JP2003068715A - 半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

半導体デバイスの製造方法

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JP2003068715A JP2001257882A JP2001257882A JP2003068715A JP 2003068715 A JP2003068715 A JP 2003068715A JP 2001257882 A JP2001257882 A JP 2001257882A JP 2001257882 A JP2001257882 A JP 2001257882A JP 2003068715 A JP2003068715 A JP 2003068715A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる種類のIII族元素を含むIII-V族化合
物半導体の2元化合物の混晶からなる半導体層の表面に
エッチング処理を施す際に、そのエッチング処理後の表
面モフォロジーを良好なものとすることが可能な半導体
デバイスの製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 半導体基板11上にIII -V族化合物半
導体層であるABX層12を結晶成長した後、MOCV
D装置のリアクタ内にセットして、エッチング処理プロ
セスを行う。その際、エッチングガスの導入と同時に、
このエッチングガスに対して相対的にエッチングされ易
い方の2元化合物である例えばBXを構成するBを含有
するIII族原料ガスを導入する。こうして、AXとBX
のエッチングレートを実効的に等しくして、両者のエッ
チングレートの差に起因するエッチング表面の荒れや格
子不整合を抑制し、良好なモフォロジーをもつABX層
12表面を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスの
製造方法に係り、更に詳しくはAl(アルミニウム)、
Ga(ガリウム)、In(インジウム)等のIII族元素
を含むIII-V族化合物半導体を用いた半導体デバイスの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造プロセスにおい
て、例えばMOCVD(Metal OrganicChemical Vapor
Deposition ;有機金属化学気相成長)装置を用いて半
導体層を結晶成長させる際にその下地表面に対して行う
スライト・エッチング処理、いわゆる表面処理は、その
半導体層の良否を左右し、延いてはデバイスの特性や信
頼性に大きな影響を与える点から、非常に重要な技術で
ある。
【0003】特に、Alを含むIII-V族化合物半導体層
が下地表面に露出している場合、大気や酸化雰囲気によ
る表面酸化によって容易にAlの自然酸化膜(AlOX
膜)が形成されることになり、このようにAlOX膜が
形成された表面上に半導体層を結晶成長させても、その
結晶性が著しく低下する。しかも、このAlOX膜は、
半導体結晶成長前に通常行われる高温でのサーマルクリ
ーニングによっても充分に除去することは困難であり、
却って高温処理によるデバイス特性の劣化を招くことに
もなる。
【0004】このような問題を回避するための表面処理
方法として、半導体結晶成長を行うMOCVD装置の同
一リアクタ内において、その結晶成長直前に例えばHC
lやCBr4等のハロゲン系エッチングガスを用いて下
地表面のスライト・エッチングを行う、いわゆるin−s
itu(その場での)エッチング法がある。以下、III-V
族化合物半導体層に対するin−situエッチングによる
表面処理及びその後の結晶成長について、図10の工程
断面図及び図11のシーケンス図を用いて説明する。
【0005】いま、例えばInP基板上にIII−V族3
元化合物半導体であるAlInAs層が形成されている
サンプルに対して、そのAlInAs層上にInP層の
結晶成長を行うものとする。ここで、結晶成長前のサン
プルが大気中に晒された状態に置かれていたとすると、
通常の場合、図10(a)に示されるように、InP基
板51上に形成されているAlInAs層52表面に
は、その表面酸化によって形成されたAlの自然酸化膜
であるAlOX膜53が生成した状態となる。
【0006】このようなサンプルを例えばMOCVD装
置のリアクタ内にセットし、図11に示されるように、
例えばAsH3(アルシン)等のV族原料ガスを供給し
つつ、その雰囲気下において加熱し600〜700℃程
度の高温にまで昇温させる(昇温プロセス)。次いで、
同一のリアクタ内に例えばハロゲン系のエッチングガス
を導入する。そして、図10(b)に示されるように、
このエッチングガスを用いてAlInAs層52表面を
スライト・エッチングすると共に、その表面に生成して
いるAlOX膜53を除去する表面処理を行う(エッチ
