JP2003066224A - カラーフィルタ用顔料組成物及びカラーフィルタ - Google Patents

カラーフィルタ用顔料組成物及びカラーフィルタ

Info

Publication number
JP2003066224A
JP2003066224A JP2001252220A JP2001252220A JP2003066224A JP 2003066224 A JP2003066224 A JP 2003066224A JP 2001252220 A JP2001252220 A JP 2001252220A JP 2001252220 A JP2001252220 A JP 2001252220A JP 2003066224 A JP2003066224 A JP 2003066224A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
pigment
group
color filter
added
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001252220A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3605379B2 (ja
Inventor
Hidehiro Tamadome
秀広 玉留
Yoshinori Kawasaki
義範 川崎
Kunji Kitamura
勲次 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Color Works Ltd
Original Assignee
Sanyo Color Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Color Works Ltd filed Critical Sanyo Color Works Ltd
Priority to JP2001252220A priority Critical patent/JP3605379B2/ja
Publication of JP2003066224A publication Critical patent/JP2003066224A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3605379B2 publication Critical patent/JP3605379B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Filters (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低粘度で流動性、貯蔵安定性に優れ、鮮明、
高透明、高精細で再現性のあるパターンを形成し得るカ
ラーフィルタ用顔料組成物を提供する。 【解決手段】 顔料100重量部に対して、化1の一般
式(1)により表される化合物のジアゾニウム塩1〜1
5重量部を添加して分解処理することにより得られる顔
料組成物である。ここで、一般式(1)に於いて、Qは
それぞれ水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜2の低級
アルキル基若しくは低級アルコキシ基又は水酸基の何れ
かを表し、Wは、化1の下段に示す基から選択される置
換基であり、mは0又は1の整数を表し、A及びBは、
それぞれ独立に−NH−Y−SO3Hで示される基又は
−OH基の何れかであり、ここでYは、エチレン基、フ
ェニレン基及びナフチレン基から選択される基であって
置換基を含むものであってもよい。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー液晶表示装
置、カラー撮像管素子等に用いられるカラーフィルタ用
顔料組成物及びカラーフィルタに関し、より詳細には、
鮮明で、透明性が高く、高精細のカラーフィルタを得る
ことができ、しかも低粘度で流動性、貯蔵安定性に優れ
たカラーフィルタ用顔料組成物と、その組成物を用いて
製造されるカラーフィルタとに関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー液晶表示装置、カラー撮像管素子
等に用いられるカラーフィルタは、一般に、赤色
(R)、緑色(G)及び青色(B)の染料や顔料などの
着色剤を感光性樹脂に溶解又は分散させた塗布液を用
い、フォトレジスト工程により作製されている。フォト
レジスト工程に於いては、スピンコート等により基板に
塗布して着色皮膜が形成された後、フォトマスクを介し
て着色皮膜に放射線を照射して露光部を硬化させ、その
後に現像処理を行って皮膜の未露光部を除去することに
より、所望の画素パターンが形成される。また、カラー
液晶表示装置に於いては、一般的には液晶を駆動するた
めの透明電極がカラーフィルタ上に形成され、更にその
上に液晶を一定方向に配向させるための配向膜が形成さ
れる。このような透明電極及び配向膜を得るためには、
それらの形成時に、通常200℃〜250℃以上の高温
加熱が必要とされている。
【0003】以上のような方法で作成されるカラーフィ
ルタには高い透明性が要求されるので、着色剤として染
料を用いることが考えられる。着色剤として染料を用い
た場合には、染料による樹脂溶液等への溶解・染色が行
われるため、分散安定性が良好で光の透過率が高くな
る。従って、得られるカラーフィルタの光学特性は優れ
たものとなり、再現性ある画素パターンを容易に得るこ
とができる。しかしながら、着色剤として用いられる染
料は耐熱性が不十分なため、染料に合わせて温度設定を
行うと、透明電極及び配向膜の性能を充分確保すること
ができない。また、染料の耐光性が低いために、得られ
