JPH08318808A - ガス発生装置 - Google Patents

ガス発生装置

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Publication number
JPH08318808A
JPH08318808A JP7152210A JP15221095A JPH08318808A JP H08318808 A JPH08318808 A JP H08318808A JP 7152210 A JP7152210 A JP 7152210A JP 15221095 A JP15221095 A JP 15221095A JP H08318808 A JPH08318808 A JP H08318808A
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JP
Japan
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filter
gas
combustor
combustion
squib
Prior art date
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Application number
JP7152210A
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English (en)
Inventor
Nobuo Miura
信雄 三浦
Kazumasa Sakakibara
一匡 榊原
Kazue Suematsu
和重 末松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】インフレータから発生するガスの冷却、燃焼残
渣物の除去を確実に行うこと。 【構成】インフレータ100 は, 燃焼によりガスを発生す
るガス剤6,点火機能を有するスクイブ1,スクイブ1 の点
火により燃焼し, ガス剤6 の燃焼を促進する伝火薬9,ガ
ス剤6 から発生したガスの冷却や燃焼残渣物を除去する
第一フィルタ7,第二フィルタ8 などより構成。そのケー
シングは, スクイブ1 をかしめにより保持するスクイブ
ホルダ2,ガス剤6 の燃焼室としてのコンバスタ3,第一フ
ィルタ7 と第二フィルタ8 とを仕切るリング4,第二フィ
ルタ8 を通過したガスを外部に放出するディフューザ5
から構成。コンバスタ3 はディフューザ5 をかしめて保
持。リング4 には, ガスを第一フィルタ7 の下部方向に
導く規制部4aが形成。規制部4aにより流路が規制された
ガスは, 第一フィルタ7 内を縦断して進む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両衝突時に乗員保護
のために用いられるエアバッグ装置などにおいて、バッ
グ展開のためにガスを発生させるガス発生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両衝突時に作動し、乗員保護を
行うエアバッグ装置におけるガス発生装置では、図3に
示される構造の装置101が知られている。このガス発
生装置101では、ワイヤリード146を介して点火信
号を受信すると、点火器142が作動し、ガス発生剤1
10が点火され、その燃焼によりガスが発生する。発生
したガスは開口部68を通って、フィルタ122、12
4を通過することにより、冷却されると共に、金属等の
燃焼残渣物が除去される。この冷却されて、燃焼残渣物
が除去されたガスが、ガス出口開口部58から外部に放
出され、バッグ(図示しない)の展開に用いられるとい
う構成である(特開平4−293643号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示される装置101では、ガス発生剤110から発生し
たガスは、ガス流路cが規制されていないために、フィ
ルタ122、124内を短い経路(図中のガス流路c)
で外部に放出される。このため、開口部58を通って外
部に出るガスは、冷却及び燃焼残渣物の除去が十分に行
われず、高温で燃焼残渣物を含んだガスがバッグ内に供
給され、バッグに損傷を生じるという問題がある。ま
た、拡散カップ42と燃焼カップ44とが溶接位置7
0、72で溶接され、カバー46と燃焼カップ44とが
溶接位置86で溶接され、開始剤140は点火器142
を点火器保持板143でかしめ、開始剤140とカバー
46とが溶接位置144で溶接されて構成されているた
