を有機溶剤により洗浄
し、さらにフッ酸系のウエットエッチングによりクリー
ニングした後、例えばプラズマCVD法を用いて、p型
コンタクト層21の上に全面にわたって厚さが約0.1
μmの二酸化シリコン(SiO2 )からなる第1の酸
化絶縁膜22Aを堆積する。 【0037】次に、図1(c)に示すように、スピナー
を用いて、第1の酸化絶縁膜22Aの上に全面にわたっ
て第1のレジスト膜51Aを塗布する。 【0038】次に、図2(a)に示すように、フォトリ
ングラフィ法により、第1のレジスト膜51Aから、マ
スク幅が約2μmで且つ約500μmピッチのストライ
プ状の第1のレジストパターン51Bを、窒化ガリウム
結晶の晶帯軸の<1−100>方向に延びるように形成
する。なお、本願明細書においては、晶帯軸を表わす指
数の反転は、便宜上、反転を示す指数の前に負符号”
−”を付すことによって表わす。 【0039】次に、図2(b)に示すように、第1のレ
ジストパターン51Bをマスクとして、第1の酸化絶縁
膜22Aに対して、フッ酸系の水溶液を用いたウェット
エッチングを行なって、第1の酸化絶縁膜22Aから、
ストライプ形状が転写された第1の絶縁性パターン22
Bを形成する。その後、図2(c)に示すように、第1
のレジストパターン51Bを有機溶剤により除去する。 【0040】次に、図3(a)に示すように、第1の絶
縁性パターン22Bをマスクとして、p型第2クラッド
層20に対して、例えば塩素(Cl2 )ガスを用いたド
ライエッチングを行なうことにより、p型第2クラッド
層を、第1の絶縁性パターン22Bが転写されたリッジ
形状にパターニングする。ここでは、p型第2クラッド
層20のエッチングは、あらかじめ設定したエッチング
時間に基づいて行なう。 【0041】第1の実施形態においては、エッチング対
象のp型第2クラッド層20の下にエッチング停止層1
9Aを設けているため、エッチング時間のマージンが大
きくなるので、p型第1クラッド層18に対するエッチ
ングが防止され、所定の厚さが確保されるので、所定の
光学的特性を得ることができる。 【0042】次に、図3(b)に示すように、プラズマ
CVD法を用いて、エッチング停止層19の上に、リッ
ジ状のp型第2クラッド層20、p型コンタクト層21
及び第1の絶縁性パターン22Bを含む全面にわたっ
て、厚さが約0.1μmの二酸化シリコンからなる第2
の酸化絶縁膜22Cを堆積する。 【0043】次に、図3(c)に示すように、スピナー
を用いて、第2の酸化絶縁膜22Cの上に全面にわたっ
て第2のレジスト膜52Aを塗布する。 【0044】次に、図4(a)に示すように、フォトリ
ングラフィ法により、第2のレジスト膜52Aから、マ
スク幅が約40μmで且つピッチが約500μmのスト
ライプ状の第2のレジストパターン52Bを、窒化ガリ
ウム結晶の晶帯軸の<1−100>方向に延び且つその
中央部分でp型コンタクト層21を覆うように形成す
る。 【0045】次に、図4(b)に示すように、第2のレ
ジストパターン52Bをマスクとして、第2の酸化絶縁
膜22Cに対して、フッ酸系の水溶液を用いたウェット
エッチングを行なって、第2の酸化絶縁膜22Cから、
第2のレジストパターン52Bのストライプ形状が転写
された第2の絶縁性パターン22Dを形成する。その
後、図4(c)に示すように、第2のレジストパターン
52Bを有機溶剤により除去する。 【0046】次に、図5(a)に示すように、第2の絶
縁性パターン22Dをマスクとして、n型コンタクト層
12が露出するまで、例えば塩素(Cl2 )ガスを用い
たドライエッチングを行なう。 【0047】次に、図5(b)に示すように、蒸着法等
により、露出したn型コンタクト層12の上面に、チタ
ン(Ti)とアルミニウム(Al)との積層体からなる
n側電極23を形成する。 【0048】次に、図5(c)に示すように、第2の絶
縁性パターン22Dに対してフッ酸系の水溶液によるウ
ェットエッチングを選択的に行なって、p型コンタクト
層21を露出する。続いて、蒸着法等により、第2の絶
縁性パターン22D及びp型コンタクト層21の上面
に、ニッケル(Ni)と金(Au)との積層体からな
り、p型コンタクト層21と電気的に接続されるp側電
極24を形成する。 【0049】次に、図示はしていないが、レーザ素子の
共振器構造を、ドライエッチング及びへき開によって形
成し、その後、へき開した共振器の各端面にそれぞれ反
射率が90%及び70%の、二酸化シリコン及び二酸化
チタンからなる高反射コートを形成する。ここでは、共
振器長は1mm程度としている。 【0050】以上説明したように、第1の実施形態は、
半導体レーザ素子を構成する半導体層における、エッチ
ング対象の半導体層の下側にドライエッチング用のエッ
チング停止層19を設けていることを特徴とする。 【0051】エッチング停止層19を設けた半導体層か
ら半導体レーザ装置を作製すると、以下に述べるように
優れた動作特性を達成することができる。 【0052】第1の実施形態に係る半導体レーザ装置
は、図3(a)に示すドライエッチング工程において、
エッチング対象であるp型第2クラッド層20に対して
ドライエッチングを行なう際には、p型第2クラッド層
20の下側に設けたp型Al0. 10Ga0.90Nからなるエ
ッチング停止層19Aにより、エッチング時間にマージ
ンが生じる。なぜなら、エッチング停止層19Aのエッ
チングレートは、Alの組成が0.10であり、第2p
型クラッド層20のAlの組成の0.07よりも大きい
ため、p型第2クラッド層20のエッチングレートより
も小さくなるからである。 【0053】従って、p型第2クラッド層20に対する
エッチング量(深さ)は、時間で制御するものの、エッ
