JP2002370450A - 光記録媒体 - Google Patents
光記録媒体Info
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- JP2002370450A JP2002370450A JP2001179952A JP2001179952A JP2002370450A JP 2002370450 A JP2002370450 A JP 2002370450A JP 2001179952 A JP2001179952 A JP 2001179952A JP 2001179952 A JP2001179952 A JP 2001179952A JP 2002370450 A JP2002370450 A JP 2002370450A
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- JP
- Japan
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- optical recording
- iodide
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- optical
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- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光記録媒体としてCD-R、DVD-R等の追記型光
記録媒体が知られているが、これらは製造コストが高い
という問題がある。そこで、WO記録媒体が開発されてき
たが、これに穴あけ記録方式を採用すると、感度が不足
し、高線速記録ができなかった。本発明は、このような
問題点を解決した光記録媒体を提供する。 【解決手段】 透明基板上に設けられた記録層にエネル
ギービームの照射により光学的変化を生じさせ、情報の
記録・再生が可能である光記録媒体において、記録層2
が、Te、Bi、Zn、In、Sb、Pb、Snまたは
これらの化合物からなる低融点材料と、ヨウ化物とを含
むことを特徴としている。中でも、低融点材料がTeで
あり、ヨウ化物がBeI2、IIn、I2Pb、I2S
n、I3Sb、ITl、I3P、I4Si、I4Snまたは
I4Tiであるのが好ましい。
記録媒体が知られているが、これらは製造コストが高い
という問題がある。そこで、WO記録媒体が開発されてき
たが、これに穴あけ記録方式を採用すると、感度が不足
し、高線速記録ができなかった。本発明は、このような
問題点を解決した光記録媒体を提供する。 【解決手段】 透明基板上に設けられた記録層にエネル
ギービームの照射により光学的変化を生じさせ、情報の
記録・再生が可能である光記録媒体において、記録層2
が、Te、Bi、Zn、In、Sb、Pb、Snまたは
これらの化合物からなる低融点材料と、ヨウ化物とを含
むことを特徴としている。中でも、低融点材料がTeで
あり、ヨウ化物がBeI2、IIn、I2Pb、I2S
n、I3Sb、ITl、I3P、I4Si、I4Snまたは
I4Tiであるのが好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エネルギービーム
の照射により記録層に光学的変化を生じさせることによ
って情報の記録・再生が可能である光記録媒体に関する
ものである。
の照射により記録層に光学的変化を生じさせることによ
って情報の記録・再生が可能である光記録媒体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】レーザービームの照射による記録可能な
光記録媒体としてCD-R、DVD-R等の追記型光記録媒体な
どがある。これらの光記録媒体はCD-ROMあるいはDVD-RO
Mと再生互換性があり、小規模の配布用記録媒体や保存
用の記録媒体として使用されている。しかし、CD-R、DV
D-Rは有機色素を塗布するため、ROMの工程と比較して格
段に製造コストが高くなるという問題があった。
光記録媒体としてCD-R、DVD-R等の追記型光記録媒体な
どがある。これらの光記録媒体はCD-ROMあるいはDVD-RO
Mと再生互換性があり、小規模の配布用記録媒体や保存
