JP2003066673A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2003066673A
JP2003066673A JP2001259887A JP2001259887A JP2003066673A JP 2003066673 A JP2003066673 A JP 2003066673A JP 2001259887 A JP2001259887 A JP 2001259887A JP 2001259887 A JP2001259887 A JP 2001259887A JP 2003066673 A JP2003066673 A JP 2003066673A
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JP
Japan
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transfer belt
intermediate transfer
roller
cleaning roller
residual toner
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Application number
JP2001259887A
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English (en)
Inventor
Shigeyuki Miya
繁行 宮
Yoshihiro Nakayama
善博 中山
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Panasonic System Solutions Japan Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Graphic Communication Systems Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用期間の短長に関わらず、中間転写ベ
ルト上の残留トナーを確実に除去し続けることができる
記録装置を提供すること。 【解決手段】 感光体115上に形成された複数色のト
ナー画像を重ねてカラー画像を形成して記録紙に転写す
る際に中間転写ベルト106を用いる記録装置100に
おいて、中間転写ベルト106上の残留トナーを除去す
るクリーニングローラ107と中間転写ベルト106と
の間に電位差を生じさせるように中間転写ベルト106
の表面電位を調整し、且つ、クリーニングローラ107
と対向する側であって中間転写ベルト106の搬送方向
下流側から中間転写ベルト106に圧力をかける除電ロ
ーラ202を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光体上に形成さ
れた複数色のトナー画像を重ねてカラー画像を形成して
用紙に転写する際に、中間転写ベルトを用いる記録装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の記録装置は、カラー画像
を用紙上に形成するにあたって、感光体上に各色のトナ
ー画像を形成し、この各色のトナー画像を中間転写ベル
ト上に重ねて、1つのカラー画像を形成している。そし
て、このカラー画像を用紙上に転写し、カラー画像を用
紙上に形成している。
【0003】そして、転写後に中間転写ベルト上に残留
トナーが生ずることから、再び感光体のトナー画像を中
間転写ベルトに転写する位置に戻る前に、クリーニング
ローラを配置して残留トナーを除去している。
【0004】このクリーニングローラは、表面電位が
(+)50〜500Vのアルミ製のローラであって、中
間転写ベルトの表面電位との電位差により(−)電位の
残留トナーを引き上げるものである。このクリーニング
ローラが十分に機能するように、このクリーニングロー
ラの中間転写ベルト搬送方向上流側に整電ローラが中間
転写ベルトに接するよう配置されている。この整電ロー
ラは、表面電位が(+)50〜500Vの金属製のロー
ラであって、中間転写ベルト上の残留トナーの電位を
(−)に整える機能を果たしている。これにより、残留
トナーの表面電位が(−)に整えられるので、表面電位
が(+)のクリーニングローラに残留トナーが付着する
ようになる。
【0005】また、クリーニングローラの中間転写ベル
トを介して対向する位置に、除電部材が中間転写ベルト
に接するように配置されている。この除電部材は、中間
転写ベルトに接する面が除電ブラシで構成される一方、
