JP2003068733A - 多孔質膜の形成方法及び形成装置 - Google Patents

多孔質膜の形成方法及び形成装置

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JP2003068733A JP2001261936A JP2001261936A JP2003068733A JP 2003068733 A JP2003068733 A JP 2003068733A JP 2001261936 A JP2001261936 A JP 2001261936A JP 2001261936 A JP2001261936 A JP 2001261936A JP 2003068733 A JP2003068733 A JP 2003068733A
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正仁 杉浦
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秀典 三好
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の多孔質膜を形成することができる多孔
質膜の形成方法及び形成装置を提供する。 【解決手段】 多孔質膜形成装置は、チャンバ2と電子
ビーム源3とを備えている。チャンバ2は、半導体ウエ
ハWと、ほぼ均一な粒径の微粒子が凝集したターゲット
5とを収容している。電子ビーム源3は、ターゲット5
を臨むように配置され、ターゲット5をアブレーション
することにより、ほぼ均一な粒径の活性化された微粒子
を発生させる。そして、活性化された微粒子を半導体ウ
エハWに堆積させることにより、堆積された各微粒子間
に空間を有する多孔質膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多孔質膜の形成方
法及び形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の微細化の進行に
伴い、配線の信号遅延の増大につながる配線間容量(寄
生容量)の増大が問題となっており、寄生容量を低く抑
えることが可能な低誘電率の絶縁膜が注目されている。
【0003】低誘電率の絶縁膜としては、例えば、内部
に複数の空孔を形成して誘電率を低くした多孔質の絶縁
膜がある。多孔質の絶縁膜は、その空孔率が増大するほ
ど誘電率が低下するため、所望の誘電率に低減できるよ
うに、所望の空孔率を有する多孔質の絶縁膜に形成する
必要がある。
【0004】多孔質の絶縁膜を形成する方法としては、
例えば、二酸化ケイ素と揮発性溶剤とを含む液体を半導
体ウェハ上にスピンコートなどにより塗布し、塗布され
た半導体ウェハをベークして揮発性成分を除去した後、
キュアして固定化する方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、塗布された半導体ウェハをベークして揮発性成
分を除去した後、キュアして固定化することから、所望
の多孔質膜に制御することが困難であった。このため、
所望の多孔質膜を形成することは困難であった。
【0006】また、この方法では、形成された多孔質膜
の空孔分布が不均一になってしまう。多孔質膜の空孔分
布が不均一になると、所望の空孔率を有する多孔質膜を
形成できなくなり、所望の誘電率に低減された多孔質膜
を得ることができなくなってしまう。
【0007】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、所望の多孔質膜を形成することができる多孔質
膜の形成方法及び形成装置を提供することを目的とす
る。また、本発明は、ほぼ均一な空孔分布を有する多孔
質膜の形成方法及び形成装置を提供することを目的とす
る。さらに、本発明は、所望の誘電率に低減された多孔
質膜の形成方法及び形成装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点にかかる多孔質膜の形成方法
は、微粒子を含む微粒子発生体を生成する微粒子発生体
生成工程と、前記微粒子発生体生成工程で生成された微
粒子発生体を、被処理体が収容された反応室内に供給
し、該反応室内で前記微粒子発生体から微粒子を発生さ
せるとともに、該微粒子を活性化させる微粒子発生工程
と、前記微粒子発生工程で発生した微粒子を前記被処理
体に堆積させることにより、堆積された各微粒子間に空
間を有する多孔質膜を前記被処理体に形成する堆積工程
と、を備える、ことを特徴とする。
【0009】この構成によれば、反応室内の微粒子発生
体から微粒子が発生され、この微粒子が活性化される。
そして、活性化された微粒子が被処理体に堆積され、堆
積された各微粒子間に空間を有する多孔質膜が形成され
る。このため、微粒子発生体の微粒子を制御することに
より、所望の多孔質膜を形成することができる。
【0010】本発明の第2の観点にかかる多孔質膜の形
成方法は、被処理体が収容された反応室内に、微粒子が
凝集した凝集体を配置し、該凝集体をアブレーションす
