JP2003065849A - 色変化表示体 - Google Patents

色変化表示体

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JP2003065849A
JP2003065849A JP2001250164A JP2001250164A JP2003065849A JP 2003065849 A JP2003065849 A JP 2003065849A JP 2001250164 A JP2001250164 A JP 2001250164A JP 2001250164 A JP2001250164 A JP 2001250164A JP 2003065849 A JP2003065849 A JP 2003065849A
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photochromic
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resin
color change
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JP2001250164A
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Saburo Oba
三郎 大場
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線が強いことを視覚的に認識させる色変
化表示体を提供する。 【解決手段】 色変化表示体はその一部領域に有機フォ
トクロミック物質を含むフォトクロミック性粒状物が混
入されており、紫外線が強い環境下においたとき部分的
に変色し、変色しない部分との色の対比により紫外線が
強いことを視覚的に認識させる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001 】 【発明の属する技術分野】本発明は紫外線が強い環境化
下においたとき変色して紫外線が強いことを視覚的に認
識させる色変化表示体に関する。 【0002】 【従来の技術】太陽光線に含まれる紫外線は皮膚に有害
であり特に300nm以下の光は皮膚に特に有害である
ことは知られている。そのため日中は日傘を差して外出
したり、或いは安息香酸誘導体、ケイ皮酸誘導体、クマ
リン誘導体等を含む日焼け止めを皮膚に塗布したりして
いる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】日常は太陽が輝ってい
て暑いということを体感しても、また紫外線が有害であ
ることは分かっていても常にそのことを認識して行動し
ているわけではない。そのため太陽が輝っているところ
を日傘を差さないで長時間歩いたり或いは日焼け止めを
皮膚に塗布しないで海水浴にいったりしてしまうことが
ある。 【0004】本発明の目的は、紫外線が強いことを視覚
的に認識させる色変化表示体を提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上記の課題を解決するもので、透明なプラスチック
成形品の一部領域に有機フォトクロミック物質が混入さ
れており、紫外線が強い環境下においたとき部分的に変
色し、変色しない部分との色の対比により紫外線が強い
ことを視覚的に認識させることを特徴とする色変化表示
体を要旨とする。 【0006】本発明の色表示体を外出時に携帯し日光に
曝して色が変化するのを見て紫外線が強いことを視覚的
に認識して日傘を差すとか或いは幼児をうば車に乗せて
いるときは幌で覆いをする等の対策を取ることができ
る。 【0007】 【発明の実施の形態】図1は本発明の色変化表示体の実
施態様を示す。この色変化表示体1は人が手足を広げた
形を模したプラスチック成形体2であって、該成形品2
の一部領域3に有機フォトクロミック物質を含むフォト
クロミック性粒状物4が混入されており、紫外線が強い
環境下においたとき部分的に変色し、変色しない部分と
の色の対比により紫外線が強いことを視覚的に認識させ
るものである。尚、図1において5はフォトクロミック
性粒状物4を含まない部分を示す。 【0008】図2に示すように、色変化表示体1を日光
があたるところにおいたときフォトクロミック性粒状物
4を含む領域3は変色し、フォトクロミック性粒状物4
を含まない部分5は変色しないので変色した部分と変色
しない部分の色の対比により紫外線が強いことを視覚的
に認識することができる。尚、図1、図2においてフォ
トクロミック性粒状物4を見えるように書いているが実
際にはフォトクロミック性粒子は透明であり視認できな
い。 【0009】本発明においてフォトクロミック性粒状物
は有機フォトクロミック物質並びに分子量200以上の