グランドに接地されることにより中間転写ベルトの表面
電位を0Vにしている。これにより、クリーニングロー
ラの表面電位と中間転写ベルトの表面電位との電位差を
確実に広げることで残留トナーをクリーンングローラに
除去させ、クリーニング後に中間転写ベルト上に残留ト
ナーが残らないようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術では、以下のような問題が生じていた。
【0007】即ち、従来の除電部材は、除電ブラシで形
成されているため、経年変化により、中間転写ベルトと
の接触が悪くなる。このため、クリーニングローラの表
面電位と中間転写ベルトの表面電位との電位差を確実に
広げることが困難となり、残留トナーを十分に除去でき
ないという問題が生じていた。
【0008】また、中間転写ベルト自体もその表面が均
一な平面というわけではなく、多少の凸凹が生じる。こ
のことが除電部材と中間転写ベルトとの接触を悪くして
いる。このため、クリーニングローラの表面電位と中間
転写ベルトの表面電位との電位差を確実に広げることが
困難となり、残留トナーを十分に除去できないという問
題が生じていた。
【0009】本発明は、かかる問題点に鑑みて為された
ものであり、使用期間の短長に関わらず、中間転写ベル
ト上の残留トナーを確実に除去し続けることができる記
録装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、感光体上に形
成された複数色のトナー画像を重ねてカラー画像を形成
して用紙に転写する際に中間転写ベルトを用いる記録装
置において、中間転写ベルト上の残留トナーを除去する
クリーニングローラと中間転写ベルトとの間に電位差を
生じさせるように中間転写ベルトの表面電位を調整し、
且つ、クリーニングローラと対向する側であって中間転
写ベルトの搬送方向下流側から中間転写ベルトに圧力を
かける除電ローラを備えるようにしたものである。
【0011】本発明によれば、除電ローラがクリーニン
グローラの近傍で中間転写ベルトの表面を突っ張らせる
ことにより、中間転写ベルトの表面がクリーニングロー
ラの近傍において凸凹のない均一な状態となる。これに
より、クリーニングローラを中間転写ベルトの表面に対
してむらなく接触させることができるので、中間転写ベ
ルト上の残留トナーを確実に除去できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様に係る記録装
置は、感光体から1次転写された複数色のトナー画像を
重ねてカラー画像を形成しこのカラー画像を用紙に2次
転写する中間転写ベルトと、2次転写後の前記中間転写
ベルト上の残留トナーを除去するクリーニングローラ
と、このクリーニングローラと前記中間転写ベルトとの
間に電位差を生じさせるように中間転写ベルトの表面電
位を調整し且つ前記クリーニングローラと対向する側で
あって前記中間転写ベルトの搬送方向下流側から前記中
間転写ベルトに圧をかける除電ローラとを具備し、前記
除電ローラは、前記中間転写ベルトの電位を下げること
ができる距離内で前記クリーニングローラから離間して
配置されている構成を採る。
【0013】この構成によれば、除電ローラを、クリー
ニングローラと対向する側であって中間転写ベルトの搬
送方向下流側から中間転写ベルトに圧をかけるように設
けて、除電ローラがクリーニングローラの近傍で中間転
写ベルトの表面を突っ張らせている。これにより、中間
転写ベルトの表面がクリーニングローラの近傍において
凸凹のない均一な状態となるので、クリーニングローラ
を中間転写ベルトの表面に対してむらなく接触させるこ
とができる。したがって、中間転写ベルト上の残留トナ
ーを確実に除去できる。
【0014】また、除電ローラを、クリーニングローラ
と対向する側であって中間転写ベルの搬送方向下流側か
ら中間転写ベルトに圧をかけるように設けている。これ
により、クリーニングローラと除電ローラとで中間転写
ベルトを直接挟むことはない。したがって、クリーニン
グローラと除電ローラとが挟持する力で中間転写ベルト
が切れるのを防止できる。
【0015】また、除電ローラを、中間転写ベルトの電
位を下げることができる距離内でクリーニングローラか
ら離間して配置している。これにより、除電ローラをク
リーニングローラに直接対向する位置に配置しなくて
も、中間転写ベルトの表面を突っ張らせながら、クリー
ニングローラの近傍において中間転写ベルトの表面電位
を調整できる。したがって、このクリーニングローラと
中間転写ベルトとの間に電位差を確実に設けて、中間転
写ベルト上の残留トナーを確実に除去できる。
【0016】本発明の第2の態様は、第1の態様に係る
