JP4397727B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
ここでトナーは極めて微細な粉末であるため、トナー補給作業時には、トナーが飛散しないようにトナー供給容器を画像形成装置本体内の内部に据え置いて、小さな開口部から少量ずつトナーを排出する方式が知られている。
このような方式にあっては、トナーは重力等の作用で自然に排出されるのは困難であり、何らかのトナー搬送手段が必要となる。そしてこのようなトナー搬送手段を備えたトナー補給容器としては、例えば、特許文献1に記載されているようなトナー補給容器がある。このトナー補給容器は全体形状が略円筒形であり、その外周面の一部には比較的小さなトナー排出用の開口が設けられている。また、容器内部には螺旋状のトナー搬送部材が設けられ、容器本体の端部壁面を貫通して容器外部より駆動を受けるような構造になっている。そして、このトナー補給容器は、画像形成装置装置本体内に装着したまま使用され、画像形成装置装置本体側からの駆動によりトナー搬送部材を回転することでトナーを搬送し、開口部から少量ずつトナーを排出するようになっている。
このように、上述したトナー補給容器は、いずれの場合も画像形成装置本体側から、何らかの駆動を受けて、トナー補給容器側の搬送部材や容器本体を駆動させることで、トナーを排出させる構成になっている。
こうした駆動伝達手段としては幾つかの方法があり、例えば、容器本体であるトナーボトルの外周面にギア部を設け、このギアに駆動源に連結された回転する駆動ギアを噛み合わせてトナーボトルを回転駆動させる構成、また、トナーボトルの端面に回転駆動用の突起を設け、この突起を画像形成装置本体からの駆動部に設けた凹み部に係合させて、駆動を伝達する構成、また、逆にトナーボトル端面に突起ではなく凹みを設け、凹み部に対し、画像形成装置本体の駆動部に設けた突起部を係合させて駆動伝達する構成等、種々の駆動伝達方法が提案されている。
そこで、電子写真画像形成プロセスを用いた画像形成装置においては、感光体及び感光体に作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ化して、このカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。このプロセスカートリッジ方式によれば、画像形成装置装置のメンテナンスをサービスマンによらずユーザー自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させる。このようなプロセスカートリッジにおいては、感光体と同軸線上に駆動力受け部を有する画像形成装置本体の駆動源から伝達された駆動力を出力する画像形成装置本体の駆動伝達部と、プロセスカートリッジを画像形成装置本体に装着した際には駆動伝達部と駆動力受け部は係合して画像形成装置本体からプロセスカートリッジを駆動することが可能となる。
しかし、トナーボトルを画像形成装置本体に挿入セットする際、トナーボトル外周面に設けたギア部と画像形成装置本体内の駆動ギア部とを上手く噛み合わせる必要があり、しかも、この作業はユーザー自身が注意して挿入する必要があり、ユーザーの補給操作性の負担を強いられていた。また、ギアとギアとの噛み合わせによりトナーボトルを回転させるため、トナーボトルは回転モーメントにより、軸直角方向にずれようとする力を受け、このため、トナーボトルが浮き上がったり、横ずれして正常な回転ができなくなるおそれがある。このようなずれを防止するために、トナーボトルの周囲を全部包囲して支持する必要があるが、そのようにすると今度はトナーボトルの着脱操作を簡単に行うことができなくなると同時に補給システム自体の構成が複雑化し、コストアップにつながる。
これらの不具合を解消するためにトナーカートリッジの駆動受け部にエラストマーやシリコンなどの抵抗部材を設け、画像形成装置本体の駆動伝達部と圧接させて駆動伝達を行う工夫などがなされている。
着脱動作の繰り返しにより駆動受け部にトナーやホコリなどが付着した場合には画像形成装置本体の駆動伝達部との摩擦力が得られず、駆動が適切に伝達できず、スベリが発生してしまう。