チング時間が所定時間を超えてしまったような場合であ
っても、エッチング停止層19Aに対するエッチングレ
ートはp型第2クラッド層20のエッチングレートより
も小さくなる。このため、第1のp型クラッド層18は
所定の膜厚を、容易に且つ確実に残すことができ、ドラ
イエッチングによる加工時の膜厚の制御性が向上する。 【0054】第1の実施形態により作製した半導体レー
ザ装置に、実際に室温で直流電流を印加すると、連続発
振動作に到り、レーザ発振のしきい値電流は約45mA
で、スロープ効率は約1.0W/Aであることを確認し
ている。 【0055】一方、エッチング停止層19Aを設けない
従来の半導体レーザ装置は、室温で連続発振するもの
の、しきい値電流は約70mAで、スロープ効率は約
0.5W/Aである。 【0056】このように、第1の実施形態によると、エ
ッチング対象のp型第2クラッド層20の下側にエッチ
ング停止層19Aを形成するため、第1p型クラッド層
18の膜厚(残し厚)を高精度で制御できるようにな
る。このため、p型第2クラッド層20にエッチング残
りが生じることなく、且つ、第1p型クラッド層18の
膜厚にも、所望の膜厚、すなわち最適値を得ることがで
きる。その結果、MQW活性層15における光閉じ込め
効率が大幅に改善される。これは、MQW活性層15に
対するエッチングダメージが防止されていることによ
る。 【0057】さらに、基板11上にエッチング停止層1
9Aを形成すると、径が約5.1cmの基板面内で、エ
ッチングの残し厚のばらつきが抑制されるため、半導体
レーザ装置の歩留りが向上するので、コストの低減に大
きく寄与する。 【0058】(第1の実施形態の第1変形例)以下、本
発明の第1の実施形態の第1変形例について図面を参照
しながら説明する。 【0059】図6は本発明の第1の実施形態の第1変形
例に係る半導体の製造方法及び該半導体を用いた半導体
レーザ装置の断面構成を示している。図6において、図
5(c)に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符
号を付すことにより説明を省略する。 【0060】第1変形例に係るエッチング停止層19B
は、超格子構造により形成されていることを特徴とす
る。そのエッチング停止層19Bの形成方法について図
7を用いて説明する。 【0061】図7は第1変形例に係るエッチング停止層
19Bの断面構成を示している。 【0062】まず、図7に示すように、MOVPE法等
により、第1の実施形態と同様に、p型Al0.07Ga
0.93Nからなるp型第1クラッド層18を成長し、続い
て、それぞれ、厚さが約5nmで、Mgの不純物濃度が
約5×1017cm-3である、p型Al0.10Ga0.90Nか
らなる第1層19aとp型Al0.02Ga0.98Nからなる
第2層19bとを1対とし、これを5対分成長させるこ
とにより、総膜厚が約50nmの超格子構造を持つエッ
チング停止層19Bを形成する。 【0063】続いて、エッチング停止層19Bの上に、
厚さが約0.4μmでMgの不純物濃度が約5×1017
cm-3のp型Al0.07Ga0.93Nからなるp型第2クラ
ッド層20を成長する。 【0064】この後は、第1の実施形態と同様に、p型
コンタクト層21を成長し、さらに、p型コンタクト層
21及びp型第2クラッド層20に対して、エッチング
停止層19Bが露出するまで、リッジ状のドライエッチ
ングを行なう。さらに、n側電極23を設けるためのド
ライエッチングと、p側電極24を形成する。 【0065】第1変形例に係る半導体レーザ装置は、p
型第2クラッド層20に対してドライエッチングを行な
う際には、p型第2クラッド層20の下側に設けた、p
型Al0.10Ga0.90Nからなる第1層19a及びp型A
0.02Ga0.98Nからなる第2層19bを1対とする5
対分の超格子構造を有するエッチング停止層19Bによ
り、エッチング時間にマージンが生じる。なぜなら、エ
ッチング停止層19Bのエッチングレートは、Alの平
均組成が0.06と第2p型クラッド層20のAlの組
成の0.07よりも小さいものの、超格子構造における
第2層19bのAlの組成が0.10であり、第2p型
クラッド層20のAlの組成よりも大きいからである。 【0066】従って、p型第2クラッド層20に対する
エッチング量(深さ)は、時間で制御はするが、エッチ
ング時間が所定時間を超えてしまったような場合であっ
ても、エッチング停止層19Bに対するエッチングレー
トはp型第2クラッド層20のエッチングレートよりも
小さくなる。このため、第1のp型クラッド層18は所
定の膜厚を、容易に且つ確実に残すことができ、ドライ
エッチングによる加工時の膜厚の制御性が向上する。 【0067】第1変形例により作製した半導体レーザ装
置に、実際に室温で直流電流を印加すると、連続発振動
作に到り、レーザ発振のしきい値電流は約45mAで、
スロープ効率は約1.0W/Aであることを確認してい
る。 【0068】このように、第1変形例によると、エッチ
ング対象のp型第2クラッド層20の下側に超格子構造
を有するエッチング停止層19Bを形成するため、第1
p型クラッド層18の膜厚(残し厚)を高精度で制御で
きるようになる。その結果、第1p型クラッド層18の
膜厚に、所望の膜厚、すなわち最適値を得ることができ
る。これにより、MQW活性層15における光閉じ込め
効率が大幅に改善される。これは、MQW活性層15に
対するエッチングダメージが防止されていることによ
る。 【0069】さらに、基板11上にエッチング停止層1
9Bを形成すると、径が約5.1cmの基板面内で、エ
ッチングの残し厚のばらつきが抑制されるため、半導体