アルコール及び/又は分子量300以上のエステルを熱
硬化性樹脂と混合して粒状化し、得られる粒状物を親水
性高分子化合物で被覆してなるものである。このフォト
クロミック性粒状物を、ワックス中に実質的に均一に分
散させてプラスチック用フォトクロミック性マスターバ
ッチを形成する。このマスターバッチを成形用プラスチ
ックと混合し、成形することによりフォトクロミック性
成形品を得ることができる。ここにおいて成形用プラス
チックとしては公知のものを適用することができ、例え
ば、スチレン樹脂、オレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、
ポリメタクリル酸メチル、ポリフェニレンオキシド、ポ
リアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、塩化ビ
ニリデン樹脂、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑
性樹脂等を挙げることができる。 【0010】本発明において使用する有機フォトクロミ
ック物質としては、公知のものが使用でき、例えば
1′,3′,3′−トリメチルスピロ(2H− 1−ベン
ゾピラン−2,2′−インドリン)、1′,3′,3′
−トリメチルスピロ−8−ニトロ( 2H− 1−ベンゾピ
ラン−2,2′−インドリン)、1′,3′,3′−ト
リメチル− 6−ヒドロキシスピロ−(2H−1−ベンゾ
ピラン−2,2′−インドリン)、1,3,3−トリメ
チルスピロ[インドリノ−2,3′−(3H)ナフト
(2,1−b)(1,4)−オキサジン]、5−メトキ
シ−1,3,3−トリメチルスピロ[インドリノ−2,
3′−(3H)ナフト(2,1−b)(1,4)−オキ
サジン]、5−クロル−1,3,3−トリメチルスピロ
[インドリノ−2,3′−(3H)ナフト(2,1−
b)(1,4)−オキサジン]等のスピロピラン系化合
物及びスピロナフトオキサジン系化合物、アゾベンゼン
系化合物、チオインジゴ系化合物、フルギド系化合物、
トリフェニル系化合物、ビオロゲン系化合物、サリチリ
ジアニル系化合物等を挙げることができる。これらの中
でも、スピロピラン系化合物、スピロナフトオキサジン
系化合物、フルギド系化合物等が特に好ましい。 【0011】これらの有機フォトクロミック物質は単独
で或いは2種以上を併用して使用することができる。そ
の配合量は広い範囲に亘ることができるが、通常有機フ
ォトクロミック物質と溶剤(アルコール及び/又はエス
テル)の合計量の1〜15重量%程度、好ましくは3〜
10重量%程度とすればよい。 【0012】有機フォトクロミック物質の溶剤として、
分子量が200以上、好ましくは200〜400程度の
アルコール及び/又は分子量が300以上、好ましくは
300〜900程度のエステルを使用することにより、
有機フォトクロミックに、広い温度範囲に亘って安定し
た光応答性を付与することができる。 【0013】アルコール類としては分子量が200以上
であれば特に制限されず、例えば、ミリスチルアルコー
ル、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソス
テアリルアルコール、オレイルアルコール、ドコシルア
ルコール等の脂肪族アルコール類等を挙げることができ
る。アルコール類は、単独で或いは2種以上を併用し使
用できる。 【0014】エステル類としても分子量が300以上で
あれば特に制限されず、例えばデシルカプリレート、ミ
リスチルラウレート、デシルパルミテート、ジノニルフ
タレート等のモノ又はジカルボン酸エステル類、燐酸ト
リクレシル等の燐酸エステル類等を挙げることができ
る。エステル類は、単独で或いは2種以上を併用して使
用することができる。 【0015】前記フォトクロミック性粒状物は、例えば
以下のようにして製造することができる。 【0016】先ず有機フォトクロミック物質を分子量2
00以上のアルコール及び/又は分子量300以上のエ
ステルに加熱溶解し油状物を得る。 【0017】この油状物を、乳化剤を含む熱水中に投入
して攪拌乳化し油滴とし、O/Wエマルションを形成す
る。この際、油滴の粒径が1〜30μm程度、好ましく
は4〜8μm程度となるように、攪拌速度を調整するの
が好ましい。乳化剤としては公知のものが使用でき、例
えばアルキルスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスル
フォン酸塩等の陰イオン界面活性剤、各種の陽イオン界
面活性剤、非イオン界面活性剤等が挙げられる。 【0018】次に、このO/Wエマルションに熱硬化性
樹脂を混合する。混合は、酸性触媒の存在下又は存在し
ない状態下で、加熱及び攪拌下に行われる。加熱は80
〜90℃程度にて約1〜3時間行えばよい。ここにおい
て用いられる熱硬化性樹脂としては例えばポリウレタ
