JP2003062837A - 人造大理石の製造方法 - Google Patents

人造大理石の製造方法

Info

Publication number
JP2003062837A
JP2003062837A JP2001258747A JP2001258747A JP2003062837A JP 2003062837 A JP2003062837 A JP 2003062837A JP 2001258747 A JP2001258747 A JP 2001258747A JP 2001258747 A JP2001258747 A JP 2001258747A JP 2003062837 A JP2003062837 A JP 2003062837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transparent acrylic
acrylic plate
artificial marble
resin
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001258747A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyomi Tagawa
清美 田川
Masahiko Suzuki
雅彦 鈴木
Shinji Yamaguchi
信次 山口
Naoaki Ikejima
直明 池島
Katsuaki Kimoto
勝亮 木本
Yoshiaki Tawara
慶昭 田原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2001258747A priority Critical patent/JP2003062837A/ja
Publication of JP2003062837A publication Critical patent/JP2003062837A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 注型用金型に樹脂をスプレー塗布してゲルコ
ート層を形成することなく、透明感や意匠性やデザイン
性が高く、品位の高い人造大理石製品を得る。 【解決手段】 熱硬化性樹脂に柄材と、充填剤と、硬化
剤などの添加物を配合した樹脂組成物1を得て、この樹
脂組成物1を注型用金型2に注入して成形硬化させる人
造大理石の製造方法である。透明アクリル板3を注型用
金型2の下面側に予め設置した状態で樹脂組成物1を注
入、硬化させて成形品の表面に透明アクリル板3を一体
化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具の部材や建材
として用いられる人造大理石の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より熱硬化性樹脂と、充填剤、補強
材、内部離型剤、硬化剤などの添加物を配合した樹脂組
成物を所望の注型用金型に注入し、加熱硬化させて人造
大理石を製造することが知られている。
【0003】人造大理石を製造するための原料となる熱
硬化性樹脂としては、従来からポリエステル樹脂、ビニ
ルエステル樹脂、アクリル樹脂などが用いられてきた。
これらを活用した人造大理石の成形品は洗面カウンタ
ー、キッチンカウンター、浴槽、洗面ボールなどに広く
利用されている。
【0004】通常、透明感や意匠性やデザイン性が高
く、品位のある人造大理石製品を得るために、あらかじ
め注型用金型の表面にゲルコートと称される透明樹脂層
や、あるいはさらにその上に色柄模様の樹脂層(色柄模
様付きゲルコート)をそれぞれ樹脂のスプレー塗布によ
り形成した後、樹脂組成物を注入して硬化させる方法が
採用されている。
【0005】しかしながらこれらのスプレー塗布による
ゲルコート層の形成は、スプレーによるそれぞれの樹脂
の霧化によるものであり、これは使用する装置や付帯設
備を汚くし、また、環境悪化や作業者の健康悪化を招く
という問題があった。
【0006】これを解決するために注型成形装置に大が
かりな排気用のブースを設置したり、人手を使わないた
めの方策として自動の塗装ロボットを設置したりする必
要があり、膨大な設備投資を必要とするという問題があ
った。
【0007】また、成形サイズが大きくなるにしたがっ
てゲルコート形成の塗布面積も大きくなり、塗布面積が
大きくなればなるほど塗布した塗膜の厚みの不均一性が
発生しやすくなってくる。この結果、透明感や高意匠性
の出現に差が生じて外観性能にばらつきがでたり、ゲル
コート膜自体のゲル状の硬化度に差が生じるため、その
後に注入し硬化する樹脂組成物との界面密着性に差が生
じてしまい、成形品の一部でゲルコート層が剥離する現
象が発生するという問題があった。
【0008】しかしながら、人造大理石の品位を高め、
高級感を与えるためにはゲルコートに類する透明層の形
成が不可欠であり、これらの課題を解決するうまい方法
の出現が切望されているのが現状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、注型用金型に樹脂をスプレー
塗布してゲルコート層を形成することなく、透明感や意
匠性やデザイン性が高く、品位の高い人造大理石製品を
得ることができる人造大理石の製造方法を提供すること
を課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る人造大理石の製造方法は、熱硬化性樹脂
に柄材と、充填剤と、硬化剤などの添加物を配合した樹
脂組成物1を得て、この樹脂組成物1を注型用金型2に
注入して成形硬化させる人造大理石の製造方法におい
て、透明アクリル板3を注型用金型2の下面側に予め設
置した状態で樹脂組成物1を注入、硬化させて成形品の
表面に透明アクリル板3を一体化することを特徴とする
ものである。このような方法を採用することで、従来の
ように注型用金型に樹脂をスプレー塗布してゲルコート
層を形成することなく人造大理石の成形品の表面に所定
厚みの透明のアクリル層を一体に形成することができる
ものである。
【0011】また、熱硬化性樹脂に柄材と、充填剤と、
硬化剤などの添加物を配合した樹脂組成物1を得て、こ
の樹脂組成物1を注型用金型2に注入して成形硬化させ
る人造大理石の製造方法において、透明アクリル板3を
真空成形兼用の注型用金型2で加熱真空成形した後、引
き続きその注型用金型2内に樹脂組成物1を注入し、硬
化させて成形品の表面に透明アクリル板3を一体化する
ことを特徴とするものであってもよい。このような方法
を採用することで、従来のように注型用金型2に樹脂を
スプレー塗布してゲルコート層を形成することなく人造
大理石の成形品6の表面に所定厚みの透明のアクリル層
を一体に形成することができ、しかも、注型用金型2を
用いて透明アクリル板3の真空成形と注型成形とに利用
できて、注型用金型2に沿った立体形状に透明アクリル
板3を簡単に真空成形できて、注型用金型2の立体形状
に透明アクリル板3の立体形状が一致しないというよう
な現象が生じないものである。
【0012】また、透明アクリル板3は裏面にあらかじ
め模様付けがしてあることが好ましく、ここで透明アク
リル板3への模様付けがスプレー塗布、あるいは印刷、
あるいは転写シートによる転写により形成してあること
が好ましい。このような方法を採用することで、人造大
理石の成形品の表面に模様付きの所定厚みの透明のアク
リル層を一体に形成することができるものである。
【0013】また、透明アクリル板3が予め所定の立体
形状に形成されたものであり、この所定の立体形状に形
成された透明アクリル板3を同形状の注型用金型2の下
金型4面に設置することが好ましい。このような方法を
採用することで、表面に透明のアクリル層を有する立体
形状の人造大理石の成形品を得ることができるものであ
る。
【0014】また、透明アクリル板3の注型用金型2へ
の設置が下金型4面だけでなく上金型5面にも設置さ
れ、成形品6の表面部及び裏面部の両面に透明アクリル
板3が一体化されることが好ましい。このような方法を
採用することで、両面に透明のアクリル層を有する人造
大理石の成形品を得ることができるものである。
【0015】また、透明アクリル板3の厚みが0.2〜
3.0mmであることが好ましい。このような方法を採
用することで、しわが発生せず、また、目標とする透明
層形成による立体感が低下してしまうことなく、更に、
透明層の形成が厚くなりすぎて立体感に違和感が生じて
品位を低下することを防止できるものである。
【0016】また、熱硬化性樹脂をポリエステル樹脂、
ビニルエステル樹脂、アクリル樹脂の単独あるいは2種
以上の混合系で構成することが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0018】図1には本発明の一実施形態が示してあ
る。注型用金型2は下金型4と上金型5とで構成してあ
り、図1(a)に示すように下金型4の上面の周囲には
注型成型用原料である樹脂組成物1が注型用金型2から
漏れ出すのを防止するためのガスケット7が設定してあ
る。
【0019】しかして、本発明においては、図1(b)
に示すようにガスケット7が設置された下金型4の成形
面(上面)に図2(a)に示すような模様無しの透明ア
クリル板3や図2(b)に示すような模様付きの透明ア
クリル板3を設置し、更に透明アクリル板3の上面外端
部に透明アクリル板3を下金型4に固定するためのアク
リル板固定用ガスケット11を設置し、その後図1
(c)のように注型用金型2を閉じてガスケット7と上
金型5とを密着させる。次に、図1(d)に示すよう
に、樹脂組成物1を上金型5に設けた注入口8から注入
する。この場合、ベントノズル9から注型用金型2内の
空気を抜きながら樹脂組成物1注入充填する。下金型
4、上金型5に設けた温水配管10に水、蒸気、オイル
等の加熱熱媒体を通しながら金型温度を上昇させ、充填
した樹脂組成物1を一定時間加熱硬化し、設置した透明
アクリル板3と樹脂組成物1の硬化物とを一体化させて
表面に透明アクリル板3を一体化した人造大理石の成形
品6を得るのである。
【0020】本発明で使用する透明アクリル板3は0.
