JP2003068764A - 電界効果トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

電界効果トランジスタ及びその製造方法

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JP2003068764A
JP2003068764A JP2001252533A JP2001252533A JP2003068764A JP 2003068764 A JP2003068764 A JP 2003068764A JP 2001252533 A JP2001252533 A JP 2001252533A JP 2001252533 A JP2001252533 A JP 2001252533A JP 2003068764 A JP2003068764 A JP 2003068764A
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ingap
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semiconductor
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JP2001252533A
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Inventor
Kazuki Ota
一樹 大田
Akio Wakejima
彰男 分島
Takaharu Matsunaga
高治 松永
Contrata
Masaaki Kuzuhara
正明 葛原
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】チャネル層のn型不純物濃度を高くすることな
く、チャネル層内のキャリア濃度を高めることができる
高耐圧・高出力電界効果トランジスタおよびその製造方
法の提供。 【解決手段】GaAs基板201上に、少なくともIn
GaP層203がエピタキシャル成長され、InGaP
層の一部または全部がチャネル層として機能する電界効
果トランジスタにおいて、InGaP層とその上層又は
下層に隣接する層とが、自然超格子が破壊されてIII族
原子層面内における2種類以上の原子の配列が不規則と
なっている第1の半導体層(バッファ層202)と、第
1の半導体層上にエピタキシャル成長され、III族原子
層面内における2種類以上の原子の配列が規則的で自然
超格子を形成している第2の半導体層(チャネル層20
3)との組み合わせで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速かつ高出力の
半導体装置およびその製造方法に関し、特に、InGaPか
らなるチャネル層を有する電界効果トランジスタ及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信システムの分野におい
ては、高速化・大容量化が急速に進められており、基地
局用デバイスへの大出力化・低歪化が強く求められてい
る。この要求を満たすために、半導体装置の技術分野に
おいては、電界効果トランジスタの高耐圧化による高出
力化を目指した種々の研究が行われている。
【0003】電界効果トランジスタを高耐圧化する方法
としては、チャネル層材料にワイドバンドギャップのI
nGaP、GaN、SiCなどを、従来のSiやGaA
sに替わって適用する手法が注目されている。例えば、
特開平10−261653号公報には、InGaPより
なるチャネル層を有する電界効果トランジスタが開示さ
れている。InGaPのようなバンドギャップの大きい
材料は絶縁破壊電圧が高く、衝突イオン化係数が小さい
ため、これをチャネル領域に適用することによって、容
易に電界効果トランジスタの高電圧動作化が可能とな
る。また、InGaPはGaNやSiCと異なり、Ga
As基板に格子整合させることが可能な材料であり、大
口径ウェハでのデバイス製造が容易であるという商業的
に有利な特長も有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、InG
aPは電子の飽和速度が1×10cm/sであり、G
aAsの2×10cm/sに比べて小さいため、Ga
As電界効果トランジスタと同等の高い最大ドレイン電
流、相互コンダクタンスを得るためには、InGaPチ
ャネル層のn型不純物濃度を高くする必要がある。しか
し、n型不純物濃度の増大はドレイン耐圧の低下を伴う
というトレードオフの関係にあり、GaAs電界効果ト
ランジスタを圧倒的に凌駕する大出力を得るのが難しい
という問題があった。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、その主たる目的は、チャネル層のn型不純
物濃度を高くすることなく、チャネル層内のキャリア濃
度を高めることができる高耐圧・高出力電界効果トラン
ジスタおよびその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電界効果トランジスタは、半導体基板上
に、少なくともInGaP層がエピタキシャル成長され
た半導体結晶を備え、該半導体結晶上に、ソース/ドレ
イン電極およびゲート電極が離間して形成され、前記I
nGaP層の一部または全部がチャネル層として機能す
る電界効果トランジスタにおいて、前記InGaP層と
該InGaP層の上層又は下層に隣接する層とが、自然
超格子が破壊されてIII族原子層面内における2種類以
上の原子の配列が不規則となっている第1の半導体層
と、前記第1の半導体層上にエピタキシャル成長され、
III族原子層面内における2種類以上の原子の配列が規
則的で自然超格子を形成している第2の半導体層との組
み合わせで構成されるものである。
【0007】また、本発明の電界効果トランジスタは、
半導体基板上に、少なくともInGaP層がエピタキシ
ャル成長された半導体結晶を備え、該半導体結晶上に、
ソース/ドレイン電極およびゲート電極が離間して形成
され、前記InGaP層の一部または全部がチャネル層
として機能する電界効果トランジスタにおいて、前記I
nGaP層の下層に隣接する層が、自然超格子が破壊さ
れてIII族原子層面内における2種類以上の原子の配列
が不規則となっている第1の半導体層からなり、前記I
nGaP層が、前記第1の半導体層上にエピタキシャル
成長され、III族原子層面内における2種類以上の原子
の配列が規則的で自然超格子を形成している第2の半導
体層からなるものである。
【0008】また、本発明の電界効果トランジスタは、
半導体基板上に、少なくともInGaP層がエピタキシ
ャル成長された半導体結晶を備え、該半導体結晶上に、
ソース/ドレイン電極およびゲート電極が離間して形成
され、前記InGaP層の一部または全部がチャネル層
として機能する電界効果トランジスタにおいて、前記I
nGaP層が、自然超格子が破壊されてIII族原子層面
内における2種類以上の原子の配列が不規則となってい
る第1の半導体層からなり、該InGaP層上に、エピ
タキシャル成長され、III族原子層面内における2種類
以上の原子の配列が規則的で自然超格子を形成している
第2の半導体層を有するものである。
【0009】本発明においては、前記InGaP層の下
層に、バンドギャップが前記InGaP層以上の、不純
物を添加しないバッファ層を有する構成とすることがで
き、更に、前記InGaP層と前記バッファ層との間
に、電子親和力が前記InGaP層より小さい下部電子
