JP2003052255A - マルチシート及びその製造方法 - Google Patents

マルチシート及びその製造方法

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JP2003052255A JP2001247032A JP2001247032A JP2003052255A JP 2003052255 A JP2003052255 A JP 2003052255A JP 2001247032 A JP2001247032 A JP 2001247032A JP 2001247032 A JP2001247032 A JP 2001247032A JP 2003052255 A JP2003052255 A JP 2003052255A
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food
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Tomomiki Mitani
朋幹 三谷
Hajime Takeuchi
元 竹内
Takashi Endo
貴士 遠藤
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Maruzen Kogyo Co Ltd
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Maruzen Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オカラやフスマのような食品加工過程におい
て生じる植物質残さを有効利用して廃棄物利用による低
価格化を図るとともに、環境負荷の低減を図り、使用後
は生分解されて肥料効果も奏するマルチシートを提供す
る。 【解決手段】 古紙に、植物質食品加工残さの脱水物又
は乾燥物と生分解性接着バインダの複合物を被着したマ
ルチシートとし、このマルチシートは、植物質食品加工
残さの脱水物又は乾燥物と生分解性接着バインダを乾式
条件下で機械的粉砕処理に付し、得られた粒状又は粉末
状複合物を水、有機溶媒又は両者の混合溶媒に分散さ
せ、この分散液を古紙に塗布又は噴霧し、乾燥すること
により製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品製造加工工程
で排出される廃棄物を有効利用した、生分解性及び肥料
効果を兼ね備えたマルチシート、及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】豆腐の製造過程において、豆乳の搾り粕
として得られるオカラは、以前は食材として用いられて
いたが、近年の食品嗜好の変化とともに、その需要が減
少し、現在では、その一部が動物用飼料や肥料として利
用されているだけで、大部分は未利用のまま産業廃棄物
として焼却処分に付されている。
【0003】また、小麦や大麦のような麦類の精製の際
に生じる皮殻粕、いわゆるフスマや、そば類の脱穀製粉
の際に生じるそば殻などの穀類の精製粕も一部が動物用
飼料や充填材として利用されているだけで、そのほとん
どが廃棄されているのが現状である。
【0004】一方、近年に至り、産業廃棄物を低減して
環境汚染を抑制する資源循環型の社会システムや経済シ
ステムの重要性が認識されるようになり、食品関連の産
業分野においても、「食品循環資源の再利用等の促進に
関する法律」が制定され、食品製造に伴う産業廃棄物の
再利用が社会的問題として要望されている。
【0005】このような食品加工廃棄物の有効利用は種
々試みられているが、中でも再利用品による環境汚染の
おそれの小さいものとしては、例えば次のようなものが
挙げられよう。オカラの植物性短繊維を酵素や水酸化ナ
トリウム溶液で分離して製造された紙(特開平3−97
992号公報、特開平4−174785号公報、特開平
4−174791号公報)、このような紙における強度
低下の問題を改善した、たんぱく質の除去をしないか或
いは多少したオカラとパルプから製造された紙(特開平
9−132895号公報)、セルロース系繊維(木材パ
ルプ、古紙)と果実類や野菜類の繊維分(ジュース搾汁
滓等)とを配合してなる易生分解性複合物やこれを用い
て抄造した紙(特開平9−41288号公報)、食材加
工廃棄物(米糠、おから、菜種油粕、トウモロコシ粕
等)を主とし、紙パルプと水酸化アルカリを含む含水混
合物を加熱し、脱水し、成形し、乾燥させた生分解性成
形体(特開平9−327684号公報)、植物自体やそ
の加工材(コーヒー粕、ビール粕、ふすま、大豆殻、お
から、醤油搾り粕、米ぬか等)の粉末、遠赤外線放射物
質粉末、及びポリオレフィン系樹脂及び/又は生分解性
樹脂を原料とする成形材(特開平11−48303号公
報)、スラリー状食品残余物(生オカラ、コーヒーの搾
り滓、焼酎の搾り滓等)とパルプ質原料(古紙等)とア
ルギン酸ソーダの混練物の板状成型物を塩化カルシウム
