JP2003055375A - 光学活性ヒドラジン化合物の製造法 - Google Patents

光学活性ヒドラジン化合物の製造法

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健二 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学活性ヒドラジン化合物の製造法を提供す
る。 【解決手段】 下記一般式(I) [式中、R1は、ハロゲン原子または低級ハロアルキル
基を示し、R3は低級アルキル基を示す。]で表される
光学活性プロピオン酸誘導体と下記一般式(II) [式中、R2は低級アルキル基を示す。]で表されるチ
オカルバジン酸誘導体とを、塩基の存在下反応させるこ
とを特徴とする下記一般式(III) [式中、R1及びR2は前記と同義である。]で表される
光学活性ヒドラジン化合物の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不斉炭素の絶対配
置がR配置である光学活性ヒドラジン化合物およびそれ
から誘導される殺ダニ剤として有用な光学活性チアジア
ゾール化合物の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりハダニ類の防除を目的とする殺
虫・殺ダニ剤の開発にあたっては、ハダニ類が既存薬剤
に対しては抵抗性を発達させやすいことから、常に新規
薬剤の出現が望まれている。一方、特公平7―1161
83号公報にはある種の置換基を有するチアジアゾール
誘導体が殺ダニ活性を有することが開示されており、本
発明者らが、前記特公平7−116183号公報記載の
チアジアゾール誘導体について検討を行った結果、その
中の特定構造を有する化合物であって、その不斉炭素の
絶対配置がR配置であるエナンチオマーが対応するラセ
ミ体より高い殺ダニ活性を示すことを見出した。
【0003】しかしながら、該公報には、ラセミ体のチ
アジアゾール誘導体の製造法についてのみ言及されてい
るだけであり、光学活性体について全く具体的な記載は
ない。また、特許第2504438号公報にも、チアジ
アゾール類の製造方法が記載されているが、該公報にも
光学活性体の製造についての言及がなされていない。加
えて、該チアジアゾール類の重要な製造中間体であるチ
オカルボニルヒドラジン化合物の製造に当たっては、特
定のヒドラジン誘導体に縮合させる化合物として、反応
性の高い酸クロライドを使用する方法のみが開示されて
いるだけである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、光学活性な
チアジアゾール誘導体およびその前駆体である光学活性
ヒドラジン化合物の製造法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、酸クロライドを使
用しなくても工業的に極めて有利に光学活性ヒドラジン
化合物が得られること、および該化合物から光学純度を
損なうことなく光学活性なチアジアゾール誘導体を製造
できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0006】すなわち本発明の要旨は、下記一般式
(I)
【0007】
【化6】
【0008】[式中、R1は、ハロゲン原子または低級
ハロアルキル基を示し、R3は低級アルキル基を示
す。]で表される光学活性プロピオン酸誘導体と下記一
般式(II)
【0009】
【化7】
【0010】[式中、R2は低級アルキル基を示す。]
で表されるチオカルバジン酸誘導体とを、塩基の存在下
反応させることを特徴とする下記一般式(III)
【0011】
【化8】
【0012】[式中、R1及びR2は前記と同義であ
る。]で表される光学活性ヒドラジン化合物の製造に関
する。以下、本発明を詳細に説明する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、前記一般式(I)で表
される絶対立体配置がR配置である光学活性プロピオン
酸誘導体と前記一般式(II)で表されるチオカルバジ
ン酸誘導体とを、塩基の存在下反応させることにより、
前記一般式(III)で表される絶対立体配置がR配置
である光学活性ヒドラジン化合物を製造する方法に関す
るものである。
【0014】一般式(I)において、R1は、フッ素原
子、塩素原子または臭素原子等のハロゲン原子;フルオ
ロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル
基、フルオロエチル基等のC1〜C4のハロアルキル基で
あり、このうち塩素原子またはトリフルオロメチル基が
好ましく、特にトリフルオロメチル基が好ましい。ま
た、その置換位置は5位であることが好ましい。
【0015】R3はC1〜C4のアルキル基を示し、この
うちC1〜C2のアルキル基が好ましい。上記式(I)で
表される化合物のうち、好ましいものとしては、上述の