めに、部品点数及び溶接工程が多くなり、コスト高にな
るという問題もある。
【0004】従って、本発明の目的は、ガス発生剤から
発生するガスの流路を規制し、フィルタを有効に用い、
冷却及び燃焼残渣物の除去が十分になされたガスを放出
するガス発生装置を提供することであり、合わせて、溶
接工程及び部品点数が少なく、低コストなガス発生装置
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の構成は、車両衝突時に作動してガスを発生
させ、収縮して収納されたバッグ内に該ガスを供給し、
該バッグを乗員の前方や側方等に展開し、該乗員を衝突
時の衝撃から保護するエアバッグ装置に用いられるガス
発生装置であって、燃焼によってガスを発生するガス発
生剤と、点火信号を受信し、ガス発生剤を点火、燃焼さ
せる点火器と、ガス発生剤から発生したガスを冷却し、
燃焼残渣物を除去するフィルタと、ガスのフィルタへの
流路を所定方向に規制する規制手段とを備えたという技
術的手段を採用するものである。
【0006】また、第二の発明の構成は、フィルタは、
目の荒い第一のフィルタと目の細かい第二のフィルタと
が厚さ方向に重ねられて構成され、その第一のフィルタ
と第二のフィルタとの間には、仕切るための仕切り部材
が設けられ、規制手段が仕切り部材と一体形成されたと
いう技術的手段を採用するものである。
【0007】第三の発明の構成は、規制手段は、第一の
フィルタが第二のフィルタの下側に配置されている時
は、ガスを第一のフィルタの下部方向に規制し、第一の
フィルタが第二のフィルタの上側に配置されている時
は、ガスを第一のフィルタの上部方向に規制するという
技術的手段を採用するものである。
【0008】第四の発明の構成は、第一のフィルタを通
過したガスを第二のフィルタに導く孔部は、第二のフィ
ルタの位置よりガス発生剤側に設けられたという技術的
手段を採用するものである。
【0009】第五の発明の構成は、孔部は、仕切り部材
に設けられたという技術的手段を採用するものである。
【0010】第六の発明の構成は、ガス発生装置のケー
シングは、点火手段を保持するスクイブホルダ、ガス発
生剤を収納するコンバスタ、フィルタを収納するディフ
ューザから構成され、スクイブホルダは、かしめの受け
部と押さえ部とが設けられ、点火手段は、スクイブホル
ダのかしめの受け部と押さえ部とに対応した保持部が設
けられたかしめ構造であるという技術的手段を採用する
ものである。
【0011】第七の発明の構成は、コンバスタは、かし
めの受け部と押さえ部とが設けられ、ディフューザは、
コンバスタのかしめの受け部と押さえ部とに対応した保
持部が設けられたかしめ構造であるという技術的手段を
採用するものである。
【0012】
【作用及び効果】上記構成から成る本発明の第一の作用
は、燃焼によってガスを発生するガス発生剤と、点火信
号を受信し、ガス発生剤を点火、燃焼させる点火器と、
ガス発生剤から発生したガスを冷却し、燃焼残渣物を除
去するフィルタと、ガスのフィルタへの流路を所定方向
に規制する規制手段とを備えることであり、その効果
は、規制手段を介してガスを所定の方向に導けるため、
フィルタを有効に用いることができ、ガスの冷却や燃焼
残渣物の除去を良好に行うことができることである。
(請求項1)
【0013】第二の作用は、目の荒い第一のフィルタと
目の細かい第二のフィルタとを厚さ方向に重ねてフィル
タを構成し、その第一のフィルタと第二のフィルタとの
間に仕切るための仕切り部材を設け、規制手段と仕切り
部材とを一体形成することであり、その効果は、部品点
数を減少させ、簡易に規制手段を設けることができるた
め、ガス発生装置の低コスト化を実現できることであ
る。(請求項2)
【0014】第三の作用は、規制手段は、第一のフィル
タが第二のフィルタの下側に配置されている時は、ガス
を第一のフィルタの下部方向に規制し、第一のフィルタ
が第二のフィルタの上側に配置されている時は、ガスを
第一のフィルタの上部方向に規制することであり、その
効果は、ガス発生剤から発生したガスは第一のフィルタ
の下部方向または上部方向へ進んだ後、反転して上部方
向または下部方向へ進むために、ガスは第一のフィルタ
内を縦断して進み、第一のフィルタ内でのガスの通過経
路が長くなり、第一のフィルタによるガスの冷却、燃焼
残渣物の除去をより効果的に行えることである。(請求
項3)
【0015】第四の作用は、第一のフィルタを通過した
ガスを第二のフィルタに導く孔部を、第二のフィルタの