供給層を有する構成とすることもできる。
【0010】また、本発明においては、前記InGaP
層の上層に、バンドギャップが前記InGaP層以上の
バリア層、又は電子親和力が前記InGaP層より小さ
い上部電子供給層を有する構成とすることができ、更
に、前記InGaP層と前記上部電子供給層との間に、
不純物を添加しないスペーサ層を有する構成とすること
もできる。
【0011】また、本発明においては、前記ゲート電極
下層に、バンドギャップが前記InGaP層以上のショ
ットキー層を有する構成とすることができる。
【0012】また、本発明の電界効果トランジスタの製
造方法は、自然超格子が破壊されてIII族原子層面内に
おける2種類以上の原子の配列が不規則となっている第
1の半導体層を形成する工程と、前記不規則配列層上に
エピタキシャル成長され、III族原子層面内における2
種類以上の原子の配列が規則的で自然超格子を形成して
いる第2の半導体層を形成する工程と、を少なくとも有
するものである。
【0013】本発明においては、前記第1の半導体層と
前記第2の半導体層とを、有機金属気相成長法における
成長温度を変えて連続して形成することが好ましく、前
記第1の半導体層を、530℃〜600℃の温度範囲
で、前記第2の半導体層を、630℃〜700℃の温度
範囲で有機金属気相成長法により成長する構成とするこ
とができる。
【0014】なお、前記第1の半導体層を構成する材料
としては、例えばInGaP、InAlGaP、InA
lP、GaAs、AlGaAsなどを用いることができ
る。また、前記第2の半導体層を構成する材料として
は、自然超格子を形成することが可能な材料、例えばI
nGaP、InAlGaP、InAlPなどを用いるこ
とができる。
【0015】前記ヘテロ界面を実現するためには、In
GaP、InAlGaP、InAlPなどの自然超格子
の形成を制御する必要がある。自然超格子の形成は有機
金属気相成長法を用いたエピタキシャル成長の条件、例
えば成長温度、V/III比、成長速度、不純物添加濃度
などに影響されるので、半導体積層構造のエピタキシャ
ル成長時に、前記第1の半導体層を堆積する時の成長条
件と前記第2の半導体層を堆積する時の成長条件を変え
ることによって前記ヘテロ界面を形成する。
【0016】前記チャネル層を構成する半導体層は、n
型不純物を添加してもよいし、しなくてもよい。n型不
純物としてはSi、S、Se、Teなどを用いることが
できる。ただし、n型不純物濃度が高いとInGaPや
InAlGaPは自然超格子を形成しなくなるので、前
記第2の半導体層のn型不純物濃度は1×1018cm
−3以下であることが望ましい。
【0017】化合物半導体層の結晶成長に一般的に用い
られている方法、例えば有機金属気相成長法(MOVP
E法)で堆積したInGaPは、成長条件によっては自
然超格子と呼ばれる特殊な原子配列を形成する。図1は
自然超格子を形成したInGaPの原子配列を説明した
図である。図1からわかるように、自然超格子を形成し
たInGaPでは、III族原子(InおよびGa)から
なるIII族原子層面と、V族原子(P)からなるV族原
子層面が交互に積層されており、かつIII族原子層面の
みに着目すると、[−111]方向にIn原子のみで構
成されるIn原子層面とGa原子のみで構成されるGa
原子層面が交互に配置するように配列している。このよ
うな自然超格子の形成される材料はInGaPだけに限
定されず、例えばInAlGaPのような4元混晶半導
体でも[−111]方向に、In原子層面と、Gaおよ
びAlで構成される原子層面とが交互に配列する自然超
格子が形成されることが知られている。
【0018】InGaP中の原子をミクロに見るとIn
−P結合とGa−P結合の結合力の差から自発分極を生
ずるが、自然超格子の破壊された無秩序な原子配列にお
いては、前記分極の方向も無秩序であり、マクロ的に見
たInGaP層は分極を生じない。一方、自然超格子の
形成されたミクロ的に見た分極の方向が、自然超格子の
形成される[−111]方向に揃うため、マクロ的に見
たときには[−111]方向の分極に伴う内部電界がI
nGaP層中に発生することになる。自然超格子が形成
されたInGaP中の内部電界の大きさを第一原理から
計算した例が、Applied Physics Le
tters, Vol.68 No.20 p.p.2
852に報告されている。この文献によると、自然超格
子が形成されたInGaP中の内部電界の大きさは、
[−111]方向に16mV/Åであり、通常デバイス
作製に用いられる(001)面の法線方向([001]
方向)成分は9mV/Åであると記載されている。
【0019】従って、(001)面上にエピタキシャル
成長され、自然超格子が破壊されたInGaPからなる
第1の半導体層と、前記第1の半導体層上にエピタキシ
ャル成長され、自然超格子を形成しているInGaPか
らなる第2の半導体層とのヘテロ界面には5×1012
cm−2という大きな分極電荷が生じ、これに引き寄せ
られるように自由電子がヘテロ界面に蓄積される。前記
ヘテロ界面を電界効果トランジスタのチャネル層の一部
とすることによって、n型不純物濃度を増大させること
なくチャネル層内の自由電子濃度を増大させることがで
きるため、高電流密度と高耐圧を有する高出力電界効果
トランジスタの製造が可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0021】[実施の形態1]まず、本発明の第1の実
施形態に係る電界効果トランジスタ及びその製造方法に
ついて、図2乃至図5を参照して説明する。
【0022】図2は本実施形態による電界効果トランジ
スタの概略を示す断面図である。半絶縁性GaAs基板
201上には、自然超格子の形成されていない(以下、
図中では”disordered”と表記する)材料か
らなるバッファ層202、自然超格子の形成されている
(以下、図中では”ordered”と表記する)n型
InGaPからなるチャネル層203、ショットキー層
204、コンタクト層205が順次積層されている。コ
ンタクト層205上にはコンタクト層205とオーミッ
ク接触するソース電極206およびドレイン電極207
が形成されている。ソース電極206とドレイン電極2
07との間のショットキー層204上には、ショットキ
ー層204とショットキー接触するゲート電極208が
形成されている。高い耐圧を有する電界効果トランジス
タを構成するために、バッファ層202の材料として
は、自然超格子が形成されておらず、チャネル層203
よりもバンドギャップが大きく高抵抗な材料が望まし
く、InAlGaP、InAlP、AlGaAsあるい
はこれらの積層体などを用いることができる。
【0023】本実施の形態では、自然超格子の形成され
ているチャネル層203の自発分極効果により、自然超
格子の形成されていないバッファ層204とのヘテロ界
面に正の分極電荷が生じ、これに引き寄せられるように
自由電子が前記ヘテロ界面に蓄積されることから、チャ
ネル層203内の電子濃度を高めることができる。これ
により、自然超格子の形成を制御しない特開平10−2
61653号公報に記載された従来例に比べてドレイン
電流密度が高くなり、高いRF出力が得られるようにな
る。
【0024】以下、図3乃至図5を参照して、本実施形
態の電界効果トランジスタの具体的な構造及び製造方法
並びにその特徴について説明する。
【0025】まず、半絶縁性GaAs基板301上に、
自然超格子の形成されていないInAlGaPバッファ
層302、自然超格子が形成され、かつSiを3×10
