JPH08224252A - 外科手術用ハンドピース - Google Patents
外科手術用ハンドピースInfo
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- JPH08224252A JPH08224252A JP7054273A JP5427395A JPH08224252A JP H08224252 A JPH08224252 A JP H08224252A JP 7054273 A JP7054273 A JP 7054273A JP 5427395 A JP5427395 A JP 5427395A JP H08224252 A JPH08224252 A JP H08224252A
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- Japan
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- surgical handpiece
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 視野9が狭く、操作が制約される顕微鏡8下
の微細手術において、チップ部3の先端が確実に見える
ようにし、患部の破砕、吸引等が行われている様子を確
認しながら、安全に手術を行うことのできる外科手術用
ハンドピースを提供する。 【構成】 超音波振動子1、ジョイント部2、チップ部
3、及びこれらを収納被覆する保護カバーからなり、チ
ップ部の先端近傍に第1の湾曲点を設け、ジョイント部
には第1の湾曲点とは反対方向に湾曲する第2の湾曲点
を設けて、顕微鏡下での患部とチップ作業部を見え易く
した。また、チップ部をジョイント部の軸に対して回転
可能に取り付け、チップ部先端の作業部5を横方向にひ
ねるように湾曲させることを可能にした。
の微細手術において、チップ部3の先端が確実に見える
ようにし、患部の破砕、吸引等が行われている様子を確
認しながら、安全に手術を行うことのできる外科手術用
ハンドピースを提供する。 【構成】 超音波振動子1、ジョイント部2、チップ部
3、及びこれらを収納被覆する保護カバーからなり、チ
ップ部の先端近傍に第1の湾曲点を設け、ジョイント部
には第1の湾曲点とは反対方向に湾曲する第2の湾曲点
を設けて、顕微鏡下での患部とチップ作業部を見え易く
した。また、チップ部をジョイント部の軸に対して回転
可能に取り付け、チップ部先端の作業部5を横方向にひ
ねるように湾曲させることを可能にした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波振動により生体
組織を破砕、除去するための外科手術用ハンドピースに
関するものである。
組織を破砕、除去するための外科手術用ハンドピースに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の外科手術用ハンドピースは、図6
に示すように、超音波振動子(1)とチップ部(3)と
をつなぐジョイント部(2)で屈曲もしくは湾曲してい
るが、チップ部(3)の先端部は真直ぐになっているも
のしかなかった。顕微鏡(8)を用いて狭く深い部位で
細かい作業を行う手術の場合、拡大された状態で手術を
行うため、チップ先端の作業部(5)では微妙な動きが
要求されるが、従来の外科手術用ハンドピースを使用し
た場合、手術を行う患部(10)を含む顕微鏡の視野
(9)は、チップ先端の作業部(5)と患部(10)と
の接触する個所が、チップカバー(15)によって遮ら
れ、チップ先端の作業部(5)が患部(10)にどの程
度接触しているのか分からない状態で、作業を行わなけ
ればならないという欠点があった。
に示すように、超音波振動子(1)とチップ部(3)と
をつなぐジョイント部(2)で屈曲もしくは湾曲してい
るが、チップ部(3)の先端部は真直ぐになっているも
のしかなかった。顕微鏡(8)を用いて狭く深い部位で
細かい作業を行う手術の場合、拡大された状態で手術を
行うため、チップ先端の作業部(5)では微妙な動きが
要求されるが、従来の外科手術用ハンドピースを使用し
た場合、手術を行う患部(10)を含む顕微鏡の視野
(9)は、チップ先端の作業部(5)と患部(10)と
の接触する個所が、チップカバー(15)によって遮ら
れ、チップ先端の作業部(5)が患部(10)にどの程
度接触しているのか分からない状態で、作業を行わなけ
ればならないという欠点があった。
【0003】また、歯根面廓清研磨用切削チップのよう
に、2回または3回湾曲しているもの(例えば特公平1
−212547号公報)が知られているが、これらのチ