液に入れて含水硬化させた板材(特開平11−2912
10号公報)、食物残滓(おから、コーヒー滓、とうも
ろこし残滓等)と生分解性樹脂を原料とする成形品(特
開平12−141396号公報、特開平13−8120
1号公報)、おから含有古紙で形成された骨壷(特開平
13−25495号公報)。
【0006】一方、現在、農業用に広く用いられている
マルチシート、例えば農作物のハウス栽培や露地栽培用
マルチシート等において、その主流は、塩化ビニール樹
脂等の合成樹脂製のものである。これらは、一般的に施
工後1年以内に使用済みとなって回収され、一部はリサ
イクルされているものの、大部分は土壌の付着等の問題
から廃棄物として野焼きや焼却炉等で焼却されている
が、その際排煙や排気中にダイオキシン等の有害ガスが
発生するなど環境汚染が深刻な問題となっている。それ
に対処するため、デンプン系あるいはポリ乳酸系の生分
解性樹脂を用いたシートが開発されているが、価格が汎
用樹脂製の6〜8倍も高く、分解速度も不明確であり、
市場での流通量も少ない上に、大量に継続的に使用した
場合、生分解後の土壌への影響については実質的には十
分に解明されておらず、安全性は必ずしも認知されてい
ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、この
ような事情のもとで、オカラやフスマのような食品加工
過程において生じる植物質残さを有効利用して廃棄物利
用による低価格化を図るとともに、従来のマルチシート
の持つ問題を解消して環境負荷の低減を図り、使用後は
生分解されて肥料効果も奏するマルチシートを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、オカラな
どの植物質食品加工残さを、デンプン系糊剤などの生分
解性接着バインダとともに乾式条件下で機械的粉砕処理
すると、粒状又は粉末状の植物質食品加工残さが均一に
該生分解性接着バインダで被われた複合物となり、この
複合物は水あるいは溶剤に容易に分散しうること、この
ような複合物の分散液を古紙に塗布又は噴霧して乾燥さ
せると、オカラなどの植物質食品加工残さが強固に接着
したマルチシートが得られることを見出し、これらの知
見に基づいて本発明をなすに至った。
【0009】すなわち、本発明は、 (1)古紙に、植物質食品加工残さの脱水物又は乾燥物
と生分解性接着バインダの複合物を被着したことを特徴
とするマルチシート、及び (9)植物質食品加工残さの脱水物又は乾燥物と生分解
性接着バインダを乾式条件下で機械的粉砕処理に付し、
得られた粒状又は粉末状複合物を水、有機溶媒又は両者
の混合溶媒に分散させ、この分散液を古紙に塗布又は噴
霧し、乾燥することを特徴とするマルチシートの製造方
法、を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい態様としては、
以下のものが挙げられる。 (2)古紙に、植物質食品加工残さの脱水物又は乾燥物
と生分解性接着バインダの粒状又は粉末状複合物の分散
液を塗布又は噴霧し、乾燥することにより、上記複合物
を被着した前記(1)記載のマルチシート。 (3)生分解性接着バインダがデンプン系糊剤又はデン
プン系食品廃棄物である前記(1)又は(2)記載のマ
ルチシート。 (4)植物質食品加工残さがオカラ、フスマ又は食用油
搾り粕である前記(1)、(2)又は(3)記載のマル
チシート。 (5)さらにパルプを含有させたことを特徴とする前記
(1)ないし(4)のいずれかに記載のマルチシート。 (6)さらに肥料成分を含有させたことを特徴とする前
記(1)ないし(5)のいずれかに記載のマルチシー
ト。 (7)前記(1)ないし(6)のいずれかに記載のマル
チシートにおいて、さらに着色剤を含有させたことを特
徴とする着色マルチシート。 (8)着色剤が木炭粉末又は炭化廃棄物からなる黒色系
着色剤である前記(7)記載の着色マルチシート。 (10)粉砕処理に際し、或いは複合物を分散させるに
際し、さらにパルプ、肥料成分及び着色剤の中から選ば
れた少なくとも1種を添加する前記(9)記載の製造方
法。 (11)生分解性接着バインダがデンプン系糊剤又はデ
ンプン系食品廃棄物である前記(9)又は(10)記載
の製造方法。 (12)植物質食品加工残さがオカラ、フスマ又は食用
油搾り粕である前記(9)、(10)又は(11)記載
の製造方法。
【0011】本発明においては、主原料成分として、植
物質食品加工残さと古紙を用いる。植物質食品加工残さ
としては豆腐製造工程中に豆乳の搾り粕として得られる
オカラや穀物の脱穀精粉工程で得られるフスマ、植物種
子や大豆から食用油を採取した後の食用油搾り粕などが
大量に入手しやすいので、好ましいが、その他の食品加
工工程中に生じる植物質の廃棄物、例えばコーヒーの搾
り粕、ビール粕、とうもろこし残滓、醤油搾り粕、果実
類や野菜類の搾汁滓なども用いることができる。古紙に
ついては特に制限されないが、通常厚さ0.02〜0.
