JP2003053988A - インクタンクの製造方法、インクタンク、およびインクジェットカートリッジ - Google Patents

インクタンクの製造方法、インクタンク、およびインクジェットカートリッジ

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JP2003053988A JP2001246235A JP2001246235A JP2003053988A JP 2003053988 A JP2003053988 A JP 2003053988A JP 2001246235 A JP2001246235 A JP 2001246235A JP 2001246235 A JP2001246235 A JP 2001246235A JP 2003053988 A JP2003053988 A JP 2003053988A
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博之 石永
Nobuyuki Kuwabara
伸行 桑原
Tetsuya Ohashi
哲也 大橋
Hidemiki Ogura
英幹 小倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール性、耐圧性、耐久性に優れたインクタ
ンクを安定的に大量生産可能なインクタンクの製造方
法、インクタンク、およびインクジェットカートリッジ
を提供すること。 【解決手段】 ヒートヘッド122によって、フレーム
115に可撓性のタンクシート106を熱溶着させる際
に、押さえ治具121によって、タンクシート106の
外側の平面部106Aを規制しつつバネ107を圧縮さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部を負圧に維持
可能なインクタンクの製造方法、インクタンク、および
インクジェットカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクを吐出可能なインクジェ
ット記録ヘッドにインクを供給するインクタンクにおい
ては、インクの安定供給やインクの漏れ防止などを図る
ために、インクタンク内のインクに所定の負圧を付与す
る構成が採用されている。その構成の1つとしては、イ
ンクタンク内にインク吸収体を備え、そのインク吸収体
のインク保持力を利用してインクに負圧を付与する構成
がある。また、特開平5−346097号公報には、四
角枠状のフレーム部材の上下の開口部に、上下の可撓性
部材をそれぞれ取付けた密閉型のインクタンクが記載さ
れている。このインクタンクは弓形のばね部材を内部に
備え、そのばね部材によって、上下の可撓性部材を外方
に膨出させる方向に付勢することによって、インクタン
ク内を負圧とする構成となっている。その弓形のばね部
材は、1つの板ばねを略C字状に潰した形状となってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−34609
7号公報に記載のインクタンクは、ばね部材を内部に備
えることにより、比較的大きなインク吸収体を内部に備
えるインクタンクに比して、インクの収容量を大きく設
定して小型化を図る上において有利ではあるものの、次
のような問題がある。
【0004】すなわち、1つの板ばねを略C字状に潰し
た弓形のばね部材は、インクタンク内の容積変化に伴な
って、上下の可撓性部材の間にて左右不均一に圧縮変形
されることになる。したがって、このようなインクタン
クの製造時には、板ばねの形状や圧縮の程度のばら付き
などの影響により、上下の可撓性部材の対向姿勢が傾い
て、インクタンクの形状および容積が不均一となってし
まう。また、このようなインクタンクの使用時において
は、その内部のインク残量の減少に伴なって、上下の可
撓性部材は対向姿勢の傾きの程度が大きく変化すること
になり、上下の可撓性部材に無理な力が作用して、シー
ル性、耐圧性、耐久性、およびインクの安定供給が損な
われるおそれがある。
【0005】本発明の目的は、シール性、耐圧性、耐久
性に優れたインクタンクを安定的に大量生産可能なイン
クタンクの製造方法、インクタンク、およびインクジェ
ットカートリッジを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のインクタンクの
製造方法は、負圧発生用のバネ部材を内部に備え、その
