JP2003066704A - 封止部材及びトナー補給容器及びトナー補給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザーがトナー補給容器の補給操作時にキ
ャップなどの封止部材を取り外す作業をすることなく、
容易に画像形成装置本体にセットでき、しかも構成が簡
単で安価なトナー補給容器及び装置を提供する。 【解決手段】 容器本体１Ａの開口部１ａに封止部材２
を軸方向移動自在に嵌合し、付勢部材３で付勢してあ
る。（Ａ）の状態では排出開口２ａは閉じている。
（Ｂ）のように装着すると管状部２０ａに封止部材２の
底部２ｃが当り、排出開口部２ａと排出口２０ａ２は重
なる。容器本体１Ａから回転すると排出開口部２ａ、排
出口２０ａ２、管状部２０ａ、排出開口部２０ａ１をと
おりトナーが排出される。封止部材２は容器本体１Ａに
付けたままでトナー補給容器１の装置本体への着脱に従
って容器本体１Ａは開閉される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の電子写真画像形成装置の現像装置
に、トナーを補給するためのトナー補給容器及びトナー
補給装置及びトナー補給容器のトナー排出口を封止する
封止部材に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、トナー補給容器から電子写真画像
形成装置の装置本体に備える現像装置へトナーを補給す
る手段として、いくつかの提案がなされている。

【０００３】その中で、例えば、画像形成装置本体内に
ボトル形状のトナーボトルを据置いて、前記トナーボト
ルを回転駆動させることにより、ボトル一端に設けた開
口部より適宜トナー補給を行う方法などが提案されてい
る。

【０００４】上記方式において、ボトルからトナーを排
出する排出口には、図７（Ａ）（Ｂ）に示すように排
出口外周部に設けられたネジ１ｄにキャップ５などの封
止部材が締め付けてあるか、排出口内の内周部に中栓
４などの封止部材が嵌め込んであるといったものがほと
んどであった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例ではいくつかの技術的課題があった。

【０００６】先ず、の場合は、トナーボトルを画像形
成装置本体に挿入セットする際、ユーザーはボトルに締
め付けられたキャップ等の封止部材を自からの手で外
し、画像形成装置本体にセットする際には、むき出しに
なった排出口からトナー洩れがないように注意して挿入
する必要があり、ユーザーは補給操作性の負担を強いら
れていた。

【０００７】また、の場合は、内周部にキャップなど
の封止部材が嵌め込まれていても、排出口外周部にもト
ナーが漏れないようにキャップなどが締め付けられてお
り、ユーザーがキャップをはずす作業自体は無くなら
ず、補給操作性において負担を強いられる。

【０００８】さらに、画像形成装置本体に内周部に嵌め
込まれたキャップを外す機構を設けなければならず、ト
ナーボトル挿入時の位置が決まるようにトナーボトル外
面にガイドリブを設けたりしなければならず、いずれも
補給システムの構成の複雑化、コストアップ要因とな
る。

【０００９】本発明の目的とするところは、上記従来の
技術を更に発展させ、ユーザーがトナー補給容器の補給
操作時に、キャップなどの封止部材を取り外す作業をす
ることなく、容易に画像形成装置本体内にトナー補給容
器をセットでき、しかもトナー補給装置の構成が簡単
で、安価にすることができる封止部材、トナー補給容器
及びトナー補給装置を提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本出願に係る第１の発明
はトナー補給容器本体の開口部を封止する封止部材にお
いて、前記容器本体の開口部に移動自在に嵌合し、容器
本体内に向って移動することによって容器本体と外部を
連通する開封位置と、容器本体から外部側へ向って移動
することによって容器本体を封止する位置と、をとるこ
とを特徴とする封止部材である。

【００１１】本構成においては、トナー補給容器を電子
写真現像装置本体に装着するだけで、排出開口部がトナ
ー補給容器内に現れ、位置合わせなどの余計な操作を必
要とせず、補給操作性が向上する。