ング処理プロセス)。
【0007】次いで、エッチングガスの供給を停止した
後、同一のリアクタ内において、連続的に結晶成長を行
う。具体的には、例えばTMIn(TriMethylIndium:
トリメチルインジウム)等のIII族原料ガスを供給する
と共に、AsH3の供給をPH 3の供給に切り替え、TM
InとPH3との熱分解反応により、図10(c)に示
されるように、AlInAs層52上にInP層54を
形成する(結晶成長プロセス)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のIII-V族3元化合物半導体に対するin−situエッチ
ングによる表面処理及びその後の結晶成長においては、
AlInAs層52表面をエッチングする際に、AlO
X膜53は除去されるものの、図10(b)に示される
ように、AlInAs層52表面が凹凸状にひどく荒れ
た状態になってしまう。これは、次のようなことに起因
するものと考えられる。
【0009】即ち、III−V族3元化合物半導体である
AlInAs層52は、2種類のIII−V族2元化合物
半導体であるAlAsとInAsとの混晶であり、これ
らAlAsとInAsのハロゲン系のエッチングガスに
対するエッチングレートは互いに異なる。一般に、In
AsのエッチングがAlAsのエッチングよりも速く進
行する。このため、AlInAs層52表面をエッチン
グする際に、InAsは表面から深い領域までエッチン
グ除去されるが、AlAsは表面付近の浅い領域のみエ
ッチング除去される現象が生じる。
【0010】特に、Al−Oの結合が強固でエッチング
され難い性質を持つAlOX膜53がAlInAs層5
2表面に形成されていて、そのAlOX膜53を除去す
るためにエッチング時間を充分に長くする必要がある場
合には、上記の現象は更に顕著になり、InAsとAl
Asとのエッチング除去される程度の差は非常に大きな
ものとなる。このため、エッチング後のAlInAs層
52表面のモフォロジーは凹凸状のひどく荒れた状態と
なる。また、このAlInAs層52のエッチング表面
においては、Alの量が相対的に少なくなり、Inの量
が相対的に多くなる結果、格子不整合量も非常に大きな
ものとなる。
【0011】従って、図10(c)に示されるように、
こうした表面状態のAlInAs層52上に結晶成長さ
せたInP層54は良好な品質が得られず、そのInP
層54表面も下地のAlInAs層52表面のモフォロ
ジーを反映して凹凸状の荒れが生じたものとなる。その
結果、このようなプロセスを用いて半導体デバイスを作
成した場合、その特性や信頼性が損なわれる恐れが生じ
るという問題があった。
【0012】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であり、異なる種類のIII族元素を含むIII-V族化合物
半導体の2元化合物の混晶からなる半導体層の表面又は
異なる種類のIII族元素を含む2元化合物又はその混晶
からなる複数の半導体層のなす表面にエッチング処理を
施す際に、そのエッチング処理後の表面モフォロジーを
良好なものとすることが可能な半導体デバイスの製造方
法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の本発
明に係る半導体デバイスの製造方法によって達成され
る。即ち、本発明に係る半導体デバイスの製造方法は、
異なる種類のIII族元素を含むIII-V族化合物半導体の
2元化合物の混晶からなる半導体層の表面にエッチング
処理を施す際に、使用するエッチャントに対してエッチ
ングレートが相対的に高い方の2元化合物を構成するII
I族元素の原料ガスを、エッチャントと一緒に供給する
ことを特徴とする(請求項1)。
【0014】また、異なる種類のIII族元素を含むIII-
V族化合物半導体の2元化合物又はその混晶からなる複
数の半導体層のなす表面にエッチング処理を施す際に、
使用するエッチャントに対してエッチングレートが相対
的に高い方の2元化合物を構成するIII族元素の原料ガ
スを、エッチャントと一緒に供給することを特徴とする
(請求項2)。
【0015】なお、上記請求項1又は2に係る半導体デ
バイスの製造方法において、III族元素の原料ガスの供
給量は、異なる種類のIII族元素を含むIII-V族化合物
半導体の2元化合物の、エッチャントに対するエッチン
グレートの差に対応していることが好適である(請求項
3)。また、エッチング処理を結晶成長装置内において
行った後、そのままその結晶成長装置内において、エッ
チング処理を施した表面上に所定の半導体層を成長させ
ることが望ましい(請求項4)。更に、その際に使用す
る結晶成長装置としては、有機金属化学気相成長装置を
用いることが好適である(請求項5)。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照しつつ説明する。 (第1の実施形態)図1(a)〜(b)はそれぞれ本実
