JPH06301840A - 紙幣識別方法 - Google Patents

紙幣識別方法

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JPH06301840A
JPH06301840A JP5107702A JP10770293A JPH06301840A JP H06301840 A JPH06301840 A JP H06301840A JP 5107702 A JP5107702 A JP 5107702A JP 10770293 A JP10770293 A JP 10770293A JP H06301840 A JPH06301840 A JP H06301840A
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minute
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JP5107702A
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Shigetaro Muraoka
繁太郎 村岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙幣の真贋を、真正紙幣に用いられている凹
版印刷による印刷部分の存在を確認することで、真贋を
容易かつ正確に識別する方法の提供。 【構成】 紙幣1の検出ラインに沿って発光部7の微小
スポット光を照射し、反射微小スポット光を受光部9で
受光し、受光部9に於ける受光位置の変位により、検出
ライン上の微小盛り上がりの有無を順次検出し、検出信
号を検出信号記憶部12に保持させ、保持された微小盛
り上がりの全並びパターンを、比較部13で基準データ
記憶部14に保持してある真正紙幣のそれと比較し、全
並びパターンの内のいずれかの部分で10mm以上連続し
て真正紙幣に於ける対応部分のそれと一致していれば、
対象紙幣を真正と判定し、それ以外は非真正と判定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外観上一応紙幣と認め
られる対象物が真正の紙幣であるか否かを識別する紙幣
識別方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来紙幣の真贋を、それが紙幣に於いて
採用されている凹版印刷による印刷技法を用いた印刷部
分を有するか否かを調べて判断する技術は存在していな
い。
【0003】しかし、後述するように、種々の理由か
ら、紙幣の真贋の識別の技法が行き詰まりつつある現在
に於て、より正確になされ得る紙幣の識別方法の提案が
期待されており、紙幣に於ける凹版印刷の技法による印
刷部分を、それであると確かに判定する技術を確立する
ことにより、紙幣の真贋の正確な識別を可能とし得ると
出願人は考えるに至った。
【0004】まず従来の紙幣の識別方法とその問題点に
ついて述べる。そのひとつは、紙幣に適当な検出ゾーン
に沿って光(赤外線等を含む)を照射し、その反射光を
受光し、これを光電変換して得られる波形を、真正の紙
幣についてのそれと比較して一定の許容範囲内にある場
合には、それを真券と判定し、そうでない場合は偽券で
ある、と判定する技法である。
【0005】より詳しく述べれば、これらの技法の内、
可視光を用いるものは、紙幣の表面に印刷された文字、
図形、記号又は模様等を平面的なそれとして扱い、適当
な検出ゾーンに沿って前記のように光を照射し、それら
の平面的な模様等によって変化する反射光を受光し、受
光素子で光電変換された電気信号の波形を真正紙幣の同
一検出ゾーンのそれと比較して真贋を判定するものであ
る。
【0006】また赤外線を用いるものは、適当な検出ゾ
ーンに沿って前記のように赤外線を照射し、紙幣表面の
凹凸に拘らず、紙幣を構成する用紙又は印刷インクによ
る赤外線の吸収率の違いによって変化する反射赤外線を
赤外線受光素子により受光し、受光素子で光電変換され
た電気信号の波形を真正紙幣の同一検出ゾーンのそれと
比較して真贋を判定するものである。
【0007】以上の従来技法は、必ずしも否定すべきで
なく、一定の正確性を有するものであり、有用性を失っ
