JP2003052712A - 手術用超音波処置装置 - Google Patents

手術用超音波処置装置

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JP2003052712A
JP2003052712A JP2001242641A JP2001242641A JP2003052712A JP 2003052712 A JP2003052712 A JP 2003052712A JP 2001242641 A JP2001242641 A JP 2001242641A JP 2001242641 A JP2001242641 A JP 2001242641A JP 2003052712 A JP2003052712 A JP 2003052712A
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rear end
gripping
grip
casing
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JP2001242641A
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Hiroshi Okabe
洋 岡部
Yoshitaka Honda
吉隆 本田
Hideto Yoshimine
英人 吉嶺
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的とするところは、ハンドピースの
把持部を把持する使用者に把持の仕方を限定させること
が少なく、ハンドピースを片手で把持しての操作性を向
上した手術用超音波処置具を提供することにある。 【解決手段】ハンドピース1のケーシングの外周を、先
端側に位置する先端部6と、中間部に位置する操作把持
部7と、後端側に位置する把持後端部8との各領域に分
け、先端部6の外周長をAとし、操作把持部7の外周長
をBとし、把持後端部8の外周長をCとしたとき、各外
周長の関係を、A>B、B<Cとした手術用超音波処置
装置ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波振動を発生
させるための振動子と、これに連結したホーンと、この
ホーンに連結したプローブと、前記振動子をケーシング
によって覆うようにした手術用超音波処置装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、手術用超音波処置具は、超音波
振動を発生させるための振動子と、これに連結したホー
ンと、このホーンに接続するプローブと、前記振動子を
覆うケーシングを備えてなり、振動子にて発生した超音
波振動をホーンで増幅し、規定の共振周波数になるよう
に設計されたプローブに伝達するようになっている。
【0003】また、破砕した組織などを吸引除去するよ
うにした超音波破砕吸引装置であっては、振動子、ホー
ン、及びプローブをいずれも中空なものとし、その中空
部内を通じて破砕した組織などを吸引して除去するよう
になっている。
【0004】この種の手術用超音波処置具としては、特
公昭63−65412号公報や特開平5−95957号
公報において知られている。特公昭63−65412号
公報にはケーシングによって形成した把持部の下側面部
に補助ホルダを突き出して設け、振動子への電極供給及
び冷却水の供給を行うためのケーブルを補助ホルダに通
して外部に導出させるようにしたものである。また、補
助ホルダを通って外部に引き出される前記ケーブルは把
持部の重心近傍から引き出す構造になっている。
【0005】また、特開平5−95957号公報には振
動子を覆うケーシングを金属で形成すると共に、そのケ
ーシング内の振動子とケーシング内面との間に筒状の絶
縁部材を介在した構成のものが示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特公昭63−6541
2号公報には、把持部側面に補助ホルダを突出形成し、
振動子への電力供給及び冷却水の供給を行なうためのケ
ーブルが前記補助ホルダを通って外部に伸長し、前記ケ
ーブルは把持部の重心近傍から外部に引き出され、把持
部には指掛け部を形成したものが示されているが、補助
ホルダを用いることによって使用者が把持部を把持する
仕方が限定され、自由度の高い把持と言う点では改善す
べき点がある。
【0007】また、特開平5−95957号公報には、
ケーシングを金属で形成すると共に、ケーシング内の振
動子とケーシングとの間に筒状絶縁部材を介在して設け
たことが示されている。これは小型化に寄与する構成で
はあるものの、把持部を形成するケーシングが略全長に
わたり等径であり、使用者の把持感と言う観点において
の工夫はなされていない。
【0008】本発明は前記課題に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、ハンドピースの把持
部を把持する使用者に把持の仕方を限定させることが少
なく、ハンドピースを片手で把持しての操作性を向上し
