JP2003053673A - 軸付き砥石 - Google Patents
軸付き砥石Info
- Publication number
- JP2003053673A JP2003053673A JP2001249351A JP2001249351A JP2003053673A JP 2003053673 A JP2003053673 A JP 2003053673A JP 2001249351 A JP2001249351 A JP 2001249351A JP 2001249351 A JP2001249351 A JP 2001249351A JP 2003053673 A JP2003053673 A JP 2003053673A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- abrasive grains
- face
- base metal
- abrasive
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
Abstract
くに溝加工においてコーナー加工の精度を向上させる砥
粒層の好適な構成条件を得る。 【解決手段】 砥石10は、回転機械の駆動軸に取り付
けられる軸1の先端側に連設された円筒状の台金2の側
面3に砥粒層4を、端面5に砥粒層6をそれぞれ形成
し、台金端面5の砥粒層6は、台金端面5の周方向に区
分された各区域ごとに、周方向に3列に砥粒Dを配設し
ている。この3列のうちの最外周側の列の配列中心が、
端面外周から砥粒平均粒径の1/3に相当する距離だけ
内側になるように配設している。最外周側の列の砥粒の
一部分が端面外周から突出するように配設しているの
で、コーナー曲面部に接して加工に関与する砥粒を確保
することができ、加工対象の溝のコーナー曲面部の加工
精度を向上させることができる。
Description
上げ加工に使用される軸付き砥石に関する。
などの鉄系鋳物の仕上げ加工に、電着法またはろう付け
法によりダイヤモンド砥粒を台金に固着した軸付き砥石
が使用されている。たとえば特開平6−339864号
公報には、回転電動機に取り付ける軸付き砥石の台金が
鋼よりなるブランク部とこのブランク部を一体化して支
持するシャンク部とを有してなる軸付き砥石において、
ブランク部を軟鋼よりなる本体とこの本体の外周に電着
したダイヤモンド砥粒とで構成し、シャンク部を超硬合
金とした電着式軸付き砥石が記載されている。
部とブランク部は金属ろうによって強固に一体化されて
いるので、ブランク部とシャンク部がゆるむことなく安
全な加工作業が可能であり、また、超硬質砥粒を用いて
いるので研削性に優れている、とされている。
した砥粒層は、砥粒の突き出しが小さいので早期に目詰
まりが生じやすく、たとえば金型,機械部品用の鋳鉄鋳
物の溝加工の場合、溝底面の面粗さやコーナー曲面部の
加工精度が劣化する、という問題がある。また、砥粒の
結合力が低いので砥粒が脱落しやすく、コーナー部の加
工精度を維持できず、このため砥石寿命が短くなる、と
いう問題がある。
って砥粒を台金に固着した砥石が提案されている。たと
えば特開2000−326234号公報には、平均粒径
100〜2000μmの超砥粒をろう材を主成分とする
結合材により台金表面に単層固着した砥石が記載されて
いる。この砥石の製造に用いられるろう材は、Ag−C
u−Ti系活性化ろう材、Ni−Cr系ろう材、Co−
Ni−Cr系ろう材である。
あけて砥粒を固着し、チップポケットを形成することが
できるので、目詰まりが生じにくく、切れ味が向上す
る。また、電着式砥石に比べて砥粒の脱落が少なく、各
種鋳物のバリ取り加工に優れた性能を発揮する。
型,機械部品用の鋳鉄鋳物の溝加工において、軸付き砥
石は溝の側面と底面を同時に高精度に加工するのに使用
される。この溝加工では、溝の底面は加工後の面粗さと
してRa3μm程度の面粗さが要求され、コーナー曲面
部の加工精度として0.2mm程度の精度が要求され
る。
のような面粗さや加工精度を満足しかつ長寿命の砥石を
得るためには、砥粒層における砥粒の配列方向や配列間
隔についてコーナー曲面部の加工精度向上のための特別
な条件設定が必要である。しかしながら、従来このよう
な条件設定について検討されたことはなく、不満足な加
工精度や砥石寿命のもとで砥石を使用していたのが実状
である。前記の特開2000−326234号公報に記
載の砥石は、鋳物のバリ取り用の砥石であり、この砥石
での砥粒配列条件は溝加工用の砥粒層の砥粒によるコー
ナー曲面部の加工精度向上についての適正な条件を示唆
するものではない。
よる鉄系鋳物の仕上げ加工、とくに溝加工においてコー
ナー加工の精度を向上させる砥粒層の好適な構成条件を
得ることにある。
の外周面および端面にろう付け法により砥粒を一層固着
した軸付き砥石において、台金端面に配設される砥粒の
うち端面の最外周側の砥粒の一部分を台金端面の外周よ
り突出させて配設したことを特徴とする。
を形成した軸付き砥石で溝加工を行う場合、砥石の台金
の端面および外周面の砥粒層で溝の底面と側面を同時に
研削することになるが、溝の底面と側面の境界部である
コーナー曲面部はとくに高い加工精度が要求される部分
である。この溝加工において、台金端面の最外周側に配
設された砥粒にかかる負担が大きく、砥粒の摩滅や破
砕、脱落によりコーナー曲面部の加工精度が徐々に低下
していくものである。本発明では、このコーナー曲面部
の加工精度の低下を抑制するために、台金端面の最外周
側に配設される砥粒を、端面外周から一部分が突出する
ように配設する。
に砥粒を配設することにより、コーナー曲面部に接触し
加工に関与する砥粒を確保することができるので、コー
