JP2003063349A - ガス発生器 - Google Patents
ガス発生器Info
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Abstract
に区画でき、状況に応じてエアバッグの展開を調整でき
る状況適応型のガス発生器を提供する。 【解決手段】 2つの点火手段10,11を備えたイニ
シエータシェル1とクロージャシェル2とからなる円筒
状のハウジング3と、前記ハウジング3内を周方向に燃
焼室4と、フィルター室5とに区画する円筒仕切り部材
6と、前記燃焼室4内を上下に区画する仕切り部材7
と、前記複数の燃焼室4内に装填され、燃焼によりガス
を発生するガス発生剤9と、を備えてなるガス発生器で
あって、前記イニシエータシェル1と前記クロージャシ
ェル2を突き合わせて溶接固定することによって、前記
円筒仕切り部材6と前記仕切り部材7とが溶接されずに
前記ハウジング内で固定手段13によって固定されてい
ることを特徴とする。
Description
ス発生剤を複数の点火器によって燃焼させて、エアバッ
グの膨張展開を制御可能とする状況適応型のエアバッグ
用のガス発生器に関し、少ない溶接箇所で構成できるガ
ス発生器に関する。
保護するため、急速にエアバッグを膨張展開させるガス
発生器は、ステアリングホイール内やインストルメント
パネル内に装着されたエアバッグモジュールに組み込ま
れている。そして、ガス発生器は、コントロールユニッ
ト(作動器)からの通電によって点火器(スクイブ)を
発火し、この火炎によりガス発生剤を燃焼させて、多量
のガスを急激に発生させるものである。
(正規着座、前屈み等の非正規着座)や衝突時の車速
(加速度)の如何に拘らず、常に、エアバッグを急速に
膨張展開させる形態を有している。従って、自動車の乗
員の着座姿勢、衝突時の車速(加速度)に応じたエアバ
ッグの展開が困難であり、乗員を保護するエアバッグ本
来の機能を発揮できないというおそれがある。
アバッグの初期膨張を緩やかにするなど、乗員の着座姿
勢、衝突時の車速(加速度)に応じてエアバッグを展開
する状況適応型のエアバッグ用のガス発生器が提案・開
発されつつある。
としては、助手席用エアバッグを膨張展開させるガス発
生器(ソフト・インフレータ)が知られている。
グを2つの燃焼室に画成し、各燃焼室内にガス発生剤を
装填したもので、各燃焼室内のガス発生剤を2つの点火
手段によってそれぞれ独立して燃焼させる。そして、各
点火手段を時間差を以て作動(通電発火)して、各燃焼
室内のガス発生剤を順次燃焼させる。これによって、エ
アバッグの膨張初期において、1の燃焼室で発生した少
量のガスによって緩やかに膨張展開させ、その後に各燃
焼室で発生した多量のガスによってエアバッグを急速に
膨張展開させる。
適宜選択することで、乗員の着座姿勢、衝突時の車速
(加速度)に応じたエアバッグの膨張展開を制御可能と
している。
うな長尺円筒状のハウジングを有するガス発生器におい
ては、各点火器ごとに燃焼室を形成するために、ハウジ
ング内を複数に区画する必要があった。このため、ハウ
ジング内を複数に区画する各仕切り部材を夫々溶接する
ことでシールするとともに固定していた。このため、溶
接箇所が複数になり、工程数が多くなることによって、
製造コスト上昇の要因の一つとなっていた。
が燃焼室内に装填されているガス発生剤に引火するおそ
れもあり、作業上の安全性を高めるためにも溶接箇所の
少ないガス発生器が望まれている。
複数の燃焼室に区画でき、状況に応じてエアバッグの展
開を調整できる状況適応型の2つ又は3つ以上の点火手
段を有するガス発生器を提供することを目的とする。
の本発明の請求項1に記載のガス発生器は、2つの点火
手段を備えたイニシエータシェルとクロージャシェルと
からなる円筒状のハウジングと、前記ハウジング内を周
方向に燃焼室と、フィルター室とに区画する円筒仕切り
部材と、前記燃焼室内を上下に区画する仕切り部材と、
前記複数の燃焼室内に装填され、燃焼によりガスを発生
するガス発生剤と、を備えてなるガス発生器であって、
前記イニシエータシェルと前記クロージャシェルを突き
合わせて溶接固定することによって、前記円筒仕切り部
材と前記仕切り部材とが溶接されずに前記ハウジング内
で固定手段によって固定されていることを特徴とする。
