JP2002371767A - 戸の水密構造 - Google Patents
戸の水密構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 たとえば浴室と脱衣室との間の戸の水密構造
において、戸枠の下枠に排水構造を設けることなく、ま
た床面から止水用のゴム等を立ち上げることなく、水の
浸入を確実に防ぐこと。 【解決手段】 戸本体21A,21Bのそれぞれについ
て左側の縦縁、下縁および右側の縦縁に沿って一続きの
止水材3A,3Bを取り付ける。そして、戸を閉めたと
きに、止水材3A,3Bが戸枠1の左右の縦枠13,1
4および下枠12に密接するとともに、召し合わせ部で
は止水材3Aと止水材3Bとが密接する構成とする。止
水材3A,3Bは、左右の縦部材と横部材との各接合端
を、丁度90°で接合するように斜め成形して固着した
構成とする。
において、戸枠の下枠に排水構造を設けることなく、ま
た床面から止水用のゴム等を立ち上げることなく、水の
浸入を確実に防ぐこと。 【解決手段】 戸本体21A,21Bのそれぞれについ
て左側の縦縁、下縁および右側の縦縁に沿って一続きの
止水材3A,3Bを取り付ける。そして、戸を閉めたと
きに、止水材3A,3Bが戸枠1の左右の縦枠13,1
4および下枠12に密接するとともに、召し合わせ部で
は止水材3Aと止水材3Bとが密接する構成とする。止
水材3A,3Bは、左右の縦部材と横部材との各接合端
を、丁度90°で接合するように斜め成形して固着した
構成とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、戸の水密構造に関
し、特に浴室の床面と脱衣室の床面とが同一または略同
一のレベルになるように構成された浴室と脱衣室との間
に設けられる戸の水密構造に関する。
し、特に浴室の床面と脱衣室の床面とが同一または略同
一のレベルになるように構成された浴室と脱衣室との間
に設けられる戸の水密構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、浴室の床面と脱衣室の床面とが同
一または略同一のレベルになるように構成されている場
合、戸枠の下枠内に水を導入してそこから下部に排水す
るか、または脱衣室側にゴム等を立ち上げて止水性を確
保することにより、脱衣室側に水が浸入するのを防いで
いる。また、戸枠側の縦枠に止水材を取付け、一方、戸
本体の下縁に止水材を取付ける水密構造もあった。
一または略同一のレベルになるように構成されている場
合、戸枠の下枠内に水を導入してそこから下部に排水す
るか、または脱衣室側にゴム等を立ち上げて止水性を確
保することにより、脱衣室側に水が浸入するのを防いで
いる。また、戸枠側の縦枠に止水材を取付け、一方、戸
本体の下縁に止水材を取付ける水密構造もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、下枠内
から下部に排水する構造では、髪の毛等による目づまり
が生じたり、水あか等の臭気が発生するなどの問題点が
ある。また、脱衣室側にゴム等を立ち上げる構造では、
脱衣室と浴室との間の行き来の際にこのゴム等を踏みつ
けることになり、それによってそのゴム等が劣化して水
の浸入を防ぐことができなくなるという問題点がある。
また戸枠側及び戸本体側に別々に止水材を取付けること
は、止水材の取付構造を複雑にしている。
から下部に排水する構造では、髪の毛等による目づまり
が生じたり、水あか等の臭気が発生するなどの問題点が
ある。また、脱衣室側にゴム等を立ち上げる構造では、
脱衣室と浴室との間の行き来の際にこのゴム等を踏みつ
けることになり、それによってそのゴム等が劣化して水
の浸入を防ぐことができなくなるという問題点がある。
また戸枠側及び戸本体側に別々に止水材を取付けること
は、止水材の取付構造を複雑にしている。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、戸枠の下枠に排水構造を設けることな
く、また床面から止水用のゴム等を立ち上げることな
く、簡単な構造によって、水の浸入を確実に防ぐことが
できる戸の水密構造を提供することを目的とする。
されたもので、戸枠の下枠に排水構造を設けることな
く、また床面から止水用のゴム等を立ち上げることな
く、簡単な構造によって、水の浸入を確実に防ぐことが
できる戸の水密構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した戸の
水密構造は、上枠、下枠および左右の縦枠からなる戸枠
と、前記戸枠に対して一方の縦縁が回動自在に取り付け
られて、前記戸枠により構成される開口部を開閉する戸
本体と、前記戸本体の少なくとも左右の縦縁の一部また
は全部と下縁に沿って取り付けられ、前記戸本体が前記
開口部を閉塞したときに前記戸枠の左右の縦枠および下
枠に密接する一続きの止水材と、を具備することを特徴
とする。この発明によれば、開き戸において、戸本体の
左右の縦縁および下縁に沿って取り付けられた一続きの
止水材が、戸本体が開口部を閉塞したときに戸枠の左右
の縦枠および下枠に密接する。
水密構造は、上枠、下枠および左右の縦枠からなる戸枠
と、前記戸枠に対して一方の縦縁が回動自在に取り付け
られて、前記戸枠により構成される開口部を開閉する戸
本体と、前記戸本体の少なくとも左右の縦縁の一部また
は全部と下縁に沿って取り付けられ、前記戸本体が前記
開口部を閉塞したときに前記戸枠の左右の縦枠および下
枠に密接する一続きの止水材と、を具備することを特徴
とする。この発明によれば、開き戸において、戸本体の
左右の縦縁および下縁に沿って取り付けられた一続きの
止水材が、戸本体が開口部を閉塞したときに戸枠の左右
の縦枠および下枠に密接する。
【0006】請求項2に記載した戸の水密構造は、請求
項1に記載の発明において、前記戸本体の左右の縦縁お
よび下縁に沿って取り付けられ、前記戸本体が前記開口
部を閉塞したときに前記戸枠の左右の縦枠および下枠に
密接する一続きの二次止水材をさらに具備し、該二次止
水材は、前記止水材よりも、水の浸入を嫌う空間側に取
り付けられていることを特徴とする。この発明によれ
ば、開き戸において、戸本体の左右の縦縁および下縁に
沿って取り付けられた一続きの二次止水材が、戸本体が
開口部を閉塞したときに戸枠の左右の縦枠および下枠に
密接する。
項1に記載の発明において、前記戸本体の左右の縦縁お
よび下縁に沿って取り付けられ、前記戸本体が前記開口
部を閉塞したときに前記戸枠の左右の縦枠および下枠に
密接する一続きの二次止水材をさらに具備し、該二次止
水材は、前記止水材よりも、水の浸入を嫌う空間側に取
り付けられていることを特徴とする。この発明によれ
ば、開き戸において、戸本体の左右の縦縁および下縁に
沿って取り付けられた一続きの二次止水材が、戸本体が
開口部を閉塞したときに戸枠の左右の縦枠および下枠に
密接する。
【0007】請求項3に記載した戸の水密構造は、上
枠、下枠および左右の縦枠からなる戸枠と、複数の戸本
体が互いに他に対して回動自在に連結され、かつ一方の
端の縦縁が前記戸枠に対して回動自在に取り付けられ
て、前記戸枠により構成される開口部を開閉する折り戸
と、前記各戸本体ごとに、前記各戸本体の少なくとも左
右の縦縁の一部または全部と下縁に沿って一続きに取り
付けられ、前記折り戸が前記開口部を閉塞したときに、
前記各戸本体の下縁に沿う部分は前記戸枠の下枠に密接
し、かつ前記戸本体どうしの召し合わせ部では隣り合う
縦縁に沿う部分どうしが密接し、前記折り戸の両端とな
る縦縁に沿う部分は前記戸枠の左右の縦枠に密接する止
水材と、を具備することを特徴とする。この発明によれ
ば、複数の戸本体が連結された折り戸において、各戸本
体ごとに、戸本体の左右の縦縁および下縁に沿って取り
付けられた一続きの止水材が、折り戸が開口部を閉塞し
