JP4144839B2 - インクタンクの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部を負圧に維持可能なインクタンクの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、インクを吐出可能なインクジェット記録ヘッドにインクを供給するインクタンクにおいては、インクの安定供給やインクの漏れ防止などを図るために、インクタンク内のインクに所定の負圧を付与する構成が採用されている。その構成の1つとしては、インクタンク内にインク吸収体を備え、そのインク吸収体のインク保持力を利用してインクに負圧を付与する構成がある。また、特開平5−346097号公報には、四角枠状のフレーム部材の上下の開口部に、上下の可撓性部材をそれぞれ取付けた密閉型のインクタンクが記載されている。このインクタンクは弓形のばね部材を内部に備え、そのばね部材によって、上下の可撓性部材を外方に膨出させる方向に付勢することによって、インクタンク内を負圧とする構成となっている。その弓形のばね部材は、1つの板ばねを略C字状に潰した形状となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
特開平5−346097号公報に記載のインクタンクは、ばね部材を内部に備えることにより、比較的大きなインク吸収体を内部に備えるインクタンクに比して、インクの収容量を大きく設定して小型化を図る上において有利ではあるものの、次のような問題がある。
【0004】
すなわち、1つの板ばねを略C字状に潰した弓形のばね部材は、インクタンク内の容積変化に伴なって、上下の可撓性部材の間にて左右不均一に圧縮変形されることになる。したがって、このようなインクタンクの製造時には、板ばねの形状や圧縮の程度のばら付きなどの影響により、上下の可撓性部材の対向姿勢が傾いて、インクタンクの形状および容積が不均一となってしまう。また、このようなインクタンクの使用時においては、その内部のインク残量の減少に伴なって、上下の可撓性部材は対向姿勢の傾きの程度が大きく変化することになり、上下の可撓性部材に無理な力が作用して、シール性、耐圧性、耐久性、およびインクの安定供給が損なわれるおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、シール性、耐圧性、耐久性に優れたインクタンクを安定的に大量生産可能なインクタンクの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のインクタンクの製造方法は、フレームの一方側および他方側の周縁部のそれぞれに結合される第1および第2の可撓性部材の間に、バネ部材と圧力板から成る負圧発生用のバネユニットが介在するインクタンクの製造方法において、前記第1および第2の可撓性部材のそれぞれとして、平面部の周囲に周縁部分を有する凸型に成形された可撓性部材を用意し、前記バネユニットとして、前記バネ部材と前記圧力板との接合によって成る第1および第2のバネユニットをそれぞれ用意し、前記第1の可撓性部材の前記平面部の内面に、前記第1のバネユニットの前記圧力板を取り付けて第1バネシートユニットを製作する工程と、前記第2の可撓性部材の前記平面部の内面に、前記第2のバネユニットの前記圧力板を取り付けて第2バネシートユニットを製作する工程と、前記フレームの一方側の周縁部と、前記第1バネシートユニットにおける前記第1の可撓性部材の内面側にある前記周縁部分と、を結合して、バネシートフレームユニットを製作する工程と、前記バネシートフレームユニットにおける前記第1の可撓性部材の前記平面部の外面に面接触する第1の治具と、前記第2のバネシートユニットにおける前記第2の可撓性部材の前記平面部の外面に面接触する第2の治具と、を用いて、前記第1および第2の可撓性部材のそれぞれにおける前記平面部の内面の平行度を維持しつつ、それらの内面を接近させることにより、前記第1および第2のバネユニットのそれぞれにおける前記バネ部材を互いに嵌合させてから、それらのバネ部材を圧縮変形させる工程と、前記第1および第2のバネユニットのそれぞれにおける前記バネ部材を圧縮変形させた状態で、前記フレームの他方側の周縁部に、前記第2バネシートユニットにおける前記第2可撓性部材の前記周縁部分を結合させる工程と、を含むことを特徴とする。
【0007】
