JP2003052023A - 画像角度検出装置およびそれを備えた走査線補間装置 - Google Patents

画像角度検出装置およびそれを備えた走査線補間装置

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JP2003052023A JP2001369291A JP2001369291A JP2003052023A JP 2003052023 A JP2003052023 A JP 2003052023A JP 2001369291 A JP2001369291 A JP 2001369291A JP 2001369291 A JP2001369291 A JP 2001369291A JP 2003052023 A JP2003052023 A JP 2003052023A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像信号により表示される画像の斜めエッジ
の角度を正確に検出することができる画像角度検出装置
およびそれを備えた走査線補間装置を提供することであ
る。 【解決手段】 2値化部2はA/Dコンバータ12より
入力される映像信号VD1およびラインメモリ1から出
力される映像信号VD2を検出ウィンドウ内映像信号処
理部5から与えられる平均輝度値LUをしきい値として
2値化し、2値化パターンBIを出力する。リファレン
スパターン発生部6aは複数のリファレンスパターンR
Aを発生する。第1のパターンマッチング角度検出部3
は2値化パターンBIを複数のリファレンスパターンR
Aの各々と比較し、一致したリファレンスパターンRA
の角度を角度情報PAとして出力する。孤立検出点除去
部4は、角度情報PAが連続性を有する場合に角度信号
ANを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号により表
示される画像の角度を検出する画像角度検出装置および
それを備えた走査線補間装置に関する。
【0002】
【従来の技術】飛び越し走査(インタレース走査)の映
像信号を順次走査(プログレッシブ走査)の映像信号に
変換するために、また、順次走査の映像信号を拡大また
は縮小した映像信号に変換するために、走査線の補間処
理を行う補間回路が用いられる。このような補間回路に
おいては、補間処理により作成すべき画素(以下、補間
画素と呼ぶ)の周囲の画素の値に基づいて補間画素の値
が算出される。この場合、周囲の画素のうち相関の高い
方向にある画素を用いて補間画素の値を算出することが
行われる。
【0003】例えば、斜め方向のエッジを有する画像ま
たは細い斜め線の画像においては、補間画素の斜め方向
の画素を用いて補間画素の値を算出する。そのために、
映像信号により表示される画像において相関の高い方向
を判定する相関判定回路が用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の相関判定回路で
は、補間画素を中心として上下方向および斜め方向のそ
れぞれ2画素間の差分値を検出し、その差分値に基づい
て相関の高い方向を判定している。しかしながら、この
ような2画素間の差分値を用いる方法では、誤判定が生
じることがある。そのため、斜め方向のエッジを有する
画像または細い斜め線の画像において補間処理を行った
場合に滑らかな画像が得られない。
【0005】例えば、図36に示すように、細い斜め線
の画像の場合、補間画素INの上下方向の2画素81,
82間の差分値、一方の斜め方向の2画素83,84間
の差分値および他方の斜め方向の2画素85,86間の
差分値が等しくなる。そのため、相関の高い方向を誤判
定する場合がある。
【0006】また、特許第2642261号(特開平5
−68240号公報)に開示された画素補間回路では、
補間画素の上下の走査線から各々3画素、計6画素の周
辺画素を抽出し、予め作成された補間テーブルを用い
て、上下方向、右斜め方向、または左斜め方向のいずれ
の方向に相関が高いかを判定し、相関の最も高い方向で
補間画素の値を算出する方法を採用している。
【0007】しかし、特許第2642261号に開示さ
れた画素補間回路を用いて補間画素の値を算出するとノ
イズが発生することがある。
【0008】例えば、図37(a)に示すように、エッ
ジを有する画像の場合、特許第2642261号に開示
された画素補間回路は、補間画素INの上下走査線の6
画素A〜Fに対して、予め作成した補間テーブルを用い
て相関が高い方向を判定する。この場合、画素補間回路
は、左斜め方向に最も相関性が高いと判定し、図37
(b)に示すように、左斜め上の画素Aおよび右斜め下
の画素Fを用いて補間画素の値を算出する。左斜め上の
画素Aが「白」であり、右斜め下の画素Fが「白」であるた
め、補間画素INも「白」と算出される。しかし、図37
(a)の画像の場合、補間画素INは、「黒」となるべき
である。その結果、補間画素INがノイズとなる。
【0009】本発明の目的は、映像信号により表示され
る画像の斜めエッジの角度を正確に検出することができ
る画像角度検出装置およびそれを備えた走査線補間装置
を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】(第1の発明)本発明に
係る画像角度検出装置は、入力された映像信号に基づい
て補間すべき画素に関する画像の角度を検出する画像角
度検出装置であって、入力された映像信号を複数の走査
線および補間すべき画素を含む所定の検出領域内で2値
化して2値化パターンを発生する2値化パターン発生手
段と、複数の方向を有する2値画像を複数の参照パター
ンとして発生する参照パターン発生手段と、2値化パタ
ーン発生手段により発生された2値化パターンを参照パ
ターン発生手段により発生された複数の参照パターンの
各々と比較し、比較結果に基づいて補間すべき画素に関
する画像の角度を検出する比較手段と、補間すべき画素
に関して比較手段により検出された画像の角度が上また
は下の補間走査線において検出された画像の角度に対し
て連続性を有するか否かを検出し、連続性を有する場合
に比較手段により検出された画像の角度を角度信号とし
て出力し、連続性を有さない場合に比較手段により検出
された画像の角度を出力しない連続性検出手段とを備え
たものである。
【0011】本発明に係る画像角度検出装置において
は、入力された映像信号が2値化パターン発生手段によ
り所定の検出領域内で2値化されて2値化パターンが発
生される。また、参照パターン発生手段により複数の方
向を有する2値画像が複数の参照パターンとして発生さ
れる。そして、比較手段により2値化パターンが複数の
参照パターンの各々と比較され、比較結果に基づいて補
間すべき画素に関する画像の角度が検出される。さら
に、補間すべき画素に関して比較手段により検出された
画像の角度が上または下の補間走査線において検出され
た画像の角度に対して連続性を有するか否かが連続性検
出手段により検出され、連続性を有する場合に比較手段
により検出された画像の角度が角度信号として出力さ
れ、連続性を有さない場合に比較手段により検出された
画像の角度が出力されない。
【0012】この場合、二次元のパターンの比較を行っ
ているので、2画素間の差分値を用いる場合と比較して
誤検出が抑制され、斜め方向のエッジを有する画像の角
度を正確に検出することができる。また、二次元の参照
パターンを用いることにより、検出する角度が補間すべ
き画素を中心とする点対称の位置にある画素を結ぶ直線
の角度に限定されず、それらの間の角度を検出すること
もできる。
【0013】したがって、回路規模を大きくすることな
く、より細かい間隔で角度を検出することができる。さ
らに、検出された画像の角度が連続性を有さない場合に
角度信号が出力されないことにより、ノイズによる誤検
出が防止される。
【0014】(第2の発明)第2の発明に係る画像角度
検出装置は、第1の発明に係る画像角度検出装置の構成
において、2値化パターン発生手段は、検出領域内の映
像信号の輝度に基づいて2値化のためのしきい値を算出
するしきい値算出手段と、しきい値算出手段により算出
されたしきい値を用いて入力された映像信号を2値化す
ることにより2値化パターンを発生する2値化手段とを
含むものである。
【0015】この場合、検出領域内の映像信号の輝度に
基づいて2値化のためのしきい値が算出されるので、外
部からしきい値を設定することなく、映像信号の輝度レ
ベルに関係なく2値化パターンを発生することができ
る。
【0016】(第3の発明)第3の発明に係る画像角度
検出装置は、第2の発明に係る画像角度検出装置の構成
において、しきい値算出手段は、検出領域内の映像信号
の輝度の平均値を算出することによりしきい値を算出す
るものである。
【0017】この場合、検出領域内の映像信号の輝度の
平均値が2値化のしきい値として用いられるので、外部
からしきい値を設定することなく、映像信号の輝度レベ
ルに関係なく2値化パターンを発生することができる。
【0018】(第4の発明)第4の発明に係る画像角度
検出装置は、第1〜第3のいずれかの発明に係る画像角
度検出装置の構成において、検出領域内の映像信号にお
いて各走査線の水平方向の輝度分布が単調増加または単
調減少するか否かを判定する第1の判定手段をさらに備
え、比較手段は、第1の判定手段により輝度分布が単調
増加および単調減少しないと判定された場合に2値化パ
ターンと複数の参照パターンの各々との比較を行わない
ものである。
【0019】検出領域内の映像信号において各走査線の
水平方向の輝度分布が単調増加および単調減少しない場
合には、2値化パターンと複数の参照パターンの各々と
の比較が行われず、画像の角度が検出されない。それに
より、ノイズによる誤検出が抑制される。
【0020】(第5の発明)第5の発明に係る画像角度
検出装置は、第1〜第4のいずれかの発明に係る画像角
度検出装置の構成において、検出領域内の映像信号の水
平方向において各走査線の輝度分布に極大点または極小
点が存在するか否かを判定する第2の判定手段をさらに
備え、比較手段は、第2の判定手段により輝度分布に極
大点または極小点が存在すると判定された場合に2値化
パターンと複数の参照パターンの各々との比較を行わな
いものである。
【0021】検出領域内の映像信号において各走査線の
水平方向の輝度分布に極大点または極小点が存在する場
合には、2値化パターンと複数の参照パターンの各々と
の比較が行なわれず、画像の角度が検出されない。それ
により、ノイズによる誤検出が抑制される。
【0022】(第6の発明)第6の発明に係る画像角度
検出装置は、第1〜第5のいずれかの発明に係る画像角
度検出装置の構成において、検出領域内の映像信号のコ
ントラストを検出するコントラスト検出手段をさらに備
え、比較手段は、コントラスト検出手段により検出され
たコントラストが所定値よりも小さい場合に2値化パタ
ーンと複数の参照パターンの各々との比較を行わないも
のである。
【0023】映像信号のコントラストが低い場合には、
斜め方向の画素を用いた補間処理の効果は小さい。そこ
で、検出領域内の映像信号のコントラストが所定値より
も小さい場合には、2値化パターンと複数の参照パター
ンの各々との比較が行なわれず、画像の角度が検出され
ない。それにより、ノイズを伴う斜め方向の画素を用い
た補間処理を、効果が大きい場合にのみ行うことができ
る。
【0024】(第7の発明)第7の発明に係る画像角度
検出装置は、第1〜第6のいずれかの発明に係る画像角
度検出装置の構成において、入力された映像信号の画素
を間引いて2値化パターン発生手段に与える間引き手段
をさらに備えたものである。
【0025】この場合、入力された映像信号の画素が間
引かれて2値化パターン発生手段に与えられ、2値化パ
ターンが発生される。それにより、同じ参照パターンを
用いてより水平に近い斜めエッジの角度(以下、浅い角
度と呼ぶ。)の画像を検出することが可能となる。
【0026】(第8の発明)第8の発明に係る画像角度
検出装置は、第1〜第7のいずれかの発明に係る画像角
