JPH08268212A - ガス発生器 - Google Patents
ガス発生器Info
- Publication number
- JPH08268212A JPH08268212A JP7099802A JP9980295A JPH08268212A JP H08268212 A JPH08268212 A JP H08268212A JP 7099802 A JP7099802 A JP 7099802A JP 9980295 A JP9980295 A JP 9980295A JP H08268212 A JPH08268212 A JP H08268212A
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- JP
- Japan
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- gas
- generating agent
- gas generating
- combustion chamber
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- Air Bags (AREA)
- Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガス発生剤の不完全燃焼を防止できるガス発
生器を提供する。 【構成】 ペレット形状のガス発生剤(16)と、該ガ
ス発生剤(16)を収納するとともに燃焼させてガスを
発生させる燃焼室(7)と、該燃焼室(7)とガス孔
(11)で連通し、該燃焼室(7)で発生したガスを冷
却するための冷却材(19)が配置された冷却室(8)
とを備えてなるガス発生器であって、前記ガス発生剤
(16)から前記冷却材(19)に至る前記発生ガスの
流出経路に、前記発生ガスが通過可能であり、且つ前記
のペレット形状のガス発生剤の通過を阻止可能な断熱部
材(18)を配置したものである。
生器を提供する。 【構成】 ペレット形状のガス発生剤(16)と、該ガ
ス発生剤(16)を収納するとともに燃焼させてガスを
発生させる燃焼室(7)と、該燃焼室(7)とガス孔
(11)で連通し、該燃焼室(7)で発生したガスを冷
却するための冷却材(19)が配置された冷却室(8)
とを備えてなるガス発生器であって、前記ガス発生剤
(16)から前記冷却材(19)に至る前記発生ガスの
流出経路に、前記発生ガスが通過可能であり、且つ前記
のペレット形状のガス発生剤の通過を阻止可能な断熱部
材(18)を配置したものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の乗員保護装置
であるエアバッグを膨張させるためのガス発生器に関す
る。
であるエアバッグを膨張させるためのガス発生器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種のガス発生器として、例えば実開
平3−112453号公報に記載されているものがあ
る。このガス発生器を概要図である図4により説明す
る。図4において、ガス発生器は短円筒状の容器2内の
外周部に燃焼室7とこの燃焼室7にガス孔11で連通す
る冷却室8とを備えており、燃焼室7には金属箔からな
る密封容器17に封入されたペレット形状のガス発生剤
7が収納され、冷却室8には冷却材19が収納されてい
る。容器2の中央部5には図示されない点火部材が配置
されており、作動時には、該点火部材からの熱風(矢印
)が密封容器17を破ってガス発生剤16に達し、こ
れを燃焼させ、この燃焼により発生したガスは密封容器
17を破って冷却室19に流出し、冷却材19で冷却さ
れた後さらに図示されない冷却材、ガスフィルタ等によ
り冷却・浄化されてガス放出孔13から容器外に放出さ
れる(矢印)。そして、この際に、ガス発生剤ペレッ
ト16は通常φ6×3t(mm)程度であり、ガス孔1
1はφ10(mm)程度である。このため、ガス発生剤
ペレット16は、密封容器17が破れた後はガス孔11
を通過して冷却材19に接触しながら燃焼する(1
6′)。また、他のタイプのガス発生器では密封容器内
に金網製のプレフィルタが入っていて、ガス発生剤ペレ
ットがそのプレフィルタに接触して冷却されながら燃焼
するものもある(USP3985076号公報参照)。
平3−112453号公報に記載されているものがあ
