JP2003068759A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炭化珪素パワーデバイスを、静電気、サージ
エネルギ、過昇温などから保護できる半導体装置および
その製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 本実施例の半導体装置においては、Si
C−JFET2と、このSiC−JFET2を保護する
ための保護用ダイオード4,6,8とを同一チップ上に
有している。第1及び第2のツェナーダイオード群4,
6によって、SiC−JFET2にかかるサージ電圧を
クランプしたり、サージエネルギを放出したりすること
ができる。また、感温ダイオード8を用いて、SiC−
JFET2の温度を求め、所定温度以上になった場合に
SiC−JFET2をオフさせることによって、SiC
−JFET2を過昇温による破壊から保護することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、炭化珪素パワー
デバイスを有する半導体装置およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、炭化珪素半導体デバイス(トラン
ジスタ)として、例えば特開2000−312008号
公報に開示されているような炭化珪素静電誘導型トラン
ジスタ(JFET)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】こうした炭化珪素半導
体デバイスを実際にインバータ等のスイッチング素子と
して利用する場合、製造工程等で発生する人体や機械の
静電気、モータロック時の過剰電流による過昇温、そし
て特に、インバータ駆動時に発生するモータの逆起電力
サージエネルギによる破壊から炭化珪素半導体デバイス
を保護して、その信頼性を確保する必要がある。炭化珪
素半導体デバイスでアバランシェブレークダウンが発生
すると、生成電流がゲート端子に流れ込みゲート制御回
路部を破壊してしまうという問題も発生する。
【0004】本発明は、こうしたことを背景としてなさ
れたものであり、スイッチング素子として用いられる炭
化珪素半導体デバイス(以下、「炭化珪素パワーデバイ
ス」という)を、静電気、サージエネルギ、過昇温など
から保護できる半導体装置およびその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するためになされた本発明(請求項1記載)の半
導体装置は、炭化珪素パワーデバイス(炭化珪素パワー
トランジスタ)と、該炭化珪素パワーデバイスを保護す
るための保護用ダイオードと、を同一チップ上に有す
る。
【0006】例えばドレイン−ソース間に印加される誘
導負荷のフライバックエネルギや、ゲート端子に加わる
人体や機械からの静電気からの炭化珪素パワーデバイス
の保護は、炭化珪素パワーデバイスの端子に加わる電圧
をツェナーダイオードでクランプしてそれ以上の電圧が
印加されないようにしたり、炭化珪素パワーデバイスを
オンさせたりすることによって実現することが可能であ
る。
【0007】請求項1の半導体装置によれば、炭化珪素
パワーデバイスと同一チップ上に保護用ダイオードを有
しているため、そうしたツェナーダイオードとして保護
用ダイオードを用いることによって、炭化珪素パワーデ
バイスをサージエネルギによる破壊から保護することが
できる。ツェナーダイオードを半導体装置に外付けして
保護を図る場合よりも、低コストで、しかもコンパクト
に回路を構成できる。
【0008】また、炭化珪素パワーデバイスの過昇温に
よる破壊からの保護は、その炭化珪素パワーデバイスの
近傍にダイオードを形成し、このダイオードのI−V特
性からチップの温度(即ち炭化珪素パワーデバイスの温
度)を算出して、それが所定温度以上になった場合に、
炭化珪素パワーデバイスをオフするようゲート端子に制
御電圧をかけることによって、実現することができる。
請求項1の半導体装置によれば、保護用ダイオードをそ
の様な温度検出素子として用いることによって、炭化珪
素パワーデバイスの保護を図ることができる。
【0009】炭化珪素パワーデバイスとして、例えば請
求項2記載の様に、炭化珪素接合型電界効果トランジス
タ(SiC−JFET)を有する半導体装置について、
本発明(請求項1)を適用すると好ましい。JFETで
は、MOSFETと異なり、ゲート電極が絶縁膜により
保護されておらず、サージエネルギなどからの保護を図
る必要性が高いためである。
【0010】保護用ダイオードとしては、請求項3記載
の様に、多結晶シリコン(Poly−Si)ダイオード
を用いることができるほか、請求項4記載の様に、炭化
珪素(SiC)ダイオードを用いることができる。Si
Cダイオードを用いれば、より高温に強いため、炭化珪
素パワーデバイスの保護の確実性が上がる。
【0011】保護用ダイオードを設ける場所としては、
請求項5のように、当該半導体装置の外周部にJTE構
造(Junction Termination Edge:接合終端構造)を有
している場合には、そのJTE構造の上部が好ましい。
ここで、JTE構造は、半導体装置の外周部において、
ドレイン層とは逆の導電型であってソース電位となる不
純物層がドレイン層上部に設けられ、更にその不純物層