また、シリコンゴムなどは耐久性に乏しく、常に圧接状態で回転方向に力を加え続けると、劣化などが起こることも懸念される。また、トナーによる汚染、高温恒湿、低温低湿下における体積変化や表面状態の変化が大きく圧接状態が変化することも考えられる。
本発明は、前記圧接手段は、前記封止部材と係合したときに前記駆動伝達部側となる面に、該駆動伝達部を圧接する凸部が設けられていることを特徴とする画像形成装置である。
電子写真複写機本体100(以下「装置本体」という)では、原稿101が原稿台ガラス102の上に置かれ、画像情報に応じた光像が露光装置103の複数のミラーMとレンズLnにより、電子写真感光体ドラム104上に結像する。カセット105、106、107、108に積載された記録媒体(以下、「用紙」という。)Pのうち、操作部100aからユーザーが入力した情報もしくは原稿101の紙サイズから最適な用紙をカセット105〜108の用紙サイズ情報から選択する。ここで、記録媒体としては、用紙に限定されずに、例えばOHPシート等適宜選択できる。
そして、給紙・分離装置105A〜108Aにより搬送された1枚の用紙Pを、搬送部109を経由してレジストローラ110まで搬送し、感光体104の回転と、露光装置103のスキャンのタイミングを同期させて搬送する。なお、111、112は転写放電器、分離放電器である。ここで、転写放電器111によって、感光体104上に形成されたトナー像を用紙Pに転写する。そして、分離放電器112によって、トナー像の転写された用紙Pを感光体104から分離する。
この後、搬送部113により搬送された用紙Pは、定着部114において熱と圧により用紙上のトナー像を定着させた後、片面コピーの場合には、排紙反転部115を通過し、排紙ローラ116により排紙トレイ117へ排出される。また、多重コピーの場合には、排紙反転部115のフラッパ118の制御により、再給紙搬送路119、120を経由してレジストローラ110まで搬送された後、片面コピーの場合と同様の経路をたどって排紙トレイ117へ排出される。
また、両面コピーの場合には、用紙Pは排紙反転部115を通り、一度排紙ローラ116により一部が装置外へ排出される。そして、この後、用紙Pの終端がフラッパ118を通過し、排紙ローラ116にまだ挟持されているタイミングでフラッパ118を制御すると共に排紙ローラ116を逆回転させることにより、再度装置内へ搬送される。さらにこの後、再給紙搬送部119、120を経由してレジストローラ110まで搬送された後、片面コピーの場合と同様の経路をたどって排紙トレイ117へ排出される。
なお、クリーニング装置202は、感光体ドラム104に残留しているトナーを除去するためのものである。また、帯電装置203は、感光体104を帯電するためのものである。
なお、容器受け台50を介することなく、トナー補給容器1を直接装置本体100に設置し、又、装置本体100から取り外してもよい。
次に、本発明の実施の形態1に係るトナー補給容器について図4を用いて説明する。
図4は、本実施の形態のトナー補給容器の一例を示す図である。図4(a)は本実施の形態のトナー補給容器の一例を示した斜視図である。また、図4(b)はトナー補給容器の駆動力受け部の構成を示した部分断面図である。
トナー補給容器本体であるトナーボトル1A(以下容器本体又はボトルとも称す)は、略円筒形状に形成され、その一端面のほぼ中央に円筒部より小径の開口部1aが突設されている。前記開口部1aには開口部1aを閉じる封止部材2が設けて有り、この封止部材2がトナーボトル1Aの軸線方向にスライドすることにより、開口部1aの開閉動作を行う構成になっている。前記封止部材2の先端部には磁界発生手段3を設けており、この磁界発生手段3は後述する画像形成装置本体に設けられた圧接手段により、画像形成装置本体内の駆動伝達部表面に圧接し、トナーボトル1Aに回転駆動を伝達する機能を果たす構成になっている。トナーボトル1Aの内部の構成について説明する。
