JP2011036311A - アルカリ性洗浄液の供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】汎用されている食器洗浄機に、電解生成アルカリ性水の供給配管工事を皆無または皆無に近い状態で連結することができるアルカリ性洗浄液の供給装置を提供して、当該アルカリ性洗浄液の供給装置から、当該食器洗浄機洗浄機に対して、強アルカリ性の電解生成アルカリ性水をアルカリ性洗浄液として供給する。
【解決手段】アルカリ性洗浄液の供給装置10は、有隔膜電解槽11と、記有隔膜電解槽11の陰極側電解室にて生成される電解生成アルカリ性水を貯溜する貯水タンク12と、貯水タンク12と食器洗浄機における洗剤供給管路に接続される給水管路を備え、貯水タンク12内の電解生成アルカリ性水を食器洗浄機が有する洗剤供給ポンプにて同食器洗浄機に供給するように構成した。
【選択図】図2
【解決手段】アルカリ性洗浄液の供給装置10は、有隔膜電解槽11と、記有隔膜電解槽11の陰極側電解室にて生成される電解生成アルカリ性水を貯溜する貯水タンク12と、貯水タンク12と食器洗浄機における洗剤供給管路に接続される給水管路を備え、貯水タンク12内の電解生成アルカリ性水を食器洗浄機が有する洗剤供給ポンプにて同食器洗浄機に供給するように構成した。
【選択図】図2
Description
本発明は、有隔膜電解槽の陰極側電解室にて生成された強アルカリ性の電解生成アルカリ性水を、アルカリ性洗浄液として食器洗浄機に供給するアルカリ性洗浄液の供給装置に関する。
食器洗浄機の一形式として、電解水生成装置における陰極側電解室にて生成される強アルカリ性の電解生成アルカリ性水を、汎用の洗剤に代えて、アルカリ性洗浄液として使用する食器洗浄機がある(特許文献1、特許文献2を参照)。
この種形式の多くの食器洗浄機は、例えば、特許文献1にて「食器洗浄装置」として提案されている食器洗浄機は、アルカリ性洗浄液を生成する電解水生成装置と一体のものであって、当該電解水生成装置を専用とするものである。このため、当該食器洗浄機および当該電解水生成装置は、共に、従来の汎用されている食器洗浄機および電解水生成装置とは構成を大きく異にするものであって、汎用の食器洗浄機および電解水生成装置を互いに簡単に連結して構成することができないものである。
一方、特許文献2にて「電解生成アルカリ性水を洗浄水とする食器洗浄機」として提案されている食器洗浄機は、従来の汎用されている食器洗浄機内での電解生成アルカリ性水の供給配管工事を最小限に留めて、従来の汎用されている電解水生成装置を連結したものである。
本発明の目的は、従来の汎用されている食器洗浄機に、電解生成アルカリ性水の供給配管工事を皆無または皆無に近い状態で連結することができるアルカリ性洗浄液の供給装置を提供して、当該アルカリ性洗浄液の供給装置から、当該食器洗浄機洗浄機に対して、強アルカリ性の電解生成アルカリ性水をアルカリ性洗浄液として供給することにある。
本発明は、アルカリ性洗浄液の供給装置に関する。本発明に係るアルカリ性洗浄液の供給装置は有隔膜電解槽を有していて、当該供給装置とは独立した汎用の食器洗浄機に連結して、当該有隔膜電解槽の陰極側電解室にて生成される強アルカリ性の電解生成アルカリ性水を、アルカリ性洗浄液として食器洗浄機に供給するアルカリ性洗浄液の供給装置である。
しかして、本発明に係るアルカリ性洗浄液の供給装置は、有隔膜電解槽と、前記有隔膜電解槽の陰極側電解室にて生成される電解生成アルカリ性水を貯溜する貯水タンクと、前記貯水タンクと食器洗浄機における洗剤供給管路に接続される給水管路を備え、前記貯水タンク内の電解生成アルカリ性水を前記食器洗浄機が有する洗剤供給ポンプにて同食器洗浄機に供給するように構成したことを特徴とするものである。
本発明に係るアルカリ性洗浄液の供給装置においては、前記有隔膜電解槽はバッチ式電解の電解槽であって、前記有隔膜電解槽の陰極側電解室に接続する貯水タンクを備える構成とすることができる。
また、本発明に係るアルカリ性洗浄液の供給装置においては、前記有隔膜電解槽はバッチ式電解の電解槽であって、前記有隔膜電解槽の陰極側電解室が前記貯水タンクを兼ねる構成とすることができる。
また、本発明に係るアルカリ性洗浄液の供給装置においては、前記貯水タンクを備えている場合には、前記有隔膜電解槽の電解運転を、前記貯水タンク内の電解生成アルカリ性水の水位によって制御するようすることができる。
また、本発明に係るアルカリ性洗浄液の供給装置においては、前記有隔膜電解槽の陰極側電解室が貯水タンクを兼ねている場合には、前記有隔膜電解槽の電解運転を、前記有隔膜電解槽の陰極側電解室内の電解生成アルカリ性水の水位によって制御するようにすることができる。
また、本発明に係るアルカリ性洗浄液の供給装置においては、前記有隔膜電解槽の電解運転を、前記有隔膜電解槽の陰極側電解室内にて生成される設定された特性の電解生成アルカリ性水が同陰極側電解室内で満水にある状態で停止するようにすることができる。
本発明に係るアルカリ性洗浄液の供給装置においては、基本的には、電解生成アルカリ性水を貯溜する貯水タンクと、食器洗浄機における洗剤供給管路に接続される給水管路を備え、貯水タンク内の電解生成アルカリ性水をアルカリ性洗浄液として、食器洗浄機が有する洗剤供給ポンプを介して食器洗浄機に供給するものである。このため、当該アルカリ性洗浄液の供給装置は、汎用の食器洗浄機内での、アルカリ性洗浄液の配管工事等を行うことなく、当該食器洗浄機に容易に連結することができるという大きな利点を有するものである。
また、本発明に係るアルカリ性洗浄液の供給装置において、有隔膜電解槽としてバッチ式電解の電解槽を採用した場合には、バッチ式電解の電解槽での電解は、流水式電解の電解槽での電解に比較して時間的余裕があって、流水式電解の電解槽の電解のごとく、大流量の電解電流をかけて瞬時に高pHの電解生成アルカリ性水を生成する必要がない。このため、当該供給装置によれば、大型の電解槽を使用することなく、かつ、大流量の電解電流をかけることなく、高pHの電解生成アルカリ性水を経済的に有利に生成することができる。
この場合には、アルカリ性洗浄液を貯水タンクに満水状態とし、かつ、有隔膜電解槽の陰極側電解室にて生成される電解生成アルカリ性水を陰極側電解室に満水状態で電解運転を停止する手段を採れば、アルカリ性洗浄液を貯水タンク内に満水にした状態で、かつ、電解生成アルカリ性水を陰極側電解室内に満水にした状態で、食器洗浄機へのアルカリ性洗浄液の供給対して待機することができる。これにより、アルカリ性洗浄液(電解生成アルカリ性水)の全体の貯溜量が大きく、貯水タンクおよび有隔膜電解槽の小型化を図ることができる。
また、本発明に係るアルカリ性洗浄液の供給装置において、有隔膜電解槽としてバッチ式電解の電解槽を採用して陰極側電解室を貯水タンクに兼用した場合には、電解槽とは独立した貯水タンクを廃止することができて、構成部品の低減を図ることができ、また、これに起因して、供給装置を小型化することができる。