レーザ装置の歩留りが向上するので、コストの低減に大
きく寄与する。 【0070】(第1の実施形態の第2変形例)以下、本
発明の第1の実施形態の第2変形例について図面を参照
しながら説明する。 【0071】図8は本発明の第1の実施形態の第2変形
例に係る半導体の製造方法及び該半導体を用いた半導体
レーザ装置の断面構成を示している。図8において、図
5(c)に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符
号を付すことにより説明を省略する。 【0072】第2変形例に係るエッチング停止層19C
は、ブラッグ反射鏡となる超格子構造により形成されて
いることを特徴とする。これにより、第2変形例と同様
の効果を得られる上に、MQW活性層15における光閉
じ込め効率が向上する。 【0073】図9は第2変形例に係るエッチング停止層
19Cの断面構成を示している。 【0074】まず、図9に示すように、MOVPE法等
により、第1の実施形態と同様に、p型Al0.07Ga
0.93Nからなるp型第1クラッド層18を成長し、続い
て、それぞれMgの不純物濃度が約5×1017cm-3
あり、厚さが約45nmのp型Al0.10Ga0.90Nから
なる第1層19aと、厚さが約40nmのp型Al0.02
Ga0.98Nからなる第2層19bとを1対とし、これを
5対分成長させることにより、総膜厚が約425nmの
超格子構造を持つエッチング停止層19Cを形成する。
エッチング停止層19Cにおける超格子構造の各膜厚
は、λ/(4n)により設計される。ここで、λはレー
ザ装置の発振波長を示し、nは超格子構造の各層19
a、19bの屈折率を示す。この膜厚はブラッグ反射を
起こす膜厚であるため、MQW活性層15から外部に漏
れる光(迷光)が減少するので、MQW活性層15にお
ける光閉じ込め効率が向上する。 【0075】続いて、エッチング停止層19Cの上に、
厚さが約0.4μmでMgの不純物濃度が約5×1017
cm-3のp型Al0.07Ga0.93Nからなるp型第2クラ
ッド層20を成長する。 【0076】この後は、第1の実施形態と同様に、p型
コンタクト層21を成長し、さらに、p型コンタクト層
21及びp型第2クラッド層20に対して、エッチング
停止層19Cが露出するまで、リッジ状のドライエッチ
ングを行なう。さらに、n側電極23を設けるためのド
ライエッチングと、p側電極24を形成する。 【0077】第2変形例に係る半導体レーザ装置は、第
1変形例と同様に、p型第2クラッド層20に対してド
ライエッチングを行なう際には、p型第2クラッド層2
0の下側に設けた、p型Al0.10Ga0.90Nからなる第
1層19a及びp型Al0.02Ga0.98Nからなる第2層
19bを1対とする5対分の超格子構造を有するエッチ
ング停止層19Cにより、エッチング時間にマージンが
生じる。 【0078】従って、p型第2クラッド層20に対する
エッチング量(深さ)は、時間で制御はするが、エッチ
ング時間が所定時間を超えてしまったような場合であっ
ても、エッチング停止層19Cに対するエッチングレー
トはp型第2クラッド層20のエッチングレートよりも
小さくなる。このため、第1のp型クラッド層18は所
定の膜厚を、容易に且つ確実に残すことができ、ドライ
エッチングによる加工時の膜厚の制御性が向上する。 【0079】第2変形例により作製した半導体レーザ装
置に、実際に室温で直流電流を印加すると、連続発振動
作に到り、レーザ発振のしきい値電流は約45mAで、
スロープ効率は約1.0W/Aであることを確認してい
る。 【0080】このように、第2変形例によると、エッチ
ング対象のp型第2クラッド層20の下側に超格子構造
を有するエッチング停止層19Bを形成するため、第1
p型クラッド層18の膜厚(残し厚)を高精度で制御で
きるようになる。その結果、第1p型クラッド層18の
膜厚に、所望の膜厚、すなわち最適値を得ることができ
る。これにより、MQW活性層15への光閉じ込め効率
が大幅に改善される。これは、MQW活性層15に対す
るエッチングダメージが防止されていることによる。 【0081】その上、エッチング停止層19Cは、これ
を構成する第1層19a及び第2層19bの各膜厚をブ
ラッグ反射を起こすように設定された超格子構造を有す
るため、MQW活性層15における光閉じ込め効率が向
上したことにもよる。 【0082】また、基板11上にエッチング停止層19
Bを形成すると、径が約5.1cmの基板面内で、エッ
チングの残し厚のばらつきが抑制されるため、半導体レ
ーザ装置の歩留りが向上するので、コストの低減に大き
く寄与する。 【0083】なお、第1の実施形態においては、エッチ
ング停止層19A、19B、19Cをp型第1クラッド
層18の上に形成しているが、各エッチング停止層19
A、19B、19Cは、いずれも他の半導体層と成長の
一環として結晶成長により形成されるため、その形成位
置は設計により容易に変更できる。 【0084】また、第1の実施形態及びその変形例にお
いては、エッチング停止層19A、19B、19Cを第
1p型クラッド層18の全面に形成したが、部分的に形
成してもよい。但し、この場合には、第1p型クラッド
層18の面内におけるエッチングむらを考慮して、複数
箇所に分散してエッチング停止層19A、19B、19
Cを形成することが好ましい。例えば、図5(c)にお
いて、第1p型クラッド層18上における第2の絶縁性
パターン22Dにより覆われない領域に、エッチング停
止層19A、19B、19Cを形成すると、該エッチン
グ停止層19A、19B、19Cは、最終的にレーザ構
造から除去されるため、半導体レーザ装置の動作特性に