るカラーフィルタは屋外の使用には適さないという問題
点がある。
【0004】そこで、近年、耐熱性や耐光性を改善する
ために、染料に代えて顔料が用いられ、特に有機顔料が
好適に用いられるようになっている。しかし、顔料をカ
ラーフィルタ用顔料組成物に使用する場合、感光性樹脂
溶液に対して顔料粒子を分散させて着色することとなる
ため、染料と比較して光の透過率が低くなるという本質
的な問題がある。この点を考慮すれば、鮮明で透明性が
高く、高精細な再現性のある画素パターンの形成が要求
されるカラーフィルタの分野に於いては、一般に、顔料
粒径が数十〜数百ナノメーター(nm)という超微細粒
子の顔料をR、G、Bの各色について使用することが必
要となる。更に、このような超微細粒子を固形分濃度
(顔料分散体中の溶媒を強制的に除去した後の固形分)
20〜50重量%という高濃度で、且つ低粘度の流動
性、貯蔵安定性の良い分散液として設計することが求め
られている。
【0005】このような分散体は、一般的には、R、
G、Bの各顔料と、その顔料に適した顔料誘導体と、高
分子活性剤等からなる分散剤と、感光液に用いられる適
当な有機溶剤との混合物を、ビーズミル、ボールミル、
ホモジナイザー、超音波分散機、三本ロール等の分散・
混練装置を用いて、所定の粒径になるまで多大のエネル
ギーを費やすことにより調製されている。
【0006】しかしながら、目標とする顔料分散体は、
超微細粒子の顔料を高濃度で含有しているため、顔料粒
子間の凝集が非常に起こり易く、従来の分散体を用いて
も抗凝集作用が不十分であり、未だに貯蔵安定性が満足
であるとは言い難い。たとえ貯蔵安定性を満足したとし
ても、超微細粒子を分散させるために多量の分散剤が併
用されているために、これが着色皮膜の基板への密着性
不良や露光・硬化後の現像性不良を起こすなどの悪影響
を及ぼし、所望のパターンを得るのが困難となるという
問題もある。
【0007】更には、分散剤の一成分として配合使用さ
れる顔料誘導体は、カラーフィルタ用顔料分散体の流動
特性付与には必須成分ともいえるものであり、各種のも
のが提案されている。しかし、これらの顔料誘導体は、
使用される有機顔料と化学構造が類似した顔料を母体骨
格とし、側鎖に一定量のスルホン酸、スルホンアミド
基、カルボキシル基等の置換基を導入して得られるもの
であり、その製法は、顔料に反応性基を導入するため
に、一般的には、顔料を濃硫酸、発煙硫酸等に溶解させ
たり、クロロスルホン酸等を作用させるものである。そ
のため、顔料が部分的に分解・変色して色相がダークに
なり、カラーフィルタにとっては鮮明性の点で不利とな
る。また、これら顔料誘導体の粒子は非常に微細で固く
仕上がるため、顔料分散体の調製時に分散のための多く
の機械的エネルギーを要する等の本質的な問題点があ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、カラーフ
ィルタに要求される鮮明で、透明性が高く、高精細で再
現性のある画素パターンを形成するための顔料分散体は
得られておらず、現状では未だ解決すべき問題点を多く
残している。本発明の目的は、このような状況に鑑み、
低粘度で流動性、貯蔵安定性に優れ、鮮明で、透明性が
高く、高精細で再現性のあるパターンを形成することが
できるカラーフィルタ用顔料組成物及びカラーフィルタ
を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく鋭
意研究を重ねた結果、カラーフィルタ用顔料として使用
されているR、G、B顔料のスラリーに、スルホン基を
含有した特定のトリアジン系化合物のジアゾニウム塩の
分解物を所定量処理した顔料が、従来の顔料誘導体の欠
点を解決し、本発明の目的とするカラーフィルタ用顔料
組成物となり得ることを見いだし、本発明を完成させた
ものである。
【0010】即ち、本発明のカラーフィルタ用顔料組成
物は、顔料100重量部に対して、化3の一般式(1)
により表される化合物のジアゾニウム塩1〜15重量部
を添加して分解処理することにより得られることを特徴
とする。
【0011】
【化3】
【0012】化3に於いて、Qはそれぞれ水素原子、ハ
ロゲン原子、炭素数1〜2の低級アルキル基若しくは低
級アルコキシ基又は水酸基の何れかを表し、Wは、化4
に示す基から選択される置換基であり、mは0又は1の
整数を表し、A及びBは、それぞれ独立に−NH−Y−
SO3Hで示される基又は−OH基の何れかであり、こ
こでYは、エチレン基、フェニレン基及びナフチレン基
から選択される基であって置換基を含むものであっても
よい。
【0013】
【化4】
【0014】ここで、A及びBに於ける−NH−Y−S
3Hで示される基と−OH基との比NH−Y−SO3
/OHが1/9より大きいことが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をさらに詳細に説
明する。
【0016】本発明のカラーフィルタ用顔料組成物に於
ける化3の一般式(1)で示される第1級アミン化合物
(以下、「ベース」と称する。)は、それぞれ独立に−
NH−Y−SO3Hで表される基又は−OH基の何れか
であるA及びBを有している。ここで、Yは、エチレン
基、フェニレン基及びナフチレン基から選択される基で
あって置換基を含むものであってもよい。−NH−Y−
SO3Hとして使用される代表的なものとしては、タウ
リン、スルファニル酸、メタニル酸、オルタニル酸、ナ
フチオン酸、トビアス酸、2−アミノフェノール−4−
スルホン酸、2−メトキシアニリン−5−スルホン酸、
4−クロルアニリン−3−スルホン酸、2−ニトロアニ
リン−4−スルホン酸、4B酸(p−トルイジン−m−
スルホン酸)、2B酸(o−クロロ−p−トルイジン−
