JP2003067803A - 電子投票システム、コンピュータプログラム - Google Patents

電子投票システム、コンピュータプログラム

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JP2003067803A
JP2003067803A JP2001259442A JP2001259442A JP2003067803A JP 2003067803 A JP2003067803 A JP 2003067803A JP 2001259442 A JP2001259442 A JP 2001259442A JP 2001259442 A JP2001259442 A JP 2001259442A JP 2003067803 A JP2003067803 A JP 2003067803A
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Akinari Suehiro
晃也 末廣
Haruo Matsuo
治夫 松尾
Noboru Akaishi
昇 赤石
Kazufumi Komoda
和史 菰田
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Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子投票において、平面表示装置を認識できな
い視覚障害者が健常者と同様に電子投票を実行できる電
子投票システム、コンピュータプログラムを提供する。 【解決手段】 【効果】バリアフリー化された電子投票システム、コン
ピュータプログラムにおいて、プログラムが投票時に、
平面表示装置、音声表示装置、立体表示装置のいずれか
(又はこれらの組み合わせ)に対して投票に必要な情報
を表示するように構成することにより、重度の視覚障害
者が聴覚や触覚を利用して電子投票できるようになる効
果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、国内外の公職選挙
において、投票用紙に候補者の名前または記号を記入し
て投票する従来の投票方式に代わり、コンピュータを用
いて投票および開票を行う電子投票システム、コンピュ
ータプログラムに関する。特に、投票時において、有権
者に選挙内容や投票内容を伝達するために、コンピュー
タの表示装置に表示される内容を制御することが可能な
電子投票システム、コンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の情報技術(IT)の進展に伴い、電
子計算機(コンピュータ)を用いてペーパーレスの投票
および開票を行うことのできる電子投票システムが各種
提案されている(タッチパネル方式に関する特許第27
47171号、マークシート方式に関する特許第266
9371号など)。
【0003】電子投票システムにおける投票は、コンピ
ュータのディスプレイに表示された複数の候補者から有
権者が投票したい候補者を選択することにより行われ
る。特に、本出願人が特許出願中である電子投票システ
ムによれば、有権者が投票所において端末コンピュータ
にて候補者を選択する際に、選択手段を任意に選ぶこと
が可能である(特願2000−397199、特願20
01−23227、特願2001−33402、特願2
001−47996など)。この選択手段としては、タ
ッチパネルをはじめ、各種キーボードやスイッチあるい
はセンサがあり、これらから使い易いものを任意に選ん
で投票に使用することができる。従って、投票の意志さ
えあれば、健常者、障害者、高齢者を問わず、有権者全
員が自ら投票することが可能となる。
【0004】一方、電子投票システムにおける開票は、
投票に使用した複数台の端末コンピュータにおける各々
のメモリ上に記録された投票データを、ネットワークあ
るいは可搬性記憶媒体を介して転送して1つのコンピュ
ータのメモリ上に集積し、数値演算を行うことにより集
計が行われる。従来の手作業による開票に比べて格段に
短時間のうちに開票を行うことができるだけでなく、従
来の手書きによる投票では書損じ等で生じていた無効票
や疑問票が発生しない極めて正確な集計結果を得ること
ができる。
【0005】さて、このような電子投票システムにおい
ては、選挙前に、あらかじめ選挙や候補者の文字情報や
画像情報を電子化データに変換してメモリ上に記憶し、
次にこのデータからコンピュータのディスプレイに候補
者情報を表示する投票ソフトウェアを作成しなければな
らない。
【0006】このような投票ソフトウェアの作成技術と
して、特開平8−44919号公報には、候補者情報な
どの選挙毎に変わる可変要素を、管理者が入力すること
で、自動的に画面レイアウトを行って投票ソフトウェア
を作成する装置および方法が開示されている。この従来
技術によると、各選挙毎にその選挙に即した投票ソフト
ウェアを新たに作成することなく、立候補届を活用して
可変要素を入力するだけで、各選挙に適合した所望の投
票ソフトウェアを容易に作成することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術によると、選挙および候補者の情報はすべて文字また
は画像で表現されており、別の表示形態、例えば音声あ
るいは点字の情報として表現できるような構成とはなっ
ていなかった。
【0008】したがって、重度の視覚障害により、コン
ピュータ画面上の文字および画像を認識することができ
ない有権者は、利用することができないという問題もあ
った。
【0009】つまり、従来の電子投票プログラムでは、
プログラムが表示する投票画面はLCDやCRTなどの
平面表示装置で表示することを前提に設計されており、
コンピュータの画面を視覚認識できない身体障害者が、
電子投票できないという課題があった。
【0010】したがって、そのようなプログラムは身体
障害者や高齢者に対するバリアフリーあるいはユニバー
サルデザインになっていないという課題があった。
【0011】本発明は、上記の状況に鑑みなされたもの
であり、特に投票を電子的に受け付ける電子投票システ
ムであって、投票受付手段と、投票者が投票を行なう際
に参照すべき情報が、画面表示による視覚文字情報、多
数のドットピンの突き出し表示による触覚文字情報、触
覚点字情報、及び音声情報の内の1の情報であり、各情