ン、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、フ
ラン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、エポキシフタレー
ト樹脂等が挙げられる。これらの熱硬化性樹脂の中で特
に好ましいものはエポキシ樹脂、メラミン樹脂、エポキ
シフタレート樹脂等である。熱硬化性樹脂の添加量は特
に制限されないが、通常油状物100重量部に対して熱
硬化性樹脂を10〜40重量部程度、好ましくは15〜
25重量部程度配合すればよい。また酸触媒は例えば過
酸化物、有機酸又は金属塩等が挙げられる。 【0019】前記のようにして得た粒状物の表面に、更
に親水性高分子化合物を被覆する。この被覆は例えば粒
状物を親水性高分子化合物の水溶液に加え、これに攪拌
しながらゲル剤を加えて行われる。ここにおいて、親水
性高分子化合物とは酸、アルカリ電解質、重金属、アル
デヒド類又は相対イオン性物質によって凝固するもので
あり、例えばアルギン酸塩、ピクチン等の天然高分子化
合物、カルボキシメチル繊維素、ポリマレイン酸共重合
物等を挙げることができる。親水性高分子化合物は、単
独で或いは2種以上を併用して使用することができる。
親水性高分子化合物の配合量は特に制限されずに広い範
囲から適宜選択できるが、前記した粒状物100重量部
に対して通常5〜30重量部程度、好ましくは10〜2
0重量部程度とすればよい。また、ゲル化剤としては、
酸、アルカリ電解質、重金属、アルデヒド及び相対イオ
ン性物質を使用することができる。これにより、粒状物
表面に親水性高分子化合物の凝固皮膜が形成されフォト
クロミック性粒状物が得られる。 【0020】上記のようにして得たフォトクロミック性
粒状物を溶融したワックス中に分散させ得られた溶融混
合物をペレット化することによりマスターバッチを得る
ことができる。ここにおいて用いられるワックスに関し
ては特に制限はないが、融点が通常50〜180℃程
度、好ましくは70〜150℃程度であり、溶融粘度が
通常100〜50000cps程度、好ましくは500
〜20000cps程度であり且つプラスチックとの相
溶性に優れるものが好ましく、例えばパラフィンワック
ス、マイクロクリスタリンワックス、ポリスチレンワッ
クス、モンタンワックス、ポリエチレンワックス、ポリ
プロピレンワックス等を挙げることができる。好適なワ
ックスは、得られるマスターバッチを混練して成形する
プラスチック(以下成形用プラスチックという)との親
和性を考慮して樹脂毎に適宜選択される。ワックスは単
独で或いは2種以上を併用して使用することができる。
ワックスの配合量は特に制限はないが、通常フォトクロ
ミック材料100重量部に対して100〜500重量部
程度、好ましくは200〜400重量部程度とすればよ
い。 【0021】フォトクロミック性粒状物をワックス中に
分散させる際にワックスと共に熱可塑性樹脂を併用して
もよい。熱可塑性樹脂としては成形用プラスチックと親
和性を有するものが用いられる。例えば成形用プラスチ
ックがスチレン系樹脂の場合には、ワックスと併用され
る熱可塑性樹脂は、ポリスチレン、アクリロニトリル・
スチレン共重合樹脂、ブタジエン・スチレン共重合樹脂
等のスチレン系樹脂であり、また成形用プラスチックが
オレフィン樹脂である場合には、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンチル等のオレフ
ィン系樹脂であるのが望ましい。その中でも、メルトフ
ローレート値が3g/10分以上のものが好ましく、10
0g/10分以上のものが特に好ましい。ワックスと併用
する熱可塑性樹脂の配合量は特に制限されないが、通常
フォトクロミック材料100重量部に対して800重量
部を超えない程度、好ましくは400重量部を超えない
程度とすればよい。 【0022】尚、フォトクロミック性粒状物中及びマス
ターバッチ中には紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止
剤、帯電防止剤、界面活性剤等を配合することもでき
る。また、マスターバッチの配合量は、通常成形用プラ
スチック100重量部に対して1〜50重量部程度、好
ましくは5〜30重量部程度とすればよい。 【0023】図3は図1に示す色変化表示体の製造過程
を示す。先ず図3(a)に示すように、フォトクロミッ
ク性成形部分6を上記マスターバッチを含む成形用プラ
スチックを用いて射出成形により形成する。次いで図3
(b)に示すように、得られたフォトクロミック性成形
部分6を色変化表示体の成形用金型7の中に入れてマス
ターバッチを含まない成形用プラスチックを用いて残り
の部分を射出成形により形成し、フォトクロミック性成
形部分6と成形用プラスチックを成形してなる部分8が