たときに戸枠の左右の縦枠および下枠に密接するととも
に、召し合わせ部では縦縁の止水材同士が密接する。
枠、下枠および左右の縦枠からなる戸枠と、複数の戸本
体が互いに他に対して回動自在に連結され、かつ一方の
端の縦縁が前記戸枠に対して回動自在に取り付けられ
て、前記戸枠により構成される開口部を開閉する折り戸
と、前記各戸本体ごとに、前記各戸本体の少なくとも左
右の縦縁の一部または全部と下縁に沿って一続きに取り
付けられ、前記折り戸が前記開口部を閉塞したときに、
前記各戸本体の下縁に沿う部分は前記戸枠の下枠に密接
し、かつ前記戸本体どうしの召し合わせ部では隣り合う
縦縁に沿う部分どうしが密接し、前記折り戸の両端とな
る縦縁に沿う部分は前記戸枠の左右の縦枠に密接する止
水材と、を具備することを特徴とする。この発明によれ
ば、複数の戸本体が連結された折り戸において、各戸本
体ごとに、戸本体の左右の縦縁および下縁に沿って取り
付けられた一続きの止水材が、折り戸が開口部を閉塞し
たときに戸枠の左右の縦枠および下枠に密接するととも
に、召し合わせ部では縦縁の止水材同士が密接する。
【0008】請求項4に記載した戸の水密構造は、請求
項3に記載の発明において、前記各戸本体ごとに、前記
各戸本体の左右の縦縁および下縁に沿って一続きに取り
付けられ、前記折り戸が前記開口部を閉塞したときに、
前記各戸本体の下縁に沿う部分は前記戸枠の下枠に密接
し、かつ前記戸本体どうしの召し合わせ部では隣り合う
縦縁に沿う部分どうしが密接し、前記折り戸の両端とな
る縦縁に沿う部分は前記戸枠の左右の縦枠に密接する二
次止水材をさらに具備し、該二次止水材は、前記止水材
よりも、水の浸入を嫌う空間側に取り付けられているこ
とを特徴とする。この発明によれば、複数の戸本体が連
結された折り戸において、各戸本体ごとに、戸本体の左
右の縦縁および下縁に沿って取り付けられた一続きの二
次止水材が、折り戸が開口部を閉塞したときに戸枠の左
右の縦枠および下枠に密接するとともに、召し合わせ部
では縦縁の二次止水材同士が密接する。
項3に記載の発明において、前記各戸本体ごとに、前記
各戸本体の左右の縦縁および下縁に沿って一続きに取り
付けられ、前記折り戸が前記開口部を閉塞したときに、
前記各戸本体の下縁に沿う部分は前記戸枠の下枠に密接
し、かつ前記戸本体どうしの召し合わせ部では隣り合う
縦縁に沿う部分どうしが密接し、前記折り戸の両端とな
る縦縁に沿う部分は前記戸枠の左右の縦枠に密接する二
次止水材をさらに具備し、該二次止水材は、前記止水材
よりも、水の浸入を嫌う空間側に取り付けられているこ
とを特徴とする。この発明によれば、複数の戸本体が連
結された折り戸において、各戸本体ごとに、戸本体の左
右の縦縁および下縁に沿って取り付けられた一続きの二
次止水材が、折り戸が開口部を閉塞したときに戸枠の左
右の縦枠および下枠に密接するとともに、召し合わせ部
では縦縁の二次止水材同士が密接する。
【0009】請求項5に記載した戸の水密構造は、請求
項1または3に記載の発明において、前記止水材は縦部
材と横部材とからなり、前記縦部材の端部および前記横
部材の端部は、それら端部同士が90°で接合するよう
に斜めに成形されており、前記縦部材の端部と前記横部
材の端部とが固着されていることを特徴とする。この発
明によれば、止水材の角部は90°の角度で折れ曲がっ
た形状となる。
項1または3に記載の発明において、前記止水材は縦部
材と横部材とからなり、前記縦部材の端部および前記横
部材の端部は、それら端部同士が90°で接合するよう
に斜めに成形されており、前記縦部材の端部と前記横部
材の端部とが固着されていることを特徴とする。この発
明によれば、止水材の角部は90°の角度で折れ曲がっ
た形状となる。
【0010】請求項6に記載した戸の水密構造は、請求
項2または4に記載の発明において、前記二次止水材は
縦部材と横部材とからなり、前記縦部材の端部および前
記横部材の端部は、それら端部同士が90°で接合する
ように斜めに成形されており、前記縦部材の端部と前記
横部材の端部とが固着されていることを特徴とする。こ
の発明によれば、二次止水材の角部は90°の角度で折
れ曲がった形状となる。
項2または4に記載の発明において、前記二次止水材は
縦部材と横部材とからなり、前記縦部材の端部および前
記横部材の端部は、それら端部同士が90°で接合する
ように斜めに成形されており、前記縦部材の端部と前記
横部材の端部とが固着されていることを特徴とする。こ
の発明によれば、二次止水材の角部は90°の角度で折
れ曲がった形状となる。
【0011】請求項7に記載した戸の水密構造は、上記
各発明において、前記戸本体が閉まる際に、当該戸本体
を戸枠の下枠に向けて下降させる下降手段を備えたこと
を特徴とする。よって、戸本体を開けるときは軽くな
り、一方、閉めるときは水密性を高めることができる。
下降手段としては、どのようなものでも良く、例えば上
枠に板ばねを配置してもよい。また、請求項8に記載し
た下降手段のように、前記戸枠に固定された被案内部
と、前記戸本体に固定され、前記戸本体が閉まる際に前
記被案内部に当接して当該戸本体を下降させるような傾
斜を有する案内部と、を具備するようにしてもよい。こ
の発明によれば、戸本体が閉まる際に、戸本体に固定さ
れ、戸本体を下降させるような傾斜を有する案内部が、
戸枠に固定された被案内部に当接し、戸本体を下降させ
る。
各発明において、前記戸本体が閉まる際に、当該戸本体
を戸枠の下枠に向けて下降させる下降手段を備えたこと
を特徴とする。よって、戸本体を開けるときは軽くな
り、一方、閉めるときは水密性を高めることができる。
下降手段としては、どのようなものでも良く、例えば上
枠に板ばねを配置してもよい。また、請求項8に記載し
た下降手段のように、前記戸枠に固定された被案内部
と、前記戸本体に固定され、前記戸本体が閉まる際に前
記被案内部に当接して当該戸本体を下降させるような傾
斜を有する案内部と、を具備するようにしてもよい。こ
の発明によれば、戸本体が閉まる際に、戸本体に固定さ
れ、戸本体を下降させるような傾斜を有する案内部が、
戸枠に固定された被案内部に当接し、戸本体を下降させ
る。
【0012】また、請求項9に記載した下降手段のよう
に、前記戸枠に固定された固定ヒンジ部と、前記戸本体
に固定され、前記固定ヒンジ部に対して昇降自在および
回動自在に支持された可動ヒンジ部と、前記固定ヒンジ
部と前記可動ヒンジ部の対向面に形成され、前記戸本体
が開くときに当該戸本体を上昇させ、かつ前記戸本体が
閉まるときに当該戸本体を下降させるように前記可動ヒ
ンジ部の昇降を案内する傾斜面と、を具備することを特
徴とする。この発明によれば、戸枠に固定された固定ヒ
ンジ部と戸本体に固定された可動ヒンジ部との対向面に
形成された傾斜面の案内によって、戸本体が開くときに
は戸本体が上昇し、一方、戸本体が閉まるときには戸本
体が下降する。
に、前記戸枠に固定された固定ヒンジ部と、前記戸本体
に固定され、前記固定ヒンジ部に対して昇降自在および
回動自在に支持された可動ヒンジ部と、前記固定ヒンジ
部と前記可動ヒンジ部の対向面に形成され、前記戸本体
が開くときに当該戸本体を上昇させ、かつ前記戸本体が
閉まるときに当該戸本体を下降させるように前記可動ヒ
ンジ部の昇降を案内する傾斜面と、を具備することを特
徴とする。この発明によれば、戸枠に固定された固定ヒ
ンジ部と戸本体に固定された可動ヒンジ部との対向面に
形成された傾斜面の案内によって、戸本体が開くときに
は戸本体が上昇し、一方、戸本体が閉まるときには戸本
体が下降する。
【0013】また、請求項10に記載した下降手段のよ
うに、前記戸枠に固定された被案内部と、前記戸本体に
固定され、前記戸本体が閉まる際に前記被案内部に当接
して当該戸本体を下降させるような傾斜を有する案内部
と、前記戸枠に固定された固定ヒンジ部と、前記戸本体
