JP2003056513A - 油圧シリンダにおける緩衝装置 - Google Patents

油圧シリンダにおける緩衝装置

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JP2003056513A
JP2003056513A JP2001251481A JP2001251481A JP2003056513A JP 2003056513 A JP2003056513 A JP 2003056513A JP 2001251481 A JP2001251481 A JP 2001251481A JP 2001251481 A JP2001251481 A JP 2001251481A JP 2003056513 A JP2003056513 A JP 2003056513A
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Japan
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piston
disc springs
hydraulic cylinder
disc spring
piston rod
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JP2001251481A
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English (en)
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Ichiro Fujinami
市郎 藤浪
Manabu Himoto
学 樋本
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Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸方向一方側の大径端と他方側の小径端とが
各々開放した円錐テーパ状の複数の皿ばねをピストンロ
ッドに嵌装し,ピストンが摺動限界近くに達したときに
該ピストンにより圧縮された皿ばねの圧縮反力によりピ
ストンを減速させるようにした油圧シリンダにおける緩
衝装置において,皿ばねの耐久性向上を図り,その寿命
を延ばす。 【解決手段】 複数の皿ばねSのうち,各々の大径端S
aが相対向するよう互いに逆向きに並ぶ一対の皿ばねS
の相互間に,皿ばねSの外径以上の外径を有するリング
板状に形成されてピストンロッド9に嵌合支持されるワ
ッシャWを介装して,そのワッシャWの両側面W1,W
2に,該一対の皿ばねSの大径端Saをそれぞれ当接さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,油圧シリンダ内の
ピストンが摺動限界近くに達したときに該ピストンを自
動的に減速させて,ピストンを摺動限界位置に大きな衝
撃を伴うことなく緩衝的に停止させるようにした,油圧
シリンダにおける緩衝装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,シリンダ本体内に摺動可能に嵌合
したピストンの一端側に作動油室を画成し,またその他
端側に,該シリンダ本体の端壁を貫通して外部に延出す
るピストンロッドを連結し,シリンダ本体内でピストン
ロッドには,軸方向一方側の大径端と他方側の小径端と
が各々開放した円錐テーパ状の複数の皿ばねを嵌装し,
ピストンが摺動限界近くに達したときに,該ピストンに
より圧縮された皿ばねの圧縮反力により該ピストンを減
速させるようにした緩衝装置は,例えば特開平11−1
89090号公報に記載されているように公知である。
【0003】この従来装置では,車体後部又は側部に昇
降駆動可能に配設される昇降体と,この昇降体に略鉛直
な格納位置と略水平な張出位置との間を起伏回動可能に
支持される荷受台との間に介装した油圧シリンダの伸長