一体化した成形品を得る。 【0024】図4は本発明の第2の実施態様を示す。こ
の実施態様の色変化表示体11は透明なオレフィン系樹
脂フィルム上にフォトクロミック性粒状物を含むワック
ス型インキを用いてスクリーン印刷法等により印刷を行
ってフォトクロミック性部分を形成し、且つ通常の印刷
インキを用いてその他の部分に絵柄を印刷してなるフィ
ルムを射出成形型内に挿入し前記フィルム上に透明な成
形用プラスチックを射出して所謂インサート成形を行っ
てなるもので、図において12はフォトクロミック性粒
状物を含む領域を示し、また13はフォトクロミック性
粒状物を含まない部分を示し、後者には印刷絵柄14が
形成されている。 【0025】図5に示すように、色変化表示体11を日
光があたるところにおいたときフォトクロミック性粒状
物を含む領域12は変色し、フォトクロミック性粒状物
を含まない部分13は変色しないので変色した部分と変
色しない部分の色の対比により紫外線が強いことを視覚
的に認識することができる。 【0026】図6は図4に示す色変化表示体11の製造
過程を示す。先ず図6(a)に示すように透明なオレフ
ィン系樹脂フィルム15を用意する。そして図6(b)
に示すように、オレフィン系樹脂フィルム15上にフォ
トクロミック性粒状物を含むワックス型インキを用いて
スクリーン印刷法等により印刷を行ってフォトクロミッ
ク性粒状物を含む印刷皮膜16を形成し、且つ通常の印
刷インキを用いてその他の部分に絵柄14を印刷してな
るフィルム17を得る。次いでこのフィルム17を射出
成形型18内に挿入し前記フィルム17上に透明な成形
用プラスチックを射出して所謂インサート成形を行うこ
とにより色変化表示体11を得る。 【0027】本発明の色変化表示体はプレミアム、キー
ホルダー、ワッペン、乳母車等に取り付ける幼児用玩具
の形態で利用することができる。また紫外線の強度に比
例した濃度の濃度スケールを付けてもよい。 【0028】以下に実施例を挙げて本発明につき説明す
る。以下の実施例において、「部」とあるのは、「重量
部」を意味する。 【0029】(実施例1)2,5−ジメチルフリル−ト
リメチル−フルギド10部をジフェニルフタレート11
0部に溶解した溶液を、デモールN[乳化剤、花王
(株)製]8部を含む90℃の熱水中に投入攪拌し、攪
拌速度を調節して平均粒径5μmの乳化物(油滴)を得
た。乳化状態が安定した時点で、攪拌下に50%メチロ
ールメラミン水溶液30部を加え、次いで10%塩化ア
ンモン(酸触媒)4部を加え90℃で1時間攪拌し、粒
状物を得た。これを取り出し、電気熱風乾燥機にて12
0℃で2時間熱処理して完全に固化させた。得られた粒
状物を3%ポリビニールアルコール水溶液400部中に
分散し、これに10%カルボキシメチルセルロース水溶
液240部を加え、強攪拌下10%塩化カルシウム水溶
液25部を加え、強攪拌下10%塩化カルシウム水溶液
25部を徐々に滴下した。このようにして、外層をカル
ボキシメチルセルロースで被覆されたフォトクロミック
材料(I)を得た。 【0030】上記のようにして得られたフォトクロミッ
ク材料(I)15部、ハイマー−ST−95[ポリスチ
レンワックス、三洋化成(株)製]40部、ノバテック
スET−008[ポリプロピレン樹脂、三菱化成工業
(株)製]45部をV型タンブラーにて混合した後、水
中カット方式のペレット製造装置にてペレット化し、マ
スターバッチを製造した。 【0031】得られたマスターバッチ20部及びノバテ
ックスET−008[ポリプロピレン樹脂、三菱化成工
業(株)製]80部を、タンブルミキサーにて混合後、
射出成形機にて成形温度230℃、金型温度70℃、射
出圧力1200kg/cm2の条件下に成形し、図3
(a)に示すような色変化表示体の一部を構成する成形
品を得た。 【0032】この成形品を色変化表示体の金型内に挿入
し、ノバテックスET−008[ポリプロピレン樹脂、
三菱化成工業(株)製]を射出成形機にて成形温度23
0℃、金型温度70℃、射出圧力1200kg/cm2
の条件下に金型内に射出してフォトクロミック性成形部
分と成形用プラスチックを成形してなる部分が一体化し
た複合成形品を得た。 【0033】上記のようにして得た複合成形品を日光が
あたるところにおいたときフォトクロミック性粒状物を
含む領域は赤紫色に変色し、フォトクロミック性粒状物
を含まない部分は変色せず透明なままであるので、変色
した部分と変色しない部分の色の対比により紫外線が強
いことを視覚的に認識することができた。 【0034】(実施例2)2,5−ジメチルフリル−ト
リメチル−フルギド10部をジフェニルフタレート11
0部に溶解した溶液を、デモールN[乳化剤、花王
(株)製]8部を含む90℃の熱水中に投入攪拌し、攪
拌速度を調節して平均粒径5μmの乳化物(油滴)を得
た。乳化状態が安定した時点で、攪拌下に50%メチロ