位置よりガス発生剤側に設けることであり、その効果
は、ガスが第二のフィルタ内を横断して進み、第二のフ
ィルタ内でのガスの通過経路が長くなり、第二のフィル
タによるガスの冷却、燃焼残渣物の除去を効果的に行え
ることである。(請求項4)
【0016】第五の作用は、孔部を仕切り部材に設ける
ことであり、その効果は、仕切り部材をガスの通路とし
ても用いることができ、ガス発生装置をより簡易な構成
とすることができることである。(請求項5)
【0017】第六の作用は、スクイブホルダに、かしめ
の受け部と押さえ部とを設け、点火手段を、スクイブホ
ルダのかしめの受け部と押さえ部とに対応した保持部が
設けられたかしめ構造とすることであり、その効果は、
設備費が高く、加工時間が長い溶接部をかしめ部とする
ことができ、ガス発生装置の低コスト化を実現できるこ
とである。(請求項6)
【0018】第七の作用は、コンバスタに、かしめの受
け部と押さえ部とを設け、ディフューザを、コンバスタ
のかしめの受け部と押さえ部とに対応した保持部が設け
られたかしめ構造とすることであり、その効果は、設備
費が高く、加工時間が長い溶接部をかしめ部とすること
ができ、ガス発生装置の低コスト化を実現できることで
ある。(請求項7)
【0019】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。図1は、本発明に係わる第一実施例の構成を示
した断面図である。インフレータ100(ガス発生装置
に相当)は、主として、中央に孔部6aを有し、燃焼に
よりガスを発生する円盤形状のガス剤6(ガス発生剤に
相当)、孔部6aに配置され、点火機能を有したスクイ
ブ1(点火手段に相当)、スクイブ1の点火により燃焼
し、ガス剤6の燃焼を促進する伝火薬9(点火手段に相
当)、ガス剤6から発生したガスの冷却や燃焼残渣物を
除去する第一フィルタ7(第一のフィルタに相当)及び
第二フィルタ8(第二のフィルタに相当)から構成され
ている。
【0020】スクイブ1の内部には火薬が封入されてお
り、その下部にはワイヤハーネス10が電気的に接続さ
れ、このワイヤハーネス10を介して、スクイブ1に点
火信号が入力される。第一フィルタ7は、目の荒い鉄ま
たはステンレス製等のフィルタで構成され、第一フィル
タ7の上方に配置された第二フィルタ8は、目の細かい
鉄、ステンレス及びセラミック積層体等のフィルタで構
成されている。
【0021】インフレータ100のケーシングは、スク
イブ1を保持するスクイブホルダ2、ガス剤6の燃焼室
としてのコンバスタ3、第一フィルタ7と第二フィルタ
8とを仕切るリング4(仕切り部材に相当)、第二フィ
ルタ8を通過したガスを外部に放出するディフューザ5
から構成されている。本実施例では、スクイブホルダ
2、コンバスタ3、リング4、ディフューザ5を全て鉄
またはステンレス製等とし、プレス形成した。
【0022】スクイブホルダ2は、スクイブ1を保持す
るかしめ部2a、ガス剤6を支持する支持部2b、コン
バスタ3と接合する接合部2cから構成される。かしめ
部2aは、スクイブ1をスクイブホルダ2の中央部に圧
入した後にかしめることにより形成される。このかしめ
部2aによって、スクイブ1はスクイブホルダ2に固定
される。支持部2bは、フラットに形成されており、こ
の支持部2b上にガス剤6が配置されている。接合部2
cは、図中下方向からコンバスタ3に圧入された後にコ
ンバスタ3の第一接合部3cと溶接される。これによ
り、スクイブホルダ2はコンバスタ3に固定される。
【0023】コンバスタ3は、ディフューザ5の上端部
5aをかしめて固定するかしめ部3a、ガス剤6から発
生するガスを第一フィルタ7に導く孔部3b、スクイブ
ホルダ2と溶接により接合する第一接合部3c、ディフ
ューザ5の接合部5dと溶接により接合する第二接合部
3dから構成される。コンバスタ3は、ディフューザ5
に圧入された後に、上部にかしめ部3aを形成し、下部
の第二接合部3dを溶接することにより、ディフューザ
5と固定される。このコンバスタ3とディフューザ5と
で囲まれた空間内に第一フィルタ7、第二フィルタ8及
びリング4が配置されている。孔部3bは、コンバスタ
3の周方向に複数個設けられている。
【0024】第一フィルタ7と第二フィルタ8は、コン
バスタ3とディフューザ5との間の空間に、第一フィル
タ7を下にして、インフレータ100の厚さ方向に重ね
て配置されている。第一フィルタ7と第二フィルタ8と
の間には、リング4が配置されている。リング4は、主
に、ガスの流路を規制する規制部4a(規制手段に相
