JP2002290982A - 投写型陰極線管用偏向ヨーク及び陰極線管 - Google Patents

投写型陰極線管用偏向ヨーク及び陰極線管

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JP2002290982A
JP2002290982A JP2001083763A JP2001083763A JP2002290982A JP 2002290982 A JP2002290982 A JP 2002290982A JP 2001083763 A JP2001083763 A JP 2001083763A JP 2001083763 A JP2001083763 A JP 2001083763A JP 2002290982 A JP2002290982 A JP 2002290982A
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Japan
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deflection yoke
ray tube
cathode ray
projection
coil
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JP2001083763A
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Toshiya Takagishi
敏哉 高岸
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンバーゼンス補正ヨークを主偏向ヨークの後
端に配置可能で、しかもサブ偏向ヨークとコンバーゼン
ス補正ヨークの発生磁界が他方の磁性体(磁芯)に吸収
され能率が悪化することがないようにする。 【解決手段】ネック部内に収納され複数の電子ビーム1
8A,18Bを放射する電子銃と、ファンネル部の外周
に装着され複数の電子ビームを偏向させる偏向ヨーク
と、パネル部内面に形成され少なくとも緑色、青色、赤
色のいずれかからなる単色蛍光面とを有し、単色蛍光面
の画像を映写スクリーンに投写表示するための投写型陰
極線管に用いられる偏向ヨークであって、同一の環状磁
性体20に単色蛍光面の画像の映写スクリーン上の歪み
を調整するための歪み補正用コイル21,22と、複数
の電子ビームのそれぞれの走査位置を補正するための走
査位置補正用コイル23,24とを巻回したサブ偏向ヨ
ーク16を備えた投写型陰極線管用偏向ヨークとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の電子ビーム
を放射する投写型陰極線管用の偏向ヨークであって、同
一の環状磁性体に歪み補正用コイルと複数の電子ビーム
のそれぞれの走査位置を補正するための走査位置補正用
コイルとを巻回することで、材料費の削減を図ると共
に、歪み補正用コイルと走査位置補正用のコイルの発生
磁界が他方の磁性体(磁芯)に吸収されないようにして
感度良く補正できるようにした投写型陰極線管用偏向ヨ
ーク及びそれを有する陰極線管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、投写型陰極線管を用いた投写型
テレビジョン装置は、緑色画像用、青色画像用、赤色画
像用の3本の投写型陰極線管を映写スクリーンから所定
距離だけ離れた位置に配置し、3本の投写型陰極線管の
フェースプレートに表示された再生画像を映写スクリー
ンに重ね合わせて投写表示し、フェースプレートに表示
された再生画像よりも拡大された投写画像を表示させる
ものである。
【0003】図8は、このような投写型テレビジョン装
置の要部の概略構成を示す説明図である。緑色画像用投
写型陰極線管41G、青色画像用投写型陰極線管41
B、赤色画像用投写型陰極線管41Rにはそれぞれパネ
