JP2003045073A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JP2003045073A
JP2003045073A JP2001232423A JP2001232423A JP2003045073A JP 2003045073 A JP2003045073 A JP 2003045073A JP 2001232423 A JP2001232423 A JP 2001232423A JP 2001232423 A JP2001232423 A JP 2001232423A JP 2003045073 A JP2003045073 A JP 2003045073A
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layer
recording medium
optical
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JP2001232423A
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English (en)
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Toshishige Fujii
俊茂 藤井
Masato Harigai
眞人 針谷
Yoshiyuki Kageyama
喜之 影山
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録・再生ができる光情報記録媒体におい
て、二層から成る記録層の材料を特定することにより、
高い感度を有する記録膜を開発し、高線速に対応する光
記録媒体を安価に提供することにある。 【解決手段】 少なくとも情報基板6、第一の記録層
5、第二の記録層4、およびカバー基板1より構成して
なるエネルギービームの照射により記録・再生が出来る
光情報記録媒体において、第一の記録層5がSeを主体と
した材料からなり、第二の記録層4はTeを主体とした材
料からなることを特徴とする光記録媒体を主たる構成に
したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光情報記録媒体に
関し、更に詳しくは、エネルギービームの照射により記
録層に光学的な変化を生じさせることにより記録・再生
が出来る光情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザービームの照射による記録可能な
光記録媒体として、CD−R、DVD−R等の追記型光
記録媒体などがある。これらの光記録媒体は、CD−R
OMあるいはDVD−ROMと再生互換性があり、小規
模の配布メディアや保存用の媒体として使用されてい
る。しかし、CD−R、DVD−Rは有機色素を塗布す
る為、ROMの工程と比較して格段に製造コストが高く
なるという問題があった。
【0003】そこで、CD−ライトワンス(以下、ライ
トワンスをWOと称する)、DVD−WOメディアが開
発されてきた。WOメディアには穴あけタイプ、相変化
タイプ及び合金化タイプがある。コストの面から考えれ
ば穴あけ記録方式が有望であるが、穴あけ記録ではC/
Nが低くなってしまうという問題があった。これは穴を
開けたピット部分において溶融した膜がピット内に水玉
のようになって残ったり、周辺部に盛り上がったりする
ことが原因であった。
【0004】また、穴あけ記録方式であれば層構成は1
層となるが、それでは通常使用されてきた記録膜ではR
OMの高い反射率に対応できず規格外製品となってしま
っていた。
【0005】ROM対応の高い反射率を記録膜1層で実
現しようとすると、Al, Ag, Cuなどが考えられる
が、反射率が高すぎ、とても通常のレーザー照射では穴
が開かなかった。
【0006】穴あけ記録材料として特開昭60−179
953号公報、特開昭60−179952号公報などT
eとAuもしくはAgの化合物が開示されているが、こ
れらの材料の沸点は1000℃以上であり、非常に感度
が低い光記録媒体であった。
【0007】また、特開昭57−157790号公報に
400℃以下の温度で揮発性成分を遊離する第一の層
と、この上に耐腐食性金属を形成させ、記録感度を高め
る試みをした発明があるが、これらは反射率を高める事
は目的とされておらず、ROM互換とはなり得ない。ま
た、耐腐食性金属をAu, Agなどとしているが、これ
らは熱伝導率が極めて高く、加熱したエネルギーが拡散
により逃げるため、結果的に効果は低く、高線速記録に
は不適当であった。
【0008】InとTeの合金で相変化タイプの記録層
を成膜する発明として特開平1−162247号公報が
あり、該公報は、In:Te=2:1乃至1:1もしく
は2:3乃至2:5であることにより相変化タイプの光
記録媒体を提供することを目的としている。しかし、こ