当)と、側面部4cと、第一フィルタ7と第二フィルタ
8とを仕切る上面部4dとから構成されている。規制部
4aは、コンバスタ3の孔部3bの上端近傍に、下方向
に形成されており、コンバスタ3の孔部3bから放出さ
れるガスの流れを第一フィルタ7の下部方向に規制す
る。また、上面部4dには、第一フィルタ7を通過した
ガスを第二フィルタ8に導くための孔部4c(孔部に相
当)がその内周側に設けられている。このような構成の
リング4は、側面部4cをディフューザ5に圧入して配
置される。
【0025】ディフューザ5は、上端部5a、側面部5
c、接合部5dから構成されている。側面部5cにはリ
ング4が圧入され、また、上端部5aと接合部5dとで
ディフューザ5はコンバスタ3に固定されている。側面
部5cの上部には、孔部5bが設けられ、この孔部5b
を介して第二フィルタ8を通過したガスが放出される。
【0026】上記に示されるように、かしめによる固定
方法を2か所(スクイブ1とスクイブホルダ2、コンバ
スタ3とディフューザ5の上端部5a)に用い、さらに
点火器の取り付け板とカバーとを一体成形することによ
り、従来のように溶接による固定方法に比べて、部品点
数が少なくなり、組み付け工数も低減でき、低コストな
インフレータ100とすることができる。
【0027】次に、インフレータ100の作用について
説明する。スクイブ1は、ワイヤハーネス10を介して
点火信号を受信すると、スクイブ1内の火薬が点火され
て燃焼する。この燃焼は伝火薬9に伝播し、伝火薬9も
燃焼する。伝火薬9の燃焼により、ガス剤6が反応して
燃焼する。ガス剤6の燃焼により、ガスが発生する。
【0028】ガス剤6より発生したガスは、コンバスタ
3の孔部3dより放出され、リング4の規制部4aに当
たり、第一フィルタ7の下部方向に導かれる。第一フィ
ルタ7の下部方向に誘導されたガスは、第一フィルタ7
の底部7a或いは外周部7b近傍において、反転上昇
し、第一フィルタ7内を縦断するように進む。ガスは第
一フィルタ7を通過することによって、冷却され、粒径
の大きい燃焼残渣物が除去される。
【0029】第一フィルタ7を通過したガスは、リング
4の内周側に設けられた孔部4bを通過し、第二フィル
タ8に導かれ、第二フィルタ8内を内周側から外周側に
横断して通過する。ガスは第二フィルタ8を通過するこ
とによって、さらに冷却され、粒径の小さい燃焼残渣物
が除去される。第二フィルタ8を通過したガスは、ディ
フューザ5の孔部5bを介して外部に放出され、バッグ
の内部に供給され、バッグを展開するために用いられ
る。このガスの流路を示せば、図1に実線の矢印で表す
ことができる。尚、図中の点線の矢印は従来例である。
【0030】図1に示されるように、従来例では、ガス
は第一フィルタ7の上部から進入し、そのまま孔部4b
に抜け、第二フィルタ8に導かれるため、第一フィルタ
7内での通過経路が短く、ガスの冷却や燃焼残渣物の除
去が十分になされていない。一方、本実施例では、規制
部4aによりガスの流れを第一フィルタ7の下部方向に
規制することにより、ガス剤6から発生したガスは、第
一フィルタ7内を縦断して進むために、第一フィルタ7
内でのガスの通過経路が長くなり、ガスの冷却及び燃焼
残渣物の除去を効果的に行うことができる。
【0031】本実施例では、第一フィルタ7を第二フィ
ルタ8の下に配置し、規制部4aを下方向に形成し、ガ
スを第一フィルタ7の下部方向に導く構成としたが、第
一フィルタ7を第二フィルタ8の上に配置し、規制部4
aを上方向に形成し、ガスを第一フィルタ7の上部方向
に導く構成としてもよい。また、本実施例では、規制部
4aを、コンバスタ3から第一フィルタ7へのガスの流
路を規制する構成としたが、規制部4aを第一フィルタ
7から第二フィルタ8へのガスの流路を規制する構成と
してもよい。
【0032】また、本実施例では、ガス流路を規制する
規制部4aと、第一フィルタ7から第二フィルタ8への
ガスの通路としての孔部4bを共にリング4と一体形成
する構成としたが、本発明はこれに限定するものではな
く、規制部4aと孔部4bはそれぞれ独立した構成とし
てもよい。本実施例では、円盤形状のインフレータ10
0について説明したが、インフレータ100は円筒形状
でもよく、その形状は限定しない。
【0033】続いて、上記に示されるインフレータ10
0が搭載されたエアバック装置について図2を用いて説
明する。エアバッグ装置200は、インフレータ10
0、インフレータ100から発生するガスによって膨張