本発明のインクタンクの製造方法は、フレームの一方側および他方側の周縁部のそれぞれに結合される第1および第2の可撓性部材の間に、負圧発生用のバネ部材と圧力板が介在するインクタンクの製造方法において、前記第1および第2の可撓性部材のそれぞれとして、平面部の周囲に周縁部分を有する凸型に成形された可撓性部材を用意し、前記圧力板として、前記バネ部材と接合してバネユニットを構成する第1の圧力板と、第2の圧力板と、を用意し、前記第1の可撓性部材の前記平面部の内面に、前記バネユニットにおける前記第1の圧力板を取り付けるバネシートユニットを製作する工程と、前記第2の可撓性部材の前記平面部の内面に、前記第2の圧力板を取り付ける工程と、前記フレームの一方側の周縁部と、前記バネシートユニットにおける前記第1の可撓性部材の内面側にある前記周縁部分と、を結合して、バネシートフレームユニットを製作する工程と、前記バネシートフレームユニットにおける前記第1の可撓性部材の前記平面部の外面に面接触する第1の治具と、前記第2の可撓性部材の前記平面部の外面に面接触する第2の治具と、を用いて、前記第1および第2の可撓性部材のそれぞれにおける前記平面部の内面の平行度を維持しつつ、それらの内面を接近させることにより、前記第1および第2の圧力板の間にて前記バネ部材を圧縮変形させる工程と、前記バネ部材を圧縮変形させた状態で、前記フレームの他方側の周縁部に前記第2可撓性部材の前記周縁部分を結合させる工程と、を含むことを特徴とする。
【0008】
本発明のインクタンクの製造方法は、フレームの一方側および他方側の周縁部のそれぞれに結合される第1および第2の可撓性部材の間に、負圧発生用のバネ部材と圧力板が介在するインクタンクの製造方法において、前記第1および第2の可撓性部材のそれぞれとして、平面部の周囲に周縁部分を有する凸型に成形された可撓性部材を用意し、前記圧力板として第1および第2の圧力板を用意し、前記第1の可撓性部材の前記平面部の内面に、前記第1の圧力板を取り付ける工程と、前記第2の可撓性部材の前記平面部の内面に、前記第2の圧力板を取り付ける工程と、前記第1の可撓性部材の前記平面部の外面に面接触する第1の治具と、前記第2の可撓性部材の前記平面部の外面に面接触する第2の治具と、を用いて、前記第1および第2の可撓性部材のそれぞれにおける前記平面部の内面の平行度を維持しつつ、それらの内面を接近させることにより、前記第1および第2の圧力板の間にて前記バネ部材を圧縮変形させる工程と、前記バネ部材を圧縮変形させた状態で、前記フレームの他方側の周縁部に前記第2可撓性部材の内面側にある前記周縁部分を結合させる工程と、を含むことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は、本発明により製造されるインクタンク127の斜視図であり、四角枠状のフレーム115の上下の開口部に、上下のバネ・シートユニット114を取付けた密閉構造となっている。バネ・シートユニット114は、後述するように、バネ107と圧力板(平板)109から成るバネユニット112と、可撓性のタンクシート(可撓性部材)106とによって構成される。フレーム115には、インクタンク127の内部に通じる第1インク供給口128と第2インク供給口129が形成されている。
【0013】
図2から図6は、このようなインクタンク127の製造方法を説明するための図である。
【0014】
まず、図2(a),(b),(c)は、可撓性のタンクシート106を凸型に成型する工程の説明図である。
【0015】
タンクシート106の成形素材としてのシート材料101は、原材料から大きなサイズのシート状に成型されたものであり、このシート材料101は、インクタンク性能の重要なファクターを占める。このシート材料101には、気体とインク成分の透過度が低く、かつ可撓性をもちつつ繰り返し変形に対する耐久性が要求される。その好適な材料としては、PP,PE,PVDC,EVOH、ナイロン等であり、また複合材として、アルミニウムやシリカを蒸着したものなどを用いることができ、さらに、これらを積層化して用いても良い。特に、耐薬品性に優れたPPやPEと、気体・水蒸気遮断性能に優れたPVDCを積層して用いることにより、優れたインクタンク性能を発揮することができる。また、このようなシート材料101の厚さは、柔軟性と耐久性に鑑みて、10μm〜100μm程度が適する。
【0016】