作動により,荷受台を強制的に起立回動させるようにし
ており,特に荷受台が格納位置近くに起立回動したとき
に皿ばねがピストンとシリンダ端壁間で圧縮されて弾発
力を発揮することで該荷受台の起立回動速度を減速さ
せ,これにより,荷受台が大きな衝撃を伴うことなく起
立格納位置に的確に回動停止できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来装置
では,例えば図6に示すように同一形状・寸法の複数の
皿ばねS…を相互間が直接接触するようにピストンロッ
ド上に並べて配列しているが,各皿ばねの小径端とピス
トンロッド外周との間の嵌合部には,各部品の製造過程
で生じた寸法誤差等によりガタが存在する。そして,こ
のガタに大小ばらつきが生じると,例えば,図7に示す
ように各々の大径端Sa,Saが相対向するよう互いに
逆向きに並ぶ一対の皿ばねS,Sの相互間では少なから
ず芯ずれが生じてしまい,この芯ずれ発生状態では,該
一対の皿ばねS,Sの大径端Sa,Sa相互間が周方向
の2箇所で点接触状態となってしまう。尚,図7では,
理解を容易にするために上記芯ずれや皿ばねの傾斜を多
少誇張して描いている(後述する図3,図5も同様)。
【0005】このような点接触状態は,皿ばねの圧縮変
形過程において,該一対の皿ばねが相互間の比較的大き
な隙間を埋めるように圧縮変形が進む間,長く持続する
こととなり,その際に該点接触部分に集中的に大きな圧
縮荷重が作用して応力集中が起こり易くなる。これによ
り,該点接触部分が早期に偏摩耗したり,或いは該部分
を起点として早期にクラックが発生したりして,皿ばね
の耐久性を低下させ,その寿命が短くなってしまう,と
いう問題があった。
【0006】本発明は,上記の事情に鑑み提案されたも
ので,従来の上記問題を簡単な構造で解決できるように
した,油圧シリンダにおける緩衝装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に,請求項1の発明は,シリンダ本体内に摺動可能に嵌
合したピストンの一端側に作動油室を画成し,またその
他端側に,該シリンダ本体の端壁を貫通して外部に延出
するピストンロッドを連結し,シリンダ本体内でピスト
ンロッドには,軸方向一方側の大径端と他方側の小径端
とが各々開放した円錐テーパ状の複数の皿ばねを嵌装
し,ピストンが摺動限界近くに達したときに該ピストン
により圧縮された皿ばねの圧縮反力により該ピストンを
減速させるようにした,油圧シリンダにおける緩衝装置
において,前記複数の皿ばねのうち,各々の大径端が相
対向するよう互いに逆向きに並ぶ一対の皿ばねの相互間
に,皿ばねの外径以上の外径を有するリング板状に形成
されてピストンロッドに嵌合支持されるワッシャを介装
して,そのワッシャの両側面に,該一対の皿ばねの大径
端をそれぞれ当接させたことを特徴とする。
【0008】上記請求項1の発明の特徴によれば,各々
の大径端が相対向するよう互いに逆向きに並ぶ一対の皿
ばねの相互間で,該ばねとピストンロッド間の嵌合ガタ
に因り芯ずれが生じても,該一対の皿ばね間に介装した
大径ワッシャの両側面に,該一対の皿ばねの大径端をそ
れぞれ当接させることができる。これにより,皿ばねの
圧縮変形過程では,その圧縮初期段階より該ばねの大径
端をワッシャ側面に対しその周方向の広範囲に亘り略均
一に押し当てることが可能となるから,該大径端の一部
に大荷重が集中的に作用する虞れはなくなり,このた
め,皿ばねの圧縮変形が頻繁に繰り返されても,皿ばね
の大径端が早期に偏摩耗したり或いはクラックを生じた
りする心配はなくなる。
【0009】また請求項2の発明は,シリンダ本体内に
摺動可能に嵌合したピストンの一端側に作動油室を画成
し,またその他端側に,該シリンダ本体の端壁を貫通し
て外部に延出するピストンロッドを連結し,シリンダ本
体内でピストンロッドには,軸方向一方側の大径端と他
方側の小径端とが各々開放した円錐テーパ状の複数の皿
ばねを嵌装し,ピストンが摺動限界近くに達したときに