施形態に係る半導体デバイスの製造プロセス、即ち2種
類のIII族元素A、Bを含むIII-V族3元化合物半導体
層であるABX層の表面に対するin−situエッチング
による表面処理及びその後の結晶成長のプロセスを説明
するための概略工程断面図、図2は図1(a)〜(b)
に示すプロセスを説明するためのシーケンス図、図3は
図2に示すエッチング処理プロセスにおける各III-V族
化合物半導体AX、BXのエッチングレートの差を示す
グラフである。
【0017】先ず、図1(a)に示されるように、半導
体基板11上に、2種類のIII族元素A、BとV族元素
XとからなるIII -V族3元化合物半導体層であるAB
X層12を結晶成長する。このABX層12は、2種類
のIII族元素A、Bをそれぞれに含むIII−V族2元化合
物半導体であるAXとBXとの混晶である。なお、この
結晶成長の後、例えば何らかの加工処理等を行う際にA
BX層12表面を大気中に晒すと、ABX層12表面に
は表面酸化によって形成される自然酸化膜13が生成す
る。特に、これら2種類のIII族元素A、Bの何れか一
方が酸化され易いAlの場合には、その酸化膜であるA
lOX膜が自然酸化膜13として容易に生成する。
【0018】次いで、このABX層12が形成された半
導体基板11を例えばMOCVD装置のリアクタ内にセ
ットし、図2に示されるように、Xを含有するV族原料
ガスを供給しつつ、その雰囲気下において加熱し所定の
高温度にまで昇温させる。なお、ここでXを含有するV
族原料ガスを供給し、この雰囲気状態を次のエッチング
処理プロセス時にも維持するのは、高温状態においてA
BX層12からXが脱離することを防止するためである
(昇温プロセス)。
【0019】次いで、図2に示されるように、同一のリ
アクタ内に所定のエッチングガスを導入する。そして、
図1(b)に示されるように、このエッチングガスを用
いてABX層12表面をスライト・エッチングすると共
に、その表面に生成している自然酸化膜13を除去する
表面処理を施す。但し、このとき、エッチングガスの導
入と同時に、2種類のIII族元素A、Bのうち、このエ
ッチングガスに対して相対的にエッチングされ易い方の
2元化合物を構成するIII族元素を含有するIII族原料ガ
スを導入する。
【0020】即ち、図3に示されるように、エッチング
ガスの供給量e(mol/min)における2元化合物
AX、BXのエッチングレートをそれぞれa(nm/m
in)、b(nm/min)とするとき、a<bが成立
する場合には、BXを構成するBを含有するIII族原料
ガスを供給する。また、このBを含有するIII族原料ガ
スの供給量は、2元化合物AX、BXのエッチングレー
トの差c=(b−a)に対応する量に設定する。
【0021】このようにABX層12表面にエッチング
処理を施す際に、所定のエッチングガスに対してエッチ
ングレートが相対的に高いBXを構成するBを含有する
III族原料ガスを供給して、AXとBXのエッチングレ
ートが実効的に等しくなるようにする。このため、両者
のエッチングレートの差に起因するエッチング表面の荒
れや格子不整合が抑制されて、良好なモフォロジーをも
つABX層12表面が得られる(エッチング処理プロセ
ス)。
【0022】次いで、図2に示されるように、エッチン
グガスの供給を停止した後、同一のリアクタ内において
連続的にCY層の結晶成長を行う。具体的には、Xを含
有するV族原料ガスの供給をV族元素Yを含有するV族
原料ガスの供給に切り替ると共に、Bを含有するIII族
原料ガスの供給をIII族元素Cを含有するIII族原料ガス
の供給に切り替える。こうして図1(c)に示されるよ
うに、Cを含有するIII族原料ガスとYを含有するV族
原料ガスとの熱分解反応により、露出したABX層12
上にIII-V族2元化合物半導体CY層14を形成する
(結晶成長プロセス)。
【0023】このとき、下地をなすABX層12の良好
なモフォロジーをもつエッチング表面が再成長界面とな
るため、この再成長界面上に形成されるCY層14の品
質は充分に良好なものとなると共に、その表面も従来の
ような凹凸などの荒れのない平滑な面となり、良好なモ
フォロジーを得ることが可能になる。従って、このよう
なプロセス技術を用いて作製する半導体デバイスの特性
や信頼性を向上することができる。
【0024】(第2の実施形態)図4は本発明の第2の
実施形態に係る半導体デバイスの製造プロセス、即ち2
種類のIII族元素A、Bをそれぞれに含む複数のIII-V
族2元化合物半導体層であるAX層及びBXのなす表面
に対するin−situエッチングによる表面処理及びその
後の結晶成長のプロセスを説明するための概略工程断面
図である。なお、上記第1の実施形態の図2及び図3は
本実施形態の説明においてもそのまま流用する。
【0025】先ず、図4(a)に示されるように、半導
体基板21上に、III族元素AとV族元素XとからなるI
II -V族2元化合物半導体層であるAX層22、及びII
