JP2003068232A - 速度変調装置及び投写型陰極線管 - Google Patents

速度変調装置及び投写型陰極線管

Info

Publication number
JP2003068232A
JP2003068232A JP2001260333A JP2001260333A JP2003068232A JP 2003068232 A JP2003068232 A JP 2003068232A JP 2001260333 A JP2001260333 A JP 2001260333A JP 2001260333 A JP2001260333 A JP 2001260333A JP 2003068232 A JP2003068232 A JP 2003068232A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coils
velocity
coil
ray tube
velocity modulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001260333A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Takagishi
敏哉 高岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001260333A priority Critical patent/JP2003068232A/ja
Priority to KR10-2003-7015236A priority patent/KR20040030624A/ko
Priority to US10/476,763 priority patent/US20040135516A1/en
Priority to CNA02816847XA priority patent/CN1550026A/zh
Priority to PCT/JP2002/008746 priority patent/WO2003019606A1/ja
Publication of JP2003068232A publication Critical patent/JP2003068232A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N3/00Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages
    • H04N3/10Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical
    • H04N3/30Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical otherwise than with constant velocity or otherwise than in pattern formed by unidirectional, straight, substantially horizontal or vertical lines
    • H04N3/32Velocity varied in dependence upon picture information
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/46Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
    • H01J29/70Arrangements for deflecting ray or beam
    • H01J29/72Arrangements for deflecting ray or beam along one straight line or along two perpendicular straight lines
    • H01J29/76Deflecting by magnetic fields only
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2229/00Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
    • H01J2229/56Correction of beam optics
    • H01J2229/568Correction of beam optics using supplementary correction devices
