JP2003062853A - 射出成形装置 - Google Patents
射出成形装置Info
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Abstract
くすることにより成形性及び材料歩留りを向上できる射
出成形装置を提供する。 【解決手段】 可動側金型部材4と固定側金型部材5に
より形成されたキャビティ10a,10b,15a内に
上記固定側金型部材5の軸心部に形成された流路15b
を介して成形材料を供給するようにした射出成形装置に
おいて、上記固定側金型部材5を、上記軸心部を中心に
回転する回転プレート15と、該回転プレート15の外
周部をローラ部材(回転支持手段)23を介して回転自
在に支持する固定ベース17とから構成する。
Description
形成されたキャビティ内に成形材料を供給することによ
り所定形状の成形品を連続成形するようにした射出成形
装置に関する。
した射出成形装置として、図8に示すように、第1,第
2キャビティ30a,30bを有し、油圧ユニットによ
り進退駆動される可動側金型部材30と、第3キャビテ
ィ31aを有する回転部材31及び該回転部材31を回
転可能に支持する固定部材32を有する固定側金型部材
33とを備えたものがある。
側金型部材30を前進させて固定側金型部材33に型閉
じし、この状態で第2キャビティ30bに成形材料を供
給して半成形品を形成する。この後、可動側金型部材3
0を後退させて型開きし、回転部材31を180度回転
させて第3キャビティ31aを第2キャビティ30bに
対向させ、可動側金型部材部材30を再度型閉じする。
この状態で第3キャビティ31aに成形材料を供給し、
これにより半成形品に残りの半成形品を積層して完成品
を得る。
1の軸心部にボス状の回転軸34を突出形成し、該回転
軸34を軸受35を介在させて上記固定部材32により
回転可能に支持するとともに、上記回転軸34の軸心に
供給ノズル36からの成形材料を供給する流路34aを
形成した構造が一般的となっている。
出成形装置では、回転部材31に突出形成した回転軸3
4を固定部材32で軸支し、該回転軸34に流路34a
を形成した構造を採用しており、回転軸34の軸長さの
分だけ流路34aが長くなるという問題がある。その結
果、成形材料の供給経路が長くなり成形性が低下すると
ともに、屑材の残量が多くなり材料歩留りが悪化すると
いう懸念がある。
たもので、成形材料を供給する流路を短くすることによ
り、成形性及び材料歩留りを向上できる射出成形装置を
提供することを目的としている。
の金型により形成されたキャビティ内に、一方の金型の
軸心部に形成された流路を介して成形材料を供給するよ
うにした射出成形装置において、上記一方の金型を、上
記軸心部を中心に回転する回転プレートと、該回転プレ
ートの外周部を回転支持手段を介して回転自在に支持す
る固定ベースとを備えたものとしたことを特徴としてい
る。
記回転支持手段は、上記固定ベースにより回転自在に支
持された複数のローラ部材からなり、該各ローラ部材に
より上記回転プレートの外周面が支持していることを特
徴としている。
記ローラ部材又は回転プレートの何れか一方の外周部に
環状の凹溝が形成され、該凹溝に他方の外周部が回転可
能にかつ軸方向移動不能に係合していることを特徴とし
ている。
記回転支持手段は、型閉じのときには上記回転プレート
の固定ベースへの圧接を許容し、型開きのときには上記
回転プレートを固定ベースから分離させる分離支持機構
を備えていることを特徴としている。
記分離支持機構は、上記回転プレートと固定ベースとの
間に配設され、該回転プレートを固定ベースから分離さ
せる方向に常時付勢する弾性部材を備えていることを特
徴としている。
置によれば、回転プレートの外周部を固定ベースにより
回転可能に支持したので、回転プレートの軸心部に回転
軸や軸受を設ける必要はないことから、該軸心部の流路
を短くすることができる。その結果、成形材料の供給経
路を短くでき、成形性を向上できるとともに、屑材の残
量を少なくでき、材料歩留りを向上できる。
数のローラ部材を配置し、該各ローラ部材により回転プ
レートの外周面を支持したので、簡単な構造で回転プレ
ートを回転可能に支持することができ、コストの上昇を
抑制できる。
回転プレートの一方の外周部に環状の凹溝を形成し、該