I族元素BとV族元素XとからなるIII -V族2元化合物
半導体層であるBX層23を順に結晶成長する。続い
て、上層のBX層23上に、所定の形状にパターニング
したマスク材24を形成した後、このマスク材24を用
いたウエットエッチングによりBX層23及びAX層2
2を半導体基板21表面が露出するまで選択エッチング
して、BX層23及びAX層22が積層されたメサ形状
を形成する。
【0026】なお、このエッチングの終了後、そのエッ
チング面を大気中に晒すと、半導体基板21、AX層2
2、及びBX層23の露出した表面には表面酸化によっ
て形成される自然酸化膜25が生成する。次いで、この
BX層23及びAX層22からなるメサ形状の積層体が
形成された半導体基板21を例えばMOCVD装置のリ
アクタ内にセットし、上記第1の実施形態の場合と同様
に、Xを含有するV族原料ガスを供給しつつ加熱し、所
定の高温度にまで昇温させる(昇温プロセス)。
【0027】続いて、図2に示されるように、同一のリ
アクタ内に所定のエッチングガスを導入し、図4(b)
に示されるように、AX層22及びBX層23の側壁面
並びに半導体基板21表面をスライト・エッチングする
と共に、その表面に生成している自然酸化膜13を除去
する表面処理を施すが、このときも、上記第1の実施形
態の場合と同様にして、エッチングガスの導入と同時
に、2種類のIII族元素A、Bのうち、このエッチング
ガスに対して相対的にエッチングされ易い方の2元化合
物を構成するIII族元素を含有するIII族原料ガスを導入
する。
【0028】こうして、AX層22とBX層23のエッ
チングレートが実効的に等しくなるようにし、従来のよ
うな両者の側壁面に対する横方向のエッチングレートの
差に起因する両者の側壁部の境界における段差の発生を
抑制する(エッチング処理プロセス)。次いで、上記第
1の実施形態の場合と同様、エッチングガスの供給を停
止した後、Xを含有するV族原料ガスの供給をV族元素
Yを含有するV族原料ガスの供給に切り替ると共に、B
を含有するIII族原料ガスの供給をIII族元素Cを含有す
るIII族原料ガスの供給に切り替える。こうして図4
(c)に示されるように、Cを含有するIII族原料ガス
とYを含有するV族原料ガスとの熱分解反応により、露
出したAX層22及びBX層23の側壁面並びに半導体
基板21表面を被覆するIII-V族2元化合物半導体CY
層26を形成する(結晶成長プロセス)。
【0029】このとき、下地をなすBX層24及びAX
層22の側壁面が両者の境界における段差の形成を抑制
した再成長界面となるため、この上に形成されたCY層
26の品質は従来のような両者の境界に形成される段差
に起因する結晶欠陥等のない良好なものにすることが可
能になる。従って、このようなプロセス技術を用いて作
製する半導体デバイスの特性を向上することができる。
【0030】なお、上記第1及び第2の実施形態の結晶
成長プロセスにおいてCY層14、26を形成する代わ
りに、III-V族2元化合物半導体BY層を形成する場合
には、Xを含有するV族原料ガスの供給をYを含有する
V族原料ガスの供給に切り替るだけで、Bを含有するII
I族原料ガスの供給は切り替えることなくそのまま継続
すればよい。また、III-V族2元化合物半導体CX層を
形成する場合には、Xを含有するV族原料ガスの供給は
そのまま継続して、Bを含有するIII族原料ガスの供給
をCを含有するIII族原料ガスの供給に切り替えるだけ
で。また、BX層を形成する場合には、Xを含有するV
族原料ガスの供給もBを含有するIII族原料ガスの供給
も共にそのまま継続すればよい。
【0031】
【実施例】(第1の実施例)本実施例は、上記第1の実
施形態に対応するものである。先ず、図5(a)に示さ
れるように、InP基板31上に、2種類のIII族元素
Al、Inをそれぞれに含むIII−V族2元化合物半導
体であるAlAsとInAsとの混晶であるIII -V族
3元化合物半導体AlInAs層32を厚さ100nm
に結晶成長した後、大気中に放置した。このため、Al
InAs層32表面には、表面酸化によって自然酸化膜
のAlOX膜33が形成された。
【0032】次いで、このAlInAs層32が形成さ
れたInP基板31をMOCVD装置のリアクタ内にセ
ットし、V族原料ガスであるAsH3を供給しつつ、そ
の雰囲気下において加熱し600℃まで昇温させた。次
いで、同一のリアクタ内に、ハロゲン系のエッチングガ
スとしてのCBr4を導入すると同時に、このCBr4
対して相対的にエッチングされ易い方の2元化合物In
Asを構成するInを含有するIII族原料ガスとしてT
MInを導入した。こうして、図5(b)に示されるよ
うに、AlInAs層32表面をスライト・エッチング
すると共に、その表面に生成している自然酸化膜13を
除去する表面処理を施した。なお、このときのAsH3
圧下におけるCBr4の供給量は、0.4μmol/m
inに設定した。また、AlInAs層32表面のエッ
