JP2003067805A - 紙葉の真偽鑑別装置 - Google Patents

紙葉の真偽鑑別装置

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JP2003067805A
JP2003067805A JP2001258298A JP2001258298A JP2003067805A JP 2003067805 A JP2003067805 A JP 2003067805A JP 2001258298 A JP2001258298 A JP 2001258298A JP 2001258298 A JP2001258298 A JP 2001258298A JP 2003067805 A JP2003067805 A JP 2003067805A
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light
discrimination
irradiation
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irradiation light
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JP2001258298A
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Mitsunari Kano
光成 加納
Toshiro Kamimura
敏朗 上村
Eiji Mizuno
英治 水野
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • G07DHANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
    • G07D7/00Testing specially adapted to determine the identity or genuineness of valuable papers or for segregating those which are unacceptable, e.g. banknotes that are alien to a currency
    • G07D7/06Testing specially adapted to determine the identity or genuineness of valuable papers or for segregating those which are unacceptable, e.g. banknotes that are alien to a currency using wave or particle radiation
    • G07D7/12Visible light, infrared or ultraviolet radiation
    • G07D7/121Apparatus characterised by sensor details

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙幣等の鑑別装置の鑑別精度を向上する。 【解決手段】 紙幣などの紙葉に紫外線などを照射
し、その反射光および紫外線を励起光として紙葉が発す
る蛍光を受光部4,5で受光する。更に、紙幣2が搬送
される前に、搬送路17下部に設けられた反射板1で照
射光を拡散反射させ、受光部5で受光する。紙幣がない
状態での照射光の強さに基づいて、検出された反射光、
蛍光を補正することにより、光源の経年変化等に起因す
る誤差が照射光に含まれている場合でも、精度良く鑑別
を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙葉の真偽を鑑別
する鑑別装置において、鑑別精度を向上するための技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、紙幣または種々の有価証券を扱う
自動機が普及している。これらの自動機には、紙幣等の
紙葉の真偽を鑑別する鑑別装置が備えられている。
【0003】紙葉の真偽鑑別は、例えば、紫外線、赤外
線など所定の照射光を照射することで得られる反射光ま
たは二次光を利用して行われる。二次光とは、照射光に
よってインクおよび用紙が励起されて発する蛍光発光、
赤外発光等を言う。通常用いられる用紙が紫外光で蛍光
発光するのに対し、紙幣または有価証券などでは、偽造
防止のため、蛍光発光しない用紙が使用されることが多
い。従って、蛍光発光の有無を検出することにより、紙
葉の真偽鑑別を行うことができる。また、紙幣等では、
特定の部位に蛍光発光するインクを用いて偽造防止用の
