JP2003064967A - 戸の水密構造 - Google Patents

戸の水密構造

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JP2003064967A
JP2003064967A JP2001259641A JP2001259641A JP2003064967A JP 2003064967 A JP2003064967 A JP 2003064967A JP 2001259641 A JP2001259641 A JP 2001259641A JP 2001259641 A JP2001259641 A JP 2001259641A JP 2003064967 A JP2003064967 A JP 2003064967A
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water blocking
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water
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JP2001259641A
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Katsuyuki Kajiura
功行 梶浦
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Fujisash Co Ltd
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Fujisash Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 たとえば浴室と脱衣室との間の戸の水密構造
において、戸枠の下枠に排水構造を設けることなく、ま
た床面から止水用のゴム等を立ち上げることなく、簡単
な構造によって水の浸入を確実に防ぐこと。 【解決手段】 折り戸2を閉めるときには二次止水材4
A,4Bが下枠12に密接するとともに三次止水材5の
基端を押し下げることによって三次止水材5の自由端が
下枠12の上面から脱衣室側の上方へ起き上がり、折り
戸2を開けるときには三次止水材5は自重により下枠1
2の上面とほぼ面一な状態に復帰する構成とする。ま
た、各戸本体21A,21Bのそれぞれについて、左右
両縦框22および下框23に沿って一続きの一次止水材
3A,3Cを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、戸の水密構造に関
し、特に浴室の床面と脱衣室の床面とが同一またはほぼ
同一のレベルになるように構成された浴室と脱衣室との
間に設けられる戸の水密構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、浴室の床面と脱衣室の床面とが同
一またはほぼ同一のレベルになるように構成されている
場合、戸枠の下枠内に水を導入してそこから下部に排水
するか、または脱衣室側にゴム等を立ち上げて止水性を
確保することにより、脱衣室側に水が浸入するのを防い
でいる。また、戸枠側の縦枠に止水材を取り付け、一
方、戸本体の下縁に止水材を取り付ける水密構造もあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、下枠内
から下部に排水する構造では、髪の毛等による目づまり
が生じたり、水あか等の臭気が発生するなどの問題点が
ある。また、脱衣室側にゴム等を立ち上げる構造では、
脱衣室と浴室との間の行き来の際にこのゴム等を踏みつ
けることになり、それによってそのゴム等が劣化して水
の浸入を防ぐことができなくなるという問題点がある。
また、戸枠側および戸本体側に別々に止水材を取り付け
る構造では、止水材の取り付け構造が複雑であるという
問題点がある。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、戸枠の下枠に排水構造を設けることな
く、また床面から止水用のゴム等を立ち上げることな
く、簡単な構造によって水の浸入を確実に防ぐことがで
きる戸の水密構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上枠、下枠および左右の縦枠からなる戸枠と、複数
の戸本体が互いに他に対して回動自在に連結され、かつ