記録装置において、前記クリーニングローラと対向する
側であって前記中間転写ベルトの搬送方向上流側から前
記中間転写ベルトに圧をかける第2除電ローラを設けた
構成を採る。
【0017】この構成によれば、クリーニングローラの
前後において除電ローラ及び第2除電ローラが中間転写
ベルトに対して圧をかけている。したがって、その分中
間転写ベルトは、クリーニングローラ近傍で引っ張られ
表面が均一になるので、一層中間転写ベルト上の残留ト
ナーの除去を確実にできる。
【0018】本発明の第3の態様は、第1又は第2の態
様に係る記録装置において、前記除電ローラと前記1次
転写をする1次転写領域との間に前記1次転写領域での
電圧が前記除電ローラの周囲に流れるのを防止する絶縁
部材を前記中間転写ベルトに接するように配置した構成
を採る。
【0019】中間転写ベルトには、その周囲に感光体の
トナー画像を1次転写する1次転写領域、トナー画像を
重ねたカラー画像を用紙に2次転写する2次転写領域、
クリーニング領域がそれぞれあり、各々役割を果たすに
ための電圧が加えられる。そのため、除電ローラを設け
てクリーニングローラ近傍での中間転写ベルトの表面電
位を調整しても、その下流にある前記1次転写領域での
電圧の影響を受けることがある。これにより、クリーニ
ングローラの表面電位と中間転写ベルトの表面電位との
電位差が十分に開かず、残留トナーの除去漏れが生じう
る。
【0020】本発明の第3の態様の構成によれば、除電
ローラと1次転写をする1次転写領域との間に1次転写
領域での電圧が除電ローラの周囲に流れるのを防止する
絶縁部材を中間転写ベルトに接するように配置してい
る。これにより、除電ローラの下流にある1次転写領域
の電圧の影響を遮断するので、クリーニングローラの表
面電位と中間転写ベルトの表面電位との電位差を十分に
確保し、残留トナーを完全に除去できる。
【0021】本発明の第4の態様は、第3の態様に係る
記録装置において、前記中間転写ベルトの内部空間に前
記クリーニングローラで除去した残留トナーを蓄積する
残留トナーボックスを設け、前記絶縁部材は前記除電ロ
ーラより前記中間転写ベルトの搬送方向下流側で前記中
間転写ベルトに触れるように形成された前記残留トナー
ボックスの筐体の表面に設けられた構成を採る。
【0022】この構成によれば、絶縁部材を設けるのに
中間転写ベルトの内部にある残留トナーボックスの筐体
を利用している。このため、絶縁部材を設けるために別
途の板金などの保持部材を設ける必要がないので、部品
点数の増加を押え、低コストを図ることができる。
【0023】以下、本発明の実施の形態にかかる記録装
置について図面を参照して具体的に説明する。
【0024】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る記録装置の構成を示す概略断面図である。
図1に示すように、本記録装置100は、給紙カセット
101が底部に設置されている。記録紙束102から最
上面の記録紙がピックアップローラ103によって、給
紙カセット101から取り出される。給紙カセット10
1から取り出された記録紙は、レジストローラ104へ
渡される。レジストローラ104の先には、転写ユニッ
ト105が設置されている。
【0025】転写ユニット105は、4色の画像が重ね
られる中間転写ベルト106と中間転写ベルト106に
残留したトナーを除去するクリーニングローラ107を
備えるクリーニングユニットとを有し、それらがカバー
108で覆われている。中間転写ベルト106は、半導
電性を有する素材で構成されている。中間転写ベルト1
06が後述するプロセスユニットおよび記録紙と接触す
る部分は、カバー108が開口している。これにより、
中間転写ベルト106が感光体および記録紙に直接接触
する。中間転写ベルト106は、3本のベルト搬送ロー
ラ109によって支持され、図示しない駆動モータによ
り矢印A方向に周回動する。中間転写ベルト106が記
録紙に接触する部分に配置されたベルト搬送ローラ10
9に転写ローラ110が対向して設置されている。
【0026】転写ローラ110は、中間転写ベルト10
6に重ねられたカラー画像を記録紙に転写する。3本の
ベルト搬送ローラ109の内側には、残留トナーボック
ス111が格納されている。残留トナーボックス111
は、クリーニングユニットとパイプを介して接続されて
いる。クリーニングローラ107が中間転写ベルト10
6から除去した残留トナーがパイプを通って残留トナー
ボックス111に収納されるようになっている。このよ
うな、転写ユニット105が本記録装置100に着脱自
