JP2003055422A - アミノ樹脂粒子およびその製造方法 - Google Patents

アミノ樹脂粒子およびその製造方法

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JP2003055422A
JP2003055422A JP2001244652A JP2001244652A JP2003055422A JP 2003055422 A JP2003055422 A JP 2003055422A JP 2001244652 A JP2001244652 A JP 2001244652A JP 2001244652 A JP2001244652 A JP 2001244652A JP 2003055422 A JP2003055422 A JP 2003055422A
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amino resin
amino
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particles
formaldehyde
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JP2001244652A
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Yasuhiro Yamamoto
泰裕 山本
Shuji Shimizu
修二 清水
Masafumi Inoue
雅史 井上
Hideki Oishi
英樹 大石
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 母粒子の表面に突起状物を複数有するアミノ
樹脂粒子、及び、該アミノ樹脂粒子を簡単にかつ安価に
製造する方法を提供する。 【解決手段】 ベンゾグアナミン等のアミノ系化合物a
とホルムアルデヒドとを反応させて、母粒子となるべき
アミノ樹脂前駆体aを含む反応液を調製した後、乳化剤
を添加して乳濁液を得る。この乳濁液に、アミノ系化合
物aに対して30〜200 重量%の範囲内で、突起状物とな
るべきメラミン等のアミノ系化合物b及びホルムアルデ
ヒド、及び/又は、アミノ系化合物bとホルムアルデヒ
ドとの初期縮合物であるアミノ樹脂前駆体bと、アルキ
ル基を有するスルホン酸及びそれ以外の酸を含み、該ス
ルホン酸に対するそれ以外の酸の割合が 0.1〜10重量%
の範囲内である酸性触媒とを添加して反応させる。得ら
れるアミノ樹脂粒子は、母粒子の平均粒子径をD、突起
状物の母粒子表面からの高さをdとしたとき、「0.001
≦(d/D) ≦0.1 」を満足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、塗料用艶
消し剤、光拡散剤、レオロジーコントロール剤、カラム
充填剤、IC用充填剤、フィルム用コーティング剤、ワ
ックス用添加剤、或いは抗体、導電性粒子、化粧品、ト
ナー用添加剤等として好適に用いることができる、アミ
ノ樹脂粒子およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、粒子をコーティング(被覆)
する方法としては、ハイブリッド法、マイクロカプセル
化法、スプレーコーティング法等がある。例えば、上記
ハイブリッド法は、ポリアミド樹脂やポリアクリル樹脂
等から形成される粒子を母粒子、酸化チタンやシリカ等
から形成される粒子を子粒子とし、乾式混合にて母粒子
と子粒子とを混合することにより、その衝突エネルギー
(衝撃力や熱)を利用して母粒子表面に複数の子粒子を
打ち込み、母粒子を子粒子でコーティングする方法であ
る。
【0003】ところが、乾式混合を行う上記ハイブリッ
ド法では、母粒子が或る程度以上、硬くなると、該母粒
子表面に子粒子を打ち込むことができなくなる。従っ
て、ハイブリッド法は、架橋構造を有する例えばアミノ
樹脂粒子等の粒子を例えば酸化チタン等でコーティング
する方法としては不適である。
【0004】これに対し、アミノ樹脂粒子をコーティン
グする方法として、アミノ樹脂前駆体をアミノ系化合物
およびホルムアルデヒドと共に硬化させることによっ
て、アミノ樹脂粒子の表面を上記アミノ系化合物とホル
ムアルデヒドとの反応物でコーティングする方法が知ら
れている。例えば特開昭52−5894号公報には、酸
性触媒を用いて、アミノ樹脂前駆体をメラミンおよびホ
ルムアルデヒドと共に硬化させることによって、メラミ
ンとホルムアルデヒドとの反応物で表面がコーティング
されたアミノ樹脂粒子を製造する方法が開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載の方法
では、表面が均一にコーティングされたアミノ樹脂粒子
が得られる。従って、該アミノ樹脂粒子の表面は平滑で
ある。しかしながら、アミノ樹脂粒子を例えば塗料用艶
消し剤や光拡散剤等の用途に供する場合には、所望する
効果の面から鑑みて、その表面は、平滑であるよりもむ
しろ凹凸を有している方が望ましい。それゆえ、表面に
凹凸を有するアミノ樹脂粒子、即ち、母粒子の表面に突
起状物を複数有するアミノ樹脂粒子、および、該アミノ
樹脂粒子を簡単にかつ安価に製造する方法が求められて
いる。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであり、その目的は、母粒子の表面に突起状物を
複数有するアミノ樹脂粒子、および、該アミノ樹脂粒子
を簡単にかつ安価に製造する方法を提供することにあ
る。
【0007】尚、特開昭52−5894号公報に開示さ
れている方法では、アミノ樹脂前駆体に対するメラミン
とホルムアルデヒドとの反応物の量は、表面をコーティ
ングするのに必要なだけの量である。また、該公報に
は、表面がコーティングされたアミノ樹脂粒子を得ると
いう技術的思想が開示されているのみであり、その表面
に突起状物を複数有するアミノ樹脂粒子を製造するとい
う技術的思想は一切示されていない。従って、上記公報
には、アミノ樹脂前駆体の表面に突起状物を複数形成す
るための反応条件、つまり、母粒子の表面に突起状物を
複数有するアミノ樹脂粒子の製造方法に関しては、何ら
開示が無い。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記従来の製造方法で
は、表面がコーティングされたアミノ樹脂粒子を得るこ
とはできるものの、母粒子の表面に突起状物を複数有す
るアミノ樹脂粒子を得ることはできない。本願発明者ら
は、母粒子の表面に突起状物を複数有するアミノ樹脂粒
子を得るための製造条件を種々検討した結果、突起状物
となるべきアミノ樹脂の原料であるアミノ系化合物の量
