JP2003052186A - リラクタンスモータの運転方法及びその装置 - Google Patents

リラクタンスモータの運転方法及びその装置

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JP2003052186A
JP2003052186A JP2001237613A JP2001237613A JP2003052186A JP 2003052186 A JP2003052186 A JP 2003052186A JP 2001237613 A JP2001237613 A JP 2001237613A JP 2001237613 A JP2001237613 A JP 2001237613A JP 2003052186 A JP2003052186 A JP 2003052186A
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star
torque
delta
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Norihiro Achiwa
典弘 阿知和
Michio Nakamoto
道夫 中本
Kunio Mori
邦雄 森
Kunimitsu Morita
邦充 森田
Teruo Tanaka
輝穂 田中
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自己始動可能に幅広く対応可能なリラクタンス
モータの運転方法及びその装置を得るものである。 【解決手段】三相巻線を分布巻でスター結線されるとと
もに、上記三相巻線の各相の中性点端子を引き出しデル
タ結線されるステータと、磁気的突極性を有するロータ
を備えたリラクタンスモータの運転方法において、上記
リラクタンスモータの始動時から同期化するまではデル
タ結線で運転し、上記リラクタンスモータの同期化後に
はスター結線で運転するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リラクタンスト
ルクを利用したリラクタンスモータの運転方法およびそ
の装置に関するものであり、特に反抗トルク、慣性の大
きな負荷を接続した場合でも容易に自己始動可能なリラ
クタンスモータの運転方法及びその装置を得るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】説明の都合上マルチフラックスバリア形
のリラクタンスモータ(以下、リラクタンスモータと呼
ぶ)を例にとって説明する。図7は従来のリラクタンス
モータのステータコア、ロータコアの正面図である。図
において、7は電磁鋼板などの薄金属部材をドーナツ状
に形成したステータコア抜板で、このステータコア抜板
7の内周部には、スロット7aが放射状に多数個配設さ
れている。このステータコア抜板7を多数枚積層し、例
えばTIG(タングステンイナートガス)溶接により固
定することにより、ステータが形成され、このステータ
のスロット7a内にステータ巻線(図示せず)を巻回し
てY(スター)結線を構成する。
【0003】次にロータコアについて説明する。図8に
おいて、1aは電磁鋼板などの薄金属部材を円形状に形
成したロータコア抜板で、ロータコア抜板1aの周方向
に90°に4分割されたそれぞれのエリアには、ロータ
コア抜板1aの中心方向に向って湾曲する円弧状で、各
々同一溝幅に設定された複数の長溝2a、2b、2c、
2dが多層に、プレス加工、レーザ加工などによって加
工し形成されている。さらにロータコア抜板1aの中心
部には、回転軸挿入用の穴部1bが設けられている。こ
のように形成されたロータコア抜板1aを所定のコア幅
とすべく、多数枚積層し固着してロータコア1c(図
9)を構成している
【0004】上述したロータコア1cの長溝2a、2
b、2c、2d内に、アルミニュウム、銅などの非磁性
の導電性材料をダイキャスト法などにより充填する。図
9は、ロータの一部を破断した斜視図を示し、4a、4
b、4c、4dは、長溝2a、2b、2c、2d内に充
填された二次導体である。積層されたロータコア1cの
両端部にこの二次導体4a、4b、4c、4dとそれぞ
れ電気的接続し連結した一対の短絡環6が形成されたロ
ータ8は、回転軸3に挿入され焼きばめなどによって固
着、装着される。5はロータ外径である。ロータ8は、
図7に示すステータと僅かな空隙9を介して内設されて
いる。なお、ロータコアの長溝に二次導体をダイキャス
