JP2003203383A - 追記型光記録媒体及び光記録方法 - Google Patents

追記型光記録媒体及び光記録方法

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JP2003203383A
JP2003203383A JP2001401004A JP2001401004A JP2003203383A JP 2003203383 A JP2003203383 A JP 2003203383A JP 2001401004 A JP2001401004 A JP 2001401004A JP 2001401004 A JP2001401004 A JP 2001401004A JP 2003203383 A JP2003203383 A JP 2003203383A
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Jiro Yoshinari
次郎 吉成
Koji Mishima
康児 三島
Tetsuo Mizushima
哲郎 水島
Masaki Aoshima
正貴 青島
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録情報を長期にわたって良好な状態で保存
できる追記型光記録媒体及びこれを用いた光記録方法を
提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の追記型光記録媒体1は、基板4
0、保護層30、基板40及び保護層30間に配置され
る記録層10を有し、記録時に基板40側から入射され
るレーザ光により記録層10に共晶合金を含む記録マー
ク13が形成される追記型光記録媒体であって、記録層
10が、例えばSiを主成分とする反応層11、反応層
11に接触し記録時にSiと共融結晶化されるCuを主
成分とする反応層12を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、追記型光記録媒体
及び光記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】追記型(Write−Once)光記録媒体は、
その記録層に情報を1度だけ書き込める機能を有するタ
イプの光記録媒体であり、追記型光記録媒体として、例
えば、CD−R、DVD−R、PhotoCD等の種類があ
る。
【0003】このような追記型光記録媒体には、より多
量の情報を高速、高密度かつ高感度で記録することので
きる機能の向上を目指すことに加えて、初期の記録情報
を劣化させることなく長期にわたり保持できる特性を具
備することも要求されてきている。更に、追記型光記録
媒体には、近年の地球環境問題に対する関心の高まりと
ともに、環境に与える負荷がより小さな構成材料を用い
て構成することも要求されてきている。
【0004】追記型光記録媒体の記録層としては、有機
色素材料を主成分として構成されたものと、金属元素
(又は非金属元素)を主成分として構成されたものとが
知られており、現在主流となっているのは前者である。
一方、記録情報の高密度化の要求に伴い、青色波長レー
ザなどの短波長レーザを使用する必要が生じてきてい
る。ところが、青色波長レーザで記録可能な有機色素材
料は未だ実用化されていない。
【0005】このため、金属元素を主成分として構成さ
れた記録層を有する追記型光記録媒体について、記録層
及びその周囲に配置される他の層を含めた内部構造のデ
ザインの検討及びそれを用いる記録方式の面から種々の
検討がなされている。
【0006】例えば、記録層に形成する記録マークの領
域部分の形状変形(穴あけ、ピット形成、バブル形成、
表面形状の変化)による反射率の変化を利用する形状変
形型方式、記録マークの領域部分の結晶から非晶質への
相変化による反射率や屈折率の変化を利用する相変化型
方式が知られている。
【0007】また、レーザ光を照射した際の元素の熱拡
散を利用して記録マークの領域部分における元素の濃度
分布とその周囲の元素分布とを逆転させることにより反
射率を変化させる相互拡散型方式も知られている(例え
ば、特開2000−187884号公報)。
【0008】しかし、上記形状変形型方式及び相変化型
方式を用いて追記型光記録媒体に光記録を行う場合、良
好な記録感度が得られず、また、初期の記録情報が劣化
し、長期にわたり保持することが困難になるという問題
がある。
【0009】また相互拡散型方式においては、上記形状
変形型方式及び相変化型方式よりも記録感度を向上させ
得るものの、記録速度が決して十分とは言えないという
問題がある。
【0010】これらに対し、特開昭62−204442
号公報には、記録層を2つの誘電体からなる層の間に配
置し、更に記録層を2層構造として、それぞれの層の主
成分となる金属元素(又は非金属元素)を互いに異なる
ものとした構成を有する光記録媒体が提案されている。
【0011】この光記録媒体は、追記型光記録媒体とし
て使用される場合、レーザ光を記録層に照射し、2つの
層を構成する元素からなる共晶合金を形成して記録マー
クとすることにより、反射率を変化させる方式(以下、
「共融結晶化型方式」という)を採用している。この場
合、記録層を2つの誘電体からなる層に挟持させること
により、レーザ光による記録時において、記録層におけ