や反応条件、或いは、アミノ系化合物とホルムアルデヒ
ドとの架橋反応時に用いられる酸性触媒の種類等を特定
することによって、母粒子の表面に突起状物を確実に形
成することができることを見い出した。つまり、母粒子
の表面に突起状物を複数有するアミノ樹脂粒子を得るた
めの製造方法を見い出して、本願発明を完成するに至っ
た。
【0009】本発明のアミノ樹脂粒子は、上記の課題を
解決するために、アミノ樹脂aから形成される母粒子の
表面に、アミノ樹脂bから形成される突起状物を複数有
し、該母粒子の平均粒子径をD、突起状物の母粒子表面
からの高さをdとしたとき、「0.001≦(d/D)
≦0.1」を満足することを特徴としている。
【0010】また、本発明のアミノ樹脂粒子は、上記の
課題を解決するために、上記アミノ樹脂aが、ベンゾグ
アナミン、シクロヘキサンカルボグアナミン、シクロヘ
キセンカルボグアナミン、およびメラミンからなる群よ
り選ばれる少なくとも一種の化合物を40重量%以上含
んでいるアミノ系化合物aと、ホルムアルデヒドとの反
応物であることを特徴としている。
【0011】本発明のアミノ樹脂粒子は、上記の課題を
解決するために、上記アミノ樹脂bが、アミノ樹脂aの
原料であるアミノ系化合物aとホルムアルデヒドとの反
応物、および/または、該アミノ系化合物a以外のアミ
ノ系化合物bとホルムアルデヒドとの反応物から形成さ
れていることを特徴としている。
【0012】上記の構成によれば、アミノ樹脂粒子は、
母粒子の表面に突起状物を複数有している。つまり、該
アミノ樹脂粒子の表面は凹凸を有している。それゆえ、
表面が平滑であるよりもむしろ凹凸を有している方が望
ましい用途、例えば塗料用艶消し剤や光拡散剤等として
好適に用いることができるアミノ樹脂粒子を提供するこ
とができる。
【0013】本発明のアミノ樹脂粒子の製造方法は、上
記の課題を解決するために、アミノ系化合物aとホルム
アルデヒドとを反応させてなる初期縮合物であるアミノ
樹脂前駆体aを原料とするアミノ樹脂aから形成される
母粒子の表面に、アミノ樹脂bから形成される突起状物
を複数有するアミノ樹脂粒子の製造方法であって、母粒
子となるべき上記アミノ樹脂aの原料であるメチロール
基を有するアミノ樹脂前駆体aを含む反応液から形成さ
れる乳濁液に、酸性触媒と、上記アミノ系化合物aに対
して30〜200重量%の範囲内で、突起状物となるべ
きアミノ樹脂bの原料である化合物bとを添加して反応
させ、母粒子となるべきアミノ樹脂aおよび母粒子表面
上の突起状物となるべきアミノ樹脂bを形成することを
特徴としている。
【0014】また、本発明のアミノ樹脂粒子の製造方法
は、上記の課題を解決するために、上記酸性触媒が、ア
ルキル基を有するスルホン酸およびそれ以外の酸を含
み、該スルホン酸に対するそれ以外の酸の割合が0.1
〜10重量%の範囲内である酸性触媒であることを特徴
としている。
【0015】本発明のアミノ樹脂粒子の製造方法は、上
記の課題を解決するために、化合物bが、アミノ系化合
物bおよびホルムアルデヒド、および/または、アミノ
系化合物bとホルムアルデヒドとの初期縮合物であるメ
チロール基を有するアミノ樹脂前駆体bであることを特
徴としている。
【0016】上記の構成によれば、母粒子となるべきア
ミノ樹脂前駆体aを、化合物b、例えば、アミノ系化合
物bおよびホルムアルデヒド、および/または、アミノ
樹脂前駆体bと共に反応させるので、表面をコーティン
グする場合と比較して製造工程を増加させること無く、
母粒子の表面に突起状物を形成することができる。つま
り、母粒子の表面に突起状物を簡単にかつ安価に形成す
ることができる。また、反応によって突起状物を形成す
るので、該突起状物が母粒子から脱落し難い。これによ
り、母粒子の表面に突起状物を複数有するアミノ樹脂粒
子、つまり、表面に凹凸を有するアミノ樹脂粒子を、簡
単にかつ安価に製造することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について説
明すれば、以下の通りである。本発明にかかるアミノ樹
脂粒子は、アミノ樹脂aから形成される(アミノ樹脂a
からなる)母粒子の表面に、アミノ樹脂bから形成され
る(アミノ樹脂bからなる)突起状物を複数有し、該母
粒子の平均粒子径をD、突起状物の母粒子表面からの高
さをdとしたとき、「0.001≦(d/D)≦0.
1」を満足する構成である。また、本発明にかかるアミ
ノ樹脂粒子の製造方法は、母粒子となるべきアミノ樹脂
aの原料であるメチロール基を有するアミノ樹脂前駆体
aを含む反応液から形成される乳濁液に、酸性触媒と、
或る範囲内の量の、アミノ樹脂bの原料である化合物b
とを添加して反応させる方法、さらには、上記酸性触媒
として或る特定の組成を有する酸性触媒を用いる方法で
ある。より具体的には、本発明にかかるアミノ樹脂粒子
の製造方法は、上記乳濁液に酸性触媒と化合物bとを添
加して反応させることにより、アミノ樹脂前駆体aの表
面にアミノ樹脂bを析出・硬化させ、これによって複数
の突起状物をアミノ樹脂aの表面に形成する方法であ
る。
【0018】上記の母粒子は、アミノ系化合物aとホル
ムアルデヒドとを反応させてメチロール基を有するアミ
ノ樹脂前駆体aを得た後、該アミノ樹脂前駆体aを反応
(硬化)してアミノ樹脂aを形成することによって得る
ことができる。
【0019】アミノ系化合物aとしては、具体的には、
例えば、ベンゾグアナミン(2,4−ジアミノ−6−フ
ェニル-sym.-トリアジン)、シクロヘキサンカルボグア
ナミン、シクロヘキセンカルボグアナミン、メラミン等
が挙げられるが、特に限定されるものではない。これら
アミノ系化合物aは、単独で用いてもよく、また、二種
類以上を併用してもよいが、上記例示の化合物群より選
ばれる少なくとも一種の化合物を、40重量%以上、1
00重量%以下の範囲内で含んでいることが特に好まし
く、ベンゾグアナミンを上記範囲内で含んでいることが
最も好ましい。
【0020】アミノ系化合物aとホルムアルデヒドとを
反応させる際には、水を溶媒として用いる。それゆえ、
ホルムアルデヒドの添加形態としては、具体的には、例
えば、水溶液(ホルマリン)の状態で添加する(仕込
む)方法、トリオキサンやパラホルムアルデヒドを水に
添加して反応液中でホルムアルデヒドを発生させる方法
等が挙げられる。このうち、水溶液の状態でホルムアル
デヒドを添加する方法がより好ましい。
【0021】アミノ系化合物a1モルに対するホルムア
ルデヒドの割合は、2〜3モルの範囲内であることが好
ましく、2〜2.5モルの範囲内であることがより好ま
しい。ホルムアルデヒドの割合が上記範囲を外れると、
アミノ系化合物aまたはホルムアルデヒドの未反応物が
