JP2003054013A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003054013A
JP2003054013A JP2001242904A JP2001242904A JP2003054013A JP 2003054013 A JP2003054013 A JP 2003054013A JP 2001242904 A JP2001242904 A JP 2001242904A JP 2001242904 A JP2001242904 A JP 2001242904A JP 2003054013 A JP2003054013 A JP 2003054013A
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ink
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Yoshinori Ejima
義紀 江島
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置において、安定した濃度再現性
を得ることを目的とする。 【解決手段】 画像データに応じたインク滴を吐出して
画像形成を行うインクジェットヘッド4と、画像データ
の単位画素当たりの濃淡情報に基づいてインクジェット
ヘッド4からのインク吐出量を制御するヘッド制御手段
2と、所定起動タイミングでテストパターン画像6を発
生するテストパターン発生器12と、テストパターン画
像6が形成される受容体5と、受容体5上に形成された
テストパターン画像6の濃度を検出する濃度検出手段7
と、濃度変動要因が発生したならば受容体5にテストパ
ターン画像6を形成し、濃度検出手段7で検出されたテ
ストパターン画像6の濃度情報を予め設定された基準レ
ベルと比較し、基準レベルに沿った濃度が得られるヘッ
ド駆動条件で印字を実行させるCPU9とを有する構成
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクを吐出して記
録媒体に記録を行う画像形成装置であるインクジェット
プリンタに関し、特にフルカラー画像を表現するための
階調記録に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より画像形成装置に用いられるイン
クジェットヘッドは、図8に示すように、インク吐出用
ノズルおよびインク収容部に連通しているインク室の壁
面の少なくとも一部に設けられ、駆動用信号の波形に応
じた圧力を加えてインク室の変形を行う圧力発生部10
0と、ノズルの先端部のインクを吸引するため圧力を降
下させた後にインクをノズルから吐出させるため圧力を
上昇させ、その後、ノズルの先端部のインクを吸引し
て、吐出したインク流の切断を行うため圧力を降下さ
せ、その後、圧力を元に戻すために圧力を上昇させる指
示を行うよう定めた一定の駆動用信号出力部210とが
設けられたものである。
【0003】これを1画素周期内で1パルス印加させる
ことでインク小滴が吐出して所定に用紙上に着弾するこ
とでドットが形成される。
【0004】このようなインクジェットヘッドは主走査
方向駆動キャリッジ(図示せず)に配設され、1画面の
主走査を形成する。また、給紙手段(図示せず)によっ
てキャリッジ走査方向と垂直方向(副走査方向)に所定
用紙が搬送され、画像データに応じた所定の印字形成動
作が実行される。
【0005】さて、前述した様な画像形成装置は、ホス
ト上の原画データが写真画等の階調情報(1画素に多値
データが存在)に対して良好な再現画像を得る必要性か
ら、単位画素周期内で画像濃度レベルに応じてインク吐
出量を制御するものが提案されている。
【0006】すなわち、図9に示すように、1画素周期
内のパルス数を増減させることでインク滴の数を制御
し、印字用紙上の単位画素エリアに着弾するインク吐出
量が変化する。これにより結果的にドットサイズが変化
するため、濃度データレベルに応じた濃淡表現が可能と
なる。
【0007】また、これとは別にパルスの波高値を増減
させることでも吐出量が制御できることが実験により確
かめられている。これは、ピエゾ振動子等をアクチュエ
ータとして用いた圧力発生部の変位量が可変でき、その
ため、飛翔するインク液滴の量が変わることによる。
【0008】このような画像形成装置の動作を図10の
概念図に示す。
【0009】図示するように、1画素単位でドットサイ
ズ制御(以下、「ドット変調」という。)を行うことに
より、例えば1画素当たり3レベルで制御すれば、理論
的には3階調が制御できる。ここで、1画素を600d
piの解像度で印字したとすれば、200線の制御マト
リックスサイズでは27階調の制御が達成できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述したよう
