JP5295753B2 - オゾン水生成装置 - Google Patents

オゾン水生成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5295753B2
JP5295753B2 JP2008332130A JP2008332130A JP5295753B2 JP 5295753 B2 JP5295753 B2 JP 5295753B2 JP 2008332130 A JP2008332130 A JP 2008332130A JP 2008332130 A JP2008332130 A JP 2008332130A JP 5295753 B2 JP5295753 B2 JP 5295753B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
cleaning liquid
cleaning
cleaning agent
ozone water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008332130A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010150630A (ja
Inventor
隆 谷岡
典昭 大久保
幸一 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2008332130A priority Critical patent/JP5295753B2/ja
Publication of JP2010150630A publication Critical patent/JP2010150630A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5295753B2 publication Critical patent/JP5295753B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、固体電解質膜を用いる水電解法によって水から直接オゾン水を生成するオゾン水生成装置に関する。
オゾンは、殺菌、脱臭、脱色などの効果から食品関係、下水道、し尿処理、浴室、病院、老人施設、畜産、水産関係など種々の分野で利用と効果が期待されている。従来、オゾンが溶解した水であるオゾン水を生成する装置の一つとして、固体電解質膜と電極とを利用して井水や水道水等の水を電気分解することによりオゾン水を直接発生させる生成装置が用いられている。この装置においては、固体電解質膜で陽極室と陰極室に区画された電解槽における陽極室側から水の分解により酸素とともにオゾンが発生し、陰極室側では水素ガスの発生とともに液がアルカリ性となる。また、陰極室側には、陽極室側からNaイオン、Ca2+イオン、Mg2+イオン、などの陽イオンが固体電解質膜を透過してくる。このうち、Ca2+イオン、Mg2+イオンは、アルカリ性において、OHイオンや空気中の炭酸ガスが溶解した炭酸イオンと結合して難溶性の水酸化物や炭酸塩を生じ、電極に析出して電解性能を著しく低下させることが知られている。
このような問題に対し、Na型イオン交換樹脂を充填した軟水器をオゾン水生成装置の上流側に設け、水道水中の硬度成分であるCa2+イオン、Mg2+イオンをNaイオンにイオン交換する方法を採用したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載された原料水の前処理をおこなうオゾン水生成装置には、Na型イオン交換樹脂を充填した軟水器等の付属装置が必要となり装置が複雑になるという問題がある。
また、電解槽の陰極室側に供給する原料水に直接、酸性の洗浄液を供給して、難溶性塩の析出を防止する方法もあるが、定期的な洗浄液の全量交換、あるいは洗浄液供給装置を別途設ける必要があり装置及びその取り扱いが複雑になる。
そこで、取り扱いが容易でかつ維持管理コストおよびイニシャルコストを削減することが可能なオゾン水生成装置、及びオゾン水生成方法が望まれていた。
そのようなオゾン水生成方法として、固体電解質膜で陽極室と陰極室とに区画された電解槽における当該陽極室に原料水を供給する原料水供給工程と、前記陰極室に洗浄液を供給して前記陰極室内に配置されている陰極電極を洗浄する洗浄工程と、有機酸を含むとともに固形状に成型された洗浄剤を徐々に溶解させることで、前記洗浄液を生成する溶出工程とを備えたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
この構成によると、原料水供給工程により、陽極室内に配置されている陽極電極からHOの電気分解によりオゾンが発生する。溶出工程においては、洗浄剤がその溶解度分だけ徐々に溶出し、ほぼ一定濃度の洗浄液を生成する。また、原料水が固体電解質膜を透過して陰極室側に移行することにより陰極室側の洗浄液が薄まったとしても、洗浄剤はその溶解度分だけ徐々に溶出していくため、ほぼ一定濃度の洗浄液となる。洗浄工程においては、陰極室に洗浄液が供給されて陰極室内が酸性状態に保たれるため、原料水に含まれるCa2+イオンやMg2+イオンは陰極電極に難溶塩として析出することなく洗浄液中に溶解している状態を維持できる。
このように特許文献2に開示のオゾン水生成方法、及び当該方法を実施するためのオゾン水生成装置は、特許文献1に開示のものの技術的な課題を解決し、取り扱いが容易でかつ維持管理コストおよびイニシャルコストを削減することが可能なものとして、非常に有用である。
特許第3269784号公報 特開2008−666号公報
しかしながら、特許文献2に記載のオゾン水生成方法、及びオゾン水生成装置は以下に示すような更なる技術的な課題がある。
(1)過剰に洗浄剤を消費する可能性があること。
特許文献2に記載のオゾン水生成装置は、「固体電解質膜で陽極室と陰極室とに区画された電解槽」を備えた電解方式のものであるゆえ、陽極側から陰極側への水の移動が避けられず、その水の移動に伴って洗浄液タンクの水量が増加し、洗浄水がこぼれ出ることになる。即ち、特許文献2に記載の装置では、洗浄剤が飽和濃度まで溶解してなる高濃度の洗浄水がこぼれ出てしまうことになる。この場合、洗浄剤を無駄に消費してしまう。