パターンを印刷することも行われる。蛍光発光は、こう
したパターンの有無の検出にも利用される。更に、紙幣
等は、特定の照射光に対する反射率が通常の用紙と異な
る場合が多いため、蛍光発光のみならず、反射特性を検
出することによって真偽鑑別を行うこともできる。
【0004】これらの真偽鑑別の精度を高めるために
は、照射光が規定の強さで正確に照射されることが重要
である。かかる観点から、照射光の温度ドリフトを補償
する技術として、例えば特開平10−208105があ
る。これは、温度による照射光の変動を補償するため、
光源の周囲温度に応じて照射回路のインピーダンスを変
化させる技術である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、光源の経年変
化、製造時のバラツキなどに起因して、照射光の強さに
誤差が含まれることがあり、十分に鑑別精度を向上する
ことができない場合があった。例えば、発光ダイオー
ド、蛍光管を光源として用いた場合、一般に延べ点灯時
間が長くなるにつれ、光量が低下する。点灯時間と低下
の関係には、個体差があるため、点灯時間のみに基づく
補償では十分な精度を確保することができなかった。温
度ドリフトについても、実際には、内部のガス温度、チ
ップ温度等により発光量が変動し、また、その変動に個
体差が存在するため、光源の周囲温度に基づく補償では
十分な精度を確保することができなかった。
【0006】鑑別精度を向上するため、既知の二次発光
特性を有する標準蛍光反射板を用いて照射光の変化を補
償する方法を採ることも可能ではあるが、長期間安定し
て使用できる蛍光体を得ることが困難であり、実用的と
は言えなかった。照射光の強さを直接検出して補償する
方法も可能ではあるが、一般に照射光は細いビーム状で
照射されるため、これを直接検出する受光部の位置設定
に非常に高い精度が要求され、実用的とは言えなかっ
た。
【0007】本発明は、かかる課題に鑑みなされたもの
であり、照射光に経年変化その他の要因による誤差が含
まれる場合でも、紙幣および有価証券などの紙葉の真偽
鑑別の精度を向上する技術を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題の少なくとも一
部を解決するために、本発明では、所定の照射光に対す
る反射特性または二次発光特性を利用して紙葉の真偽を
鑑別する鑑別装置において、照射部、鑑別用検出部、拡
散反射板、補正用検出部、補正部、鑑別部を備える構成
とした。紙葉とは、文字等の印刷によって価値を持たせ
た紙、シート状フィルムまたはカードを意味する。本明
細書における紙葉には、例えば、紙幣、宝くじ等各種く
じ券、競輪競馬競艇投票券、入場券、乗車券、高速道
路、電話、各種施設等の利用券、証券、債券、株券、図
書券などが含まれる。
【0009】照射部は、予め設定された基準強さで照射
光を照射する。照射光は、鑑別対象となる紙葉の反射特
性、二次発光特性に応じて設定される。例えば、発光ダ
イオードや紫外線ランプ、赤外発光ダイオードなどを照
射部として用いることができる。
【0010】鑑別用検出部は、照射による紙葉からの反
射光、および照射光を励起光として紙葉から得られる二
次光の少なくとも一方を検出する。こうして検出された
反射光、二次光を既知の特性と比較することにより、紙
葉の真偽を鑑別することができる。
【0011】照射部は、鑑別対象となる紙葉への照射に
加えて、紙葉が設置されていない状態での照射も行う。
拡散反射板は、このように紙葉が設置されていない状態
で照射された照射光を拡散して反射する。補正用検出部
は、拡散反射板からの反射光の強さを検出する。ここ
で、拡散とは、照射光の光束の断面積よりも反射光の光
束の断面積の方が大きいことを意味する。拡散は、反射
光が補正用検出部によって検出可能な程度の断面積で実
現すれば足りる。
【0012】補正部は、検出された強さと基準強さとの
誤差を補償する。補償の方法としては、照射部の照射光
の強さを補正する方法、および鑑別用検出部の検出結果
を補正する方法のいずれを用いても良い。鑑別部は、こ
の補正が反映された状態で、鑑別用検出部の検出結果に
基づいて紙葉の真偽を鑑別する。
【0013】本発明の鑑別装置によれば、紙葉が設置さ
れていない状態で検出された照射光により、照射光に含
まれる誤差を検出することができ、紙葉の鑑別精度を向
上することができる。この際、本発明では、拡散反射板
を用いることにより、照射光自体の検出を比較的容易に
行うことができる利点がある。つまり、拡散反射板を用
いることにより、照射光の光束を太くすることができる
ため、補正用鑑別部の位置精度を緩和することができ
る。この結果、照射光の誤差補償、および鑑別精度の向
上を安定して実現することが可能となる。