15mm、坪量13〜95g/m2、好ましくは厚さ
0.03〜0.1mm、坪量20〜65g/m2のもの
が用いられる。
【0012】本発明において用いられる生分解性接着バ
インダについては土中の微生物等により分解される接着
バインダであれば特に制限されないが、好ましくはデン
プン系糊剤やデンプン系食品廃棄物が挙げられ、その他
の天然物系のもの、例えばカゼイン系、ゼラチン・にか
わ系、アラビアゴムなどの天然ゴム類なども用いること
ができる。
【0013】植物質食品加工残さ、中でもオカラ、フス
マ、食用油搾り粕等、特にオカラは、生分解性接着バイ
ンダ、中でもデンプン系糊剤やデンプン系食品廃棄物と
ともに乾燥条件下、すなわち溶媒の不存在下に機械的粉
砕処理すると、効果的に粒状化又は粉末状化しうるとと
もに、粒状又は粉末状植物質食品加工残さが均一に生分
解性接着バインダで被われた複合物となり、塗布あるい
は噴霧のための、水や溶剤等への分散が容易になる。こ
のような複合物の分散液、好ましくは水分散液を、古紙
に、中でもその両面に塗布あるいは噴霧し、乾燥させる
と、植物質食品加工残さが古紙に強固に接着したマルチ
シートを製造することができる。この複合物としては、
特にオカラがデンプン系糊剤やデンプン系食品廃棄物で
被われたものが好ましい。また、デンプン系食品廃棄物
としてはうどんなどの麺類の端材廃棄物が好ましい。
【0014】また、粉砕処理や分散処理に際しては、他
の添加物質を加えてもそれを均一に分散させることがで
き、着色マルチシートを得るために着色剤を添加した
り、マルチシートの強度増強のためにパルプ、中でも古
紙パルプをチップ状にして添加したり、肥効性を高める
ために肥料成分、特に窒素肥料成分、リン酸肥料成分、
カリ肥料成分、石灰肥料成分、苦土肥料成分等を添加す
ることができる。この着色剤としては黒色系のものが好
ましく、このようなものには木炭や炭化廃棄物が好適で
ある。
【0015】本発明のマルチシートは、通常厚さ0.0
3〜0.2mm、坪量18〜100g/m2、好ましく
は厚さ0.03〜0.15mm、坪量18〜75g/m
2のものがよい。そして、本発明のマルチシートは、植
物質食品加工残さを何ら化学的に処理する工程を経るこ
となく、植物質食品加工残さ本来の性質を保ったまま、
生分解性接着バインダ、中でもデンプン系糊剤を用いて
古紙に接着させたものであるので、生分解性に優れる。
そして、従来、植物質食品加工残さは肥料として用いら
れており、本発明マルチシートもその生分解後には、肥
料効果を示し、土壌に悪影響を与えることもないし、ま
た植物質食品加工残さの被着量を調整することにより、
マルチシートの生分解の時期を調整することができ、こ
の生分解時期を作物の生長促進時期に合わせるようにし
て肥効性を高めることもできる。
【0016】次に、添付図面に従って、本発明マルチシ
ートの製造方法を説明する。図1は、この製造方法の1
例を示す工程図である。ここで、原料として用いる植物
質食品加工残さ、例えばオカラ等は、通常、加工工程か
ら排出された直後は、比較的多量の水分を含んでおり、
脱水あるいは乾燥される。例えばオカラをデンプン系糊
剤とともに効果的に粒状化又は粉末状化するためには、