17cm−3添加したn型InGaPチャネル層303
を150nmの厚さに、InGaPショットキー層30
4を厚さ20nmに、Siを5×1017cm−3添加
したGaAsコンタクト層305を順次エピタキシャル
成長する(図3(a)参照)。
【0026】図3(a)の構造を得るための半導体結晶
成長には、例えば横型でサセプタ回転機構を有するMO
VPE装置を使用する。成長圧力は例えば50Torr
とし、III族原料ガスとして例えばトリメチルガリウム
(TMGa)、トリメチルアルミニウム(TMAl)、
トリメチルインジウム(TMIn)を用い、V族原料ガ
スとして例えばアルシン(AsH)、ホスフィン(P
)を用い、ドーパント原料ガスとして例えばジシラ
ン(Si)を用いる。本実施形態では自然超格子
形成の制御は成長温度を変化させることにより行い、バ
ッファ層302は560℃で、チャネル層303は66
0℃で成長を行った。成長温度はこの値に限定されるも
のではなく、自然超格子を形成させる条件として630
℃〜700℃、自然超格子を破壊させる条件として53
0℃〜600℃の範囲で成長を行うことにより、本発明
の効果を得ることができる。
【0027】チャネル層303の厚さと不純物添加濃度
は上述の値に限定されるものではないが、不純物添加濃
度を1×1018cm−3以上に増やすとInGaPの
自然超格子が破壊されてしまい、本発明の効果が得られ
なくなるため、チャネル層303の不純物添加濃度は1
×1018cm−3以下に制御される必要があり、より
好ましくは1×1017cm−3〜8×1017cm
−3の範囲内に制御すると良い。
【0028】ショットキー層304はInGaPに限定
されず、チャネル層303と同じもしくはより大きなバ
ンドギャップを有する材料であれば、本発明による高耐
圧・高出力電界効果トランジスタを作製することができ
ることから、例えばInGaP、InAlGaP、In
AlP、AlGaAsもしくはこれらの積層体などを用
いることができる。
【0029】エピタキシャル成長後には、従来より用い
られている電極形成プロセスを用いて電界効果トランジ
スタを作製する。コンタクト層305の一部をエッチン
グにより除去するリセス形成工程、例えばWSi/Au
からなるゲート電極308をショットキー層304上に
形成する工程、例えばAuGe/Ni/Auからなるソ
ース電極306およびドレイン電極307をコンタクト
層305上に形成する工程などにより本実施形態の電界
効果トランジスタが完成する(図3(b)参照)。
【0030】図4は本実施形態により作製した電界効果
トランジスタ(FET)と、自然超格子形成を制御せず
に作製したFET(特開平10−261653号公報に
記載されている従来例に相当)の最大ドレイン電流(ゲ
ート幅1mm)とゲート耐圧を示す。本実施形態による
電界効果トランジスタでは、従来例に比べてゲート耐圧
は変わらず、最大ドレイン電流が増大していることがわ
かる。図5は上記2種類の方法で作製したゲート幅1m
mの電界効果トランジスタの、周波数2GHzにおける
出力電力とドレイン電圧の関係を示している。本実施形
態による電界効果トランジスタは、上述のように従来例
に比べてゲート耐圧を低減させずに最大ドレイン電流を
増加した結果、出力電力が約15%向上した。
【0031】[実施の形態2]次に、本発明の第2の実
施の形態に係る電界効果トランジスタ及びその製造方法
について、図6及び図7を参照して説明する。
【0032】図6は本実施形態による電界効果トランジ
スタの概略を示す断面図である。半絶縁性GaAs基板
601上には、バッファ層602、自然超格子の形成さ
れていないn型InGaPからなるチャネル層603、
自然超格子の形成されているバリア層604、ショット
キー層605、コンタクト層606が順次積層されてい
る。コンタクト層606上にはコンタクト層606とオ
ーミック接触するソース電極607およびドレイン電極
608が形成されている。ソース電極607とドレイン
電極608との間のショットキー層605上には、ショ
ットキー層605とショットキー接触するゲート電極6
09が形成されている。高い耐圧を有する電界効果トラ
ンジスタを構成するために、バッファ層602の材料と
しては、チャネル層603よりもバンドギャップが大き
く高抵抗な材料が望ましく、InAlGaP、InAl
P、AlGaAsあるいはこれらの積層体などを用いる
ことができる。
【0033】本実施の形態では、自然超格子の形成され
ているバリア層604の自発分極効果により、自然超格
子の形成されていないチャネル層603とのヘテロ界面
に正の分極電荷が生じ、これに引き寄せられるように自
由電子が前記ヘテロ界面に蓄積されることから、チャネ
ル層603内の電子濃度を高めることができる。
【0034】また、本実施の形態においては、チャネル
層603に自然超格子の形成されていないn型InGa
Pを用いることを特徴としているため、第1の実施の形
態に比べてチャネル層603への不純物添加濃度を高く
することが可能となり、その結果、第1の実施形態より
も相互コンダクタンス(gm)の高い電界効果トランジ
スタを作製することが可能となる。
【0035】以下、図7を参照して本実施形態の電界効
果トランジスタの具体的な構造及び製造方法について説
明する。
【0036】まず、半絶縁性GaAs基板701上に、
InAlGaPバッファ層702、自然超格子が形成さ
れておらず、かつSiを1.5×1018cm−3添加
したn型InGaPチャネル層703を40nmの厚さ
に、自然超格子の形成されたInAlGaPバリア層7
04を厚さ10nmに、InAlPショットキー層70
5を厚さ15nmに、Siを5×1017cm−3添加
したGaAsコンタクト層706を順次エピタキシャル
成長する(図7(a)参照)。
【0037】図7(a)の構造を得るための半導体結晶
成長には、例えば横型でサセプタ回転機構を有するMO
VPE装置を使用する。成長圧力は例えば50Torr
とし、III族原料ガスとして例えばトリメチルガリウム
(TMGa)、トリメチルアルミニウム(TMAl)、
トリメチルインジウム(TMIn)を用い、V族原料ガ
スとして例えばアルシン(AsH)、ホスフィン(P
)を用い、ドーパント原料ガスとして例えばジシラ
ン(Si)を用いる。本実施形態では自然超格子
形成の制御は成長温度を変化させることにより行い、チ
ャネル層703は560℃で、バリア層704は660
℃で成長を行った。成長温度はこの値に限定されるもの
ではなく、自然超格子を形成させる条件として630℃
〜700℃、自然超格子を破壊させる条件として530
℃〜600℃の範囲で成長を行うことにより、本発明の
効果を得ることができる。
【0038】本実施形態において、n型InGaPより
なるチャネル層703は自然超格子を形成しない条件で
エピタキシャル成長されるため、第1の実施形態とは違
って、チャネル層703への不純物添加濃度の上限につ
いて制限を受けない。従って、上述のような高い濃度の
不純物を添加したチャネル層を用いることにより、第1
の実施形態よりも高い相互コンダクタンスを示す電界効
果トランジスタの製造が可能となる。
【0039】バリア層704は、自然超格子を形成する
ことができ、かつチャネル層703と同じもしくはより
大きなバンドギャップを有する材料であれば、本発明に
よる高耐圧・高出力電界効果トランジスタを作製するこ
とができることから、例えばInGaP、InAlGa
P、InAlPもしくはこれらの積層体などを用いるこ
とができる。
【0040】ショットキー層705は、チャネル層70