このようなシート材料101は、図2(a)のように、凸形状部103、バキューム孔104、および温度調整機構(図示せず)を有する成型金型102を用いて凸型に成型する。すなわち、シート材料101は、バキューム孔104に吸着され、成型金型102からの熱により凸形状部103に沿う凸型に成型される。シート材料101は、図2(b)のように凸型に成型されてから、図2(c)のように、タンクシート106として所定のサイズに切り出される。そのサイズは、次工程の製造装置に適したサイズであればよく、インクを収容するインクタンク127の容積などに応じて設定することができる。
【0017】
図3(a)は、インクタンク127の内部を負圧にするために用いられるバネユニット112の製造工程の説明図である。予め半円状に形成されたバネ107をバネ受け治具108に取り付けて、その上から、溶接電極111を用いたスポット溶接により圧力板109を取り付ける。圧力板109には、熱接着材110が付けられている。これらのバネ107と圧力板109とによって、バネユニット112が構成される。
【0018】
図3(b)は、バネユニット112をタンクシート106に取り付ける工程の説明図である。受け治具(図示せず)の上に載置したタンクシート106の内面に、バネユニット112を位置決めして配置する。そして、ヒートヘッド113を用いて熱接着材110を加熱することにより、バネユニット112とタンクシート106とを接着して、バネ・シートユニット114を構成する。
【0019】
図4(a)は、バネ・シートユニット114をフレーム115に溶着する工程の説明図である。フレーム115は、フレーム受け治具116に固定される。フレーム115を取り囲むシート吸着治具117は、フレーム115が位置決め配置された後、バネ・シートユニット114をバキューム孔117Aに吸着して、そのユニット114とフレーム115とを相対的に位置ずれなく保持する。その後、ヒートヘッド118により、フレーム115の図中上側の周縁部と、バネ・シートユニット114のタンクシート106と、の環状の接合面同士を熱溶着する。シート吸着治具117が、フレーム115の図4(a)中上側の周縁部と、バネ・シートユニット114のタンクシート106の周縁部分とを均一に対面させることにより、それらの接合面は、極めて均一に熱溶着されてシールされることになる。ゆえに、シート吸着治具117は、均一なシール性を確保すべく熱溶着する上において重要である。
【0020】
図4(b)は、カッター(図示せず)によって、フレーム115の外側にはみ出たタンクシート106の部分を切り取る工程の説明図である。このように、フレーム115からはみ出たタンクシート106の部分を切り取ることにより、バネ・シート・フレームユニット119が完成する。
【0021】
図5および図6(a),(b)は、このようなバネ・シート・フレームユニット119に、前述した工程により制作した他のバネ・シートユニット114を熱溶着する工程の説明図である。
【0022】
図5のように、バネ・シート・フレームユニット119は受け治具(図示せず)に取り付けられ、その受け治具と相対的に位置が規定された吸着治具120によって、バネ・シート・フレームユニット119の外周部が囲まれる。その受け治具は、バネ・シート・フレームユニット119のタンクシート106における外面の平面部106Aに面接触して、その平面部106Aを図6(a),(b)のように保持する。他のバネ・シートユニット114は、そのタンクシート106の外面の平面部106Aが押さえ治具121によって吸着保持され、この押さえ治具121が下降することによって、バネ・シートユニット114側のバネ107の先端部107A,107Bと、バネ・シート・フレームユニット119側のバネ107の先端部107A,107Bとがほぼ同時に嵌合する。すなわち、バネ107の一方の先端部107Aは凸状、他方の先端部107Bは凹状となっており、それぞれが自己アライメントにより嵌まり込むようになっており、それらのバネ107は、一対のバネ部材構成体として結合することにより1つのバネ部材を構成する。
【0023】
さらに、押さえ治具121を下降させて、図6(a)のように、それら一対のバネ107を圧縮させる。その際、押さえ治具121は、バネ・シートユニット114における図5中上側の平面部106A、つまり凸部に形成されたタンクシート106の上側のフラット領域を幅広く押さえ込む。これにより、タンクシート106の平面部106Aの位置が規制され、下側のユニット119や治具120に対して、バネ・シートユニット114が平行に保たれたまま接近する。したがって、図6(b)のように、バネ・シートユニット114のタンクシート106の周縁部分は、吸着治具120の面に接して、バキューム孔120Aに吸引保持される共に、フレーム115の溶着面(同図中上側の接合面)にも均一に対面することになる。そして、この状態において、ヒートヘッド122により、バネ・シート・フレームユニット119のフレーム115の図中上側の周縁部と、バネ・シートユニット114のタンクシート106と、の環状の接合面同士を平面を保った状態で熱溶着する。