また、本発明に係るアルカリ性洗浄液の供給装置においては、有隔膜電解槽の電解運転を、貯水タンク内の電解生成アルカリ性水の水位によって制御するようにすることができ、また、有隔膜電解槽の陰極側電解室が貯水タンクを兼ねている場合には、有隔膜電解槽の陰極側電解室内の電解生成アルカリ性水の水位によって制御するようにすることができる。さらにまた、有隔膜電解槽の電解運転を、有隔膜電解槽の陰極側電解室内にて生成される設定された特性の電解生成アルカリ性水が同陰極側電解室内で満水にある状態で停止するようにすることができる。
これらの電解運転の運転制御態様を採ることにより、当該供給装置と食器洗浄機の洗浄運転を全く切り離することができて、当該供給装置の当該食器洗浄機に対する電気的な連結関係を皆無またはこれに近い状態にし得て、当該供給装置の従来の汎用されている食器洗浄機に対する連結状態を一層簡単化し得て、当該食器洗浄機の使用を一層容易にすることができる。
本発明は、アルカリ性洗浄液の供給装置に関する。図1には、アルカリ性洗浄液の供給装置Aと、当該供給装置Aにてアルカリ性洗浄液が供給される食器洗浄機Bを示している。当該供給装置Aは、有隔膜電解式の電解水生成装置a1を基本構成とするもので、当該電解水生成装置a1が有する有隔膜電解槽の陰極側電解室にて生成される強アルカリ性の電解生成アルカリ性水は、貯水タンクa2内に貯溜される。貯水タンクa2内に貯溜されている電解生成アルカリ性水は、アルカリ性洗浄液として、給水管路a3を通して食器洗浄機Bに供給される。食器洗浄機Bは、アルカリ性洗浄液の供給装置Bとは独立して設置されている汎用のもので、その構成、および、洗浄運転およびすすぎ運転自体は公知のものである。
食器洗浄機Bは、ケース本体内に形成されている洗浄室内の底部に洗浄水タンク110を備え、洗浄水タンク110の所定高さ上方に洗浄ノズル120、その上方にすすぎノズル130が配設されていて、洗浄水タンク110と洗浄ノズル120間に、食器類を収容する収容棚140が設置されている。また、当該食器洗浄機Bは、すすぎ水タンクであるブースタ150を備えている。
食器洗浄機Bを構成する洗浄水タンク110は、タンク本体内の洗浄水をオーバフローして所定の水位を保持するオーバフローパイプ111を備えるとともに、タンク本体内の側部には水位センサー112を備え、タンク本体内の底部には、タンク本体内の洗浄水を温水に保持する加熱手段である電気ヒータ113が配設されている。
洗浄水タンク110内に収容されている洗浄水は、洗浄工程で使用されるもので、アルカリ性洗浄液の供給装置Aから供給される強アルカリ性の電解生成アルカリ性水を、洗浄水タンク110内に収容されている水(洗浄水やすすぎ水等)で希釈して調製される。洗浄水タンク110内には、オーバフローパイプ111と水位センサー112の作用によって、設定された所定容量の洗浄水が収容されて、設定された所定の水位に維持される。
ブースタ150は、湯沸かし式のすすぎ水タンクであって、タンクの内部の底部にはヒータを備えている。ブースタ150内には、水道水が後述する給水管路230および給水弁240を通して供給され、ブースタ150内に供給された水は、その水位が一定以上となった場合には加熱されて、設定された所定温度の温水となる。
当該食器洗浄機Bにおける洗浄工程の運転では、洗浄ポンプ160を駆動することによって行われる。洗浄水タンク110のタンク本体内の洗浄水は、洗浄ポンプ160の駆動によって、供給管路210を通して洗浄ノズル120に供給されて、洗浄ノズル120から噴射される。噴射された洗浄水は、収容棚140内に収容されている食器類を洗浄し、その後、洗浄水タンク110のタンク本体内に落下する。洗浄ポンプ160は、洗浄水を所定時間、供給管路210および洗浄ノズル120を通して循環させて、この間、収容棚140の食器類の洗浄を促進する。当該食器洗浄機Bにおいては、洗浄工程の運転の終了に引き続いて、すすぎ工程の運転が行われる。当該洗浄運転は、図示しない制御装置によって制御される。
当該食器洗浄機Bにおけるすすぎ工程の運転では、ブースタ150内に収容されているすすぎ水(温水)は、すすぎ水ポンプ170を駆動することによって、供給管路220を通してすすぎノズル130に供給されて、すすぎノズル130から噴射される。すすぎノズル130から噴射されたすすぎ水は、収容棚140に収容されている洗浄済みの食器類をすすぎ洗浄し、その後、洗浄水タンク110のタンク本体内に落下して収容される。
洗浄水タンク110のタンク本体内では、すすぎ水の落下に伴い、収容されるすすぎ水の量に応じて、タンク本体内の既存の洗浄済みの水がオーバフローパイプ111を通して順次排水されて、すすぎ工程の1工程の運転終了後には、タンク本体内では、洗浄水の一部がすすぎ水に置換される。なお、すすぎ水としては水道水を使用していて、水道水のブースタ150内への給水は、給水管路230の途中に設けた給水弁240を開放することにより行う。給水弁240の開閉制御は、図示しない制御装置によって制御される。
当該食器洗浄機Bは、洗剤供給ポンプ(洗剤ポンプ180)を内蔵または付属していて、洗剤は、洗剤ポンプ180を介して洗浄水タンク110内に供給される。本実施形態では、洗剤ポンプ180には、アルカリ性洗浄液の供給装置Aが装備するアルカリ性洗浄液の給水管路a3の先端が連結されている。
給水管路a3の基端部は、当該供給装置Aが装備する貯水タンクa2内に臨んでいて、貯水タンクa2内のアルカリ性洗浄液は、洗剤ポンプ180を介して、洗浄水タンク110内に供給されることになる。なお、給水管路a3の途中には、給水弁aa3の途中には、給水弁a4が介装されている。
当該供給装置Aが装備する貯水タンクa2は、連結管路を介して、電解水生成装置a1が有する有隔膜電解槽の陰極側電解室に連結されていて、陰極側電解室にて生成される強アルカリ性の電解生成アルカリ性水を貯溜させている。貯水タンクa2内に貯溜されている強アルカリ性の電解生成アルカリ性水は、強アルカリ性のアルカリ性洗浄液として、洗剤ポンプ180の駆動によって洗浄水タンク110内に供給される。
洗浄水タンク110内に供給された強アルカリ性のアルカリ性洗浄液は、洗浄水タンク110内に貯溜している洗浄水および/すすぎ水にて所定濃度に希釈されて好適な洗浄水に調製される。洗浄水タンク110内で調製された当該洗浄水は、洗浄工程においては、洗浄ポンプ160の駆動によって、供給管路210を通して洗浄ノズル120に供給されて、食器類の洗浄に供されることになる。
図2には、本発明に係るアルカリ性洗浄液の供給装置の第1の実施形態に係る供給装置10を示している。第1の実施形態に係るアルカリ性洗浄液の供給装置10は、有隔膜電解槽11、貯水タンク12、および、濃塩水タンク13を主要構成部品とするもので、これらの部品はケース本体内に収納されている。
有隔膜電解槽11は、バッチ式電解槽であって、槽本体11a内は、隔膜を介して陽極側電解室11bと陰極側電解室11cに区画されている。槽本体11aの上方の中央部には、原水(水道水等)の供給管路14aが接続されており、槽本体11aの陰極側電解室11cの上方の部位には、基端部が濃塩水タンク13内に臨む濃塩水供給管路14bが接続されている。原水供給管路14aの途中には給水弁14cが介装され、濃塩水供給管路14bの途中には、供給ポンプ14dが介装されている。また、槽本体11a内の上方の部位には上フロートスイッチ15aが設置されており、槽本体11a内の下方の部位には下フロートスイッチ15bが設置されている。