る。このガス発生器を概要図である図4により説明す
る。図4において、ガス発生器は短円筒状の容器2内の
外周部に燃焼室7とこの燃焼室7にガス孔11で連通す
る冷却室8とを備えており、燃焼室7には金属箔からな
る密封容器17に封入されたペレット形状のガス発生剤
7が収納され、冷却室8には冷却材19が収納されてい
る。容器2の中央部5には図示されない点火部材が配置
されており、作動時には、該点火部材からの熱風(矢印
)が密封容器17を破ってガス発生剤16に達し、こ
れを燃焼させ、この燃焼により発生したガスは密封容器
17を破って冷却室19に流出し、冷却材19で冷却さ
れた後さらに図示されない冷却材、ガスフィルタ等によ
り冷却・浄化されてガス放出孔13から容器外に放出さ
れる(矢印)。そして、この際に、ガス発生剤ペレッ
ト16は通常φ6×3t(mm)程度であり、ガス孔1
1はφ10(mm)程度である。このため、ガス発生剤
ペレット16は、密封容器17が破れた後はガス孔11
を通過して冷却材19に接触しながら燃焼する(1
6′)。また、他のタイプのガス発生器では密封容器内
に金網製のプレフィルタが入っていて、ガス発生剤ペレ
ットがそのプレフィルタに接触して冷却されながら燃焼
するものもある(USP3985076号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、ガス発
生剤として、対環境性等の観点からアジ化系のものに代
えて、ガス発生に係る主成分としてトリアミノグアニジ
ン、アゾジカルボンアミド、テトラゾール等の有機物を
含むところのいわゆる非アジ化系発生剤が採用されるよ
うになってきた。そして、このような非アジ化系発生剤
からなるペレットを上記の従来のガス発生器にそのまま
組み込むと、ガス発生剤ペレットが冷却材やプレフィル
タと接触して冷却されながら燃焼するため、不完全燃焼
状態となり発生ガス中のCOあるいはNOxが増加する
こととなる。発生ガスは最終的にエアバッグの通気孔か
ら車内に排出されるため、使用環境上好ましくないとい
う問題点がある。
生剤として、対環境性等の観点からアジ化系のものに代
えて、ガス発生に係る主成分としてトリアミノグアニジ
ン、アゾジカルボンアミド、テトラゾール等の有機物を
含むところのいわゆる非アジ化系発生剤が採用されるよ
うになってきた。そして、このような非アジ化系発生剤
からなるペレットを上記の従来のガス発生器にそのまま
組み込むと、ガス発生剤ペレットが冷却材やプレフィル
タと接触して冷却されながら燃焼するため、不完全燃焼
状態となり発生ガス中のCOあるいはNOxが増加する
こととなる。発生ガスは最終的にエアバッグの通気孔か
ら車内に排出されるため、使用環境上好ましくないとい
う問題点がある。
【0004】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、ガス発生剤の不完全燃焼を防止できるガス発生
器を提供することにある。
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、ガス発生剤の不完全燃焼を防止できるガス発生
器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明におけるガス発生器は、ペレット形状のガス
発生剤と、該ガス発生剤を収納するとともに燃焼させて
ガスを発生させる燃焼室と、該燃焼室とガス孔で連通
し、該燃焼室で発生したガスを冷却するための冷却材が
配置された冷却室とを備えてなるガス発生器であって、
前記ガス発生剤から前記冷却材に至る前記発生ガスの流
出経路に、前記発生ガスが通過可能であり、且つ前記の
ペレット形状のガス発生剤の通過を阻止可能な断熱部材
を配置したものである。
に、本発明におけるガス発生器は、ペレット形状のガス
発生剤と、該ガス発生剤を収納するとともに燃焼させて
ガスを発生させる燃焼室と、該燃焼室とガス孔で連通
し、該燃焼室で発生したガスを冷却するための冷却材が
配置された冷却室とを備えてなるガス発生器であって、
前記ガス発生剤から前記冷却材に至る前記発生ガスの流
出経路に、前記発生ガスが通過可能であり、且つ前記の
ペレット形状のガス発生剤の通過を阻止可能な断熱部材
を配置したものである。
【0006】また、前記断熱部材は、前記ガス発生剤の
ペレットの径より小さな径の小孔を多数有するセラミッ
ク多孔体であるものとすることができる。