た手術用超音波処置具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
超音波振動を発生させるための振動子と、これに連結さ
れたホーンと、前記振動子の周囲を覆うケーシングを有
してハンドピースを構成し、前記ホーンにプローブを接
続し、ケーシングの外周を把持して使用される手術用超
音波処置装置において、前記ケーシングの外周を、先端
側に位置する先端部と、中間部に位置する操作把持部
と、後端側に位置する把持後端部との各領域に分け、先
端部の外周長をAとし、操作把持部の外周長をBとし、
把持後端部の外周長をCとしたとき、各外周長の関係
を、A>B、B<Cとしたことを特徴とする。請求項2
に係る発明は、請求項1の手術用超音波処置装置であっ
て、ハンドピース及びプローブを合わせた重心位置を前
記把持後端部に設置したことを特徴とする。請求項3に
係る発明は、請求項1または請求項2の手術用超音波処
置装置であって、前記ケーシングの外周を鉛筆持ちまた
は手の平を利用して把持しようとした際に同じ手の人差
し指の指先が前記操作把持部に位置する関係に前記操作
把持部と前記把持後端部を設定したことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1、請求項2または請求
項3の手術用超音波処置装置であって、前記ケーシング
の外表面にすべり防止加工を施したことを特徴とする。
【0010】本発明はケーシングの一部に少なくとも1
つ以上の先端部外周長より外周長の小さい操作把持部を
設け、そこを力学的な作用点とさせ、操作把持部より後
側に操作把持部外周長より外周長の大きい把持後端部を
設けて、そこを力学的な支点とさせる。また、ハンドピ
ース及びプローブを合わせた重心位置を前記把持後端部
に設置した。このため、どのような把持方法であっても
良好な把持性能を持たせることでができる。また、操作
把持部や把持後端部にすべり防止加工を施したから使用
者の操作時のすべりを防ぎ、操作性を高める。さらに、
把持後端部側には重心を位置させるようにして、使用者
操作時の支点に近い位置に重心を位置させてバランス良
く保持できるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]図1及び図2
に基づいて本発明の第1の実施形態に係る超音波破砕吸
引装置について説明する。
【0012】(構成)図1は超音波破砕吸引装置の超音
波ハンドピース1の全体を示している。超音波ハンドピ
ース1は超音波振動を発生させるための振動子(図示せ
ず)を備え、この振動子はケーシング2で覆われてい
る。振動子にはホーン3が連結され、ホーン3にはプロ
ーブ(図示せず)が接続されるようになっている。前記
振動子にて発生した超音波振動はホーン3で増幅され、
規定の共振周波数に設計されたプローブに伝達される。
振動子、ホーン3及びプローブはいずれも中空な構造の
ものであり、その中空部内を通じてプローブの先端によ
って破砕した組織などを吸引して除去する構造になって
いる。
【0013】ケーシング2はその外周を全体的に利用し
て把持し得る構造に形成されている。すなわち、ケーシ
ング2の外周は、ケーシング2の最先端に位置した先端
部6と、ケーシング2の中間部分に位置した操作把持部
7と、これよりも後端側に位置した把持後端部8の各領
域に分けるようにする。各外周部を具体的に述べると、
まず、先端部6は全周にわたり鍔状に突き出しており、
操作把持部7は先端部6及び把持後端部8の外径よりも
小径な外周部分で形成されている。操作把持部7は先端
部6直後に深く段差をもって続けて小径に形成された細
径部7aと、この細径部7aから把持後端部8の先端ま
で次第に太くなるテーパ周面部7bとから成り、把持後
端部8に連なるテーパ周面部7bの部分は把持後端部8
を把持する手の指を沿わせる指当て(レスト)部10と
なっている。
【0014】ここで、先端部6の外周長をA、操作把持
部7の最も細径な部分の外周長をB、把持後端部8の最
も太い部分の外周長をCとするとき、A>B、B<Cと
している。各外周長A、B、Cはいずれも輪郭の外周の
長さである。
【0015】なお、図示はしないが、前記各外周長A、
B、Cの大小関係を満たす様にケーシング2の外観を、
いわゆるDカット加工、多角形状、異形状にする事も可
能である。この場合にはケーシング2の断面外周形状が
円形ではなくなる。このときの各外周長A、B、Cはい
ずれも断面外周形状を滑らかに包む線の長さを意味す
る。結局、先端部6、操作把持部7、把持後端部8は、
操作把持部7が先端部6と把持後端部8よりも細い、太
さが異なる形態にあることを意味することになる。
【0016】また、把持後端部8の後端に取着される蓋
部9の外周長は把持後端部8の外周長Cに同じであり、
この蓋部9の外周も把持後端部8の一部を構成すること
になる。
【0017】ケーシング2の先端部6の外周面部には窪
み部11が形成されている。操作把持部7の細径部7a
付近の外表面にはガラスビーズを用いたすべり防止用表
面加工処理面12が施されている。また、溝などの他の
すべり防止用表面加工処理を施して構成しても良い。こ