な従来の画像形成装置では、インク自体の物性値が温度
特性をもっていることが知られている。例えば、粘度に
ついては環境温度が0〜40℃の間で8〜2cp程度の
変動が見られる。そして、これによるインクジェットヘ
ッドの吐出特性の変化によりインク吐出量が変動し、用
紙上に着弾したドットサイズが変動してしまう。
【0011】また、インクジェットヘッドの吐出用ノズ
ルの径も個々にばらつきがあり、さらに、圧力発生器内
部のアクチュエータの材料にもばらつきがあることか
ら、同じ駆動波形を印加しても個々に変位量がばらつく
ため、飛翔するインク液滴量も変動する。
【0012】さらに、これとは別に、駆動波形自体もハ
ードウェアの構成素子が個々に特性のばらつきがあるた
め、パルス振幅、パルス形状にばらつきが発生する。そ
の結果、インク吐出量が変動することになる。
【0013】すなわち従来の画像形成装置では、環境温
度の変化、装置間のハードウェア、圧力発生部の構成部
品精度のばらつきでインク吐出量が変化し、最終的に用
紙上濃度が変動する結果となる。もとより、階調表現、
色再現を行う画像形成装置はホスト上の各色濃度データ
レベルに対して常に一義的な濃度再現が絶対不可欠であ
り、前述したような課題が顕在化すると、ホスト上での
所定の色指定に対して、正確な色再現ができないという
重大な問題に発展する。
【0014】そこで、本発明は、環境温度の変化、装置
間のハードウェアや圧力発生部の構成部品精度のばらつ
きがあっても安定した濃度再現性が得られる画像形成装
置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の画像形成装置は、画像データに応じたイン
ク滴を吐出して画像形成を行うインクジェットヘッド
と、画像データの単位画素当たりの濃淡情報に基づいて
インクジェットヘッドからのインク吐出量を制御するヘ
ッド制御手段と、所定起動タイミングでテストパターン
画像を発生するテストパターン発生器と、テストパター
ン画像が形成される受容体と、受容体上に形成されたテ
ストパターン画像の濃度を検出する濃度検出手段と、濃
度変動要因が発生したならば受容体にテストパターン画
像を形成し、濃度検出手段で検出されたテストパターン
画像の濃度情報を予め設定された基準レベルと比較し、
基準レベルに沿った濃度が得られるヘッド駆動条件で印
字を実行させる制御部とを有する構成としたものであ
る。
【0016】このように、受容体にテストパターン画像
を形成してこの濃度を予め設定された基準レベルと比較
することにより、当該基準レベルに沿った濃度が得られ
るヘッド駆動条件で印字を行うこととしているので、環
境温度の変化、装置間のハードウェアや圧力発生部の構
成部品精度のばらつきがあっても安定した濃度再現性を
得ることが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、画像データに応じたインク滴を吐出して画像形成を
行うインクジェットヘッドと、画像データの単位画素当
たりの濃淡情報に基づいてインクジェットヘッドからの
インク吐出量を制御するヘッド制御手段と、所定起動タ
イミングでテストパターン画像を発生するテストパター
ン発生器と、テストパターン画像が形成される受容体
と、受容体上に形成されたテストパターン画像の濃度を
検出する濃度検出手段と、濃度変動要因が発生したなら
ば受容体にテストパターン画像を形成し、濃度検出手段
で検出されたテストパターン画像の濃度情報を予め設定
された基準レベルと比較し、基準レベルに沿った濃度が
得られるヘッド駆動条件で印字を実行させる制御部とを
有する画像形成装置であり、環境温度の変化、装置間の
ハードウェアや圧力発生部の構成部品精度のばらつきが
あっても安定した濃度再現性を得ることが可能になると
いう作用を有する。
【0018】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、制御手段は、インクジェットヘ
ッドを駆動する駆動波形の1画素周期当たりのパルス数
および電圧を制御する画像形成装置であり、環境温度の
変化、装置間のハードウェアや圧力発生部の構成部品精
度のばらつきがあっても安定した濃度再現性を得ること
が可能になるという作用を有する。
【0019】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または2記載の発明において、濃度検出手段は、受容
体に形成されたテストパターン画像を構成するインク液
滴の透過光量を検出する光電変換素子である画像形成装
置であり、環境温度の変化、装置間のハードウェアや圧
力発生部の構成部品精度のばらつきがあっても安定した
濃度再現性を得ることが可能になるという作用を有す
る。
【0020】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図7を用いて説明する。なお、これらの図面におい