ペレットの径より小さな径の小孔を多数有するセラミッ
ク多孔体であるものとすることができる。
【0007】また、前記セラミック多孔体に白金若しく
はパラジウムを担持させたものとすることができる。
はパラジウムを担持させたものとすることができる。
【0008】また、前記ガス発生剤は、ガス発生に係る
主成分としてトリアミノグアニジン、アゾジカルボンア
ミド、テトラゾール等の有機物を含むものとすることが
できる。
主成分としてトリアミノグアニジン、アゾジカルボンア
ミド、テトラゾール等の有機物を含むものとすることが
できる。
【0009】
【作用】上記構成によれば、ガス発生剤から冷却材に至
る発生ガスの流出経路に配置された断熱部材が、発生ガ
スを通過させつつペレット形状のガス発生剤の通過を阻
止するので、ガス発生剤ペレットは冷却材と接触するこ
となく所定の位置で燃焼する。そして、この場合、断熱
部材であるからガス発生剤ペレットが熱伝達により冷却
材で冷却されることはなく、従来のように不完全燃焼す
るのが防止される。
る発生ガスの流出経路に配置された断熱部材が、発生ガ
スを通過させつつペレット形状のガス発生剤の通過を阻
止するので、ガス発生剤ペレットは冷却材と接触するこ
となく所定の位置で燃焼する。そして、この場合、断熱
部材であるからガス発生剤ペレットが熱伝達により冷却
材で冷却されることはなく、従来のように不完全燃焼す
るのが防止される。
【0010】また、前記断熱部材は、前記ガス発生剤の
ペレットの径より小さな径の小孔を多数有するセラミッ
ク多孔体であるものとすると、該セラミック多孔体は実
用化されており、容易に本発明を具体化することができ
る。
ペレットの径より小さな径の小孔を多数有するセラミッ
ク多孔体であるものとすると、該セラミック多孔体は実
用化されており、容易に本発明を具体化することができ
る。
【0011】また、前記セラミック多孔体に白金若しく
はパラジウムを担持させたものとすると、該白金等の触
媒作用により、ガス発生剤の燃焼の際に発生するCO、
あるいはNOxを減少させ、発生ガス中のそれらの濃度
をさらに低減することができる。
はパラジウムを担持させたものとすると、該白金等の触
媒作用により、ガス発生剤の燃焼の際に発生するCO、
あるいはNOxを減少させ、発生ガス中のそれらの濃度
をさらに低減することができる。
【0012】また、前記ガス発生剤は、ガス発生に係る
主成分としてトリアミノグアニジン、アゾジカルボンア
ミド、テトラゾール等の有機物を含むものとすると、こ
れらのガス発生剤は不完全燃焼によりCO、NOxを発
生させるので特に効果が大きい。
主成分としてトリアミノグアニジン、アゾジカルボンア
ミド、テトラゾール等の有機物を含むものとすると、こ
れらのガス発生剤は不完全燃焼によりCO、NOxを発
生させるので特に効果が大きい。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。まず第1実施例を図1及び図2により説
明する。図1は第1実施例のガス発生器の構成を示す断
面図、図2は断熱部材の構造を模式的に示す上面図であ
る。
つつ説明する。まず第1実施例を図1及び図2により説
明する。図1は第1実施例のガス発生器の構成を示す断
面図、図2は断熱部材の構造を模式的に示す上面図であ
る。
【0014】まず、構成を説明する。図1において、ガ
ス発生器1は運転席用のものを例示しており、短円筒状
の容器2を備えている。短円筒状容器2の内部は内壁3
で中央空間5とその外周の環状空間6とに区画され、中
央空間5にはスクイブ14と伝火薬15が収納されてい
る。環状空間6は隔壁4でさらに区画されて燃焼室7、
第1冷却室8、第2冷却室9が形成され、燃焼室7には
環状の密封容器17に封入されてペレット形状のガス発
生剤16が収納され、第1冷却室8には中空円板状の断
熱部材18と中空円板状の第1冷却材19が上下に積層
されて収納され、第2冷却室9には円筒状の第2冷却材
20が収納されている。そして伝火薬15と燃焼室7は
内壁3に開口する第1ガス孔10で、燃焼室7と第1冷
却室8とは隔壁4に開口する第2ガス孔11で、第1冷
却室8と第2冷却室9とは隔壁4に開口する第3ガス孔
12で、第2冷却室9と外部とは容器2の外壁に開口す
るガス放出孔13でそれぞれ連通している。
ス発生器1は運転席用のものを例示しており、短円筒状
の容器2を備えている。短円筒状容器2の内部は内壁3