のすべり防止用表面加工処理面12により操作安定感が
増すが、図1,2で示すように操作把持部7の小径の底
部にのみ部分的に形成することでも良い。
【0018】ケーシング2の把持後端部8の外周は全体
として略円筒状に形成されているが、この把持後端部8
の外周表面には複数のすべり防止溝13が施されてい
る。このすべり防止溝13の代わりに他の形態のすべり
防止用処理面であっても良い。
【0019】ケーシング2の内部には前記振動子(図示
せず)及びホーン3が組み込まれている。超音波ハンド
ピース1の重心Gはホーン3にプローブを接続した場合
にも把持後端部8の領域に位置する。重心Gは操作把持
部7とケーシング後端との間の把持後端部8に位置すれ
ば良い。ホーン3にプローブを接続した場合に把持後端
部8の中央付近に配置すると、把持した際の安定性が増
し、好ましい。もっとも、この重心Gの位置は把持後端
部8を術者が片手の親指と人差し指でいわゆる鉛筆持ち
で把持し、または手の平を利用して把持したとき、その
手の指先が操作把持部7に当り、安定的に操作し易い形
になるように、手で把持するときの把持中心に位置する
ようにすると良い。例えば、ホーン3にプローブを接続
した場合において、人差し指の指先が当る操作把持部7
の位置から重心Gまでの長軸方向の距離が、5cm〜1
0cm程度が好ましい。そして、図2に示す如く、重心
Gの位置する部分を意識して把持後端部8を、いわゆる
鉛筆持ちまたは手の平を利用して把持しようとした際に
同じ手の指先が操作把持部7に位置するような距離・位
置関係にすべきである。
【0020】また、図1に示すように、ホーン3の先端
部分10にはプローブ(図示せず)をねじ込み係合する
雄ねじ部15が設けられている。超音波ハンドピース1
の蓋部9には図示しない吸引チューブを接続する口部1
6が設けられ、また、駆動用電源供給用のコード17が
接続されている。
【0021】(作用)上記構成の超音波ハンドピース1
を使用する場合、使用者が片方の手で超音波ハンドピー
ス1を把持するが、図2に示すように重心Gのある把持
後端部8を意識して、いわゆる鉛筆持ちまたは手の平で
把持する。一般的には親指と人差し指の間にて把持後端
部8を挟み込んで把持し、同じ手の人差し指と親指の指
先が操作把持部7の周面に位置する。その結果、把持後
端部8が力学的な支点となり、操作把持部7は力学的な
作用点となる。
【0022】例えば、図2に示すように、使用者が鉛筆
を持つ様に把持後端部8を支持した場合、操作する人差
し指、親指の指先が操作把持部7に位置し、重心Gが位
置しているケーシング2の把持後端部8を、親指と人差
し指の間にて挟んで保持する。
【0023】(効果)上記の構成にあっては、先端部外
周長Aと操作把持部外周長Bとが、A>Bの関係にある
ため、操作する手の指が滑って、発振中のプローブに不
用意に触れる事(プローブ側に滑ること)が防止され
る。
【0024】また、一般的に振動子がケーシング2に内
蔵するために把持後端部8の外周長Cが設計的に決定さ
れ、人が例えば鉛筆持ちする時の人差し指、中指、親指
には大きすぎる外径であったが、操作把持部外周長Bと
把持後端部外周長Cとが、B<Cの関係にあるので、持
ち易さを実現している。
【0025】また、全体として、各外周長を、A>B、
B<Cの関係に設定したので、図2に示すように緻密な
操作を行う人差し指の前側だけでなく後側への滑りも防
止され、しかも、操作把持部7に指先が位置して手の収
まりが良く、ハンドピース1の持ち易さが向上する。従
って、確実な把持・操作を行う事が可能である。
【0026】また、重心Gが操作把持部7とケーシング
2の後端との間に位置することにより親指と人差し指と
の間の部分で把持後端部8の重量のほとんどを支持する
事となり、操作時のモーメントを最小限に抑えて効率的
な操作が可能となる。
【0027】また、操作把持部7と把持後端部8の表面
にはすべり防止処理が施されているので、操作時の手や
指の滑りを軽減させ得る。また、操作把持部7から重心
Gの位置までの距離を本実施形態の場合は5〜10cm
とすることにより親指と人差し指との間の部分で重心位
置を支持しつつ、人差し指を無理なく操作把持部7に添
えることが可能となっている。
【0028】操作把持部7にはその細径部7aから把持
後端部8の先端まで次第に太くなるテーパ状になったテ
ーパ周面部7bに手の指を沿わせて当てることができる
ため、操作安定感と操作力が増し、操作性が向上すると
共に操作する手の疲れが少なくなる。
【0029】ケーシング2の外観は依然として洗浄性を
損わない形状を維持できるため、洗浄性が良好であると
いう特有の効果が得られる。そして、医療器として重要
な洗浄性の向上、形状単純化によるコスト低減の確保と
言う特有の効果が得られる。また、従来技術の有する
「振動子が、使用者の操作性に影響を与える大きさ・重
量を有している」と言う問題点や、特公昭63−654
12号公報の「把持部の把持方法を使用者に限定させる
ことになり、自由度の高い把持と言う点では改善すべき
である」という課題を解決できる。
【0030】[第2の実施形態]図3に基づいて本発明