このような構成によると、1箇所だけの溶接で、イニシ
エータシェルとクロージャシェルを固定することが可能
となる。また、ハウジング内を複数の燃焼室に区画する
ことが可能となる。
において、前記点火手段の一方の火炎を前記燃焼室の上
側の燃焼室に導くとともに前記仕切り部材を支持する円
筒材が備えられていることを特徴とする。このような構
成によると、円筒材によって仕切り部材が支持され、ガ
スの発生によりハウジング内を上下に区画する仕切り部
材のずれをより確実になくすことができ、設計通りのガ
ス発生となり、状況に適応したガス発生器とできる。ま
た、少ない部品点数でガス発生器を構成することができ
るため、製造コストの低減化が可能となる。
において、前記円筒材が、前記仕切り部材に一体に形成
されていることを特徴とする。このような構成による
と、部材点数を少なくすることができるため、溶接箇所
を少なくすることができる。
において、前記円筒材が、前記イニシエータシェルに一
体に形成されていることを特徴とする。このような構成
によると、部材点数を少なくすることができるため、溶
接箇所を少なくすることができる。
火手段を備えたイニシエータシェルとクロージャシェル
とからなる円筒状のハウジングと、前記ハウジング内を
上下に区画する仕切り部材と、前記仕切り部材によって
上下に区画されたハウジング内を夫々周方向に燃焼室
と、フィルター室とに区画する第1円筒仕切り部材及び
第2円筒仕切り部材と、前記複数の燃焼室内に装填さ
れ、燃焼によりガスを発生するガス発生剤と、前記点火
手段の一方の火炎を前記燃焼室の上側の燃焼室に導く円
筒材と、を備えてなるガス発生器であって、前記イニシ
エータシェルが、前記円筒材を有した底盤部と、前記第
1円筒仕切り部材と前記仕切り部材と前記ハウジングの
側筒部とが一体に形成された板部材と、を溶接して一体
に形成してなり、前記イニシエータシェルと前記クロー
ジャシェルを突き合わせて溶接固定することによって、
前記第1円筒仕切り部材と前記第2円筒仕切り部材とが
溶接されずに前記ハウジング内で固定手段によって固定
されていることを特徴とする。このような構成による
と、少ない溶接でハウジングを構成するイニシエータシ
ェルとクロージャシェルとを確実に固定することができ
る。また、イニシエータシェルとクロージャシェルとを
溶接することによってハウジング内の仕切り部材と円筒
仕切り部材等との溶接による固定が可能となる。
に係るガス発生器の実施形態例について説明する。
ス発生器の断面図を示す。図1において、ガス発生器P
1は、運転席用エアバッグを膨張展開させるもので、イ
ニシエータシェル1とクロージャシェル2とからなる短
尺円筒状のハウジング3と、ハウジング3内を周方向に
燃焼室4と、フィルター室5とに区画する円筒仕切り部
材6と、燃焼室4を上下2つの燃焼室4a、4bに画成
する仕切り部材7と、フィルター室5に装着されるフィ
ルター材8と、各燃焼室4a、4b内に装填されている
ガス発生剤9をそれぞれ独立して燃焼させる点火手段1
1、10と、点火手段11の火炎を上側の燃焼室4aに
導く円筒材29とで、構成され、イニシエータシェル1
とクロージャシェル2とが突き合わされて溶接部50に
おいて溶接されている。そして、ハウジング3内におい
ては、円筒仕切り部材6と、仕切り部材7とが溶接され
ずに固定手段13によって、固定されている。
ージャシェル2は、天盤部14と、天盤部14からイニ
シエータシェル1に向って延びる側筒部15と、側筒部
15から径外側に沿って延びるフランジ部17と、から
なる。側筒部15には、ガス発生剤9の燃焼により発生
するガスが放出される複数のガス放出口16が形成され
ている。
溶接されるイニシエータシェル1は、底盤部18と、底
盤部18からクロージャシェル2に向って延びる側筒部
19とから構成されている。底盤部18には、点火手段
10,11を保持する円筒状の点火手段保持部20、2
1が一体に形成されている。
シェル1とで構成されるハウジング3内を周方向に燃焼
室4と、フィルター室5とに区画する円筒仕切り部材6
は、円筒状に形成され、筒部の仕切り部材7との当接部
位において、クロージャシェル2に向って縮径された段
部22が設けられている。この円筒仕切り部材6は、ハ
ウジング3内を天盤部14から底盤部18にわたって配
置され、固定されている。そして、外周には複数のガス