影響を与えることが一切なくなる。その結果、エッチン
グ停止層19A、19B、19Cはその光学的電気的特
性に規制されなくなるので、各エッチング停止層19
A、19B、19Cの構成の自由度がそれぞれ大きくな
る。 【0085】また、第1の実施形態及びその変形例にお
いては、基板11の表面側から該基板11に向かってエ
ッチングを行なっているが、これに限らず、基板11の
表面側以外の面から、例えば側面側からドライエッチン
グを施して、エッチング停止層19A、19B、19C
のみを選択的に残し、積層された半導体層の側面を凹凸
状とすることも可能である。この半導体側面に形成され
た凹凸形状をデバイス形成時に応用しても良い。 【0086】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態について図面を参照しながら説明する。 【0087】第1の実施形態においては、エッチング停
止層19Aの上側に形成されたエッチング対象となる半
導体層に対するドライエッチングをエッチング時間で制
御しているが、第2の実施形態においては、エッチング
停止層を光学的に検出することにより、エッチング時間
に依らずに、エッチング対象の半導体層に対する選択的
なドライエッチングを可能とする。 【0088】そこで、第2の実施形態に係るドライエッ
チング装置には、ヘリウム(He)−カドミウム(C
d)レーザ装置と光検出器とを備えている。このため、
エッチング中の試料(ウエハ)を装置から取り出すこと
なく、ドライエッチング装置内において、He−Cdレ
ーザ光を試料の表面に入射することにより、エッチング
中の半導体層の表面を光学的に励起し、励起後に放出さ
れるフォットルミネッセンス(PL)光を光検出器で検
出する。 【0089】このように、エッチング中に、PL光の波
長の変化、すなわちp型第2クラッド層20とエッチン
グ停止層19Aとの差を検出することにより、エッチン
グ停止層19Aの表面を実時間で且つ非接触で確認する
ことができる。 【0090】ここで、図10にドライエッチング後の走
査電子顕微鏡(SEM)で観察したIII-V族窒化物半導
体に対するエッチング深さと半導体層ごとのPL波長と
の関係を示す。ここで、半導体は第1の実施形態におい
て作製したIII-V族窒化物半導体とし、図10におい
て、半導体層と対応するグラフには、各半導体層に付し
た符号と同一の符号を付している。 【0091】図10に示すように、p型Al0.07Ga
0.93Nからなるp型第2クラッド層20のエッチング時
には、検出されるPL光の波長は、室温におけるピーク
波長として350nm程度である。さらに、エッチング
が進行して、エッチング表面が、p型Al0.10Ga0.90
Nからなるエッチング停止層19Aに近づくと、検出さ
れるPL光の波長が345nm程度と、p型第2クラッ
ド層20の場合と比べて短い波長を検出するようにな
る。これは、前述したように、エッチング停止層19A
のAlの組成がp型第2クラッド層72のAlのAlの
組成よりも大きいためである。 【0092】また、エッチング表面がエッチング停止層
19Aの最表面に到達すると、エッチング停止層19A
からのPL発光強度が最大となるため、その発光強度を
測定することによっても、エッチング停止層19Aの表
面を確認することができる。 【0093】このように、エッチング停止層19Aから
のPL光を検出した段階でエッチングを停止すると、エ
ッチング停止層19Aを残したまま、p型第2クラッド
層20に対するドライエッチングを確実に停止できる。
その結果、レーザ装置の光学的特性に影響を与えるp型
第1クラッド層48の膜厚(残し厚)に、時間制御に依
らずに所定値を得られるようになり、残し厚の制御性が
向上する。 【0094】すなわち、第2の実施形態によると、第1
の実施形態のように、エッチング停止層19Aを半導体
層中に形成しておき、さらに、ドライエッチング装置
を、エッチング対象の半導体層のエネルギーギャップよ
りも大きいエネルギーに相当する波長を発振するレーザ
装置と光検出器とを設ける構成とする。これにより、p
型クラッド層に対して、その残し厚を所望の膜厚となる
ように高精度に加工することができ、その結果、MQW
活性層15における光閉じ込め効率が大幅に改善され
る。また、MQW活性層15に対するエッチングダメー
ジも回避される。 【0095】なお、エッチング停止層は、第1の実施形
態で示したエッチング停止層19Aに限られず、第1の
実施形態の各変形例に示したエッチング停止層19B、
19Cであっても良い。 【0096】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態について図面を参照しながら説明する。 【0097】第3の実施形態も、第2の実施形態と同様
に、エッチング停止層を光学的に検出することにより、
エッチング時間に依らずに、エッチング対象の半導体層
に対する選択的なドライエッチングを可能とする。 【0098】そこで、第3の実施形態に係るドライエッ
チング装置には、X線発生装置とX線検出器とを備えて
いる。このため、エッチング中の試料(ウエハ)を装置
から取り出すことなく、ドライエッチング装置内で、X
線を試料の表面に入射することにより、エッチング中の
半導体層の表面からの回折線をX線検出器により検出す
ることができる。これにより、第1の実施形態と同様の
構成を持つ半導体に含まれるエッチング停止層19Aの
表面を実時間で且つ非接触で確認することができる。 【0099】例えば、4結晶X線回折(XRD)装置を
用いた場合には、p型Al0.07Ga 0.93Nからなるp型
第2クラッド層20のエッチング時に検出される、面方