る熱変形(構成材料の飛散、穴あき)の防止が図られ
る。これにより、光記録後の記録情報の保存性の向上が
図られ、記録情報の再生感度の向上が図られる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た特開昭62−204442号公報に記載の共融結晶化
型の光記録媒体は、以下に示す課題を有する。
【0013】即ち、上記追記型光記録媒体は、記録層に
記録した初期の記録情報を長期にわたって良好な状態で
保持することが困難であった。
【0014】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みてなされたものであり、記録情報を長期にわたって良
好な状態で保存できる追記型光記録媒体及びこれを用い
た光記録方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、上述の特開昭62
−204442号公報に記載の追記型光記録媒体であっ
ても記録情報を長期にわたって良好な状態で保存するこ
とができないのは、記録層を構成する2つの層(以下、
反応層という)の主成分となる元素同士の組合せが大き
く影響していることを見出した。
【0016】更に本発明者らは、2つの反応層を有する
記録層の構成材料について共晶合金を形成し得る組合せ
について検討すると共に、この組合せと記録特性との相
関関係について検討した。
【0017】その結果、本発明者らは、2層構造を有す
る記録層を、Si、Ge又はSnを主成分とする反応層
と、Siと共融結晶化することが可能なCuを主成分と
する反応層とから構成し、この記録層を2つの誘電体層
の間に配置させると共に、記録時にSiとCuとの共晶
合金を含む記録マークを形成する記録方式を採用するこ
とにより、良好な記録感度を有する初期の記録情報を長
期にわたって保存できることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0018】すなわち、本発明は、基板と、保護層と、
前記基板及び前記保護層の間に配置される記録層とを有
し、記録時に前記基板又は前記保護層側から入射される
レーザ光により前記記録層の所定の領域に共晶合金を含
む記録マークが形成される追記型光記録媒体であって、
前記記録層が、Si、Ge及びSnからなる群より選択
される元素を主成分とする第1の反応層と、前記第1の
反応層に接触し、記録時に前記元素と共融結晶化される
Cuを主成分とする第2の反応層とを有する、ことを特
徴とする。
【0019】本発明の追記型光記録媒体によれば、記録
時に前記基板又は前記保護層側からレーザ光を入射して
記録層に照射すると、第1の反応層を構成する上記主成
分元素及び第2の反応層を構成する主成分のCuがレー
ザ光によりそれぞれ溶融し、共晶合金を形成して記録マ
ークとなる。
【0020】このとき、第1の反応層を構成する上記主
成分元素と第2の反応層を構成するCuとは記録時の記
録層のレーザ光の照射スポットにおいて速やかに共融結
晶化反応を起こすことができる。
【0021】そして、記録層において記録マークの形成
された共晶合金の部分とそれ以外の部分とでは再生光に
対する反射率が大きく異なることになるので、この大き
な反射率の差異により再生光を用いて高感度で記録情報
を再生できる。また、この追記型光記録媒体によれば、
第1の反応層および第2の反応層が、上記のような元素
で構成されるため、従来の光記録媒体よりも環境に与え
る負荷を小さくしながら高感度で記録情報を再生でき
る。
【0022】また、光記録後に記録層に形成される記録
マークは共晶合金からなるためマークの安定性が高く、
広い範囲の再生光のパワーに適用することができ、高い
パワーの再生光を使用しても再生信号のC/N比の経時
的な劣化(低下)が充分に防止される。従って、光記録
後は、長期間にわたって記録情報の劣化が効果的に防止
される。すなわち、記録時に得られる良好な初期の再生
信号のC/N比(搬送波対雑音比)が長期間にわたって
維持され、再生信号の経時的劣化が十分に防止される。
【0023】これに対して、相互拡散方式により形成さ
れた記録マークの場合には、再生光のパワーが高くなっ
たときに、記録マーク中の原子の拡散がさらに進行する
ためにマークの形が崩れ、再生光による再生信号のC/
N比の経時的な劣化を防ぐことができなかった。
【0024】なお、本発明において、第1の反応層が
「元素を主成分」とは、第1の反応層中において、上記
元素の含有率が最も大きいことを言い、第2の反応層が
「Cuを主成分とする」とは、第2の反応層中におい
て、Cuの含有率が最も大きいことを言うものとする。
【0025】また、本発明において、「記録マーク」と
は、記録時において記録層中のレーザ光の照射を受ける
部分領域が溶融し次いで凝固することにより形成される
部分領域であって、第1の反応層の主成分となる元素と
第2の反応層の主成分となる元素との共晶合金が主とし
て含まれる部分領域を示す。
【0026】また、上記追記型光記録媒体においては、
保護層及び記録層の間に設けられる第1の誘電体層と、
基板及び記録層の間に設けられる第2の誘電体層とを備
えていることが好ましい。これにより、記録時のレーザ
照射を受ける記録層の部分の熱変形がより確実に防止す
ることができる。また、光記録後において、長期間にわ