ることにより、活性化された微粒子を発生させる微粒子
発生工程と、前記微粒子発生工程で発生した微粒子を前
記被処理体に堆積させることにより、堆積された各微粒
子間に空間を有する多孔質膜を前記被処理体に形成する
堆積工程と、を備える、ことを特徴とする。
【0011】この構成によれば、被処理体が収容された
反応室内に微粒子が凝集した凝集体が配置され、この凝
集体をアブレーションすることにより、活性化された微
粒子が発生する。そして、活性化された微粒子が被処理
体に堆積され、堆積された各微粒子間に空間を有する多
孔質膜が形成される。このため、凝集体に凝集された微
粒子を制御することにより、所望の多孔質膜を形成する
ことができる。
【0012】前記微粒子発生工程は、前記微粒子の結晶
構造を破壊せずに、各微粒子間の結合を切断して、前記
凝集体から微粒子を発生させることが好ましい。
【0013】前記微粒子発生工程は、例えば、前記微粒
子の凝集体に電子ビーム、アルゴンイオン、またはレー
ザーが照射される。
【0014】微粒子を含むゲルスラリーを乾燥した後、
成形することにより、前記凝集体が形成される。前記凝
集体としては、例えば、乾燥シリカゲルが用いられる。
【0015】本発明の第3の観点にかかる多孔質膜の形
成方法は、微粒子が溶媒中に分散された分散液を、被処
理体が収容された反応室内に噴霧する噴霧工程と、前記
噴霧工程で噴霧された分散液から前記溶媒を除去して微
粒子を発生させる微粒子発生工程と、前記微粒子発生工
程で発生した微粒子を活性化させる活性化工程と、前記
活性化工程で活性化された微粒子を前記被処理体に堆積
させることにより、堆積された各微粒子間に空間を有す
る多孔質膜を前記被処理体に形成する堆積工程と、を備
える、ことを特徴とする。
【0016】この構成によれば、微粒子が溶媒中に分散
された分散液が、被処理体が収容された反応室内に噴霧
され、分散液から溶媒を除去して微粒子が発生される。
発生した微粒子は、活性化された後、被処理体に堆積さ
れ、堆積された各微粒子間に空間を有する多孔質膜が被
処理体に形成される。このため、分散液中に分散された
微粒子を制御することにより、所望の多孔質膜を形成す
ることができる。
【0017】前記活性化工程は、例えば、前記微粒子発
生工程で発生した微粒子にプラズマを印加する。前記噴
霧工程は、前記反応室内を減圧した状態で、前記分散液
を反応室内に噴霧することが好ましい。
【0018】微粒子をゾルまたはゲルスラリーに分散す
ることにより、前記分散液が生成される。前記分散液と
しては、例えば、シリカゾルが用いられる。
【0019】前記微粒子にナノオーダーサイズの粒径の
微粒子を用いることが好ましい。また、前記微粒子にほ
ぼ均一な粒径の微粒子を用いることが好ましい。微粒子
にほぼ均一な粒径の微粒子を用いると、形成された多孔
質膜の空孔分布が均一になる。このため、所望の空孔率
を有する多孔質膜を形成しやすくなる。したがって、所
望の誘電率に低減された多孔質膜を得やすくなる。
【0020】本発明の第4の観点にかかる多孔質膜形成
装置は、被処理体と、微粒子が凝集した凝集体とを収容
する反応室と、前記凝集体を臨むように配置され、該凝
集体をアブレーションすることにより、活性化された微
粒子を発生させるアブレーション機構と、を備える、こ
とを特徴とする。
【0021】この構成によれば、アブレーション機構に
より、微粒子が凝集した凝集体がアブレーションされ、
活性化された微粒子が発生する。そして、活性化された
微粒子が被処理体に堆積して、各微粒子間に空間を有す
る多孔質膜が形成される。
【0022】前記アブレーション機構は、前記凝集体か
ら微粒子を発生させるとともに、該微粒子を活性化させ
るように、電子ビーム、アルゴンイオン、またはレーザ
ーを前記凝集体に照射することが好ましい。
【0023】本発明の第5の観点にかかる多孔質膜形成
装置は、被処理体を収容する反応室と、前記反応室内
に、微粒子が溶媒中に分散された分散液を噴霧する噴霧
機構と、前記反応室内に噴霧された分散液から前記溶媒
を除去して微粒子を発生させる溶媒除去機構と、発生し
た微粒子を活性化させる活性化機構と、を備える、こと
を特徴とする。
【0024】この構成によれば、噴霧機構により、反応
室内に微粒子が溶媒中に分散された分散液が噴霧され
る。溶媒除去機構により、噴霧された分散液から溶媒を
除去して微粒子が発生され、活性化機構により、発生し
た微粒子が活性化される。そして、活性化された微粒子
が被処理体に堆積して、各微粒子間に空間を有する多孔
質膜が形成される。
【0025】前記活性化機構としては、例えば、プラズ
マ発生器がある。前記微粒子は、例えば、ナノオーダー
サイズの粒径である。
【0026】前記微粒子は、ほぼ均一な粒径であること
が好ましい。この場合、形成された多孔質膜の空孔分布
が均一になり、所望の空孔率を有する多孔質膜を形成し
やすくなる。このため、所望の誘電率に低減された多孔
質膜を得やすくなる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の多孔質膜の形成方
法及び形成装置について説明する。
