JP2003062513A - ダイコート制御方法 - Google Patents
ダイコート制御方法Info
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Abstract
れる基材に塗布する際、安定した塗工膜厚で塗布できる
ようにする。 【解決手段】 駆動手段12により駆動されるポンプ1
4と、該ポンプ14により送られる塗工液の流量を測定
する流量計16と、該流量計16により流量が実測され
た塗工液を塗出するダイヘッド10とを備え、ダイへッ
ド10から塗出される塗工液を、連続搬送される基材に
塗布する塗工装置にて、前記流量計による塗工液の実測
流量に基づいて前記駆動手段によるポンプの駆動量をフ
ィードバック制御するダイコート制御方法において、前
記塗工装置を使用し、塗工液の流量について、安定した
塗工膜厚が得られる上限値と下限値を予め求めておくと
ともに、前記流量計による実測流量が、前記上限値と下
限値の範囲内に収まっている長丸Aの内側の場合には、
前記フィードバック制御を停止し、不感帯制御を行い、
該範囲を外れている場合はフィードバック制御を行う。
Description
法、特にダイヘッドから塗工液を塗出しながら連続搬送
される基材に塗工する、いわゆるスライドコート、スロ
ットコート、カーテンコート等のダイコートに適用して
好適なダイコート制御方法に関する。
続搬送される基材に塗工する、いわゆるスライドコー
ト、スロットコート、カーテンコート等のダイコートで
は、塗工液の厚さが目標値になるように塗工液の流量制
御が行われる。
れる塗工液の流量制御系を備えた塗工装置を模式的に示
すように、ダイヘッド10の先端から矢印方向に塗出さ
れる塗工液の調整は、モータ等の駆動部(手段)12に
より駆動されるポンプ14により上記ダイヘッド10に
塗工液を送ると共に、その流量を流量計16で測定し、該
流量計16による測定値が目標値に一致するようにP
(比例)I(積分)D(微分)制御やPI制御により駆
動部12によるポンプ14の給液量(駆動量)をフィー
ドバック制御することにより行われている。
4に示した従来の流量制御方式では、PID制御又はP
I制御により、流量計16による測定値を目標値に近づ
けていく制御を行っているため、図5(A)に流量の経
時的変化を示すように、制御がオーバーシュートして、
急激な塗出量の減少が生じ、同図(B)に示すようにそ
れに応じて塗工膜厚が変動するために塗工ムラが生じる
という問題がある。なお、この例では、実際の塗出量に
は上限を設定してあるため、最大膜厚は一定になってい
る。
くなされたもので、ダイヘッドから塗工液を塗出して連
続搬送される基材に塗布する際、安定した塗工膜厚で塗
布することができるダイコート制御方法を提供すること
を課題とする。
り駆動されるポンプと、該ポンプにより送られる塗工液
の流量を測定する流量計と、該流量計により流量が実測
された塗工液を塗出するダイヘッドとを備え、ダイへッ
ドから塗出される塗工液を、連続搬送される基材に塗布
する塗工装置にて、前記流量計による塗工液の実測流量
に基づいて前記駆動手段によるポンプの駆動量をフィー
ドバック制御するダイコート制御方法において、前記塗
工装置を使用し、塗工液の流量について、安定した塗工
膜厚が得られる上限値と下限値を予め求めておくととも
に、前記流量計による実測流量が、前記上限値と下限値
の範囲内に収まっている場合には、前記フィードバック
制御を停止し、不感帯制御を行うことにより、前記課題
を解決したものである。
コート、カーテンコート等のダイヘッドから塗工液を塗
出して塗布するダイコート方法について詳細に検討した
結果、以下の知見を得た。
工液のイメージを示すように、ダイヘッド10により上
方から矢印方向に塗出される塗工液Lが、矢印で示す右
方向に搬送される基材に接触し、丸で囲んで示すビード
(液溜まり)を形成しながら転写されることにより塗布
される。そのため、同図(B)に示すように、塗工液L
の塗出量Qが少ない場合には、ビードが形成されないた
めに膜厚が減少するが、同図(C)に示すように、塗出
量が多い場合は、ある程度までは塗出量(流量)Qが増
大しても、ビードが流量の増大Q''を吸収するため、膜
厚に影響を与える流量Q´はほぼ一定に保持されること
になり、膜厚があまり変化しないという特徴を持ってい
ることが明らかになった。
れたもので、塗工液の実測流量に基づいて送液用の駆動
手段をフィードバック制御する際、塗工液の実測流量
が、安定した塗工膜厚が得られる上限値と下限値の範囲
内に収まっている場合には、前記フィードバック制御を
停止する不感帯制御を行うようにしたので、安定した塗
工膜厚で塗布することができるようになった。
実施の形態について詳細に説明する。
方法には、前記図4に示したものと実質的に同一の塗工
装置が適用される。
イコート制御方法による塗工液の流量と塗工膜厚の経時
変化の特徴をそれぞれ示し、同図(C)にはその際の塗
工装置における制御動作の特徴を示す。
予め安定した塗工膜厚が得られる上限値と下限値を実験
的に求めておく。そして、図1(A)に示すように、塗
工中の流量計16による測定値(実測値)が、目標値か
らずれていても、安定した塗工面が得られる上述した上
限値と下限値の範囲内に収まっている場合、図1(C)
に×印で示すように、PID制御又はPI制御によるフ
ィードバック制御を行わず、即ち流量計16による実測
流量と目標値との偏差を零にするための制御信号をポン
プ14の駆動部12に送らない不感帯制御を行うことに
より、安定した膜厚の塗工面を得ることができるように
なる。
測流量が前記上限値と下限値の範囲内にある場合には、
駆動部12により駆動されるポンプ14による流量(給
液量)を、一定の目標値に設定(固定)して送液を行う