トするものとして特開平11−146615号公報に示
すものがある。
【0005】次にロータ8の電流、磁束の流れの方向に
ついて、図7を参照して説明する。ステータ巻線を3相
交流電源に接続することによって、回転磁界が発生する
が、電流の流れる方向は、図中×(紙面の表面側から裏
面側へ)から●(紙面の裏面側から表面側へ)の方向に
流れ、また磁束の流れる方向については、図中10で示
され、これによりN極、S極がロータ8の円周方向に交
互に形成されてロータ8が所定の円周方向へ回転する。
このリラクタンスモータのステータには一般の交流機と
同様の分布巻線が施され、ロータはステータに発生する
回転磁界に同期して回転させるために、図8で示すよう
にロータコア抜板1aの周方向に90°に4分割された
それぞれのエリアには、ロータコア抜板1aの中心方向
に向って湾曲する円弧状で、各々同一溝幅に設定された
複数の長溝2a、2b、2c、2dを多層に形成し磁気
的突極性を有する構造となっている。
【0006】次にリラクタンスモータの動作について説
明する。リラクタンスモータのステータ巻線を三相交流
電源に接続すると回転磁界が生じ起動時に同期速度まで
加速される。このとき回転子上の凸極部の磁気抵抗が凹
極部のそれより小さいため磁束は凸極部に集中して界磁
極をステータ巻線界磁で拘束しようとすることになっ
て、ロータ8の回転は固定磁界の速度と同一で回転す
る。負荷がかかった場合でも、界磁極の中心からある角
度だけ遅れて回転し、同期速度が持続される。リラクタ
ンスモータは図10で示すようにロータ8のコア中心か
ら円周方向に長溝を横切る方向q軸とこのq軸と電気角
が直交するd軸の磁気抵抗の差により発生するリラクタ
ンストルクで回転するモータであり、リラクタンストル
クは、d軸とq軸の磁気抵抗の差が大きいほど大きくな
る。すなわち起磁力分布はほぼ正弦波となるので、トル
クPの式は一般の交流機同様にdq座標形式で表すこと
ができ、次式のようになる。 P=V2(Xd―Xq)/2XdXq×sin2δ 上式において、Vは端子電圧、Xは直軸リアクタン
ス、Xは横軸リアクタンス、δは相差角を示し、上式
において、Xd―Xqが大きいほどトルクがより発生す
る。一般にはX/Xは突極比と称し、突極比が大き
いほどリラクタンストルクは大きくなる。
【0007】次にリラクタンスモータのトルクについて
説明する。図11はリラクタンスモータのトルクカーブ
を説明するための概念図で、X軸方向にスベリ、Y軸方
向にトルクをとっている。リラクタンスモータのトルク
カーブを実線で示しTsは起動トルク、Tmは停動トルク
を示している。脱出トルクは、定格周波数、電機子定格
電圧および定格負荷状態における界磁電流において同期
運転ができる最大トルクである。引入れトルクは、リラ
クタンスモータがほぼ同期速度に近づき励磁を与えて同
期に入り得る最大負荷トルクで、引入れされた後同期化
する。上述したトルクカーブからも明らかなとおり同期
速度に近づくほどトルクは小さくなるので、反抗トルク
の大きな負荷、慣性が大きな負荷に接続して運転した場
合、同期速度直前で失速してしまうことがある。そこで
できるだけ同期し易いようにするためには、最大トルク
発生時のスベリを極力少なくすることが必要である。特
に電流が流れる部位の二次導体断面積を増やすことが停
動トルクのスベリを小さくする効果がある。なお、この
引入れトルクを実測することは困難であるので一般には
公称引入れトルクを用いる。公称引入れトルクとは、リ
ラクタンスモータが定格周波数および電機子定格電圧に
おいて始動中5%のスベリにおいて利用できるトルクで
ある。なお、図11中、破線で示すトルクカーブは普通
かご形の誘導電動機の場合を示している。
【0008】図12は例えば1.5KW、4P、200
V、50Hzのリラクタンスモータの実機によるトルクカ
ーブを示す図である。リラクタンスモータはY(スタ
ー)結線で始動、運転されている。図はX軸方向に回転
数、Y軸方向にトルクをとっている。このトルクカーブ
から分るように引入れトルクは回転数1400rpmの位
置で9.81N・mである。引入れトルクが同期回転数
近辺で発生しているので、同期回転数1500rpmに近
づくにつれてトルクは小さくなる。回転数1400rpm
位置が同期に入る最大負荷トルクである。図中Aは脱出
トルクの位置を示している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のリラクタン
スモータは、引入れトルクが、同期回転数近辺で発生し
ているので、リラクタンスモータの発生トルクが小さ
