JPS62268549A - ハンドピ−ス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 高周波電流を超音波振動に変換し、外科手術用ハンドピ
ース先端のメス部となるホーンに伝達増幅して、生体組
織を破砕する超音波メスは、血管や神経等が集中してい
る手術部位において、これらを傷つけることなく切除す
べき細胞を破砕、吸引、除去することができ、またその
多くはイリゲーション機構も装備されているため、組織
片を生理食塩水と共に吸引、除去することができるもの
である。

本発明は、マイクロサージエリ−等、生体内深部の手術
に適した超音波メス用ハンドピースに関するものである
。

〔従来技術〕

超音波による生体組織の切断、切削或いは破砕能を応用
した手術具としては、整形外科、一般外科分野では骨や
関節を切削するもの、眼科領域では白内障の手術具、ま
た歯科用では歯石除去用の超音波手術具等が実用化され
ている。これらの超音波応用手術具は、一般に組織を広
範囲に破砕し得るだけの超音波振動の振幅と・ξワーを
発揮するものではなく、極めて限定した術計に専用の手
術具として用いられているものである。

本発明者らは、先に生体組織の広範囲な分野で十分な組
織破砕能力を発揮できる超音波振動の振幅とノぐワーを
出し得る、超音波メス用回路、メス部となるホーン、手
術部位周辺の洗浄と破砕した細胞片の乳化、及び乳化さ
れた細胞片を吸引、除去するシステムからなる超音波方
式のメスに関する発明をなした（特開昭５８−５８０３
４号公報）０また、術部位が比較的体表面に近い場合や
、術計を広くとシ得る術部の場合には、支障無く有効に
手術を進めることが可能であるが、手術対象部位が生体
内深部であシ且つ術計が著しく狭い場合にはかなシ困難
な手術を余儀なくされ、待時間が長時間に亘ると共に、
適切正確なる手術を行なうには支障があった点を改善す
るため、第４図に示したように振動子（１！９に接続し
た前面板αηとメス部となるホーン（６）の間に、賜波
長の整数倍の長さに相当するジヨイント（５）を設けた
ハンドピースを開発し、特開昭６０−２３６６３８号公
報に開示した。

さらに、手術用具全体を細くする要求も強く、このよう
な要求に応えたものとして、第５図に示したようにジヨ
イント（５）の端部から域波長の長さに相当する位置に
、段差または絞シを設けることによシホー／（６）をよ
り細くしたハンドピースを開発し、特願昭６１−１８０
５５号に開示した。

しかしながらさらに、医療技術の進歩と高度化あるいは
適用範囲の拡大に伴なって、より一層使い易い手術用具
の出現が求められている。これに対しては、手術用具全
体を細くしたり、若干同曲させるだけでは十分な対応が
難かしく、また、ジヨイントやホーンのみを細くするこ
とには機械的強度やそれに関連する安全性の点で問題が
めった。

〔発明の目的〕

本発明は、超音波振動を利用した外科手術用具、即ち超
音波メスのこのような現状の問題点を解決することを目
的としたもので、ホーンの前方部を術部の状況に応じて
屈曲させることに二つ−Ｃ１手術対象部位が生体内深部
にあシ且つ術計が著［、く狭い症例、あるいは、例えば
胸隔の裏側にあ）。

内胴動脈のように、他の部位の蔭になるような術部に対
しても使用することができ、且つ機械的強度や安全性に
優れた超音波メス用ハンドピースを提供しようとするも
のである。

〔発明の構成〕

即ち本発明は、超音波振動によシ生物組織ケ破砕もしく
は切削分離するための外科手術用ハンドピースにおいて
、超音波振動源に接続され超音波周波数の機械的振動を
行うホーンの前方部を、ホーンの長さ方向の軸線に対し
て５〜１２０度の範囲で屈曲させたことを特徴とする・
・ンドピースである。

以下、図面にもとすき詳細に説明する。

第１図（ａ）は、本発明による超音波メス用ハンドピー
スの一実施例を示す全体図、第１図（ｂ）は、第１図（
ａ）に示した本発明によるハンドピースの内部構造を示
す図である。

