JP2003061180A - 操作体およびオーディオミキサー - Google Patents

操作体およびオーディオミキサー

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JP2003061180A
JP2003061180A JP2001247293A JP2001247293A JP2003061180A JP 2003061180 A JP2003061180 A JP 2003061180A JP 2001247293 A JP2001247293 A JP 2001247293A JP 2001247293 A JP2001247293 A JP 2001247293A JP 2003061180 A JP2003061180 A JP 2003061180A
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operation knob
drive control
signal
knob
audio mixer
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Masahiro Sugihara
雅弘 杉原
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Teac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作者に対して過大入力を確実な手段で警告
するオーディオミキサーを提供する。 【解決手段】 操作者によって任意の位置に駆動操作さ
れる操作摘み72と、操作摘みの位置情報を出力するム
ービングフェーダ71と、操作摘みを駆動するモータ8
1と、ムービングフェーダ71とモータ81に接続さ
れ、モータ81へ駆動制御信号を出力する制御部60、
制御回路82とでオーディオミキサー10における操作
体80が構成される。制御部60、制御回路82は、操
作摘み72を全ての可動範囲に渡って駆動制御する駆動
制御信号と、操作摘み72を振動制御する駆動制御信号
を出力する。 【効果】 ムービングフェーダの操作摘みの機械的振
動を行うことにより、操作者へのオーバーロード警告等
の通知を確実に行うことを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオミキサ
ーおよび該ミキサに適した操作体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーディオミキサーが、信号レベルが過
大になることによる歪みを防ぎ、複数の音源の信号入力
をバランス良く混合し、出力する機器であることは周知
である。殆どのオーディオミキサーは、過大信号レベル
によるクリッピング歪みを然るべき手段によって操作者
に警告表示するように構成されている。その殆どが赤色
LEDなどによる視覚表示である。また、マルチトラッ
クレコーダにおけるパンチイン、パンチアウト等の編集
作業においても、編集箇所を示すために操作者に告知す
ることが望ましく、同様にLEDによる表示方法が考え
られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、入力チャン
ネル数が多くなればなるほど、操作者がLEDによる表
示に対して注意を払うことが難しくなる。オーディオ信
号を取り扱う機器であるが故に、LEDによる光表示の
代わりにブザー等による音を用いることはできない。
【0004】本発明はかかる課題を解決し、操作者に対
して過大入力等の情報を確実な手段で警告することがで
きるオーディオミキサーおよび該ミキサーに適した操作
体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、入力信号レベルのオーバーロード状態を
ムービングフェーダの摘みを機械的に振動させることに
より操作者に警告できるようにした。
【0006】すなわち、本発明のうち、請求項1記載の
操作体は、操作者によって任意の位置に駆動操作可能な
操作摘みと、操作者によって任意の位置に駆動された該
操作摘みの位置情報を出力する位置情報出力手段と、前
記操作摘みを任意の位置に位置付けるべく駆動する操作
摘み駆動手段と、前記操作摘み駆動手段に接続され、該
操作摘みの位置情報に基づいて前記操作摘み駆動手段へ
駆動制御信号を出力する操作摘み駆動制御手段を備えた
操作体において、前記操作摘み駆動制御手段は、前記操
作摘みを全ての可動範囲に渡って駆動制御する第1の駆
動制御信号と、前記操作摘みを振動制御する第2の駆動
制御信号とを出力可能であることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の操作体は、請求項1記載の