一方、有隔膜電解槽11の槽本体11aの陽極側電解室11cの下方の部位には、排水管路16aが接続されており、槽本体11aの陰極側電解室11cの下方の部位には、連結管路16bが接続されている。連結管路16bは、貯水タンク12の上方の部位に接続されている。排水管路16aの途中には排水弁16cが介装され、連結管路16bの途中には給水弁16dが介装されている。当該貯水タンク12内の中間の部位には、フロートスイッチ17が設置されている。
当該貯水タンク12内には、給水管路18の基端部が臨んでいる。給水管路18は、図1に示すアルカリ性洗浄液の供給装置Aが装備する給水管路a3に相当するもので、図1に示すように、食器洗浄機Bが装備する洗剤ポンプ180に連結していて、洗浄水タンク110に接続されている。なお、給水管路18の途中には、図1に示す給水弁a4に相当する給水弁が介装されている。
当該アルカリ性洗浄液の供給装置10は、実質的には、バッチ式の電解水生成装置であって、有隔膜電解槽11におけるバッチ式の電解運転は、装備する図示しない制御装置によって、食器洗浄機の洗浄運転とは別途に制御される。当該電解運転は、食塩等の無機塩の希釈水溶液を被電解水とするもので、当該実施形態では、濃塩水タンク13内に収容されている濃度14重量%の高濃度食塩水と原水である水道水とにより、槽本体11a内で調製される。なお、貯水タンク12内には、濃度14重量%の高濃度食塩水が1回の調製で5L収容される。高濃度食塩水の収容量(5L)は、約25日間連続して電解運転ができることを目安としている。
当該有隔膜電解槽11における電解運転では、先ず、給水弁14cを開放して原水である水道水を槽本体11a内に供給するとともに、濃塩水タンク13内の高濃度食塩水を給水ポンプ14dの駆動によって槽本体11a内の陰極側電解室11cに供給する。これにより、槽本体11aの陰極電解室11cでは、高濃度食塩水が原水である水道水にて希釈されて、所定濃度の食塩水(約0.4重量%)である被電解水が調製される。
当該被電解水が陰極側電解室11c内に所定の水位に達すると、陰極側電解室11cに設置されている上フロートスイッチ15aがこれを検出し、検出信号として図示しない制御装置に出力する。当該制御装置は、当該検出信号に基づいて、原水および高濃度食塩水の槽本体11a内への供給を停止し、有隔膜電解槽11内におけるバッチ式の電解運転を開始する。
本実施形態での当該電解運転は、各電解室11b,11cに設置されている各電極に対して、例えば10Vの電圧を印加して、電解電流10Aにて2時間電解する。制御装置は、電解運転が2時間経過した時点で、各電解室11b,11cの各電極に対する電圧の印加を停止して、電解運転を停止する。この状態では、貯水タンク12内には、予め、陰極側電解室11c内に生成された全ての電解生成アルカリ性水が貯溜されていて、電解生成アルカリ性水であるアルカリ性洗浄液は所定の水位に確保されて、貯水タンク12は、食器洗浄機に対して、アルカリ性洗浄液を供給し得る態勢にある。
貯水タンク12内の電解生成アルカリ性水はアルカリ性洗浄液として、食器洗浄機の洗浄運転に応じてその都度食器洗浄機に供給され、アルカリ性洗浄液の供給量に応じて、貯水タンク12内の電解生成アルカリ性水は、その水位を漸次低下させる。貯水タンク12内の電解生成アルカリ性水がアルカリ性洗浄液として、その都度食器洗浄機に所定量供給されて、電解生成アルカリ性水が所定の水位に低下すると、貯水タンク12内に設置されているフロートスイッチ17がこれを検出して、検出信号を制御装置に出力する。
当該制御装置は、当該検出信号に基づき給水弁16dを開放して、有隔膜電解槽11における陰極側電解室11c内に満水状態にある電解生成アルカリ性水を、連結管路16bを通して貯水タンク12内に供給する。この際、当該制御装置は、排水弁16cを開放して、有隔膜電解槽11における陽極側電解室11b内に満水状態にある電解生成酸性水を、排水管路16aを通して排水する。
当該供給装置において、有隔膜電解槽11の陰極側電解室11c内の電解生成アルカリ性水が貯水タンク12内にほぼ全量供給された場合には、陰極側電解室11c内に設置されている下フロートスイッチ15bがこれを検出して、検出信号として制御装置に出力する。当該制御装置は、当該検出信号に基づいて、給水弁16dおよび排水弁16bを閉鎖するとともに、給水弁14cを開放し、給水ポンプ14dを駆動して、槽本体11a内に原水である水道水を供給するとともに、高濃度食塩水を槽本体11a内の陰極側電解室11cに供給する。
水道水および高濃度食塩水の槽本体11a内への供給により、槽本体11a内の被電解水が所定に水位に上昇した場合には、陰極側電解室11c内に設置されている上フロートスイッチ15aがこれを検出し、検出信号を制御装置に出力する。当該制御装置は、当該検出信号に基づいて、給水弁14cを閉鎖するとともに給水ポンプ14dの駆動を停止し、各電解室11b,11c内の電極に所定圧の電圧を印加して、バッチ式の電解運転を再開する。当該電解運転は、所定時間(当該実施形態では2時間)継続され、その後停止される。当該電解運転が停止された状態では、陰極側電解室11c内には、設定された特性の電解生成アルカリ性水が満水状態にある。
このように、本発明の第1の実施形態に係るアルカリ性洗浄液の供給装置10は、基本的には、電解生成アルカリ性水を貯溜する貯水タンク12と、食器洗浄機Bが装備する洗剤ポンプ180に接続される給水管路18を備え、貯水タンク12内の電解生成アルカリ性水をアルカリ性洗浄液として、食器洗浄機Bが装備する洗剤ポンプ180を介して、食器洗浄機Bが装備する洗浄水タンク110内に供給することを基本的構成している。このため、当該アルカリ性洗浄液の供給装置10は、食器洗浄機B内での特別な配管工事等を行うことなく、汎用の食器洗浄機Bに対して容易に連結することができる。
また、当該アルカリ性洗浄液の供給装置10において、有隔膜電解槽11としてバッチ式電解の電解槽を採用している。当該電解槽でのバッチ式電解は、流水式電解に比較して時間的余裕があって、流水式電解のごとく、大流量の電解電流をかけて瞬時に高pHの電解生成アルカリ性水を生成する必要がない。このため、当該供給装置10によれば、大型の電解槽を使用することなく、かつ、大流量の電解電流をかけることなく、高pHの電解生成アルカリ性水を経済的に有利に生成することができる。
また、当該アルカリ性洗浄液の供給装置10においては、有隔膜電解槽11としてバッチ式電解の電解槽を採用して、当該電解槽の陰極側電解室11cにて生成された電解生成アルカリ性水を貯水タンク12内に貯溜させる手段を採って、当該供給装置10における電解運転を、食器洗浄機Bにおける洗浄運転とは関連なく行うようにしている。このため、当該供給装置10と食器洗浄機Bとの間での運転制御信号の遣り取りが不要であって、当該供給装置10の食器洗浄機Bに対する連結は一層容易である。