ル部フェースプレート42G,42B,42Rが設けら
れている。
【0004】そして、緑色画像用投写レンズ43Gは、
緑色画像用投写型陰極線管41Gのパネル部フェースプ
レート42Gにその中心軸を一致させた状態で離間して
対向配置され、青色画像用投写レンズ43Bは、青色画
像用投写型陰極線管41Bのパネル部フェースプレート
42Bにその中心軸を一致させた状態で離間して対向配
置され、赤色画像用投写レンズ43Rは、赤色画像用投
写型陰極線管41Rのパネル部フェースプレート42R
にその中心軸を一致させた状態で離間して対向配置され
ている。
【0005】映写スクリーン45は、緑色画像用投写型
陰極線管41G及び緑色画像用投写レンズ43Gの各中
心軸にその中心軸を一致させた状態で所定距離を介して
対向配置されている。
【0006】図9は投写型テレビジョン装置に用いられ
る投写型陰極線管の構成の一例を示す断面構成図であ
る。投写型陰極線管48を構成するガラス製のバルブは
パネル部49aと、このパネル部49aに接合されるフ
ァンネル部49bとからなり、ファンネル49bのネッ
ク部には電子銃51が内蔵されている。パネル部49a
は前面にフェースプレート49a-1を有し、フェースプ
レート49a-1内面には単色蛍光面49a-2とアルミニ
ウム蒸着膜50が形成されている。なお、アルミニウム
蒸着膜50は、必ず形成するわけではなく、省いてもよ
い。
【0007】図10は図9に示されたフェースプレート
49a-1と単色蛍光面49a-2の一部を拡大して示した
断面図である。フェースプレート49a-1内面には、緑
色、青色、赤色のいずれかからなる単色蛍光膜が形成さ
れ、その後、この単色蛍光膜上にアルミニウム蒸着膜5
0を被着し、フェースプレート49a-1内面に単色蛍光
面49a-2とアルミニウム蒸着膜50とを形成する。
【0008】図9に示すように、ファンネル部49bの
外周には、主偏向ヨーク53が装着されると共に、主偏
向ヨーク53よりネック部側にはサブ偏向ヨーク54が
装着される。サブ偏向ヨーク54は図8に示すスクリー
ン45上に現れる3色のそれぞれの画像の光学的な歪み
を調整し、3色の歪みを合わせるためのものである。
【0009】図11は1枚の環状磁性体55で構成され
たサブ偏向ヨーク54を示す図である。サブ偏向ヨーク
54は、水平及び垂直偏向の偏向歪を補正するコイルで
あり、上下の垂直サブ偏向コイル56a,56aと左右
の水平サブ偏向コイル56b,56bから構成されてい
る。
【0010】電子銃51から放射された1本の電子ビー
ム57は、サブ偏向ヨーク54及び主偏向ヨーク53で
所定方向に偏向された後、緑色、青色、赤色のいずれか
からなる単色蛍光面49a-2に投射される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな投写型陰極線管48は1本の電子ビームを放射する
ものであるが、輝度を向上させるため複数の電子ビーム
を放射するものが考えられる。このような複数の電子ビ
ームを放射するタイプのものでは、例えば2本の電子ビ
ームが蛍光面の同じ位置を走査すると、輝度が飽和して
しまい、明るさが2倍にならないため、走査位置を時間
的にずらすことにより、明るさを略2倍にしているもの
がある。そのため、このような走査位置をずらして複数
の電子ビームを放射するタイプのものでは、ビームスペ
ースを持ったビームはそれぞれ違った軌道を通過し偏向
されるので、ミスコンバーゼンスが発生してしまう。そ
こで、このミスコンバーゼンスを補正するためのコンバ
ーゼンス補正ヨークが必要とされる。図12は上下一対
の2本の電子ビームによるミスコンバーゼンスのパター
ンを説明する図である。点線は上方の電子ビームのラス
ターを示し、一点鎖線は下方の電子ビームのラスターを
示している。蛍光面の中央では上下の電子ビームによる
ミスコンバーゼンスは小さく、上部及び下部では上下の
電子ビームによるミスコンバーゼンスは大きくなる。