【0028】(第1の実施の形態)第1の実施の形態で
は、多孔質膜の形成方法及び形成装置について、図1に
示すアブレーション機構(電子ビーム源3)を備えた多
孔質膜形成装置1を用いて、被処理体、例えば、半導体
ウエハに多孔質シリコン酸化膜を形成する場合を例にし
て本発明を説明する。
【0029】図1に示すように、多孔質膜形成装置1
は、例えば、アルミニウムからなる、円筒形状に成形さ
れた反応室としてのチャンバ2と、アブレーション機構
としての電子ビーム源3と、を備えている。
【0030】チャンバ2の上部中央にはターゲット保持
部4が配置されている。そして、ターゲット保持部4に
は、多孔質膜の形成材料となるターゲット5が保持され
ている。ターゲット5としては、例えば、ナノオーダー
サイズの粒径の微粒子が凝集した凝集体が用いられる。
そして、ターゲット5に電子ビーム源3から電子ビーム
を照射してアブレーションすることにより、活性化され
た微粒子が発生する。本実施の形態では、ターゲット5
に乾燥シリカゲルが用いられている。この乾燥シリカゲ
ルは、例えば、粒径がほぼ5nmの均一なシリカ微粒子
を含むゲルスラリーを乾燥させた後、成形することによ
り形成されており、ほぼ5nmの均一なシリカ微粒子が
凝集した凝集体である。
【0031】チャンバ2の下部中央には、被処理体、例
えば、半導体ウェハWの載置台としてのサセプタ6が配
置されている。サセプタ6は、その上面に載置される半
導体ウェハWがターゲット保持部4(ターゲット5)に
対向するように配置されている。サセプタ6は、その上
面が凸状の円板状に成形され、半導体ウエハWと略同形
の図示しない静電チャックが設けられている。そして、
静電チャックに直流電圧を印加することにより、サセプ
タ6上に載置された半導体ウェハWが静電吸着される。
また、サセプタ6の内部には図示しない流路が設けられ
ており、流路内に所定の温度の流体を供給することによ
り、半導体ウエハWが所定の温度に制御される。
【0032】チャンバ2の天井部には、チャンバ2内に
ガスを導入する導入口7が設けられている。導入口7に
は、マスフローコントローラなどを備えるガス導入装置
8が接続され、ガス導入装置8を駆動することにより、
導入口7を介して、チャンバ2内にガスが導入される。
チャンバ2内に導入されるガスとしては、シリコン酸化
膜の形成に悪影響を与えないガス、例えば、不活性ガス
を導入することが好ましい。また、チャンバ2の底部に
は、チャンバ2内のガスを排気する排気口9が設けられ
ている。この排気口9には、図示しないフィルタが設け
られ、排気口9に排出された微粒子などをトラップす
る。また、排気口9には、真空ポンプなどを備える排気
装置10が接続され、排気装置10を駆動することによ
り、排気口9を介して、チャンバ2内のガスが排気され
る。チャンバ2内の圧力は、ガス導入装置8により導入
口7からチャンバ2内に所定量のガスを導入するととも
に、排気装置10により排気口9からチャンバ2内ガス
を排出することにより、所定の圧力に制御される。
【0033】電子ビーム源3は、ターゲット5を臨むよ
うに、チャンバ2外の側壁側に配置されている。電子ビ
ーム源3には、ターゲット5に電子ビーム11が照射で
きるように、図示しない絞りなどが設けられている。そ
して、電子ビーム源3から供給された電子ビーム11
が、チャンバ2の側壁に設けられた電子ビーム導入口1
2を通過してターゲット5に照射される。
【0034】次に、以上のように構成された多孔質膜形
成装置1を用い、多孔質膜の形成方法について説明す
る。なお、以下の説明において、多孔質膜形成装置1を
構成する各部の動作は、図示しない制御部によりコント
ロールされている。
【0035】まず、図示しない搬送具により半導体ウエ
ハWをチャンバ2内に搬送し、半導体ウエハWをサセプ
タ6上に載置する。そして、図示しない静電チャックに
直流電圧を印加することにより、サセプタ6上に載置さ
れた半導体ウェハWを静電吸着する。
【0036】次に、ガス導入装置8及び排気装置10を
駆動して、導入口7からチャンバ2内に所定量のガスを
導入するとともに、排気装置10により排気口9からチ
ャンバ2内のガスを排出し、チャンバ2内を所定の圧力
に制御する。この導入口7から導入されるガスの流量
は、ターゲット5から脱離したシリカ微粒子が半導体ウ
エハWに堆積することを妨げない程度の流量に制御され
ている。また、サセプタ6の内部の図示しない流路内に
所定の温度の流体を供給し、半導体ウエハWを所定の温
度に制御する。
【0037】続いて、電子ビーム源3から電子ビーム1
1を供給する。電子ビーム11は、電子ビーム源3から
電子ビーム導入口12を通過して、チャンバ2内のター
ゲット保持部4に保持されたターゲット5に照射され
る。図2は、ターゲット5に電子ビーム11を照射した
状態を説明するための模式図である。
【0038】ターゲット5に電子ビーム11が照射され
ると、ターゲット5に凝集されたシリカ微粒子13が励
起される。シリカ微粒子13が励起されると、図2に示
すように、シリカ微粒子13は、各シリカ微粒子13間
の結合を切断して凝集体(ターゲット5)から脱離する