一方の端の縦縁が前記戸枠に対して回動自在に取り付け
られて、前記戸枠により構成される開口部を開閉する折
り戸と、前記折り戸を閉めるときに下降させ、一方、開
けるときに上昇させる昇降手段と、前記下枠に沿って取
り付けられた止水材と、を具備し、前記折り戸の下降時
に前記折り戸の下縁が前記止水材の基端を押し下げるこ
とによって前記止水材の自由端が前記下枠の上面から水
の浸入を嫌う空間側の上方へ起き上がり、一方、前記折
り戸の上昇時に前記折り戸の下縁が前記止水材の基端か
ら離れることによって前記止水材が自重により前記下枠
の上面とほぼ面一な状態に復帰することを特徴とする。
この発明によれば、折り戸が開口部を閉塞したときに止
水材が起き上がって水の浸入を防ぎ、一方、開口部が開
放されて人が出入りする際には止水材が下枠の上面とほ
ぼ面一になるため人が安全に通行できる。
【0006】請求項2に記載の発明は、上枠、下枠およ
び左右の縦枠からなる戸枠と、複数の戸本体が互いに他
に対して回動自在に連結され、かつ一方の端の縦縁が前
記戸枠に対して回動自在に取り付けられて、前記戸枠に
より構成される開口部を開閉する折り戸と、前記折り戸
を閉めるときに下降させ、一方、開けるときに上昇させ
る昇降手段と、前記各戸本体ごとに、前記各戸本体の左
右の縦縁の下半部と下縁に沿って一続きに取り付けられ
た第1の止水材と、前記下枠に沿って取り付けられた第
2の止水材と、を具備し、前記折り戸の下降時に前記第
1の止水材が前記下枠に密接するとともに前記第2の止
水材の基端を押し下げることによって前記第2の止水材
の自由端が前記下枠の上面から水の浸入を嫌う空間側の
上方へ起き上がり、一方、前記折り戸の上昇時に前記第
1の止水材が前記第2の止水材の基端から離れることに
よって前記第2の止水材が自重により前記下枠の上面と
ほぼ面一な状態に復帰することを特徴とする。この発明
によれば、折り戸が開口部を閉塞したときに第2の止水
材が起き上がって水の浸入を防ぎ、一方、開口部が開放
されて人が出入りする際には第2の止水材が下枠の上面
とほぼ面一になるため人が安全に通行できる。また、第
1および第2の止水材により止水性が向上する。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記各戸本体ごとに、前記各戸本体の
左右の縦縁と下縁に沿って一続きに取り付けられた第3
の止水材をさらに有し、前記折り戸を閉めたときに、前
記第3の止水材の、前記下縁に沿う部分は前記下枠に密
接し、かつ前記戸本体どうしの召し合わせ部では隣り合
う縦縁に沿う部分どうしが密接し、前記折り戸の両端と
なる縦縁に沿う部分は左右の前記縦枠に密接することを
特徴とする。この発明によれば、第3の止水材によりさ
らに止水性が向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明にお
いては、本発明にかかる戸の水密構造を浴室と脱衣室と
の間の戸に適用するが、本発明はこの浴室の戸に限定さ
れるものではない。
【0009】図1および図2は、本発明にかかる戸の水
密構造を適用した浴室の折り戸を示す概略図であり、図
1は浴室側の構成、図2は脱衣室側の構成について説明
するための図である。また、図3および図4はそれぞれ
この折り戸の横断面構造および縦断面構造の概略を示す
断面図である。図1〜図4において、符号1は上枠1
1、下枠12、左右の両縦枠13,14からなる戸枠で
ある。また、符号2は、たとえば2枚の戸本体21A,
21Bが互いに回動自在に連結され、折り畳み可能な折
り戸である。この折り戸2は、後述するように、戸本体
21A,21Bを閉まるときに下降させ、開けるときに
上昇させる昇降機構を有する。図1〜図4は、戸を閉じ
た状態、すなわち戸枠1の間の開口部が折り戸2によっ
て閉塞された状態を示している。折り戸2の一般的な構
造および開閉機構等については公知であるため、説明を
省略する。
【0010】図5はこの折り戸2の水密構造の要部を示
す部分拡大横断面図である。また、図6および図7は、
この折り戸2の水密構造の要部を示す部分拡大縦断面図
であり、図6は折り戸2が閉まった状態を示し、図7は
折り戸2が閉まる直前または折り戸2の開け始めの状態
を示す。図5〜図7に示すように、戸本体21Bには、
浴室側寄りに2つの部材からなる第3の止水材としての
一次止水材3C,3Dが設けられており、脱衣室寄りに
第1の止水材としての二次止水材4Bが設けられてい