ールメラミン水溶液30部を加え、次いで10%塩化ア
ンモン(酸触媒)4部を加え90℃で1時間攪拌し、粒
状物を得た。これを取り出し、電気熱風乾燥機にて12
0℃で2時間熱処理して完全に固化させた。得られた粒
状物を3%ポリビニールアルコール水溶液400部中に
分散し、これに10%カルボキシメチルセルロース水溶
液240部を加え、強攪拌下10%塩化カルシウム水溶
液25部を加え、強攪拌下10%塩化カルシウム水溶液
25部を徐々に滴下した。このようにして、外層をカル
ボキシメチルセルロースで被覆されたフォトクロミック
材料(I)を得た。 【0035】次いで上記のようにして得たフォトクロミ
ック材料(I)を含むワックス型インキを調整した。そ
してポリプロピレンフィルム上に図6(c)に示すよう
にポリプロピレンフィルムの中央に人の顔を通常の印刷
インキを用いてスクリーン印刷により印刷し、更にその
周囲に上記のフォトクロミック材料(I)を含むワック
ス型インキを用いてスクリーン印刷法により印刷を行っ
てフォトクロミック性粒状物を含む印刷皮膜を形成し、
フォトクロミック性粒状物を含む印刷皮膜付きフィルム
を得た。 【0036】次いでこのフォトクロミック性粒状物を含
む印刷皮膜付きフィルムを金型内に挿入しこのフィルム
の上にノバテックスET−008[ポリプロピレン樹
脂、三菱化成工業(株)製]を射出成形機にて成形温度
230℃、金型温度70℃、射出圧力1200kg/c
2 の条件下に金型内に射出して所謂インサート成形を
行うことにより色変化表示体を得た。 【0037】上記のようにして得た複合成形品を日光が
あたるところにおいたときフォトクロミック性粒状物を
含む領域は赤紫色に変色し、フォトクロミック性粒状物
を含まない部分は変色せず透明なままであるので、変色
した部分と変色しない部分の色の対比により紫外線が強
いことを視覚的に認識することができた。 【0038】 【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明の色変
化表示体はプラスチック成形品の一部領域に有機フォト
クロミック物質を含むフォトクロミック性粒状物が混入
されており、紫外線が強い環境下においたとき部分的に
変色し、変色しない部分との色の対比により紫外線が強
いことを視覚的に認識させるものであるので、この色表
示体は日光があたるところにおいたときフォトクロミッ
ク性粒状物を含む領域は変色し、フォトクロミック性粒
状物を含まない部分は変色しないので変色した部分と変
色しない部分の色の対比により紫外線が強いことを視覚
的に認識することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の色変化表示体の平面図である。 【図2】図1に示す色変化表示体を日光があたるところ
においたときに一部変色した状態を示す平面図である。 【図3】図1の色変化表示体の製造過程を示し、(a)
はフォトクロミック性成形部分の平面図、(b)はフォ
トクロミック性成形部分を金型内に入れて色変化表示体
を成形する過程を示す平面図である。 【図4】本発明の色変化表示体の別の実施態様の平面図
である。 【図5】図4に示す色変化表示体を日光があたるところ
においたときに一部変色した状態を示す平面図である。 【図6】図4の色変化表示体の製造過程を示し、(a)
はポリプロピレンフィルムの平面図、(b)はフォトク
ロミック性成形部分の平面図、(b)はフォトクロミッ
ク性粒状物を含む印刷皮膜付きフィルムの平面図、
(c)は金型内にフォトクロミック性粒状物を含む印刷
皮膜付きフィルムをいれてインサート成形をしている状
態を示す平面図である。 【符号の説明】 1、11 色変化表示体 2 プラスチック成形体 3 プラスチック成形品2の一部領域 4 有機フォトクロミック物質を含むフォトクロミッ
ク性粒状物 5 フォトクロミック性粒状物4を含まない部分 6 フォトクロミック性成形部分 7、18 金型 8 フォトクロミック性粒状物4を含まない成形用プ
ラスチックを成形してなる部分 12 フォトクロミック性粒状物を含む領域 13 フォトクロミック性粒状物を含まない部分 14 印刷絵柄 15 ポリプロピレンフィルム 16 フォトクロミック性粒状物を含む印刷皮膜 17 フォトクロミック性粒状物を含む印刷皮膜付き
フィルム

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 プラスチック成形品の一部領域に有機フ
    ォトクロミック物質を含むフォトクロミック性粒状物が
    混入されており、紫外線が強い環境下においたとき部分
    的に変色し、変色しない部分との色の対比により紫外線
    が強いことを視覚的に認識させることを特徴とする色変
    化表示体。
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