ップは、歯の治療を行うためのチップで、超音波振動を
伝えるチップ部の長さが短くなっていることと、組織を
破砕、乳化したあとの吸引機構を持っていないために、
脳外科手術等の狭く深い部位での作業では、チップ先端
の作業部が手術部位まで届かないということや、吸引機
構がないため、破砕、乳化した組織を吸引除去出来ない
という欠点があった。
に、2回または3回湾曲しているもの(例えば特公平1
−212547号公報)が知られているが、これらのチ
ップは、歯の治療を行うためのチップで、超音波振動を
伝えるチップ部の長さが短くなっていることと、組織を
破砕、乳化したあとの吸引機構を持っていないために、
脳外科手術等の狭く深い部位での作業では、チップ先端
の作業部が手術部位まで届かないということや、吸引機
構がないため、破砕、乳化した組織を吸引除去出来ない
という欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、超音波振動
を用いた従来の外科手術用ハンドピースの、このような
問題点を解決することを目的としたもので、顕微鏡を用
いた狭く深い部位の細かい手術を行う際、チップの先端
が確実に見え、安全且つ正確に手術を行うことが可能
な、外科手術用ハンドピースを提供するものである。
を用いた従来の外科手術用ハンドピースの、このような
問題点を解決することを目的としたもので、顕微鏡を用
いた狭く深い部位の細かい手術を行う際、チップの先端
が確実に見え、安全且つ正確に手術を行うことが可能
な、外科手術用ハンドピースを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、超音波振
動により生体組織を破砕、除去するための、超音波振動
源、該超音波振動源に接続され超音波周波数の機械的振
動を伝達拡大する振動体、及び超音波振動源と振動体と
を収納被覆する絶縁体の保護カバーからなる外科手術用
ハンドピースであって、前記振動体が2カ所で湾曲もし
くは屈曲(以下、湾曲と言う)しており、更に、第1の
湾曲点が振動体の先端から3/100波長以上で30m
m以内の位置にあり、その湾曲角度が35度以下、第2
の湾曲点が、超音波振動源の前端面より3/100波長
以上で30mm以内の位置にあり、その湾曲角度が振動
体先端部の湾曲方向とは反対側に向って35度以下で、
また、振動体の第1の湾曲点より先端側の部位が、振動
体の軸線と振動源の軸線とを含む面に対して0〜50度
の角度をなすことを特徴とする。
動により生体組織を破砕、除去するための、超音波振動
源、該超音波振動源に接続され超音波周波数の機械的振
動を伝達拡大する振動体、及び超音波振動源と振動体と
を収納被覆する絶縁体の保護カバーからなる外科手術用
ハンドピースであって、前記振動体が2カ所で湾曲もし
くは屈曲(以下、湾曲と言う)しており、更に、第1の
湾曲点が振動体の先端から3/100波長以上で30m
m以内の位置にあり、その湾曲角度が35度以下、第2
の湾曲点が、超音波振動源の前端面より3/100波長
以上で30mm以内の位置にあり、その湾曲角度が振動
体先端部の湾曲方向とは反対側に向って35度以下で、
また、振動体の第1の湾曲点より先端側の部位が、振動
体の軸線と振動源の軸線とを含む面に対して0〜50度
の角度をなすことを特徴とする。
【0006】さらに、振動体がジョイント部と細径のチ
ップ部とから構成され、細径のチップ部がジョイント部
の軸に対して回転可能に取り付けられているのも特徴の
一つのである。
ップ部とから構成され、細径のチップ部がジョイント部
の軸に対して回転可能に取り付けられているのも特徴の
一つのである。
【0007】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明
する。図1は、本発明の一実施例となる外科手術用ハン
ドピースの基本的な構造を説明するための図で、図2
(a)はその使用状態を示し、(b)はチップ先端の作
業部の拡大図である。
する。図1は、本発明の一実施例となる外科手術用ハン
ドピースの基本的な構造を説明するための図で、図2
(a)はその使用状態を示し、(b)はチップ先端の作
業部の拡大図である。
【0008】超音波振動源(1)は、図1(a)に示す
ように、ジョイント部(2)と細径のチップ部(3)か
らなる振動体と、ネジ等の手段により接合され、これら
の内部には長さ方向に貫通した吸引通路(4)が設けら
れている。
ように、ジョイント部(2)と細径のチップ部(3)か
らなる振動体と、ネジ等の手段により接合され、これら
の内部には長さ方向に貫通した吸引通路(4)が設けら
れている。