【００１２】本出願に係る第２の発明は容器本体から封
止部材を外部側へ向って付勢する付勢部材を有すること
を特徴とする第１の発明に記載の封止部材である。

【００１３】本構成においては、トナー補給容器を取り
出す際に、封止部材が付勢部材の付勢力により元の位置
に戻り、排出開口部を塞ぎ、トナー汚れを防止できる。

【００１４】本出願に係る第３の発明は前記封止部材は
底部のある筒状であって、底部側外周に容器本体と外部
を連通するための排出開口部を有することを特徴とする
第１又は第２の発明に記載の封止部材である。

【００１５】本構成においては、封止部材を容器本体に
常に付設したまま容器本体を開閉できる。また、トナー
補給容器を装着する際にトナー補給容器を前進させて固
設部材に当てるだけで開封されるので開封が簡単でトナ
ー補給装置の構成を簡単にできる。

【００１６】本出願に係る第４の発明は画像形成装置本
体に着脱可能で前記画像形成装置本体にトナーを供給す
るためのトナ−補給容器において、トナーを収容し回転
することによって開口部からトナーを排出する容器本体
と、前記容器本体の開口部に移動自在に嵌合し、容器本
体内に向って移動することによって容器本体と外部を連
通する開封位置と、容器本体から外部側へ向って移動す
ることによって容器本体を封止する位置と、をとる封止
部材と、を有することを特徴とするトナー補給容器であ
る。

【００１７】本構成においては、トナー補給の操作性が
向上するとともに、トナー補給容器を挿入するだけでよ
いため、補給システムの構成が簡単になる。

【００１８】本出願に係る第５の発明は容器本体から封
止部材を外部側へ向って付勢する付勢部材を有すること
を特徴とする第４の発明に記載のトナー補給容器であ
る。本構成においては、トナー補給容器を取り出す際
に、封止部材が付勢部材の付勢力により元の位置に戻
り、排出口を塞ぎ、トナー汚れを防止できる。

【００１９】本出願に係る第６の発明は前記封止部材は
底部のある筒状であって、底部側外周に容器本体と外部
を連通するための排出開口部を有することを特徴とする
第４又は第５の発明に記載のトナー補給容器である。

【００２０】本構成においては、封止部材を容器本体に
常に付設したまま容器本体を開閉できる。また、トナー
補給容器を装着する際にトナ−補給容器を前進させて固
設部材に当てるだけで開封されるので開封が簡単でトナ
ー補給装置の構成を簡単にできる。

【００２１】本出願に係る第７の発明はトナー補給容器
を着脱可能なトナー補給装置において、 ａ．トナーを収容し回転することによって開口部からト
ナーを排出する容器本体と、前記容器本体の開口部に移
動自在に嵌合し、容器本体内に向って移動することによ
って容器本体と外部を連通する開封位置と、容器本体か
ら外部側へ向って移動することによって、容器本体を封
止する位置と、をとる封止部材と、を有するトナー補給
容器を取り外し可能に装着する装着手段と、 ｂ．前記トナー補給容器が装着される際に前記封止部材
に作用して封止部材を開封位置とする開封部材と、 ｃ．前記容器本体を回転駆動する駆動手段と、を有する
ことを特徴とするトナー補給装置である。

【００２２】本構成においては、トナー補給の操作性が
向上するとともに、トナー補給容器を挿入するだけでよ
いため、補給システムの構成が簡単になる。

【００２３】本出願に係る第８の発明は容器本体から封
止部材を外部側へ向って付勢する付勢部材を有すること
を特徴とする第７の発明に記載のトナー補給装置であ
る。本構成においては、トナー補給容器を取り出す際
に、封止部材が付勢部材の付勢力により元の位置に戻
り、排出口を塞ぎ、トナー汚れを防止できるため、装置
側に特別な構成を設けなくても良く、補給システムが簡
単になる。

【００２４】本出願に係る第９の発明は前記封止部材は
底部のある筒状であって、底部側外周に容器本体と外部
を連通するための排出開口部を有することを特徴とする
第７又は第８の発明に記載のトナー補給装置である。

【００２５】本構成においては、封止部材を容器本体に
常に付設したまま容器本体を開閉できる。また、トナー
補給容器を装着する際にトナー補給容器を前進させて固
設部材に当てるだけで開封されるので開封が簡単でトナ
ー補給装置の構成を簡単にできる。