多くなるので好ましくない。尚、水に対するアミノ系化
合物aおよびホルムアルデヒドの添加量、即ち、仕込み
時点におけるアミノ系化合物aおよびホルムアルデヒド
の濃度は、反応に支障の無い限りにおいて、より高濃度
であることが望ましい。
【0022】反応液のpHは、例えば炭酸ナトリウムや
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水等を
用いて中性または弱塩基性に調節することが望ましい。
炭酸ナトリウムの使用量等は、特に限定されるものでは
ない。アミノ系化合物aとホルムアルデヒドとを水中で
反応させることにより、いわゆる初期縮合物であるアミ
ノ樹脂前駆体aを得ることができる。反応温度は、特に
限定されるものではないが、95〜98℃の温度範囲内
であることが望ましい。そして、上記反応は、反応液の
粘度が例えば2×10-2〜5.5×10-2Pa・s(2
0〜55cP)の範囲内となった時点で、該反応液を冷
却する等の操作を行うことにより、終了すればよい。こ
れにより、アミノ樹脂前駆体aを含む反応液が得られ
る。従って、反応時間は、特に限定されるものではな
い。反応液の粘度を上記範囲内とすることにより、粒子
径がほぼ揃った(粒度分布が狭い)アミノ樹脂粒子を得
ることができる。また、反応液の粘度が小さい程、生成
する粒子の粒子径が小さくなる傾向がある。
【0023】尚、反応終了時点での反応液の粘度は、ア
ミノ系化合物aおよびホルムアルデヒドを仕込んだ(反
応開始時の)水溶液の粘度と比較して著しく高く、従っ
て、仕込んだ原料の濃度等には殆ど影響されない。メチ
ロール基を有するアミノ樹脂前駆体aは、アミノ系化合
物aとホルムアルデヒドとの初期縮合物であり、アセト
ンやジオキサン、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、酢酸
エチル、酢酸ブチル、メチルセロソルブ、エチルセロソ
ルブ、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン等の有
機溶媒に対して可溶であるが、水に対して実質的に不溶
である。
【0024】得られた反応液を乳濁させることにより、
乳濁液を得ることができる。保護コロイドを構成する乳
化剤としては、具体的には、例えば、ポリビニルアルコ
ール、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリ
ウム、ポリアクリル酸、水溶性ポリアクリル酸塩、ポリ
ビニルピロリドン等が挙げられるが、特に限定されるも
のではない。これら乳化剤は、全量が水に溶解させた水
溶液の状態で使用されるか、若しくは、その一部が水溶
液の状態で使用され、残りがそのままの状態(例えば粉
体状や顆粒状、液状等)で使用される。上記例示の乳化
剤のうち、乳濁液の安定性、酸性触媒との相互作用等を
考慮すると、ポリビニルアルコールがより好ましい。ポ
リビニルアルコールは、完全ケン化物であってもよく、
部分ケン化物であってもよい。また、ポリビニルアルコ
ールの重合度は、特に限定されるものではない。アミノ
樹脂前駆体aに対する乳化剤の使用量が多い程、生成す
る粒子の粒子径が小さくなる傾向がある。アミノ樹脂前
駆体aに対する乳化剤の使用量は、1〜30重量%の範
囲内がより好ましく、1〜5重量%の範囲内がさらに好
ましい。乳化剤の使用量が上記範囲を外れると、乳濁液
の安定性が乏しくなるおそれがある。
【0025】アミノ樹脂前駆体aを含む反応液から形成
される乳濁液は、乳化剤の水溶液に、アミノ樹脂前駆体
aの濃度(つまり、固形分濃度)が30〜60重量%の
範囲内となるように反応液を添加した後、例えば70〜
100℃の温度範囲内で乳濁させることによって調製す
ることができる。乳化剤の水溶液の濃度は、特に限定さ
れるものではなく、アミノ樹脂前駆体aの濃度を上記範
囲内に調節することができる濃度であればよい。攪拌方
法としては、より強力に攪拌することができる装置を用
いる方法、具体的には、例えば、いわゆる高速攪拌機や
ホモミキサーを用いる方法が好ましい。アミノ樹脂前駆
体aの濃度が30重量%未満であると、アミノ樹脂粒子
の生産性が低下する。一方、アミノ樹脂前駆体aの濃度
が60重量%を超えると、得られるアミノ樹脂粒子が肥
大化したり、粒子同士が凝集したりしてしまう。つま
り、アミノ樹脂粒子の粒子径を制御することができなく
なるので、粒子径が不揃いな(粒度分布が広い)アミノ
樹脂粒子しか得ることができなくなってしまう。
【0026】ここで、アミノ樹脂前駆体a並びにその乳
濁物についてさらに説明する。アミノ樹脂前駆体aは、
アミノ系化合物aとホルムアルデヒドとの初期縮合物で
あり、メチロール基を有している。より具体的には、例
えばアミノ系化合物aがベンゾグアナミンである場合に
は、アミノ樹脂前駆体aは、ベンゾグアナミンとホルム
アルデヒドとの反応物(単量体)、その2量体、3量体
等からなる混合物である。そして、これら単量体、2量
体、3量体等が乳化剤によって粒子化されると共に分散
状態で安定化されることによって、アミノ樹脂前駆体a
の乳濁物、即ち、アミノ樹脂前駆体aの乳濁液が形成さ
れている。例えば後述する実施例1にかかるアミノ樹脂
前駆体aの乳濁液がこの状態である。従って、本発明に
かかるアミノ樹脂粒子の製造方法は、アミノ樹脂前駆体
aの上記乳濁物を含む乳濁液を用いる方法である。そし
て、アミノ樹脂前駆体aが乳濁物となっているので、つ
まり、粒子形状となっているので、該アミノ樹脂前駆体
aと、化合物b、つまり、アミノ系化合物bおよびホル
ムアルデヒド、および/または、メチロール基を有する
アミノ樹脂前駆体bとを反応させると、アミノ樹脂前駆
体aがアミノ樹脂aになることによって母粒子が形成さ
れると共に、アミノ系化合物bおよびホルムアルデヒ
ド、および/または、アミノ樹脂前駆体bがアミノ樹脂
bになることによって突起状物が形成される。即ち、本
発明にかかるアミノ樹脂粒子が効率的に形成される。
【0027】尚、本発明において「アミノ系化合物b
(またはアミノ系化合物a)とホルムアルデヒドとを反
応させる」とは、具体的には、アミノ系化合物b(また
はアミノ系化合物a)が有する活性アミノ基とホルムア
ルデヒドとを反応させて、メチロール架橋構造を有する
アミノ樹脂前駆体b(またはアミノ樹脂前駆体a)を形
成することである。
【0028】上記の突起状物は、化合物b、つまり、ア
ミノ系化合物bおよびホルムアルデヒド、および/また
は、アミノ系化合物bとホルムアルデヒドとの初期縮合
物であるメチロール基を有するアミノ樹脂前駆体bを、
アミノ樹脂前駆体aと共に反応させ、アミノ樹脂bを形
成することによって得ることができる。化合物bである
アミノ系化合物bおよび/またはアミノ樹脂前駆体bの