用の記録媒体として使用されている。しかし、CD-R、DV
D-Rは有機色素を塗布するため、ROMの工程と比較して格
段に製造コストが高くなるという問題があった。
【0003】そこで、CD-ライトワンス(以下WOとい
う)、DVD-WO記録媒体が開発されてきた。WO記録媒体に
は穴あけ記録方式、相変化記録方式、合金化記録方式等
がある。コストの面から考えれば穴あけ記録方式が有望
であるが、穴あけ記録方式ではC/Nが低くなってしまう
という問題があった。これは穴を開けたピット部分にお
いて溶融した膜がピット内に水玉のようになって残った
り、周辺部に盛り上がったりすることが原因であった。
また、穴あけ記録方式の場合、従来の記録層はROMの高
い反射率に対応できず規格外製品となってしまってい
た。
う)、DVD-WO記録媒体が開発されてきた。WO記録媒体に
は穴あけ記録方式、相変化記録方式、合金化記録方式等
がある。コストの面から考えれば穴あけ記録方式が有望
であるが、穴あけ記録方式ではC/Nが低くなってしまう
という問題があった。これは穴を開けたピット部分にお
いて溶融した膜がピット内に水玉のようになって残った
り、周辺部に盛り上がったりすることが原因であった。
また、穴あけ記録方式の場合、従来の記録層はROMの高
い反射率に対応できず規格外製品となってしまってい
た。
【0004】なお、記録層を構成する材料を融点まで加
熱すればよい相変化記録方式に比べ、該材料を沸点以上
に加熱する穴あけ記録方式では、大きな熱量が必要であ
る。そのため、穴あけ記録方式では、相変化記録方式に
比べ例えば大きな半導体レーザーパワーを必要とする
が、高線速記録を目的とすると半導体レーザーのパワー
が不足し、感度が低下するという問題がある。前記のよ
うな課題を解決し、WO記録媒体の普及を促進させるため
には、高い感度の光記録媒体を開発する必要がある。
熱すればよい相変化記録方式に比べ、該材料を沸点以上
に加熱する穴あけ記録方式では、大きな熱量が必要であ
る。そのため、穴あけ記録方式では、相変化記録方式に
比べ例えば大きな半導体レーザーパワーを必要とする
が、高線速記録を目的とすると半導体レーザーのパワー
が不足し、感度が低下するという問題がある。前記のよ
うな課題を解決し、WO記録媒体の普及を促進させるため
には、高い感度の光記録媒体を開発する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、高い感度を有するとともに、高線速記録に十分対
応可能な光記録媒体を安価に提供することにある。
的は、高い感度を有するとともに、高線速記録に十分対
応可能な光記録媒体を安価に提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、透明
基板上に設けられた記録層にエネルギービームの照射に
より光学的変化を生じさせ、情報の記録・再生が可能で
ある光記録媒体において、前記記録層が、Te、Bi、
Zn、In、Sb、Pb、Snまたはこれらの化合物か
らなる低融点材料と、ヨウ化物とを含むことを特徴とす
る光記録媒体である。請求項2の発明は、低融点材料が
主としてTeであることを特徴とする請求項1に記載の
光記録媒体である。請求項3の発明は、ヨウ化物がBe
I2であることを特徴とする請求項1または2に記載の
光記録媒体である。請求項4の発明は、ヨウ化物がII
nであることを特徴とする請求項1または2に記載の光
記録媒体である。請求項5の発明は、ヨウ化物がI2P
bであることを特徴とする請求項1または2に記載の光
記録媒体である。請求項6の発明は、ヨウ化物がI2S
nであることを特徴とする請求項1または2に記載の光
記録媒体である。請求項7の発明は、ヨウ化物がI3S
bであることを特徴とする請求項1または2に記載の光
記録媒体である。請求項8の発明は、ヨウ化物がITl
であることを特徴とする請求項1または2に記載の光記
録媒体である。請求項9の発明は、ヨウ化物がI3Pで
あることを特徴とする請求項1または2に記載の光記録
媒体である。請求項10の発明は、ヨウ化物がI4Si
であることを特徴とする請求項1または2に記載の光記
録媒体である。請求項11の発明は、ヨウ化物がI4S
nであることを特徴とする請求項1または2に記載の光
記録媒体である。請求項12の発明は、ヨウ化物がI4