【0012】コンバーゼンス補正ヨークは性能的にも主
偏向ヨーク53の後端に配置するのが望ましいが、歪み
補正用のサブ偏向ヨーク54は既に主偏向ヨーク53の
後端に配置されているため、主偏向ヨーク53の後端に
配置するのは構造的に困難である。また、サブ偏向ヨー
ク54とコンバーゼンス補正ヨークを管軸方向にずらし
て配置する場合、それぞれの発生磁界が他方の磁性体
(磁芯)に吸収され能率が悪化するという問題があっ
た。
【0013】そこで、本発明は、コンバーゼンス補正ヨ
ークを主偏向ヨークの後端に配置可能で、しかもサブ偏
向ヨークとコンバーゼンス補正ヨークの発生磁界が他方
の磁性体(磁芯)に吸収され能率が悪化することのない
複数電子ビームを放射する投写型陰極線管用偏向ヨーク
及びそれを有する陰極線管を提供することを目的とする
ものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る投写型陰極
線管用偏向ヨークは、ネック部内に収納され複数の電子
ビームを放射する電子銃と、ファンネル部の外周に装着
され前記複数の電子ビームを偏向させる偏向ヨークと、
パネル部内面に形成され少なくとも緑色、青色、赤色の
いずれかからなる単色蛍光面とを有し、前記単色蛍光面
の画像を映写スクリーンに投写表示するための投写型陰
極線管に用いられる偏向ヨークであって、同一の環状磁
性体に前記単色蛍光面の画像の映写スクリーン上の歪み
を調整するための歪み補正用コイルと、前記複数の電子
ビームのそれぞれの走査位置を補正するための走査位置
補正用コイルとを巻回したサブ偏向ヨークを備えている
ことを特徴とするものである。
【0015】本発明に係る投写型陰極線管用偏向ヨーク
では、同一の環状磁性体に単色蛍光面の画像の映写スク
リーン上の歪みを調整するための歪み補正用コイルと、
複数の電子ビームのそれぞれの走査位置を補正するため
の走査位置補正用コイルとを巻回したので、材料費の削
減を図ると共に、歪み補正用コイルと走査位置補正用コ
イルの発生磁界が他方の磁性体(磁芯)に吸収されるこ
とはなく、感度良く補正することができる。
【0016】本発明に係る陰極線管は、ネック部内に収
納され複数の緑色、青色、赤色の電子ビームを放射する
電子銃と、ファンネル部の外周に装着され前記複数の電
子ビームを偏向させる偏向ヨークと、パネル部内面に形
成された蛍光面を有する陰極線管であって、同一の環状
磁性体に前記3色の電子ビームの蛍光面上の歪みを調整
するための歪み補正用コイルと、前記複数の電子ビーム
のそれぞれの走査位置を補正するための走査位置補正用
コイルとを巻回したサブ偏向ヨークを備えていることを
特徴とするものである。
【0017】本発明に係る陰極線管では、同一の環状磁
性体に3色の電子ビームの蛍光面上の歪みを調整するた
めの歪み補正用コイルと、複数の電子ビームのそれぞれ
の走査位置を補正するための走査位置補正用コイルとを
巻回したので、材料費の削減を図ると共に、歪み補正用
コイルと走査位置補正用コイルの発生磁界が他方の磁性
体(磁芯)に吸収されることはなく、感度良く補正する
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る投写型陰極線管用偏向ヨークの実施の形態の一例を説
明する。図2は本発明に係る偏向ヨークを装着した投写
型陰極線管を適用した投写型テレビジョン装置の要部の
構成図であり、図2(a)はその正面図、図2(b)は
その側断面構成図である。投写型テレビジョン装置1は
前面側に映写スクリーン2が設けられ、後面側には映写
スクリーン2と対向するように反射ミラー3が設けられ
ている。反射ミラー3は、映写スクリーン2と緑色画像
用投写レンズ5Gとの間にその中心軸を一致させた状態
で配置されている。レンズカプラ6は、緑色画像用投写
レンズ5G、青色画像用投写レンズ5B、赤色画像用投
写レンズ5Rを物理的に結合保持するものである。
【0019】そして、緑色画像用投写レンズ5Gは、緑
