JP2003053339A - 再生機能付き軟水器及びその再生方法 - Google Patents

再生機能付き軟水器及びその再生方法

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JP2003053339A
JP2003053339A JP2001245622A JP2001245622A JP2003053339A JP 2003053339 A JP2003053339 A JP 2003053339A JP 2001245622 A JP2001245622 A JP 2001245622A JP 2001245622 A JP2001245622 A JP 2001245622A JP 2003053339 A JP2003053339 A JP 2003053339A
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water
ion exchange
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exchange tank
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JP2001245622A
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English (en)
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Kazushige Watanabe
一重 渡邊
Motoharu Sato
元春 佐藤
Machiko Kikuchi
麻知子 菊池
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Sanden Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】陽イオン交換体の再生に供される水量を少なく
でき、また、再生効率が向上する再生機能付き軟水器及
びその再生方法を提供する。 【解決手段】イオン交換槽12内の陽イオン交換体12
1を再生する際は、電解槽11の陽電極116が配置さ
れた部屋では電解により水素イオンが多量に含有された
再生水が生成され、更に、この再生水は循環手段2によ
り電解槽11とイオン交換槽12との間で循環する。こ
の再生水の循環により陽イオン交換体121ではカルシ
ウムイオン等が除去され、また、電解槽11では再生水
の水素イオン濃度を回復させている。この再生水の循環
が所定時間継続されることにより、陽イオン交換体12
全体が再生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原水のミネラル成
分を陽イオン交換体で除去して軟水を生成し、また、ミ
ネラル成分を取り込んだ陽イオン交換体に再生水を流し
て陽イオン交換体を再生させる再生機能付き軟水器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】家庭用蒸気発生装置、加湿器、食器洗い
器、洗濯機などに使用される水は、一般に水道水や井戸
水など、カルシウムイオン(Ca2+)やマグネシウムイ
オン(Mg2+)等の硬度成分が含まれている水であり、
このため、これらの機器を継続して使用するときは、機
器内にスケールが付着して伝熱不良、配管閉塞等を起こ
すおそれがあった。そこで、このような問題点を解決す
るため、水道水を陽イオン交換体に通し、水道水に含ま
れているカルシウムイオンをイオン交換により除去す
る、軟水器が実用化されている。このイオン交換反応を
化学式で示すと以下のようになる。
【0003】2RーSO3H+Ca2+ →(RーSO3
2 Ca+2H+ 2RーSO3H+Mg2+ →(RーSO32 Mg+2H+ このように、水道水中のカルシウムイオンなどを陽イオ
ン交換樹脂の水素イオンと置換して水道水が軟水化する
ため、陽イオン交換樹脂の水素イオンが減少するに従っ
て軟水化機能が低下する。
【0004】このような点を解決した軟水器として、特
開平6−296963号公報に記載されたものが提案さ
れている。この軟水器は、陽イオン交換樹脂が充填され
たイオン交換槽の上流に電解槽を配置したものであり、
陽イオン交換樹脂を再生する際、電解槽内で水素イオン
を多量に含有した再生水を生成し、この再生水を陽イオ
ン交換樹脂に流し、陽イオン交換樹脂の再生を行ってい
る。なお、この再生時のイオン交換反応は軟水化反応と
逆の反応となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、後者の
再生機能付き軟水器では、陽イオン交換樹脂を再生する
際、陽イオン交換樹脂全体を再生するまで、電解槽内に
水道水を供給し、これを電解して陽イオン交換樹脂に流
し続けなければならず、再生用の水道水が多量に必要に
なるという問題点を有していた。
【0006】本発明の目的は前記従来の問題点に鑑み、
陽イオン交換体の再生に供される水量を少なくでき、ま
た、再生効率が向上する再生機能付き軟水器及びその再
生方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、請求項1の発明は、隔膜を間にして2つの部
屋を形成するとともに各部屋に陰極と陽極の電極がそれ
ぞれ別個に配置された電解槽と、陽イオン交換体を充填
したイオン交換槽とを備え、原水をイオン交換槽に流し
て軟水を生成する一方、電解槽の水を電解して水素イオ