バネ部材が介在するタンク壁の対の対向面部の少なくと
も一方は、フレームに結合される可撓性部材によって形
成されるインクタンクの製造方法において、前記フレー
ムに前記可撓性部材を結合させる際に、前記可撓性部材
の外面を規制しつつ、前記対の対向面部を前記バネ部材
の圧縮方向に相対的に接近させることを特徴とする。
【0007】本発明のインクタンクの製造方法は、負圧
発生用のバネ部材を内部に備え、そのバネ部材が介在す
るタンク壁の対の対向面部の両方は、フレームに結合さ
れる一対の可撓性部材によって形成されるインクタンク
の製造方法において、前記一対の可撓性部材は、可撓性
のシート材料を成形して外方に膨出する凸型とし、前記
バネ部材は、前記バネ部材の圧縮方向において対称的な
U字状の2つのバネ部材構成体の結合構造とし、前記一
対の可撓性部材の内面に、前記2つのバネ部材構成体の
それぞれを平板を介して取り付け、前記フレームに前記
一対の可撓性部材の一方を結合させた後、前記フレーム
に前記一対の可撓性部材の他方を結合する際に、前記対
の可撓性部材をそれらの外面を規制しつつ前記バネ部材
の圧縮方向に接近させることにより、前記2つのバネ部
材構成体の端部同士をほぼ同時に結合させることを特徴
とする。
【0008】本発明のインクタンクは、負圧発生用のバ
ネ部材を内部に備え、そのバネ部材が介在するタンク壁
の対向面部の少なくとも一方は、フレームに結合される
可撓性部材によって形成されるインクタンクにおいて、
前記可撓性部材は、その外面からの押圧力により前記バ
ネ部材を圧縮させつつ、前記フレームに結合されること
を特徴とする。
【0009】本発明のインクタンクは、負圧発生用のバ
ネ部材を内部に備え、そのバネ部材が介在するタンク壁
の対の対向面部の両方は、フレームに結合される一対の
可撓性部材によって形成されるインクタンクにおいて、
前記一対の可撓性部材は、可撓性のシート材料を成形し
て外方に膨出する凸型とし、前記バネ部材は、前記バネ
部材の圧縮方向において対称的なU字状の2つのバネ部
材構成体の結合構造とし、前記一対の可撓性部材の内面
に、前記2つのバネ部材構成体のそれぞれを平板を介し
て取り付け、前記一対の可撓性部材の一方は、前記フレ
ームの一方の開口縁部に結合され、前記一対の可撓性部
材の他方は、前記対の可撓性部材がそれらの外面が規制
されつつ前記バネ部材の圧縮方向に接近されることによ
り、前記2つのバネ部材構成体の端部同士をほぼ同時に
結合させてから、前記2つのバネ部材構成体を圧縮させ
つつ前記フレームの他方の開口縁部に結合されることを
特徴とする。
【0010】本発明のインクジェットカートリッジは、
上記のインクタンクと、前記インクタンクを収容する圧
力調整可能なタンク収納室と、前記インクタンクから供
給されるインクを吐出可能なインクジェット記録ヘッド
と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0012】図1は、本発明により製造されるインクタ
ンク127の斜視図であり、四角枠状のフレーム115
の上下の開口部に、上下のバネ・シートユニット114
を取付けた密閉構造となっている。バネ・シートユニッ
ト114は、後述するように、バネ107と圧力板(平
板)109から成るバネユニット112と、可撓性のタ
ンクシート(可撓性部材)106とによって構成され
る。フレーム115には、インクタンク127の内部に
通じる第1インク供給口128と第2インク供給口12
9が形成されている。
【0013】図2から図6は、このようなインクタンク
127の製造方法を説明するための図である。
【0014】まず、図2(a),(b),(c)は、可
撓性のタンクシート106を凸型に成型する工程の説明
図である。
【0015】タンクシート106の成形素材としてのシ
ート材料101は、原材料から大きなサイズのシート状
に成型されたものであり、このシート材料101は、イ
ンクタンク性能の重要なファクターを占める。このシー
ト材料101には、気体とインク成分の透過度が低く、
かつ可撓性をもちつつ繰り返し変形に対する耐久性が要
求される。その好適な材料としては、PP,PE,PV
DC,EVOH、ナイロン等であり、また複合材とし
て、アルミニウムやシリカを蒸着したものなどを用いる
ことができ、さらに、これらを積層化して用いても良
い。特に、耐薬品性に優れたPPやPEと、気体・水蒸
気遮断性能に優れたPVDCを積層して用いることによ
り、優れたインクタンク性能を発揮することができる。