く、リラクタンスモータに接続された相手負荷によって
は自己始動ができないと言った問題点があった。
【0010】この発明は、特に反抗トルク、慣性の大き
な負荷を接続した場合でも容易に自己始動可能に幅広く
対応可能なリラクタンスモータの運転方法およびリラク
タンスモータの運転装置を提供することを目的とするも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明のリラクタンス
モータの運転方法は、三相巻線を分布巻でスター結線さ
れるとともに、上記三相巻線の各相の中性点端子を引き
出しデルタ結線されるステータと、磁気的突極性を有す
るロータを備えたリラクタンスモータの運転方法におい
て、上記リラクタンスモータの始動時から同期化するま
ではデルタ結線で運転し、上記リラクタンスモータの同
期化後にはスター結線で運転するものである。
【0012】三相巻線を分布巻でスター結線されるとと
もに、上記三相巻線の各相の中性点端子を引き出しデル
タ結線されるステータと、磁気的突極性を有するロータ
を備えたリラクタンスモータの運転方法において、上記
リラクタンスモータの始動時はスター結線で始動し、始
動後から同期化するまではデルタ結線で運転し、同期化
後はスター結線で運転するものである。
【0013】三相巻線を分布巻でスター結線され上記三
相巻線の各相の中性点端子を引き出しデルタ結線可能な
ステータと、磁気的突極性を有するロータと、上記ステ
ータを同期化するまでデルタ結線、同期化後はスター結
線に切換え可能な切換手段と、上記切換手段に結線の切
換を指令する切換指令手段を備えたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.リラクタンスモー
タの△(デルタ)−Y(スター)運転方法について詳述
する。図1、図2、図3において、まず予め負荷の慣
性、反抗トルクおよびリラクタンスモータの加速力から
加速時間を推定し結線切換え用のマグネットスイッチ1
4、15のスイッチのON・OFF動作を行うタイマー
16の時間設定を行う。次に実機によりリラクタンスモ
ータを運転しタイマー16に設定された時間設定により
結線切換えを実施して所望な運転状態が得られるかを確
認し良好な結果であれば正式な時間としてタイマー16
に時間設定を行う。結果が良好でなければタイマー16
の時間設定をし直してリラクタンスモータの運転を行
う。始動時は主電源回路に接続されたマグネットスイッ
チ13をON(ステップS1)し、その後タイマー16
によりマグネットスイッチ14がON(ステップS2)
される。端子U−Y、V−Z、W−Xが接続され△(デ
ルタ)結線として運転される。(ステップS3) 同期化後(ステップS4)はタイマー16の働きによっ
てマグネットスイッチ14がOFFとなり(ステップS
5)マグネットスイッチ15がON(ステップS6)と
なり端子X−Y−Zが短絡し、U−X、V−Y、W−Zが
接続されY(スター)結線として運転される(ステップ
S7)。この運転状態のトルクカーブを図4に示す。
【0015】図4は上述のごとくリラクタンスモータの
始動時から同期化するまで△(デルタ)結線、同期化後
はY(スター)結線で運転する場合のトルクカーブを示
し、図は例えば1.5KW、4P、200V、50Hzの
リラクタンスモータを用いて実験し得られたトルクカー
ブで、X軸方向に回転数、Y軸方向にトルクをとってい
る。始動時から回転数1400rpmの同期化するまで
△(デルタ)結線で運転し、同期化後はY(スター)結
線で運転される。引入れトルクは31.36N・mで従
来のリラクタンスモータの引入れトルク9.81N・m
の約3倍のトルクアップとなっている。図中Aは脱出ト
ルクの位置を示しまた破線Bは同期化後も△(デルタ)
結線で運転された場合のトルク曲線を示す。破線Cは従
来のY(スター)結線で運転された場合のトルク曲線を
示す。なお、上記実施例では結線切換えの回転数を14
00rpmの場合について説明したが1400rpmに
限定されるものではなく、1400rpm近傍で結線切
換えを行えば上記と同等な効果を得ることができる。
【0016】一般にかご形モータ、リラクタンスモータ
などの交流機の最大トルクは電圧の二乗に比例し、一次
と二次の漏れリアクタンスの和に反比例する。したがっ
てモータのサイズ及び固定子のスロット形状を変更する
ことなく電源の供給電圧を昇圧することで公称引入れト
ルクは二乗で増える。リラクタンスモータなど交流機の
△(デルタ)形起電力はY(スター)形起電力の√3倍