色画像用投写型陰極線管7Gの後述するパネル部フェー
スプレート12a-1(図1参照)にその中心軸を一致さ
せた状態で離間して対向配置され、青色画像用投写レン
ズ5Bは、青色画像用投写型陰極線管7Bのパネル部フ
ェースプレート12a-1にその中心軸を一致させた状態
で離間して対向配置され、赤色画像用投写レンズ5R
は、赤色画像用投写型陰極線管7Rのパネル部フェース
プレート12a-1にその中心軸を一致させた状態で離間
して対向配置されている。
【0020】投写型テレビジョン装置1では、緑色画像
用投写型陰極線管7Gのパネル部フェースプレート12
a-1に表示された緑色画像、青色画像用投写型陰極線管
7Bのパネル部フェースプレート12a-1に表示された
青色画像、赤色画像用投写型陰極線管7Rのパネル部フ
ェースプレート12a-1に表示された赤色画像の3つの
画像が、それぞれレンズカプラ6によって結合保持され
た対応する3色の投射レンズ5G,5B,5Rを通して
集光及び拡大された後で、反射ミラー3を介して映写ス
クリーン2上に投写され、緑色、青色、赤色の3色の画
像が重なり合ったカラー画像が表示されるようになって
いる。
【0021】図1は複数電子ビームを放射する投写型陰
極線管7G,7B,7Rの側断面図である。1本の投写
型陰極線管7を構成するガラス製のバルブは、パネル部
12aと、このパネル部12aに接合されるファンネル
部12bとからなり、ファンネル部12bのネック部に
は例えば上下一対の電子銃13A,13Bが内蔵されて
いる。パネル部12aは前面にフェースプレート12a
-1を有し、フェースプレート12a-1内面に単色蛍光面
12a-2とアルミニウム蒸着膜14が形成されている。
なお、アルミニウム蒸着膜14は、必ず形成するわけで
はなく、省いてもよい。
【0022】ファンネル部12bの外周には、主偏向ヨ
ーク15が装着されると共に、主偏向ヨーク15よりネ
ック部側にはコンバーゼンスヨーク兼用のサブ偏向ヨー
ク16が装着されている。サブ偏向ヨーク16は主偏向
ヨーク15に組み込まれ一体化されている。従って、主
偏向ヨーク15とサブ偏向ヨーク16から偏向ヨーク1
7が構成されている。サブ偏向ヨークは図2に示すスク
リーン2上に現れる3色のそれぞれの画像の光学的な歪
みを調整し、3色の歪みを合わせるためのものである。
電子銃13A,13Bからそれぞれ放射された電子ビー
ム18A,18Bは、サブ偏向ヨーク16及び主偏向ヨ
ーク15で所定方向に偏向された後、緑色、青色、赤色
のいずれかからなる単色蛍光面12a-2に投射される。
サブ偏向ヨーク16について詳しくは後述する。
【0023】本発明は、複数の電子ビームを放射する投
写型陰極線管において、後述する同一の環状磁性体20
に歪み補正用コイルであるサブ偏向コイル21,22
と、走査位置補正用コイルであるコンバーゼンス補正コ
イル23,24を巻回することで、材料費の削減を図る
と共に、サブ偏向コイル21,22とコンバーゼンス補
正コイル23,24の発生磁界が他方の磁性体(磁芯)
に吸収されないようにして感度良く補正できるようにし
たものである。
【0024】図3は蛍光面における2本の電子ビーム1
8A,18Bによる走査線の軌跡を説明する図である。
上側の電子銃13Aから第1の電子ビーム18Aが放射
され、下側の電子銃13Bから第2の電子ビーム18B
が放射され、第1の電子ビーム18Aは第2の電子ビー
ム18Bより先行的に蛍光面を走査し、第2の電子ビー
ム18Bは少し遅れて、垂直方向に例えば2H(水平走
査線)から10H間隔がズレて蛍光面を走査するように
なっている。但し、水平方向のズレはないものとする。
【0025】図3では、電子ビーム18A,18Bが垂
直方向に2Hズレていることを示している。これは、第
1の電子ビーム18Aと第2の電子ビーム18Bが同時
に蛍光面の同じ位置を走査すると、輝度が飽和してしま
い、明るさが2倍にならないため、走査位置を時間的に
ずらすことにより、明るさを略2倍にするためである。