    • H01J2229/5681Correction of beam optics using supplementary correction devices magnetic
    • H01J2229/5687Auxiliary coils
    • H01J2229/5688Velocity modulation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Details Of Television Scanning (AREA)
  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ビーム間隔を有する複数の電子ビームの走査速
度をそれぞれ独立して変調できるようにする。 【解決手段】陰極線管の速度変調コイルに電流を流し、
陰極線管のネック部内に収納された電子銃から放射され
た複数の電子ビーム19A,19Bの走査速度を変調し
て画像の輪郭を先鋭化する速度変調装置であって、速度
変調コイル17が上側の3つのコイル30A,30B,
30Cと下側の3つのコイル31A,31B,31Cか
らなる非対称4極磁界を発生するコイル形状であり、複
数の電子ビーム19A,19Bの走査速度をそれぞれ独
立して変調できる速度変調装置とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の電子ビーム
の走査速度を変調する速度変調装置及びそれを有する投
写型陰極線管に関するものである。詳しくは、速度変調
コイルが上側の3つのコイルと下側の3つのコイルから
なる非対称4極磁界を発生するコイル形状であり、これ
により複数の電子ビームの走査速度をそれぞれ独立して
変調できるようにした速度変調装置及びそれを有する投
写型陰極線管に係るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、投写型陰極線管を用いた投写型
テレビジョン装置は、緑色画像用、青色画像用、赤色画
像用の3本の投写型陰極線管を映写スクリーンから所定
距離だけ離れた位置に配置し、3本の投写型陰極線管の
フェースプレートに表示された再生画像を映写スクリー
ンに重ね合わせて投写表示し、フェースプレートに表示
された再生画像よりも拡大された投写画像を表示させる
ものである。
【0003】図12は、このような投写型テレビジョン
装置の要部の概略構成を示す説明図である。緑色画像用
投写型陰極線管41G、青色画像用投写型陰極線管41
B、赤色画像用投写型陰極線管41Rにはそれぞれパネ
ル部フェースプレート42G,42B,42Rが設けら
れている。
【0004】そして、緑色画像用投写レンズ43Gは、
緑色画像用投写型陰極線管41Gのパネル部フェースプ
レート42Gにその中心軸を一致させた状態で離間して
対向配置され、青色画像用投写レンズ43Bは、青色画
像用投写型陰極線管41Bのパネル部フェースプレート
42Bにその中心軸を一致させた状態で離間して対向配
置され、赤色画像用投写レンズ43Rは、赤色画像用投
写型陰極線管41Rのパネル部フェースプレート42R
にその中心軸を一致させた状態で離間して対向配置され
ている。
【0005】映写スクリーン45は、緑色画像用投写型
陰極線管41G及び緑色画像用投写レンズ43Gの各中
心軸にその中心軸を一致させた状態で所定距離を介して
対向配置されている。
【0006】図13は投写型テレビジョン装置に用いら
れる投写型陰極線管の構成の一例を示す断面構成図であ
る。投写型陰極線管48を構成するガラス製のバルブは
パネル部49aと、このパネル部49aに接合されるフ
ァンネル部49bとからなり、ファンネル49bのネッ
ク部には電子銃51が内蔵されている。パネル部49a
は前面にフェースプレート49a-1を有し、フェースプ
レート49a-1内面には単色蛍光面49a-2とアルミニ
ウム蒸着膜50が形成されている。なお、アルミニウム
蒸着膜50は、必ず形成するわけではなく、省いてもよ
い。
【0007】ファンネル部49bの外周には、主偏向ヨ
ーク53が装着されると共に、主偏向ヨーク53よりネ
ック部側にはサブ偏向ヨーク54と速度変調コイル55
が装着される。サブ偏向ヨーク54は図12に示すスク
リーン45上に現れる3色のそれぞれの画像の光学的な
歪みを調整し、3色の歪みを合わせるためのものであ
る。速度変調コイル55は、電子ビームの走査速度を変
調し、映像の輪郭部分を強調し、表示画像の鮮鋭感を向
上させるためのものである。
【0008】図14は速度変調コイル55を示し、
(a)は側面模式図、(b)はその正面模式図である。
図14(a)中、G1は電子銃51の第1グリッド、G
4は第4グリッドを示している。速度変調用コイル55
はサドル形状に巻いたコイル57,58によって構成さ