【００２６】本出願に係る第１０の発明は前記開封部材
は封止部材の底部に先端を当接することにより封止部材
が開封されることを特徴とする第９の発明に記載のトナ
ー補給装置である。

【００２７】本構成においては、開封部材は単に封止部
材の底部に当たるだけで開封されるので開封が簡単であ
る。

【００２８】本出願の係る第１１の発明は前記開封部材
は筒状であって前記封止部材の底部に当接した状態で開
封部材を通じて容器本体を外部と連通することを特徴と
する第９又は第１０の発明に記載の補給装置である。

【００２９】本構成においては、開封部材を適宜の長さ
にすることによりトナー補給位置を選択できる。

【００３０】本出願係る第１２の発明は前記開封部材は
封止部材が開封部材から遠のく際封止部材の外部に面す
る面を清掃する清掃部材を有することを特徴とする第７
から第１１の発明の何れか１つに記載のトナー補給装置
である。

【００３１】本構成においては、封止部材の排出開口部
の汚れをとると共に封止をより密とすることが容易であ
る。

【００３２】

【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定するも
のではない。

【００３３】（電子写真画像形成装置）図１は本発明の
トナー補給装置を有する電子写真現像装置の縦断面図で
ある。

【００３４】操作者によって、原稿１０１は原稿台ガラ
ス１０２の上に置かれる。そして、光学部１０３の有す
る複数のミラーとレンズにより感光体ドラム１０４上に
原稿の光像が結像する。一方給送カセット１０５〜１０
８に積載された記録媒体Ｐ（例えば用紙、ＯＨＰシート
等以下、用紙という）のうち、操作部（不図示）から操
作者が入力した情報に基づいたサイズの用紙Ｐを選択す
る。そして、送り出しローラ１０５Ａ〜１０８Ａの内、
選択された給送カセットに応じたローラが回転する。そ
して、給紙カセットから送り出された１枚の用紙Ｐを搬
送部１０９を経由してレジストローラ１１０まで搬送す
る。レジストローラ１１０は、感光体ドラム１０４の回
転と光学部１０３のスキャンのタイミングとを同期させ
て用紙Ｐを感光ドラム１０４へ搬送する。そして、用紙
Ｐは、転写手段１１１によって、感光体ドラム１０４上
の、トナー像を転写される。その後、用紙Ｐは分離手段
１１２によって感光体ドラム１０４から分離される。そ
して、用紙Ｐは搬送部１１３により、搬送されて定着部
１１４に到る。そして、定着部１１４で熱と圧力によ
り、用紙Ｐ上のトナー像を定着させる。

【００３５】その後、 １）片面コピーの場合、用紙Ｐは、反転部１１５を通過
して、排出ローラ１１６によりトレー１１７へ排出され
る。

【００３６】２）多重コピーの場合、用紙Ｐは反転部１
１５のフラッパー１１８により、搬送部１１９，１２０
へ搬送される。そして、レジストローラ１１０まで達す
る。その後、前記と同様に画像形成部、定着部を通り、
トレー１１７へ排出される。

【００３７】３）両面コピーの場合、用紙Ｐは、反転部
１１５を通り、一度、排出ローラ１１６により、その一
部を機外へ排出する。その後、用紙Ｐの終端がフラッパ
ー１１８を通過した後、前記排出ローラ１１６を逆回転
させる。そして、用紙Ｐを再度機内へ搬送する。この用
紙Ｐは、搬送部１１９，１２０へ搬送されて、レジスト
ローラ１１まで至る。 そして、前記と同様に画像形成
部、搬送部、定着部を通りトレー１１７へ排出される。

【００３８】上記構成の電子写真画像形成装置におい
て、感光体ドラム１０４の回りには、現像装置２０１、
クリーニング手段２０２及び、一次帯電手段２０３が配
置されている。現像装置２０１はトナーを用いて、感光
体ドラム１０４に形成された静電潜像を現像する。そし
て、前記現像装置２０１にトナーを供給するためのトナ
ー補給容器１が装置本体１２４に取り外し可能に装着さ
れている。

