JP2003054128A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JP2003054128A
JP2003054128A JP2001241674A JP2001241674A JP2003054128A JP 2003054128 A JP2003054128 A JP 2003054128A JP 2001241674 A JP2001241674 A JP 2001241674A JP 2001241674 A JP2001241674 A JP 2001241674A JP 2003054128 A JP2003054128 A JP 2003054128A
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optical
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Application number
JP2001241674A
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English (en)
Inventor
Toshishige Fujii
俊茂 藤井
Masato Harigai
眞人 針谷
Takeshi Miki
剛 三樹
Yoshiyuki Kageyama
喜之 影山
Tomoaki Sugawara
智明 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光記録媒体としては、CD-R、DVD-R等の追記
型光記録媒体が知られているが、これらは製造コストが
高いという問題がある。そこで、WO記録媒体が開発され
てきたが、反射率が低く、C/Nが低くなるという欠点
がある。本発明は、この欠点をなくした光記録媒体を提
供する。 【解決手段】 透明基板1上に記録層2が1層設けられ
ている光記録媒体において、記録層2が主としてInとTe
とからなる合金膜であり、かつInとTeの原子数比が67:
33〜90:10の範囲にある光記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エネルギービーム
の照射により記録層に光学的変化を生じさせ、情報の記
録・再生が可能である光記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザービームの照射による記録可能な
光記録媒体としてCD-R、DVD-R等の追記型光記録媒体な
どがある。これらの光記録媒体はCD-ROMあるいはDVD-RO
Mと再生互換性があり、小規模の配布用記録媒体や保存
用の記録媒体として使用されている。しかし、CD-R、DV
D-Rは有機色素を塗布するため、ROMの工程と比較して格
段に製造コストが高くなるという問題があった。
【0003】そこで、CD-ライトワンス(以下WOとい
う)、DVD-WO記録媒体が開発されてきた。WO記録媒体に
は穴あけ記録方式、相変化記録方式、合金化記録方式等
がある。コストの面から考えれば穴あけ記録方式が有望
であるが、穴あけ記録方式ではC/Nが低くなってしまう
という問題があった。これは穴を開けたピット部分にお
いて溶融した膜がピット内に水玉のようになって残った
り、周辺部に盛り上がったりすることが原因であった。
また、穴あけ記録方式の場合、記録層は1層から構成さ
れているが、これが通常使用されてきた材料であるとRO
Mの高い反射率に対応できず規格外製品となってしまっ
ていた。ROM対応の高い反射率を1層の記録層で実現し
ようとすると、記録層の材料としてAl、Ag、Cuな
どが考えられるが、反射率が高すぎ、とても通常のレー
ザー照射では穴が開かなかった。
【0004】特開平3−240589号公報には、記録
層としてSb2S3を用い、反射膜としてAuを用いる相変化
記録方式の光記録媒体が提案されているが、この構成は
2種類のスパッタを必要とし、工程が増えることにより
高コストとなる欠点がある。また、特開平5−2256
06号公報には、記録層としてBiとTeの積層構造を採用
し、記録とともに合金化し、分光反射率が低下するよう
な膜厚比となっている合金化記録方式の光記録媒体が提
案されているが、この技術も2層以上の膜のスパッタを
必要とし、工程が増え、高コストとなる欠点がある。さ