てはいないが、いずれも紙幣の平面的な印刷模様等を判
定の基礎とするものであり、コピー技術の進展にともな
い、真券とこれをコピーした偽券との識別はますます難
しくなる傾向にあり、特に可視光を利用した技術につい
ては、ある種の複写機でコピーした偽券は真券と比較し
て平面的な模様等の面では殆ど同一であるため、殆ど同
一の波形が現れることとなり、識別が困難になってい
る。
【0008】赤外光を利用した技法は、現在までのとこ
ろ、赤外線の吸収率の変化までコピーすることは必ずし
も完全になされ得ないので、可視光を利用した前者の技
術に比べれば真券と偽券との間に相当差のある波形が得
られることが多く、まだ識別の余地がある。しかしそれ
でもコピー技術の進展等、前者と同様の理由で、徐々に
行き詰って行くであろうことが、予想される。
【0009】更にまた上記従来技法は使用によって紙幣
が汚れたりすると、平面的な模様等を識別の基礎とする
ため、その識別能力が一段と低下せざるを得ない。
【0010】以上の他に、印刷インク中の磁性体の存在
を検出して真贋を識別する技法も存在している。またこ
の他に併せて紙幣の幅や厚みをも検出する技法等も採用
されている。しかしこれらの技術は不完全で、もともと
正確に識別を行えるものではないし、紙幣の幅や厚みを
チェックする技術は元来補助的なものに過ぎない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明では、コ
ピー技術の進展に拘りなく、また汚れによって影響を受
けることの少ない真券と偽券との識別を確実に行える紙
幣識別方法を確立することを最終的な解決の課題とする
ものであり、そのために、前記したように、紙幣に於い
て採用されている凹版印刷の技法によって印刷された部
分について、それが凹版印刷の技法によるものである
か、その他の印刷技法によるものであるかを識別する識
別方法の確立を、その前提となる解決の課題とするもの
である。
【0012】なお、前記のように、対象紙幣の該当する
部分が凹版印刷の技法によって印刷されたか、それとも
他の印刷技法によって印刷されたか、を識別する識別方
法を確立することが、紙幣の真贋の識別に有効であると
の根拠は、次の通りである。
【0013】即ち、各国の紙幣は、殆どが凹版印刷の技
法による印刷技法が採用されており、紙幣の印刷部分の
全部又は一部が凹版印刷の技法により印刷されている。
一方、偽券は、凹版印刷以外の印刷技法乃至コピー機に
よる複写で製造されている。偽券製造のための印刷の技
法は、平版印刷であるのが一般的であり、凹版印刷であ
ることは全くない。なおコピーによって製造される場合
は、ドラムに生成させたトナーによる画像を用紙に転写
するものであるから、平版印刷的な技法であるというこ
とができるであろう。
【0014】しかしてこのことにより、発明者は、対象
紙幣が一応紙幣としての外観を備えていることを別に確
認することを前提として、該対象紙幣の所定の位置に、
凹版印刷による所定の印刷部分が存在しているか否かを
識別することにより、それが真券か否かを識別すること
ができるのではないかとの着想を得るに至り、前記のよ
うに、これを実現する技術の確立を解決の課題とするも
のである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の構成の要旨とす
るところは、識別対象紙幣の表面の一定の検出ラインに
沿って検出手段を走査させ、上記検出ライン上に存在す
る微小盛り上がりであって、真正紙幣に於ける凹版印刷
による印刷インクの微小盛り上がりに相当する微小盛り
上がりを検出し、得られた検出ライン上の微小盛り上が
りの全並びパターンを、真正紙幣に於ける同一検出ライ
ンに沿った検出手段の走査によって得られる微小盛り上
がりの全並びパターンと比較し、得られた微小盛り上が
りの全並びパターンの内の一定割合の長さ以上のいずれ
かの部分の並びパターンであって、所望の識別精度を得
るのに必要な一定割合の長さ以上の並びパターンが、真
正紙幣に於ける微小盛り上がりの全並びパターンの内の
対応する部分の微小盛り上がりの並びパターンと一致し
ている場合に、識別対象紙幣を真正紙幣と判定し、一致
していない場合に非真正紙幣と判定する紙幣識別方法で
あり、これによって前記課題を解決することができる。
