JP2003068198A - 表示装置 - Google Patents
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- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
Abstract
特性が得られる表示装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 複数のガラス基板1a、1bを組み合わ
せて接合した構造の外囲器を有する表示装置であって、
ガラス基板1a、1bの接合に、低融点ガラス2を用
い、その低融点ガラス2は、水分を排除した雰囲気中で
その溶融温度以上で加熱溶融して所定の形状に整形・固
化したものである。これにより、ガラス基板1a、1b
封着時に発生するガスが少なく、パネル内部に残留する
ガス量が少なくなり、それによるパネル特性への悪影響
が少なくなる。
Description
材を組み合わせて接合した構造の外囲器を有する表示装
置に関するものである。
レイ(PDP)、蛍光表示管(VFD)、電界放射型デ
ィスプレイ(FED)等のデバイスには、内部が減圧状
態である少なくとも複数の部材を組み合わせて接合した
構造の「外囲器」が用いられているが、この外囲器は、
大気中あるいはN2、CO2、Ar等の気体中で低融点ガ
ラスを加熱することによりその外囲器を構成する部材を
低融点ガラスによって気密に接着する「封着工程」と、
封着工程により気密にシールされた状態に形成された外
囲器の内部を高真空状態とするために外囲器全体を加熱
し外囲器内部に存在するガスの離脱を促進させながら前
記外囲器内部を排気・減圧する「排気ベーキング工程」
との2段階によって製造される。
は、塗布作業性を考慮してビークル(vehicle)
と呼ばれる有機性溶剤と混合し、適当な粘度のペースト
状としたものを用いることが一般的である。
ペースト状態の低融点ガラスを用いていることにより、
外囲器製作時の封着工程においては有機性溶剤の燃焼に
より有機系ガスを主とする各種ガスの発生が見られ、こ
の有機系ガスの一部が外囲器内部にも流れ込んでしまう
ことから、真空容器内の汚染を招き、結果、真空容器内
部の真空度の低下という問題を発生させると同時に、そ
のような真空容器を前述のようなデバイスに使用するよ
うな場合、真空容器内のデバイス構成材料の変質、そし
てそれに伴うデバイス特性の劣化といった問題をも引き
起こす。
より、封着シール部の低融点ガラスには微小な気泡や空
洞が含まれた状態となり、これにより封着シール部の強
度に対して悪影響を与えたり、外囲器の内部と外部との
電気的配線が封着部に存在する場合、その耐電圧などに
も悪影響を与えるという問題が発生する。
のガス放出の対策として、低融点ガラスと混合する有機
性溶剤をなくすことが挙げられる。
特開平4−342940号公報が挙げられる。これは、
低融点ガラス塗布の作業性を損なうことなく有機性溶剤
を全く用いない低融点ガラスとして、一旦低融点ガラス
ガラスを加熱溶融した後所定の形状に整形・固化したも
のを用いている。
ス放出が少なくなり真空容器内部の汚染が軽減されるこ
と、およびそれにより封着シール部分での気泡の含有が
少なくなり気密シールの信頼性が向上すること等の特長
を有するものである。
2940号公報の低融点ガラスでは、有機性溶剤は一切
使用しておらず、結果、封着工程での有機性溶剤の燃焼
に伴う有機系ガスの発生という問題は大幅に軽減され
る。
から放出されるガスとしては、有機系ガス以外にも水が
大きな要因を占め、この水の発生原因は、主に低融点ガ
ラスの原材料段階で含まれる水分である。
るガスの対策には、ペースト状態とするために用いられ
る有機性溶剤を用いないことは当然のこと、低融点ガラ
ス原材料の段階で含まれる水などに対する対策も必要で
ある。
ので、内部の汚染が少ない外囲器を有する安定した特性
が得られる表示装置を提供することを目的とするもので
ある。
討から、低融点ガラス原材料中の放出ガス量をある一定
量以下に抑えることによって、真空容器内部の汚染を抑
制できること、および低融点ガラスからのガス放出に起
因するシール部分に含有される気泡が抑制されることを
見出したものである。
明は、少なくとも複数の部材を組み合わせて接合した構
造の外囲器を有する表示装置であって、前記複数の部材
の接合に、その放出ガスの成分として水分が少ない低融
点ガラスを用いたことを特徴とする表示装置である。
を組み合わせて接合した構造の外囲器を有する表示装置
であって、前記複数の部材の接合に低融点ガラスを用
い、その低融点ガラスは、水分を排除した雰囲気中でそ
の溶融温度以上で加熱溶融して所定の形状に整形・固化
したものであることを特徴とする表示装置である。すな
わち、低融点ガラスの溶融温度以上に加熱溶融された
後、所定形状に整形・固化される一連の過程での雰囲気
を、水分を排除した雰囲気とするものである。
雰囲気であると好ましく、前記真空雰囲気の真空度は大
気圧以下であると好ましい。また、前記水分を排除した
雰囲気が、乾燥雰囲気であると好ましく、前記乾燥雰囲
気はその露点が−5℃以下であると好ましい。前記低融
点ガラスが整形・固化される所定形状は多角形である。
に基づく、本発明の実施の形態を添付の図面を参照して
説明する。なお、以下の説明での「低融点ガラス」と
は、例えばフリットガラスと呼ばれたり粉ガラスと呼ば
れたりする、接合用途に用いるガラス全体を総称したも
のである。
真空容器の概略断面図であり、2枚のガラス基板1a、
1bがその間に介在する低融点ガラス2により気密に接
合されている。この低融点ガラス2は、水分を排除した
雰囲気で、低融点ガラス原材料を予めその溶融温度以上
に加熱溶融しそれを所定形状に整形しつつ固化したもの
で、この整形体をガラス基板1a上に配設し、更に上か
らガラス基板1bを配設した上で全体を低融点ガラス2
の溶融温度に再度加熱し、気密にシールしたものであ
る。
法の一つとしては、低融点ガラスを予めその溶融温度以
上に加熱溶融しそれを所定形状に整形しつつ固化させる