3と同じもしくはより大きなバンドギャップを有する材
料であれば、本発明による高耐圧・高出力電界効果トラ
ンジスタを作製することができることから、例えばIn
GaP、InAlGaP、InAlP、AlGaAsも
しくはこれらの積層体などを用いることができる。
【0041】エピタキシャル成長後には、従来より用い
られている電極形成プロセスを用いて電界効果トランジ
スタを作製する。コンタクト層706の一部をエッチン
グにより除去するリセス形成工程、例えばWSi/Au
からなるゲート電極709をショットキー層705上に
形成する工程、例えばAuGe/Ni/Auからなるソ
ース電極707およびドレイン電極708をコンタクト
層706上に形成する工程などにより電界効果トランジ
スタが完成する(図7(b)参照)。
【0042】本実施形態により作製した電界効果トラン
ジスタは、第1の実施形態で作製した電界効果トランジ
スタに比べて相互コンダクタンスが約15%向上した。
【0043】[実施の形態3]次に、本発明の第3の実
施の形態に係る電界効果トランジスタ及びその製造方法
について、図8及び図9を参照して説明する。
【0044】図8は本実施形態による電界効果トランジ
スタの概略を示す断面図である。半絶縁性GaAs基板
801上には、バッファ層802、自然超格子の形成さ
れていないn型InAlGaPからなる電子供給層80
3、自然超格子が形成され、かつ不純物添加を行わない
InGaPからなるチャネル層804、ショットキー層
805、コンタクト層806が順次積層されている。コ
ンタクト層806上にはコンタクト層806とオーミッ
ク接触するソース電極807およびドレイン電極808
が形成されている。ソース電極807とドレイン電極8
08との間のショットキー層805上には、ショットキ
ー層805とショットキー接触するゲート電極809が
形成されている。高い耐圧を有する電界効果トランジス
タを構成するために、バッファ層802の材料として
は、電子供給層803と同じかより大きなバンドギャッ
プを有する高抵抗な材料が望ましく、InAlGaP、
InAlP、AlGaAsあるいはこれらの積層体など
を用いることができる。
【0045】本実施の形態では、不純物を添加しないI
nGaPよりなるチャネル層804よりも電子親和力の
小さいInAlGaPよりなる電子供給層803にn型
不純物を添加した、いわゆる変調ドープ構造をとってお
り、電子供給層803とチャネル層804とのヘテロ界
面のチャネル層804側には2次元電子ガスが蓄積さ
れ、これがトランジスタの電流輸送を担う。
【0046】また、本実施形態では、自然超格子の形成
されているチャネル層804の自発分極効果により、自
然超格子の形成されていない電子供給層803とのヘテ
ロ界面に正の分極電荷が生じ、これに引き寄せられるよ
うに自由電子が前記ヘテロ界面に蓄積されることから、
自然超格子形成を制御しないで作製した電界効果トラン
ジスタと比べて、チャネル層804内の2次元電子ガス
濃度を高めた高いドレイン電流密度を有する電界効果ト
ランジスタの製造が可能になる。
【0047】また、チャネル層804内に生じる内部電
界により、2次元電子ガスを前記ヘテロ界面近傍の狭い
領域に効果的に閉じこめることができるため、第1の実
施の形態と比べて、高い相互コンダクタンス(gm)を
有する電界効果トランジスタの製造が可能となる。
【0048】以下、図9を参照して本実施形態の電界効
果トランジスタの具体的な構造及び製造方法について説
明する。
【0049】まず、半絶縁性GaAs基板901上に、
InAlGaPバッファ層902、自然超格子が形成さ
れておらず、かつSiを5×1018cm−3添加した
n型InAlGaP電子供給層903を15nmの厚さ
に、自然超格子が形成され、かつ不純物を添加しないI
nGaPチャネル層904を25nmの厚さに、InA
lGaPショットキー層905を厚さ20nmに、Si
を3×1018cm 添加したGaAsコンタクト層
906を順次エピタキシャル成長する(図9(a)参
照)。
【0050】図9(a)の構造を得るための半導体結晶
成長には、例えば横型でサセプタ回転機構を有するMO
VPE装置を使用する。成長圧力は例えば50Torr
とし、III族原料ガスとして例えばトリメチルガリウム
(TMGa)、トリメチルアルミニウム(TMAl)、
トリメチルインジウム(TMIn)を用い、V族原料ガ
スとして例えばアルシン(AsH)、ホスフィン(P
)を用い、ドーパント原料ガスとして例えばジシラ
ン(Si)を用いる。本実施形態では自然超格子
形成の制御は成長温度を変化させることにより行い、電
子供給層903は560℃で、チャネル層904は66
0℃で成長を行った。成長温度はこの値に限定されるも
のではなく、自然超格子を形成させる条件として630
℃〜700℃、自然超格子を破壊させる条件として53
0℃〜600℃の範囲で成長を行うことにより、本発明
の効果を得ることができる。
【0051】本実施形態は、不純物を添加しないInG
aPよりなるチャネル層904よりも電子親和力の小さ
いInAlGaPよりなる電子供給層903にn型不純
物を添加した、いわゆる変調ドープ構造をとっており、
電子供給層903とチャネル層904とのヘテロ界面の
チャネル層904側には2次元電子ガスが蓄積され、こ
れがトランジスタの電流輸送を担う。電子供給層903
の材料は、自然超格子が形成されておらず、かつInG
aPチャネル層904よりも電子親和力が小さければよ
いので、例えばInAlGaP、InAlP、AlGa
Asなどを用いることができる。また、本実施形態では
電子供給層903への不純物添加濃度を層全体で一様と
したが、電子供給層903への不純物添加濃度は一様で
なくてもよいし、層の一部に不純物を添加しない領域が
あってもよい。
【0052】本実施形態では、自然超格子の形成されて
いるチャネル層904の自発分極効果により、自然超格
子の形成されていない電子供給層903とのヘテロ界面
に正の分極電荷が生じ、これに引き寄せられるように自
由電子が前記ヘテロ界面に蓄積されることから、チャネ
ル層904内の2次元電子ガス濃度を高めることがで
き、かつチャネル層904内に生じる内部電界により、
2次元電子ガスを前記ヘテロ界面近傍の狭い領域に効果
的に閉じこめることができるため、第1の実施の形態と
比べて、高い相互コンダクタンス(gm)を有する電界
効果トランジスタの製造が可能となる。
【0053】さらに本実施の形態においては、チャネル
層904に不純物を添加しないInGaPを用いること
を特徴としているため、第1の実施の形態に比べてチャ
ネル層904内を走行する電子の速度が高くなることか
ら、されに相互コンダクタンス(gm)が高くなる効果
もある。
【0054】ショットキー層905はInAlGaPに
限定されず、チャネル層904と同じもしくはより大き
なバンドギャップを有する材料であれば、本発明による
高耐圧・高出力電界効果トランジスタを作製することが
できることから、例えばInGaP、InAlGaP、
InAlP、AlGaAsもしくはこれらの積層体など
を用いることができる。
【0055】エピタキシャル成長後には、従来より用い
られている電極形成プロセスを用いて電界効果トランジ
スタを作製する。コンタクト層906の一部をエッチン
グにより除去するリセス形成工程、例えばWSi/Au
からなるゲート電極909をショットキー層905上に
形成する工程、例えばAuGe/Ni/Auからなるソ
ース電極907およびドレイン電極908をコンタクト
層906上に形成する工程などにより電界効果トランジ