の第2の実施形態に係る超音波破砕吸引装置について説
明する。
【0031】(構成)図3は超音波破砕吸引装置の超音
波ハンドピース1の全体を示している。ケーシング2の
外周には最先端に位置して先端部6、ケーシング2の中
間部分に位置して操作把持部7、ケーシング2の後端側
に位置して把持後端部8が形成されている。先端部6は
鍔状のものであり、操作把持部7は先端部6及び把持後
端部8の外径よりも小径な外周部分で形成された部分で
あり、操作把持部7は先端部6に続けて直後に深く段差
をもって小径に形成された細径部7aと、この細径部7
aから把持後端部8まで次第に太くなるテーパ状になっ
たテーパ周面部7bとからなっている。先端部6の外周
長をA、操作把持部7の外周長をB、把持後端部8の外
周長をCとするとき、操作把持部外周長Bは先端部外周
長Aおよび把持後端部外周長Cよりも小さい。
【0032】操作把持部7の細径部7aの外表面には複
数の周回溝のすべり防止用溝21が形成され、把持後端
部8の外表面には軸方向に沿ったすべり防止用溝22が
形成されている。
【0033】ケーシング2は全長にわたり等径の筒状部
材からなり、このケーシング2の内部には振動子(図示
せず)やホーン3が操作把持部7とケーシング後端部と
の間に重心Gが位置するように内蔵されている。操作把
持部7と重心Gまでの長軸方向の距離は例えば5cm〜
10cm程度である。ホーン3の先端部にはプローブ2
3が係合されている。
【0034】本実施形態においても、先端部6の外周長
をA、操作把持部7の外周長をB、把持後端部8の外周
長をCとするとき、A>B、B<Cの関係としてある。
また、重心Gの位置が操作把持部7からケーシング後端
の間に設置している点、ケーシング2の外表面にすべり
防止手段としての溝21,22を施した点、図2に示す
場合と同様、重心Gの位置はその部分を意識して把持後
端部8を鉛筆持ちまたは手の平を利用して支持しようと
した際には同じ手の人差し指の先端が操作把持部7の近
傍に位置するようになる距離・位置関係になるように設
定した点を特徴的構成とする。
【0035】(作用)上記の構成により、第1実施形態
と同様、使用者がハンドピース1を把持した際、すべり
防止加工を施した操作把持部7が力学的な作用点とな
り、すべり防止溝22を設けた把持後端部8が力学的な
支点となる。例えば、図2のように使用者が鉛筆を持つ
様に把持後端部8を支持した場合、親指が操作把持部7
に位置し、重心Gが位置している後端側部位を親指と人
差し指の間にてハンドピース1を支持することが可能と
なる。
【0036】(効果)第1実施形態と同様、先端部外周
長Aと操作把持部外周長Bとが、A>Bの関係にあるこ
とにより指が発振中のプローブ23に不用意に触れる事
(プローブ側に滑ること)を防止し、操作把持部外周長
Bと把持後端部外周長Cとが、B<Cの関係にあること
により(把持後端部外周長Cは振動子から設計的に決定
されており、人が例えば鉛筆持ちする時の人差し指、中
指、親指には大きすきる外径であったので)操作把持部
外周長Bにて持ちやすさを実現している。また、各外周
長がA>B、B<Cの関係であるため、第1実施形態の
図2のような支持方法を第2実施形態で行った場合、緻
密な操作を行う人差し指は前側だけでなく後側への滑り
も防止し、収まりが良く、持ち易さ、かつ確実な把持・
操作を行う事が可能となっている。また、重心Gが操作
把持部7よりも後端側にあることにより親指と人差し指
との間の部分が把持後端部8の重量のほとんどを支持す
る事となり、操作時のモーメントを最小限に抑えて効率
的な操作が可能となる。また、すべり防止溝は操作時の
指滑りを軽減させる。また、操作把持部7から重心Gの
位置までの距離を本実施形態の場合は5〜10cmとす
ることにより親指と人差し指との間の部分で重心位置を
支持しつつ、人差し指を無理なく操作把持部7に添える
ことが可能となっている。さらに、これらの効果の他に
もハンドピース1のケーシング構造が比較的単純であ
り、コスト低減が期待できるという特有の効果が得られ
る。
【0037】[第3の実施形態]図4〜図9に基づいて
本発明の第3の実施形態に係る超音波破砕吸引装置のプ
ローブについて説明する。
【0038】(構成)図4は従来型プローブの全体を示
しており、このプローブ51は振動子側のホーン(図示
せず)に接続する接続部52と、金属パイプである挿入
部53とからなり、接続部52と挿入部53はレーザー
溶接(またはろう付け)54により接続固定されてい
た。また、接続部52の外周の一部にはいわゆるDカッ
ト面が形成され、このDカット面に工具を掛け得るよう
になっている。
【0039】図5は図4に示した従来型プローブ51の
接続部52単体だけでの共振周波数の測定結果であり、
共振点55と尖鋭値(Q値)56、求められるプローブ
共振周波数57をそれぞれ示している。
【0040】図6は図4に示した従来型プローブ51の
プローブ全体での共振周波数結果であり、共振点58,
59と尖鋭値60,61、求められるプローブ共振周波
数62をそれぞれ示している。ここで、共振点58の値
は21.000kHzであり、共振点59の値は23.