がドレイン層の方向に凸状に形成された構造である。
【0012】JTE構造は、本来、半導体装置の外周部
において電界の緩和を図るための構造であるが、その上
部にダイオードを設けることによってJTE構造内の電
界をバランス良く均一に引き延ばすことができ、電界の
緩和をさらに図ることができる。なおドレイン端子に逆
起電力サージエネルギが印加された場合、JTE構造を
設けてあるため、初期に上記不純物層の凸状部分でブレ
ークダウンを発生させることができ、炭化珪素パワーデ
バイスのゲート電極およびゲート駆動回路の破壊防止に
寄与することができる。
【0013】保護用ダイオードをJTE構造の上部に設
ける態様としては、請求項6に記載の様に、JTE構造
上に形成された低不純物濃度層の上に、保護用ダイオー
ドを設けるという形態が考えられる。この低不純物濃度
層とは、基板やソース層よりも不純物濃度が低い炭化珪
素半導体であり、これが保護用ダイオードとJTE構造
との間にあるため、保護用ダイオードによって、半導体
装置(炭化珪素パワーデバイス)内部の外周部における
電界緩和に更に寄与することができる。
【0014】また、請求項7記載の様に、絶縁膜上に、
保護用ダイオードを設けてもよい。この様にすれば、炭
化珪素パワーデバイスのスイッチング動作時に、保護用
ダイオードから炭化珪素パワーデバイスへの電荷移動を
防ぐことができるため、炭化珪素パワーデバイスの動作
安定性を高くすることができる。
【0015】さて、誘導負荷に発生するフライバックエ
ネルギから炭化珪素パワーデバイスを保護するには、ド
レイン・ゲート間に、ツェナーダイオードとして保護用
ダイオードを設けることが考えられる。そして、請求項
8記載の様に、当該半導体装置の周縁部に、前記炭化珪
素パワーデバイスのドレイン電位とされた等ポテンシャ
ルリングを有している場合、保護用ダイオードをゲート
・ドレイン間に設けるには、一端を等ポテンシャルリン
グ(EQR:Equivalent Potential Ring)と電気的に
接続し、他端を炭化珪素パワーデバイスのゲート端子と
電気的に接続するとよい。
【0016】そうすれば、いわゆるフィールドプレート
効果も発揮することができ、半導体装置の外周部におけ
る電界緩和を更に図ることができる。EQRとは、半導
体装置の周縁部の電位を等しくするための構造である。
次に請求項9の様に、炭化珪素パワーデバイスとして
は、具体的には、第1導電型のドレイン層と、このドレ
イン層上に形成された第2導電型(第1導電型と反対の
導電型をいう)の第1不純物領域と、この第1不純物領
域の上に形成された第1導電型のソース層と、このソー
ス層側から当該ソース層及び上記第1の不純物領域を貫
通してドレイン層に到達するように形成された溝と、少
なくとも溝の内面に形成された第1導電型のチャネルエ
ピ層と、このチャネルエピ層の上に形成された第2導電
型の第2不純物領域とから構成したものが考えられる。
【0017】この場合、第1不純物領域を、炭化珪素パ
ワーデバイスのゲート領域とし、第2不純物領域を、ソ
ース層と電気的に接続する(即ちソース電位とする)と
共に、この第1不純物領域よりも下方に(即ち、ドレイ
ン層方向に)延びるように構成するとよい。
【0018】つまり、ゲート領域である第1不純物領域
より下部に、ソース電位となる第2不純物領域を形成し
ているため、ドレインに電圧を印加すると、第1不純物
領域の下に空乏層を伸ばすことができ電界を緩和でき
る。また、アバランシェブレークダウンは、溝(トレン
チ)内部の第2不純物領域で発生することになり、その
降伏電流は、第2不純物領域がソース層よりも下部にあ
るため寄生トランジスタを介さずに、ソース電極に引き
抜かれる。従って、炭化珪素パワーデバイスのサージ耐
量を、pnダイオードと同程度まで向上させることがで
きる。
【0019】なお、請求項10の様に、保護用ダイオー
ドを炭化珪素パワーデバイスの温度検出に用いる場合
(つまり感温ダイオードとして用いる場合)は、第1不
純物領域を介在させて、前記炭化珪素パワーデバイスの
ドレイン層と電気的に分離されるよう設けるとよい。そ
の様にすれば、その保護用ダイオードによる温度検出
が、炭化珪素パワーデバイスの動作の影響を受けること
を防止できる。
【0020】次に請求項11の発明は、炭化珪素パワー
デバイスと、この炭化珪素パワーデバイスを保護するた
めの保護用ダイオードと、を同一チップ上に有する半導
体装置の製造方法であって、上記保護用ダイオードが、
多結晶シリコンダイオードである場合には、多結晶シリ
コンダイオードの形成は、炭化珪素パワーデバイスを作
成するための熱処理に高温下(1200℃以上)で行わ
れる工程より後に行うものである。
【0021】炭化珪素パワーデバイスの作成は、イオン
注入・活性化アニール工程や、エピタキシャル成長工程
など、極めて高温(例えば1600℃)での工程によっ
て行われる。多結晶シリコンダイオードがこうした高温
条件下におかれると、Siの昇華や、ドーパントが外方
拡散する等の問題が生ずる。そこで請求項11の様に、
炭化珪素パワーデバイスを作成するための高温工程の
後、多結晶シリコンダイオードの形成を行うことにすれ
ば、そうした問題を回避することができる。
【0022】また、請求項12の様に、多結晶シリコン
ダイオードへのオーミック電極の形成は、前記炭化珪素