スタが完成する(図9(b)参照)。
【0056】本実施形態により作製した電界効果トラン
ジスタは、第1の実施形態で作製した電界効果トランジ
スタに比べて相互コンダクタンスが約25%向上した。
【0057】[実施の形態4]次に、本発明の第4の実
施の形態に係る電界効果トランジスタ及びその製造方法
ついて、図10及び図11を参照して説明する。
【0058】図10は本実施形態による電界効果トラン
ジスタの概略を示す断面図である。半絶縁性GaAs基
板1001上には、バッファ層1002、n型InAl
GaPからなる下部電子供給層1003、自然超格子が
形成されておらず、かつ不純物添加を行わないInGa
Pからなるチャネル層1004、自然超格子が形成され
たn型InAlGaPよりなる上部電子供給層100
5、ショットキー層1006、コンタクト層1007が
順次積層されている。コンタクト層1007上にはコン
タクト層1007とオーミック接触するソース電極10
08およびドレイン電極1009が形成されている。ソ
ース電極1008とドレイン電極1009との間のショ
ットキー層1006上には、ショットキー層1006と
ショットキー接触するゲート電極1010が形成されて
いる。高い耐圧を有する電界効果トランジスタを構成す
るために、バッファ層1002の材料としては、下部電
子供給層1003と同じかより大きなバンドギャップを
有する高抵抗な材料が望ましく、InAlGaP、In
AlP、AlGaAsあるいはこれらの積層体などを用
いることができる。
【0059】本実施の形態では、不純物を添加しないI
nGaPよりなるチャネル層1004よりも電子親和力
の小さいInAlGaPよりなる下部電子供給層100
3、および上部電子供給層1005にn型不純物を添加
した、いわゆる変調ドープ構造をとっており、下部電子
供給層1003および上部電子供給層1005とチャネ
ル層1004とのヘテロ界面に2次元電子ガスが蓄積さ
れ、これがトランジスタの電流輸送を担う。
【0060】また、本実施形態では、自然超格子の形成
されている上部電子供給層1005の自発分極効果によ
り、自然超格子の形成されていないチャネル層1004
とのヘテロ界面に正の分極電荷が生じ、これに引き寄せ
られるように自由電子が前記ヘテロ界面に蓄積されるこ
とから、自然超格子を制御しないで作製した電界効果ト
ランジスタと比べて、チャネル層1004内の2次元電
子ガス濃度を高めた高いドレイン電流密度を有する電界
効果トランジスタの作製が可能となる。
【0061】また、本実施の形態においては、チャネル
層1004に不純物を添加しないInGaPを用いるこ
とを特徴としているため、第1の実施の形態に比べてチ
ャネル層1004内を走行する電子の速度が高くなるこ
とから、相互コンダクタンス(gm)が高くなる効果も
ある。さらに、本実施形態では、チャネル層1004の
上下両方のヘテロ界面に2次元電子ガスを蓄積させてい
るため、第3の実施形態と比べてドレイン電流密度を高
くでき、高い出力が得られるという効果もある。
【0062】以下、図11を参照して本実施形態の電界
効果トランジスタの具体的な構造及び製造方法について
説明する。
【0063】まず、半絶縁性GaAs基板1101上
に、InAlGaPバッファ層1102、Siを8×1
18cm−3添加したn型InAlGaP下部電子供
給層1103を12nmの厚さに、自然超格子が形成さ
れておらず、かつ不純物を添加しないInGaPチャネ
ル層1104を15nmの厚さに、自然超格子が形成さ
れており、かつSiを8×1017cm−3添加したn
型InAlGaP上部電子供給層1105を厚さ15n
mに、InAlGaPショットキー層1106を厚さ1
5nmに、Siを3×1018cm−3添加したGaA
sコンタクト層1107を順次エピタキシャル成長する
(図11(a)参照)。
【0064】図11(a)の構造を得るための半導体結
晶成長には、例えば横型でサセプタ回転機構を有するM
OVPE装置を使用する。成長圧力は例えば50Tor
rとし、III族原料ガスとして例えばトリメチルガリウ
ム(TMGa)、トリメチルアルミニウム(TMA
l)、トリメチルインジウム(TMIn)を用い、V族
原料ガスとして例えばアルシン(AsH)、ホスフィ
ン(PH)を用い、ドーパント原料ガスとして例えば
ジシラン(Si)を用いる。本実施形態では自然
超格子形成の制御は成長温度を変化させることにより行
い、チャネル層1104は560℃で、上部電子供給層
1105は660℃で成長を行った。成長温度はこの値
に限定されるものではなく、自然超格子を形成させる条
件として630℃〜700℃、自然超格子を破壊させる
条件として530℃〜600℃の範囲で成長を行うこと
により、本発明の効果を得ることができる。
【0065】本実施形態は、不純物を添加しないInG
aPよりなるチャネル層1104よりも電子親和力の小
さいInAlGaPよりなる下部電子供給層1103お
よび上部電子供給層1105にn型不純物を添加した、
いわゆる変調ドープ構造をとっており、下部電子供給層
1103および上部電子供給層1105とチャネル層1
104とのヘテロ界面のチャネル層1104側には2次
元電子ガスが蓄積され、これがトランジスタの電流輸送
を担う。下部電子供給層1103の材料は、InGaP
チャネル層1104よりも電子親和力が小さければよい
ので、例えばInAlGaP、InAlP、AlGaA
sなどを用いることができる。上部電子供給層1105
の材料は、自然超格子を形成することができ、かつIn
GaPチャネル層1104よりも電子親和力の小さい材
料であればよいので、例えばInAlGaP、InAl
Pなどを用いることができる。また、本実施形態では下
部電子供給1103および上部電子供給層1105への
不純物添加濃度を層全体で一様としたが、不純物添加濃
度は一様でなくてもよいし、層の一部に不純物を添加し
ない領域があってもよい。
【0066】本実施形態では、自然超格子の形成されて
いる上部電子供給層1105の自発分極効果により、自
然超格子の形成されていないチャネル層1104とのヘ
テロ界面に正の分極電荷が生じ、これに引き寄せられる
ように自由電子が前記ヘテロ界面に蓄積されることか
ら、自然超格子形成を制御しないで作製した電界効果ト
ランジスタと比べてチャネル層1104内の2次元電子
ガス濃度を高めた高いドレイン電流密度を有する電界効
果トランジスタの作製が可能となる。
【0067】また、本実施の形態においては、チャネル
層1104に不純物を添加しないInGaPを用いるこ
とを特徴としているため、第1の実施の形態に比べてチ
ャネル層1104内を走行する電子の速度が高くなるこ
とから、相互コンダクタンス(gm)が高くなる効果も
ある。さらに、本実施形態では、チャネル層1104の
上下両方のヘテロ界面に2次元電子ガスを蓄積させてい
るため、第3の実施形態と比べて電流密度を高くでき、
高い出力が得られるという効果もある。
【0068】上部電子供給層1105の厚さと不純物添
加濃度は上述の値に限定されるものではないが、不純物
添加濃度を1×1018cm−3以上に増やすと自然超
格子が破壊されてしまい、本発明の効果が得られなくな
るため、上部電子供給層1105の不純物添加濃度は1
×1018cm−3以下に制御される必要がある。しか
しながら、チャネル層1104内の2次元電子ガス濃度
を高め、より大きなドレイン電流密度を得るためには、
上部供給層1105への不純物添加濃度は高い方が望ま
しい。以上のことから、上部供給層1105への不純物
添加濃度は5×1017cm−3〜1×1018cm