発明において、前記操作摘み駆動制御手段は、前記第1
の駆動制御信号と、前記第2の駆動制御信号とを加算し
て出力する加算手段を具備していることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の操作体は、請求項1または
2に記載の発明において、前記第2の駆動制御信号は、
前記操作摘みを一定時間以上、前記操作摘みの稼働範囲
と比べて狭い駆動範囲にて微小振動制御するものである
ことを特徴とする。
【0009】請求項4記載の操作体は、請求項1〜3の
いずれかに記載の発明において、前記位置情報出力手段
は、操作者によって任意の位置に駆動操作される前記操
作摘みの位置を検知する位置情報検知手段を具備するこ
とを特徴とする。
【0010】請求項5記載の操作体は、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明において、前記位置情報出力手段
から出力される位置情報に基づいて、操作摘みの位置履
歴を記録し、必要に応じて位置履歴から位置情報を出力
可能な位置情報記録手段を具備することを特徴とする。
【0011】請求項6記載の操作体は、請求項1〜5の
いずれかに記載の発明において、前記第2の駆動制御信
号は、可聴周波数帯域以下であることを特徴とする。
【0012】請求項7記載のオーディオミキサーは、請
求項1〜6のいずれかに記載の操作体を備え、前記操作
摘みが信号レベル可変手段に含まれる信号レベル変更用
の摘みであることを特徴とする。
【0013】請求項8記載のオーディオミキサーは、請
求項7記載の発明において、入力信号レベルと、予め定
められた閾値と比較する信号レベル比較手段とを具備し
ており、 前記操作摘み駆動制御手段は、前記信号レベ
ル比較手段の比較出力に呼応して、前記信号レベル比較
手段が、入力信号レベルが前記閾値以上の値であると判
断した場合に、前記操作摘み駆動制御手段に対して前記
操作摘みを振動駆動させるように構成されていることを
特徴とする。
【0014】請求項9記載のオーディオミキサーは、請
求項8記載の発明において、前記操作摘み駆動制御手段
は、前記信号レベル比較手段の比較出力が前記閾値以上
を示す信号が一定時間以上継続していることに呼応し
て、前記操作摘みに振動を生じさせるように構成されて
いることを特徴とする。
【0015】請求項10記載のオーディオミキサーは、
請求項8または9に記載の発明において、前記操作摘み
駆動制御手段は、前記信号レベル比較手段の比較出力が
前記閾値以上を示す信号が第1の一定時間以上継続して
いることに呼応して、前記操作摘みに振動を生じさせる
際に、前記第1の一定時間以上の間隔である、予め定め
られた第2の一定時間以上、振動駆動を行うように構成
されていることを特徴とする。
【0016】請求項11記載のオーディオミキサーは、
請求項7〜10のいずれかに記載の発明において、相対
或は絶対時間を示す時間情報が入力される時間情報信号
入力手段と、前記時間情報信号に基づいてオーディオミ
キサーの状態情報を出力する状態情報出力手段とを具備
し、前記操作摘み駆動制御手段は、前記操作摘みに振動
を生じさせた場合、前記時間情報信号入力手段から得ら
れる時間情報信号と、振動を生じさせた旨の情報信号を
状態情報出力手段へ出力するように構成されていること
を特徴とする。
【0017】請求項12記載のオーディオミキサーは、
請求項11記載の発明において、前記操作摘み駆動制御
手段は、時間情報信号と、振動を生じさせた旨の情報信
号に基づいて前記操作摘みを振動させるように構成され
ていることを特徴とする。
【0018】すなわち、請求項1記載の操作体によれ
ば、操作者が操作する操作摘みにおいて、再現の為等を
目的として操作摘みを駆動する機能を利用して操作摘み
を振動させ、これを操作者への告知等に利用することが
でき、ミキサー等において音の発生による障害を招くこ
となく確実に操作者に知らせることができる。
【0019】本発明における操作摘みは、操作体の目的
によって通常は何らかの変更手段の操作摘みとして用い
られる。例えば、オーディオミキサーでは入力される音
楽信号の信号レベル変更手段の信号レベル変更用摘みと
して用いられる。上記操作摘みは、操作者によって任意
の位置に駆動された際の位置情報が位置情報出力手段に
よって出力される。位置情報出力手段では、請求項4に
記載するように操作摘みの位置を検知する位置情報検知
手段を具備して、操作者による任意位置への移動に追随
して操作摘みの位置を知ることができる。該位置情報検
知手段から出力される位置情報は、そのまま駆動制御手
段に出力してもよく、また、請求項5に記載するよう
に、位置情報記録手段に出力して、該位置情報記録手段
で操作摘みの位置履歴を記録し、必要に応じて位置履歴
から位置情報を出力することができる。また、位置情報