550kHzである。また、尖鋭値61の値は尖鋭値6
0の値よりも低い。
【0041】図7は本実施形態のプローブ全体を示し、
このプローブ31は振動子ホーン(図示せず)に接続す
る接続部32と、金属パイプである挿入部33とからな
り、接続部32と挿入部33はレーザー溶接(またはろ
う付け)34により接続固定されている。
【0042】図8は図7に示した接続部32単体だけで
の共振周波数測定結果であり、共振点35と尖鋭値3
6、求められるプローブ共振周波数37を示している。
【0043】図9は図7に示したプローブ全体での共振
周波数結果であり、共振点38と尖鋭値39、求められ
るプローブ共振周波数40を示している。
【0044】本実施形態における特徴は振動子ホーンに
連結する接続部32とパイプ状の挿入部33を有したプ
ローブ31の形状であり、プローブ全体の共振周波数
と、前記接続部単体の共振周波数が、同値または近似値
としている点と、プローブ31の挿入部33が金属パイ
プにて構成されている点である。本特徴を実現させるた
め、本実施形態では図7に示すように、振動子ホーンに
連結する接続部32の部材が細く、パイプ状の挿入部3
3がコンパクトな接続部32近くで接続されている。
【0045】(作用)上記の構成により、プローブ31
の挿入部33に対して十分に体積的/形状的に最適な接
続部単体が強く共振点を示す。その後、接続部単体より
尖鋭度が弱い任意の共振周波数の挿入部33を接続し、
プローブ全体の共振周波数としてはより尖鋭度が強く出
ている接続部単体の共振周波数を主値として認識出来
る。このプローブ31は前述した実施形態のハンドピー
ス1における振動子のホーンに接続して使用できる。
【0046】(効果)上記の構成により、従来プローブ
51に使用している図5の共振周波数分布の接続部52
を用いた場合は挿入部53の長さ等は共振周波数決定の
ために設定することが必要(設計的自由度が低い)であ
るだけでなく、さらに図6の様に所望の共振点59を実
現させると尖鋭値61は尖鋭値60より弱くなり、これ
と同時に2次的な共振点58及びその尖鋭値60は強く
現れ、プローブ全体の駆動自体が不安定なプローブとな
る。
【0047】これに対して、図7に示す本実施形態のプ
ローブ31に使用している図8の共振周波数分布の接続
部(プローブ全体の共振周波数と同値または近似値とな
っている)を用いた場合には挿入部33の長さに拘わら
ず、図9に示すように、所望の共振点38、尖鋭値39
が強く現れるため、挿入部33の長さにかかわらず、要
求される共振周波数近傍に共振点が位置する事が出来、
安定駆動に十分な値を得ることが出来る。また、金属パ
イプにて挿入部33を構成することにより、その長さに
拘わらず、プローブ31としての機能を実現できるだけ
でなく、コスト低減に効果がある。
【0048】[第4の実施形態]図10に基づいて本発
明の第4の実施形態に係る超音波破砕吸引装置について
説明する。
【0049】(構成)図10は超音波破砕吸引装置のハ
ンドピース70とプローブ71とが組み合わさった状態
を示している。プローブ71は金属パイプ製の挿入部7
3を有してなり、挿入部73の基端には後述する振動子
ホーン91の先端にねじ込む接続部75が設けられてい
る。挿入部73の先端部76には擬砲弾状のテーパ面7
7と挿入部73を押し潰して内孔の断面形状が擬楕円形
状に形成した先端内孔78が形成されている。挿入部7
3と接続部75はレーザー溶接またはろう付けにより一
体的に接続されている。
【0050】ハンドピース70はケーシング81の外周
に前述した実施形態と略同様の先端部82、操作把持部
83及び把持後端部84を形成してある。先端部82は
ケーシング81の最先端に位置して設けられ、操作把持
部83はケーシング81の中間部に位置して設けられ、
把持後端部84はケーシング81の後端側部分に位置し
て設けられている。
【0051】ケーシング81は先端部82及び操作把持
部83を形成する先端側ケーシング部85と、把持後端
部84を形成する後端側ケーシング部86の2部品から
なり、先端側ケーシング部85の外周面にはガラスビー
ズによるすべり防止用表面87が形成されている。
【0052】ケーシング81内には振動子ホーン91
と、これに接続された振動子92と、この振動子92か
ら外部まで引き出される電線93に接続される電極94
が設けられており、振動子92の後端接続部95から振
動子ホーン91の先端にわたりそれらの内部には貫通孔
96が形成されている。貫通孔96は振動子ホーン91
の先端に接続したプローブ71の内孔97に連通してい
る。
【0053】前記振動子92の本体部分と電極94の間
には振動子92の全体を覆うように設置した樹脂製の振
動子カバー98が設けられている。振動子カバー98の
後端部は後端側ケーシング部86を気密的に貫通して設
けられた吸引口金99の内端部外周にねじ込まれて取り