たって記録情報の劣化をより効果的に防止することがで
きる。
【0027】また、上記追記型光記録媒体においては、
保護層が光透過性を有し、上記記録層において、第1の
反応層が保護層側に配置され、第2の反応層が基板側に
配置されていることが好ましい。この場合、より低いレ
ーザ光のパワーにより記録マークを形成できる傾向が大
きくなるという利点がある。
【0028】また、上記保護層が光透過性を有し、基板
と第2の誘電体層との間に、レーザ光に対する反射率が
記録層よりも高い反射層が更に設けられることが好まし
い。この場合、光記録後において、多重干渉効果により
高い再生信号(C/N比)が得られやすくなる。
【0029】更に上記追記型光記録媒体においては、基
板が光透過性を有し、記録層において、第1の反応層が
基板側に配置され、第2の反応層が保護層側に配置され
ていることが好ましい。この場合、光記録後において、
多重干渉効果により高い再生信号(C/N比)が得られ
やすくなる。
【0030】また、上記基板が光透過性を有し、保護層
と第1の誘電体層との間に、レーザ光に対する反射率が
記録層よりも高い反射層が更に設けられることが好まし
い。この場合、光記録後において、多重干渉効果により
高い再生信号(C/N比)が得られやすくなる。
【0031】また、本発明の光記録方法は、上記追記型
光記録媒体に対して、所定の出力を有するレーザ光を基
板又は保護層の側から記録層に照射することにより、前
記記録層の所定の領域に共晶合金を含む記録マークを形
成する工程を含むことを特徴とする。
【0032】この光記録方法によれば、基板又は保護層
の側から記録層にレーザ光を照射すると、第1の反応層
を構成する元素及び第2の反応層を構成する金属元素が
レーザ光によりそれぞれ溶融し、共晶合金を形成して記
録マークとなる。このとき、記録層において記録マーク
の形成された共晶合金の部分とそれ以外の部分とでは再
生光に対する反射率が大きく異なり、十分に大きな反射
率の差が確保される。従って、再生時に高い出力の再生
信号(C/N比)を得ることができる。
【0033】また、光記録後に記録層に形成される記録
マークは共晶合金からなるためマークの形状安定性が高
く、広い範囲の再生光のパワーに適用することができ、
高いパワーの再生光を使用しても再生信号のC/N比の
経時的な劣化が充分に防止される。そのため、光記録後
は長期間にわたって記録情報の劣化が効果的に防止され
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を参照して本発
明の実施形態について詳細に説明する。なお、全図中、
同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、
重複する説明は省略する。
【0035】[第1実施形態]図1(a)は、本発明の
追記型光記録媒体の第1実施形態としての光ディスクを
示す一部切欠斜視図であり、図1(b)は図1(a)の
Rの部分を示す拡大図である。また、図2は、図1に示
す追記型光記録媒体に光記録を施した後の状態を示す模
式断面図である。
【0036】図1(b)に示すように、追記型光記録媒
体1は、基板40と、保護層30と、基板40及び保護
層30の間に配置される記録層10と、保護層30及び
記録層10の間に配置される第1の誘電体層21と、基
板40及び記録層10の間に配置される第2の誘電体層
22とを備えている。
【0037】基板40は、上記保護層30、記録層1
0、第1の誘電体層21および第2の誘電体層22の支
持体となる層である。この基板40の構成材料は、上記
各層を支持しうる材料であれば特に限定されない。この
ような構成材料としては、例えば、ガラス、セラミック
ス、あるいは樹脂を用いることができる。これらのう
ち、成形の容易性の観点から樹脂が好ましい。このよう
な樹脂としてはポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、
エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、
ポリプロピレン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂、
ABS樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられる。中でも、加
工性、光学特性などの点からポリカーボネート樹脂が特
に好ましい。
【0038】また、この基板40の厚さは特に限定され
ないが、0.05〜2.4mmであることが好ましい。
基板40の厚さが0.05mm未満となると、基板の成
形が困難となる傾向が大きくなる。一方、基板40の厚
さが2.4mmを超えると追記型光記録媒体1の質量が
大きくなり取り扱いにくくなるおそれがある。また、基
板40の形状も特に限定されないが、通常はディスク
状、カード状あるいはシート状である。また、基板40
の形状も特に限定されないが、通常はディスク状、カー
ド状あるいはシート状である。
【0039】第1の誘電体層21及び第2の誘電体層2
2は、記録時において記録層10で発生する熱が記録層
10の外部に放散されることを防止すると共に記録層1
0の熱変形を防止するための層である。従って、第1の
誘電体層21及び第2の誘電体層22により記録時にお