パワーデバイスへのオーミック電極の形成よりも後に行
うと好ましい。炭化珪素へのオーミック電極の形成は、
多結晶シリコンダイオードへのオーミック電極の形成の
場合と比べて高い温度で行われるため、多結晶シリコン
ダイオードへのオーミック電極の形成を先に又は同時に
行うと、多結晶シリコンダイオードへオーミック材料が
拡散するという問題が生じる。そこで、請求項12の様
に、炭化珪素パワーデバイスへのオーミック電極の形成
の後、多結晶シリコンダイオードへのオーミック電極の
形成を行うことによって、そうした問題を防ぐことがで
きる。
【0023】なお、請求項13記載の様に、多結晶シリ
コンダイオードのオーミック電極と炭化珪素パワーデバ
イスのオーミック電極との電気的接続を行う必要がある
場合には、多結晶シリコンダイオードへのオーミック電
極の形成と同時に、多結晶シリコンダイオードのオーミ
ック電極と炭化珪素パワーデバイスのオーミック電極と
の電気的接続を図るようにすれば、製造工程を簡素化で
きる。
【0024】請求項14の発明は、請求項9の半導体装
置を製造する方法の一つである。請求項9の半導体装置
は、第2不純物領域がソース層と電気的に接続された構
造をとるものである。この構造を実現するためには、第
2の不純物領域を溝内部に形成した後、開口周囲のソー
ス層および開口内の第2不純物領域が面一となるようC
MP(化学機械研磨)法により平坦化し、このソース層
および第2の不純物領域の平坦化された表面にオーミッ
ク電極を形成するとよい。
【0025】ソース層16および第2不純物領域220
を面一に平坦化しない場合には、製造工程上、第2不純
物領域の縁部分(マージン)がソース層の上に出てしま
うが、請求項14の方法によって、第2不純物領域とソ
ース層とが電気的に接続するようにすれば、マージンが
ソース層の上に出ないため、炭化珪素パワーデバイスを
コンパクトに構成することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施例を図面
と共に説明する。図1は、第1実施例としての半導体装
置(チップ)の要部を模式的に示す断面図である。この
図に示すように、半導体装置は、セル単位で構成される
炭化珪素接合型電解効果トランジスタ(SiC−JFE
T)2と、SiC−JFET2のドレイン・ゲート間に
設けられた第1のツェナーダイオード群4と、SiC−
JFET2のゲート・ソース間に設けられた第2のツェ
ナーダイオード群6と、温度検出用の感温ダイオード8
とを有している。SiC−JFET2は、請求項の「炭
化珪素パワーデバイス」であり、第1のツェナーダイオ
ード群4、第2のツェナーダイオード群6、感温ダイオ
ード8は、請求項の「保護用ダイオード」である。
【0027】SiC−JFET2は、n型(第1導電
型)の高不純物濃度の基板10の上に形成された低不純
物濃度のドレイン層12(以下、ドリフトエピ層とい
う)12と、ドリフトエピ層12の上に形成されたp型
(第2導電型)の高不純物濃度の第1不純物領域14
と、この第1不純物領域14の上に形成されたn型の高
不純物濃度のソース層16とを備えている。
【0028】ソース層16側から、このソース層16お
よび第1不純物領域14を貫通してドリフトエピ層12
に到達するようにトレンチが形成されており、このトレ
ンチの内面およびトレンチの内面から開口外周部にかけ
て、n型の低不純物濃度のチャネルエピ層18が形成さ
れている。そして、その上に、チャネルエピ層18に沿
って、層状にp型の高不純物濃度の第2不純物領域20
が形成されている。第2不純物領域20は、第1不純物
領域14よりも下方に(即ち、ドリフトエピ層12の方
向に)延びている。
【0029】ソース層16の上には、低温熱CVD酸化
膜で、絶縁性の層間膜22が形成されている。また、半
導体装置の外周部においては、第1不純物領域14およ
びソース層16が除去されており、ドリフトエピ層12
の上には、JTE構造を構成する低不純物濃度のp型領
域23が形成されている。そして、半導体装置の外周部
においては、ドリフトエピ層12およびp型領域23の
上に層間膜22が形成されている。
【0030】SiC−JFET2との電気的接触をとる
べき個所においては、層間膜22にコンタクトホールが
穿設されており、そこにメタル電極24が形成されてい
る。メタル電極24上には、アルミニウム(Al)配線
26が設けられている。このAl配線26により、半導
体装置上における必要な電気的接続が図られている。p
型領域23に接触するメタル電極24は、Al配線26
によりソース電極に電気的に接続されている。なお、A
l配線のうち、断面図として表せない部分については、
太線で示している。
【0031】第1のツェナーダイオード群4は、第1半
導体装置の外周部において、ドリフトエピ層12の上に
形成された層間膜22の上に設けられている。第1のツ
ェナーダイオード群4は、多結晶シリコンからなり、直
列に交互に配列した複数のn型領域4aおよびp型領域
4bにより、所定の降伏電圧VZ1で降伏するように構
成されている。第1のツェナーダイオード群4の一端
は、Al配線26を介してゲート端子Gに接続され、他
端は、半導体装置の周縁部のAl配線26およびメタル
電極24を介して、ドリフトエピ層12に電気的に接続
されている。半導体装置の周縁部のAl配線26および