になることより、三相巻線でY(スター)結線を施した
分布巻をもつ固定子巻線を△(デルタ)結線に接続変更
することで、相電圧は√3倍となり、誘導電動機の最大
トルクは3倍となる。また、上記実施例では始動時から
同期化するまで△(デルタ)結線にて運転しており循環
電流の影響が危惧されるが、始動時から同期化するまで
の時間は、相手負荷の大きさにもよるがせいぜい0.4
秒から4秒程度であり循環電流による問題発生の要因と
はならない。
【0017】なお、上記と同様始動時から同期化するま
で△(デルタ)結線、同期化後はY(スター)結線で運
転する場合の運転時間について2例の実験結果を示す。
第1の実験例として、3.7KW、4Pのリラクタンス
モータの場合では、このモータと同程度の慣性の負荷を
持つ給水ポンプを接続した場合、同期化するまで△(デ
ルタ)結線での運転時間は0.4秒、同期化後、Y(ス
ター)結線での運転時間は0.6秒程度であった。また
第2の実験例として、1.5KW、4Pのリラクタンス
モータの場合であって、慣性の負荷がこのモータの24
倍程度のファンを接続した場合、同期化するまで△(デ
ルタ)結線での運転時間は1.5秒、同期化後、Y(ス
ター)結線の運転時間は2秒程度であった。上述したよ
うに実験結果によれば、△(デルタ)結線での運転時間
は0.4秒から1.5秒程度であり△(デルタ)結線によ
る循環電流の問題については無視できる。
【0018】実施の形態2.次にリラクタンスモータの
Y(スター)−△(デルタ)−Y(スター)運転方法に
ついて詳述する。図1、図2、図5において、まず予め
負荷の慣性、反抗トルクおよびリラクタンスモータの加
速力から加速時間を推定し結線切換え用のマグネットス
イッチ14、15のスイッチのON・OFF動作を行う
タイマー16の時間設定を行う。次に実機によりリラク
タンスモータを運転しタイマー16に設定された時間設
定により結線切換えを実施して所望な運転状態が得られ
るかを確認し良好な結果であれば正式な時間としてタイ
マー16に時間設定を行う。結果が良好でなければタイ
マー16の時間設定をし直してリラクタンスモータの運
転を行う。始動時は主電源回路に接続されたマグネット
スイッチ13をON(ステップS10)し、その後タイ
マー16によりマグネットスイッチ15がON(ステッ
プS11)する。端子X−Y−Zが短絡し、端子U−
X、V−Y、W−ZとY(スター)結線となり始動す
る。(ステップS12) 次にタイマー16の働きによってマグネットスイッチ1
5がOFFとなり(ステップ13)、マグネットスイッ
チ14がON(ステップS14)とすると、端子U−
Y、V−Z、W−Xとなり△(デルタ)結線として運転
される。(ステップS15) 同期化後(ステップS16)はタイマー16の働きによ
ってマグネットスイッチ14がOFFとなり(ステップ
S17)、マグネットスイッチ15がON(ステップS
18)となると、端子X−Y−Zが短絡し、端子U−
X、V−Y、W−ZとY(スター)結線として運転され
る。(ステップS19)
【0019】図6はリラクタンスモータの始動時から同
期化するまでY(スター)結線、同期化するときは△
(デルタ)結線、同期化後はY(スター)結線で運転す
る場合のトルクカーブである。図は1.5KW、4P、
200V、50Hzのリラクタンスモータを用いて実験し
た結果得られたトルクカーブで、X軸方向に回転数、Y
軸方向にトルクをとっている。始動時から回転数120
0rpmまではY(スター)結線で運転し、その後同期
化するまで△(デルタ)結線で運転し同期化後はY(ス
ター)結線で運転される。引入れトルクは31.36N
・mで従来のリラクタンスモータの引入れトルク9.8
1N・mの約3倍のトルクアップとなっている。これ
は、上述したように、かご形モータ、リラクタンスモー
タなどの三相誘導電動機の最大トルクは電圧の二乗に比
例し、一次と二次の漏れリアクタンスの和に反比例す
る。したがってモータのサイズ及び固定子のスロット形
状を変更することなく電源の供給電圧を昇圧することで
公称引入れトルクは二乗で増える。さらに始動電流は線
電流・相電流の関係から△(デルタ)始動のときと比べ
1/√3×1/√3=1/3となり始動電流を抑えるこ
とができる。図中Aは脱出トルクの位置を示し、Bで示
す破線は同期化後も△(デルタ)結線で運転された場合
のトルクカーブを示す。なお、上記実施例では始動時か
ら回転数1200rpmまではY(スター)結線で運転
し、その後同期化するまで△(デルタ)結線で運転し同
期化後はY(スター)結線で運転される場合について説