凹溝に他方の外周部を回転可能にかつ軸方向移動不能に
係合させたので、回転プレートを確実に支持できるとと
もに、固定ベースに対する支持精度を向上できる。
は回転プレートの固定ベースへの圧接を許容し、型開き
のときには上記回転プレートを固定ベースから分離させ
るようにしたので、金型を閉じたときには回転プレート
の位置決めが固定ベースによって確実になされ、キャビ
ティの形状,寸法精度を確保できる。また金型を開いた
ときには回転プレートの回転時に固定ベースとの摺動抵
抗をなくすことができる。その結果、回転プレートだけ
を回転駆動する出力の小さいアクチュエータで済み、部
品コストを低減できる。即ち、上述のように回転部材を
固定部材により摺動支持する構造とした場合には、回転
部材の固定部材との摺動抵抗を考慮した出力の大きいア
クチュエータを用いる必要があり、部品コストが高騰す
るという懸念がある。
ができるので、回転プレートと固定ベースとの間で生じ
る摩耗をなくすことができ、寿命を向上できる。
固定ベースとの間に該回転プレートを固定ベースから分
離させる方向に付勢する弾性部材を配設したので、簡単
な構造で回転プレートを型開き時に固定ベースから分離
させることができ、コストを低減できるとともに、支持
構造をコンパクトにできる。
図面に基づいて説明する。
よる射出成形装置を説明するための図であり、図1は射
出成形装置の全体構成図、図2は型開き状態の金型の断
面図、図3は型閉じ状態の金型の断面図、図4は回転プ
レートの回転支持状態を示す図、図5はローラ部材の断
面図、図6,図7は射出成形装置による積層成形品の一
製造方法を説明するための工程図である。
おり、これは架台2上に成形材料供給部3と、可動側金
型部材4及び固定側金型部材5を有する金型6と、該可
動側金型部材4を進退駆動する型締部7を配設した概略
構造のものである。この射出成形装置1は、中空部品,
あるいは誘電体レンズ等の積層成形品を連続して射出成
形するものである。
されるホッパ3aに該ペレットを加熱溶融する加熱部3
bを接続し、該加熱部3bに供給ノズル3cを接続した
構造を有している。また上記型締部7は、油圧シリンダ
7a内にピストンロッド7bを挿入配置したもので、該
ピストンロッド7bには上記可動側金型部材4が接続さ
れている。さらに上記架台2内には制御部2a及び上記
油圧シリンダ7aに油圧を供給する油圧ユニット2bが
収納されている。
ビティ10a,10bが凹設された固定プレート10に
支持ブロック11を固定し、該支持ブロック11に取付
け板12を固定し、該取付け板12に上記ピストンロッ
ド7bを接続した構造となっている。この固定プレート
10には上記第1,第2キャビティ10a,10bに上
記供給ノズル3cからの成形材料を分配供給する分配路
10cが凹設されている。
15aが凹設された円板状の回転プレート15を矩形枠
状に形成された支持プレート16を介して固定ベース1
7により左右に進退自在に支持し、該固定ベース17を
上記架台2上に固定された固定板18に固定した構造と
なっている。上記回転プレート15は型閉じ時には固定
ベース17のサポート部17dに当接する。
10bは積層成形品の第1層部分を成形するためのもの
であり、第3キャビティ15aは積層成形品の第2層部
分を上記第1層部分上に積層形成するためのものであ
る。
部にはノズル挿通孔17a,18aが形成されており、
該ノズル挿通孔17a,18aには上記供給ノズル3c
が挿入されている。
5bが上記供給ノズル3cと同一軸線をなすように形成
されている。該流路15bは固定側金型部材4を型閉じ
したとき上記供給ノズル3cの供給口が接続可能となっ
ており、また上記分配路10cに連通するようになって
いる。また上記回転プレート15には第3キャビティ1
5aと流路15bとを連通する分岐路15cが上記分配
路10cとは独立して形成されている。
の外周部に臨む部分には、回転支持手段としての複数の
ローラ部材23が周方向に所定間隔をあけて配設されて
いる。この各ローラ部材23は、図5に示すように、支
持プレート16に植設固定されたローラ軸24に軸受2
4aを介在させてローラ25を回転自在に装着した構造
のものである。この各ローラ25の外周面には断面V字
状の凹溝25aが凹設されている。
溝25aに係合する尖り部15dが形成されており、こ