とともに、活性化された状態になる。
【0039】ここで、ターゲット5に照射する電子ビー
ム11は、各シリカ微粒子13間の結合を切断できる程
度の比較的低エネルギーの電子ビームであることが好ま
しい。電子ビームのエネルギーが高くなると、シリカ微
粒子13の結晶構造自体を破壊するおそれが生じてしま
う。このように、シリカ微粒子13の結晶構造が破壊さ
れると、ターゲット5から脱離したシリカ微粒子13の
粒径が変化し、半導体ウエハW上に形成されるシリコン
酸化膜を制御することが困難になるおそれが生じるため
である。ただし、ターゲット5に照射するエネルギー
が、シリカ微粒子13の結晶構造を破壊する場合にも、
シリカ微粒子13の粒径を予想することは可能であり、
半導体ウエハW上に形成されるシリコン酸化膜を制御す
ることは可能である。
【0040】本実施の形態では、ターゲット5に照射す
る電子ビーム11は、シリカ微粒子13の結晶構造を破
壊せずに、各シリカ微粒子13間の結合を切断して、タ
ーゲット5(凝集体)からシリカ微粒子13を発生する
ことができるエネルギーに設定した。このため、シリカ
微粒子13は、ターゲット5に凝集された状態から、そ
の径を変化させることなく、ターゲット5から脱離され
る。また、本実施の形態では、ターゲット5に、ほぼ5
nmの均一なシリカ微粒子が凝集した凝集体が用いられ
ており、ターゲット5から脱離したシリカ微粒子13
は、ほぼ5nmの均一な粒径になる。
【0041】半導体ウエハWとターゲット5とは対向す
るように配置されているので、ターゲット5から脱離し
たシリカ微粒子13は、半導体ウエハWに供給され、半
導体ウエハW上に堆積される。さらに、本実施の形態で
は、チャンバ2の天井部に導入口7が配置され、チャン
バ2の底部に排気口9が設けられているので、導入口7
から排気口9に流れるガスが、シリカ微粒子13のキャ
リアガスとしての役割を果たし、ターゲット5から脱離
したシリカ微粒子13を半導体ウエハWに堆積しやすく
なる。また、ターゲット5から脱離したシリカ微粒子1
3は活性化されているので、半導体ウエハW上にシリカ
微粒子13が堆積することにより堆積したシリカ微粒子
13間が結合し、半導体ウエハW上にシリコン酸化膜が
形成される。
【0042】図3は、半導体ウエハW上に形成されたシ
リコン酸化膜14の状態を説明するための模式図であ
る。図3に示すように、半導体ウエハW上に形成された
シリコン酸化膜14は、堆積したシリカ微粒子13から
構成され、各シリカ微粒子13間には、シリカ微粒子1
3より小さな空間の空孔15が形成されている。このよ
うに形成された空孔15の大きさは、シリカ微粒子13
の粒径により制御することが可能である。このため、所
望の大きさの空孔15を有するシリコン酸化膜14を形
成することができる。
【0043】本実施の形態では、ターゲット5に、ほぼ
5nmの均一なシリカ微粒子が凝集した凝集体が用いら
れているので、ターゲット5から脱離したシリカ微粒子
13は、ほぼ5nmの均一な粒径であり、半導体ウエハ
W上に堆積したシリカ微粒子13は、ほぼ均一の粒径で
ある。このため、各シリカ微粒子13間に形成される空
孔15は、ほぼ均一な大きさになり、半導体ウエハW上
に形成されたシリコン酸化膜14の空孔分布がほぼ均一
になる。したがって、半導体ウエハW上に所望の空孔率
を有するシリコン酸化膜14を形成することができ、半
導体ウエハW上に所望の誘電率に低減された多孔質なシ
リコン酸化膜14を形成することができる。
【0044】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、シリカ微粒子13の凝集体からなるターゲット5に
電子ビーム11を照射することにより、ターゲット5か
ら脱離したシリカ微粒子13を半導体ウエハW上に堆積
させ、半導体ウエハW上にシリコン酸化膜を形成してい
るので、ターゲット5のシリカ微粒子13を制御するこ
とにより、所望の大きさの空孔15を有するシリコン酸
化膜14を形成することができる。
【0045】本実施の形態によれば、シリカ微粒子13
の結晶構造を破壊せずに、各シリカ微粒子13間の結合
を切断できるエネルギーの電子ビームをターゲット5に
照射しているので、さらに所望の大きさの空孔15を有
するシリコン酸化膜14を形成することができる。
【0046】本実施の形態によれば、ターゲット5に、
ほぼ均一な粒径のシリカ微粒子が凝集した凝集体を用い
ているので、半導体ウエハW上に形成されたシリコン酸
化膜14の空孔分布がほぼ均一になる。したがって、半
導体ウエハW上に所望の空孔率を有するシリコン酸化膜
14を形成することができ、半導体ウエハW上に所望の
誘電率に低減された多孔質なシリコン酸化膜14を形成
することができる。
【0047】(第2の実施の形態)第2の実施の形態で
は、多孔質膜の形成方法及び形成装置について、図4に
示すアトマイザー機構(噴霧器23)を備えた多孔質膜
形成装置21を用いて、半導体ウエハに多孔質シリコン
酸化膜を形成する場合を例にして本発明を説明する。
【0048】図4に示すように、多孔質膜形成装置21