ンが多量に含有された再生水を生成し、この再生水をイ
オン交換槽内の陽イオン交換体に通して陽イオン交換体
を再生する再生機能付き軟水器において、電解槽とイオ
ン交換槽との間で再生水を循環させる循環手段を有する
構造となっている。
【0008】請求項1の発明によれば、イオン交換槽内
の陽イオン交換体を再生する際は、電解槽の陽極が配置
された部屋では電解により水素イオンが多量に含有され
た再生水が生成され、更に、この再生水は循環手段によ
り電解槽とイオン交換槽との間で循環する。この再生水
の循環により陽イオン交換体ではカルシウムイオン等が
除去され、また、電解槽では再生水の水素イオン濃度を
回復させている。この再生水の循環が所定時間継続され
ることにより、陽イオン交換体全体が再生される。
【0009】請求項2の発明の如く、循環手段はイオン
交換槽を通った再生水を電解槽に導く戻し管を有し、こ
れにより、電解槽→イオン交換槽→戻し管路→電解槽と
いう再生水の循環系が形成される。また、ポンプ手段を
駆動することにより循環系に再生水が循環する。
【0010】請求項3の発明の如く、循環手段が排水手
段を有することにより、再生水による再生が終了した後
に、排水手段により再生水を器外に排出できる。
【0011】請求項4の発明は、循環手段の経路中又は
イオン交換槽内に再生水中の有効塩素成分を除去する活
性炭部を設けている。電解により電解槽内で有効塩素が
生成されるが、この有効塩素成分が活性炭部で除去され
る。従って、再生工程中に、有効塩素により陽イオン交
換体が劣化することがない。なお、この活性炭部はイオ
ン交換槽内の上流側に設置すると良い(請求項5)。
【0012】請求項6の発明は、隔膜をイオン交換膜で
形成し、陽極側の部屋と陰極側の部屋がイオン交換膜で
仕切られる構造となっている。これにより、電解槽内に
戻された再生水中のカルシウムイオンやマグネシウムイ
オンが陰極側の部屋に留まる一方、陽極側の部屋では水
素イオン濃度が高くなる。この水素イオン濃度が高くな
った水を再生水として循環させることにより、イオン交
換体の再生を効率よく行うことができる。また、この再
生水を電解槽とイオン交換槽との間で循環させることに
より、再生水の残留水素イオンと相まって陽極側の部屋
の水素イオン濃度が更に高くなり再生効率が更に向上す
る。更に、陰極側の部屋では同じくカルシウムイオンや
マグネシウムイオンのイオン濃度が高くなるが、このミ
ネラルイオン濃度が高くなることにより、各電極間の電
気伝導度が高くなり、電解効率が向上する。
【0013】請求項7の発明では、戻し管が電解槽の陽
極側の部屋に接続した構造となっているため、未反応残
留水素イオンが再利用され、水素イオン濃度が更に高く
なり再生効率が向上する。
【0014】請求項8の発明では、電解槽と電解槽の陽
極側の部屋に配管接続する活性炭部とを備え、電解槽を
イオン交換槽の上流側に、活性炭部をイオン交換槽の上
流側にそれぞれ配管接続するとともに、イオン交換槽内
の再生水を電解槽、活性炭部及びイオン交換槽へと順次
循環させるポンプ手段を配管中に設置した構造となって
いる。このように、イオン電解槽に対して、配管接続し
た、電解槽、活性炭部及びポンプ手段を別個に設けてい
るため、これらの再生処理機を再生機能を持たない既存
の軟水器に適用することできる。
【0015】請求項9の発明は、電解槽に電解促進剤の
添加口を設けており、これにより、電解促進剤、例えば
塩化ナトリウム(食塩)を再生水に添加して電解効率を
向上させることができる。
【0016】請求項10の発明から請求項14の発明
は、再生処理を行うタイミングを規定したものであり、
請求項10の発明では通水総時間に基づき再生処理を行
い、請求項11の発明では通水総量に基づき再生処理を
行い、請求項12及び請求項13の発明では導電率に基
づき再生処理を行い、請求項14の発明ではpH値に基
づき再生処理を行っている。
【0017】なお、請求項15の発明から請求項18の
発明は、再生機能付き軟水器の再生方法に係るものであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜図4は本発明に係る再生機
能付き軟水器の第1実施形態を示すもので、図1は軟水
器の概略断面図、図2は再生処理の駆動制御回路を示す
ブロック図、図3は再生処理の駆動制御を示すフローチ
ャート、図4はカルシウムイオン、マグネシウムイオ
ン、水素イオンの電気泳動状態を示す断面図である。
【0019】この軟水器は、図1に示すように、縦長の
器本体1を有し、器本体1内の上部には電解槽11を形
成し、この電解槽11の下方にはイオン交換槽12を形
成している。
【0020】電解槽11の上部には給水口111が開口
しており、この給水口111に連結した導水管13を通
じて水道水等の原水が電解槽11内に給水される。ま
た、この導水管13には給水弁131が設けられてお
り、この給水弁131が電解槽11への原水供給を制御
している。電解槽11内は隔膜112により第1電解室
113と第2電解室114とに左右に分離されており、
この第1電解室113には陰極115が配置され、第2
電解室114には陽極116が配置されている。また、
この隔膜112は陰イオン交換膜で形成されており、0
- 等の陰イオンを透過させるが、Ca2+ ,Mg2+
の陽イオンを透過させないようにしている。また、第1
電解室113の底板113aは電解槽11の中央から側
面側に向かって斜め下方に傾斜して形成されており、第
1電解室113の深さ寸法を第2電解室114のそれよ
りも低くしている。第2電解室114の底板114aに