に固定され、前記固定ヒンジ部に対して昇降自在および
回動自在に支持された可動ヒンジ部と、前記固定ヒンジ
部と前記可動ヒンジ部の対向面に形成され、前記戸本体
が開くときに当該戸本体を上昇させ、かつ前記戸本体が
閉まるときに当該戸本体を下降させるように前記可動ヒ
ンジ部の昇降を案内する傾斜面と、を具備することを特
徴とする。この発明によれば、戸本体が閉まる際には、
戸本体に固定され、戸本体を下降させるような傾斜を有
する案内部が、戸枠に固定された被案内部に当接するこ
とと、戸枠に固定された固定ヒンジ部と戸本体に固定さ
れた可動ヒンジ部との対向面に形成された傾斜面の案内
との協動によって、戸本体が下降し、一方、戸本体が開
くときには戸本体が上昇する。
うに、前記戸枠に固定された被案内部と、前記戸本体に
固定され、前記戸本体が閉まる際に前記被案内部に当接
して当該戸本体を下降させるような傾斜を有する案内部
と、前記戸枠に固定された固定ヒンジ部と、前記戸本体
に固定され、前記固定ヒンジ部に対して昇降自在および
回動自在に支持された可動ヒンジ部と、前記固定ヒンジ
部と前記可動ヒンジ部の対向面に形成され、前記戸本体
が開くときに当該戸本体を上昇させ、かつ前記戸本体が
閉まるときに当該戸本体を下降させるように前記可動ヒ
ンジ部の昇降を案内する傾斜面と、を具備することを特
徴とする。この発明によれば、戸本体が閉まる際には、
戸本体に固定され、戸本体を下降させるような傾斜を有
する案内部が、戸枠に固定された被案内部に当接するこ
とと、戸枠に固定された固定ヒンジ部と戸本体に固定さ
れた可動ヒンジ部との対向面に形成された傾斜面の案内
との協動によって、戸本体が下降し、一方、戸本体が開
くときには戸本体が上昇する。
【0014】請求項11に記載した戸の水密構造は、上
記各発明において、前記戸枠の縦枠から、相対峙する縦
枠に向かって突出し、さらに前記戸枠の厚さ方向内向き
に折れ曲がり、前記開口部の閉塞時に前記止水材が密接
する突出部をさらに具備することを特徴とする。この発
明によれば、開口部の閉塞時に、戸枠の縦枠から、相対
峙する縦枠に向かって突出し、さらに戸枠の厚さ方向内
向きに折れ曲がる突出部に止水材が密接する。
記各発明において、前記戸枠の縦枠から、相対峙する縦
枠に向かって突出し、さらに前記戸枠の厚さ方向内向き
に折れ曲がり、前記開口部の閉塞時に前記止水材が密接
する突出部をさらに具備することを特徴とする。この発
明によれば、開口部の閉塞時に、戸枠の縦枠から、相対
峙する縦枠に向かって突出し、さらに戸枠の厚さ方向内
向きに折れ曲がる突出部に止水材が密接する。
【0015】請求項12に記載した戸の水密構造は、上
記各発明において、前記戸枠の下枠を挟む両側の床面の
レベルは同一または略同一であり、該下枠の上面は、前
記床面のレベルと同一または略同一であることを特徴と
する。この発明によれば、戸枠の下枠の上面と、この下
枠を挟む両側の床面とは略面一となる。
記各発明において、前記戸枠の下枠を挟む両側の床面の
レベルは同一または略同一であり、該下枠の上面は、前
記床面のレベルと同一または略同一であることを特徴と
する。この発明によれば、戸枠の下枠の上面と、この下
枠を挟む両側の床面とは略面一となる。
【0016】請求項13に記載した戸の水密構造は、請
求項12に記載の発明において、浴室と脱衣室との間に
設けられた戸である。この発明によれば、浴室の床面と
脱衣室の床面と戸枠の下枠の上面とが面一または略面一
となる。
求項12に記載の発明において、浴室と脱衣室との間に
設けられた戸である。この発明によれば、浴室の床面と
脱衣室の床面と戸枠の下枠の上面とが面一または略面一
となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明にお
いては、本発明にかかる戸の水密構造を浴室と脱衣室と
の間の戸に適用するが、本発明はこの浴室の戸に限定さ
れるものではない。
いて図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明にお
いては、本発明にかかる戸の水密構造を浴室と脱衣室と
の間の戸に適用するが、本発明はこの浴室の戸に限定さ
れるものではない。
【0018】図1および図2は、本発明にかかる戸の水
密構造を適用した浴室の戸を示す概略図であり、図1は
浴室側の構成、図2は脱衣室側の構成について説明する
ための図である。図1および図2において、符号1は上
枠11、下枠12、左右の両縦枠13,14からなる戸
枠である。また、符号2は、たとえば2枚の戸本体21
A,21Bが互いに回動自在に連結され、折り畳み可能
な折り戸である。図1および図2は、戸を閉じた状態、
すなわち戸枠1での間の開口部が折り戸2によって閉塞
された状態を示している。折り戸2の構造および開閉機
構等については公知であるため、説明を省略する。
密構造を適用した浴室の戸を示す概略図であり、図1は
浴室側の構成、図2は脱衣室側の構成について説明する
ための図である。図1および図2において、符号1は上
枠11、下枠12、左右の両縦枠13,14からなる戸
枠である。また、符号2は、たとえば2枚の戸本体21
A,21Bが互いに回動自在に連結され、折り畳み可能
な折り戸である。図1および図2は、戸を閉じた状態、
すなわち戸枠1での間の開口部が折り戸2によって閉塞
された状態を示している。折り戸2の構造および開閉機
構等については公知であるため、説明を省略する。
【0019】図1に示すように、浴室側は、第1の戸本
体21Aの左側の縦縁、下縁および右側の縦縁に沿って
一続きの止水材(これを一次止水材とする)3Aが設け
られている。脱衣室側は、図2に示すように、第1の戸
本体21Aの左側の縦縁、下縁および右側の縦縁に沿っ
て一続きの二次止水材4Aが設けられている。第2の戸
本体21Bについても同様であり、図1および図2にそ
れぞれ示すように、浴室側は左側の縦縁、下縁および右
側の縦縁に沿って一続きの止水材、すなわち一次止水材
3Bが設けられており、脱衣室側は左側の縦縁、下縁お
よび右側の縦縁に沿って一続きの二次止水材4Bが設け
られている。つまり、戸本体21A,21Bは二重に止
水材3A,3B,4A,4Bが廻らされていることにな
る(図5および図6参照)。なお、図1および図2にお
いては、網掛け部分が止水材3A,3B,4A,4Bを
表す。
体21Aの左側の縦縁、下縁および右側の縦縁に沿って
一続きの止水材(これを一次止水材とする)3Aが設け
られている。脱衣室側は、図2に示すように、第1の戸
本体21Aの左側の縦縁、下縁および右側の縦縁に沿っ
て一続きの二次止水材4Aが設けられている。第2の戸
本体21Bについても同様であり、図1および図2にそ
れぞれ示すように、浴室側は左側の縦縁、下縁および右
側の縦縁に沿って一続きの止水材、すなわち一次止水材
3Bが設けられており、脱衣室側は左側の縦縁、下縁お
よび右側の縦縁に沿って一続きの二次止水材4Bが設け
られている。つまり、戸本体21A,21Bは二重に止
水材3A,3B,4A,4Bが廻らされていることにな
る(図5および図6参照)。なお、図1および図2にお
いては、網掛け部分が止水材3A,3B,4A,4Bを
表す。
【0020】一次止水材3A,3Bの縦の部分はそれぞ
れ第1および第2の戸本体21A,21Bの上下全体に
わたって設けられている。それに対して、二次止水材4
A,4Bの縦の部分はそれぞれ第1および第2の戸本体
21A,21Bの下部にのみ設けられている。二次止水
材4A,4Bは戸本体21A,21Bの下縁から、特に
限定しないが、たとえば15cmの高さ位置まで設けら
れている。なお、一次止水材3A,3Bと同様に、二次
止水材4A,4Bの縦の部分を第1および第2の戸本体
21A,21Bの上下全体にわたって設けてもよい。
れ第1および第2の戸本体21A,21Bの上下全体に
わたって設けられている。それに対して、二次止水材4