トナーボトル1Aは略円筒形状を有しており、画像形成装置本体内に略水平方向に配置され、装置本体100から回転駆動を受けて、ボトル1Aが回転する構成になっている。そして、このトナーボトル1Aの内面には螺旋状の突起部1cが設けてある。トナーボトル1Aが回転することにより、この螺旋状突起1cに沿ってトナーが軸線方向に搬送され、トナーボトル1A端面に設けた開口部1aからトナーが排出される構成になっている。
本発明の実施の形態におけるトナーボトル1A内部の構成については、トナーボトル1Aが回転することによりトナーが排出するボトル形状であれば、特にその形状や構成について限定するものではない。本発明の主旨はトナーボトル1Aを駆動させることによってトナー排出するトナー補給容器1においてボトル1Aの駆動伝達部に磁界発生手段3を用いたことを特徴としたことであるため、トナーボトル1Aの構成については一般的によく知られているボトル内部に螺旋状の突起1cを形成したものや、その他の構成のものであってもかまわない。
ちなみに、図4にはもっとも一般的な構成である、ボトル内部に螺旋状の突起1cを形成したトナーボトル1Aの例を示した。
ボトル1Aにはボトル1Aの一端面に開口部1aが設けて有り、前記開口部1a内にボトル1Aと一体に設けられた駆動軸1bが開口部1aより突出している。この駆動軸1bは開口部1aのほぼ中心軸線上に位置し、封止部材2に設けた係合穴2aと係合する構成になっている。この駆動軸1bは装置本体100から封止部材2を介して回転駆動力をボトル本体1へ伝達させるためのものであることから、駆動軸1bの断面形状は回転駆動力を伝達可能な四角形状やHカット形状、Dカット形状等の形状になっている。
図5は、封止部材を示す図である。図5(a)は、封止部材の正面図、図5(b)は、(a)のA矢視図、図5(c)は、(a)の正面断面図である。
図5の(a)〜(c)において、2bはトナー補給容器1のトナー排出口である開口部1aを開封可能に封止する封止部である。この封止部2bの外径は開口部1aの内径よりも適当量大きく設定されている。そして、この封止部2bを開口部1aに圧入嵌合することにより、封止部材2は開口部1aを密封する。
ところで、この封止部材2には、駆動軸1bと係合して装置本体100から受けた駆動力を駆動軸1b(図4)に伝達するための駆動力伝達部として係合孔2aを有している。この係合孔2aは封止部2b及び圧接手段係合部2cの形成部分にわたって形成された開口(穴)によって構成されている。ここで、この係合孔2aは駆動軸1bの断面形状に対応した形状を有するとともに、駆動軸1bよりも僅かに大きく形成されている。これにより駆動軸1bは係合孔2aに遊嵌される。
そして、このように駆動軸1bが係合孔2aに遊嵌されることにより、ボトル1Aと封止部材2とは、ボトル1Aの回転方向にはお互いに係止される一方、軸線方向へはお互いに移動自在に構成されるようになっている。これにより、トナー補給容器装着時、後述するように封止部材2とボトル1Aとの離間が可能となり、トナー補給口である開口部1aの開封(開口)が可能となる。
ところで、この係合孔2aと駆動軸1bとの係合長さは、封止部材2とボトル1Aとが離間する際、外れることのない長さを有している。これにより封止部材2がボトル1Aと離間しても、駆動軸1bは封止部材2を介して駆動力を受けることができる。
このような封止部材2はプラスチック等の樹脂を射出成形して製造するのが好ましいが、他の材料及び製造方法であっても、任意に分割、接合しても構わない。また、封止部材2はトナー補給開口部1aに圧入嵌合してこれを密封するために適度な弾性が必要とされる。その材料としては低密度ポリエチレンが最も好ましく、次いでポリプロピレン・ナイロン・高密度ポリエチレン等好ましく利用できる。
次に本発明の特徴を最もよく表す、駆動伝達部の磁界発生手段について、図6を用いて説明する。図6は、磁界発生手段を示す図である。図6の(a)は、本発明の実施の形態1に係る駆動伝達部の拡大斜視図であり、(b)は駆動伝達部の拡大正面図である。図7は、トナー補給容器の収納を示す平面図である。図8は、トナー容器の着脱を示す図である。図9は、装着したトナー補給容器に圧接手段を取り付ける状態を示す図である。図10は、トナー補給容器を装置本体の前面に沿うように収容する形態を示す図である。