該ピストンにより圧縮された皿ばねの圧縮反力により該
ピストンを減速させるようにした,油圧シリンダにおけ
る緩衝装置において,前記複数の皿ばねのうち,各々の
大径端が相対向するよう互いに逆向きに並ぶ一対の皿ば
ねの相互間に,皿ばねの大径端よりも小径に形成されて
ピストンロッドに嵌合支持されるワッシャを介装して,
該一対の皿ばねの大径端相互間に全周に亘って隙間を形
成したことを特徴とする。
【0010】上記請求項2の発明の特徴によれば,各々
の大径端が相対向するよう互いに逆向きに並ぶ一対の皿
ばねの相互間で,該ばねとピストンロッド間の嵌合ガタ
に因り芯ずれが生じても,該一対の皿ばね間に,皿ばね
の大径端よりも小径に形成されてピストンロッドに嵌合
支持されるワッシャを介装したことで,該一対の皿ばね
の大径端相互間に全周に亘って隙間が形成される。そし
て皿ばねの圧縮変形過程では,小径のワッシャ外周端が
皿ばねの傾斜したテーパ状内周面に対し比較的小さな圧
縮荷重で難なく追従して均一な接触状態が得られるよう
になる。即ち,皿ばねの変形量がごく小さい圧縮初期段
階で,皿ばねのテーパ状内周面とそれより小径のワッシ
ャ外周端との接触点を難なく3点以上確保可能となり,
その後わずかな圧縮荷重を加えるだけでワッシャ外周端
を皿ばねのテーパ状内周面に周方向の広範囲に亘り略均
一に押し当てることが可能となることから,皿ばねの一
部に大荷重が集中的に作用する虞れはなくなる。従って
皿ばねの圧縮変形が頻繁に繰り返されても,皿ばねの大
径端が早期に偏摩耗したり或いはクラックを生じたりす
る心配はなくなる。
【0011】また請求項3の発明は,請求項1又は2の
発明の前記特徴に加えて,前記油圧シリンダが,車体後
部又は側部に昇降駆動可能に配設される昇降体と,この
昇降体に略鉛直な格納位置と略水平な張出位置との間を
起伏回動可能に支持される荷受台との間に介装されてい
て,伸長作動により該荷受台を強制的に起立回動させる
べく構成され,前記複数の皿ばねは,荷受台が格納位置
近くに起立回動したときにピストンとシリンダ本体端壁
との間で圧縮され,その圧縮反力により該荷受台の起立
回動速度を減速させることを特徴とする。
【0012】この請求項3の発明の特徴によれば,荷受
台が格納位置近くに起立回動したときに皿ばねがピスト
ンとシリンダ端壁間で圧縮されて弾発力を発揮すること
で該荷受台の起立回動速度を減速させることができるの
で,荷受台は大きな衝撃を伴うことなく起立格納位置に
回動停止でき,衝撃による関係部品の耐久性低下や衝撃
音発生を効果的に防止できる。また荷受台の起立回動が
頻繁に繰り返されても,皿ばね自体の耐久性が高いこと
から,該皿ばねによる所期の効果を長期間に亘り有効に
発揮させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面
に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説
明する。
【0014】添付図面において,図1〜図3は本発明の
第1実施例を示すものであって,図1は,車両後部にお
ける荷受台昇降格納装置を示す要部側面図,図2は,油
圧シリンダの全体拡大縦断面とその一部拡大図,図3
は,皿ばねとワッシャとの接触状態を簡略的に示す説明
図である。また図4,5は本発明の第2実施例を示すも
のであって,図4は,油圧シリンダの全体拡大縦断面と
その一部拡大図,図5は皿ばねとワッシャとの接触状態
を簡略的に示す説明図である。
【0015】先ず,図1において,貨物自動車Vの車体
1上には荷箱2が搭載され,この荷箱2の後部又は側部
(図示例では後部)には,荷箱2に荷物を能率良く積み
卸しするための荷受台昇降装置Aが設けられる。
【0016】この荷受台昇降装置Aは,車体後部又は側
部に平行リンク機構Lを介して上昇位置(図1の実線参
照)と下降位置(図1の鎖線参照)との間を昇降移動可
能に配設される昇降体3と,この昇降体3を昇降駆動す
るための昇降駆動手段としての第1油圧シリンダC1