の発明では成膜時の状態が非晶質であり反射率が低い為
初期化処理が必要である。そのため工程が増えコストの
増大を招いていた。
【0009】また、融点まで温度を上昇させれば良い相
変化タイプに比べ、穴あけ記録方式では記録のために沸
点以上まで温度を上げる大きな熱量を必要としている。
そのため、相変化タイプに比べ大きなレーザーパワを必
要とし、高線速記録となると半導体レーザーのパワーが
足りなくなる。すなわちより高感度な記録膜が要求され
ている。これらの問題が無機のWO記録媒体の普及に大
きな障害となっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこうした実情
の下に、高い感度を有する記録膜を開発し、高線速に対
応する光記録媒体を安価に提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、下
記の手段により達成される。本発明によれば、請求項1
では、光記録媒体が、少なくとも透明基板、第一の記録
層、第二の記録層、およびカバー基板より構成してなる
エネルギービームの照射により記録・再生が出来る光情
報記録媒体において、第一の記録層がSeを主体とした
材料からなり、第二の記録層はTeを主体とした材料か
らなることを最も主要な特徴とする。
【0012】第二に、請求項1記載の光記録媒体におい
て、第二の記録層にInを混合することを主要な特徴と
する。
【0013】第三に、請求項2記載の光記録媒体におい
て、第二の記録層のInとTeの比が1:99乃至1
0:90であることを主要な特徴とする。
【0014】第四に、請求項1乃至3のいずれかに1項
記載の光記録媒体において、第一の記録層の厚みが10
乃至150Å、第二の記録層の厚みが200乃至400
Åであることを主要な特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明者らは鋭意検討の結果、少
なくとも情報基板、第一の記録層、第二の記録層、およ
びカバー基板より構成され、エネルギービームの照射に
より記録・再生が出来る光情報記録媒体において、第一
の記録層がSeを主体とした材料からなり、第二の記録
層はTeを主体とした材料からなることを特徴とするこ
とにより、感度が感度が改良されることを見出した。
【0016】通常、穴あけ記録は、その記録膜表面を沸
点以上になるまで加熱する必要がある。そのため、例え
ば相変化記録のように融点までの温度上昇を与えだけで
よい記録方式と比較すると、かなり高い熱量を必要とす
る。それゆえ、穴あけ記録は高線速記録に不向きであ
り、高線速記録のためには、より高いレーザパワーを要
する。
【0017】これに対し、第一の記録層をSeとし、熱
伝導率が低く反射率が比較的高いTeを主体とした第二
の記録層を積層する本発明によれば、非常に高い感度
と、高線速特性を実現することができる。これは第一の
記録層が沸点以上に達し、穴あけもしくは変形を非常に
低い記録パワーで起こすためであり、Seはバンドギャ
ップの大きな膜であるために第二層は、ほぼTeの反射
率と同等の反射率を有するメディアを得ることになる。
【0018】また、第二の記録層にInを混合すること
により、反射率が向上しROM互換となりうる特性とな
り、Teの保存特性の悪さを改善することにもなる。そ
の反射率を向上させる比は第二の記録層のInとTeの
比が1:99乃至10:90とすることで上記の性能を
満足させることができた。
【0019】本件発明において第一の記録層と第二の記
録層の膜厚の比は非常に重要であり、第一の記録層の厚
みが10乃至150Å、第二の記録層の厚みが200乃
至400ÅA とすることにより、上記反射率を満足し、
高い感度を示すことを発見した。
【0020】そのための具体的な構成を以下に示す。図
1に本発明の構成例を示す。これらは情報基板6上に第
一の記録層5、第二の記録層4が成膜され、その上に紫
外線硬化樹脂層3が積層されている。これとカバー基板
1とが接着層2により接着された構造になっている。ま
た、これ以外の層構成も任意に採用することができる。
【0021】情報基板6の材料は通常ガラス、セラミッ
クス、あるいは樹脂が用いられ、樹脂基板が成形性の点
で好ましい。代表例としてはポリカーボネート、アクリ
ル、エポキシ、ポリスチレン、ポリプロピレン、シリコ
ン、フッ素樹脂、ABS、ウレタンなどが挙げられる
が、加工性、光学特性などの点からポリカーボネート樹
脂が好ましい。また、基板の形状はディスク状、カード
状、あるいはシート状であっても良い。
【0022】貼り合せ方式についてはラジカルUV方
式、カチオン方式、ヒートシール方式、両面接着シート
方式のいずれにおいても特に限定されないが、紫外線硬
化樹脂層3を設けない構成ではラジカルUV方式のよう
に酸素や水分を透過しない方式が望ましい。
【0023】上記記録層は各種気相成長法、たとえば真
空蒸着法、スパッタリング法、電子ビーム法などにより