れにより回転プレート15はローラ部材23を介して支
持プレート16により軸方向移動不能にかつ回転自在に
支持されている。
ないが、回転駆動手段により所定の回転角度に回転駆動
される。この回転駆動手段は、上記回転プレート15の
外周面に形成された回転歯に駆動歯車を噛合させ、該駆
動歯車を歯付きベルトを介してモータにより回転駆動す
る構造となっている。この歯付きベルト,モータは上記
支持プレート16に組み付けられている。
孔16aが形成され、該挿入孔16には分離支持機構の
一部を構成するガイドシャフト20が挿入固定されてい
る。上記各ガイドシャフト20は上記固定ベース17に
形成された摺動孔17b内に摺動自在に挿入されてお
り、このようにして支持プレート16はガイドシャフト
20を介して固定ベース17により軸心方向に移動可能
に支持されている。
機構の残りの一部を構成するコイルバネ21が装着され
ており、該コイルバネ21は支持プレート16を固定ベ
ース17から分離する方向に常時付勢している。上記コ
イルバネ21は、上記固定プレート17の摺動孔17b
の周縁に形成された凹部17cと、上記支持プレート1
6の挿入孔16aの周縁に形成された凹部16bとに架
け渡して配置されており、型閉じ時には該両凹部16
b,17c内に収納されるようになっている。
品,例えば誘電体レンズの成形工程を説明する。
3キャビティ10a,15aにより成形された1つの積
層成形品が取り出され、第2キャビティ10b内に第1
層が形成されている状態を示している。この状態ではコ
イルバネ21により支持プレート16が付勢されて固定
ベース17から離れており、これにより回転プレート1
5が固定ベース17から分離されている。この状態で回
転プレート15を180度回転させ、第3キャビティ1
5aを第1層(半成形品A1)が形成されている第2キ
ャビティ10bに対向させる(図6(b)参照)。
じする。この場合、まず回転プレート15が固定プレー
ト10により固定ベース17のサポート部17dに押圧
され、これに伴ってローラ部材23を介して支持プレー
ト16が後退するとともにコイルバネ21が圧縮されて
凹部16b,17c内に収納される。なお、このときガ
イド部材23には型締め時の押圧力が作用することはな
く、コイルバネ21の付勢力のみ作用することとなる。
ィ10a,回転プレート15側の第3キャビティ15a
がそれぞれ相手側プレートで閉塞されるとともに、流路
15bの基端に供給ノズル3cが連通するとともに、流
路15bの先端が分配路15bに連通する。
注入する。すると第1キャビティ10a及び第3キャビ
ティ15aに成形材料が供給される(図7(c)参
照)。これにより第3キャビティ15a内にて第2層で
ある半成形品A2が形成され、これが第2キャビティ1
0bの半成形品A1に溶融固化し、もって誘電体レンズ
(積層成形品)Aが形成される。また第1キャビティ1
0aには次の半成形品B1が射出成形される。
開きする。そして上記誘電体レンズAを取り出し、さら
に流路15b,分配路10cに残った屑材27を除去す
る(図7(d)参照)。
転させて第3キャビティ15aを第1キャビティ10a
に対向させる。そして可動側金型部材4を前進させて型
閉じし、供給ノズル3cから第2,第3キャビティ10
b,15aに成形材料を供給し、第1キャビティ10a
の半成形品B1に第3キャビティ15aの半成形品B2
を溶融固化させる(図7(e)参照)。このような成形
工程を繰り返し行なうことにより誘電体レンズを連続生
産する。
ズAは、溶融固化した半成形品A1に次の半成形品A2
が溶着接合されることとなり、剥がれや隙間が生じるの
を防止でき、優れたアンテナ特性が得られる。
転プレート15の外周部をローラ部材23を介して固定
ベース17により回転可能に支持したので、回転プレー
ト15の軸心部に回転軸や軸受を設ける必要がないこと
から、該軸心部の流路15bを回転プレート15の板厚
程度に短くすることができる。その結果、成形材料の供
給経路を短くして成形性を向上できるとともに、屑材の
残量を少なくして材料歩留りを向上できる。
部材23により回転可能に支持したので、簡単な構造で
回転プレート15を支持することができ、コストの上昇
を抑制できる。
ーラ25にV字状の凹溝25aを形成し、回転プレート
15の外周部に上記凹溝25aに係合する尖り部15d
を形成したので、回転プレート15を軸方向移動不能に