らに、特開平1−162247号公報には、記録層とし
てGaとTeからなる合金を用い、GaとTeの使用割合をGa:T
eとして2:1〜1:1もしくは2:3〜1:3に設定
する相変化記録方式の光記録媒体が提案されているが、
この技術では成膜時の状態が非晶質であり反射率が低い
ため初期化処理が必要である。そのため工程が増えコス
トの増大を招いていた。
【0005】なお、記録層を構成する材料を融点まで加
熱すればよい相変化記録方式に比べ、該材料を沸点以上
に加熱する穴あけ記録方式では、大きな熱量が必要であ
る。そのため、穴あけ記録方式では、相変化記録方式に
比べ例えば大きな半導体レーザーパワーを必要とする
が、高線速記録を目的とすると半導体レーザーのパワー
が不足し、感度が不足するという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、高い反射率を有するとともに、高いC/Nを有す
る光記録媒体を安価に提供することにある。また本発明
の別の目的は、高い感度を有するとともに、高線速記録
に十分対応可能な光記録媒体を安価に提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、透明
基板上に記録層が1層設けられるとともに、エネルギー
ビームの照射により前記記録層に光学的変化を生じさ
せ、情報の記録・再生が可能である光記録媒体におい
て、前記記録層が主としてInとTeとからなる合金膜であ
り、かつInとTeの原子数比が67:33〜90:10の範囲にあ
ることを特徴とする光記録媒体である。この構成によれ
ば、高い反射率を有するとともに、高いC/Nを有する
光記録媒体を安価に提供することができる。
【0008】請求項2の発明は、透明基板上に記録層が
1層設けられるとともに、エネルギービームの照射によ
り前記記録層に光学的変化を生じさせ、情報の記録・再
生が可能である光記録媒体において、前記記録層が主と
してInとTeとからなる合金膜であり、かつInとTeの原子
数比が40:60〜50:50の範囲にあることを特徴とする光
記録媒体である。この構成によれば、高い反射率を有す
るとともに、高いC/Nを有する光記録媒体を安価に提
供することができる。
【0009】請求項3の発明は、透明基板上に記録層が
1層設けられるとともに、エネルギービームの照射によ
り前記記録層に光学的変化を生じさせ、情報の記録・再
生が可能である光記録媒体において、前記記録層が主と
してInとTeとからなる合金膜であり、かつ前記記録層が
酸化されていることを特徴とする光記録媒体である。こ
の構成によれば、高い反射率を有するとともに、高いC
/Nを有する光記録媒体を安価に提供することができ
る。
【0010】請求項4の発明は、前記記録層が、酸素を
1〜20at%の割合で含むことを特徴とする請求項3
に記載の光記録媒体である。この構成によれば、一層高
い反射率を有するとともに、高いC/Nを有する光記録
媒体を安価に提供することができる。
【0011】請求項5の発明は、前記記録層が、ZrとAl
との混合物を添加物として含み、かつ前記記録層が前記
混合物を1〜15at%の割合で含むことを特徴とする
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光記録媒体で
ある。この構成によれば、一層高い反射率を有するとと
もに、高いC/Nを有し、なおかつ保存特性に優れた光
記録媒体を安価に提供することができる。
【0012】請求項6の発明は、前記記録層が、1×10
-5J/cm2 〜 8×10-5J/cm2の範囲の表面張力を有する
元素(ただし、前記表面張力は前記元素の融点で測定さ
れた値である)を添加物として含むことを特徴とする請
求項1ないし5のいずれか1項に記載の光記録媒体であ
る。この構成によれば、一層高い反射率を有するととも
に、高いC/Nを有する光記録媒体を安価に提供するこ
とができる。
【0013】請求項7の発明は、前記元素がZn、Bi、G
e、Ga、Pb、Sb、Se、Eu、Tb またはDyであり、前記記録
層が前記元素を1〜15at%の割合で含むことを特徴
とする請求項6に記載の光記録媒体である。この構成に
よれば、一層高い反射率を有するとともに、高いC/N
を有する光記録媒体を安価に提供することができる。
【0014】請求項8の発明は、透明基板上に記録層が
1層設けられるとともに、エネルギービームの照射によ