形成できる。
【0024】(実施例)以下、実施例に基づいて発明の
構成を説明する。ただし、本発明は以下の実施例により
限定されるものではない。
【0025】図1に基づいて、DVDの場合の本発明の
構成を説明する。上部より順に、カバー基板1、接着層
2、紫外線硬化樹脂層3、第二の記録層4、第一の記録
層5、情報基板6となっている。
【0026】製法は、ピッチ0. 74μm、深さ400
Åの溝付き、厚さ0.6mm、直径Φ120mmのポリ
カーボネート樹脂製情報基板6上に第一の記録層5を成
膜後、第二の記録層4をスパッタ法により積層し、その
上に紫外線硬化樹脂層3スピンコートして紫外線照射に
より形成した。貼り合せはラジカルUV方式でカバー基
板1を貼り合せた。評価条件は、記録線速3. 5m/s
(1倍速)、線密度=0. 267μm/bit、記録レ
ーザー波長635nm、NA= 0.6である。図2で第
一の記録層5をSe:50Å、第二の記録層4をIn8
Te92:300Åにした場合を例に取り、そのIn比
率と記録パワーとの関係を示した。ここでの記録は3T
の矩形波記録である。
【0027】図3に第二の記録層をIn8Te92:3
00Åとして第一の記録層Seの膜厚とC/N記録パワ
ーとの関係を示した。Seが10乃至150Åで良好な
特性を示すことがわかる。また、第二の記録層の望まし
い膜厚は200乃至400ÅA あり、これ以上薄い膜厚
では反射率が低くなりROM互換となる反射率を満足し
なくなった。またこれ以上厚い膜であれば反射膜の熱伝
導が大きくなり、感度が低くなった。
【0028】
【発明の効果】請求項1の、少なくとも透明基板、第一
の記録層、第二の記録層、およびカバー基板より構成し
てなるエネルギービームの照射により記録・再生が出来
る光情報記録媒体において、第一の記録層がSeを主体
とした材料からなり、第二の記録層はTeを主体とした
材料からなることを特徴とすることにより、第一の記録
層が沸点以上に達し非常に低い記録パワーで、非常に高
い感度と、高線速特性を実現することができた。また第
二層Teは反射率を有する。
【0029】請求項2の第二の記録層にInを混合する
ことにより、反射率が向上しROM互換となりうる特性
となり、Teの保存特性の悪さを改善する。
【0030】請求項3の第二の記録層のInとTeの比
が1:99乃至10:90とすることでその反射率を向
上させ上記の性能を満足させることができた。
【0031】請求項4の、請求項1乃至3項記載の光記
録媒体において、第一の記録層の厚みが10乃至150
Å、第二の記録層の厚みが200乃至400Åとするこ
とにより、第一の記録層と第二の記録層の膜厚の比は非
常に重要で、上記の厚みにより上記反射率を満足し、高
い感度を示すことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光記録媒体の断面構成図である。
【図2】本発明の光記録媒体のIn比率と記録パワーと
の関係を示す説明図である。
【図3】本発明の光記録媒体のSe膜厚とC/N、記録
パワーの関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 カバー基板 2 接着層 3 紫外線硬化樹脂層 4 第二の記録層 5 第一の記録層 6 情報基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H111 EA04 EA12 EA23 EA33 FA02 FB12 FB15 FB21 FB30 5D029 JA01 JB03 JB17 JB35

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも基板、第一の記録層、第二の
    記録層、およびカバー基板を有し、エネルギービームの
    照射により記録・ 再生が出来る光情報記録媒体におい
    て、前記第一の記録層は、Seを主体とした材料からな
    り、前記第二の記録層は、Teを主体とした材料からな
    ることを特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光記録媒体において、第
    二の記録層はInを含有することを特徴とする光記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の光記録媒体において、前
    記第二の記録層のInとTeの比は1:99乃至10:
    90であることを特徴とする光記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の光記録媒体において、
    前記第一の記録層の厚みは10−150Å、第二の記録
    層の厚みは200−400Åであることを特徴とする光
    記録媒体。
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