さらには、当該供給装置10の電解運転と食器洗浄機Bの洗浄運転とは連動していないため、当該供給装置10の電解運転では電解に供する時間に余裕がる。このため、電解運転では、大流量の電解電流を印加する必要がなく、アルカリ性洗浄液の生成コストを抑えることができる。
また、当該アルカリ性洗浄液の供給装置10においては、アルカリ性洗浄液を貯水タンク12に満水状態とし、かつ、陰極側電解室11cにて生成される電解生成アルカリ性水を陰極側電解室11cに満水状態として電解運転を停止する手段を採っている。このため、電解生成アルカリ性水(アルカリ性洗浄液)を貯水タンク12内に満水にした状態で、かつ、電解生成アルカリ性水を陰極側電解室11c内に満水にした状態で、食器洗浄機Bに対するアルカリ性洗浄液の供給に待機することができる。これにより、当該アルカリ性洗浄液の供給装置10においては、アルカリ性洗浄液(電解生成アルカリ性水)の全体の貯溜量が大きく、貯水タンク12および槽本体11aの小型化を図ることができる。
なお、当該アルカリ性洗浄液の供給装置10においては、原水および被電解水等を給水する給水管路を、後述する図4または図5に示す、主管路部および副管路部等からなる給水管路に変更することができる。
図3には、本発明に係るアルカリ性洗浄液の供給装置の第2の実施形態に係る供給装置20を示している。第2の実施形態に係るアルカリ性洗浄液の供給装置20は、貯水タンクを備えていない点で、第1の実施形態に係るアルカリ性洗浄液の供給装置10とは相違する。当該アルカリ性洗浄液の供給装置20は、有隔膜電解槽21、および、濃塩水タンク22を主要構成部品とするもので、これらの部品はケース本体内に収納されている。
有隔膜電解槽21は、バッチ式電解の電解槽であって、槽本体21a内は、隔膜を介して陽極側電解室21bと陰極側電解室21cに区画されている。槽本体21aの下方の中央部には、原水(水道水等)の供給管路23aが接続されており、槽本体21aの陰極側電解室21cの上方の部位には、基端部が濃塩水タンク22内に臨む濃塩水供給管路23bが接続されている。原水供給管路23aの途中には給水弁23cが介装され、濃塩水供給管路23bの途中には、供給ポンプ23dが介装されている。また、槽本体21a内の上方の部位には上フロートスイッチ24aが設置されており、槽本体21a内の下方の部位には下フロートスイッチ24bが設置されている。
一方、有隔膜電解槽21の槽本体21aの陽極側電解室21cの下方の部位には、排水管路25aが接続されている。給水管路25bは、槽本体21aの陰極側電解室21cにおける側部上方の部位を貫通して陰極側電解室21c内の底部に臨んでいる。給水管路25bは、第1の実施形態に係るアルカリ性洗浄液の供給装置10を構成する給水管路18と同様に、食器洗浄機Bが装備する洗剤ポンプ180に連結される。給水管路25bの途中には、給水弁25cが介装され、排水管路25aの途中には排水弁25dが介装されている。
当該アルカリ性洗浄液の供給装置20では、有隔膜電解槽21の槽本体21a内における陰極電解室21cが貯水タンクとして機能するもので、陰極電解室21cには、生成された電解生成アルカリ性水が満水の状態で、食器洗浄機Bに対するアルカリ性洗浄液の供給に対処する。
当該アルカリ性洗浄液の供給装置20は、実質的には、バッチ式の電解水生成装置であって、有隔膜電解槽21のバッチ式の電解運転は、装備する図示しない制御装置によって、食器洗浄機の洗浄運転とは別途に制御される。当該電解運転は、食塩等の無機塩の希釈水溶液(希釈食塩水)を被電解水とするもので、当該実施形態では、濃塩水タンク22内に収容されている高濃度食塩水と原水である水道水とにより、槽本体21a内で調製される。なお、高濃度食塩水の濃度、濃塩水タンク22の高濃度食塩水の収容量は、第1の実施形態に係るアルカリ性洗浄液の供給装置10の場合と同様である。
当該有隔膜電解槽21でのバッチ式の電解運転では、先ず、給水弁23cを開放して原水である水道水を槽本体21a内に供給するとともに、濃塩水タンク22内の高濃度食塩水を給水ポンプ23dの駆動によって、槽本体21aの陰極側電解室21c内に供給する。これにより、槽本体21aの陰極電解室21c内では、高濃度食塩水が水道水にて希釈されて所定濃度の食塩水である被電解水が調製される。
当該被電解水が陰極側電解室21c内に所定の水位に達すると、陰極側電解室21cに設置されている上フロートスイッチ24aがこれを検出し、検出信号として図示しない制御装置に出力する。当該制御装置は、当該検出信号に基づいて、水道水および高濃度食塩水の槽本体21a内への供給を停止し、有隔膜電解槽21内でのバッチ式の電解運転を開始する。
本実施形態での当該電解運転は、各電解室21b,21cに設置されている各電極に対して、例えば10Vの電圧を印加して、電解電流10Aにて2時間電解する。制御装置は、電解運転が2時間経過した時点で、各電解室21b,21cの各電極に対する電圧の印加を停止して、電解運転を停止する。
当該電解運転を所定時間経過した後停止した状態では、陰極側電解室21c内には、設定された特性の電解生成アルカリ性水が満水の状態にあり、陰極側電解室21cはこの状態で貯水タンクとして機能する。陰極側電解室21cのこの状態は、電解生成アルカリ性水が所定の水位を確保した状態にあって、電解生成アルカリ性水をアルカリ性洗浄液として食器洗浄機へ供給し得る態勢にある。
陰極側電解室21c内の電解生成アルカリ性水は、アルカリ性洗浄液として、食器洗浄機の洗浄運転に応じてその都度食器洗浄機に供給され、アルカリ性洗浄液の供給量に応じて、電解生成アルカリ性水の水位が漸次低下する。なお、陽極側電解室21b内に貯溜する電解生成酸性水は、陰極側電解室21c内の電解生成アルカリ性水の供給と同期して、これと同等量排水される。
陰極側電解室21c内の電解生成アルカリ性水が、その都度食器洗浄機Bへ所定量供給されて、電解生成アルカリ性水が漸次所定の水位に低下すると、陰極側電解室21c内に設置されている下フロートスイッチ24bがこれを検出して、検出信号を制御装置に出力する。当該制御装置は、当該検出信号に基づき、有隔膜電解槽21での電解運転を再開し、所定時間経過した時点で電解運転を停止する。当該アルカリ性洗浄液の供給装置20は、この状態で、食器洗浄機へのアルカリ性洗浄液の供給に対処する。
このように、当該アルカリ性洗浄液の供給装置20においては、有隔膜電解槽21としてバッチ式電解の電解槽を採用して、陰極側電解室21cを貯水タンクとして兼用している。このため、有隔膜電解槽21とは独立した貯水タンクを廃止することができて、構成部品の低減、および、これに起因して、供給装置を小型化することができる。
なお、当該アルカリ性洗浄液の供給装置20においては、有隔膜電解槽21としてバッチ式電解の電解槽を採用したことにより、第1の実施形態の係るアルカリ性洗浄液に供給装置10が奏する下記に示す各効果を奏することができることは勿論である。