り前記記録層に光学的変化を生じさせ、情報の記録・再
生が可能である光記録媒体において、前記記録層が主と
してInとTeとからなる合金膜であり、かつInとTeの原子
数比が0.5:99.5〜20:80の範囲にあることを特徴とす
る光記録媒体である。この構成によれば、高い反射率を
有するとともに、高いC/Nを有する光記録媒体を安価
に提供することができる。
【0015】請求項9の発明は、前記記録層が、ZrとAl
との混合物を添加物として含み、かつ前記記録層が前記
混合物を1〜15at%の割合で含むことを特徴とする
請求項8に記載の光記録媒体である。この構成によれ
ば、一層高い反射率を有するとともに、高いC/Nを有
し、なおかつ保存特性に優れた光記録媒体を安価に提供
することができる。
【0016】請求項10の発明は、前記記録層が、1×1
0-5J/cm2 〜 8×10-5J/cm2の範囲の表面張力を有する
元素(ただし、前記表面張力は前記元素の融点で測定さ
れた値である)を添加物として含むことを特徴とする請
求項8または9に記載の光記録媒体である。この構成に
よれば、一層高い反射率を有するとともに、高いC/N
を有する光記録媒体を安価に提供することができる。
【0017】請求項11の発明は、前記元素がZn、Bi、
Ge、Ga、Pb、Sb、Se、Eu、Tb またはDyであり、前記記
録層が前記元素を1〜15at%の割合で含むことを特
徴とする請求項10に記載の光記録媒体である。この構
成によれば、一層高い反射率を有するとともに、高いC
/Nを有する光記録媒体を安価に提供することができ
る。
【0018】請求項12の発明は、透明基板上に記録層
が1層設けられるとともに、エネルギービームの照射に
より前記記録層に光学的変化を生じさせ、情報の記録・
再生が可能である光記録媒体において、前記記録層が主
としてInとTeとからなる合金膜であり、InとTeの原子数
比が0.5:99.5〜20:80の範囲にあり、かつ前記記録層
が沸点が950℃以下の元素を含むことを特徴とする光
記録媒体である。この構成によれば、高い感度を有する
とともに、高線速記録に十分対応可能な光記録媒体を安
価に提供することができる。
【0019】請求項13の発明は、前記沸点が950℃
以下の元素がS、P、Se、ZnまたはIである請求項12に
記載の光記録媒体である。この構成によれば、一層高い
感度を有するとともに、高線速記録に十分対応可能な光
記録媒体を安価に提供することができる。
【0020】請求項14の発明は、前記記録層が前記元
素を0.5〜20at%の割合で含むことを特徴とする
請求項12または13に記載の光記録媒体である。この
構成によれば、一層高い感度を有するとともに、高線速
記録に十分対応可能な光記録媒体を安価に提供すること
ができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の光記録媒体の一
例(DVD)を説明するための断面図である。図1にお
いて、透明基板1上に記録層2、紫外線硬化樹脂層3、
接着層4、カバー基板5が順次積層されている。
【0022】本発明の光記録媒体は、以下に示すような
記録層2の特定の形態に特徴がある。すなわち: (1)記録層2が主としてInとTeとからなる合金膜であ
り、かつInとTeの原子数比が67:33〜90:10の範囲にあ
る。 (2)記録層2が主としてInとTeとからなる合金膜であ
り、かつInとTeの原子数比が40:60〜50:50の範囲にあ
る。 (3)記録層2が主としてInとTeとからなる合金膜であ
り、かつ記録層2が酸化されている。 (4)記録層2が主としてInとTeとからなる合金膜であ
り、かつInとTeの原子数比が0.5:99.5〜20:80の範囲
にある。 (5)記録層2が主としてInとTeとからなる合金膜であ
り、InとTeの原子数比が0.5:99.5〜20:80の範囲にあ
り、かつ記録層2が沸点が950℃以下の元素を含む。
【0023】前記(1)〜(4)の態様において、光記
録媒体の保存特性を高めるために、記録層2にZrとAlと
の混合物を添加物として含有させてもよい。この場合、
記録層2は、前記混合物を1〜15at%の割合で含む
ことが好ましい。
【0024】また、前記(1)〜(4)の態様におい
て、一層高いC/Nを提供するために、記録層2に1×1
0-5J/cm2 〜 8×10-5J/cm2の範囲の表面張力を有する