いて、記録層10における共融結晶化反応を短時間で進
行させることが可能となる。
【0040】第1の誘電体層21及び第2の誘電体層2
2の構成材料は、透明な誘電体であれば特に限定され
ず、例えば、酸化物、硫化物、窒化物又はこれらの組み
合わせを主成分として用いることができる。より具体的
には、記録層10から外部への熱放散防止及び記録層1
0の熱変形防止の観点から、第1の誘電体層21及び第
2の誘電体層22が、Al23、AlN、ZnO、Zn
S、GeN、GeCrN、CeO、SiO、SiO2
SiN及びSiCからなる群より選択される少なくとも
1種の誘電体を主成分とすることが好ましく、ZnS・
SiO2からなる誘電体を主成分とすることがより好ま
しい。第1の誘電体層21と第2の誘電体層22は、互
いに同じ構成材料で構成されてもよいが、異なる構成材
料で構成されてもよい。
【0041】なお、「誘電体を主成分とする」とは、第
1の誘電体層21及び第2の誘電体層22中において、
上記誘電体の含有率が最も大きいことを言う。また、
「ZnS・SiO2」とは、ZnSとSiO2との混合物
を意味する。
【0042】また、第1の誘電体層21及び第2の誘電
体層22の層厚は特に限定されないが、5〜200nm
であることが好ましい。この層厚が5nm未満である
と、記録層10の熱変形を防止することが困難となる傾
向が大きくなる。一方、層厚が200nmを超えると、
成膜時間が長くなり生産性が低下するおそれがある。
【0043】保護層30は、追記型光記録媒体1を使用
又は保存する際に、記録層10が損傷を受けないように
するための層である。また追記型光記録媒体1において
は、記録時に記録層10にレーザ光を照射する必要があ
るため、保護層30は、光透過性を有する。従って、保
護層30の構成材料は光透過性を有していれば特に限定
されない。例えば、紫外線硬化性樹脂を硬化させてなる
膜を用いることができる。このような紫外線硬化性樹脂
としては、例えば、SD698(商品名、大日本インキ
化学工業株式会社製)等が挙げられる。また、紫外線硬
化性樹脂を硬化させてなる膜のかわりに、光透過性樹脂
からなる光透過性シートと各種接着剤や粘着剤を用いて
保護層30を形成してもよい。
【0044】また、保護層30の層厚も特に限定されな
いが、5〜200μmであることが好ましい。この層厚
が5μm未満であると、保護膜としての効果が得られに
くくなる傾向がおおきくなる。一方、この層厚が200
μmを超えると、層厚の制御が困難になる傾向が大きく
なる。
【0045】記録層10は、記録時に所定の位置に記録
マークが形成される層であり、第1の反応層11と、こ
れに接触する第2の反応層12とを有している。第1の
反応層11は基板40の側に配置され、第2の反応層1
2は保護層30の側に配置されている。この場合、より
低いレーザ光のパワーにより記録マークを形成できる傾
向が大きくなるという利点がある。
【0046】ここで、第1の反応層11は、Si、Ge
又はSnの元素を主成分とし、第2の反応層12は、記
録時に上記の元素と共融結晶化されるCuを主成分とす
る。Cuは、記録時において第1の反応層11の主成分
となる元素とともに共晶合金を含む記録マーク13(図
2参照)をより速やかに記録層10中に形成することが
できる。
【0047】上記第1の反応層11の主成分となるS
i、Ge又はSnと第2の反応層12の主成分となる元
素との好ましい組合せは、Si/Cuである。ここで、
上記組合せは、「第1の反応層の主成分元素/第2の反
応層の主成分元素」として表してある。
【0048】この第1の反応層11には、この層11の
融点を下げる観点から、上述の主成分となるSi、Ge
又はSnの他に、Mg、Al、Cu、Ag、Au等が添
加されていてもよい。また、第2の反応層12にも、こ
の層12の融点を下げる観点から、上述の主成分となる
元素の他に、Si、Ge、Sn、Mg、Ti、Zn等が
添加されていてもよい。更に、第2の反応層12には、
この層12の酸化或いは硫化に対する安定性を向上させ
る観点から、上述の主成分となる元素の他に、Mg、T
i、Cr、Ni、Al、Si、Ga、Ge等が添加され
ていてもよい。
【0049】記録層10の層厚は、記録時にレーザ光L
10の照射を受けた記録層10の部分が速やかに共晶合
金を含む記録マーク13(図2参照)を形成することが
できる大きさであれば特に限定されないが、50nm以
下であることが好ましい。第1の誘電体層21と第2の
誘電体層22とが配置されていることにより記録層10
から外部への熱の放散が十分に防止されることに加え
て、このように記録層10の層厚が薄くされていること
により、Si、Ge又はSnとCuとの共融結晶化反応
がより短時間で進行し、高速記録を行うことがより容易
に可能となる。
【0050】また、記録層10の層厚は、2nm以上で
あることが好ましい。記録層10の層厚が2nm未満で
は、記録前後の反射率の変化が少なくなり、再生時に高
い出力の再生信号(C/N比)を得ることができなくな
る。
【0051】第1の反応層11及び第2の反応層12の
層厚はそれぞれ特に限定されないが、充分な記録感度を
得る観点及び記録前後の反射率の変化を充分に大きくす
る観点から、第1の反応層11の層厚は、1〜30nm
であることが好ましい。また、第2の反応層12の層厚
は、1〜30nmであることが好ましい。更に、記録前