すなわち、当該有隔膜電解槽21での電解では、時間的余裕があって大流量の電解電流をかけて瞬時に高pHの電解生成アルカリ性水を生成する必要がなく、このため、当該供給装置20によれば、大型の電解槽を使用することなく、かつ、大流量の電解電流をかけることなく、高pHの電解生成アルカリ性水を経済的に有利に生成することができる。
また、第2の実施形態に係るアルカリ性洗浄液の供給装置20は、食塩の希薄水溶液を被電解として有隔膜電解する有隔膜電解式の電解水生成装置を主体とするものであり、有隔膜電解槽21としてバッチ式電解の電解槽を採用している。バッチ式電解が流入式電解に比較して有利な点は、電解時間に余裕があって、大流量の電解電流をかけて瞬時に高pHの電解生成アルカリ性水を生成する必要がないことにある。これにより、バッチ式電解によれば、大型の電解槽を使用することなく、かつ、大流量の電解電流をかけることなく、高pHの電解生成アルカリ性水を経済的に有利に生成することができる。
なお、当該アルカリ性洗浄液の供給装置20においては、原水および被電解水等を給水する給水管路を、後述する図4または図5に示す、主管路部および副管路部等からなる給水管路に変更することができる。
図2および図3に示すアルカリ性洗浄液の供給装置10,20にて採用しているバッチ式電解においては、流入式電解と同様に、陰極側電解室にて電解生成アルカリ性水が生成され、同期的、陽極側電解室にて電解生成酸性水が生成される。このため、陽極側電解室内で発生する水素イオンは陰極側電解室内に移動する傾向にあり、長時間の電気分解によって陽極側電解室内の水素イオン濃度が高くなると、水素イオンの陰極側電解室内への移動が激しくなって、陰極側電解室内で生成される電解生成アルカリ性水のpHが意図したようには高くならない。以下には、かかる問題に対処し得る電解水生成装置であって、アルカリ性洗浄液の供給装置に良好に採用することができる電解水生成装置を提供する。
図4には、陰極側電解室において、高いpHの電解生成アルカリ性水を生成することができるバッチ式の電解水生成装置の第1の電解水生成装置を示している。第1の電解水生成装置30は、食塩の希釈水溶液を被電解水として有隔膜電解するものであり、その主要部である有隔膜電解槽31の槽本体31a内は、隔膜31bにて区画されていて、区画された一方が陰極側電解室31cに、他方が陽極側電解室31dに形成されている。
当該有隔膜電解槽31においては、陰極側電解室31c内の電解生成アルカリ性水を循環する循環管路32と、陽極側電解室31d内の電解生成酸性水を循環する循環管路33を備えている。循環管路32は、陰極側電解室31cの下方側部に接続された状態で上方に延びて先端部が陰極側電解室31cの上方内の臨んでいて、その途中に循環ポンプ32aが介装されている。また、循環管路33は、陽極側電解室31dの下方側部に接続された状態で上方に延びて先端部が陽極側電解室31dの上方内の臨んでいて、その途中に循環ポンプ33a、および、中和槽33bが介装されている。中和槽33b内には、寒水石等、電解生成酸性水を中和する中和剤が収容されている。
一方、当該電解水生成装置30においては、原水である水道水と高濃度食塩水を互いに混合して被電解水として槽本体31内に供給する給水管路を備えている。給水管路は、先端側が2本に分岐する主管路部34と、主管路部34の途中に接続された副管路35とからなり、副管路35の基端部は濃塩水タンク36に接続されていて、その途中に供給ポンプ36aが介装されている。
当該給水管路においては、主管路部34の各分岐管34a,34bが各電解室31c,31dの上方に臨んでいて、主管路部34内で混合して調製される被電解水を各電解室31c,31d内に供給する。なお、各電解室31c,31dの底部には、それぞれ注出管路37a,37bが接続されていて、各注出管路37a,37bの途中には、注出弁37c,37dが介装されている。陰極側電解室31cに底部に接続されている注出管路37aは、連結管路として、図示しない適宜の貯水タンクに連結される。
かかる構成の電解水生成装置30におけるバッチ式電解の電解運転は、基本的には、従来のバッチ式電解と同様に行われるが、電解運転中、各循環管路32,33に介装されている循環ポンプ32a,33aを駆動して、陰極側電解室31c内で漸次生成される電解生成アルカリ性水、および、陽極側電解室31d内で漸次生成される電解生成酸性水をそれぞれ循環させる。
陽極側電解室31d内で漸次生成される電解生成酸性水の循環では、電解生成酸性水は、中和槽33bを通過して循環し、この間、中和槽33b内で中和処理されてpHが略中性の近傍に調整されて還流する。このため、陽極側電解室31d内に貯溜する電解生成酸性水は、水素イオンがほとんど存在しない中性に近い電解生成水に変換される。
この結果、陽極側電解室31d内の貯溜する電解生成水は、陰極側電解室31c内の電解生成アルカリ性水の生成に悪影響を与えることはほとんどなく、陰極側電解室31c内では高いpHの電解生成アルカリ性水を生成することができる。高いpHの電解生成アルカリ性水は、高い洗浄作用を有するアルカリ性洗浄液として極めて有用であり、当該アルカリ性洗浄液を大きく希釈して使用することができる。
電解運転中の循環ポンプ32aによる陰極側電解室31c内の電解生成アルカリ性水の循環では、順次電解が進む電解生成アルカリ性水を循環するものであり、これにより、陰極側電解室31c内での電解が一層進捗されるとともに、最終的には、均一の特性の電解生成アルカリ性水が生成される。なお、当該電解水生成装置30においては、陰極側電解室31c内の電解生成アルカリ性水の循環を省略することもできる。
図5には、図4に示す第1の電解水生成装置30の変形例である第2の電解水生成装置30Aを示している。第2の電解水生成装置30Aは、第1の電解水生成装置30とは、給水管路の構成を異にするが、その他の構成は同一である。このため、第1の電解水生成装置30と同一構成の部位については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、以下では、当該給水管路について詳細に説明する。
第2の電解水生成装置30Aを構成する給水管路は、先端側が2本に分岐する主管路部34と、主管路部34の一方の分岐管34aの途中に接続された副管路35とからなり、副管路35の基端部は濃塩水タンク36に接続されていて、その途中に供給ポンプ36aが介装されている。当該給水管路においては、副管路部35が接続されている一方の分岐管34aが陰極側電解室31cの上方に臨み、副管路部35が接続されていない他方の分岐管34bが陽極側電解室31dの上方に臨んでいる。
かかる構成の電解水生成装置30Aにおけるバッチ式電解の電解運転は、基本的には、第1の電解水生成装置30における電解運転と同様であるが、給水管路の構成上の相違から、被電解水の調製を異にし、かつ、槽本体31aに対する被電解水および原水の供給を異にする。
被電解水は、当該給水管路における主管路部34の一方の分岐管34a内にて調製されて、そのまま陰極側電解室31c内に供給される。これと同時に、原水である水道水が他方の分岐管34bを通して陽極側電解室31d内に供給される。