付けられている。
【0054】吸引口金99の内端部内周と振動子92の
後端接続部95の間にはシール用のOリング111が介
在させられている。また、吸引口金99の内孔100の
断面積は振動子92に形成した貫通孔96の断面積より
も大きい。
【0055】なお、前述した実施形態と同様、ケーシン
グ81の操作把持部外周長Bは、先端部外周長Aおよび
把持後端部外周長Cよりも小さく、プローブ71を取り
付けたときのハンドピース70の重心Gは操作把持部8
3から後端部間、特に把持後端部84に位置するように
設計されている。また、操作把持部83の中心から前記
重心Gまでの長軸方向の距離は例えば5cm〜10cm程
度である。
【0056】本実施形態においても、第1実施形態と同
様に先端部外周長Aと操作把持部外周長Bと把持後端部
外周長Cとの関係を、A>B、B<Cとしている点、及
び重心Gの位置が操作把持部83よりも後端の把持後端
部84に設置している点、ケーシング81の操作把持部
83から把持後端部84の外表面にかけてすべり防止処
理を施した点、重心Gの位置を意識して把持後端部84
を鉛筆持ちまたは手の平を利用して支持しようとした際
に同じ手の人差し指の指先が操作把持部83の近傍に位
置するような距離・位置関係になる点も含む。
【0057】また、第3実施形態と同様にプローブ全体
の共振周波数と前記接続部単体の共振周波数が、同値ま
たは近似値としている点、プローブ71の挿入部が金属
パイプにて構成されている点、この他には振動子92と
電極94、電線93の間に振動子カバー98を設けた点
を含む。
【0058】さらに、プローブ71の先端内孔78の断
面積<プローブ71の挿入部73の内孔97の断面積<
振動子74の貫通孔96の断面積<吸引口金99の内孔
100の断面積の関係とした点、プローブ71の先端部
76を擬楕円形状にした点、プローブ71の先端部76
を流線的なテーパ面77とした点の特徴がある。
【0059】(作用)先端部外周長Aと把持後端部外周
長Cと操作把持部外周長Bとの関係を、A>B、B<C
としている点、重心Gの位置が操作把持部83から後端
部との間に設置している点、ケーシング81の外表面に
すべり防止処理を施した点の構成により、使用者が把持
した際、操作把持部83が力学的な作用点となり、すべ
り防止処理を施した把持後端部84の部分が力学的な支
点となる。
【0060】また、プローブ全体の共振周波数と前記接
続部単体の共振周波数が、同値または近似値としている
点、プローブ71の挿入部が金属パイプにて構成されて
いる点の構成により、プローブ側においては挿入部に対
して十分体積的/形状的に大きな接続部単体が強く共振
点を示す。接続部単体より尖鋭度が弱い任意の共振周波
数の挿入部を接続し、プローブ全体の共振周波数として
はより尖鋭度が強く出ている接続部単体の共振周波数を
主値として認識出来るようにさせている。
【0061】また、振動子92と電極94、電線93の
間に振動子カバー98を設けた点の構成により振動する
振動子本体と電線が接触するのを防止する。
【0062】さらに、プローブ71の先端内孔78の断
面積<プローブ71の挿入部73の内孔97の断面積<
振動子74の貫通孔96の断面積<吸引口金99の内孔
100の断面積の関係とした点及びプローブ71の先端
部76を擬楕円形状にした点の構成により、処置時の吸
引固形物は必ず入り口の最小面積を通ってから吸引され
るようになる。
【0063】プローブ71の先端部76を擬楕円形状に
した点、プローブ71の先端部76を流線的なテーパ面
77とした点の構成により処置対象物への押し当て力量
が先端テーパ無しの時より応力集中させることが可能と
なる。
【0064】(効果)以上の如く、先端部外周長Aと操
作把持部外周長Bとの関係が、A>Bにより指が発振中
のプローブに不用意に触れる事(プローブ側に滑るこ
と)を防止し、操作把持部外周長Bと把持後端部外周長
Cとの関係が、B<Cにより(Cは振動子から設計的に
決定されており、人が例えば鉛筆持ちする時の人差し
指、中指、親指には大きすぎる外径であったので)Bに
て持ち易さを実現している。また、A>B、B<Cであ
るため、第1の実施形態と同様、図2のように緻密な操
作を行う人差し指が前側だけでなく後側への滑りも防止
し、収まりが良く、持ち易さ、かつ確実な把持・操作が
行う事が可能となっている。また重心が操作把持部と後
端部との間にあることにより親指と人差し指との間部分
が把持部の重量のほとんどを支持する事となり、操作時
のモーメントを最小限に抑えて効率的な操作が可能とな
る。またすべり防止加工は、操作時の指滑りを軽減させ
る。また操作把持部から重心の位置までの距離を本実施
形態の場合は5〜10cmとすることにより親指と人差
し指との間の部分で重心位置を支持しつつ、人差し指を
無理なく操作把持部に添えることが可能となっている。