度検出装置の構成において、連続性検出手段は、補間す
べき画素に関して比較手段により検出された画像の角度
と上または下の補間走査線の所定範囲内の画素に関して
検出された画像の角度との差が所定値以下の場合に連続
性を有すると判定するものである。
【0027】この場合、補間すべき画素に関して検出さ
れた画像の角度と上または下の補間走査線の所定の範囲
内の画素に関して検出された画像の角度との差が所定値
以下か否かを判定することにより、連続性の有無を判定
することができる。それにより一定のばらつきを許容し
つつ適切に画像の角度を確定することができる。
【0028】(第9の発明)第9の発明に係る画像角度
検出装置は、第1〜第8のいずれかの発明に係る画像角
度検出装置の構成において、連続性検出手段は、補間す
べき画素に関して比較手段により検出された画像の角度
と上または下の補間走査線の所定範囲内の画素に関して
検出された画像の角度との差が所定値以下の場合で、か
つ、補間すべき画素に関してしきい値算出手段により算
出されたしきい値と上または下の補間走査線の所定範囲
内の画素に関してしきい値算出手段により算出されたし
きい値との差が所定値以下の場合、補間すべき画素に関
する検出領域内の映像信号の輝度の最大値と上または下
の補間走査線の所定範囲内の画素に関する検出領域内の
映像信号の輝度の最大値との差が所定値以下の場合、ま
たは補間すべき画素に関する検出領域内の映像信号の輝
度の最小値と上または下の補間走査線の所定範囲内の画
素に関する検出領域内の映像信号の輝度の最小値との差
が所定値以下の場合に、連続性を有すると判定するもの
である。
【0029】この場合、補間すべき画素に関して検出さ
れた画像の角度と上または下の補間走査線の所定の範囲
内の画素に関して検出された画像の角度との差が所定値
以下でかつ、補間すべき画素に関して算出されたしきい
値と上または下の補間走査線の所定範囲内の画素に関し
て算出されたしきい値との差が所定値以下であるか否
か、補間すべき画素に関する検出領域内の輝度の最大値
と補間走査線の所定範囲内の画素に関する検出領域内の
輝度の最大値との差が所定値以下であるか否か、または
補間すべき画素に関する検出領域内の輝度の最小値と補
間走査線の所定範囲内の画素に関する検出領域内の輝度
の最小値との差が所定値以下であるか否かを判定するこ
とにより、連続性の有無を判定することができる。それ
により、一定のばらつきを許容しつつ適切に画像の角度
を確定することができる。
【0030】(第10の発明)第10の発明に係る画像
角度検出装置は、第1〜第9のいずれかの発明に係る画
像角度検出装置の構成において、参照パターン発生手段
により発生される複数の参照パターンの各々は、補間す
べき画素の上側の走査線に配置される第1の画素列と、
補間すべき画素の下側の走査線に配置される第2の画素
列とを含み、第1の画素列は、第1の画素値から第2の
画素値への1つの変化点を有し、第2の画素列は、第1
の画素値から第2の画素値への1つの変化点を有し、第
1の画素列における第1の画素値から第2の画素値への
変化の方向と第2の画素列における第1の画素値から第
2の画素値への変化の方向とが同じであるものである。
【0031】この参照パターンにおいては、上側の走査
線に配置される画素列と下側の走査線に配置される画素
列とが、ともに輝度変化を有し、かつ同一方向の輝度勾
配を有する。このような参照パターンは斜めエッジの画
像に相当する。したがって、2値化パターンが参照パタ
ーンと一致した場合は、斜めエッジの角度を確実に特定
することができる。
【0032】(第11の発明)第11の発明に係る画像
角度検出装置は、第1〜第10のいずれかの発明に係る
画像角度検出装置の構成において、比較手段は、画像の
角度および2値化パターンと一致する参照パターンを識
別する識別信号を出力するものである。
【0033】この場合、比較手段により画像の角度およ
び2値化パターンと一致すると判定された参照パターン
を識別する識別信号が出力される。その結果、角度の値
が同じ複数の参照パターンを用いた場合でも、参照パタ
ーンを確実に決定できるので、角度の誤検出を防止する
ことができる。
【0034】(第12の発明)本発明に係る画像角度検
出装置は、入力された映像信号に基づいて補間すべき画
素に関する画像の角度を検出する画像角度検出装置であ
って、入力された映像信号において複数の走査線および
補間すべき画素を含む所定の検出領域内で各走査線ごと
に水平方向の輝度分布の極大点または極小点の位置を表
す極大極小パターンを発生する極大極小パターン発生手
段と、検出領域内で各走査線ごとに水平方向の輝度分布
の極大点または極小点の位置を表す複数の参照パターン
を発生する参照パターン発生手段と、極大極小パターン
発生手段により発生された極大極小パターンを参照パタ
ーン発生手段により発生された複数の参照パターンの各
々と比較し、比較結果に基づいて補間すべき画素に関す
る画像の角度を検出する比較手段とを備えたものであ
る。
【0035】本発明に係る画像角度検出装置において
は、入力された映像信号において極大極小パターン発生
手段により所定の検出領域内で各走査線ごとに水平方向
の輝度分布の極大点または極小点の位置を表す極大極小
パターンが発生される。また、参照パターン発生手段に
より検出領域内で各走査線ごとに水平方向の輝度分布の
極大点または極小点の位置を表す複数の参照パターンが
発生される。そして、比較手段により極大極小パターン
が複数の参照パターンの各々と比較され、比較結果に基
づいて補間すべき画素に関する画像の角度が検出され
る。
【0036】この場合、二次元のパターンの比較を行っ
ているので、2画素間の差分値を用いる場合と比較して
誤検出が抑制され、細い斜め線の画像の角度を正確に検
出することができる。
【0037】また、二次元の参照パターンを用いること
により、検出する角度が補間すべき画素を中心とする点
対称の位置にある画素を結ぶ直線の角度に限定されず、
それらの間の角度を検出することもできる。したがっ
て、回路規模を大きくすることなく、より細かい間隔で
角度を検出することができる。
【0038】(第13の発明)第13の発明に係る画像
角度検出装置は、第12の発明に係る画像角度検出装置
の構成において、検出領域内の映像信号のコントラスト
を検出するコントラスト検出手段をさらに備え、比較手
段は、コントラスト検出手段により検出されたコントラ
ストが所定値よりも小さい場合に極大極小パターンと複
数の参照パターンの各々との比較を行わないものであ
る。
【0039】映像信号のコントラストが低い場合には、
斜め方向の画素を用いた補間処理の効果は小さい。そこ
で、検出領域内の映像信号のコントラストが所定値より
も小さい場合には、極大極小パターンと複数の参照パタ
ーンの各々との比較が行なわれず、画像の角度が検出さ
れない。それにより、ノイズを伴う斜め方向の画素を用
いた補間処理を、効果が大きい場合にのみ行うことがで
きる。
【0040】(第14の発明)第14の発明に係る画像
角度検出装置は、第12または第13の発明に係る画像
角度検出装置の構成において、補間すべき画素に関して
比較手段により検出された画像の角度が上または下の補
間走査線において検出された画像の角度に対して連続性
を有するか否かを検出し、連続性を有する場合に比較手
段により検出された画像の角度を角度信号として出力
し、連続性を有さない場合に比較手段により検出された
画像の角度を出力しない連続性検出手段をさらに備えた
ものである。
【0041】補間すべき画素に関して検出された画像の
角度が上または下の補間走査線において検出された画像
の角度に対して連続性を有する場合に比較手段により検
出された画像の角度が角度信号として出力され、連続性
を有さない場合に比較手段により検出された画像の角度
が出力されない。
【0042】検出された画像の角度が連続性を有さない
場合に角度信号が出力されないことにより、ノイズによ
る誤検出が防止される。
【0043】(第15の発明)第15の発明に係る画像
角度検出装置は、第14の発明に係る画像角度検出装置
の構成において、比較手段は、画像の角度および2値化
パターンと一致する参照パターンを識別する識別信号を
出力するものである。
【0044】この場合、比較手段により画像の角度およ
び2値化パターンと一致すると判定された参照パターン
を識別する識別信号が出力される。その結果、角度の値
が同じ複数の参照パターンを用いた場合でも、参照パタ
ーンを確実に決定できるので、角度の誤検出を防止する
ことができる。
【0045】(第16の発明)第16の発明に係る画像
角度検出装置は、第12〜第15のいずれかの発明に係
る画像角度検出装置の構成において、入力された映像信
号の画素を間引いて極大極小パターン発生手段に与える
間引き手段をさらに備えたものである。
【0046】この場合、入力された映像信号の画素が間
引かれて極大極小パターン発生手段に与えられ、極大極
小パターンが発生される。それにより、同じ参照パター
ンを用いてより浅い角度の画像を検出することが可能と
なる。
【0047】(第17の発明)本発明に係る画像角度検
出装置は、入力された映像信号に基づいて補間すべき画
素に関する画像の角度を検出する画像角度検出装置であ
って、入力された映像信号を複数の走査線および補間す
べき画素を含む所定の検出領域内で2値化して2値化パ
ターンを発生する2値化パターン発生手段と、複数の方
向を有する2値画像を複数の第1の参照パターンとして
発生する第1の参照パターン発生手段と、2値化パター
ン発生手段により発生された2値化パターンを第1の参
照パターン発生手段により発生された複数の第1の参照
パターンの各々と比較し、比較結果に基づいて補間すべ
き画素に関する画像の角度を検出する第1の比較手段
と、入力された映像信号において複数の走査線および補
間すべき画素を含む所定の検出領域内で各走査線ごとに
水平方向の輝度分布の極大点または極小点の位置を表す
極大極小パターンを発生する極大極小パターン発生手段
と、検出領域内で各走査線ごとに水平方向の輝度分布の
極大点または極小点の位置を表す複数の第2の参照パタ
ーンを発生する第2の参照パターン発生手段と、極大極
小パターン発生手段により発生された極大極小パターン
を第2の参照パターン発生手段により発生された複数の
第2の参照パターンの各々と比較し、比較結果に基づい
て補間すべき画素に関する画像の角度を検出する第2の
比較手段とを備えたものである。
【0048】本発明に係る画像角度検出装置において
は、入力された映像信号が2値化パターン発生手段によ
り所定の検出領域内で2値化されて2値化パターンが発
生される。また、第1の参照パターン発生手段により複
数の方向を有する2値画像が複数の第1の参照パターン
として発生される。そして、第1の比較手段により2値
化パターンが複数の第1の参照パターンの各々と比較さ
れ、比較結果に基づいて補間すべき画素に関する画像の
角度が検出される。
【0049】また、入力された映像信号において極大極
小パターン発生手段により所定の検出領域内で各走査線
ごとに水平方向の輝度分布の極大点または極小点の位置
を表す極大極小パターンが発生される。また、第2の参
照パターン発生手段により検出領域内で各走査線ごとに
水平方向の輝度分布の極大点または極小点の位置を表す
複数の第2の参照パターンが発生される。そして、第2
の比較手段により極大極小パターンが複数の第2の参照
パターンの各々と比較され、比較結果に基づいて補間す
べき画素に関する画像の角度が検出される。
【0050】この場合、二次元のパターンの比較を行っ
ているので、2画素間の差分値を用いる場合と比較して
誤検出が抑制され、細い斜め線の画像の角度を正確に検
出することができる。
【0051】また、二次元の第1または第2の参照パタ
ーンを用いることにより、検出する角度が補間すべき画
素を中心とする点対称の位置にある画素を結ぶ直線の角
度に限定されず、それらの間の角度を検出することもで
きる。したがって、回路規模を大きくすることなく、よ
り細かい間隔で角度を検出することができる。
【0052】(第18の発明)第18の発明に係る画像