在に設けられている。したがって、残留トナーボックス
111が残留トナーで一杯になった場合、転写ユニット
105ごと交換することができる。これにより、残留ト
ナーが漏れて本記録装置100の内部等が汚れてしまう
ことを防止することができる。
【0027】プロセスユニット112が転写ユニット1
05に隣接して設置されている。プロセスユニット11
2は、4色のプロセスカートリッジ113を備える。レ
ーザ駆動装置、ポリゴンミラー等で構成されるLSU1
14によって、カートリッジ毎に設けられた感光体11
5に静電潜像が形成される。イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックの4色のプロセスカートリッジ113によ
って形成されるカラー画像が中間転写ベルト106の同
一位置に重ねられる。転写ローラ110が中間転写ベル
ト106に重ねられた画像を記録紙に転写する。このと
き、中間転写ベルト106と記録紙の先端との位置調整
はレジストローラ104によって行われる。
【0028】カラー画像が転写された記録紙は、転写ユ
ニット105から定着ユニット116へ搬送される。定
着ユニット116は、定着ローラ117および加圧ロー
ラ118と、定着ローラ117に残留したトナーの剥離
性を高めるオイルを塗布するオイル塗布ローラ119と
を備えている。定着ローラ117が記録紙の記録面に熱
を加え、加圧ローラ118が記録紙を定着ローラ117
との間で押圧することにより、記録紙に画像が定着す
る。定着ユニット116の出口に排出ローラ120が設
けられている。
【0029】図2に転写ユニット105の中間転写ベル
ト106周辺の拡大図を示す。図2においては、転写ユ
ニット105内部の残留トナーボックス111を省略し
ている。
【0030】上述のように3本のベルト搬送ローラ10
9に中間転写ベルト106が支持され、図示しない駆動
モータにより中間転写ベルト106が矢印A方向に周回
動する。以下、3本のベルト搬送ローラ109のうち、
図2に示す左方上側に配置されたローラをベルト搬送ロ
ーラ109A、左方下側に配置されたローラをベルト搬
送ローラ109B、右方に配置されたローラをベルト搬
送ローラ109Cと呼ぶものとする。
【0031】プロセスカートリッジ113毎に設けられ
た感光体115は、ベルト搬送ローラ109Aとベルト
搬送ローラ109Bとの間で中間転写ベルト106に接
触する。感光体115が接触する位置に、各感光体11
5に形成された画像が重なるように転写され、中間転写
ベルト106にカラー画像が形成される。以下、この各
感光体115が中間転写ベルト106に接触し、感光体
115に形成された画像が転写される領域を1次転写領
域という。
【0032】中間転写ベルト106に形成されたカラー
画像は、中間転写ベルト106の周回動に従ってベルト
搬送ローラ109Cまで搬送される。そして、転写ロー
ラ110に対向する位置まで到達すると、転写ローラ1
10により引き付けられる。そして、レジストローラ1
04により送り込まれた記録紙に転写される。以下、こ
の転写ローラ110により記録紙にカラー画像が転写さ
れる領域を2次転写領域という。
【0033】2次転写領域より中間転写ベルト106の
搬送方向のわずかに下流側であって、中間転写ベルト1
06の上側に整電ローラ201が配置されている。整電
ローラ201の下流側にクリーニングローラ107が配
置されている。
【0034】クリーニングローラ107は、表面電位が
(+)50〜500Vのアルミ製のローラであって、中
間転写ベルト106の表面電位との電位差により(−)
電位の残留トナーを引き上げるものである。整電ローラ
201は、表面電位が(+)50〜500Vの金属製の
ローラであって、中間転写ベルト106上の残留トナー
の電位を(−)に整える機能を果たしている。これによ
り、表面電位が(+)のクリーニングローラ107が十
分に機能し、中間転写ベルト106上の残留トナーが除
去されるようになる。
【0035】クリーニングローラ107より中間転写ベ
ルト106の搬送方向のわずかに下流側であって、中間
転写ベルト106の内側から除電ローラ202が中間転
写ベルト106に接するように配置されている。
【0036】除電ローラ202は、中間転写ベルト10
6を介してクリーニングローラ107に対して一定の位
置関係を維持し、一定の圧を中間転写ベルト106に与
える役割を果たす。なお、クリーニングローラ107及
び除電ローラ202と詳細な位置関係については後述す
る。
【0037】また、除電ローラ202は、クリーニング
ローラ107と中間転写ベルト106との間に電位差を
生じさせるように中間転写ベルト106の表面電位を調