チング除去された部分を符号34で表す。
【0033】次いで、AlInAs層32のエッチング
表面のモフォロジーを評価するために、図5(c)に示
されるように、エッチング処理終了後、連続して同一の
リアクタ内において、AlInAs層32のエッチング
表面を再成長界面とし、その上にGaInAsP系のM
QW(多重量子井戸)層35、及び厚さ300nmのI
nP層36を順に結晶成長させて、発光デバイス用の積
層構造を作製した。
【0034】これは、この積層構造のMQWのPL(Ph
otoluminescence)光強度や半値幅の測定がAlInA
s層32のエッチング表面のモフォロジーを評価する手
段になり得るためである。即ち、積層構造のGaInA
sP系のMQW層35から発光される例えば波長155
0nmのPL光がその下地をなすAlInAs層32の
表面モフォロジーによる影響を受け、その平滑性や荒れ
の程度によってPL光強度や半値幅が大幅に変化するこ
とを利用して、そのPL光強度や半値幅の測定結果から
AlInAs層32のエッチング表面のモフォロジーを
評価することができる。
【0035】先ず、MQWのPL光強度とエッチング時
におけるTMInの供給量との関係から、PL光強度の
TMIn供給量依存性を調べた。その結果、図6のグラ
フに示されるように、エッチング時間を5minに設定
し、TMInの供給量を0〜1.2μmol/minの
範囲で変化させたところ、TMInの供給量が0.6μ
mol/minのときにPL光強度が最大となった。
【0036】このことから、AlInAs層32表面の
エッチングの際、供給量0.6μmol/minのTM
Inから供給されるInの量が、エッチングによって表
面から脱離するInAsとAlAsとの差、即ち相対的
に大きなInAsの脱離量から相対的に小さなAlAs
の脱離量を引いた値と略一致するためであると推測され
る。なお、V族元素のAsは雰囲気ガスAsH3から充
分な量が供給されている。
【0037】また、比較のために、InP基板上に厚さ
100nmのAlInAs層を結晶成長した後、大気中
に曝露することなく連続して、このAlInAs層32
表面上にGaInAsP系のMQW層及びInP層を結
晶成長させて同一の積層構造を作製し、そのPL光強度
を測定した。この場合、AlInAs層表面はAlO X
等の酸化膜が形成されていない理想的な状態と考えられ
る。そして、本実施例のTMInの供給量が0.6μm
ol/minの場合のPL光強度をこの比較例の場合の
PL光強度と比較したところ、全く遜色のないものであ
った。
【0038】従って、本実施例のエッチング処理の際
に、TMInを供給し、その供給量を0.6μmol/
minとすることにより、そのエッチング表面(再成長
界面)を略理想的なモフォロジーとすることが可能とな
り、その上に成長させたMQW層35の結晶性等の品質
の向上や光学的特性の向上を確認することができた。続
いて、MQWのPL光強度のエッチング時間依存性を調
べた。その結果、図7のグラフに示されるように、TM
Inの供給量を0.6μmol/minに設定し、エッ
チング時間を0〜22minの範囲で変化させところ、
エッチング時間が3〜15minの範囲において高い光
強度レベルを維持し、5minに達するとPL光強度は
最大強度レベルになり、15min以上になるとPL光
強度は明らかに低減する傾向を示した。
【0039】このように、エッチング時間については、
3〜15minといったある程度の時間エッチングすれ
ば、AlInAs層32のエッチング表面は非常に良好
なモフォロジーとなり、その上に成長させたMQW層3
5の結晶性等の品質の向上やその光学的特性の向上を確
認することができた。更に、AlInAs層32のエッ
チング表面における各種の不純物濃度について、SIM
Sを用いて測定した。その結果、酸素については、弐桁
以上の低減が見られた。また、炭素については、エッチ
ングガスCBr4からの汚染を危惧したが、CBr4の供
給量に対する依存性は全く見られず、問題ないことが判
明した。また、他の不純物、例えばシリコン等について
も、全く問題ないことが判明した。
【0040】(第2の実施例)本実施例は、上記第2の
実施形態に対応するものである。先ず、図8(a)に示
されるように、III族元素Gaを含むIII -V族化合物半
導体基板であるn−GaAs基板41上に、2種類のII
I族元素Al、Gaをそれぞれに含むIII -V族の3元又
は2元化合物半導体層である厚さ1500nmのn−A
lGaAs(Al=0.5)層及び厚さ30nmのn−
AlGaAs(Al=0.3)層を順に積層したn−A
lGaAs層42、厚さ5nmのGaAs井戸層と厚さ
10nmのAlGaAs障壁層とを交互に積層した井戸
数5のGaAs/AlGaAs系のMQW層43、厚さ
30nmのp−AlGaAs(Al=0.3)層及び厚
さ1500nmのp−AlGaAs(Al=0.5)層
を順に積層したp−AlGaAs層44、並びに厚さ3