予め水分量を20質量%以下、好ましくは10質量%以
下、中でも特に3質量%以下に脱水あるいは乾燥するこ
とが好ましい。この脱水、乾燥は、圧搾後、熱風乾燥、
真空乾燥、減圧乾燥などによって行われる。
【0017】次に、植物質食品加工残さが、比較的大き
な塊となっている場合には、後続の生分解性接着バイン
ダ、例えばデンプン系糊剤等との機械的粉砕処理による
粒状又は粉末状複合物形成に要する時間を短縮するため
に、食品加工残さを粒径1mm以下、好ましくは500
μm以下に粗粉砕することが好ましく、この際、開放型
の高速ミキサーを用いて粉砕処理すれば、粉砕中の温度
上昇により、乾燥も同時に行うことができる。
【0018】植物質食品加工残さが油分を含んでいる場
合には、通常の乾燥では除去しにくいため、必要に応じ
てメチルアルコール、エチルアルコール、その他適当な
有機溶剤を用いて、抽出洗浄して脱脂するのが好まし
い。
【0019】生分解性接着バインダとして、デンプン系
食品廃棄物、例えばうどんの加工端材廃棄物等を用いる
場合には、必要に応じ、前述の植物質食品加工残さと同
様な乾燥および脱脂を行う。
【0020】このようにして調製された植物質食品加工
残さと生分解性接着バインダ、例えばデンプン系糊剤等
とを配合し、機械的粉砕処理を行い、粒状又は粉末状複
合物を形成させる。その際、好ましくは複合粉末化する
のがよい。この粉砕には、通常ボールミル、ロールミ
ル、ジェットミル、アトリションミル又は高速ミキサー
が用いられる。この粉砕処理に要する時間は、その際の
装置形態や機械的エネルギーの量により左右されるが、
通常は40〜100分間の範囲である。
【0021】次いで、上記複合物は、水、有機溶剤或い
は両者の混合溶媒に分散させ、これを古紙に、好ましく
はその両面に塗布あるいは噴霧し、乾燥する。このよう
にして得られたシートは、オカラ等の植物質食品加工残
さが古紙に強固に接着されており、ロール等への巻き取
りや農業用マルチシートとしての施工時にも剥離しない
か或いはほとんど剥離しない。
【0022】
【実施例】次に、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの例によってなんら限定される
ものではない。
【0023】実施例1 食品加工残さとして豆腐の製造工程で排出されるオカラ
を圧搾後、熱風乾操器を用いて、水分量が20質量%以
下になるまで脱水乾燥した。次いで、得られた乾燥オカ
ラを、カッティングミルで粉砕し、粒径500μm以下
の粒状にした。得られた粒状乾燥オカラを体積比2倍の
メチルアルコールに浸漬し、油分を洗浄除去して脱脂し
たのち、圧搾、風乾してメチルアルコールを大部分除去
した。次いで、粒状乾燥オカラ脱脂物に対して、市販の
粉末状乾燥デンプン系糊剤を20質量%の割合で混合
し、この混合物を高速ミキサーで1時間粉砕した。
【0024】得られた、オカラ−デンプン系複合粉末
を、質量比10倍量の水に分散させ、スラリー状にし
た。得られたスラリーをローラー式塗工機で厚さ0.0
5mm、坪量32g/m2の古紙の両面に塗布したの
ち、熱風乾燥器と加熱ローラーにより乾燥して厚さ0.