角度検出装置は、第17の発明に係る画像角度検出装置
の構成において、入力された映像信号の画素を間引いて
2値化パターン発生手段および極大極小パターン発生手
段に与える間引き手段をさらに備えたものである。
【0053】この場合、入力された映像信号の画素が間
引かれて2値化パターン発生手段および極大極小パター
ン発生手段に与えられ、2値化パターンおよび極大極小
パターンが発生される。それにより、同じ第1および第
2の参照パターンを用いてより浅い角度の画像を検出す
ることが可能となる。
【0054】(第19の発明)本発明に係る画像角度検
出装置は、入力された映像信号に基づいて補間すべき画
素に関する画像の角度を検出する画像角度検出装置であ
って、入力された映像信号を複数の走査線および補間す
べき画素を含む所定の検出領域内で2値化して2値化パ
ターンを発生する2値化パターン発生手段と、特定され
た方向をそれぞれ有する複数の2値画像を複数の確定角
度パターンとして発生する確定角度パターン発生手段
と、2値化パターン発生手段により発生された2値化パ
ターンを確定角度パターン発生手段により発生された複
数の確定角度パターンの各々と比較し、比較結果に基づ
いて補間すべき画素に関する画像の角度を1次確定角度
として検出する1次確定角度検出手段と、複数の任意の
方向をそれぞれ有する複数の2値画像を複数の候補パタ
ーンとして発生する候補パターン発生手段と、2値化パ
ターン発生手段により発生された2値化パターンを候補
パターン発生手段により発生された複数の候補パターン
の各々と比較し、比較結果に基づいて補間すべき画素が
画像の角度を確定可能な候補画素であるか否かを検出す
る候補検出手段と、1次確定角度検出手段により1次確
定角度が検出された場合に、補間すべき画素に関する画
像の角度として1次確定角度検出手段により検出された
1次確定角度を出力し、候補検出手段により補間すべき
画素が候補画素であることが検出された場合に、補間す
べき画素に隣接する所定範囲において1次確定角度を有
する他の画素を探索し、所定範囲内に1次確定角度を有
する他の画素が存在する場合に、補間すべき画素に関す
る画像の角度として他の画素に関する1次確定角度を出
力する2次確定角度検出手段とを備えたものである。
【0055】本発明に係る画像角度検出装置において
は、入力された映像信号が2値化パターン発生手段によ
り所定の検出領域内で2値化されて2値化パターンが発
生される。また、確定角度パターン発生手段により、特
定された方向を有する2値画像が複数の確定角度パター
ンとして発生される。そして、1次確定角度検出手段に
より2値化パターンが複数の確定角度パターンの各々と
比較され、比較結果に基づいて補間すべき画素に関する
画像の角度が1次確定される。また、候補パターン発生
手段により複数の任意の方向をそれぞれ有する2値画像
が候補パターンとして発生される。そして、候補検出手
段により2値化パターンが複数の候補パターンの各々と
比較され、比較結果に基づいて補間すべき画素が画像の
角度を確定可能な候補画素であるか否かが検出される。
【0056】さらに、1次確定角度検出手段により1次
確定角度が検出された場合には、補間すべき画素に関す
る画像の角度として1次確定角度検出手段により検出さ
れた1次確定角度が2次確定角度検出手段により出力さ
れ、候補検出手段により補間すべき画素が候補画素であ
ることが検出された場合には、補間すべき画素に隣接す
る所定範囲において1次確定角度を有する他の画素が探
索され、所定範囲内に1次確定角度を有する他の画素が
存在する場合には、補間すべき画素に関する画像の角度
として他の画素に関する1次確定角度が2次確定角度検
出手段により出力される。
【0057】この場合、二次元のパターンの比較を行っ
ているので、2画素間の差分値を用いる場合と比較して
誤検出が抑制される。また、一度の比較により画像の角
度が特定されない場合には、補間すべき画素の近傍にお
いて画像の角度を確定可能な画素が探索される。このよ
うに、一度の比較により画像の角度が特定される場合
と、一度の比較により画像の角度が特定されない場合と
に分けて2段階に画像の角度が検出されるので、画像の
角度をより正確に検出することができる。
【0058】(第20の発明)第20の発明に係る画像
角度検出装置は、第19の発明に係る画像角度検出装置
の構成において、確定角度パターン発生手段により発生
される複数の確定角度パターンの各々は、補間すべき画
素の上側の走査線に配置される第1の画素列と、補間す
べき画素の下側の走査線に配置される第2の画素列とを
含み、第1の画素列は、第1の画素値から第2の画素値
への1つの変化点を有し、第2の画素列は、第1の画素
値から第2の画素値への1つの変化点を有し、第1の画
素列における第1の画素値から第2の画素値への変化の
方向と第2の画素列における第1の画素値から第2の画
素値への変化の方向とが同じであるものである。
【0059】この確定角度パターンにおいては、上側の
走査線に配置される画素列と下側の走査線に配置される
画素列とが、ともに輝度変化を有し、かつ同一方向の輝
度勾配を有する。このような確定角度パターンは斜めエ
ッジの画像に相当する。したがって、2値化パターンが
確定角度パターンと一致した場合は、斜めエッジの角度
を確実に特定することができる。
【0060】(第21の発明)第21の発明に係る画像
角度検出装置は、第19または第20の発明に係る画像
角度検出装置の構成において、候補パターン発生手段に
より発生される複数の候補パターンの各々は、補間すべ
き画素の上側の走査線に配置される第1の画素列と、補
間すべき画素の下側の走査線に配置される第2の画素列
とを含み、第1および第2の画素列のうち一方は、第1
の画素値から第2の画素値への1つの変化点を有し、第
1および第2の画素列のうち他方は、第1の画素値およ
び第2の画素値のうち一方を有するものである。
【0061】この候補パターンにおいては、上側の走査
線および下側の走査線のいずれか一方の走査線に配置さ
れる画素列が輝度変化を有し、かつ他方の走査線に配置
される画素列は輝度勾配を有さずまたは小さい輝度勾配
を有する。この場合、画像の角度は確定できないものの
2値化パターンが候補パターンと一致した場合は、補間
すべき画素の近傍を探索すれば浅い斜めエッジの角度を
特定可能な画素が存在する可能性が高い。
【0062】(第22の発明)第22の発明に係る画像
角度検出装置は、第19〜第21のいずれかの発明に係
る画像角度検出装置の構成において、候補パターン発生
手段により発生される複数の候補パターンの各々は、補
間すべき画素の上側の走査線に配置される第1の画素列
と、補間すべき画素の下側の走査線に配置される第2の
画素列とを含み、第1の画素列は、第1の画素値から第
2の画素値への1つの変化点を有し、第2の画素列は、
第1の画素値から第2の画素値への1つの変化点を有
し、第1の画素列における第1の画素値から第2の画素
値への変化の方向と第2の画素列における第1の画素値
から第2の画素値への変化の方向とが互いに逆であるも
のである。
【0063】この候補パターンにおいては、上側の走査
線に配置される画素列と下側の走査線に配置される画素
列とが、ともに輝度変化を有し、かつ逆の方向の輝度勾
配を有する。この場合、画像の角度は確定できないもの
の2値化パターンが候補パターンと一致した場合は、補
間すべき画素の近傍を探索すれば細い斜め線を有する画
像の角度を特定可能な画素が存在する可能性が高い。
【0064】(第23の発明)第23の発明に係る画像
角度検出装置は、第19〜第22のいずれかの発明に係
る画像角度検出装置の構成において、2次確定角度検出
手段は、候補検出手段により補間すべき画素が候補画素
であることが検出された場合に、候補検出手段により2
値化パターンと一致すると判定された候補パターンに応
じて補間すべき画素から1次確定角度を有する他の画素
を探索する方向を特定するものである。
【0065】この場合、2値化パターンと一致すると判
定された候補パターンに応じて補間すべき画素から1次
確定角度を有する他の画素を探索する方向が特定される
ので、より高精度に画像の角度が検出される。
【0066】(第24の発明)第24の発明に係る画像
角度検出装置は、第19〜第23のいずれかの発明に係
る画像角度検出装置の構成において、2次確定角度検出
手段は、候補検出手段により補間すべき画素が候補画素
であることが検出された場合に、候補検出手段により2
値化パターンと一致すると判定された候補パターンに応
じて、補間すべき画素に隣接する所定範囲において複数
の確定角度パターンのうち所定の確定角度パターンを用
いて他の画素を探索し、所定範囲に1次確定角度を有す
る他の画素が存在する場合に、補間すべき画素に関する
画像の角度として他の画素に関する1次確定角度を出力
するものである。
【0067】この場合、2値化パターンと一致すると判
定された候補パターンに応じて補間すべき画素に隣接す
る所定範囲において所定の確定角度パターンを用いて他
の画素が探索されるので、より高精度に画像の角度が検
出される。
【0068】(第25の発明)第25の発明に係る画像
角度検出装置は、第19〜第24のいずれかの発明に係
る画像角度検出装置の構成において、補間すべき画素に
関して2次確定角度検出手段により検出された画像の角
度が上または下の補間走査線において検出された画像の
角度に対して連続性を有するか否かを検出し、連続性を
有する場合に2次確定角度検出手段により検出された画
像の角度を角度信号として出力し、連続性を有さない場
合に2次確定角度検出手段により検出された画像の角度
を出力しない3次確定角度検出手段をさらに備えたもの
である。
【0069】この場合、検出された画像の角度が連続性
を有さない場合に角度信号が出力されないことにより、
ノイズによる誤検出が防止される。
【0070】(第26の発明)第26の発明に係る画像
角度検出装置は、第25の発明に係る画像角度検出装置
の構成において、比較手段は、画像の角度および2値化
パターンと一致する確定角度パターンを識別する識別信
号を出力するものである。
【0071】この場合、比較手段により画像の角度およ
び2値化パターンと一致すると判定された確定角度パタ
ーンを識別する識別信号が出力される。その結果、角度
の値が同じ複数の確定角度パターンを用いた場合でも、
確定角度パターンを確実に決定できるので、角度の誤検
出を防止することができる。
【0072】(第27の発明)本発明に係る走査線補間
装置は、入力された映像信号に基づいて補間すべき画素
に関する画像の角度を検出する画像角度検出装置と、画
像角度検出装置により検出された角度に基づいて補間処
理に用いる画素を選択し、選択された画素を用いて補間
すべき画素の値を算出することにより補間走査線を生成
する補間回路とを備え、画像角度検出装置は、入力され
た映像信号を複数の走査線および補間すべき画素を含む
所定の検出領域内で2値化して2値化パターンを発生す
る2値化パターン発生手段と、複数の方向を有する2値
画像を複数の参照パターンとして発生する参照パターン
発生手段と、2値化パターン発生手段により発生された
2値化パターンを参照パターン発生手段により発生され
た複数の参照パターンの各々と比較し、比較結果に基づ
いて補間すべき画素に関する画像の角度を検出する比較
手段と、補間すべき画素に関して比較手段により検出さ
れた画像の角度が上または下の補間走査線において検出
された画像の角度に対して連続性を有するか否かを検出
し、連続性を有する場合に比較手段により検出された画
像の角度を角度信号として出力し、連続性を有さない場
合に比較手段により検出された画像の角度を出力しない
連続性検出手段とを備えたものである。
【0073】本発明に係る走査線補間装置においては、
画像角度検出装置により入力された映像信号に基づいて
補間すべき画素に関する画像の角度が正確に検出され、
画像角度検出装置により検出された角度に基づいて補間
処理に用いる画素が選択され、補間回路により選択され
た画素を用いて補間すべき画素の値を算出することによ
り補間走査線が生成される。