m−スルホン酸)、C酸(3−アミノ−6−クロロトル
エン−4−スルホン酸)、CB酸(3−アミノ−6−ク
ロロ安息香酸−4−スルホン酸)、ガンマー酸(2−ア
ミノ−8−ナフトール−6−スルホン酸)などが挙げら
れる。
【0017】これらのベースの調製法として、次の
(1)及び(2)で示される2つの方法が代表的なもの
である。ここでは、本発明に於けるベースの1つである
化5に示すベースAを例としてその調製法の概略を示
す。
【0018】
【化5】
【0019】(1)まず、3,3’−ジメトキシ−4,
4’−ジアミノビフェニル1.0モルと塩化シアヌル
1.0を反応させると、化6に示する化合物が得られ
る。
【0020】
【化6】
【0021】次に、この化合物1.0モルとタウリン
1.0モルとを反応させ、残りの1個の塩素を加水分解
するとベースAが1.0モル得られる。
【0022】(2)まず、塩化シアヌル1.0モルとタ
ウリン1.0モルとを反応させると、化7で示す化合物
が1.0モル得られる。
【0023】
【化7】
【0024】次に、この化合物1.0モルと3,3’−
ジメトキシ−4,4’−ジアミノビフェニル1.0モル
とを反応させ、残りの1個の塩素を加水分解するとベー
スA1.0モルが得られる。
【0025】尚、(1)及び(2)で示した方法以外に
も様々な調製法を使用すること可能である。
【0026】更に、このベースAの調製例では、ベース
A1.0モル中に於けるNH2(CH22SO3H(タウ
リン)に由来するSO3H基の導入量は1.0モルであ
ったが、化6の化合物に2.0モルのタウリンを反応さ
せれば、化3に於ける置換基A及びBの両方に−NH
(CH22SO3H基(2.0モル)が導入された最大
量のSO3H基を有するベースが得られる。また、タウ
リンを全く反応させることなく2個の塩素を加水分解す
れば、化3に於ける置換基A及びBの両方に−OHが導
入されたベースが得られる。このように、反応させるタ
ウリンの量を変えることにより、ベース中の−NH(C
22SO3H基の導入量を変更することができる。
【0027】本発明では、化3に示す化合物の1モル
(置換基A及びBの合計は2モル)のうち、−NH(C
22SO3H基の導入量が0.2モルより多いもの、
即ちNH−Y−SO3H/OH>1/9であれば本発明
に使用し得る有効なベースAとなり得る。もし、タウリ
ンの導入量が少なく、この比を1/9以下の小さい値と
したベースでは、その処理量を多くしても本発明の目的
とする着色剤とはなり得ないことがある。そのため、A
及びBに由来する−NH−Y−SO3Hで示される基と
−OH基との比NH−Y−SO3H/OHが1/9より
大きいことが好ましい。
【0028】次に、このようにして得られたベースか
ら、ジアゾニウム塩が調製される。ジアゾニウムの調製
は、水中にベースを分散させ、これを低温で塩酸を用い
て塩素化した後、亜硝酸塩でジアゾ化するという、従来
公知のアゾ顔料合成時にベースに対して行われる一般的
なジアゾ化の処方で行うことができる。
【0029】ベースのジアゾニウム塩の顔料への分解処
理は、次のようにして行うことができる。まず、ベース
のジアゾニウム塩を調製し、次に、そのジアゾニウム塩
を顔料スラリー中に添加し、ジアゾニウム塩の分解条件
(温度×時間の積)で分解を行う。このようにして、顔
料の存在下にジアゾニウム塩を分解することにより、S
3H基を含有した分解物が表面に効果的に吸着した顔
料が得られるものと考えられる。
【0030】この際、ジアゾニウム塩の分解による窒素
ガスが発生すること、処理温度が高くなるに伴って分解
速度が大きくなること、アルカリ側より酸性側の方が分
解速度が大きくなる等の分解特性から、分解処理は、p
Hが約2〜4の酸性側で顔料スラリー濃度を5〜10%
とし、各々のジアゾニウム塩の脱泡作業性に応じた温度
を設定して行う必要がある。本発明のベースのジアゾニ
ウム塩の分解は、70〜90℃で60〜80分程度の条
件で行うことが好ましい。
【0031】また、ジアゾニウム塩の分解処理量は、顔
料100重量部に対して1〜15重量部、好ましくは、
2〜10重量部を処理すればよい。1重量部より少なけ
れば本発明の効果は得られず、逆に、15重量部より多
く処理してもその量に見合った流動性の効果は得られ
ず、また、現像性など画素パターン形成に悪影響を及ぼ
す原因ともなるものである。
【0032】このようなジアゾニウム塩の分解処理は、
上記したようなジアゾニウム塩を分解する系中の雰囲気
で変質しない顔料に対して適用することできる。そのた
め、従来からカラーフィルタ用として使用されている顔
料、例えば、C.I.Pigment Yellow83、同93、同10
9、同110、同128、同129、同138、同13
9、同150、同167、同185、C.I.Pigment Oran
ge34、同43、同71、C.I.Pigment Red122、同
123、同177、同209、同224、同254、同
255、同264、C.I.Pigment Blue15:3、同1
5:6、同60、C.I.Pigment Violet23、C.I.Pigmen
t Green7、同36等に適用することができる。
【0033】このように処理して得られた顔料は、顔料
に流動性付与剤として顔料誘導体を配合した従来の顔料
の流動特性と比較して同等以上の付与効果を示し、更
に、得られた顔料自身は粒子が微細にもかかわらず、処
理前顔料の鮮明性を維持してソフトに仕上がるため、分
散体の製造工程に於いて分散速度が速くなり、製造上有
利となる。
【0034】このように、一般式(1)で示される化合
物のジアゾニウム塩を顔料に分解処理したものが、カラ
ーフィルタ用顔料として有効となる理由は定かではない
が、ジアゾニウム塩の分解過程で生じるOH基とジアゾ