れる。ここで、コイル57,58が略平行に接する面を
水平面と呼び、この水平面と直角になる方向を垂直方向
と呼ぶ。コイル57,58に速度変調を行うための電流
を流すことにより、垂直方向の磁界を発生し、管軸に沿
って移動する電子ビーム59に対して、水平方向の力を
発生し、これにより走査速度の変調を行う。
【0009】電子銃51から放射された1本の電子ビー
ム59は、速度変調用コイル55で速度変調され、サブ
偏向ヨーク54及び主偏向ヨーク53で所定方向に偏向
された後、緑色、青色、赤色のいずれかからなる単色蛍
光面49a-2に投射される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したような投写型
陰極線管48は1本の電子ビームを放射するものである
が、輝度を向上させるため複数の電子ビームを放射する
ものが考えられる。このような複数の電子ビームを放射
するタイプのものでは、例えば2本の電子ビームが蛍光
面の同じ位置を走査すると、輝度が飽和してしまい、明
るさが2倍にならないため、走査位置を時間的にずらす
ことにより、明るさを略2倍にしているものがある。そ
のため、このような走査位置をずらして複数の電子ビー
ムを放射するタイプのものでは、電子ビームはビームス
ペースを持ってそれぞれ違った軌道を通過することにな
る。
【0011】ところで、上述したような速度変調コイル
55では、上側コイル57と下側コイル58の斉一に近
い2極磁界であるため、ビームスペースを持った例えば
2本の電子ビームとも同様に動いてしまうことになる。
各電子ビームの映像信号は、例えば2〜10H(水平走
査線)程度ずれたものであるため、速度変調コイルによ
る磁界の作用もそれぞれの映像信号に同期する必要があ
る。すなわち、各速度変調コイルの磁界は一方の電子ビ
ームのみに働くようにする必要がある。
【0012】そこで、本発明は、複数の電子ビームの走
査速度をそれぞれ独立して変調できるようにした速度変
調装置及びそれを有する投写型陰極線管を提供すること
を目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る速度変調装
置は、陰極線管の速度変調コイルに電流を流し、前記陰
極線管のネック部内に収納された電子銃から放射された
複数の電子ビームの走査速度を変調して画像の輪郭を先
鋭化する速度変調装置であって、前記速度変調コイルが
上側の3つのコイルと下側の3つのコイルからなる非対
称4極磁界を発生するコイル形状であり、前記複数の電
子ビームの走査速度をそれぞれ独立して変調できること
を特徴とするものである。
【0014】本発明に係る投写型陰極線管は、陰極線管
の速度変調コイルに電流を流し、前記陰極線管のネック
部内に収納された電子銃から放射された複数の電子ビー
ムの走査速度を変調して画像の輪郭を先鋭化する速度変
調装置を有する投写型陰極線管であって、前記速度変調
装置の速度変調コイルが上側の3つのコイルと下側の3
つのコイルからなる非対称4極磁界を発生するコイル形
状であり、前記複数の電子ビームの走査速度をそれぞれ
独立して変調できることを特徴とするものである。
【0015】本発明に係る速度変調装置では、速度変調
コイルが上側の3つのコイルと下側の3つのコイルから
なる非対称4極磁界を発生するコイル形状であるので、
例えば上側の3つのコイルによる4極磁界で一方の電子
ビームのみの走査速度を変調し、下側の3つのコイルに
よる4極磁界で他方の電子ビームのみの走査速度を変調
し、このようにして複数の電子ビームの走査速度をそれ
ぞれ独立して変調することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る速度変調装置の実施の形態の一例を説明する。図2は
本発明に係る速度変調装置を装着した投写型陰極線管を
適用した投写型テレビジョン装置の要部の構成図であ
り、図2(a)はその正面図、図2(b)はその側断面
構成図である。投写型テレビジョン装置1は前面側に映
写スクリーン2が設けられ、後面側には映写スクリーン
2と対向するように反射ミラー3が設けられている。反
射ミラー3は、映写スクリーン2と緑色画像用投写レン
ズ5Gとの間にその中心軸を一致させた状態で配置され
ている。レンズカプラ6は、緑色画像用投写レンズ5
G、青色画像用投写レンズ5B、赤色画像用投写レンズ
5Rを物理的に結合保持するものである。
【0017】そして、緑色画像用投写レンズ5Gは、緑
色画像用投写型陰極線管7Gの後述するパネル部フェー
スプレート12a-1(図1参照)にその中心軸を一致さ
せた状態で離間して対向配置され、青色画像用投写レン
ズ5Bは、青色画像用投写型陰極線管7Bのパネル部フ