元素(ただし、前記表面張力は前記元素の融点で測定さ
れた値である)を添加物として含有させてもよい。この
ような元素は、例えばZn、Bi、Ge、Ga、Pb、Sb、Se、E
u、Tb またはDy等が挙げられる。該元素の添加割合は、
記録層2中、1〜15at%が例示される。
【0025】なお、前記(3)の態様において、記録層
2は、酸素を1〜20at%の割合で含むことが好まし
い。
【0026】前記(5)の態様において、沸点が950
℃以下の元素としては、S、P、Se、ZnまたはI等が挙げ
られる。この場合、記録層2は前記元素を0.5〜20
at%の割合で含むのが好ましい。なお、これら元素の
沸点を下記に示す(Teの沸点及び融点も併せて記載す
る)。
【0027】
【0028】なお、記録層2は、公知の各種気相成長
法、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、電子ビーム
法などにより形成することができる。
【0029】また、透明基板1またはカバー基板5の材
料としては、例えばガラス、セラミックス、樹脂などが
挙げられる。代表例としてはポリカーボネート、アクリ
ル、エポキシ、ポリスチレン、ポリプロピレン、シリコ
ーン、フッ素樹脂、ABS、ウレタンなどが挙げられる
が、成形性の点から樹脂基板が好ましく、とくに加工
性、光学特性などの点からポリカーボネートが好まし
い。また、基板の形状はディスク状、カード状、あるい
はシート状であってもよい。
【0030】カバー基板5は、ラジカルUV方式、カチ
オン方式、ヒートシール方式、両面接着シート方式など
の公知の貼り合せ方式により積層することができる。紫
外線硬化樹脂層3は、設けても設けなくてもよいが、紫
外線硬化樹脂層3を設けない構成では、カバー基板5は
ラジカルUV方式のように酸素や水分を透過しない方式
で設けることが望ましい。
【0031】光記録媒体において、記録層に記録する場
合その反射率変化はhigh to lowでなければROM互換とな
らないが、本発明の前記(1)〜(4)の態様によれ
ば、その記録原理は穴あけ記録方式、相変化記録方式の
いずれも採用することができる。本発明の前記(1)〜
(4)の態様において、穴あけ記録方式を採用する場
合、記録層の構成材料の表面張力が問題となる。表面張
力が強いものでは記録層の構成材料が小さな玉状の固ま
りとなって、エネルギービームによって形成された穴の
内部や周辺に残ることがあり、表面張力の弱いものでは
穴の内部に不規則な形の残留物が見られるようになる。
そこで表面張力を適当な値に調整する必要が生じるが、
本発明者らは鋭意検討の結果、記録層を前記のような特
定の態様に設定することにより、穴あけ記録方式に適し
た表面張力に調整でき、きれいなピットを開けることが
可能になり、C/Nを向上させることに成功した。とく
に前記(1)〜(4)の態様において、記録層に表面張
力が1×10-5J/cm2 〜 8×10 -5J/cm2である元素を添加
することが好ましく、中でもZn、Bi、Ge、Ga、Pb、Sb、
Se、Eu、Tb またはDyがC/Nを向上させる効果が高い
ことを見出した。また、前記(5)の態様において、本
発明者らは、InとTeの原子数比を0.5:99.5〜20:80の
範囲に設定することにより反射率が高くなり、1層の記
録層のみでもROM規格の反射率を満たすことができ、
さらに記録層中に沸点が950℃以下の元素を添加するこ
とにより大きくその感度が改良されることを見出した。
前記元素を添加物とすることにより、溶融したInTe
合金膜を蒸発した添加物が押し広げ、低いレーザーパワ
ーもしくは高線速における書き込みを大きく改善するこ
とができる。なぜ前記添加物が感度を改善することがで
きるのか、現時点では明らかにできなかったが、レーザ
ーが当たって添加物が蒸発する時間とTeが融解する時間
との差がほとんどないために蒸発に伴う爆発力が記録ピ
ットの迅速な形成に寄与するものと考えられる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに説明す
る。 (実施例1)図1に記載したような光記録媒体(DV
D)を作製した。ピッチ0.74μm、深さ400Åの
溝付き、厚さ0.6mm、直径φ120mmのポリカーボネ
ート樹脂製透明基板1上に、記録層2を厚み400Åと
してスパッタ法により積層した。なお、この記録層2