は、反応室としてのチャンバ22と、アトマイザー機構
としての噴霧器23と、を備えている。チャンバ22
は、例えば、アルミニウムからなる、円筒形状に成形さ
れている。
【0049】チャンバ22の下部中央には、被処理体、
例えば、半導体ウェハWの載置台としてのサセプタ24
が配置されている。サセプタ24は下部電極としての機
能を有し、第1の整合器25を介して第1のRF電源2
6が接続されている。また、サセプタ24は、その上面
が凸状の円板状に成形され、半導体ウエハWと略同形の
図示しない静電チャックが設けられている。そして、静
電チャックに直流電圧を印加することにより、サセプタ
24上に載置された半導体ウェハWが静電吸着される。
また、サセプタ24の内部には図示しない流路が設けら
れており、流路内に所定の温度の流体を供給することに
より、半導体ウエハWが所定の温度に制御される。
【0050】チャンバ22の上部中央には、電極支持体
27が配置されている。電極支持体27は、アルミニウ
ムからなる電極板28を、サセプタ24と対向するよう
に支持している。電極板28は上部電極としての機能を
有し、第2の整合器29を介して第2のRF電源30に
接続されている。
【0051】電極支持体27は中空状に形成され、電極
板28には複数のガス孔28aが形成されている。ま
た、電極支持体27の天井部(チャンバ22の天井部)
には、内部にガスを導入する導入口31が設けられてい
る。導入口31には、マスフローコントローラなどを備
えるガス導入装置32が接続され、ガス導入装置32を
駆動することにより、導入口31、電極支持体27の内
部、電極板28のガス孔28aを介して、チャンバ22
内にガスが導入される。チャンバ22内に導入されるガ
スとしては、シリコン酸化膜の形成に悪影響を与えない
ガス、例えば、不活性ガスを導入することが好ましい。
また、チャンバ22の底部には、チャンバ22内のガス
を排気する排気口33が設けられている。排気口33に
は、真空ポンプなどを備える排気装置34が接続され、
排気装置34を駆動することにより、排気口33を介し
て、チャンバ22内のガスが排気される。チャンバ22
内の圧力は、ガス導入装置32によりチャンバ22内に
所定量のガスを導入するとともに、排気装置34により
排気口33からチャンバ22内ガスを排出することによ
り、所定の圧力に制御される。
【0052】噴霧器23は、多孔質膜の形成材料となる
噴霧液35が半導体ウエハWと電極板28との間に噴霧
されるように、チャンバ2外の側壁側に配置されてい
る。噴霧器23には噴霧液35を収容する噴霧液供給源
36が接続されている。そして、噴霧液供給源36から
噴霧器23に供給された噴霧液35が、噴霧器23によ
り、チャンバ2の側壁に設けられた孔37を通過して、
半導体ウエハWと電極板28との間に噴霧される。
【0053】噴霧液35としては、例えば、ナノオーダ
ーサイズの粒径の微粒子が溶媒中に分散した分散液が用
いられる。そして、分散液を半導体ウエハWと電極板2
8との間に噴霧し、噴霧された分散液を蒸発させて微粒
子を発生させ、発生した微粒子を活性化させる。本実施
の形態では、分散液にpH調整済みのシリカゾルが用い
られている。このシリカゾルは、例えば、粒径がほぼ5
nmの均一なシリカ微粒子を、一般的な化学的プロセス
により合成したゾルまたはゲルスラリーにほぼ均一に分
散させることにより形成されており、ほぼ5nmの均一
なシリカ微粒子が均一に分散した分散液である。
【0054】次に、以上のように構成された多孔質膜形
成装置21を用い、多孔質膜の形成方法について説明す
る。なお、以下の説明において、多孔質膜形成装置21
を構成する各部の動作は、図示しない制御部によりコン
トロールされている。
【0055】第1の実施の形態と同様に、まず、図示し
ない搬送具により半導体ウエハWをチャンバ22内に搬
送し、半導体ウエハWをサセプタ24上に載置する。そ
して、図示しない静電チャックに直流電圧を印加するこ
とにより、サセプタ24上に載置された半導体ウェハW
を静電吸着する。
【0056】次に、ガス導入装置32及び排気装置34
を駆動して、導入口31からチャンバ22内に所定量の
ガスを導入するとともに、排気装置34により排気口3
3からチャンバ22内のガスを排出し、チャンバ22内
を所定の圧力に減圧する。チャンバ22内の圧力は、プ
ラズマ処理を行うことから、できるだけ低い圧力にする
ことが好ましい。
【0057】また、サセプタ24の内部の図示しない流
路内に所定温度の流体を供給し、半導体ウエハWを所定
の温度、具体的には、チャンバ22内の圧力下で、分散
液の溶媒が蒸発可能な温度に設定する。
【0058】続いて、噴霧器23から噴霧液35を、半
導体ウエハWと電極板28との間の空間に噴霧する。こ
こで、噴霧液35として、シリカ微粒子が溶媒中にほぼ
均一に分散したシリカゾルが用いられているので、噴霧
液35を半導体ウエハWと電極板28との間の空間にほ
ぼ均一に噴霧することができる。
【0059】噴霧液35が半導体ウエハWと電極板28
との間の空間に噴霧されると、噴霧液35の溶媒が蒸発