(2)濃度の維持が困難であること。
溶解度の大きな洗浄剤を使用した場合、過剰濃度の洗浄液を生成してしまうおそれもある。例えば、洗浄液の必要濃度は、通常は洗浄剤の溶解度(飽和溶液の濃度)以下の濃度で足りるが、その場合においても、特許文献2に記載の方法では、洗浄液の濃度は常に飽和溶液の濃度になってしまう。そのため、洗浄液の濃度を、飽和溶液の濃度よりも低い適正な濃度に維持することが不可能である。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、取り扱いが容易でかつ維持管理コストおよびイニシャルコストを削減することが可能な、固体電解質膜を用いた水中電解法によるオゾン水生成装置であって、(1)洗浄剤の無駄な消費を回避でき、かつ、(2)洗浄液の濃度を適正な濃度に維持可能なオゾン水生成装置を提供することを目的とする。
本発明に係るオゾン水生成装置は、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。すなわち、本発明のオゾン水生成装置は、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
上記目的を達成するための本発明に係るオゾン水生成装置における第1の特徴は、原料水を電気分解することでオゾン水を生成するオゾン水生成装置であって、固体電解質膜で区画された陽極室と陰極室とを有し、当該陽極室に前記原料水が供給される電解槽と、洗浄液を貯留可能な洗浄液タンクと前記陰極室と、前記洗浄液タンクと、循環ポンプとが介設された洗浄液循環流路と、少なくとも有機酸あるいは中性塩を含む洗浄剤を溶解させることで、洗浄液を生成する溶解部と、前記洗浄液タンクの内部の液位を検知するための液位検知手段と、前記洗浄液タンクから当該洗浄液タンクの内部の洗浄液を排出する洗浄液排出手段と、前記洗浄液タンクへ前記溶解部にて生成された洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、前記液位検知手段にて検知された液位に応じて、前記洗浄液排出手段と前記洗浄液供給手段とを制御する制御手段と、を備えたことである。
この構成によると、洗浄液タンクの液位(液面の高さ)に応じて、洗浄液タンクから洗浄液の排出、あるいは溶解部から洗浄液タンクへ洗浄液の供給ができる。
ここで、洗浄液タンク内の洗浄液の濃度は、溶解部における洗浄液の濃度よりも低いので、洗浄液タンクから洗浄液が排出される場合においては、溶解部から洗浄液が排出される場合に比べ、溶解した洗浄剤の排出を抑えることができる。また、予め洗浄液の排出量に相当する(排出溶液中に含まれる)洗浄剤とほぼ同じ量を洗浄液タンクに供給しておくことが可能であり、過剰な供給が不要となる。これにより、洗浄剤の無駄な消費を回避することができる。
また、洗浄液タンクの液位に応じた所定のタイミングで溶解部の洗浄液を洗浄液タンクに自動供給できるので、洗浄液タンクから陰極室に供給される洗浄液の濃度を適正な濃度に維持することができる。
これにより、安定して十分なオゾン水の生成を維持することができる。
尚、自動で洗浄液の濃度調整がなされるため、取り扱いが容易であり、管理コストを削減することができる。また、軟水器等の付属装置の設置は不要であるため、イニシャルコストを削減することができる。
また、本発明に係るオゾン水生成装置における第2の特徴は、前記洗浄液供給手段は、前記陰極室から排出される洗浄液の少なくとも一部を前記溶解部を経て前記洗浄液タンクに供給可能に構成されてなることである。
この構成によると、溶解部での洗浄液の生成に、洗浄液循環流路を通じる洗浄液を利用するため、洗浄液の循環する系の外部からの液の供給を必要としない。
また、溶解部での洗浄液の生成に、循環ポンプにて温度が上昇された洗浄液が利用されるため、格別の加熱手段を設けずとも、溶解部での洗浄剤の溶解が容易となる。
また、本発明に係るオゾン水生成装置における第3の特徴は、前記溶解部が、前記洗浄液タンクとは別の洗浄剤タンクに構成されてなり、前記洗浄剤タンクが、当該洗浄剤タンクの底面から略鉛直方向に立設され且つ当該洗浄剤タンクの上面とは間隙を有する仕切り板にて第1槽と第2槽とに区切られてなり、前記第1槽に前記洗浄剤が貯留され、前記第1槽の洗浄液が前記洗浄液タンクに供給される際には、当該第1槽の洗浄液が前記仕切り板を越流して前記第2槽に流れ、次いで、前記洗浄液タンクに供給されるよう構成されたことである。
この構成によると、第1槽で予め洗浄剤を溶解しておくことが可能となり、未溶解分についてもその未溶解分の洗浄剤(固体状の洗浄剤)を第1槽に止めておくことができる。即ち、溶解を促進できるとともに未溶解分の洗浄剤の洗浄液タンクへの流出を防ぐことができる。これにより、洗浄液循環流路を通じる洗浄液の濃度の管理が容易となる。
また、本発明に係るオゾン水生成装置における第4の特徴は、前記溶解部が、前記洗浄液タンクに添設された洗浄剤タンクに構成されてなり、前記洗浄剤タンクと前記洗浄液タンクとが、当該洗浄剤タンクの底面から略鉛直方向に立設され且つ当該洗浄剤タンクの上面とは間隙を有する仕切り板にて区切られてなり、前記洗浄剤タンクに前記洗浄剤が貯留され、前記洗浄剤タンクの洗浄液が前記洗浄液タンクに供給される際には、当該洗浄剤タンクの洗浄液が前記仕切り板を越流して前記洗浄液タンクに供給されるよう構成されたことである。
この構成によると、洗浄剤タンクで予め洗浄剤を溶解しておくことが可能となり、未溶解分についてもその未溶解分の洗浄剤(固体状の洗浄剤)を洗浄剤タンクに止めておくことができる。即ち、溶解を促進できるとともに未溶解分の洗浄剤の洗浄液タンクへの流出を防ぐことができる。これにより、洗浄液循環流路を通じる洗浄液の濃度の管理が容易となる。
また、溶解部が、洗浄液タンクに添設された洗浄剤タンクに構成されてなるので、装置全体をコンパクトにできる。