このハンドピースの基本的な構造は本発明者らが先に特
開昭６０−２３６６３８号公報で開示したのと同じで、
おおよそ超音波発振器と接続されるケーブル（１）、コ
ネクター（２）、握９部（３）、保護管（４）、ジョイ
ン）（５）、超音波メス部であるホーン（６）、手術部
位に生理食塩水等を供給するイリゲーションパイプ（７
）、このイリゲーションノぐイブをホーン（６）に近接
固定させる保持具ｑ（２）、手術部位の液状物質等を吸
引、除去するための吸引・ぐイブ（８）とから構成され
ている。接続管（９）は握り部（３）と保股管（４）と
をネジ等により機械的に接続する・ｅイブである。

握９部（３）、接続管（９）および保護管（４）は、術
者の取シ扱いを容易且つ楽に行なうために、アルミニウ
ムやジュラルミン吟の軽くて腐蝕に対して強い金属、或
いは合成樹脂等で構成される。ジヨイント（５）および
超音波メス部となるホーン（６）は、超々ジュラルミン
、チタン合金等高周波の、機緘的振動の伝達性が良く且
つ破壊に対して強い材質より、（るが、このジヨイント
（５）およびポーン（６）内には、手術部位にて発生す
る血液、洗浄用の生理食塩水、ホーン（６）によ）破砕
された細胞片等を吸引、除去するための吸引孔（ハ）、
（７）が設けてあシ、この吸引孔（７）は、保護管（４
）の外側に適宜の方法で接続した・ぐイブジヨイントα
υを介して吸引パイプ（８）に接続される。

次に１　このハンドピースの内部構造について説ルミン
或いは高張力アルミ合金等の高張力金属材料からなる裏
打板０Ｑ及び前面板αＤを設け、裏打板ａＳ、振動子α
９及び前面板ａ７）は互に、図示していないが高張力金
属材料からなるボルトによシきつく接続固定する。ジヨ
イント（５）と前面板（１？）との接続は、高張力金属
材料からなるイモネジ（１１等のネジによる接合が望ま
しく、また、ジヨイント（５）とホーン（６）との接続
は、イモネジによるか、ジヨイント（５）側を雌ネジ、
ホーン（６）側を雄ネジ、或いはジヨイント（５）側を
雄ネジ、ホーン（６）側を雌ネジのいずれかとするネジ
接合でもよい。

超音波メスの性能の１つであるホーン（６）の先端部（
財）の振幅の大きさは、ジヨイント（５）の左端（１Ｌ
Ｊの断面積とホーン（６）の先端部（５）の断面積の比
に大略反比例するので、治療対象部位や手術の程度等に
よシこの断面積を変えることによシ、各種振幅のホーン
形状をとり得る。

ホーン（６）の前方部（至）は、第２図に示したように
ホーンの長さ方向の軸線に対して角度をもって屈曲して
いる。屈曲点（第２図（ａ）、（ｂ）および（ｄ）にお
ける（ハ）、第２図（ｃ）における（至）、（至）、Ｃ
３η）における曲率半径は２箇以上あればよく、第２図
（ｂ）のようにホーンの前方部（至）の全体が湾曲して
いてもよい。

曲率半径が小さい程、屈曲点に応力が集中し易く、半径
が２■よシ小さくなると屈曲点での折損など機械的強度
に問題を生ずる場合がある。屈曲点の位置は特に限定さ
れるものではなく、ホーン（６）の任意の位置に設ける
ことができる。また、屈曲点の数も１個に限定されるも
のではなく、ホーンを大きく屈曲させたい場合は、屈曲
点における機械的強度とも関連して、第２図（ｃ）のよ
うに複数個の屈曲点を設けて段階的に屈曲させる方法も
好ましい。

ホーンの前方部（至）の屈曲角度は、第２図（ａ）では
ホーン（６）の長さ方向の軸線１４（ｌと前方部（至）
の軸線（４滲のなす角度θで表されるが、第２図（ｂ）
のように前方部（ハ）の全体が湾曲している場合は、ホ
ーンの先端部■における前方部の軸線■の接線（至）の
なす角度θで表される。また、第２図（ｃ）のように複
数個の屈曲点を設けた場合は、最後の屈曲点、即ち第２
図（ｃ）では屈曲点ＩＣ３ηよう先端部（財）側におけ
る軸線■（４３がホーンの軸線（樽となす角度θを屈曲
角度とし、第２図（ｄ）のようにホーン（ｂ）の全体が
湾曲している場合は、屈曲点（ハ）におけるホーンの軸
線（至）の接線田と、前方部（至）の軸線（転）のなす
角度θを屈曲角度とする。