【0074】(第28の発明)本発明に係る走査線補間
装置は、入力された映像信号に基づいて補間すべき画素
に関する画像の角度を検出する画像角度検出装置と、画
像角度検出装置により検出された角度に基づいて補間処
理に用いる画素を選択し、選択された画素を用いて補間
すべき画素の値を算出することにより補間走査線を生成
する補間回路とを備え、画像角度検出装置は、入力され
た映像信号において複数の走査線および補間すべき画素
を含む所定の検出領域内で各走査線ごとに水平方向の輝
度分布の極大点または極小点の位置を表す極大極小パタ
ーンを発生する極大極小パターン発生手段と、検出領域
内で各走査線ごとに水平方向の輝度分布の極大点または
極小点の位置を表す複数の参照パターンを発生する参照
パターン発生手段と、極大極小パターン発生手段により
発生された極大極小パターンを参照パターン発生手段に
より発生された複数の参照パターンの各々と比較し、比
較結果に基づいて補間すべき画素に関する画像の角度を
検出する比較手段とを備えたものである。
【0075】本発明に係る走査線補間装置においては、
画像角度検出装置により入力された映像信号に基づいて
補間すべき画素に関する画像の角度が正確に検出され、
画像角度検出装置により検出された角度に基づいて補間
処理に用いる画素が選択され、補間回路により選択され
た画素を用いて補間すべき画素の値を算出することによ
り補間走査線が生成される。
【0076】(第29の発明)本発明に係る走査線補間
装置は、入力された映像信号に基づいて補間すべき画素
に関する画像の角度を検出する画像角度検出装置と、画
像角度検出装置により検出された角度に基づいて補間処
理に用いる画素を選択し、選択された画素を用いて補間
すべき画素の値を算出することにより補間走査線を生成
する補間回路とを備え、画像角度検出装置は、入力され
た映像信号を複数の走査線および補間すべき画素を含む
所定の検出領域内で2値化して2値化パターンを発生す
る2値化パターン発生手段と、複数の方向を有する2値
画像を複数の第1の参照パターンとして発生する第1の
参照パターン発生手段と、2値化パターン発生手段によ
り発生された2値化パターンを第1の参照パターン発生
手段により発生された複数の第1の参照パターンの各々
と比較し、比較結果に基づいて補間すべき画素に関する
画像の角度を検出する第1の比較手段と、入力された映
像信号において複数の走査線および補間すべき画素を含
む所定の検出領域内で各走査線ごとに水平方向の輝度分
布の極大点または極小点の位置を表す極大極小パターン
を発生する極大極小パターン発生手段と、検出領域内で
各走査線ごとに水平方向の輝度分布の極大点または極小
点の位置を表す複数の第2の参照パターンを発生する第
2の参照パターン発生手段と、極大極小パターン発生手
段により発生された極大極小パターンを第2の参照パタ
ーン発生手段により発生された複数の第2の参照パター
ンの各々と比較し、比較結果に基づいて補間すべき画素
に関する画像の角度を検出する第2の比較手段とを備え
たものである。
【0077】本発明に係る走査線補間装置においては、
画像角度検出装置より入力された映像信号に基づいて補
間すべき画素に関する画像の角度が正確に検出され、画
像角度検出装置により検出された角度に基づいて補間処
理に用いる画素が選択され、補間回路により選択された
画素を用いて補間すべき画素の値を算出することにより
補間走査線が生成される。
【0078】(第30の発明)本発明に係る走査線補間
装置は、入力された映像信号に基づいて補間すべき画素
に関する画像の角度を検出する画像角度検出装置と、画
像角度検出装置により検出された角度に基づいて補間処
理に用いる画素を選択し、選択された画素を用いて補間
すべき画素の値を算出することにより補間走査線を生成
する補間回路とを備え、画像角度検出装置は、入力され
た映像信号を複数の走査線および補間すべき画素を含む
所定の検出領域内で2値化して2値化パターンを発生す
る2値化パターン発生手段と、特定された方向をそれぞ
れ有する複数の2値画像を複数の確定角度パターンとし
て発生する確定角度パターン発生手段と、2値化パター
ン発生手段により発生された2値化パターンを確定角度
パターン発生手段により発生された複数の確定角度パタ
ーンの各々と比較し、比較結果に基づいて補間すべき画
素に関する画像の角度を1次確定角度として検出する1
次確定角度検出手段と、複数の任意の方向をそれぞれ有
する複数の2値画像を複数の候補パターンとして発生す
る候補パターン発生手段と、2値化パターン発生手段に
より発生された2値化パターンを候補パターン発生手段
により発生された複数の候補パターンの各々と比較し、
比較結果に基づいて補間すべき画素が画像の角度を確定
可能な候補画素であるか否かを検出する候補検出手段
と、1次確定角度検出手段により1次確定角度が検出さ
れた場合に、補間すべき画素に関する画像の角度として
1次確定角度検出手段により検出された1次確定角度を
出力し、候補検出手段により補間すべき画素が候補画素
であることが検出された場合に、補間すべき画素に隣接
する所定範囲において1次確定角度を有する他の画素を
探索し、所定範囲内に1次確定角度を有する他の画素が
存在する場合に、補間すべき画素に関する画像の角度と
して他の画素に関する1次確定角度を出力する2次確定
角度検出手段とを備えたものである。
【0079】本発明に係る走査線補間装置においては、
画像角度検出装置により入力された映像信号に基づいて
補間すべき画素に関する画像の角度が正確に検出され、
画像角度検出装置により検出された角度に基づいて補間
処理に用いる画素が選択され、選択された画素を用いて
補間すべき画素の値を算出することにより補間回路によ
り補間走査線が生成される。
【0080】
【発明の実施の形態】(1)第1の実施の形態 図1は本発明の第1の実施の形態における画像角度検出
装置の構成を示すブロック図である。
【0081】図1の画像角度検出装置10aは、ライン
メモリ1a,1b,1c、2値化部2、第1のパターン
マッチング角度検出部3、孤立検出点除去部4、検出ウ
ィンドウ内映像信号処理部5、リファレンスパターン発
生部6a、上ライン極大極小検出部7a、下ライン極大
極小検出部8aおよびA/D(アナログ・デジタル)コ
ンバータ12を含む。
【0082】A/Dコンバータ12は、アナログの映像
信号AVをアナログデジタル変換し、デジタル映像信号
VD1を出力する。A/Dコンバータ12より出力され
る映像信号VD1は、ラインメモリ1a、2値化部2、
検出ウィンドウ内映像信号処理部5および下ライン極大
極小検出部8aに入力される。ラインメモリ1aは、A
/Dコンバータ12より出力される映像信号VD1を1
ライン(1走査線)分遅延させて出力する。ラインメモ
リ1aから出力される映像信号VD2は、2値化部2、
検出ウィンドウ内映像信号処理部5および上ライン極大
極小検出部7aに与えられる。
【0083】本例では、映像信号VD1,VD2は25
6階調の輝度を有するものとする。すなわち、映像信号
VD1,VD2の輝度の最小値は“0”であり、最大値
は“255”である。
【0084】2値化部2は、A/Dコンバータ12より
出力される映像信号VD1およびラインメモリ1aから
出力される映像信号VD2を、後述する検出ウィンドウ
内映像信号処理部5から与えられる平均輝度値LUをし
きい値として2値化し、“1”および“0”からなる2
値化パターンBIを出力する。2値化パターンBIは、
検出ウィンドウのサイズを有する。
【0085】ここで、検出ウィンドウは、例えば、映像
信号VD1の7画素および映像信号VD2の7画素を含
む7×2画素の矩形領域、映像信号VD1の15画素お
よび映像信号VD2の15画素を含む15×2画素の矩
形領域等である。なお、以下の説明では、検出ウィンド
ウのサイズを7×2画素とする。この場合、2値化パタ
ーンBIのサイズは7×2画素となる。
【0086】検出ウィンドウ内映像信号処理部5は、入
力される映像信号VD1およびラインメモリ1aから出
力される映像信号VD2に検出ウィンドウを設定し、検
出ウィンドウ内の映像信号VD1,VD2の輝度の平均
値を算出し、2値化部2に平均輝度値LUを2値化のた
めのしきい値として与える。
【0087】なお、本実施の形態においては、検出ウィ
ンドウ内の全画素の輝度の平均値を2値化のためのしき
い値として用いることとしたが、これに限定されず、検
出ウィンドウ内の画素の値の最大値と最小値との平均値
を2値化のためのしきい値として用いてもよく、輝度を
大きさ順に並べたときの中央値を2値化のためのしきい
値として用いてもよく、輝度を大きさ順に並べた際の中
央値に値が近い複数画素の平均値などを2値化のための
しきい値として用いてもよい。
【0088】また、検出ウィンドウ内映像信号処理部5
は、検出ウィンドウ内の映像信号VD1,VD2の水平
方向の輝度分布が単調増加または単調減少しているか否
かを判定し、単調増加および単調減少していない場合に
は、2値化部2にしきい値として最小値“0”または最
大値“255”を与えてもよい。それにより、2値化部
2は、すべて“1”または“0”からなる2値化パター
ンBIを出力する。この場合、映像信号VD1,VD2
の隣接する2つの画素間の差分値を順次算出し、差分値
の正負の符号が同じであれば、単調増加または単調減少
していると判定することができる。
【0089】さらに、検出ウィンドウ内映像信号処理部
5は、検出ウィンドウ内の映像信号VD1,VD2の輝
度の最大値と最小値との差をコントラストとして算出
し、算出されたコントラストが所定値よりも低い場合に
は、2値化部2にしきい値として最小値“0”または最
大値“255”を与える。それにより、2値化部2は、
すべて“1”または“0”からなる2値化パターンBI
を出力する。
【0090】上ライン極大極小検出部7aは、ラインメ
モリ1aから出力される映像信号VD2の水平方向の輝
度分布に極大点または極小点が存在するか否かを判定
し、判定結果を第1のパターンマッチング角度検出部3
に与える。下ライン極大極小検出部8aは、入力される
映像信号VD1の水平方向の輝度分布に極大点または極
小点が存在するか否かを判定し、判定結果を第1のパタ
ーンマッチング角度検出部3に与える。
【0091】リファレンスパターン発生部6aは、
“1”および“0”からなる複数のリファレンスパター
ンRAを発生し、第1のパターンマッチング角度検出部
3に与える。各リファレンスパターンRAのサイズは検
出ウィンドウのサイズに等しい。
【0092】第1のパターンマッチング角度検出部3
は、2値化部2から与えられる2値化パターンBIをリ
ファレンスパターン発生部6aから与えられる複数のリ
ファレンスパターンRAの各々と比較し、一致したリフ
ァレンスパターンRAの角度および識別信号を角度情報
PAとして出力する。この角度および識別信号について
は後述する。以下、2値化パターンBIと各リファレン
スパターンRAとの比較動作を第1のパターンマッチン
グと呼ぶ。
【0093】上記のように、検出ウィンドウ内の映像信
号VD1および映像信号VD2の輝度分布が共に単調増
加および単調減少していない場合には、2値化部2から
すべて“1”または“0”からなる2値化パターンBI
が出力されてもよい。この場合、第1のパターンマッチ
ング角度検出部3からは角度情報PAが出力されない。
【0094】また、細い斜め線の画像の場合には、検出
ウィンドウ内の画素の値に極大値又は極小値が現れる。
したがって、細い斜め線の画像を考慮しない場合には、
単調増加または単調減少の判定を行い、細い斜め線の画
像を考慮する場合には、単調増加または単調減少の判定
を行わない。
【0095】また、検出ウィンドウ内の映像信号VD
1,VD2のコントラストが所定値よりも低い場合に
は、2値化部2からすべて“1”または“0”の2値化
パターンBIが出力されるので、第1のパターンマッチ
ング角度検出部3からは角度情報PAが出力されない。
【0096】映像信号VD1,VD2のコントラストが
低い場合には、斜め方向の画素を用いた補間処理の効果
は低い。斜め方向の画素を用いた補間処理では、正確な