2〜3.0mm厚のものを用いる。ここで、透明アクリ
ル板3の厚みが0.2mm以下のものは金型面への設置
の段階でしわが発生しやすくなり、また、目標とする透
明層形成による立体感が低下してしまう傾向となって好
ましくない。一方、透明アクリル板3の厚みが3.0m
m以上のものは透明層の形成が厚くなりすぎて立体感に
違和感が生じて品位を低下する傾向になり好ましくな
い。
【0021】また、透明アクリル板3としては図2
(b)に示すように裏面にあらかじめ模様12が付けて
あってもよい。透明アクリル板3に模様付けするに当た
っては、色柄表現用の塗料を単独あるいは複数種類スプ
レーにより吹き付けて模様12を付けたり、あるいはグ
ラビア印刷やシルクスクリーン印刷など印刷によって模
様12を付けたり、あるいは色柄転写シートを転写して
模様12を付けたりする方法が採用できる。
【0022】上記模様12付きの透明アクリル板3は裏
面の模様12付けされた面が上となるように下金型4の
上面に設置されるものであり、このため、透明アクリル
板3は裏面の模様12側が樹脂組成物1の硬化物と一体
化されるものである。
【0023】上記透明アクリル板3や模様12付きの透
明アクリル板3は樹脂組成物1の硬化物との接着性を強
固にするために樹脂組成物1の硬化物と接着する面に適
切なプライマー処理を施すようにしてもよいものであ
る。
【0024】ガスケット7は適度なゴム硬度を有し、得
られる表面に透明アクリル板3を一体化した成形品6の
厚みと金型の成形圧によりその厚みが決定される。ま
た、アクリル板固定用ガスケット11は透明アクリル板
3あるいは模様付きの透明アクリル板3が下金型4に設
定された後、ガスケット6の内面側にガスケット6の厚
みから透明アクリル板3あるいは模様付きの透明アクリ
ル板3の厚みを差し引いた厚みよりやや厚めの寸法に形
成してあり、注型用金型2をある加圧状態で閉じたと
き、アクリル板固定用ガスケット11の上面が上金型5
と完全に密着して得られる成形品1の厚みが確保できる
ようになっているものである。
【0025】ところで、色柄を付けていない透明アクリ
ル板3の設置の場合、注入する樹脂組成物1に色柄を付
けた配合系と組み合わせることで、深み感のある高デザ
イン性を表現することができ、また、模様付き透明アク
リル板3の設置の場合、注入する樹脂組成物1を単色系
あるいは若干の色柄配合系にして組み合わせることで自
由に深み感のある高デザイン性を表現することができ
る。
【0026】図3には本発明の他の実施形態が示してあ
る。本実施形態においては、人造大理石の成形品6の表
面及び裏面の両面にそれぞれ透明アクリル板3を一体化
した例が示してある。本実施形態は人造大理石の製造に
当たって、下金型4に透明アクリル板3を設置するだけ
でなく、上金型5にも透明アクリル板3を設置すること
が上記した図1に示す実施形態と異なり、他は同じであ
るので同じ構成については同じ符号を付し、重複する構
成の説明は省略する。
【0027】本実施形態においては、上金型5に真空ポ
ンプ(図示せず)に連通接続された減圧孔19を形成
し、上金型5の下面に透明アクリル板3を減圧孔19か
らの減圧により吸引することで上金型5の下面に透明ア
クリル板3を保持するようになっている。この場合、透
明アクリル板3に孔13が設けてあり、上金型5に設け
た注入口8と孔13とが連通するようにする。下金型4
への透明アクリル板3の設置は上記図1に示す実施形態
で述べたのと同様に行う。ここで、下金型4に設置した
透明アクリル板3、上金型5に設置した透明アクリル板
3の一方又は両方の裏面に模様12付けをしたものであ
ってもよく、この場合、模様12付けした面が樹脂組成
物1の硬化物と一体化する側の面となるように設置す
る。
【0028】また、本実施形態では成形品6の上下両面
に透明アクリル板3が一体化されるためアクリル板固定
用ガスケット11は図1に示す実施形態のものに比べて
上金型5の下面に設置する透明アクリル板3の厚み分だ
け薄いものを使用する。
【0029】しかして、本実施形態においては、図3
(a)、(b)、(c)、(d)の順序で成形し、図3
(e)に示すように上下面にそれぞれ透明アクリル板3
が一体化した人造大理石の成形品6を得ることができる
ものである。
【0030】また、図4、図5にはそれぞれ本発明の更
に他の実施形態が示してある。すなわち、上記した図1
乃至図3に示す実施形態では、透明アクリル板3として
平板状のものを用いて、該平板状の透明アクリル板3を
平板状の人造大理石の成形品6の片面又は両面に一体化
した例を示したが、図4、図5に示す実施形態では透明
アクリル板3として真空成形やプレス成形により予め所
定の凸や凹を有する立体形状(例えば図6に示すような
形状)に形成されたものを用い、透明アクリル板3が設
置される下金型4の上面を上記透明アクリル板3の立体
形状と同じ形状の立体形状部4aとするか、あるいは透
明アクリル板3が設置される下金型4の上面を下の透明
アクリル板3の立体形状と同じ形状の立体形状部4aと
すると共に上金型5の下面を上の透明アクリル板3の立
体形状と同じ形状の立体形状部5aとし、予め所定の立
体形状に形成された透明アクリル板3を下金型4の立体
形状部4aに設置するか、又は下金型4の立体形状部4
aと上金型5の立体形状部5aにそれぞれ設置して、人
造大理石の成形品6の片面又は両面に所定の立体形状の
透明アクリル板3を一体化した立体形状をした成形品6
を得ることができるようにしている。
【0031】しかして、図4(a)、(b)、(c)、
(d)の順序で成形し、図4(e)に示すように上面に
それぞれ透明アクリル板3が一体化した所定の立体形状
をした人造大理石の成形品6を得ることができるもので
ある。
【0032】また、図5(a)、(b)、(c)、
(d)の順序で成形し、図5(e)に示すように上面に
それぞれ透明アクリル板3が一体化した所定の立体形状
をした人造大理石の成形品6を得ることができるもので
ある。
【0033】次に、本発明の他の実施形態を図7、図8
に基づいて説明する。本実施形態は、熱硬化性樹脂に柄
材と、充填剤と、硬化剤などの添加物を配合した樹脂組
成物1を得て、この樹脂組成物1を注型用金型2に注入
して成形硬化させる人造大理石の製造方法において、透
明アクリル板3を真空成形兼用の注型用金型2で加熱真
空成形した後、引き続きその注型用金型2内に樹脂組成