メタル電極24は、EQRを構成するものである。ドリ
フトエピ層12の周縁部には、高不純物濃度のn型領域
12aが形成され、これによりEQRとの電気的接触が
とられている。
【0032】第2のツェナーダイオード群6は、ソース
層16の上に形成された層間膜22の上に、SiC−J
FET2に隣接して設けられている。第2のツェナーダ
イオード群6は、多結晶シリコンからなり、直列に交互
に配列したn型領域6aおよびp型領域6bにより、所
定の降伏電圧VZ2で降伏するように構成されている。
第2のツェナーダイオード群6の一端は、Al配線26
を介してゲート端子Gに接続され、他端は、Al配線2
6を介してソース端子Sに接続されている。
【0033】感温ダイオード8は、高不純物濃度のn型
層28の上に形成された層間膜22の上において、多結
晶シリコンからなるn型領域8aおよびp型領域8bを
接合して形成されたものであり、複数(本実施例では2
つ)設けられている。このn型層28は、ソース層16
と同様に第1不純物領域14の上に形成されたものであ
るが、ソース層16とは電気的、空間的に分離されてい
る。複数の感温ダイオード8は、Al配線26を介し
て、温度測定用端子G2からソース端子Sに向けて順方
向に、直列に接続されている。
【0034】なお基板10の、ドリフトエピ層12と反
対側にはドレイン電極10aが設けられている。図2、
図3は、第1のツェナーダイオード群4および第2のツ
ェナーダイオード群6を用いて、誘導性負荷(モータ3
0)のフライバックエネルギーからSiCーJFET2
を保護する仕組みを示す図である。
【0035】図2に示す様に、第2のツェナーダイオー
ド群6の降伏電圧VZ2は、SiC−JFET2がオン
となるしきい値電圧Vtより高い値に設定される。ただ
し、SiC−JFET2では、小数キャリアの蓄積が発
生すると、スイッチング遅れやドライブ回路の負荷が増
大する問題がある。そこで、通常動作に影響を与えない
ように、降伏電圧VZ2は、SiC−JFET2のゲー
ト−ソース間のビルトイン電圧Vbiより小さい値であ
ることが望ましい(つまり、Vt<VZ2<Vbi)。
【0036】また、SiC−JFET2がモータ30の
フライバックエネルギにより破壊される前にツェナーダ
イオード群4,6が動作するように、第1のツェナーダ
イオード群4の降伏電圧VZ1と第2のツェナーダイオ
ード群6の降伏電圧VZ2との和が、SiC−JFET
2のドレインーソース間の耐圧BVより小さい値となる
よう(つまり、BV>VZ1+VZ2)、ツェナーダイ
オード群6、8の降伏電圧VZ1、VZ2の値が選ばれ
る。
【0037】本実施例では、BV=700V、Vbi=
3.1V、Vt=1Vであるので、以上のことから、VZ
1=600V、VZ2=3Vとしている。図3は、モータ
30の逆起電力サージエネルギがドレイン端子Dに印加
されたときの動作を示す。
【0038】ドレイン端子Dに加わる電圧VDが601
Vより小さい場合(図3(a)参照)、第1および第2
のツェナーダイオード群4,6に電圧が分配され、第2
のツェナーダイオード群6に加わる電圧は1Vを超えな
い。従って、SiC−JFET2のゲート端子Gとソー
ス端子Sとの間に印加される電圧は、しきい値電圧Vt
を超えないため、SiC−JFET2はオンしない。
【0039】ドレイン端子Dに加わる電圧VDが601
〜603Vの場合(図3(b)参照)、第2のツェナー
ダイオード群6に加わる電圧はしきい値電圧Vtを超え
るため、SiC−JFET2がオン状態となり、サージ
エネルギがドレイン端子Dからソース端子S側に引き抜
かれる。
【0040】ドレイン端子に603V以上の電圧が印加
された場合(図3(c)参照)、第1および第2のツェ
ナーダイオード群4,6が動作して、ドレイン電圧の上
昇を抑制する。この時、第2のツェナーダイオード6群
の両端にかかる電圧は3Vにクランプされ、SiC−J
FET2のしきい値電圧Vtを超える。従って、SiC
−JFET2がオン状態となり、サージエネルギがドレ
イン端子Dから引き抜かれる。このとき、降伏電圧VZ
2はビルトイン電圧Vbiより低く抑えられているた
め、第2のツェナーダイオード6群の両端にかかる電圧
は、ビルトイン電圧Vbiを超えることが無く、ゲート
からドリフト層への少数キャリアの注入が抑制される。
【0041】図4(a)は、ゲート端子Gに静電気サー
ジなどの高電圧が印加された場合に、第2のツェナーダ
イオード群6によってSiC−JFET2が保護される
様子を示す。この場合、第2のツェナーダイオード群6
がオンして、サージエネルギが逃がされる。
【0042】図4(b)は、感温ダイオード8を用いて
半導体装置の温度を検出し、SiC−JFET2を過昇
温による破壊から保護する仕組みを示すものである。マ
イクロコンピュータを備える過昇温保護回路32では、
感温ダイオード8に一定電流を流すように構成されると
共に、その際に感温ダイオード8に印加されている電圧
Vfを検出するよう構成されている。感温ダイオード8
の電流−電圧特性(I−V特性)は、温度によって変化
し、一定電流を流すための電圧Vfは温度が高くなるほ
ど小さくなる。過昇温保護回路32には、予め測定され
た電圧Vfと温度との関係が記憶されており、感温ダイ
オード8の両端に加わる電圧Vfから、感温ダイオード
8の温度、つまりSiC−JFET2の温度を求める。