報の形式にてそれぞれ表示可能な複数の表示手段と、投
票者毎に設けられ、当該投票者の身体的特性情報を記録
した可搬型記録媒体と、投票に際して、可搬型記録媒体
から読み出した当該投票者の身体的特性情報に応じて、
複数の表示手段の内から1を選択して表示を行なわせる
制御手段とを備えたことを特徴とする電子投票システム
とすることにより、視覚障害により平面表示装置を認識
できない有権者が、健常者の有権者と同様に投票実行が
可能となる電子投票システム、コンピュータプログラム
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した課題を達成する
ために、本発明は、下記する(1)〜(4)の構成を有
する電子投票システム、コンピュータプログラムを提供
する。
【0013】(1) 投票を電子的に受け付ける電子投
票システムであって、投票受付手段(タッチパネルLC
D)3bと、投票者が投票を行なう際に参照すべき情報
が、画面表示による視覚文字情報、多数のドットピンの
突き出し表示による触覚文字情報、触覚点字情報、及び
音声情報の内の1の情報であり、前記各情報の形式にて
それぞれ表示可能な複数の表示手段(3b、点字ディス
プレイ36a、ピンディスプレイ37c、スピーカ3
f)と、前記投票者毎に設けられ、当該投票者の身体的
特性情報を記録した可搬型記録媒体(情報カード)3a
と、投票に際して、前記可搬型記録媒体3aから読み出
した当該投票者の身体的特性情報に応じて、前記複数の
表示手段の内から1を選択して表示を行なわせる制御手
段とを備えたことを特徴とする電子投票システム。
【0014】(2) コンピュータにバリアフリー化さ
れた電子投票における投票画面の表示を実現させるため
のコンピュータプログラムであって、投票を行なう選挙
人の身体障害特性を読み取るステップと、前記身体障害
特性に即した表示手段を選択するステップと、選択され
た前記表示手段に即するようにデータ形式を選択するス
テップと、該選択されたデータを前記表示手段に表示す
るステップと、前記表示されたデータに基づき投票する
ステップとを有することを特徴とするコンピュータプロ
グラム。
【0015】(3)前記身体障害特性は、重度の視覚障
害を含む視覚障害者、聴覚障害者、肢体不自由者、難読
を伴う知的障害者、老眼を伴う高齢者、非障害者の内の
少なくとも1を含むことを特徴とする請求項2に記載の
コンピュータプログラム。
【0016】(4) 前記表示手段は、視覚認識のため
の平面表示手段、聴覚認識のための音声表示手段、及び
触覚認識のための立体表示手段の内の少なくとも1を含
んで構成されたことを特徴とする請求項2又は請求項3
に記載のコンピュータプログラム。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、図を参照しながら、本発
明の実施形態を説明する。図1は本発明の実施形態に係
る一実施例である電子投票システムにおける投票方法の
ステップを示すフローチャート、図2は図1の電子投票
システムにおける身体障害特性を示す図、図3は図1の
電子投票システムにおける電子投票端末の構成図、図4
は図1の電子投票システムにおける情報カードの構成
図、図5は図1の電子投票システムにおけるデータベー
スのファイル構造図、図6は図1の電子投票システムに
おける候補者データベース、図7は図1の電子投票シス
テムにおける候補者データベースへの入力ウインドウ、
図8は図1の電子投票システムにおける候補者所属団体
データベース、図9は図1の電子投票システムにおける
候補者所属団体データベースへの入力ウインドウ、図1
0は図1の電子投票システムにおける投票所データベー
ス、図11は図1の電子投票システムにおける固定画面
要素データベース、図12は図1の電子投票システムに
おける可変画面要素データベース、図13は図1の電子
投票システムにおける可変画面要素データベースへの入
力ウインドウ、図14は図1の電子投票システムにおけ
る可変画面要素データベースへの別の入力ウインドウ、
図15は図1の電子投票システムにおける可変画面要素
データベース入力による候補者選択画面の確認ウインド
ウ、図16は図1の電子投票システムにおける可変画面
要素データベース入力による候補者確認画面の確認ウイ
ンドウ、図17は図1の電子投票システムにおける表示
メッセージデータベース、図18は図1の電子投票シス
テムにおける電子投票システムの構成図、図19は図1
の電子投票システムにおける電子投票端末装置内部のソ
フトウェア構成を示す図、図20は図1の電子投票シス
テムにおける電子投票端末装置へのデータフローを示す
図、図21は図1の電子投票システムにおける非障害者
が使用する単記式候補者選挙(単ページ)の候補者選択
画面を示す図、図22は図1の電子投票システムにおけ
る弱視者が使用する単記式候補者選挙(単ページ)の候
補者選択画面を示す図、図23は図1の電子投票システ
ムにおける視野狭窄を伴う弱視者が使用する単記式候補
者選挙(単ページ)の候補者選択画面を示す図、図24
は図1の電子投票システムにおける非障害者が使用する
単記式候補者選挙(複数ページ)の候補者選択画面を示
す図、図25は図1の電子投票システムにおける投票画
面を使用せずに投票する選挙人の投票時に管理者および
介助者向けに表示する画面を示す図、図26は図1の電
子投票システムにおける非障害者が使用する単記式候補
者選挙の候補者確認画面を示す図、図27は図1の電子
投票システムにおける非障害者が使用する拘束名簿式比
例代表選挙(単ページ)の政党選択画面を示す図、図2
8は図1の電子投票システムにおける非障害者が使用す
る拘束名簿式比例代表選挙(複数ページ)の政党選択画
面を示す図、図29は図1の電子投票システムにおける
非障害者が使用する拘束名簿式比例代表選挙の政党確認
画面を示す図、図30は図1の電子投票システムにおけ
る非障害者が使用する最高裁判所裁判官国民審査の裁判
官選択画面を示す図、図31は図1の電子投票システム
における非障害者が使用する最高裁判所裁判官国民審査
の罷免裁判官確認画面を示す図、図32は図1の電子投
票システムにおける非障害者が使用する住民投票の選択
画面(単ページ)を示す図、図33は図1の電子投票シ
ステムにおける非障害者が使用する住民投票の選択画面
(複数ページ)を示す図、図34は図1の電子投票シス
テムにおける非障害者が使用する住民投票の確認画面を