使用量は、前記アミノ系化合物aに対して30〜200
重量%の範囲内であればよく、特に限定されるものでは
ない。ここで、アミノ系化合物bの使用量は、該アミノ
系化合物bとホルムアルデヒドとを反応させてなるアミ
ノ樹脂前駆体に換算した値である(以下同じ)。但し、
後述する或る特定の組成を有する酸性触媒を用いて反応
させる方法を採用する場合には、アミノ系化合物bおよ
び/またはアミノ樹脂前駆体bの使用量は、上記範囲内
にのみ限定されるものではない。また、アミノ系化合物
bとアミノ樹脂前駆体bとを併用する場合における両者
の割合は、特に限定されるものではない。
【0029】アミノ系化合物bとしては、具体的には、
例えば、アミノ系化合物aとして例示した前記化合物等
が挙げられるが、特に限定されるものではない。アミノ
系化合物bは、一種類のみを用いてもよく、また、二種
類以上を併用してもよい。そして、アミノ系化合物b
は、アミノ系化合物aと同一組成(化合物)であっても
よいが、異なる組成(化合物)である方がより好まし
く、前記例示の化合物群のうち、メラミンが特に好まし
い。アミノ系化合物b1モルに対するホルムアルデヒド
の割合(反応液中の遊離のホルムアルデヒドの割合)
は、1.5モル以上であることが好ましく、2〜3モル
の範囲内であることがより好ましい。ホルムアルデヒド
の割合が上記範囲を外れると、アミノ系化合物bまたは
ホルムアルデヒドの未反応物が多くなるので好ましくな
い。尚、アミノ系化合物bおよびホルムアルデヒドの添
加方法は、特に限定されるものではない。
【0030】より具体的に説明すると、母粒子の表面に
突起状物を形成するには、アミノ系化合物bに対して或
る特定量のホルムアルデヒドの存在、つまり、アミノ系
化合物bが有する活性アミノ基と反応してメチロール架
橋構造を形成するのに足るホルムアルデヒドの存在が不
可欠である。アミノ系化合物b1モルに対するホルムア
ルデヒドの割合を1.5モル以上に設定するには、アミ
ノ樹脂前駆体aを含む反応液を得る際に、予め、ホルム
アルデヒドを余剰に(反応液中に遊離のホルムアルデヒ
ドが上記の割合で残るように)添加しておいてもよく、
アミノ樹脂前駆体aを含む反応液を得た後に、ホルムア
ルデヒドを添加してもよい。要するに、アミノ系化合物
bと反応させる時点で、反応液中に特定量のホルムアル
デヒドが存在していればよい。従って、アミノ系化合物
b1モルに対するホルムアルデヒドの割合が1.5モル
以上となるように設定するには、アミノ樹脂前駆体aを
形成する際に仕込んだホルムアルデヒドの量、該反応に
おける未反応の(反応液に残存する)ホルムアルデヒド
の量、および、用いるアミノ系化合物bの量等を考慮す
ることがより望ましい。
【0031】アミノ樹脂前駆体bは、具体的には、例え
ば、アミノ系化合物bとホルムアルデヒドとを、アミノ
樹脂前駆体aを得る上記反応の反応条件と同様の反応条
件で反応させることによって得ることができる。従っ
て、アミノ樹脂前駆体bは、アミノ系化合物bとホルム
アルデヒドとの初期縮合物であり、メチロール基を有し
ている。該アミノ樹脂前駆体bは、アミノ樹脂前駆体a
と同一組成(化合物)であってもよいが、異なる組成
(化合物)である方がより好ましく、アミノ系化合物b
としてメラミンを用いたものが特に好ましい。
【0032】アミノ樹脂前駆体bは、アミノ樹脂前駆体
a表面に存在する反応性基と反応することによって、ア
ミノ樹脂aと強固に結合すると共に、アミノ樹脂bを形
成する。アミノ系化合物bは、該アミノ系化合物bと共
に添加されたホルムアルデヒドと反応することによって
アミノ樹脂bを形成すると共に、アミノ樹脂aと強固に
結合する。
【0033】アミノ系化合物aに対するアミノ系化合物
bおよび/またはアミノ樹脂前駆体bの使用量は、30
〜200重量%の範囲内であることが好ましく、35〜
200重量%の範囲内であることがより好ましく、40
〜200重量%の範囲内であることがさらに好ましく、
50〜150重量%の範囲内であることが特に好まし
い。アミノ系化合物bおよび/またはアミノ樹脂前駆体
bの使用量を上記範囲内とすることにより、母粒子の表
面に突起状物を形成することができる。そして、該使用
量が多い程、突起状物は大きくなる。つまり、母粒子表
面からの高さは高くなる。尚、アミノ系化合物bやアミ
ノ樹脂前駆体bの一部は、反応時に、母粒子をコーティ
ング(被覆)するのに消費される。従って、アミノ系化
合物bおよび/またはアミノ樹脂前駆体bの使用量が3
0重量%未満であると、後述する或る特定の組成を有す
る酸性触媒を用いても、突起状物が形成されない場合が
ある。
【0034】上記の酸性触媒(硬化触媒)は、アルキル
基を有するスルホン酸と、それ以外の酸(以下、その他
の酸と記す)とを含み、該スルホン酸に対するその他の
酸の割合が0.1〜10重量%の範囲内であればよく、
特に限定されるものではない。但し、アミノ樹脂前駆体
aに対して、前記した或る範囲内の量のアミノ系化合物
bおよび/またはアミノ樹脂前駆体bを添加して反応さ
せる方法を採用する場合には、酸性触媒の組成は、上記
組成にのみ限定されるものではない。
【0035】アルキル基を有するスルホン酸とは、炭素
数5〜20のアルキル基を有するスルホン酸であり、よ
り具体的には、炭素数5〜20のアルキル基を有するア
ルキルベンゼンスルホン酸である。該アルキルベンゼン
スルホン酸としては、ドデシルベンゼンスルホン酸が特
に好ましい。
【0036】その他の酸としては、具体的には、例え
ば、塩酸、硫酸、リン酸等の鉱酸;これら鉱酸のアンモ
ニウム塩;スルファミン酸;ベンゼンスルホン酸、パラ
トルエンスルホン酸、パラトルエンスルホンアミド等の
スルホン酸類;フタル酸、安息香酸、酢酸、プロピオン
酸、サリチル酸等の有機酸;等が挙げられるが、特に限
定されるものではない。その他の酸は、一種類のみを用
いてもよく、また、二種類以上を併用してもよい。上記
例示の酸のうち、鉱酸およびスルホン酸類がより好まし
く、塩酸、硫酸およびパラトルエンスルホン酸がさらに
好ましい。
【0037】アルキル基を有するスルホン酸の使用量
は、特に限定されるものではないが、アミノ系化合物
a、アミノ系化合物bおよびアミノ樹脂前駆体bの合計
量に対して、1〜20重量%の範囲内がより好ましく、
5〜10重量%の範囲内がさらに好ましい。該スルホン
酸の使用量を上記範囲内とすることにより、突起状物が
より一層形成され易くなる。アルキル基を有するスルホ
ン酸の使用量が20重量%を超えると、乳濁状態が破壊
され、粒子同士が凝集してしまうおそれがある。一方、
アルキル基を有するスルホン酸の使用量が1重量%未満
であると、反応に長時間を要したり、反応が不充分とな
ったりしてしまう。また、アルキル基を有するスルホン
酸に対するその他の酸の割合は、0.1〜10重量%の