【0024】
このように、上側のユニット114のタンクシート106の平面部106Aと、下側のユニット119のタンクシート106の平面部106Aとの平行度を維持しつつ、一対を成すバネ107を圧縮させることにより、それら一対のタンクシート106の平面部106Aの平行度が高いインクタンク127を安定的に大量生産することができる。また、一対をなすバネ107は、図6(a),(b)中において左右均一に圧縮変形されるため、バネ・シートユニット114を傾けるような力を生じることがなく、一対のタンクシート106の平面部106Aの平行度が高いインクタンク127をより安定的に生産することができる。さらに、インクタンク127内の容積変化に伴なって、一対をなすバネ107が図6(a),(b)中において左右均一に圧縮変形されるため、一対のタンクシート106の平面部106Aは高い平行度を保ったまま対向間隔が変化することになり、この結果、インクを安定的に供給することができる。また、可撓性のタンクシート106の平面部106Aを斜めに傾けるような無理な力が作用しないため、インクタンク127のシール性、耐圧性、耐久性が向上することになる。
【0025】
その後、フレーム115の外側にはみ出たタンクシート106の部分を切り取ることによって、図1のインクタンク127が完成する。インクタンク127の内部は、第1インク供給口128と第2インク供給口129によってのみ外部に連通する密閉構造となっている。
【0026】
図7は、インクタンク127を記録ヘッドに取り付ける工程の説明図である。
【0027】
記録ヘッドを構成するヘッドチップ133はインクタンク収容室130に取り付けられており、このインクタンク収容室130内にインクタンク127が複数個取り付けられる。インクタンク127は、インクタンク取り付け部131に溶着や接着によって取り付けられる。また、本例のインクタンク127は、インク供給口128,129を下側にして取り付けられる。その後、インクタンク収容室130の開口部に蓋132を溶着や接着によって取り付けて、インクタンク収容室130内を準密閉空間とする。これにより、インクタンクを備えた記録ヘッドが構成される。ヘッドチップ133はインクジェット記録ヘッドを構成するものであってもよく、そのインクジェット記録ヘッドとしては、例えば、インク吐出口からインク滴を吐出するために電気熱変換体を備えた構成を採用することができる。すなわち、その電気熱変換体の発熱によりインクを膜沸騰させ、その発泡エネルギーを利用してインク吐出口からインク滴を吐出させる構成とすることができる。このようなインクジェット記録ヘッドとインクタンクとを結合することにより、インクジェットカートリッジを構成することができる。
【0028】
図8は、インクタンクを備えた図7のインクタンク収容室130の断面図である。
【0029】
インクタンク127の内部にはインクの貯蔵が可能であり、そのインクは、インクタンク127の第1インク供給口128からフィルタ137を介して供給路136へ供給され、さらにヘッドチップ133に供給される。本例のヘッドチップ133は、インクジェット記録ヘッドを構成すべくヒータボード134が接着されており、このヒータボード134には、インク吐出流路とオリフィスが形成されていると共に、電気熱変換体(ヒータ)が備えられており、インクタンク127から供給されたインクの吐出が可能となっている。インクタンク127内には、第2供給口129からインクを充填することが可能である。すなわち、第2供給口129には、ジョイントシールプレート139によって、インク漏れを防ぎかつインク充填を可能とするジョイントシール138がタンク収納室130の下部の開口141をシールするように固定されている。ジョイントシール138は可撓性のゴム部材等により構成されており、このジョイントシール138には、ニードル状の供給管を挿入可能なスリット開口が設けられている。インクタンク127内へのインク供給時には、そのニードル状の供給管をジョイントシール138のスリット開口に挿入し、その供給管を通して、インクタンク127内にインクを供給する。インクタンク127内にインクを供給しない非インク供給時には、そのスリット開口がジョイントシール138の弾性によって閉じられているため、インクの漏れは発生しない。140は、第2の供給口129に連通する連通路であり、フレーム115の内側に予め貫通形成しておくことができる。