整する役割を果たす。具体的には除電ローラ202は、
中間転写ベルト106に接する一方、グランドに接地さ
れることにより、中間転写ベルトの表面電位が0Vにな
るように調整している。以下、この除電ローラ202に
より中間転写ベルト106の表面電位が調整され、クリ
ーニングローラ107が中間転写ベルト106上の残留
トナーを除去する領域をクリーニング領域という。
【0038】図3にクリーニングローラ107周辺部材
の位置関係を説明するための図を示す。
【0039】上述のように、除電ローラ202は、クリ
ーニングローラ107より中間転写ベルト106の搬送
方向わずかに下流側に配置されている。具体的には、除
電ローラ202は、中間転写ベルト106の表面電位を
下げることができる距離内でクリーニングローラ107
から離間して配置されている。本実施の形態では、除電
ローラ202は、中間転写ベルト106に接する位置と
クリーニングローラ106が中間転写ベルト106に接
する位置との距離(L)が0.5mm<L<10.0m
mになるように配置されている。
【0040】また、同図に示すように、除電ローラ20
2は、除電ローラ202の前後の中間転写ベルト106
にわずかに高低差を設ける位置に配置されている。具体
的には、ベルト搬送ローラ109Cからクリーニングロ
ーラ107との間における中間転写ベルト106の高さ
をわずかに上方に押し上げる位置に配置されている。ク
リーンングローラ107と除電ローラ202がこのよう
な位置関係を有することで、中間転写ベルト106の表
面が突っ張るようになっている。なお、本実施の形態で
は、除電ローラ202は、上述の中間転写ベルト106
の高低差(X)が0.0mm<X<2.0mmになるよ
うに配置されている。
【0041】このように転写ユニット105において、
クリーニングローラ106と対向する側であって中間転
写ベルト106の搬送方向下流側から中間転写ベルト1
06に圧をかける位置に、除電ローラ202を設けてい
る。このため、除電ローラ202がクリーニングローラ
107の近傍で中間転写ベルト106の表面を突っ張ら
せることにより、中間転写ベルト106の表面がクリー
ニングローラ107の近傍において凸凹のない均一な状
態となる、したがって、クリーニングローラ107を中
間転写ベルト106の表面に対してむらなく接触させる
ことができるので、中間転写ベルト106上の残留トナ
ーを確実に除去することができる。
【0042】また、除電ローラ202を、クリーニング
ローラ107と対向する側であって中間転写ベルト10
6の搬送方向下流側から中間転写ベルト106に圧をか
けるように設けている。このため、クリーニングローラ
107と除電ローラ202とで中間転写ベルト106を
直接挟むことはない。したがって、クリーニングローラ
107と除電ローラ202とが挟持する力で中間転写ベ
ルト106が切れるのを防止することができる。
【0043】さらに、除電ローラ202を、中間転写ベ
ルト106の電位を下げることができる距離内でクリー
ニングローラ107から離間して配置している。これに
より、除電ローラ202をクリーニングローラ107に
直接対向する位置に配置しなくても、中間転写ベルト1
06の表面を突っ張らせながら、クリーニングローラ1
07の近傍において中間転写ベルト106の表面電位を
調整できる。したがって、このクリーニングローラ10
7と中間転写ベルト106との間に電位差を確実に設け
て、中間転写ベルト106上の残留トナーを確実に除去
することができる。
【0044】なお、クリーニング領域より中間転写ベル
ト106の搬送方向わずかに下流側であって、中間転写
ベルト106の内側に絶縁部材としての導電シート20
3が配置されている。この導電シート203は、中間転
写ベルト106の下面に接触する位置に配置されてい
る。
【0045】導電シート203は、1次転写領域におけ
る電圧が除電ローラ202の周囲に流れ込むのを防止す
る役割を果たす。具体的には、導電シート203は、除
電ローラ202と同様に、グランドに接地されると共に
中間転写ベルト106に接することにより、1次転写領
域における電圧が除電ローラ202の周囲に流れ込むの
を防止している。
【0046】中間転写ベルト106は、その周囲に感光
体115のトナー画像を1次転写する1次転写領域、ト
ナー画像を重ねたカラー画像を記録紙に2次転写する2
次転写領域、クリーニング領域がそれぞれあり、各々役
割を果たすにための電圧が加えられる。そのため、除電
ローラ202を設けてクリーニングローラ107近傍で
の中間転写ベルト106の表面電位を調整しても、その
下流にある1次転写領域での電圧の影響を受けることが