00nmのp−GaAs層45を順に結晶成長した。
【0041】続いて、このp−GaAs層45上にSi
N膜46を堆積した後、このSiN膜46を幅5μmの
ストライプ状にパターニングした。そして、このストラ
イプ状のSiN膜46をマスクとし、硫酸系エッチャン
トを用いたウエットエッチングにより、積層されたp−
GaAs層45、p−AlGaAs層44、MQW層4
3、及びn−AlGaAs層42をn−GaAs基板4
1表面に達するまで選択的にエッチングして、図面の奥
行き方向に延在するリッジ構造47を形成した。なお、
このウエットエッチング後に、露出するエッチング面を
大気に曝露した際の表面酸化によって形成される自然酸
化膜は、その図示を省略する。
【0042】次いで、このリッジ構造47が形成された
n−GaAs基板41をMOCVD装置のリアクタ内に
セットし、V族原料ガスであるAsH3を供給しつつ、
その雰囲気下において加熱し650℃まで昇温させた。
次いで、同一のリアクタ内に、ハロゲン系のエッチング
ガスとしてのCBr4を導入すると同時に、このCBr4
に対して相対的にエッチングされ易い方の2元化合物G
aAsを構成するGaを含有するIII族原料ガスとして
TMGa(TriMethyl Gallium:トリメチルガリウム)
を導入した。こうして、図8(b)に示されるように、
リッジ構造47の側壁表面をスライト・エッチングする
と共に、その表面に生成している酸化膜を除去する表面
処理を施した。なお、このときのAsH3圧下における
CBr4の供給量は、0.4μmol/minに設定
し、エッチング時間は5minとした。また、リッジ構
造47の側壁表面及びn−GaAs基板41表面のエッ
チング除去された部分を符号48で表す。
【0043】このエッチング処理プロセスにおいて、一
般にはGaAsのエッチングレートがAlAsのエッチ
ングレートよりも高いものの、ここでは雰囲気ガスとし
てのAsH3から充分な量のAsが供給されると共に、
GaAsとAlAsとのエッチングレートの差に対応す
る量のGaを含有するTMGaが供給されることから、
GaAsとAlAsのエッチングレートは実効的に等し
くなっている。このため、リッジ構造47の積層された
化合物半導体層の各境界に形成される段差を極めて微小
なものに抑制することができる。
【0044】このことは、リッジ構造47の側壁表面の
状態を従来のプロセスの場合を示す図9と比較するとよ
り明確になる。即ち、図9においては、TMGaが供給
されないため、GaAsのエッチングレートがAlAs
のエッチングレートよりも高いことをそのまま反映し
て、リッジ構造47におけるp−GaAs層45、MQ
W層43及びn−GaAs基板41の側壁表面に対する
サイドエッチングの進行がp−AlGaAs層44及び
n−AlGaAs層42の側壁表面に対するそれよりも
速くなり、前者の側壁表面に大きな窪みが形成される。
従って、リッジ構造47の積層された化合物半導体層の
各境界に大きな段差が形成されることになる。なお、図
9における符号48aは、リッジ構造47の側壁表面及
びn−GaAs基板41表面のエッチング除去された部
分を表す。
【0045】勿論、理論的にはリッジ構造47の側壁表
面における微小な段差をも完全になくし、積層された化
合物半導体層の各境界が完全に面一状態となるようにす
ることが可能であるが、実際の製造プロセスにおいて
は、CBr4の供給量を高精度に制御して、段差が完全
になくなった理想的な表面状態を実現することは容易で
はない。そして、段差を完全になくさなくとも、本実施
例のようにきわめて微小なものに抑制することによって
も、後述する従来のような大きな段差に起因する結晶欠
陥等の発生を充分に抑制することは可能である。
【0046】次いで、図8(c)に示されるように、同
一のリアクタ内において、SiN膜46をマスクとする
選択的な結晶成長を行い、リッジ構造47を挟む両側に
p−AlGaAs層49a及びn−AlGaAs層49
bを順に積層して、pnキャリアブロック層49を埋め
込み形成する。このとき、下地をなすリッジ構造47の
側壁表面の積層された化合物半導体層の各境界における
段差は極めて微小なものに抑制されているため、このよ
うな下地表面を再成長界面として結晶成長したpnキャ
リアブロック層49の品質は、従来のような大きな段差
に起因する結晶欠陥等のない良好なものとすることが可
能になる。
【0047】その後、SiN膜46を除去し、更にリッ
ジ構造47のp−GaAs層45上面にp側電極(図示
せず)を形成し、n−GaAs基板41裏面にn側電極
(図示せず)を形成して、発光デバイスを作製した。そ
して、こうして作製した発光デバイスについて動作試験
を行い、その信頼性を調べたところ、上記図9に示され
るような従来の方法を用いて作製したものよりも優れた
信頼性が得られることを確認することができた。
【0048】なお、上記第1及び第2の実施例における
TMIn及びTMGaの供給量及びエッチング時間につ