と,昇降体3に略鉛直な格納位置4V(図1の実線参
照)と略水平な張出位置4H(図1の鎖線参照)との間
を起伏回動可能に軸支される荷受台4と,この荷受台4
及び昇降体3間に介装されて伸長作動により荷受台4を
強制的に起立回動させる第2油圧シリンダC2とを備え
ており,この第2油圧シリンダC2に本発明が適用され
る。
【0017】次に図2を併せて参照して,第2油圧シリ
ンダC2の第1実施例の構成を説明する。第2油圧シリ
ンダC2は,円筒状のシリンダ本体5と,このシリンダ
本体5内に摺動可能に且つ油密に嵌合したピストン6と
を備えており,そのシリンダ本体5内には,該ピストン
6の一端側に作動油室7が,またその他端側には大気に
開放されたばね室8がそれぞれ画成され,該作動油室7
に油圧ポンプ等の油圧源(図示せず)より高圧の作動油
を供給することにより,第2油圧シリンダC2を伸長作
動させることができる。
【0018】ピストン6の他端側には,ばね室8及びシ
リンダ本体5の一端壁5aを貫通してシリンダ外に延出
するピストンロッド9が結合される。このピストンロッ
ド9及びシリンダ本体5の各外端の何れか一方は昇降体
3に,またその何れか他方は荷受台4にそれぞれピボッ
ト連結される。
【0019】シリンダ本体5内でピストンロッド9に
は,ばね室8に収容した複数の皿ばねS…が直列に嵌装
されており,これら皿ばねS…は互いに協働して本発明
の緩衝装置Bを構成する。而してピストン6がシリンダ
本体5の前記一端壁5a側の摺動限界(即ち伸長限界)
近くに達したときに,該一端壁5aとピストン6との間
で各皿ばねSが軸方向に圧縮され,その圧縮反力により
ピストン6,ひいては該ピストン6に連動する荷受台4
を減速させることができる。
【0020】各皿ばねSは,軸方向一方側の大径端Sa
と他方側の小径端Sbとが各々開放した軸方向に比較的
偏平な円錐テーパ状に形成されており,全部の皿ばねS
…は,量産コストの節減を図り部品管理を容易にするた
めに互いに同一形状・同一寸法に形成される。
【0021】緩衝装置Bを構成する複数の皿ばねS…の
うち,各々の大径端Sa,Saが相対向するよう互いに
逆向きに並ぶ各一対の皿ばねS,Sの相互間には,ピス
トンロッド9に嵌合支持される各1個のワッシャWが介
装され,このワッシャWは,皿ばねSの外径と同じか又
はそれより大径の円形のリング板状に形成される。
【0022】次に前記第1実施例の作用を説明する。
【0023】図1の実線で示す荷受台4の格納状態より
荷物の積み卸しを行うに際しては,先ず,第2シリンダ
C2を収縮作動させることにより荷受台4を昇降体3に
対し格納位置4Vから水平な張出位置4Hまで伏倒回動
させる。これにより荷受台4は荷箱2の荷台面と同一レ
ベルとなるので,荷箱2内の荷物を荷受台4上に容易に
運び出すことができる。次いで第1シリンダC1を伸長
作動させることにより昇降体3を荷受台4と共に上昇位
置から地面E近くの下降位置まで下降させ,そこで地面
Eと荷受台4との間で荷物の受渡しを行う。
【0024】而して,荷受台4を水平張出位置4Hに保
持したまま昇降体3を昇降させることにより,荷受台4
を荷台の高さと地面Eとの間で任意に昇降させることが
できるため,地面Eと荷箱2間での荷物の受渡し作業を
荷受台4を介して能率よく容易に行うことができる。
【0025】上記荷物の受渡し作業が終了すると,昇降
体3を上昇位置に上昇保持した後,第2油圧シリンダC
2を伸長作動させて荷受台4を起立回動させる。これに
より,ピストン6が伸長限界近くに移動(即ち荷受台4
が格納位置4V近くに起立回動)したときに皿ばねS…
がピストン6とシリンダ端壁5a間で圧縮され始め,そ
の圧縮反力により,ピストン6の摺動(即ち荷受台4の
起立回動)を減速させるから,荷受台4は大きな衝撃を
伴うことなく起立格納位置4Vに的確に回動停止できる
ようになる。
【0026】この場合,前記皿ばねS…のうち,各々の
大径端Sa,Saが相対向するよう互いに逆向きに並ぶ
各一対の皿ばねS,Sの相互間では,皿ばねSとピスト