は多数の通水穴114bが穿設されており、第2電解室
114内の水が各通水穴114bを通じてイオン交換槽
12に流れるようになっている。
【0021】イオン交換槽12内には陽イオン交換樹脂
121が充填されている。この陽イオン交換樹脂121
はH+とCa2+ ,Mg2+ とをイオン交換するもので、
これにより、原水の軟水化が行われる。また、陽イオン
交換樹脂121は通水性を有する不織布等の保持部材1
22でイオン交換槽12内に保持されている。また、イ
オン交換槽12の底部にはイオン交換槽12内の水を出
水する出水口123が設けられており、この出水口12
3に連結する出水管14を通じて図示しない蛇口等に軟
水を供給するようになっている。
【0022】以上のような構成により導水管13を通じ
て電解槽11内に給水された原水が図1の1点鎖線矢印
に示すように、第2電解室114→通水穴114b→イ
オン交換槽12→出水口123→出水管14→蛇口と順
次流れ、このイオン交換槽12を通る際に、原水中のC
2+ ,Mg2+ が陽イオン交換樹脂121で置換捕捉さ
れ、軟水が蛇口から供給される。
【0023】本発明に係る軟水器において第1実施形態
では、イオン交換槽12と電解槽11との間で水を循環
させる循環手段2を形成した点に特徴を有する。
【0024】この循環手段2は、イオン交換槽12と電
解槽11を接続する戻し管21を有している。この戻し
管21はその一端が出水管14に接続し、他端が第1電
解室113の底部側に形成した戻し口117に接続して
いる。また、戻し管21にはポンプ22が設置され、ま
た、戻し管21と出水管14との接続部位には三方弁2
3が設置されている。この三方弁23により戻し管21
と出水管14のみを接続するよう操作し、また、ポンプ
22を駆動するときは、図1の破線矢印に示すように、
イオン交換槽12から出水した水が、出水管14→戻し
管21→戻し口117→第1電解室113→隔膜112
→第2電解室114→通水穴114b→イオン交換槽1
2→出水口123→出水管14と順次流れる循環系が形
成され、これら全体として循環手段2を構成すようにな
っている。
【0025】また、この戻し管21には排水手段3、即
ち排水管31と排水弁32を有し、排水弁32を開放し
てポンプ22を駆動するとき、図1の2点鎖線矢印に示
すように、循環系内の水が戻し管21及び排水管31を
通じて排水されるようになっている。
【0026】以上のように構成された軟水器において、
軟水の蛇口への供給は前述したとおりであるが、陽イオ
ン交換樹脂121の再生処理制御は図2に示すような駆
動制御回路により制御されている。
【0027】即ち、出水管14に接続している流量セン
サ41と、この流量センサ41の検知水量に基づきこれ
の実通水総量を演算するマイクロコンピュータ(以下、
マイコン)42を有している。このマイコン42はタイ
マ42aを有するとともに、通水総量と予め設定されて
いる設定通水総量とを比較して、各駆動回路43a〜4
3eを通じて給水弁131、電極115,116、三方
弁23、ポンプ22及び排水弁32を駆動制御する。
【0028】この駆動制御を図3のフローチャートを参
照して説明する。即ち、蛇口への軟水供給を長時間に亘
って行うときは、前述したように陽イオン交換樹脂12
1の軟水機能が低下する。ここで、流量センサ41の検
知水量からの水量データから通水総量が設定通水総量に
達したか否かを判定する(S1)。この設定通水総量に
達していると判定したときは、停水中が否かを判定する
(S2)。即ち、蛇口を開けて軟水供給操作が行われて
いる最中か否かを判定する。軟水供給が行われていると
きは再生処理には入らず、この軟水供給操作の終了を待
つ。軟水供給操作が行われていないとき、或いは、軟水
供給操作が終了したときは、給水弁131を閉じ、各電
極115,116への直流電流の通電を開始し、三方弁
23により戻し管21側を開放し、更にポンプ22を駆
動する(S3)。
【0029】これにより、前述したように、図1の破線
矢印に示すように、イオン交換槽12から出水した水
が、出水管14→戻し管21→第1電解室113→隔膜
112→第2電解室114→通水穴114b→イオン交
換槽12→出水口123と順次流れる。また、電解槽1
1では、図4に示すように、陽極116で水素イオンが
多量に生成され、この水素イオンを含有する再生水が陽
イオン交換樹脂121に通り、H+とCa2+ ,Mg2+
とがイオン交換を行い陽イオン交換樹脂121が再生さ
れる。
【0030】また、この再生操作中に、置換されたCa
2+ ,Mg2+ は隔膜112を透過できないため、電解槽
11の第1電解室113側に滞留する。従って、第1電
解室113ではCa2+ 濃度及びMg2+濃度が高くな
り、各電極115,116間の電気伝導度が高くなって
電解効率が向上し、再生効率が更に向上する。また、こ
のH+濃度が高くなった水を再生水として循環するの
で、陽イオン交換体121の再生が効率よく行われる
し、また、Ca2+ ,Mg2+のイオン交換槽12への戻
り量が少なく、Ca2+ ,Mg2+の再置換を防止するこ
とができる。
【0031】このような循環再生処理工程を所定時間に
亘って行い(S4)、循環再生処理時間が終了したとき
は、給水弁131及び排水弁32を所定時間に亘って開
放する(S5,S6)。これにより、高濃度の再生水が
排水管32から排水される。
【0032】この排水工程が終了したときは、排水弁3
2を閉じ、各電極115,116への通電を停止し、三
方弁23により戻し管21を閉じ、ポンプ22を停止す
る(S7)。これにより、軟水供給操作の待機状態に戻