いての最適値は、例えばMOCVD装置のリアクタの室
内形状、エッチングガスの種類、エッチング温度、TM
In及びTMGa以外の各種ガスの供給量などの様々な
要件や条件によって変化するものである。そのため、具
体的に最適条件を求めるためには、それぞれの場合にお
ける各種条件を考慮することが必要である。但し、その
場合であっても、基本的な考え方は全く同じである。
【0049】また、上記第1の実施例においては、異な
る種類のIII族元素を含むIII -V族3元化合物半導体層
であるAlInAs層32の表面にエッチング処理を施
す場合について説明したが、例えばAlGaAs層や、
GaInAs層や、AlInP層などのように、異なる
種類のIII族元素として、Al及びInの代わりに、A
l及びGaや、Ga及びInを含み、V族元素としてA
sの代わりにPを含んでいるIII -V族3元化合物半導
体層の表面にエッチング処理を施す場合にも、更には、
例えばGaInAsP層などのように、V族元素を1種
類ではなく2種類含んでいるIII -V族4元化合物半導
体層の表面にエッチング処理を施す場合にも、本発明を
適用することができる。
【0050】また、例えばAlGaInAs層などのよ
うに、III族元素を2種類ではなく3種類含んでいるIII
-V族4元化合物半導体層の表面にエッチング処理を施
す場合であっても同様である。この場合には、CBr4
などのハロゲン系のエッチングガスを含めて多くのエッ
チングガスによる2元化合物のエッチングレートを求め
ると、InAs、GaAs、AlAsの順にエッチング
レートが高い。このため、InAsとAlAsとのエッ
チングレートの差に対応する量のInを含有するIII族
元素原料ガス(例えばTMIn)及びGaAsとAlA
sとのエッチングレートの差に対応する量のGaを含有
するIII族元素原料ガス(例えばTMGa)をそのエッ
チング処理プロセスにおいて供給すればよい。
【0051】更に、上記第2の実施例においては、異な
る種類のIII族元素をそれぞれに含む複数のIII -V族化
合物半導体層であるn−AlGaAs層42、GaAs
/AlGaAs系のMQW層43、p−AlGaAs層
44、及びp−GaAs層45がp−GaAs層45上
に順に積層されてなるリッジ構造47の側壁表面にエッ
チング処理を施す場合について説明したが、このように
GaAs層とAlGaAs層とのなす表面にエッチング
処理を施す場合に限定されず、上記第1の実施例の変形
例において例示したような各種類のIII族元素とV族元
素とが種々に組み合わされた複数の2元又は3元以上の
III−V族化合物半導体層のなす表面にエッチング処理
を施す場合にも、本発明を適用することができる。
【0052】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る半導体デバイスの製造方法によれば、次のような効
果を奏することができる。即ち、請求項1に係る半導体
デバイスの製造方法によれば、異なる種類のIII族元素
を含む2元化合物の混晶からなる半導体層の表面にエッ
チング処理を施す際に、異なる種類のIII族元素を含む
2元化合物のエッチングレートを実効的に等しくするこ
とが可能になるため、エッチング表面の荒れや格子不整
合を抑制して、良好なモフォロジーをもつ半導体層表面
を得ることが可能になる。
【0053】また、請求項2に係る半導体デバイスの製
造方法によれば、異なる種類のIII族元素を含む2元化
合物又はその混晶からなる複数の半導体層のなす表面に
エッチング処理を施す際に、異なる種類のIII族元素を
含む2元化合物のエッチングレートを実効的に等しくす
ることが可能になるため、複数の半導体層の境界に形成
される段差を極めて微小なものに抑制した半導体層表面
を得ることが可能になる。
【0054】また、請求項4に係る半導体デバイスの製
造方法によれば、上記請求項1又は2におけるエッチン
グ処理後、そのまま同一の結晶成長装置内において、エ
ッチング処理を施した表面上に所定の半導体層を成長さ
せるため、この半導体層の品質を結晶欠陥等のない良好
なものにすると共に、その表面も凹凸などの荒れのない
平滑な面となる良好なモフォロジーを得ることが可能に
なる。
【0055】従って、このような本発明に係る半導体デ
バイスの製造方法を用いて作製する半導体デバイスの特
性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体デバイス
の製造プロセス、即ち2種類のIII族元素を含むIII-V
族3元化合物半導体層の表面に対するin−situエッチ
ングによる表面処理及びその後の結晶成長のプロセスを
説明するための概略工程断面図である。
【図2】図1に示すプロセスを説明するためのシーケン
ス図である。
【図3】図2に示すエッチング処理プロセスにおける各
III-V族化合物半導体AX、BXのエッチングレートの