A,4Bの縦の部分はそれぞれ第1および第2の戸本体
21A,21Bの下部にのみ設けられている。二次止水
材4A,4Bは戸本体21A,21Bの下縁から、特に
限定しないが、たとえば15cmの高さ位置まで設けら
れている。なお、一次止水材3A,3Bと同様に、二次
止水材4A,4Bの縦の部分を第1および第2の戸本体
21A,21Bの上下全体にわたって設けてもよい。
【0021】図3は、一次止水材3A,3Bの構成を示
す全体図である。一次止水材3A,3Bは、上述したよ
うに戸本体21A,21Bの左側の縦縁、下縁および右
側の縦縁にそれぞれ沿う縦部材31、横部材32および
縦部材33により、たとえばU字状に形成されている。
左側の縦部材31の下端、すなわち横部材32との接合
端311、および横部材32の、左側の縦部材31との
接合端321は、それら接合端311,321が丁度9
0°の角度で接合するように斜めに成形されている。そ
して、それら接合端311と接合端321とは溶着或い
は接着等により固着されている。
す全体図である。一次止水材3A,3Bは、上述したよ
うに戸本体21A,21Bの左側の縦縁、下縁および右
側の縦縁にそれぞれ沿う縦部材31、横部材32および
縦部材33により、たとえばU字状に形成されている。
左側の縦部材31の下端、すなわち横部材32との接合
端311、および横部材32の、左側の縦部材31との
接合端321は、それら接合端311,321が丁度9
0°の角度で接合するように斜めに成形されている。そ
して、それら接合端311と接合端321とは溶着或い
は接着等により固着されている。
【0022】右側の縦部材33の、横部材32との接合
端331と、横部材32の、右側の縦部材33との接合
端322についても同様であり、それら接合端331,
322は斜め成形により丁度90°の角度で接合し、溶
着或いは接着等により固着されている。このように、接
合端を斜め加工して固着する構成とした理由は、単純に
直線状の止水材を戸本体21A,21Bの左右両縦縁お
よび下縁に沿うように廻したのでは、戸本体21A,2
1Bの左右両縦縁と下縁とでできる角部において本来角
張らなくてはならない止水材の角が丸くなってしまうと
いう不具合があるからである。また、後述する水密部3
6の幅を両縦縁および下縁毎に相異させることができな
いという不具合があるからである。なお、二次止水材4
A,4Bについては、縦の部分の長さが異なる点を除い
て一次止水材3A,3Bと同じであるため、説明および
図示を省略する。
端331と、横部材32の、右側の縦部材33との接合
端322についても同様であり、それら接合端331,
322は斜め成形により丁度90°の角度で接合し、溶
着或いは接着等により固着されている。このように、接
合端を斜め加工して固着する構成とした理由は、単純に
直線状の止水材を戸本体21A,21Bの左右両縦縁お
よび下縁に沿うように廻したのでは、戸本体21A,2
1Bの左右両縦縁と下縁とでできる角部において本来角
張らなくてはならない止水材の角が丸くなってしまうと
いう不具合があるからである。また、後述する水密部3
6の幅を両縦縁および下縁毎に相異させることができな
いという不具合があるからである。なお、二次止水材4
A,4Bについては、縦の部分の長さが異なる点を除い
て一次止水材3A,3Bと同じであるため、説明および
図示を省略する。
【0023】図4は、止水材3A,3B,4A,4Bを
構成する縦部材31,33および横部材32の断面構造
を示す断面図である。止水材3A,3B,4A,4Bは
弾性材、たとえばシリコンゴム、スポンジ、中空ゴム、
ヒレゴム等でできており、水密部36および取り付け基
部37を有する。水密部36は、戸を閉じた状態のとき
に、戸枠1の下枠12または縦枠13,14に密接し、
それら下枠12または縦枠13,14と戸本体21A,
21Bの下框または縦框との間を水密に保つ。水密部3
6の長さとして、種々の長さ、特に限定しないが、たと
えば6mm、8mm、10mmまたは12mmの長さが
設定されている。これらの長さから取り付け箇所に適し
た長さのものを選択する。
構成する縦部材31,33および横部材32の断面構造
を示す断面図である。止水材3A,3B,4A,4Bは
弾性材、たとえばシリコンゴム、スポンジ、中空ゴム、
ヒレゴム等でできており、水密部36および取り付け基
部37を有する。水密部36は、戸を閉じた状態のとき
に、戸枠1の下枠12または縦枠13,14に密接し、
それら下枠12または縦枠13,14と戸本体21A,
21Bの下框または縦框との間を水密に保つ。水密部3
6の長さとして、種々の長さ、特に限定しないが、たと
えば6mm、8mm、10mmまたは12mmの長さが
設定されている。これらの長さから取り付け箇所に適し
た長さのものを選択する。
【0024】また、取り付け基部37は、戸本体21
A,21Bの縦框または下框への止水材3A,3B,4
A,4Bの取り付けに供される。取り付け基部37に
は、戸本体21A,21Bの縦框または下框からの抜け
を防ぐための抜け止め部38、および戸本体21A,2
1Bの縦框または下框に係合する係合部39が設けられ
ている。特に限定しないが、水密部36および取り付け
基部37は、同一の素材でできているが、それぞれの役
割に応じた硬度を有している。つまり、止水材3A,3
B,4A,4Bが戸本体21A,21Bの縦框または下
框にしっかりと取り付けられるようにするため、取り付
け基部37の硬度は相対的に高い。それに対して、水密
部36の硬度は、水密部36が隙間なく戸枠1に密接す
るよう、相対的に低くなっている。
A,21Bの縦框または下框への止水材3A,3B,4
A,4Bの取り付けに供される。取り付け基部37に
は、戸本体21A,21Bの縦框または下框からの抜け
を防ぐための抜け止め部38、および戸本体21A,2
1Bの縦框または下框に係合する係合部39が設けられ
ている。特に限定しないが、水密部36および取り付け
基部37は、同一の素材でできているが、それぞれの役
割に応じた硬度を有している。つまり、止水材3A,3
B,4A,4Bが戸本体21A,21Bの縦框または下
框にしっかりと取り付けられるようにするため、取り付
け基部37の硬度は相対的に高い。それに対して、水密
部36の硬度は、水密部36が隙間なく戸枠1に密接す
るよう、相対的に低くなっている。
【0025】図5は本発明にかかる戸の水密構造の横断
面構造を示す断面図であり、図6はその要部を拡大して
示す断面図である。戸を閉めた状態について説明する
と、図5に示すように、第1の戸本体21Aについて、
一次止水材3Aおよび二次止水材4Aの左側の各縦部材
31は、さや部材31a及び左側の縦枠13に密接す
る。また、第1の戸本体21Aと第2の戸本体21Bと
の召し合わせ部において、第1の戸本体21Aの一次止
水材3Aおよび二次止水材4Aの右側の各縦部材33
と、第2の戸本体21Bの一次止水材3Bおよび二次止
水材4Bの左側の各縦部材31とが密接する。第1の戸
本体21Bについて、一次止水材3Bおよび二次止水材
4Bの左側の各縦部材33は、さや部材33a及び右側
の縦枠14に密接する。一次止水材3A,3Bおよび二
次止水材4A,4Bの各縦部材31,33は、第1およ
び第2の戸本体21A,21Bの各縦框22に設けられ
た取り付け溝23に取り付け基部37を押し込むことに
より取り付けられる。図5において、符号26は蝶番と
なる構造体であり、符号27は第2の戸本体21Bをス
ライド不能に軸支する軸体であり、符号28は第1の戸
本体21Aをスライド自在に軸支する軸体である。
面構造を示す断面図であり、図6はその要部を拡大して
示す断面図である。戸を閉めた状態について説明する
と、図5に示すように、第1の戸本体21Aについて、
一次止水材3Aおよび二次止水材4Aの左側の各縦部材
31は、さや部材31a及び左側の縦枠13に密接す