【0016】前記凹版印刷による印刷インクの微小盛り
上がりに相当する微小盛り上がりの検出は、従来の技法
により検出することができる。例えば、検出ライン上に
光(レーザ光を含む)の微小スポットを照射し、検出ラ
イン上の微小高所の有無によって異なる反射位置の違い
を検出し、これによって凹版印刷の印刷インクによる微
小盛り上がりの有無を検出することができる。反射位置
の違いは、例えば、反射微小スポット光の反射領域をカ
バーする受光面を備えた受光素子を用いて受光し、受光
位置を示す信号を取り出すことで得ることができる。
【0017】前記所望の識別精度は、真正紙幣を非真正
紙幣と誤判定して排除してしまう割合と非真正紙幣を真
正紙幣と誤判定する割合の双方から考えて決定する。例
えば、前記検出ラインの内、いずれかの少なくとも10
mmの長さ範囲の部分に於いて、真正紙幣のそれと一致す
る微小盛り上がりの並びパターンが検出されたとすれ
ば、それだけの長さの間に同一の並びパターンが現れる
偶然というのは殆どあり得ないと考えられるので、ほぼ
真正紙幣に間違いないことになるであろう。それ故、こ
の程度の範囲で一致すれば非真正紙幣を真正紙幣と誤判
定することは殆どあり得ないこととなる。
【0018】しかし逆に真正紙幣であっても極端に長い
流通過程を経、かつ粗末に扱われた結果、しわくちゃに
なり、表面が毛羽立ち、更に汚れがひどい場合には、検
出ラインのいずれか10mm未満の長さ範囲の部分でしか
真正紙幣に於ける微小盛り上がりの並びパターンと同一
の並びパターンが現れないこともあり得る。このような
場合には、真正紙幣でありながら非真正紙幣として排除
されることとなる。しかしていずれかの側からも許容さ
れ得るところで識別精度を決定する。
【0019】実用上は、前記検出ラインの内、いずれか
の少なくとも10mmの長さ範囲の部分に於いて、真正紙
幣のそれと一致する微小盛り上がりの並びパターンが検
出された場合に、真正紙幣と判定することとすれば、充
分な精度がある、ということになるであろう。そしてこ
の判断は、前記従来例のいずれよりも極めて容易であ
る。
【0020】なお比較すべき微小盛り上がりの並びパタ
ーンは、一つ一つの微小盛り上がりの詳細な形状などは
問わず、微小盛り上がりがどのように配列されているか
を比較するものである。
【0021】なおまたこの方法を適用する際、予め又は
この方法の実施した後に対象紙幣が真正紙幣の外観を備
えているか否かを判定する手段としては、従来の可視光
又は赤外光を利用した識別手段を採用することができる
(特に後者による識別は精度が高くて良好である)。
【0022】
【作用】本発明は、以上のように構成したので、対象紙
幣を、例えば、その長さ方向に移送手段で移送しつつ、
その上方又は下方に配置した光源から微小スポット状に
光(レーザ光を含む)を発光させ、対象紙幣の上記移送
にともない、その一定の検出ラインに沿ってこれを照射
する。他方、対象紙幣の上記検出ラインからの反射微小
スポット光を、その反射方向に位置し、かつその反射領
域をカバーする受光面を備えた受光素子で受光し、受光
面上の受光位置を示す信号を取り出すこととする。
【0023】上記受光素子の受光面上のどの位置で反射
微小スポット光を受光したかにより、対象紙幣の検出ラ
イン上に微小盛り上がりがあるか否かが判断できる。し
かして前記のように対象紙幣の一定の検出ラインに沿っ
て微小盛り上がりの有無を検出し、上記一定の検出ライ
ンの微小盛り上がりの全並びパターンを記憶手段に保持
し、これを記憶手段に保持してある真正紙幣の同一検出
ラインに於ける微小盛り上がりの全並びパターンと比較
手段で比較し、比較の結果、即ち、全並びパターンに於
ける各部の一致不一致のデータを判定手段に入力し、こ
の判定手段で、所望の識別精度を得るのに必要な一定割
合の長さ以上の並びパターンが、真正紙幣に於ける微小
盛り上がりの全並びパターンの内の対応する部分の微小
盛り上がりの並びパターンと一致しているか否かを判定
し、一致している場合に、対象紙幣を真正紙幣と判定
し、一致していない場合に非真正紙幣と判定する。
【0024】例えば、一定の検出ラインのいずれかの部
分の10mmの長さの範囲で一致していれば、必要な識別
精度が得られるとすれば、そのような結果が判定手段で