範囲内であることが好ましく、下限値は0.5重量%で
あることがより好ましく、上限値は5重量%であること
がより好ましい。即ち、その他の酸の使用量は、アミノ
系化合物a、アミノ系化合物bおよびアミノ樹脂前駆体
bの合計量に対して、0.001〜2重量%の範囲内が
より好ましく、0.005〜1重量%の範囲内がさらに
好ましく、0.01〜0.1重量%の範囲内が特に好ま
しい。その他の酸の割合を上記範囲内とすることによ
り、母粒子の表面に突起状物を形成することができる。
従って、酸性触媒の使用量は、アミノ系化合物a、アミ
ノ系化合物bおよびアミノ樹脂前駆体bの使用量を考慮
に入れて設定することが望ましい。
【0038】酸性触媒の添加時期(タイミング)は、特
に限定されるものではない。具体的には、例えば、アミ
ノ樹脂前駆体aを含む反応液に酸性触媒を添加した後、
該反応液を乳濁液としてもよく、アミノ樹脂前駆体aを
含む反応液から形成される乳濁液に酸性触媒を添加して
もよい。但し、乳濁状態のアミノ樹脂前駆体aに酸性触
媒を添加すると、アミノ樹脂前駆体a同士の凝集、つま
り、母粒子同士の凝集が生じ易くなるので、アミノ樹脂
前駆体aを含む反応液に酸性触媒を添加することがより
望ましい。
【0039】本発明においては、アミノ樹脂前駆体aを
乳濁状態で反応(硬化)させることにより、アミノ樹脂
粒子を得る。即ち、アミノ樹脂前駆体aを含む乳濁液
に、酸性触媒と、前記範囲内の量のアミノ系化合物b
およびホルムアルデヒド、および/または、アミノ樹脂
前駆体bとを添加して反応(硬化)させることにより、
さらには、前記範囲内の量のアミノ系化合物bおよび
ホルムアルデヒド、および/または、アミノ樹脂前駆体
bと、前記特定の組成を有する酸性触媒とを添加して反
応(硬化)させることにより、アミノ樹脂粒子を得る。
【0040】アミノ樹脂前駆体aを含む乳濁液に、酸性
触媒と、アミノ系化合物bおよびホルムアルデヒド、お
よび/または、アミノ樹脂前駆体bとを添加する方法や
順序等は、特に限定されるものではないが、より均一な
突起状物を形成するには、上記の方法では、アルキル
基を有するスルホン酸とその他の酸とを一緒に、一度に
全量を仕込むことがより好ましい。
【0041】反応温度は、15(常温)〜100℃の範
囲内が好適である。反応の終点は、サンプリングまたは
目視によって判断すればよく、従って、反応時間は、特
に限定されるものではない。攪拌方法としては、より強
力に攪拌することができる装置を用いる方法、具体的に
は、例えば、いわゆる高速攪拌機やホモミキサーを用い
る方法が好ましい。
【0042】また、本発明においては、アミノ樹脂粒子
は、必要に応じて着色されていてもよい。アミノ樹脂
は、染料との親和性に優れている。該染料としては、具
体的には、例えば、水溶性モノアゾ染料、水溶性ポリア
ゾ染料、金属含有アゾ染料、分散性アゾ染料、アンスラ
キノン酸性染料、アントラキノン建染染料、インジゴ染
料、硫化染料、フタロシアニン染料、ジフェニルメタン
染料、トリフェニルメタン染料、ニトロ染料、ニトロソ
染料、チアゾール染料、キサンテン染料、アクリジン染
料、アジン染料、オキサジン染料、チアジン染料、ベン
ゾキノン染料、ナフトキノン染料、シアニン染料等の水
溶性または油溶性染料が挙げられる。尚、アミノ樹脂
は、顔料を用いて着色することもできる。染料の添加時
期は、特に限定されるものではない。染料は、例えば、
水に分散させた分散液の状態、若しくは、水に溶解させ
た水溶液の状態で添加することが好ましい。
【0043】アミノ樹脂前駆体aをアミノ系化合物bお
よびホルムアルデヒド、および/または、アミノ樹脂前
駆体bと共に縮合・硬化させることにより、熱硬化性樹
脂であり、表面に凹凸を有するアミノ樹脂が得られる。
即ち、本発明にかかる、母粒子の表面に突起状物を複数
有するアミノ樹脂粒子が得られる。
【0044】ここで、母粒子であるアミノ樹脂aの表面
に、アミノ樹脂bである突起状物が形成される機構につ
いて、アミノ樹脂前駆体aを含む乳濁液にアミノ樹脂前
駆体bを添加した後、酸性触媒を添加する場合を例に挙
げて以下に説明する。先ず、乳濁液にアミノ樹脂前駆体
bを添加すると、アミノ樹脂前駆体bは乳濁液に溶解し
た状態となる。次に、酸性触媒を添加すると、アミノ樹
脂前駆体a並びにアミノ樹脂前駆体bは高分子量化して
アミノ樹脂a並びにアミノ樹脂bになると共に、不溶化
したアミノ樹脂bがアミノ樹脂aの表面に付着し、ごく
小さな突起状物を形成する(突起状物形成初期段階)。
次いで、アミノ樹脂aの表面に付着したアミノ樹脂bを
核として、不溶化したアミノ樹脂bがアミノ樹脂aに析
出するようにして順次付着していき、突起状物が次第に
成長する(突起状物形成中期段階)。この際、乳濁液
は、いわゆる高速攪拌機やホモミキサーによって強力に
攪拌されているので、アミノ樹脂aの粒子同士がアミノ
樹脂bを介して互いに付着する(凝集する)ことが防止
される。その後、乳濁液中のアミノ樹脂bの量が減少す
るのに伴って、突起状物の成長も停止する(突起状物形
成終期段階)。これにより、母粒子の表面に突起状物を
複数有するアミノ樹脂粒子が効率的に形成される。アミ
ノ樹脂a並びにアミノ樹脂bは、アミノ系化合物とホル
ムアルデヒドとを反応させるという、互いに同じ形成方
法を採用している。従って、母粒子と突起状物とは化学
的に結合しており、それゆえ、突起状物は母粒子に強固
に固定されている。
【0045】そして、本発明にかかるアミノ樹脂粒子に
おいては、母粒子の平均粒子径をD、突起状物の母粒子
表面からの高さをdとしたとき、「0.001≦(d/
D)≦0.1」を満足し、より好ましくは「0.01≦
(d/D)≦0.06」を満足する。母粒子の平均粒子
径および突起状物の高さは、ミクロトームTEM薄切片
観察法を採用することによって測定(実測)することが
できる。
【0046】母粒子の平均粒子径および突起状物の高さ
の具体的な測定方法を、以下に説明する。即ち、先ず、
アミノ樹脂粒子をエポキシ樹脂に分散させた後、該エポ
キシ樹脂を硬化させて硬化物とし、アミノ樹脂粒子を固
定する。次に、ミクロトームを用いて硬化物を薄くスラ
イスして薄片とした後、TEM(透過型電子顕微鏡)を
用いて該薄片の写真を撮影する。そして、写真に撮影さ
れたアミノ樹脂粒子の大きさをノギスを用いて実測し、
この実測値およびTEMの倍率から、母粒子の平均粒子
径および突起状物の高さを算出すると共に、(d/D)
を求める。
【0047】母粒子の平均粒子径は、特に限定されるも
のではないが、1〜30μmの範囲内がより好ましく、
5〜20μmの範囲内がさらに好ましい。本発明にかか
る製造方法においては、その標準偏差を1.3μm以下
(実質的な下限値は0.2μm)、より好ましくは1.