【００３９】ここで、前記現像装置２０１は感光体ドラ
ム１０４と微小隙間（約３００μｍ）をおいて現像ロー
ラ２０１ａを有する。そして、現像に際しては、現像ブ
レード２０１ｂによって、現像ローラ２０１ａ周面に薄
層のトナー層を形成する。そして、現像ローラ２０１ａ
に現像バイアスを加えることにより、感光体ドラム１０
４に形成された静電潜像を現像する。

【００４０】また、帯電手段２０３は、感光体ドラム１
０４を帯電するものである。また、クリーンミング手段
２０２は感光体ドラム１０４に残留するトナーを除去す
るものである。現像によって減少するトナーは、トナー
補給装置１００から順次補給される。

【００４１】次に、本発明の実施の形態に係るトナー補
給容器について図を用いて説明する。

【００４２】（トナー補給容器）図２に示すようにトナ
ー補給容器１は中空で略円筒形状に形成され、その一端
の端板１ｄのほぼ中央に円筒部より小径の中空円筒形状
の開口部１ａが突設されている。開口部１ａは端板１ｄ
の外部に設けてある。開口部１ａ内周には封止部材２が
軸方向移動自在に嵌合している。開口部１ａはトナー補
給容器１Ａの軸方向に貫通している。封止部材２がトナ
ー補給容器１の軸線方向にスライドすることにより開口
部１ａの開閉動作を行う構成になっている。なお、封止
部材２は不図示の規制部により開口部１ａに対して回ら
ないようにされている。例えば、封止部材２に外周から
突出するピンを設け、開口部１ａの内周の軸方向の溝に
このピンを軸方向に移動自在に嵌合する。また、前記封
止部材２とトナー補給容器１との間には、封止部材２が
トナー補給容器１から離間する方向に付勢する付勢部材
３を設けてある。ここで、付勢部材３は開口部１ａの外
周に嵌合し、封止部材２に設けたつば２ｂとトナー補給
容器１の容器本体１Ａの端板１ｄ間に縮設されている。
これにより、封止部材２が開口部２ａを付勢部材３の付
勢力で閉じることが可能である。この封止部材２につい
ての詳細は後でのべる。

【００４３】尚、ここでいう付勢部材３は、図示されて
いるような、スプリングに限らず、板バネなど、適宜自
由に選択可能である。

【００４４】トナー補給容器１の内部構成について説明
する。

【００４５】トナー補給容器１は略円筒形状をしてお
り、画像形成装置本体内に略水平方向に配置され、装置
本体１２４から回転駆動を受けて、トナー補給容器１が
回転する構成になっている。そして、このトナー補給容
器１の内面には螺旋状の突起部１ｃが設けてある。トナ
ー補給容器１が回転することにより、この螺旋状の突起
１ｃに沿ってトナーが軸線方向に搬送され、封止部材２
に設けられた排出開口部２ａを通って、トナー補給容器
１の端面１ｃに設けた開口部１ａからトナーが排出され
る構成になっている。

【００４６】本発明の実施の形態におけるトナー補給容
器１の構成については、トナー補給容器１が回転するこ
とにより、トナーを排出する形状であれば、特にその形
状や構成について限定するものではない。本発明の実施
の形態の趣旨は容器本体１Ａを駆動させることにより、
トナーを排出するトナー補給容器において使用する封止
部材において、トナー補給容器本体１Ａのトナー排出用
開口部１ａと嵌合する封止部材２の外周に、夫々半径方
向に貫通してトナーを排出するための排出開口部を設け
たことであるため、トナー補給容器１の構成について
は、一般的によく知られている、補給容器内部に、螺旋
状の突起１ｃを形成したものや、その他の構成であって
もかまわない。

【００４７】ちなみに図２には、もっとも一般的な構成
である、トナー補給容器内部に螺旋状の突起１ｃを形成
したトナー補給容器の例を示した。

【００４８】また、本発明の実施の形態における駆動の
種類は、この実施の形態に示したような回転駆動だけに
限定するものではなく、トナー補給容器を振動、あるい
は揺動、またはその他の駆動方法によりトナーを補給す
るものであれば、特にその駆動の種類は問わない。