【0043】そして、求められた温度が、予め定められ
た一定温度以上である場合、過昇温保護回路32は、S
iCーJFET2のゲート端子Gへの出力電圧を制御し
て、SiCーJFET2をオフさせる。これにより、S
iC−JFET2の過昇温が防止される。なお、図2、
図3、図4(a)では、感温ダイオード8の図示を省略
しており、また図4(b)では、第1、第2ツェナーダ
イオード群4,6の図示を省略している。
【0044】この様に、本実施例の半導体装置において
は、SiC−JFET2と、このSiC−JFET2を
保護するための保護用ダイオード4,6,8とを同一チ
ップ上に有しており、SiC−JFET2を静電気、サ
ージエネルギ、過昇温などから保護できる。
【0045】即ち、ツェナーダイオード群4,6を用い
ることによって、SiC−JFET2をサージエネルギ
から保護することができる。そして、第1及び第2のツ
ェナーダイオード群4,6は、SiC−JFET2と同
一チップ上に形成されているので、ツェナーダイオード
を半導体装置に外付けして保護を図る場合よりも、低コ
ストで、しかもコンパクトに回路を構成できる。
【0046】また、感温ダイオード8を用いることによ
って、SiC−JFET2の温度を求め、所定温度以上
になった場合にSiC−JFET2をオフさせることに
よって、SiC−JFET2を過昇温による破壊から保
護することができる。また、本実施例の半導体装置にお
いては、JTE構造を有しているため、ドレイン端子に
逆起電力サージエネルギが印加された場合、初期にp型
領域23下部の凸状部分でブレークダウンを発生させる
ことができ、SiC−JFET2のゲート電極およびゲ
ート駆動回路の保護に寄与することができる。
【0047】また、第1のツェナーダイオード群4は、
JTE構造の上部に設けられているため、JTE構造内
の電界をバランス良く均一に引き延ばすことができ、電
界の緩和に寄与することができる。また第1のツェナー
ダイオード群4,第2のツェナーダイオード群6,およ
び感温ダイオード8は、層間膜22の上に設けられてい
る。そのため、これらのダイオード4,6,8からSi
C−JFET2への電荷移動を防ぐことができ、SiC
−JFET2の動作安定性を高くすることができる。
【0048】また、半導体装置の周縁部には、ドレイン
電位とされるEQRを有し、第1のツェナーダイオード
群4は、一端がEQRと電気的に接続され、他端がゲー
ト端子Gに接続されている。このため、いわゆるフィー
ルドプレート効果が発揮され、半導体装置の外周部にお
ける電界緩和が更に図られる。
【0049】また外周部に、ツェナーダイオードを形成
したため、素子の有効面積(トランジスタ部の面積)を
犠牲にすることが無く、チップを小さくすることができ
る。また、感温ダイオード8とドリフトエピ層12との
間には第1不純物領域14が介在しているので、pn接
合分離によって、両者は電気的に分離される。従って、
感温ダイオード8による温度検出に、SiC−JFET
2の動作が影響するのを防ぐことができる。
【0050】次に上記半導体装置の製造工程の主要部分
について説明する(図5〜9)。図5の工程フロー等に
示す様に、基板10を成長させた後、この基板10の上
にエピタキシャル成長によって、基板10よりも高抵抗
のn−層(ドリフトエピ層12)、p+層14(第1不
純物領域)、n−層15を順に形成する。そして、n−
層15にn型不純物をイオン注入し(図6(a))、活
性化アニール(約1600℃)を行うことにより、n+
層(ソース層)16を形成する(図6(b))。
【0051】次に、n+層16側から、n+層16およ
びp+層14を貫通するトレンチをn−層12に至るま
で形成すると共に、外周部においては、トレンチと同程
度の深さの低部を形成し、更に、エピタキシャル成長
(約1600℃)により、少なくともトレンチの内面に
n−層18(チャネルエピ層)を形成する(図6
(c))。
【0052】そして、n−層18にp型ドーパントのイ
オン注入を行い(図6(d))、活性化アニール(約1
600℃)を行うことにより、n−層18の上部の導電
型を反転させてp+層20(第2不純物領域)を形成す
る(図7(a))。なお、n−層18の上に、デポジシ
ョンすることによってp+層20を形成しても良い。
【0053】p+層20を形成した後、n−層18およ
びp+層20をパターニングする(図7(b))。更に
n+層16の一部を分離して、n型層28を構成し(図
7(c))、層間膜22を、低温熱CVD酸化膜で形成
する(図7(d))。層間膜22の上の所定位置には、
ノンドープの多結晶シリコン34をデポジションする
(図8(a))。そして、この多結晶シリコン34にp
型ドーパントおよびn型ドーパントをイオン注入し、更
に活性化アニールを行うことで、第1のツェナーダイオ
ード群4,第2のツェナーダイオード群6および感温ダ
イオード8を構成する。また、SiC−JFET2との
電気的接触をとるべき箇所では、層間膜22にコンタク
トホール36を形成する(図8(b))。
【0054】このコンタクトホール36を通して、約1
000℃の温度下で、SiC−JFET2にメタル電極
24(オーミック電極)を形成する(図8(c))。そ
して、Al配線26を形成することによりダイオード
4,6,8のオーミック電極の形成を行うと共に、ダイ