ナー曲面部の加工精度の低下を抑制することができ、砥
石の寿命も延長させることができる。
方向に複数列に砥粒を配設し、この複数列のうちの最外
周側の列の配列中心が、端面外周円上または砥粒平均粒
径の1/3に相当する距離だけ内側とすることで、砥粒
平均粒径の1/2〜1/6に相当する距離だけ砥粒が端
面外周から突出するようにする。端面外周からの砥粒の
突出量が砥粒平均粒径の1/6より小さいと、砥粒にか
かる負担を軽減することができず、コーナー曲面部の加
工精度の低下を抑制する効果が得られない。端面外周か
らの砥粒の突出量が砥粒平均粒径の1/2より大きい
と、ろう材による砥粒の保持力が不足して砥粒が脱落す
るおそれがある。
た砥粒の周方向の砥粒間隔を、砥粒平均粒径の1.2〜
4倍とすることが望ましい。この砥粒間隔が砥粒平均粒
径の1.2倍より小さいと、加工中に目詰まりを生じて
切れ味と加工精度が低下し、砥粒平均粒径の4倍より大
きくなると、コーナー曲面部の加工に関与する砥粒数が
減少してコーナー曲面部の加工精度が低下する。
砥粒平均粒径の1.2〜4倍とすることが望ましい。こ
の配列円間隔が砥粒平均粒径の1.2倍より小さいと、
加工中に目詰まりを生じて切れ味と加工精度が低下し、
砥粒平均粒径の4倍より大きくなると、溝の底面加工時
の各配列円のオーバーラップがなくなり、底面加工面粗
さが低下する。
軸付き砥石の全体斜視図であり、図2は台金端面の砥粒
層の砥粒配設条件を説明するための模式図である。
に用いられる鋳鉄鋳物の溝加工用の軸付き砥石であり、
回転機械の駆動軸に取り付けられる軸1の先端側に円筒
状の台金2が連設されており、台金2の側面3に砥粒層
4が、端面5に砥粒層6がそれぞれ形成されている。台
金2の外径は8mm、側面3の砥粒層4の台金長手方向
の幅は12mmであり、端面5の砥粒層6の幅は1.5
mmである。なお、端面5は0.8mm幅の溝7により
周方向に8区画に区分されている。
00のダイヤモンド砥粒Dを台金回転方向(図中の矢印
方向)に対して5〜30度の傾斜角θをもたせて配設
し、ろう材により台金側面3に固着した後、ツルーイン
グにより砥粒粒径の10%相当分を除去したものであ
る。ここで、砥粒平均粒径をd、砥粒配列方向の砥粒間
隔をf、隣接する配列との列間隔をhとしたとき、0.
2d≦f・sinθ≦dおよびd≦h≦4dの関係を満
たすように砥粒配列方向の砥粒間隔と隣接する配列との
列間隔を設定している。このような条件でダイヤモンド
砥粒Dを配列することにより、切れ味が良く、削り残し
のない研削ができる。
いては図2に基づいて説明する。図2の(a)は台金端
面を含む部分断面図であり、同図(b)は部分平面図で
ある。台金端面5の砥粒層6は、台金端面の周方向に区
分された各区域ごとに、周方向に3列に砥粒Dを配設
し、ろう材により固着した後、20μmのツルーイング
により砥粒先端を揃えている。この3列の配列円の間隔
Rは0.4mm(砥粒平均粒径の約2.2倍)であり、
周方向の砥粒間隔Lも0.4mmである。そして、この
3列のうちの最外周側の列の配列中心が、端面外周から
砥粒平均粒径の1/3に相当する距離だけ内側になるよ
うに配設している。
2倍にしているので、加工中に目詰まりが生じることな
く良好な切れ味と加工精度を維持することができる。ま
た、最外周側の列の砥粒の一部分が端面外周から約30
μm突出するように配設しているので、コーナー曲面部
に接して加工に関与する砥粒を確保することができ、加
工対象の溝のコーナー曲面部の加工精度を向上させるこ
とができる。
列の配列中心が端面外周円上に位置するように配設した
状態を破線で示しているが、この破線で示す位置が最大
砥粒突出量の位置となる。これ以上砥粒が突出すると、
ろう材による砥粒の保持が難しくなる。
ンド砥粒を用いているが、cBN砥粒その他の砥粒を用
いることができるのはもちろんであり、砥粒の配設も実
施形態の配設に限定されるものではなく、台金の寸法や
加工対象に応じて前述の配設条件の範囲内で適正な条件
で配設することができる。
の砥石10(発明品)と、砥粒の配設をランダムとし、
最外周の砥粒の突出が無いほかは砥石10と同じ条件で
砥粒層を形成した砥石(比較品1)と、砥石10の台金
2と同じ台金に電着法によりダイヤモンド砥粒を電着さ
せた砥石(比較品2)を使用して研削試験を行った。
鋳鉄鋳物に幅10mm、深さ10mmの溝を形成し、こ
の溝の側面と底面を同時研削した。溝の側面の面粗さが
3μmRaを超えた時点またはコーナー曲面部の半径が
0.2mmを超えた時点で砥石寿命と判定した。
較品1,2の砥石に比べて、加工初期の面粗さおよびコ
ーナー曲面部の加工精度に優れ、これを長期に渡って維
持できた。これにより砥石寿命が大幅に増大した。さら
に切れ味にも良好な結果が得られた。
端面の最外周側の砥粒の一部分を台金端面の外周より突
出させて配設することにより、溝加工においてコーナー
曲面部に接して加工に関与する砥粒を確保することがで
きるので、コーナーの曲面部の加工精度の低下を抑制す
ることができ、砥石の寿命も延長させることができる。
た砥粒の周方向の砥粒間隔および配列円の間隔を砥粒平
均粒径との関係で特定の範囲とすることにより、加工中
に目詰まりを生じることなく良好な切れ味と加工精度を
得ることができる。
斜視図である。
ための模式図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 円筒状の台金の外周面および端面にろう
付け法により砥粒を一層固着した軸付き砥石において、
台金端面に配設される砥粒のうち端面の最外周側の砥粒
の一部分を台金端面の外周より突出させて配設したこと
を特徴とする軸付き砥石。 - 【請求項2】 台金端面の周方向に複数列に砥粒を配設