Tiであることを特徴とする請求項1または2に記載の
光記録媒体である。請求項13の発明は、ヨウ化物が、
記録層に対し0.5〜20at%含まれることを特徴と
する請求項1ないし12のいずれか1項に記載の光記録
媒体である。
基板上に設けられた記録層にエネルギービームの照射に
より光学的変化を生じさせ、情報の記録・再生が可能で
ある光記録媒体において、前記記録層が、Te、Bi、
Zn、In、Sb、Pb、Snまたはこれらの化合物か
らなる低融点材料と、ヨウ化物とを含むことを特徴とす
る光記録媒体である。請求項2の発明は、低融点材料が
主としてTeであることを特徴とする請求項1に記載の
光記録媒体である。請求項3の発明は、ヨウ化物がBe
I2であることを特徴とする請求項1または2に記載の
光記録媒体である。請求項4の発明は、ヨウ化物がII
nであることを特徴とする請求項1または2に記載の光
記録媒体である。請求項5の発明は、ヨウ化物がI2P
bであることを特徴とする請求項1または2に記載の光
記録媒体である。請求項6の発明は、ヨウ化物がI2S
nであることを特徴とする請求項1または2に記載の光
記録媒体である。請求項7の発明は、ヨウ化物がI3S
bであることを特徴とする請求項1または2に記載の光
記録媒体である。請求項8の発明は、ヨウ化物がITl
であることを特徴とする請求項1または2に記載の光記
録媒体である。請求項9の発明は、ヨウ化物がI3Pで
あることを特徴とする請求項1または2に記載の光記録
媒体である。請求項10の発明は、ヨウ化物がI4Si
であることを特徴とする請求項1または2に記載の光記
録媒体である。請求項11の発明は、ヨウ化物がI4S
nであることを特徴とする請求項1または2に記載の光
記録媒体である。請求項12の発明は、ヨウ化物がI4
Tiであることを特徴とする請求項1または2に記載の
光記録媒体である。請求項13の発明は、ヨウ化物が、
記録層に対し0.5〜20at%含まれることを特徴と
する請求項1ないし12のいずれか1項に記載の光記録
媒体である。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の光記録媒体の一
例(DVD)を説明するための断面図である。図1にお
いて、透明基板1上に記録層2、紫外線硬化樹脂層3、
接着層4、カバー基板5が順次積層されている。
例(DVD)を説明するための断面図である。図1にお
いて、透明基板1上に記録層2、紫外線硬化樹脂層3、
接着層4、カバー基板5が順次積層されている。
【0008】本発明の光記録媒体は、記録層2が、T
e、Bi、Zn、In、Sb、Pb、Snまたはこれら
の化合物からなる低融点材料と、ヨウ化物とを含むこと
を特徴としている。中でも、低融点材料がTeであるの
が好ましい。また、ヨウ化物としては、BeI2、II
n、I2Pb、I2Sn、I3Sb、ITl、I3P、I4
Si、I4Sn、I4Ti等が好適なものとして挙げられ
る。
e、Bi、Zn、In、Sb、Pb、Snまたはこれら
の化合物からなる低融点材料と、ヨウ化物とを含むこと
を特徴としている。中でも、低融点材料がTeであるの
が好ましい。また、ヨウ化物としては、BeI2、II
n、I2Pb、I2Sn、I3Sb、ITl、I3P、I4
Si、I4Sn、I4Ti等が好適なものとして挙げられ
る。
【0009】また、ヨウ化物の沸点が、低融点材料の融
点以上、沸点以下の範囲にあれば、一層高い感度および
高線速記録性を光記録媒体に付与することができ好まし
い。下記に、低融点材料がTeである場合、沸点が前記
範囲にあるヨウ化物を例示する。
点以上、沸点以下の範囲にあれば、一層高い感度および
高線速記録性を光記録媒体に付与することができ好まし
い。下記に、低融点材料がTeである場合、沸点が前記
範囲にあるヨウ化物を例示する。
【0010】
【0011】なお、下記のヨウ化物は、沸点がTeの融
点よりも低いが、高感度化に効果があったものである。
下記ヨウ化物が、なぜ高感度化に寄与するのか、現在で
は明らかにされなかったが、レーザーが当たってヨウ化
物が蒸発する時間とTeが融解する時間との差がほとん
どないためにヨウ化物蒸発に伴う爆発力が記録ピットの
形成に寄与するものと考えられる。
点よりも低いが、高感度化に効果があったものである。
下記ヨウ化物が、なぜ高感度化に寄与するのか、現在で