得られた場合に、真正紙幣である旨の信号を出力する。
そうでない場合は、当然、非真正紙幣である旨の信号を
出力する。
【0025】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の一実施例を説明
する。この方法は、以下の装置を利用して実施すること
ができる。この装置は、図1に示したように、紙幣挿入
口(図示していない)から挿入された紙幣1を微小盛り
上がりの検出部2の下を通過してスタッカ(図示してい
ない)まで搬送する搬送装置3と上記検出部2と上記検
出部2の検出結果から紙幣1の真贋の識別判断を行う識
別判断部4とからなる。
【0026】上記搬送装置3の検出部2の下を通過する
部分はコンベアベルト5とこれを掛け渡したプーリ6、
6及びコンベアベルト5に載った紙幣1を上方から抑え
る抑止板(図示していない)からなるもので、上記抑止
板は紙幣1が波打たずに通過するように上方から抑える
ものである。抑止板の中央部には検出窓が開口してあ
る。
【0027】前記検出部2は、発光部7と、その直後に
配した照射レンズ8であって、発光部7の発する光を前
記紙幣1の検出ライン上に微小スポットに絞って照射さ
せる照射レンズ8と、その反射光を受光部9の受光面に
絞って届ける受光レンズ10と、上記受光部9とで構成
したものである。光の照射及び反射は前記抑止板の中央
部に開口した検出窓を通じて行われる。
【0028】また前記受光部9は、紙幣1の検出ライン
上の微小高所の有無によって異なる反射位置の違いを検
出し、これによって凹版印刷の印刷インクによる微小盛
り上がりの有無を検出することをその役割とする。した
がって、この受光部9は、前記反射位置の違いを、反射
微小スポット光の反射領域をカバーする受光面を有し、
かつ受光位置を示す信号を取り出し得るものとする。も
っとも次の段階ではこの位置信号を高さ信号として取り
扱う。
【0029】また前記識別判断部4は、前記受光部9の
出力高さ信号を演算処理して検出ライン上の色彩による
影響等を除去する補正を行う信号補正部11と、補正さ
れた検出ライン上の全高さ信号を次の比較部13での比
較が終了するまで保持する検出信号記憶部12と、真正
紙幣の検出ライン上の全高さ信号基準データを保持する
基準データ記憶部14と、前記検出信号記憶部12の保
持する全高さ信号を基準データ記憶部14の全高さ信号
基準データと比較する比較部13と、上記比較部13よ
り出力される検出信号データと基準信号データとの比較
結果列、即ち、一致不一致の判断列に基づいて真正紙幣
であるか否かを判定する判定部15と、上記判定部15
に、判定の基礎となる判定基礎データを付与すべく保持
する判定基礎データ記憶部16とで構成したものであ
る。
【0030】前記判定基礎データは、検出ライン上のい
ずれかの部分で連続してどれだけの長さ真正紙幣に於け
るそれと一致すれば真正紙幣と認めるかのデータであ
り、この例では10mmと決定し、これを判定基礎データ
記憶部16に保持させた。
【0031】しかしてこの実施例では、識別対象の紙幣
1を紙幣挿入口に挿入すると、搬送装置3によって搬送
され、検出部2の下を通過するに至る。検出部2の下で
は紙幣1は、前記したように、抑止板に上方から抑えら
れて、波打ちが防止されている。上方の発光部7で発生
された光は、照射レンズ8で絞られて紙幣1の検出ライ
ン上の一点に微小スポット光として照射される。その微
小スポット光は、検出ライン上の入射点で反射し、受光
レンズ10で絞られて受光部9の受光面に到達すること
となる。
【0032】前記検出ライン上の凹版印刷のインクによ
る微小盛り上がりその他の盛り上がりがあるか否かで、
前記微小スポット光が照射される位置の高さが異なるこ
ととなり、その結果、反射光が前記受光レンズ10を通
じて絞られて微小スポット反射光として受光部9の受光
面に達する位置が異なることとなる。しかして受光面へ
の到達位置の違いで検出ライン上の高さ、即ち、微小盛
り上がりの有無が検出されることとなる。
【0033】前記受光部9の出力高さ信号は、前記識別
判断部4に於いて、信号補正部11に入力され、検出ラ
イン上の色彩による影響等を除去する補正が行われ、補
正された高さ信号が順次検出信号記憶部12に保持され
る。