これにより、槽本体31a内が満水になった状態では、陰極側電解室31c内が被電解水で満たされ、かつ、陽極側電解室31d内が原水である水道水で満たされた状態となり、引き続き行われる電解運転では、陽極側電解室31d内での水素イオンの発生を極力抑制し得て、水素イオンの陰極側電解室31c内への移動に起因する、陰極側電解室31c内での電解生成アルカリ性水の生成に対する影響を防止することができる。また、陽極側電解室31d内での塩素ガス等の発生をも極力抑制することがきて、周囲の環境を良好に保持することができる。
図6には、図4に示す第1の電解水生成装置30の変形例である第3の電解水生成装置30Bを示している。第3の電解水生成装置30Bは、第1の電解水生成装置30とは、他方の循環手段の構成を異にするが、その他の構成は同一である。このため、第1の電解水生成装置30と同一構成の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略し、以下では、当該給水管路について詳細に説明する。
第3の電解水生成装置30Bを構成する他方の循環手段は、陽極側電解室31d内の電解生成酸性水を循環するもので、循環管路33、循環ポンプ33a、中和槽33b、ガス分解装置33cにて構成されている。ガス分解装置33cは、活性炭および分解触媒を内蔵するもので、有隔膜電解槽31の陽極側電解室31dの上方開口部を覆蓋する図示しない蓋体における、排気口部を設けた部位に配設されている。当該ガス分解装置33cによれば、循環する電解生成酸性水から発生するオゾンガスや塩素ガス等、有害なガスを分解して除去することができる。発生したガスは、自然対流によって、ガス分解装置33cを通って分解されて、分解後に排気される。
図7には、陰極側電解室において、高いpHの電解生成アルカリ性水を生成することができるバッチ式の電解水生成装置の第4の電解水生成装置を示している。第4の電解水生成装置50は、第1の電解水生成装置30とは、陽極側電解室内に貯溜する電解生成酸性水に起因する、陰極側電解室31c内の電解生成アルカリ性水の生成に対する影響を極力防止することを意図するもので、この点で、技術思想を共通にするものである。
当該第4の電解水生成装置50においては、第1の電解水生成装置30で採用している陽極側電解室31d内の電解生成酸性水を循環させる循環管路33、循環ポンプ33aおよび中和槽33bを廃止して、これに代えて、寒水石等の中和剤を、陽極側電解室内に直接収容する手段を採っている。また、陰極側電解室31c内の電解生成アルカリ性水を循環させる循環管路32および循環ポンプ32aも廃止している。
第4の電解水生成装置50は、上記した点を除けば、第1の電解水生成装置30とは実質的に同一の構成である。このため、第1に電解水生成装置30と同一構成の部位については、同一構成に部位に付している30番台の符号に類似する50番台の符号を付してその詳細な説明を省略し、以下では、上記した相違する構成について詳細に説明する。
当該第4の電解水生成装置50においては、陽極側電解室51d内の底部における電極から離れた隅部に、カゴ等に収容した中和剤53を配置して、電解生成酸性水を循環させる循環手段を廃止している。第4の電解水生成装置50における電解運転は、第1の電解水生成装置30とは、循環手段の駆動の点を除けば同様に行われる。
当該電解運転では、各電解室51c,51d内の被電解水の電解が漸次進捗するが、陽極側電解室51d内においては、漸次生成される電解生成酸性水は、中和剤53により中和されて漸次略中性の電解生成水となり、陽極側電解室51d内の水素イオンは大きく低減される。このため、陽極側電解室51dから陰極側電解室51c内への水素イオンの移動は大きく低減し、水素イオンに起因する、陰極側電解室51c内での電解生成アルカリ性水の生成に対する影響を防止することができる。
図8には、図7に示す第4の電解水生成装置50の変形例である第5の電解水生成装置50Aを示している。第5の電解水生成装置50Aは、第4の電解水生成装置50とは、給水管路の構成を異にするが、その他の構成は同一である。このため、第4の電解水生成装置50と同一構成の部分については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、以下では、当該給水管路について詳細に説明する。但し、当該給水管路の構成に関しては、図5に示す第2の電解水生成装置30Aと実質的に同一である。
第5の電解水生成装置50Aを構成する給水管路は、先端側が2本に分岐する主管路部54と、主管路部54の一方の分岐管54aの途中に接続された副管路55とからなり、副管路55の基端部は濃塩水タンク56に接続されていて、その途中に供給ポンプ56aが介装されている。当該給水管路においては、主管路部54に接続されている一方の分岐管54aが陰極側電解室51cの上方に臨み、主管路部54が接続されていない他方の分岐管54bが陽極側電解室51dの上方に臨んでいる。
かかる構成の電解水生成装置50Aにおけるバッチ式の電解運転は、基本的には、第4の電解水生成装置50における電解運転と同様であるが、特に、給水管路の構成を同じくする第2の電解水生成装置30Aとは、被電解水の調製、および、槽本体51aに対する被電解水および原水の供給を同じくする。
被電解水は、当該給水管路における主管路部54の一方の分岐管54a内にて調製されて、そのまま陰極側電解室51c内に供給される。これと同時に、原水である水道水が陽極側電解室51d内に供給される。これにより、槽本体51a内が満水になった状態では、陰極側電解室51c内が被電解水で満たされ、かつ、陽極側電解室51d内が原水である水道水で満たされた状態となり、引き続き行われる電解運転では、陽極側電解室51d内での水素イオンの発生を極力抑制し得て、水素イオンの陰極側電解室51c内への移動に起因する、陰極側電解室51c内での電解生成アルカリ性水の生成に対する影響を一層防止することができる。
図9には、図7に示す第4の電解水生成装置50の第2の変形例である第6の電解水生成装置50Bを示している。第6の電解水生成装置50Bは、第4の電解水生成装置50とは、槽本体51aにおける陰極側電解室51cの形状を異にするもので、その他の構成は同一である。このため、第3の電解水生成装置50と同一構成の部分については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、以下では、陰極側電解室51cの形状の関することについて詳細に説明する。
バッチ式電解の電解槽では、流水式電解の電解槽とは異なり、槽本体51aの各電解室内での被電解水の積極的な流動はなく、電極の近傍で発生する気泡による自然対流があるにすぎない。このため、各電解室51c,51d内では、漸次電解が進捗する電解生成水の流動には、局部的に大きな差が生じ、このような流動現象が発生すると、電解効率を大きく損なうことになる。このため、第1、第2の電解水生成装置30,30Aにおいては、陰極側電解室31c内の漸次電解が進捗する電解生成水を循環させる循環手段を採っている。