は明らかにされなかったが、レーザーが当たってヨウ化
物が蒸発する時間とTeが融解する時間との差がほとん
どないためにヨウ化物蒸発に伴う爆発力が記録ピットの
形成に寄与するものと考えられる。
【0012】
【0013】また、本発明において添加するヨウ化物の
原子比を記録層の0.5〜20at%とすることによ
り、一層高い感度および高線速記録性を光記録媒体に付
与することができる。なお、記録層は、公知の各種気相
成長法、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、電子ビ
ーム法などにより形成することができる。
原子比を記録層の0.5〜20at%とすることによ
り、一層高い感度および高線速記録性を光記録媒体に付
与することができる。なお、記録層は、公知の各種気相
成長法、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、電子ビ
ーム法などにより形成することができる。
【0014】また、透明基板1またはカバー基板5の材
料としては、例えばガラス、セラミックス、樹脂などが
挙げられる。代表例としてはポリカーボネート、アクリ
ル、エポキシ、ポリスチレン、ポリプロピレン、シリコ
ン、フッ素樹脂、ABS、ウレタンなどが挙げられる
が、成形性の点から樹脂基板が好ましく、とくに加工
性、光学特性などの点からポリカーボネートが好まし
い。また、基板の形状はディスク状、カード状、あるい
はシート状であってもよい。
料としては、例えばガラス、セラミックス、樹脂などが
挙げられる。代表例としてはポリカーボネート、アクリ
ル、エポキシ、ポリスチレン、ポリプロピレン、シリコ
ン、フッ素樹脂、ABS、ウレタンなどが挙げられる
が、成形性の点から樹脂基板が好ましく、とくに加工
性、光学特性などの点からポリカーボネートが好まし
い。また、基板の形状はディスク状、カード状、あるい
はシート状であってもよい。
【0015】カバー基板5は、ラジカルUV方式、カチ
オン方式、ヒートシール方式、両面接着シート方式など
の公知の貼り合せ方式により積層することができる。紫
外線硬化樹脂層3は、設けても設けなくてもよいが、紫
外線硬化樹脂層3を設けない構成では、カバー基板5は
ラジカルUV方式のように酸素や水分を透過しない方式
で設けることが望ましい。
オン方式、ヒートシール方式、両面接着シート方式など
の公知の貼り合せ方式により積層することができる。紫
外線硬化樹脂層3は、設けても設けなくてもよいが、紫
外線硬化樹脂層3を設けない構成では、カバー基板5は
ラジカルUV方式のように酸素や水分を透過しない方式
で設けることが望ましい。
【0016】本発明者らは鋭意検討の結果、透明基板上
に設けられた記録層にエネルギービームの照射により光
学的変化を生じさせ、情報の記録・再生が可能である光
記録媒体において、記録層が、Te、Bi、Zn、I
n、Sb、Pb、Snまたはこれらの化合物からなる低
融点材料と、ヨウ化物とを含むことにより、大きくその
感度を改良できることを見出した。その効果の要因はヨ
ウ化物の低い沸点にあり、溶融した低融点材料の膜を蒸
発したヨウ化物が押し広げ、低いレーザーパワーもしく
は高線速における書き込みを大きく改善したものと思わ
れる。なお、本発明の光記録媒体は、記録層における低
融点材料が主としてTeである場合に良好な結果を示し
た。また、本発明によれば、穴を開けたピット部分にお
いて溶融した膜がピット内に水玉のようになって残った
り、周辺部に盛り上がったりする現象が抑制され、C/
Nを改善することができた。
に設けられた記録層にエネルギービームの照射により光
学的変化を生じさせ、情報の記録・再生が可能である光
記録媒体において、記録層が、Te、Bi、Zn、I
n、Sb、Pb、Snまたはこれらの化合物からなる低
融点材料と、ヨウ化物とを含むことにより、大きくその
感度を改良できることを見出した。その効果の要因はヨ
ウ化物の低い沸点にあり、溶融した低融点材料の膜を蒸
発したヨウ化物が押し広げ、低いレーザーパワーもしく
は高線速における書き込みを大きく改善したものと思わ
れる。なお、本発明の光記録媒体は、記録層における低
融点材料が主としてTeである場合に良好な結果を示し
た。また、本発明によれば、穴を開けたピット部分にお
いて溶融した膜がピット内に水玉のようになって残った