更に、洗浄剤タンクで溶解して得られた洗浄液が洗浄液タンクに供給される際には、当該洗浄剤タンクの洗浄液が仕切り板を越流して洗浄液タンクに供給されるよう構成されているので、洗浄液タンクと洗浄剤タンクとの接続配管が不要である。そのため、接続配管内での塩の析出により、接続配管が閉塞して、洗浄剤タンクから洗浄液タンクへの洗浄液の供給が妨げられることはない。
また、本発明に係るオゾン水生成装置における第5の特徴は、前記循環ポンプの吐出側と前記陰極室との間の流路に開閉弁が介設されており、前記循環ポンプの吐出側と前記開閉弁との間の流路から分岐して、前記溶解部に接続される戻り流路を備えることである。
この構成によると、オゾン水の生成が不要な場合には、開閉弁を閉じることで、循環ポンプの運転を継続しながら、洗浄液の濃度調整が可能となる。
また、本発明に係るオゾン水生成装置における第6の特徴は、前記洗浄液循環流路内に洗浄液の導電率を検出するための導電率計を備えてなることである。
この構成によると、循環する洗浄液の濃度を把握でき、導電率の低下、ひいては洗浄液の濃度の低下に応じて、洗浄剤を洗浄剤タンクから洗浄液循環流路内に供給することなどが可能となる。
本発明によれば、取り扱いが容易でかつ維持管理コストおよびイニシャルコストを削減できるとともに、洗浄液の無駄な消費を回避することができ、かつ、洗浄液タンクから陰極室に供給される洗浄液の濃度を適正な濃度に維持することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態のオゾン水生成装置1を示す図である。
第1実施形態のオゾン水生成装置1は、固体電解質膜4で陽極室5と陰極室6とに区画された電解槽3と、洗浄液を貯留可能な洗浄液タンク7と、循環ポンプ8とを備える装置である。図1における矢印は、Ca2+イオンおよびMg2+イオンのうちの少なくともいずれかを含む原料水(以下、原料水と記載する)、オゾン水、洗浄液の流れ方向を示す。オゾン水生成装置1は、電解槽3における陽極室5に外部から供給される原料水を電気分解することでオゾン水を製造する装置であり、製造されたオゾン水を陽極室5に接続された流路11から排出する。また、上述の陰極室6と、洗浄液タンク7と、循環ポンプ8とは洗浄液循環流路12に介設されている。
外部からの原料水が流入する流路10は電解槽3の陽極室5に接続する流路である。当該流路10を経由して陽極室5に供給された原料水は、電解槽3の陽極室5と陰極室6に、陽極電極5a及び陰極電極6aを介して印加される直流電圧により電気分解される。これにより、陽極室5側でオゾン水が製造される。このとき、原料水に含まれるCa2+イオン、Mg2+イオンなどの陽イオンや原料水の一部が固体電解質膜4を透過して陰極室6側に移動する。陰極室6内に配置されている陰極電極6aを洗浄する場合は、酸性の洗浄液を、循環ポンプ8により洗浄液タンク7と電解槽3の陰極室6との間を接続する洗浄液循環流路12を通じて循環させる。ここで、陰極室6側では、水の電気分解によりOHイオンが発生し、このOHイオンと陽極室5側から移動してきたCa2+イオン、Mg2+イオンなどの陽イオンとが難溶性の塩を形成して陰極室6内に配置された陰極電極周辺に析出する可能性がある。しかし、これらの化合物は液が酸性条件化であれば析出することがないため、上述のように陰極室6の介設された洗浄液循環流路12に酸性の洗浄液を循環させることにより、陰極室6に難溶性の塩が析出することを抑制している。
洗浄液の酸濃度は、高濃度である必要はなく、酸としては、塩酸、硝酸、硫酸などの無機酸も使用できるが、これらの強酸は危険であるため、カルシウムやマグネシウムの溶解が可能なクエン酸等の有機酸が好ましい。しかし、クエン酸だけでなく、例えば、コハク酸、グルコン酸、乳酸、フマル酸、DLリンゴ酸などの有機酸も使用できる。一方、洗浄液の濃度は、オゾン水の生成過程において原料水の一部が固体電解質膜4を透過して陰極室6側に移動することにより徐々に薄まって、Ca2+イオン等の溶解度が低下する可能性がある。そのため、オゾン水生成装置1は、洗浄液循環流路12を通じる洗浄液の濃度を維持するための以下の構成を備えている。
まず、オゾン水生成装置1には、クエン酸の粉末状の洗浄剤9が投入された洗浄剤タンク30(溶解部)が設けられている。粉末状の洗浄剤9は、一部溶解せずに残るように、洗浄剤タンク30に投入される。即ち、洗浄剤タンク30内の洗浄液が飽和濃度になる量よりも、多い量の粉末状の洗浄剤9が投入される。尚、洗浄剤9は、粉末状に限らず、粒状であってもよい。また、後述する洗浄液排出手段によって、洗浄液が排出されるに伴い、減少する洗浄剤の量が把握できる場合には、その量と同じ量の洗浄剤を投入してもよい。
尚、洗浄剤9は、クエン酸、あるいはCa溶解度の大きい有機酸、たとえばフマル酸、コハク酸、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸等も使用可能である。また、洗浄液の電解質濃度を高めて、電解反応を容易にするため、電解質としてNaCl、NaSO、KCl、KSO等を混合して使用することも可能ある。
特に、電気伝導度の低い原水を使用してオゾン水を生成する場合には、前記有機酸と前記中性塩を混合した洗浄剤を使用することによって、効率よくオゾン水を生成することが可能となる。なお、原水が純水あるいはそれに近い純度のものである場合には、前記中性塩のみで、効率よくオゾン水を生成することができる。そして、中性塩には、NaCl、NaSO、KCl、KSOなどが好適である。
洗浄剤タンク30は洗浄液循環流路12の陰極室6の下流で且つ洗浄液タンク7の上流の分岐箇所Aから分岐し、洗浄液タンク7に通じる分岐流路13a,13bに介設されている。また、分岐箇所Aより下流で且つ洗浄液タンク7より上流の洗浄液循環流路12には電磁弁41が介設されるとともに、分岐箇所Aと洗浄剤タンク30との間の分岐流路13aには電磁弁42が介設されている。すなわち、図示しない制御手段による電磁弁41及び電磁弁42の開閉制御によって、陰極室6から排出される洗浄液の少なくとも一部を洗浄剤タンク30を経て洗浄液タンク7に供給可能に構成されている。換言すれば、洗浄剤タンク30が介設された分岐流路13a,13b、及び分岐流路13aに設けられた電磁弁42によって、洗浄液タンク7に洗浄液を供給するための洗浄液供給手段が構成されているとも言える。