明したが結線切換えは1200rpmに限定されるもの
ではなく、1200rpm近傍で結線切換えを行いその
後同期化するまで△(デルタ)結線で運転し同期化後は
Y(スター)結線で運転を行えば上記と同等な効果を得
ることができる。
【0020】実施の形態3.図1はこの発明の実施の形
態3に係るリラクタンスモータの回路図である。図にお
いて、リラクタンスモータのステータMの固定子巻線C
1、C2、C3は分布巻で三相Y(スター)結線が施され固
定子巻線C1、C2、C3の各相は図2に示すように中性点端
子が引き出されている。リラクタンスモータでは固定子
巻線を△(デルタ)結線すると循環電流が流れ銅損が増
加しモータの温度が上昇するとともに効率が低下するの
で、一般にはY(スター)結線されている。11は口出
し線で、Y−△(スターーデルタ)切換えができるよう
U、V、W、X、Y、Zの6本引き出されている。固定
子巻線C1、C2、C3の端は図2に示すようにそれぞれ端子
U−X、V−Y、W−Zとなっている。12は過電流保護
用のサーマルスイッチで電源R相、T相に接続され図1
には図示されていないがシーケンス回路中にこのサーマ
ルスイッチ12の接点が設けられている。13は主電源
回路に挿入されたマグネットスイッチで電源R相、S
相、T相に接続されている。14、15は切換手段とし
ての結線切換え用のマグネットスイッチで、スイッチの
ON・OFF動作は切換指令手段としてのタイマー16
で制御される。主電源回路に接続されたマグネットスイ
ッチ13をONするとマグネットスイッチ14が上述の
ようにタイマー16によりONするように制御される。
すると端子U−Y、V−Z、W−Xが接続され△(デル
タ)結線となる。リラクタンスモータの同期化後はタイ
マー16の働きによってマグネットスイッチ14がOF
Fとなりマグネットスイッチ15をONにすると端子X
−Y−Zが短絡し、U−X、V−Y、W−ZとY(スタ
ー)結線となるようにステータが構成されている。この
発明のリラクタンスモータは、ステータは上述した図1
で示したものを、ロータは従来例の図7、図8で説明し
た磁気的突極性を有するロータとを組合せたものであ
り、電流、磁束の流れる方向については、図7で示した
上記従来例の場合と同一であるので説明は省略する。
【0021】なお、上記実施例ではかご形の磁気突極性
を有するロータを用いた場合について説明したが、かご
形のロータに限定されるものではなく磁気突極性を有す
る巻線形のロータを用いた場合でも同様の効果を奏す
る。また、上記実施例では予め負荷の慣性と反抗トルク
およびリラクタンスモータの加速力から加速時間を推定
し結線切換え用のマグネットスイッチ14、15のスイ
ッチのON、OFF動作をタイマー16に時間設定する
場合について説明したが、この時間設定に限定するもの
ではなく、電流を検出して結線を切換えてもよい。即ち
△(デルタ)−Y(スター)運転、Y(スター)−△
(デルタ)−Y(スター)運転の場合において、△(デ
ルタ)始動または、△(デルタ)運転において電流値は
同期化するまで暫減する。この電流値が暫減し同期化切
換え時の電流値を予め電流検出器に入力しておく。この
ように予め電流検出器に切換え時の電流値を設定してお
き所定の電流値になった時同期化しY(スター)結線に
切換えることにより上記実施例と同様の効果を奏する。
【0022】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成ま
たは方法を用いたので、以下に示すような効果を奏す
る。
【0023】この発明のリラクタンスモータの運転方法
は、三相巻線を分布巻でスター結線されるとともに、上
記三相巻線の各相の中性点端子を引き出しデルタ結線さ
れるステータと、磁気的突極性を有するロータを備えた
リラクタンスモータの運転方法において、上記リラクタ
ンスモータの始動時から同期化するまではデルタ結線で
運転し、上記リラクタンスモータの同期化後にはスター
結線で運転するので、反抗トルク、慣性の大きな負荷を
接続した場合でも容易に自己始動可能に幅広く対応可能
なリラクタンスモータを得ることができる。特に始動ト
ルク、引入れトルクを大きくとることができる。
【0024】また、三相巻線を分布巻でスター結線され
るとともに、上記三相巻線の各相の中性点端子を引き出
しデルタ結線されるステータと、磁気的突極性を有する
ロータを備えたリラクタンスモータの運転方法におい
て、上記リラクタンスモータの始動時はスター結線で始
動し、始動後から同期化するまではデルタ結線で運転