して、シリカ微粒子が発生する。これは、半導体ウェハ
W(半導体ウエハWと電極板28との間の空間)は、分
散液の溶媒がチャンバ22内の圧力下で蒸発可能な温度
に設定されているためである。このように分散液の溶媒
を蒸発させているので、分散液中に分散されたシリカ微
粒子が、その粒径を変化させることなく、半導体ウエハ
Wと電極板28との間の空間に発生する。本実施の形態
では、ほぼ5nmの均一なシリカ微粒子が発生する。
【0060】また、第2のRF電源30から、所定の高
周波電力を電極板28を印加する。これにより、電極板
28と下部電極としてのサセプタ24との間に高周波電
界が生じ、半導体ウエハWと電極板28との間で発生し
たシリカ微粒子がプラズマ化(活性化)する。さらに、
第1のRF電源26から、所定の高周波電力を下部電極
であるサセプタ24に印加する。これにより、プラズマ
中の活性種がサセプタ24側へ引き込まれ、半導体ウェ
ハW表面近傍のプラズマ密度が高められる。
【0061】このような電極板28及びサセプタ24へ
の高周波電力の印加により、半導体ウエハWと電極板2
8との間で発生したシリカ微粒子がプラズマ化(活性
化)する。活性化されたシリカ微粒子は、半導体ウエハ
Wに供給され、半導体ウエハW上に堆積される。これ
は、第1の実施の形態と同様に、導入口31から排気口
33に流れるガスが、活性化されたシリカ微粒子のキャ
リアガスとしての役割を果たし、シリカ微粒子を半導体
ウエハWに移動させるためである。また、半導体ウエハ
W上に堆積したシリカ微粒子は活性化されているので、
堆積したシリカ微粒子間が結合し、半導体ウエハW上に
シリコン酸化膜が形成される。
【0062】以上のように形成されたシリコン酸化膜
は、第1の実施の形態と同様に、堆積したシリカ微粒子
から構成され、各シリカ微粒子間には、シリカ微粒子よ
り小さな空孔が形成される。このように形成された空孔
の大きさは、シリカ微粒子の粒径により制御することが
可能である。このため、所望の大きさの空孔を有するシ
リコン酸化膜を形成することができる。
【0063】本実施の形態では、半導体ウエハW上に堆
積したシリカ微粒子は、ほぼ5nmの均一なシリカ微粒
子であり、各シリカ微粒子間に形成される空孔は、ほぼ
均一な大きさになる。このため、半導体ウエハW上に形
成されたシリコン酸化膜の空孔分布がほぼ均一になる。
したがって、半導体ウエハW上に所望の空孔率を有する
シリコン酸化膜を形成することができ、半導体ウエハW
上に所望の誘電率に低減された多孔質なシリコン酸化膜
を形成することができる。
【0064】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、シリカ微粒子が分散した分散液からなる噴霧液35
を半導体ウエハWと電極板28との間の空間に噴霧し、
噴霧液35の溶媒を蒸発させてシリカ微粒子を発生させ
た後、シリカ微粒子を活性化して半導体ウエハW上に堆
積させ、半導体ウエハW上にシリコン酸化膜を形成して
いるので、噴霧液35中のシリカ微粒子を制御すること
により、所望の大きさの空孔を有するシリコン酸化膜を
形成することができる。
【0065】本実施の形態によれば、噴霧液35に、ほ
ぼ均一な粒径のシリカ微粒子をほぼ均一に分散した分散
液を用いているので、半導体ウエハW上に形成されたシ
リコン酸化膜の空孔分布がほぼ均一になる。したがっ
て、半導体ウエハW上に所望の空孔率を有するシリコン
酸化膜を形成することができ、半導体ウエハW上に所望
の誘電率に低減された多孔質なシリコン酸化膜を形成す
ることができる。
【0066】なお、本発明は、上記実施の形態に限られ
ず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適
用可能な他の実施の形態について説明する。
【0067】上記実施の形態では、電子ビーム源3を備
えた多孔質膜形成装置1及び、噴霧器23を備えた多孔
質膜形成装置21を用いた場合を例に本発明を説明した
が、微粒子を含む微粒子発生体を、被処理体が収容され
た反応室内に供給し、反応室内で微粒子発生体から、微
粒子を発生させるとともに微粒子を活性化させ、活性化
された微粒子を被処理体に堆積させることにより、堆積
された各微粒子間に空間を有する多孔質膜を形成できる
ものであればよい。また、多孔質膜形成装置1及び多孔
質膜形成装置21についても、上記構成に限定されるも
のではない。
【0068】例えば、図5に示すように、第1の実施の
形態において、サセプタ6と排気口9との間のチャンバ
2の内壁に、例えば、複数の孔を有するバッフル板41
を設けてもよい。この場合、バッフル板41により、シ
リカ微粒子13を半導体ウエハW上に、さらに均一に堆
積させることができる。
【0069】また、第1の実施の形態において、図6に
示すように、ターゲット5をチャンバ2の下部中央に配
置し、サセプタ6をチャンバ2の上部中央に配置しても
よい。この場合、半導体ウエハW上にシリカ微粒子を均
一に堆積できるように、チャンバ2内の圧力をほぼ真空
のような低圧に設定することが好ましい。
【0070】上記実施の形態では、第1の実施の形態に