オードのオーミック電極(つまりAl配線26)とメタ
ル電極24との接続を行う(図8(d))。その後、パ
ッシベーション膜(図示せず)を形成し、SiC−JF
ET2、ダイオード4,6,8を保護する。
【0055】以上の様に、上記製造方法においては、多
結晶シリコンダイオード4,6,8の形成は、SiC−
JFET2を作成するために高温で行われる工程、即ち
活性化アニール工程や、エピタキシャル成長工程などよ
りも後に行う。従って、多結晶シリコンダイオード4,
6,8からのSiの昇華や、ドーパントの外方拡散等の
問題の発生を回避できる。
【0056】また、上記製造方法においては、多結晶シ
リコンダイオード4,6,8へのオーミック電極の形成
は、SiC−JFET2へのメタル電極24の形成より
も後に行う。即ち、多結晶シリコンダイオード4,6,
8へのオーミック電極の形成工程は、SiC−JFET
2へのメタル電極24の形成工程と同一工程ではなく分
離している。従って、多結晶シリコンダイオード4,
6,8へオーミック材料が拡散するという問題を回避で
きる。
【0057】また、上記製造方法においては、多結晶シ
リコンダイオード4,6,8へのオーミック電極(Al
配線26)の形成と同時に、このオーミック電極とメタ
ル電極24との電気的接続を図るようにしていることか
ら、製造工程を簡素化できる。
【0058】次に第2実施例について説明する。第2実
施例は、図9に示すようにAl配線126の配線パター
ンについて第1実施例と異なり、SiC−JFET10
2の第1不純物領域14がゲート端子Gと接続されてい
ると共に、第2不純物領域20がソース端子Sに接続さ
れている。その他については、第1実施例と同様である
ので説明を省略する。
【0059】このように接続すると、第1実施例の半導
体装置と同様の効果を奏するほか、ソース電位となる第
2不純物領域20が、ゲート領域である第1不純物領域
14より低位置にある(即ちドレイン電極10aに近
い)ため、次の様な効果を奏する。
【0060】まず、ドレイン端子Dに電圧を印加した場
合に、第1不純物領域14の下に空乏層を伸ばすことが
できるため、電界を緩和できる。また、第1不純物領域
14よりも先に第2不純物領域20でアバランシェブレ
ークダウンを起こすことができ、第1不純物領域14で
のブレークダウンを防ぐことができる。つまり、アバラ
ンシェブレークダウンは、トレンチ内部の第2不純物領
域20で発生することになり、その降伏電流は(第2不
純物領域20がソース層よりも下部にあるため)寄生ト
ランジスタを介さずに、ソース電極に引き抜かれる。こ
のため、サージ耐量をpnダイオードと同程度まで向上
させることができ、第1不純物領域14で生ずるブレー
クダウンによるゲート電極の破壊等を防止できる。
【0061】次に第3実施例について説明する。第3実
施例は、図10〜12に示す様に、トレンチ付近の構造
およびその製造工程に関して、第2実施例と異なる。そ
の他については、第2実施例と同様であるので説明を省
略する。
【0062】この第3実施例の半導体装置においては、
図10に示す様に、内面にチャネルエピ層218が形成
されたトレンチの内部は第2不純物領域220で埋めら
れている。そしてトレンチの開口面に沿ってソース層1
6と第2不純物領域220とが同一面をなしており、そ
の同一面上にメタル電極224が形成されている。
【0063】この構造は以下の様にして得ることができ
る(図11、12)。まず図6(b)の様にn+層16
(ソース層16)を形成した後、n+層16側から、n
+層16およびp+層14を貫通するトレンチをn−層
12に達するまで形成し(図12(a))、次に、エピ
タキシャル成長により、少なくともトレンチの内面にn
−層218を形成する(図12(b))。そして更に、
n−層218の上に、p+層220をエピタキシャル成
長させる(図12(c))。
【0064】こうして形成したn−層218及びp+層
220のうち、n+層16よりも上の部分については、
CMP法による平坦化処理で除去して、n+層16を露
出させる(図12(d))と共に、n+層16とp+層
220とを面一とする。その後、第1実施例と同様に絶
縁膜等の形成を行った後、n+層16とp+層20とが
成す同一面上にメタル電極224を形成する(図12
(e))。
【0065】一方、ソース層16および第2不純物領域
220を面一に平坦化しない場合(例えば、第1、第2
実施例の場合など)には、図13に示す様に第2不純物
領域220の縁部分(マージン)がソース層16の上に
残ってしまうため、その分、SiC−JFET202を
構成するために必要な面積が増えてしまう。
【0066】第3実施例によれば、第2実施例と同様の
効果を奏するほか、マージンがソース層16の上に残ら
ないため、SiC−JFET202をコンパクトに構成
することができる。次に第4実施例について説明する。
【0067】第4実施例は、図14に示す様に、多結晶
シリコンダイオードの代わりに、第1のツェナーダイオ
ード群304,第2のツェナーダイオード群306、感
温ダイオード308として、炭化珪素ダイオードを用い
ている点で第1実施例と異なる。その他については、第
1実施例と同様であるので説明を省略する。
【0068】炭化珪素ダイオード304,306,30
8は、チャネルエピ層18と同じ組成のn−層318の