【0034】上記検出信号記憶部12に保持された検出
ライン上の全高さ信号は、前記比較部13に於いて、基
準データ記憶部14に保持されている真正紙幣の同一検
出ライン上の全高さ信号基準データと各々検出ライン上
の各ポジション毎に比較され、比較結果が出力されるこ
ととなる。
【0035】前記比較部13の比較結果の出力信号列
は、次の判定部15に入力され、判定基礎データ記憶部
16の保持する判定基礎データに基づいて、その出力信
号列の評価が行われ、対象の紙幣1の真贋の判定が行わ
れる。
【0036】前記比較部13の出力は、紙幣1の検出ラ
イン上に並んだ各ポジション毎の微小盛り上がりが真正
紙幣のそれと各々一致するか否かの判断であるから、比
較結果列は、一致又は不一致信号の列である。しかして
前記したように、この実施例では前記判定基礎データを
10mmと定めたので、前記比較結果列に於いていずれか
の部分で一致を示す信号列が検出ライン上の10mm分以
上連続していれば、前記判定部15から真正紙幣である
旨の信号が出力され、検出ライン上の10mm分未満の連
続一致しか得られなかった場合は、非真正紙幣であると
判定され、その旨の信号が出力されることとなる。
【0037】この紙幣1について予め他の識別装置又は
方法により紙幣としての外観を備えていることが判定さ
れていれば、真正紙幣であるとの判定は殆ど100%に
近いものとなる。即ち、前記のように、検出ライン上で
10mm以上も連続して微小盛り上がりのパターンが真正
紙幣のそれと一致することは、偶然に生じた微小盛り上
がりでは考え得ないことであり、かつ非真正紙幣が凹版
印刷の技法で印刷されることもないからである。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、一見区別の容易でない
複写物であっても、その印刷技法が凹版であるか否かを
判定するので、容易に真正紙幣と非真正紙幣とを区別す
ることができる。また長い流通の結果、相当に痛んだ紙
幣であっても、検出ライン上の凹版印刷に基づく微小盛
り上がりの並びパターンに注目し、それが真正紙幣のそ
れと比較的少ない一部で一致していることが確認できる
だけでも、真正紙幣であることが確認できる。
【0039】また凹版印刷に基づく微小盛り上がりを検
出するものであるため、紙幣の表面の紙幣模様等が印刷
されているかを判断する検出手段と組み合わせれば、極
めて正確な紙幣識別方法とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概要を示す説明図。
【符号の説明】
1 紙幣 2 検出部 3 搬送装置 4 識別判断部 5 コンベアベルト 6 プーリ 7 発光部 8 照射レンズ 9 受光部 10 受光レンズ 11 信号補正部 12 検出信号記憶部 13 比較部 14 基準データ記憶部 15 判定部 16 判定基礎データ記憶部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 識別対象紙幣の表面の一定の検出ライン
    に沿って検出手段を走査させ、上記検出ライン上に存在
    する微小盛り上がりであって、真正紙幣に於ける凹版印
    刷による印刷インクの微小盛り上がりに相当する微小盛
    り上がりを検出し、 得られた検出ライン上の微小盛り上がりの全並びパター
    ンを、真正紙幣に於ける同一検出ラインに沿った検出手
    段の走査によって得られる微小盛り上がりの全並びパタ
    ーンと比較し、 得られた微小盛り上がりの全並びパターンの内の一定割
    合の長さ以上のいずれかの部分の並びパターンであっ
    て、所望の識別精度を得るのに必要な一定割合の長さ以
    上の並びパターンが、真正紙幣に於ける微小盛り上がり
    の全並びパターンの内の対応する部分の微小盛り上がり
    の並びパターンと一致している場合に、識別対象紙幣を
    真正紙幣と判定し、一致していない場合に非真正紙幣と
    判定する紙幣識別方法。
JP5107702A 1993-04-10 1993-04-10 紙幣識別方法 Pending JPH06301840A (ja)

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