る。戸本体21Aについても同様であり、浴室側寄りお
よび脱衣室寄りにそれぞれ2つの部材からなる一次止水
材3A,3Bおよび二次止水材4Aが設けられている。
また、下枠12には、止水材又は第2の止水材としての
3次止水材5が設けられている。
【0011】第1の戸本体21Aについて、第1の一次
止水材3Aは、図1にハッチングを付して示すように左
右両縦框22の上下全体および下框23に沿って一続き
に設けられている。第2の一次止水材3Bは第1の一次
止水材3Aよりも脱衣室寄りで、下框23に沿って下框
23にのみ設けられている。第2の戸本体21Bについ
ても同様であり、第1の一次止水材3Cは左右両縦框2
2の上下全体および下框23に沿って一続きに設けられ
ている。第2の一次止水材3Dは第1の一次止水材3C
よりも脱衣室寄りで、下框23に沿ってのみ設けられて
いる。これら一次止水材3A,3B,3C,3Dは弾性
材、たとえばシリコンゴム等でできている。
【0012】第1の一次止水材3Cは基部31およびひ
れ部32を有し、図6(a),(b)および図7に示す
ように、その基部31が下框23に取り付けられたキャ
ップ25の溝231に嵌め込まれることによって下框2
3に取り付けられる。また、召し合わせ部の縦框22に
はキャップ26が取り付けられており、このキャップ2
6の溝232に第1の一次止水材3Cが取り付けられ
る。ひれ部32の先端部分は、折り戸2が閉まった状態
のときには図6に示すように下枠12の上面に押し付け
られ、それによって浴室側から脱衣室側に水が浸入する
のを防いでいる。それ以外のときには、図7に示すよう
に、ひれ部32の先端部分は下枠12の上面から離れ
る。
【0013】第1の一次止水材3Cは、特に図示しない
が、左右両端の縦框22の下端に設けられるヒンジ部材
により、縦框22と下框23とに沿うように直角に折り
曲げられる。このヒンジ部材には、第1の一次止水材3
Cの基部31を嵌め込むために、下框23の溝231と
同形状の溝が設けられている。なお、このヒンジ部材の
構成については後述する。第1の一次止水材3Cの縦框
22に沿う部分については図5において図が煩雑になる
のを避けるため省略したが、縦框22に設けられた図示
省略した溝に第1の一次止水材3Cの基部31が嵌め込
まれ、ひれ部32が縦框22の側方へ突出する。第1の
戸本体21Aの第1の一次止水材3Aについても同様で
ある。
【0014】折り戸2が閉まった状態のとき、第1の戸
本体21Aと第2の戸本体21Bの召し合わせ部では、
図5において図が煩雑になるのを避けるため省略した
が、第1の戸本体21Aの第1の一次止水材3Aと第2
の戸本体21Bの第1の一次止水材3Cとの各ひれ部3
2どうしが接触して水密性を保つ。また、折り戸2が閉
まった状態のとき、第1の戸本体21Aの、縦枠13側
の縦框22から突出する第1の一次止水材3Aのひれ部
32は縦枠13に押し付けられ、それによって浴室側か
ら脱衣室側に水が浸入するのを防いでいる。第2の戸本
体21Bの縦枠14側の縦框22から突出する第1の一
次止水材3Cのひれ部32についても同様である。な
お、前記ひれ部32は、左右両縦框22等に接触した場
合に、折り戸2の回転動作に追随させるため、その基部
31よりも軟質となっている。
【0015】第2の一次止水材3Dは基部36、密着部
37および垂下片38を有し、図6(a)および図7に
示すように、その基部36が下框23の溝232に嵌め
込まれることにより下框23に取り付けられる。垂下片
38は、密着部37の浴室側端面から下向きに突出す
る。基部36および密着部37は縦框22の下の部分ま
では伸びていないが、垂下片38は縦框22の下の部分
まで伸びて縦枠14に当接する。
【0016】折り戸2が閉まった状態のときには図6に
示すように、密着部37は下枠12の上面から立ち上が
るたとえば3条の起立片を有する凸部121に押し付け
られる。また、垂下片38は、密着部37と凸部121
との接触部分を浴室側から覆う。このような構造によっ
て浴室側から脱衣室側に水が浸入するのを防いでいる。
それ以外のときには、図7に示すように、密着部37お
よび垂下片38は凸部121から離れる。第1の戸本体
21Aの第2の一次止水材3Bについても同様である。
【0017】また、第1の戸本体21Aの二次止水材4
Aおよび第2の戸本体21Bの二次止水材4Bは、図2
にハッチングを付して示すように左右両縦框22の下
部、たとえば下から15cm位の高さ位置までと下框2
3に沿って一続きに設けられている。図8は、二次止水