が通過するオリフィス35,36が形成され、燃焼室4
とフィルター室5とを連通している。これらオリフィス
35,36は、図示省略するアルミニウム等によるシー
トが貼付されシールされている。
たフィルター室5には、フィルター材8が設けられてい
る。フィルター材8は、例えば、メリヤス編み金網、平
織金網やクリンプ織り金属線材の集合体を円筒状に成形
することによって安価に製作される。このフィルター材
8は、イニシエータシェル1及びクロージャシェル2の
側筒部19,15の内周壁面に沿って設けられている。
このフィルター材8は、ハウジング3の天盤部14から
底盤部18にわたって形成されていても、例えば、図1
に示すように、フィルター室5の下方でオリフィス36
との間に空間S1が形成されていてもよい。この場合、
図1に示すようにイニシエータシェル1の側筒部19の
内周壁面に接するように配設された断面L字状の板部材
23によってフィルター材8を支持し、空間S1が形成
されるようにフィルター材8を装着する。このように、
空間S1を形成することによって、燃焼室4bにて発生
したガスが一旦、この空間S1に滞留することとなるた
め、フィルター材8へ周方向全域から流入することとな
り、フィルター材8のガスの冷却、ガスの清浄効果を十
分に機能させることができるため好ましい。
2の天盤部14側は、円筒仕切り部材6が縮径されてい
るため、フィルター材8の内周とオリフィス35との間
に空間S2が形成されている。このように空間S2を形
成することによって、燃焼室4aにて発生したガスが一
旦、この空間S2に滞留することとなるため、フィルタ
ー材8へ周方向全域から流入することとなり、フィルタ
ー材8のガスの冷却、ガスの清浄効果を十分に機能させ
ることができるため好ましい。そして、空間S2におけ
るフィルター材8の内周には、内筒材24が配設されて
おり、これによりフィルター材8が内周側から支持され
ている。また、内筒材24には、複数のガス通過孔25
が形成され、空間S2とフィルター材8とを連通してい
る。この内筒材24は、例えば、多孔金属板(パンチン
グメタル)やエクスパンディッドメタル等を円筒状に成
形して製作される。
との間(フィルター材8とクロージャシェル2の側筒部
15との間)には、空間S3が形成されている。このた
め、燃焼室4にて発生し、フィルター材8を通過したガ
スが一旦この空間S3に滞留することになり、各ガス放
出口16から均一にガスが放出されると共に、ガス放出
口16近傍のフィルター材18にガスの通過が集中する
ことがない。また、空間S3におけるフィルター材8の
外周にも、多孔金属板(パンチングメタル)やエクスパ
ンディッドメタル等を円筒状に成形して製作された円筒
材26が配設されており、これによりフィルター材8が
外周側から支持されている。この円筒材26にも複数の
ガス通過孔27が形成され、空間S3に連通している。
室4は、仕切り部材7によって上下の燃焼室4a,4b
に区画され、夫々にガス発生剤9が装填されている。そ
して、各燃焼室4a,4bの底部には、セラミックス等
で形成されたクッション材33,32が設けられ、振動
等によるガス発生剤9の割れ等の破壊を防止している。
焼室4a,4bに区画する円盤部28と、点火手段21
の火炎を上側の燃焼室4aに導く円筒材29とが一体に
形成されている。円盤部28には、上側の燃焼室4aと
円筒材29内を連通する火炎通過孔30が形成されてい
る。また、円盤部28の端部31はイニシエータシェル
1に向って曲折され、円筒仕切り部材6に形成された段
部22に沿った段付形状とされている。この端部31
と、円筒仕切り部材6の段部22とが、イニシエータシ
ェル1とクロージャシェル2とが突き合わされた状態で
係合して仕切り部材7の固定手段13となり、仕切り部
材7が円筒仕切り部材6によってイニシエータシェル1
に押止される。これにより、下側の燃焼室4b内の圧力
がガス発生によって高まった場合であっても、端部31
が段部22によって押えられ、仕切り部材7の移動を抑
制することができる。このため、仕切り部材7と円筒仕
切り部材6とを溶接する必要がなくなる。
の燃焼室4bには、点火手段10、11が、底盤部18
に形成された点火手段保持部20,21に夫々カシメ固
定されている。この点火手段10,11には、ピン型ス
クイブ、ピッグテイル型スクイブ等を用いることができ