後の反射率の変化を充分に大きくする観点から、第1の
反応層11の層厚と第2の反応層12の層厚との比(第
1の反応層11の層厚/第2の反応層12の層厚)は、
0.2〜5.0であることが好ましい。
【0052】次に、上記追記型光記録媒体1の製造方法
の一例について説明する。
【0053】先ず基板40上に第2の誘電体層22を形
成する。第2の誘電体層22の形成には、例えば第2の
誘電体層22の構成元素を含む化学種を用いた気相成長
法を用いることができる。このような気相成長法として
は、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法等が挙げら
れる。
【0054】次に、第2の誘電体層22上に記録層10
のうちの第2の反応層12を形成する。この第2の反応
層12も、第2の誘電体層22と同様にして、第2の反
応層12の構成元素を含む化学種を用いた気相成長法を
用いて形成する。更に、第2の反応層12上に第1の反
応層11を形成する。第1の反応層11も、第1の反応
層11の構成元素を含む化学種を用いた気相成長法を用
いて形成する。
【0055】その後、第1の反応層11上に第1の誘電
体層21を形成する。この第1の誘電体層21も、第1
の誘電体層21の構成元素を含む化学種を用いた気相成
長法を用いて形成する。
【0056】最後に、第1の誘電体層21上に保護層3
0を形成する。保護層30は、例えば、アクリル系又は
エポキシ系の紫外線硬化性樹脂を溶剤に溶解して樹脂溶
液を作製し、スピンコート法等により形成することがで
きる。こうして追記型光記録媒体1の製造が完了する。
【0057】なお、上記追記型光記録媒体1の製造方法
は、上記製造方法に特に限定されるものではなく、公知
の光記録媒体の製造に採用される製造技術を用いること
ができる。
【0058】次に、上記追記型光記録媒体1を用いた光
記録方法について説明する。
【0059】先ず図1(b)に示すように、この追記型
光記録媒体1に対して、所定の出力を有するレーザ光L
10を保護層30側から入射し記録層10に照射する。
すると、第1の反応層11を構成する元素及び第2の反
応層12を構成する金属元素がレーザ光によりそれぞれ
溶融し、図2に示すように、共晶合金が形成されこの共
晶合金が記録マーク13となる。
【0060】更に、記録マーク13の形成された共晶合
金の部分の反射率と、それ以外の記録層10の部分の反
射率との差が十分に高くなるので、光記録後は、再生時
に高い再生信号(C/N比)が得られやすくなる。
【0061】また、第1の誘電体層21と第2の誘電体
層22とにより、記録時にレーザ照射を受ける記録層1
0の部分の熱変形が十分に防止される。更に、光記録後
に記録層10に形成される記録マーク13は共晶合金か
らなるため、マークの安定性が高く、広い範囲の再生光
のパワーに適用することができ、高いパワーの再生光を
使用しても再生信号のC/N比の経時的な劣化が充分に
防止される。従って、光記録後は、長期間にわたって記
録情報の劣化が効果的に防止される。すなわち、記録時
に得られる良好な初期の再生信号のC/N比(搬送波対
雑音比)が長期間にわたって維持され、再生信号の経時
的劣化が十分に防止される。
【0062】更に、本実施形態の追記型光記録媒体1
は、上記のような第1の反応層11および第2の反応層
12として、従来の光記録媒体に比して環境に与える負
荷が小さな材料を使用しながら記録時に得られる良好な
初期の再生信号のC/N比が長期間にわたって維持さ
れ、再生信号の経時的劣化が十分に防止されるという利
点も有する。
【0063】このとき、光記録に使用するレーザ光の波
長は、250〜900nmであることが好ましい。
【0064】また、共晶合金を含む記録マーク13を記
録層10に高速で形成する観点から、レーザ光の出力は
盤面で2.0mW以上であることが好ましい。
【0065】[第2実施形態]以下、図3を参照しなが
ら本発明の追記型光記録媒体の第2実施形態について説
明する。図3は、本発明の追記型光記録媒体の第2実施
形態を示す模式断面図である。
【0066】図3に示すように、追記型光記録媒体2
は、基板40と第2の誘電体層22との間に、レーザ光
に対する反射率が記録層10よりも高い反射層50が更
に配置されている以外は図1の追記型光記録媒体1と同
様の構成を有している。
【0067】反射層50は、記録層10への光記録後に
再生光を入射する場合に、多重干渉効果により高い再生
信号(C/N比)が得られやすくなる。
【0068】この反射層50の構成材料は光を反射でき
る限り特に制限されず、例えば、Mg、Al、Ti、C
r、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ge、Ag、P
t、Au等である。これらのうち、高い反射率を有する
ことから、Al、Au、Ag、Cu又はこれらの合金
(AlとTiとの合金等)などの金属材料が好ましく用
いられる。
【0069】この追記型光記録媒体2は、反射層50以
外は、上述の追記型光記録媒体1と同様にして製造する
ことができる。反射層50を形成する方法は、例えば第
1実施形態における他の層の形成方法と同様に、反射層
50の構成元素を含む化学種を用いた気相成長法を用い
ることができる。
【0070】また、この追記型光記録媒体2に対する光