角度が検出されていないとノイズを発生してしまう場合
があるので、効果が低い場合には、斜め方向の画素を用
いた補間処理が行われないように角度情報PAを出力し
ない。
【0097】さらに、上ライン極大極小検出部7aまた
は下ライン極大極小検出部8aにより検出ウィンドウ内
の映像信号VD1または映像信号VD2の輝度分布に極
大点または極小点が存在することが検出された場合に
は、第1のパターンマッチング角度検出部3は第1のパ
ターンマッチングを行わない。したがって、角度情報P
Aが出力されないようにしてもよい。
【0098】孤立検出点除去部4は、対象となる補間画
素を含む走査線(以下、補間走査線と呼ぶ)に対して1
つ上の補間走査線の角度情報PAおよび1つ下の補間走
査線の角度情報PAが一致しているか否かを判定し、一
致している場合には、第1のパターンマッチング角度検
出部3から出力される角度情報PAを角度信号ANとし
て出力し、一致していない場合には、第1のパターンマ
ッチング角度検出部3から出力される角度情報PAを出
力しない。
【0099】本実施の形態では、2値化部2が2値化パ
ターン発生手段に相当し、リファレンスパターン発生部
6aが参照パターン発生手段に相当し、第1のパターン
マッチング角度検出部3が比較手段に相当する。また、
検出ウィンドウ内映像信号処理部5が平均輝度算出手
段、第1の判定手段およびコントラスト検出手段に相当
し、2値化部2が2値化手段に相当し、上ライン極大極
小検出部7aおよび下ライン極大極小検出部8aが第2
の判定手段を構成する。さらに、孤立検出点除去部4が
連続性検出手段に相当する。
【0100】図2は図1の2値化部2から出力される2
値化パターンBIの一例を示す模式図である。
【0101】図2において、INは補間画素を示し、I
Lは補間走査線を示す。また、ALは補間走査線ILの
上の走査線を示し、BLは補間走査線ILの下の走査線
を示す。
【0102】図2の例では、輝度の低い部分(暗い部
分)が“0”で示され、輝度の高い部分(明るい部分)
が“1”で示されている。2値化パターンBIにおいて
は、画像のエッジの角度が45°となっている。ここで
は、水平方向の角度を0とし、右上の斜め方向の角度を
正としている。
【0103】図3は画像の斜めエッジの角度と補間処理
に用いる画素との関係を説明するための模式図である。
【0104】図3(a),(b),(c),(d),
(e)はそれぞれ画像のエッジの角度が45°、34
°、27°、22°および18°の場合を示し、図3
(f),(g),(h),(i),(j)は画像のエッ
ジの角度が−45°、−34°、−27°、−22°お
よび−18°の場合を示す。ここでも、水平方向の角度
を0とし、右上の斜め方向の角度を正とし、左上の斜め
方向の角度を負としている。
【0105】図3において、網掛けが施されている画素
は、補間画素INの値の算出に用いる上下の走査線A
L,BLの画素である。例えば、図3(a)に示すよう
に、画像のエッジの角度が45°の場合には、斜め上方
45°の方向にある1つの画素および斜め下方45°の
方向にある1つの画素を用いて補間画素INの値を算出
する。図3(b)に示すように、画像のエッジの角度が
34°の場合には、斜め上方34°の方向にある2つの
画素および斜め下方34°の方向にある2つの画素を用
いて補間画素INの値を算出する。
【0106】図4、図5、図6および図7は図1のリフ
ァレンスパターン発生部6aにより発生されるリファレ
ンスパターンの例を示す模式図である。網掛けが施され
ている画素は、太線で示される補間画素の値の算出に用
いる上下の走査線の画素である。
【0107】図4(a),(b),(c),(d),
(e)はそれぞれ45°、34°、27°、22°およ
び18°のリファレンスパターンを示す。図4の例で
は、左上が暗い部分となり、右下が明るい部分となって
いる。図5(a),(b),(c),(d),(e)は
それぞれ45°、34°、27°、22°および18°
のリファレンスパターンを示す。図5の例では、左上が
明るい部分となり、右下が暗い部分となっている。
【0108】図6(a),(b),(c),(d),
(e)はそれぞれ−45°、−34°、−27°、−2
2°および−18°のリファレンスパターンを示す。図
6の例では、右上が暗い部分となり、左下が明るい部分
となっている。図7(a),(b),(c),(d),
(e)はそれぞれ−45°、−34°、−27°、−2
2°および−18°のリファレンスパターンを示す。図
7の例では、右上が明るい部分となり、左下が暗い部分
となっている。
【0109】図4〜図7に示すリファレンスパターン
は、第1のパターンマッチング角度検出部3において、
2値化部2から出力される2値化パターンBIと比較さ
れる。その場合、第1のパターンマッチング角度検出部
3は、2値化パターンBIに応じて図4〜図7に示すい
ずれか一つのリファレンスパターンを識別する識別信号
および角度を決定する。この識別信号は、角度が正か負
か、左上が明るい部分か否か、左下が明るい部分か否
か、右上が明るい部分か否か、および右下が明るい部分
か否かを示す。
【0110】また、図4〜図7に示すように、二次元の
輝度分布によるリファレンスパターンにおいては、補間
画素を中心とした点対称の位置の画素間を結ぶ直線の角
度だけでなく、それらの角度の間の角度も設定すること
ができる。例えば、45°、27°および18°の間の
角度である34°および22°を設定することができ
る。
【0111】例えば、図2の2値化パターンBIは図5
(a)の4つのリファレンスパターンのうちの1つのリ
ファレンスパターンと一致する。この場合、図1の第1
のパターンマッチング角度検出部3は、図5(a)のリ
ファレンスパターンを識別する識別信号および45°を
示す角度を角度情報PAとして出力する。
【0112】図8は図1の孤立検出点除去部4の処理を
説明するための模式図である。図8(a),(b)にお
いて、IN1、IN2およびIN3は補間画素、IL
1、IL2およびIL3は補間走査線、ALおよびBL
は走査線である。
【0113】ここで、補間走査線IL2の補間画素IN
2を処理の対象とする。図8(a)に示すように、第1
のパターンマッチング角度検出部3により補間画素IN
2に対する角度45°および図5(a)のリファレンス
パターンを識別する識別信号を含む角度情報PAが出力
された場合、孤立検出点除去部4は、上下の補間走査線
IL1,IL3において補間画素IN2対して角度情報
PAにより決定される方向にある補間画素IN1,IN
3に対する角度情報が共に角度情報PAと一致するか否
かを判定する。補間画素IN1,IN3に対する角度情
報が共に角度情報PAと一致する場合には、孤立検出点
除去部4は、画像の斜めエッジの角度が連続していると
みなし、第1のパターンマッチング角度検出部3から出
力される角度情報PAを角度信号ANとして出力する。
補間画素IN1,IN3に対する角度情報のうち少なく
とも一方が角度情報PAと一致しない場合には、孤立検
出点除去部4は、画像の斜めエッジの角度が連続しない
とみなし、第1のパターンマッチング角度検出部3から
出力される角度情報PAを出力しない。
【0114】なお、補間画素IN1,IN3に対する角
度情報のうち少なくとも一方が角度情報PAと一致する
場合に第1のパターンマッチング角度検出部3から出力
される角度情報PAを角度信号ANとして出力し、補間
画素IN1,IN3に対する角度情報が共に角度情報P
Aと一致しない場合に第1のパターンマッチング角度検
出部3から出力される角度情報PAを角度信号ANとし
て出力しないように孤立検出点除去部4を構成してもよ
い。
【0115】また、図8(a)に点線の矢印で示すよう
に、補間画素IN1またはその両側の補間画素IN1
a,IN1bのうち少なくとも1つに対する角度情報が
角度情報PAと一致する場合および補間画素IN3また
はその両側の補間画素IN3a,IN3bのうち少なく
とも1つに対する角度情報が角度情報PAと一致する場
合に、第1のパターンマッチング角度検出部3より出力
される角度情報PAを角度信号ANとして出力するよう
に孤立検出点除去部4を構成してもよい。また、補間画
素IN1またはその両側の補間画素IN1a,IN1b
のうち少なくとも1つに対する角度情報が角度情報PA
と一致する場合に第1のパターンマッチング角度検出部
3より出力される角度情報PAを角度信号ANとして出
力するように孤立検出点除去部4を構成してもよく、ま
たは補間画素IN3またはその両側の補間画素IN3
a,IN3bのうち少なくとも1つに対する角度情報が
角度情報PAと一致する場合に、第1のパターンマッチ
ング角度検出部3より出力される角度情報PAを角度信
号ANとして出力するように孤立検出点除去部4を構成
してもよい。
【0116】さらに、図8(b)に示すように、補間画
素IN1の両側の複数の補間画素IN1a〜IN1fの
うち少なくとも1つに対する角度情報が角度情報PAと
一致する場合および補間画素IN3の両側の複数の補間
画素IN3a〜IN3fのうち少なくとも1つに対する
角度情報が角度情報PAと一致する場合に、第1のパタ
ーンマッチング角度検出部3より出力される角度情報P
Aを角度信号ANとして出力するように孤立検出点除去
部4を構成してもよい。また、補間画素IN1の両側の
複数の補間画素IN1a〜IN1fのうち少なくとも1
つに対する角度情報が角度情報PAと一致する場合に、
第1のパターンマッチング角度検出部3より出力される
角度情報PAを角度信号ANとして出力するように孤立
検出点除去部4を構成してもよく、または補間画素IN
3の両側の複数の補間画素IN3a〜IN3fのうち少
なくとも1つに対する角度情報が角度情報PAと一致す
る場合に、第1のパターンマッチング角度検出部3より
出力される角度情報PAを角度信号ANとして出力する
ように孤立検出点除去部4を構成してもよい。
【0117】さらに、上下の走査線で補間画素に対する
角度が一致する場合のみ、第1のパターンマッチング角
度検出部3より出力される角度情報PAを角度信号AN
として出力するように孤立検出点除去部4を構成するこ
ととして説明を行ったが、これに限定されず、注目する
補間画素に対する角度と上下の走査線の補間画素に対す
る角度との差が所定の範囲内にある場合に第1のパター
ンマッチング角度検出部3より出力される角度情報PA
を角度信号ANとして出力するように孤立検出点除去部
4を構成してもよい。例えば、注目する補間画素に対す
る角度情報が角度27°を示す場合には、上下の走査線
の補間画素に対する角度情報が角度18°〜45°の範
囲内および同一の識別信号を示す場合に第1のパターン
マッチング角度検出部3より出力される角度情報PAを
角度信号ANとして出力するように孤立検出点除去部4
を構成してもよい。また、注目する補間画素に対する角
度情報が角度34°を示す場合には、上下の走査線の補
間画素に対する角度情報が角度22°〜45°の範囲内
および同一の識別信号を示す場合に第1のパターンマッ
チング角度検出部3より出力される角度情報PAを角度
信号ANとして出力するように孤立検出点除去部4を構
成してもよい。さらに、注目する補間画素に対する角度
に応じて上記の所定の範囲が異なってもよい。
【0118】本実施の形態の画像角度検出装置10aに
おいては、検出ウィンドウ内の映像信号VD1,VD2
の輝度分布を2値化パターンBIに変換し、2値化パタ
ーンBIと予め設定された複数のリファレンスパターン
RAとのパターンマッチングを行うことにより、少ない
回路規模で画像の斜めエッジの角度を検出することがで
きる。
【0119】この場合、検出ウィンドウ内の平均輝度値
を2値化のしきい値として用いているので、外部から2
値化のしきい値を設定することなく、画像の輝度レベル
に関係なく必ず“0”および“1”の両方を含む2値化
パターンBIを作成することができる。
【0120】また、二次元の輝度分布によるパターンマ
ッチングを行っているので、2画素間の差分値を用いる
場合と比較して誤検出が抑制され、斜め方向のエッジを
有する画像の斜めエッジの角度を正確に検出することが