記録手段では、外部から位置履歴を受けて、この位置履
歴に基づいて位置情報を出力することもできる。これら
により、所望により操作摘みの位置移動を再現すること
ができ、オーディオミキサーにおいてはオートフェーダ
を可能にする。
【0020】操作摘みは、上記のようにオートフェーダ
のために位置移動を再現する等の目的で駆動することが
でき、その駆動は駆動手段によって達成される。本発明
としては駆動手段の構成は特に限定されるものではない
が、通常はアナログまたはデジタル制御のモータが用い
られる。
【0021】該駆動手段は、駆動制御手段により制御さ
れる。駆動制御手段は、操作摘みを全ての可動範囲に渡
って駆動制御する第1の駆動制御信号と、操作摘みを振
動制御する第2の駆動制御信号とを出力することができ
る。上記第1の駆動制御信号と第2の駆動制御信号は単
独で出力する他、請求項2に記載するように加算手段に
よって加算して出力することも可能である。駆動制御信
号は、駆動手段の構成に対応する形で生成され、例えば
駆動手段がアナログサーボモータである場合には、該モ
ータの制御に適したアナログ信号が用いられる。また、
駆動手段がデジタルサーボモータ等、デジタル信号によ
り制御されるものでは、駆動制御信号にデジタル信号が
用いられる。上記加算手段は、駆動制御信号に合わせて
信号を加算できるものであればよく、駆動制御信号がア
ナログ信号である場合には、信号の合波を行うものとし
て構成でき、駆動制御信号がデジタル信号である場合に
は、演算により信号を加算することができる。
【0022】上記した第2の駆動制御信号は、請求項3
に記載するように、前記操作摘みを一定時間以上、前記
操作摘みの稼働範囲と比べて狭い駆動範囲にて微小振動
制御するものであることが望ましい。操作摘みを一定時
間以上振動させることにより確実に操作者に振動を感じ
させることができ、告知が確実になる。また、振動を操
作摘みの稼働範囲に比べて狭い駆動範囲で行うことによ
り、操作摘みの本来の駆動に対し影響を与えないで振動
を起こすことが可能になる。
【0023】また、上記第2の駆動制御信号は、請求項
6に記載するように、可聴周波数帯域以下であるのが望
ましい。操作摘みの振動が音源になると、音を扱うオー
ディオミキサー等では、作業に支障を与えるおそれがあ
り、制御信号を可聴周波数帯域以下にすることにより、
このような問題を回避できる。
【0024】上記した操作体は種々の用途に使用するこ
とができるが、好適には請求項7に記載するように、オ
ーディオミキサーに使用して、操作摘みを入力される音
楽信号の信号レベル変更手段の信号レベル変更用摘みと
して用いることができる。オーディオミキサーでは、上
記操作摘みの振動を信号レベルの状態を示す告知手段と
して用いることができる。すなわち、請求項8に記載す
るように、入力信号レベルと、閾値を信号レベル比較手
段で比較して、入力信号レベルが閾値以上であるとき
に、操作摘みを振動させることができる。これにより、
入力信号が過大であるような場合に、直ちに操作者に振
動によって告知し、ミキシングを適正な入力信号レベル
で良好に行うことを可能にする。上記閾値の設定、入力
信号レベルと閾値との比較、操作摘みへの振動の発生
は、入力信号のチャンネル毎に行うことができ、多チャ
ンネルにおいても操作者への告知が可能となる。しか
も、告知方法が操作者が操作している操作摘みへの振動
という形で行われるので、確実に操作者に告知すること
ができる。
【0025】前記操作摘み駆動制御手段は、請求項9に
記載するように信号レベル比較手段の比較出力が前記閾
値以上を示す信号が一定時間以上継続していることに呼
応して、操作摘みに振動を生じさせるように構成するこ
とができ、これにより短時間、閾値以上となった信号レ
ベルについてはミキシングへの支障が少ないものとして
除外し、多頻度での振動の発生を避けることができる。
【0026】前記操作摘み駆動制御手段は、請求項10
に記載するように、信号レベルが閾値以上を示す第1の
一定時間以上に、予め定められた第2の一定時間以上
に、振動駆動を行うことができる。これにより、操作者
が振動に対し感応可能な振動時間を確保することがで
き、操作者者への告知が一層確実になる。
【0027】さらに、本発明のオーディオミキサーは、
請求項11に記載するように、相対或は絶対時間を示す
時間情報が入力される時間情報信号入力手段と、前記時
間情報信号に基づいてオーディオミキサーの状態情報を
出力する状態情報出力手段とを備えることができる。操
作摘み駆動制御手段は、操作摘みに振動を生じさせた場
合、時間情報信号入力手段から得られる時間情報信号
と、振動を生じさせた旨の情報信号を状態情報出力手段
へ出力する。これにより、操作摘みに振動を生じさせた
情報を時系列に知ることができ、請求項12に記載する
ように、操作摘み駆動制御手段で、時間情報信号と、振