記録を行う方法は、第1実施形態と同様にして行うこと
ができる。但し、追記型光記録媒体2は、反射層50を
備えるため、記録層10への光記録後に再生光を入射す
る場合に、多重干渉効果により高い再生信号(C/N
比)が得られやすくなる。
【0071】[第3実施形態]次に、本発明の追記型光
記録媒体の第3実施形態について図4を用いて説明す
る。図4は、本発明の追記型光記録媒体の第3実施形態
を示す断面図である。図4に示すように、本実施形態の
追記型光記録媒体3は、基板40が光透過性を有する点
で第1実施形態の追記型光記録媒体1と相違する。
【0072】ここで、基板40は光透過性を有していれ
ばよく、基板40は、例えば、追記型光記録媒体1にお
ける基板40と同様の構成材料で構成されていてもよ
く、追記型光記録媒体1における保護層30と同様の構
成材料で構成されていてもよい。更に、基板40の層厚
も、追記型光記録媒体1における基板40と同様の層厚
を有していることが好ましい。
【0073】このような光追記型光記録媒体3に対して
光記録を行う場合は、記録時において基板40側からレ
ーザ光が入射され、記録層10に照射される。これによ
り、第1実施形態の追記型光記録媒体1のように、高速
で光記録が可能となり、再生時に高い再生信号(C/N
比)を得ることができる。また、光記録後は、長期間に
わたって記録情報の劣化が効果的に防止される。
【0074】[第4実施形態]次に、本発明の追記型光
記録媒体の第4実施形態について図5を用いて説明す
る。図5は、本発明の追記型光記録媒体の第4実施形態
を示す断面図である。図5に示すように、本実施形態の
追記型光記録媒体4は、保護層30と第1の誘電体層2
1との間に反射層50を更に備える点で第3実施形態の
追記型光記録媒体3と相違する。
【0075】このような追記型光記録媒体4に対して光
記録を行う場合は、記録時において基板40側からレー
ザ光が入射され、記録層10に照射される。これによ
り、第1実施形態の追記型光記録媒体1のように、高速
で光記録が可能となり、光記録後は、再生光を用いて高
感度で記録情報を再生できる。また、光記録後は、長期
間にわたって記録情報の劣化が効果的に防止される。
【0076】また、追記型光記録媒体4は、反射層50
を更に備えるため、第2実施形態の追記型光記録媒体2
と同様に、記録層10への光記録後に再生光を入射する
場合に、多重干渉効果により高い再生信号(C/N比)
が得られやすくなる。
【0077】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は上記第1〜第4実施形態に限定され
るものではない。例えば、上記第1及び第2実施形態に
おいては、図1及び図3に示すように、記録層10にお
いて第1の反応層11が保護層30側に配置され、第2
の反応層12が基板40側に配置されているが、第1の
反応層11と第2の反応層12とが互いに逆であっても
よい。
【0078】また、第3実施形態の追記型光記録媒体3
及び第4実施形態の追記型光記録媒体4においては、記
録層10において第1の反応層11が保護層30側に配
置され、第2の反応層12が基板40側に配置されてい
るが、追記型光記録媒体3の場合には、より低いレーザ
光のパワーにより記録マークを形成できる傾向が大きく
なるという観点から、第1の反応層11が基板40側に
配置され、第2の反応層12が保護層30側に配置され
ていることが好ましい。
【0079】また、上述の第1〜第4実施形態において
は、2つの誘電体層の間に記録層を配置する構成を有す
る追記型光記録媒体について説明したが、本発明の追記
型光記録媒体はこれに限定されるものではなく、誘電体
層を有しない構成を有する追記型光記録媒体であっても
よい。また、1つの誘電体層のみを保護層と記録層との
間に配置した構成を有する追記型光記録媒体であっても
よい。更に、1つの誘電体層のみを基板と記録層との間
に配置した構成を有する追記型光記録媒体であってもよ
い。
【0080】また、上述の第1〜第4実施形態において
は、2層構造の記録層を有する追記型光記録媒体につい
て説明したが、本発明の追記型光記録媒体はこれに限定
されるものではなく、少なくとも1つの第1の反応層と
これに接触する少なくとも1つの第2の反応層を有する
ものであれば、2層以上の層から構成された記録層を有
するものであってもよい。
【0081】例えば、2つの第1の反応層と、2つの第
1の反応層の間に配置された第2の反応層とからなる3
層構造の記録層を有するものであってもよく、例えば、
2つの第2の反応層と、2つの第2の反応層の間に配置
された第1の反応層とからなる3層構造の記録層を有す
るものであってもよい。
【0082】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明について更に具
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定
されるものではない。
【0083】(実施例1)以下に示す手順により、図1
に示す追記型光記録媒体1と同様の構成を有する追記型
光記録媒体を作製した。
【0084】即ち、まず、厚さ:1.1mm、直径:1
20mm基板をスパッタリング装置にセットし、このポ
リカーボネート基板上に、ZnSとSiO2の混合物か
らなる第2の誘電体層(層厚:60nm)、Cuからな