2μm以下、最も好ましくは1.0μm以下に制御する
ことができる。尚、アミノ樹脂の架橋度や平均分子量、
分子量分布等は、特に限定されるものではない。
【0048】アミノ樹脂粒子を反応液から取り出す方法
としては、濾別する方法や、遠心分離機等の分離機を用
いる方法が簡便であるが、特に限定されるものではな
い。尚、反応液から取り出した後のアミノ樹脂粒子は、
必要に応じて洗浄してもよい。
【0049】取り出したアミノ樹脂粒子は、例えば、1
00〜200℃程度の温度で乾燥させればよいが、乾燥
温度や乾燥方式は、特に限定されるものではない。該乾
燥は、例えば、該アミノ樹脂粒子の含水率が3重量%以
下となった段階で終了すればよい。或いは、取り出した
アミノ樹脂粒子は、例えば、乾燥と同時に、該アミノ樹
脂粒子の耐溶剤性や耐水性、耐熱性をより一層向上させ
ることを目的として、加熱処理を施してもよい。処理温
度や処理方式は、特に限定されるものではない。そし
て、上記乾燥または加熱処理後、必要に応じて、粉砕
(解砕)・分級等の処理を行ってもよい。尚、本発明に
かかる製造方法によって得られるアミノ樹脂粒子は、粒
子同士が凝集することが殆ど無いので、粉砕処理を行う
場合においても、僅かな力(荷重)を加えるだけで充分
に粉砕することができる。
【0050】本発明にかかる製造方法によれば、母粒子
となるべきアミノ樹脂前駆体aを、アミノ系化合物bお
よびホルムアルデヒド、および/または、アミノ樹脂前
駆体bと共に反応(硬化)させるので、表面をこれら化
合物で以てコーティングする場合と比較して、製造工程
を増加させること無く、母粒子の表面に突起状物を形成
することができる。つまり、母粒子の表面に突起状物を
簡単にかつ安価に形成することができる。また、反応に
よって突起状物を形成するので、該突起状物が母粒子か
ら脱落し難い。これにより、母粒子の表面に突起状物を
複数有するアミノ樹脂粒子を、簡単にかつ安価に製造す
ることができる。
【0051】そして、本発明にかかる製造方法によって
得られるアミノ樹脂粒子は、母粒子の表面に突起状物を
複数有している。つまり、該アミノ樹脂粒子の表面は凹
凸を有している。また、アミノ樹脂粒子は、耐溶剤性、
耐水性および耐熱性に優れており、硬度が高い。それゆ
え、表面が平滑であるよりもむしろ凹凸を有している方
が望ましい用途、例えば、塗料用艶消し剤、光拡散剤、
レオロジーコントロール剤、カラム充填剤、IC用充填
剤、フィルム用コーティング剤、ワックス用添加剤、或
いは抗体、導電性粒子、化粧品、トナー用添加剤等とし
て好適に用いることができる。
【0052】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるもの
ではない。
【0053】〔実施例1〕還流冷却器、攪拌機、温度
計、振動式粘度計(MIVI ITSジャパン社製;機種名MIVI
6001)等を備えた容量10Lの反応釜に、アミノ系化
合物aとしてのベンゾグアナミン3250.0g(1
7.4モル)と、濃度37重量%のホルマリン281
8.3g(ホルムアルデヒド34.8モル)と、炭酸ナ
トリウム10重量%水溶液5.9g(炭酸ナトリウム
0.055モル)とを仕込み、攪拌しながら昇温させ
て、95〜97℃で反応させた。
【0054】そして、反応液の粘度が4×10-2Pa・
s(40cP)となった時点で該反応液を冷却すること
によって、反応を終了した。これにより、ベンゾグアナ
ミンとホルムアルデヒドとの初期縮合物であるアミノ樹
脂前駆体aを含む反応液を得た。
【0055】次に、還流冷却器、ホモミキサー(攪拌
機、特殊機化工業株式会社製)、温度計等を備えた容量
30Lの反応釜に、乳化剤としてのポリビニルアルコー
ル(株式会社クラレ製;商品名 PVA205)97.5gを
水7390gに溶解してなる水溶液を仕込み、攪拌しな
がら75℃に昇温させた。そして、該反応釜に上記の反
応液を添加した後、77℃に維持しながら、内容物を回
転速度7000rpmで5時間、激しく攪拌することに
より、アミノ樹脂前駆体aを乳濁させて該アミノ樹脂前
駆体aの濃度が38.5重量%の乳濁液を得た。得られ
た乳濁液は、室温に冷却した。アミノ樹脂前駆体aの乳
濁物をマルチサイザーで測定したところ、平均粒子径
(d50)は9.5μmであった。
【0056】次いで、酸性触媒としてのドデシルベンゼ
ンスルホン酸(以下、DBSと記す)162.5gを純
水3250.0gに溶解してなる水溶液を上記乳濁液に
添加し、攪拌しながら60℃になるまで昇温させた。そ
して、60℃に達した後、アミノ系化合物bとしてのメ
ラミン600g(4.8モル、ベンゾグアナミンに対し
て18.5重量%)と、濃度37重量%のホルマリン1
158.3g(ホルムアルデヒド14.4モル)とを仕
込み、同温度で攪拌しながら1時間反応(硬化)させ
た。続いて、90℃になるまで10℃/hrで昇温さ
せ、90℃に達した後、この温度で1時間保持してアミ
ノ樹脂前駆体aをメラミンと共に縮合・硬化させた。従
って、反応(硬化)時間は合計5時間であり、反応時の