動を生じさせた旨の情報信号に基づいて前記操作摘みを
振動させるように構成すれば、時系列に操作摘みの振動
状態を再現することができる。例えば、編集作業におい
て、操作摘みの振動を利用してパンチイン、パンチアウ
トの告知を行うことが可能になる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を添付の図
を参照して説明する。
【0029】(実施形態1)図1は本発明によるディジ
タルオーディオミキサー10のブロック図である。ディ
ジタルオーディオミキサー10は、A/Dコンバータ2
0をそれぞれ備えるnチャンネルの入力チャンネルモジ
ュール30と、それらが接続されるDSP(デジタル信
号処理装置)40と、出力用D/Aコンバータ50と、
周知のマイコンよりなる制御部60とよりなる。
【0030】入力チャンネルモジュール30は、各チャ
ンネル毎に、 ・ゲイン調整ボリューム(TRIM)21を備えるゲイ
ン調整アンプ22と、 ・(前記)A/Dコンバータ20と、 ・DSP40に接続されるコントロールパネル70の一
部であるムービングフェーダ71(図2参照)と、より
なる。ムービングフェーダ71は、入力チャンネルモジ
ュール30のチャンネル数に対応してn個がコントロー
ルパネル70に備えられている。
【0031】ムービングフェーダに直接入力信号が通っ
ていたアナログオーディオミキサーとは異なり、ムービ
ングフェーダ71は操作摘み72の位置情報のみを制御
部60を介してDSP40へ出力すれば良い。この為、
入力信号の観点から見ると一見ムービングフェーダ71
は入力チャンネルモジュール30から分離しているよう
に見えるが、DSP40の機能から見直すとアナログミ
キサーの入力チャンネルモジュールと機能的に同等であ
る。
【0032】各A/Dコンバータ20の入力側には入力
信号レベルが許容最大レベルを越えたか否かを検出する
為のコンパレータ23が並列に接続されている。コンパ
レータ23には制御部60から閾値が与えられて入力信
号レベルと比較ができるようにしてある。コンパレータ
23の出力は制御部60に接続される。なお、図では、
各コンパレータ23の入出力は1本のラインで示されて
いるが、実際には、各チャンネル毎に制御部60に対す
る入出力ラインを有している。
【0033】制御部60は、MIDIインターフェース
61やSMPTEインターフェース62を備え、これら
外部からの制御信号を受けて、各チャンネル毎及びマス
ターのムービングフェーダを駆動できるようにしてあ
る。勿論、全く駆動せず、操作者の操作に任せる運用も
可である。また、オーディオミキサー10の状態情報を
外部へ出力できるようになっている。
【0034】前述のコンパレータ23からの出力が、当
該入力チャンネルの入力信号レベルが閾値に対しオーバ
ーロードである旨を示す信号を発生したら、制御部60
はこれを受けて、該当するチャンネルのムービングフェ
ーダ71の操作摘み72を微小振動駆動させるようにし
てある。
【0035】図2はこのムービングフェーダ71の操作
摘み72を微小振動できるようにした操作体80の部分
の回路構成を示している。操作体80は、操作者によっ
て任意の位置に操作される前記操作摘み72と、操作摘
み72に連動するムービングフェーダ71と、操作摘み
72を駆動する、操作摘み駆動手段であるアナログサー
ボモータ81と、該モータ81に接続された制御回路8
2で構成されている。前記制御部60(一部の機能)
と、該制御回路82とによって駆動制御手段が構成され
ている。また、 ムービングフェーダ71の操作摘み7
2の部分で得られる電位は、ムービングフェーダ71の
位置情報として制御部60内のA/Dコンバータの入力
63に与えられており、ムービングフェーダ71が操作
摘みの位置情報検知手段を兼ねている。
【0036】制御回路82は、前記制御部(マイコン)
60から与えられる位置信号をアナログ変換するD/A
コンバータ83と、発振器(10Hz)84を備えてい
る。D/Aコンバータ83の出力(第1の駆動制御信
号)は抵抗R1、R2…R6と、演算増幅器A1、A2
で構成された回路を通してモータ81に与えられ、モー
タ81の駆動によって操作摘み72が位置信号に応じた
位置に設定できるようにされている。また、発振器84
の出力(第2の駆動制御信号)は、上記のモータ81を
駆動する電流に加算できるように、抵抗R7を介して加
算点85に接続されており、加算点85が加算手段を構
成している。SW1〜SW3は上記の回路に介設された
断接スイッチであり、制御部60からの信号で必要な時
点で開閉制御するようにしている。
【0037】各入力チャンネル30に音楽信号が入力さ
れると、該信号は、ゲイン調整アンプ22でゲイン調整
された後、A/Dコンバータ20およびコンパレータ2
3に入力される。制御部60では、DSP40の入力許