【0014】本発明において、拡散反射板は種々の材料
により実現可能であるが、耐久性、製造容易性の面か
ら、反射面を無機物で形成することが好ましい。かかる
無機質としては、例えば、ホーロー、陶器、アルミナ、
または所定の反射部材に裏打ちされた透明部材を用いる
ことができる。
【0015】本発明において、紙葉の反射光を鑑別に用
いる場合には、補正用検出部と鑑別用検出部とで、反射
光を受光する受光部を共有することが望ましい。こうす
ることにより、装置構成の簡素化を図ることができる。
【0016】本発明は、上述した鑑別装置としての構成
の他、鑑別方法として構成することも可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、紙
幣の鑑別装置としての実施例に基づいて、次の項目に分
けて説明する。 A.全体構成: B.鑑別装置の構成: C.鑑別処理: D.変形例:
【0018】A.全体構成:図1は実施例としての現金
自動取引機15(以下ATMと略す)の概略構成を示す
説明図である。ATM15は、入出金口21を介して紙
幣の入金および出金を行う装置である。入金時に、利用
者が入出金口21に紙幣を投入すると、分離部20は紙
幣を1枚ずつ分離して搬送路17に送り出す。搬送路1
7は、ベルト等によって紙幣を搬送する機構である。紙
幣2は、まず、搬送路17上に介設された鑑別装置16
に運ばれ、鑑別される。鑑別項目としては、金種、真偽
などが含まれる。いわゆる環流式のATMでは、紙幣の
破れ 汚れなども併せて鑑別することが好ましい。
【0019】本実施例のATM15は、金種および目的
に応じた3つの金庫23A,23B,23Cを備えてい
る。金庫23Aは、破れ、汚れが激しい紙幣および偽券
など再利用できない紙幣を保管する。金庫23B,C
は、再利用可能な真券を金種に応じて保管する。鑑別が
完了した紙幣2は、切替機構22によって、搬送先が切
り替えられ、鑑別結果に応じたいずれかの金庫に収納さ
れる。ATM15には、タッチパネル24が設けられて
おり、入金時の動作に併せて、入金金額等が表示され
る。
【0020】出金時には、利用者がタッチパネル24で
金額を入力すると、金額に応じた紙幣が、入金時とは逆
の経路で各金庫23A〜23Cから入出金口21に搬送
される。出金時も紙幣は鑑別装置16を通過するが、本
実施例では、鑑別を行わないものとした。出金される紙
幣を確認するため、出金時にも鑑別を行うものとしても
よい。
【0021】図中に鑑別装置16の概略構成を併せて示
した。鑑別装置16は、紙幣の光学的な特性を利用した
鑑別、および磁気的な特性を利用した鑑別の2種類の方
法で鑑別を実行する。前者は光学的鑑別部11によって
行われ、後者は磁気的鑑別部18によって行われる。こ
れらの動作は、鑑別制御部19によって制御される。鑑
別制御部19は、内部にCPU、ROM,RAMを備え
たマイクロコンピュータである。鑑別制御部19は、搬
送路17に設けられた進入センサ25によって、紙幣の
進入を検知した時点で、鑑別処理を開始する。
【0022】B.鑑別装置の構成:図2は鑑別装置16
の詳細構成を示す説明図である。光学的鑑別部11の構
成および鑑別制御部19の機能ブロックを示した。本実
施例では、各機能ブロックは、ソフトウェア的に構成さ
れるものとしたが、専用の回路を用いてハードウェア的
に構成しても構わない。
【0023】最初に、光学的鑑別の原理について説明す
る。一般に、紙葉には、紫外光を照射しても蛍光を発し
ない特性を有する紙が使用されるとともに、蛍光インク
を用いた偽造防止用のパターンが印刷されている。従っ
て、紙幣に紫外線を照射し、紙全体から蛍光が発せられ
るか否か、上述のパターンが現れるか否かを検出するこ
とにより、その真偽を鑑別することができる。この他、
通常の用紙よりも紫外線の反射率を抑えた用紙を用いる
ことにより、紫外線の反射特性によって真偽を鑑別する
こともできる。実施例では、紫外線を用いた鑑別方法を
例示するが、可視光/赤外光を用いた鑑別を行うことも
可能である。
【0024】光学的鑑別部11は、紙幣の鑑別に利用す
る照射光を照射するための光源3を備えている。上述の
通り、本実施例では、紫外線を用いて鑑別を行うものと
した。光源3としては、例えば、発光ダイオードや紫外
線ランプを用いることができる。赤外線を用いた鑑別を
行う場合には、赤外発光ダイオードなどを光源3として
適用することができる。光源3は、照射部駆動回路7に
よって発光される。照射部駆動回路7は、鑑別制御部1
9の照射制御部19fからの制御信号に基づいて、光源
3に電圧を印加する回路である。制御信号に基づいて、
インピーダンスを調整可能とし、光源3の発光量を調整
可能としてもよい。
【0025】搬送路17上で、光源3からの照射光が照