示す図、図35は図1の電子投票システムにおける投票
のフローチャート、図36は図1の電子投票システムに
おける立体表示手段である点字ディスプレイの外観図、
図37は図1の電子投票システムにおける立体表示手段
である文字ディスプレイの外観図、図38は図1の電子
投票システムにおける立体表示手段である点字ディスプ
レイおよび文字ディスプレイを投票端末に接続した例、
図39は図1の電子投票システムにおける音声表示手段
であるヘッドホンをキーボードとともに、投票端末に接
続した例である。
【0018】図1は、バリアフリー機能を備えた、電子
投票プログラムを用いた投票方法のステップを示すフロ
ーチャートである。フローの「スタート」の直後に、ま
ず「候補者受付」が行われる(ステップS20)。これ
は、選挙管理委員会に対して、選挙の立候補者が届出を
行い、その内容を選挙管理委員会の職員が受理する行為
である。この受付の後、選挙管理委員会では、届出内容
を、選挙管理委員会に設置された端末コンピュータに対
して、データの電子化作業である「データ入力」を行
う。このデータ入力操作は、図7に図示される候補者登
録画面や図9に図示される政党登録画面に対して、テキ
スト形式、すなわち通常の文字や数値で入力されるもの
であり、図6や図8に示されるような形式で「データベ
ース登録」される(ステップS22)。このデータベー
スへの登録は、立候補した候補者の数と、データベース
に入力された候補者の数が一致するまで繰り返し続けら
れる(ステップS23)。
【0019】なお、このとき入力するのは、候補者名
や、政党などの主たる情報である。画面のレイアウト
や、表示文字の大きさといった画面装飾に関わる装飾情
報に関しては、特に入力する必要がない。装飾情報は、
図12に示されるような別のデータベース上にあらかじ
め登録されている。主たる情報を登録したデータベース
と、装飾情報を登録したデータベースは互いに関係付け
られており、データベースの1つの行(レコード)が、
1つの画面要素を構成するよう設計されている。個々の
レコードは、候補者画面や投票画面を作成する電子投票
プログラムにより、適当な呼び出し言語を使用して参照
され、適切なレイアウトをもって表示される。
【0020】さて、次に図1のフローチャートにおける
「投票開始」(ステップS24)以後の流れを説明す
る。選挙当日、投票所では、投票に先だって有権者に郵
送された投票所入場券に基づいて「本人確認」が行われ
る(ステップS25)。確認が済むと、自治体の住民基
本台帳に基づいて投票所入場券に記載された身体障害特
性IDに対応する「情報カードを発券」する(ステップ
S27)。
【0021】身体障害特性とは、図2の表における2列
目の「身体障害特性」の欄に示すような、非障害者(健
常者)、視覚障害者、聴覚障害者、視聴覚障害者、肢体
不自由者などである。さらに、視覚障害者の中でも障害
等級に応じて使用する入力機器が異なる。例えば、弱視
者は、タッチパネルなどの平面表示手段で投票できる
が、全盲者は、触覚認識可能な立体表示手段を備えたキ
ーボードと、音声ガイダンスを組み合わせて使用しなけ
ればならない、といったことが起こる。そこで、投票時
に使用する表示手段および入力機器に対して、すべての
有権者には身体障害特性を区別する識別番号である「身
体障害特性ID」というものを設ける。これは、図2に
おける1列目の「身体障害特性ID」の欄に2桁の数値
として例示されている。この身体障害特性IDを、適当
な方法で、電子投票プログラムに読み込ませる。読み込
ませる手段は様々であるが、本発明では、情報カードを
使用する。
【0022】情報カードは、図4に示される、例えばI
Cカードである。情報カードに身体障害特性IDを記録
して有権者一人ひとりに発券し、投票時にICカードを
挿入し、IC上の情報を読取るようにする。カードの挿
入は、図3に示されるような電子投票端末装置に対して
行う。ここで、図1のフローチャートに戻ると、こうし
て有権者自ら「情報カードを挿入」し(ステップS2
8)、「情報カード読取」手段によって読み取ったID
番号を、電子投票プログラムが参照し、IDに応じた画
面表示がなされる。
【0023】図1における「身体障害特性が読み取られ
たか?」の条件分岐において、例えば、身体障害特性I
Dが01であることを電子投票プログラムが参照したと
すると、データベースにおける「視覚障害者用レコード
(行)が参照」される。データベースは、図6〜図17
のような表として格納されている。例えば、図12テー
ブルにおける1列目の身体障害特性IDが01であるよ
うな、すべてのレコード(行)を抽出し、そのレコード
を画面要素とする画面が表示される。すなわち、図1に
戻ると、「視覚障害者用レコードの参照」が行われるこ
とによって、「視覚障害者用画面表示」が行われる。こ
のように、画面表示の選択は、有権者が電子投票プログ
ラムに対して、何らかの方法で、身体障害特性IDを入
力する行為によって遂行できる。こうして、請求項2に
おける「身体障害特性を読み取るステップ」、および
「前記身体障害特性に応じた画面表示を選択するステッ
プ」、が実施される。
【0024 】図1において、視覚障害者に適した画面
が表示されると、「視覚障害者用入力手段による投票」
のステップに移る。例えば、弱視者の場合には、図22
のような画面を用いて、タッチパネルによる投票が行わ
れる。一方、全盲の有権者の場合には、介助者に対して
投票の秘密を守るために、平面表示装置上には、図25
のような、投票進捗画面のみを表示し、音声ガイダンス
あるいは、触覚ディスプレイによる表示を用いる。そし
て、入力は、キーを触覚認識可能なエンボス加工を施し
たキーボードを用いて行う。これらの触覚表示手段およ
び入力手段については、図36にエンボスキーボード付
点字ディスプレイおよび図37にエンボスキーボード付
文字ディスプレイが図示されている。これらの詳細につ
いては後述する。以上が、図1のフローチャートの説明
である。
【0025】図2は、本発明に関わる身体障害特性の説
明図である。図2における第2列の欄に、身体障害特性
が示されている。身体障害特性とは、例えば、非障害、
視覚障害、聴覚障害、肢体障害、知的障害、とこれらの
任意の組み合わせである。そして、同一の身体障害特性
に対して、障害等級の軽重に応じて、図2の第4列の欄
に示すように、使用する入力機器が異なる。この入力機