容上限値と、その時点でのフェーダ71の操作摘み72
の位置情報に基づいて、該当するチャンネルでの閾値が
定められる。したがって、コンパレータ23に入力され
た信号のレベルと操作摘みの位置によって閾値は異なっ
てくる。該閾値はコンパレータ23に出力され、信号レ
ベルと閾値との比較がなされる。前述のコンパレータ2
3の出力によって、入力信号レベルのオーバーロード
(閾値以上)であることを検出した制御部60は、断接
スイッチSW3を閉じて発振器84の振動電流をモータ
81へ流すように動作する。この結果、モータ81は1
0Hzの周期で正逆回転を繰り返し、操作摘み72が微
小振動する。
【0038】このように、入力信号レベルがオーバーロ
ードになると操作摘み72が微小振動するので、そこに
手指を触れている操作者にオーバーロードの状態を確実
に知らしめることができる。そして、操作者は、この振
動に伴って操作摘みを操作して、DSP40での処理信
号レベルを下げることによって音の歪みの発生を回避す
ることができる。振動は手で触って判るような、100
Hz以下の低周波が望ましい。例えば、20〜10Hz
程度であれば可聴周波数帯域以下となり、ムービングフ
ェーダ単体では人間の耳に聞こえる騒音を発生しないの
で、好ましい。
【0039】オーバーロードを検出した制御部60は、
操作摘み72を微小振動させると共に、D/Aコンバー
タ83を通してモータ81を逆回転させる信号を送り、
コンパレータ23からオーバーロードを示す信号が生じ
ないように、ムービングフェーダ71の操作摘み72を
移動させるように動作する。これによりDSP40で
は、規格内のレベルの信号処理を行うことができる。
【0040】なお、マイコンである制御部60は、内部
のROMに格納されたプログラムにより、オーバーロー
ドを示す信号が一瞬でも入来したら、予め定められた所
定の時間間隔で振動駆動を行う。これは操作者が操作摘
み72の振動をはっきり感知する為に必要である。振動
駆動の時間はおよそ0.2〜1秒程度が望ましい。
【0041】また、制御部60が検出するオーバーロー
ドは、コンパレータ23のオーバーロードを知らせる出
力が、予め定めたある一定の時間間隔以上で継続した場
合とし、その場合に、操作摘みを振動させるものとし、
振動時間を上記一定時間以上とすることもできる。
【0042】以上のように、制御回路82の加算点85
に接続されたD/Aコンバータ83側のラインは、操作
摘み72を全ての可動範囲に渡って駆動制御する信号の
伝達手段を形成し、発振器84側のラインは、操作摘み
72を上記可動範囲と比べて狭い駆動範囲で振動制御す
る信号の伝達手段を形成している。
【0043】また、デジタルオーディオミキサー10と
して見ると、ムービングフェーダ71と制御部60の一
部機能は信号レベル可変手段を構成している。コンパレ
ータ23は、信号レベル比較手段となっている。
【0044】本実施形態によるディジタルオーディオミ
キサー10の場合、DSP40が浮動小数点演算機能を
実装しているので、DSP40内部でのオーバーロード
は生じないように設計されている。オーバーロードの可
能性はDSP40に入る前、すなわちゲイン調整アンプ
22からA/Dコンバータ20迄の段階で発生し得る。
よって、A/Dコンバータ20の入力に信号レベル比較
手段であるコンパレータ23を設けることにより、オー
バーロードの検出が可能である。なお、DSP40が固
定小数点演算機能しか実装されていない場合は、DSP
40自体にオーバーロードが発生する可能性を孕んでい
るので、本発明の効果はより大きくなる。
【0045】なお、上記実施形態では、駆動手段として
アナログサーボモータを用いたが、デジタル制御式のモ
ータを用いることもでき、その場合、第1の駆動制御信
号と第2の駆動制御信号は、CPUで単独または加算し
た信号として生成することができる。
【0046】(実施形態2)図3は本発明によるディジ
タルオーディオミキサー10とMIDIシーケンサ90
のブロック図である。両者はMIDIインターフェース
61を介して接続されている。MIDIシーケンサ90
は、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、ハード
ディスクドライブなどで構成される記憶装置100を備
えている。
【0047】MIDIシーケンサ90は周知のものであ
り、記憶されたMIDIファイルを再生してMIDI信
号を出力する機能と、外部より発生するMIDI信号を
リアルタイムで記録する機能とを具備する。ムービング
フェーダ71に対する振動命令は、MIDIシーケンサ
90の「コントロールチェンジ」を用いて行う。コント
ロールチェンジ以外にも、MIDI機器メーカー固有の
「エクスクルーシブ」を用いても良い。
【0048】デジタルオーディオミキサー10の制御部