第6の電解水生成装置50Bにおいては、当該循環手段を採用していない第4、第5の電解水生成装置50,50Aにおける電解効率の低下に対処するものである。当該問題に対処すべく、第6の電解水生成装置50Bにおいては、陰極側電解室51cを形成している槽本体51aの側壁の底部側を、上方かつ外側へ開拡する傾斜状壁部51a1として、傾斜状壁部51a1を、槽本体51a内に設置されている電極58a,58bのうち、陰極側電解室51c内に設置されている電極58aに対して仰向状態に対向させている。
当該第6の電解水生成装置50Bの電解運転時、各電解室51c,51d内においては、各電極58a,58bの近傍で発生する気泡による自然対流が発生していて、漸次電解が進捗する。この場合、特に、陰極側電解室51c内では、陰極側電解室51cの側壁部を構成する傾斜状壁部51a1が漸次電解が進捗する電解生成アルカリ性水を電極58aに向けて誘導し、陰極側電解室51c内の電解生成アルカリ性水を万遍なく流動させる。このため、当該第6の電解水生成装置50Bにおいては、有隔膜電解槽51のバッチ式電解での電解効率を大幅に向上させることができる。
図10には、図8に示す第5の電解水生成装置50Aの第2の変形例である第7の電解水生成装置50Cを示している。第7の電解水生成装置50Cは、第5の電解水生成装置50Aとは、陽極側電解室51dに同電解室51d内の電解生成酸性水をオーバフローさせるオーバフローパイプ等、オーバフロー手段51eが設置されていること、電解運転中に定期的に原水である水道水を陽極側電解室51d内に給水する手段を採っている点で相違する。
なお、当該第7の電解水生成装置50Cのその他の構成については、第5の電解水生成装置50Aとは実質的に同一の構成であるため、第5の電解水生成装置50Aと同一構成の部位については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
しかして、当該第7の電解水生成装置50Cにおいては、電解運転中、一定時間毎に給水管路の分岐管54bから所定量の原水である水道水を陽極側電解室51d内に供給し、その都度、陽極側電解室51d内の余剰の電解生成酸性水を、オーバフロー手段51eを通して流出させる。これにより、陽極側電解室51d内の電解生成酸性水は、原水である水道水にて希釈されて水素イオン濃度を低減させる。
このため、陽極側電解室51dから陰極側電解室51c内への水素イオンの移動は大きく低減し、水素イオンに起因する、陰極側電解室51c内での電解生成アルカリ性水の生成に対する影響を抑制することができる。なお、図中、符号54c,54dは給水弁を示す。
図11には、図10に示す第7の電解水生成装置50Cの変形例である第8の電解水生成装置50Dを示している。第8の電解水生成装置50Dにおいては、陽極側電解室51d内に邪魔板59を配設している点で、第7の電解水生成装置50Cとは相違する。なお、当該第8の電解水生成装置50Dのその他の構成については、第7の電解水生成装置50Cと同一の構成であるため、第7の電解水生成装置50Cと同一構成の部位については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
しかして、当該第8の電解水生成装置50Dにおいては、バッチ式の電解運転中、一定時間毎に給水管路の分岐管54bから所定量の原水である水道水を陽極側電解室51d内に供給し、その都度、陽極側電解室51d内の余剰の電解生成酸性水を、オーバフロー手段51eを通して流出させる。この場合、供給された原水である水道水は、邪魔板59の作用によって、陽極側電解室51d内の全体への広がりが規制される。このため、高濃度の水素イオン水が優先的に排水されることになり、原水である水道水による希釈排水の効果を向上させることができる。
なお、当該第8の電解水生成装置50Dにおいて、陽極側電解室51d内に中和剤53を設置する場合には、当該中和剤53を収容する容器を邪魔板として機能するように設置することができ、かかる手段を採ることにより、邪魔板59の設置を省略することができる。
本発明に係るアルカリ性洗浄液の供給装置を構成する有隔膜電解槽には、バッチ式電解の電解槽を採用することが好ましく、このため、当該供給装置には、バッチ式電解の有隔膜電解槽を有する電解水生成装置の採用が推奨される。しかしながら、バッチ式電解の有隔膜電解では、生成電流の調整が難しく、特に、低コストの定電圧電源を使用する場合には、過電流保護装置が作動して、安定した特性の電解生成水の生成が難しい。このため、図12には、これに対処し得る電解運転ができる電解水生成装置(第9の電解水生成装置60)を示している。
第9の電解水生成装置60は、電解槽部60aと給水機構部60bを備えるものである。電解槽部60aは、有隔膜電解槽であって、槽本体61と、槽本体61内を隔膜62aにて区画されて形成された陰極側電解室62bおよび陽極側電解室62cと、各電解室62b,62c内に設置されている各電極63a,63bを備えている。
各電解室62b,62cの底部にはそれぞれ注出管路64a,64bが接続されている。各注出管路64a,64bの途中には、注出弁65a,65bが介装されている。また、槽本体61における陽極側電解室62cの上方の部位には、オーバフローパイプ61aが配設されている。なお、陽極側電解室62c内には、中和剤66が収容されている。
一方、給水機構部60bは、給水管路67と、給水管路67の一方の分岐管部67aに接続された塩水給水管路68とを備え、塩水供給管路68の先端部は濃塩水タンク68aに接続されており、また、塩水供給管路68の途中には、塩水供給ポンプ68bが介装されている。当該給水機構部60bにおいては、給水管路67の一方の分岐管部67aが陽極側電解室62cの上方に臨み、他方の分岐管部67bが陰極側電解室62bの上方に臨んでいて、各分岐管部67a,67bの途中には給水弁67c,67dが介装されている。
これにより、槽本体61に対しては、両給水弁67c,67dを開放して塩水供給ポンプ68bを駆動すれば、陽極側電解室62c内に所定濃度の希釈食塩水を供給することができ、同時に、陰極側電解室62b内に原水である水道水を供給することができる。また、一方の給水弁67cを開放し他方の給水弁67dを閉鎖した状態で塩水供給ポンプ68bを駆動すれば、陽極側電解室62c内に所定濃度の希釈食塩水を供給することができる。さらにまた、一方の給水弁67cを開放し他方の給水弁67dを閉鎖した状態で塩水供給ポンプ68bを非駆動に維持すれば、陽極側電解室62c内に原水である水道水を供給することができる。
第9の電解水生成装置60においては、槽本体61内の被電解水および原水である水道水を満水状態にし、各電極63a,63bに所定の電圧を印加することによってバッチ式の電解運転を開始し、所定時間経過した時点で電解運転を停止する。この間、生成用直流電流回路に配設してある生成電流測定装置を監視して、生成中の電流値をチェックするようにする。
電解運転中、陽極側電解室62c内に生成される電解生成酸性水は、中和剤66による中和作用により中性側に調整されて、陽極側電解室62cにて発生した塩素はガス化せずに残留塩素として電解生成酸性水中に残留する。また、電解運転中、各電解室62b,62cでは、水素イオン濃度および水酸化物イオン濃度が上昇し、これに伴い電気伝導度が上昇して生成電流値が上昇する結果、設定値以上の電流が流れることになる。
当該第9の電解水生成装置60では、この時点に到達する前に、陽極側電解室62cに原水である水道水を所定量供給して、陽極側電解室621c内の余剰となる電解生成酸性水をオーバフローさせて、生成電流値を調整する。この状態で、電解運転を継続すると、陽極側電解室62cから隔膜62aを透過して陰極側電解室62bへ移動する陽極イオンが少なくなって生成電流が低下する。当該第9の電解水生成装置60では、この時点で、陽極側電解室62c内に高濃度食塩水を所定量供給して、所定時間電解運転を継続し、その後、電解運転を停止する。
当該第9の電解水生成装置60において、このような電解運転を実行すれば、生成電流の調整を的確に行うことができて、過電流保護装置の作動を回避することができ、陰極側電解室62b内では安定した特性の電解生成アルカリ性水を生成することができる。
A…アルカリ性洗浄液の供給装置、a1…有隔膜電解槽、a2…貯水タンク、a3…給水管路、a4…給水弁、B…食器洗浄機、110…洗浄水タンク、111…オーバフローパイプ、112…水位センサー、113…電気ヒータ、120…洗浄ノズル、130…すすぎノズル、140…収容棚、150…ブースタ、160…洗浄ポンプ、170…すすぎポンプ、180…洗剤ポンプ、210…供給管路、230…給水管路、240…給水弁、10…第1の実施形態に係るアルカリ性洗浄液の供給装置、11…有隔膜電解槽、11a…槽本体、11b…陽極側電解室、11c…陰極側電解室、12…貯水タンク、13…濃塩水タンク、14a…原水供給管路、14b…濃塩水供給管路、14c…給水弁、14d…供給ポンプ、15a…上フロートスイッチ、15b…下フロートスイッチ、16a…排水管路、16b…連結管路、16c…排水弁、16d…給水弁、17…フロートスイッチ、18…給水管路、20…第2の実施形態に係るアルカリ性洗浄液の供給装置、21…有隔膜電解槽、21a…槽本体、21b…陽極側電解室、21c…陰極側電解室、22…濃塩水タンク、23a…原水供給管路、23b…濃塩水供給管路、23c…給水弁、23d…供給ポンプ、24a…上フロートスイッチ、24b…下フロートスイッチ、25a…排水管路、25b…連結管路、25c…給水弁、25d…排水弁、30…第1の電解水生成装置、30A…第2の電解水生成装置、30B…第3の電解水生成装置、31…有隔膜電解槽、31a…槽本体、31b…隔膜、31c…陰極側電解室、31d…陽極側電解室、32,33…循環管路、32a,33a…循環ポンプ、33b…中和槽、33c…ガス分解装置、34…主管路部、34a,34b…分岐管、35…副管路、36…濃塩水タンク、36a…供給ポンプ、37a,37b…注出管路、37c,37d…注出弁、50…第4の電解水生成装置、50A…第5の電解水生成装置、50B…第6の電解水生成装置、50C…第7の電解水生成装置、50D…第8の電解水生成装置、51…有隔膜電解槽、51a…槽本体、51a1…傾斜状壁部、51b…隔膜、51c…陰極側電解室、51d…陽極側電解室、51e…フロー手段、53…中和剤、54…主管路部、54a,54b…分岐管、54c,54d…給水弁、55…副管路、56…濃塩水タンク、56a…供給ポンプ、57a,57b…注出管路、57c,57d…注出弁、58a,58b…電極、59…邪魔板、60…第9の電解水生成装置、60a…電解槽部、60b…給水機構部、61…槽本体、62a…隔膜、62b…陰極側電解室、62c…陽極側電解室、63a,63b…電極、64a,64b…注出管路、65a,65b…注出弁、66…中和剤、67…給水管路、67a,67b…分岐管部、68…塩水給水管路、68a…濃塩水タンク、68b…塩水供給ポンプ。
Claims (6)
- 有隔膜電解槽の陰極側電解室にて生成される強アルカリ性の電解生成アルカリ性水をアルカリ性洗浄液として食器洗浄機に供給するアルカリ性洗浄液の供給装置であり、当該アルカリ性洗浄液の供給装置は、有隔膜電解槽と、前記有隔膜電解槽の陰極側電解室にて生成される電解生成アルカリ性水を貯溜する貯水タンクと、前記貯水タンクと食器洗浄機における洗剤供給管路に接続される給水管路を備え、前記貯水タンク内の電解生成アルカリ性水を前記食器洗浄機が有する洗剤供給ポンプにて同食器洗浄機に供給するように構成したことを特徴とするアルカリ性洗浄液の供給装置。
- 請求項1に記載のアルカリ性洗浄液の供給装置において、前記有隔膜電解槽はバッチ式電解の電解槽であって、前記有隔膜電解槽の陰極側電解室に接続する貯水タンクを備えていることを特徴とするアルカリ性洗浄液の供給装置。
- 請求項1に記載のアルカリ性洗浄液の供給装置において、前記有隔膜電解槽はバッチ式電解の電解槽であって、前記有隔膜電解槽の陰極側電解室が前記貯水タンクを兼ねていることを特徴とするアルカリ性洗浄液の供給装置。
- 請求項1または2に記載のアルカリ性洗浄液の供給装置において、前記有隔膜電解槽は、前記貯水タンク内の電解生成アルカリ性水の水位によって、電解運転を制御されることを特徴とするアルカリ性洗浄液の供給装置。
- 請求項3に記載のアルカリ性洗浄液の供給装置において、前記有隔膜電解槽は、前記有隔膜電解槽の陰極側電解室内の電解生成アルカリ性水の水位によって、電解運転を制御されることを特徴とするアルカリ性洗浄液の供給装置。
- 請求項4または5に記載のアルカリ性洗浄液の供給装置において、前記有隔膜電解槽の電解運転は、前記有隔膜電解槽の陰極側電解室内にて生成される設定された特性の電解生成アルカリ性水が同陰極側電解室内で満水にある状態で停止されることを特徴とするアルカリ性洗浄液の供給装置。
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WO2022083319A1 (zh) * | 2020-10-23 | 2022-04-28 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种洗碗机 |
US11459692B2 (en) | 2019-01-31 | 2022-10-04 | Ecolab Usa Inc. | Laundry machine kit to enable control of water levels, recirculation, and spray of chemistry |
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-
2009
- 2009-08-07 JP JP2009184370A patent/JP2011036311A/ja active Pending
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