射する部位に紙幣2が存在する場合、照射光は紙幣2の
表面で反射する。また、紙幣2は、紫外線を励起光とし
て蛍光を発する(図中の2点鎖線参照)。光学的鑑別部
11は、これらの反射光および蛍光を検出するためのセ
ンサを備えている。反射光は、受光部5および反射光検
出回路8によって検出される。蛍光は、受光部4および
二次光検出回路9によって検出される。受光部4に蛍光
のみを入射させるよう、受光部4の前面には、蛍光のみ
を通過させるフィルタ6が設けられている。受光部4,
5は、例えば、フォトトランジスタ、フォトダオードな
ど、入射した光の強さに応じた電圧を出力する素子を利
用することができる。反射光検出回路8および二次光検
出回路9は、受光部5から出力される電圧の増幅回路、
電圧をディジタル信号に変換するA/Dコンバータなど
を適用することができる。
【0026】受光部5および反射光検出回路8は、紙幣
2から反射された照射光を検出する他、照射光自体の強
さを検出するのにも用いられる。本実施例の光学的鑑別
部11は、搬送路17の下方に反射板1を備えている。
紙幣2が搬送される前(図中の実線の位置にある場
合)、照射光は、この反射板1で反射され、受光部5に
入射する。搬送路17には、この光路を妨げないよう、
孔などが設けられている。
【0027】反射板1の上面は拡散面1aとなってい
る。このため、光源3から照射される比較的細いビーム
3aは、拡散面1aで拡散されたビーム3bとなって受
光部5に入射する。拡散とは、ビーム3bの光束の断面
積がビーム3aの光束の断面積よりも広くなることを意
味している。拡散して反射させることにより、照射光を
検出するために要求される光源3、反射板1、受光部5
の位置精度を緩和でき、安定して照射光を検出すること
ができる利点がある。
【0028】反射板1は、紫外線で劣化の生じにくい無
機質材料を用いることが好ましい。かかる材料としては
アルミナ、ガラスを用いることができる。後者として、
特に、ホーローを用いることが好ましい。ホーローは、
表面に塗布するうわぐすりの選定により反射率が制御可
能であるとともに、表面がガラスであるため耐摩耗性に
優れ、汚れが付着しにくい、紙幣搬送時に静電気が発生
しにくいなどの特性を有しているからである。
【0029】鑑別制御部19は、図示する各機能ブロッ
クにより、光学的鑑別部11から得られる各種信号を処
理して紙幣の鑑別を行う。ここでは、紙幣の真偽の光学
的な鑑別のための機能ブロックを示した。鑑別制御部1
9は、この他、磁気的鑑別部18からの入力に基づき、
磁気的な鑑別を行う機能ブロックを有している。
【0030】照射制御部19fは、図1に示した進入セ
ンサ25によって、紙幣の進入を検知すると、照射部駆
動回路7を制御して、照射光として紫外線を照射する。
この時点では、紙幣2は、まだ紫外線の照射部位まで搬
送されていないため、紫外線は、反射板1で拡散反射さ
れ、受光部5に入射する。反射光検出部19cは、この
時点での受光部5からの出力を、照射光データとして取
得し、保持する。
【0031】紙幣2が紫外線の照射部位まで搬送される
と、紙幣からの反射光が受光部5に入射し、蛍光が受光
部4に入射する。反射光検出部19cは、受光部5から
の出力を、反射光データとして取得し、保持する。二次
光検出部19dは、受光部4からの出力を、蛍光データ
として取得し、保持する。
【0032】補正部19bは、照射光検出部19eが保
持する照射光の強さデータに基づいて、反射光検出部1
9cおよび二次光検出部19dが保持するデータを補正
する。照射光の強さは、光源3の経年変化、製造時のバ
ラツキ、温度ドリフトなどに起因する誤差が含まれるこ
とがあるため、補正部19bは、この誤差が反射光検出
部19cおよび二次光検出部19dが保持するデータに
与える影響を補償するのである。鑑別部19aは、こう
して補正されたデータを受け取り、紙幣の鑑別を行う。
【0033】C.鑑別処理:図3は鑑別処理のフローチ
ャートである。鑑別制御部19が紙幣2の進入に呼応し
て実行する処理である。
【0034】処理が開始されると、鑑別制御部19は、
照射光を照射していない時点での受光部4,5の出力を
暗出力データとして取得する(ステップS10)。この
データは、いわゆるゼロ点補正に使用される。その後、
光源3から照射光を照射し、照射光データを検出する
(ステップS12)。これは、先に説明した照射光検出
部19eの処理に相当する。
【0035】次に、鑑別制御部19は、磁気データによ
る鑑別を行う(ステップS14)。これは、磁気的鑑別
部18で検出された磁気特性に基づく処理である。紙幣
2が真券固有の磁気特性を示すか否かに基づき、その真
偽を鑑別する。この結果、偽券と判断された場合には
(ステップS16)、更なる鑑別は不要であるため、光