ンロッド9間の嵌合ガタに因り図3に示すような芯ずれ
が生じても,該一対の皿ばねS,S間に介装した大径ワ
ッシャWの両側面W1,W2に,該一対の皿ばねS,S
の大径端S,Sを周方向の広範囲に亘って(図示例では
全周に亘って)それぞれ当接させることができる。この
ため,皿ばねSの圧縮変形過程では,その圧縮初期段階
より該ばねSの大径端SaをワッシャWに広範囲に亘り
略均一に押し当てることができるから,該大径端Saの
一部に大荷重が集中的に作用する虞れはなくなり,従っ
て皿ばねSの圧縮変形が頻繁に繰り返されても,皿ばね
Sの大径端Saが早期に偏摩耗したり或いはクラックを
生じたりする心配はなく,皿ばねSの耐久性が向上す
る。
【0027】かくして,第2油圧シリンダC2の伸長作
動により荷受台4が格納位置4V近くに起立回動したと
きに,ピストンロッド9上の皿ばねSの弾発作用(圧縮
反力)により荷受台4の起立回動速度を減速させること
ができるので,荷受台4は大きな衝撃を伴うことなく起
立格納位置4Vに的確に回動停止できて,衝撃による関
係部品の耐久性低下や衝撃音発生を効果的に防止でき
る。また荷受台4の起立回動が頻繁に繰り返されても,
皿ばねS自体の耐久性が高いことから,該皿ばねSによ
る所期の緩衝効果を長期間有効に発揮させることができ
る。
【0028】次に図4,5を参照して本発明の第2実施
例について説明する。この第2実施例の第2油圧シリン
ダC2では,緩衝装置Bを構成する複数の皿ばねS…の
うち,各々の大径端Sa,Saが相対向するよう互いに
逆向きに並ぶ各一対の皿ばねS,Sの相互間には,皿ば
ねSの大径端Saよりも小径で且つ小径端Sbよりも大
径の円形リング板状に形成されてピストンロッド9に嵌
合支持される各1個のワッシャW′が介装される。その
ワッシャW′は,ピストンロッド9の外周と皿ばねSの
内周(即ち小径端Sbの内周)との間の嵌合ガタの大小
のばらつきによっても該ワッシャWの外周端が該一対の
皿ばねS,Sのテーパ状内周面Stに当接し得るよう
(即ち大径端Sa,Saより食み出さないよう)に外径
寸法が設定される。斯かるワッシャW′を介装したこと
により,該各一対の皿ばねS,Sの大径端相互Sa,S
a間には全周に亘って隙間Xが形成される。
【0029】而してこの第2実施例においても,荷物の
受渡し作業が終了して第2油圧シリンダC2を伸長作動
させる過程で,ピストン6が伸長限界近くに移動(即ち
荷受台4が格納位置4V近くに起立回動)したときに皿
ばねS…がピストン6とシリンダ端壁5a間で圧縮さ
れ,その圧縮反力によりピストン6の摺動,従って荷受
台4の起立回動速度を減速させるため,荷受台4が大き
な衝撃を伴うことなく起立格納位置4Vに的確に回動停
止できる。
【0030】特に第2実施例においては,皿ばね…の圧
縮変形過程で,小径のワッシャW′外周端が皿ばねSの
傾斜したテーパ状内周面Stに対し比較的小さな圧縮荷
重で難なく追従して均一な接触状態が得られる。即ち,
皿ばねSの弾性変形量がごく小さい圧縮初期段階で,皿
ばねSのテーパ状内周面Stとそれより小径のワッシャ
W′の外周端との接触点を図5に示すように難なく3点
以上確保可能となり,その後わずかな圧縮荷重を加える
だけで皿ばねSのテーパ状内周面StにワッシャW′の
外周端を周方向の広範囲に亘り略均一に押し当てること
が可能となることから,皿ばねSの一部に大荷重が集中
的に作用する虞れはなくなる。したがって,皿ばねSの
圧縮変形が頻繁に繰り返されても,皿ばねSの大径端S
aが早期に偏摩耗したり或いはクラックを生じたりする
心配はなくなり,皿ばねSの耐久性が向上する。
【0031】以上,本発明の実施例を詳述したが,本発
明は前記実施例に限定されるものでなく,種々の設計変
更を行うことができる。
【0032】例えば,前記実施例では,緩衝装置Bにお
いて,各々の大径端Sa,Saが相対向するよう互いに
逆向きに並ぶ一対の皿ばねS,Sの各外側に,同方向に
並ぶ皿ばねSを一枚重ね合わせて二枚重ねとしたものを