60を構成したマイコンはムービングフェーダ71の位
置情報をリアルタイムでMIDIシーケンサ90に出力
する。また、オーディオミキサー10に、相対時間或は
絶対時間の時間情報が得られる時間情報手段110とオ
ーディオミキサー10の状態情報を出力する状態情報出
力手段111を設けて、時間情報が得られるようにし、
かつ振動駆動を行った旨の情報を状態情報出力手段11
1で得られるようにすることができる。そして、振動駆
動を行った旨の情報を状態情報出力手段111から、そ
の時の時間情報と合わせてMIDIインターフェース6
1を通してMIDIシーケンサ90へ出力するようにす
ると良い。そして、その後、入力信号がオーバーロード
に達した等のために振動駆動制御を行った時点の情報
は、MIDIシーケンサ90を通じて出力することが可
能である。制御部60では、MIDIシーケンサ90か
らの時間情報信号と、振動を生じさせた旨の情報信号と
に基づいて、前記操作摘みの振動を再現させることがで
きる。
【0049】なお、デジタルオーディオミキサー10と
MIDIケーブルにて接続されているMIDIシーケン
サ90でMIDI信号を記録する際に、ムービングフェ
ーダ位置の「パンチイン・アウト」を行う場合がある。
「パンチイン・アウト」は周知のマルチトラックレコー
ダ或はマルチチャンネルレコーダにて音楽信号が録音さ
れたトラックの、演奏或は歌唱を失敗した箇所だけを録
音し直す技術である。この、「パンチイン・アウト」を
ムービングフェーダ71の位置の記録にて行う際、上記
のように時間情報とともに振動させた旨の情報を記録し
ておくことにより、パンチインまたはパンチアウト(記
録終了)直後にムービングフェーダ71を振動駆動させ
ることによって、操作者にパンチインまたはパンチアウ
トを通知することが可能になる。
【0050】また、本実施例では図1においてオーバー
ロード検出手段としてのコンパレータ23がDSP40
の前段に設けられているが、DSP40が浮動小数点演
算機能を具備するものであれば、各チャンネル毎の処理
の段階ではオーバーロードによるクリッピングは発生し
ない。そこで、図4に示すように、コンパレータ機能2
3’をDSP40内部にソフトウェアにて実現すること
も可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ムー
ビングフェーダを微小振動させても、レベル変化には影
響がないことに着目し、LEDの発光などの視覚による
オーバーロードの警告に加え、または代えて、ムービン
グフェーダの操作摘みの機械的振動を行うことにより、
操作者へのオーバーロード警告等の通知をより確実なも
のとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態のブロック図であ
る。
【図2】 ムービングフェーダの操作摘みを微小振動駆
動するための操作体の回路図である。
【図3】 本発明の第2の実施形態のブロック図であ
る。
【図4】 本発明の実施形態におけるDSPの変更例を
示すブロック図である。
【符号の説明】
10 デジタルオーディオミキサー 20 A/Dコンバータ 21 ゲイン調整ボリューム 22 ゲイン調整アンプ 23 コンパレータ 23’ コンパレータ機能 30 入力チャンネルモジュール 40 DSP 50 D/Aコンバータ 60 制御部 61 MIDIインターフェース 62 SMPTEインターフェース 63 入力 70 コントロールパネル 71 ムービングフェーダ 72 操作摘み 80 操作体 81 モータ 82 制御回路 83 D/Aコンバータ 84 発振器 85 加算点 90 MIDIシーケンサ 100 記憶装置 110 時間情報入力

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作者によって任意の位置に駆動操作可
    能な操作摘みと、操作者によって任意の位置に駆動され
    た該操作摘みの位置情報を出力する位置情報出力手段
    と、前記操作摘みを任意の位置に位置付けるべく駆動す
    る操作摘み駆動手段と、前記操作摘み駆動手段に接続さ
    れ、前記操作摘み駆動手段へ駆動制御信号を出力する操
    作摘み駆動制御手段を備えた操作体において、 前記操作摘み駆動制御手段は、 前記操作摘みを全ての可動範囲に渡って駆動制御する第
    1の駆動制御信号と、前記操作摘みを振動制御する第2
    の駆動制御信号とを出力可能であることを特徴とする操
    作体。
  2. 【請求項2】 前記操作摘み駆動制御手段は、前記第1
    の駆動制御信号と、前記第2の駆動制御信号とを加算し
    て出力する加算手段を具備していることを特徴とする請
    求項1記載の操作体。
  3. 【請求項3】 前記第2の駆動制御信号は、前記操作摘