で中央空間5とその外周の環状空間6とに区画され、中
央空間5にはスクイブ14と伝火薬15が収納されてい
る。環状空間6は隔壁4でさらに区画されて燃焼室7、
第1冷却室8、第2冷却室9が形成され、燃焼室7には
環状の密封容器17に封入されてペレット形状のガス発
生剤16が収納され、第1冷却室8には中空円板状の断
熱部材18と中空円板状の第1冷却材19が上下に積層
されて収納され、第2冷却室9には円筒状の第2冷却材
20が収納されている。そして伝火薬15と燃焼室7は
内壁3に開口する第1ガス孔10で、燃焼室7と第1冷
却室8とは隔壁4に開口する第2ガス孔11で、第1冷
却室8と第2冷却室9とは隔壁4に開口する第3ガス孔
12で、第2冷却室9と外部とは容器2の外壁に開口す
るガス放出孔13でそれぞれ連通している。
【0015】ガス発生剤16には、ガス発生に係る主成
分としてトリアミノグアニジン、アゾジカルボンアミ
ド、テトラゾール等の有機物を含む非アジ化系発生剤が
使用される。密封容器17は従来と同様アルミ等の金属
箔で構成されるが、該容器17内の圧力が、ガス発生剤
16の燃焼初期における燃焼状態が安定する程度まで上
昇した時点で破れるようにその破裂強度が設定される。
第1、第2冷却材は例えば金網等が使用される。
分としてトリアミノグアニジン、アゾジカルボンアミ
ド、テトラゾール等の有機物を含む非アジ化系発生剤が
使用される。密封容器17は従来と同様アルミ等の金属
箔で構成されるが、該容器17内の圧力が、ガス発生剤
16の燃焼初期における燃焼状態が安定する程度まで上
昇した時点で破れるようにその破裂強度が設定される。
第1、第2冷却材は例えば金網等が使用される。
【0016】断熱部材18は、図2(a)に示すよう
に、押出成形されたハニカム構造のセラミック多孔体で
構成される。該多孔体の孔18aの径は、図1のガス発
生剤16のペレットの径(φ6程度)より充分小さく設
定される。なお、断熱部材18は、このハニカム構造の
セラミック多孔体に代えて、図2(b)に示すようなヌ
ードル構造を有する繊維状セラミックの集合体(セラミ
ック多孔体)で構成してもよい。この場合も、ヌードル
構造により形成される小孔の径が、図1のガス発生剤1
6のペレットの径より充分小さくなるように設定する必
要がある。
に、押出成形されたハニカム構造のセラミック多孔体で
構成される。該多孔体の孔18aの径は、図1のガス発
生剤16のペレットの径(φ6程度)より充分小さく設
定される。なお、断熱部材18は、このハニカム構造の
セラミック多孔体に代えて、図2(b)に示すようなヌ
ードル構造を有する繊維状セラミックの集合体(セラミ
ック多孔体)で構成してもよい。この場合も、ヌードル
構造により形成される小孔の径が、図1のガス発生剤1
6のペレットの径より充分小さくなるように設定する必
要がある。
【0017】つぎに、作動を説明する。図1において、
スクイブ14が発火すると、この発火により伝火薬15
が着火して熱を発生し、その熱風が第1ガス孔10を通
って密封容器17を破り、ガス発生剤16に達する(矢
印)。するとガス発生剤16がこの熱により燃焼して
大量のガスを発生し、該容器17が上記の所定の圧力に
達すると該容器17が破裂し、発生したガスは第2ガス
孔を通り、矢印で示すように、断熱部材18、第1冷
却材19、第3ガス孔12及び第2冷却材20を順次通
過し、この間に適温に冷却されてガス放出孔13から図
示されないエアバッグ中に放出される。そして、密封容
器17が破裂した際にガス発生剤ペレット16の第1ガ
ス孔11から流出しようとするが、該ペレット16は断
熱部材18に阻止されてその位置で燃焼する。この場
合、断熱部材であるからガス発生剤ペレット16が熱伝
達により冷却材19で冷却されることはなく、従来のよ
うに不完全燃焼するのが防止される。従って、発生ガス
中にCO、あるいはNOxを含み、それにより環境に悪
影響を与えるのが防止される。
スクイブ14が発火すると、この発火により伝火薬15
が着火して熱を発生し、その熱風が第1ガス孔10を通
って密封容器17を破り、ガス発生剤16に達する(矢
印)。するとガス発生剤16がこの熱により燃焼して
大量のガスを発生し、該容器17が上記の所定の圧力に
達すると該容器17が破裂し、発生したガスは第2ガス
孔を通り、矢印で示すように、断熱部材18、第1冷
却材19、第3ガス孔12及び第2冷却材20を順次通