といった一連の工程が行なわれる場所を、露点が−5℃
以下の乾燥空気で満たす方法が挙げられる。また、減圧
雰囲気中で行なうことも当然、有効である。
つとしては、一般のガラス細工のように溶融後、固化が
進行し半固化状態となった時点で、ダイスなどによって
引くと同時に冷却・固化させる方法が挙げられる。
の安定性が問題となる場合、低融点ガラス2の整形体の
断面形状を多角形にし容易には転がらないようにした
り、低融点ガラス2の整形体をガラス基板1a上に配設
した後、ビークルなどの揮発性接着剤をごく少量用いて
数箇所で固定すればよい。
分を排除した雰囲気で、溶融・整形・固化されたものを
用いているため、封着工程時に放出される有機系ガス、
水などは非常に少なく、容器内部の汚染が非常に軽減さ
れる。
排気するための手段は特には明記していないが、排気管
をガラス基板1a、1bのいずれかに設置して内部を排
気した後チップオフする方法や、真空雰囲気内でガラス
基板1a、1bの低融点ガラス2による気密シールを行
なう、いわゆる排気管レスの方法などが挙げられる。
施の形態の真空容器に対して、封着後の真空容器の汚染
具合を確認するため、封着後の排気ベーキングでの、排
出ガスの分析を行なったところ、シール材として低融点
ガラスと有機性溶剤との混合物を使用した構成の真空容
器に比べ、排出ガスの絶対量が少ないことと、排出ガス
中に含まれる有機性ガス量が非常に少ないことが確認で
きた。
排出ガスの少なさ、排出ガスに含まれる水分の量が少な
いことが確認できた。
着シール部分の低融点ガラス2をTDS分析にかけその
ガス放出状態を調べると、シール材として低融点ガラス
と有機性溶剤との混合物を使用した構成の真空容器に比
べ、有機性ガスの放出量が非常に少ないことが確認でき
た。
ガラスに比べ、水分のガス放出量も少ないことが確認さ
れた。
の内部のガス汚染が少ない真空容器構造が実現でき、そ
れはシール材料である低融点ガラス自身の低ガス放出、
低有機性ガス含有、低水分含有によるものであることが
確認された。
置の一形態であるPDPに適用した場合の作用効果を説
明すると、PDP内部には蛍光体やMgO膜など、ガス
の存在によりその特性が影響される材料が存在するた
め、真空容器内部のガス状態はPDPパネル特性に大き
く影響を与える。
パネルは、PDPを構成する容器として本発明の第1の
実施の形態の真空容器を用いているため、容器内部に対
するガスの汚染が少なくそれに起因するパネル特性劣化
の影響が小さく、これにより良好なパネル特性を実現で
きる画像表示装置の構成が実現できる。また、真空容器
内部のガスがパネル特性に大きく影響を与えることか
ら、低融点ガラスのみならずパネル製造工程すべてを水
分を排除した雰囲気で行なうことはパネル特性向上に対
して有効である。
を形成する部品の接合に用いる低融点ガラスとして予め
加熱溶融し、それを整形固化させたものを用いるので、
封着時に発生するガスが少なく、パネル内部に残留する
ガス量が少なくなり、それによるパネル特性への悪影響
が少なくなる。また、気泡が少なくなることから、シー
ル部分の信頼性向上を図ることができる。
である真空容器の概略断面図
Claims (7)
- 【請求項1】 少なくとも複数の部材を組み合わせて接
合した構造の外囲器を有する表示装置であって、前記複
数の部材の接合に、その放出ガスの成分として水分が少
ない低融点ガラスを用いたことを特徴とする表示装置。 - 【請求項2】 少なくとも複数の部材を組み合わせて接
合した構造の外囲器を有する表示装置であって、前記複
数の部材の接合に低融点ガラスを用い、その低融点ガラ
スは、水分を排除した雰囲気中でその溶融温度以上で加
熱溶融して所定の形状に整形・固化したものであること
を特徴とする表示装置。 - 【請求項3】 水分を排除した雰囲気が真空雰囲気であ
ることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。 - 【請求項4】 真空雰囲気の真空度が大気圧以下である
ことを特徴とする請求項3に記載の表示装置。 - 【請求項5】 水分を排除した雰囲気が、乾燥雰囲気で
あることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。 - 【請求項6】 乾燥雰囲気はその露点が−5℃以下であ
ることを特徴とする請求項5に記載の表示装置。 - 【請求項7】 低融点ガラスが整形・固化される所定形
状が、多角形であることを特徴とする請求項2に記載の
表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001257360A JP2003068198A (ja) | 2001-08-28 | 2001-08-28 | 表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001257360A JP2003068198A (ja) | 2001-08-28 | 2001-08-28 | 表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003068198A true JP2003068198A (ja) | 2003-03-07 |
Family
ID=19085037
Family Applications (1)
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JP2001257360A Pending JP2003068198A (ja) | 2001-08-28 | 2001-08-28 | 表示装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2001
- 2001-08-28 JP JP2001257360A patent/JP2003068198A/ja active Pending
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