り、周辺部に盛り上がったりする現象が抑制され、C/
Nを改善することができた。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに説明す
る。 (実施例1)図1に記載したような光記録媒体(DV
D)を作製した。ピッチ0.74μm、深さ400Åの
溝付き、厚さ0.6mm、直径φ120mmのポリカーボネ
ート樹脂製透明基板1上に、記録層2を厚み400Åと
してスパッタ法により積層した。なお、この記録層2
は、表1に示すような各種ヨウ化物を10at%含むも
のであり、残部はTeである。続いて、記録層2上に紫
外線硬化樹脂層3をスピンコートして紫外線照射により
形成した。次に、接着層4を介してカバー基板5をラジ
カルUV方式で貼り合せ、光記録媒体を得、感度の評価
を行った。評価条件は、記録線速3.5m/s(1倍
速)、線密度=0.267μm/bit、記録レーザー波
長635nm、NA=0.6であり、記録層2における穴
あけ記録が可能となるレーザーパワーを1倍速と2倍速
とで比較した。結果を表1に示す。
る。 (実施例1)図1に記載したような光記録媒体(DV
D)を作製した。ピッチ0.74μm、深さ400Åの
溝付き、厚さ0.6mm、直径φ120mmのポリカーボネ
ート樹脂製透明基板1上に、記録層2を厚み400Åと
してスパッタ法により積層した。なお、この記録層2
は、表1に示すような各種ヨウ化物を10at%含むも
のであり、残部はTeである。続いて、記録層2上に紫
外線硬化樹脂層3をスピンコートして紫外線照射により
形成した。次に、接着層4を介してカバー基板5をラジ
カルUV方式で貼り合せ、光記録媒体を得、感度の評価
を行った。評価条件は、記録線速3.5m/s(1倍
速)、線密度=0.267μm/bit、記録レーザー波
長635nm、NA=0.6であり、記録層2における穴
あけ記録が可能となるレーザーパワーを1倍速と2倍速
とで比較した。結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】図2は、本発明の光記録媒体のヨウ化物の
添加割合と感度およびC/Nとの関係を示す図である。
図2は、前記実施例1で作製した光記録媒体の記録層を
Teとし、ヨウ化物としてIInを用い、IInの添加
割合(X at%)を振った場合の1倍速におけるレーザ
ーパワー(記録パワー)およびC/Nを示している。図
2において、IInを0.5at%以上添加すると感度
が高くなり、20at%超の添加でC/Nが低下してい
る。なお、ここでの記録は3Tの矩形波記録である。
添加割合と感度およびC/Nとの関係を示す図である。
図2は、前記実施例1で作製した光記録媒体の記録層を
Teとし、ヨウ化物としてIInを用い、IInの添加
割合(X at%)を振った場合の1倍速におけるレーザ
ーパワー(記録パワー)およびC/Nを示している。図
2において、IInを0.5at%以上添加すると感度
が高くなり、20at%超の添加でC/Nが低下してい
る。なお、ここでの記録は3Tの矩形波記録である。
【0020】
【発明の効果】本発明は、透明基板上に設けられた記録
層にエネルギービームの照射により光学的変化を生じさ
せ、情報の記録・再生が可能である光記録媒体におい
て、前記記録層が、Te、Bi、Zn、In、Sb、P
b、Snまたはこれらの化合物からなる低融点材料と、
ヨウ化物とを含むことを特徴としているので、高い感度
を有するとともに、高線速記録に十分対応可能な光記録
媒体を安価に提供することができる。また、低融点材料
がTeであり、および/またはヨウ化物として、BeI
2、IIn、I2Pb、I2Sn、I3Sb、ITl、I3
P、I4Si、I4SnまたはI4Tiを用いれば、さら
に高い感度および高線速記録性を提供することができ
る。また、ヨウ化物が、記録層に対し0.5〜20at
%含まれるようにすれば、さらに高い感度および高線速
記録性を提供することができる。
層にエネルギービームの照射により光学的変化を生じさ
せ、情報の記録・再生が可能である光記録媒体におい
て、前記記録層が、Te、Bi、Zn、In、Sb、P
b、Snまたはこれらの化合物からなる低融点材料と、
ヨウ化物とを含むことを特徴としているので、高い感度
を有するとともに、高線速記録に十分対応可能な光記録