ある。これにより、クリーニングローラ107の表面電
位と中間転写ベルト106の表面電位との電位差が十分
に開かず、残留トナーの除去漏れが生じうる。
【0047】本記録装置100によれば、除電ローラ2
02と1次転写をする1次転写領域との間に1次転写領
域での電圧が除電ローラ202の周囲に流れるのを防止
する導電シート203を中間転写ベルト106に接する
ように配置している。これにより、除電ローラ202の
下流にある1次転写領域の電圧の影響を遮断することが
できる。したがって、クリーニングローラ107の表面
電位と中間転写ベルト106の表面電位との電位差を十
分に確保し、残留トナーを完全に除去することができ
る。
【0048】図4に導電シート203を転写ユニット1
05に配置する場合の好適な例を示す。図4において、
導電シート203は、転写ユニット105の内部に収納
される残留トナーボックス111の筐体の表面に設けら
れている。
【0049】このように導電シート203を設けるのに
転写ユニット105の内部にある残留トナーボックス1
11の筐体を利用することにより、導電シート203を
設けるために別途の板金などの保持部材を設ける必要が
ないので、部品点数の増加を押え、低コストを図ること
ができる。
【0050】(実施の形態2)実施の形態1に係る記録
装置100が中間転写ベルト106の表面電位を調整す
ると共に中間転写ベルト106の表面を突っ張らせる除
電ローラを一本備えるのに対し、実施の形態2に係る記
録装置100は、2本の除電ローラを備える点で相違す
る。
【0051】図5は、本発明の実施の形態2に係る記録
装置100が備える転写ユニット105の拡大図であ
る。図5において、図2と同一の符号を付した構成につ
いては同一の機能を有するものとし、説明を省略する。
また、図5においても、図2と同様に残留トナーボック
ス111を省略している。
【0052】図5に示すように、実施の形態2における
転写ユニット105は、クリーニングローラ107の近
傍に2本の除電ローラを備える点で実施の形態1におけ
る転写ユニット105と相違する。実施の形態2におけ
る転写ユニット105は、実施の形態1における除電ロ
ーラ202に加えて第2除電ローラとしての除電ローラ
501を備える。
【0053】除電ローラ501は、クリーニングローラ
107より中間転写ベルト106の搬送方向のわずかに
上流側であって、中間転写ベルト106に内側から接す
るように配置されている。除電ローラ501は、除電ロ
ーラ202と同様、中間転写ベルト106を介してクリ
ーニングローラ107に対して一定の位置関係を維持
し、一定の圧を中間転写ベルト106に与えると共にク
リーニングローラ107と中間転写ベルト106との間
に電位差を生じさせるように中間転写ベルト106の表
面電位を調整する役割を果たす。
【0054】除電ローラ501とクリーニングローラ1
07との位置関係は、中間転写ベルト106の搬送方向
下流側と上流側との違いを除き、除電ローラ202と同
様である。すなわち、除電ローラ202がクリーニング
ローラ107より中間転写ベルト106の搬送方向下流
側で中間転写ベルト106を上方に押し上げていたのに
対し、除電ローラ501は、クリーニングローラ107
より中間転写ベルト106の搬送方向上流側で中間転写
ベルト106を上方に押し上げている。
【0055】また、除電ローラ501は、中間転写ベル
ト106の搬送方向下流側と上流側との違いを除き、ク
リーニングローラ107に対して除電ローラ202と同
様の位置関係で配置されているため、本実施の形態で
は、除電ローラ501が中間転写ベルト106に接する
位置と、クリーニングローラ106が中間転写ベルト1
06に接する位置との距離(L)が0.5mm<L<1
0.0mmになるように配置され、除電ローラ501の
前後の中間転写ベルト106の高低差(X)が0.0m
m<X<2.0mmになるように配置されている。
【0056】本実施の形態の記録装置100によれば、
転写ユニット105において、クリーニングローラ10
7の前後において除電ローラ202及び除電ローラ50
1が中間転写ベルト106に対して圧をかけるので、そ
の分中間転写ベルト106は、クリーニングローラ10
7近傍で突っ張ることとなり、その表面がより均一にな
るので、一層中間転写ベルト106上の残留トナーの確
実に除去することができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ク
リーニングローラと中間転写ベルトとの間に電位差を生
じさせるように中間転写ベルトの表面電位を調整し、且
つ、クリーニングローラと対向する側であって中間転写