る。
【0033】以上のように本実施形態によれば、再生水
を電解槽11とイオン交換槽12との間で循環して陽イ
オン交換樹脂121を再生するため、再生処理に要する
水量が少なくて済み、また、高効率で再生処理を行うこ
とができる。
【0034】なお、この実施形態に係る循環再生処理工
程では給水弁131を完全に閉じて運転しているが、電
解により再生水が減少するおそれがあるため、給水弁1
31を適宜開放して再生用の水を補給するようにしても
良い。また、再生処理を終了した再生水を排水管31を
通じて排水しているが、蛇口を通じて排水するようにし
ても良い。
【0035】図5は本発明に係る再生機能付き軟水器の
第2実施形態を示すものである。この第2実施形態は前
記循環手段2を、第2電解室114と接続した構造とな
っている。即ち、再生水の循環流通路は、出水管14→
戻し管21→第2電解室114→通水穴114b→イオ
ン交換槽12→出水口123→出水管14と順次流れる
循環系が形成されている。
【0036】また、電解槽11では、図6に示すよう
に、陽極116で水素イオンが多量に生成され、この水
素イオンを含有する再生水が陽イオン交換樹脂121に
通り、H+ とCa2+ ,Mg2+ とがイオン交換を行い陽
イオン交換樹脂121が再生される。
【0037】また、電解槽11内に戻されたCa2+
Mg2+ の一部は、隔膜112を通過し、これらのイオ
ンが陰極側の第1電解室113側に引き寄せられ滞留す
る。また、再生水の残留H+ が陽極側の第2電解室11
4に戻るのでH+ 濃度が更に高くなり再生効率が向上す
る。また、隔膜112と通過したCa2+ ,Mg2+ 濃度
が第1電解室113で高くなり、各電極115,116
間の電気伝導度が高くなって電解効率が向上し、再生効
率が更に向上する。
【0038】その他の構成、作用は前記第1実施形態と
同様であるため、その説明を省略する。
【0039】図7は本発明に係る再生機能付き軟水器の
第3実施形態を示すものである。この第3実施形態は前
記循環手段2、即ち、再生水の循環流通路である、出水
管14→戻し管21→第1電解室113→隔膜112→
第2電解室114→通水穴114b→イオン交換槽12
→出水口123→出水管14の通路内に活性炭部、この
実施形態では活性炭収納器51を設置したものである。
活性炭収納器51は内部に活性炭511を収納してお
り、出水管14に連通する上下の入口512及び出口5
13を通じて水を活性炭511に通すようになってい
る。
【0040】この実施形態によれば、電解槽11内で再
生水を生成する際、電解により再生水の有効塩素濃度が
高くなる。しかしながら、有効塩素成分が活性炭511
で吸着されるため、陽イオン交換樹脂121の劣化が防
止される。
【0041】なお、活性炭部は循環手段2の何れかの場
所に設置すればよく、例えば、図7の2点鎖線で示すよ
うに、戻し管21に設置するようにしても良いし、ま
た、同じく図7の2点鎖線で示すように、イオン交換槽
12の上部空間或いは下部空間に設置するようにしても
よい。その他の構成、作用は前記第1実施形態と同様の
ため、その説明を省略する。
【0042】図8〜図10は本発明に係る再生機能付き
軟水器の第4実施形態を示すものである。この第4実施
形態を説明するに当たり、前記第1実施形態と共通の構
成部分は同一符号を用いて説明するとともに、また、既
に説明した構成は適宜その説明を省略する。
【0043】この第4実施形態に係る軟水器は、前記器
本体1の上部に配置された電解槽11において、電解槽
11の第1及び第2電解室113,114の下部寄りに
排水口118a,118bを形成するとともに、この各
排水口118a,118bに前記と同様の排出手段3
a,3bが連結している。この排出手段3a,3bは前
記第1実施形態と同様に排水管31a,31bと排水弁
32a,32bを有している。
【0044】各電解室113,114の上部には戻し口
113c,114cを有している。また、循環手段2の
戻し管21は分岐管211,212を介してそれぞれ戻
し口113c,114cに連通している。分岐管21
1,212には戻し弁213,214が設置されてお
り、各弁213,214により戻し管21を通じて循環
する再生水の流通が規制される。
【0045】また、イオン交換槽12の内部は仕切板1
24により左右に分離されており、左に第1イオン交換
室125を形成し、右に第2イオン交換室126を形成
している。各イオン交換室125,126は通水穴11
3b,114bを介して第1又は第2電解室113,1
14に通じている。
【0046】以上のような構成により導水管13を通じ
て電解槽11内に給水された原水は図8の1点鎖線矢印
に示すように、第1又は第2電解室113,114→通
水穴113b,114b→各イオン交換室125,12
6→出水口123→出水管14→蛇口と順次流れ、各イ
オン交換室125,126を通る際に、原水中のCa 2+
,Mg2+ が陽イオン交換樹脂121で置換捕捉され、
軟水が蛇口から供給される。
【0047】以上のように構成された軟水器において、
陽イオン交換樹脂121の再生処理制御は図9に示すよ
うな駆動制御回路により制御されている。
【0048】即ち、前記第1実施形態と同様に出水管1
4に接続している流量センサ41と、この流量センサ4
1の検知水量に基づきこれの実通水総量を演算するマイ
コン42を有している。このマイコン42はタイマ42
aを有するとともに、通水総量と予め設定されている設
定通水総量とを比較して、各駆動回路43a〜43jを
通じて給水弁131、電極115,116、三方弁2