器に対して、身体障害特性IDが割り当てられている。
これは図2の第1列の欄に図示されている。
【0026】図3および図4は、本発明に関わる、情報
カードおよび電子投票端末の実施例である。請求項4に
おける情報カードは、例えば、ICカードを用いること
により、多くの情報を蓄積することができる。図4に
は、身体障害特性IDの他に、カード発行年月日、言語
区分、選挙種別、投票所、投票種別、カード使用状態が
記録されている。なお、この中には、選挙人を特定でき
るような個人情報は記録されていない。これは、憲法1
5条に定められた投票の秘密を守るためである。このカ
ードは、図3の電子投票端末における、情報カード挿入
部3gに、有権者自ら挿入される。この投票端末は、平
面表示手段の実施例であるLCD(液晶ディスプレイ)
3bおよび音声表示手段であるスピーカ3fを含み、ま
た、入力手段としてタッチパネル3bを使用している。
また、投票内容を記録するプリンタ3eを備えている。
触覚認識のための立体表示手段は、この電子投票端末に
触覚ピンディスプレイを外部接続することにより実施で
きる。
【0027】図5は、本発明の実施例を説明するファイ
ル構造図である。図5において、楕円で囲まれた6つの
リレーショナル・データベース(図ではDBと略)は、
テキスト形式で入力されている。例えば、投票所DB
は、図5に示されるように、候補者IDや立候補届出
名、所属団体IDといった項目のテーブルとして構成さ
れている。これらの、テキストファイルとは別に、矩形
で囲まれた画像ファイルおよび角丸矩形で囲まれた音声
ファイルなどはバイナリファイルで構成されている。こ
れらは、6つのデータベースの中で、ファイルの相対位
置(パス)が参照される。ファイルの参照方法は、あら
かじめ指定されたディレクトリに存在する音声または画
像ファイルに対しては、例えば、図11において、機能
識別IDのフィールドにファイル名を指定することで参
照することができる。ディレクトリによるファイル管理
は、基本ソフトであるOSの機能を利用する。
【0028】図6〜図17は、本発明の別の実施例であ
る。データベースは、候補者データベース(図6)、候
補者所属団体データベース(図8)、投票所データベー
ス(図10)、固定画面要素レイアウトデータベース
(図11)、可変画面要素レイアウトデータベース(図
12)および表示メッセージデータベース(図17)の
計6つの部分データベースから構成されており、互いに
関連付けられたリレーショナル・データベースである。
例えば、図8における所属団体IDのフィールドが、い
わゆる主キーとなって、図6の所属団体IDのフィール
ドと関連付けられている。
【0029】これらの部分データベースは、図示される
ように表であって、行すなわちレコードが画面要素に対
応し、列すなわちフィールドが、画面要素の属性を定義
する。例えば、候補者が図6における第2レコードであ
る「高杉晋作」を表示する画面要素は以下のようにして
決定される。すなわち、図6における所属団体IDフィ
ールドの値00002に関連付けられた図6における候
補者所属団体IDフィールド0002の「長州党」を所
属団体とし、これらが図10で規定される投票所、図1
1、図12で規定されるレイアウト、図17で規定され
るメッセージの各々のレコードを、電子投票プログラム
が参照する。レイアウトの入力ウインドウは、図7、図
9、図13、図14に図示されている。投票時において
は、これらは、図26のように表示される。
【0030】そして、別の実施例であるが、共通画面の
レイアウトを規定する図11の固定画面要素レイアウト
データベースと、候補者の数などによって変わる図12
の可変画面要素レイアウトデータベースは、第1フィー
ルドに、身体障害特性IDを備えている。
【0031】図12において、可変画面要素レイアウト
データベースは、選挙の種類や投票の形態によって全く
異なる画面を、その都度作成するのではなく、少数個か
らなる基本レイアウトを規定する画面IDフィールドを
備えている。そして、この共通の基本レイアウトをベー
スとしたバリエーションを、色やサイズ、座標、位置合
わせ情報などを規定するフィールドで実現している。基
本レイアウトとしては、単頁用候補者選択画面、候補者
確認画面、白票確認画面、候補者選択方式確認画面、候
補者番号入力画面、候補者選択頁案内画面、棄権確認画
面、複数頁用候補選択画面の8個のレイアウトで十分で
ある。例えば、単記式候補者選挙における候補者選択画
面を示す図21と拘束名簿式比例代表選挙における政党
選択画面を示す図27は、同一のスクリーンID01を
用いて、作成されている。このように、8個の固定画面
を共通化することにより、候補者画面作成が極めて容易
になる。
【0032】図18は、本発明に関わる別の実施例の説
明図である。候補者管理端末1は、選挙管理委員会にお
いて立候補者の受付および登録を行い、候補者の政党、
名前、読み仮名、経歴などの候補者データ12をテキス
ト形式データとして、ハードディスクやメモリなどの記
憶装置内に記憶する。そして、これらの情報を、視覚障
害者に対して音声で伝達することができるように、適当
な圧縮形式の音声データとして記録する。さらに、候補
者の顔写真を、JPEGなどの適当な圧縮形式の画像として
記録する。
【0033】選挙管理端末2は、実施する選挙定義に関
わる選挙データ11を、選挙管理委員会において、入力
して記憶する。そして、各投票所データおよび認証キー
を発行する機能を備え、これらをメモリカードなどの可
搬性記憶媒体を介して、他のコンピュータに配布する。
配布先としては、破線で連結された投票券発券端末5
や、破線で連結されていない電子投票端末6、および破
線で連結されていない投票データ集計・分析端末8があ
る。
【0034】候補者サーバ3は、候補者管理端末1およ
び選挙管理端末2とメッセージ・キュー(Message Queu
e)サーバとして通信を行い、候補者データ10と選挙
データ11を一旦キューに入れることにより確実に通信
を行って、両者を関連付けてリレーショナル(関係型)
データベースとして管理する。さらに、候補者サーバ3
は、投票者画面作成端末4とODBC(Open Database
Connectivity)インターフェースにより接続され、投票
者画面作成端末4で作成された投票プログラムが参照す
る候補者データベースを提供する。