ニウム塩の窒素原子とが水素結合することにより、分解
物が顔料に吸着し、分解物に由来するSO3H基が顔料
表面に効果的に導入され、新規な自己分散型の顔料を生
成したものと推察される。
【0035】カラーフィルタ用としての顔料組成物は、
顔料と分散剤及び感光液に用いられる有機溶剤とを含有
する分散体を、顔料分散体として要求される固形分濃
度、顔料粒径になるように調製し、その分散体の初期粘
度、経時による粘度変化(貯蔵安定性)、顔料粒径の変
化、色度計での光の透過率などの特性値を測定すること
により評価することができる。
【0036】ここで、一般的に感光液に用いられる有機
溶剤としては、例えば、シクロヘキサノン、メチルエチ
ルケトン等のケトン化合物、エチルセロソルブ、ブチル
セロソルブ、メチルセロソルブアセテート、ブチルセロ
ソルブアセテート、エチレングリコールモノプロピルエ
ーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチ
レングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコール
ジメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート、ジエチレングリコールエチルエーテルアセテー
ト、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート
等のアルキレングリコール化合物等が挙げられ、これら
は単独もしくは混合して用いられる。
【0037】更に、一般的に用いられる分散剤として
は、顔料誘導体、高分子系分散剤等の多様なタイブの市
販品を使用することができる。例えば、顔料誘導体とし
ては、アビシア社のソルスパース5000、ソルスパー
ス2200等を、また、高分子系分散剤としては、BY
K社のディスパビック162、ディスパビック163、
ディスパビック180、ディスパビック182、ディス
パビック2050、アビシア社のソルスパース2400
0GR、ソルスパース22000、ソルスパース280
00、楠本化成社のディスパロンDA−234、ディス
パロンDA−325、ディスパロンDA−375、ディ
スパロンDA−725、ディスパロンDA−234、デ
ィスパロンDA−703−50などを例示することがで
きる。これらの分散剤は適宜組み合わせて使用すること
ができる。
【0038】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を挙げ、本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。なお、特に明記しない限り、以下の実施
例、比較例等における部及び%は重量基準で表したもの
である。
【0039】[ベースの製造例] (ベースA)水250部に3,3’−ジメトキシ−4,
4’−ジアミノビフェニル24.4部を加えて分散さ
せ、塩化シアヌル18.5部を加えて30℃で1時間反
応させた。次に、12.5部のタウリンを加えて80℃
で1時間反応させ、化8に示す構造を有するベースA
(NH(CH22SO3H/OH=1/1)を46.0
部得た。
【0040】
【化8】
【0041】(ベースB)水160部に3,3’−ジク
ロロ−4,4’−ジアミノビフェニル25.3部を加え
て分散させ、塩化シアヌル18.5部を加えて20℃で
1時間反応させた。次に、34.6部のスルファニル酸
を加えて90℃で1時間反応させ、化9に示す構造を有
するベースB(NH−ph−SO3H/OH=2/0)
を67.1部得た。
【0042】
【化9】
【0043】(ベースC)水160部に3,3’−ジク
ロロ−4,4’−ジアミノビフェニル25.3部を加え
て分散させ、塩化シアヌル18.5部を加えて20℃で
1時間反応させた。次に、17.3部のスルファニル酸
を加えて90℃で1時間反応させ、化10に示す構造を
有するベースC(NH−ph−SO3H/OH=1/
1)を52.0部得た。
【0044】
【化10】
【0045】(ベースD)水160部に3,3’−ジク
ロロ−4,4’−ジアミノビフェニル25.3部を加え
て分散させ、塩化シアヌル18.5部を加えて20℃で
1時間反応させた。次に、1.8部のスルファニル酸を
加えて90℃で1時間反応させ、化11(a)に示す構
造を有する化合物80%と、同(b)に示す構造を有す
る化合物20%とを含有するベースD(NH−ph−S
3H/OH=1/9)を38.8部得た。
【0046】
【化11】
【0047】(ベースE)水250部に塩化シアヌル1
8.5部とトビアス酸22.3部を加えて20℃で1時
間反応させた。次に、4,4’−ジアミノジフェニルス
ルホン24.8部を加えて90℃で1時間反応させ、化
12に示す構造を有するベースE(NH−naphthylene
−SO3H/OH=1/1)を56.3部得た。
【0048】
【化12】
【0049】[カラーフィルタ用顔料組成物の製造例] (実施例1)ベースA5.0部を水100部に撹拌しな
がら加えて分散させ、17.5%の塩酸水溶液9.7部
を加えて約20分撹拌保持した。その後、氷で10℃以
下に冷却し、10%の亜硝酸ソーダ水溶液12部を加
え、10℃以下で30分撹拌して約130部のジアゾニ
ウム塩を得た。このジアゾニウム塩を、C.I.Pigment Gr
een36の顔料100部を水1600部に分散させたス
ラリー中に加えた。その時のスラリーのpHは2.2で
あった。このスラリーを85℃まで昇温した後、60分
間この温度を保持してジアゾニウム塩を分解処理した。
その後、濾過、水洗、乾燥及び粉砕して、実施例1のカ
ラーフィルタ用顔料組成物101部を得た。
【0050】(実施例2)ベースB3.0部を水50部
に撹拌しながら加えて分散させ、17.5%の塩酸水溶