−3の範囲内に制御されるのが好ましい。
【0069】ショットキー層1106はInAlGaP
に限定されず、チャネル層1104と同じもしくはより
大きなバンドギャップを有する材料であれば、本発明に
よる高耐圧・高出力電界効果トランジスタを作製するこ
とができることから、例えばInGaP、InAlGa
P、InAlP、AlGaAsもしくはこれらの積層体
などを用いることができる。
【0070】エピタキシャル成長後には、従来より用い
られている電極形成プロセスを用いて電界効果トランジ
スタを作製する。コンタクト層1107の一部をエッチ
ングにより除去するリセス形成工程、例えばWSi/A
uからなるゲート電極1110をショットキー層110
6上に形成する工程、例えばAuGe/Ni/Auから
なるソース電極1108およびドレイン電極1109を
コンタクト層1107上に形成する工程などにより電界
効果トランジスタが完成する(図11(b)参照)。
【0071】本実施形態により作製した電界効果トラン
ジスタは、第1の実施形態で作製した電界効果トランジ
スタに比べて相互コンダクタンスが約30%向上し、第
3の実施形態で作製した電界効果トランジスタに比べて
最大ドレイン電流密度が約20%増大した。
【0072】[実施の形態5]次に、本発明の第5の実
施の形態に係る電界効果トランジスタ及びその製造方法
ついて、図12及び図13を参照して説明する。
【0073】図12は本実施形態による電界効果トラン
ジスタの概略を示す断面図である。半絶縁性GaAs基
板1201上には、バッファ層1202、n型InAl
GaPからなる下部電子供給層1203、自然超格子が
形成されておらず、かつ不純物添加を行わないInGa
Pからなるチャネル層1204、自然超格子が形成され
たInAlGaPよりなるスペーサ層1205、n型I
nAlGaPよりなる上部電子供給層1206、ショッ
トキー層1207、コンタクト層1208が順次積層さ
れている。コンタクト層1208上にはコンタクト層1
208とオーミック接触するソース電極1209および
ドレイン電極1210が形成されている。ソース電極1
209とドレイン電極1210との間のショットキー層
1207上には、ショットキー層1207とショットキ
ー接触するゲート電極1211が形成されている。高い
耐圧を有する電界効果トランジスタを構成するために、
バッファ層1202の材料としては、下部電子供給層1
203と同じかより大きなバンドギャップを有する高抵
抗な材料が望ましく、InAlGaP、InAlP、A
lGaAsあるいはこれらの積層体などを用いることが
できる。
【0074】本実施の形態では、不純物を添加しないI
nGaPよりなるチャネル層1204よりも電子親和力
の小さいInAlGaPよりなる下部電子供給層120
3、および上部電子供給層1206にn型不純物を添加
した、いわゆる変調ドープ構造をとっており、下部電子
供給層1203およびスペーサ層1205とチャネル層
1204とのヘテロ界面に2次元電子ガスが蓄積され、
これがトランジスタの電流輸送を担う。
【0075】また、本実施形態では、自然超格子の形成
されているスペーサ層1205の自発分極効果により、
自然超格子の形成されていないチャネル層1204との
ヘテロ界面に正の分極電荷が生じ、これに引き寄せられ
るように自由電子が前記ヘテロ界面に蓄積されることか
ら、自然超格子を制御しないで作製した電界効果トラン
ジスタと比べて、チャネル層1204内の2次元電子ガ
ス濃度を高めた高いドレイン電流密度を有する電界効果
トランジスタの作製が可能となる。
【0076】また、本実施の形態においては、チャネル
層1204に不純物を添加しないInGaPを用いるこ
とを特徴としているため、第1の実施の形態に比べてチ
ャネル層1204内を走行する電子の速度が高くなるこ
とから、相互コンダクタンス(gm)が高くなる効果も
ある。さらに、本実施形態では、自然超格子が形成さ
れ、自発分極効果でチャネル層1204内にキャリアを
誘起する層(スペーサ層1205)と、変調ドープ構造
によりチャネル層1204内にキャリアを供給する層
(上部電子供給層1206)を別々にわけたことによ
り、第4の実施形態と比べて上部電子供給層1206へ
の不純物添加濃度の上限を広げることができることか
ら、第4の実施形態よりもドレイン電流密度を高くで
き、高い出力が得られるという効果がある。
【0077】以下、図13を参照して本実施形態の電界
効果トランジスタの具体的な構造及び製造方法について
説明する。
【0078】まず、半絶縁性GaAs基板1301上
に、InAlGaPバッファ層1302、Siを3×1
18cm−3添加したn型InAlGaP下部電子供
給層1303を12nmの厚さに、自然超格子が形成さ
れておらず、かつ不純物を添加しないInGaPチャネ
ル層1304を15nmの厚さに、自然超格子が形成さ
れているInAlGaPスペーサ層1305を厚さ2n
mに、Siを6×10 cm−3添加したn型InA
lGaP上部電子供給層1306を厚さ15nmに、I
nAlGaPショットキー層1307を厚さ15nm
に、Siを3×10 18cm−3添加したGaAsコン
タクト層1308を順次エピタキシャル成長する(図1
3(a)参照)。
【0079】図13(a)の構造を得るための半導体結
晶成長には、例えば横型でサセプタ回転機構を有するM
OVPE装置を使用する。成長圧力は例えば50Tor
rとし、III族原料ガスとして例えばトリメチルガリウ
ム(TMGa)、トリメチルアルミニウム(TMA
l)、トリメチルインジウム(TMIn)を用い、V族
原料ガスとして例えばアルシン(AsH)、ホスフィ
ン(PH)を用い、ドーパント原料ガスとして例えば
ジシラン(Si)を用いる。本実施形態では自然
超格子形成の制御は成長温度を変化させることにより行
い、チャネル層1304は560℃で、スペーサ層13
05は660℃で成長を行った。成長温度はこの値に限
定されるものではなく、自然超格子を形成させる条件と
して630℃〜700℃、自然超格子を破壊させる条件
として530℃〜600℃の範囲で成長を行うことによ
り、本発明の効果を得ることができる。
【0080】本実施形態は、不純物を添加しないInG
aPよりなるチャネル層1304よりも電子親和力の小
さいInAlGaPよりなる下部電子供給層1303お
よび上部電子供給層1306にn型不純物を添加した、
いわゆる変調ドープ構造をとっており、下部電子供給層
1303およびスペーサ層1305とチャネル層130
4とのヘテロ界面のチャネル層1304側には2次元電
子ガスが蓄積され、これがトランジスタの電流輸送を担
う。下部電子供給層1303および上部電子供給層13
06の材料は、InGaPチャネル層1304よりも電
子親和力が小さければよいので、例えばInAlGa
P、InAlP、AlGaAsなどを用いることができ
る。スペーサ層1305の材料は、自然超格子を形成す
ることができ、かつInGaPチャネル層1304より
も電子親和力が小さければよいので、例えばInAlG
aP、InAlPなどを用いることができる。また、本
実施形態では下部電子供給1303および上部電子供給
層1306への不純物添加濃度を層全体で一様とした
が、不純物添加濃度は一様でなくてもよいし、層の一部
に不純物を添加しない領域があってもよい。
【0081】本実施形態では、自然超格子の形成されて
いるスペーサ層1305の自発分極効果により、自然超
格子の形成されていないチャネル層1304とのヘテロ
界面に正の分極電荷が生じ、これに引き寄せられるよう
に自由電子が前記ヘテロ界面に蓄積されることから、自