差を示すグラフである。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る半導体デバイス
の製造プロセス、即ち2種類のIII族元素をそれぞれに
含む複数のIII-V族2元化合物半導体層のなす表面に対
するin−situエッチングによる表面処理及びその後の
結晶成長のプロセスを説明するための概略工程断面図で
ある。
【図5】第1の実施例に係る2種類のIII族元素を含むI
II-V族化合物半導体層の表面に対するin−situエッチ
ングによる表面処理及びその後の結晶成長のプロセスを
説明するための概略工程断面図である。
【図6】MQWのPL光強度とエッチング時のTMIn
の供給量との関係を示すグラフである。
【図7】MQWのPL光強度とエッチング時間との関係
を示すグラフである。
【図8】第2の実施例に係る2種類のIII族元素をそれ
ぞれに含む複数のIII-V族化合物半導体層のなす表面に
対するin−situエッチングによる表面処理及びその後
の結晶成長のプロセスを説明するための概略工程断面図
である。
【図9】第2の実施例との比較のために従来のプロセス
を説明するための概略工程断面図である。
【図10】従来の2種類のIII族元素A、Bを含むIII-
V族化合物半導体層であるABX層の表面に対するin
−situエッチングによる表面処理及びその後の結晶成長
のプロセスを説明するための概略工程断面図である。
【図11】図10に示すプロセスを説明するためのシー
ケンス図である。
【符号の説明】 11 半導体基板 12 ABX層 13 自然酸化膜 14 CY層 21 半導体基板 22 AX層 23 BX層 24 マスク材 25 自然酸化膜 26 CY層 31 InP基板 32 AlInAs層 33 AlOX膜 34 AlInAs層表面のエッチング除去された部
分 35 GaInAsP系のMQW層 36 InP層 41 n−GaAs基板 42 n−AlGaAs層 43 GaAs/AlGaAs系のMQW層 44 p−AlGaAs層 45 p−GaAs層 46 SiN膜 47 リッジ構造 48、48a リッジ構造の側壁表面及びn−GaA
s基板表面のエッチング除去された部分 49a p−AlGaAs層 49b n−AlGaAs層 49 pnキャリアブロック層 51 InP基板 52 AlInAs層 53 AlOX膜 54 InP層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F004 AA11 BA19 BD04 CA01 CA02 DA00 DB19 EA34 5F041 CA05 CA36 CA39 CA74 5F045 AA04 AB17 AC02 AD10 AF05 AF12 BB02 5F073 AA22 AA74 CA04 CA12 DA24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる種類のIII族元素を含むIII-V族
    化合物半導体の2元化合物の混晶からなる半導体層の表
    面にエッチング処理を施す際に、使用するエッチャント
    に対してエッチングレートが相対的に高い方の2元化合
    物を構成するIII族元素の原料ガスを、前記エッチャン
    トと一緒に供給することを特徴とする半導体デバイスの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 異なる種類のIII族元素を含むIII-V族
    化合物半導体の2元化合物又はその混晶からなる複数の
    半導体層のなす表面にエッチング処理を施す際に、使用
    するエッチャントに対してエッチングレートが相対的に
    高い方の2元化合物を構成するIII族元素の原料ガス
    を、前記エッチャントと一緒に供給することを特徴とす
    る半導体デバイスの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記III族元素の原料ガスの供給量が、
    前記異なる種類のIII族元素を含むIII-V族化合物半導
    体の2元化合物の、前記エッチャントに対するエッチン
    グレートの差に対応している、請求項1又は2に記載の
    半導体デバイスの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記エッチング処理を結晶成長装置内に
    おいて行った後、そのまま前記結晶成長装置内におい
    て、前記エッチング処理を施した前記表面上に所定の半
    導体層を成長させる、請求項1又は2に記載の半導体デ
    バイスの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記結晶成長装置として、有機金属化学
    気相成長装置を用いる、請求項4記載の半導体デバイス
    の製造方法。
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