確実に軸支できるとともに、固定ベース17に対する支
持精度を向上できる。
を支持プレート16に取付け、該支持プレート16をガ
イドシャフト20を介して固定ベース17により移動可
能に支持し、かつコイルバネ21により固定ベース17
から分離される方向に付勢したので、型閉じのときには
ローラ部材23に負荷をかけることなく回転プレート1
5を固定ベース17のサポート部17dで確実に位置決
め支持でき、また型開きのときには上記回転プレート1
5を固定ベース17から分離させた状態で回転駆動でき
る。その結果、回転プレート15だけを回転駆動する出
力の小さいモータで済み、部品コストを低減できる。
1の付勢力により固定ベース17から分離させるように
したので、簡単な構造で回転プレート15を分離支持す
ることができ、コストを低減できるとともにコンパクト
にできる。
してコイルバネ21を採用した場合を説明したが、本発
明の分離支持機構にはエアシリンダ,油圧シリンダ等の
アクチュエータを用いることも可能である。
材23で支持した場合を説明したが、本発明はこれに限
られるものではなく、例えば回転プレートの外周面に軸
受を介してリング部材を装着して軸支することも可能で
ある。
1,第2キャビティの2つのキャビティを設け、これに
合わせ回転プレートを180°回転させているが、本発
明は特にこれに限定するものではない。例えば、3つの
キャビティを設けて回転プレートを120°回転させて
もよいし、4つのキャビティを設けて回転プレートを9
0°回転させるようにしてもよい。
構成図である。
面図である。
ある。
る。
法を説明するための工程図である。
工程図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 一対の金型により形成されたキャビティ
内に、一方の金型の軸心部に形成された流路を介して成
形材料を供給するようにした射出成形装置において、上
記一方の金型を、上記軸心部を中心に回転する回転プレ
ートと、該回転プレートの外周部を回転支持手段を介し
て回転自在に支持する固定ベースとを備えたものとした
ことを特徴とする射出成形装置。 - 【請求項2】 請求項1において、上記回転支持手段
は、上記固定ベースにより回転自在に支持された複数の
ローラ部材からなり、該各ローラ部材により上記回転プ
レートの外周面が支持されていることを特徴とする射出
成形装置。 - 【請求項3】 請求項2において、上記ローラ部材又は
回転プレートの何れか一方の外周部に環状の凹溝が形成
され、該凹溝に他方の外周部が回転可能にかつ軸方向移
動不能に係合していることを特徴とする射出成形装置。 - 【請求項4】 請求項1において、上記回転支持手段
は、型閉じのときには上記回転プレートの固定ベースへ
の圧接を許容し、型開きのときには上記回転プレートを
固定ベースから分離させる分離支持機構を備えているこ
とを特徴とする射出成形装置。 - 【請求項5】 請求項4において、上記分離支持機構
は、上記回転プレートと固定ベースとの間に配設され、
該回転プレートを固定ベースから分離させる方向に常時
付勢する弾性部材を備えていることを特徴とする射出成
形装置。
Priority Applications (1)
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JP2001258977A JP4682483B2 (ja) | 2001-08-29 | 2001-08-29 | 射出成形装置 |
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JP2003062853A true JP2003062853A (ja) | 2003-03-05 |
JP4682483B2 JP4682483B2 (ja) | 2011-05-11 |
Family
ID=19086409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001258977A Expired - Fee Related JP4682483B2 (ja) | 2001-08-29 | 2001-08-29 | 射出成形装置 |
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