物を注入し、硬化させて成形品6の表面に透明アクリル
板1を一体化するものである。
【0034】すなわち、本実施形態に用いる注型用金型
2は真空成形兼用のものであって図7(a)に示すよう
なものである。下金型4と上金型5とには注入した樹脂
組成物1を加熱して硬化させるための加熱熱媒体を通す
温水配管10が設けてあり、更に、下金型4には真空成
形するための真空引き用細孔20が多数設けてある。こ
の真空引き用細孔20は下金型4の外周部に形成した真
空引き用ジャケット21に連通しており、真空ポンプに
連結された減圧口22から真空引きすることで真空引き
用ジャケット21を減圧状態とすることができるように
なっている。なお、図7(a)に示す実施形態では真空
引きジャケット21を設けた例を示したが、各真空引き
用細孔20がそれぞれホースにより真空ポンプに連結さ
れたものであってもよい。また、真空引き用細孔20配
置や数は成形品の形状や大きさ、用いる透明アクリル板
3の厚みや物性などにより適宜設定されるものである。
【0035】また、下金型4の周囲には形成される成形
品6の厚みを確保し、また、注入した樹脂組成物1が注
型用金型2から漏れ出すのを防止するためのガスケット
7が設定してある。このガスケット7は着脱が容易にな
るような形で設置されているため真空成形時には取り外
して真空成形を行うことができる。しかし、ガスケット
7を設置したまま真空成形をすることも可能でこれに特
に限定されるものではない。
【0036】成形に当たっては、まず図2に示すような
透明アクリル板3(前述と同様の模様無しの透明アクリ
ル板3又は模様付きの透明アクリル板3)を図7(b)
のように加熱用のクランプ枠22に固定し、加熱用ヒー
タ23により両面加熱して軟化状態にし、次に、加熱用
ヒータ23を引き込ませ、図7(c)のように軟化状態
の透明アクリル板3を下金型4の形状に沿わせる形で下
金型4の上面に設置すると同時に真空ポンプを作動させ
減圧操作をおこなって真空成形を完了する。透明アクリ
ル板3を軟化させるための条件や真空成形時の減圧度や
保持時間などの条件は、成形品の形状や大きさ、用いる
透明アクリル板3の厚みや物性などにより適宜設定され
るもので、特に限定はない。ここで、模様付き透明アク
リル板3は前述の実施形態と同様にして片面に模様付け
したもので、その柄模様や色柄表現用の塗料を単独ある
いは複数種類スプレーによりより吹き付けて表現した
り、グラビア印刷やシルクスクリーン印刷によって表現
されたのも、あるいは色柄転写シートを転写して表現し
たものである。
【0037】模様付き透明アクリル板3を真空成形する
場合、模様面が上面となるように設置して真空成形する
ものであり、これにより模様面側が樹脂組成物1の硬化
物と一体化するものである。また、透明アクリル板3は
0.2〜3.0mmの厚みのものを用いるものであり、
0.2mm以下のものでは真空成形の段階でしわが発生
しやすく、また、目標とする透明層形成による立体感が
低下してしまう傾向となり、一方、3.0mm以上のも
のは透明層の形成が厚くなりすぎて立体感に違和感が生
じて品位を低下させる傾向となるので好ましくない。
【0038】また、透明アクリル板3には樹脂組成物1
の硬化物との一体化でより接着性を強固にするために一
体化する透明アクリル板3の面にプライマー処理を施す
ことも可能である。
【0039】本実施形態においても、前述の実施形態と
同様に透明アクリル板3の下金型4への固定設置に当た
り、図7(d)に示すように透明アクリル板3の上面外
端部にアクリル板固定用ガスケット11を設置してもよ
いものである。このアクリル板固定用ガスケット11に
ついての説明は前述の実施形態と同様であるので省略す
る。
【0040】また、透明アクリル板3の下金型4への固
定設置は、真空成形で用いる減圧機構を利用して減圧状
態にして透明アクリル板3の真空成形品を下金型4に密
着させて行うことも可能である。更に、密着をより強固
にしたい場合は透明アクリル板固定用ガスケット11と
減圧機構による減圧による密着とを併用して行うことも
可能である。
【0041】次に、図7(e)に示すように上金型5を
降下させて注型用金型2を閉じ、ガスケット7と透明ア
クリル板固定用ガスケット11とを上金型5に密着させ
る。
【0042】次に、図7(f)に示すように樹脂組成物
1を上金型5に設けた注入口8から注入し、ベントノズ
ル9から注型用金型2内の空気を抜きながら注入充填す
る。下金型4、上金型5に設けた温水配管10に水、蒸
気、オイル等の加熱熱媒体を通しながら金型温度を上昇
させ、充填した樹脂組成物1を一定時間加熱硬化し、設
置した透明アクリル板3と樹脂組成物1の硬化物とを一
体化させて表面に透明アクリル板3を一体化した立体形
状をした人造大理石の成形品6を得るのである。
【0043】図7(g)は成形終了後上金型5を上昇さ
せて成形品6を取り出す脱型状態を示しており、図7
(h)は脱型した表面に透明アクリル板3を一体化した
人立体形状をした造大理石の成形品6を示している。
【0044】ところで、本発明において用いる樹脂組成
物1の熱硬化性合成樹脂としては、上記したいずれの実
施形態においてもポリエステル樹脂、ビニルエステル樹
脂、アクリル樹脂の単独あるいは2種類以上の混合系で
構成するものであり、充填材、柄材、内部離型剤、硬化
剤などの添加物を配合調製して用いるものである。
【0045】ポリエステル樹脂としては、熱硬化性のも
のとして無水マレイン酸のような不飽和二塩基酸及び無
水フタル酸のような飽和二塩基酸とグリコール類とを縮
合反応させて合成され、分子内に不飽和結合とエステル
結合を有するものである。また、通常、この樹脂には架
橋剤としてスチレンモノマー、アクリルモノマー等が配
合されていて、いわゆる不飽和ポリエステル樹脂と称さ
れるものを用いるが、その形態は特に限定されるもので
はない。
【0046】ビニルエステル樹脂としては、ビスフェノ
ール型ビニルエステル樹脂あるいはノボラック型ビニル
エステル樹脂あるいはその両方を混合して用いることが
できる。
【0047】ここで、ビスフェノール型ビニルエステル
樹脂は、ビスフェノール型エポキシ樹脂と酸との付加反
応物であって、いずれも両末端のみに反応性不飽和基を
有するものである。また、ビスフェノール型エポキシ樹
脂としては、ビスフェノールA型、ビスフェノールAD
型、ビスフェノールS型、ビスフェノールF型等の各種