【0026】図4は電子ビーム18A,18Bのミスコ
ンバーゼンスのパターンを説明する図である。主偏向ヨ
ーク15により上側の電子ビーム18Aは上広がりの矩
形状となり、下側の電子ビーム18Bは下広がりの矩形
状となり、ミスコンバーゼンスが発生することになる。
このように、走査位置をずらして複数の電子ビームを放
射するタイプのものでは、ビームスペースを持ったビー
ムはそれぞれ違った軌道を通過し偏向されるので、ミス
コンバーゼンスが発生してしまう。そこで、このミスコ
ンバーゼンスを補正するためのコンバーゼンス補正ヨー
クが必要とされ、後述するコンバーゼンス補正コイル2
3,24が設けられている。
【0027】図5はサブ偏向ヨーク16を示す正面図で
ある。サブ偏向ヨーク16は、環状磁性体(コア)20
にトロイダル巻きして上部左右及び下部左右にそれぞれ
垂直サブ偏向コイル21が巻回され、更に左部上下及び
右部上下にそれぞれ水平サブ偏向コイル22が巻回さ
れ、サブ偏向ヨークが構成されている。サブ偏向ヨーク
はスクリーン2上に現れる3色のそれぞれの画像の光学
的な歪みを調整し、3色の歪みを合わせるためのもので
ある。
【0028】環状磁性体20の内周には所定間隔で8個
の突部である凸部20aが中心に向けて突設され、8極
が形成されている。8個の凸部20aのうち、上下左右
の4個の凸部20a-1には第1のコンバーゼンス補正コ
イル23が巻回され、上下左右の中間の4個の凸部20
a-2には第2のコンバーゼンス補正コイル24が巻回さ
れ、コンバーゼンス補正ヨークが構成されている。な
お、第1のコンバーゼンス補正コイル23及び第2のコ
ンバーゼンス補正コイル24はコイルを自己融着線で巻
線して通電加熱することにより一体に成形してもよく、
またはボビン巻きでもよい。
【0029】図6はコンバーゼンス補正コイルによる4
極磁界を示す図であり、サブ偏向ヨーク16を投写型陰
極線管7のパネル部12a側から見た模式図である。円
形は環状磁性体20を示しており、電子ビーム18A,
18Bは手前方向に移動している。第2のコンバーゼン
ス補正コイル24,24,24,24に電流が流れる
と、図6(a)に示すような4極の磁界を発生し、電子
ビーム18A,18Bにはそれぞれ逆方向の磁界が作用
し、電子ビーム18Aは上向きの、電子ビーム18Bは
下向きの力を受ける。上記の力の向きと大きさは、コン
バーゼンス補正コイル24,24,24,24に流れる
電流の向きと大きさに応じて変化する。
【0030】第1のコンバーゼンス補正コイル23,2
3,23,23に電流が流れると、図6(b)に示すよ
うな4極の磁界を発生し、電子ビーム18A,18Bに
はそれぞれ逆方向の磁界が作用し、電子ビーム18Aは
右向きの、電子ビーム18Bは左向きの力を受ける。上
記の力の向きと大きさは、コンバーゼンス補正コイル2
3,23,23,23に流れる電流の向きと大きさに応
じて変化する。図6(c)は(a)と(b)の合成磁界であ
る。コンバーゼンス補正コイル23,24にミスコンバ
ーゼンスに応じたパラボラ電流を印加することで、電子
ビーム18A,18Bを所望の方向に偏向させ、画面全
面でミスコンバーゼンスを補正することができる。従っ
て、同一の環状磁性体20にサブ偏向コイル21,22
とコンバーゼンス補正コイル23,24を巻回すること
で、材料費を削減することができる。
【0031】同一の環状磁性体20にサブ偏向コイル2
1,22とコンバーゼンス補正コイル23,24を巻回
したので、サブ偏向コイル21,22とコンバーゼンス
補正コイル23,24の発生磁界が他方の磁性体(磁
芯)に吸収されることはなく、感度良く補正することが
できる。
【0032】環状磁性体20の内周に複数の凸部20a
を設け、この複数の凸部20aにコンバーゼンス補正コ
イル23,24を巻回するようにしたので、精度良く4
極磁界を形成することができる。サブ偏向ヨーク16を
主偏向ヨーク15に組み込み一体化したので、偏向ヨー