【0009】ジョイント部(2)とチップ部(3)は、
図示したようにそれぞれ別個に製作してネジ等の手段に
より接合しても良いが、超音波振動源(1)とジョイン
ト部(2)、またはジョイント部(2)とチップ部
(3)を一体に形成しても何ら差し支えない。また、チ
ップ部(3)とジョイント部(2)の接合部は振動の節
部と腹部との間に位置し、チップ部(3)の節部に加わ
る応力の低減を図っている。また、ジョイント部(2)
とチップ部(3)との接合部は、振動による材質の疲労
や破損の問題を考慮して、超音波振動の波節面の近傍に
設けることが必要で、一方、チップ部先端の作業部
(5)は、振幅を最大にする必要から振動の波腹面とす
る。
図示したようにそれぞれ別個に製作してネジ等の手段に
より接合しても良いが、超音波振動源(1)とジョイン
ト部(2)、またはジョイント部(2)とチップ部
(3)を一体に形成しても何ら差し支えない。また、チ
ップ部(3)とジョイント部(2)の接合部は振動の節
部と腹部との間に位置し、チップ部(3)の節部に加わ
る応力の低減を図っている。また、ジョイント部(2)
とチップ部(3)との接合部は、振動による材質の疲労
や破損の問題を考慮して、超音波振動の波節面の近傍に
設けることが必要で、一方、チップ部先端の作業部
(5)は、振幅を最大にする必要から振動の波腹面とす
る。
【0010】そして、超音波振動子(1)及びジョイン
ト部(2)の一部は、本体カバー(6)で覆い、ジョイ
ント部の残りとチップ部(3)は、チップカバー(7)
及びチップトップカバー(15)で覆ってあり、チップ
トップカバー(15)の先端から、チップ部(3)先端
の作業部(5)が出ているように製作されている。
ト部(2)の一部は、本体カバー(6)で覆い、ジョイ
ント部の残りとチップ部(3)は、チップカバー(7)
及びチップトップカバー(15)で覆ってあり、チップ
トップカバー(15)の先端から、チップ部(3)先端
の作業部(5)が出ているように製作されている。
【0011】更に、チップ先端の作業部(5)における
長さ軸方向の振幅を大きくするためには、チップ部
(3)の先端部近傍を細くして湾曲させるのが効果があ
る。図3(a)に示したように、先端部が長さ方向の軸
から湾曲し始める湾曲点(屈曲の場合は屈曲点)A(1
2)は、チップ部(3)の先端から3/100波長以上
離れた位置とするが、狭い位置での操作性を考慮して3
0mm以内とする。また、湾曲したチップ部先端におけ
る接線A(11)が長さ方向の軸に対してなす湾曲角度
(屈曲の場合は屈曲角度)R1は、35度以下とするこ
とが必要で、これ以上に大きくなると超音波振動の伝達
効率が悪くなり、また作業部(5)の操作性の点からも
好ましくない。
長さ軸方向の振幅を大きくするためには、チップ部
(3)の先端部近傍を細くして湾曲させるのが効果があ
る。図3(a)に示したように、先端部が長さ方向の軸
から湾曲し始める湾曲点(屈曲の場合は屈曲点)A(1
2)は、チップ部(3)の先端から3/100波長以上
離れた位置とするが、狭い位置での操作性を考慮して3
0mm以内とする。また、湾曲したチップ部先端におけ
る接線A(11)が長さ方向の軸に対してなす湾曲角度
(屈曲の場合は屈曲角度)R1は、35度以下とするこ
とが必要で、これ以上に大きくなると超音波振動の伝達
効率が悪くなり、また作業部(5)の操作性の点からも
好ましくない。
【0012】ジョイント部の湾曲点B(13)は、図3
(b)に示したように超音波振動源(1)の前端面より
3/100波長以上30mm以内とするが、超音波振動
の伝達効率を考慮して、超音波振動源(1)側、即ち振
動の腹部に近い位置、好ましくは3〜7mm程度の位置
が望ましい。また、湾曲したジョイント部における接線
B(14)は、チップ先端部の湾曲部における接線A
(11)とは、長さ方向の軸を挟んで反対方向に向いて
いる。軸に対してなす湾曲角度R2は、35度以下とす
ることが必要で、これ以上大きくなると超音波振動の伝
達効率が悪くなり好ましくない。
(b)に示したように超音波振動源(1)の前端面より
3/100波長以上30mm以内とするが、超音波振動
の伝達効率を考慮して、超音波振動源(1)側、即ち振
動の腹部に近い位置、好ましくは3〜7mm程度の位置
が望ましい。また、湾曲したジョイント部における接線
B(14)は、チップ先端部の湾曲部における接線A
(11)とは、長さ方向の軸を挟んで反対方向に向いて
いる。軸に対してなす湾曲角度R2は、35度以下とす
ることが必要で、これ以上大きくなると超音波振動の伝
達効率が悪くなり好ましくない。
【0013】また、振動体の第1の湾曲点、即ち図3
(a)に示した湾曲点A(12)より先端側の部位が、