位(0002)面からの回折角度(2θ)は34.7°
程度である。さらに、エッチングが進行して、エッチン
グ表面が、p型Al0.10Ga0.90Nからなるエッチング
停止層19Aに近づくと、検出される回折角度(2θ)
は34.8°程度を検出するようになる。これは、前述
したように、エッチング停止層19AのAlの組成がp
型第2クラッド層72のAlのAlの組成よりも大きい
ためである。ちなみに、この場合のGaNにおける(0
002)面からの回折角度は34.6°である。 【0100】また、エッチング表面がエッチング停止層
19Aの最表面に到達すると、エッチング停止層19A
からのX線回折強度が最大となるため、その回折強度を
測定することによっても、エッチング停止層19Aの表
面を確認することができる。 【0101】このように、エッチング停止層19Aから
のX線回折角度を検出した段階でエッチングを停止する
と、エッチング停止層19Aを残したまま、p型第2ク
ラッド層20に対するドライエッチングを確実に停止で
きる。その結果、レーザ装置の光学的特性に影響を与え
るp型第1クラッド層48の膜厚(残し厚)に、時間制
御に依らずに所定値を得られるようになり、残し厚の制
御性が向上する。 【0102】すなわち、第3の実施形態によると、第1
の実施形態のように、エッチング停止層19Aを半導体
層中に形成しておき、さらに、ドライエッチング装置
を、X線発生装置とX線検出器とを設ける構成とする。
これにより、p型クラッド層に対して、その残し厚を所
望の膜厚となるように高精度に加工することができ、そ
の結果、MQW活性層15における光閉じ込め効率が大
幅に改善される。また、MQW活性層15に対するエッ
チングダメージも回避される。 【0103】なお、エッチング停止層は、第1の実施形
態で示したエッチング停止層19A以外にも、第1の実
施形態の各変形例に示したエッチング停止層19B、1
9Cの構成であっても良い。 【0104】(第4の実施形態)以下、本発明の第4の
実施形態について図面を参照しながら説明する。 【0105】図11は本発明の第4の実施形態に係る半
導体の製造方法及び該半導体を用いた半導体レーザ装置
の断面の一部を示している。 【0106】第4の実施形態は、エッチング停止層を、
III-V族窒化物半導体に含まれる元素と、III-V族窒化
物半導体の導電性を決定する不純物元素(ドーパント)
とにより構成し、特に窒化シリコン(SiN)からなる
絶縁膜とする。 【0107】図11に示すように、まず、第1の実施形
態と同様に、反応炉内の温度を約1000℃、キャリア
ガスを水素とし、基板上に、III 族原料のTMA及びT
MGと、V族原料のNH3 ガスと、p型ドーパントであ
るCp2 Mgガスとを供給しながら、p型Al0.15Ga
0.85Nからなるキャップ層31を成長する。 【0108】続いて、キャップ層31の上に、TMAの
供給を止めて、厚さが約100nmでMgの不純物濃度
が約1×1018cm-3のp型GaNからなるp型光ガイ
ド層32を成長する。 【0109】次に、p型ドーパントを含むCp2 Mgガ
スとTMGとの供給を停止して、V族原料のNH3 ガス
と水素からなるキャリアガスとをp型光ガイド層32上
に供給する。ここで、n型ドーパントを含むSiH4
スを供給すると、NH3 ガスとSiH4 ガスとが反応し
て、窒化シリコン(SiN)からなるエッチング停止層
33がp型光ガイド層32上に堆積する。SiNからな
るエッチング停止層33の膜厚は、SiH4 ガスの供給
時間で制御することができ、ここではその厚さを約20
nmとしている。 【0110】その後、SiH4 ガスの供給を停止して、
エッチング停止層33の上に、TMG、TMA及びCp
2 Mgガスを再度供給することにより、厚さが約0.7
μmでMgの不純物濃度が約5×1017cm-3のp型A
0.07Ga0.93Nからなるp型クラッド層34を成長す
る。この場合、エッチング停止層33上におけるp型ク
ラッド層34の成長は比較的に容易である。なぜなら、
図12(a)に示すように、エッチング停止層33は一
様で緻密な膜ではなく、p型光ガイド層32が部分的に
露出するような孔33aが空いている。その結果、図1
2(b)に示すように、孔33aから、p型クラッド層
34が選択的に成長する。但し、エッチング停止層33
の膜厚を大きくし過ぎると、孔33aが消失してしまう
虞があるため、エッチング停止層33の厚さは、100
nm程度以下とすることが好ましい。 【0111】なお、第4の実施形態においては、p型光
ガイド層32の上にエッチング停止層33を形成した
が、該エッチング停止層33は結晶成長の一環として行
なうため、その形成位置は設計により容易に変更でき
る。但し、エッチング停止層33の上にp型クラッド層
34を成長する際に、該p型クラッド層34が多結晶化
することも考えられる。これは、成長時におけるアルミ
ニウムの拡散長が小さいことに起因する。この場合、エ
ッチング停止層33の上にはアルミニウムを含まないp
型GaN層を成長した後、p型Al0.07Ga0.93Nから
なるp型クラッド層34を成長することにより、p型ク
ラッド層34の多結晶化を抑制することができる。 【0112】その後は、p型クラッド層34の上に、厚
さが約0.1μmでMgの不純物濃度が約1×1018
-3のp型GaNからなるp型コンタクト層35を成長
する。 【0113】続いて、第1の実施形態と同様に、p型コ
ンタクト層35及びp型クラッド層34に対して、ドラ
イエッチングによりリッジ状のパターニングを行なう。
このとき、SiNからなるエッチング停止層33は、そ
のエッチングレートがAlGaNからなるp型クラッド