固形分濃度は22.4重量%である。
【0057】反応を終了した後、濾別することによって
反応液から本発明にかかるアミノ樹脂粒子を取り出し
た。取り出したアミノ樹脂粒子を130℃で3時間、加
熱処理した後、乳鉢に入れ乳棒で軽く力を加えることに
よって解砕した。これにより、白色粉末状のアミノ樹脂
粒子を得た。該アミノ樹脂粒子をマルチサイザーで測定
したところ、平均粒子径(d50)は9.8μmであ
り、標準偏差は1.05μmであった。そして、アミノ
樹脂粒子をミクロトームTEM薄切片観察法で以て測定
したところ、母粒子の平均粒子径(d50)(D)は
9.1μmであり、突起状物の高さ(d)は0.01〜
0.07μmであった。従って、(d/D)は0.00
11〜0.008であった。結果をまとめて表1に示
す。また、アミノ樹脂粒子のSEM(走査型電子顕微
鏡)写真を図1に示す。
【0058】〔実施例2〕実施例1と同様の操作を行う
ことにより、アミノ樹脂前駆体aの濃度が38.5重量
%の乳濁液を得た。アミノ樹脂前駆体aの乳濁物の平均
粒子径は10.1μmであった。一方、還流冷却器、攪
拌機、温度計、振動式粘度計(同上)等を備えた反応釜
に、アミノ系化合物bとしてのメラミン1000.0g
(7.9モル)と、濃度37重量%のホルマリン193
0.5g(ホルムアルデヒド23.8モル)と、炭酸ナ
トリウム10重量%水溶液3.0g(炭酸ナトリウム
0.28モル)とを仕込み、攪拌しながら昇温させて、
60℃で20分間反応させた。そして、反応液が透明と
なった時点で純水9000gを加え、該反応液を冷却す
ることによって、反応を終了した。これにより、メラミ
ンとホルムアルデヒドとの初期縮合物であるアミノ樹脂
前駆体bを含む反応液を得た。
【0059】次いで、酸性触媒としてのDBS(アルキ
ル基を有するスルホン酸)162.5gと硫酸(その他
の酸)0.85gとを純水3250.0gに溶解してな
る水溶液(DBSに対する硫酸の割合は0.52重量
%)を上記乳濁液に添加し、攪拌しながら60℃になる
まで昇温させた。そして、60℃に達した後、アミノ樹
脂前駆体bを含む反応液11930g(ベンゾグアナミ
ンに対して固形分で52.7重量%)を仕込み、同温度
で攪拌しながら1時間反応(硬化)させた。続いて、9
0℃になるまで10℃/hrで昇温させ、90℃に達し
た後、この温度で1時間保持してアミノ樹脂前駆体a・
bを縮合・硬化させた。従って、反応(硬化)時間は合
計5時間であり、反応時の固形分濃度は21.0重量%
である。
【0060】反応を終了した後、実施例1と同様の操作
を行うことにより、白色粉末状のアミノ樹脂粒子を得
た。該アミノ樹脂粒子の平均粒子径は12.2μmであ
り、標準偏差は1.0μmであった。そして、母粒子の
平均粒子径は8.5μmであり、突起状物の高さは0.
05〜0.8μmであった。従って、(d/D)は0.
006〜0.094であった。結果をまとめて表1に示
す。また、アミノ樹脂粒子のSEM写真を図2に示す。
【0061】〔実施例3〕実施例1と同様の操作を行う
ことにより、アミノ樹脂前駆体aの濃度が38.5重量
%の乳濁液を得た。アミノ樹脂前駆体aの乳濁物の平均
粒子径は11.5μmであった。一方、還流冷却器、攪
拌機、温度計、振動式粘度計(同上)等を備えた反応釜
に、アミノ系化合物bとしてのベンゾグアナミン10
0.0g(0.53モル)およびメラミン1100.0
g(8.73モル)と、濃度37重量%のホルマリン2
123.6g(ホルムアルデヒド26.2モル)と、炭
酸ナトリウム10重量%水溶液3.0g(炭酸ナトリウ
ム0.28モル)とを仕込み、攪拌しながら昇温させ
て、65℃で反応させた。そして、反応液が透明となっ
た時点で純水9900gを加え、該反応液を冷却するこ
とによって、反応を終了した。これにより、ベンゾグア
ナミンおよびメラミンとホルムアルデヒドとの初期縮合
物であるアミノ樹脂前駆体bを含む反応液を得た。
【0062】次いで、酸性触媒としてのDBS162.
5gとパラトルエンスルホンアミド(その他の酸、以
下、PTSと記す)1gとを純水3250.0gに溶解
してなる水溶液(DBSに対するPTSの割合は0.6
2重量%)を上記乳濁液に添加し、攪拌しながら60℃
になるまで昇温させた。そして、60℃に達した後、ア
ミノ樹脂前駆体bを含む反応液13123.6g(ベン
ゾグアナミンに対して固形分で61.1重量%)を仕込
み、同温度で攪拌しながら1時間反応(硬化)させた。
続いて、90℃になるまで10℃/hrで昇温させ、9
0℃に達した後、この温度で1時間保持してアミノ樹脂
前駆体a・bを縮合・硬化させた。従って、反応(硬
化)時間は合計5時間であり、反応時の固形分濃度は2
1.1重量%である。
【0063】反応を終了した後、実施例1と同様の操作
を行うことにより、白色粉末状のアミノ樹脂粒子を得
た。該アミノ樹脂粒子の平均粒子径は13.9μmであ
り、標準偏差は0.8μmであった。そして、母粒子の
平均粒子径は9.6μmであり、突起状物の高さは0.