好ましい置換基を組み合わせたものが挙げられる。尚、
本反応の原料である式(I)で表される化合物は、例え
ば下記反応で得ることができる。
【0016】
【化9】
【0017】[式中、R1及びR3は前記と同義を示し、
Zはハロゲン原子、アルキルスルホニルオキシ基、また
はアリールスルホニルオキシ基を示す。] 一般式(II)において、R2は、C1〜C4のアルキル
基を示し、このうちC1〜C2のアルキル基が好ましく、
エチル基が特に好ましい。本反応で使用する塩基として
は、アルカリ金属の低級アルコキシドが好ましく、この
アルコキシドの炭素数は通常1〜4であり、また金属と
しては、ナトリウム、カリウム等が挙げられる。このう
ち特に好ましくは、ナトリウムメトキシドまたはナトリ
ウムエトキシドが挙げられる。該反応は通常溶媒中で行
われ、溶媒としてはベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素、ホルムアミド、N,N−ジメチルホル
ムアミド等のアミド類またはエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等のエーテル類、メタノール、エタノ
ール等のアルコール類等あるいはそれらの混合物が挙げ
られるが、このうち芳香族炭化水素系溶媒とアルコール
系溶媒との混合溶媒が好ましく、トルエンとメタノール
またはエタノールとの混合溶媒が特に好ましい。溶媒の
使用量は式(I)で表される化合物1重量部に対し2〜
20重量部、好ましくは4〜10重量部が用いられる。
【0018】反応に供される試剤の量は、式(I)で表
される化合物1モルに対し、一般式(II)で表される
チオカルバジン酸誘導体は1〜3モル、好ましくは1〜
1.5モルであり、塩基は1〜3モル、好ましくは1〜
2モルである。反応温度は通常−20〜100℃、好ま
しくは0〜40℃である。反応終了後、反応液に水及び
有機溶媒を混合して抽出処理することにより、反応生成
物である一般式(III)で表される化合物を有機層に抽
出することができる。従って該有機層を分液し、これを
濃縮・乾燥することにより、目的物を回収できる。更に
これをカラムクロマトグラフィーや再結晶操作等の通常
用いられるような精製操作を用いて、精製することによ
り、前記一般式(III)で表される光学活性ヒドラジ
ン化合物を高純度で単離することができるが、ここで再
結晶を行うと、特に光学分割用の試薬を用いなくても、
化学純度のみならず、光学純度も上昇させることができ
好ましい。再結晶操作は常法に従い、溶媒に一般式(I
I)で表される化合物を完全溶解した後、これに貧溶媒
を加える及び/または冷却することにより行なうことが
でき、析出した結晶はろ過等により分取した後乾燥し、
回収される。
【0019】再結晶溶媒としては、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン等の脂肪族炭化水素、塩化メチレン、クロ
ロホルム、1,1,2,2,−テトラクロルエタン等の
ハロゲン化炭化水素類またはエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等のエーテル類、メタノール、エタノ
ール等のアルコール類、ギ酸エチル、酢酸エチル等エス
テル類等の不活性溶媒あるいはそれらの混合物が挙げら
れる。このうち、芳香族炭化水素系溶媒、ハロゲン化炭
化水素系溶媒、およびエステル系溶媒から選ばれる溶媒
と脂肪族炭化水素系溶媒との組み合わせが好ましく、ト
ルエン、クロロホルムおよび酢酸エチルから選ばれる可
溶性溶媒とヘキサンまたはヘプタン等の貧溶媒との組み
合わせがより好ましく、工業的な観点からは酢酸エチル
とヘキサンまたはヘプタンとの組み合わせが特に好まし
い。溶媒の使用量は光学活性ヒドラジン化合物1重量部
に対し、可溶性溶媒を0.5〜20重量部、好ましくは
1〜10重量部、貧溶媒を0.5〜40重量部、好まし
くは1〜20重量部である。例えば、上記好ましい組み
合わせである酢酸エチルと貧溶媒との場合、使用量の比
としては、酢酸エチル:貧溶媒=2:1〜1:5が好ま
しい。
【0020】本反応により得られる前記一般式(II
I)で表される絶対立体配置がR配置である光学活性ヒ
ドラジン化合物は、通常、エナンチオマー過剰率が70
%以上であり、好ましくは80%以上のものである。上
記方法により得られる前記一般式(III)で表される
ヒドラジン化合物は、さらに脱水剤の存在下環化縮合さ
せることにより、不斉炭素の立体配置を維持したまま、
前記一般式(IV)で示される絶対立体配置がR配置で
ある光学活性チアジアゾール化合物に誘導化することが
できる。ここで用いる脱水剤の例としては、濃硫酸、五
酸化リン、五硫化リン、ポリリン酸、無水酢酸、メタン
スルホン酸等があげられるが、濃硫酸が特に好ましい。
反応に供される脱水剤の量は、式(III)で表される
化合物1モルに対し、1〜100モル、好ましくは1.