学的鑑別処理をスキップし、鑑別結果を出力する(ステ
ップS22)。
【0036】磁気データ鑑別処理によって真券と鑑別さ
れた場合には(ステップS16)、より確実な鑑別を行
うため、紙幣に照射光を照射し、反射光データ、蛍光デ
ータの検出結果に基づいて(ステップS18)、光学的
鑑別処理を実行し(ステップS20)、鑑別結果を出力
する(ステップS22)。「真券」という鑑別結果が得
られるのは、磁気データによる鑑別、光学的鑑別の双方
で「真券」と判断された場合のみである。いずれか一方
で偽券と判断されれば、鑑別結果は「偽券」となる。
【0037】光学的鑑別処理の内容は、次の通りであ
る。鑑別制御部19は、ステップS18で検出された反
射光データ、蛍光データを、ステップS10,S12で
得られた暗出力データ、照射光データによって補正す
る。補正は、例えば、次式に基づいて行うことができ
る。
【0038】 蛍光データ補正値S=(S1−S0)/(L−R0); 反射光データ補正値R=(R1―R0)/(L−R
0); S1…蛍光データ; S0…受光部4の暗出力データ; L…照射光データ; R1…反射光データ; R0…受光部5の暗出力データ;
【0039】暗出力データS0、R0を引くのは、いわ
ゆるゼロ点補正のためである。従って、上式による補正
は、ゼロ点補正された蛍光データおよび反射光データ
を、それぞれ照射光データで正規化する処理を意味して
いる。上式に照射光の基準強さを乗じ、基準強さで照射
された場合に相当する検出結果に補正する態様を採って
もよい。
【0040】この補正により、照射光が予め設定された
基準の強さと異なっている場合でも、この誤差によって
反射光データ、蛍光データに与えられる影響を補償する
ことができる。本実施例では、反射光データ、蛍光デー
タが、照射光の強さと線形の関係に保たれるとの前提に
基づき、上式による補正を適用した。補正式は線形であ
る必要はなく、両者が非線形の関係にある場合には、非
線形の演算式を用いることができる。また、補正式に代
えて、反射光データおよび蛍光データと、照射光の強さ
との関係を示すマップ等を用いて補正してもよい。
【0041】鑑別制御部19は、こうして得られた蛍光
データ補正値、反射光データ補正値に基づいて真偽の鑑
別処理を行う。例えば、紙幣全体から検出される蛍光の
強さが、真券相当の値となっているか否かに基づき、鑑
別することができる。また、予め真券に蛍光インクで印
刷される特定のパターンが検出されたか否かによって鑑
別することもできる。また、紙幣の紫外線反射率が、真
券相当の値となっているか否かに基づいて鑑別すること
もできる。本実施例では、これらの3者を併用して鑑別
するものとしたが、いずれか一部のみを用いて鑑別する
ことも可能である。反射光データによる鑑別処理のみを
行う場合には、蛍光データが不要となるから、受光部4
等を省略することができ、鑑別装置16の構成を簡素化
することができる。
【0042】以上で説明した本実施例の鑑別装置16に
よれば、照射光データに基づいて反射光データ、蛍光デ
ータを補正した上で鑑別処理するため、照射光に含まれ
る誤差に関わらず高い精度で鑑別を行うことができる。
しかも、照射光データの取得に、反射板1による拡散反
射を利用することにより、受光部5等に要求される位置
精度が緩和され、製造が容易になるとともに、安定して
精度を確保することができる。
【0043】本実施例では、受光部5を照射光データの
取得と、反射光データの取得に共用するため、装置構成
を簡素化できる。また、蛍光データに基づく鑑別と、反
射光データに基づく鑑別とを併用できるため、更に鑑別
精度を向上することができる。
【0044】D.変形例:実施例では、反射光データお
よび蛍光データを照射光データに基づいて補正した。こ
れに対し、基準強さの照射光が照射されるよう、照射光
データに基づいて照射部駆動回路7のインピーダンスを
制御してもよい。照射光の制御と、反射光データおよび
蛍光データの補正とを併せて行うものとしてもよい。
【0045】実施例では、紙幣の鑑別装置を例示した。
本発明は、紙幣に限らず、照射光に対する反射光または
二次光を用いて鑑別可能な種々の紙葉に適用可能であ
る。かかる紙葉としては、例えば、宝くじ等各種くじ
券、競輪競馬競艇投票券、入場券、乗車券、高速道路、
電話、各種施設等の利用券、証券、債券、株券、図書券
などが含まれる。必ずしも紙である必要はなく、シート
状フィルム、カードであってもよい。
【0046】実施例では、紙幣2が搬送される前に、照
射光データの取得を行う場合を例示した(図3のステッ
プS12)。照射光データの取得は、種々のタイミング
で実行可能である。光源3の制御を行わない場合には、
例えば、反射光データ、蛍光データの取得後に、照射光