3、ポンプ22、第1及び第2排水弁32a,32b、
第1及び第2戻し弁213,214を駆動制御する。
【0049】この駆動制御を図10のフローチャートを
参照して説明する。まず、前記第1実施形態と同様に流
量センサ41の検知水量からの水量データから通水総量
が設定通水総量に達したか否かを判定する(S1)。こ
の設定通水総量に達していると判定したときは、停水中
が否かを判定する(S2)。即ち、蛇口を開けて軟水供
給操作が行われている最中か否かを判定する。軟水供給
が行われているときは再生処理には入らず、この軟水供
給操作の終了を待つ。軟水供給操作が行われていないと
き、或いは、軟水供給操作が終了したときは、給水弁1
31を閉じ、第1戻し弁213を開き、各電極115,
116への直流電流の通電を開始し、三方弁23により
戻し管21側を開放し、更にポンプ22を駆動する(S
3)。
【0050】これにより、前述したように、図8の破線
矢印に示すように、イオン交換槽12から出水した水
が、出水管14→戻し管21→分岐管211→第1電解
室113に流れる。この第1電解室113に流れた水の
一部は隔膜112を通って第2電解室114へ流れ、通
水穴114bを通じて第2イオン交換室126に流れ
る。また、第1電解室113に流入した他の水は通水穴
113bを通じて第1イオン交換室125に流れる。こ
のような水の流れにおいて、電解槽11では、図8に示
すように、陽極116で水素イオンが多量に生成され、
この水素イオンを含有する再生水が第2イオン交換室1
26で陽イオン交換樹脂121に通り、H+とCa2+
Mg2+ とがイオン交換を行い陽イオン交換樹脂121
が再生されることとなる。
【0051】このような循環再生処理工程を所定時間に
亘って行い(S4)、循環再生処理時間が終了したとき
は、給水弁131及び第2排水弁32bを所定時間に亘
って開放する(S5,S6)。これにより、高濃度の再
生水が第2排水管32bから排水され、特に第2イオン
交換室126側の陽イオン交換体121が再生される。
【0052】この排水工程が終了したときは、給水弁1
31、第2排水弁32b及び第1戻し弁213を閉じ、
第2戻し弁214を開き、各電極115,116の極性
を切り換える(S7)。即ち、第1電解室113の電極
115を陽極とし、第2電解室114の電極116を陰
極に変更して直流電流を通電する。
【0053】これにより、イオン交換槽12から出水し
た水が、出水管14→戻し管21→分岐管212→第2
電解室114に流れる。この第2電解室114に流れた
水の一部は隔膜112を通って第1電解室113へ流
れ、通水穴113bを通じて第1イオン交換室125に
流れる。また、第2電解室114に流入した他の水は通
水穴114bを通じて第2イオン交換室126に流れ
る。このような水の流れにおいて、電解槽11では、陽
極115で水素イオンが多量に生成され、この水素イオ
ンを含有する再生水が第1イオン交換室125で陽イオ
ン交換樹脂121に通り、H+とCa2+ ,Mg2+ とが
イオン交換を行い陽イオン交換樹脂121が再生される
こととなる。
【0054】このような循環再生処理工程を所定時間に
亘って行い、循環再生処理時間が終了したときは(S
8)、給水弁131及び第1排水弁32aを所定時間に
亘って開放する(S9,S10)。これにより、高濃度
の再生水が第1排水管32aから排水され、特に第1イ
オン交換室125側の陽イオン交換体121が再生され
る。
【0055】以上のような各イオン交換室125,12
6の陽イオン交換体121の再生が終了したときは、第
2戻し弁214及び第1排水弁32aを閉じ、各電極1
15,116への通電を停止し、三方弁23により戻し
管21を閉じ、ポンプ22を停止する(S11)。これ
により、軟水供給操作の待機状態に戻る。
【0056】以上のように本実施形態によれば、イオン
交換槽12を第1イオン交換室125と第2イオン交換
室126に分離したタイプの軟水器に適用することがで
きる。
【0057】図11は本発明に係る再生機能付き軟水器
の第5実施形態を示すものである。前記第4実施形態で
は排水手段3を2個用いているが、本実施形態では戻し
管21に1個設けた軟水器となっている。即ち、本実施
形態に係る排水手段3cは戻し管21に接続された排水
管31cと排水管31cに設置された排水弁32cを有
している。この実施形態では第4実施形態で説明した図
10の各ステップS1〜S11中、ステップS6、ステ
ップS7、ステップS9、ステップS11において、第
1排水弁32aや第2排水弁32bの開閉を排水弁32
cの開閉に置き換えることにより、本実施形態に係る再
生処理制御が実現される。なお、その他の構成、作用は
前記第4実施形態と同様であるため、その説明を省略す
る。
【0058】図12〜図14は本発明に係る再生機能付
き軟水器の第6実施形態を示すものである。第4実施形
態と構造的に異なるところは、イオン交換槽12を仕切
る仕切板124がイオン交換槽12の全体に亘って左右
に仕切っている。また、第1イオン交換室125及び第
2イオン交換室126の底部に出水口123aと出水口
123bをそれぞれ形成している。この各出水口123
a,123bに接続する各分岐出水管141,142に
は第1出水弁141a,142aを設置している。
【0059】以上のような構成により導水管13を通じ
て電解槽11内に給水された原水は図12の1点鎖線矢
印に示すように、第1又は第2電解室113,114→
通水穴113b,114b→各イオン交換室125,1
26→出水口123a,123b→分岐出水管141,