液3.5部を加えて約20分撹拌保持した。その後、氷
で10℃以下に冷却し、10%の亜硝酸ソーダ水溶液5
部を加え、10℃以下で30分撹拌して約100部のジ
アゾニウム塩を得た。このジアゾニウム塩を、C.I.Pigm
ent Green36の顔料100部を水1600部に分散さ
せたスラリー中に加えた。その時のスラリーのpHは
2.5であった。このスラリーを90℃まで昇温した
後、70分間この温度を保持してジアゾニウム塩を分解
処理した。その後、濾過、水洗、乾燥及び粉砕して、実
施例2のカラーフィルタ用顔料組成物99部を得た。
【0051】(実施例3)ベースE6部を水100部に
撹拌しながら加えて分散させ、17.5%の塩酸水溶液
12部を加えて約20分撹拌保持した。その後、氷で1
0℃以下に冷却し、10%の亜硝酸ソーダ水溶液13部
を加え、10℃以下で30分撹拌して約150部のジア
ゾニウム塩を得た。このジアゾニウム塩を、C.I.Pigmen
t Green36顔料100部を水1600部に分散させた
スラリー中に加えた。その時のスラリーのpHは2.0
であった。このスラリーを80℃まで昇温した後、75
分間この温度を保持してジアゾニウム塩を分解処理し
た。その後、濾過、水洗、乾燥及び粉砕して、実施例3
のカラーフィルタ用顔料組成物102部を得た。
【0052】(比較例1)実施例1、実施例2及び実施
例3で使用したC.I.Pigment Green36の未処理顔料を
そのまま使用した。
【0053】(実施例4)ベースA10部を水200部
に撹拌しながら加えて分散させ、17.5%の塩酸水溶
液20部を加えて約20分撹拌保持した。その後、氷で
10℃以下に冷却し、10%の亜硝酸ソーダ水溶液23
部を加え、10℃以下で30分撹拌して約200部のジ
アゾニウム塩を得た。このジアゾニウム塩を、C.I.Pigm
ent Red177の顔料100部を水1500部に分散さ
せたスラリー中に加えた。その時のスラリーのpHは
2.0であった。このスラリーを85℃まで昇温した
後、60分間この温度を保持してジアゾニウム塩を分解
処理した。その後、濾過、水洗、乾燥及び粉砕して、実
施例4のカラーフィルタ用顔料組成物100部を得た。
【0054】(実施例5)ベースE8部を水120部に
撹拌しながら加えて分散させ、17.5%の塩酸水溶液
16部を加えて約20分撹拌保持した。その後、氷で1
0℃以下に冷却し、10%の亜硝酸ソーダ水溶液17部
を加え、10℃以下で30分撹拌して約170部のジア
ゾニウム塩を得た。このジアゾニウム塩を、C.I.Pigmen
t Red177の顔料100部を水1500部に分散させ
たスラリー中に加えた。その時のスラリーのpHは2.
0であった。このスラリーを80℃まで昇温した後、7
5分間この温度を保持してジアゾニウム塩を分解処理し
た。その後、濾過、水洗、乾燥及び粉砕して、実施例5
のカラーフィルタ用顔料組成物101部を得た。
【0055】(比較例2)実施例4及び実施例5で使用
したC.I.Pigment Red177の未処理顔料をそのまま使
用した。
【0056】(実施例6)ベースA12部を水200部
に撹拌しながら加えて分散させ、17.5%の塩酸水溶
液24部を加えて約20分撹拌保持した。その後、氷で
10℃以下に冷却した液中に10%の亜硝酸ソーダ水溶
液28部を加え、10℃以下で30分撹拌して約25O
部のジアゾニウム塩を得た。このジアゾニウム塩を、C.
I.PigmentRed254の顔料100部を水1500部に分
散させたスラリー中に加えた。その時のスラリーのpH
は2.0であった。このスラリーを85℃まで昇温した
後、60分間この温度を保持してジアゾニウム塩を分解
処理した。その後、濾過、水洗、乾燥及び粉砕して、実
施例6のカラーフィルタ用顔料組成物105部を得た。
【0057】(実施例7)ベースC7部を水100部に
撹拌しながら加えて分散させ、17.5%の塩酸水溶液
11部を加えて約20分撹拌保持した。その後、氷で1
0℃以下に冷却した液中に10%の亜硝酸ソーダ水溶液
14部を加え、10℃以下で30分撹拌して約130部
のジアゾニウム塩を得た。このジアゾニウム塩を、C.I.
Pigment Red254の顔料100部を水1500部に分
散させたスラリー中に加えた。その時のスラリーのpH
は2.5であった。このスラリーを90℃まで昇温した
後、70分間この温度を保持してジアゾニウム塩を分解
処理した。その後、濾過、水洗、乾燥及び粉砕して、実
施例7のカラーフィルタ用顔料組成物99部を得た。
【0058】(実施例8)ベースD15部を水400部
に撹拌しながら加えて分散させ、17.5%の塩酸水溶
液30部を加えて約20分撹拌保持した。その後、氷で
10℃以下に冷却した液中に10%の亜硝酸ソーダ水溶
液40部を加え、10℃以下で30分撹拌して約400
部のジアゾニウム塩を得た。このジアゾニウム塩を、C.
I.PigmentRed254の顔料100部を水1500部に分
散させたスラリー中に加えた。その時のスラリーのpH
は2.4であった。このスラリーを70℃まで昇温した
後、60分間この温度を保持してジアゾニウム塩を分解
処理した。その後、濾過、水洗、乾燥及び粉砕して、実
施例8のカラーフィルタ用顔料組成物106部を得た。
【0059】(比較例3)実施例6、実施例7及び実施
例8で使用したC.I.Pigment Red254の未処理顔料を
そのまま使用した。
【0060】(実施例9)ベースC7部を水100部に
撹拌しながら加えて分散させ、17.5%の塩酸水溶液
11部を加えて約20分撹拌保持した。その後、氷で1
0℃以下に冷却した液中に10%の亜硝酸ソーダ水溶液
14部を加え、10℃以下で30分撹拌して約130部
のジアゾニウム塩を得た。このジアゾニウム塩を、C.I.