2〜1.0μmであった。従って、(d/D)は0.0
1〜0.1であった。結果をまとめて表1に示す。ま
た、アミノ樹脂粒子のSEM写真を図3に示す。
【0064】
【表1】
【0065】実施例1・2ではアミノ系化合物bとして
メラミンを用いているのに対し、実施例3ではアミノ系
化合物bとしてベンゾグアナミンおよびメラミンを用い
ている。ベンゾグアナミンはメラミンと比較して反応時
に不溶化(析出)し易いので析出速度が速い。従って、
突起状物の高さは、実施例1・2よりも実施例3の方が
高くなっている。
【0066】
【発明の効果】本発明のアミノ樹脂粒子は、以上のよう
に、アミノ樹脂aから形成される母粒子の表面に、アミ
ノ樹脂bから形成される突起状物を複数有し、該母粒子
の平均粒子径をD、突起状物の母粒子表面からの高さを
dとしたとき、「0.001≦(d/D)≦0.1」を
満足する構成である。
【0067】また、本発明のアミノ樹脂粒子は、以上の
ように、上記アミノ樹脂aが、ベンゾグアナミン、シク
ロヘキサンカルボグアナミン、シクロヘキセンカルボグ
アナミン、およびメラミンからなる群より選ばれる少な
くとも一種の化合物を40重量%以上含んでいるアミノ
系化合物aと、ホルムアルデヒドとの反応物である構成
である。
【0068】本発明のアミノ樹脂粒子は、以上のよう
に、上記アミノ樹脂bが、アミノ樹脂aの原料であるア
ミノ系化合物aとホルムアルデヒドとの反応物、および
/または、該アミノ系化合物a以外のアミノ系化合物b
とホルムアルデヒドとの反応物から形成されている構成
である。
【0069】上記の構成によれば、アミノ樹脂粒子の表
面は凹凸を有しているので、表面が平滑であるよりもむ
しろ凹凸を有している方が望ましい用途、例えば塗料用
艶消し剤や光拡散剤等として好適に用いることができる
アミノ樹脂粒子を提供することができるという効果を奏
する。
【0070】本発明のアミノ樹脂粒子の製造方法は、以
上のように、アミノ系化合物aとホルムアルデヒドとを
反応させてなる初期縮合物であるアミノ樹脂前駆体aを
原料とするアミノ樹脂aから形成される母粒子の表面
に、アミノ樹脂bから形成される突起状物を複数有する
アミノ樹脂粒子の製造方法であって、母粒子となるべき
上記アミノ樹脂aの原料であるメチロール基を有するア
ミノ樹脂前駆体aを含む反応液から形成される乳濁液
に、酸性触媒と、上記アミノ系化合物aに対して30〜
200重量%の範囲内で、突起状物となるべきアミノ樹
脂bの原料である化合物bとを添加して反応させ、母粒
子となるべきアミノ樹脂aおよび母粒子表面上の突起状
物となるべきアミノ樹脂bを形成する構成である。
【0071】また、本発明のアミノ樹脂粒子の製造方法
は、以上のように、上記酸性触媒が、アルキル基を有す
るスルホン酸およびそれ以外の酸を含み、該スルホン酸
に対するそれ以外の酸の割合が0.1〜10重量%の範
囲内である酸性触媒である構成である。
【0072】本発明のアミノ樹脂粒子の製造方法は、以
上のように、化合物bが、アミノ系化合物bおよびホル
ムアルデヒド、および/または、アミノ系化合物bとホ
ルムアルデヒドとの初期縮合物であるメチロール基を有
するアミノ樹脂前駆体bである構成である。
【0073】上記の構成によれば、母粒子の表面に突起
状物を簡単にかつ安価に形成することができる。また、
反応によって突起状物を形成するので、該突起状物が母
粒子から脱落し難い。これにより、母粒子の表面に突起
状物を複数有するアミノ樹脂粒子、つまり、表面に凹凸
を有するアミノ樹脂粒子を、簡単にかつ安価に製造する
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかるアミノ樹脂粒子
(実施例1)を示す図面代用写真(SEM写真)であ
る。
【図2】本発明の一実施の形態にかかるアミノ樹脂粒子
(実施例2)を示す図面代用写真である。
【図3】本発明の一実施の形態にかかるアミノ樹脂粒子
(実施例3)を示す図面代用写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 雅史 兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地の 1 株式会社日本触媒内 (72)発明者 大石 英樹 兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地の 1 株式会社日本触媒内 Fターム(参考) 4F070 AA45 FA05 FA13 4J033 EA02 EA36 EA45 EB27

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アミノ樹脂aから形成される母粒子の表面
    に、アミノ樹脂bから形成される突起状物を複数有し、
    該母粒子の平均粒子径をD、突起状物の母粒子表面から
    の高さをdとしたとき、 0.001≦(d/D)≦0.1 を満足することを特徴とするアミノ樹脂粒子。
  2. 【請求項2】上記アミノ樹脂aが、ベンゾグアナミン、
    シクロヘキサンカルボグアナミン、シクロヘキセンカル
    ボグアナミン、およびメラミンからなる群より選ばれる
    少なくとも一種の化合物を40重量%以上含んでいるア
    ミノ系化合物aと、ホルムアルデヒドとの反応物である
    ことを特徴とする請求項1記載のアミノ樹脂粒子。
  3. 【請求項3】上記アミノ樹脂bが、アミノ樹脂aの原料
    であるアミノ系化合物aとホルムアルデヒドとの反応
    物、および/または、該アミノ系化合物a以外のアミノ
    系化合物bとホルムアルデヒドとの反応物から形成され
    ていることを特徴とする請求項1または2記載のアミノ
    樹脂粒子。
  4. 【請求項4】アミノ系化合物aとホルムアルデヒドとを
    反応させてなる初期縮合物であるアミノ樹脂前駆体aを
    原料とするアミノ樹脂aから形成される母粒子の表面
    に、アミノ樹脂bから形成される突起状物を複数有する
    アミノ樹脂粒子の製造方法であって、 母粒子となるべき上記アミノ樹脂aの原料であるメチロ
    ール基を有するアミノ樹脂前駆体aを含む反応液から形
    成される乳濁液に、酸性触媒と、上記アミノ系化合物a
    に対して30〜200重量%の範囲内で、突起状物とな
    るべきアミノ樹脂bの原料である化合物bとを添加して
    反応させ、母粒子となるべきアミノ樹脂aおよび母粒子
    表面上の突起状物となるべきアミノ樹脂bを形成するこ
    とを特徴とするアミノ樹脂粒子の製造方法。
  5. 【請求項5】上記酸性触媒が、アルキル基を有するスル
    ホン酸およびそれ以外の酸を含み、該スルホン酸に対す
    るそれ以外の酸の割合が0.1〜10重量%の範囲内で
    ある酸性触媒であることを特徴とする請求項4記載のア
    ミノ樹脂粒子の製造方法。
  6. 【請求項6】化合物bが、アミノ系化合物bおよびホル
    ムアルデヒド、および/または、アミノ系化合物bとホ
    ルムアルデヒドとの初期縮合物であるメチロール基を有
    するアミノ樹脂前駆体bであることを特徴とする請求項
    4または5記載のアミノ樹脂粒子の製造方法。
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JPS525894A (en) * 1975-07-04 1977-01-17 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd Preparation of fine precolored resin particles having excellent resist ance to color migration

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