【0030】
さらに、蓋132によって準密閉構造とされたインクタンク収容室130は、小孔の連通口142のみによって外部と連通している。この連通口142を塞ぐことによりインクタンク収容室130内を大気から遮断したり、この連通口142からインクタンク収容室130内の空気を排出することによって、インクタンク収容室130内を減圧して、インクタンク127内の負圧を高めることが可能である。
【0031】
また、インクタンク収容室130内の減圧と増圧を繰り返すことにより、第2インク供給口129からインクタンク127内に、インクを自動的に吸引補給することもできる。その際、インクタンク収容室130内の圧力変化に応じて、バネ107が応答性よく弾性変形するため、インクが頻繁に補給される小型のインクタンクとして好適に用いることができる。
【0032】
(他の実施形態)
対のバネ107の代わりに、それらを結合したときと同様の形態を成す1つのバネを備えてもよい。その場合には、その1つのバネを対のタンクシート106の一方に取り付けた上、そのタンクシート106をフレーム115に結合させておいてから、その1つのバネを圧縮させつつ、他方のタンクシート106をフレーム115に結合させることもできる。その際、その1つのバネを対のタンクシート106の一方に取り付けず、単に、対のタンクシート106の間にバネを挟むようにしてもよい。
【0033】
また、対のタンクシート106は、少なくとも一方が可撓性部材によって形成されていればよい。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、フレームに可撓性部材を結合させる際に、その可撓性部材の外面を規制しつつ、可撓性部材をバネ部材の圧縮方向に移動させるため、可撓性部材を傾かせることなくフレームに結合することができ、その可撓性部材に無理な変形力が作用することを回避して、インクタンクのシール性、耐圧性、耐久性を向上させることができるとともに、それを安定的に大量生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクタンクの斜視図である。
【図2】(a),(b),(c)は、図1のインクタンクにおけるタンクシートの成型工程の説明図である。
【図3】(a)は、図1のインクタンクにおけるバネユニットの製造工程の説明図、(b)は、図1のインクタンクにおけるバネ・シートユニットの製造工程の説明図である。
【図4】(a),(b)は、図1のインクタンクにおけるバネ・シート・フレームユニットの製造工程の説明図である。
【図5】図1のインクタンクにおけるバネ・シートユニットとバネ・シート・フレームユニットの結合工程の説明図である。
【図6】(a),(b)は、図5の結合工程における要部の断面図である。
【図7】図1のインクタンクの取り付け工程の説明図である。
【図8】図7のインクタンクの取り付け状態における要部の断面図である。
【符号の説明】
106 タンクシート(可撓性部材)
106A 平面部
107 バネ
107A,107B 先端部
109 圧力板
110 熱接着材
112 バネユニット
114 バネ・シートユニット
115 フレーム
119 バネ・シート・フレームユニット
121 押さえ治具
122 ヒートヘッド
127 インクタンク
128 第1インク供給口
129 第2インク供給口
130 インク収容室
133 ヘッドチップ

Claims (5)

  1. フレームの一方側および他方側の周縁部のそれぞれに結合される第1および第2の可撓性部材の間に、バネ部材と圧力板から成る負圧発生用のバネユニットが介在するインクタンクの製造方法において、
    前記第1および第2の可撓性部材のそれぞれとして、平面部の周囲に周縁部分を有する凸型に成形された可撓性部材を用意し、
    前記バネユニットとして、前記バネ部材と前記圧力板との接合によって成る第1および第2のバネユニットをそれぞれ用意し、
    前記第1の可撓性部材の前記平面部の内面に、前記第1のバネユニットの前記圧力板を取り付けて第1バネシートユニットを製作する工程と、
    前記第2の可撓性部材の前記平面部の内面に、前記第2のバネユニットの前記圧力板を取り付けて第2バネシートユニットを製作する工程と、