142→出水管14→蛇口と順次流れ、各イオン交換室
125,126を通る際に、原水中のCa2+ ,Mg2+
が陽イオン交換樹脂121で置換捕捉され、軟水が蛇口
から供給される。
【0060】以上のように構成された軟水器において、
陽イオン交換樹脂121の再生処理制御は図13に示す
ような駆動制御回路により制御されている。
【0061】即ち、前記第4実施形態と同様に出水管1
4に接続している流量センサ41と、この流量センサ4
1の検知水量に基づきこれの実通水総量を演算するマイ
コン42を有している。このマイコン42はタイマ42
aを有するとともに、通水総量と予め設定されている設
定通水総量とを比較して、各駆動回路43a〜43mを
通じて給水弁131、電極115,116、三方弁2
3、ポンプ22、第1及び第2排水弁32a,32b、
第1及び第2戻し弁213,214、第1及び第2出水
弁141a,142aを駆動制御する。
【0062】この駆動制御を図14のフローチャートを
参照して説明する。まず、前記第4実施形態と同様に流
量センサ41の検知水量からの水量データから通水総量
が設定通水総量に達したか否かを判定する(S1)。こ
の設定通水総量に達していると判定したときは、停水中
が否かを判定する(S2)。即ち、蛇口を開けて軟水供
給操作が行われている最中か否かを判定する。軟水供給
が行われているときは再生処理には入らず、この軟水供
給操作の終了を待つ。軟水供給操作が行われていないと
き、或いは、軟水供給操作が終了したときは、給水弁1
31及び第1出水弁141aを閉じ、第1戻し弁213
を開き、各電極115,116への直流電流の通電を開
始し、三方弁23により戻し管21側を開放し、更にポ
ンプ22を駆動する(S3)。
【0063】これにより、前述したように、図12の破
線矢印に示すように、イオン交換槽12の第2イオン交
換室126から出水した水が、第2分岐出水管142→
出水管14→戻し管21→分岐管211→第1電解室1
13→隔膜112→第2電解室114→第2イオン交換
室126→第2分岐出水管142に順次流れる。電解槽
11では、陽極116で水素イオンが多量に生成され、
この水素イオンを含有する再生水が第2イオン交換室1
26で陽イオン交換樹脂121に通り、H+とCa2+
Mg2+ とがイオン交換を行い陽イオン交換樹脂121
が再生される。
【0064】このような循環再生処理工程を所定時間に
亘って行い(S4)、循環再生処理時間が終了したとき
は、給水弁131及び第2排水弁32bを所定時間に亘
って開放する(S5,S6)。これにより、高濃度の再
生水が第2排水管32bから排水され、第2イオン交換
室126側の陽イオン交換体121が再生される。
【0065】この排水工程が終了したときは、給水弁1
31、第2出水弁141b、第2排水弁32b及び第1
戻し弁213を閉じ、第1出水弁141a及び第2戻し
弁214を開き、各電極115,116の極性を切り換
える(S7)。即ち、第1電解室113の電極115を
陽極とし、第2電解室114の電極116を陰極に変更
して直流電流を通電する。
【0066】これにより、イオン交換槽12から出水し
た水が、イオン交換槽12の第1イオン交換室125か
ら出水した水が、第1分岐出水管141→出水管14→
戻し管21→分岐管212→第2電解室114→隔膜1
12→第1電解室113→第1イオン交換室125→第
1分岐出水管141に順次流れる。電解槽11では、陽
極116で水素イオンが多量に生成され、この水素イオ
ンを含有する再生水が第1イオン交換室126aで陽イ
オン交換樹脂121に通り、H+とCa2+ ,Mg2+
がイオン交換を行い陽イオン交換樹脂121が再生され
る。
【0067】以上のような各イオン交換室125a,1
26aの陽イオン交換体121の再生が終了したとき
は、第2戻し弁214及び第1排水弁32aを閉じ、第
2出水弁142aを開き、各電極115,116への通
電を停止し、三方弁23により戻し管21を閉じ、ポン
プ22を停止する(S7)。これにより、軟水供給操作
の待機状態に戻る。
【0068】以上のように本実施形態によれば、イオン
交換槽12を第1イオン交換室125と第2イオン交換
室126に分離したタイプの軟水器に適用することがで
きる。
【0069】また、各イオン交換室125,126の一
方の陽イオン交換体121を再生しているとき、他方の
イオン交換室125,126には再生水(Ca2+ ,M
2+が多量に含まれているいる水)が流れないようにし
ているため、Ca2+ ,Mg2 +が陽イオン交換体121
に再置換されることがない。
【0070】図15は本発明に係る軟水器の第7実施形
態を示すもので、再生水を処理する再生処理機をイオン
交換槽と別個に形成した構造となっている。この実施形
態は、隔膜112を間にして陰極側の電極115と陽極
側の電極116を配置した電解槽11と、活性炭を充填
した活性炭槽510と、ポンプ22と、各分岐弁15
0,151とを有し、これらの各機器11,22,51
0,150,151を配管接続している。この配管接続
を詳細に説明すると、電解槽11の陽極側の第2電解室
114の下流側は活性炭槽510に接続し、同じく第2
電解室114の上流側は分岐弁150を介してイオン交
換槽12の上流側に接続している。また、活性炭槽51
0はポンプ22及び分岐弁151を介して陽イオン交換
樹脂が充填されたイオン交換槽12の下流側に接続して
いる。これらの配管接続により陽イオン交換樹脂の再生
処理機170を構成している。
【0071】ここで、導水管13を通じて原水を給水す
るときは、図15の実線に示すように、分岐弁151→