は、InとTeとからなる合金膜であり、InとTeの原子数比
を種々設定した。続いて、記録層2上に紫外線硬化樹脂
層3を、スピンコート及び紫外線照射により形成した。
次に、接着層4を介してカバー基板5をラジカルUV方
式で貼り合せ、光記録媒体を得、C/Nおよび反射率を
測定した。評価条件は、記録線速3.5m/s、線密度=
0.267μm/bit、記録レーザー波長635nm、N
A=0.6である。合金膜の組成をIn xTe1-xとしたと
きのx(at%)に対するC/Nおよび反射率の測定結
果を、図2および図3にそれぞれ示す。
【0033】(実施例2)合金膜の材料としてIn2Te3
用い、かつスパッタ中の雰囲気に酸素を混合させたこと
以外は、実施例1を繰り返した。合金膜の組成を(In2T
e31-xxしたときのx(at%)に対するC/Nおよ
び反射率の測定結果を、図4および図5にそれぞれ示
す。
【0034】(実施例3)合金膜の材料としてZr5Al5In
63Te27(at%)を用いたこと以外は、実施例1を繰り
返した。結果を表1に示す。なお、表1中の保存特性と
は、80℃で100時間光記録媒体を保存した後のC/
N値の保持率を意味している。
【0035】(実施例4)合金膜の材料としてZn10In63
Te27(at%)を用いたこと以外は、実施例1を繰り返
した。結果を表1に示す。
【0036】(実施例5)合金膜の材料としてBi10In63
Te27(at%)を用いたこと以外は、実施例1を繰り返
した。結果を表1に示す。
【0037】(実施例6)合金膜の材料としてGe10In63
Te27(at%)を用いたこと以外は、実施例1を繰り返
した。結果を表1に示す。
【0038】(実施例7)合金膜の材料としてGa10In63
Te27(at%)を用いたこと以外は、実施例1を繰り返
した。結果を表1に示す。
【0039】(実施例8)合金膜の材料としてPb10In63
Te27(at%)を用いたこと以外は、実施例1を繰り返
した。結果を表1に示す。
【0040】(実施例9)合金膜の材料としてSb10In63
Te27(at%)を用いたこと以外は、実施例1を繰り返
した。結果を表1に示す。
【0041】(実施例10)合金膜の材料としてSe10In
63Te27(at%)を用いたこと以外は、実施例1を繰り
返した。結果を表1に示す。
【0042】(実施例11)合金膜の材料としてEu10In
63Te27(at%)を用いたこと以外は、実施例1を繰り
返した。結果を表1に示す。
【0043】(実施例12)合金膜の材料としてTb10In
63Te27(at%)を用いたこと以外は、実施例1を繰り
返した。結果を表1に示す。
【0044】(実施例13)合金膜の材料としてDy10In
63Te27(at%)を用いたこと以外は、実施例1を繰り
返した。結果を表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】(実施例14)合金膜の材料としてZr5Al5
In5Te85(at%)を用いたこと以外は、実施例1を繰
り返した。結果を表2に示す。
【0047】(実施例15)合金膜の材料としてZn10In
6Te84(at%)を用いたこと以外は、実施例1を繰り
返した。結果を表2に示す。
【0048】(実施例16)合金膜の材料としてBi10In
6Te84(at%)を用いたこと以外は、実施例1を繰り
返した。結果を表2に示す。
【0049】(実施例17)合金膜の材料としてGe10In
6Te84(at%)を用いたこと以外は、実施例1を繰り
返した。結果を表2に示す。
【0050】(実施例18)合金膜の材料としてGa10In
6Te84(at%)を用いたこと以外は、実施例1を繰り
返した。結果を表2に示す。
【0051】(実施例19)合金膜の材料としてPb10In
6Te84(at%)を用いたこと以外は、実施例1を繰り
返した。結果を表2に示す。
【0052】(実施例20)合金膜の材料としてSb10In
6Te84(at%)を用いたこと以外は、実施例1を繰り
返した。結果を表2に示す。
【0053】(実施例21)合金膜の材料としてSe10In
6Te84(at%)を用いたこと以外は、実施例1を繰り
返した。結果を表2に示す。
【0054】(実施例22)合金膜の材料としてEu10In
6Te84(at%)を用いたこと以外は、実施例1を繰り
返した。結果を表2に示す。
【0055】(実施例23)合金膜の材料としてTb10In