    前記フレームの一方側の周縁部と、前記第1バネシートユニットにおける前記第1の可撓性部材の内面側にある前記周縁部分と、を結合して、バネシートフレームユニットを製作する工程と、
    前記バネシートフレームユニットにおける前記第1の可撓性部材の前記平面部の外面に面接触する第1の治具と、前記第2のバネシートユニットにおける前記第2の可撓性部材の前記平面部の外面に面接触する第2の治具と、を用いて、前記第1および第2の可撓性部材のそれぞれにおける前記平面部の内面の平行度を維持しつつ、それらの内面を接近させることにより、前記第1および第2のバネユニットのそれぞれにおける前記バネ部材を互いに嵌合させてから、それらのバネ部材を圧縮変形させる工程と、
    前記第1および第2のバネユニットのそれぞれにおける前記バネ部材を圧縮変形させた状態で、前記フレームの他方側の周縁部に、前記第2バネシートユニットにおける前記第2可撓性部材の前記周縁部分を結合させる工程と、
    を含むことを特徴とするインクタンクの製造方法。
  2. フレームの一方側および他方側の周縁部のそれぞれに結合される第1および第2の可撓性部材の間に、負圧発生用のバネ部材と圧力板が介在するインクタンクの製造方法において、
    前記第1および第2の可撓性部材のそれぞれとして、平面部の周囲に周縁部分を有する凸型に成形された可撓性部材を用意し、
    前記圧力板として、前記バネ部材と接合してバネユニットを構成する第1の圧力板と、第2の圧力板と、を用意し、
    前記第1の可撓性部材の前記平面部の内面に、前記バネユニットにおける前記第1の圧力板を取り付けるバネシートユニットを製作する工程と、
    前記第2の可撓性部材の前記平面部の内面に、前記第2の圧力板を取り付ける工程と、
    前記フレームの一方側の周縁部と、前記バネシートユニットにおける前記第1の可撓性部材の内面側にある前記周縁部分と、を結合して、バネシートフレームユニットを製作する工程と、
    前記バネシートフレームユニットにおける前記第1の可撓性部材の前記平面部の外面に面接触する第1の治具と、前記第2の可撓性部材の前記平面部の外面に面接触する第2の治具と、を用いて、前記第1および第2の可撓性部材のそれぞれにおける前記平面部の内面の平行度を維持しつつ、それらの内面を接近させることにより、前記第1および第2の圧力板の間にて前記バネ部材を圧縮変形させる工程と、
    前記バネ部材を圧縮変形させた状態で、前記フレームの他方側の周縁部に前記第2可撓性部材の前記周縁部分を結合させる工程と、
    を含むことを特徴とするインクタンクの製造方法。
  3. フレームの一方側および他方側の周縁部のそれぞれに結合される第1および第2の可撓性部材の間に、負圧発生用のバネ部材と圧力板が介在するインクタンクの製造方法において、
    前記第1および第2の可撓性部材のそれぞれとして、平面部の周囲に周縁部分を有する 凸型に成形された可撓性部材を用意し、
    前記圧力板として第1および第2の圧力板を用意し、
    前記第1の可撓性部材の前記平面部の内面に、前記第1の圧力板を取り付ける工程と、
    前記第2の可撓性部材の前記平面部の内面に、前記第2の圧力板を取り付ける工程と、
    前記第1の可撓性部材の前記平面部の外面に面接触する第1の治具と、前記第2の可撓性部材の前記平面部の外面に面接触する第2の治具と、を用いて、前記第1および第2の可撓性部材のそれぞれにおける前記平面部の内面の平行度を維持しつつ、それらの内面を接近させることにより、前記第1および第2の圧力板の間にて前記バネ部材を圧縮変形させる工程と、
    前記バネ部材を圧縮変形させた状態で、前記フレームの他方側の周縁部に前記第2可撓性部材の内面側にある前記周縁部分を結合させる工程と、
    を含むことを特徴とするインクタンクの製造方法。
  4. 前記第2可撓性部材の前記平面部の外面を吸着保持することにより、その平面部の位置を規制することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のインクタンクの製造方法。
  5. 前記フレームと前記可撓性部材との結合面を熱溶着させることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のインクタンクの製造方法。
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