材4A,4Bの構成を示す全体図である。二次止水材4
A,4Bは左右の縦部材41および横部材42によりた
とえばU字状に形成されている。
【0018】縦部材41の下端、すなわち横部材42と
の接合端411、および横部材42の、縦部材41との
接合端421は、それら接合端411,421が丁度9
0°の角度で接合するように斜めに成形されている。そ
して、それら接合端411と接合端421とは接着、溶
着等により固着されている。このように、接合端を斜め
加工して固着する構成とした理由は、単純に直線状の止
水材を戸本体21A,21Bの左右両框22および下框
23に沿うように廻したのでは、戸本体21A,21B
の左右両縦縁と下縁とでできる角部において本来角張ら
なくてはならない止水材の角が丸くなってしまい、水密
性が低下するという不具合があるからである。
【0019】図9は、二次止水材4A,4Bを構成する
縦部材41および横部材42の断面構造を示す断面図で
ある。二次止水材4A,4Bは弾性材、たとえばシリコ
ンゴム、スポンジ、中空ゴム、ヒレゴム等でできてお
り、水密部46および基部47を有する。基部47に
は、縦框22または下框23からの抜けを防ぐための抜
け止め部48、および縦框22または下框23に係合す
る係合部49が設けられている。基部47は、下框23
の溝233(図6参照)または縦框22の図示しない溝
に嵌め込まれる。水密部46は、折り戸2が閉まった状
態のときに、下枠12の中ほどから起立する起立片12
2の上端と、3次止水材5とにより浴室側と脱衣室側と
から挟まれる。それによって、万一浴室側から第1の一
次止水材3A,3Cおよび第2の止水材3B,3Dを越
えて水が浸入しても脱衣室側に漏れ出てくるのを防いで
いる。
【0020】また、折り戸2が閉まった状態のとき、第
1の戸本体21Aと第2の戸本体21Bの召し合わせ部
では、図5において図が煩雑になるのを避けるため省略
したが、第1の戸本体21Aの二次止水材4Aと第2の
戸本体21Bの二次止水材4Bとが密着して水密性を保
つ。また、折り戸2が閉まった状態のとき、第1の戸本
体21Aの、縦枠13側の縦框22に沿う二次止水材4
Aは縦枠13に密着して水密性を保つ。第2の戸本体2
1Bの、縦枠14側の縦框22に沿う二次止水材4Bに
ついても同様である。
【0021】特に限定しないが、二次止水材4A,4B
の水密部46および基部47は、同一の素材でできてい
るが、それぞれの役割に応じた硬度を有している。つま
り、二次止水材4A,4Bが戸本体21A,21Bの縦
框または下框にしっかりと取り付けられるようにするた
め、基部47の硬度は相対的に高い。それに対して、水
密部46の硬度は相対的に低くなっている。これは、下
枠12の起立片122および3次止水材5と水密部46
とを隙間なく密接させるため、また水密部46を縦枠1
3,14に隙間なく密接させるためである。なお、水密
部46の長さとして、種々の長さ、特に限定しないが、
たとえば6mm、8mm、10mmまたは12mmの長
さが設定されている。これらの長さから取り付け箇所に
適した長さのものを選択する。
【0022】3次止水材5は、図6および図7に示すよ
うに、下枠12に設けられた凹部123に収容される。
この凹部123は、二次止水材4A,4Bの水密部46
に密接する前記起立片122と、脱衣室側の縁に沿って
一段高く形成された段差部124とにより形成されてい
る。3次止水材5は、水平片51、水平片51から起立
する3条の起立片52,53,54、および水平片51
の背面から下向きに突出する基部55を有する。基部5
5の下端は軸棒となっており、その軸棒が凹部123の
底に設けられた受部125に嵌め込まれることによっ
て、3次止水材5は軸棒を中心として揺動し、図7に示
すように水平になったり、図6に示すように傾いたりす
る。三次止水材5はシリコンゴム等の弾性材、金属材
料、セラミックス等の耐水、防水部材でできている。
【0023】折り戸2が閉まった状態のときには図6に
示すように、3次止水材5は、その浴室側の起立片52
が二次止水材4A,4Bにより押し下げられることによ
って傾き、基部55よりも脱衣室側の部分が起き上が
る。その際、上述したように、3次止水材5の中央の起
立片53は、下枠12の前記起立片122の上端との間
に、下降してきた2次止水材4A,4Bの水密部46を
挟み込む。それ以外のときには、図7に示すように2次
止水材4A,4Bが3次止水材5から離れ、3次止水材