ェースプレート12a-1にその中心軸を一致させた状態
で離間して対向配置され、赤色画像用投写レンズ5R
は、赤色画像用投写型陰極線管7Rのパネル部フェース
プレート12a-1にその中心軸を一致させた状態で離間
して対向配置されている。
【0018】投写型テレビジョン装置1では、緑色画像
用投写型陰極線管7Gのパネル部フェースプレート12
a-1に表示された緑色画像、青色画像用投写型陰極線管
7Bのパネル部フェースプレート12a-1に表示された
青色画像、赤色画像用投写型陰極線管7Rのパネル部フ
ェースプレート12a-1に表示された赤色画像の3つの
画像が、それぞれレンズカプラ6によって結合保持され
た対応する3色の投射レンズ5G,5B,5Rを通して
集光及び拡大された後で、反射ミラー3を介して映写ス
クリーン2上に投写され、緑色、青色、赤色の3色の画
像が重なり合ったカラー画像が表示されるようになって
いる。
【0019】図1は複数電子ビームを放射する投写型陰
極線管7G,7B,7Rの側断面図である。1本の投写
型陰極線管7を構成するガラス製のバルブは、パネル部
12aと、このパネル部12aに接合されるファンネル
部12bと、ファンネル部12bに連設したネック部1
2cからなり、ネック部12cには例えば上下一対の電
子銃13A,13Bが内蔵されている。パネル部12a
は前面にフェースプレート12a-1を有し、フェースプ
レート12a-1内面に単色蛍光面12a-2とアルミニウ
ム蒸着膜14が形成されている。なお、アルミニウム蒸
着膜14は、必ず形成するわけではなく、省いてもよ
い。
【0020】ファンネル部12bの外周には、主偏向ヨ
ーク15が装着されると共に、主偏向ヨーク15よりネ
ック部側にはコンバーゼンスヨーク兼用のサブ偏向ヨー
ク16が装着されている。サブ偏向ヨークは図2に示す
スクリーン2上に現れる3色のそれぞれの画像の光学的
な歪みを調整し、3色の歪みを合わせるためのものであ
る。サブ偏向ヨーク16より電子銃13A,13B側に
は速度変調装置である速度変調コイル17が装着されて
いる。速度変調用コイル17は、電子ビームの走査速度
を変調し、映像の輪郭部分を強調し、表示画像の鮮鋭感
を向上させるためのものである。そして、主偏向ヨーク
15、サブ偏向ヨーク16及び速度変調コイル17は一
体化され、磁束集束装置18が構成されている。
【0021】電子銃13A,13Bからそれぞれ放射さ
れた電子ビーム19A,19Bは、速度変調コイル17
で走査速度が変調され、サブ偏向ヨーク16及び主偏向
ヨーク15で所定方向に偏向された後、緑色、青色、赤
色のいずれかからなる単色蛍光面12a-2に投射され
る。速度変調コイル17について詳しくは後述する。
【0022】本発明は、速度変調コイル17を後述する
上側の3つのコイル30A,30B,30Cと下側の3
つのコイル31A,31B,31Cからなる非対称4極
磁界を発生するコイル形状とし、上側の3つのコイル3
0A,30B,30Cと下側の3つのコイル31A,3
1B,31Cによりビーム間隔を有する複数の電子ビー
ムの走査速度をそれぞれ独立して変調できるようにした
ものである。
【0023】図3は図1に示す磁束集束装置18の側面
拡大図である。磁束集束装置18は主偏向ヨーク15、
サブ偏向ヨーク16及び速度変調コイル17が一体化さ
れて形成されている。主偏向ヨーク15は、水平偏向コ
イル20、垂直偏向コイル21、偏向ヨークコア22、
及び水平偏向コイル20と垂直偏向コイル21と偏向ヨ
ークコア22を保持するためのセパレータ23とから概
略構成されている。セパレータ23は電子銃方向に延出
しており、この延出部分によりサブ偏向ヨーク16及び
速度変調コイル17を保持するようになっている。
【0024】図4は蛍光面における2本の電子ビーム1
9A,19Bによる走査線の軌跡を説明する図である。
上側の電子銃13Aから第1の電子ビーム19Aが放射
され、下側の電子銃13Bから第2の電子ビーム19B
が放射され、第1の電子ビーム19Aは第2の電子ビー
ム19Bより先行的に蛍光面を走査し、第2の電子ビー
ム19Bは少し遅れて、垂直方向に例えば2H(水平走
査線)から10H間隔がズレて蛍光面を走査するように
なっている。但し、水平方向のズレはないものとする。
【0025】図4では、電子ビーム19A,19Bが垂
直方向に3Hズレていることを示している。これは、第
1の電子ビーム19Aと第2の電子ビーム19Bが同時
に蛍光面の同じ位置を走査すると、輝度が飽和してしま
い、明るさが2倍にならないため、走査位置を時間的に
ずらすことにより、明るさを略2倍にするためである。
【0026】図5はサブ偏向ヨーク16を示す正面図で
ある。サブ偏向ヨーク16は、環状磁性体(コア)21
