JP2003054658A

JP2003054658A - 粉粒体の定量取り出し容器

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Publication number: JP2003054658A
Application number: JP2001243164A
Authority: JP
Inventors: Fumio Sawada; 田文男澤
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2001-08-10
Filing date: 2001-08-10
Publication date: 2003-02-26

Abstract

(57)【要約】【課題】簡単な構造で、低コストで、粉粒体を定量で
取り出しすることができる容器を提供する。【解決手段】ロート状断面を有する斜面の底板
(１３、１４)を持った粉粒体(２)の収納室(４)；その収
納室(４)の最底部に開口部(５)；該開口部(５)と受け口
(３５)とを一致させるように摺動できる、受け口(３５)
を備える受け容器(６)を有する摺動部材；受け容器(６)
は底がなく、摺動されて、落下口(７)に一致すると、受
け容器中の粉粒体が落ちる構成であり；該摺動部材に、
何らかの力を加えることにより、該摺動部材が摺動され
る摺動手段を有する構成により、粉粒体の定量を取り出
すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、粉末の茶、コーヒ
ー、紅茶の元、或いは米、麦、豆、小麦粉、砂糖、洗
剤、その他の各種粉粒体を一定の分量ずつ取り出すため
の、粉体及び粒体の定量取り出し容器に関する。特に、
本発明は、簡単な構造により、低コストで、粉体及び粒
体の定量取り出し装置を可能にしたものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、粉体、顆粒体の内容物を定量で取
り出す容器は、種々提案されている（特開平０７−０４
１０６０号、特開平０９−２７２５７５号及び特開２０
００−３１８７８２号参照）が、構造が複雑であり、使
用方法も複雑であった。即ち、複雑な操作や面倒な手順
を要するものであり、簡単な構造で自動的に一定量が落
ちて供給されるものはなかった。

【０００３】また、一般的には、粉粒体の定量取り出し
容器は、一般家庭向けには、米等を対象としたものが多
く、湿気を問題にすることはなかった。即ち、湿気し易
い粉体や顆粒体を収納しておき、それを取り出す際には
湿気の問題が生じるが、この問題を解消した容器は提案
されていない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記のよう
に、湿気を問題になる粉粒体に対しても、何ら問題な
く、定量で取り出すことができる粉粒体の定量取り出し
容器を提供することを目的とする。粉粒体を自動的に定
量で落下させて、コーヒーカップなどの器に受けること
ができる粉粒体の定量取り出し容器を可能にすることで
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、粉粒体の定量取り
出し容器を提供できた。それは、次のような手段によ
る。 (１)ロート状断面を有する斜面の底板(１３、１４)を持
った粉粒体(２)の収納室(４)；その収納室(４)の最底部
に開口部(５)；該開口部(５)に一致させるように摺動で
きる受け口(３５)を備える受け容器(６)を有する摺動部
材；受け容器(６)は底がなく、摺動されて、落下口(７)
に一致すると、受け容器中の粉粒体が落ちる構成であ
り；該摺動部材に何らかの力を加えることにより、該摺
動部材が摺動する摺動手段を有することを特徴とする、
粉粒体の定量を取り出す容器。 (２)その取り出し容器において、該受け容器(６)の中央
に仕切り板(２１)が備えられ、摺動幅を調整することに
より、定量の半分だけの粉粒体を取り出すことができる
ようにした。 (３)更に、以上の(１)および(２)において、該粉粒体収
納室(４)の周囲の斜面底板の下に、乾燥剤収納室(２４)
を設け、該粉粒体収納室(４)と通じた窓を介して、該粉
粒体収納室(４)を常に乾燥状態にしておく構造である。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明の粉粒体の定量取り出し容
器は、一定量の粉粒体を、一定量の受け容器に落として
収納しておき、この受け容器を摺動させる構造であり、
原理的に簡単であり、定量の粉粒体を落下口より下に当
てたコーヒーカップ等の受け器で受け取ることができ
る。更に、特にインスタントコーヒー粉やインスタント
茶粉などの湿気に気を付けなければならない粉粒体の自
動一定量供給するために好適である。

【０００７】従って、本発明の粉粒体の定量取り出し容
器は、簡単な構造で定量の粉粒体を取り出すことがで
き、低コストで、所定機能を有する定量取り出し容器を
提供する。