然超格子形成を制御しないで作製した電界効果トランジ
スタと比べてチャネル層1304内の2次元電子ガス濃
度を高めた高いドレイン電流密度を有する電界効果トラ
ンジスタの作製が可能となる。
【0082】また、本実施の形態においては、チャネル
層1304に不純物を添加しないInGaPを用いるこ
とを特徴としているため、第1の実施の形態に比べてチ
ャネル層1304内を走行する電子の速度が高くなるこ
とから、相互コンダクタンス(gm)が高くなる効果も
ある。さらに、本実施形態では、自然超格子が形成さ
れ、自発分極効果でチャネル層1304内にキャリアを
誘起する層(スペーサ層1305)と、変調ドープ構造
によりチャネル層1304内にキャリアを供給する層
(上部電子供給層1306)を別々にわけたことによ
り、第4の実施形態と比べて上部電子供給層1306へ
の不純物添加濃度の上限を広げることができることか
ら、第4の実施形態よりもドレイン電流密度を高くで
き、高い出力が得られるという効果がある。
【0083】具体的には第4の実施形態では上部電子供
給層1205が自然超格子を形成する層であったため
に、上部電子供給層1205への不純物添加濃度は1×
10 cm−3以下に制御される必要があったが、本
実施形態では上部電子供給層1306は自然超格子を形
成していなくてもよいので、不純物添加濃度に関して自
然超格子形成が原因となる上限がない。従って、上部電
子供給層1306への不純物添加濃度を高めることによ
り、第4の実施形態と比べてチャネル層1304内の2
次元電子ガス濃度を高めることができ、その結果高いド
レイン電流密度が得られるという効果がある。ただし、
高い出力をためには高いドレイン電流密度と高い耐圧の
両立が必要であり、高い耐圧を得る観点から、上部供給
層1306への不純物添加濃度は5×1017cm−3
〜1×1019cm−3の範囲内に制御されるのが好ま
しい。
【0084】ショットキー層1307はInAlGaP
に限定されず、チャネル層1304と同じもしくはより
大きなバンドギャップを有する材料であれば、本発明に
よる高耐圧・高出力電界効果トランジスタを作製するこ
とができることから、例えばInGaP、InAlGa
P、InAlP、AlGaAsもしくはこれらの積層体
などを用いることができる。
【0085】エピタキシャル成長後には、従来より用い
られている電極形成プロセスを用いて電界効果トランジ
スタを作製する。コンタクト層1308の一部をエッチ
ングにより除去するリセス形成工程、例えばWSi/A
uからなるゲート電極1311をショットキー層130
7上に形成する工程、例えばAuGe/Ni/Auから
なるソース電極1309およびドレイン電極1310を
コンタクト層1308上に形成する工程などにより電界
効果トランジスタが完成する(図13(b)参照)。
【0086】本実施形態により作製した電界効果トラン
ジスタは、第4の実施形態で作製した電界効果トランジ
スタに比べて最大ドレイン電流密度が約15%増大し
た。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電界効果
トランジスタ及びその製造方法によれば、GaAs基板
上に形成されたInGaPからなるチャネル層を有する
電界効果トランジスタにおいて、前記チャネル層を、自
然超格子が破壊されてIII族原子層面内における2種類
以上の原子の配列が不規則となっている第1の半導体層
と、前記第1の半導体層上にエピタキシャル成長され、
III族原子層面内における2種類以上の原子の配列が規
則的で自然超格子を形成している第2の半導体層のいず
れか一方もしくは両方で構成することによって、高いド
レイン電流と高い耐圧を両立して、良好な高出力特性を
得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自然超格子の形成されたInGaPの原子配列
を説明するための図である。
【図2】第1の実施形態に係る電界効果トランジスタの
構造を示す断面図である。
【図3】第1の実施形態に係る電界効果トランジスタの
製造方法を示す工程断面図である。
【図4】第1の実施形態に係る電界効果トランジスタの
特性を説明するための図である。
【図5】第1の実施形態に係る電界効果トランジスタの
特性を説明するための図である。
【図6】第2の実施形態に係る電界効果トランジスタの
構造を示す断面図である。
【図7】第2の実施形態に係る電界効果トランジスタの
製造方法を示す工程断面図である。
【図8】第3の実施形態に係る電界効果トランジスタの
構造を示す断面図である。
【図9】第3の実施形態に係る電界効果トランジスタの
製造方法を示す工程断面図である。
【図10】第4の実施形態に係る電界効果トランジスタ
の構造を示す断面図である。
【図11】第4の実施形態に係る電界効果トランジスタ
の製造方法を示す工程断面図である。
【図12】第5の実施形態に係る電界効果トランジスタ
の構造を示す断面図である。
【図13】第5の実施形態に係る電界効果トランジスタ
の製造方法を示す工程断面図である。
【符号の説明】
201、301、601、701 半絶縁性GaAs基
板 202、302、602、702 バッファ層 203、303、603、703 n型InGaPチャ
ネル層 204、304、605、705 ショットキー層 205、305、606、706 コンタクト層 206、306、607,707 ソース電極 207、307、608,708 ドレイン電極 208、308、609,709 ゲート電極 604、704 バリア層 801、901 半絶縁性GaAs基板 802、902 バッファ層 803、903 n型InAlGaP電子供給層 804、904 ノンドープInGaPチャネル層 805、905 ショットキー層 806、906 コンタクト層 807、907 ソース電極 808、908 ドレイン電極 809、909 ゲート電極 1001、1101、1201、1301 半絶縁性G
aAs基板 1002、1102、1202、1302 バッファ層 1003、1103、1203、1203 n型InA
lGaP下部電子供給層 1004、1104、1204、1204 ノンドープ
InGaPチャネル層 1005、1105、1206、1306 n型InA
lGaP上部電子供給層 1006、1106、1207、1307 ショットキ
ー層 1007、1107、1208、1308 コンタクト
層 1008、1108、1209、1309 ソース電極 1009、1109、1210、1310 ドレイン電
極 1010、1110、1211、1311 ゲート電極 1205、1305 スペーサ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 高治 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 CONTRATA 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 葛原 正明 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 5F102 FA01 GB01 GC01 GD01 GJ05 GK04 GL04 GM04 GM08 GQ02 GQ03 GR04 GS04 HC01

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に、少なくともInGaP層
    がエピタキシャル成長された半導体結晶を備え、該半導