図4に示したように、振動源である超音波振動子(1)
の軸線と、振動体であるチップ部(3)の軸線とを含む
面(16)に対して、角度R3をなすように、左右いず
れかの方向に湾曲もしくは屈曲(以下、湾曲と言う)さ
せるのも望ましい態様である。湾曲角度R3としては0
〜50度、好ましくは0〜30度とするのがよい。R3
を50度より大きくすると超音波振動の伝達効率が悪く
なり、また、振動に異常を生じ易くなり好ましくない。
(a)に示した湾曲点A(12)より先端側の部位が、
図4に示したように、振動源である超音波振動子(1)
の軸線と、振動体であるチップ部(3)の軸線とを含む
面(16)に対して、角度R3をなすように、左右いず
れかの方向に湾曲もしくは屈曲(以下、湾曲と言う)さ
せるのも望ましい態様である。湾曲角度R3としては0
〜50度、好ましくは0〜30度とするのがよい。R3
を50度より大きくすると超音波振動の伝達効率が悪く
なり、また、振動に異常を生じ易くなり好ましくない。
【0014】このように、先端の作業部(5)を、細径
のチップ部(3)の軸線から横方向にひねるように湾曲
させる方法としては、その一例を挙げれば、ジョイント
部(2)とチップ部(3)の接合を、図5に示すよう
に、ジョイント部(2)先端に設けた凹部とチップ部
(3)後端に設けた凸部とを嵌め合わせて、チップ部
(3)の位置がずれないようにし、チップ部(3)を回
転させて先端作業部(5)の湾曲方向を所定の向きに設
定し、ジョイント部(2)の先端部外周に設けた接続ネ
ジ(20)に対して、固定ネジ(21)を締め付けるこ
とによって行うのが良い。固定ネジ(21)で締め付け
ることにより、ジョイント部(2)とチップ部(3)の
接合面a(22)、チップ部(3)と固定ネジ(21)
の接合面b(23)とがしっかりと圧接され、ジョイン
ト部(2)よりの振動をチップ部(3)へ伝達可能とし
ている。
のチップ部(3)の軸線から横方向にひねるように湾曲
させる方法としては、その一例を挙げれば、ジョイント
部(2)とチップ部(3)の接合を、図5に示すよう
に、ジョイント部(2)先端に設けた凹部とチップ部
(3)後端に設けた凸部とを嵌め合わせて、チップ部
(3)の位置がずれないようにし、チップ部(3)を回
転させて先端作業部(5)の湾曲方向を所定の向きに設
定し、ジョイント部(2)の先端部外周に設けた接続ネ
ジ(20)に対して、固定ネジ(21)を締め付けるこ
とによって行うのが良い。固定ネジ(21)で締め付け
ることにより、ジョイント部(2)とチップ部(3)の
接合面a(22)、チップ部(3)と固定ネジ(21)
の接合面b(23)とがしっかりと圧接され、ジョイン
ト部(2)よりの振動をチップ部(3)へ伝達可能とし
ている。
【0015】チップ部(3)基端部の外周面と固定ネジ
(21)の先端開口部の内周面との隙間(24)は、
0.01〜0.2mm程度の範囲とする。この隙間が
0.01mm以下では、超音波振動時にチップ部(3)
の基端部と固定ネジ(21)の先端開口部とが接触し易
くなり、摩擦により振動が減衰してしまう問題があり、
一方、隙間を大きくすると、チップ部(3)と固定ネジ
(21)の接合面b(23)が小さくなり好ましくな
い。隙間は0.2mmあれば十分である。また、ジョイ
ント部(2)先端の凹部内周面とチップ部(3)後端の
凸部外周面の間にはシール部(25)が設けられてい
る。これは吸引通路(4)の気密を保つためと、チップ
部(3)と固定ネジ(21)の間の隙間(24)の場合
と同様に、摩擦による振動減衰を低減させるためであ
る。シール部(25)としてはOリング等の弾性体材料
を用いる。
(21)の先端開口部の内周面との隙間(24)は、
0.01〜0.2mm程度の範囲とする。この隙間が
0.01mm以下では、超音波振動時にチップ部(3)
の基端部と固定ネジ(21)の先端開口部とが接触し易
くなり、摩擦により振動が減衰してしまう問題があり、
一方、隙間を大きくすると、チップ部(3)と固定ネジ
(21)の接合面b(23)が小さくなり好ましくな
い。隙間は0.2mmあれば十分である。また、ジョイ
ント部(2)先端の凹部内周面とチップ部(3)後端の
凸部外周面の間にはシール部(25)が設けられてい
る。これは吸引通路(4)の気密を保つためと、チップ
部(3)と固定ネジ(21)の間の隙間(24)の場合
と同様に、摩擦による振動減衰を低減させるためであ
る。シール部(25)としてはOリング等の弾性体材料
を用いる。
【0016】次に、本発明による外科手術用のハンドピ
ースの使用状態について説明する。図2に示したよう
に、顕微鏡(8)を用いた狭く深い個所の手術において