また、洗浄液タンク7には排出流路14が接続され、その排出流路14には電磁弁43が介設されている。すなわち、図示しない制御手段による電磁弁43の開閉制御によって、洗浄液タンク7の内部の洗浄液を排出可能に構成されている。換言すれば、排出流路14、及び電磁弁43によって、洗浄液タンク7から洗浄液を排出するための洗浄液排出手段が構成されているとも言える。
また洗浄液タンク7の内部の液位を検知するための液位検知手段として、液面センサー51と液面センサー52が設けられている。なお、ここでは、液面センサー51、液面センサー52ともに、各センサーの位置より液位が高くなっている際に「ON」(作動)の旨の信号を発し、それ以外の場合には「OFF」(非作動)の旨の信号を発する(「ON」(作動)の旨の信号を発しない)ものとする。また、液面センサー51は、液面センサー52よりも低い位置に設けられている。当該液面センサー51は液位の下限を検知するために設けられている。また、液面センサー52は、液位の上限を検知するために設けられている。
<オゾン水生成装置1の駆動状態>
まず、通常の状態(以下、「通常循環状態」と記載する。)では、電磁弁41は開、電磁弁42,43は閉である。
通常循環状態においては、洗浄液タンク7の洗浄液は、洗浄液循環流路12を循環することになる。
そして、陽極室5側から陰極室6側への原料水の移動により、洗浄液タンク7内の液位が上昇し、洗浄液タンク7内の液面センサー52が「ON」となると、図示しない制御手段は電磁弁43を開き、洗浄液タンク7内の洗浄液が排水される。以下、この状態を洗浄液排出状態と記載する。
尚、制御手段は、液面センサー51,52、及び電磁弁41,42,43が電気的に接続されたコンピュータやPLC(プログラマブルコントローラ)等を用いて構成することができる。
洗浄液排出状態を経て、液位が低下し、液面センサー51が「OFF」となると、制御手段は電磁弁43を閉じる。更に、制御手段は、電磁弁42を開く共に、電磁弁41を閉じ、洗浄液循環流路12を循環している洗浄液が、洗浄剤タンク30に流れ込む。以下、この状態を濃度調整状態と記載する。
濃度調整状態においては、洗浄剤タンク30では、洗浄液の流入により、水位が上昇し、洗浄液タンク7に接続された分岐流路13bへの排出口まで達すると、当該分岐流路13bを通じて洗浄液が洗浄液タンク7に流出する。
尚、洗浄液の流入により、溶解せずに残っていた洗浄剤9が徐々に溶解して、比較的高濃度の洗浄液が生成される。そのため、濃度調整状態において、洗浄液タンク7には、比較的高濃度の洗浄液が供給されることになる。そして、洗浄液タンク7内にて希釈されて、所定の濃度になる。
この濃度調整状態は、所定時間だけ継続される。所定時間が経過後、制御手段は電磁弁41を開き、電磁弁42を閉じる。そして、上述した通常循環状態に移行する。
<オゾン水生成装置1内を流れる液体について>
オゾン水生成装置1内を流れる液体に関する諸データについては以下のとおりである。
(1)オゾン水生成装置への原料水供給量:3 L/min
(2)生成されるオゾン水の濃度:10 mg/L
(3)洗浄液 の種類 :クエン酸+NaCl溶液
(4)循環する洗浄液の流量:0.7 L/min
(5)循環する洗浄液の量 :4 L
なお、図2は、洗浄液の排水、洗浄剤の追加を定期的に実施した場合の、洗浄液量、洗浄剤の量、洗浄液の濃度の推移を模式的に示した図である。
<第1実施形態の効果>
以上説明したように、オゾン水生成装置1は、原料水を電気分解することでオゾン水を生成するものであって、固体電解質膜4で区画された陽極室5と陰極室6とを有し、当該陽極室5に前記原料水が供給される電解槽3と、洗浄液を貯留可能な洗浄液タンク7と、陰極室6と洗浄液タンク7と循環ポンプ8とが介設された洗浄液循環流路12と、クエン酸の粉末状の洗浄剤9を徐々に溶解させることで、洗浄液を生成する洗浄剤タンク30と、洗浄液タンク7の内部の液位を検知するための液面センサー51,52と、洗浄液タンク7から当該洗浄液タンク7の内部の洗浄液を排出する排出流路14と、当該排出流路14に設けられた電磁弁43と、洗浄液循環流路12から分岐して洗浄剤タンク30に接続するとともに当該洗浄剤タンク30にて生成された洗浄液を洗浄液タンク7へ供給する分岐流路13a,13bと、当該分岐流路13aに設けられた電磁弁42と、洗浄液循環流路12から分岐流路13aへの分岐箇所Aと洗浄液タンク7との間の洗浄液循環流路12に設けられた電磁弁41と、液面センサー51,52にて検知された液位に応じて、電磁弁41,42,43を制御し、洗浄液タンク7へ洗浄液タンク7の洗浄液を給液、もしくは洗浄液タンク7から洗浄液を排液する制御手段と、を備える。
この構成により、洗浄液タンク7の液位(液面の高さ)に応じて、洗浄液タンク7から洗浄液の排出、あるいは洗浄剤タンク30から洗浄液タンク7へ洗浄液の供給ができる。
ここで、洗浄液タンク7内の洗浄液の濃度は、洗浄剤タンク30における洗浄液の濃度よりも低いので、洗浄液タンク7から洗浄液が排出される場合においては、洗浄剤タンク30から洗浄液が排出される場合に比べ、溶解した洗浄剤9の排出を抑えることができる。また、予め洗浄液の排出量に相応する(排出液中に含まれる)洗浄剤とほぼ同じ量を洗浄剤タンク30に供給しておくことが可能であり、過剰な供給が不要となる。これにより、洗浄剤9の無駄な消費を回避することができる。
また、洗浄液タンク7の液位に応じた所定のタイミングで洗浄剤タンク30の洗浄液を洗浄液タンク7に自動供給できるので、洗浄液タンク7から陰極室6に供給される洗浄液の濃度を適正な濃度に維持することができる。
これにより、安定して十分なオゾン水の生成を維持することができる。