6Te84(at%)を用いたこと以外は、実施例1を繰り
返した。結果を表2に示す。
【0056】(実施例24)合金膜の材料としてDy10In
6Te84(at%)を用いたこと以外は、実施例1を繰り
返した。結果を表2に示す。
【0057】
【表2】
【0058】(実施例25)図1に記載したような光記
録媒体(DVD)を作製した。ピッチ0.74μm、深
さ400Åの溝付き、厚さ0.6mm、直径φ120mmの
ポリカーボネート樹脂製透明基板1上に、記録層2を厚
み400Åとしてスパッタ法により積層した。なお、こ
の記録層2は、表1に示すような各種元素を10at%
含むものであり、残部はIn8Te92である。続いて、記録
層2上に紫外線硬化樹脂層3を、スピンコート及び紫外
線照射により形成した。次に、接着層4を介してカバー
基板5をラジカルUV方式で貼り合せ、光記録媒体を
得、感度の評価を行った。評価条件は、記録線速3.5
m/s(1倍速)、線密度=0.267μm/bit、記録
レーザー波長635nm、NA=0.6であり、記録層2
における穴あけ記録が可能となるレーザーパワーを1倍
速と2倍速とで比較した。結果を表3に示す。
【0059】
【表3】
【0060】図6は、前記実施例25で作製した光記録
媒体の記録層を主体がIn8Te92であるものとし、添加元
素としてSを用い、Sの添加割合を振った場合の1倍速
におけるレーザーパワー(記録パワー)およびC/Nを
示している。図6において、Sを0.5at%以上添加
すると感度が高くなり、20at%超の添加でC/Nが
低下している。なお、ここでの記録は3Tの矩形波記録
である。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、高い反射率を有すると
ともに、高いC/Nを有する光記録媒体を安価に提供す
ることができる。また本発明によれば、一層高い感度を
有するとともに、高線速記録に十分対応可能な光記録媒
体を安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光記録媒体の一例(DVD)を説明す
るための断面図である。
【図2】実施例1において、合金膜の組成をInxTe1-x
したときのx(at%)に対するC/Nの測定結果を示
す図である。
【図3】実施例1において、合金膜の組成をInxTe1-x
したときのx(at%)に対する反射率の測定結果を示
す図である。
【図4】実施例2において、合金膜の組成を(In2Te3
1-xxしたときのx(at%)に対するC/Nの測定結
果を示す図である。
【図5】実施例2において、合金膜の組成を(In2Te3
1-xxしたときのx(at%)に対する反射率の測定結
果を示す図である。
【図6】本発明の光記録媒体のSの添加割合と、記録パ
ワー及びC/Nとの関係を示す図である。
【符号の説明】
1 透明基板 2 記録層 3 紫外線硬化樹脂層 4 接着層 5 カバー基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 影山 喜之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 菅原 智明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H111 EA04 EA12 EA23 FB05 FB07 FB09 FB10 FB12 FB15 FB16 FB19 FB21 FB25 FB26 FB29 FB30 5D029 JA01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に記録層が1層設けられると
    ともに、エネルギービームの照射により前記記録層に光
    学的変化を生じさせ、情報の記録・再生が可能である光
    記録媒体において、前記記録層が主としてInとTeとから
    なる合金膜であり、かつInとTeの原子数比が67:33〜9
    0:10の範囲にあることを特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 透明基板上に記録層が1層設けられると
    ともに、エネルギービームの照射により前記記録層に光
    学的変化を生じさせ、情報の記録・再生が可能である光
    記録媒体において、前記記録層が主としてInとTeとから