示したが,本発明では,同方向に並ぶ皿ばねSを二枚以
上重ねてもよく,また一枚も重ねなくてもよい。
【0033】また前記実施例では,各々の大径端Sa,
Saが相対向するよう互いに逆向きに並ぶ各一対の皿ば
ねS,S間に各1個のワッシャW(W′)を介装したも
のを示したが,本発明では,該一対の皿ばねS,S間に
2個以上のワッシャを介装してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば,
各々の大径端が相対向するよう互いに逆向きに並ぶ一対
の皿ばねの相互間で,該皿ばねとピストンロッド間の嵌
合ガタに因り芯ずれが生じたとしても,該一対の皿ばね
間に,皿ばねの外径以上の外径を有するリング板状に形
成されてピストンロッドに嵌合支持されるワッシャを介
装して,このワッシャの両側面に,該一対の皿ばねの大
径端をそれぞれ当接させるようにしたので,皿ばねの圧
縮変形過程では,その圧縮初期段階より該皿ばねの大径
端をワッシャ側面に広範囲に亘り略均一に当接させるこ
とができ,該大径端の一部に大荷重が集中的に作用する
虞れはなくなる。その結果,皿ばねの圧縮変形が頻繁に
繰り返されても,皿ばねの大径端が早期に偏摩耗したり
或いはクラックを生じたりする心配はなくなるから,皿
ばねの耐久性が向上し,その寿命を長く延ばすことがで
きる。
【0035】また請求項2の発明によれば,各々の大径
端が相対向するよう互いに逆向きに並ぶ一対の皿ばねの
相互間で,該ばねとピストンロッド間の嵌合ガタに因り
芯ずれが生じたとしても,該一対の皿ばね間に,皿ばね
の大径端よりも小径に形成されてピストンロッドに嵌合
支持されるワッシャを介装して,該一対の皿ばねの大径
端相互間に全周に亘って隙間を形成したので,皿ばねの
圧縮変形過程では,該ばねの変形量がごく小さい圧縮初
期段階で,皿ばねのテーパ状内周面とそれより小径のワ
ッシャ外周端との接触点を難なく3点以上確保可能とな
り,その後わずかな圧縮荷重を加えるだけでワッシャ外
周端を皿ばねのテーパ状内周面に広範囲に亘り略均一に
押し当てることが可能となることから,皿ばねの一部に
大荷重が集中的に作用する虞れはなくなる。その結果,
皿ばねの圧縮変形が頻繁に繰り返されても,皿ばねの大
径端が早期に偏摩耗したり或いはクラックを生じたりす
る心配はなくなるから,皿ばねの耐久性が向上し,その
寿命を長く延ばすことができる。
【0036】さらに請求項3の発明によれば,油圧シリ
ンダの伸長作動により荷受台が格納位置近くに起立回動
したときに,ピストンロッド上の皿ばねがピストンとシ
リンダ端壁間で圧縮されて弾発力を発揮することで,該
荷受台の起立回動速度を減速させることができるので,
荷受台は大きな衝撃を伴うことなく起立格納位置に的確
に回動停止でき,従って衝撃による関係部品の耐久性低
下や衝撃音発生を効果的に防止できる。また荷受台の起
立回動が頻繁に繰り返されても,皿ばね自体の耐久性が
高いことから,該皿ばねによる所期の効果を長期間に亘
り有効に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の第1実施例を組み込んだ車両後部
における荷受台昇降格納装置を示す要部側面図
【図2】第1実施例に係る油圧シリンダの全体拡大縦断
面とその一部拡大図
【図3】第1実施例において,皿ばねとワッシャとの接
触状態を簡略的に示す説明図
【図4】本発明の第2実施例に係る油圧シリンダの全体
拡大縦断面とその一部拡大図
【図5】第2実施例において,皿ばねとワッシャとの接
触状態を簡略的に示す説明図
【図6】油圧シリンダの従来例を示す全体縦断面図
【図7】従来例において,大径端が相対向するよう互い
に逆向きに並ぶ一対の皿ばねの大径端相互の接触状態を
簡略的に示す説明図
【符号の説明】