にトロイダル巻きして上部及び下部にそれぞれ垂直サブ
偏向コイル22が巻回され、更に左部及び右部にそれぞ
れ水平サブ偏向コイル23が巻回され、サブ偏向ヨーク
が構成されている。サブ偏向ヨーク16はスクリーン2
上に現れる3色のそれぞれの画像の光学的な歪みを調整
し、3色の歪みを合わせるためのものである。
【0027】図6は2極磁界の速度変調コイルを示し、
(a)はその側面模式図、(b)はその正面模式図であ
る。速度変調コイルは偏向ヨークの後方に位置するた
め、電子ビーム間隔が例えば徐々に広がっていく領域で
速度変調をかけることになる。図6(a)中、G1は電
子銃の第1グリッド、G4は第4グリッドを示し、間隔
aは2本の電子ビーム19A,19Bの速度変調コイル
25の磁界による速度変調開始位置での間隔、間隔bは
2本の電子ビーム19A,19Bの速度変調コイル25
の磁界による速度変調終了位置での間隔を示している。
速度変調コイル25は上側コイル25Aと下側コイル2
5Bの斉一に近い2極磁界であるため、2本の電子ビー
ム19A,19Bとも同様に動いてしまう。ここでは、
各電子ビームの映像信号は、10H(水平走査線)程度
ずれたものであるため、速度変調コイルによる磁界の作
用もそれぞれの映像信号に同期する必要がある。すなわ
ち、各速度変調コイルの磁界は一方の電子ビームのみに
働くようにする必要がある。
【0028】これを実現する一つの方法に4極磁界を使
うことが考えられる。図7は4極磁界を用いた速度変調
コイル26を示し、(a)はその側面模式図、(b)は
その正面模式図、(c)は磁束密度と上下電子ビームと
の関係を示す図である。図7(a)に示すように、上側
の3つのコイル27A,27B,27Cと下側の3つの
コイル28A,28B,28Cでそれぞれ4極磁界を発
生するように巻線されている。
【0029】図7(b)に示すように、上側及び下側の
3つのコイルによる4極磁界は、上下方向で非対称な磁
界分布になる。すなわち、上側の3つのコイル27A,
27B,27Cに、コイル27Bに対向するコイル28
Bを仮想的に存在させて、非対称な4極磁界が発生す
る。一方、下側の3つのコイル28A,28B,28C
に、コイル28Bに対向するコイル27Bを仮想的に存
在させて、非対称な4極磁界が発生する。図7(c)は
上側コイル27A,27B,27CによるY軸上の磁束
密度の変化を示す。このように、上側の電子ビーム19
Aには大きく作用し下側の電子ビーム19Bにはあまり
作用しない磁界分布を得られることになる。なお、図7
(c)では、下側の電子ビーム19Bに上側の電子ビー
ム19Aに働く力と反対方向に動く力が僅かに作用する
ので、電子ビーム19A,19Bを個別に速度変調する
上で好ましくない。
【0030】2電子ビーム間の間隔が十分大きければ、
上下電子ビームの作用の比率は大きくなるので、下側電
子ビームの変化は上側電子ビームの変化に対して十分小
さくなり問題ではない。しかし、電子ビーム間隔がある
程度小さくなってくると、この比率は小さくなってしま
うので、電子ビームを単独で速度変調することが困難に
なってくる。本実施の形態では、電子ビームの間隔は後
者であり、かつZ軸(管軸)方向に変化している。
【0031】図8は本発明に係る速度変調コイルの斜視
図である。速度変調コイル17は、サドル形状に巻いた
上側の3つのコイル30A,30B,30Cと下側の3
つのコイル31A,31B,31Cによって構成されて
いる。
【0032】図9は速度変調コイル17の上側の3つの
コイル30A,30B,30Cによる磁束密度を示して
おり、図9(a)は速度変調コイル17の側面模式図、
(b)は(a)の断面Aの磁束密度と上下電子ビームとの
関係を示す図、(c)は(a)の断面Bの磁束密度と上下
電子ビームとの関係を示す図である。
【0033】図9(b)に示すように、断面Aにおいて
はY軸上での磁束密度は、下側電子ビーム19Bの通る
位置ではほぼゼロとなっている。また、図9(c)に示
すように、断面BにおいてもY軸上での磁束密度は、下
側電子ビーム19Bの通る位置ではほぼゼロとなってい
る。これは、電子ビーム間隔に応じた磁界の非対称具合
をコイルの巻き角や巻き数(ターン数)を変えることで
行っている。すなわち、コイルをZ軸方向(管軸方向)
に分布をつけ巻線することで、4極磁界の非対称性をビ
ームの軌道に合わせて変化させることが可能になり、片
側を単独で動作させる速度変調コイルを実現できる。
【0034】図10は速度変調コイル17の下側の3つ
のコイル31A,31B,31Cによる磁束密度を示し
ており、図10(a)は速度変調コイル17の側面模式
図、(b)は(a)の断面Cの磁束密度と上下電子ビーム
との関係を示す図、(c)は(a)の断面Dの磁束密度と