過し、この間に適温に冷却されてガス放出孔13から図
示されないエアバッグ中に放出される。そして、密封容
器17が破裂した際にガス発生剤ペレット16の第1ガ
ス孔11から流出しようとするが、該ペレット16は断
熱部材18に阻止されてその位置で燃焼する。この場
合、断熱部材であるからガス発生剤ペレット16が熱伝
達により冷却材19で冷却されることはなく、従来のよ
うに不完全燃焼するのが防止される。従って、発生ガス
中にCO、あるいはNOxを含み、それにより環境に悪
影響を与えるのが防止される。
【0018】つぎに、本発明の第2実施例を図3により
説明する。図3は第2実施例のガス発生器の構成を示す
断面図である。図3において、図1と異なる点は断熱部
材18が第1冷却室8ではなく燃焼室7に収納された密
封容器中の第1ガス孔11の手前側に配置された点であ
る。このような構成としても、ガス発生剤ペレット16
の移動を阻止して冷却材19との接触を防止し、ガス発
生剤ペレット16の不完全燃焼を防止することができ
る。
説明する。図3は第2実施例のガス発生器の構成を示す
断面図である。図3において、図1と異なる点は断熱部
材18が第1冷却室8ではなく燃焼室7に収納された密
封容器中の第1ガス孔11の手前側に配置された点であ
る。このような構成としても、ガス発生剤ペレット16
の移動を阻止して冷却材19との接触を防止し、ガス発
生剤ペレット16の不完全燃焼を防止することができ
る。
【0019】なお、上述の実施例で、図1又は図3の断
熱部材18として使用されるセラミック多孔体に白金若
しくはパラジウムを担持させてもよい。このような構成
とすると、該白金等の触媒作用で、ガス発生剤16の燃
焼の際のCO、あるいはNOxの発生をさらに削減する
ことができる。
熱部材18として使用されるセラミック多孔体に白金若
しくはパラジウムを担持させてもよい。このような構成
とすると、該白金等の触媒作用で、ガス発生剤16の燃
焼の際のCO、あるいはNOxの発生をさらに削減する
ことができる。
【0020】また、上述の実施例では、運転席用のガス
発生器に本発明を適用する場合を説明したが、助手席
用、側突用又は後突用のガス発生器に対しても同様に本
発明を適用することができる。
発生器に本発明を適用する場合を説明したが、助手席
用、側突用又は後突用のガス発生器に対しても同様に本
発明を適用することができる。
【0021】
【発明の効果】本発明のガス発生器は上述のように、ガ
ス発生剤から冷却材に至る発生ガスの流出経路に、前記
発生ガスが通過可能で且つペレット形状のガス発生剤の
通過を阻止可能な断熱部材を配置したものであるので、
ガス発生剤ペレットは冷却材と接触することなく所定の
位置で燃焼し、従来のようにガス発生剤が不完全燃焼す
るのを防止することができる。
ス発生剤から冷却材に至る発生ガスの流出経路に、前記
発生ガスが通過可能で且つペレット形状のガス発生剤の
通過を阻止可能な断熱部材を配置したものであるので、
ガス発生剤ペレットは冷却材と接触することなく所定の
位置で燃焼し、従来のようにガス発生剤が不完全燃焼す
るのを防止することができる。
【0022】また、断熱部材は、前記ガス発生剤のペレ
ットの径より小さな径の小孔を多数有するセラミック多
孔体であるものとすると、容易に本発明を適用すること
ができる。
ットの径より小さな径の小孔を多数有するセラミック多
孔体であるものとすると、容易に本発明を適用すること
ができる。
【0023】また、セラミック多孔体に白金若しくはパ
ラジウムを担持させたものとすると、該白金等の触媒作
用により、発生ガス中のCO、あるいはNOxをさらに
低減することができる。
ラジウムを担持させたものとすると、該白金等の触媒作
用により、発生ガス中のCO、あるいはNOxをさらに
低減することができる。
【0024】特に、ガス発生剤が、ガス発生に係る主成
分としてトリアミノグアニジン、アゾジカルボンアミ
ド、テトラゾール等の有機物を含むものである場合に
は、これらのガス発生剤は不完全燃焼によりCO、NO
xを発生させるので本発明を適用することにより顕著な
効果を奏する。
分としてトリアミノグアニジン、アゾジカルボンアミ
ド、テトラゾール等の有機物を含むものである場合に
は、これらのガス発生剤は不完全燃焼によりCO、NO
xを発生させるので本発明を適用することにより顕著な
効果を奏する。