【0065】また、プローブ全体の共振周波数と同値ま
たは近似値の共振周波数を持つ接続部であるため、挿入
部の長さにかかわらず、要求される共振周波数近傍に共
振点が位置する事が出来、安定駆動に十分な値を得るこ
とが出来ている。また金属パイプにて挿入部を構成する
ことにより、その長さに関わらずプローブとしての機能
を実現できるだけでなく、コスト低減に効果がある。
【0066】また、振動子92と電極94、電線93の
間に振動子カバー98を設けた構成により振動する振動
子本体と電線が接触するのを防止する構成により、振動
子が発振することで振動/発熱する振動子本体と電線が
接触する事がなく、振動/発熱による電線切れ、振動に
よる電線のビビリ(異音発生)を完全に防止できる。
【0067】プローブ71の先端内孔78の断面積<プ
ローブ71の挿入部73の内孔97の断面積<振動子7
4の貫通孔96の断面積<吸引口金99の内孔100の
断面積の関係とした点及びプローブ71の先端部76を
擬楕円形状にした構成により、処置時の吸引固形物は必
ず入り口の最小面積を通ってから吸引されるようにな
る。プローブ先端部の最小面積を通った吸引固形物は把
持後端部84に至るまで段差等が一切なく、引っかかり
を積極的に防止することができ、目詰まりが完全に防止
される。
【0068】なお、プローブ先端部の擬楕円形状は、加
工性が容易であるという特有の効果も持つが、挿入部内
孔面積以下となるのであれば、円形状、多角形、異形状
でも同等の効果が期待できる。
【0069】プローブ71の先端部76を流線的なテー
パ面77とした点の構成により処置対象物へテーパ有プ
ローブ先端を押し当てた時のプローブ先端断面積の応力
は、テーパ無プロープ先端のそれより応力集中しやす
く、貫通力の向上に効果を発揮する。かつ一端貫通が始
まったプローブ先端は、その後、貫通力より破砕力を向
上させるために処置対象物への接触面積を大きくさせる
事が必要となるため、テーパ状、特に曲面状(砲弾型)
の様に速やかに接触面積を大きくすることで、破砕力を
向上させるとともに、過剰な貫通性能を緩和すべく断面
積を広げて衝撃波を分散させる効果がある。
【0070】処置対象物への第一接触面積が小さく、そ
の後、連続的に処置対象物への接触面積を大きくするこ
とができるのであれば、単純な直線的テーパ状、異形状
でも同等の効果が期待できる。
【0071】尚、本発明は前述した各実施形態に限定さ
れるものではなく、他の形態にも適用が可能である。
【0072】(付記)前述した説明によれば、以下に列
挙する事項および以下に列挙した事項のものを任意に組
み合わせた事項のものが得られる。
【0073】1.超音波振動を発生させるための振動子
と、これに連結したホーンと、このホーンに連結する接
続部と例えばパイプ状の挿入部を有したプローブと、前
記振動子の周囲を覆うケーシングによって把持部を構成
する手術用超音波処置装置において、前記プローブの形
状で、プローブ全体の共振周波数Dと前記接続部単体の
共振周波数Eが、同値または近似値としたことを特徴と
する手術用超音波処置装置。 2.第1項のプローブであって、前記プローブの挿入部
は金属パイプから構成されることを特徴とする手術用超
音波処置装置。
【0074】一般に手術用超音波処置具は、振動子が、
使用者の操作性に影響を与える大きさ・重量を有してお
り、また、プローブが所望の共振周波数になるように設
計する必要性からプローブの形状が決定されてしまうこ
とになる。その結果、プローブは操作性の観点からでは
芳しくない形状となってしまう。特に、長軸方向に長い
(細長い)プローブにあっては、形状による共振周波数
だけでなく、材質自体が有する周波数の影響も受けて
「操作性の観点」からの最適な設計を考慮する余地が少
ない。また、「安定した駆動」の観点からも設計しなけ
ればならないので、最適な設計を考慮する余地がより少
なくなる。
【0075】特公昭62−292151号公報にはホー
ンとプローブの連結部またはその近傍に共振周波数調整
部材を着脱自在に取着したことが示されている。この公
報にはホーンとプローブの連結部またはその近傍に共振
周波数調整部材を着脱自在に取着したことが示されてい
るが、これは既に存在するプローブに追加構成を加える
ことを前提としており、プローブとしては本来の共振周
波数を意図的にずらされるため、結果として性能劣化、
耐性劣化となる可能性も有している。
【0076】付記項の目的は、共振周波数と言うプロー
ブ要求仕様を満たしつつ操作上も好ましい形状を得るプ
ローブの提供であり、設計的工夫により性能上、耐性上
も十分で設計的自由度の高いプローブを得ることであ
る。
【0077】また、付記項に係る発明の作用はプローブ
全体に要求されてる共振周波数をホーンとプローブの接
続部にあたる接続部単体にて体積/形状的に実現させ
る。その後、接続部単体より尖鋭度が弱い任意の共振周