    みを一定時間以上、前記操作摘みの稼働範囲と比べて狭
    い駆動範囲にて微小振動制御するものであることを特徴
    とする請求項1または2に記載の操作体。
  4. 【請求項4】 前記位置情報出力手段は、操作者によっ
    て任意の位置に駆動操作される前記操作摘みの位置を検
    知する位置情報検知手段を具備することを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の操作体。
  5. 【請求項5】 前記位置情報出力手段から出力される位
    置情報に基づいて、操作摘みの位置履歴を記録し、必要
    に応じて位置履歴から位置情報を出力可能な位置情報記
    録手段を具備することを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の操作体。
  6. 【請求項6】 前記第2の駆動制御信号は、可聴周波数
    帯域以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    かに記載の操作体。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の操作体
    を備え、前記操作摘みが信号レベル可変手段に含まれる
    信号レベル変更用の摘みであることを特徴とするオーデ
    ィオミキサ−。
  8. 【請求項8】 入力信号レベルと、予め定められた閾値
    と比較する信号レベル比較手段とを具備しており、 前記操作摘み駆動制御手段は、前記信号レベル比較手段
    の比較出力に呼応して、前記信号レベル比較手段が、入
    力信号レベルが前記閾値以上の値であると判断した場合
    に、前記操作摘み駆動制御手段に対して前記操作摘みを
    振動駆動させるように構成されていることを特徴とする
    請求項7記載のオーディオミキサー。
  9. 【請求項9】 前記操作摘み駆動制御手段は、前記信号
    レベル比較手段の比較出力が前記閾値以上を示す信号が
    一定時間以上継続していることに呼応して、前記操作摘
    みに振動を生じさせるように構成されていることを特徴
    とする請求項8記載のオーディオミキサー。
  10. 【請求項10】 前記操作摘み駆動制御手段は、前記信
    号レベル比較手段の比較出力が前記閾値以上を示す信号
    が第1の一定時間以上継続していることに呼応して、前
    記操作摘みに振動を生じさせる際に、前記第1の一定時
    間以上の間隔である、予め定められた第2の一定時間以
    上、振動駆動を行うように構成されていることを特徴と
    する請求項8または9に記載のオーディオミキサー。
  11. 【請求項11】 相対或は絶対時間を示す時間情報が入
    力される時間情報信号入力手段と、前記時間情報信号に
    基づいてオーディオミキサーの状態情報を出力する状態
    情報出力手段とを具備し、前記操作摘み駆動制御手段
    は、前記操作摘みに振動を生じさせた場合、前記時間情
    報信号入力手段から得られる時間情報信号と、振動を生
    じさせた旨の情報信号を状態情報出力手段へ出力するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項7〜10の
    いずれかに記載のオーディオミキサー。
  12. 【請求項12】 前記操作摘み駆動制御手段は、時間情
    報信号と、振動を生じさせた旨の情報信号に基づいて前
    記操作摘みを振動させることができるように構成されて
    いることを特徴とする請求項11記載のオーディオミキ
    サー。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005094124A1 (ja) * 2004-03-26 2005-10-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. フェーダ装置
JP2008085830A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Yamaha Corp パラメータ設定装置
JP2012033767A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Tamura Seisakusho Co Ltd 音声調整装置の操作サポートシステム及びサポートプログラム
US8302022B2 (en) * 2008-07-02 2012-10-30 Denso Corporation In-vehicle display apparatus

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