【0035】候補者画面作成端末4は、候補者サーバ3
内の候補者データベース内のデータをSQL(Structur
ed Query Language)言語などの呼び出し言語を用いて
参照し、選挙人の身体障害の種類毎に候補者画面を作成
する投票プログラム10、すなわち請求項2記載の電子
投票プログラムを有する。
【0036】投票券発券端末5は、住民基本台帳に基づ
いて選挙人にあらかじめ配布した投票整理券の選挙人特
性に即した投票券9を発行する。例えば、投票整理券の
選挙人特性欄に視覚障害者の記載がある選挙人に対して
は、この選挙人が投票券9を電子投票端末6に挿入した
ときに、視覚障害者用の投票画面が表示される。投票券
9の形態は、例えばICカードのような情報記憶媒体で
あり、選挙人特性、実施選挙、使用履歴情報が記録され
ており、発券端末5とRS−232接続された発券装置
5aにより記録、発行される。
【0037】電子投票端末6は、投票所に設置される。
図20に図示するように、投票所に設置後、選挙管理者
の手によって、候補者サーバ3に存在する選挙データ1
1、候補者データ12および投票プログラム10が、電
子投票端末6に転送される。転送手段としては、メモリ
カードなどの可搬性記録媒体による物理的搬送手段が、
コストおよびセキュリティの観点から望ましい。もちろ
ん、候補者サーバ3と電子投票端末6をネットワーク接
続し、ダウンロードするように構成することも可能であ
る。データ転送が終了すると、電子投票端末6は、選挙
管理端末2から可搬性記録媒体により配布された投票所
データおよび認証キーにより、投票操作が可能な状態と
なる。そして、すべての投票が終了する全ての投票デー
タは、可搬性記録媒体およびジャーナルプリンタに保存
され開票所に送られる。このように、投票端末には投票
操作中のみに選挙に関わるデータおよびプログラムを置
くことにより、不審者が投票端末を操作して投票プログ
ラムや選挙データの改ざんを行おうとしても防止するこ
とができる。
【0038】投票データ収集端末7は、本発明における
データ収集手段の1実施形態であり、複数の投票所にお
ける各投票データおよび投票データを仮収集し、両者を
関連付けて記憶装置に保存する。収集手段としては、可
搬性記録媒体による物理的搬送手段を用いる。もちろ
ん、この搬送手段も、有線または無線のネットワークを
用いるように構成することも可能である。
【0039】投票データ収集端末8は、本発明における
データ収集手段の1実施形態であり、投票データ収集端
末7に収集された投票データおよび投票所情報を、メッ
セージ・キュー・サーバ機能を使用して通信し、データ
の集計および分析を行う。
【0040】図19は、本発明における電子投票プログ
ラムに関わり、電子投票装置6で動作するソフトウェア
の構成図である。オペレーティングシステム(OS )
13は、例えば、米国マイクロソフト社製OSである、
ウインドウズNTエンベデッド(Windows(登録商標)
NT Embedded)を使用することができる。このOSは、
機器制御に特化した組み込み型OSであり、マウスやキ
ーボードなどの外部入力装置がない状態でも動作するこ
とができる。
【0041】シリアルI /O14 は、データの入出力
の際、1ビットずつ連続的に入力又は出力を制御する。
【0042】ウインドウシステム15 は、ディスプレ
イなどに表示される画面の中で、枠などによって区切ら
れた表示部分の管理を行う。
【0043】ファイルシステム16 は、ファイルの登
録、追加、修正、削除などのファイル保守、特定ファイ
ルへのアクセスを制限するファイル保護などを行う。
【0044】投票券制御プログラム17は、発券機に挿
入するICカードの読み取り及び書き込みなどを制御す
る。
【0045】タッチパネル制御プログラム18 は、デ
ィスプレイ上に配置したタッチパネルからの入力及びタ
ッチパネルへの出力を制御する。
【0046】プリンタ制御プログラム19は、投票デー
タのプリンタ用紙への書きこみを制御する。
【0047】ジャンクションボックス制御プログラム2
0は、投票端末に接続される各種の外部選択装置を制御
する。
【0048】投票プログラム10は以下の5つの部分プ
ログラムから構成される。すなわち、投票券読取部2
1、選挙データ読込部22、投票画面作成部23、投票
データ記録部24、投票制御部25である。投票プログ
ラム10 は、本実施例におけるOSであるウインドウ
ズを用いる場合には、このOSに依存する簡易プログラ
ミング言語であるビジュアル・ベーシック(Visual Bas
ic)を使用して作成するのが便利である。
【0049】投票券読取部21は、磁気カードあるいは
ICカードなどの形態で提供される投票券が、リーダ装
置に挿入・排出されるのを機械的に制御する。
【0050】選挙データ読込部22は、投票券のメモリ
に記録された選挙種や選挙人種別などの情報の電子的な
読取を制御する。
【0051】投票画面作成部23は、有権者が投票を行
う際にディスプレイに表示される画面作成を制御する。
画面作成に必要な候補者情報あるいはレイアウトの情報
は、あらかじめ記述されたデータベース上から読み取ら
れる。
【0052】投票制御部25は、選挙人が、投票操作す
ることによる、投票画面の切り替えを制御する。
【0053】投票データ記録部13は、選挙人の投票結
果を、記録媒体に電子的に記録するのを制御する。
【0054】図21は、選挙人特性値0である非障害者
が利用する、投票画面の例である。これは単記式候補者
選挙の候補者選択画面を示している。これに対して、選
挙人特性値1の弱視者が投票する場合には、投票券の情
報に基づいて、図22に図示されるような大文字による
表示が行われる。一方、これは図2には図示されていな
いが、弱視者のうち視野狭窄の症状を伴う選挙人の場
合、画面の中央付近の情報はよく認識できるが、画面の
端の情報が見づらいという問題があることがある。その
ような場合には、図23に図示するように、画面中央付
近に情報を集積して表示し、入りきらない情報を別ペー
ジとすればよい。
【0055】図37は、もうろう者が利用する外部選択
装置の概略図である。文字ディスプレイを備えた、外部
選択装置である。これらは、圧電駆動または電磁駆動に
よる触知式ピンディスプレイ(スティミュレータ)であ
り、図5のテキスト形式で入力されたデータベースから
文字列情報を一文字ずつ表示する。