【００４９】つまり、画像形成装置本体１２４から駆動
を受けることによって、トナーを排出するトナー補給容
器であれば、その駆動が回転でも揺動でも、いずれの駆
動方法でも良い。

【００５０】トナー補給容器１に回転などの駆動を伝達
する手段としては、トナー補給容器１のいずれの端部に
突起１ｂ又は凹部など（不図示）を設け、装置本体側に
もその突起１ｂ又は凹部と係合する部材を配置すること
で容易に駆動を伝達することができる。

【００５１】（封止部材）封止部材２は図３から図４に
示すような、トナー排出開口部１ａ内周と嵌合する嵌合
面２ｄに排出開口部２ａを設けた構成である。この排出
開口部２ａは１つとは限らない。この開口部２ａは２つ
あるいはそれ以上でもかまわないが軸方向ではほぼ同一
位置とする必要がある。ここで、封止部材２のつば２ｂ
から開口部２ａまでの距離Ｌ１はトナー排出開口部１ａ
の長さＬ２よりも大である。封止部材２のつば２ｂのあ
る端部は開口している。封止部材２にはつば２ｂと軸方
向の反対側に平板状の底部２ｃを有する。

【００５２】また、ここでは説明のために円筒形状の封
止部材を用いたが、実際の系においてはこれに限った形
状ではなく、いかなる形状（例えば四角柱や三角柱など
の多角柱形状）でも良く、画像形成装置本体との兼ね合
いに応じて適宜選択可能である。

【００５３】さらに、補給操作性、特に取り外しの際の
ことを考慮して、封止部材２のつば２ｂが、トナー補給
容器１に封止部材２を嵌合した際に、トナー補給容器１
から離間する方向に付勢されるように付勢部材３を設け
てあるので、この付勢部材３の付勢力により、トナー補
給容器１を画像形成装置本体１２４から取り外すだけ
で、封止部材２が元の位置に戻り、格段に操作性が向上
する。封止部材２が容器本体１Ａの開口部１ａからぬけ
出ないように、底部２ｃにはストッパ２ｅが設けてあ
る。ストッパ２ｅの軸２ｆは底部２ｃの穴に回転可能に
嵌合している。軸２ｆには封止部材２内においてマイナ
ス溝付の頭２ｇが設けてある。

【００５４】上記構成により、トナー補給容器１に装着
された状態での物流時に受ける履歴に対して非常に耐性
が高い。例えば空輸などによる減圧／昇圧に対しては、
封止部材２とトナー補給容器１の開口部１ａとの微小隙
間によりトナーはこの隙間は通過せず、空気は通過する
ので容器本体１Ａ内の圧力調整が容易であり、トナーが
漏れ出ることはない。

【００５５】封止部材２のつば２ｂの形状についても、
画像形成装置本体装着部の構成の都合により適宜自由に
設計できる。

【００５６】図６に示すようにトナー補給装置は装置本
体１２４内に設けられている。トナー補給装置はトナー
補給容器１の容器本体１Ａ外周を支持して容器本体１Ａ
を回転自在に支持するローラ２３と、容器本体１Ａを駆
動するための駆動部２０、封止部材２を開封する開封部
材としての管状部２０ａを有する。

【００５７】図６に示すように駆動軸２０ｃにはフラン
ジ２０ｄが固定されている。フランジ２０ｄには端面外
周近くに軸方向の突起２０ｂを有する。また、フランジ
２０ｄには駆動軸２０ｃと同一中心で管状部２０ａを有
する。管状部２０ａには穴２０ａ１と排出口２０ａ２と
を備えている。管状部２０ａにはトナー補給容器１の封
止部材２の内周が嵌合する。管状部２０ａの長さは管状
部２０ａを封止部材２の底部２ｃまで挿入した状態で穴
２０ａ１が封止部材２の外部にある。そして、管状部２
０ａが封止部材２に挿入されて封止部材２の底部２ｃに
管状部２０ａの先端面が当接した位置では管状部２０ａ
の排出口２０ａ２と封止部材２の排出開口２ａは一致す
るようになっている。これは容器本体１Ａの駆動伝達突
起１ｂと駆動側の突起２ｂが係合した状態で排出口２０
ａ２と封止部材２が一致するように位置関係を定めるこ
とによる。