イオン交換槽12→分岐弁150→蛇口と順次流れる軟
水処理の配管系が形成されている。これにより、原水中
のCa2+ ,Mg2+ が陽イオン交換樹脂により置換捕捉
され、蛇口から軟水が供給される。
【0072】一方、陽イオン交換樹脂の再生時には、電
極115,116に通電するとともに、ポンプ22を駆
動してイオン交換槽12内の水を図15の一点鎖線矢印
に示すように流す。即ち、出水管14→分岐弁150→
電解槽11→第2電解室114→活性炭槽510→ポン
プ22→分岐弁151→イオン交換槽12と順次流れる
再生処理の配管系が形成される。
【0073】本実施形態によれば、軟水処理の配管系の
みを備えたイオン交換槽12に対して再生処理機170
を付加する構成となっているため、既存のイオン交換槽
12(軟水器)に再生機能を簡単に追加できる。
【0074】また、本実施形態に係る電解槽11には電
解促進剤、例えば塩化ナトリウム(或いは食塩)を添加
するための添加口160を備えており、この添加口16
0を通じて食塩等を添加し、電解効率更には再生効率を
向上させることができる。
【0075】その他の構成、作用は前記第2実施形態と
同様のため、その説明を省略する。
【0076】なお、前記各実施形態では流量センサ41
で検知された通水データから再生タイミングを得ている
が、流量センサ41の検知信号から得られた通水時間に
基づき演算された通水総時間と予め設定された設定通水
時間とに基づき再生処理制御の実行タイミングを取るよ
うにしても良い。
【0077】また、流量センサ41の代わりにイオン交
換槽12から流出した軟水の導電率を測定する導電率測
定手段(図示しない)を設置し、導電率測定手段で測定
された導電率と予め設定された設定導電率とに基づき再
生処理制御の実行タイミングを取るようにしても良い。
【0078】また、図示しないが、イオン交換槽12へ
流入する原水の導電率を測定する第1導電率計測手段と
イオン交換槽12から流出した軟水の導電率を測定する
第2導電率測定手段とを設置し、各導電率計測手段で測
定された導電率を比較して再生処理制御の実行タイミン
グを取るようにしても良い。
【0079】また、図示しないが、イオン交換槽12又
はイオン交換槽12から流出した軟水のpH値を測定す
るpH値測定手段と、pH値測定手段で測定されたpH
値と予め設定された設定pH値とに基づき再生処理制御
を実行するタイミングを取るようにしてもよい。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
イオン交換槽内の陽イオン交換体を再生する際は、電解
槽の陽電極が配置された部屋では電解により水素イオン
が多量に含有された再生水が生成され、更に、この再生
水は循環手段により電解槽とイオン交換槽との間で循環
するため、再生水用の水量が僅かで済み、また、陽イオ
ン交換体の再生効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る再生機能付き軟水器の概略
断面図
【図2】第1実施形態に係る再生処理の駆動制御回路を
示すブロック図
【図3】第1実施形態に係る再生処理の駆動制御を示す
フローチャート
【図4】第1実施形態の要部を示す断面図
【図5】第2実施形態に係る再生機能付き軟水器の概略
断面図
【図6】第2実施形態の要部を示す断面図
【図7】第3実施形態に係る再生機能付き軟水器の概略
断面図
【図8】第4実施形態に係る再生機能付き軟水器の概略
断面図
【図9】第4実施形態に係る再生処理の駆動制御回路を
示すブロック図
【図10】第4実施形態に係る再生処理の駆動制御を示
すフローチャート
【図11】第5実施形態に係る再生機能付き軟水器の概
略断面図
【図12】第6実施形態に係る再生機能付き軟水器の概
略断面図
【図13】第6実施形態に係る再生処理の駆動制御回路
を示すブロック図
【図14】第6実施形態に係る再生処理の駆動制御を示
すフローチャート
【図15】第7実施形態に係る軟水処理機の水回路図
【符号の説明】
1…器本体、2…循環手段、3,3a,3b,3c…排
水手段、11…電解槽、112…隔膜、113,114
…電解室、115,116…電極、12…イオン交換
槽、121…陽イオン交換体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 麻知子 群馬県伊勢崎市寿町20番地サンデン株式会 社内 Fターム(参考) 4D024 AA02 AB11 BA02 BB01 BC01 CA11 DA07 DB09 DB19 4D025 AA02 AB19 BA08 BB11 CA10 DA03 DA06 4D061 DA03 DB09 EA02 EB01 EB04 EB12 EB13 EB19 EB37 EB39 ED13 FA06 FA08 GA15 GC20

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隔膜を間にして2つの部屋を形成すると
    ともに各部屋に陰極と陽極の電極がそれぞれ別個に配置
    された電解槽と、陽イオン交換体を充填したイオン交換
    槽とを備え、原水を該イオン交換槽に流して軟水を生成
    する一方、該電解槽の水を電解して水素イオンが多量に
    含有された再生水を生成し、この再生水を該イオン交換
    槽内の陽イオン交換体に通して該陽イオン交換体を再生
    する再生機能付き軟水器において、 前記電解槽と前記イオン交換槽との間で再生水を循環さ
    せる循環手段を有することを特徴とする再生機能付き軟