できる。
【0121】さらに、二次元の輝度分布によるリファレ
ンスパターンRAを用いることにより、検出する角度が
補間画素を中心として点対称の位置にある画素を結ぶ直
線の角度に限定されず、それらの角度の間の角度を検出
することもできる。したがって、少ない容量のラインメ
モリ1aを用いてより細かい間隔で角度を検出すること
ができる。
【0122】また、検出された画像の斜めエッジの角度
に連続性がない場合には、孤立検出点除去部4により角
度情報PAが除去されるので、ノイズによる誤検出を防
止することができる。
【0123】(2)第2の実施の形態 図9は本発明の第2の実施の形態における画像角度検出
装置の構成を示すブロック図である。
【0124】本発明の第2の実施の形態における画像角
度検出装置の構成が、第1の実施の形態における画像角
度検出装置の構成と異なるのは以下の点である。
【0125】図9の画像角度検出装置10bは、ライン
メモリ1a〜1g,1m,1n、2値化部2、第1のパ
ターンマッチング角度検出部3、孤立検出点除去部4、
検出ウィンドウ内映像信号処理部5、リファレンスパタ
ーン発生部6a、上ライン極大極小検出部7a、下ライ
ン極大極小検出部8aおよびA/D(アナログ・デジタ
ル)コンバータ12を含む。
【0126】A/Dコンバータ12は、アナログの映像
信号AVをアナログデジタル変換し、デジタル映像信号
VD1を出力する。A/Dコンバータ12より出力され
る映像信号VD1は、ラインメモリ1a、2値化部2、
検出ウィンドウ内映像信号処理部5および下ライン極大
極小検出部8aに入力される。ラインメモリ1aは、A
/Dコンバータ12より出力される映像信号VD1を1
ライン(1走査線)分遅延させて出力する。ラインメモ
リ1aから出力される映像信号VD2は、2値化部2、
検出ウィンドウ内映像信号処理部5および上ライン極大
極小検出部7aに与えられる。
【0127】本例では、映像信号VD1,VD2は25
6階調の輝度を有するものとする。すなわち、映像信号
VD1,VD2の輝度の最小値は“0”であり、最大値
は“255”である。
【0128】2値化部2は、A/Dコンバータ12より
出力される映像信号VD1およびラインメモリ1aから
出力される映像信号VD2を、後述する検出ウィンドウ
内映像信号処理部5から与えられる平均輝度値LUをし
きい値として2値化し、“1”および“0”からなる2
値化パターンBIを出力する。2値化パターンBIは、
検出ウィンドウのサイズを有する。
【0129】ここで、検出ウィンドウは、例えば、映像
信号VD1の7画素および映像信号VD2の7画素を含
む7×2画素の矩形領域、映像信号VD1の15画素お
よび映像信号VD2の15画素を含む15×2画素の矩
形領域等である。なお、以下の説明では、検出ウィンド
ウのサイズを7×2画素とする。この場合、2値化パタ
ーンBIのサイズは7×2画素となる。
【0130】検出ウィンドウ内映像信号処理部5は、入
力される映像信号VD1およびラインメモリ1aから出
力される映像信号VD2に検出ウィンドウを設定し、検
出ウィンドウ内の映像信号VD1,VD2の輝度の平均
値を算出し、2値化部2、孤立検出点除去部4およびラ
インメモリ1dに平均輝度値LUを2値化のためのしき
い値として与える。
【0131】また、検出ウィンドウ内映像信号処理部5
は、検出ウィンドウ内の映像信号VD1,VD2の最大
値および最小値を算出し、孤立検出点除去部4およびラ
インメモリ1fに最大値を与え、孤立検出点除去部4お
よびラインメモリ1mに最小値を与える。
【0132】なお、本実施の形態においても、検出ウィ
ンドウ内の全画素の輝度の平均値を2値化のためのしき
い値として用いることとしたが、これに限定されず、検
出ウィンドウ内の画素の値の最大値と最小値との平均値
を2値化のためのしきい値として用いてもよく、輝度を
大きさ順に並べたときの中央値を2値化のためのしきい
値として用いてもよく、輝度を大きさ順に並べた際の中
央値に値が近い複数画素の平均値などを2値化のための
しきい値として用いてもよい。
【0133】ラインメモリ1dは、検出ウィンドウ内映
像信号処理部5より出力されるしきい値を1ライン(1
走査線)分遅延させてラインメモリ1eおよび孤立検出
点除去部4に出力する。ラインメモリ1eは、ラインメ
モリ1dより出力されるしきい値をさらに1ライン(1
走査線)分遅延させて孤立検出点除去部4に出力する。
【0134】ラインメモリ1fは、検出ウィンドウ内映
像信号処理部5より出力される最大値を1ライン(1走
査線)分遅延させてラインメモリ1gおよび孤立検出点
除去部4に出力する。ラインメモリ1gは、ラインメモ
リ1fより出力される最大値をさらに1ライン(1走査
線)分遅延させて孤立検出点除去部4に出力する。
【0135】ラインメモリ1mは、検出ウィンドウ内映
像信号処理部5より出力される最小値を1ライン(1走
査線)分遅延させてラインメモリ1nおよび孤立検出点
除去部4に出力する。ラインメモリ1nは、ラインメモ
リ1mより出力される最小値をさらに1ライン(1走査
線)分遅延させて孤立検出点除去部4に出力する。
【0136】孤立検出点除去部4は、ラインメモリ1b
より与えられる対象となる補間画素を含む走査線(以
下、補間走査線と呼ぶ)に対して、第1のパターンマッ
チング角度検出部3より与えられる1つ上の補間走査線
の角度情報PA、およびラインメモリ1cより与えられ
る1つ下の補間走査線の角度情報PAが一致しているか
否かを判定する。
【0137】また、孤立検出点除去部4は、ラインメモ
リ1dより与えられる対象となる補間画素を含む走査線
(以下、補間走査線と呼ぶ)に対して、検出ウィンドウ
内映像信号処理部5より与えられる1つ上の補間走査線
のしきい値、およびラインメモリ1eより与えられる1
つ下の補間走査線のしきい値が一致しているか否かを判
定する。
【0138】また、孤立検出点除去部4は、ラインメモ
リ1fより与えられる対象となる補間画素を含む走査線
(以下、補間走査線と呼ぶ)に対して、検出ウィンドウ
内映像信号処理部5より与えられる1つ上の補間走査線
の最大値およびラインメモリ1gより与えられる1つ下
の補間走査線の最大値が一致しているか否かを判定す
る。
【0139】また、孤立検出点除去部4は、ラインメモ
リ1mより与えられる対象となる補間画素を含む走査線
(以下、補間走査線と呼ぶ)に対して、検出ウィンドウ
内映像信号処理部5より与えられる1つ上の補間走査線
の最小値およびラインメモリ1nより与えられる1つ下
の補間走査線の最小値が一致しているか否かを判定す
る。
【0140】角度情報の判定結果、しきい値の判定結
果、最大値の判定結果および最小値の判定結果に基づい
て、対象となる補間画素の連続性を判定する。
【0141】図10は補間画素の連続性を説明するため
の説明図である。図10において、補間画素IN1に対
する検出ウィンドウをAで示し、補間画素IN2に対す
る検出ウィンドウをBで示し、補間画素IN3に対する
検出ウィンドウをCで示す。検出ウィンドウAを用いて
補間画素IN1の角度情報が算出され、検出ウィンドウ
Bを用いて補間画素IN2の角度情報が算出され、検出
ウィンドウCを用いて補間画素IN3の角度情報が算出
される。
【0142】また、検出ウィンドウA内の画素の値を用
いて2値化のためのしきい値が算出され、検出ウィンド
ウB内の画素の値を用いて2値化のためのしきい値が算
出され、検出ウィンドウC内の画素の値を用いて2値化
のためのしきい値が算出される。
【0143】また、検出ウィンドウA内の画素の値の最
大値が算出され、検出ウィンドウB内の画素の値の最大
値が算出され、検出ウィンドウC内の画素の値の最大値
が算出される。
【0144】さらに、検出ウィンドウA内の画素の値の
最小値が算出され、検出ウィンドウB内の画素の値の最
小値が算出され、検出ウィンドウC内の画素の値の最小
値が算出される。
【0145】例えば、図10に示すように、破線の矢印
方向に連続した斜めのエッジを有する画像の場合、補間
画素IN1〜IN3に対する角度情報は、ほぼ近似した
値となり、検出ウィンドウA〜C内の最大値は、ほぼ近
似した値となり、検出ウィンドウA〜C内の最小値は、
ほぼ近似した値となる。例えば、画像が256階調で表
わされる場合、±10階調、±20階調または±30階
調等の範囲を近似範囲として設定してもよい。
【0146】したがって、孤立検出点除去部4は、補間
画素IN1〜IN3に対する角度情報の差が近似範囲内
にあり、検出ウィンドウA〜Cに対する2値化のための
しきい値の差が近似範囲内にあり、検出ウィンドウA〜
Cに対する画素の値の最大値の差が近似範囲内にあり、
かつ検出ウィンドウA〜Cに対する画素の値の最小値の
差が近似範囲内にある場合に、第1のパターンマッチン
グ角度検出部3から出力される角度情報PAを角度信号
ANとして出力する。
【0147】一方、補間画素IN1〜IN3に対する角
度情報の差、検出ウィンドウA〜Cに対する2値化のた
めのしきい値の差、検出ウィンドウA〜Cに対する画素
の値の最大値の差、検出ウィンドウA〜Cに対する画素
の値の最小値の差の少なくともいずれかが近似範囲内に
ない場合、第1のパターンマッチング角度検出部3から
出力される角度情報PAを出力しない。
【0148】なお、本実施の形態においては、補間画素
IN1〜IN3に対する角度情報の差が近似範囲内にあ
り、検出ウィンドウA〜Cに対する2値化のためのしき
い値の差が近似範囲内にあり、検出ウィンドウA〜Cに
対する画素の値の最大値の差が近似範囲内にあり、かつ
検出ウィンドウA〜Cに対する画素の値の最小値の差が
近似範囲内にある場合に、第1のパターンマッチング角
度検出部3から出力される角度情報PAを角度信号AN
として出力することとしたが、これに限定されず、補間
画素IN1〜IN3に対する角度情報の差が近似範囲内
にあり、かつ検出ウィンドウA〜Cに対する2値化のた
めのしきい値の差、検出ウィンドウA〜Cに対する画素
の値の最大値の差、検出ウィンドウA〜Cに対する画素
の値の最小値の差の少なくとも1つが近似範囲にある場
合に、第1のパターンマッチング角度検出部3から出力
される角度情報PAを角度信号ANとして出力するよう
にしてもよい。
【0149】本実施の形態では、2値化部2が2値化パ
ターン発生手段に相当し、リファレンスパターン発生部
6aが参照パターン発生手段に相当し、第1のパターン
マッチング角度検出部3が比較手段に相当する。また、
検出ウィンドウ内映像信号処理部5が平均輝度算出手
段、第1の判定手段およびコントラスト検出手段に相当
し、2値化部2が2値化手段に相当し、上ライン極大極
小検出部7aおよび下ライン極大極小検出部8aが第2
の判定手段を構成する。さらに、孤立検出点除去部4が
連続性検出手段に相当する。
【0150】本実施の形態の画像角度検出装置10bに
おいては、検出ウィンドウ内の映像信号VD1,VD2
の輝度分布を2値化パターンBIに変換し、2値化パタ
ーンBIと予め設定された複数のリファレンスパターン
RAとのパターンマッチングを行うことにより、少ない
回路規模で画像の斜めエッジの角度を検出することがで
きる。
【0151】この場合、第1のパターンマッチング角度
検出部3から出力される角度情報PA、検出ウィンドウ
に対する2値化のためのしきい値、検出ウィンドウに対
する画素の値の最大値、または検出ウィンドウに対する
画素の値の最小値により補間画素に連続性があるか否か
が判定され、補間画素に連続性がないと判定された場合
に孤立検出点除去部4により角度情報PAが除去される
ので、ノイズによる誤検出を確実に防止することができ
る。さらに、検出ウィンドウ内の平均輝度値を2値化の
しきい値として用いているので、外部から2値化のしき
い値を設定することなく、画像の輝度レベルに関係なく
必ず“0”および“1”の両方を含む2値化パターンB
Iを作成することができる。
【0152】また、二次元の輝度分布によるパターンマ
ッチングを行っているので、2画素間の差分値を用いる
場合と比較して誤検出が抑制され、斜め方向のエッジを
有する画像の斜めエッジの角度を正確に検出することが