し、同期化後はスター結線で運転するので、反抗トル
ク、慣性の大きな負荷を接続した場合でも容易に自己始
動可能に幅広く対応可能なリラクタンスモータを得るこ
とができる。特に始動電流を抑え、引入れトルクを大き
くとることができる。
【0025】また、三相巻線を分布巻でスター結線され
上記三相巻線の各相の中性点端子を引き出しデルタ結線
可能なステータと、磁気的突極性を有するロータと、上
記ステータを同期化するまでデルタ結線、同期化後はス
ター結線に切換え可能な切換手段と、上記切換手段に結
線の切換を指令する切換指令手段を備えたので、特に反
抗トルク、慣性の大きな負荷を接続した場合でも容易に
自己始動可能に幅広く対応可能なリラクタンスモータの
運転装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例の形態であるリラクタン
スモータの回路図である。
【図2】 この発明の一実施例の形態であるリラクタン
スモータの結線図である。
【図3】 この発明の一実施例の形態であるリラクタン
スモータの運転状態を示すフローチャートである。
【図4】 この発明の一実施例の形態であるリラクタン
スモータのトルクカーブを示す図である。
【図5】 この発明の一実施例の形態であるリラクタン
スモータの運転状態を示すフローチャートである。
【図6】 この発明の一実施例の形態であるリラクタン
スモータのトルクカーブを示す図である。
【図7】 リラクタンスモータのステータコア、ロータ
コアの正面図である。
【図8】 リラクタンスモータのロータコアの正面図で
ある。
【図9】 リラクタンスモータのロータの一部を破断し
た斜視図である。
【図10】 d軸、q軸の説明図である。
【図11】 リラクタンスモータのトルクカーブを説明
するための概念図である。
【図12】 従来のリラクタンスモータのトルクカーブ
を示す図である。
【符号の説明】
1 ロータコア、 2a、2b、2c、2d 長溝、7
ステータコア抜板C1、C2、C3 固定子巻線、
12 サーマルスイッチ、 13、14、15 マグネ
ットスイッチ、 16 タイマー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 邦雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 森田 邦充 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 田中 輝穂 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H001 AA01 AB04 AD02 5H550 BB08 DD09 FF01 FF03 LL48 5H619 BB01 BB06 BB08 BB24 PP14 PP31

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三相巻線を分布巻でスター結線されると
    ともに、上記三相巻線の各相の中性点端子を引き出しデ
    ルタ結線されるステータと、磁気的突極性を有するロー
    タを備えたリラクタンスモータの運転方法において、上
    記リラクタンスモータの始動時から同期化するまではデ
    ルタ結線で運転し、上記リラクタンスモータの同期化後
    にはスター結線で運転することを特徴とするリラクタン
    スモータの運転方法。
  2. 【請求項2】 三相巻線を分布巻でスター結線されると
    ともに、上記三相巻線の各相の中性点端子を引き出しデ
    ルタ結線されるステータと、磁気的突極性を有するロー
    タを備えたリラクタンスモータの運転方法において、上
    記リラクタンスモータの始動時はスター結線で始動し、
    始動後から同期化するまではデルタ結線で運転し、同期
    化後はスター結線で運転することを特徴とするリラクタ
    ンスモータの運転方法。
  3. 【請求項3】 三相巻線を分布巻でスター結線され上記
    三相巻線の各相の中性点端子を引き出しデルタ結線可能
    なステータと、磁気的突極性を有するロータと、上記ス
    テータを同期化するまでデルタ結線、同期化後はスター
    結線に切換え可能な切換手段と、上記切換手段に結線の
    切換を指令する切換指令手段を備えたことを特徴とする
    リラクタンスモータの運転装置。
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