波数の挿入部を接続し、プローブ全体の共振周波数とし
てはより尖鋭度が強く出ている接続部単体の共振周波数
を主値として認識出来るようにさせる。
【0078】よって、付記項に係る発明は、従来技術の
有する「所望の共振周波数に設計する必要性から形状が
決定されることになるので、操作性の観点からでは芳し
くない形状となってしまう場合がある」と言う問題、ま
た「材質自体の共振点に影響を受けて安定駆動性事態が
困難な場合もある」と言う問題、特開昭62−2921
51号公報の「プローブ本来の共振周波数を意図的にズ
ラされるため、結果として性能劣化、耐性劣化となる可
能性も有している」と言う問題に対して、従来着目され
ていない「部品単体での接続部単体の共振周波数の設計
考慮」によって解決されるばかりでなく、形状的にもコ
ストアップにつながる要因がないと言う特有の効果が得
られる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、把
持部を把持する使用者に把持の仕方を限定させることが
少なく、把持部を把持しての操作性を向上した手術用超
音波処置具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る超音波破砕吸引
装置の超音波ハンドピースの全体を示す斜視図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る超音波破砕吸引
装置の超音波ハンドピースの把持状態の斜視図。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る超音波破砕吸引
装置の超音波ハンドピースにプローブを接続した状態の
斜視図。
【図4】従来型プローブの全体を示す側面図。
【図5】図4に示した従来型プローブの接続部単体だけ
での共振周波数の測定結果を示す図。
【図6】図4に示した従来型プローブのプローブ全体で
の共振周波数結果を示す図。
【図7】本発明の第3の実施形態に係るプローブ全体を
示す側面図。
【図8】図7に示した接続部単体だけでの共振周波数測
定結果を示す図。
【図9】図7に示したプローブ全体での共振周波数結果
を示す図。
【図10】本発明の第4の実施形態に係る超音波破砕吸
引装置の超音波ハンドピースにプローブを接続した状態
での縦断面図。
【符号の説明】
1…超音波ハンドピース 1…ハンドピース 2…ケーシング 3…ホーン 6…先端部 7…操作把持部 8…把持後端部 A…先端部外周長 B…操作把持部外周長 C…把持後端部外周長 G…重心
フロントページの続き (72)発明者 吉嶺 英人 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C060 EE03 JJ11 MM24

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動を発生させるための振動子
    と、これに連結されたホーンと、前記振動子の周囲を覆
    うケーシングを有してハンドピースを構成し、前記ホー
    ンにプローブを接続し、ケーシングの外周を把持して使
    用される手術用超音波処置装置において、 前記ケーシングの外周を、先端側に位置する先端部と、
    中間部に位置する操作把持部と、後端側に位置する把持
    後端部との各領域に分け、先端部の外周長をAとし、操
    作把持部の外周長をBとし、把持後端部の外周長をCと
    したとき、各外周長の関係を、A>B、B<Cとしたこ
    とを特徴とする手術用超音波処置装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の手術用超音波処置装置であっ
    て、ハンドピース及びプローブを合わせた重心位置を前
    記把持後端部に設置したことを特徴とする手術用超音波
    処置装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2の手術用超音波
    処置装置であって、前記ケーシングの外周を鉛筆持ちま
    たは手の平を利用して把持しようとした際に同じ手の人
    差し指の指先が前記操作把持部に位置する関係に前記操
    作把持部と前記把持後端部を設定したことを特徴とする
    手術用超音波処置装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3の手
    術用超音波処置装置であって、前記ケーシングの外表面
    にすべり防止加工を施したことを特徴とする手術用超音
    波処置装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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