図6(a)の封止部材2は、その先端部に磁界発生手段3が設けられており、トナー補給容器1を電子写真画像形成装置本体100に装着すると、前記トナー補給容器1の駆動力受け部と前記画像形成装置本体100の駆動伝達部とを圧接状態とする。画像形成装置本体100に設けられた圧接手段24(図8参照)により、本体駆動部20の先端に設けられた磁性金属製の本体側駆動伝達部30に磁界発生手段3が圧接され、本体駆動部20と前記封止部材2が駆動伝達可能に圧接される(図6(b)、図8(b)参照)。その状態にて本体駆動部20に駆動を与えると前述の要領にて封止部材2を介して駆動が伝達される。
本発明の主旨は駆動の伝達を、駆動源と駆動力受け部間の磁界発生手段の磁力を利用して行うものである。従って、本実施の形態では、容器本体側の封止部材2の先端に磁界発生手段3を設けた例を示したが、例えば磁界発生手段3を本体駆動部20の先端に配置する構成にしても構わないし、本体駆動部及び容器本体側封止部材の先端部両方に磁界発生手段3を配置した構成にしても、本発明の主旨から外れるものではない。
なお、本実施の形態ではもっとも好適な構成である、トナー補給容器側に摩擦抵抗手段を設けた例を示した。
また、本実施の形態のように、片方のみに磁界発生手段を配置した場合には、相手の駆動伝達部を磁界発生手段と略同一形状とすると、僅かな位置ズレでも磁界発生手段の接触面積が減少してしまい、磁界発生手段にかかる単位面積あたりの負荷が増大してしまうため、より好ましくは、相手の駆動伝達部は磁界発生手段を完全に包含でき、位置ずれした際にもカバーできる程度に大きめにしておくと、多少の装着時の位置ずれにも何ら問題なく機能を発揮することができる。
本発明における磁界発生手段3はラバーマグネットのような多少の弾性を有する材質により形成されている。
次に、トナー補給容器の交換方法について説明する。
画像形成のプロセスに伴い、トナー補給容器1内のトナーが略全量消費されると、装置本体100に設けられたトナー補給容器空検知手段(不図示)による検知によって、液晶等の表示手段100b(図2参照)によりユーザーはトナー補給容器1内のトナーが無くなったことを知らされる。
本実施の形態においてはトナー補給容器1の交換はユーザー自身が行ない、その手順は以下の通りである。
まず、図2、図3、図7、図10示すように、閉じられた状態の交換用カバー15を、ヒンジ18を中心に回動させて開く。この交換用カバー15を開く動作に連動して後述するトナー補給部開閉手段により、図8(c)から矢印bと反対方向に容器本体1Aが移動して、それまで容器本体1Aと離間してトナー補給開口部1aを開放する状態にあった封止部材2がトナー補給開口部1aに圧入嵌合され、トナー補給開口部1aが閉口される(図8(b)参照)。続いて、図示されないセンサがスライド部材300の復帰を検知すると圧接手段24が後退する。
次に、ユーザーは、装置本体100に装着されているトナーのなくなったトナー補給容器1を図8(a)に示す矢印a方向と逆方向に引き出し、装置本体100より取り外す。この後、図8(a)に示すようにユーザーは新しいトナー補給容器1を矢印aの向きに装置本体100へと挿入した後(図8(b)参照)、交換用カバー15を閉じる。そして、この交換用カバー15を閉める動作に連動して先ず圧接手段24が封止部材2を係止され、スライド部材300が右行して封止部材2が容器本体1Aから離間され、トナー補給口である開口部1aが開封される(図8(c)参照)。以上が、トナー補給容器の交換手順である。
なお、図10は、トナー補給容器1は、装置本体100の前面に沿うトナー補給容器交換用カバー15を開き、このカバー15に設けた容器本体受台100dに載置した後にヒンジ18を中心にして図10(a)から(b)に示すようにカバー15を閉めると、装置本体100に装着されるものである。トナー補給容器1の取り外しは上記と逆である。
次に図8を用いて本発明におけるトナー補給容器の補給動作について説明する。
図8は本発明におけるトナーボトル1Aを画像形成装置本体内に挿入してトナー補給を行う過程の状態を各段階毎に示した図である。同図においてmは複写機本体内に設けた駆動モータであり、中間ギア21対を介してトナー補給容器側と連結する駆動部20を回転駆動させる構成になっている。前記駆動部20には、前記トナー補給容器側に設けられた磁界発生手段3が圧接する本体側駆動伝達部30が設けてある。ここで、駆動部20は装置本体100に装着された軸受20a(片側のみ示す)に軸方向に移動しないように両端支持された駆動軸20bの先端に駆動伝達部30を固定してある。なお、中間ギア21対の小ギアは駆動モータmの軸に固定され、大ギアは駆動力20bに固定されている。
図8において(a)はトナー容器本体1Aを複写機本体100に挿入させる状態を示した図である。このとき、トナー容器本体1A先端の一端面には開口部1aが設けて有り、前記開口部1aは封止部材2により封止された状態にある。
本発明においては、磁界発生手段の磁力を利用して駆動力を伝達するため、駆動伝達時に確実に伝達が行われるよう、画像形成装置本体の駆動伝達部30にトナー補給容器の駆動力受け部に設けられた磁界発生手段3をある程度圧接する必要があることから、本実施の形態においては、図8、図9に示すような、圧接手段24を設けている。
圧接手段24は図9(c)に示すように、封止部材2の圧接手段係合部2cに係合するための、逆U字型の係合部を有しており、画像形成装置本体内に設けられており、矢印方向c−dに移動可能な構成となっている。トナー補給容器の着脱の際は、前記圧接手段24は、矢印のd方向に位置し、トナー補給容器及びトナー補給容器に嵌合されている封止部材2は着脱自在となっている。また着脱が終了し、トナー補給容器本体1Aが画像形成装置本体100からの駆動を受ける際には、前記圧接手段24が矢印のc方向に移動し、前記トナー補給容器の封止部材2に設けられた圧接手段係合部2cに進入し、封止部材2は係止され、画像形成装置本体100の駆動伝達部との圧接状態を維持するよう、前記駆動伝達部との相対位置は固定される。本実施の形態においては、前記圧接手段24が封止部材2の圧接手段係合部2cに進入する際に、前記圧接手段24が前記圧接手段係合部2cに干渉しないよう、誘い込みのためのC面を封止部材2に設けた構成とした。ここで、圧接手段係合部2cは封止部材2に設けた周方向の溝である。
次に前記圧接手段24の移動機構については、不図示の画像形成装置本体の前カバーの開閉動作に連動させて、前カバーを閉じた時に圧接手段24が矢印c方向におりてきて、前記封止部材2の圧接手段係合部2cに進入し圧接を行い、前カバーを開けると矢印d方向に移動するといった構成にしても構わないし、あるいは別途駆動モーターなどを用いて、独立した圧接動作を行うような構成にしても構わないし、あるいは装置本体の前カバーとの連動動作ではなく、別途手動レバーを設け、これに連動して圧接動作を行うような構成にする、など何れの方法でも構わない。
また、ボトル受けローラ23に、ボトル回転時の偏心をバネ部材などにより吸収できるよう構成しても良い。そのような場合には、駆動部接合時の芯合わせに高い精度が要求されず、補給操作及び本体構成を簡単にすることができる。
また、本発明におけるトナー補給容器には非磁性トナーが用いられているため、磁界発生手段3の表面や磁界発生手段と圧接されることにより磁化した駆動伝達手段30の表面へのトナー付着を抑制できるため、安定し駆動伝達が実現可能である。
次に本発明の実施の形態2としてプロセスカートリッジに適用した場合の例について、以下に説明する。
実施の形態2に係るプロセスカートリッジ及びこれを装着可能な画像形成装置について、図11から図18を参照して具体的に説明する。
ここでは説明の順序として、まず図11から図14を参照してプロセスカートリッジ及びこれを装着して用いる画像形成装置の全体構成を説明し、次に図15から図18を参照してプロセスカートリッジと画像形成装置本体の駆動伝達機構である磁界発生手段の構成について説明する。
図11は、プロセスカートリッジを取り外し可能に装着した画像形成装置の構成模式説明図であり、図12は、プロセスカートリッジの構成模式説明図であり、図13は、プロセスカートリッジの外観斜視図であり、図14は、プロセスカートリッジの装着構成の説明図である。