中に、n型ドーパントイオンおよびp型ドーパントイオ
ンをイオン注入して構成される。また、n−層318の
うち、炭化珪素ダイオード304,306,308の下
側に当たる部分は、バナジウムのイオン注入により絶縁
膜化されている。
【0069】この構造は、図15の工程フローに示す様
に、トレンチの形成、チャネルエピ層18およびn−層
318の形成、第2不純物領域20の形成の後、n−層
318の所定箇所の下部にバナジウムをイオン注入し、
その部分を絶縁膜化する。そして、n−層318のう
ち、絶縁膜化された箇所の上部に、n型ドーパントイオ
ンおよびp型ドーパントイオンをイオン注入することに
より、n型領域304a,306a,308aおよびp
型領域304b,306b,308bを形成して炭化珪
素ダイオードを構成する。
【0070】その後の工程は、第1実施例とほぼ同様で
あるが、メタル電極形成工程においては、SiC−JF
ET302へのオーミック電極(メタル電極324)の
形成と、炭化珪素ダイオードへのオーミック電極(図示
せず)の形成とが同時に行わる。そして、配線形成工程
では、SiC−JFET302のオーミック電極と、炭
化珪素ダイオードのオーミック電極との、Al配線26
による接続が行われる。
【0071】第4実施例においては、第1実施例と同様
の効果が得られるほか、保護用ダイオードを、より高温
に強い炭化珪素ダイオードを用いて構成しているので、
SiC−JFET302を高温動作においても確実に保
護できるという効果を奏する。
【0072】なお、バナジウムのイオン注入工程は省略
しても良い。その場合、例えば第1のツェナーダイオー
ド群304は、絶縁膜化されていないn−層318(低
不純物濃度層)を介して、JTE構造の上に位置するこ
ととなるため、第1のツェナーダイオード群304によ
って、半導体装置の外周部の電界緩和がより図りやすく
なるという効果を奏する。
【0073】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種
々の態様をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の半導体装置のチップを模式的に
示す断面図である。
【図2】 サージエネルギーからSiCーJFETを保
護するための電気的構成を示す図である。
【図3】 ドレイン端子に加わるサージエネルギーから
SiCーJFETが保護される様子を示す図である。
【図4】 (a)ゲート端子に加わるサージエネルギー
からSiCーJFETが保護される様子を示す図であ
る。(b)過昇温からSiCーJFETを保護するため
の構成を示す図である。
【図5】 第1実施例の半導体装置の製造工程フロー概
略図である。
【図6】 第1実施例の半導体装置の製造工程を模式的
に示す図である。
【図7】 第1実施例の半導体装置の製造工程を模式的
に示す図である。
【図8】 第1実施例の半導体装置の製造工程を模式的
に示す図である。
【図9】 第2実施例の半導体装置のチップを模式的に
示す断面図である。
【図10】 第3実施例の半導体装置のチップを模式的
に示す断面図である。
【図11】 第3実施例の半導体装置の製造工程フロー
概略図である。
【図12】 第3実施例の半導体装置の製造工程の要部
を模式的に示す図である。
【図13】 第3実施例の半導体装置との比較例を示す
図である。
【図14】 第4実施例の半導体装置のチップを模式的
に示す断面図である。
【図15】 第4実施例の半導体装置の製造工程フロー
概略図である。
【符号の説明】
2,202,302…SiC−JFET 4,304…第1のツェナーダイオード群 6,306…第2のツェナーダイオード群 8,308…感温ダイオード 10…基板 10a…ドレイン電極、 12…ドリフトエピ層(ドレイン層) 14…第1不純物領域、 16…ソース層(n−層) 18,218,318…チャネルエピ層(n−層) 20,220…第2不純物領域 22…層間膜(絶縁膜) 23…p型領域(JTE) 24,224,324…メタル電極 26,126…配線(Al配線) 32…過昇温保護回路 D…ドレイン端子 G…ゲート端子 G2…温度測定用端子 S…ソース端子
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/808 H01L 29/163 29/861 29/90 S 29/866 29/91 E 35/00 Fターム(参考) 5F102 FA01 FA02 GA01 GA14 GB01 GC01 GD04 GJ02 GL02 GL11 GM02 GN02 GR04 GS03 HC15

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化珪素パワーデバイスと、該炭化珪素
    パワーデバイスを保護するための保護用ダイオードと、
    を同一チップ上に有することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 前記炭化珪素パワーデバイスは、炭化珪素接合型電界効
    果トランジスタであることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導体装置におい
    て、 前記保護用ダイオードは、多結晶シリコンダイオードで
    あることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の半導体装置におい
    て、 前記保護用ダイオードは、炭化珪素ダイオードであるこ
    とを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか記載の半導体装置
    において、 当該半導体装置の外周部にJTE構造を有し、該JTE
    構造上部に、前記保護用ダイオードを形成したことを特
    徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体装置において、 前記保護用ダイオードは、前記JTE構造の上に形成さ
    れた低不純物濃度層の上に設けられたことを特徴とする
    半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5の何れか記載の半導体装置
    において、 前記保護用ダイオードは、絶縁膜の上に設けられたこと
    を特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れか記載の半導体装置
    において、 当該半導体装置の周縁部に、前記炭化珪素パワーデバイ
    スのドレイン電位とされる等ポテンシャルリングを有
    し、 前記保護用ダイオードは、一端が前記等ポテンシャルリ
    ングと電気的に接続され、他端が前記炭化珪素パワーデ
    バイスのゲート端子と電気的に接続されたことを特徴と
    する半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れか記載の半導体装置
    において、 前記炭化珪素パワーデバイスは、 第1導電型のドレイン層と、 前記ドレイン層上に形成された第2導電型の第1不純物
    領域と、 前記第1不純物領域の上に形成された第1導電型のソー
    ス層と、 該ソース層側から該ソース層および前記第1の不純物領
    域を貫通して前記ドレイン層に到達するように形成され
    た溝と、 少なくとも前記溝の内面に形成された第1導電型のチャ
    ネルエピ層と、 前記溝の内部にて前記チャネルエピ層上に形成された第
    2導電型の第2不純物領域と、 からなり、 前記第1不純物領域は、前記炭化珪素パワーデバイスの
    ゲート領域であり、 前記第2不純物領域は、前記ソース層と電気的に接続さ
    れると共に、前記第1の不純物領域よりも下方に延びて
    いることを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜4の何れか記載の半導体装
    置において、 前記炭化珪素パワーデバイスは、 第1導電型のドレイン層と、 該ドレイン層の上に形成された第2導電型の第1不純物
    領域と、 を有し、 前記保護用ダイオードは、前記炭化珪素パワーデバイス
    の温度を検出するためのものであって、前記第1不純物
    領域の上方に設けられており、該第1不純物領域が介在
    することにより前記ドレイン層と電気的に分離されたこ
    とを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 炭化珪素パワーデバイスと、該炭化珪
    素パワーデバイスを保護するための保護用ダイオード
    と、を同一チップ上に有する半導体装置の製造方法であ
    って、 前記保護用ダイオードは、多結晶シリコンダイオードで
    あり、 該多結晶シリコンダイオードの形成は、前記炭化珪素パ
    ワーデバイスを作成するために高温下で行われる工程よ
    り後に行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 炭化珪素パワーデバイスと、該炭化珪
    素パワーデバイスを保護するための保護用ダイオード
    と、を同一チップ上に有する半導体装置の製造方法であ
    って、 前記保護用ダイオードは、多結晶シリコンダイオードで
    あり、 該多結晶シリコンダイオードへのオーミック電極の形成
    は、前記炭化珪素パワーデバイスへのオーミック電極の
    形成よりも後に行うことを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の半導体装置の製造方
    法において、 前記多結晶シリコンダイオードへのオーミック電極の形
    成と同時に、該オーミック電極と炭化珪素パワーデバイ
    スのオーミック電極との電気的接続を行うことを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項9に記載の半導体装置を製造す
    る方法であって、 前記第2の不純物領域を前記溝内部に形成した後、その
    開口周囲のソース層および開口内の前記第2の不純物領
    域をCMP法により平坦化して面一とし、該ソース層お
    よび前記第2の不純物領域の平坦化された表面にオーミ
    ック電極を形成することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
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