のものを用いることができる。また、通常、このビニル
エステル樹脂には架橋剤としてスチレンモノマー、アク
リルモノマー等が配合されているものであるが、その形
態は特に限定されるものではない。
【0048】アクリル樹脂としては、通常熱硬化型とし
て、メチルメタアクリレートモノマー、あるいは多官能
のアクリルモノマー、あるいはプレポリマー、あるいは
ポリマーのそれぞれ2種類以上の混合物で構成されたア
クリルシロップと称されるものを用いるが、その形態は
特に限定されるものではない。
【0049】また、ポリエステル樹脂、ビニルエステル
樹脂、アクリル樹脂の2種類以上の混合系とする場合
は、樹脂それぞれの特性及び充填剤との相互作用あるい
は添加配合物との相互作用などにより目的とする製品品
質に合った最適配合が求められるが、その配合量は特に
限定されるものではない。
【0050】充填剤は、水酸化アルミニウム、シリカ、
ガラスパウダーのうちの1種類、あるいは2種類以上の
混合物として用いることができる。充填剤の配合量は、
熱硬化性樹脂100重量部に対して100〜300重量
部とすることが好ましく、この範囲に満たないと、製品
の耐衝撃強度は優れるが耐熱性を十分に発揮できないお
それがあり、また、この範囲を越えると耐熱性は優れる
が耐衝撃強度が低下するおそれがある。
【0051】充填剤の粒径は小さいほど人造大理石製品
の耐衝撃強度を向上させることができるが、樹脂組成物
の粘度を急激に上昇させて製造が困難となるため、平均
粒径の下限を5μmとするのが好ましい。
【0052】また、一方、充填剤の粒径が大きくなる
と、樹脂組成物1の粘度は低下して製造での問題は無く
なるが、人造大理石製品の耐衝撃強度が低下してしまう
傾向になる。したがって平均粒径の上限を50μmとす
るのが好ましい。
【0053】また充填剤は表面にシランカップリング処
理したものを用いると、その充填剤と樹脂との密着性を
向上でき、人造大理石製品の耐衝撃強度を向上させるこ
とができるものである。
【0054】また、特に限定するものではないが、高級
感や自然感などのより深い意匠性表現のために配合され
る柄材も、その樹脂組成物1と同様の樹脂組成物に意匠
性表現のために各種着色剤(トナー)を添加配合し、成
形硬化させたものを粉砕し、分級して適宜な粒度分布に
調製されたものを用いることが好ましい。
【0055】柄材の大きさや添加量は特に限定するもの
ではなく、また、これらの柄材を更に添加配合される樹
脂組成物1をとの密着性を向上させる目的でシランカッ
プリング剤などにより表面処理を施して用いることもで
きる。
【0056】樹脂組成物1には硬化剤を配合する。
【0057】硬化剤としてはそれぞれ、1,1,3,3
−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノ
エートやt−ヘキシルパーオキシ−2−エチルヘキサノ
エート等を用いることができる。この硬化剤の配合割合
は例えばビニルエステル樹脂の場合は、樹脂と架橋剤と
の総量100重量部に対して0.5〜5重量部とするの
が好ましいものである。
【0058】また、樹脂組成物1には紫外線吸収剤、減
粘剤、離型剤、ガラス繊維、着色剤を配合することもで
きる。
【0059】減粘剤としては例えばBYK製の「W99
6」を、離型剤としては例えば中京油製の商品名「セパ
ール」を、ガラス繊維としては例えば日本板硝子製の品
番「RESO3X−BM」を用いることができる。
【0060】また、紫外線吸収剤としては、ベンゾトリ
アゾール系、トリアジン系、ベンゾエート系、サリレー
ト系、シアノアクリレート系、シュウ酸アニリド系、ベ
ンゾフェノン系等のものを用いることができる。
【0061】樹脂組成物1はこれらの配合物を所定の割
合で配合し、攪拌機により混合撹拌して配合調製する。
このようにして得た樹脂組成物1を20〜50Torr
程度の減圧下で真空脱泡処理する。このようにして脱泡
処理された樹脂組成物1を減圧状態から解放し、図1
(d)や図3(d)や図4(d)や図5(d)や図7
(f)のように注型用金型2に注入する。更に、この注
型用金型2を50〜110℃の温度で30〜120分間
加熱して樹脂組成物1の上記熱硬化性樹脂中の反応性不
飽和基と、同じく樹脂中の重合性モノマーとの共重合反
応を進行させて樹脂組成物1を成形硬化させて図1
(e)や図3(e)や図4(e)や図5(e)や図7
(h)に示すような人造大理石の成形品6を形成する。
【0062】上記のようにして得た表面に透明アクリル
板3を一体化した成形品6である人造大理石製品は、洗
面カウンター、キッチンカウンター、浴槽、洗面ボール
などへの商品化が容易となるものである。
【0063】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳述する。
【0064】(実施例1)熱硬化性樹脂として、ポリエ
ステル樹脂(武田薬品(株)製 ポリマール5250)
を用い、この樹脂100重量部に対し、充填剤として水
酸化アルミニウム(昭和電工(株)製 H−320 平
均粒径10μm)を180重量部配合した。更に、黒色
と白色の柄材と白色トナーを配合し、更に硬化剤(日本
油脂(株)製 パーキュアHO)を3.0重量部添加
し、これを20Torrの減圧下で60分間真空脱泡処
理して人造大理石形成用の樹脂組成物1を得た。
【0065】一方、製品厚み12mmを得るように設定
された注型用金型2の下金型4に図1(b)のように平
板状の0.25mm厚の透明アクリル板3を設置し、ア
クリル板固定用ガスケット11をセットし、図1(c)
のように注型用金型2を閉じ、配合調製した人造大理石
形成用の樹脂組成物1を図1(d)のように注入口8か
ら注入して充填した。
【0066】次に、温水配管10内に熱水(90℃)を
通して50分間加熱して硬化させ、表面部にアクリルの
透明層を持った12mm厚の人造大理石の成形品6を得
た。
【0067】(実施例2)熱硬化性樹脂として、ビニル
エステル樹脂(武田薬品(株)製 プロミネートP−3
11)を用い、この樹脂100重量部に対し、充填剤と
して水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製 H−30
8B 平均粒径8μm)を200重量部配合した。更
に、茶色と白色と黒色の柄材と白色トナーを配合し、更
に硬化剤(日本油脂(株)製 パーキュアHO)を3.