も、超音波振動子(1)とチップ先端の作業部(5)が
それぞれ反対方向に湾曲しているので、チップ部を覆っ
たチップトップカバー(15)等によって、顕微鏡の視
野(9)が遮られることがない。その結果、術者が顕微
鏡(8)を通して、作業部(5)が患部(10)にどの
ように触れているかを見ながら(確認しながら)、手術
作業を進めることが出来る。
ースの使用状態について説明する。図2に示したよう
に、顕微鏡(8)を用いた狭く深い個所の手術において
も、超音波振動子(1)とチップ先端の作業部(5)が
それぞれ反対方向に湾曲しているので、チップ部を覆っ
たチップトップカバー(15)等によって、顕微鏡の視
野(9)が遮られることがない。その結果、術者が顕微
鏡(8)を通して、作業部(5)が患部(10)にどの
ように触れているかを見ながら(確認しながら)、手術
作業を進めることが出来る。
【0017】さらに、チップ先端の作業部(5)をチッ
プ部(3)の軸線から横方向にひねるように湾曲させる
ことにより、術者はより一層術部が見え易く、手術作業
をし易くなるが、図5のようにして、チップ部(3)が
回転可能に取り付けられているので、術者は手術時に作
業部(5)の湾曲する方向や角度を術部の状況や好みに
応じて調節することが出来る。
プ部(3)の軸線から横方向にひねるように湾曲させる
ことにより、術者はより一層術部が見え易く、手術作業
をし易くなるが、図5のようにして、チップ部(3)が
回転可能に取り付けられているので、術者は手術時に作
業部(5)の湾曲する方向や角度を術部の状況や好みに
応じて調節することが出来る。
【0018】
【発明の効果】本発明に従うと、超音波振動を用いた外
科手術用ハンドピースによる顕微鏡を用いた細かい手術
を行う際、チップの先端がより確実に見え、患部の破
砕、吸引を安全且つ正確に行うことができ、また、チッ
プ先端の湾曲方向を手術時に調節することができ、外科
手術用ハンドピースとして有用である。
科手術用ハンドピースによる顕微鏡を用いた細かい手術
を行う際、チップの先端がより確実に見え、患部の破
砕、吸引を安全且つ正確に行うことができ、また、チッ
プ先端の湾曲方向を手術時に調節することができ、外科
手術用ハンドピースとして有用である。
【図1】本発明の一実施例となる外科手術用ハンドピー
スの基本的な構造を示す図で、(a)は超音波振動源と
振動体とを接続した断面図、(b)は本体カバーを装着
した側面図、(c)は本体カバーとチップカバー、チッ
プトップカバーを装着した側面図である。
スの基本的な構造を示す図で、(a)は超音波振動源と
振動体とを接続した断面図、(b)は本体カバーを装着
した側面図、(c)は本体カバーとチップカバー、チッ
プトップカバーを装着した側面図である。
【図2】(a)は本発明による外科手術用ハンドピース
の使用状態を示し、(b)はチップ先端の作業部の拡大
図である。
の使用状態を示し、(b)はチップ先端の作業部の拡大
図である。
【図3】本発明による外科手術用ハンドピースの湾曲形
状を説明するための図で、(a)はチップ部先端、
(b)はジョイント部の形状を示す。
状を説明するための図で、(a)はチップ部先端、
(b)はジョイント部の形状を示す。
【図4】本発明による外科手術用ハンドピースの横方向
への湾曲形状を説明するための図である。
への湾曲形状を説明するための図である。
【図5】本発明におけるジョイント部とチップ部の接合
構造の一例を示す図である。
構造の一例を示す図である。
【図6】従来の外科手術用のハンドピースの使用状態を
示す図である。
示す図である。
1 超音波振動源 2 ジョイント部 3 チップ部 5 作業部 8 顕微鏡 9 視野 10 患部 11 接線A 12 湾曲点A 13 湾曲点B 14 接線B 15 チップトップカバー 16 面 20 接続ネジ 21 固定ネジ
Claims (7)
- 【請求項1】 超音波振動により生体組織を破砕、除去
するための、超音波振動源、該超音波振動源に接続さ
れ、超音波周波数の機械的振動を伝達拡大する振動体、
及び超音波振動源と振動体とを収納被覆する絶縁体の保
護カバーからなる外科手術用ハンドピースであって、前
記振動体が2カ所で湾曲もしくは屈曲(以下、湾曲と言
う)していることを特徴とする外科手術用ハンドピー
ス。 - 【請求項2】 第1の湾曲点が、振動体の先端から3/
100波長以上で30mm以内の位置にあり、その湾曲
角度が35度以下、第2の湾曲点は、超音波振動源の前
端面から3/100波長以上で30mm以内の位置にあ
り、その湾曲角度が振動体先端部の湾曲方向とは反対側
に向かって35度以下であることを特徴とする、請求項
(1)記載の外科手術用ハンドピース。 - 【請求項3】 振動体の第1の湾曲点より先端側の部位