る。本実施形態例においては、点火手段10は、下側の
燃焼室4bに装填されているガス発生剤9を燃焼させ、
点火手段11は、円筒材29内に位置し、上側の燃焼室
4aに装填されているガス発生剤9を燃焼させるように
なっている。
は、イニシエータシェル1の点火手段保持部20,21
にそれぞれ点火手段10,11をカシメ固定する。一
方、天盤部14を下にしたクロージャシェル2に、円筒
仕切り部材6を配し、円筒仕切り部材6内にガス発生剤
9を装填し、クッション材33を配する。この時、円筒
仕切り部材6の外周部の空間に、フィルター材8を設置
しておく。そして、仕切り部材7を端部31と円筒仕切
り部材6の段部22とが係合するように配し、下側の燃
焼室4bとなる空間にガス発生剤9を装填する。そし
て、イニシエータシェル1を被せるようクロージャシェ
ル2に突き合わせ、イニシエータシェル1とクロージャ
シェル2とが突き合わさった溶接部50において溶接す
る。このように、溶接部50が、ガス発生剤9が装填さ
れている燃焼室4と直接接していないため、溶接時の熱
がガス発生剤9に伝わることがない。このため、溶接時
の安全性が高められる。また、溶接箇所が1箇所だけで
あるため、製造コストも低減することが可能となる。
テアリングホイール内に装着されることになるエアバッ
グモジュールに組み込まれる。そして、ガス発生器P1
の各点火手段10,11は、図示省略する車両側コネク
タにそれぞれ接続され、制御部に接続される。
る衝突センサ(加速度センサ)と、各点火手段10,1
1に通電する昇圧回路と、バックアップコンデンサと、
スクイブ(点火器)駆動回路とで構成され、マイクロコ
ンピュータで制御される。
1は、衝突センサが自動車の衝突を検出することで、先
に点火させる点火手段、例えば、点火手段10に接続さ
れているスクイブ駆動回路によって点火手段10のみが
作動(通電発火)して、燃焼室4b内のガス発生剤9を
燃焼させることで、高温ガスを発生させる。このとき、
燃焼室4b内は圧力が上昇するが、仕切り部材7は、円
筒仕切り部材6の段部22による固定手段13によって
イニシエータシェル1側に対して付勢されているためず
れることがない。そして、燃焼室4b内で発生した高温
ガスは、オリフィス36を通過して空間S1に滞留す
る。そして、フィルター材8に流入して、スラグ捕集
と、冷却を経てガス放出口16から放出される。この段
階においては、燃焼室4bのガス発生剤9のみの燃焼で
あるため、エアバッグは緩やかに膨張展開を開始する。
のマイクロコンピュータによって制御されたスクイブ駆
動回路により微小時間差をもって点火手段11が作動
(通電発火)する。その火炎は円筒材29内に噴出され
て火炎通過孔30を通過して燃焼室4a内に噴出する。
そして、ガス発生剤9を燃焼させることで、高温ガスを
発生させる。
フィス35を通過して、空間S2に流入し、フィルター
材8内に流入し、ここでスラグ捕集と冷却を経て空間S
3内に流出する。そして、空間S3に流出したガスは、
下側の燃焼室4bからのガスと合流し、ガス放出口16
から放出される。これによって、エアバッグは各燃焼室
4a、4bから放出される多量の清浄なガスによって急
速な膨張展開に移行される。
火手段10を先に作動させる態様にて説明したが、点火
手段11を先に作動させてもよく、更には、微小時間差
をもって行なうことを必ずしも要するものでなく、自動
車の衝突形態により適宜選択される。なお、先に点火手
段11を作動させた場合であっても、仕切り部材7は、
その円筒材29がイニシエータシェル1に当接している
ため、燃焼室4a内の圧力が上昇しても、ずれることが
防止される。
如き危険度の高い衝突では、各点火手段10、11を同
時に作動(通電発火)して、エアバッグを各燃焼室4
a、4bで発生した多量のガスにて急速に膨張展開させ
る。又、危険度の中程度の衝突では、各点火手段10、
11を微小時間差をもって作動(通電発火)して、エア
バッグを展開初期において少量のガスで緩やかに膨張展
開し、微小時間後に多量のガスにて急速に膨張展開させ
る。更に、危険度の軽程度の衝突では、例えば点火手段
10のみを作動(通電発火)して、エアバッグを比較的
長い時間をかけて少量のガスにて緩やかに膨張展開させ
る。
段10、11の作動(通電発火)を選択することで、発