尚、自動で洗浄液の濃度調整がなされるため、取り扱いが容易であり、管理コストを削減することができる。また、軟水器等の付属装置の設置は不要であるため、イニシャルコストを削減することができる。
また、電磁弁42を開くことで、洗浄液循環流路12から分岐する分岐流路13a,13bを介して、陰極室6から排出される洗浄液の少なくとも一部を洗浄剤タンク30を経て洗浄液タンク7に供給可能である。
この構成により、洗浄剤タンク30での洗浄液の生成に、洗浄液循環流路12を通じる洗浄液を利用するため、外部(洗浄液の循環する系の外部)からの液の供給を必要としない。
また、洗浄液循環流路12を通じる洗浄液は循環ポンプ8にてその温度が上昇されているため、格別の加熱手段を設けずとも、洗浄剤タンク30での洗浄剤9の溶解が容易となる。
本実施形態では、粉末状の洗浄剤9を洗浄剤タンク30に投入しているが、未溶解の洗浄剤が洗浄剤タンク30から流出することをより確実に防ぐため、粉末状あるいは粒状の洗浄剤を固形状に固めた洗浄剤を投入してもよい。
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態のオゾン水生成装置1Aを示す図である。この第2実施形態のオゾン水生成装置1Aは、第1実施形態のオゾン水生成装置1と多くの構成を共通するが、洗浄剤タンクの構成が異なっている。具体的には、このオゾン水生成装置1Aにおける洗浄剤タンク30Aでは、その内部が第1槽31と第2槽32とに区分されて構成されている点で相違がある。尚、第1実施形態と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
洗浄剤タンク30A(溶解部)は洗浄液タンク7とは別に構成されている。そして洗浄剤タンク30Aは、その洗浄剤タンク30Aの底面から略鉛直方向に立設され且つその洗浄剤タンク30Aの上面とは間隙を有する仕切り板33にて第1槽31と第2槽32に区切られている。また第1槽31に洗浄剤9が貯留されている。
洗浄液循環流路12の分岐箇所Aから分岐した分岐流路13aは、洗浄剤タンク30Aの第1槽31に陰極室6から排出された洗浄液が供給されるように、当該洗浄剤タンク30Aに接続されている。
また、洗浄剤タンク30Aから洗浄液タンク7につながる分岐流路13bは、洗浄剤タンク30Aの第2槽32から洗浄液タンク7に延びている。
尚、当該分岐流路13bは、仕切り板33の上端よりも低い位置で第2槽32に接続されている。
この構成によると、制御手段により電磁弁42が開かれた濃度調整状態においては、分岐流路13aから第1槽31に洗浄液が供給されることにより、第1槽31の水位が上がる。そして、第1槽31の洗浄液が仕切り板33を越流して第2槽32に流れる。これにより、第2槽32の水位が上がり、分岐流路13bに第2槽32の洗浄液が流れ、洗浄液タンク7に洗浄液が供給される。
<第2実施形態の効果>
このように、第2実施形態のオゾン水生成装置1Aは、洗浄剤タンク30Aが、洗浄液タンク7とは別に構成されてなり、洗浄剤タンク30Aが、当該洗浄剤タンク30Aの底面から略鉛直方向に立設され且つ当該洗浄剤タンク30Aの上面とは間隙を有する仕切り板33にて第1槽31と第2槽32とに区切られてなる。そして、第1槽31に洗浄剤が貯留され、第1槽31の洗浄液が洗浄液タンク7に供給される際には、第1槽31の洗浄液が仕切り板33を越流して第2槽32に流れ、次いで、洗浄液タンク7に供給されるように構成されている。
この構成によると、未溶解分の洗浄剤9を第1槽31に止めておくことができる。すなわち、未溶解分の洗浄剤9の洗浄液タンク7への流出を防ぎ、洗浄液循環流路12を通じる洗浄液の濃度の管理が容易となる。
また、第1槽31の洗浄液が洗浄液タンク7に供給される際には、第1槽31の洗浄液が仕切り板33を越流して第2槽32に流れる用に構成されており、非常に構成が簡単である。即ち、複数のタンクを配管で連結する構成によって洗浄剤9の流出を防ぐ場合に比べ、簡易な構成で洗浄剤の流出を防ぐことができる。
尚、洗浄剤タンク30A内に仕切り板33を複数設置して、洗浄剤タンク30Aを3つ以上に区分してもよい。例えば、一の洗浄剤タンクに2つの仕切り板を設置して3つの槽に区分した場合は、分岐流路13aから洗浄液が供給される第1槽に洗浄剤9を配置し、仕切り板を越流して第1槽から第2槽に供給され、同様に当該第2槽から第3槽に供給され、当該第3槽から分岐流路13bを介して洗浄液タンク7に供給されるように構成することができる。3つ以上の仕切り板を設置する場合も同様に構成できる。この場合、より確実に洗浄液タンク7に未溶解分の洗浄剤9が流出することを防止できる。
(第3実施形態)
図4は、本発明の第3実施形態のオゾン水生成装置1Bを示す図である。この第3実施形態のオゾン水生成装置1Bは、第2実施形態のオゾン水生成装置1Aと多くの構成を共通するが、洗浄剤タンクの構成で相違がある。尚、第2実施形態と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
相違部分を具体的に説明すると以下の通りである。
オゾン水生成装置1Bでは、洗浄剤タンク30B(溶解部)が、洗浄液タンク7の内部に添設されている。
また、洗浄剤タンク30Bと洗浄液タンク7とが、洗浄剤タンク30Bの底面から略鉛直方向に立設され且つその洗浄剤タンク30Bの上面とは間隙を有する仕切り板34にて区切られている。洗浄剤タンク30Bには、洗浄剤9が貯留されている。
洗浄液循環流路12の分岐箇所Aから分岐した分岐流路13aは、洗浄剤タンク30Bに陰極室6から排出された洗浄液が供給されるように、当該洗浄液タンク7に接続されている。そして、洗浄剤タンク30Bの洗浄液が洗浄液タンク7に供給される際には、分岐流路13aを介して洗浄剤タンク30Bに供給された洗浄液が、仕切り板34を越流して洗浄液タンク7に供給される。
<第3実施形態の効果>
第3実施形態のオゾン水生成装置1Bは、洗浄剤タンク30Bが洗浄液タンク7内に設けられ、かつ、当該洗浄剤タンク30Bから溢れ出た洗浄液が洗浄液タンク7に溜まるように構成されている。