ク17全体をコンパクト化することができる。
【0033】次に、第2の実施の形態のサブ偏向ヨーク
について説明する。図7は第2の実施の形態のサブ偏向
ヨークを示す正面図である。第2の実施の形態のサブ偏
向ヨーク27では、環状磁性体28の内周に所定間隔で
8個の突部である凸部28aが中心に向けて突設され、
8極が形成されている。8個の凸部28aのうち、左右
を除く6個の凸部28aにはそれぞれボビン巻きした垂
直サブ偏向コイル29が装着され、8個の凸部28aの
うち、上下を除く6個の凸部28aにはそれぞれボビン
巻きした水平サブ偏向コイル30が装着されてサブ偏向
ヨークが構成されている。
【0034】環状磁性体28の8個の凸部28aのう
ち、上下左右の4個の凸部28aにはボビン巻きした第
1のコンバーゼンス補正コイル31が装着され、上下左
右の中間の4個の凸部28aにはボビン巻きした第2の
コンバーゼンス補正コイル32が装着され、コンバーゼ
ンス補正ヨークが構成されている。すなわち、第2の実
施の形態のサブ偏向ヨーク27では、コイルを環状磁性
体28に巻回する代わりに、全て8個の凸部28aにボ
ビン巻きしたコイルを選択的に装着しており、その他は
上述した第1の実施の形態のサブ偏向ヨーク16と同様
に構成されている。これにより、第1の実施の形態のサ
ブ偏向ヨーク16と同様の効果が生じると共に、複数の
ボビンの巻数を変えることで、磁界分布の調整を正確に
行うことができる。また、ボビン巻きしたコイルを使用
しなくても、コイルを自己融着線で巻線成形すること
で、ボビンを使用しなくても同様のサブ偏向ヨークを構
成することが可能である。
【0035】なお、上述第1及び第2の実施の形態で
は、サブ偏向ヨークを単色の投写型陰極線管に適用した
が、これに限らず、複数の緑色、青色、赤色の電子ビー
ムを放射する電子銃を有する陰極線管にも適用すること
ができる。反射ミラーを用いた背面投写形の投写型テレ
ビジョン装置としたが、これに限らず、反射ミラーを用
いない前面投写形の投写型テレビジョン装置としてもよ
いことは勿論である。
【0036】2本の電子ビームを放射する投写型陰極線
管としたが、これに限定されるわけではなく、3本等他
の複数本の電子ビームを放射する投写型陰極線管として
もよい。サブ偏向ヨーク16,27は主偏向ヨーク15
に組み込まれ一体化されているとしたが、サブ偏向ヨー
ク16,27と主偏向ヨーク15を別体としてもよいこ
とは勿論である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
同一の環状磁性体に歪み補正用コイルと走査位置補正用
コイルを巻回することで、材料費を削減することができ
る。同一の環状磁性体に歪み補正用コイルと走査位置補
正用コイルを巻回したので、歪み補正用コイルと走査位
置補正用コイルの発生磁界が他方の磁性体(磁芯)に吸
収されることはなく、感度良く補正することができる。
【0038】環状磁性体の内周に複数の突部を設け、こ
の複数の突部に歪み補正用コイルと走査位置補正用コイ
ルをボビン巻きした場合には、複数のボビンの巻数を変
えることで、磁界分布の調整を正確に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る投写型陰極線管の側断面図であ
る。
【図2】本発明に係る投写型陰極線管を適用した投写型
テレビジョン装置の要部の構成図である。
【図3】蛍光面における2本の電子ビームによる走査線
の軌跡を説明する図である。
【図4】2本の電子ビームのミスコンバーゼンスのパタ
ーンを説明する図である。
【図5】サブ偏向ヨークの正面図である。
【図6】コンバーゼンス補正コイルによる4極磁界を示
す図で、サブ偏向ヨークを投写型陰極線管のパネル部側
から見た模式図である。
【図7】第2の実施の形態のサブ偏向ヨークを示す正面
図である。
【図8】投写型テレビジョン装置の要部の概略構成を示
す説明図である。