ことを意味する。このような不感帯制御を行うことによ
り、実測流量は図1(A)に長丸Aで囲んで示したよう
に、目標値に対して±0.5%程度のポンプ14による
脈動に起因する変動のみに抑えることが可能となる。そ
の結果、同図(B)に示すように安定した膜厚の塗工
(塗布)面を得ることができるようになる。
値を超えた場合だけを示すが、本実施形態では流量計1
6による実測流量が上限値と下限値の範囲を外れた(超
えた)場合には、同図(D)に示すようにフィードバッ
ク制御を行う。このフィードバック制御について詳述す
ると、前記図2(A)に相当する図3(A)に、更に丸
Cで囲んで下限値を下回る場合をも示すように、実測流
量が上限値を上回った場合と、下限値を下回った場合と
では、同図(B)、(C)にそれぞれ特徴を示すよう
に、異なる条件で制御を行う。
を超えると、フィードバック制御が始まるが、通常の方
法であれば塗出量を減少させるように急激に制御がかか
ることになる。ところが、スロットコート、スライドコ
ート等のビードを形成しながら塗工する方式の場合、こ
のような制御により上限値を超えたために、急激に塗出
量を減少させると、ビードが形成されなくなり、前述し
た図5(B)に示したように、膜厚にムラが生じること
になる。
(A)に丸Bで囲んで示したように、上限値を超えた場
合は、徐々に塗出量を減少させるように、同図(C)に
示すようにPID制御又はPI制御を設定する際、I
(積分)ゲインを小さくし、該流量がゆっくりと上限値
内に入るように制御する。
工液の流量を一気に多くする必要があるが、そのために
急激に流量を増やしても、前記図5(C)に示したよう
に、ビードが流量の増大分を吸収するため、膜厚には影
響を及ぼさない。そこで、本実施形態では、PID制御
又はPI制御でIゲインを大きくし、瞬時に上限値と下
限値の範囲内に入るように制御する。
の実測流量が予め設定した上限値と下限値の範囲内に収
まっているときには、不感帯制御により実質的に一定の
流量で前記ダイヘッド10から塗工液を塗出できるよう
にしたため、安定した膜厚の塗工面を得ることができ
る。又、上限値又は下限値を超え(外れ)た場合には、そ
れぞれ適切な条件でフィードバック制御をできるように
したため、膜厚不良の発生を大幅に減少させることがで
きる。
本発明は、前記実施形態に示したものに限られるもので
なく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であ
る。
体的構成は、前記実施形態に示したものに限定されな
い。
ダイヘッドから塗工液を塗出して連続搬送される基材に
塗布する際、安定した塗工膜厚で塗布することができ
る。
の特徴を示す説明図
を説明する線図
Claims (4)
- 【請求項1】駆動手段により駆動されるポンプと、該ポ
ンプにより送られる塗工液の流量を測定する流量計と、
該流量計により流量が実測された塗工液を塗出するダイ
ヘッドとを備え、ダイへッドから塗出される塗工液を、
連続搬送される基材に塗布する塗工装置にて、前記流量
計による塗工液の実測流量に基づいて前記駆動手段によ
るポンプの駆動量をフィードバック制御するダイコート
制御方法において、 前記塗工装置を使用し、塗工液の流量について、安定し
た塗工膜厚が得られる上限値と下限値を予め求めておく
とともに、 前記流量計による実測流量が、前記上限値と下限値の範
囲内に収まっている場合には、前記フィードバック制御
を停止し、不感帯制御を行うことを特徴とするダイコー
ト制御方法。 - 【請求項2】前記不感帯制御では、予め求めてある塗工
液の流量が目標値に維持される駆動条件を、前記駆動手
段に設定することを特徴とする請求項1に記載のダイコ
ート制御方法。 - 【請求項3】前記フィードバック制御が、PID制御又
はPI制御であることを特徴とする請求項1に記載のダ
イコート制御方法。 - 【請求項4】前記実測流量が、上限値を超えた場合に
は、Iゲインを小さくし、下限値を超えた場合には、Iゲ
インを大きくして前記フィードバック制御を行うことを
特徴とする請求項3に記載のダイコート制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001256567A JP4894109B2 (ja) | 2001-08-27 | 2001-08-27 | ダイコート制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001256567A JP4894109B2 (ja) | 2001-08-27 | 2001-08-27 | ダイコート制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003062513A true JP2003062513A (ja) | 2003-03-04 |
JP4894109B2 JP4894109B2 (ja) | 2012-03-14 |
Family
ID=19084367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001256567A Expired - Lifetime JP4894109B2 (ja) | 2001-08-27 | 2001-08-27 | ダイコート制御方法 |
Country Status (1)
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- 2001-08-27 JP JP2001256567A patent/JP4894109B2/ja not_active Expired - Lifetime
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