5は自重で水平状態に戻り、凹部123に収容される。
3次止水材5が凹部123に収容されると、脱衣室の床
面、下枠12の上面および浴室の床面はほぼ平坦とな
る。3次止水材5の基部55は、自重による水平状態へ
の復帰をおこなわせるため、浴室側の起立片52の近く
に位置している。3次止水材5の端部は図5に示すよう
にキャップ56により塞がれている。
【0024】つぎに、折り戸2の昇降機構について説明
する。図10および図11は、戸本体21A,21Bを
閉まる直前に下降させる下降手段の一例を示す概略図で
あり、図10は戸が閉まる直前の様子、図11は戸が閉
まった状態を示す。この下降手段は、たとえばブラケッ
ト81を介して戸枠1の上枠11に固定された被案内部
82と、戸本体21B(または21A)の上框24に固
定された案内部83とから構成されている。特に限定し
ないが、被案内部82はブラケット81に回転自在に軸
支された車でできている。案内部83は、脱衣室側から
浴室側に向かって徐々に高くなる傾斜部84と、傾斜部
84の終端において前記被案内部82が係合する被係合
部85を有する押え片でできている。図12に案内部8
3となる押え片を示す。図12に示すように、被係合部
85の高さ位置(図12に(ハ)で示す)は、傾斜部8
4の最も低い先端部の高さ位置(図12に(ニ)で示
す)よりも高くなっている。
【0025】図10に矢印(イ)で示すように戸本体2
1A,21Bが浴室側から脱衣室側へ移動すると、案内
部83の傾斜部84の先端に被案内部82が当たる。傾
斜部84がその先端から被係合部85へ向かって高くな
るように傾斜しており、かつ被案内部82が上枠11に
固定されているため、本体21A,21Bがさらに脱衣
室側へ移動する、すなわち戸が閉まるように動くと、図
10に矢印(ロ)で示すように戸本体21A,21Bが
下降することになる。そして、図11に示すように、戸
が完全に閉じられると、被案内部82が被係合部85に
係合した状態となる。戸が完全に閉じられていないとき
には、戸本体21A,21Bは後述する上昇手段により
上昇する。
【0026】図13および図14は、本発明にかかる戸
の水密構造に用いられる昇降機構のうちの上昇手段の一
例を示す部分断面図および側面図である。この上昇手段
は、台座91、車輪92、支軸93、受けブロック9
4、ワッシャ95およびコイルばね96により構成さ
れ、折り戸2の吊元側と戸先側の縦框22に設けられ
る。台座91は、基部911および基部911の上面か
ら上に向かって伸びる軸棒912よりなる。基部911
には、車輪92が支軸93により回動自在に取り付けら
れる。車輪92は折り戸2の開閉時に下枠12のレール
部に沿って転がる。
【0027】軸棒912にはワッシャ95が通され、つ
いでコイルばね96が通され、再びワッシャ95が通さ
れる。この状態で台座91は、受けブロック94の上下
に貫通する孔941に下から挿入される。この貫通孔9
41は、コイルばね96を収容する部分942の内径が
大きく、軸棒912の、上側のワッシャ95よりも上に
突出する上端部分を通す部分943の内径は小さくなっ
ている。
【0028】また、貫通孔941の、コイルばね96を
収容する部分942の下半部944は、上半部945よ
りも内径が大きく、コイルばね96の外径よりも大きい
基部911を収容するようになっている。軸棒912の
上端部には爪913が設けられており、この爪913が
受けブロック94の貫通孔941の上で受けブロック9
4の上端面に引っかかることによって、台座91が受け
ブロック94から抜けないようになっている。このよう
な構成によって、台座91は受けブロック94に対して
回動自在な構成となっている。
【0029】コイルばね96は、受けブロック94と台
座91との間に伸縮可能な状態で挟まれる。受けブロッ
ク94は縦框22の下端にねじ止めされる。そのための
ねじ穴946が受けブロック94に設けられている。し
たがって、受けブロック94は戸本体21A,21Bと
一体となって上下に移動する。一方、台座91に軸支さ
れた車輪92は常時下枠12に当接した状態にあるた
め、戸本体21A,21Bが上述した下降手段により下
降するときには、コイルばね96が縮む。上述した下降
手段による押さえつけが解除された時には、コイルばね
96が弾性復帰力により伸び、それによって戸本体21
A,21Bが上昇する。コイルばね96の巻き数やばね
定数等については、戸本体21A,21Bの昇降量や下