できる。
【0153】さらに、二次元の輝度分布によるリファレ
ンスパターンRAを用いることにより、検出する角度が
補間画素を中心として点対称の位置にある画素を結ぶ直
線の角度に限定されず、それらの角度の間の角度を検出
することもできる。したがって、少ない容量のラインメ
モリ1aを用いてより細かい間隔で角度を検出すること
ができる。
【0154】また、検出された画像の斜めエッジの角度
に連続性がない場合には、孤立検出点除去部4により角
度情報PAが除去されるので、ノイズによる誤検出を防
止することができる。
【0155】(3)第3の実施の形態 図11は本発明の第3の実施の形態における画像角度検
出装置の構成を示すブロック図である。
【0156】図11の画像角度検出装置10cは、ライ
ンメモリ1a,1h,1k、上ライン極大極小検出部
7、下ライン極大極小検出部8、リファレンスパターン
発生部6b、第2のパターンマッチング角度検出部9、
孤立検出点除去部4、検出ウィンドウ内映像信号処理部
5aおよびA/D(アナログ・デジタル)コンバータ1
2を含む。
【0157】A/Dコンバータ12は、アナログの映像
信号AVをアナログデジタル変換し、デジタル映像信号
VD1を出力する。A/Dコンバータ12より出力され
る映像信号VD1は、ラインメモリ1aおよび下ライン
極大極小検出部8に入力される。ラインメモリ1aは、
A/Dコンバータ12より出力される映像信号VD1を
1ライン(1走査線)分遅延させて出力する。ラインメ
モリ1aから出力される映像信号VD2は、上ライン極
大極小検出部7および検出ウィンドウ内映像信号処理部
5aに与えられる。
【0158】上ライン極大極小検出部7は、ラインメモ
リ1aから出力される映像信号VD2において水平方向
の輝度分布の極大点および極小点を検出し、極大点およ
び極小点の位置を示す極大極小パターンP1を第2のパ
ターンマッチング角度検出部9に与える。下ライン極大
極小検出部8は、A/Dコンバータ12より出力される
映像信号VD1において水平方向の輝度分布の極大点お
よび極小点を検出し、極大点および極小点の位置を示す
極大極小パターンP2を第2のパターンマッチング角度
検出部9に与える。極大極小パターンP1および極大極
小パターンP2は、それぞれ検出ウィンドウの1走査線
分のサイズを有する。
【0159】ここで、検出ウィンドウは、例えば、映像
信号VD1の7画素および映像信号VD2の7画素を含
む7×2画素の矩形領域、映像信号VD1の15画素お
よび映像信号VD2の15画素を含む15×2画素の矩
形領域等である。なお、以下の説明では、検出ウィンド
ウのサイズを7×2画素とする。この場合、極大極小パ
ターンP1および極大極小パターンP2のサイズはそれ
ぞれ7画素である。
【0160】リファレンスパターン発生部6bは、検出
ウィンドウ内の極大点および極小点の位置を示す複数の
リファレンスパターンRBを発生し、第2のパターンマ
ッチング角度検出部9に与える。各リファレンスパター
ンRBのサイズは検出ウィンドウのサイズに等しい。
【0161】第2のパターンマッチング角度検出部9
は、上ライン極大極小検出部7から出力される極大極小
パターンP1および下ライン極大極小検出部8から出力
される極大極小パターンP2をリファレンスパターン発
生部6bから与えられる複数のリファレンスパターンR
Bの各々と比較し、一致したリファレンスパターンRB
の角度を示す角度情報PBを出力する。
【0162】以下、極大極小パターンP1,P2と各リ
ファレンスパターンRBとの比較動作を第2のパターン
マッチングと呼ぶ。
【0163】検出ウィンドウ内映像信号処理部5aは、
検出ウィンドウ内の映像信号VD1,VD2の輝度分布
の最大値と最小値との差をコントラストとして算出す
る。検出ウィンドウ内の映像信号VD1,VD2のコン
トラストが所定値よりも低い場合には、検出ウィンドウ
内映像信号処理部5aは第2のパターンマッチング角度
検出部9が第2のパターンマッチングを行わないように
制御する。したがって、角度情報PBが出力されない。
【0164】映像信号VD1,VD2のコントラストが
低い場合には、斜め方向の画素を用いた補間処理の効果
は低い。斜め方向の画素を用いた補間処理はノイズを伴
うので、効果が低い場合には、斜め方向の画素を用いた
補間処理が行われないように角度情報PBを出力しな
い。
【0165】ラインメモリ1hは、第2のパターンマッ
チング角度検出部9より出力される角度情報PBを1ラ
イン(1走査線)分遅延させてラインメモリ1kおよび
孤立検出点除去部4に出力する。ラインメモリ1kは、
ラインメモリ1hより出力される角度情報PBをさらに
1ライン(1走査線)分遅延させて孤立検出点除去部4
に出力する。孤立検出点除去部4は、ラインメモリ1h
より与えられる対象となる補間画素を含む走査線(以
下、補間走査線と呼ぶ)に対して、第2のパターンマッ
チング角度検出部9より与えられる1つ上の補間走査線
の角度情報PB、およびラインメモリ1kより与えられ
る1つ下の補間走査線の角度情報PBが一致しているか
否かを判定し、一致している場合には、第2のパターン
マッチング角度検出部9から出力される角度情報PBを
角度信号ANとして出力し、一致していない場合には、
第2のパターンマッチング角度検出部9から出力される
角度情報PBを出力しない。
【0166】本実施の形態では、上ライン極大極小検出
部7および下ライン極大極小検出部8が極大極小パター
ン発生手段を構成し、リファレンスパターン発生部6b
が参照パターン発生手段に相当し、第2のパターンマッ
チング角度検出部9が比較手段に相当する。また、検出
ウィンドウ内映像信号処理部5aがコントラスト検出手
段に相当し、孤立検出点除去部4が連続性検出手段に相
当する。
【0167】図12は図11の上ライン極大極小検出部
7および下ライン極大極小検出部8から出力される極大
極小パターンP1,P2の一例を示す模式図である。
【0168】図12において、INは補間画素を示し、
ILは補間走査線を示す。また、ALは補間走査線IL
の上の走査線を示し、BLは補間走査線ILの下の走査
線を示す。
【0169】図12の例では、水平方向の輝度分布にお
いて極大点を有する画素の位置が「大」で示され、水平
方向の輝度分布において極小点を有する画素の位置が
「小」で示されている。なお、実際には、極大点を有す
る画素の位置および極小点を有する画素の位置は所定の
数値で示される。極大極小パターンP1,P2において
は、走査線ALおよび走査線BLの輝度分布において極
大点同士を結ぶ直線および極小点同士を結ぶ直線の角度
が45°となっている。ここでは、水平方向の角度を0
とし、右上の斜め方向の角度を正としている。
【0170】図13は図11のリファレンスパターン発
生部6bにより発生されるリファレンスパターンの例を
示す模式図である。
【0171】図13(a),(b)はそれぞれ45°お
よび34°のリファレンスパターンを示す。図13にお
いて、極大点を有する画素の位置が「大」で示され、極
小点を有する画素の位置が「小」で示されている。な
お、実際には、極大点を有する画素の位置および極小点
を有する画素の位置は所定の数値で示されている。
【0172】図13(a),(b)に示すように、極大
点および極小点を対として2つの走査線の輝度分布にお
ける極大点同士を結ぶ直線および極小点同士を結ぶ直線
の角度がそれぞれ45°および34°に設定されてい
る。
【0173】例えば、図12の極大極小パターンP1,
P2は図13(a)のリファレンスパターンと一致す
る。この場合、図11の第2のパターンマッチング角度
検出部9は、45°を示す角度情報PBを出力する。
【0174】本実施の形態の画像角度検出装置10cに
おいては、検出ウィンドウ内の映像信号VD1,VD2
の輝度分布における極大点および極小点の位置を表す極
大極小パターンP1,P2を作成し、極大極小パターン
P1,P2と予め設定された複数のリファレンスパター
ンRBとのパターンマッチングを行うことにより、少な
い回路規模で画像の斜めエッジの角度を検出することが
できる。
【0175】この場合、極大点および極小点を対とし
て、または極大点もしくは極小点のいずれかを対として
検出することにより、細い斜め線の画像の角度を検出す
ることができる。
【0176】また、二次元の輝度分布によるパターンマ
ッチングを行っているので、2画素間の差分値を用いる
場合と比較して誤検出が抑制され、細い斜め線の画像の
角度を正確に検出することができる。
【0177】さらに、二次元の輝度分布によるリファレ
ンスパターンRBを用いることにより、検出する角度が
補間画素を中心として点対称の位置にある画素を結ぶ直
線の角度に限定されず、それらの角度の間の角度を検出
することもできる。したがって、少ない容量のラインメ
モリ1aを用いてより細かい間隔で角度を検出すること
ができる。
【0178】また、検出された画像の斜めエッジの角度
に連続性がない場合には、孤立検出点除去部4により角
度情報PBが除去されるので、ノイズによる誤検出を防
止することができる。
【0179】なお、図11のリファレンスパターン発生
部6bにより発生されるリファレンスパターンRBは図
13に示した例に限定されるものではなく、任意のリフ
ァレンスパターンを用いることができる。また、リファ
レンスパターンRBは、極大および極小を両方含む必要
もなく、極大または極小のいずれか一方を含んでもよ
い。
【0180】(4)第4の実施の形態 図14は本発明の第4の実施の形態における画像角度検
出装置の構成を示すブロック図である。
【0181】図14の画像角度検出装置10dは、ライ
ンメモリ1a〜1c,1h,1k、2値化部2、第1の
パターンマッチング角度検出部3、孤立検出点除去部
4、検出ウィンドウ内映像信号処理部5、リファレンス
パターン発生部6、上ライン極大極小検出部7、下ライ
ン極大極小検出部8、第2のパターンマッチング角度検
出部9およびA/D(アナログ・デジタル)コンバータ
12を含む。
【0182】A/Dコンバータ12は、アナログの映像
信号AVをアナログデジタル変換し、デジタル映像信号
VD1を出力する。A/Dコンバータ12より出力され
る映像信号VD1は、ラインメモリ1a、2値化部2、
検出ウィンドウ内映像信号処理部5および下ライン極大
極小検出部8に入力される。ラインメモリ1aは、A/
Dコンバータ12より出力される映像信号VD1を1ラ
イン(1走査線)分遅延させて出力する。ラインメモリ
1aから出力される映像信号VD2は、2値化部2、検
出ウィンドウ内映像信号処理部5および上ライン極大極
小検出部7に与えられる。
【0183】ラインメモリ1a、2値化部2、第1のパ
ターンマッチング角度検出部3および検出ウィンドウ内
映像信号処理部5の動作は、図1のラインメモリ1a、
2値化部2、第1のパターンマッチング角度検出部3お
よび検出ウィンドウ内映像信号処理部5の動作と同様で
ある。また、上ライン極大極小検出部7、下ライン極大
極小検出部8および第2のパターンマッチング角度検出
部9の動作は、図11の上ライン極大極小検出部7、下
ライン極大極小検出部8および第2のパターンマッチン
グ角度検出部9の動作と同様である。さらに、孤立検出
点除去部4の動作は、図1,図9および図11の孤立検
出点除去部4の動作と同様である。
【0184】リファレンスパターン発生部6は、図1の
リファレンスパターン発生部6aと同様にリファレンス
パターンRAを発生するとともに、図11のリファレン
スパターン発生部6bと同様にリファレンスパターンR
Bを発生する。
【0185】本実施の形態では、2値化部2が2値化パ
ターン発生手段に相当し、リファレンスパターン発生部
6が第1および第2の参照パターン発生手段に相当し、
第1のパターンマッチング角度検出部3が第1の比較手
段に相当し、第2のパターンマッチング角度検出部9が
第2の比較手段に相当する。
【0186】本実施の形態の画像角度検出装置10dに
おいては、検出ウィンドウ内の映像信号VD1,VD2
の輝度分布を2値化パターンBIに変換し、2値化パタ
ーンBIと予め設定された複数のリファレンスパターン