5・・・シリンダ本体 5a・・端壁 6・・・ピストン 7・・・作動油室 9・・・ピストンロッド B・・・緩衝装置 C2・・第2油圧シリンダ(油圧シリンダ) S・・・皿ばね Sa・・大径端 Sb・・小径端 W,W′・・・ワッシャ W1,W2・・・側面 X・・・隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H081 AA03 BB02 CC15 FF43 3J059 AB13 BA23 BB03 BB07 BD01 CA14 DA41 GA50 3J066 AA01 AA23 BA01 BB01 BD07 BE05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ本体(5)内に摺動可能に嵌合
    したピストン(6)の一端側に作動油室(7)を画成
    し,またその他端側に,該シリンダ本体(5)の端壁
    (5a)を貫通して外部に延出するピストンロッド
    (9)を連結し,シリンダ本体(5)内でピストンロッ
    ド(9)には,軸方向一方側の大径端(Sa)と他方側
    の小径端(Sb)とが各々開放した円錐テーパ状の複数
    の皿ばね(S)を嵌装し,ピストン(6)が摺動限界近
    くに達したときに該ピストン(6)により圧縮された皿
    ばね(S)の圧縮反力により該ピストン(6)を減速さ
    せるようにした,油圧シリンダにおける緩衝装置におい
    て,前記複数の皿ばね(S)のうち,各々の大径端(S
    a)が相対向するよう互いに逆向きに並ぶ一対の皿ばね
    (S)の相互間に,皿ばね(S)の外径以上の外径を有
    するリング板状に形成されてピストンロッド(9)に嵌
    合支持されるワッシャ(W)を介装して,そのワッシャ
    (W)の両側面(W1,W2)に,該一対の皿ばね
    (S)の大径端(Sa)をそれぞれ当接させたことを特
    徴とする,油圧シリンダにおける緩衝装置。
  2. 【請求項2】 シリンダ本体(5)内に摺動可能に嵌合
    したピストン(6)の一端側に作動油室(7)を画成
    し,またその他端側に,該シリンダ本体(5)の端壁
    (5a)を貫通して外部に延出するピストンロッド
    (9)を連結し,シリンダ本体(5)内でピストンロッ
    ド(9)には,軸方向一方側の大径端(Sa)と他方側
    の小径端(Sb)とが各々開放した円錐テーパ状の複数
    の皿ばね(S)を嵌装し,ピストン(6)が摺動限界近
    くに達したときに該ピストン(6)により圧縮された皿
    ばね(S)の圧縮反力により該ピストン(6)を減速さ
    せるようにした,油圧シリンダにおける緩衝装置におい
    て,前記複数の皿ばね(S)のうち,各々の大径端(S
    a)が相対向するよう互いに逆向きに並ぶ一対の皿ばね
    (S)の相互間に,皿ばね(S)の大径端(Sa)より
    も小径に形成されてピストンロッド(9)に嵌合支持さ
    れるワッシャ(W′)を介装して,該一対の皿ばね
    (S)の大径端(Sa)相互間に全周に亘って隙間
    (X)を形成したことを特徴とする,油圧シリンダにお
    ける緩衝装置。
  3. 【請求項3】 前記油圧シリンダ(C2)は,車体
    (1)後部又は側部に昇降駆動可能に配設される昇降体
    (3)と,この昇降体(3)に略鉛直な格納位置(4
    V)と略水平な張出位置(4H)との間を起伏回動可能
    に支持される荷受台(4)との間に介装されていて,伸
    長作動により該荷受台(4)を強制的に起立回動させる
    べく構成され,前記複数の皿ばね(S)は,荷受台
    (4)が格納位置(4V)近くに起立回動したときにピ
    ストン(6)とシリンダ本体端壁(5a)との間で圧縮
    され,その圧縮反力により該荷受台(4)の起立回動速
    度を減速させることを特徴とする,請求項1又は2に記
    載の油圧シリンダにおける緩衝装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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