て同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複
した説明は省略されている。
【0021】図1は本発明の一実施の形態である画像形
成装置を機能的に示すブロック図、図2は図1の画像形
成装置におけるテストパターン画像形成用の受容体周辺
の構成を示す説明図、図3は図1の画像形成装置におけ
る駆動パルス生成のための部材構成を示すブロック図、
図4は図1の画像形成装置における駆動パルスのモード
とテストパターン画像との関係を示す説明図、図5は図
1の画像形成装置における出力信号のタイミングチャー
ト、図6は図1の画像形成装置における画像データと駆
動パルスの変換テーブルを示す説明図、図7は図1の画
像形成装置における用紙上濃度と光電流との関係を示す
グラフである。
【0022】図1において、画像形成装置は、画像デー
タを生成してこれを画像形成装置に送出するホストコン
ピュータ1、画像データに対応したインク滴を吐出して
画像形成を行うインクジェットヘッド4、画像データの
単位画素当たりの濃淡情報に基づいてインクジェットヘ
ッド4からのインク吐出量を制御するヘッド制御手段
2、インクジェットヘッド4の内部に設置されたアクチ
ュエータを駆動する増幅器3、非実印字期間に画像走査
される無端ベルト状の受容体5、所定のタイミングで走
査されるテストパターン画像6の濃度を検出する濃度検
出手段7、濃度検出手段7で検出された濃度情報を所定
タイミングで取り込む入出力ポート8、画像形成装置の
印字動作を制御するCPU(制御部)9、制御動作の手
順情報が格納されたROM10、印字動作制御に必要な
データの読み出しおよび書き込みを行うRAM11、所
定起動タイミングでテストパターンデータを発生するテ
ストパターン発生器12を備えている。
【0023】そして、ホストコンピュータ1は、RGB
データを色材で印字可能とするためのCMY変換、UC
Rおよびマスキング補正を行う色補正部101と、γ補
正を行うγ補正部102とを有している。
【0024】図2に示すように、テストパターン画像印
字時に使用される受容体5の周辺には、受容体5の表面
に付着したテストパターン画像6の印字でのインク液滴
を裏面から照射して濃度検出手段7へ受光させる発光手
段20、濃度検出後のテストパターン画像6を受容体5
から掻き取るゴムブレード21、受容体5上の残液滴を
吸い取るスポンジローラ23、受容体5から除去された
排インクが貯蔵されるタンク22が配置されている。な
お、符号24は実印字時に用紙が通過する経路である。
【0025】以上のように構成された画像形成装置にお
いて、印字濃度が安定する動作概念を説明する。
【0026】先ず、ホストコンピュータ1から出力され
る画像データを印字出力する実印字期間以外の所定起動
タイミングでCPU9よりトリガ信号が発せられ、テス
トパターン発生器12よりテストパターンデータが出力
される。このテストパターンデータはパッチ状のデジタ
ル濃度情報であり、ヘッド制御手段2に入力されたテス
トパターンデータは、濃度レベルに応じた駆動波形に変
換される。
【0027】図3に示すように、テストパターンデータ
が駆動パルスに変換される処理ブロックは、テストパタ
ーンデータ(パラレル)を転送するタイミング調整のた
めにこれを一時的に格納してラスタ画像データに変換す
るバッファメモリ31、CPU9よりの波形設定信号に
基づいてシフトレジスタに数値を設定する波形情報発生
器32、波形情報発生器32から出力されるデジタル値
を時系列のアナログ信号に変換するD/Aコンバータ3
3、ブロック毎に配置されたラスタ画像データをインク
ジェットヘッド4のピン配置に応じて再配置するデータ
制御部35、画像データ(Video)の濃度レベルに
応じて増幅器34の出力波形VaをON/OFFするア
ナログスイッチ36、画像データ(Video)の補正
を行うRAMで構成された参照テーブル37、駆動パル
ス数制御信号P1,P2、P3,P4を選択する第1の
セレクタ38、駆動パルス振幅制御信号V0,V1,V
2,V3を選択する第2のセレクタ39から構成されて
いる。
【0028】なお、本実施の形態の波形情報発生器32
では、4種類の波形生成が実行されるようになってい
る。但し、4種類以外の波形が生成されるようになって
いてもよい。
【0029】図3に表したファンクションブロックの各
々の出力信号のタイミングチャートを図5に示す。
【0030】ここで、このタイミングチャートと図3に
より動作を詳述する。
【0031】図5において、テストパターンデータTの
各パッチの濃度レベルは16ステップの4bitで構成
され、Tのデータレベルが4Hの場合、データ制御部3
5から出力される4bitデータD0〜D3の論理は
(0,1,0,0)となる。
【0032】ここで、参照テーブル37はテストパター
ン印字時は4bit入力に対し4bit出力のリニアな