【０００８】図１は、本発明の粉粒体の定量取り出し容
器の１つの構造を示す断面図である。即ち、図１の粉粒
体の定量取り出し容器(１)は、粉粒体(２)を収納する蓋
(３)のついた基本的に箱体でロート状の斜面の底板(１
３)(１４)を有した収納室(４)を有し、その最低底部
に、開口部(５)が開けられている。その斜面底板(１３)
(１４)の外側には乾燥剤を収納する部屋(２４)が設けら
れている。そして、乾燥剤の収納室(２４)と粉粒体収納
室(４)とは、窓(３２)と窓(１２)を介して通じている。
従って、収納された粉粒体(２)は乾燥雰囲気中に保存さ
れる。

【０００９】粉粒体(２)は、粉粒体収納室(４)の底部の
落下口(５)と下の受け口(３５)が合致している状態で
は、粉粒体(２)は、最底の落下口(５)から下の受け容器
(６)の中に落下する。受け容器(６)を有する部材は、受
け口(３５)を備える水平板(１６)と受け容器(６)のため
の仕切り板(２２)と(２３)を有し、粉粒体収納室(４)の
底板(１５)と最底板(２０)の間を、水平に摺動する。こ
の摺動する部分を、摺動部材とする。そして、弾性体
（例えば、スプリング）(１８)が、端部(１９)に固定さ
れ、右に摺動させると、弾性体が引き延ばされ、押す力
を除くと、摺動部材は、自動的に元の位置に戻って来る
ようにされている。

【００１０】即ち、受け容器(６)のある摺動部材は、押
し板(８)をコーヒーカップなどで押すことにより、右に
摺動できる。そして、粉粒体で満たされた受け容器(６)
の位置が、下の落下口(７)に合致すると、粉粒体(２)
は、下に置いたカップ(Ａ)に落ちる。そして、押してい
るカップ(Ａ)を除くと押す力がなくなり、摺動部材全体
は、元の位置、即ち、受け容器(６)が上の開口部(５)に
一致する位置に戻る。すると、また上から粉粒体(２)
が、受け容器(６)に供給される。

【００１１】摺動部材を押す機構は、図１の実施例によ
れば、押し板(８)と斜め補強部材(２５)と補強棒(２６)
からなり、補強棒(２６)が、摺動部材の上面板(９)に結
合されている。従って、押し板(８)を、手或いは（コー
ヒー）カップ(Ａ)などで押すと、摺動部材全体が右に摺
動し、受け容器(６)の底と落下口(７)が一致するまで、
右に移動させることができる。例えば、図示のように、
カップ(Ａ)で押し、このように一致すると、カップ(Ａ)
中に粉粒体が供給される。

【００１２】また、図示されないが、他の種の、摺動部
材を押す機構としては、例えば、単に摺動部材の上面板
(９)に、ロープを結合して、滑車を介して、上面板(９)
を右に移動されるよう、引っ張る機構を設けて、同様の
機能を付けることができる。そして、更に、そのロープ
を引っ張るように、滑車を介したロープを引っ張る力が
かかるような、押し面を設け、それを、手或いはコーヒ
ーカップなどで押すことにより、摺動部材が右に摺動す
るものでも同様な機能を果たすことができる。

【００１３】従って、以上のような同じ機能の構造にお
いては、摺動する部分（摺動部材）は、図示のもので
は、押し板部分(８)(２５)(２６)と受け容器部分(６)
(２１)(２２)(２３)と上面板(９)部分と受け容器の受け
口(３５)が一体として、摺動するものであり、斜め棒
(２５)が通過移動するように、底板(２０)には開口溝部
(３６)が設けられる。この開口溝部(３６)は、図示のよ
うに、所定距離だけあるようにすると、摺動部材のスト
ッパーの役目をする。

【００１４】更に、受け容器(６)には、その中央部に図
示のように、仕切り板(２１)が設けられ、２つに仕切ら
れる。即ち、ロート状容器(４)の底の開口部(５)と摺動
部材の上面板に開けられた開口部(３５)との位置が合致
すると粉粒体(２)が受け容器(６)に落下するが、仕切り
板(２１)により、２つに分けられて収納される。従っ
て、摺動部材を摺動させる際に、受け容器(６)のこの仕
切り板(２１)位置に、落下口(７)の端部に合わせて止め
ると、受け容器(６)の底（底はないが）部の半分のみ
が、落下口(７)に当るために、受け容器(６)に収納され
た粉粒体の半分のみが落下することになる。そのため
に、必要な場合には、定量の半分の粉粒体を、取り出す
ことができる。なお、以上の仕切り板(２１)は、図示が
ない、本発明の受け容器(６)の側板に固定されているも
のである。