おいて、シリカ微粒子13の結晶構造を破壊せずに、各
シリカ微粒子13間の結合を切断できるエネルギーの電
子ビームをターゲット5に照射した場合を例に本発明を
説明したが、例えば、シリカ微粒子13の結晶構造が破
壊するおそれがあるようなエネルギーの電子ビームをタ
ーゲット5に照射してもよい。この場合にも、シリカ微
粒子13の粒径を予想することは可能であり、半導体ウ
エハW上に形成されるシリコン酸化膜を制御することは
可能である。
【0071】上記実施の形態では、第1の実施の形態に
おいて、電子ビームをターゲット5に照射した場合を例
に本発明を説明したが、例えば、アルゴンイオンやレー
ザをターゲット5に照射してもよい。
【0072】上記実施の形態では、第1の実施の形態に
おいて、電子ビームをターゲット5の全面に照射した場
合を例に本発明を説明したが、例えば、図7に示すよう
に、ターゲット5の一部にのみ電子ビームを照射しても
よい。この場合、半導体ウエハWの全面にシリカ微粒子
13が堆積されるように、例えば、図7の矢印に示すよ
うに、電子ビーム源3から電子ビームを照射する向きを
移動可能に構成することが好ましい。また、半導体ウエ
ハWを回転させてもよい。
【0073】上記実施の形態では、第2の実施の形態に
おいて、シリカ微粒子にプラズマを印加することにより
活性化させた場合を例に本発明を説明したが、例えば、
シリカ微粒子に電子ビームを照射したり、高温に加熱す
ることにより、シリカ微粒子を活性化させてもよい。
【0074】上記実施の形態では、第2の実施の形態に
おいて、平行平板型のプラズマ発生器を用いた場合を例
に本発明を説明したが、マグネトロン型、誘導結合型、
ECR(Electron Cyclotron Resonance)型等、各種の
プラズマ発生器を用いてもよい。
【0075】上記実施の形態の多孔質膜形成装置を、い
わゆるマルチチャンバシステムに適用してもよい。ま
た、被処理体としては、半導体ウェハWに限らず、液晶
表示装置用のガラス基板等であってもよい。さらに、シ
リカ微粒子13に、例えば、メチル基を含有するシリカ
微粒子を用いることも可能である。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
所望の多孔質膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の多孔質膜形成装置
の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のターゲットに電子
ビームを照射した状態を説明するための図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の半導体ウエハ上に
形成されたシリコン酸化膜を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の多孔質膜形成装置
の構成を示す図である。
【図5】本発明の他の実施の形態の多孔質膜形成装置の
構成を示す図である。
【図6】本発明の他の実施の形態の多孔質膜形成装置の
構成を示す図である。
【図7】本発明の他の実施の形態の多孔質膜形成装置の
構成を示す図である。
【符号の説明】
1 多孔質膜形成装置 2 チャンバ 3 電子ビーム源 4 ターゲット保持部 5 ターゲット 6 サセプタ 11 電子ビーム 13 シリカ微粒子 14 シリコン酸化膜 15 空孔 21 多孔質膜形成装置 22 チャンバ 23 噴霧器 24 サセプタ 25 第1の整合器 26 第1のRF電源 28 電極板 29 第2の整合器 30 第2のRF電源 35 噴霧液 36 噴霧液供給源 W 半導体ウエハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三好 秀典 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 香川 恵永 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 Fターム(参考) 4G072 AA01 BB09 FF09 GG03 HH01 HH14 NN27 QQ06 RR25 UU01 4K029 AA06 BA46 BD01 CA01 CA15 DB21 5F058 BA20 BC02 BF12 BF41 BG10

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微粒子を含む微粒子発生体を生成する微粒
    子発生体生成工程と、 前記微粒子発生体生成工程で生成された微粒子発生体
    を、被処理体が収容された反応室内に供給し、該反応室
    内で前記微粒子発生体から微粒子を発生させるととも
    に、該微粒子を活性化させる微粒子発生工程と、 前記微粒子発生工程で発生した微粒子を前記被処理体に
    堆積させることにより、堆積された各微粒子間に空間を
    有する多孔質膜を前記被処理体に形成する堆積工程と、
    を備える、ことを特徴とする多孔質膜の形成方法。
  2. 【請求項2】被処理体が収容された反応室内に微粒子が