る。また、第1の戸本体21Aと第2の戸本体21Bと
の召し合わせ部において、第1の戸本体21Aの一次止
水材3Aおよび二次止水材4Aの右側の各縦部材33
と、第2の戸本体21Bの一次止水材3Bおよび二次止
水材4Bの左側の各縦部材31とが密接する。第1の戸
本体21Bについて、一次止水材3Bおよび二次止水材
4Bの左側の各縦部材33は、さや部材33a及び右側
の縦枠14に密接する。一次止水材3A,3Bおよび二
次止水材4A,4Bの各縦部材31,33は、第1およ
び第2の戸本体21A,21Bの各縦框22に設けられ
た取り付け溝23に取り付け基部37を押し込むことに
より取り付けられる。図5において、符号26は蝶番と
なる構造体であり、符号27は第2の戸本体21Bをス
ライド不能に軸支する軸体であり、符号28は第1の戸
本体21Aをスライド自在に軸支する軸体である。
【0026】前記さや部材31a及びさや部材33a
は、縦枠13,14の相対峙する対向面131,141
から、相対峙する縦枠14,13に向かって突出し、さ
らに縦枠13,14の厚さ方向内向きに折れ曲がり、再
び外向きに折り返す突出部132,142に設けられて
いる。
は、縦枠13,14の相対峙する対向面131,141
から、相対峙する縦枠14,13に向かって突出し、さ
らに縦枠13,14の厚さ方向内向きに折れ曲がり、再
び外向きに折り返す突出部132,142に設けられて
いる。
【0027】よって、図6に拡大して示すように、一次
止水材3A,3Bの縦框22からの突出量を二次止水材
4A,4Bの縦框22からの突出量よりも小さくして、
折り戸2の開閉動作中に一次止水材3A,3Bが戸枠1
の縦枠13,14に当たらないように構成しつつ、一次
止水材3Aの左側の縦部材31は縦枠13の突出部13
2に密接し、水密を確保する。また、第2の戸本体21
Bにおいて、一次止水材3Bの右側の縦部材33は縦枠
14の突出部142に密接して水密を確保する。
止水材3A,3Bの縦框22からの突出量を二次止水材
4A,4Bの縦框22からの突出量よりも小さくして、
折り戸2の開閉動作中に一次止水材3A,3Bが戸枠1
の縦枠13,14に当たらないように構成しつつ、一次
止水材3Aの左側の縦部材31は縦枠13の突出部13
2に密接し、水密を確保する。また、第2の戸本体21
Bにおいて、一次止水材3Bの右側の縦部材33は縦枠
14の突出部142に密接して水密を確保する。
【0028】図7は、本発明にかかる戸の水密構造の縦
断面構造を示す断面図である。図7に示すように、一次
止水材3A,3Bおよび二次止水材4A,4Bの各横部
材32は、戸を閉めた状態で戸枠1の下枠12の上面に
密接する。ここで、図7に示すように、下枠12の上面
は浴室の床面5および脱衣室の床面6と同じか、または
略同じレベルにある。したがって、折り戸2の開閉動作
時に第1の戸本体21Aおよび第2の戸本体21Bが上
昇しないでそのまま回動およびスライドすると、一次止
水材3A,3Bおよび二次止水材4A,4Bの各横部材
32は浴室5の床面を引きずることになり、開閉が重く
なるという不具合がある。そこで、本実施の形態では、
折り戸の開閉動作時に第1の戸本体21Aおよび第2の
戸本体21Bを昇降させるための機構を備える。
断面構造を示す断面図である。図7に示すように、一次
止水材3A,3Bおよび二次止水材4A,4Bの各横部
材32は、戸を閉めた状態で戸枠1の下枠12の上面に
密接する。ここで、図7に示すように、下枠12の上面
は浴室の床面5および脱衣室の床面6と同じか、または
略同じレベルにある。したがって、折り戸2の開閉動作
時に第1の戸本体21Aおよび第2の戸本体21Bが上
昇しないでそのまま回動およびスライドすると、一次止
水材3A,3Bおよび二次止水材4A,4Bの各横部材
32は浴室5の床面を引きずることになり、開閉が重く
なるという不具合がある。そこで、本実施の形態では、
折り戸の開閉動作時に第1の戸本体21Aおよび第2の
戸本体21Bを昇降させるための機構を備える。
【0029】この昇降機構は、たとえば図8に一例を示
すように、第1の戸本体21Aまたは第2の戸本体21
Bの縦框22を回動自在に軸支するピンヒンジ7が、戸
枠1下枠12に固定された円柱状の固定ヒンジ部71
と、縦框22の内側に固定された筒状の可動ヒンジ部7
2とからなる、いわゆるグラビィティーヒンジにより構
成されている。可動ヒンジ部72は、固定ヒンジ部71
に設けられた芯軸73にスライド自在に挿入されてい
る。固定ヒンジ部71と可動ヒンジ部72の対向面には
傾斜面74が形成されており、固定ヒンジ部71に対し
て可動ヒンジ部72が回転すると、可動ヒンジ部72が
傾斜面74に沿って回動しつつ上下動する構成となって
いる。なお、このグラビィティーヒンジについては特許
第2755554号特許公報にその詳細が開示されてい
るため、ここでは詳細な説明を省略する。
すように、第1の戸本体21Aまたは第2の戸本体21
Bの縦框22を回動自在に軸支するピンヒンジ7が、戸
枠1下枠12に固定された円柱状の固定ヒンジ部71
と、縦框22の内側に固定された筒状の可動ヒンジ部7
2とからなる、いわゆるグラビィティーヒンジにより構
成されている。可動ヒンジ部72は、固定ヒンジ部71
に設けられた芯軸73にスライド自在に挿入されてい
る。固定ヒンジ部71と可動ヒンジ部72の対向面には
傾斜面74が形成されており、固定ヒンジ部71に対し
て可動ヒンジ部72が回転すると、可動ヒンジ部72が
傾斜面74に沿って回動しつつ上下動する構成となって
いる。なお、このグラビィティーヒンジについては特許
第2755554号特許公報にその詳細が開示されてい
るため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0030】また、図9および図10に示すような構成
の昇降機構を用いる構成としてもよい。図9および図1
0は昇降機構の他の例を示す概略図であり、図9は戸が
閉まる直前の状態であり、図10は戸が閉まった状態を
示す。この昇降機構は、たとえばブラケット81を介し
て戸枠1の上枠11に固定された被案内部82と、戸本
体21B(または21A)の上框24に固定された案内
部83とから構成されている。特に限定しないが、被案
内部82はブラケット81に回転自在に軸支された車で
できている。案内部83は、脱衣室側から浴室側に向か
って徐々に高くなる傾斜部84と、傾斜部84の終端に
おいて前記被案内部82が係合する被係合部85を有す
る押え片でできている。図11に案内部83となる押え
片を示す。図11に示すように、被係合部85の高さ位
置(図11に(ハ)で示す)は、傾斜部84の最も低い
先端部の高さ位置(図11に(ニ)で示す)よりも高く
なっている。
の昇降機構を用いる構成としてもよい。図9および図1
0は昇降機構の他の例を示す概略図であり、図9は戸が
閉まる直前の状態であり、図10は戸が閉まった状態を
示す。この昇降機構は、たとえばブラケット81を介し
て戸枠1の上枠11に固定された被案内部82と、戸本
体21B(または21A)の上框24に固定された案内
部83とから構成されている。特に限定しないが、被案
内部82はブラケット81に回転自在に軸支された車で
できている。案内部83は、脱衣室側から浴室側に向か
って徐々に高くなる傾斜部84と、傾斜部84の終端に
おいて前記被案内部82が係合する被係合部85を有す
る押え片でできている。図11に案内部83となる押え
片を示す。図11に示すように、被係合部85の高さ位
置(図11に(ハ)で示す)は、傾斜部84の最も低い
先端部の高さ位置(図11に(ニ)で示す)よりも高く
なっている。
【0031】図9に矢印(イ)で示すように戸本体21
A,21Bが浴室側から脱衣室側へ移動すると、案内部
83の傾斜部84の先端に被案内部82が当たる。傾斜
部84がその先端から被係合部85へ向かって高くなる