    水器。
  2. 【請求項2】 前記循環手段は前記イオン交換槽を通っ
    た再生水を前記電解槽に導く戻し管と、該戻し管を通じ
    て再生水を強制循環させるポンプ手段とを有することを
    特徴とする請求項1記載の再生機能付き軟水器。
  3. 【請求項3】 前記循環手段は再生水を排出する排水手
    段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の再生機能付き軟水器。
  4. 【請求項4】 前記循環手段の経路中又は前記イオン交
    換槽内に再生水中の有効塩素成分を除去する活性炭部を
    設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1
    項記載の再生機能付き軟水器。
  5. 【請求項5】 前記活性炭部は前記イオン交換槽内の上
    流側に設置されたことを特徴とする請求項4記載の再生
    機能付き軟水器。
  6. 【請求項6】 前記隔膜はイオン交換膜であることを特
    徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項記載の再生機
    能付き軟水器。
  7. 【請求項7】 前記戻し管は前記電解槽の陽極側の部屋
    に接続したことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れ
    か1項記載の再生機能付き軟水器。
  8. 【請求項8】 前記電解槽と該電解槽の陽極側の部屋に
    配管接続する前記活性炭部とを備え、該電解槽を前記イ
    オン交換槽の上流側に、該活性炭部を該イオン交換槽の
    上流側にそれぞれ配管接続するとともに、該イオン交換
    槽内の再生水を該電解槽、該活性炭部及び該イオン交換
    槽へと順次循環させる前記ポンプ手段を該配管中に設置
    したことを特徴とする請求項4〜7記載の何れか1項記
    載の再生機能付き軟水器。
  9. 【請求項9】 前記電解槽に塩化ナトリウムの添加口を
    設けたことを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか1
    項記載の再生機能付き軟水器。
  10. 【請求項10】 前記イオン交換槽への通水時間を計測
    する時間計測手段と、該時間計測手段の時間データに基
    づき演算された通水総時間と予め設定された設定通水時
    間とに基づき再生処理を制御する制御手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項9の何れか1項記載の
    再生機能付き軟水器。
  11. 【請求項11】 前記イオン交換槽の通水量を計測する
    水量測定手段と、該水量測定手段で測定された水量デー
    タに基づき演算された通水総量と予め設定された設定通
    水総量とに基づき再生処理を制御する制御手段とを有す
    ることを特徴とする請求項1〜請求項9の何れか1項記
    載の再生機能付き軟水器。
  12. 【請求項12】 前記イオン交換槽から流出した軟水の
    導電率を測定する導電率測定手段と、該導電率測定手段
    で測定された導電率と予め設定された設定導電率とに基
    づき再生処理を制御する制御手段とを有することを特徴
    とする請求項1〜請求項9の何れか1項記載の再生機能
    付き軟水器。
  13. 【請求項13】 前記イオン交換槽へ流入する原水の導
    電率を測定する第1導電率計測手段と該イオン交換槽か
    ら流出した軟水の導電率を測定する第2導電率測定手段
    と、該各導電率計測手段で測定された導電率を比較して
    再生処理を制御する制御手段とを有することを特徴とす
    る請求項1〜請求項9の何れか1項記載の再生機能付き
    軟水器。
  14. 【請求項14】 前記イオン交換槽内の水のpH値又は
    該イオン交換槽から流出した軟水のpH値を測定するp
    H値測定手段と、pH値測定手段で測定されたpH値と
    予め設定された設定pH値とに基づき再生処理を制御す
    る制御手段とを有することを特徴とする請求項1〜請求
    項9の何れか1項記載の再生機能付き軟水器。
  15. 【請求項15】 隔膜で仕切られた電解槽内の水を電解
    して水素イオンが多量に含有された再生水を生成すると
    ともに、この再生水をイオン交換体が充填されたイオン
    交換槽に通して該イオン交換体を再生処理する再生機能
    付き軟水器の再生方法において、 前記再生処理は、前記電解槽と前記イオン交換槽との間
    で再生水を循環する循環工程を有することを特徴とする
    再生機能付き軟水器の再生方法。
  16. 【請求項16】 前記再生処理は、前記循環工程の後に
    前記電解槽及び前記イオン交換槽内の水を排出する排出
    工程を含むことを特徴とする請求項15記載の再生機能
    付き軟水器の再生方法。
  17. 【請求項17】 前記再生処理は所定の通水総時間が経
    過したとき実行されることを特徴とする請求項15又は
    請求項16記載の再生機能付き軟水器の再生方法。
  18. 【請求項18】 前記再生処理は所定の通水総量となっ
    たとき実行されることを特徴とする請求項15又は請求
    項16記載の再生機能付き軟水器の再生方法。
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