【図9】投写型テレビジョン装置に用いられる従来の投
写型陰極線管の構成の一例を示す断面構成図である。
【図10】フェースプレートと単色蛍光面の一部を拡大
して示した断面図である。
【図11】従来のサブ偏向ヨークの一例を示す図であ
る。
【図12】上下一対の2本の電子ビームによるミスコン
バーゼンスのパターンを説明する図である。
【符号の説明】
1・・・投写型テレビジョン装置、2・・・映写スクリ
ーン、3・・・反射ミラー、5G,5B,5R・・・投
写レンズ、6・・・レンズカプラ、7G,7B,7R・
・・投写型陰極線管、12a・・・パネル部、12a-1
・・・パネル部フェースプレート、12a-2・・・単色
蛍光面、13A,13B・・・電子銃、15・・・主偏
向ヨーク、16・・・サブ偏向ヨーク、17・・・偏向
ヨーク、18A,18B・・・電子ビーム、20・・・
環状磁性体、20a-1,20a-2・・・凸部(突部)、
21・・・垂直サブ偏向コイル(歪み補正用コイル)、
22・・・水平サブ偏向コイル(歪み補正用コイル)、
23・・・第1のコンバーゼンス補正コイル(走査位置
補正用コイル)、24・・・第2のコンバーゼンス補正
コイル(走査位置補正用コイル)、27・・・サブ偏向
ヨーク、28・・・・・・環状磁性体、28a・・・凸
部(突部)、29・・・垂直サブ偏向コイル(歪み補正
用コイル)、30・・・水平サブ偏向コイル(歪み補正
用コイル)、31・・・第1のコンバーゼンス補正コイ
ル(走査位置補正用コイル)、32・・・第2のコンバ
ーゼンス補正コイル(走査位置補正用コイル)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネック部内に収納され複数の電子ビーム
    を放射する電子銃と、ファンネル部の外周に装着され前
    記複数の電子ビームを偏向させる偏向ヨークと、パネル
    部内面に形成され少なくとも緑色、青色、赤色のいずれ
    かからなる単色蛍光面とを有し、前記単色蛍光面の画像
    を映写スクリーンに投写表示するための投写型陰極線管
    に用いられる偏向ヨークであって、 同一の環状磁性体に前記単色蛍光面の画像の映写スクリ
    ーン上の歪みを調整するための歪み補正用コイルと、前
    記複数の電子ビームのそれぞれの走査位置を補正するた
    めの走査位置補正用コイルとを巻回したサブ偏向ヨーク
    を備えていることを特徴とする投写型陰極線管用偏向ヨ
    ーク。
  2. 【請求項2】 前記サブ偏向ヨークは前記偏向ヨーク本
    体に組み込まれていることを特徴とする請求項1に記載
    の投写型陰極線管用偏向ヨーク。
  3. 【請求項3】 前記環状磁性体は、内周に8個の突部が
    形成され、8極の環状磁性体であることを特徴とする請
    求項1に記載の投写型陰極線管用偏向ヨーク。
  4. 【請求項4】 前記歪み補正用コイルと走査位置補正用
    コイルをトロイダル巻きとボビン巻きとしたことを特徴
    とする請求項3に記載の投写型陰極線管用偏向ヨーク。
  5. 【請求項5】 前記歪み補正用コイル及び走査位置補正
    用コイルをボビン巻きしたことを特徴とする請求項3に
    記載の投写型陰極線管用偏向ヨーク。
  6. 【請求項6】 ネック部内に収納され複数の緑色、青
    色、赤色の電子ビームを放射する電子銃と、ファンネル
    部の外周に装着され前記複数の電子ビームを偏向させる
    偏向ヨークと、パネル部内面に形成された蛍光面を有す
    る陰極線管であって、 同一の環状磁性体に前記3色の電子ビームの蛍光面上の
    歪みを調整するための歪み補正用コイルと、前記複数の
    電子ビームのそれぞれの走査位置を補正するための走査
    位置補正用コイルとを巻回したサブ偏向ヨークを備えて
    いることを特徴とする陰極線管。
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