0重量部添加し、これを20Torrの減圧下で60分
間真空脱泡処理して人造大理石形成用の樹脂組成物1を
得た。
【0068】一方、製品厚み13mmを得るように設定
された注型用金型2の下金型4に図1(b)のように平
板状の0.50mm厚の透明アクリル板3を設置し、ア
クリル板固定用ガスケット11をセットし、図1(c)
のように注型用金型2を閉じ、配合調製した人造大理石
形成用の樹脂組成物1を図1(d)のように注入口8か
ら注入して充填した。
【0069】次に、温水配管10内に熱水(90℃)を
通して80分間加熱して硬化させ、表面部にアクリルの
透明層を持った13mm厚の人造大理石の成形品6を得
た。
【0070】(実施例3)熱硬化性樹脂として、アクリ
ルシロップ樹脂(日本フェロー(株)製 AC−02)
を用い、この樹脂100重量部に対し、充填剤としてシ
リカ(龍森(株)製 CRYSTALITE M−3K
平均粒径20μm)を100重量部配合した。更に、
茶色と白色と黒色の柄材とグレー色のトナーを配合し、
更に硬化剤(化薬アクゾ(株)製 パーカドックス1
6)を1.8重量部添加し、これを20Torrの減圧
下で60分間真空脱泡処理して人造大理石形成用の樹脂
組成物1を得た。
【0071】一方、製品厚み13mmを得るように設定
された注型用金型2の立体形状部4aを有する下金型4
に図4(b)のようにあらかじめ金型形状と同型に形成
された0.40mm厚の透明アクリル板3を設置し、ア
クリル板固定用ガスケット11をセットし、図4(c)
のように注型用金型2を閉じ、配合調製した人造大理石
形成用の樹脂組成物1を図4(d)のように注入口8か
ら注入して充填した。
【0072】次に、温水配管10内に熱水(90℃)を
通して60分間加熱して硬化させ、表面部にアクリルの
透明層を持った13mm厚の立体形状の人造大理石の成
形品6を得た。
【0073】(実施例4)熱硬化性樹脂として、ビニル
エステル樹脂(昭和高分子(株)製 リポキシR−80
4)と、ポリエステル樹脂(武田薬品(株)製 ポリマ
ール5250)を70/30の配合比で混合し、この混
合樹脂100重量部に対し、充填剤として水酸化アルミ
ニウム(昭和電工(株)製 H−320 平均粒径10
μm)を100重量部、同じくシリカ(龍森(株)製
CRYSTALITE M−3K平均粒径20μm)を
30重量部配合した。更に、茶色と白色と黒色の柄材と
白色のトナーを配合し、更に硬化剤(日本油脂(株)製
パーキュアHO)を4.5重量部添加し、これを20
Torrの減圧下で60分間真空脱泡処理して人造大理
石形成用の樹脂組成物1を得た。
【0074】一方、製品厚み14mmを得るように設定
された注型用金型2の立体形状部4aを有する下金型4
に図4(b)のようにあらかじめ金型形状と同型に形成
された0.80mm厚の透明アクリル板3を設置し、ア
クリル板固定用ガスケット11をセットし、図4(c)
のように注型用金型2を閉じ、配合調製した人造大理石
形成用の樹脂組成物1を図4(d)のように注入口8か
ら注入して充填した。
【0075】次に、温水配管10内に熱水(90℃)を
通して70分間加熱して硬化させ、表面部にアクリルの
透明層を持った14mm厚の立体形状の人造大理石の成
形品6を得た。
【0076】(実施例5)熱硬化性樹脂として、ビニル
エステル樹脂(昭和高分子(株)製 リポキシR−80
4)と、アクリルシロップ樹脂(三井化学(株)製 X
E924−1)を75/25の配合比で混合し、この混
合樹脂100重量部に対し、充填剤として水酸化アルミ
ニウム(昭和電工(株)製 H−320 平均粒径10
μm)を100重量部、同じくガラスパウダー(日本フ
リット(株)製 GF−2−30A平均粒径30μm)
を35重量部配合した。更に、茶色と白色と黒色の柄材
と白色のトナーを配合し、更に硬化剤(日本油脂(株)
製 パーキュアWO)を3.0重量部添加し、これを2
0Torrの減圧下で60分間真空脱泡処理して人造大
理石形成用の樹脂組成物1を得た。
【0077】一方、製品厚み14mmを得るように設定
され且つ上金型5に透明アクリル板3をセットできるよ
うにした注型用金型2に、注入口8位置に同径の孔13
があいた厚み0.80mmの平板状の透明アクリル板3
を図3(b)のように上金型5に減圧方式により設置し
た。また、下金型4に図3(b)のように平板状の1.