降手段により戸本体21A,21Bを下向きに押さえつ
ける力などに応じて適宜選択する。なお、図示省略した
が、台座91には、第1の一次止水材3A,3Cの基部
31を嵌め込むための溝が設けられている。
【0030】また、上述した下降手段および上昇手段よ
りなる昇降機構に代えて、図15に示すような構成の昇
降機構を用いてもよい。この昇降機構は、第1の戸本体
21Aまたは第2の戸本体21Bの縦框22を回動自在
に軸支するピンヒンジ7が、戸枠1の下枠12に固定さ
れた円柱状の固定ヒンジ部71と、縦框22の内側に固
定された筒状の可動ヒンジ部72とからなる、いわゆる
グラビィティーヒンジにより構成されている。可動ヒン
ジ部72は、固定ヒンジ部71に設けられた芯軸73に
スライド自在に挿入されている。固定ヒンジ部71と可
動ヒンジ部72の対向面には傾斜面74が形成されてお
り、固定ヒンジ部71に対して可動ヒンジ部72が回転
すると、可動ヒンジ部72が傾斜面74に沿って回動し
つつ上下動する構成となっている。なお、このグラビィ
ティーヒンジについては特許第2755554号特許公
報にその詳細が開示されているため、ここでは詳細な説
明を省略する。
【0031】本実施の形態の戸の水密構造では、上述し
た上昇手段および下降手段よりなる昇降機構、またはグ
ラビィティーヒンジよりなる昇降機構のいずれか一方の
みを適用してもよいし、両方とも備えた構成としてもよ
い。両方とも備えた構成とする場合には、たとえばグラ
ビィティーヒンジよりなる昇降機構を折り戸2の吊元側
と戸先側に適用し、図10〜図12に示す下降手段を折
り戸2の召し合わせ部に適用すればよく、図13および
図14に示す上昇手段は不要となる。
【0032】上述した実施の形態によれば一次止水材3
A,3B,3C,3D、2次止水材4A,4Bおよび3
次止水材5が設けられているため、戸枠1の下枠12に
排水構造を設けたり、下枠12から止水用のゴム等を立
ち上げたりしなくても、簡単な構造によって水の浸入を
確実に防ぐことができる。また、折り戸2が開いた状態
のときには3次止水材5が下枠12に収容され、浴室の
床面と脱衣室の床面と下枠12の上面とがほぼ平坦にな
るので、人が安全に通行できる。
【0033】以上において本発明は種々変更可能であ
る。たとえば、各止水材の断面形状や寸法等の構造、お
よび材質などは種々変更可能である。また、各止水材の
取り付け構造なども上述した実施の形態に限らない。ま
た、本発明は、浴室と脱衣室との間に設置される戸に限
らず、一方の空間(部屋)では水や湯を使い、戸を挟ん
で隣接する空間(部屋)では水や湯の浸入を嫌うような
場合の戸の水密構造に適用することができる。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、折り戸
が開口部を閉塞したときに、下枠に設けられた止水材が
起き上がって水の浸入を防ぎ、一方、開口部が開放され
て人が出入りする際にはその止水材が下枠の上面とほぼ
面一になるため人が安全に通行できる。したがって、戸
枠の下枠に排水構造を設けたり、下枠から止水用のゴム
等を立ち上げたりしなくても、簡単な構造によって水の
浸入を確実に防ぐことができる。また、請求項2又は3
の発明のように、折り戸の各戸本体にも止水材が一重ま
たは二重に設けられている場合には、さらに確実に水の
浸入を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる戸の水密構造を適用した折り戸
の浴室側構成を示す概略図である。
【図2】本発明にかかる戸の水密構造を適用した折り戸
の脱衣室側構成を示す概略図である。
【図3】本発明にかかる戸の水密構造を適用した折り戸
の横断面構造の概略を示す断面図である。
【図4】本発明にかかる戸の水密構造を適用した折り戸
の縦断面構造の概略を示す断面図である。
【図5】本発明にかかる戸の水密構造の要部を示す部分
拡大横断面図である。
【図6】(a)(b)本発明にかかる戸の水密構造の要
部を示す部分拡大縦断面図である。
【図7】本発明にかかる戸の水密構造の要部を示す部分
拡大縦断面図である。
【図8】本発明にかかる戸の水密構造において用いられ
る二次止水材の構成を示す全体図である。
【図9】本発明にかかる戸の水密構造において用いられ
る二次止水材の断面形状の一例を示す断面図である。
【図10】本発明にかかる戸の水密構造に用いられる昇
降機構のうちの下降手段の一例を示す概略図である。
【図11】本発明にかかる戸の水密構造に用いられる昇