この構成によると、第2実施形態のオゾン水生成装置1Aと同様に、未溶解分の洗浄剤9の洗浄液タンク7への流出を防ぐことができる。
更に、洗浄剤タンク30Bが、洗浄液タンク7の内部に添設されているので(洗浄剤タンク30Bと洗浄液タンク7とが一体化されているので)、装置全体をコンパクトにできるだけでなく、両タンクの接続配管が不要にできるため、洗浄液の配管ライン中での析出による閉塞をなくすことができる。
(第4実施形態)
図5は、本発明の第4実施形態のオゾン水生成装置1Cを示す図である。この第4実施形態のオゾン水生成装置1Cは、第3実施形態のオゾン水生成装置1Bと多くの構成を共通するが、洗浄剤の溶解時に洗浄液を洗浄液タンク7に供給するための構成において、相違がある。尚、第3実施形態と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
第4実施形態のオゾン水生成装置1Cは、陰極室6から延びる洗浄液循環流路12が直接、洗浄液タンク7に接続されている。
また、循環ポンプ8の吐出側と陰極室6との間の洗浄液循環流路12に流量調整弁44と電磁弁46が介設されている。
また、循環ポンプ8の吐出側と流量調整弁44との間の洗浄液循環流路12から分岐箇所Bにて分岐して、洗浄液タンク7の内部に設けられた洗浄剤タンク30Bに対して、循環ポンプ8から吐出された洗浄液を供給可能に接続される戻り流路35を備える。
戻り流路35には、三方電磁弁45が設けられている。
また、オゾン水生成装置1Cは、当該三方電磁弁45を介して戻り流路35から分岐して洗浄液タンク7に接続されるバイパス流路36を備えている。
また、洗浄液タンク7には、第3実施形態と異なり、一つの液面センサー52のみ設けられている。当該液面センサー52は液位の上限を検知するために設けられている。また、洗浄液タンク7における洗浄液の排出口(排出流路14への接続部)は、正常時(洗浄液の初期充填量)の液面レベルに設けられている。
オゾン水生成装置1Cでは、洗浄液の循環量の調整を、流量調整弁44と三方電磁弁45とを調整して行なうよう構成されている。
通常循環状態においては、電磁弁46は開かれており、且つ、流量調整弁44は所定流量が流れるよう、所定の開度に設定された上で開かれている。このとき、三方電磁弁45は、分岐箇所Bから分岐して流路35を流れる洗浄液がバイパス流路36のみに流れるように切り換えられる。したがって、通常循環状態においては、洗浄液が洗浄液循環流路12を循環するとともに、一部の洗浄液が陰極室6を通らずに流路35及びバイパス流路36を介して循環する。
尚、分岐箇所Bから洗浄液タンク7及び洗浄剤タンク30Bへの洗浄液の通過を完全に遮断するように三方電磁弁45を制御するように構成してもよい。この場合は、通常循環状態において、洗浄液は洗浄液循環流路12のみを循環することになる。
通常循環状態において、洗浄液タンク7の液位が上昇し、液面センサー52が「ON」となると、洗浄液排出状態に移行し、電磁弁43が開いて、洗浄液が洗浄液タンク7から排出される。
電磁弁43が開いた洗浄液排出状態は、液面センサー52が「ON」になってから、所定時間経過すると終了し、電磁弁43が閉じられる。
尚、液面センサー52が「ON」になってから所定時間経過する前に、液位が排出流路14の排出口まで低下すれば、排水は自動的に停止することになる。
液面センサー52が「ON」になってから所定時間経過すると、循環ポンプ8の吐出口から洗浄液タンク7への戻り流路35に設置されている三方電磁弁45が制御され、洗浄液タンク7へのバイパス流路36から、洗浄剤タンク30Bへの流路35に切り替わる。これにより、循環している洗浄液の一部により洗浄剤9の溶解が開始される。
この間においても、陰極室6側に供給された洗浄液は、洗浄液循環流路12を通って、洗浄剤タンク30Bではなく、洗浄液タンク7に戻り、循環する。
ここで、オゾン水生成を停止する操作がなされると、電磁弁46は完全に閉じられ、陰極室6への洗浄液供給が停止される。
この場合においても、循環ポンプ8の稼動は継続される。そして、オゾン水生成時と同様に、液面センサー52が「ON」になってから所定時間経過すると、三方電磁弁45が制御され、洗浄液タンク7へのバイパス流路36から、洗浄剤タンク30Bへの流路35に切り替わる。結果として、洗浄液は、陰極室6を通過せずに流路35及びバイパス流路36を通過して循環するとともに、所定の濃度で維持されることになる。
オゾン水生成を再開する操作がなされると、オゾン水生成装置1Cは、通常循環状態として駆動される。即ち、電磁弁46が開き、陰極室6側への洗浄液供給が再開される。
<第4実施形態の効果>
第4実施形態のオゾン水生成装置1Cは、循環ポンプ8の吐出側と陰極室6との間の洗浄液循環流路12に流量調整弁44と電磁弁46とが介設されており、循環ポンプ8の吐出側と流量調整弁44との間の洗浄液循環流路12の分岐箇所Bから分岐して、洗浄剤タンク30Bに接続される戻り流路35を備える。
この構成によると、洗浄剤9の溶解中にオゾン水生成を中止した場合でも、電磁弁46を閉じることにより、循環ポンプ8の稼動が継続可能となり、洗浄剤9の溶解を継続できる。すなわち、陽極室5への原料水供給を停止した時(オゾン水の生成が不要な時)にも、所定の濃度になるまで洗浄剤9の溶解を継続させ、洗浄液の濃度調整が可能となる。
また、洗浄液タンク7における洗浄液の排出口(排出流路14への接続部)は、正常時(洗浄液の初期充填量)の液面レベルに設けられている。
この構成によると、洗浄液タンク7内の洗浄液は排出時、液面レベルが排出口まで低下すると自動的に排出が停止する。そのため、水位の下限を検出する液面センサーは不要であり、当該液面センサーの異常等による、過剰な洗浄液排出が防止できる。
(第5実施形態)
図6は、本発明の第5実施形態のオゾン水生成装置1Dを示す図である。
この第5実施形態のオゾン水生成装置1Dは、第1実施形態のオゾン水生成装置1と多くの構成を共通する。ただし、この第5実施形態のオゾン水生成装置1Dには、洗浄液タンク7の内部且つ洗浄液に侵漬(洗浄液と接触)する位置に、導電率計61が設けられているの対し、第1実施形態のオゾン水生成装置1にはそれが設けられていない点において、相違がある。