上下電子ビームとの関係を示す図である。
【0035】図10(b)に示すように、断面Cにおい
てはY軸上での磁束密度は、上側電子ビーム19Aの通
る位置ではほぼゼロとなっている。また、図9(c)に
示すように、断面DにおいてもY軸上での磁束密度は、
上側電子ビーム19Aの通る位置ではほぼゼロとなって
いる。これは、電子ビーム間隔に応じた磁界の非対称具
合をコイルの巻き角や巻き数(ターン数)を変えること
で行っている。すなわち、コイルをZ軸方向(管軸方
向)に分布をつけ巻線することで、4極磁界の非対称性
をビームの軌道に合わせて変化させることが可能にな
り、片側を単独で動作させる速度変調コイルを実現でき
る。
【0036】このように、3つのコイルからなる非対称
4極磁界の非対称具合を電子ビーム軌道に合わせて変化
させることで、一方の電子ビームには働き、他方の電子
ビームには殆ど働かない磁界を全面に渡って形成するこ
とができる。
【0037】図11は速度変調コイルの説明図である。
電子ビーム19A,19Bは、例えば次第に電子ビーム
間隔が拡大する軌道であり、それぞれの電子ビーム軌道
に合わせて3つのコイルからなる非対称4極磁界の非対
称具合を変化させる必要がある。ここでは、Z軸方向の
巻き角θを管軸と平行な線に対して例えば下向きの約1
5度とした。巻き角θは15度に限らず、他の角度でも
よく、下向きの角度でなく上向きの角度であってもよい
ことは勿論である。要は、電子ビーム間隔に応じた磁界
の非対称具合をコイルの巻き角や巻き数(ターン数)を
変えることで行い、かつ他方の電子ビームの通る位置で
は磁束密度がゼロとなるようにコイルの巻き角や巻き数
(ターン数)を変えればよい。
【0038】従って、速度変調コイル17を上側の3つ
のコイル30A,30B,30Cと下側の3つのコイル
31A,31B,31Cからなる非対称4極磁界を発生
するコイル形状としたので、上側の3つのコイル30
A,30B,30Cと下側の3つのコイル31A,31
B,31Cによりビーム間隔を有する複数の電子ビーム
の走査速度をそれぞれ独立して変調することができる。
【0039】3つのコイルからなる非対称4極磁界の非
対称具合を電子ビーム軌道に合わせて変化させること
で、一方の電子ビームには働き、他方の電子ビームには
殆ど働かない磁界を全面に渡って形成することができ
る。
【0040】コイルをZ軸方向(管軸方向)に分布をつ
け巻線することで、4極磁界の非対称性をビームスペー
スの変化に応じて変化させることが可能となり、片側を
単独で動作させる速度変調コイルを実現できる。
【0041】なお、上述実施の形態では、2本の電子ビ
ームを放射する投写型陰極線管としたが、これに限定さ
れるわけではなく、3本等他の複数本の電子ビームを放
射する投写型陰極線管としてもよい。速度変調コイル1
7とサブ偏向ヨーク16は主偏向ヨーク15に組み込ま
れ一体化されているとしたが、速度変調コイル17とサ
ブ偏向ヨーク16と主偏向ヨーク15をそれぞれ別体と
してもよいことは勿論である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
速度変調コイルを上側の3つのコイルと下側の3つのコ
イルからなる非対称4極磁界を発生するコイル形状とし
たので、例えば上側の3つのコイルによる4極磁界で一
方の電子ビームのみの走査速度を変調し、下側の3つの
コイルによる4極磁界で他方の電子ビームのみの走査速
度を変調し、このようにして複数の電子ビームの走査速
度をそれぞれ独立して変調することができる。
【0043】上側の3つのコイルは第1の電子ビームに
作用し、第2の電子ビームには作用せず、下側の3つの
コイルは第2の電子ビームに作用し、第1の電子ビーム
には作用しない場合には、第1の電子ビーム及び第2の
電子ビームの走査速度をそれぞれ独立して一層確実に変
調することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る投写型陰極線管の側断面図であ
る。
【図2】本発明に係る速度変調装置を装着した投写型陰
極線管を適用した投写型テレビジョン装置の要部の構成
図である。
【図3】磁束集束装置の側面図である。
【図4】蛍光面における2本の電子ビームによる走査線
の軌跡を説明する図である。
【図5】サブ偏向ヨークの正面図である。
【図6】2極磁界の速度変調コイルを示す模式図であ
る。
【図7】4極磁界を用いた速度変調コイルを示す模式図
である。
【図8】本発明に係る速度変調コイルの斜視図である。
【図9】速度変調コイルの上側の3つのコイルによる磁
束密度を示す模式図である。
【図10】速度変調コイルの下側の3つのコイルによる
磁束密度を示す模式図である。