図11に示す画像形成装置Aは、露光装置103から画像情報に基づいたレーザー光像をドラム形状の電子写真感光体に照射して該感光体に潜像を形成し、この潜像を現像してトナー像を形成する。そして前記トナー像の形成と同期して、記録媒体である用紙Pを給紙カセット31aからピックアップローラ31b及び給送ローラ31c、搬送ローラ対31d、レジストローラ対31e等からなる搬送手段31で搬送し、且つプロセスカートリッジBとしてカートリッジ化された感光体に形成したトナー像を転写手段としての転写ローラ4に電圧印加することによって用紙Pに転写し、その用紙Pをガイド板31fでガイドして定着手段へと搬送する。この定着手段5は駆動ローラ5a及びヒータ5bを内蔵する定着ローラ5cからなり、通過する用紙Pに熱及び圧力を印加して転写トナー像を定着する。そしてこの用紙Pを排出ローラ対31g,31hで搬送し、反転搬送経路を通して排出部6へと排出如く構成している。尚、この画像形成装置Aは、手差しトレイ31i及びローラ31jによって手差し給送も可能となっている。
現像装置10は、トナー収納部10a内のトナーを送り部材10bで送り出し、固定磁石10cを内蔵した現像ローラ10dを回転させると共に、現像ブレード10eによって摩擦帯電電荷を付与したトナー層を現像ローラ10dの表面に形成し、そのトナーを前記潜像に応じて感光体ドラム7へ転移させることによってトナー像を形成して可視像化するものである。そして転写ローラ4に前記トナー像と逆極性の電圧を印加してトナー像を用紙Pに転写した後は、クリーニングブレード11aによって感光体ドラム7に残留したトナーを掻き落とすと共に、スクイシート11bによってすくい取り、除去トナー溜め11cへ集めるクリーニング装置11によって感光体ドラム7上の残留トナーを除去するように構成している。
前記カートリッジ装着手段は、軸14aを中心にして開閉カバー14を開くと、図14に示すように、カートリッジ装着スペースの左右両側面にカートリッジ装着ガイド部材32が対向して取り付けてあり(図14は一方側面のみを図示)、この左右ガイド部材32にはプロセスカートリッジBを挿入するときのガイドとなるガイド部32aが対向して設けてある。このガイド部32aにカートリッジ枠体の長手方向両側に突出形成したボスをガイドさせて挿入し、開閉カバー14を閉じることによってプロセスカートリッジBを画像形成装置Aに装着する。前記プロセスカートリッジBを画像形成装置Aに装着すると、後述するように、カートリッジ側駆動力受け部に設けられた摩擦抵抗手段と本体側駆動伝達部とが圧接し、その摩擦力により、感光体ドラム7等は装置本体から駆動を受けて回転可能となる。
次に画像形成装置本体100からプロセスカートリッBジへの駆動伝達機構である駆動伝達手段の構成について説明する。図15は、駆動伝達手段の外観図である。図16は、駆動伝達手段の断面図である。
図15及び図16に示すように、感光体ドラム7の一方端部には磁界発生手段3が設けてある。
一方、画像形成装置本体側には、本体側駆動伝達部30(磁性部材)が設けてある。この本体側駆動伝達部30は、プロセスカートリッジBを挿入したときの感光体ドラム回転軸線と一致する位置に駆動軸27が配設してある。この駆動軸27はモータ19のピニオンギア33と噛み合う伝達ギア34を介して回転力が伝達され、駆動回転可能となっており、その先端に本体側駆動伝達部30が形成してある。駆動軸27は装置本体13に設けた不図示の軸受により支持されている。
駆動軸27には、図16に示すように、伝達ギア34が固着してあり、この伝達ギア34とピニオンギア33はハス歯ギアで構成している。このハス歯ギアは、駆動軸27を画像形成時の回転方向に回転すると、伝達ギア34に図16の矢印a方向の推力を発生させるような傾斜角の歯を有している。これにより、伝達ギア34と一体的な駆動軸27が感光体ドラム7に向って押し付けられ、駆動軸27の表面に設けた磁性部材である本体駆動伝達部30と感光体ドラム側に設けた磁界発生手段3とが圧接する。