洗浄液タンク7の内部に設けられた導電率計61は、同タンク内の洗浄液の導電率を検出しており、検出された導電率は、図示しない制御手段に送信される。上述した第1実施形態のオゾン水生成装置では、濃度調整状態を所定時間だけ継続するように構成されていたが、この第5実施形態のオゾン水生成装置では、濃度調整状態を導電率計61にて検出された洗浄液の導電率に応じて継続するように構成されている。
すなわち、濃度調整状態となってから(通常は、この際には、導電率は所定値より小さくなっている)、導電率計61から送信される導電率が所定値より小さい限り、制御手段は電磁弁41を閉、電磁弁42を開としている濃度調整状態を維持する。そして、導電率計61から送信される導電率が所定値以上、ひいては洗浄剤の濃度が所定の濃度以上となると、制御手段は電磁弁41を開き、電磁弁42を閉じる。そして、通常循環状態に移行する。
また、導電率計61から送信される導電率が所定値より小さくなった場合に、制御手段は電磁弁41を閉じて、電磁弁42を開いて、濃度調整状態に移行するよう、構成しても良い。
<第5実施形態の効果>
この構成により、洗浄液の導電率に応じて、洗浄液の濃度の調整が可能となり、より正確な洗浄液の濃度管理が可能となる。なお、導電率計61は洗浄液タンク6の内部に設けられずとも良く、洗浄液循環流路12の内部のいずれかの位置に、洗浄液と接触するよう、設けられていれば良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。
本発明の第1実施形態に係るオゾン水生成装置を示す概略図である。 本発明の第1実施形態に係るオゾン水生成装置での洗浄液量等の推移を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るオゾン水生成装置を示す概略図である。 本発明の第3実施形態に係るオゾン水生成装置を示す概略図である。 本発明の第4実施形態に係るオゾン水生成装置を示す概略図である。 本発明の第5実施形態に係るオゾン水生成装置を示す概略図である。
符号の説明
1、1A、1B、1C、1D オゾン水生成装置
3 電解槽
4 固体電解質膜
5 陽極室
6 陰極室
7 洗浄液タンク
8 循環ポンプ
9 洗浄剤
12 洗浄液循環流路
30 洗浄剤タンク(溶解部)
51、52 液面センサー
61 導電率計

Claims (6)

  1. 原料水を電気分解することでオゾン水を生成するオゾン水生成装置であって、
    固体電解質膜で区画された陽極室と陰極室とを有し、当該陽極室に前記原料水が供給されると共に当該陰極室に洗浄液が供給される電解槽と、
    洗浄液を貯留する洗浄液タンクと
    前記陰極室と、前記洗浄液タンクと、循環ポンプとが介設された洗浄液循環流路と、
    少なくとも有機酸あるいは中性塩を含む洗浄剤を溶解させることで、洗浄液を生成する洗浄剤タンクと、
    前記洗浄液タンクの内部の液位を検知するための液位検知手段と、
    前記洗浄液タンクから前記洗浄液循環流路の外へ当該洗浄液タンクの内部の洗浄液を排出する洗浄液排出手段と、
    前記洗浄液タンクへ前記洗浄剤タンクにて生成された洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、
    前記液位検知手段にて検知された液位に応じて、前記洗浄液排出手段と前記洗浄液供給手段とを制御する制御手段と、
    を備えたオゾン水生成装置。
  2. 前記洗浄液供給手段は、前記陰極室から排出される洗浄液の少なくとも一部を前記洗浄剤タンクを経て前記洗浄液タンクに供給するように構成されてなる
    請求項1に記載のオゾン水生成装置。
  3. 前記洗浄剤タンクが、前記洗浄液タンクとは別に構成されてなり、
    前記洗浄剤タンクが、当該洗浄剤タンクの底面から略鉛直方向に立設され且つ当該洗浄剤タンクの上面とは間隙を有する仕切り板にて第1槽と第2槽とに区切られてなり、
    前記第1槽に前記洗浄剤が貯留され、
    前記第1槽の洗浄液が前記洗浄液タンクに供給される際には、当該第1槽の洗浄液が前記仕切り板を越流して前記第2槽に流れ、次いで、前記洗浄液タンクに供給されるよう構成された請求項1または請求項2に記載のオゾン水生成装置。
  4. 前記洗浄剤タンクが、前記洗浄液タンクに添設されてなり、
    前記洗浄剤タンクと前記洗浄液タンクとが、当該洗浄剤タンクの底面から略鉛直方向に立設され且つ当該洗浄剤タンクの上面とは間隙を有する仕切り板にて区切られてなり、
    前記洗浄剤タンクに前記洗浄剤が貯留され、
    前記洗浄剤タンクの洗浄液が前記洗浄液タンクに供給される際には、当該洗浄剤タンクの洗浄液が前記仕切り板を越流して前記洗浄液タンクに供給されるよう構成された請求項1または請求項2に記載のオゾン水生成装置。
  5. 前記循環ポンプの吐出側と前記陰極室との間の流路に開閉弁が介設されており、
    前記循環ポンプの吐出側と前記開閉弁との間の流路から分岐して、前記洗浄剤タンクに接続される戻り流路を備える
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のオゾン水生成装置。
  6. 前記洗浄液循環流路内に洗浄液の導電率を検出するための導電率計を備えてなる請求項1〜5のいずれか一項に記載のオゾン水生成装置。
JP2008332130A 2008-12-26 2008-12-26 オゾン水生成装置 Expired - Fee Related JP5295753B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008332130A JP5295753B2 (ja) 2008-12-26 2008-12-26 オゾン水生成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008332130A JP5295753B2 (ja) 2008-12-26 2008-12-26 オゾン水生成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010150630A JP2010150630A (ja) 2010-07-08