Pigment Orange43の顔料100部を水1500部に分
散させたスラリー中に加えた。その時のスラリーのpH
は2.5であった。このスラリーを90℃まで昇温した
後、70分間この温度を保持してジアゾニウム塩を分解
処理した。その後、濾過、水洗、乾燥及び粉砕して、実
施例9のカラーフィルタ用顔料組成物100部を得た。
【0061】(実施例10)ベースD15部を水500
部に撹拌しながら加えて分散させ、17.5%の塩酸水
溶液30部を加えて約20分撹拌保持した。その後、氷
で10℃以下に冷却した液中に10%の亜硝酸ソーダ水
溶液40部を加え、10℃以下で30分撹拌して約40
0部のジアゾニウム塩を得た。このジアゾニウム塩を、
C.I.PigmentOrange43顔料100部を水1500部に
分散させたスラリー中に加えた。その時のスラリーのp
Hは2.2であった。このスラリーを70℃まで昇温し
た後、80分間この温度を保持してジアゾニウム塩を分
解処理した。その後、濾過、水洗、乾燥及び粉砕して、
実施例10のカラーフィルタ用顔料組成物104部を得
た。
【0062】(比較例4)実施例9及び実施例10で使
用したC.I.Pigment Orange43の未処理顔料をそのまま
使用した。
【0063】(実施例11)ベースB5部を水100部
に撹拌しながら加えて分散させ、17.5%の塩酸水溶
液6部を加えて約20分撹拌保持した。その後、氷で1
0℃以下に冷却した液中に10%の亜硝酸ソーダ水溶液
8部を加え、10℃以下で30分撹拌して約100部の
ジアゾニウム塩を得た。このジアゾニウム塩を、C.I.Pi
gment Blue15:6顔料100部を水1800部に分散
させたスラリー中に加えた。その時のスラリーのpHは
2.3であった。このスラリーを90℃まで昇温した
後、70分間この温度を保持してジアゾニウム塩を分解
処理した。その後、濾過、水洗、乾燥及び粉砕して、実
施例11のカラーフィルタ用顔料組成物103部を得
た。
【0064】(実施例12)ベースC8部を水100部
に撹拌しながら加えて分散させ、17.5%の塩酸水溶
液13部を加えて約20分撹拌保持した。その後、氷で
10℃以下に冷却した液中に10%の亜硝酸ソーダ水溶
液16部を加え、10℃以下で30分撹拌して約130
部のジアゾニウム塩を得た。このジアゾニウム塩を、C.
I.Pigment Blue15:6顔料100部を水1500部に
分散させたスラリー中に加えた。その時のスラリーのp
Hは2.3であった。このスラリーを90℃まで昇温し
た後、70分間この温度を保持してジアゾニウム塩を分
解処理した。その後、濾過、水洗、乾燥及び粉砕して、
実施例12のカラーフィルタ用顔料組成物105部を得
た。
【0065】(比較例5)実施例11及び実施例12で
使用したC.I.Pigment Blue15:6の未処理顔料をその
まま使用した。
【0066】(実施例13)ベースB5部を水100部
に撹拌しながら加えて分散させ、17.5%の塩酸水溶
液6部を加えて約20分撹拌保持した。その後、氷で1
0℃以下に冷却した液中に10%の亜硝酸ソーダ水溶液
8部を加え、10℃以下で30分撹拌して約100部の
ジアゾニウム塩を得た。このジアゾニウム塩を、C.I.Pi
gment Yellow150顔料100部を水1800部に分散
させたスラリー中に加えた。その時のスラリーのpHは
2.3であった。このスラリーを90℃まで昇温した
後、70分間この温度を保持してジアゾニウム塩を分解
処理した。その後、濾過、水洗、乾燥及び粉砕して、実
施例13のカラーフィルタ用顔料組成物103部を得
た。
【0067】(実施例14)ベースE10部を水120
部に撹拌しながら加えて分散させ、17.5%の塩酸水
溶液16部を加えて約20分撹拌保持した。その後、氷
で10℃以下に冷却した液中に10%の亜硝酸ソーダ水
溶液20部を加え、10℃以下で30分撹拌して約25
0部のジアゾニウム塩を得た。このジアゾニウム塩を、
C.I.PigmentYellow150顔料100部を水1500部
に分散させたスラリー中に加えた。その時のスラリーの
pHは2.1であった。このスラリーを80℃まで昇温
した後、75分間この温度を保持してジアゾニウム塩を
分解処理した。その後、濾過、水洗、乾燥及び粉砕し
て、実施例14のカラーフィルタ用顔料組成物104部
を得た。
【0068】(比較例6)実施例13及び実施例14で
使用したC.I.Pigment Yellow150の未処理顔料をその
まま使用した。
【0069】[顔料分散体の調製、試験及び評価]以上
のようにして調製したカラーフィルタ用顔料組成物を用
い、以下のようにして顔料分散体を調製し、顔料粒径、
粘度、粘度変化率(%)、色特性(Y、x、y)の試験
及び評価を行った。
【0070】(顔料分散体の調製)表1、表2及び表3
に示した顔料分散体組成物100gとジルコニアビーズ
400gを容器に仕込み、2000rpmで2時間サン
ドミル分散した。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
【0073】
【表3】
【0074】(顔料分散体の試験、評価法) <顔料粒径>顔料分散体を、有機溶剤プロピレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテートで約1万倍に稀釈
し、光散乱法粒度分布測定装置(大塚電子(株)製、商
品名:LPA−3100型)を用いて平均粒径(単位:
nm)を測定した。
【0075】<粘度>顔料分散体を樹脂製の密閉容器に
入れ、25℃の恒温水槽中で30分静置した後、粘度に
応じて、E型粘度計((株)トキメック製、商品名:E
LD−60型)又はB型粘度計((株)トキメック製、
商品名:BL型、30rpm値)を用いて測定し、この
測定値を初期粘度(ηi、単位:mPa・s)とした。
次に、初期粘度を測定後、その試料を恒温槽中に40℃
で1週間保持して経時安定性の促進を行い、初期粘度の
測定と同様にして粘度を測定し、経時粘度(ηt、単
位:mPa・s)とした。粘度変化率は、以下の式によ
り計算し、顔料分散体の安定性の指標とした。
【0076】粘度上昇率(%)=[{(ηt−ηi)/
ηi}×100]。
【0077】<色特性(Y、x、y)>顔料分散体とア
クリル可溶性樹脂(メタクリル酸/ベンジルメタクリレ
ート/2−ヒドロキシエチルメタクリレート系コポリマ
ー、Mw=28000)及びPMA(プロピレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテート)溶剤で、顔料/樹
脂分=1/2となるように分散体を調製後、ガラス基板
にスピンコーター(ミカサ(株)製、商品名:1H−D
X2型)を用いて、膜厚が1.5μmとなるようにスピ
ンコーターの回転数を調整して塗工を行うことにより、
試料を作成した。これを分光色彩計(ミノルタ(株)