し、この複数列のうちの最外周側の列の配列中心が、端
面外周円上または端面外周から砥粒平均粒径の1/3に
相当する距離だけ内側となるように砥粒を配設した請求
項1記載の軸付き砥石。 - 【請求項3】 台金端面の周方向に複数列に配設した砥
粒の周方向の砥粒間隔および配列円の間隔を砥粒平均粒
径の1.2〜4倍とした請求項1または2記載の軸付き
砥石。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001249351A JP2003053673A (ja) | 2001-08-20 | 2001-08-20 | 軸付き砥石 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001249351A JP2003053673A (ja) | 2001-08-20 | 2001-08-20 | 軸付き砥石 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003053673A true JP2003053673A (ja) | 2003-02-26 |
Family
ID=19078367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001249351A Pending JP2003053673A (ja) | 2001-08-20 | 2001-08-20 | 軸付き砥石 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003053673A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1462217A1 (en) * | 2003-03-28 | 2004-09-29 | Noritake Super Abrasive Co., Ltd | Grinding wheel |
JP2006026809A (ja) * | 2004-07-16 | 2006-02-02 | Asahi Diamond Industrial Co Ltd | 切断用超砥粒工具 |
-
2001
- 2001-08-20 JP JP2001249351A patent/JP2003053673A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1462217A1 (en) * | 2003-03-28 | 2004-09-29 | Noritake Super Abrasive Co., Ltd | Grinding wheel |
US6926598B2 (en) | 2003-03-28 | 2005-08-09 | Noritake Super Abrasive Co., Ltd. | Grinding wheel |
JP2006026809A (ja) * | 2004-07-16 | 2006-02-02 | Asahi Diamond Industrial Co Ltd | 切断用超砥粒工具 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4657318B2 (ja) | フライス工具 | |
JPH11267902A (ja) | 超微細切刃付き工具及び超微細切刃付き加工具 | |
JP2005111626A (ja) | 研削砥石 | |
JP4215415B2 (ja) | 軸付き砥石 | |
JP4236859B2 (ja) | 切断用ホイール及びその製造方法 | |
JP2003053673A (ja) | 軸付き砥石 | |
JP4215570B2 (ja) | ドレッサ | |
JP3922900B2 (ja) | 軸付き砥石 | |
JP3485544B2 (ja) | フライス工具 | |
JP2000301468A (ja) | 研削用砥石及び縦軸研削用砥石 | |
JP4179766B2 (ja) | 軸付き砥石 | |
JP3623203B2 (ja) | 軸付き砥石 | |
JP4545100B2 (ja) | 複合工具 | |
JP2002254233A (ja) | 正面フライス用のサライ刃チップ | |
JP2003048166A (ja) | 研削砥石 | |
JP2000326236A (ja) | 縦軸研削用砥石 | |
JP2008229764A (ja) | 回転工具及び加工方法 | |
JP2001025948A (ja) | 球体研磨砥石 | |
JPH11300620A (ja) | 超砥粒砥石 | |
JP2004074356A (ja) | 軸付き砥石 | |
JPH08168966A (ja) | 鋳鉄用電着砥石 | |
JPH11156714A (ja) | ダイヤモンドロータリードレッサ及びその製造方法 | |
JP2003200352A (ja) | 電着工具 | |
JP2001009733A (ja) | ダイヤモンド工具 | |
JP2003175464A (ja) | 研削砥石 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060221 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060420 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070206 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070403 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071023 |