JP5295753B2 true JP5295753B2 (ja) 2013-09-18

Family

ID=42570023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008332130A Expired - Fee Related JP5295753B2 (ja) 2008-12-26 2008-12-26 オゾン水生成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5295753B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013086217A1 (en) 2011-12-06 2013-06-13 Masco Corporation Of Indiana Ozone distribution in a faucet
CA2992280C (en) 2015-07-13 2022-06-21 Delta Faucet Company Electrode for an ozone generator
CA2946465C (en) 2015-11-12 2022-03-29 Delta Faucet Company Ozone generator for a faucet
CN115093008A (zh) 2015-12-21 2022-09-23 德尔塔阀门公司 包括消毒装置的流体输送系统
JP6672211B2 (ja) * 2017-03-21 2020-03-25 株式会社東芝 二酸化炭素電解装置および二酸化炭素電解方法
CN109126906A (zh) * 2018-10-24 2019-01-04 南京元亨化工科技有限公司 高效电离子交换装置
JP7204619B2 (ja) * 2019-09-17 2023-01-16 株式会社東芝 二酸化炭素電解装置及び二酸化炭素電解方法
JP6710882B1 (ja) * 2019-09-20 2020-06-17 高光産業株式会社 電解セル及びこれを備えるオゾン水生成装置並びに電解セルの性能回復方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002069679A (ja) * 2000-08-28 2002-03-08 Hiroichi Shioda オゾナイザー
JP4904721B2 (ja) * 2005-06-01 2012-03-28 富士電機リテイルシステムズ株式会社 電解質溶液供給装置
JP2008000666A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Kobe Steel Ltd オゾン水製造方法、オゾン水製造装置、およびこれらに使用される洗浄剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010150630A (ja) 2010-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5295753B2 (ja) オゾン水生成装置
KR100437308B1 (ko) 수처리장치
US10266441B2 (en) Water treatment apparatus and sterilizing and cleansing method thereof
US20170203974A1 (en) Chemical management for swimming pools
AU2013215519A1 (en) Performance enhancement of electrochemical deionization devices by pre-treatment with cation exchange resins
KR20020090888A (ko) 수처리장치
JP5277995B2 (ja) 純水製造システム
EP3103770B1 (en) Brine tank, method to provide brine for regenerating an ion-exchange material and water softening method
JP4050047B2 (ja) ミネラル水生成装置
WO2008032946A1 (en) Apparatus for producing sodium hypochlorite
JP3849644B2 (ja) 電解水生成装置
JP2006255653A (ja) 水系の電解処理方法
JP3891120B2 (ja) 電解水生成装置
JP3891118B2 (ja) 電解水生成装置
JP6098919B2 (ja) 殺菌水生成装置
JP3891119B2 (ja) 電解水生成装置
JP7180008B2 (ja) 塩素消毒水生成装置
JP2006272031A (ja) 飲用水製造装置
KR20140121234A (ko) 제빙기능을 구비한 수처리장치 및 수처리방법
JP2006198583A (ja) 水系の電解処理方法及び装置
KR102031322B1 (ko) 3실형 전해수 생성장치
KR20070075624A (ko) 산화전위수 생성장치
JP2007007657A (ja) 電解水生成装置
JP2014004568A (ja) 水処理装置
JP3890440B2 (ja) 電解水生成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130612

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees