JP2003062621A - 溝形成方法 - Google Patents
溝形成方法Info
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Abstract
法を提供すること。 【解決手段】 基材の溝が形成される部分に厚肉部を形
成し、この厚肉部を成形して溝の底面と一方の側壁面を
形成し、しごき加工を施して他方の側壁面が形成される
位置に凸部130を形成し、凸部130を成形すること
で溝を形成する溝成形方法である。すなわち、加工コス
トの安い塑性加工を用いて溝を形成できるため、溝形成
における加工コストの上昇が抑えられ、製品のコストの
上昇が抑えられる。さらに、塑性加工を施すことで、加
工硬化が生じ、溝の強度が向上するため、材料の使用量
を抑えることができる。
Description
形成する溝形成方法に関する。
ストン等の部品の外周には、シール等を装着する溝が形
成されている。これらの部品において、溝は略円筒状の
基材の内周面や外周面に周方向に凹状に形成されてい
る。
には、環状円板形ピストン本体外周縁に、そのピストン
本体より厚肉に形成されてクラッチハウジングの外筒部
内周面を摺動するリム部を連設し、リム部外周面にシー
ル部材装着用環状溝を設けたクラッチ用ピストンを製造
する製造方法が開示されている。
公報には、環状円板形ピストン本体外周縁に、厚肉部を
形成し、この形成された厚肉部を圧縮成形することで溝
を形成する方法が開示されている。
する方法として、厚肉部を形成し、この厚肉部の溝とな
る部分を切削して形成する方法が用いられていた。特
に、アンダーカット形状となる溝は、その形成される位
置によって加工工具が限定されるため、塑性加工による
形成が困難であるためである。
は、切削加工により材料フローが切れ、かつ単位重量あ
たりの強度が低いため、十分な強度を得るために溝の形
成される厚肉部を大きくする必要が生じ、この厚肉部の
増大が製品の重量を重くするという問題があった。さら
に、多量の厚肉部の要求は、重量の増加だけでなく材料
費の増加を招いた。さらに、切削加工における加工コス
トが製品コストの上昇を招くという問題もあった。
の重量の増加が抑えられないとともに低コストに溝が製
造できなかった。
みてなされたものであり、安価にかつ重量の増加が抑制
された溝形成方法を提供することを課題とする。
本発明者は塑性加工を用いた溝形成方法について検討を
重ねた結果、厚肉部に底面と一方の側壁面を形成した後
に、塑性加工により他方の側壁面を形成する溝形成方法
とすることで上記課題を解決できることを見出した。
た一対の側壁面と、一対の側壁面と互いに略垂直に形成
された底面と、により区画された溝を基材の表面に形成
する溝形成方法であって、基材の溝が形成される部分を
厚肉化する厚肉化工程と、厚肉化工程において形成され
た厚肉部を圧縮して溝の底面と一方の側壁面とを成形す
る溝底面形成工程と、基材の表面にしごき加工を施して
他方の側壁面が形成される位置に基材の表面から突出し
た凸部を形成する凸部形成工程と、凸部の一方の側壁面
に対向した壁面を成形して他方の側壁面を形成する側壁
形成工程と、を有することを特徴とする。
この厚肉部を成形して溝の底面と一方の側壁面を形成
し、しごき加工を施して他方の側壁面を形成している。
すなわち、本発明の溝形成方法は、加工コストの安い塑
性加工を用いて溝を形成できるため、溝形成における加
工コストの上昇が抑えられ、製品のコストの上昇が抑え
られる。さらに、塑性加工を施すことで、加工硬化が生
じ、溝の強度が向上するため、材料の使用量を抑えるこ
とができる。
一対の側壁面と、一対の側壁面と互いに略垂直に形成さ
れた底面と、により区画された溝を基材の表面に形成す
る溝形成方法である。すなわち、本発明の溝形成方法に
おいて形成される溝は、断面が略凹状を有する溝であ
る。
材の材質は、塑性変形を生じる材料であれば限定される
ものではない。この基材の材質としては、金属材料を用
いることが好ましい。
と、溝底面形成工程と、凸部形成工程と、側壁形成工程
と、を有する。
を厚肉化する工程である。厚肉化工程において、基材の
溝が形成される部分を厚肉化することで、基材の溝が形
成される部分の厚さが厚くなり、溝を形成するために十
分な厚みが確保される。さらに、その後の工程における
溝の底面と一方の側壁面を形成するときに圧縮されるた
めに十分な基材の量が確保される。
肉部は、基材の表面から突出して形成されることが好ま
しい。すなわち、厚肉部が基材の表面から突出して形成
されることで、その後の溝底面形成工程における成形が
容易となる。
基材表面からの高さが溝の深さ以上であることが好まし
い。すなわち、厚肉部が溝の深さ以上となることで、そ
の後の溝底面形成工程における成形が容易となる。
の溝が形成される部分に厚肉部を形成する工程であるこ
とが好ましい。すなわち、厚肉部を塑性変形により形成
することで、厚肉化工程における基材のロスおよび加工
コストの上昇を抑えることができる。
成された厚肉部を圧縮して底面と一方の側壁面とを成形
する工程である。すなわち、溝底面形成工程は、厚肉部
を圧縮して底面と一方の側壁面とを成形する。ここで、
溝底面形成工程は、底面と一方の側壁面とが厚肉部を圧
縮して成形されるため、底面と一方の側壁面となる壁面
は加工硬化による強度の上昇が生じている。この結果、
溝底面形成工程において成形された底面と一方の側壁面
が十分な強度を有する。
して底面と一方の側壁面を形成することが好ましい。す
なわち、厚肉部を成形型で押圧することで、加工硬化が
生じた底面と一方の側壁面を形成することができる。
成形型は、底面と一方の側壁面を形成できる型表面を有
する。また、溝底面形成工程において厚肉部を押圧する
成形型は、他方の側壁面が位置する方向から一方の側壁
面に近接する方向にかけて押圧することが好ましい。
を施して他方の側壁面が形成される位置に基材の表面か
ら突出した凸部を形成する工程である。すなわち、凸部
形成工程において、しごき加工を施すことで、一方の側
壁面に対向した位置に他方の側壁面が区画される凸部が
形成され、その後の工程で、他方の側壁面が形成され、
溝が形成される。
た基材の表面の組織を一方の側壁面に近接した方向に移
動させる加工であることが好ましい。すなわち、基材の
表面の組織を移動させる塑性変形を利用しているため、
凸部の強度が確保されるとともに、加工コストの上昇が
抑えられている。
壁面に対向した基材の表面の組織を一方の側壁面に近接
した方向に移動させると、移動した組織は溝の底面の高
強度がそれ以上の組織の移動を規制するため、溝の底面
の変形を生じることなく他方の側壁面が形成される位置
に凸部が形成される。
されるものではなく、通常のしごき加工に用いられる方
法により行うことができる。
向した壁面を成形して他方の側壁面を形成する工程であ
る。すなわち、凸部の一方の側壁面に対向した壁面を成
形して他方の側壁面を形成することで、一対の側壁面と
底面とに区画された溝を形成することができる。また、
凸部形成工程におけるしごき加工により形成された凸部
は、基材表面の組織が移動して形成されているため、溝
の他方の側壁面として溝を区画するためには不充分とな
るためである。
れる表面にそった方向に加工のための工具を動かして形
成することができるため、特に、円筒状の基材の内周面
に周方向に伸びる溝を形成するときに効果を示す。
法においては、内径の小さな円筒状の基材の内周面に溝
を形成することが困難であったが、本発明の溝形成方法
では、溝を形成することができる効果を有する。すなわ
ち、従来の切削加工等による溝形成方法においては、軸
心の中空部に加工のための工具を挿入するためのスペー
スが少なく、十分な加工が困難となっていた。
底面形成工程と、凸部形成工程と、側壁形成工程と、を
有する形成方法であり、溝の形成に基材の塑性変形を利
用しているため、基材のロスが抑えられ、安価にかつ重
量の増加が抑制された溝形成方法となっている。さら
に、本発明の溝形成方法は、溝底面形成工程において、
溝の底面と一方の側壁面により形成された表面に加工硬
化が生じているため、溝を区画する部分の厚みを薄くす
ることができ、基材の使用量を低減できる効果を有す
る。
の内周面に周方向に溝が形成されたATのドラムを製造
した。なお、実施例において製造されたドラムは、円板
状の金属板を図1〜5、7〜9、 の形状に加工す
ることで製造された。
て、円板状の金属板1に多段階の絞り加工を施して、有
底筒状部材10を成形した。
あり一方の端部側が閉じた有底筒状に形成された有底円
筒部11と、有底円筒部11の開放した端部から軸方向
に垂直な方向に広がる円盤状のフランジ部15と、を有
する。
チP1と、パッドPD1と、ノックアウトピンKO1
と、を有するプレス装置である。ダイD1は、軸心部が
中空の筒状を有し、上端側に位置する端部の内周面側が
なめらかな湾曲面となるように形成されている。パンチ
P1は、塑性変形させられる金属板1とダイD1の軸心
の中空部に挿入されることで金属板1を塑性変形させる
部材であり、金属板1の当接する端面の周縁部がなめら
かに湾曲した端部を有する。パッドPD1は、ダイD1
の上面との間に金属板1の外周の周縁部を押圧保持し、
パンチP1により金属板1が塑性変形したときに外周の
周縁部にしわが寄ることを防止する部材である。ノック
アウトピンKO1は、パンチP1を支持するとともにパ
ンチP1が金属板1を押圧するための応力を付与する部
材である。
1の上端面より鉛直方向上方に位置した状態で、金属板
1をパンチP1およびダイD1と同軸的に配置し、パッ
ドPD1で金属板1の周縁部を押圧する。金属板1が固
定された状態で、パンチP1を下降させ、パンチP1お
よびダイD1の外周面と一致する形状である、軸方向に
垂直な断面における形状が円形に形成された部材を有す
る部材を形成した。
る加工、有底円筒部を縮径する加工、有底円筒部の閉じ
た端部の端面の外周を有底円筒部の外周と一致させる加
工、有底円筒部の開口部を有底円筒部の外周と一致させ
る加工、有底円筒部の内径を矯正して円筒状に成形する
加工、を施すことでなされた。この多段階の絞り加工に
より成形された状態を図1〜5に示した。
11の閉じた端部の端面を打ち抜いた後に、打ち抜かれ
た端面および円筒部の端部を成形して筒状部材100を
成形した。この筒状部材10を成形した状態を図7〜9
に示した。
110と、円筒部110の一方の端部から軸方向に垂直
な方向に広がる円盤状のフランジ部150と、を有す
る。
を用いて、端面にパンチP2を押圧することでなされ
た。
ンチP2と、パッドPD2と、ノックアウトピンこ2
と、を有するプレス装置である。ダイD2は、有底円筒
部11の外周面と略一致する型面を有する。パンチP2
は、有底円筒部11の閉じた端面を打ち抜く部材であ
り、かつ有底円筒部11の内周面との間にわずかな空間
を有する外周形状を有する略円柱状の部材である。パッ
ドPD2は、ダイD2の上面とで有底筒状部材10のフ
ランジ部15を挟持することで、この有底筒状部材10
を固定する部材である。ノックアウトピンKO2は、パ
ッドPD2を支持するとともにパッドPD2がフランジ
部15を押圧するための応力を付与する部材である。
に、バーリング加工が施された。このバーリング加工を
施すことで、端面が打ち抜かれた有底円筒部11が筒状
に成形された。すなわち、有底円筒部11から端面を取
り除く加工を施すと、有底円筒部11の端面の外周の周
縁部に端面の一部が残留しているためである。
軸心の中空部に略円錐形のパンチを挿入することで行わ
れた。すなわち、パンチを挿入することでパンチの外周
面が有底円筒部11の内周面から軸心の中空部に突出し
た部分を周方向外方に押圧することとなり、有底円筒部
11を真円状に成形して円筒部に成形することができ
る。
ーリングにより減肉した有底円筒部11の端面が除去さ
れた端部12近傍の板厚を、もとの有底円筒部11の厚
さに回復するために、有底円筒部11を軸方向に圧縮す
る据え込み加工を施した。
のフランジ部150が形成されていない他端の端部に厚
肉部120を形成した。この厚肉部120は、円筒部1
10の内周面側に突出した状態で形成された。厚肉部1
20が形成された円筒部材100を図11に示した。
れた装置を用いて、円筒部110のフランジ部150の
形成されていない端部に厚肉部120となる型面を有す
るパンチUP3を円筒部110の内部に挿入保持した状
態で、筒状部材100を軸方向に移動させ、筒状部材1
00の円筒部110を下パンチLP3に押し付けて、円
筒部110を軸方向に圧縮することでなされた。
パンチUP3と、下パンチLP3と、パッドPD3と、
ノックアウトピンKO3と、を有するプレス装置であ
る。ダイD3は、円筒部110の外周面と略一致する型
面を有する。上パンチUP3は、円筒部110の内周面
と一致する外周面を有するとともに円筒部110の他端
の端部側に厚肉部120を成形できる型面を有する。下
パンチLP3は、ダイD3と上パンチUP3との間で筒
状部材100の円筒部110を軸方向に圧縮するための
部材である。パッドPD3は、ダイD3の上面との間で
筒状部材100のフランジ部150を挟持する部材であ
る。ノックアウトピンKO3は、ダイD3およびパッド
PD3を支持するとともに、筒状部材100を上下方向
に移動させて圧肉部120を成形するための応力を付与
する部材である。
121と一方の側壁面122とを形成した。この溝の底
面121と一方の側壁面122の形成は、図14に示さ
れた装置を用いて、パンチP4で厚肉部120を円筒部
110の軸方向に圧縮することで行われた。厚肉部12
0が圧縮されて溝の底面121と一方の側壁面122と
が形成された円筒部材100を図13に示した。
ンチP5と、パッドPD5と、ノックアウトピンKO5
と、を有するプレス装置である。ダイD5は、円筒部1
10の外周面と略一致し、かつ円筒部110の厚肉部1
20が形成された端部を押圧できる型面を有する。パン
チP5は、円筒部110の内周面と一致する外周面を有
するとともに、下端の端面が軸方向に垂直に形成された
円柱状に形成されている。パッドPD5は、ダイD5の
上面との間で筒状部材100のフランジ部150を挟持
する部材である。ノックアウトピンKO5は、ダイD5
を支持するとともにダイD5が筒状部材110を押圧す
るための応力を付与する部材である。
の形成は、まず、厚肉部120が形成された筒状部材1
00をダイD5内に投入し、パッドPD5とダイD5と
の間でフランジ部150を挟持して固定する。筒状部材
100が固定された状態で、円筒部110の軸心の中空
部にパンチP5を挿入し、パンチP5を下方に移動させ
る。移動したパンチP5は、下端の外周部が円筒部11
0の内周面に形成された厚肉部120を圧縮し、パンチ
P5の外周部の形状に対応した溝の底面121および一
方の側壁面122を成形する。
ることで、圧縮された厚肉部120には加工硬化が生
じ、溝の底面121および一方の側壁面122を区画す
る部分の強度が向上している。より詳しくは、一方の側
壁面122は、厚肉部120が円筒部110の軸方向に
圧縮されて形成されている。この厚肉部120の軸方向
の圧縮により加工硬化が生じ、形成された一方の側壁面
122は、高い強度を有することとなる。また、パンチ
P5の外周面が摺接して成形された溝の底面121は、
パンチP5の摺接による加工硬化により、高い強度を有
することとなる。
130を形成した。この凸部130の形成は、図16に
示された装置を用いて、パンチP6で円筒部110の表
面をしごき加工することで行われた。凸部130が形成
された円筒部材100を図15に示した。
ンチP6と、パッドPD6と、ノックアウトピンKO6
と、を有するプレス装置である。ダイD6は、円筒部1
10の外周面と略一致し、かつ円筒部110の一方の側
壁面122が形成された端部を押圧できる型面を有す
る。パンチP6は、円筒部110の内径よりわずかに大
きな径の外周面を有するとともに、下端の端面が軸方向
に垂直に形成された円柱状を有する。パッドPD6は、
ダイD6の上面との間で筒状部材100のフランジ部1
50を挟持する部材である。ノックアウトピンこ6は、
パッドPD6を支持するとともにダイD6との間で筒状
部材100を固定するための応力を付与する部材であ
る。
1および一方の側壁面122が形成された筒状部材10
0をダイD6内に投入し、パッドPD6とダイD6との
間でフランジ部150を挟持して固定する。筒状部材1
00が固定された状態で、円筒部110の軸心の中空部
にパンチP6を嵌入し、パンチP6の端面が溝の底面1
21よりわずかに上方の位置にまで移動させる。このパ
ンチP6の移動により、円筒部110の内周面にしごき
加工が施される。すなわち、パンチP6の外径が円筒部
110の内径よりもわずかにい大きいためである。この
しごき加工により、溝の他方の側壁面を形成する位置に
凸部130が形成される。このとき、円筒部110の軸
方向の凸部130の厚さは、その後の加工により溝の他
方の側壁面131を保持できる強度を確保できる厚さで
ある。
21が変形を生じることなく、所望の位置に凸部130
を形成できた。すなわち、溝の底面121は、上述の圧
縮成形時に加工硬化による高強度が付与されている。こ
のため、しごき加工の加工時に、円筒部110の内周面
の表面部の組織が塑性変形による移動を生じても、溝の
底面121の高強度がそれ以上の組織の移動を規制する
ため、溝の底面121の変形を生じることなく他方の側
壁面が形成される位置に凸部130を形成できる。
して位置する凸部130の表面を成形し、一対の側壁面
122、131が略平行に対向した溝140を形成し
た。この凸部130の表面の成形は、溝の一方の側壁面
122と対向した凸部130の表面を切削して成形する
部分切削加工により行われた。凸部130が部分切削さ
れ溝140が形成された円筒部材100を図17に示し
た。
は、安価に行うことができる切削加工により行ったが、
型成形等の塑性変形を用いた成形方法により行うことも
できる。
1の裏面側を成形しても何ら問題はない。このとき、溝
の他方の側壁面131を区画するのに十分な強度を有す
るように凸部130の厚みを確保しておくことが好まし
い。
0に絞り加工を施して、所望の形状を有するドラムを形
成した。このフランジ部150の成形の様子を図18〜
20に示した。
工を施す加工、絞り加工が施されたフランジ部の歪みを
とる加工、外周をトリミングする加工、を施すことで行
われた。
形成された。本実施例において製造されたドラムは、加
工硬化により高い強度が付与された壁面により区画され
た溝を有する。
かつ重量の増加を抑制して製造できるため、製造された
ドラムを安価にかつ重量の増加を抑制して製造できた。
溝底面形成工程と、凸部形成工程と、側壁形成工程と、
を有する形成方法であり、溝の形成に基材の塑性変形を
利用しているため、基材のロスが抑えられ、安価にかつ
重量の増加が抑制された溝形成方法となっている。さら
に、本発明の溝形成方法は、溝底面形成工程において、
溝の底面と一方の側壁面により形成された表面に加工硬
化が生じているため、溝を区画する部分の厚みを薄くす
ることができ、基材の使用量を低減できる効果を有す
る。
る。
した図である。
た状態を示した図である。
態を示した図である。
である。
よび絞り加工時の装置の動作を示した図である。
を示した図である。
グ加工が施された状態を示した図である。
え込み加工が施されて形成された筒状部材を示した図で
ある。
および加工時の装置の動作を示した図である。
た図である。
の装置の動作を示した図である。
が形成された状態を示した図である。
の装置の動作を示した図である。
る。
置の構成および加工時の装置の動作を示した図である。
である。
を示した図である。
去する加工が施された筒状部材を示した図である。
Tのドラムを示した図である。
れた端部 15…フランジ部 100…筒状部材 110…円筒部 150…フランジ部 120…厚肉部 121…溝の底面 122…溝の一方の
側壁面 130…凸部 131…溝の他方の
側壁面 140…溝 D1、D2、D3、D4、D5、D6…ダイ P1、P2、P4、P5、P6…パンチ UP3…アッパーパンチ LP3…ロアーパン
チ PD1、PD2、PD3、PD4、PD5、PD6…パ
ッド KO1、KO2、KO3、KO4、KO5、KO6…ノ
ックアウトピン
Claims (4)
- 【請求項1】 対向した一対の側壁面と、一対の該側壁
面と互いに略垂直に形成された底面と、により区画され
た溝を基材の表面に形成する溝形成方法であって、 該基材の該溝が形成される部分を厚肉化する厚肉化工程
と、 該厚肉化工程において形成された厚肉部を圧縮して該溝
の該底面と一方の側壁面とを成形する溝底面形成工程
と、 該基材の表面にしごき加工を施して他方の側壁面が形成
される位置に該基材の表面から突出した凸部を形成する
凸部形成工程と、 該凸部の該一方の側壁面に対向した壁面を成形して該他
方の側壁面を形成する側壁形成工程と、を有することを
特徴とする溝形成方法。 - 【請求項2】 前記厚肉化工程は、前記基材を塑性変形
させて該基材の前記溝が形成される部分に前記厚肉部を
形成する請求項1記載の溝形成方法。 - 【請求項3】 前記溝底面形成工程は、前記厚肉部を成
形型で押圧して前記底面と前記一方の側壁面を形成する
請求項1記載の溝形成方法。 - 【請求項4】 前記しごき加工は、前記溝の前記一方の
側壁面に対向した前記基材の表面の組織を該一方の側壁
面に近接した方向に移動させる加工である請求項1記載
の溝形成方法。
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