また、このようなシート材料101の厚さは、柔軟性と
耐久性に鑑みて、10μm〜100μm程度が適する。
【0016】このようなシート材料101は、図2
(a)のように、凸形状部103、バキューム孔10
4、および温度調整機構(図示せず)を有する成型金型
102を用いて凸型に成型する。すなわち、シート材料
101は、バキューム孔104に吸着され、成型金型1
02からの熱により凸形状部103に沿う凸型に成型さ
れる。シート材料101は、図2(b)のように凸型に
成型されてから、図2(c)のように、タンクシート1
06として所定のサイズに切り出される。そのサイズ
は、次工程の製造装置に適したサイズであればよく、イ
ンクを収容するインクタンク127の容積などに応じて
設定することができる。
【0017】図3(a)は、インクタンク127の内部
を負圧にするために用いられるバネユニット112の製
造工程の説明図である。予め半円状に形成されたバネ1
07をバネ受け治具108に取り付けて、その上から、
溶接電極111を用いたスポット溶接により圧力板10
9を取り付ける。圧力板109には、熱接着材110が
付けられている。これらのバネ107と圧力板109と
によって、バネユニット112が構成される。
【0018】図3(b)は、バネユニット112をタン
クシート106に取り付ける工程の説明図である。受け
治具(図示せず)の上に載置したタンクシート106の内
面に、バネユニット112を位置決めして配置する。そ
して、ヒートヘッド113を用いて熱接着材110を加
熱することにより、バネユニット112とタンクシート
106とを接着して、バネ・シートユニット114を構
成する。
【0019】図4(a)は、バネ・シートユニット11
4をフレーム115に溶着する工程の説明図である。フ
レーム115は、フレーム受け治具116に固定され
る。フレーム115を取り囲むシート吸着治具117
は、フレーム115が位置決め配置された後、バネ・シ
ートユニット114をバキューム孔117Aに吸着し
て、そのユニット114とフレーム115とを相対的に
位置ずれなく保持する。その後、ヒートヘッド118に
より、フレーム115の図中上側の周縁部と、バネ・シ
ートユニット114のタンクシート106と、の環状の
接合面同士を熱溶着する。シート吸着治具117が、フ
レーム115の図4(a)中上側の周縁部と、バネ・シ
ートユニット114のタンクシート106の周縁部分と
を均一に対面させることにより、それらの接合面は、極
めて均一に熱溶着されてシールされることになる。ゆえ
に、シート吸着治具117は、均一なシール性を確保す
べく熱溶着する上において重要である。
【0020】図4(b)は、カッター(図示せず)によ
って、フレーム115の外側にはみ出たタンクシート1
06の部分を切り取る工程の説明図である。このよう
に、フレーム115からはみ出たタンクシート106の
部分を切り取ることにより、バネ・シート・フレームユ
ニット119が完成する。
【0021】図5および図6(a),(b)は、このよ
うなバネ・シート・フレームユニット119に、前述し
た工程により制作した他のバネ・シートユニット114
を熱溶着する工程の説明図である。
【0022】図5のように、バネ・シート・フレームユ
ニット119は受け治具(図示せず)に取り付けられ、
その受け治具と相対的に位置が規定された吸着治具12
0によって、バネ・シート・フレームユニット119の
外周部が囲まれる。その受け治具は、バネ・シート・フ
レームユニット119のタンクシート106における外
面の平面部106Aに面接触して、その平面部106A
を図6(a),(b)のように保持する。他のバネ・シ
ートユニット114は、そのタンクシート106の外面
の平面部106Aが押さえ治具121によって吸着保持
され、この押さえ治具121が下降することによって、
バネ・シートユニット114側のバネ107の先端部1
07A,107Bと、バネ・シート・フレームユニット
119側のバネ107の先端部107A,107Bとが
ほぼ同時に嵌合する。すなわち、バネ107の一方の先
端部107Aは凸状、他方の先端部107Bは凹状とな
っており、それぞれが自己アライメントにより嵌まり込
むようになっており、それらのバネ107は、一対のバ
ネ部材構成体として結合することにより1つのバネ部材
を構成する。
【0023】さらに、押さえ治具121を下降させて、
図6(a)のように、それら一対のバネ107を圧縮さ