【0056】文字ディスプレイ上には、選挙の名称の頭
文字1字が片仮名で表示され、投票者は上肢(または下
肢)で文字ディスプレイを触れることにより、情報を知
ることができる。文字ディスプレイ上には一文字のカナ
文字のみしか表示されないが、文字ディスプレイの左右
に配置され、「ススム」と表示された「右矢印ボタン」
および「モドル」と表示された「左矢印ボタン」を押下
することにより、選挙の名称を表すすべてのカナ文字を
読むことができる。このとき、表示が文字列の最後ある
いは最初の文字であったとき、空白を表示し、さらに同
じキーが押されても表示を変更しないこととする。な
お、文字ディスプレイには平仮名を表示させることも可
能ではあるが、平仮名には曲線が多く、片仮名に比べて
認識が難しいとされているため、片仮名表示としてい
る。
【0057】また、別に入力キーを持ち、電話型配列の
数字キーと投票の確定、取り消しを制御する正誤確認キ
ーを備える。例えば、正誤確認キーの○は確定、×は取
り消し、という機能を持つ。各キーは図9の様に選択装
置の表面から突出しており、キートップには数字や記号
が刻印されており、指で触れることによって認識するこ
とができる。キートップには数字や記号が凸で刻印され
ている。また、上記数字キーは点字にて表示してもよ
く、その際は凸で表示することが望ましい。図10はキ
ーガードを装着した場合の断面図である。キーガードは
選択装置の数字、正誤確認キー部分の全面に対してキー
が容易にふれることがないようにキーを保護する物であ
る。また、このキーボード付ピンディスプレイは図38
に示されるように有線または無線により投票端末とオプ
ション接続しており、無線の場合はセキュリティの面か
ら光無線による通信が望ましい。
【0058】図36は、点字ディスプレイおよびエンボ
ス加工キーボードを備えた、外部選択装置である。点字
ディスプレイは、圧電型または電磁型の32個の触知ピ
ン素子を直列に密着させて配置し、図6などののテキス
ト形式で入力されたデータベースから文字列情報を点字
に変換するプログラムを経由して表示する。点字ディス
プレイは、複数の文字列を一度に表示することができる
点が優れている。投票者は、カナ文字ディスプレイと併
用することにより、確実な投票を行うことができる。
【0059】図35は、本発明の電子投票システムを用
いて、実際に盲聾者が投票を行う流れを説明するフロー
チャートである。各々の図を用いて実施例を説明する前
に、投票の仕方の概要を述べる。まず、盲聾者である投
票者は、介助者に付き添われて投票端末のあるブースへ
行く。投票者は、投票端末と図36、図37に示される
ような点字、もしくは文字エンボス、テンキーを用い
て、1つ以上の選挙について投票する候補者を選択、確
認し、投票端末のデバイスに(暗黙的に)記録し、投票
を完了することになる。
【0060】(投票の実行例)盲聾者が単記式候補者選
挙を電子投票する場合について、実施例を説明する。
【0061】図35において、投票の操作のスタート時
には、投票端末上のディスプレイには、投票待受画面が
表示されている(S1)。
【0062】次に盲聾者である有権者が、情報カードを
持って投票端末のあるブースに到着し、投票端末へ情報
カードを挿入する(S2)。情報カードは、選挙に先立
って住民基本台帳に登録されたすべての有権者に対して
自治体が発行し各人に配布した投票所入場整理券と引き
換えに、投票所において選挙管理者が図18の発券装置
5aにより発行した図3のようなICカードであり、内
蔵データとして、投票者(盲聾者)の身体障害特性およ
び選挙情報が記録されている。
【0063】挿入されたカードからデータを読み取り、
投票者属性が盲聾者であることを投票端末上のデータベ
ース上の照合により認証し、本人であることが確認され
る(S3)。もし、認証に失敗すると、先の投票待受画
面S3に戻る。
【0064】さて、本人確認が終わると、投票進捗画面
が表示されると同時に図35および図36に示されるバ
イブレータが繰り返し短く1回「・・・」と振動する
(S4)。盲聾者である投票者は、バイブレータの上に
置いたどちらかの上肢または下肢を通して振動を感じ取
ることにより、本人確認が成功したことを知ることがで
きる。
【0065】また図25に示されるような投票進捗画面
は、介助者が投票の進行状況を視覚により確認するのに
用いられる。
【0066】そして、本人確認が終わると、カードに記
録されているすべての選挙種別IDの選挙を実行するこ
とになる。以下では、選挙の種類が、単記式候補者選挙
のみの場合について説明する。
【0067】S4に示されるように、バイブレータが振
動した後、選挙の名称が文字ディスプレイおよび点字デ
ィスプレイに表示される。文字ディスプレイおよび点字
ディスプレイにより、投票者が選挙の名称を確認する
と、図35に示される正誤確認キーの○ボタンを押下す
る(S5)。
【0068】確認が終わると、S6のようにバイブレー
タが繰り返し短く2回(「・・ ・・ ・・」と振動
し、文字ディスプレイおよび点字ディスプレイの表示が
消去される。また、投票進捗画面が更新され、候補者選
択画面となる。
【0069】投票者は、S7のように、投票したい候補
者の番号を、数字キーを押下することにより入力する。
すると、文字ディスプレイ上には、直前に入力した候補
者の数字が表示され、点字ディスプレイ上には、これま
でに入力したすべての候補者の数字が表示される。も
し、ここで投票者が、投票する選挙をもう一度確認する
ために、数字が入力されていない状態で×キーを押下し
た場合、投票を中断して、選挙の名称の確認に戻ること
ができる。
【0070】投票者が、投票したいすべての候補者の番
号を入力すると、確認の○キーを押下して、入力を終了
する(S9)。
【0071】システムは、S11に示すように、入力さ
れた番号と一致する番号の候補者がいるかどうかを判断
する。一致する候補者がいた場合は、バイブレータを繰
り返し短く3回(「・・・ ・・・ ・・・」)と振動
させる。そして、点字ディスプレイに「<番号><空白
><姓><空白><名>」の形式で、候補者の番号と氏
名を表示する。文字ディスプレイには、同じ文字列の頭
文字を表示する。また、投票進捗画面が更新される。
【0072】投票者は、点字ディスプレイと文字ディス
プレイに表示された候補者を確認する。→キーおよび←
キーの操作により、文字ディスプレイに表示される文字