ベルトの搬送方向下流側から中間転写ベルトに圧力を与
える除電ローラを備えるようにしたので、使用期間の短
長に関わらず、中間転写ベルト上の残留トナーを確実に
除去し続けることができる記録装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る記録装置の構成を
示す概略断面図
【図2】実施の形態1に係る記録装置が備える転写ユニ
ットの中間転写ベルト周辺の拡大図
【図3】実施の形態1に係る記録装置が備える転写ユニ
ットにおけるクリーニングローラ周辺部材の位置関係の
説明図
【図4】実施の形態1に係る記録装置が備える転写ユニ
ットに導電シートを配置する場合の好適な例を示す図
【図5】本発明の実施の形態2に係る記録装置が備える
転写ユニット周辺の拡大図
【符号の説明】
100 記録装置 105 転写ユニット 106 中間転写ベルト 107 クリーニングローラ 109 ベルト搬送ローラ 110 転写ローラ 111 残留トナーボックス 201 整電ローラ 202 除電ローラ 203 導電シート 501 除電ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H030 AA04 AB02 AD05 BB42 BB53 2H134 GA06 GB02 HA01 HA08 JB01 KB02 KB08 KB20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体から1次転写された複数色のトナ
    ー画像を重ねてカラー画像を形成しこのカラー画像を用
    紙に2次転写する中間転写ベルトと、2次転写後の前記
    中間転写ベルト上の残留トナーを除去するクリーニング
    ローラと、このクリーニングローラと前記中間転写ベル
    トとの間に電位差を生じさせるように中間転写ベルトの
    表面電位を調整し且つ前記クリーニングローラと対向す
    る側であって前記中間転写ベルトの搬送方向下流側から
    前記中間転写ベルトに圧をかける除電ローラとを具備
    し、前記除電ローラは、前記中間転写ベルトの電位を下
    げることができる距離内で前記クリーニングローラから
    離間して配置されていることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記クリーニングローラと対向する側で
    あって前記中間転写ベルトの搬送方向上流側から前記中
    間転写ベルトに圧をかける第2除電ローラを設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記除電ローラと前記1次転写をする1
    次転写領域との間に前記1次転写領域での電圧が前記除
    電ローラの周囲に流れるのを防止する絶縁部材を前記中
    間転写ベルトに接するように配置したことを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記中間転写ベルトの内部空間に前記ク
    リーニングローラで除去した残留トナーを蓄積する残留
    トナーボックスを設け、前記絶縁部材は前記除電ローラ
    より前記中間転写ベルトの搬送方向下流側に前記中間転
    写ベルトに触れるように形成された前記残留トナーボッ
    クスの筐体の表面に設けられたことを特徴とする請求項
    3記載の記録装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011164309A (ja) * 2010-02-08 2011-08-25 Ricoh Co Ltd クリーニング装置、ベルト装置および画像形成装置
JP2013064953A (ja) * 2011-09-20 2013-04-11 Oki Data Corp 現像剤回収装置および画像形成装置
US9128424B2 (en) 2013-06-20 2015-09-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Belt cleaning configuration for an image forming apparatus

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JP2013064953A (ja) * 2011-09-20 2013-04-11 Oki Data Corp 現像剤回収装置および画像形成装置
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