00mm厚の透明アクリル板3を設置し、アクリル板固
定用ガスケット11をセットした。次に、図3(c)の
ように注型用金型2を閉じ、配合調製した人造大理石形
成用の樹脂組成物1を図3(d)のように注入口8から
注入して充填した。
【0078】次に、温水配管10内に熱水(90℃)を
通して60分間加熱して硬化させ、表裏両面部にアクリ
ルの透明層を持った14mm厚の人造大理石の成形品6
を得た。
【0079】(実施例6)熱硬化性樹脂として、ビニル
エステル樹脂(昭和高分子(株)製 リポキシR−80
4)と、ポリエステル樹脂(武田薬品(株)製 ポリマ
ール5250)を75/25の配合比で混合し、この混
合樹脂100重量部に対し、充填剤として水酸化アルミ
ニウム(昭和電工(株)製 H−320 平均粒径10
μm)を100重量部、同じくシリカ(龍森(株)製
CRYSTALITE M−3K平均粒径20μm)を
35重量部配合した。更に、茶色と白色と黒色の柄材と
白色のトナーを配合し、更に硬化剤(日本油脂(株)製
パーキュアHO)を4.0重量部添加し、これを20
Torrの減圧下で60分間真空脱泡処理して人造大理
石形成用の樹脂組成物1を得た。
【0080】一方、製品厚み14mmを得るように設定
され且つ上金型5に透明アクリル板3をセットできるよ
うにした注型用金型2に、注入口8位置に同径の孔13
があき且つあらかじめ上金型5の立体形状部5aと同型
に形成された厚み0.80mmの透明アクリル板3を図
5(b)のように上金型5に減圧方式により設置した。
また、下金型4に図5(b)のようにあらかじめ下金型
4の立体形状部4aと同型に形成された1.20mm厚
の透明アクリル板3を設置し、アクリル板固定用ガスケ
ット11をセットした。次に、図3(c)のように注型
用金型2を閉じ、配合調製した人造大理石形成用の樹脂
組成物1を図5(d)のように注入口8から注入して充
填した。
【0081】次に、温水配管10内に熱水(90℃)を
通して50分間加熱して硬化させ、表面部にアクリルの
透明層を持った14mm厚の立体形状をした人造大理石
の成形品6を得た。
【0082】(実施例7)熱硬化性樹脂として、ポリエ
ステル樹脂(武田薬品(株)製 ポリマール5250)
を用い、この樹脂100重量部に対し、充填剤として水
酸化アルミニウム(昭和電工(株)製 H−320 平
均粒径10μm)を180重量部配合した。更に、黒色
と白色の柄材と白色トナーを配合し、更に硬化剤(日本
油脂(株)製 パーキュアHO)を3.0重量部添加
し、これを20Torrの減圧下で60分間真空脱泡処
理して人造大理石形成用の樹脂組成物1を得た。
【0083】一方、図7(b)のように0.25mm厚
の透明アクリル板をクランプ枠22に設置し、加熱用ヒ
ータ23で加熱して軟化させた後、図7(c)のように
真空成形兼用下金型4に設置して真空成形して下金型4
と同形状の透明アクリル板3を得た。次に、製品厚み1
2mmを得るように設定された注型用金型2の下金型4
にアクリル板固定用ガスケット11をセットして図7
(d)のように固定した。図7(e)のように注型用金
型2を閉じ、配合調製した人造大理石形成用の樹脂組成
物1を図7(f)のように注入口8から注入して充填し
た。
【0084】次に、温水配管10内に熱水(90℃)を
通して50分間加熱して硬化させ、図7(g)のように
注型用金型2を型開きして図7(h)のように表面部に
アクリルの透明層を持った12mm厚の人造大理石の成
形品6を得た。
【0085】(実施例8)熱硬化性樹脂として、ビニル
エステル樹脂(武田薬品(株)製 プロミネートP−3
11)を用い、この樹脂100重量部に対し、充填剤と
して水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製 H−30
8B 平均粒径8μm)を200重量部配合した。更
に、茶色と白色と黒色の柄材と白色トナーを配合し、更
に硬化剤(日本油脂(株)製 パーキュアHO)を3.
0重量部添加し、これを20Torrの減圧下で60分
間真空脱泡処理して人造大理石形成用の樹脂組成物1を
得た。
【0086】一方、図7(b)のように0.50mm厚
の柄模様付きの透明アクリル板を型模様部を上面にして
クランプ枠22に設置し、加熱用ヒータ23で加熱して
軟化させた後、図7(c)のように真空成形兼用下金型
4に設置して真空成形して下金型4と同形状の柄模様付
きの透明アクリル板3を得た。次に製品厚み13mmを
得るように設定された注型用金型2の下金型4にアクリ
ル板固定用ガスケット11をセットして図7(d)のよ
うに固定した。図7(e)のように注型用金型2を閉
じ、配合調製した人造大理石形成用の樹脂組成物1を図
7(f)のように注入口8から注入して充填した。
【0087】次に、温水配管10内に熱水(90℃)を
通して50分間加熱して硬化させ、図7(g)のように
注型用金型2を型開きして図7(h)のように表面部に
柄模様付きのアクリルの透明層を持った13mm厚の人
造大理石の成形品6を得た。
【0088】(実施例9)熱硬化性樹脂として、アクリ
ルシロップ樹脂(日本フェロー(株)製 AC−02)
を用い、この樹脂100重量部に対し、充填剤としてシ
リカ(龍森(株)製 CRYSTALITE M−3K
平均粒径20μm)を100重量部配合した。更に、
茶色と白色と黒色の柄材とグレー色のトナーを配合し、
更に硬化剤(化薬アクゾ(株)製 パーカドックス1
6)を1.8重量部添加し、これを20Torrの減圧
下で60分間真空脱泡処理して人造大理石形成用の樹脂
組成物1を得た。
【0089】一方、図7(b)のように0.40mm厚
の透明アクリル板をクランプ枠22に設置し、加熱用ヒ
ータ23で加熱して軟化させた後、図7(c)のように
真空成形兼用下金型4に設置して真空成形して下金型4
と同形状の透明アクリル板3を得た。次に製品厚み12
mmを得るように設定された注型用金型2の下金型4に
アクリル板固定用ガスケット11をセットし、更に真空
ポンプを作動させて減圧状態に保つ状態にして図7
(d)のように固定した。図7(e)のように注型用金
型2を閉じ、配合調製した人造大理石形成用の樹脂組成
物1を図7(f)のように注入口8から注入して充填し
た。
【0090】次に、温水配管10内に熱水(85℃)を
通して50分間加熱して硬化させ、図7(g)のように
注型用金型2を型開きして図7(h)のように表面部に
アクリルの透明層を持った12mm厚の人造大理石の成
形品6を得た。
【0091】(実施例10)熱硬化性樹脂として、ビニ
ルエステル樹脂(昭和高分子(株)製 リポキシR−8
04)と、ポリエステル樹脂(武田薬品(株)製 ポリ
マール5250)を70/30の配合比で混合し、この
混合樹脂100重量部に対し、充填剤として水酸化アル
ミニウム(昭和電工(株)製 H−320 平均粒径1
0μm)を100重量部、同じくシリカ(龍森(株)製
CRYSTALITE M−3K平均粒径20μm)
を30重量部配合した。更に、茶色と白色と黒色の柄材
と白色のトナーを配合し、更に硬化剤(日本油脂(株)
製 パーキュアHO)を4.5重量部添加し、これを2
0Torrの減圧下で60分間真空脱泡処理して人造大
理石形成用の樹脂組成物1を得た。
【0092】一方、図7(b)のように0.80mm厚
の柄模様付きの透明アクリル板を柄模様部を上にしてク
ランプ枠22に設置し、加熱用ヒータ23で加熱して軟
化させた後、図7(c)のように真空成形兼用下金型4
に設置して真空成形して下金型4と同形状の柄模様付き
の透明アクリル板3を得た。次に製品厚み14mmを得
るように設定された注型用金型2の下金型4にアクリル
板固定用ガスケット11をセットし、更に真空ポンプを
作動させて減圧状態に保つ状態にして図7(d)のよう
に固定した。図7(e)のように注型用金型2を閉じ、
配合調製した人造大理石形成用の樹脂組成物1を図7
(f)のように注入口8から注入して充填した。
【0093】次に、温水配管10内に熱水(85℃)を