するバッグ11、インフレータ100を作動させる電子
制御回路12、電子制御回路12を搭載した基板18、
装置200をステアリング15のコーン部に装着するハ
ウジング21、基板18を覆うカバー22、装置200
をコーン部に一体的に収納するパッド14などより構成
される。
【0034】インフレータ100は、ボルト13により
ハウジング21上にバッグ11と共に固定され、インフ
レータ100を囲むようにバッグ11が配置している。
ハウジング21の下側には基板18が配置され、基板1
8はハウジング21に設けられたボス19にネジ20に
よって固定されている。ハウジング21は、爪部21b
によってパッド14と組み付けられ、固定部21cをボ
ルト31を用いて締結することによりステアリング15
に固定されている。
【0035】基板18上には、電子制御回路12が設け
られている。この電子制御回路12は、車両の減速度を
検出するセンサ(図示せず)、そのセンサからの検出値
に基づいて衝突を判定する衝突判定回路(図示せず)、
衝突判定回路で衝突と判定された時にスクイブ1へ点火
信号を出力する点火回路(図示せず)等から構成されて
いる。また、基板18の中央にはターミナル29、30
が配置され、基板18とスクイブ1とを電気的に接続し
ている。
【0036】パッド14の側面には、ハウジング21に
設けられた爪部21bと嵌合する嵌合孔14bが設けら
れており、パッド14は締結具を用いることなく、ハウ
ジング21に組み付けられる。また、パッド14の上面
14aには、バッグ11が膨張した時に破断するリップ
ライン(図示せず)が設けられている。
【0037】このような構成のエアバッグ装置200の
作用について以下に説明する。まず、車両の衝突時に、
電子制御回路12内のセンサが車両減速度を検出し、衝
突判定回路が衝突を判定すると、点火回路がスクイブ1
に点火信号を出力する。スクイブ1は、点火信号を受信
すると、火薬が点火され、燃焼する。この火薬の燃焼が
伝火薬9に伝播し、続いてガス剤6に伝播する。ガス剤
6の燃焼に伴ってガスが発生し、そのガスは第一フィル
タ7、第二フィルタ8を順次通過する。フィルタ7、8
を通過することにより、ガスは冷却され、燃焼残渣物が
除去される。
【0038】第二フィルタ8を通過したガスは、インフ
レータ100からバッグ11の内部に放出され、このガ
スが供給されることにより、バッグ11は膨張し、パッ
ド14を内側より加圧する。パッド14は、バッグ11
から加圧され、リップラインに沿って破断する。膨張し
たバッグ11は、パッド14の破断部からパッド14の
外部に押し出され、乗員の前方に展開し、衝突時の衝撃
から乗員を保護することができる。
【0039】この時、インフレータ100から放出され
るガスは、十分に冷却され、かつ、燃焼残渣物が除去さ
れているため、バッグ11に対して熱による損傷や、燃
焼残渣物の衝突による破損を生じることがなく、エアバ
ッグ装置200の品質を向上させることができる。尚、
本実施例では、エアバッグ装置200を運転席の正面に
装着する構成としたが、エアバッグ装置200は助手席
や後部座席に装着する構成としてもよく、また、各座席
の側部に配置する構成としてもよい。
【0040】上記に示されるように、本発明によれば、
ガスのフィルタへの流路を規制する規制手段を備えるこ
とにより、規制手段を介してガスを所定の方向に導き、
フィルタを有効に用いることができ、ガスの冷却や燃焼
残渣物の除去を良好に行うことができる。また、第一の
フィルタと第二のフィルタとの間に仕切るための仕切り
部材を設け、規制手段と仕切り部材とを一体形成するこ
とにより、部品点数を減少させ、簡易に規制手段を設け
ることができ、低コストな装置とすることができる。
【0041】さらに、規制手段は、第一のフィルタが第
二のフィルタの下側に配置されている時は、ガスを第一
のフィルタの下部方向に規制し、第一のフィルタが第二
のフィルタの上側に配置されている時は、ガスを第一の
フィルタの上部方向に規制することにより、ガス発生剤
から発生したガスは第一のフィルタ内を縦断して進むた
めに、その経路が長くなり、第一のフィルタによるガス
の冷却、燃焼残渣物の除去をより効果的に行える。第一
のフィルタを通過したガスを第二のフィルタに導く孔部
を、第二のフィルタの位置よりガス発生剤側に設けれ
ば、ガスが第二のフィルタ内を進む経路が長くなり、第
二のフィルタによるガスの冷却、燃焼残渣物の除去を効
果的に行える。孔部を仕切り部材に設けることにより、
仕切り部材をガスの通路としても用いることができ、ガ