    なる合金膜であり、かつInとTeの原子数比が40:60〜5
    0:50の範囲にあることを特徴とする光記録媒体。
  3. 【請求項3】 透明基板上に記録層が1層設けられると
    ともに、エネルギービームの照射により前記記録層に光
    学的変化を生じさせ、情報の記録・再生が可能である光
    記録媒体において、前記記録層が主としてInとTeとから
    なる合金膜であり、かつ前記記録層が酸化されているこ
    とを特徴とする光記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記記録層が、酸素を1〜20at%の
    割合で含むことを特徴とする請求項3に記載の光記録媒
    体。
  5. 【請求項5】 前記記録層が、ZrとAlとの混合物を添加
    物として含み、かつ前記記録層が前記混合物を1〜15
    at%の割合で含むことを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれか1項に記載の光記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記記録層が、1×10-5J/cm2 〜 8×10
    -5J/cm2の範囲の表面張力を有する元素(ただし、前記
    表面張力は前記元素の融点で測定された値である)を添
    加物として含むことを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれか1項に記載の光記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記元素がZn、Bi、Ge、Ga、Pb、Sb、S
    e、Eu、Tb またはDyであり、前記記録層が前記元素を1
    〜15at%の割合で含むことを特徴とする請求項6に
    記載の光記録媒体。
  8. 【請求項8】 透明基板上に記録層が1層設けられると
    ともに、エネルギービームの照射により前記記録層に光
    学的変化を生じさせ、情報の記録・再生が可能である光
    記録媒体において、前記記録層が主としてInとTeとから
    なる合金膜であり、かつInとTeの原子数比が0.5:99.5
    〜20:80の範囲にあることを特徴とする光記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記記録層が、ZrとAlとの混合物を添加
    物として含み、かつ前記記録層が前記混合物を1〜15
    at%の割合で含むことを特徴とする請求項8に記載の
    光記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記記録層が、1×10-5J/cm2 〜 8×
    10-5J/cm2の範囲の表面張力を有する元素(ただし、前
    記表面張力は前記元素の融点で測定された値である)を
    添加物として含むことを特徴とする請求項8または9に
    記載の光記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記元素がZn、Bi、Ge、Ga、Pb、Sb、
    Se、Eu、Tb またはDyであり、前記記録層が前記元素を
    1〜15at%の割合で含むことを特徴とする請求項1
    0に記載の光記録媒体。
  12. 【請求項12】 透明基板上に記録層が1層設けられる
    とともに、エネルギービームの照射により前記記録層に
    光学的変化を生じさせ、情報の記録・再生が可能である
    光記録媒体において、前記記録層が主としてInとTeとか
    らなる合金膜であり、InとTeの原子数比が0.5:99.5〜2
    0:80の範囲にあり、かつ前記記録層が沸点が950℃
    以下の元素を含むことを特徴とする光記録媒体。
  13. 【請求項13】 前記沸点が950℃以下の元素がS、
    P、Se、ZnまたはIである請求項12に記載の光記録媒
    体。
  14. 【請求項14】 前記記録層が前記元素を0.5〜20
    at%の割合で含むことを特徴とする請求項12または
    13に記載の光記録媒体。
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