【００５８】（トナー補給容器の交換及び補給動作の説
明）トナー補給容器１の交換方法について説明する。

【００５９】画像形成のプロセスに伴い、トナー補給容
器１のトナーが略全量消費されると、装置本体１２４に
設けられたトナー補給容器空検知手段（不図示）による
検知によって、液晶等の表示手段１２４ａ（図５参照）
によりユーザーはトナー補給容器１内のトナーが無くな
ったことを知らされる。

【００６０】本実施の形態においてはトナー補給容器１
の交換はユーザー自身が行い、その手順は以下の通りで
ある。

【００６１】トナー補給容器１が装置本体１２４に装着
された状態では図６（Ｂ）に示すように、排出開口部２
ａ、排出口２０ａ２は容器本体１Ａ内に開口している。
このとき、付勢部材３は縮んだ状態である。

【００６２】まず、トナー補給容器１の取り出しである
が、画像形成装置本体カバー１２１を開け、トナー補給
容器１を引き抜くだけでよい。トナー補給容器１を引き
抜くことにより、封止部材２は付勢部材３の付勢力によ
り図６（Ａ）の元の位置に戻り、自動的に排出開口部２
ａはトナー排出開口部１ａの内壁によってふさがれる。
従ってトナー補給容器１は容器本体１２４に装着しない
状態では封止部材２は容器本体１Ａを封止している。

【００６３】次に、トナー補給容器１の装着であるが、
これはトナー補給容器１を画像形成装置本体に挿入する
だけでよい。そして、カバー１２１を閉めることによ
り、不図示の容器本体１Ａを載置する部材が容器本体１
Ａをのせたまま前進してトナー補給容器１は装置本体１
２４に確実にセットされる。カバー１２１を閉めること
で、図６（Ｂ）に示すように封止部材２が管状部２０ａ
に進入して封止部材２の底部２ｃが管状部２０ａの先端
に当接してトナー補給容器１内に押され、排出開口部２
ａが容器本体１Ａ内に現われる。

【００６４】以上が、トナー補給容器１の交換方法であ
る。

【００６５】次に、図を用いて、本発明におけるトナー
補給容器の補給動作について更に詳細に説明する。

【００６６】図６は本発明におけるトナー補給容器１を
画像形成装置本体に挿入してトナー補給を行う状態を各
段階毎に示した図である。同図においてＭは画像形成装
置本体に設けた駆動モータであり、ギア２１対を介して
トナー補給容器側と連結する駆動部２０を回転駆動させ
る構成になっている。ここで駆動部２０は装置本体１２
４に不図示の軸受で回転自在に支持された駆動軸２０ｃ
を有する。

【００６７】図６（Ａ）はトナー補給容器１を画像形成
装置本体に挿入させる状態を示した図である。このと
き、トナー補給容器１の一端部には、図２に示すように
開口部１ａが設けてあり、前記開口部１ａは封止部材２
により封止された状態にある。頭２ｇの溝にマイナスド
ライバーの先を差し込み、約９０度回動するとストッパ
２ｅはその全体が底板２ｃと重なる。この状態で封止部
材２の外周に付勢部材３を挿入した状態で封止部材２を
開口部１ａに押し込み、マイナスドライバーで頭２ｇを
約９０度前記と逆に回動するとストッパ２ｅは封止部材
２の外周より放射方向へ突出する。そこで、トナー補給
容器１を物流中も封止部材２は開口部１ａから外れな
い。