ように傾斜しており、かつ被案内部82が上枠11に固
定されているため、本体21A,21Bがさらに脱衣室
側へ移動する、すなわち戸が閉まるように動くと、図9
に矢印(ロ)で示すように戸本体21A,21Bが下降
することになる。そして、図10に示すように、戸が完
全に閉じられると、被案内部82が被係合部85に係合
した状態となる。このように、戸が開いているときには
戸本体21A,21Bが、その下框25に取り付けられ
た止水材3A,3B,4A,4Bが床に接触しない程度
に上昇する。そして、戸が閉まるときに戸本体21A,
21Bが下降し、それによって下框25に取り付けられ
た止水材3A,3B,4A,4Bが床に押し付けられ
る。
A,21Bが浴室側から脱衣室側へ移動すると、案内部
83の傾斜部84の先端に被案内部82が当たる。傾斜
部84がその先端から被係合部85へ向かって高くなる
ように傾斜しており、かつ被案内部82が上枠11に固
定されているため、本体21A,21Bがさらに脱衣室
側へ移動する、すなわち戸が閉まるように動くと、図9
に矢印(ロ)で示すように戸本体21A,21Bが下降
することになる。そして、図10に示すように、戸が完
全に閉じられると、被案内部82が被係合部85に係合
した状態となる。このように、戸が開いているときには
戸本体21A,21Bが、その下框25に取り付けられ
た止水材3A,3B,4A,4Bが床に接触しない程度
に上昇する。そして、戸が閉まるときに戸本体21A,
21Bが下降し、それによって下框25に取り付けられ
た止水材3A,3B,4A,4Bが床に押し付けられ
る。
【0032】本実施の形態の戸の水密構造では、上述し
た2つの昇降機構のうちいずれか一方のみを適用しても
よいし、両方とも備えた構成としてもよい。両方とも備
えた構成とする場合には、たとえば図8に示すグラビィ
ティーヒンジよりなる昇降機構を、折り戸2の吊元側、
すなわちたとえば図5に示す例でいえば第2の戸本体2
1Bをスライド不能に軸支する軸体27と、折り戸2の
戸先側、すなわち図5において第1の戸本体21Aをス
ライド自在に軸支する軸体28に適用する。そして、図
9〜図11に示す被案内部82と案内部83とからなる
昇降機構を折り戸2の召し合わせ部に適用すればよい。
た2つの昇降機構のうちいずれか一方のみを適用しても
よいし、両方とも備えた構成としてもよい。両方とも備
えた構成とする場合には、たとえば図8に示すグラビィ
ティーヒンジよりなる昇降機構を、折り戸2の吊元側、
すなわちたとえば図5に示す例でいえば第2の戸本体2
1Bをスライド不能に軸支する軸体27と、折り戸2の
戸先側、すなわち図5において第1の戸本体21Aをス
ライド自在に軸支する軸体28に適用する。そして、図
9〜図11に示す被案内部82と案内部83とからなる
昇降機構を折り戸2の召し合わせ部に適用すればよい。
【0033】上述した実施の形態によれば、戸本体21
A,21Bのそれぞれについて左右の縦框22の全体お
よび下框25に沿って一続きの一次止水材3A,3Bが
取り付けられているため、折り戸2が閉まったときに、
一次止水材3A,3Bが戸枠1の左右の縦枠13,14
および下枠12に密接するとともに、召し合わせ部では
一次止水材3Aと一次止水材3Bとが密接する。したが
って、折り戸2を閉めた時に水密性を確保することがで
きるので、戸枠の下枠に排水構造を設けたり、下枠から
止水用のゴム等を立ち上げたりしなくても、浴室から脱
衣室への水の浸入を確実に防ぐことができる。また、止
水材3A,3Bを戸本体21A,21Bに簡単に取り付
けることができるという効果と、戸枠1を加工する必要
がないという効果が得られる。
A,21Bのそれぞれについて左右の縦框22の全体お
よび下框25に沿って一続きの一次止水材3A,3Bが
取り付けられているため、折り戸2が閉まったときに、
一次止水材3A,3Bが戸枠1の左右の縦枠13,14
および下枠12に密接するとともに、召し合わせ部では
一次止水材3Aと一次止水材3Bとが密接する。したが
って、折り戸2を閉めた時に水密性を確保することがで
きるので、戸枠の下枠に排水構造を設けたり、下枠から
止水用のゴム等を立ち上げたりしなくても、浴室から脱
衣室への水の浸入を確実に防ぐことができる。また、止
水材3A,3Bを戸本体21A,21Bに簡単に取り付
けることができるという効果と、戸枠1を加工する必要
がないという効果が得られる。
【0034】また、上述した実施の形態によれば、戸本
体21A,21Bのそれぞれについて脱衣室側に二次止
水材4A,4Bが取り付けられているため、万一浴室か
ら一次止水材3A,3Bを越えて水が浸入しても、二次
止水材4A,4Bにより脱衣室にまで浸入するのを防ぐ
ことができるので、より高い水密性を確保することがで
きる。
体21A,21Bのそれぞれについて脱衣室側に二次止
水材4A,4Bが取り付けられているため、万一浴室か
ら一次止水材3A,3Bを越えて水が浸入しても、二次
止水材4A,4Bにより脱衣室にまで浸入するのを防ぐ
ことができるので、より高い水密性を確保することがで
きる。
【0035】また、上述した実施の形態によれば、一次
止水材3A,3Bおよび二次止水材4A,4Bの角部が
斜め成形と固着により丁度90°の角度で折れ曲がった
形状となっているため、戸枠1の縦枠13,14と下枠
12とで構成される角部と、止水材3A,3B,4A,
4Bの角部との間に隙間ができない。また、召し合わせ
部においても、止水材同士が隙間なく当接する。したが
って止水材3A,3B,4A,4Bの角部や召し合わせ
部の水密性を確保することができる。
止水材3A,3Bおよび二次止水材4A,4Bの角部が
斜め成形と固着により丁度90°の角度で折れ曲がった
形状となっているため、戸枠1の縦枠13,14と下枠
12とで構成される角部と、止水材3A,3B,4A,
4Bの角部との間に隙間ができない。また、召し合わせ
部においても、止水材同士が隙間なく当接する。したが
って止水材3A,3B,4A,4Bの角部や召し合わせ
部の水密性を確保することができる。
【0036】また、上述した実施の形態によれば、折り
戸2の開閉動作中に一次止水材3A,3Bが戸枠1の縦
枠13,14に当たらないように、一次止水材3A,3
Bの側方への突出量が二次止水材4A,4Bの突出量よ
りも小さくしつつ、水密性を確保している。また、折り
戸2の開閉動作中に止水材3A,3B,4A,4Bが床
面に接触しないようにするための昇降機構を備えている
ため、折り戸2の開閉をスムーズにおこなうことができ
る。
戸2の開閉動作中に一次止水材3A,3Bが戸枠1の縦
枠13,14に当たらないように、一次止水材3A,3
Bの側方への突出量が二次止水材4A,4Bの突出量よ
りも小さくしつつ、水密性を確保している。また、折り
戸2の開閉動作中に止水材3A,3B,4A,4Bが床
面に接触しないようにするための昇降機構を備えている
ため、折り戸2の開閉をスムーズにおこなうことができ
る。
【0037】以上において本発明は種々変更可能であ
る。たとえば、開き戸にも適用可能である。開き戸の場
合には、図8に示すグラビィティーヒンジよりなる昇降
機構を開き戸の吊元側に適用し、また戸先側に図9〜図
11に示す被案内部82と案内部83とからなる昇降機
構を適用すればよい。なお、開き戸の場合に、いずれか
一方の昇降機構のみを備えた構成としてもよい。また、
本発明は、浴室と脱衣室との間に設置される戸に限ら
ず、一方の空間(部屋)では水や湯を使い、戸を挟んで
隣接する空間(部屋)では水や湯の浸入を嫌うような場
合の戸の水密構造に適用することができる。また、止水
材3A,3B,4A,4Bの断面形状や寸法等の構造、
および材質なども種々変更可能である。また、止水材3
A,3B,4A,4Bの取り付け構造なども上述した実
施の形態に限らない。また、第1の戸本体の幅と第2の
戸本体の幅とが異なるような折り戸にも本発明を適用す
ることができ、この場合には少ない開口寸法でたとえば
850mm以上の有効開口幅を確保することができる。
また、脱衣室側の止水材の丈を高くし、浴室側の止水材
の丈を低くしてもよい。
る。たとえば、開き戸にも適用可能である。開き戸の場
合には、図8に示すグラビィティーヒンジよりなる昇降
機構を開き戸の吊元側に適用し、また戸先側に図9〜図
11に示す被案内部82と案内部83とからなる昇降機
構を適用すればよい。なお、開き戸の場合に、いずれか
一方の昇降機構のみを備えた構成としてもよい。また、
本発明は、浴室と脱衣室との間に設置される戸に限ら
ず、一方の空間(部屋)では水や湯を使い、戸を挟んで
隣接する空間(部屋)では水や湯の浸入を嫌うような場
合の戸の水密構造に適用することができる。また、止水
材3A,3B,4A,4Bの断面形状や寸法等の構造、
および材質なども種々変更可能である。また、止水材3
A,3B,4A,4Bの取り付け構造なども上述した実
施の形態に限らない。また、第1の戸本体の幅と第2の
戸本体の幅とが異なるような折り戸にも本発明を適用す
ることができ、この場合には少ない開口寸法でたとえば
850mm以上の有効開口幅を確保することができる。
また、脱衣室側の止水材の丈を高くし、浴室側の止水材
の丈を低くしてもよい。
【0038】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、開戸等
において、開口部の閉塞時に水密性を確保することがで
きるので、戸枠の下枠に排水構造を設けたり、下枠から
止水用のゴム等を立ち上げたりしなくても、水の浸入を
確実に防ぐことができる。また、この水密構造によれ
ば、止水材を戸本体に簡単に取り付けることができると
いう効果と、戸枠を加工する必要がないという効果が得
られる。
において、開口部の閉塞時に水密性を確保することがで
きるので、戸枠の下枠に排水構造を設けたり、下枠から
止水用のゴム等を立ち上げたりしなくても、水の浸入を
確実に防ぐことができる。また、この水密構造によれ
ば、止水材を戸本体に簡単に取り付けることができると
いう効果と、戸枠を加工する必要がないという効果が得
られる。
【0039】請求項2に記載の発明によれば、上記発明
において、止水材が二重に設けられていることになるの
で、開口部の閉塞時に、より高い水密性を確保すること
ができる。
において、止水材が二重に設けられていることになるの
で、開口部の閉塞時に、より高い水密性を確保すること
ができる。
【0040】請求項3に記載の発明によれば、折り戸等
において、開口部の閉塞時に水密性を確保することがで
きるので、戸枠の下枠に排水構造を設けたり、下枠から
止水用のゴム等を立ち上げたりしなくても、水の浸入を
確実に防ぐことができる。また、この水密構造によれ
ば、止水材を戸本体に簡単に取り付けることができると
いう効果と、戸枠を加工する必要がないという効果が得
られる。
において、開口部の閉塞時に水密性を確保することがで
きるので、戸枠の下枠に排水構造を設けたり、下枠から
止水用のゴム等を立ち上げたりしなくても、水の浸入を
確実に防ぐことができる。また、この水密構造によれ
ば、止水材を戸本体に簡単に取り付けることができると
いう効果と、戸枠を加工する必要がないという効果が得
られる。
【0041】請求項4に記載の発明によれば、上記発明
において、止水材が二重に設けられていることになるの
で、開口部の閉塞時に、より高い水密性を確保すること
ができる。
において、止水材が二重に設けられていることになるの
で、開口部の閉塞時に、より高い水密性を確保すること
ができる。
【0042】請求項5に記載の発明によれば、戸枠の縦
枠と下枠とで構成される角部と、止水材の角部との間に
隙間ができないので、開口部の閉塞時にその角部の水密
性を確保することができる。
枠と下枠とで構成される角部と、止水材の角部との間に
隙間ができないので、開口部の閉塞時にその角部の水密
性を確保することができる。
【0043】請求項6に記載の発明によれば、戸枠の縦
枠と下枠とで構成される角部と、二次止水材の角部との
間に隙間ができないので、開口部の閉塞時にその角部の
水密性を確保することができる。
枠と下枠とで構成される角部と、二次止水材の角部との
間に隙間ができないので、開口部の閉塞時にその角部の
水密性を確保することができる。
【0044】請求項7及び8に記載の発明によれば、戸
本体の下縁に取り付けられた止水材は、開口部の閉塞時
には戸枠の下枠に押し付けられるので、水密性を確保す
ることができる。また、戸本体の下縁に取り付けられた
止水材は、戸本体の開閉動作中には床面に接触しないの
で、戸本体の開閉をスムーズにおこなうことができる。
本体の下縁に取り付けられた止水材は、開口部の閉塞時
には戸枠の下枠に押し付けられるので、水密性を確保す
ることができる。また、戸本体の下縁に取り付けられた
止水材は、戸本体の開閉動作中には床面に接触しないの
で、戸本体の開閉をスムーズにおこなうことができる。
【0045】請求項9に記載の発明によれば、戸本体の
下縁に取り付けられた止水材は、開口部の閉塞時には戸
枠の下枠に押し付けられるので、水密性を確保すること
ができる。また、戸本体の下縁に取り付けられた止水材
は、戸本体の開閉動作中には床面に接触しないので、戸
本体の開閉をスムーズにおこなうことができる。
下縁に取り付けられた止水材は、開口部の閉塞時には戸
枠の下枠に押し付けられるので、水密性を確保すること
ができる。また、戸本体の下縁に取り付けられた止水材
は、戸本体の開閉動作中には床面に接触しないので、戸
本体の開閉をスムーズにおこなうことができる。
【0046】請求項10に記載の発明によれば、戸本体
の下縁に取り付けられた止水材は、開口部の閉塞時には
戸枠の下枠に押し付けられるので、水密性を確保するこ
とができる。また、戸本体の下縁に取り付けられた止水
材は、戸本体の開閉動作中には床面に接触しないので、
戸本体の開閉をスムーズにおこなうことができる。
の下縁に取り付けられた止水材は、開口部の閉塞時には
戸枠の下枠に押し付けられるので、水密性を確保するこ
とができる。また、戸本体の下縁に取り付けられた止水
材は、戸本体の開閉動作中には床面に接触しないので、
戸本体の開閉をスムーズにおこなうことができる。
【0047】請求項11に記載の発明によれば、開口部
の閉塞時に水密性を確保することができる。また、戸本
体の開閉動作中に、戸本体の縦縁に取り付けられた止水
材が戸枠の縦枠に当たらないので、戸本体の開閉をスム
ーズにおこなうことができる。
の閉塞時に水密性を確保することができる。また、戸本
体の開閉動作中に、戸本体の縦縁に取り付けられた止水
材が戸枠の縦枠に当たらないので、戸本体の開閉をスム
ーズにおこなうことができる。
【0048】請求項12に記載の発明によれば、平坦ま
たは略平坦な床面が得られる。
たは略平坦な床面が得られる。
【0049】請求項13に記載の発明によれば、浴室と
脱衣室との床面レベルがほぼ同じで、かつ戸枠の下枠に
よる立ち上がりのない、脱衣室から浴室にかけて平坦ま
たは略平坦な床を有する構造が得られる。
脱衣室との床面レベルがほぼ同じで、かつ戸枠の下枠に
よる立ち上がりのない、脱衣室から浴室にかけて平坦ま
たは略平坦な床を有する構造が得られる。
【図1】本発明にかかる戸の水密構造を適用した浴室の
戸の浴室側の構成を示す概略図である。
戸の浴室側の構成を示す概略図である。
【図2】本発明にかかる戸の水密構造を適用した浴室の
戸の脱衣室側の構成を示す概略図である。
戸の脱衣室側の構成を示す概略図である。
【図3】本発明にかかる戸の水密構造において用いられ
る止水材の構成を示す全体図である。
る止水材の構成を示す全体図である。
【図4】本発明にかかる戸の水密構造において用いられ
る止水材の断面形状の一例を示す断面図である。
る止水材の断面形状の一例を示す断面図である。
【図5】本発明にかかる戸の水密構造の横断面構造を示
す断面図である。
す断面図である。
【図6】図5の要部を拡大して示す断面図である。
【図7】本発明にかかる戸の水密構造の縦断面構造を示
す断面図である。
す断面図である。
【図8】本発明にかかる戸の水密構造に用いられる昇降
機構の一例を示す概略図である。
機構の一例を示す概略図である。
【図9】本発明にかかる戸の水密構造に用いられる昇降
機構の他の例を示す概略図である。
機構の他の例を示す概略図である。
【図10】本発明にかかる戸の水密構造に用いられる昇
降機構の他の例を示す概略図である。
降機構の他の例を示す概略図である。
【図11】図9および図10に示す昇降機構において用
いられる案内片を示す正面図である。
いられる案内片を示す正面図である。
1 戸枠 11 上枠 12 下枠 13,14 縦枠 132,142 突出部 2折り戸 21A,21B 戸本体 3A,3B 一次止水材(止水材) 4A,4B 二次止水材 31,33 縦部材 32 横部材 71 固定ヒンジ部 72 可動ヒンジ部 74 傾斜面 82 被案内部 83 案内部 84 傾斜部 5 浴室の床面 6 脱衣室の床面
Claims (13)
- 【請求項1】 上枠、下枠および左右の縦枠からなる戸
枠と、 前記戸枠に対して一方の縦縁が回動自在に取り付けられ
て、前記戸枠により構成される開口部を開閉する戸本体
と、 前記戸本体の少なくとも左右の縦縁の一部または全部と
下縁に沿って取り付けられ、前記戸本体が前記開口部を
閉塞したときに前記戸枠の左右の縦枠および下枠に密接
する一続きの止水材と、 を具備することを特徴とする戸の水密構造。 - 【請求項2】 前記戸本体の左右の縦縁および下縁に沿
って取り付けられ、前記戸本体が前記開口部を閉塞した
ときに前記戸枠の左右の縦枠および下枠に密接する一続
きの二次止水材をさらに具備し、該二次止水材は、前記
止水材よりも、水の浸入を嫌う空間側に取り付けられて
いることを特徴とする請求項1に記載の戸の水密構造。 - 【請求項3】 上枠、下枠および左右の縦枠からなる戸
枠と、 複数の戸本体が互いに他に対して回動自在に連結され、
かつ一方の端の縦縁が前記戸枠に対して回動自在に取り
付けられて、前記戸枠により構成される開口部を開閉す
る折り戸と、 前記各戸本体ごとに、前記各戸本体の少なくとも左右の
縦縁の一部または全部と下縁に沿って一続きに取り付け
られ、前記折り戸が前記開口部を閉塞したときに、前記
各戸本体の下縁に沿う部分は前記戸枠の下枠に密接し、
かつ前記戸本体どうしの召し合わせ部では隣り合う縦縁
に沿う部分どうしが密接し、前記折り戸の両端となる縦
縁に沿う部分は前記戸枠の左右の縦枠に密接する止水材
と、 を具備することを特徴とする戸の水密構造。 - 【請求項4】 前記各戸本体ごとに、前記各戸本体の左
右の縦縁および下縁に沿って一続きに取り付けられ、前
記折り戸が前記開口部を閉塞したときに、前記各戸本体
の下縁に沿う部分は前記戸枠の下枠に密接し、かつ前記
戸本体どうしの召し合わせ部では隣り合う縦縁に沿う部
分どうしが密接し、前記折り戸の両端となる縦縁に沿う
部分は前記戸枠の左右の縦枠に密接する二次止水材をさ
らに具備し、該二次止水材は、前記止水材よりも、水の
浸入を嫌う空間側に取り付けられていることを特徴とす
る請求項3に記載の戸の水密構造。 - 【請求項5】 前記止水材は縦部材と横部材とからな
り、前記縦部材の端部および前記横部材の端部は、それ
ら端部同士が90°で接合するように斜めに成形されて
おり、前記縦部材の端部と前記横部材の端部とが固着さ
れていることを特徴とする請求項1または3に記載の戸
の水密構造。 - 【請求項6】 前記二次止水材は縦部材と横部材とから
なり、前記縦部材の端部および前記横部材の端部は、そ
れら端部同士が90°で接合するように斜めに成形され
ており、前記縦部材の端部と前記横部材の端部とが固着
されていることを特徴とする請求項2または4に記載の
戸の水密構造。 - 【請求項7】 前記戸本体が閉まる際に、当該戸本体を
戸枠の下枠に向けて下降させる下降手段を備えたことを
特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の戸の水密構
造。 - 【請求項8】 前記下降手段は、前記戸枠に固定された
被案内部と、前記戸本体に固定され、前記戸本体が閉ま
る際に前記被案内部に当接して当該戸本体を下降させる
ような傾斜を有する案内部からなることを特徴とする請
求項7に記載の戸の水密構造。 - 【請求項9】 前記下降手段は、前記戸枠に固定された
固定ヒンジ部と、前記戸本体に固定され、前記固定ヒン
ジ部に対して昇降自在および回動自在に支持された可動
ヒンジ部と、前記固定ヒンジ部と前記可動ヒンジ部の対
向面に形成され、前記戸本体が開くときに当該戸本体を
上昇させ、かつ前記戸本体が閉まるときに当該戸本体を
下降させるように前記可動ヒンジ部の昇降を案内する傾
斜面とを具備することを特徴とする請求項7に記載の戸
の水密構造。 - 【請求項10】 前記下降手段は、前記戸枠に固定され
た被案内部と、前記戸本体に固定され、前記戸本体が閉
まる際に前記被案内部に当接して当該戸本体を下降させ
るような傾斜を有する案内部と、前記戸枠に固定された
固定ヒンジ部と、前記戸本体に固定され、前記固定ヒン
ジ部に対して昇降自在および回動自在に支持された可動
ヒンジ部と、前記固定ヒンジ部と前記可動ヒンジ部の対
向面に形成され、前記戸本体が開くときに当該戸本体を
上昇させ、かつ前記戸本体が閉まるときに当該戸本体を
下降させるように前記可動ヒンジ部の昇降を案内する傾
斜面とを具備することを特徴とする請求項7に記載の戸
の水密構造。 - 【請求項11】 前記戸枠の縦枠から、相対峙する縦枠
に向かって突出し、さらに前記戸枠の厚さ方向内向きに
折れ曲がり、前記開口部の閉塞時に前記止水材が密接す
る突出部をさらに具備することを特徴とする請求項1乃
至10の何れかに記載の戸の水密構造。 - 【請求項12】 前記戸枠の下枠を挟む両側の床面のレ
ベルは同一または略同一であり、該下枠の上面は、前記
床面のレベルと同一または略同一であることを特徴とす
る請求項1乃至11の何れかに記載の戸の水密構造。 - 【請求項13】 浴室と脱衣室との間に設けられた戸で
ある請求項12に記載の戸の水密構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001178649A JP2002371767A (ja) | 2001-06-13 | 2001-06-13 | 戸の水密構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001178649A JP2002371767A (ja) | 2001-06-13 | 2001-06-13 | 戸の水密構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002371767A true JP2002371767A (ja) | 2002-12-26 |
Family
ID=19019315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001178649A Pending JP2002371767A (ja) | 2001-06-13 | 2001-06-13 | 戸の水密構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002371767A (ja) |
-
2001
- 2001-06-13 JP JP2001178649A patent/JP2002371767A/ja active Pending
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