生するガス量を調整でき、エアバッグ膨張展開を制御可
能となせる。そして、この際、燃焼室4を上下に区画す
る仕切り部材7がガス発生時にずれることがないため、
設計通りにエアバッグを膨張展開することが可能とでき
る。
生器の第2の実施形態例について説明する。なお、図1
と同一部材は、同一符号を付して詳細な説明は割愛す
る。
断面図を図2に示す。本実施形態例に係るガス発生器P
2は、前述の第1の実施形態例に係るガス発生器P1に
おいて、点火手段11の火炎を上側の燃焼室4aに導く
仕切り部材7に一体化された円筒材29が、仕切り部材
7とは別体として、イニシエータシェル1に一体に形成
されている点火手段保持部21から上方に延びて形成さ
れている円筒部55に置き換わったものである。円筒部
55はその端面において仕切り部材7の円盤部28と当
接している。
ェル1に一体に形成されているため、点火手段11の火
炎を上側の燃焼室4aに確実に導くことができる。ま
た、前述の第1の実施形態例に係るガス発生器P1と同
様に部材点数を少なくすることができると共に、溶接部
50の1箇所のみの溶接で、ハウジング3内を上下に区
画でき、状況に応じてエアバッグを膨張展開できるガス
発生器P2とできる。また、点火手段11を先に作動さ
せた場合であっても、円盤部28と円筒材29とが当接
しているため、仕切り部材7がずれることがない。
生器の第3の実施形態例について説明する。なお、図1
と同一部材は、同一符号を付して詳細な説明は割愛す
る。
断面図を図3に示す。本実施形態例に係るガス発生器P
3は、円筒仕切り部材6が、縮径されずに円筒状をして
おり、燃焼室4を上下に区画する仕切り部材7も端部3
1が曲折していない一枚の円盤状の板で形成されてい
る。
成されている火炎通過孔30をその内周に配するように
天盤部14から仕切り部材7にわたって、延設される第
1筒部材40と、燃焼室4aの外周において天盤部14
から仕切り部材7にわたって延設される第2筒部材41
が、それぞれ配されている。第1筒部材40と第2筒部
材41とには、第1筒部材40内外に貫通し、点火手段
11からの火炎を燃焼室4aに導く孔42と、燃焼室4
aとフィルター室5(円筒仕切り部材6のオリフィス3
5)とを連通する孔43とが各々設けられている。そし
て、仕切り部材7は、第1筒部材40及び第2筒部材4
1と円筒部55によって挟持されるという固定手段によ
って、溶接されることなく、ハウジング3内で固定され
ている。
生器の第4の実施形態例について説明する。なお、図1
と同一部材は、同一符号を付して詳細な説明は割愛す
る。
断面図を図4に示す。本実施形態例に係るガス発生器P
4は、2つの点火手段10,11を備えたイニシエータ
シェル1とクロージャシェル2とからなる円筒状のハウ
ジング3と、ハウジング3内を上下に区画する仕切り部
材7と、仕切り部材7によって上下に区画されたハウジ
ング3内を夫々周方向に燃焼室4と、フィルター室5と
に区画する第1円筒仕切り部材44及び第2円筒仕切り
部材45と、複数の燃焼室4a、4b内に装填され、燃
焼によりガスを発生するガス発生剤9と、点火手段11
の火炎を燃焼室4の上側の燃焼室4aに導く円筒材29
と、を備え、イニシエータシェル1とクロージャシェル
2を突き合わせて溶接固定することによって、第1円筒
仕切り部材44と第2円筒仕切り部材45とが溶接され
ずにハウジング3内で固定手段13によって固定されて
いる。
シエータシェル1は、一端にフランジが形成された側筒
部15と、側筒部15の他端より径内方に延設されるリ
ング盤部56と、リング盤部56の内周より一端側に向
って延設される第1円筒仕切り部材44と、第1円筒仕
切り部材44の端面を閉塞する仕切り部材7と、が一体
に形成された板部材46及び、点火手段保持部20,2
1と円筒材29と、が一体に形成された底盤部18とか
らなり、板部材46の第1円筒仕切り部材44内周へ底
盤部18を円筒材29側から嵌挿し、溶接部47で溶接
して一体に形成してなる。
仕切り部材44にいたる角部において、段部48が形成
されている。そして、第2円筒仕切り部材45は、底が
クロージャシェル2の天盤部14に当接したコップ形状
をしており、その端部49が拡径するように形成されて
おり、段部48と係合するようになっている。第2円筒
仕切り部材45は、第1円筒仕切り部材44の段部48