【００６８】図６（Ｂ）は更に、トナー補給容器１の挿
入が進み、カバー１２１を閉めた状態である。カバー１
２１を閉めることで、トナー補給容器１の開口部１ａと
は反対側の端部が押され、トナー補給容器１が前進す
る。そうすることで駆動部２０に設けられた管状部２０
ａが封止部材２の内部に挿入される。さらに管状部２０
ａ先端が封止部材２の底部２ｃを押し、封止部材２はト
ナー補給容器１内に動く。管状部２０ａが底部２ｃを押
す位置では管状部２０ａの排出口２０ａ２と封止部材２
の排出開口部２ａは重なる。封止部材２が容器本体１Ａ
内へ動くと排出開口部２ａがトナー補給容器１内に現わ
れる。このとき、トナー補給容器１に設けられた駆動伝
達突起１ｂと、駆動部２０に設けられた突起２０ｂとが
噛み合う。ここでモータＭが回転すると、中間ギア２
１、駆動軸２０ｃ、フランジ２０ｄ、突起２０ｂを介し
て駆動伝達突起１ｂに駆動が加えられ、トナー補給容器
１がローラ２３上で回転してトナーが供給される。トナ
ーはトナー補給容器１の内部から、封止部材２に設けら
れた排出開口部２ａ及び管状部２０ａの排出口２０ａ２
を通って、駆動部２０に設けられた管状部２０ａに入
る。そして、管状部２０ａ中を移動したトナーは排出開
口部２０ａ１から排出されて装置本体１２４の現像装置
２０１内に供給される。

【００６９】トナーが供給される際の、トナーによる開
口部１ａの汚れを防止するために、駆動部２０の管状部
２０ａの外周には、清掃部材として発泡ウレタンなどの
弾性部材２２を巻きつけておくと、トナー補給容器１を
抜き取る際に、弾性部材２２が封止部材２の内周面に付
着したトナーを拭き取り、汚れることはない。

【００７０】尚、ここで言うトナーとは、一成分トナー
と二成分トナーと二成分トナー及びキャリアの混合物を
言う。

【００７１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下のような効果を発揮する。 ユーザー自身の行うトナー補給容器交換作業の作業性
が格段に向上する。 トナー補給容器の構成が簡単で済み、安価なトナー補
給容器を提供できる。 トナー補給システムの構成が簡単で済み安価なシステ
ムが可能。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明における実施の形態の画像形成装置本体
の縦断面図である。

【図２】本発明における実施の形態のトナー補給容器の
斜視図である。

【図３】本発明における実施の形態の封止部材の断面図
である。

【図４】本発明における実施の形態の封止部材の斜視図
である。

【図５】画像形成装置のカバーを開けて、トナー補給容
器を装着する様子を示す斜視図である。

【図６】（Ａ）（Ｂ）は画像形成装置本体内にトナー補
給装置を装着する様子を示す断面図である。

【図７】（Ａ）（Ｂ）は従来のトナー補給容器の断面及
び分解図である。

【符号の説明】

１…トナー補給容器 １Ａ…トナー補給容器本体 １ａ
…開口部 １ｂ…駆動伝達突起 １ｃ…螺旋状の突起
１ｄ…端板 ２…封止部材 ２ａ…排出開口部 ２ｂ…つば ２ｃ…
底部 ２ｄ…嵌合面２ｅ…ストッパ ２ｆ…軸 ２ｇ…
頭 ３…付勢部材 ４…中栓 ５…キャップ ２０…駆動部 ２０ａ…管状部 ２０ａ１…排出開口部
２０ａ２…排出口 ２０ｂ…突起 ２０ｃ…駆動軸 ２０ｄ…フランジ ２１…中間ギア ２２…弾性部材 ２３…ローラ １００…トナー補給装置 １００ｂ…表示手段 １０１…原稿 １０２…原稿台ガラス １０３…光学部 １０４…感光体ドラム １０５…給送カセット １０５Ａ…送り出しローラ １０６…給送カセット １０６Ａ…送り出しローラ １０７…給送カセット １０７ａ…送り出しローラ １０８…給送カセット １０８ａ…送り出しローラ １０９…搬送部 １１０…レジストローラ １１１…転写手段 １１２…分離手段 １１３…搬送部 １１４…定着部 １１５…反転部 １１６…排出ローラ １１７…トレー １１８…フラッパ １１９…搬送部 １２０…搬送部 １２１…カバー １２２…開口部 １２４…装置本体 １２４ａ…表示手段 ２０１…現像装置 ２０１ａ…現像ローラ ２０１ｂ…
現像ブレード ２０２…クリーニング手段 ２０３…一次帯電手段 ２０４ａ…現像器 Ｍ…モータ Ｐ…記録媒体（用紙） Ｔ…トナー Ｔ…トナー