製、商品名:CM3700d型)を用いて標準光源C、
視野角2度で色度を測定し、CIE標準表色系の(Y、
x、y)で透過率を求めた。この時、Yellow、Orange及
びRedの場合は色度座標xを、Green、Blueの場合は色度
座標yを一定値にした時のY値を表示した。
【0078】以上の試験結果を表1、表2及び表3に併
せて示した。
【0079】表1では、C.I.Pigment Green36及びC.
I.Pigment Red177顔料について、従来の、顔料、顔
料誘導体、高分子分散剤及び溶剤から成る系の分散体で
ある比較例1及び比較例2と、顔料組成物、高分子分散
剤及び溶剤から成る分散体の系である実施例1〜実施例
3及び実施例4〜実施例5をと対比して、その特性値を
比較した。
【0080】その結果、カラーフィルタ用顔料分散体と
して要求される顔料粒径、流動性、貯蔵安定性及び透明
性に於いて、共に比較例より実施例の方が良好な値を示
し、従来からの顔料分散体よりも本発明のジアゾニウム
塩を分解物処理した顔料を使用した分散体の方がバラン
ス良くその品質が向上していることが分かる。
【0081】表2に於いては、C.I.Pigment Red254
及びC.I.Pigment Orange43顔料について、また、表3
に於いては、C.I.Pigment Blue15:6及びC.I.Pigmen
t Yellow150顔料について、表1と同様にその特性値
を比較したが、同様に本発明のジアゾニウム塩を分解物
処理した顔料を使用した分散体の方が、顔料粒径、流動
性、貯蔵安定性及び透明性に於いてバランス良くその品
質が向上していることが分かる。
【0082】また、各実施例の顔料分散体を用いてカラ
ーフィルタを作製したところ、鮮明、高透明、高精細で
再現性のあるパターンを有するカラーフィルタが得られ
た。
【0083】
【発明の効果】本発明のカラーフィルタ用顔料組成物
は、顔料に対してジアゾニウム塩を添加し分解処理が行
われているので、透明で、流動性及び貯蔵安定性に優れ
た低粘度の顔料分散体が得られる。従って、本発明のカ
ラーフィルタ用顔料組成物を用いれば鮮明、高透明、高
精細で再現性のあるパターンを有するカラーフィルタが
得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 勲次 兵庫県姫路市延末81番地 山陽色素株式会 社内 Fターム(参考) 2H048 BA02 BA45 BA48 BB02 BB42 BB46 2H091 FA02Y FB06 LA03 LA15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料100重量部に対して、化1の一般
    式(1)により表される化合物のジアゾニウム塩1〜1
    5重量部を添加して分解処理することにより得られるカ
    ラーフィルタ用顔料組成物。 【化1】 (化1に於いて、Qはそれぞれ水素原子、ハロゲン原
    子、炭素数1〜2の低級アルキル基若しくは低級アルコ
    キシ基又は水酸基の何れかを表し、Wは、化2に示す基
    から選択される置換基であり、mは0又は1の整数を表
    し、A及びBは、それぞれ独立に−NH−Y−SO3
    で示される基又は−OH基の何れかであり、ここでY
    は、エチレン基、フェニレン基及びナフチレン基から選
    択される基であって置換基を含むものであってもよ
    い。) 【化2】
  2. 【請求項2】 A及びBに於ける−NH−Y−SO3
    で示される基と−OH基との比NH−Y−SO3H/O
    Hが1/9より大きいことを特徴とする請求項1記載の
    カラーフィルタ用顔料組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のカラーフィルタ用
    顔料組成物を用いたカラーフィルタ。
JP2001252220A 2001-08-23 2001-08-23 カラーフィルタ用顔料組成物及びカラーフィルタ Expired - Fee Related JP3605379B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001252220A JP3605379B2 (ja) 2001-08-23 2001-08-23 カラーフィルタ用顔料組成物及びカラーフィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001252220A JP3605379B2 (ja) 2001-08-23 2001-08-23 カラーフィルタ用顔料組成物及びカラーフィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003066224A true JP2003066224A (ja) 2003-03-05
JP3605379B2 JP3605379B2 (ja) 2004-12-22

Family

ID=19080731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001252220A Expired - Fee Related JP3605379B2 (ja) 2001-08-23 2001-08-23 カラーフィルタ用顔料組成物及びカラーフィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3605379B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1944339A2 (en) 2006-11-02 2008-07-16 Dainichiseika Color & Chemicals Mfg. Co., Ltd. Pigment compositions, colored compositions making use of the pigment compositions, and color filters
JP2013047825A (ja) * 2006-11-02 2013-03-07 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd カラーフィルター画素形成用塗布液およびカラーフィルター
JP2015145497A (ja) * 2007-08-23 2015-08-13 センシエント カラーズ エルエルシー 自己分散型顔料ならびにその製造方法および使用
TWI557189B (zh) * 2009-07-31 2016-11-11 山陽色素股份有限公司 微細顏料組成物及其製造方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0673302A (ja) * 1992-08-27 1994-03-15 Sanyo Shikiso Kk 顔料分散剤