【図11】速度変調コイルの説明図である。
【図12】投写型テレビジョン装置の要部の概略構成を
示す説明図である。
【図13】従来の投写型陰極線管の構成の一例を示す側
断面図である。
【図14】従来の速度変調コイルを示す模式図である。
【符号の説明】
1・・・投写型テレビジョン装置、2・・・映写スクリ
ーン、3・・・反射ミラー、5G,5B,5R・・・投
写レンズ、6・・・レンズカプラ、7G,7B,7R・
・・投写型陰極線管、12a・・・パネル部、12a-1
・・・パネル部フェースプレート、12a-2・・・単色
蛍光面、13A,13B・・・電子銃、15・・・主偏
向ヨーク、16・・・サブ偏向ヨーク、17・・・速度
変調コイル(速度変調装置)、19A,19B・・・電
子ビーム、30A,30B,30C・・・上側のコイ
ル、31A,31B,31C・・・下側のコイル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管の速度変調コイルに電流を流
    し、前記陰極線管のネック部内に収納された電子銃から
    放射された複数の電子ビームの走査速度を変調して画像
    の輪郭を先鋭化する速度変調装置であって、 前記速度変調コイルが上側の3つのコイルと下側の3つ
    のコイルからなる非対称4極磁界を発生するコイル形状
    であり、前記複数の電子ビームの走査速度をそれぞれ独
    立して変調できることを特徴とする速度変調装置。
  2. 【請求項2】 前記上側の3つのコイルは前記複数の電
    子ビームのうち第1の電子ビームに作用し、第2の電子
    ビームには作用せず、前記下側の3つのコイルは前記第
    2の電子ビームに作用し、前記第1の電子ビームには作
    用しないことを特徴とする請求項1に記載の速度変調装
    置。
  3. 【請求項3】 前記上側の3つのコイル及び下側の3つ
    のコイルを管軸方向に分布巻きしたことを特徴とする請
    求項2に記載の速度変調装置。
  4. 【請求項4】 前記上側の3つのコイル及び下側の3つ
    のコイルのコイル形状を前記第1及び第2の電子ビーム
    のビーム間隔の変化に応じて巻き角度や巻き数を変化さ
    せてなることを特徴とする請求項2に記載の速度変調装
    置。
  5. 【請求項5】 陰極線管の速度変調コイルに電流を流
    し、前記陰極線管のネック部内に収納された電子銃から
    放射された複数の電子ビームの走査速度を変調して画像
    の輪郭を先鋭化する速度変調装置を有する投写型陰極線
    管であって、 前記速度変調装置の速度変調コイルが上側の3つのコイ
    ルと下側の3つのコイルからなる非対称4極磁界を発生
    するコイル形状であり、前記複数の電子ビームの走査速
    度をそれぞれ独立して変調できることを特徴とする投写
    型陰極線管。
JP2001260333A 2001-08-29 2001-08-29 速度変調装置及び投写型陰極線管 Pending JP2003068232A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001260333A JP2003068232A (ja) 2001-08-29 2001-08-29 速度変調装置及び投写型陰極線管
KR10-2003-7015236A KR20040030624A (ko) 2001-08-29 2002-08-29 속도변조장치 및 투사형 표시장치
US10/476,763 US20040135516A1 (en) 2001-08-29 2002-08-29 Velocity modulation device and projection type display unit
CNA02816847XA CN1550026A (zh) 2001-08-29 2002-08-29 速度调制装置和投影型显示装置
PCT/JP2002/008746 WO2003019606A1 (fr) 2001-08-29 2002-08-29 Dispositif de modulation de vitesse et unite d'affichage du type a projection

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001260333A JP2003068232A (ja) 2001-08-29 2001-08-29 速度変調装置及び投写型陰極線管

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003068232A true JP2003068232A (ja) 2003-03-07