【００１５】更に、押し板(８)を押したときに、この定
量の半分に相当する摺動部材の位置を明確に示すよう
に、動いた距離を示すように、摺動部材のどこかに（例
えば、上面板(９)の外側とか押し板(８)の移動距離を容
器外側に）、標識を付けておくと好都合である。また、
別途の機構により、摺動部材に糸などを付けて、その摺
動距離を糸と連動させて、外側のどこかに表示する標識
を付けると、好適である。

【００１６】即ち、本発明の粉粒体の定量取り出し容器
では、粉粒体収納部分(４)の底板(１３)(１４)は、斜面
であり、その周囲には、乾燥剤(３８)を収納した、乾燥
剤収納室(２４)(２４)を備えている。そして、乾燥剤収
納室は、窓(１２)(３２)等を介して、粉粒体収納部分
(４)に通じている。更に、乾燥剤収納室は、その底が水
平面であり、その底板(１５)には、図示ように、窓があ
り、吸湿性のある粉粒体(２)が、開口部(５)と開口部
(３５)の間から底板(１５)と上面板(９)との間に入り込
み、付着したときの清掃が容易にできるようにされる。

【００１７】更に、図１に示すように、下底板(２０)に
は、落下口(７)の端に凸起部(３４)が設けられ、吸湿性
の粉粒体が落下する場合に、粉粒体の付着がたまらない
ようにする。

【００１８】乾燥剤収納室への乾燥剤を入れるために、
各々の乾燥剤収納室への、開閉する蓋板(３４)を有し、
乾燥剤の出し入れを容易にしている。

【００１９】

【発明の効果】本発明の粉粒体の定量取り出し容器は、
図示のような構造と構成により、次のごとき技術的効果
があった。第１に、簡単な構造で低コストで、使用時に
は押すだけで定量の粉粒体が落下してくるために、使用
法が簡単な、粉粒体の定量取り出し容器を提供した。

【００２０】請求項２記載の発明に係る粉粒体の定量取
り出し容器によれば、定量の半分の粉粒体をも、一定量
で取り出すことができる。

【００２１】更に、請求項３記載の発明に係る粉粒体の
定量取り出し容器によれば、湿気が問題になる吸湿性の
ある粉粒体も、簡単な構造と簡単な使用法で、一定量で
取り出すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の粉粒体定量取り出し容器の構造を示す
断面図である。

【符号の説明】

１粉粒体定量取り出し容器２収納された粉粒体３蓋４粉粒体収納室５開口部（粉粒体通過口）６受け容器７落下口８押し板９摺動部材上面板１１蓋のつまみ１２、３２乾燥剤収納室と通じる窓１３、１４斜面底板１５粉粒体収納室の最底板１６最底板の乾燥剤室の窓１８弾性部材例えば、スプリング１９弾性部材固定部２０最底板２１中央仕切り板２２、２３受け容器の両側仕切り板２４乾燥剤収納室２５、２６押し板補強部材３４乾燥剤収納のための蓋３５摺動部材の上面板の開口部３６摺動部材の開口溝部３７粉粒体の落下口端の凸起部３８乾燥剤

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ロート状断面を有する斜面の底板(１
３、１４)を持った粉粒体(２)の収納室(４)；その収納
室(４)の最底部に開口部(５)；該開口部(５)と受け口
(３５)とを一致させるように摺動できる、受け口(３５)
を備える受け容器(６)を有する摺動部材；受け容器(６)
は底がなく、摺動されて、落下口(７)に一致すると、受
け容器中の粉粒体が落ちる構成であり；該摺動部材に、
何らかの力を加えることにより、該摺動部材が摺動され
る摺動手段を有することを特徴とする粉粒体の定量取り
出し容器。
【請求項２】該受け容器(６)の中央に仕切り板(２
１)が備えられ、摺動幅を調整することにより、定量の
半分だけの粉粒体を取り出すことができることを特徴と
する請求項１に記載の粉粒体の定量取り出し容器。
【請求項３】該粉粒体収納室(４)の周囲の斜面底板
の下に、乾燥剤収納室(２４)を設け、該粉粒体収納室
(４)と通じた窓を介して、該粉粒体収納室(４)を常に乾
燥状態にしておく構造であることを特徴とする請求項１
或いは２に記載の粉粒体の定量取り出し容器。