せる。その際、押さえ治具121は、バネ・シートユニ
ット114における図5中上側の平面部106A、つま
り凸部に形成されたタンクシート106の上側のフラッ
ト領域を幅広く押さえ込む。これにより、タンクシート
106の平面部106Aの位置が規制され、下側のユニ
ット119や治具120に対して、バネ・シートユニッ
ト114が平行に保たれたまま接近する。したがって、
図6(b)のように、バネ・シートユニット114のタ
ンクシート106の周縁部分は、吸着治具120の面に
接して、バキューム孔120Aに吸引保持される共に、
フレーム115の溶着面(同図中上側の接合面)にも均
一に対面することになる。そして、この状態において、
ヒートヘッド122により、バネ・シート・フレームユ
ニット119のフレーム115の図中上側の周縁部と、
バネ・シートユニット114のタンクシート106と、
の環状の接合面同士を平面を保った状態で熱溶着する。
【0024】このように、上側のユニット114のタン
クシート106の平面部106Aと、下側のユニット1
19のタンクシート106の平面部106Aとの平行度
を維持しつつ、一対を成すバネ107を圧縮させること
により、それら一対のタンクシート106の平面部10
6Aの平行度が高いインクタンク127を安定的に大量
生産することができる。また、一対をなすバネ107
は、図6(a),(b)中において左右均一に圧縮変形
されるため、バネ・シートユニット114を傾けるよう
な力を生じることがなく、一対のタンクシート106の
平面部106Aの平行度が高いインクタンク127をよ
り安定的に生産することができる。さらに、インクタン
ク127内の容積変化に伴なって、一対をなすバネ10
7が図6(a),(b)中において左右均一に圧縮変形
されるため、一対のタンクシート106の平面部106
Aは高い平行度を保ったまま対向間隔が変化することに
なり、この結果、インクを安定的に供給することができ
る。また、可撓性のタンクシート106の平面部106
Aを斜めに傾けるような無理な力が作用しないため、イ
ンクタンク127のシール性、耐圧性、耐久性が向上す
ることになる。
【0025】その後、フレーム115の外側にはみ出た
タンクシート106の部分を切り取ることによって、図
1のインクタンク127が完成する。インクタンク12
7の内部は、第1インク供給口128と第2インク供給
口129によってのみ外部に連通する密閉構造となって
いる。
【0026】図7は、インクタンク127を記録ヘッド
に取り付ける工程の説明図である。
【0027】記録ヘッドを構成するヘッドチップ133
はインクタンク収容室130に取り付けられており、こ
のインクタンク収容室130内にインクタンク127が
複数個取り付けられる。インクタンク127は、インク
タンク取り付け部131に溶着や接着によって取り付け
られる。また、本例のインクタンク127は、インク供
給口128,129を下側にして取り付けられる。その
後、インクタンク収容室130の開口部に蓋132を溶
着や接着によって取り付けて、インクタンク収容室13
0内を準密閉空間とする。これにより、インクタンクを
備えた記録ヘッドが構成される。ヘッドチップ133は
インクジェット記録ヘッドを構成するものであってもよ
く、そのインクジェット記録ヘッドとしては、例えば、
インク吐出口からインク滴を吐出するために電気熱変換
体を備えた構成を採用することができる。すなわち、そ
の電気熱変換体の発熱によりインクを膜沸騰させ、その
発泡エネルギーを利用してインク吐出口からインク滴を
吐出させる構成とすることができる。このようなインク
ジェット記録ヘッドとインクタンクとを結合することに
より、インクジェットカートリッジを構成することがで
きる。
【0028】図8は、インクタンクを備えた図7のイン
クタンク収容室130の断面図である。
【0029】インクタンク127の内部にはインクの貯
蔵が可能であり、そのインクは、インクタンク127の
第1インク供給口128からフィルタ137を介して供
給路136へ供給され、さらにヘッドチップ133に供
給される。本例のヘッドチップ133は、インクジェッ
ト記録ヘッドを構成すべくヒータボード134が接着さ
れており、このヒータボード134には、インク吐出流
路とオリフィスが形成されていると共に、電気熱変換体
(ヒータ)が備えられており、インクタンク127から
供給されたインクの吐出が可能となっている。インクタ
ンク127内には、第2供給口129からインクを充填