また、このとき感光体ドラム7と本体駆動側の駆動軸27との位置精度をより高めるために図15及び図16に示すように、本体側駆動伝達部30の中心部に位置合せ用センタ30bを設け、前記センタ30bをドラム側磁界発生手段3を設けるフランジ16のセンタ穴3hに嵌合させるような構成をとっても良い。これにより互いの中心軸が正確に合致し、駆動伝達時の圧接不良等が発生することなく、確実で精度の高い回転駆動の伝達が実現できる。特に感光体ドラム等のような高い回転精度を必要とするような駆動伝達部には、こうした構成は有効である。
なお、フランジ16は中空アルミ筒の外周に感光層を有する感光体ドラム7の端部に嵌入固定されている。そして、センタ穴3hと同心である磁界発生手段3にはセンタ穴3hよりも大きな穴があいている。
また、本構成は先に実施の形態1で説明したトナー補給容器の場合に適用しても、もちろん構わないし、その他の駆動伝達部に適用しても何ら構わない。
開閉カバー14には図17(a)に示すように、軸14aを中心にした円弧状の解除部材35が取り付けてあり、この解除部材35の先端部分には図17(b)に示すように、徐々に肉厚となるカム部35aが形成してある。従って、図18に示すように、プロセスカートリッジBを取り外すために開閉カバー14を開くと、カム部35aが装置本体13の壁部36と伝達ギア34の間に入り込み、該伝達ギア34の側面を矢印b方向へ押し出す。これにより、駆動軸27及びその表面に設けた本体側駆動伝達部30は壁部36から引っ込んで感光体ドラム7に設けた磁界発生手段3との圧接が解除され、プロセスカートリッジBの取り外しがスムーズに行われる。
次に、実施の形態2に係るプロセスカートリッジB及び画像形成装置の各部の他例について説明する。
実施の形態2では、プロセスカートリッジBは単色画像を形成するためのものであったが、プロセスカートリッジは単色の画像を形成する場合のみならず、現像装置を複数設け、複数色の画像(例えば2色画像、3色画像或いはフルカラー等)を形成するカートリッジにも好適に適用することが出来る。
また、現像方法としても、公知の2成分磁気ブラシ現像法、カスケード現像法、タッチダウン現像法、クラウド現像法等の種々の現像法を用いることが可能である。
また、感光体としては、感光体ドラムに限定されることなく、例えば次のものが含まれる。まず感光体としては、光導電体が用いられ、光導電体としては例えばアモルファスシリコン、アモルファスセレン、酸化亜鉛、酸化チタン及び有機光導電体(OPC)等が含まれる。また感光体を搭載する形状としては、例えばドラム状、ベルト状等の回転体及びシート状等が含まれる。尚、一般的にはドラム状又はベルト状のものが用いられており、例えばドラムタイプの感光体にあっては、アルミ合金等のシリンダー上に光導電体を蒸着又は塗工等を行ったものである。
帯電装置としてはローラ型以外にも、ブレード型(帯電ブレード)、パッド型、ブロック型、ロッド型、ワイヤ型等のものでも良い。
また、感光体ドラムに残存するトナーのクリーニング方法としても、ブレード、ファーブラシ、磁気ブラシ等を用いてクリーニング手段を構成しても良い。
また、プロセスカートリッジとは、例えば感光体と、少なくともプロセス手段の1つを備えたものである。従って、そのプロセスカートリッジの態様としては、上述した実施の形態のもの以外にも、例えば感光体と帯電装置とを一体的にカートリッジ化し、装置本体に着脱可能にするもの。感光体と現像装置とを一体化的にカートリッジ化し、装置本体に着脱可能にするもの。感光体とクリーニング装置とを一体的にカートリッジ化し、装置本体に着脱可能にするもの。更には、感光体と、上述のプロセス手段の2つ以上のものを組み合わせて一体的にカートリッジ化し、装置本体に着脱可能にするもの等がある。
上述のプロセスカートリッジは、帯電装置、現像装置又はクリーニング装置と感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。または、帯電装置、現像装置、クリーニング装置の少なくとも一つと感光体とを一体的にカートリッジ化して画像形成装置本体に着脱可能とするものである。更に、少なくとも現像装置と感光体とを一体的にカートリッジ化して装置本体に着脱可能とするものである。