が、振動体の軸線と振動源の軸線とを含む面に対して0
〜50度の角度をなすことを特徴とする、請求項(1)
もしくは請求項(2)記載の外科手術用ハンドピース。 - 【請求項4】 振動体が、ジョイント部と細径のチップ
部とで構成されていることを特徴とする、請求項(1)
ないし請求項(3)のいずれかに記載の外科手術用ハン
ドピース。 - 【請求項5】 振動体を構成するジョイント部と細径の
チップ部とは、ジョイント部の先端に設けた凹部とチッ
プ部の後端に設けた凸部とを嵌め合わせ、固定ネジによ
って圧接、固定したことを特徴とする、請求項(4)記
載の外科手術用ハンドピース。 - 【請求項6】 細径のチップ部が、ジョイント部の軸に
対して回転可能に取り付けられていることを特徴とす
る、請求項(4)もしくは請求項(5)記載の外科手術
用ハンドピース。 - 【請求項7】 細径のチップ部の基端部外周面と固定ネ
ジの先端開口部内周面との隙間を0.01〜0.2mm
とし、ジョイント部先端の凹部内周面とチップ部後端の
凸部外周面の間にシール部を設けて、振動の減衰を防止
したことを特徴とする、請求項(4)ないし請求項
(6)のいずれかに記載の外科手術用ハンドピース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7054273A JPH08224252A (ja) | 1994-12-22 | 1995-03-14 | 外科手術用ハンドピース |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32030494 | 1994-12-22 | ||
JP6-320304 | 1994-12-22 | ||
JP7054273A JPH08224252A (ja) | 1994-12-22 | 1995-03-14 | 外科手術用ハンドピース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08224252A true JPH08224252A (ja) | 1996-09-03 |
Family
ID=26395021
Family Applications (1)
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JP7054273A Pending JPH08224252A (ja) | 1994-12-22 | 1995-03-14 | 外科手術用ハンドピース |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6458143B1 (en) | 1999-10-04 | 2002-10-01 | Olympus Optical Co., Ltd. | Ultrasonic treatment instrument for medical operation |
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-
1995
- 1995-03-14 JP JP7054273A patent/JPH08224252A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013183714A1 (ja) * | 2012-06-06 | 2013-12-12 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 超音波プローブ及び超音波プローブの製造方法 |
JP5572780B2 (ja) * | 2012-06-06 | 2014-08-13 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 超音波プローブ及び超音波プローブの製造方法 |
JP5690446B2 (ja) * | 2012-06-06 | 2015-03-25 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 超音波振動発生伝達ユニットの接続機構と超音波振動発生伝達ユニットの製造方法 |
US9265973B2 (en) | 2012-06-06 | 2016-02-23 | Olympus Corporation | Ultrasonic treatment probe providing superposed lateral and longitudinal vibration |
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