変換テーブルをCPU9によりマッピングされている。
【0033】この出力信号において、第1のセレクタ3
8に4bitデータD2,D3が、また第2のセレクタ
39に4bitデータD0,D1が入力され、各々駆動
パルス数制御信号P1〜P4、駆動パルス振幅制御信号
V0〜V3の1波形ずつを選択する。ここで、駆動パル
ス数制御信号P1〜P4は、1画素周期で1〜4パルス
の所望の出力を可能とするために発生される。また、駆
動パルス振幅制御信号V0〜V3は振幅レベルV0〜V
3を形成するシリアルのデジタルデータであり、1画素
周期毎に波形が確定する。
【0034】データレベルTが4Hであれば、第1のセ
レクタ38は駆動パルス数制御信号P4を、第2のセレ
クタ39は駆動パルス振幅制御信号V0を選択し、各々
P、VDとして出力する。Pはアナログスイッチ36の
イネイブルとして機能し、レベルがHの時間のみON状
態となる。
【0035】一方、選択されたデジタルデータVDはシ
リアルインタフェイスのA/Dコンバータ33に入力さ
れて1画素周期より十分短い周期でサンプリングされ、
アナログの矩形波VAとして出力される。
【0036】このようにして選択されたデータレベル4
Hに相当する波形の駆動パルス振幅制御信号V0と駆動
パルス数制御信号P2がアナログスイッチ36に入力さ
れ、ヘッド用駆動波形Vh(2パルス、駆動パルス振幅
制御信号V0)が得られる。実際には駆動パルス振幅制
御信号V0の波高値は0VのためにVhは0Vとなり、
インクは吐出されないため、非印字状態となる。
【0037】データレベルFHについても、同様の動作
により、ヘッド駆動波形Vh(4パルス、駆動パルス振
幅制御信号V3)が得られる。
【0038】そして、当該出力が駆動用アンプ3を介し
てヘッド4に印加され、受容体5上に駆動波形に応じた
インク吐出量でパッチ印字が実行される。
【0039】図4は、予め定められたデータレベルTと
選択波形P、Vの関係、および実印字濃度の関係を表し
ている。
【0040】ところで、テストパターン画像6の印字時
には受容体5上の濃度が検出されるが、本質的には実際
の用紙上濃度が認識される必要がある。
【0041】そこで次に、実際の用紙上濃度をCPU9
が認識する手順を述べる。
【0042】図1に示した濃度検出手段7はフォトダイ
オード等の光電変換素子で構成され、本発明の検出構成
ではインク液滴の透過光量を検出する。すなわち、イン
ク液滴の付着量が多くなるほど透過光量は低くなり、光
電流は比例的小さくなる。この付着量と光電流との関係
は一義的に決まるため、予め実験データとして採取され
る。そして、受容体5への付着量と用紙上の濃度との関
係については、予め同様のテストパターン画像6を用紙
上にも印字し、専用の濃度測定器で実測する。
【0043】この操作により、用紙上濃度と付着量のと
関係が導出できるため、最終的に用紙上濃度と光電流と
の関係を得ることができる。
【0044】これらの相関関係を図7に示す。
【0045】当該グラフのデータは、CPU9が理解で
きる正規化データの形でRAM11の内部に変換テーブ
ルとして蓄積されている。そして、この構成により、C
PU9は濃度検出手段からの透過光量情報と当該変換テ
ーブルを参照することで、用紙上パッチ濃度を認識する
ことが可能となる。
【0046】ここで、一画素内で3レベルのドット制御
を行う画像形成装置において、そのドットサイズの安定
化および濃度の安定化を図ることについて説明する。
【0047】ドット制御を行う3レベルの基準濃度値を
Rd1,Rd2,Rd3と予め設定し、RAM11内部
に記憶させておく。
【0048】受容体5上にテストパターン画像6が印字
されると、印字された16個のパッチ濃度は順次、基準
値と比較される(図4参照)。そして、現時点での基準
値に最も近い値の駆動条件P、Vが決定される。図4に
おいて、Rd1→V2/P1、Rd2→V1/P2、R
d3→Vm/Vnあり、この最適駆動条件が出力可能な
4bitデータD0〜D3の論理がCPU9に認識され
る。
【0049】そしてこの決定に基づき、参照テーブル3
7の内容が更新される。この参照テーブル37の内容お
よび実印字時の画像データが所望の駆動波形に変換され
る概念を図6に示す。同図において、実印字時の1画素
内のドットサイズは3レベルで制御するため、参照テー
ブル37に入力される画像データ幅は下位2bitであ
り、これをRAM11のアドレスポートに入力し、画像
データレベルに対応したアドレスのデータ値(4bit
データD0〜D3)がアクセスされる。前述したよう
に、当該データ値は現時点での最適駆動パルスを選択で
きるものであり、用紙上ドットサイズ(濃度)は所定の
基準値と同等の値が得られることになる。
【0050】当該テストパターン動作の起動をどのよう
なタイミングで行うかについては画像形成装置での濃度
変動要因を予め把握しておき、例えば、環境変化や、ヘ
ッド、インクカートリッジの交換時に実行させればよ