層34のエッチングレートの約100分の1であるた
め、p型クラッド層34と比べてエッチングされにくい
ので、エッチング停止層33は十分にその機能を果たす
ことができる。 【0114】ドライエッチング時におけるp型クラッド
層34に対するエッチングモニタは、第2の実施形態と
同様に、PL光を観測する場合には、p型クラッド層3
4に相当するPLスペクトルが消失し、且つ、p型光ガ
イド層32に相当するPLスペクトルが出現しないとい
う現象から、進行中のエッチングがエッチング停止層3
3に到達したことを確認することができる。 【0115】また、エッチングモニタに第3の実施形態
と同様のX線を用いる場合には、p型クラッド層34に
相当する回折ピークが消失し、次いで、エッチング停止
層33に相当する回折ピークが出現し、そのピーク強度
が最大となる現象から、進行中のエッチングがエッチン
グ停止層33に到達したことを確認することができる。 【0116】第4の実施形態により作製した半導体レー
ザ装置に、実際に室温で直流電流を印加すると、連続発
振動作に到り、その動作特性は第1の実施形態に係る半
導体レーザ装置と同程度である。第4の実施形態に係る
エッチング停止層33は絶縁性であるため、活性層への
電流注入が困難となる虞があるが、第4の実施形態に係
る半導体レーザ装置は、電流注入が阻害されることはな
いことを確認している。これは、エッチング停止層33
の膜厚を約20nmと薄膜化したことにより、注入され
る電流が、エッチング停止層33をトンネル電流として
通過したと考えられる。 【0117】このように、第4の実施形態によると、エ
ッチング対象のp型クラッド層34の下側にエッチング
停止層33を形成するため、p型クラッド層34の膜厚
(残し厚)を高精度で制御できるようになる。このた
め、p型クラッド層34にエッチング残りが生じること
なく、所望の膜厚、すなわち最適値を得ることができ
る。その結果、MQW活性層における光閉じ込め効率が
大幅に改善される。これは、MQW活性層に対するエッ
チングダメージが防止されていることによる。 【0118】さらに、基板上にエッチング停止層33を
形成すると、径が約5.1cmの基板面内で、エッチン
グの残し厚のばらつきが抑制されるため、半導体レーザ
装置の歩留りが向上するので、コストの低減に大きく寄
与する。 【0119】なお、第4の実施形態においては、エッチ
ング停止層33をp型クラッド層32の全面に形成した
が、部分的に形成してもよい。但し、この場合には、p
型クラッド層32の面内におけるエッチングむらを考慮
して、複数箇所に分散してエッチング停止層33を形成
することが好ましい。例えば、p型クラッド層32上に
おけるレーザ構造から除去される領域に形成すると、半
導体レーザ装置の動作特性に影響を与えることが一切な
くなる。その結果、エッチング停止層33はその光学的
電気的特性に規制されなくなるので、エッチング停止層
33の構成の自由度が大きくなる。 【0120】また、第4の実施形態においては、基板の
表面側から該基板に向かってエッチングを行なうが、こ
れに限らず、基板の表面側以外の面から、例えば側面側
からドライエッチングを施して、エッチング停止層33
のみを選択的に残し、積層された半導体層の側面を凹凸
状とすることも可能である。この半導体側面に形成され
た凹凸形状をデバイス形成時に応用しても良い。 【0121】(第5の実施形態)以下、本発明の第5の
実施形態について図面を参照しながら説明する。 【0122】図13は本発明の第5の実施形態に係る半
導体の製造方法及び該半導体を用いた半導体レーザ装置
の断面の一部を示している。 【0123】第5の実施形態は、エッチング停止層を、
III-V族窒化物半導体に含まれる元素と、III-V族窒化
物半導体の導電性を決定する不純物元素(ドーパント)
とにより構成し、特にp型不純物を高濃度に含むIII-V
族窒化物半導体からなる導電膜とする。 【0124】図11に示すように、まず、第1の実施形
態と同様に、反応炉内の温度を約1000℃、キャリア
ガスを水素とし、基板上に、III 族原料のTMA及びT
MGと、V族原料のNH3 ガスと、p型ドーパントであ
るCp2 Mgガスとを供給しながら、p型Al0.15Ga
0.85Nからなるキャップ層41を成長する。 【0125】続いて、キャップ層41の上に、TMAの
供給を止めて、厚さが約100nmでMgの不純物濃度
が約1×1018cm-3のp型GaNからなるp型光ガイ
ド層42を成長する。 【0126】次に、p型光ガイド層42の成長時におけ
るTMGの供給量を維持した状態で、Cp2 Mgガスの
みを過剰に供給する。このように、Cp2 Mgガスを過
剰に供給すると、p型光ガイド層42の上面に成長する
p型GaN層におけるマグネシウム(Mg)の不純物濃
度が上昇し、p+ 型GaNからなるエッチング停止層4
3が成長する。p+ 型GaNからなるエッチング停止層
43の厚さは、Cp2Mgガスの供給時間で制御するこ
とができ、ここではその厚さを約20nmとしている。 【0127】具体的には、Cp2 Mgガスの供給量を、
2次イオン質量分析(SIMS)法による測定値で1×
1019cm-3(Mgの不純物濃度では1×1018
-3)程度から1×1020cm-3程度に1桁増大するこ
とにより、エッチング停止層43を成長する。 【0128】その後、Cp2 Mgガスの供給量を元に戻
して、エッチング停止層43上にTMAを再度供給する
ことにより、厚さが約0.7μmでMgの不純物濃度が
約5×1017cm-3のp型Al0.07Ga0.93Nからなる
p型クラッド層44を成長する。続いて、TMAの供給
を停止して、p型クラッド層44の上に、厚さが約0.