列を1文字ずつ進めたり戻したりすることができる(S
12)。
【0073】投票者は、投票した候補者の確認が終了す
ると、正しければ、○キーを押す。すると、投票された
候補者が、ジャーナルプリンタにより紙面に印刷される
とともに、記録デバイスに電子的に記録される。
【0074】記録されたデータは、ネットワークあるい
は記録媒体による物理的搬送手段により集計センターへ
送信する。送信が終わると、点字ディスプレイおよび文
字ディスプレイの表示を消去する(S14)。
【0075】もし、投票者が入力した候補者が正しくな
かった場合、×キーを押すことにより、S6の状態に戻
ることができる。 正しい投票の確認が終わり、○キー
が押されると、バイブレータが繰り返し短く4回(「・
・・・ ・・・・ ・・・・」)と振動する。そして、
スピーカーから「カードを抜いてください」というガイ
ド音声が流れる。この振動および音声は、投票者あるい
は介助者が、端末機から情報カードを抜き取るまで、反
復される(S15)。
【0076】投票者あるいは介助者が、情報カードを抜
き取ると(S16)、振動とガイド音声が停止し、投票
端末は最初の待受画面の表示に戻る(S17)。以上
で、投票は完了する。
【0077】また投票の実施例では省略したが、図27
および図28は拘束名簿式比例代表選挙映像ガイダンス
の内容を示す政党選択画面、図29は拘束名簿式比例代
表選挙の映像ガイダンスの内容を示す政党確認画面であ
る。また図30は、最高裁判所裁判官国民審査の裁判官
選択画面、図31は、最高裁判所裁判官国民審査の罷免
裁判官確認画面である。また、図32は住民投票の選択
画面(単ページ)を示す図であり、図33は住民投票の
選択画面(複数ページ)を示す図、そして、図34は住
民投票の確認画面を示す図である。これらは、投票の実
行例で説明した単記式候補者選挙の投票の手順と同様
に、本実施例の投票端末等を用いて電子的な投票が実行
されるものである。
【0078】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形
して実施することができる。
【0079】本発明は以下の効果を発揮する。すなわ
ち、本発明は、バリアフリー機能を備えた投票手段を有
する電子投票システムにおけるコンピュータ・プログラ
ムであって、投票時に有権者が選択した、平面表示装
置、音声表示装置、立体表示装置のいずれか(又はこれ
らの組み合わせ)に対して、投票に必要な情報を表示で
きるように構成することによって、平面表示装置を視覚
認識できない身体障害者でも、聴覚認識や触覚認識を通
じて電子投票できるようになる。このことによって、視
覚障害をもつ身体障害者が健常者と同一の投票ブース
で、聴覚や触覚を利用して投票できるようになり、電子
投票システムをユニバーサルデザイン化できる。このこ
とにより、投票のバリアフリー化が促進されるととも
に、かつ視覚障害者でも介助者に投票の秘密が漏れるこ
とがなくなり、自分自身で安心して確実に投票を実行す
ることが出来、公平で操作性及び信頼性に優れた電子投
票プログラムを提供することが出来る。
【0080】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明は、投票を電
子的に受け付ける電子投票システムであって、投票受付
手段と、投票者が投票を行なう際に参照すべき情報が、
画面表示による視覚文字情報、多数のドットピンの突き
出し表示による触覚文字情報、触覚点字情報、及び音声
情報の内の1の情報であり、各情報の形式にてそれぞれ
表示可能な複数の表示手段と、投票者毎に設けられ、当
該投票者の身体的特性情報を記録した可搬型記録媒体
と、投票に際して、可搬型記録媒体から読み出した当該
投票者の身体的特性情報に応じて、複数の表示手段の内
から1を選択して表示を行なわせる制御手段とを備えた
ことを特徴とする電子投票システムとすることにより、
視覚障害により平面表示装置を認識できない有権者が、
健常者の有権者と同様に投票実行が可能となる電子投票
システム、コンピュータプログラムを提供することが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る一実施例である電子
投票システムにおける投票方法のステップを示すフロー
チャートである。
【図2】 図1の電子投票システムにおける身体障害特
性を示す図である。
【図3】 図1の電子投票システムにおける電子投票端
末の構成図である。
【図4】 図1の電子投票システムにおける情報カード
の構成図である。
【図5】 図1の電子投票システムにおけるデータベー
スのファイル構造図である。
【図6】 図1の電子投票システムにおける候補者デー
タベースである。
【図7】 図1の電子投票システムにおける候補者デー
タベースへの入力ウインドウである。
【図8】 図1の電子投票システムにおける候補者所属
団体データベースである。
【図9】 図1の電子投票システムにおける候補者所属
団体データベースへの入力ウインドウである。
【図10】 図1の電子投票システムにおける投票所デ
ータベースである。
【図11】 図1の電子投票システムにおける固定画面
要素データベースである。
【図12】 図1の電子投票システムにおける可変画面
要素データベースである。
【図13】 図1の電子投票システムにおける可変画面
要素データベースへの入力ウインドウである。
【図14】 図1の電子投票システムにおける可変画面
要素データベースへの別の入力ウインドウである。
【図15】 図1の電子投票システムにおける可変画面
要素データベース入力による候補者選択画面の確認ウイ
ンドウである。
【図16】 図1の電子投票システムにおける可変画面
要素データベース入力による候補者確認画面の確認ウイ
ンドウである。
【図17】 図1の電子投票システムにおける表示メッ
セージデータベースである。
【図18】 図1の電子投票システムにおける電子投票
システムの構成図である。
【図19】 図1の電子投票システムにおける電子投票
端末装置内部のソフトウェア構成を示す図である。
【図20】 図1の電子投票システムにおける電子投票
端末装置へのデータフローを示す図である。
【図21】 図1の電子投票システムにおける非障害者
が使用する単記式候補者選挙(単ページ)の候補者選択
画面を示す図である。
【図22】 図1の電子投票システムにおける弱視者が