降機構のうちの下降手段の一例を示す概略図である。
【図12】図10および図11に示す下降手段において
用いられる案内片を示す正面図である。
【図13】本発明にかかる戸の水密構造に用いられる昇
降機構のうちの上昇手段の一例を示す部分断面図であ
る。
【図14】本発明にかかる戸の水密構造に用いられる昇
降機構のうちの上昇手段の一例を示す側面図である。
【図15】本発明にかかる戸の水密構造に用いられる昇
降機構の他の例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 戸枠 11 上枠 12 下枠 13,14 縦枠 2 折り戸 21A,21B 戸本体 3A,3B,3C,3D 一次止水材 4A,4B 二次止水材 5 三次止水材 81〜85,91〜96 昇降手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E014 AA02 BB03 CA06 DB02 GB04 2E036 AA01 BA01 CA01 DA02 DA07 DA09 DA15 DA16 EA03 EA09 EB02 EB03 EB07 EB10 EC03 FA01 FA10 FB02 GA02 GA07 HA01 HB31 HB34

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上枠、下枠および左右の縦枠からなる戸
    枠と、 複数の戸本体が互いに他に対して回動自在に連結され、
    かつ一方の端の縦縁が前記戸枠に対して回動自在に取り
    付けられて、前記戸枠により構成される開口部を開閉す
    る折り戸と、 前記折り戸を閉めるときに下降させ、一方、開けるとき
    に上昇させる昇降手段と、 前記下枠に沿って取り付けられた止水材と、を具備し、 前記折り戸の下降時に前記折り戸の下縁が前記止水材の
    基端を押し下げることによって前記止水材の自由端が前
    記下枠の上面から水の浸入を嫌う空間側の上方へ起き上
    がり、一方、前記折り戸の上昇時に前記折り戸の下縁が
    前記止水材の基端から離れることによって前記止水材が
    自重により前記下枠の上面とほぼ面一な状態に復帰する
    ことを特徴とする戸の水密構造。
  2. 【請求項2】 上枠、下枠および左右の縦枠からなる戸
    枠と、 複数の戸本体が互いに他に対して回動自在に連結され、
    かつ一方の端の縦縁が前記戸枠に対して回動自在に取り
    付けられて、前記戸枠により構成される開口部を開閉す
    る折り戸と、 前記折り戸を閉めるときに下降させ、一方、開けるとき
    に上昇させる昇降手段と、 前記各戸本体ごとに、前記各戸本体の左右の縦縁の下半
    部と下縁に沿って一続きに取り付けられた第1の止水材
    と、 前記下枠に沿って取り付けられた第2の止水材と、を具
    備し、 前記折り戸の下降時に前記第1の止水材が前記下枠に密
    接するとともに前記第2の止水材の基端を押し下げるこ
    とによって前記第2の止水材の自由端が前記下枠の上面
    から水の浸入を嫌う空間側の上方へ起き上がり、一方、
    前記折り戸の上昇時に前記第1の止水材が前記第2の止
    水材の基端から離れることによって前記第2の止水材が
    自重により前記下枠の上面とほぼ面一な状態に復帰する
    ことを特徴とする戸の水密構造。
  3. 【請求項3】 前記各戸本体ごとに、前記各戸本体の左
    右の縦縁と下縁に沿って一続きに取り付けられた第3の
    止水材をさらに有し、前記折り戸を閉めたときに、前記
    第3の止水材の、前記下縁に沿う部分は前記下枠に密接
    し、かつ前記戸本体どうしの召し合わせ部では隣り合う
    縦縁に沿う部分どうしが密接し、前記折り戸の両端とな
    る縦縁に沿う部分は左右の前記縦枠に密接することを特
    徴とする請求項2に記載の戸の水密構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006118196A (ja) * 2004-10-21 2006-05-11 Shin Nikkei Co Ltd 折畳み扉装置
CN102425359A (zh) * 2011-11-04 2012-04-25 浙江大学 便于开关的节能门窗

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