屈曲角度θは、治療対象部位の位置関係や、外科手術の
内容、ハンドピース全体の湾曲の有無、超音波メスのメ
ス部となるホーンの先端部匈の形状、術者の好みなどに
よって決まるものであるが、通常は５〜１２０度の範囲
である。屈曲角度θが５度よシ小さいときは、十分な効
果が得られない。

一方、１２０度より大きい場合は、外科手術において使
用する立場からは何ら差しつかえはなく、むしろ好まし
いが、屈曲点等における機械的強度と先端部（財）にお
ける振幅の点から制約を受ける。

振幅を小さくすれば屈曲角度を１２０度よシ大きくして
も支障ないが、振幅を大きく、例えば２００〜３００μ
ｍとする場合は、安全性の点から１２０度以下とするの
が望ましい。

超音波メスのメス部となるホーン先端部（イ）の方形状
は特に限定されるものではなく、例えば第３図に示した
ように、（ａ）のように先端部（イ）を前方部（財）の
軸線（１４に垂直に形成したフラットタイプ、伽）のよ
うに軸線■に対して斜めに形成したタイプ、（ｃ）のよ
うに先端部をナイフ状に形成したタイプ、さらＫは（ｄ
）、（ｅ）のように先端部をスプーン状に形成したタイ
プ等があり、手術の部位や目的に応じて選択すればよい
。

第１図におけるようなジヨイント（５）の使用の有無や
、ジヨイント（５）によるハンドピース全体の屈曲もし
くは湾曲の有無は、本発明において特に限定されるもの
では々いが、これらの有無によってホーン前方部（ハ）
の屈曲角度は左右される。また、ハンドピース全体が屈
曲もしくは湾曲している場合に、ホーン前方部■を異な
る方向に屈曲させれば全体として３次元的に屈曲した形
状を得ることができ、適用範囲を一層広げることができ
る。

ハンドピースに沿って設けられるイリゲーションツクイ
ブ（７）は、ホーンの前方部弼と平行になるように同じ
形状に屈曲させてもよいが、イリゲーション、６イブ（
７）の先端部がホーンの先端部□□□の近傍で開口しイ
リゲーション液を術部に適切に供給することができて、
手術に支障を来たさない形状であれば特に限定されない
。

〔発明の効果〕

本発明の超音波メス用ハンドピースは、従来のものに比
べてホーンの前方部が適宜に屈曲しているので、手術対
象部位が生体内深部であシ且っ術計が著しく狭い場合や
、胸隔の裏側にある内胴動脈のように他の部位の蔭にな
るような術部でも、メス部となるホーンを生体内奥深く
適格に挿入でき、且つマイクロサージエリ−等の術部の
場合でも術計を妨げることなく手術を進行できる故、適
切適格なる手術を支障なく短時間に行なうことができ、
まだ、ジヨイントやホーンの一部に応力が集中すること
がないため、使用中に破損する危険がなく、安全性に優
れ、超音波メス本来の機能を十分発揮し得る優れた手術
装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）は本発明による超音波メス用ハンドピース
の一実施例を示す全体図、第１図（ｂ）は第１図（ａ）
の内部構造を示す図で、第２図は本発明におけるホーン
前方部の屈曲を説明するための図、第３図は本発明にお
けるホーン先端部の方形状を示す図である。また、ＷＪ
４図（ａ）および第５図は従来の超音波メス用ハンドピ
ースを示す全体図で、第４図（ｂ）は第４図（ａ）の内
部構造を示す図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 超音波振動により生物組織を破砕もしくは切削分離する
   ための外科手術用ハンドピースにおいて、超音波振動源
   に接続され超音波周波数の機械的振動を行うホーンの前
   方部を、ホーンの長さ方向の軸線に対して５〜１２０度
   の範囲で屈曲させたことを特徴とするハンドピース。