JPH07126546A (ja) * 1993-11-06 1995-05-16 Sanyo Shikiso Kk 顔料分散剤
JPH07207179A (ja) * 1994-01-11 1995-08-08 Sanyo Shikiso Kk 顔料分散剤および顔料組成物
JPH09122470A (ja) * 1995-10-28 1997-05-13 Sanyo Shikiso Kk 顔料分散剤
JPH10265697A (ja) * 1997-03-24 1998-10-06 Toyo Ink Mfg Co Ltd 顔料分散剤、及びそれを含有する顔料組成物、顔料分散体、並びに塗料組成物

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0673302A (ja) * 1992-08-27 1994-03-15 Sanyo Shikiso Kk 顔料分散剤
JPH07126546A (ja) * 1993-11-06 1995-05-16 Sanyo Shikiso Kk 顔料分散剤
JPH07207179A (ja) * 1994-01-11 1995-08-08 Sanyo Shikiso Kk 顔料分散剤および顔料組成物
JPH09122470A (ja) * 1995-10-28 1997-05-13 Sanyo Shikiso Kk 顔料分散剤
JPH10265697A (ja) * 1997-03-24 1998-10-06 Toyo Ink Mfg Co Ltd 顔料分散剤、及びそれを含有する顔料組成物、顔料分散体、並びに塗料組成物

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1944339A2 (en) 2006-11-02 2008-07-16 Dainichiseika Color & Chemicals Mfg. Co., Ltd. Pigment compositions, colored compositions making use of the pigment compositions, and color filters
US7655087B2 (en) 2006-11-02 2010-02-02 Dainichiseika Color & Chemicals Mfg. Co., Ltd. Pigment compositions, colored compositions making use of the pigment compositions, and color filters
US7828891B2 (en) 2006-11-02 2010-11-09 Dainichiseika Color & Chemicals Mfg. Co., Ltd. Pigment compositions, colored compositions making use of the pigment compositions, and color filters
JP2013047825A (ja) * 2006-11-02 2013-03-07 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd カラーフィルター画素形成用塗布液およびカラーフィルター
JP2015145497A (ja) * 2007-08-23 2015-08-13 センシエント カラーズ エルエルシー 自己分散型顔料ならびにその製造方法および使用
TWI557189B (zh) * 2009-07-31 2016-11-11 山陽色素股份有限公司 微細顏料組成物及其製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3605379B2 (ja) 2004-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI247139B (en) Blue colored composition for a color filter and color filter
TWI392708B (zh) 顏料分散劑及其使用
KR100938967B1 (ko) 안료 분산제 및 그 사용
CN103926641B (zh) 滤色器用着色组合物及滤色器
JP5577647B2 (ja) カラーフィルタ用着色組成物、及びカラーフィルタ
CN105612440B (zh) 彩色滤光片用红色颜料分散抗蚀剂组合物
KR100303697B1 (ko) 안료분산제,안료분산액,및칼라필터용안료분산액
JP5521451B2 (ja) 着色組成物、カラーフィルタ用感光性着色組成物およびカラーフィルタ
JP3268748B2 (ja) 顔料の分散剤、顔料分散液、カラーフイルター用顔料分散液
CN109423064A (zh) 偶氮颜料、彩色滤光片用着色剂、彩色滤光片用着色组合物以及彩色滤光片
JP4670526B2 (ja) カラーフィルタ用緑色着色組成物およびカラーフィルタ
TWI395797B (zh) 畫素形成用著色劑及其使用
JP2002179976A (ja) 顔料分散組成物、それを用いた着色感光性組成物及びカラーフィルタ
JP2003176424A (ja) 緑色着色剤組成物及びカラーフィルター
JP4870459B2 (ja) 顔料分散剤およびその使用
JP4481439B2 (ja) カラーフィルター用緑色顔料分散物
JP3595291B2 (ja) カラーフィルタ用顔料組成物及びカラーフィルタ
JP2003066224A (ja) カラーフィルタ用顔料組成物及びカラーフィルタ
JP3954863B2 (ja) カラーフィルタ用赤色系顔料分散レジスト組成物
EP1510556A1 (en) Dispersants for organic pigments
JP2008209804A (ja) カラーフィルタ用赤色着色組成物およびカラーフィルタ
JP2002121456A (ja) 顔料分散液、着色剤組成物、およびカラーフィルター
JP2007041330A (ja) カラーフィルター用緑色顔料組成物
JP4602029B2 (ja) カラーフィルター用着色塗布液
JP6848610B2 (ja) 化合物、該化合物を含む顔料分散剤、着色組成物及びカラーフィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040907

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041001

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071008

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees