JP2003064699A - 既存コンクリート杭の補強方法、この補強方法により補強されたコンクリート杭 - Google Patents

既存コンクリート杭の補強方法、この補強方法により補強されたコンクリート杭

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JP2003064699A
JP2003064699A JP2001252945A JP2001252945A JP2003064699A JP 2003064699 A JP2003064699 A JP 2003064699A JP 2001252945 A JP2001252945 A JP 2001252945A JP 2001252945 A JP2001252945 A JP 2001252945A JP 2003064699 A JP2003064699 A JP 2003064699A
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JP
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concrete pile
reinforcing
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existing
pile
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JP2001252945A
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Minoru Kanazawa
稔 金澤
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存コンクリート杭の補強を簡易に行えるよ
うにする。 【解決手段】 既存コンクリート杭10の杭頭部の中央
部に補強用孔22を削孔し、この補強用孔22に補強材
である鉄骨籠24または鉄骨28を挿入してコンクリー
ト26を打設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の建替工事の
際に既存コンクリート杭を再利用するうえで好適な既存
コンクリート杭の補強方法およびこの方法で補強された
コンクリート杭に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の建設後、例えば30数年といった
更新寿命が経過すると、建替工事を行うことが必要とな
る。この建替工事において既存コンクリート杭を再利用
できれば、工期の短縮やコスト削減のうえで有利であ
る。しかし、杭の設計基準は、大きな地震災害を教訓に
して改訂が重ねられているため、既存コンクリート杭は
現行の設計基準を満足しないことが多い。したがって、
既存コンクリート杭を再利用するには、現行の設計基準
を満足するように、これを何らかの方法で補強すること
が必要である。特に、場所打ちコンクリート杭について
は、建設時の設計基準に準拠して地震時の水平耐力を考
慮することなく設計されていることが多く、このような
水平耐力については、既存コンクリート杭自体に曲げお
よびせん断の補強を施さざるを得ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】既存コンクリート杭を
補強する方法としては、従来より、杭周辺を掘削してコ
ンクリートを打ち増ししたり、あるいは、杭の周囲に鉄
板を張ること等が行われている。しかし、何れの方法に
おいても、基礎コンクリート下面を更に数メートル以上
の深さまで掘削しなければならないため、土留や地下水
の水替え等の作業が必要となり、難工事となってしま
う。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、既存コンクリート杭の補強を簡易に行うことが可
能な既存コンクリート杭の補強方法およびこの方法で補
強されたコンクリート杭を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、既存コンクリート杭にその杭頭部から
削孔し、この孔に補強材を挿入してコンクリートを打設
する既存コンクリート杭の補強方法により達成される。
【0006】請求項1記載の発明によれば、既存コンク
リート杭にその杭頭部から削孔し、この孔に補強材を挿
入してコンクリートを打設することにより、既存コンク
リート杭を内側から補強する。したがって、既存コンク
リート杭の外周部を掘削することが不要となるので、既
存コンクリート杭の補強を簡易に行うことができる。
【0007】また、請求項2に記載された発明は、既存
コンクリート杭を請求項1記載の方法で補強してなるコ
ンクリート杭に係るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図7を参照して、既
存建物の建替工事において既存コンクリート杭10を補
強する場合の実施形態について説明する。本実施形態で
は、既存建物の躯体を解体・除去した後、既存コンクリ
ート杭10を補強する。
【0009】図1(a)および(b)は、夫々、既存建
物が地下階を有していない場合の、躯体解体除去前およ
び既存コンクリート杭10の補強後の状態を示す。ま
た、図2(a)および(b)は、夫々、既存建物が地下
階を有する場合の、躯体解体除去前および既存コンクリ
ート杭10の補強後の状態を示す。
【0010】図1(a)に示すように、既存建物が地下
階を有しておらず、かつ、基礎コンクリート12aの下
端レベルが地下水位よりも高い場合には、同図(b)に
示すように、既存コンクリート杭10の杭頭が露出する
まで、基礎コンクリート12aを含む躯体コンクリート
12を除去する。一方、基礎コンクリート12aの下端
レベルが地下水位よりも低い場合には、躯体コンクリー
ト12の除去は、地下水位よりも浅いレベルにとどめて
おく。
【0011】また、図2(a)に示すように、既存建物
が地下階を有する場合には、同図(b)に示すように、
内部へ地下水が浸入しないように、外周壁コンクリート
12bを残した状態で、地下躯体が地下水により浮き上
がらないことを確認しながら、基礎コンクリート12a
の上面までの躯体コンクリート12を除去する。
【0012】次に、既存コンクリート杭10の補強を行
う。なお、既存コンクリート杭10の杭頭の上部に躯体
コンクリート12が残存しているために既存コンクリー
ト杭10の位置を視認できない場合は、補強施工に先立
って、超音波探査や弾性波探査等により杭位置を確認し
ておく。
【0013】図3〜図6は既存コンクリート杭10の補
強施工手順を示す図であり、図3および図5は、夫々、
既存コンクリート杭10を上端面から見た状態を表し、
また、図4および図6は、夫々、図3および図5に示す
既存コンクリート杭10の縦断面を表している。
【0014】図3および図4に示す如く、先ず、既存コ
ンクリート杭10の杭頭の中央部に、杭の外周補強筋2
0に干渉しない範囲で大口径の補強用孔22を削孔す
る。この削孔深さは、既存コンクリート杭10の補強を
必要とする深さまでとする。
【0015】次に、図5および図6に示す如く、補強用
孔22に補強材である鉄筋籠24を挿入した後、縦シュ
ートやトレミー管等を用いて補強用孔22にコンクリー
ト26を打設する。なお、図6に示すように、補強材と
して鉄筋籠24に代えて鉄骨28を用いてもよい。
【0016】そして、改築建物の基礎下端レベルが既存
建物の基礎下端レベルよりも浅い場合には、打設したコ
ンクリート26が硬化した後、補強した既存コンクリー
ト杭10の杭頭に杭体を増し打ちする。一方、改築建物
の基礎下端レベルが既存建物の基礎下端レベルよりも深
い場合には、打設したコンクリート26が硬化した後、
補強した既存コンクリート杭10の杭頭を、改築建物の
基礎下端レベルまで除去する。以後、補強した既存コン
クリート杭10を用いて、建物の改築工事を進める。
【0017】以上説明したように、本実施形態では、既
存コンクリート杭10に補強用孔22を削孔し、この孔
に補強材を挿入してコンクリート26を打設することに
より、既存コンクリート杭10をその内側から補強す
る。このため、既存コンクリート杭10の外周部へのコ
ンクリートの増し打ちや鋼板張り付けによる従来の補強
方法に比べて、以下のように、既存コンクリート杭10
の補強を簡易に行うことが可能となり、コスト低減およ
び工期短縮の効果を得ることができる。
【0018】(1)補強のために既存コンクリート杭1
0の周囲の掘削工事が不要になる。 (2)掘削工事が不要になることで、土留めや地下水の
水替えといった手間のかかる作業が不要になる。 (3)既存コンクリート杭10の外周表面にケレン等の
下地処理をすることが不要となる。 (4)補強に用いる材料は一般的な材料である鉄筋籠2
4または鉄骨26とコンクリートのみであり、材料費が
安くつく。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、既存コンクリート杭の
補強を簡易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)および(b)は、夫々、既存建物が
地下階を有していない場合の、躯体解体除去前および既
存コンクリート杭の補強後の状態を示すである。
【図2】図2(a)および(b)は、夫々、既存建物が
地下階を有する場合の、躯体解体除去前および既存コン
クリート杭10の補強後の状態を示すである。
【図3】既存コンクリート杭に補強用孔を削孔した状態
を示す上端面図である。
【図4】図3に示す既存コンクリート杭の縦断面図であ
る。
【図5】既存コンクリート杭の補強用孔に補強材として
鉄筋籠を挿入した後コンクリートを打設した状態を示す
上端面図である。
【図6】図5に示す既存コンクリートの縦断面図であ
る。
【図7】既存コンクリート杭の補強用孔に補強材として
鉄骨を挿入した後コンクリートを打設した状態を示す上
端面図である。
【符号の説明】
10 既存コンクリート杭 22 補強用孔 24 鉄筋籠 26 コンクリート 28 鉄骨

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存コンクリート杭にその杭頭部から削
    孔し、この孔に補強材を挿入してコンクリートを打設す
    ることを特徴とする既存コンクリート杭の補強方法。
  2. 【請求項2】 既存コンクリート杭を請求項1記載の方
    法で補強してなるコンクリート杭。
JP2001252945A 2001-08-23 2001-08-23 既存コンクリート杭の補強方法、この補強方法により補強されたコンクリート杭 Pending JP2003064699A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101039341B1 (ko) * 2010-12-08 2011-06-08 삼표건설 주식회사 파일 조립체 및 이를 이용한 기초구조물 시공방법
JP2014132142A (ja) * 2013-01-07 2014-07-17 Takenaka Komuten Co Ltd 杭の施工方法

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