07mm、坪量38g/m2のマルチシートを作成し
た。このマルチシートでは、オカラは古紙に均一で強固
に接着されており、巻き取り操作でも剥離はほとんど認
められなかった。
【0025】実施例2 うどん端材を乾燥後、カッティングミルで粉砕して50
0μm以下の粒状にし、これをオカラに対して20質量
%の割合で混合し、さらにカッティングミルで粉砕して
500μm以下の粒状にした木炭をオカラに対して5質
量%の割合で混合した。この混合物を実施例1と同様に
して粉砕し、スラリー化し、スラリーを厚さ0.07m
m、坪量45g/m2の古紙の両面へ塗布し、乾燥し
た。このようにして作成されたマルチシートは厚さ0.
09mm、坪量50g/m2で均一な黒色状を呈し、オ
カラ及び木炭とも古紙に均一で強固に接着されており、
巻き取り操作でも剥離はほとんど認められなかった。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、一部を除き、未利用の
まま廃棄物として処分されていた、オカラのような植物
質食品加工残さを、生分解性接着バインダ、特にうどん
端材廃棄物等のデンプン系糊剤と乾式条件下で機械的粉
砕処理して複合化し、得られた粒状又は粉末状複合物を
スラリー化して古紙に塗布又は噴霧し、乾燥して被着さ
せたマルチシートとして再利用でき、また、このマルチ
シートは生分解性で廃棄処分や環境汚染の問題がなく、
使用後も肥料効果を奏し、さらには植物質食品加工残さ
の被着量を調整することにより、マルチシートの生分解
の時期を調整することができ、この生分解時期を作物の
生長促進時期に合わせるようにして肥効性を高めること
もできるなど、資源循環型システムの一環として有効な
技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の工程図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 元 香川県坂出市大屋冨町1826番8号 丸善工 業株式会社内 (72)発明者 遠藤 貴士 香川県高松市林町2217番14 独立行政法人 産業技術総合研究所四国センター内 Fターム(参考) 2B024 DA02 DB03 DB10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 古紙に、植物質食品加工残さの脱水物又
    は乾燥物と生分解性接着バインダの複合物を被着したこ
    とを特徴とするマルチシート。
  2. 【請求項2】 古紙に、植物質食品加工残さの脱水物又
    は乾燥物と生分解性接着バインダの粒状又は粉末状複合
    物の分散液を塗布又は噴霧し、乾燥することにより、上
    記複合物を被着した請求項1記載のマルチシート。
  3. 【請求項3】 生分解性接着バインダがデンプン系糊剤
    又はデンプン系食品廃棄物である請求項1又は2記載の
    マルチシート。
  4. 【請求項4】 植物質食品加工残さがオカラ、フスマ又
    は食用油搾り粕である請求項1、2又は3記載のマルチ
    シート。
  5. 【請求項5】 さらにパルプを含有させたことを特徴と
    する請求項1ないし4のいずれかに記載のマルチシー
    ト。
  6. 【請求項6】 さらに肥料成分を含有させたことを特徴
    とする請求項1ないし5のいずれかに記載のマルチシー
    ト。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載のマ
    ルチシートにおいて、さらに着色剤を含有させたことを
    特徴とする着色マルチシート。
  8. 【請求項8】 着色剤が木炭粉末又は炭化廃棄物からな
    る黒色系着色剤である請求項7記載の着色マルチシー
    ト。
  9. 【請求項9】 植物質食品加工残さの脱水物又は乾燥物
    と生分解性接着バインダを乾式条件下で機械的粉砕処理
    に付し、得られた粒状又は粉末状複合物を水、有機溶媒
    又は両者の混合溶媒に分散させ、この分散液を古紙に塗
    布又は噴霧し、乾燥することを特徴とするマルチシート
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 粉砕処理に際し、或いは複合物を分散
    させるに際し、さらにパルプ、肥料成分及び着色剤の中
    から選ばれた少なくとも1種を添加する請求項9記載の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 生分解性接着バインダがデンプン系糊
    剤又はデンプン系食品廃棄物である請求項9又は10記
    載の製造方法。
  12. 【請求項12】 植物質食品加工残さがオカラ、フスマ
    又は食用油搾り粕である請求項9、10又は11記載の
    製造方法。
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