    体結晶上に、ソース/ドレイン電極およびゲート電極が
    離間して形成され、前記InGaP層の一部または全部
    がチャネル層として機能する電界効果トランジスタにお
    いて、 前記InGaP層と該InGaP層の上層又は下層に隣
    接する層とが、自然超格子が破壊されてIII族原子層面
    内における2種類以上の原子の配列が不規則となってい
    る第1の半導体層と、前記第1の半導体層上にエピタキ
    シャル成長され、III族原子層面内における2種類以上
    の原子の配列が規則的で自然超格子を形成している第2
    の半導体層との組み合わせで構成されることを特徴とす
    る電界効果トランジスタ。
  2. 【請求項2】半導体基板上に、少なくともInGaP層
    がエピタキシャル成長された半導体結晶を備え、該半導
    体結晶上に、ソース/ドレイン電極およびゲート電極が
    離間して形成され、前記InGaP層の一部または全部
    がチャネル層として機能する電界効果トランジスタにお
    いて、 前記InGaP層の下層に隣接する層が、自然超格子が
    破壊されてIII族原子層面内における2種類以上の原子
    の配列が不規則となっている第1の半導体層からなり、
    前記InGaP層が、前記第1の半導体層上にエピタキ
    シャル成長され、III族原子層面内における2種類以上
    の原子の配列が規則的で自然超格子を形成している第2
    の半導体層からなることを特徴とする電界効果トランジ
    スタ。
  3. 【請求項3】半導体基板上に、少なくともInGaP層
    がエピタキシャル成長された半導体結晶を備え、該半導
    体結晶上に、ソース/ドレイン電極およびゲート電極が
    離間して形成され、前記InGaP層の一部または全部
    がチャネル層として機能する電界効果トランジスタにお
    いて、 前記InGaP層が、自然超格子が破壊されてIII族原
    子層面内における2種類以上の原子の配列が不規則とな
    っている第1の半導体層からなり、該InGaP層上
    に、エピタキシャル成長され、III族原子層面内におけ
    る2種類以上の原子の配列が規則的で自然超格子を形成
    している第2の半導体層を有することを特徴とする電界
    効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】前記第2の半導体層の自発分極効果によ
    り、前記第2の半導体層と前記第1の半導体層との間の
    ヘテロ界面に電子が蓄積されることを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれか一に記載の電界効果トランジスタ。
  5. 【請求項5】前記第1の半導体層が、InGaP、In
    AlGaP、InAlP、GaAs、AlGaAs、ま
    たはこれらの積層体で構成されていることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれか一に記載の電界効果トランジ
    スタ。
  6. 【請求項6】前記第2の半導体層が、InGaP、In
    AlGaP、InAlP、またはこれらの積層体で構成
    されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか
    一に記載の電界効果トランジスタ。
  7. 【請求項7】前記第2の半導体層に、n型不純物が添加
    されていることを特徴とする請求項6記載の電界効果ト
    ランジスタ。
  8. 【請求項8】前記n型不純物濃度が、1×1018cm
    −3以下に設定されていることを特徴とする請求項7記
    載の電界効果トランジスタ。
  9. 【請求項9】前記InGaP層の下層に、バンドギャッ
    プが前記InGaP層以上の、不純物を添加しないバッ
    ファ層を有することを特徴とする請求項1乃至8のいず
    れか一に記載の電界効果トランジスタ。
  10. 【請求項10】更に、前記InGaP層と前記バッファ
    層との間に、電子親和力が前記InGaP層より小さい
    下部電子供給層を有することを特徴とする請求項9記載
    の電界効果トランジスタ。
  11. 【請求項11】前記InGaP層の上層に、バンドギャ
    ップが前記InGaP層以上のバリア層、又は電子親和
    力が前記InGaP層より小さい上部電子供給層を有す
    ることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一に記
    載の電界効果トランジスタ。
  12. 【請求項12】更に、前記InGaP層と前記上部電子
    供給層との間に、不純物を添加しないスペーサ層を有す
    ることを特徴とする請求項11記載の電界効果トランジ
    スタ。
  13. 【請求項13】前記上部電子供給層又は前記下部電子供
    給層が、InGaP、InAlP、AlGaAs、また
    はこれらの積層体で構成されることを特徴とする請求項
    10乃至12のいずれか一に記載の電界効果トランジス
    タ。
  14. 【請求項14】前記ゲート電極下層に、バンドギャップ
    が前記InGaP層以上のショットキー層を有すること
    を特徴とする請求項1乃至13のいずれか一に記載の電
    界効果トランジスタ。
  15. 【請求項15】前記ショットキー層が、InGaP、I
    nAlGaP、InAlP、AlGaAs、またはこれ
    らの積層体で構成されることを特徴とする請求項13記
    載の電界効果トランジスタ。
  16. 【請求項16】自然超格子が破壊されてIII族原子層面
    内における2種類以上の原子の配列が不規則となってい
    る第1の半導体層を形成する工程と、前記不規則配列層
    上にエピタキシャル成長され、III族原子層面内におけ
    る2種類以上の原子の配列が規則的で自然超格子を形成
    している第2の半導体層を形成する工程と、を少なくと
    も有すること特徴とする電界効果トランジスタの製造方
    法。
  17. 【請求項17】前記第1の半導体層と前記第2の半導体
    層とを、有機金属気相成長法における成長温度を変えて
    連続して形成することを特徴とする請求項16記載の電
    界効果トランジスタの製造方法。
  18. 【請求項18】前記第1の半導体層を、530℃〜60
    0℃の温度範囲で有機金属気相成長法により成長するこ
    とを特徴とする請求項17記載の電界効果トランジスタ
    の製造方法。
  19. 【請求項19】前記第2の半導体層を、630℃〜70
    0℃の温度範囲で有機金属気相成長法により成長するこ
    とを特徴とする請求項17記載の電界効果トランジスタ
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6933542B2 (en) * 2003-02-10 2005-08-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Field-effect transistor, and integrated circuit device and switching circuit using the same

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