通して70分間加熱して硬化させ、図7(g)のように
注型用金型2を型開きして図7(h)のように表面部に
柄模様付きのアクリルの透明層を持った14mm厚の人
造大理石の成形品6を得た。
【0094】(実施例11)熱硬化性樹脂として、ビニ
ルエステル樹脂(昭和高分子(株)製 リポキシR−8
04)と、アクリルシロップ樹脂(三井化学(株)製
XE924−1)を75/25の配合比で混合し、この
混合樹脂100重量部に対し、充填剤として水酸化アル
ミニウム(昭和電工(株)製 H−320 平均粒径1
0μm)を100重量部、同じくガラスパウダー(日本
フリット(株)製 GF−2−30A平均粒径30μ
m)を35重量部配合した。更に、茶色と白色と黒色の
柄材と白色のトナーを配合し、更に硬化剤(日本油脂
(株)製 パーキュアWO)を3.0重量部添加し、こ
れを20Torrの減圧下で60分間真空脱泡処理して
人造大理石形成用の樹脂組成物1を得た。
【0095】一方、図7(b)のように1.00mm厚
の柄模様付きの透明アクリル板を柄模様部を上にしてク
ランプ枠22に設置し、加熱用ヒータ23で加熱して軟
化させた後、図7(c)のように真空成形兼用下金型4
に設置して真空成形して下金型4と同形状の柄模様付き
の透明アクリル板3を得た。次に製品厚み14mmを得
るように設定された注型用金型2の下金型4にアクリル
板固定用ガスケット11をセットし、更に真空ポンプを
作動させて減圧状態に保つ状態にして図7(d)のよう
に固定した。図7(e)のように注型用金型2を閉じ、
配合調製した人造大理石形成用の樹脂組成物1を図7
(f)のように注入口8から注入して充填した。
【0096】次に、温水配管10内に熱水(85℃)を
通して80分間加熱して硬化させ、図7(g)のように
注型用金型2を型開きして図7(h)のように表面部に
柄模様付きのアクリルの透明層を持った14mm厚の人
造大理石の成形品6を得た。
【0097】(実施例12)熱硬化性樹脂として、ビニ
ルエステル樹脂(昭和高分子(株)製 リポキシR−8
04)と、ポリエステル樹脂(武田薬品(株)製 ポリ
マール5250)を75/25の配合比で混合し、この
混合樹脂100重量部に対し、充填剤として水酸化アル
ミニウム(昭和電工(株)製 H−320 平均粒径1
0μm)を100重量部、同じくシリカ(龍森(株)製
CRYSTALITE M−3K平均粒径20μm)
を35重量部配合した。更に、茶色と白色と黒色の柄材
と白色のトナーを配合し、更に硬化剤(日本油脂(株)
製 パーキュアHO)を4.0重量部添加し、これを2
0Torrの減圧下で60分間真空脱泡処理して人造大
理石形成用の樹脂組成物1を得た。
【0098】一方、図7(b)のように1.30mm厚
の柄模様付きの透明アクリル板を柄模様部を上にしてク
ランプ枠22に設置し、加熱用ヒータ23で加熱して軟
化させた後、図7(c)のように真空成形兼用下金型4
に設置して真空成形して下金型4と同形状の柄模様付き
の透明アクリル板3を得た。次に製品厚み11mmを得
るように設定された注型用金型2の下金型4にアクリル
板固定用ガスケット11をセットし、更に真空ポンプを
作動させて減圧状態に保つ状態にして図7(d)のよう
に固定した。図7(e)のように注型用金型2を閉じ、
配合調製した人造大理石形成用の樹脂組成物1を図7
(f)のように注入口8から注入して充填した。
【0099】次に、温水配管10内に熱水(85℃)を
通して100分間加熱して硬化させ、図7(g)のよう
に注型用金型2を型開きして図7(h)のように表面部
に柄模様付きのアクリルの透明層を持った11mm厚の
人造大理石の成形品6を得た。
【0100】
【発明の効果】上記のように本発明にあっては、透明ア
クリル板を注型用金型の下面側に予め設置した状態で樹
脂組成物を注入、硬化させて成形品の表面に透明アクリ
ル板を一体化するので、従来のように注型用金型に樹脂
をスプレー塗布してゲルコート層を形成することなく人
造大理石の成形品の表面に所定厚みの透明感や意匠性や
デザイン性が高く、品位の高い透明のアクリル層を簡単
な方法で一体に形成することができるものである。
【0101】また、透明アクリル板を真空成形兼用の注
型用金型で加熱真空成形した後、引き続きその注型用金
型内に樹脂組成物を注入し、硬化させて成形品の表面に
透明アクリル板を一体化するものにおいては、従来のよ
うに注型用金型に樹脂をスプレー塗布してゲルコート層
を形成することなく人造大理石の成形品の表面に所定厚
みの透明感や意匠性やデザイン性が高く、品位の高い透
明のアクリル層を簡単な方法で一体に形成することがで
きるものであり、しかも、注型用金型を用いて透明アク
リル板の真空成形と注型成形とに利用できて、注型用金
型に沿った立体形状に透明アクリル板を簡単に真空成形
できて、注型用金型の立体形状に透明アクリル板の立体
形状が一致しないというような現象が生じることがなく
て、目的とする立体形状をした表面に透明のアクリル層
を有する人造大理石の成形品を簡単且つ正確に製造でき
るものである。
【0102】また、透明アクリル板は裏面にあらかじめ
模様付けがしてあることで、簡単に人造大理石の成形品
の表面に模様付きの所定厚みの透明のアクリル層を一体
に形成することができるものである。
【0103】また、透明アクリル板が予め所定の立体形
状に形成されたものであり、この所定の立体形状に形成
された透明アクリル板を同形状の注型用金型の下金型面
に設置したものにおいては、簡単な方法で表面に透明の
アクリル層を有する立体形状の人造大理石の成形品を製
造でき、また、注型用金型として従来から使用している
注型用金型をそのまま使用することが可能となる。
【0104】また、透明アクリル板の注型用金型への設
置が下金型面だけでなく上金型面にも設置され、成形品
の表面部及び裏面部の両面に透明アクリル板が一体化さ
れるものにおいては、両面に透明のアクリル層を有する
人造大理石の成形品を簡単に製造でききるものである。
【0105】また、透明アクリル板の厚みが0.2〜
3.0mmとするものにおいては、しわが発生せず、ま
た、目標とする透明層形成による立体感が低下してしま
う傾向せず、更に、透明層の形成が厚くなりすぎて立体
感に違和感が生じて品位を低下することを防止できるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)乃至(e)は本発明の一実施形態の製造
順序を示す説明図である。
【図2】(a)は本発明に用いる模様無しの透明アクリ
ル板を示す斜視図であり、(b)は模様付きの透明アク
リル板を示す斜視図である。
【図3】(a)乃至(e)は本発明の他の実施形態の製
造順序を示す説明図である。
【図4】(a)乃至(e)は本発明の更に他の実施形態
の製造順序を示す説明図である。
【図5】(a)乃至(e)は本発明の更に他の実施形態
の製造順序を示す説明図である。
【図6】(a)は本発明に用いる模様無しの透明アクリ
ル板の他の例を示す斜視図であり、(b)は模様付きの
透明アクリル板の他の例を示す斜視図である。
【図7】(a)乃至(h)は本発明の更に他の実施形態
の製造順序を示す説明図である。
【符号の説明】
1 樹脂組成物 2 注型用金型 3 透明アクリル板 4 下金型 5 上金型 6 成形品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:20 B29K 105:20 B29L 31:10 B29L 31:10 (72)発明者 山口 信次 福岡県北九州市若松区大字安瀬1番地の18 北九州松下電工株式会社内 (72)発明者 池島 直明 福岡県北九州市若松区大字安瀬1番地の18 北九州松下電工株式会社内 (72)発明者 木本 勝亮 福岡県北九州市若松区大字安瀬1番地の18 北九州松下電工株式会社内 (72)発明者 田原 慶昭 福岡県北九州市若松区大字安瀬1番地の18 北九州松下電工株式会社内 Fターム(参考) 4F204 AA21 AA24 AB03 AB11 AD08 AD35 AF09 AG03 AH44 EA03 EB01 EB13 EB19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂に柄材と、充填剤と、硬化