更に、上述の実施の形態では画像形成装置としてレーザービームプリンタを例示したが、本発明はこれに限定する必要はなく、例えば電子写真複写機、ファクシミリ装置、或いはワードプロセッサ等の他の画像形成装置に使用することも当然可能である。
1A トナー補給容器本体(容器本体)
1a 開口部
1b 駆動軸
1c 螺旋状突起
1d 後端板
2 封止部材
2a 係合穴
2b 封止部
2c 圧接手段係合部
2c1 側面
2d 位置決め溝
3 磁界発生手段
3h センタ穴
4 転写ローラ
5 定着手段
5a 駆動ローラ
5b ヒータ
5c 定着ローラ
6 排出部
7 感光体(感光体ドラム)
8 帯電ローラ
9 露光開口部
10 現像装置
10a トナー収納部
10b 送り部材
10c 固定磁石
10d 現像ローラ
10e 現像ブレード
11 クリーニング装置
11a クリーニングブレード
11b スクイシート
11c 除去トナー溜め
12a トナー容器
12b 現像フレーム
12c クリーニング枠体
13 装置本体
14 開閉カバー
14a 軸
15 トナー補給容器交換用カバー
16 フランジ
18 ヒンジ
19 モータ
20 本体駆動部
20a 軸受
20b 駆動軸
21 中間ギア
23 ボトル受ローラ
24 圧接手段
24a 付勢部材
24b 凸部
27 駆動軸
30 本体側駆動伝達部(摩擦抵抗手段圧接部)
30a 凹又は凸部
30b 位置合せ用センタ
31 搬送手段
31a 給紙カセット
31b ピックアップローラ
31c 給送ローラ
31d 搬送ローラ対
31e レジストローラ
31f ガイド板
31g、31h 排出ローラ対
31i 手差しトレイ
31j ローラ
32 左右ガイド部材
32a ガイド部
33 ピニオンギア
34 伝達ギア
35 解除部材
35a カム部
36 壁部
50 容器受け台
100 画像形成装置本体
100a 操作部
100b 液晶表示手段
100c 前面カバー
100d 容器本体受け台
101 原稿
102 原稿台ガラス
103 露光装置
104 感光ドラム
105、106、107、108 カセット
105A、106A、107A、108A 給紙・分離装置
109 搬送部
110 レジストローラ
111 転写放電器
112 分離放電器
113 搬送部
114 定着部
115 排紙反転部
116 排紙ローラ
117 排紙トレイ
118 フラッパ
119、120 再給紙搬送路
201 現像装置
201a トナーホッパー
201b 現像器
201c 撹拌部材
201d マグネットローラ
201e 送り部材
201f 現像ローラ
202 クリーニング装置
203 帯電装置
300 スライド部材
A レーザービームプリンター
B プロセスカートリッジ
M ミラー
Ln レンズ
P 用紙
m 駆動モーター
Claims (3)
- 内部に収納されたトナーを開口部から排出するトナー補給容器を着脱可能に保持する容器受け台と、該トナー補給容器に駆動を伝達するための駆動伝達部とを有する画像形成装置において、
前記トナー補給容器の開口部は封止部材で封止され、前記駆動伝達部及び/又は前記封止部材に磁界発生手段が設けられ、前記駆動伝達部と前記封止部材とが連結することで、前記磁界発生手段により前記駆動伝達部からの駆動が前記トナー補給容器本体に伝達され、
前記駆動伝達部と連結した前記封止部材と係合し、前記封止部材を前記駆動伝達部側へ圧接する圧接手段を画像形成装置本体に備える
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記圧接手段はU字形状を有し、前記トナー補給容器の着脱方向と直交する方向から前記圧接手段をスライドすることにより、該圧接手段が前記トナー補給容器の封止部材と係合する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2に記載の画像形成装置において、
前記圧接手段は、前記封止部材と係合したときに前記駆動伝達部側となる面に、該駆動伝達部を圧接する凸部が設けられている
ことを特徴とする画像形成装置。
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