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2H077 AA02 AA03 AA09 AA35 AB06 AB12 AB15 AC01 BA01 CA01 CA11 EA03 EA11 GA04

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 トナー補給容器本体の開口部を封止する
   封止部材において、 前記容器本体の開口部に移動自在に嵌合し、容器本体内
   に向って移動することによって容器本体の内部と容器本
   体の外部を連通する開封位置と、容器本体から外部側へ
   向って移動することによって容器本体を封止する位置
   と、をとることを特徴とする封止部材。
2. 【請求項２】 容器本体から封止部材を外部側へ向って
   付勢する付勢部材を有することを特徴とする請求項１に
   記載の封止部材。
3. 【請求項３】 前記封止部材は底部のある筒状であっ
   て、底部側外周に容器本体と容器本体の外部を連通する
   ための排出開口部を有することを特徴とする請求項１又
   は２に記載の封止部材。
4. 【請求項４】 画像形成装置本体に着脱可能で前記画像
   形成装置本体にトナーを供給するためのトナ−補給容器
   において、 トナーを収容し回転することによって開口部からトナー
   を排出する容器本体と、 前記容器本体の開口部に移動自在に嵌合し、容器本体内
   に向って移動することによって容器本体と外部を連通す
   る開封位置と、容器本体から外部側へ向って移動するこ
   とによって容器本体を封止する位置と、をとる封止部材
   と、 を有することを特徴とするトナー補給容器。
5. 【請求項５】 容器本体から封止部材を外部側へ向って
   付勢する付勢部材を有することを特徴とする請求項４に
   記載のトナー補給容器。
6. 【請求項６】 前記封止部材は底部のある筒状であっ
   て、底部側外周に容器本体と容器本体の外部を連通する
   ための排出開口部を有することを特徴とする請求項４又
   は５に記載のトナー補給容器。
7. 【請求項７】 トナー補給容器を着脱可能なトナー補給
   装置において、 ａ．トナーを収容し回転することによって開口部からト
   ナーを排出する容器本体と、 前記容器本体の開口部に移動自在に嵌合し、容器本体内
   に向って移動することによって容器本体と外部を連通す
   る開封位置と、容器本体から外部側へ向って移動するこ
   とによって、容器本体を封止する位置と、をとる封止部
   材と、 を有するトナー補給容器を取り外し可能に装着する装着
   手段と、 ｂ．前記トナー補給容器が装着される際に前記封止部材
   に作用して封止部材を開封位置とする開封部材と、 ｃ．前記容器本体を回転駆動する駆動手段と、 を有することを特徴とするトナー補給装置。
8. 【請求項８】 容器本体から封止部材を外部側へ向って
   付勢する付勢部材を有することを特徴とする請求項７に
   記載のトナー補給装置。
9. 【請求項９】 前記封止部材は底部のある筒状であっ
   て、底部側外周に容器本体と外部を連通するための排出
   開口部を有することを特徴とする請求項７又は８に記載
   のトナー補給装置。
10. 【請求項１０】 前記開封部材は封止部材の底部に先端
    を当接することにより封止部材が開封されることを特徴
    とする請求項９に記載のトナー補給装置。
11. 【請求項１１】 前記開封部材は筒状であって前記封止
    部材の底部に当接した状態で開封部材を通じて容器本体
    を外部と連通することを特徴とする請求項９又は１０に
    記載のトナー補給装置。
12. 【請求項１２】 前記開封部材は封止部材が開封部材か
    ら遠のく際封止部材の外部に面する面を清掃する清掃部
    材を有することを特徴とする請求項７から１１の何れか
    １つに記載のトナー補給装置。