することが可能である。すなわち、第2供給口129に
は、ジョイントシールプレート139によって、インク
漏れを防ぎかつインク充填を可能とするジョイントシー
ル138がタンク収納室130の下部の開口141をシ
ールするように固定されている。ジョイントシール13
8は可撓性のゴム部材等により構成されており、このジ
ョイントシール138には、ニードル状の供給管を挿入
可能なスリット開口が設けられている。インクタンク1
27内へのインク供給時には、そのニードル状の供給管
をジョイントシール138のスリット開口に挿入し、そ
の供給管を通して、インクタンク127内にインクを供
給する。インクタンク127内にインクを供給しない非
インク供給時には、そのスリット開口がジョイントシー
ル138の弾性によって閉じられているため、インクの
漏れは発生しない。140は、第2の供給口129に連
通する連通路であり、フレーム115の内側に予め貫通
形成しておくことができる。
【0030】さらに、蓋132によって準密閉構造とさ
れたインクタンク収容室130は、小孔の連通口142
のみによって外部と連通している。この連通口142を
塞ぐことによりインクタンク収容室130内を大気から
遮断したり、この連通口142からインクタンク収容室
130内の空気を排出することによって、インクタンク
収容室130内を減圧して、インクタンク127内の負
圧を高めることが可能である。
【0031】また、インクタンク収容室130内の減圧
と増圧を繰り返すことにより、第2インク供給口129
からインクタンク127内に、インクを自動的に吸引補
給することもできる。その際、インクタンク収容室13
0内の圧力変化に応じて、バネ107が応答性よく弾性
変形するため、インクが頻繁に補給される小型のインク
タンクとして好適に用いることができる。
【0032】(他の実施形態)対のバネ107の代わり
に、それらを結合したときと同様の形態を成す1つのバ
ネを備えてもよい。その場合には、その1つのバネを対
のタンクシート106の一方に取り付けた上、そのタン
クシート106をフレーム115に結合させておいてか
ら、その1つのバネを圧縮させつつ、他方のタンクシー
ト106をフレーム115に結合させることもできる。
その際、その1つのバネを対のタンクシート106の一
方に取り付けず、単に、対のタンクシート106の間に
バネを挟むようにしてもよい。
【0033】また、対のタンクシート106は、少なく
とも一方が可撓性部材によって形成されていればよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、フレー
ムに可撓性部材を結合させる際に、その可撓性部材の外
面を規制しつつ、可撓性部材をバネ部材の圧縮方向に移
動させるため、可撓性部材を傾かせることなくフレーム
に結合することができ、その可撓性部材に無理な変形力
が作用することを回避して、インクタンクのシール性、
耐圧性、耐久性を向上させることができるとともに、そ
れを安定的に大量生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクタンクの斜視図である。
【図2】(a),(b),(c)は、図1のインクタン
クにおけるタンクシートの成型工程の説明図である。
【図3】(a)は、図1のインクタンクにおけるバネユ
ニットの製造工程の説明図、(b)は、図1のインクタ
ンクにおけるバネ・シートユニットの製造工程の説明図
である。
【図4】(a),(b)は、図1のインクタンクにおけ
るバネ・シート・フレームユニットの製造工程の説明図
である。
【図5】図1のインクタンクにおけるバネ・シートユニ
ットとバネ・シート・フレームユニットの結合工程の説
明図である。
【図6】(a),(b)は、図5の結合工程における要
部の断面図である。
【図7】図1のインクタンクの取り付け工程の説明図で
ある。
【図8】図7のインクタンクの取り付け状態における要
部の断面図である。
【符号の説明】
106 タンクシート(可撓性部材) 106A 平面部 107 バネ 107A,107B 先端部 109 圧力板 110 熱接着材 112 バネユニット 114 バネ・シートユニット 115 フレーム 119 バネ・シート・フレームユニット 121 押さえ治具 122 ヒートヘッド 127 インクタンク 128 第1インク供給口 129 第2インク供給口 130 インク収容室 133 ヘッドチップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小倉 英幹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA21 EA24 KC30