    剤などの添加物を配合した樹脂組成物を得て、この樹脂
    組成物を注型用金型に注入して成形硬化させる人造大理
    石の製造方法において、透明アクリル板を注型用金型の
    下面側に予め設置した状態で樹脂組成物を注入、硬化さ
    せて成形品の表面に透明アクリル板を一体化することを
    特徴とする人造大理石の製造方法。
  2. 【請求項2】 熱硬化性樹脂に柄材と、充填剤と、硬化
    剤などの添加物を配合した樹脂組成物を得て、この樹脂
    組成物を注型用金型に注入して成形硬化させる人造大理
    石の製造方法において、透明アクリル板を真空成形兼用
    の注型用金型で加熱真空成形した後、引き続きその注型
    用金型内に樹脂組成物を注入し、硬化させて成形品の表
    面に透明アクリル板を一体化することを特徴とする人造
    大理石の製造方法。
  3. 【請求項3】 透明アクリル板は裏面にあらかじめ模様
    付けがしてあることを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の人造大理石の製造方法。
  4. 【請求項4】 透明アクリル板への模様付けがスプレー
    塗布、あるいは印刷、あるいは転写シートによる転写に
    より形成してあることを特徴とする請求項3記載の人造
    大理石の製造方法。
  5. 【請求項5】 透明アクリル板が予め所定の立体形状に
    形成されたものであり、この所定の立体形状に形成され
    た透明アクリル板を同形状の注型用金型の下金型面に設
    置することを特徴とする請求項1記載の人造大理石の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 透明アクリル板の注型用金型への設置が
    下金型面だけでなく上金型面にも設置され、成形品の表
    面部及び裏面部の両面に透明アクリル板が一体化される
    ことを特徴とする請求項1記載の人造大理石の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 透明アクリル板の厚みが0.2〜3.0
    mmであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の人造大理石の製造方法。
  8. 【請求項8】 熱硬化性樹脂をポリエステル樹脂、ビニ
    ルエステル樹脂、アクリル樹脂の単独あるいは2種以上
    の混合系で構成することを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の人造大理石の製造方法。
JP2001258747A 2001-08-28 2001-08-28 人造大理石の製造方法 Pending JP2003062837A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001258747A JP2003062837A (ja) 2001-08-28 2001-08-28 人造大理石の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001258747A JP2003062837A (ja) 2001-08-28 2001-08-28 人造大理石の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003062837A true JP2003062837A (ja) 2003-03-05

Family

ID=19086216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001258747A Pending JP2003062837A (ja) 2001-08-28 2001-08-28 人造大理石の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003062837A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011230318A (ja) * 2010-04-26 2011-11-17 Mb Kosha:Kk アクリル樹脂成形品の成形方法
CN107244064A (zh) * 2017-06-23 2017-10-13 上海仁合新材料科技有限公司 一种亚克力板的造型加工装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011230318A (ja) * 2010-04-26 2011-11-17 Mb Kosha:Kk アクリル樹脂成形品の成形方法
CN107244064A (zh) * 2017-06-23 2017-10-13 上海仁合新材料科技有限公司 一种亚克力板的造型加工装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4235948A (en) Simulated stone article and method for making same
CN103370195B (zh) 装饰片材及使用其而成的装饰树脂成形品
JP5651337B2 (ja) 人造大理石成形品及び人造大理石成形品の製造方法
US20130105435A1 (en) Mold for forming 3-dimensional pattern and method of manufacturing exterior material for home appliance using the same
JP2003062837A (ja) 人造大理石の製造方法
JP3758599B2 (ja) 人造大理石の製造方法
JP2967027B2 (ja) 色調を有する成形品及びその製造方法
JP3416528B2 (ja) 模様入り浴槽及びその製造方法
JP2004291360A (ja) 人造大理石の製造方法
JP3753080B2 (ja) 人造大理石の製造方法
JPH02124752A (ja) 御影石調人工石およびその製造方法
JPH06321597A (ja) ノンゲルコート注型成形品
JP2003191259A (ja) 人造大理石の製造方法
JP2003062839A (ja) 人造大理石の製造方法
JPH11226970A (ja) 浴槽の製造方法
JP4072758B2 (ja) 樹脂成形品及びその製造方法
JPH1016070A (ja) Frp成形品及びその製造方法
JP2003245930A (ja) 人造大理石の製造方法
JP3331195B2 (ja) 積層成形品、浴槽及び積層成形品の製造方法
JP2001145579A (ja) アクリル樹脂製浴槽
CA3195561A1 (en) Sanitary article and method for producing such an article
JP2002321232A (ja) 人造大理石の製造方法
JP2002219066A (ja) 浴槽の断熱処理方法
JPH0327916A (ja) プレス成形による多重色化されたfrp成形品の製造方法
JP2000313092A (ja) 異形状人工大理石及び人工大理石の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040618

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040629

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040830

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050510