【図1】本発明の第1実施例のガス発生器の構成を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】断熱部材の構造を模式的に示す上面図である。
【図3】本発明の第2実施例のガス発生器の構成を示す
断面図である。
断面図である。
【図4】従来のガス発生器の概要構成を示す断面図であ
る。
る。
1 ガス発生器 7 燃焼室 8 第1冷却室(冷却室) 11 第1ガス孔(ガス孔) 16 ガス発生剤 18 断熱部材 19 冷却材
フロントページの続き (72)発明者 田中 耕治 兵庫県姫路市豊富町豊富3903−39 日本化 薬株式会社姫路工場内センサー・テクノロ ジー株式会社姫路テクニカルセンター内 (72)発明者 神田 剛 兵庫県姫路市豊富町豊富3903−39 日本化 薬株式会社姫路工場内センサー・テクノロ ジー株式会社姫路テクニカルセンター内 (72)発明者 伊藤 裕二 兵庫県姫路市豊富町豊富3903−39 日本化 薬株式会社姫路工場内
Claims (4)
- 【請求項1】 ペレット形状のガス発生剤(16)と、
該ガス発生剤(16)を収納するとともに燃焼させてガ
スを発生させる燃焼室(7)と、該燃焼室(7)とガス
孔(11)で連通し、該燃焼室(7)で発生したガスを
冷却するための冷却材(19)が配置された冷却室
(8)とを備えてなるガス発生器であって、 前記ガス発生剤(16)から前記冷却材(19)に至る
前記発生ガスの流出経路に、前記発生ガスが通過可能で
あり、且つ前記のペレット形状のガス発生剤の通過を阻
止可能な断熱部材(18)を配置したガス発生器。 - 【請求項2】 前記断熱部材(18)は、前記ガス発生
剤(16)のペレットの径より小さな径の小孔を多数有
するセラミック多孔体である請求項1に記載のガス発生
器。 - 【請求項3】 前記セラミック多孔体(18)に白金若
しくはパラジウムを担持させた請求項2に記載のガス発
生器。 - 【請求項4】 前記ガス発生剤(16)は、ガス発生に
係る主成分としてトリアミノグアニジン、アゾジカルボ
ンアミド、テトラゾール等の有機物を含むものである請
求項1〜3に記載のガス発生器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7099802A JPH08268212A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | ガス発生器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7099802A JPH08268212A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | ガス発生器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08268212A true JPH08268212A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=14257018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7099802A Pending JPH08268212A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | ガス発生器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08268212A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003063349A (ja) * | 2001-08-27 | 2003-03-05 | Nippon Kayaku Co Ltd | ガス発生器 |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP7099802A patent/JPH08268212A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003063349A (ja) * | 2001-08-27 | 2003-03-05 | Nippon Kayaku Co Ltd | ガス発生器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040203 |