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負圧発生用のバネ部材を内部に備え、そ
    のバネ部材が介在するタンク壁の対の対向面部の少なく
    とも一方は、フレームに結合される可撓性部材によって
    形成されるインクタンクの製造方法において、 前記フレームに前記可撓性部材を結合させる際に、前記
    可撓性部材の外面を規制しつつ、前記対の対向面部を前
    記バネ部材の圧縮方向に相対的に接近させることを特徴
    とするインクタンクの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記可撓性部材と前記フレームの結合面
    を互いに対向する平面に保ったまま結合させることを特
    徴とする請求項1に記載のインクタンクの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記可撓性部材の表面を吸着保持するこ
    とにより、その表面を規制することを特徴とする請求項
    1または2に記載のインクタンクの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記可撓性部材は、可撓性のシート材料
    を成形して凸型とすることを特徴とする請求項1から3
    のいずれかに記載のインクタンクの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記可撓性部材は、可撓性のシート材料
    を成型して外方に膨出する凸型とすることを特徴とする
    請求項4に記載のインクタンクの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記可撓性部材の外面は、前記バネ部材
    の圧縮方向と直交する平坦面であることを特徴とする請
    求項1から5のいずれかに記載のインクタンクの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記フレームと前記可撓性部材との結合
    面を熱溶着させることを特徴とする請求項1から6のい
    ずれかに記載のインクタンクの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記フレームと前記可撓性部材との結合
    面は、前記バネ部材の圧縮方向と直交する平面上に位置
    することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載
    のインクタンクの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記可撓性部材の内面に前記バネ部材を
    取り付けてから、前記フレームに前記可撓性部材を結合
    させることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記
    載のインクタンクの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記可撓性部材の内面に、平板を介し
    て前記バネ部材を取り付けることを特徴とする請求項9
    に記載のインクタンクの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記バネ部材に前記平板を溶接してか
    ら、前記平板を前記可撓性部材の内面に接着させること
    を特徴とする請求項10に記載のインクタンクの製造方
    法。
  12. 【請求項12】 前記バネ部材は、前記圧縮方向におい
    て結合可能な複数のバネ部材構成体により構成し、 前記フレームに前記可撓性部材を結合させる際に、前記
    複数のばね部材構成体を結合させることを特徴とする請
    求項1から11のいずれかに記載のインクタンクの製造
    方法。
  13. 【請求項13】 前記バネ部材は2つのバネ部材構成体
    により構成し、 前記2つのバネ部材構成体を前記対の対向面部のそれぞ
    れに取り付けた後、前記フレームに前記可撓性部材を結
    合させる際に、前記バネ部材の圧縮方向における前記対
    の対向面部の相対的な接近により、前記2つのバネ部材
    構成体を結合させることを特徴とする請求項12に記載
    のインクタンクの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記2つのバネ部材構成体は、前記バ
    ネ部材の圧縮方向において対称的なU字状に形成し、 前記フレームに前記可撓性部材を結合させる際に、前記
    2つのバネ部材構成体の端部同士をほぼ同時に結合させ
    ることを特徴とする請求項13に記載のインクタンクの
    製造方法。
  15. 【請求項15】 前記フレームに、前記インクタンク内
    と連通するインク流路を予め形成することを特徴とする
    請求項1から14のいずれかに記載のインクタンクの製
    造方法。
  16. 【請求項16】 前記インクタンクを圧力調整可能なタ
    ンク収納室内に取り付けることを特徴とする請求項1か
    ら15のいずれかに記載のインクタンクの製造方法。
  17. 【請求項17】 負圧発生用のバネ部材を内部に備え、
    そのバネ部材が介在するタンク壁の対の対向面部の両方
    は、フレームに結合される一対の可撓性部材によって形
    成されるインクタンクの製造方法において、 前記一対の可撓性部材は、可撓性のシート材料を成形し
    て外方に膨出する凸型とし、 前記バネ部材は、前記バネ部材の圧縮方向において対称
    的なU字状の2つのバネ部材構成体の結合構造とし、 前記一対の可撓性部材の内面に、前記2つのバネ部材構
    成体のそれぞれを平板を介して取り付け、 前記フレームに前記一対の可撓性部材の一方を結合させ
    た後、前記フレームに前記一対の可撓性部材の他方を結
    合する際に、前記対の可撓性部材をそれらの外面を規制
    しつつ前記バネ部材の圧縮方向に接近させることによ
    り、前記2つのバネ部材構成体の端部同士をほぼ同時に
    結合させることを特徴とするインクタンクの製造方法。
  18. 【請求項18】 負圧発生用のバネ部材を内部に備え、
    そのバネ部材が介在するタンク壁の対向面部の少なくと
    も一方は、フレームに結合される可撓性部材によって形
    成されるインクタンクにおいて、 前記可撓性部材は、その外面からの押圧力により前記バ
    ネ部材を圧縮させつつ、前記フレームに結合されること
    を特徴とするインクタンク。
  19. 【請求項19】 負圧発生用のバネ部材を内部に備え、
    そのバネ部材が介在するタンク壁の対の対向面部の両方
    は、フレームに結合される一対の可撓性部材によって形
    成されるインクタンクにおいて、 前記一対の可撓性部材は、可撓性のシート材料を成形し
    て外方に膨出する凸型とし、 前記バネ部材は、前記バネ部材の圧縮方向において対称
    的なU字状の2つのバネ部材構成体の結合構造とし、 前記一対の可撓性部材の内面に、前記2つのバネ部材構
    成体のそれぞれを平板を介して取り付け、 前記一対の可撓性部材の一方は、前記フレームの一方の
    開口縁部に結合され、 前記一対の可撓性部材の他方は、前記対の可撓性部材が
    それらの外面が規制されつつ前記バネ部材の圧縮方向に
    接近されることにより、前記2つのバネ部材構成体の端
    部同士をほぼ同時に結合させてから、前記2つのバネ部
    材構成体を圧縮させつつ前記フレームの他方の開口縁部
    に結合されることを特徴とするインクタンク。
  20. 【請求項20】 圧力調整が可能なタンク収納室内に請
    求項18または19に記載のインクタンクを収容したこ
    とを特徴とするインクタンク。
  21. 【請求項21】 請求項18または19に記載のインク
    タンクと、 前記インクタンクを収容する圧力調整可能なタンク収納
    室と、 前記インクタンクから供給されるインクを吐出可能なイ
    ンクジェット記録ヘッドと、 を備えたことを特徴とするインクジェットカートリッ
    ジ。
  22. 【請求項22】 前記インクジェット記録ヘッドは、イ
    ンクを吐出するための熱エネルギーを発生する電気熱変
    換体を有することを特徴とする請求項21に記載のイン
    クジェットカートリッジ。
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