5〜40モルである。
【0021】本反応は通常無溶媒で行われるが、場合に
よってはベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素、塩化メチレン、クロロホルム、1,1,2,2−
テトラクロルエタン等のハロゲン化炭化水素類またはエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類等の不活性溶媒中でも行うことができる。溶媒の使用
量は式(III)で表される化合物1重量部に対し2〜
40重量部、好ましくは4〜10重量部が用いられる。
【0022】反応温度は脱水剤の種類により異なるが通
常−10〜200℃程度である。反応終了後は、反応液
を水に注加しこれを有機溶媒で抽出し、該有機層を乾
燥、濃縮、乾固することにより、前記一般式(IV)で
表される光学活性チアジアゾール化合物を得ることがで
きる。上記方法により得られる一般式(IV)で示され
る光学活性チアジアゾール化合物は、ナミハダニ、カン
ザワハダニ、ミカンハダニ等のハダニ類、トマトサビダ
ニ、ミカンサビダニ等のサビダニ類等、ダニ類に対し広
く効果を示し、また、それらの成虫だけでなく、殺卵効
果にも優れた化合物である。
【0023】
【実施例】次に本発明化合物の製造例、製剤例および試
験例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発
明はその要旨を越えない限り以下の例に限定されるもの
ではない。 製造例1 エチル (S)−2−(4−メチルフェニル
スルホニルオキシ)プロピオナートの合成 1000ml フラスコ中に、(S)-乳酸エチル71.
5g、p-トルエンスルホン酸クロリド104.9gおよ
びトルエン330mlを仕込み、この中へトリエチルア
ミン66.8gを滴下した。反応初期やや発熱するので
反応温度を25〜30℃に保つよう水冷した。そのまま
室温で72時間撹拌して反応を行った。注水し析出物を溶
解した後分液した。有機相を希塩酸、水(2回)、飽和
食塩水の順に洗浄した。減圧濃縮して141.5gのエ
チル (S)−2−(4−メチルフェニルスルホニルオ
キシ)プロピオナートを得た。収率95.0%。純度9
7.4%(ガスクロマトグラフィーによる)。
【0024】製造例2 エチル (R)−2−[4−
(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イルオキシ)
フェノキシ]プロピオナートの合成 3000mlフラスコ中に、4−(5−トリフルオロメ
チルピリジン−2−イルオキシ)フェノール129.5
g、炭酸カリウム83.9g、エチル (S)−2−
(4−メチルフェニルスルホニルオキシ)プロピオナー
ト141.5gおよびアセトニトリル1265mlを仕
込み、95℃の油浴上加熱還流しつつ、10時間反応を
行った。冷却後、析出物を濾過、洗浄し、母液洗液を合
わせ減圧濃縮した。残渣を1000mlの酢酸エチルに
溶解し、水、飽和食塩水(×2)各400mlの順に洗
浄した。減圧下濃縮して179.8gのエチル (R)
−2−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−
イルオキシ)フェノキシ]プロピオナートを得た。収率
100%。純度96.1%(ガスクロマトグラフィーに
よる)。光学純度83.6%ee(光学活性液体クロマ
トグラフィーによる)。
【0025】実施例1 (R)−3−[2−[4−(5
−トリフルオロメチルピリジン−2−イルオキシ)フェ
ノキシ]プロピオニル]−チオカルバジン酸−O−エチ
ルエステルの合成 3000mlフラスコ中に、製造例2で得たエチル
(R)−2−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン
−2−イルオキシ)フェノキシ]プロピオナート17
9.8g、チオカルバジン酸−O−エチルエステル6
6.9gおよびトルエン1000mlを仕込み、この中
へナトリウムメトキドの30%メタノール溶液133.
7gを5分間で滴下した。滴下後そのまま室温で2.5
時間撹拌して反応を行った。反応終了後、反応液を濃塩
酸80mlと水200mlを混合して調製した希塩酸で
中和した。酢酸エチル500mlを添加し、よく攪拌
し、抽出処理した後、分液した。ここで回収した油相を
水、飽和食塩水の順に洗浄し、減圧濃縮して粗製物を得
た。このものの光学純度は79.5%であった。これを
酢酸エチル400mlに加え、加熱・溶解した後、激し
く撹拌しながら、ここへ室温のヘキサン1200mlを
添加した。これを撹拌しながら室温まで冷却した後、析
出した結晶を濾過、洗浄、乾燥し、185.0gの
(R)−3−[2−[4−(5−トリフルオロメチルピ
リジン−2−イルオキシ)フェノキシ]プロピオニル]
−チオカルバジン酸−O−エチルエステルを得た。収率
85%。融点120.7〜123.4℃。純度99.0
%(液体クロマトグラフィーによる。254nm)。光
学純度86.5%ee(光学活性液体クロマトグラフィ
ーによる)。
【0026】実施例2 (R)−2−エトキシ−5−
[1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−
イルオキシ)フェノキシ]エチル]−1,3,3−チア
ジアゾールの合成 2000mlフラスコ中に、濃硫酸740gを仕込み、
氷冷下反応温度を5〜10℃に保ちつつ、実施例1で得
た185.0gの(R)−3−[2−[4−(5−トリ
フルオロメチルピリジン−2−イルオキシ)フェノキ
シ]プロピオニル]−チオカルバジン酸−O−エチルエ
ステルを少量づつ添加した。そのまま3時間攪拌して環
化反応を完結させた。反応液を氷1200g+水120
0gからなる氷水中に注ぎ、次いで酢酸エチル1000
mlを混合し、抽出処理した後、油層を回収するととも
に、水相を更に酢酸エチル500mlで同様に抽出し
た。これら油相を合わせて、水1000mlで2回、飽
和重曹水500ml、飽和食塩水500mlの順で洗浄
した後、洗浄後の油層を減圧濃縮し、残渣を結晶化させ
粉砕後、減圧乾燥して165.9gの式(III)で示
される(R)−2−エトキシ−5−[1−[4−(5−
トリフルオロメチルピリジン−2−イルオキシ)フェノ
キシ]エチル]−1,3,3−チアジアゾールを得た。
収率94%。融点66.4〜68.6℃。純度 99.