る第2の反応層(層厚:6nm)、Siからなる第1の
反応層(層厚:6nm)、ZnSとSiO2の混合物か
らなる第1の誘電体層(層厚:60nm)を順次スパッ
タ法により形成した。
【0085】次に、第1の誘電体層上に、アクリル系紫
外線硬化性樹脂を溶剤に溶解した樹脂溶液をスピンコー
ト法によりコーティングし、これに紫外線を照射して保
護層(層厚:100μm)を形成した。
【0086】なお、第1の誘電体層及び第2の誘電体層
においてZnSとSiO2のモル比率は、ZnS:Si
2=80:20となるようにした。
【0087】(実施例2)第1の反応層をGeで構成し
た以外は実施例1と同様にして追記型光記録媒体を作製
した。
【0088】(実施例3)第1の反応層をSnで構成し
た以外は実施例1と同様にして追記型光記録媒体を作製
した。
【0089】(実施例4)第1の誘電体層及び第2の誘
電体層を設けなかったこと以外は実施例1と同様にして
追記型光記録媒体を作製した。
【0090】(比較例1)第1の反応層をAlで構成し
た以外は実施例1と同様にして追記型光記録媒体を作製
した。
【0091】(比較例2)第1の反応層をGeで構成
し、第2の反応層をZnで構成した以外は実施例1と同
様にして追記型光記録媒体を作製した。
【0092】(比較例3)第2の反応層をZnで構成し
た以外は実施例1と同様にして追記型光記録媒体を作製
した。
【0093】(比較例4)第1の反応層をGeで構成
し、第2の反応層をAgで構成した以外は実施例1と同
様にして追記型光記録媒体を作製した。
【0094】(比較例5)第2の反応層をAlで構成し
た以外は実施例1と同様にして追記型光記録媒体を作製
した。
【0095】(比較例6)第1の反応層をGeで構成
し、第2の反応層をAlで構成した以外は実施例1と同
様にして追記型光記録媒体を作製した。
【0096】(比較例7)第2の反応層をGeで構成し
た以外は実施例1と同様にして追記型光記録媒体を作製
した。
【0097】(比較例8)第2の反応層をAgで構成し
た以外は実施例1と同様にして追記型光記録媒体を作製
した。
【0098】(比較例9)第1の誘電体層及び第2の誘
電体層を設けなかったこと以外は比較例8と同様にして
追記型光記録媒体を作製した。
【0099】[光記録特性比較試験]実施例1〜実施例
4、比較例1〜比較例9の追記型光記録媒体について下
記のようにして情報の光記録を行った。
【0100】即ちまず各実施例及び比較例ごとに、追記
型光記録媒体を5枚作製し、それぞれを光ディスク評価
装置(商品名:DDU1000、パルステック社製)に
セットした。そして、各追記型光記録媒体に対する記録
線速度を後述の値とし、記録用レーザ光の波長を青色波
長域(405nm)とし、このレーザ光を記録ヘッド内
の集光レンズで追記型光記録媒体に集光し、光記録を行
った。このとき、レーザ光は、追記型光記録媒体の保護
層側から照射した。また、各追記型光記録媒体ごとに、
照射するレーザ光出力を変化させた。
【0101】このときの記録信号の条件は、変調方式:
(1.7)RLL、チャンネルビット長:0.12μm、
記録線速度:5.3m/s、チャンネルクロック:66
MHz、記録信号:8Tとした。
【0102】続いて、各実施例及び各比較例ごとに作製
した5枚の追記型光記録媒体について、先に述べた光デ
ィスク評価装置を用いて記録した情報を再生し、そのと
きの再生信号のC/N比の値を測定した。ここで、再生
装置においては、再生光の波長は405nmとし、レー
ザ光出力は0.3mWとした。
【0103】その結果、各追記型光記録媒体について記
録時に最も高いC/N比の値が得られるレーザ光出力は
次のようになった。なお、レーザ光出力は盤面の出力パ
ワーである。すなわち、実施例1については5.0m
W、実施例2については7.0mW、実施例3について
は6.0mW、比較例1については10.0mW、比較
例2については5.0mW、比較例3については6.0
mW、比較例4については5.0mW、比較例5につい
ては9.0mW、比較例6については9.0mW、比較
例7については8.0mW、比較例8については7.0
mWとなった。また、実施例4については4.0mW、
比較例9については5.0mWとなった。
【0104】なお、参考までに、実施例1について、レ
ーザ光出力とC/N比との相関関係を表1に示す。
【0105】
【表1】
【0106】次に、実施例1〜実施例4及び比較例1〜
比較例9の追記型光記録媒体をそれぞれ改めて準備し、
上記と同様にして、最も高いC/N比の値が得られるレ
ーザ光出力で光記録を行った。そして、光記録を行った
直後のC/N比の値(以下、初期値という)を測定し
た。続いて、追記型光記録媒体を80℃、相対湿度85
%の環境下において50時間保持した後、C/N比の値
を測定し、この値の初期値に対する変化量を算出した。
結果を表2及び表3に示す。
【0107】
【表2】
【0108】
【表3】
【0109】表2に示す結果から明らかなように、実施
例1〜実施例3の追記型光記録媒体の再生信号のC/N
比の変化量は、比較例1〜比較例8の追記型光記録媒体
の再生信号のC/N比の変化量より十分に小さいことが
分かった。また、表3に示す結果から明らかなように、
第1の誘電体層及び第2の誘電体層を設けていない構成
の実施例4の追記型光記録媒体は、第1の誘電体層及び