1μmでMgの不純物濃度が約1×1018cm-3のp型
GaNからなるp型コンタクト層45を成長する。但
し、エッチング停止層43は、Mgの導入量が過剰であ
るため、該エッチング停止層43の上にp型クラッド層
44を成長する際に、該p型クラッド層44にヒロック
が発生し、結晶表面状態(モホロジー)が劣化する虞が
ある。この場合には、エッチング停止層43の厚さを1
00nm程度以下とすることにより、結晶表面状態の劣
化を抑制することができる。 【0129】なお、第5の実施形態においては、p型光
ガイド層42の上にエッチング停止層43を形成した
が、該エッチング停止層43は結晶成長の一環として行
なうため、その形成位置は設計により容易に変更でき
る。 【0130】その後は、第1の実施形態と同様に、p型
コンタクト層45及びp型クラッド層44に対して、ド
ライエッチングによりリッジ状のパターニングを行な
う。このとき、MgのSIMS法による濃度が約1×1
20cm-3のエッチング停止層43は、そのエッチング
レートがMgの不純物濃度が約5×1017cm-3のp型
クラッド層44のエッチングレートの約50分の1であ
るため、p型クラッド層44と比べてエッチングされに
くいので、エッチング停止層43は十分にその機能を果
たすことができる。また、エッチング停止層43は導電
性を有するため、活性層に対する注入電流の妨げとはな
らず、該レーザ装置の動作特性に悪影響を与える虞がな
い。 【0131】ドライエッチング時におけるp型クラッド
層44に対するエッチングモニタは、第2の実施形態と
同様に、PL光を観測する場合には、p型クラッド層4
4に相当するPLスペクトルが消失し、且つ、エッチン
グ停止層43に起因する波長420nm程度のPLスペ
クトルが出現するという現象から、進行中のエッチング
がエッチング停止層43に到達したことを確認すること
ができる。この場合420nmというPLスペクトル
は、エッチング停止層43にマグネシウムが過剰に導入
されていることに起因する。 【0132】また、エッチングモニタに第3の実施形態
と同様のX線を用いる場合には、p型クラッド層44に
相当する回折ピークが消失した段階で、進行中のエッチ
ングがエッチング停止層43に到達したことを確認する
ことができる。 【0133】第5の実施形態により作製した半導体レー
ザ装置に、実際に室温で直流電流を印加すると、連続発
振動作に到り、その動作特性は第1の実施形態に係る半
導体レーザ装置と同程度である。 【0134】このように、第5の実施形態によると、エ
ッチング対象のp型クラッド層44の下側にエッチング
停止層43を形成するため、p型クラッド層44の膜厚
(残し厚)を高精度で制御できるようになる。このた
め、p型クラッド層44にエッチング残りが生じること
なく、所望の膜厚、すなわち最適値を得ることができ
る。その結果、MQW活性層における光閉じ込め効率が
大幅に改善される。これは、MQW活性層に対するエッ
チングダメージが防止されていることによる。 【0135】さらに、基板上にエッチング停止層43を
形成すると、径が約5.1cmの基板面内で、エッチン
グの残し厚のばらつきが抑制されるため、半導体レーザ
装置の歩留りが向上するので、コストの低減に大きく寄
与する。 【0136】なお、第5の実施形態においては、エッチ
ング停止層43をp型クラッド層42の全面に形成した
が、部分的に形成してもよい。但し、この場合には、p
型クラッド層42の面内におけるエッチングむらを考慮
して、複数箇所に分散してエッチング停止層44を形成
することが好ましい。例えば、p型クラッド層42上に
おけるレーザ構造から除去される領域に形成すると、半
導体レーザ装置の動作特性に影響を与えることが一切な
くなる。その結果、エッチング停止層43はその光学的
電気的特性に規制されなくなるので、エッチング停止層
43の構成の自由度が大きくなる。 【0137】また、第5の実施形態においては、基板の
表面側から該基板に向かってエッチングを行なうが、こ
れに限らず、基板の表面側以外の面から、例えば側面側
からドライエッチングを施して、エッチング停止層43
のみを選択的に残し、積層された半導体層の側面を凹凸
状とすることも可能である。この半導体側面に形成され
た凹凸形状をデバイス形成時に応用しても良い。 【0138】なお、以上説明した第1の実施形態及びそ
の変形例乃至第5の実施形態においては、エピタキシャ
ル成長させる化合物半導体にIII-V族窒化物半導体を用
いたが、ヒ化ガリウム(GaAs)やリン化インジウム
(InP)等の他のIII-V族化合物半導体であってもよ
い。 【0139】また、エッチング停止層の下側に形成する
半導体層は、セレン化亜鉛(ZnSe)等のII−VI族化
合物であってもよい。 【0140】また、半導体レーザ装置の構造は、図5
(a)等に示す構造に限られない。 【0141】また、半導体装置はレーザ装置に限られ
ず、III-V族化合物半導体を含み、製造時に、III-V族
化合物半導体をドライエッチングにより選択的に加工す
る必要がある半導体装置であればよい。 【0142】 【発明の効果】本発明に係る半導体の製造方法による
と、III-V族化合物半導体からなる第2の半導体層の下
側にエッチング停止層を形成するため、第2の半導体層
に対してドライエッチングを選択的に行なえるので、第
1の半導体層に対するオーバエッチを防止することがで
きる。その結果、第2の半導体層に対するドライエッチ
ングの制御性が容易となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係
る半導体の製造方法及び該半導体を用いた半導体レーザ