2%(液体クロマトグラフィーによる。254nm)。
光学純度85.7%ee(光学活性液体クロマトグラフ
ィーによる)。
【0027】実施例3 (R)−3−[2−[4−(5
−トリフルオロメチルピリジン−2−イルオキシ)フェ
ノキシ]プロピオニル]−チオカルバジン酸−O−エチ
ルエステルの合成 実施例1と同様の反応により得た(R)−3−[2−
[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イルオ
キシ)フェノキシ]プロピオニル]−チオカルバジン酸
−O−エチルエステルの粗製物17.3gを酢酸エチル
60ml/ヘキサン120mlを用い、実施例1と同様
の再結晶操作により、14.9gの(R)−3−[2−
[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イルオ
キシ)フェノキシ]プロピオニル]−チオカルバジン酸
−O−エチルエステルを得た。純度99.9%(液体ク
ロマトグラフィーによる。254nm)。光学純度9
1.2%ee(光学活性液体クロマトグラフィーによ
る)。これをさらに、酢酸エチル40ml/ヘキサン8
0mlを用い、実施例1と同様の再結晶操作により、1
3.1gの(R)−3−[2−[4−(5−トリフルオ
ロメチルピリジン−2−イルオキシ)フェノキシ]プロ
ピオニル]−チオカルバジン酸−O−エチルエステルを
得た。融点132.7〜133.5℃。純度99.9%
(液体クロマトグラフィーによる。254nm)。光学
純度98.1%ee(光学活性液体クロマトグラフィー
による)。
【0028】実施例4 (R)−2−エトキシ−5−
[1−[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−
イルオキシ)フェノキシ]エチル]−1,3,4−チア
ジアゾールの合成 実施例3で得た(R)−3−[2−[4−(5−トリフ
ルオロメチルピリジン−2−イルオキシ)フェノキシ]
プロピオニル]−チオカルバジン酸−O−エチルエステ
ル8.6gを用い、実施例2と同様にして反応、後処理
を行って7.6gの(R)−2−エトキシ−5−[1−
[4−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イルオ
キシ)フェノキシ]エチル]−1,3,4−チアジアゾ
ールを得た。収率92%。融点68.5〜70.0℃。
純度 99.9%(液体クロマトグラフィーによる。2
54nm)。光学純度98.0%ee(光学活性液体ク
ロマトグラフィーによる)。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、光学活性なヒドラジン
化合物および該化合物から誘導される光学活性なチアジ
アゾール化合物が工業的に効率よく製造できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 [式中、R1は、ハロゲン原子または低級ハロアルキル
    基を示し、R3は低級アルキル基を示す。]で表される
    光学活性プロピオン酸誘導体と下記一般式(II) 【化2】 [式中、R2は低級アルキル基を示す。]で表されるチ
    オカルバジン酸誘導体とを、塩基の存在下反応させるこ
    とを特徴とする下記一般式(III) 【化3】 [式中、R1及びR2は前記と同義である。]で表される
    光学活性ヒドラジン化合物の製造法。
  2. 【請求項2】 反応後に再結晶操作を行うことにより、
    さらに光学純度を向上させることを特徴とする請求項1
    に記載の製造法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の方法で得られ
    る下記一般式(III) 【化4】 [式中、R1は、ハロゲン原子または低級ハロアルキル
    基を示し、R2は低級アルキル基。]で表されるヒドラ
    ジン化合物を、さらに脱水剤の存在下で環化縮合させる
    ことを特徴とする下記一般式(IV) 【化5】 [式中、R1及びR2は前記と同義である。]で表される
    光学活性チアジアゾール化合物の製造法。
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