    凝集した凝集体を配置し、該凝集体をアブレーションす
    ることにより、活性化された微粒子を発生させる微粒子
    発生工程と、 前記微粒子発生工程で発生した微粒子を前記被処理体に
    堆積させることにより、堆積された各微粒子間に空間を
    有する多孔質膜を前記被処理体に形成する堆積工程と、
    を備える、ことを特徴とする多孔質膜の形成方法。
  3. 【請求項3】前記微粒子発生工程は、前記微粒子の結晶
    構造を破壊せずに、各微粒子間の結合を切断して、前記
    凝集体から微粒子を発生させる、ことを特徴とする請求
    項2に記載の多孔質膜の形成方法。
  4. 【請求項4】前記微粒子発生工程は、前記微粒子の凝集
    体に電子ビーム、アルゴンイオン、またはレーザーを照
    射する、ことを特徴とする請求項2または3に記載の多
    孔質膜の形成方法。
  5. 【請求項5】微粒子を含むゲルスラリーを乾燥した後、
    成形することにより、前記凝集体を形成する、ことを特
    徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の多孔質
    膜の形成方法。
  6. 【請求項6】前記凝集体に乾燥シリカゲルを用いる、こ
    とを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の
    多孔質膜の形成方法。
  7. 【請求項7】微粒子が溶媒中に分散された分散液を、被
    処理体が収容された反応室内に噴霧する噴霧工程と、 前記噴霧工程で噴霧された分散液から前記溶媒を除去し
    て微粒子を発生させる微粒子発生工程と、 前記微粒子発生工程で発生した微粒子を活性化させる活
    性化工程と、 前記活性化工程で活性化された微粒子を前記被処理体に
    堆積させることにより、堆積された各微粒子間に空間を
    有する多孔質膜を前記被処理体に形成する堆積工程と、
    を備える、ことを特徴とする多孔質膜の形成方法。
  8. 【請求項8】前記活性化工程は、前記微粒子発生工程で
    発生した微粒子にプラズマを印加する、ことを特徴とす
    る請求項7に記載の多孔質膜の形成方法。
  9. 【請求項9】前記噴霧工程は、前記反応室内を減圧した
    状態で、前記分散液を反応室内に噴霧する、ことを特徴
    とする請求項7または8に記載の多孔質膜の形成方法。
  10. 【請求項10】微粒子をゾルまたはゲルスラリーに分散
    することにより、前記分散液を生成する、ことを特徴と
    する請求項7乃至9のいずれか1項に記載の多孔質膜の
    形成方法。
  11. 【請求項11】前記分散液にシリカゾルを用いる、こと
    を特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の
    多孔質膜の形成方法。
  12. 【請求項12】前記微粒子にナノオーダーサイズの粒径
    の微粒子を用いる、ことを特徴とする請求項1乃至11
    のいずれか1項に記載の多孔質膜の形成方法。
  13. 【請求項13】前記微粒子にほぼ均一な粒径の微粒子を
    用いる、ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか
    1項に記載の多孔質膜の形成方法。
  14. 【請求項14】被処理体と微粒子が凝集した凝集体とを
    収容する反応室と、 前記凝集体を臨むように配置され、該凝集体をアブレー
    ションすることにより、活性化された微粒子を発生させ
    るアブレーション機構と、を備える、ことを特徴とする
    多孔質膜形成装置。
  15. 【請求項15】前記アブレーション機構は、前記凝集体
    から微粒子を発生させるとともに、該微粒子を活性化さ
    せるように、電子ビーム、アルゴンイオン、またはレー
    ザーを前記凝集体に照射する、ことを特徴とする請求項
    14に記載の多孔質膜形成装置。
  16. 【請求項16】被処理体を収容する反応室と、 前記反応室内に、微粒子が溶媒中に分散された分散液を
    噴霧する噴霧機構と、 前記反応室内に噴霧された分散液から前記溶媒を除去し
    て微粒子を発生させる溶媒除去機構と、 発生した微粒子を活性化させる活性化機構と、を備え
    る、ことを特徴とする多孔質膜形成装置。
  17. 【請求項17】前記活性化機構は、プラズマ発生器であ
    る、ことを特徴とする請求項16に記載の多孔質膜形成
    装置。
  18. 【請求項18】前記微粒子はナノオーダーサイズの粒径
    である、ことを特徴とする請求項14乃至17のいずれ
    か1項に記載の多孔質膜形成装置。
  19. 【請求項19】前記微粒子は、ほぼ均一な粒径である、
    ことを特徴とする請求項14乃至18のいずれか1項に
    記載の多孔質膜形成装置。
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