い。
【0051】環境変化については、装置内に温度センサ
を設け、濃度と温度の相関性を実験により掌握し、テス
トパターン印字が必要な環境温度を決定し、起動制御シ
ーケンスとしてROM10に記憶させておく。
【0052】また、インクジェットプリンタでは、種々
の要因で、インクの不吐出現象が発生する。
【0053】このとき、ピンの不具合を確認する意味で
ピンチエックパターンをテスト印字させる必要が生じ
る。そして、テスト印字で不吐出があれば、正常印字に
なるまで、パージ、強制吐出の画像回復動作が実行され
る。当該テスト印字動作が実行された場合、結果的に装
置の濃度変化を誘発したした可能性がある。よって、画
像回復動作直後に本発明のテストパターン印字を実行さ
せれば、実印字での濃度変動を未然に防げる。
【0054】このように、本実施の形態の画像形成装置
によれば、濃度変動要因が発生したならば、受容体にテ
ストパターン画像6を形成して、CPU9により当該濃
度を予め設定された基準レベルと比較することにより、
当該基準レベルに沿った濃度が得られるヘッド駆動条件
で印字を行うこととしているので、環境温度の変化、装
置間のハードウェアや圧力発生部の構成部品精度のばら
つきがあっても安定した濃度再現性を得ることが可能に
なる。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、濃度変
動要因が発生したならば、受容体にテストパターン画像
を形成してこの濃度を予め設定された基準レベルと比較
することにより、当該基準レベルに沿った濃度が得られ
る駆動条件で印字を行うこととしているので、環境温度
の変化、装置間のハードウェアや圧力発生部の構成部品
精度のばらつきがあっても安定した濃度再現性を得るこ
とが可能になるという有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である画像形成装置を機
能的に示すブロック図
【図2】図1の画像形成装置におけるテストパターン形
成用の受容体周辺の構成を示す説明図
【図3】図1の画像形成装置における駆動パルス生成の
ための部材構成を示すブロック図
【図4】図1の画像形成装置における駆動パルスのモー
ドとテストパターンとの関係を示す説明図
【図5】図1の画像形成装置における出力信号のタイミ
ングチャート
【図6】図1の画像形成装置における画像データと駆動
パルスの変換テーブルを示す説明図
【図7】図7は図1の画像形成装置における用紙上濃度
と光電流との関係を示すグラフ
【図8】従来の画像形成装置に用いられたインクジェッ
トヘッドを示すブロック図
【図9】従来の画像形成装置におけるパルス数変調の概
念図
【図10】従来の画像形成装置におけるパルス振幅変調
の概念図
【符号の説明】
2 ヘッド制御手段 4 インクジェットヘッド 5 受容体 6 テストパターン画像 7 濃度検出手段 9 CPU(制御部) 12 テストパターン発生器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データに応じたインク滴を吐出して画
    像形成を行うインクジェットヘッドと、 前記画像データの単位画素当たりの濃淡情報に基づいて
    前記インクジェットヘッドからのインク吐出量を制御す
    るヘッド制御手段と、 所定起動タイミングでテストパターン画像を発生するテ
    ストパターン発生器と、 前記テストパターン画像が形成される受容体と、 前記受容体上に形成された前記テストパターン画像の濃
    度を検出する濃度検出手段と、 濃度変動要因が発生したならば前記受容体にテストパタ
    ーン画像を形成し、前記濃度検出手段で検出された前記
    テストパターン画像の濃度情報を予め設定された基準レ
    ベルと比較し、前記基準レベルに沿った濃度が得られる
    ヘッド駆動条件で印字を実行させる制御部とを有するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記インクジェットヘッ
    ドを駆動する駆動波形の1画素周期当たりのパルス数お
    よび電圧を制御することを特徴とする請求項1記載の画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】前記濃度検出手段は、前記受容体に形成さ
    れた前記テストパターン画像を構成するインク液滴の透
    過光量を検出する光電変換素子であることを特徴とする
    請求項1または2記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005120840A1 (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
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