第2の誘電体層を設けていない構成の比較例9に比較し
て、記録後における初期の再生信号のC/N比が良好で
あることが分かった。また、80℃、相対湿度85%の
環境下において50時間保持した後のC/N比は、比較
例9よりも実施例4の方が十分に小さいことが分かっ
た。これより、本発明の追記型光記録媒体については、
記録初期の情報を長期にわたって良好な状態で保持でき
ることが確認された。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように本発明の追記型光記
録媒体及び光記録方法によれば、記録初期の情報を長期
にわたって良好な状態で保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の追記型光記録媒体の第1実施
形態としての光ディスクを示す一部切欠斜視図であり、
(b)は(a)のRの部分を示す拡大図である。
【図2】図1の追記型光記録媒体に光記録を施した後の
状態を示す模式断面図である。
【図3】本発明の追記型光記録媒体の第2実施形態を示
す模式断面図である。
【図4】本発明の追記型光記録媒体の第3実施形態を示
す模式断面図である。
【図5】本発明の追記型光記録媒体の第4実施形態を示
す模式断面図である。
【符号の説明】
1,2,3,4・・・追記型光記録媒体、10・・・記録層、1
1・・・第1の反応層、12・・・第2の反応層、13・・・記
録マーク、21・・・第1の誘電体層、22・・・第2の誘電
体層、30・・・保護層、40・・・基板、50・・・反射層、
L10…レーザ光。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水島 哲郎 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 青島 正貴 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 2H111 EA03 EA12 EA21 EA40 FA02 FA12 FA14 FA21 FB04 FB05 FB06 FB17 5D029 JA01 JB03 JB05 JB17 JB47 JC02 JC17 5D090 AA01 BB03 CC01 DD02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、保護層と、前記基板及び前記保
    護層の間に配置される記録層とを有し、記録時に前記基
    板又は前記保護層側から入射されるレーザ光により前記
    記録層の所定の領域に共晶合金を含む記録マークが形成
    される追記型光記録媒体であって、 前記記録層が、 Si、Ge及びSnからなる群より選択される元素を主
    成分とする第1の反応層と、 前記第1の反応層に接触し、記録時に前記元素と共融結
    晶化されるCuを主成分とする第2の反応層とを有す
    る、ことを特徴とする追記型光記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記保護層及び前記記録層の間に設けら
    れる第1の誘電体層と、前記基板及び前記記録層の間に
    設けられる第2の誘電体層とが更に備えられていること
    を特徴とする請求項1に記載の追記型光記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記保護層が光透過性を有し、前記記録
    層において、前記第1の反応層が前記保護層側に配置さ
    れ、前記第2の反応層が前記基板側に配置されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の追記型光記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 前記基板と前記第2の誘電体層との間
    に、前記レーザ光に対する反射率が前記記録層よりも高
    い反射層が更に配置されていることを特徴とする請求項
    3に記載の追記型光記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記基板が光透過性を有し、前記記録層
    において、前記第1の反応層が前記基板側に配置され、
    前記第2の反応層が前記保護層側に配置されていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の追記型光記録媒
    体。
  6. 【請求項6】 前記保護層と前記第1の誘電体層との間
    に、前記レーザ光に対する反射率が前記記録層よりも高
    い反射層が更に配置されていることを特徴とする請求項
    5に記載の追記型光記録媒体。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項に記載の追
    記型光記録媒体に対して、所定の出力を有するレーザ光
    を前記基板又は前記保護層側から入射して前記記録層に
    照射することにより、前記記録層の所定の領域に共晶合
    金を含む記録マークを形成する工程を含むことを特徴と
    する光記録方法。
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