Family

ID=19087552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001260333A Pending JP2003068232A (ja) 2001-08-29 2001-08-29 速度変調装置及び投写型陰極線管

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20040135516A1 (ja)
JP (1) JP2003068232A (ja)
KR (1) KR20040030624A (ja)
CN (1) CN1550026A (ja)
WO (1) WO2003019606A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200449737Y1 (ko) * 2008-06-02 2010-08-05 이소승 헬스의자
DE102011088406A1 (de) * 2011-12-13 2013-06-13 Robert Bosch Gmbh Metallsensor

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3326801B2 (ja) * 1991-10-25 2002-09-24 ソニー株式会社 三管式プロジェクションテレビの速度変調装置
JPH10224812A (ja) * 1997-02-12 1998-08-21 Toshiba Corp プロジェクションテレビ受像機
JP2000123762A (ja) * 1998-10-16 2000-04-28 Mitsubishi Electric Corp 表示装置
JP2002198002A (ja) * 2000-12-26 2002-07-12 Sony Corp 陰極線管
JP2002270112A (ja) * 2001-03-13 2002-09-20 Sony Corp 電子銃、陰極線管およびプロジェクタ

Also Published As

Publication number Publication date
KR20040030624A (ko) 2004-04-09
US20040135516A1 (en) 2004-07-15
WO2003019606A1 (fr) 2003-03-06
CN1550026A (zh) 2004-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5386252A (en) Projection system and display apparatus for compressing and expanding aspect ratio of a picture
JPS6243040A (ja) カラ−受像管装置
JPS6237849A (ja) 偏向ヨ−ク装置
JP2003068232A (ja) 速度変調装置及び投写型陰極線管
KR900001504B1 (ko) 칼라 수상장치
JP2004228004A (ja) 速度変調装置及び投写型表示装置
US4763040A (en) Picture display device
JP2004080651A (ja) 投写用陰極線管及び投写型表示装置
US4420734A (en) Deflecting yoke for use in picture tube of projection color television receiver set
US3195025A (en) Magnetic deflection yoke
JP2002290982A (ja) 投写型陰極線管用偏向ヨーク及び陰極線管
JP2002270112A (ja) 電子銃、陰極線管およびプロジェクタ
JP2005050650A (ja) 陰極線管、投影型表示装置の制御方法及び投影型表示装置
JPS61230245A (ja) 偏向ヨ−ク装置
JP2001211460A (ja) 偏向ヨークおよびこれを用いたカラー陰極線管受像機
JP3358302B2 (ja) 投写型テレビジョン受信機
JPS61109247A (ja) カラー受像管用偏向装置
JPH0244636A (ja) ディスプレイ装置
JPS58135550A (ja) 投写型テレビジヨン装置用偏向ヨ−ク
JPS5946739A (ja) 偏向ヨ−ク
JP2002330446A (ja) 偏向ヨーク及びプロジェクタ装置
JPH08287845A (ja) 投写形ブラウン管装置
JP2005203233A (ja) 電子銃及び陰極線管
JPH09245700A (ja) インデックス形陰極線管
JPH0644453B2 (ja) カラ−受像管装置