使用する単記式候補者選挙(単ページ)の候補者選択画
面を示す図である。
【図23】 図1の電子投票システムにおける視野狭窄
を伴う弱視者が使用する単記式候補者選挙(単ページ)
の候補者選択画面を示す図である。
【図24】 図1の電子投票システムにおける非障害者
が使用する単記式候補者選挙(複数ページ)の候補者選
択画面を示す図である。
【図25】 図1の電子投票システムにおける投票画面
を使用せずに投票する選挙人の投票時に、管理者および
介助者向けに表示する画面を示す図である。
【図26】 図1の電子投票システムにおける非障害者
が使用する単記式候補者選挙の候補者確認画面を示す図
である。
【図27】 図1の電子投票システムにおける非障害者
が使用する拘束名簿式比例代表選挙(単ページ)の政党
選択画面を示す図である。
【図28】 図1の電子投票システムにおける非障害者
が使用する拘束名簿式比例代表選挙(複数ページ)の政
党選択画面を示す図である。
【図29】 図1の電子投票システムにおける非障害者
が使用する拘束名簿式比例代表選挙の政党確認画面を示
す図である。
【図30】 図1の電子投票システムにおける非障害者
が使用する最高裁判所裁判官国民審査の裁判官選択画面
を示す図である。
【図31】 図1の電子投票システムにおける非障害者
が使用する最高裁判所裁判官国民審査の罷免裁判官確認
画面を示す図である。
【図32】 図1の電子投票システムにおける非障害者
が使用する住民投票の選択画面(単ページ)を示す図で
ある。
【図33】 図1の電子投票システムにおける非障害者
が使用する住民投票の選択画面(複数ページ)を示す図
である。
【図34】 図1の電子投票システムにおける非障害者
が使用する住民投票の確認画面を示す図である。
【図35】 図1の電子投票システムにおける投票のフ
ローチャートである。
【図36】 図1の電子投票システムにおける立体表示
手段である点字ディスプレイの外観図である。
【図37】 図1の電子投票システムにおける立体表示
手段である文字ディスプレイの外観図である。
【図38】 図1の電子投票システムにおける立体表示
手段である点字ディスプレイおよび文字ディスプレイを
投票端末に接続した例である。
【図39】 図1の電子投票システムにおける音声体表
示手段であるヘッドホンをキーボードとともに、投票端
末に接続した例である。
【符号の説明】
3a 情報カード(可搬型記録媒体) 3b タッチパネルLCD(投票受付手段、表示手段) 3f スピーカ(表示手段) 36a 点字ディスプレイ(表示手段) 37c ピンディスプレイ(表示手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤石 昇 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 菰田 和史 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 Fターム(参考) 3E038 AA01 BA20 BB04 CA02 CA03 DA01 DA07 DB02 FA03 GA02 KA03 5E501 AA30 BA11 CA10 CB15 CB20 EA21 FA13 FA32

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】投票を電子的に受け付ける電子投票システ
    ムであって、 投票受付手段と、 投票者が投票を行なう際に参照すべき情報が、画面表示
    による視覚文字情報、多数のドットピンの突き出し表示
    による触覚文字情報、触覚点字情報、及び音声情報の内
    の1の情報であり、前記各情報の形式にてそれぞれ表示
    可能な複数の表示手段と、 前記投票者毎に設けられ、当該投票者の身体的特性情報
    を記録した可搬型記録媒体と、 投票に際して、前記可搬型記録媒体から読み出した当該
    投票者の身体的特性情報に応じて、前記複数の表示手段
    の内から1を選択して表示を行なわせる制御手段とを備
    えたことを特徴とする電子投票システム。
  2. 【請求項2】コンピュータにバリアフリー化された電子
    投票における投票画面の表示を実現させるためのコンピ
    ュータプログラムであって、 投票を行なう選挙人の身体障害特性を読み取るステップ
    と、 前記身体障害特性に即した表示手段を選択するステップ
    と、 選択された前記表示手段に即するようにデータ形式を選
    択するステップと、 該選択されたデータを前記表示手段に表示するステップ
    と、 前記表示されたデータに基づき投票するステップとを有
    することを特徴とするコンピュータプログラム。
  3. 【請求項3】前記身体障害特性は、重度の視覚障害を含
    む視覚障害者、聴覚障害者、肢体不自由者、難読を伴う
    知的障害者、老眼を伴う高齢者、非障害者の内の少なく
    とも1を含むことを特徴とする請求項2に記載のコンピ
    ュータプログラム。
  4. 【請求項4】前記表示手段は、 視覚認識のための平面表示手段、聴覚認識のための音声
    表示手段、及び触覚認識のための立体表示手段の内の少
    なくとも1を含んで構成されたことを特徴とする請求項
    2又は請求項3に記載のコンピュータプログラム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005196287A (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Fujitsu Frontech Ltd 電子投票の候補選択方法、電子投票機、インターネットを利用した電子投票の候補選択方法及び投票サーバ
JP2007199818A (ja) * 2006-01-24 2007-08-09 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 自動取引装置
JP2014022927A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Konica Minolta Inc 複合機およびコンピュータープログラム

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