ス発生装置をより簡易な構成とすることができる。
【0042】この他、スクイブホルダに、かしめの受け
部と押さえ部とを設け、点火手段を、スクイブホルダの
かしめの受け部と押さえ部とに対応した保持部が設けら
れたかしめ構造とすることにより、また、コンバスタ
に、かしめの受け部と押さえ部とを設け、ディフューザ
を、コンバスタのかしめの受け部と押さえ部とに対応し
た保持部が設けられたかしめ構造とすることにより、設
備費が高く、加工時間が長い溶接部をかしめ部とするこ
とができ、ガス発生装置の低コスト化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第一実施例の構成を示した断面
図。
【図2】本発明に係わる第一実施例が用いられたエアバ
ッグ装置の構成を示した断面図。
【図3】従来のガス発生装置の構成を示した断面図。
【符号の説明】
1 スクイブ 2 スクイブホルダ 3 コンバスタ 4 リング 5 ディフューザ 6 ガス発生剤 7 第一フィルタ 8 第二フィルタ 9 伝火薬 10 ワイヤハーネス 100 インフレータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両衝突時に作動してガスを発生させ、収
    縮して収納されたバッグ内に該ガスを供給し、該バッグ
    を乗員の前方や側方等に展開し、該乗員を衝突時の衝撃
    から保護するエアバッグ装置に用いられるガス発生装置
    であって、 燃焼によってガスを発生するガス発生剤と、 点火信号を受信し、前記ガス発生剤を点火、燃焼させる
    点火手段と、 前記ガス発生剤から発生した前記ガスを冷却し、燃焼残
    渣物を除去するフィルタと、 前記ガスの前記フィルタへの流路を所定方向に規制する
    規制手段とを備えたことを特徴とするガス発生装置。
  2. 【請求項2】前記フィルタは、目の荒い第一のフィルタ
    と目の細かい第二のフィルタとが厚さ方向に重ねられて
    構成され、 前記第一のフィルタと前記第二のフィルタとの間には、
    仕切るための仕切り部材が設けられ、 前記規制手段が前記仕切り部材と一体形成されたことを
    特徴とする請求項1に記載のガス発生装置。
  3. 【請求項3】前記規制手段は、前記第一のフィルタが前
    記第二のフィルタの下側に配置されている時は、前記ガ
    スを前記第一のフィルタの下部方向に規制し、 前記第一のフィルタが前記第二のフィルタの上側に配置
    されている時は、前記ガスを前記第一のフィルタの上部
    方向に規制することを特徴とする請求項2に記載のガス
    発生装置。
  4. 【請求項4】前記第一のフィルタを通過した前記ガスを
    前記第二のフィルタに導く孔部は、前記第二のフィルタ
    の位置より前記ガス発生剤側に設けられたことを特徴と
    する請求項2に記載のガス発生装置。
  5. 【請求項5】前記孔部は、前記仕切り部材に設けられた
    ことを特徴とする請求項4に記載のガス発生装置。
  6. 【請求項6】前記ガス発生装置のケーシングは、前記点
    火手段を保持するスクイブホルダ、前記ガス発生剤を収
    納するコンバスタ、前記フィルタを収納するディフュー
    ザから構成され、 前記スクイブホルダは、かしめの受け部と押さえ部とが
    設けられ、 前記点火手段は、前記スクイブホルダの前記かしめの受
    け部と押さえ部とに対応した保持部が設けられたかしめ
    構造であることを特徴とする請求項1に記載のガス発生
    装置。
  7. 【請求項7】前記コンバスタは、かしめの受け部と押さ
    え部とが設けられ、 前記ディフューザは、前記コンバスタの前記かしめの受
    け部と押さえ部とに対応した保持部が設けられたかしめ
    構造であることを特徴とする請求項6に記載のガス発生
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003063349A (ja) * 2001-08-27 2003-03-05 Nippon Kayaku Co Ltd ガス発生器

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JP2003063349A (ja) * 2001-08-27 2003-03-05 Nippon Kayaku Co Ltd ガス発生器

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