媒体を安価に提供することができる。また、低融点材料
がTeであり、および/またはヨウ化物として、BeI
2、IIn、I2Pb、I2Sn、I3Sb、ITl、I3
P、I4Si、I4SnまたはI4Tiを用いれば、さら
に高い感度および高線速記録性を提供することができ
る。また、ヨウ化物が、記録層に対し0.5〜20at
%含まれるようにすれば、さらに高い感度および高線速
記録性を提供することができる。
【図1】本発明の光記録媒体の一例(DVD)を説明す
るための断面図である。
るための断面図である。
【図2】本発明に係る光記録媒体の、記録層中のヨウ化
物添加割合と感度およびC/Nとの関係を示す図であ
る。
物添加割合と感度およびC/Nとの関係を示す図であ
る。
1 透明基板 2 記録層 3 紫外線硬化樹脂層 4 接着層 5 カバー基板
フロントページの続き Fターム(参考) 2H111 EA03 EA12 EA22 EA33 FB06 FB07 FB09 FB10 FB12 FB19 FB21 FB26 FB30 5D029 JA01
Claims (13)
- 【請求項1】 透明基板上に設けられた記録層にエネル
ギービームの照射により光学的変化を生じさせ、情報の
記録・再生が可能である光記録媒体において、前記記録
層が、Te、Bi、Zn、In、Sb、Pb、Snまた
はこれらの化合物からなる低融点材料と、ヨウ化物とを
含むことを特徴とする光記録媒体。 - 【請求項2】 低融点材料が主としてTeであることを
特徴とする請求項1に記載の光記録媒体。 - 【請求項3】 ヨウ化物がBeI2であることを特徴と
する請求項1または2に記載の光記録媒体。 - 【請求項4】 ヨウ化物がIInであることを特徴とす
る請求項1または2に記載の光記録媒体。 - 【請求項5】 ヨウ化物がI2Pbであることを特徴と
する請求項1または2に記載の光記録媒体。 - 【請求項6】 ヨウ化物がI2Snであることを特徴と
する請求項1または2に記載の光記録媒体。 - 【請求項7】 ヨウ化物がI3Sbであることを特徴と
する請求項1または2に記載の光記録媒体。 - 【請求項8】 ヨウ化物がITlであることを特徴とす
る請求項1または2に記載の光記録媒体。 - 【請求項9】 ヨウ化物がI3Pであることを特徴とす
る請求項1または2に記載の光記録媒体。 - 【請求項10】 ヨウ化物がI4Siであることを特徴
とする請求項1または2に記載の光記録媒体。 - 【請求項11】 ヨウ化物がI4Snであることを特徴
とする請求項1または2に記載の光記録媒体。 - 【請求項12】 ヨウ化物がI4Tiであることを特徴
とする請求項1または2に記載の光記録媒体。 - 【請求項13】 ヨウ化物が、記録層に対し0.5〜2
0at%含まれることを特徴とする請求項1ないし12
のいずれか1項に記載の光記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001179952A JP2002370450A (ja) | 2001-06-14 | 2001-06-14 | 光記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001179952A JP2002370450A (ja) | 2001-06-14 | 2001-06-14 | 光記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002370450A true JP2002370450A (ja) | 2002-12-24 |
Family
ID=19020440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001179952A Pending JP2002370450A (ja) | 2001-06-14 | 2001-06-14 | 光記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002370450A (ja) |
-
2001
- 2001-06-14 JP JP2001179952A patent/JP2002370450A/ja active Pending
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