データを取得するものとしてもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明の鑑別装置によれば、拡散反射板
を用いることにより、補正用鑑別部の位置精度を緩和で
き、照射光自体の検出を比較的容易に行うことができ
る。この結果、照射光の誤差補償、および照射光を用い
た鑑別精度の向上を安定して実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例としての現金自動取引機15(以下AT
Mと略す)の概略構成を示す説明図である。
【図2】鑑別装置16の詳細構成を示す説明図である。
【図3】鑑別処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1…反射板 1a…拡散面 2…紙幣 3…光源 3a,3b…ビーム 4,5…受光部 6…フィルタ 7…照射部駆動回路 8…反射光検出回路 9…二次光検出回路 11…光学的鑑別部 15…現金自動取引機(ATM) 16…鑑別装置 17…搬送路 18…磁気的鑑別部 19…鑑別制御部 19a…鑑別部 19b…補正部 19c…反射光検出部 19d…二次光検出部 19e…照射光検出部 19f…照射制御部 20…分離部 21…入出金口 22…切替機構 23A,23B,23C…金庫 24…タッチパネル 25…進入センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 英治 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所情報機器事業部内 Fターム(参考) 2G043 AA04 CA07 EA01 GA06 GB01 HA02 JA02 KA01 KA02 KA03 LA01 MA11 NA06 2G059 AA05 BB10 EE02 EE07 HH01 HH02 HH03 JJ02 JJ13 KK01 MM09 MM10 NN05 3E041 AA01 AA03 BB01 BB03 BB04 CB07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の照射光に対する反射特性または二
    次発光特性を利用して紙葉の真偽を鑑別する鑑別装置で
    あって、 予め設定された基準強さで前記照射光を照射する照射部
    と、 前記照射による前記紙葉からの反射光、および該照射光
    を励起光として前記紙葉から得られる二次光の少なくと
    も一方を検出する鑑別用検出部と、 前記紙葉が設置されていない状態で、前記照射光を拡散
    して反射する拡散反射板と、 該拡散反射板からの反射光の強さを検出する補正用検出
    部と、 該検出された強さと前記基準強さとの誤差を補償するよ
    うに、前記照射部の照射光および前記鑑別用検出部の検
    出結果の少なくとも一方を補正する補正部と、 該補正が反映された状態における前記鑑別用検出部の検
    出結果に基づいて前記紙葉の真偽を鑑別する鑑別部とを
    備える鑑別装置。
  2. 【請求項2】 前記拡散反射板は、その反射面が無機物
    で形成されている請求項1記載の鑑別装置。
  3. 【請求項3】 前記拡散反射板は、ホーロー、陶器、ア
    ルミナ、または所定の反射部材に裏打ちされた透明部材
    である請求項2記載の鑑別装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の鑑別装置であって、 前記鑑別用検出部の検出対象には、少なくとも前記反射
    光が含まれ、 前記補正用検出部と前記鑑別用検出部とは、前記反射光
    を受光する受光部を共有する鑑別装置。
  5. 【請求項5】 紙葉の真偽を鑑別する鑑別方法であっ
    て、(a) 前記紙葉に向けて予め設定された基準強さ
    の照射光を照射する工程と、(b) 前記照射による前
    記紙葉からの反射光、および該照射光を励起光として前
    記紙葉から得られる二次光の少なくとも一方を検出する
    工程と、(c) 該検出結果に基づいて前記紙葉の真偽
    を鑑別する工程と、(d) 前記紙葉が設置されていな
    い状態で、所定位置に設けられた拡散反射板に向けて前
    記照射光を照射する工程と、(e) 該拡散反射板から
    の反射光の強さを検出する工程と、(f) 該検出され
    た強さと前記基準強さとの誤差を補償するように、前記
    工程(a)における照射光および前記工程(b)におけ
    る検出結果の少なくとも一方を補正する工程とを有する
    鑑別方法。
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