とクロージャシェル2の天盤部14によって挟持される
という固定手段により固定され、イニシエータシェル1
とクロージャシェル2とを突き合わせて溶接部50にお
いて溶接することで、ハウジング3内を確実に区画する
ことができる。これによって、燃焼室4a,4bのいず
れにおいてガスが発生しても仕切り部材7や第1、第2
円筒仕切り部材44,45がずれることがない。
生器の第5の実施形態例について説明する。なお、図1
と同一部材は、同一符号を付して詳細な説明は割愛す
る。
断面図を図5に示す。本実施形態例に係るガス発生器P
5は、2つの点火手段10,11を底盤部18と、一枚
の板部材をプレス成形等によって成形し、燃焼室4を構
成する容器53と、容器53に溶接部52,50で溶接
固定されフィルター室5を構成する外筒材51とで構成
されている。
によって、略コップ状に形成されている。そして、筒部
には、複数のオリフィス35,36が形成されている。
この容器53の内部は、仕切り部材7によって上下に区
画された燃焼室4a、4bを形成している。容器53
は、側筒部において、段部22が形成されており、この
段部22と、仕切り部材7の曲折された端部31とが係
合するとともに、底盤部18に一体に形成されている円
筒材29に支持されて仕切り部材7は固定されている。
このように、本実施形態例に係るガス発生器P5は、ハ
ウジング3の外周部の47,50,52の3箇所で溶接
固定されているが、ハウジング3内部においては、固定
手段13によって仕切り部材7が固定されているため、
ハウジング3内部での溶接をすることがないため、工程
時の安全性が高まる。
されており、最低限の溶接を行うことで、ハウジング内
部を複数の燃焼室に区画する仕切り部材を溶接すること
なく確実に固定することができる。このため、製造コス
トの低減は勿論であるが、製造工程における安全性を向
上させることができる。
断面図である。
す断面図である。
す断面図である。
す断面図である。
す断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 2つの点火手段を備えたイニシエータシ
ェルとクロージャシェルとからなる円筒状のハウジング
と、 前記ハウジング内を周方向に燃焼室と、フィルター室と
に区画する円筒仕切り部材と、 前記燃焼室内を上下に区画する仕切り部材と、 前記複数の燃焼室内に装填され、燃焼によりガスを発生
するガス発生剤と、を備えてなるガス発生器であって、 前記イニシエータシェルと前記クロージャシェルとを突
き合わせて溶接固定することによって、前記円筒仕切り
部材と前記仕切り部材とが溶接されずに前記ハウジング
内で固定手段によって固定されていることを特徴とする
ガス発生器。 - 【請求項2】 前記点火手段の一方の火炎を前記燃焼室
の上側の燃焼室に導くとともに前記仕切り部材を支持す
る円筒材が備えられていることを特徴とする請求項1に
記載のガス発生器。 - 【請求項3】 前記円筒材が、前記仕切り部材に一体に
形成されていることを特徴とする請求項1に記載のガス
発生器。 - 【請求項4】 前記円筒材が、前記イニシエータシェル
に一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記
載のガス発生器。 - 【請求項5】 円筒状のハウジングと、 前記ハウジング内を上下に区画する仕切り部材と、 前記仕切り部材によって上下に区画されたハウジング内
を夫々周方向に燃焼室と、フィルター室とに区画する第
1円筒仕切り部材及び第2円筒仕切り部材と、 前記複数の燃焼室内に装填され、燃焼によりガスを発生
するガス発生剤と、 前記点火手段の一方の火炎を前記燃焼室の上側の燃焼室
に導く円筒材と、を備えてなるガス発生器であって、 前記イニシエータシェルが、前記円筒材を有した底盤部
と、前記第1円筒仕切り部材と前記仕切り部材と前記ハ
ウジングの側筒部とが一体に形成された板部材と、を溶
接して一体に形成してなり、前記イニシエータシェルと
前記クロージャシェルとを突き合わせて溶接固定するこ
とによって、前記第1円筒仕切り部材と前記第2円筒仕
切り部材とが溶接されずに前記ハウジング内で固定手段
によって固定されていることを特徴とするガス発生器。
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