装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。 【図2】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係
る半導体の製造方法及び該半導体を用いた半導体レーザ
装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。 【図3】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係
る半導体の製造方法及び該半導体を用いた半導体レーザ
装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。 【図4】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係
る半導体の製造方法及び該半導体を用いた半導体レーザ
装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。 【図5】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係
る半導体の製造方法及び該半導体を用いた半導体レーザ
装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。 【図6】本発明の第1の実施形態の第1変形例に係る半
導体の製造方法及び該半導体を用いた半導体レーザ装置
を示す構成断面図である。 【図7】本発明の第1の実施形態の第1変形例に係る半
導体の製造方法におけるエッチング停止層を示す構成断
面図である。 【図8】本発明の第1の実施形態の第2変形例に係る半
導体の製造方法及び該半導体を用いた半導体レーザ装置
を示す構成断面図である。 【図9】本発明の第1の実施形態の第2変形例に係る半
導体の製造方法におけるエッチング停止層を示す構成断
面図である。 【図10】本発明の第2の実施形態に係る半導体の製造
方法におけるドライエッチング後の走査電子顕微鏡(S
EM)で観察したIII-V族窒化物半導体に対するエッチ
ング深さと半導体層ごとのPL波長との関係を示すグラ
フである。 【図11】本発明の第4の実施形態に係る半導体の製造
方法におけるエッチング停止層を含む領域を示す部分的
な構成断面図である。 【図12】(a)は本発明の第4の実施形態に係る半導
体の製造方法におけるエッチング停止層を示す斜視図で
ある。(b)は本発明の第4の実施形態に係る半導体の
製造方法におけるエッチング停止層の上に成長を始めた
p型クラッド層を示す斜視図である。 【図13】本発明の第5の実施形態に係る半導体の製造
方法におけるエッチング停止層を含む領域を示す部分的
な構成断面図である。 【符号の説明】 11 基板 12 n型コンタクト層 13 n型クラッド層 14 n型光ガイド層 15 多重量子井戸(MQW)活性層 16 キャップ層 17 p型光ガイド層 18 p型第1クラッド層 19A エッチング停止層 19B エッチング停止層 19C エッチング停止層 19a 第1層 19b 第2層 20 p型第2クラッド層 21 p型コンタクト層 22A 第1の酸化絶縁膜 22B 第1の絶縁性パターン 22C 第2の酸化絶縁膜 22D 第2の絶縁性パターン 23 n側電極 24 p側電極 31 キャップ層 32 p型光ガイド層 33 エッチング停止層 33a 孔 34 p型クラッド層 35 p型コンタクト層 41 キャップ層 42 p型光ガイド層 43 エッチング停止層 44 p型クラッド層 45 p型コンタクト層 51A 第1のレジスト膜 51B 第1のレジストパターン 52A 第2のレジスト膜 52B 第2のレジストパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−200946(JP,A) 特開 平10−75012(JP,A) J.Y.Chen,C.J.Pan, G.C.Chi,Electrical and Optical chang es in the near sur rface of reactivel y ion etched n−Ga N,Solid−State Elec tronics,1999年,43,649−652 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 H01S 5/02 H01S 5/323 610

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 第1の半導体層の上に、エッチング停止
    層を形成する第1の工程と、 前記エッチング停止層の上に、III―V族化合物半導
    体からなる第2の半導体層を形成する第2の工程とを備
    え、 前記エッチング停止層のドライエッチングによるエッチ
    ングレートは、前記第2の半導体層のエッチングレート
    よりも小さいことを特徴とする半導体レーザ発光装置の
    製造方法であって、 前記第1の工程において、前記エッチング停止層を、A
    Ga1―xN層(但し、0≦x≦1である)とAl
    Ga1―yN層(但し、0≦y≦1、x≠yである)
    とを交互に積層してなる超格子層からなり、波長が約3
    60nm以上且つ500nm以下の光を反射する膜厚を
    持つ反射鏡とし、 前記各AlGa1―xN層及び各AlGa1―y
    層の膜厚は、それぞれλ/(4n)である(ここで、λ
    は半導体レーザ発光装置の発振波長を示し、nは各Al
    Ga1―xN層及び各AlGa1―yN層の屈折率
    を示す)、半導体レーザ発光装置の製造方法。
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