RAとのパターンマッチングを行うことにより、少ない
回路規模で画像の斜めエッジの角度を検出することがで
きる。
【0187】この場合、検出ウィンドウ内の平均輝度値
を2値化のしきい値として用いているので、外部から2
値化のしきい値を設定することなく、画像の輝度レベル
に関係なく2値化パターンBIを作成することができ
る。
【0188】また、検出ウィンドウ内の映像信号VD
1,VD2の輝度分布における極大点および極小点の位
置を表す極大極小パターンP1,P2を作成し、極大極
小パターンP1,P2と予め設定された複数のリファレ
ンスパターンRBとのパターンマッチングを行うことに
より、少ない回路規模で画像の斜めエッジの角度を検出
することができる。
【0189】この場合、極大点および極小点を対とし
て、または極大点もしくは極小点のいずれかを対として
検出することにより、細い斜め線の画像の角度を検出す
ることができる。
【0190】また、二次元の輝度分布によるパターンマ
ッチングを行っているので、2画素間の差分値を用いる
場合と比較して誤検出が抑制され、斜め方向のエッジを
有する画像および細い斜め線の画像の角度を正確に検出
することができる。
【0191】さらに、二次元の輝度分布によるリファレ
ンスパターンRA,RBを用いることにより、検出する
角度が補間画素を中心として点対称の位置にある画素を
結ぶ直線の角度に限定されず、それらの角度の間の角度
を検出することもできる。したがって、少ない容量のラ
インメモリ1aを用いてより細かい間隔で角度を検出す
ることができる。
【0192】また、検出された画像の斜めエッジの角度
に連続性がない場合には、孤立検出点除去部4により角
度情報PA,PBが除去されるので、ノイズによる誤検
出を防止することができる。
【0193】(5)第5の実施の形態 図15は本発明の第5の実施の形態における画像角度検
出装置の構成を示すブロック図である。
【0194】図15の画像角度検出装置10eが図14
の画像角度検出装置10dと異なるのは、間引き処理部
11をさらに備える点である。本実施の形態では、間引
き処理部11が間引き手段に相当する。
【0195】A/Dコンバータ12は、アナログの映像
信号AVをアナログデジタル変換し、デジタル映像信号
VD1を出力する。A/Dコンバータ12より出力され
る映像信号VD1は、間引き処理部11に与えられる。
間引き処理部11は、水平方向において映像信号VD1
の画素を間引き、映像信号VD3として出力する。間引
き処理部11から出力される映像信号VD3は、ライン
メモリ1a、2値化部2、検出ウィンドウ内映像信号処
理部5および下ライン極大極小検出部8に入力される。
【0196】それにより、同じリファレンスパターンR
A,RBを用いて、図14の画像角度検出装置10dに
比べてより水平に近い斜めエッジの角度(以下、浅い角
度とよぶ。)の画像を検出することが可能となる。例え
ば、間引き処理部11が水平方向において映像信号VD
1の画素を1画素おきに間引くことにより、同じリファ
レンスパターンRA,RBを用いて間引かない場合に比
べて約半分のより浅い角度を検出することができる。し
たがって、検出範囲を広くすることができる。
【0197】なお、図1の画像角度検出装置10a、図
9の画像角度検出装置10bおよび図11の画像角度検
出装置10cに間引き処理部11を設けてもよい。
【0198】(6)第6の実施の形態 図16は本発明の第6の実施の形態における画像角度検
出装置の構成を示すブロック図である。
【0199】図16の画像角度検出装置10fは、ライ
ンメモリ31、2値化部32、検出ウィンドウ内映像信
号処理部33、1次確定角度検出部34、確定角度リフ
ァレンスパターン発生部35、候補検出部36、候補リ
ファレンスパターン発生部37、2次確定角度検出部3
8、ラインメモリ39a、ラインメモリ39b、3次確
定角度検出部40およびA/D(アナログ・デジタル)
コンバータ42を含む。
【0200】A/Dコンバータ42は、アナログの映像
信号AVをアナログデジタル変換し、デジタル映像信号
VD1を出力する。A/Dコンバータ42より出力され
る映像信号VD1は、ラインメモリ31、2値化部32
および検出ウィンドウ内映像信号処理部33に入力され
る。ラインメモリ31は、A/Dコンバータ42より出
力される映像信号VD1を1ライン(1走査線)分遅延
させて出力する。ラインメモリ31から出力される映像
信号VD2は、2値化部32および検出ウィンドウ内映
像信号処理部33に与えられる。
【0201】本例では、映像信号VD1,VD2は25
6階調の輝度を有するものとする。すなわち、映像信号
VD1,VD2の輝度の最小値は“0”であり、最大値
は“255”である。
【0202】2値化部32は、入力される映像信号VD
1およびラインメモリ31から出力される映像信号VD
2を、後述する検出ウィンドウ内映像信号処理部33か
ら与えられる平均輝度値LUをしきい値として2値化
し、“1”および“0”からなる2値化パターンBIを
出力する。2値化パターンBIは、検出ウィンドウのサ
イズを有する。
【0203】ここで、検出ウィンドウは、例えば、映像
信号VD1の7画素および映像信号VD2の7画素を含
む7×2画素の矩形領域、映像信号VD1の15画素お
よび映像信号VD2の15画素を含む15×2画素の矩
形領域等である。なお、以下の説明では、検出ウィンド
ウのサイズを7×2画素とする。この場合、2値化パタ
ーンBIのサイズは7×2画素となる。
【0204】検出ウィンドウ内映像信号処理部33は、
入力される映像信号VD1およびラインメモリ31から
出力される映像信号VD2に検出ウィンドウを設定し、
検出ウィンドウ内の映像信号VD1,VD2の輝度の平
均値を算出し、2値化部32に平均輝度値LUを2値化
のためのしきい値として与える。
【0205】なお、本実施の形態においても、検出ウィ
ンドウ内の全画素の輝度の平均値を2値化のためのしき
い値として用いることとしたが、これに限定されず、検
出ウィンドウ内の画素の値の最大値と最小値との平均値
を2値化のためのしきい値として用いてもよく、輝度を
大きさ順に並べたときの中央値を2値化のためのしきい
値として用いてもよく、輝度を大きさ順に並べた際の中
央値に値が近い複数画素の平均値などを2値化のための
しきい値として用いてもよい。
【0206】さらに、検出ウィンドウ内映像信号処理部
33は、検出ウィンドウ内の映像信号VD1,VD2の
輝度の最大値と最小値との差をコントラストとして算出
し、算出されたコントラストが所定値よりも低い場合に
は、2値化部32にしきい値として最小値“0”または
最大値“255”を与える。それにより、2値化部32
は、すべて“1”または“0”からなる2値化パターン
BIを出力する。
【0207】確定角度リファレンスパターン発生部35
は、“1”および“0”からなる複数の確定角度リファ
レンスパターンRAを発生し、1次確定角度検出部34
に与える。各確定角度リファレンスパターンRAのサイ
ズは検出ウィンドウのサイズに等しい。
【0208】1次確定角度検出部34は、2値化部32
から与えられる2値化パターンBIを確定角度リファレ
ンスパターン発生部35から与えられる複数の確定角度
リファレンスパターンRAの各々と比較し、一致した確
定角度リファレンスパターンRAの角度を角度情報PA
として出力する。以下、2値化パターンBIと各確定角
度リファレンスパターンRAとの比較動作を1次確定の
パターンマッチングと呼ぶ。
【0209】ここで、1次確定のパターンマッチングに
より対象となる画素の角度を決定することを1次確定と
呼び、1次確定のパターンマッチングにより角度が決定
された画素を1次確定された画素と呼ぶ。
【0210】検出ウィンドウ内の映像信号VD1,VD
2のコントラストが所定値よりも低い場合には、2値化
部32からすべて“1”または“0”の2値化パターン
BIが出力されるので、1次確定角度検出部34からは
角度情報PAが出力されない。
【0211】映像信号VD1,VD2のコントラストが
低い場合には、斜め方向の画素を用いた補間処理の効果
は低い。斜め方向の画素を用いた補間処理では、正確な
角度が検出されていないとノイズを発生してしまう場合
があるので、効果が低い場合には、斜め方向の画素を用
いた補間処理が行われないように角度情報PAを出力し
ない。
【0212】候補リファレンスパターン発生部37は、
“1”および“0”からなる複数の候補リファレンスパ
ターンRBを発生し、候補検出部36に与える。各候補
リファレンスパターンRBのサイズは検出ウィンドウの
サイズに等しい。
【0213】候補検出部36は、2値化部32から与え
られる2値化パターンBIを候補リファレンスパターン
発生部37から与えられる複数の候補リファレンスパタ
ーンRBの各々と比較し、一致した候補リファレンスパ
ターンRBの種類を候補情報PBとして出力する。以
下、2値化パターンBIと各候補リファレンスパターン
RBとの比較動作を候補検出のパターンマッチングと呼
ぶ。
【0214】ここで、候補検出のパターンマッチングに
より候補リファレンスパターンが検出された画素を候補
画素と呼ぶ。
【0215】2次確定角度検出部38は、対象となる画
素に対して1次確定角度検出部34から角度情報PAが
与えられた場合、すなわち、対象となる画素が1次確定
された画素である場合には、その角度情報PAを角度情
報PCとして出力する。また、2次確定角度検出部38
は、対象となる画素に対して候補検出部36から候補情
報PBが与えられた場合、すなわち、対象となる画素が
候補画素である場合には、候補情報PBに応じて対象と
なる画素の近傍の所定範囲を探索し、対象となる画素の
近傍の所定範囲に1次確定された画素が存在する場合
に、1次確定された画素の角度情報PAを対象とする画
素の角度情報PCとして出力する。このように、候補画
素に近傍の1次確定された画素の角度情報を設定するこ
とを2次確定と呼ぶ。
【0216】角度情報PCは3次確定角度検出部40に
入力されるとともに、ラインメモリ39aに入力されて
1ライン遅延されて角度情報PDとして出力される。ま
た、角度情報PDは3次確定角度検出部40に入力され
るとともに、ラインメモリ39bに入力されて1ライン
遅延されて角度情報PEとして出力される。角度情報P
Eは3次確定角度検出部40に入力される。
【0217】3次確定角度検出部40は、対象となる補
間画素を含む走査線(以下、補間走査線と呼ぶ)の角度
情報PDに対して1つ上の補間走査線の角度情報PEお
よび1つ下の補間走査線の角度情報PCが一致している
か否かを判定し、一致している場合には、ラインメモリ
39aから出力される角度情報PDを角度信号ANとし
て出力し、一致していない場合には、ラインメモリ39
aから出力される角度情報PDを出力しない。
【0218】本実施の形態では、2値化部32が2値化
パターン発生手段に相当し、確定角度リファレンスパタ
ーン発生部35が確定角度パターン発生手段に相当し、
1次確定角度検出部34が1次確定角度検出手段に相当
し、候補リファレンスパターン発生部37が候補パター
ン発生手段に相当し、候補検出部36が候補検出手段に
相当し、2次確定角度検出部38が2次確定角度検出手
段を構成する。さらに、3次確定角度検出部40が3次
確定角度検出手段に相当する。
【0219】本実施の形態における図16の2値化部3
2から出力される2値化パターンBIは、例えば、図2
に示した2値化パターンBIと同様である。また、本実
施の形態における画像の斜めエッジの角度と補間処理に
用いる画素との関係は、図3に示した関係と同様であ
る。
【0220】図17、図18、図19および図20は図
16の確定角度リファレンスパターン発生部35により
発生される確定角度リファレンスパターンの例を示す模
式図である。網掛けが施されている画素は、太線で示さ
れる補間画素の値の算出に用いる上下の走査線の画素で
ある。
【0221】図17(a),(b),(c),(d)は
それぞれ45°、34°、27°および22°の確定角
度リファレンスパターンを示す。図17の例では、左上
が暗い部分となり、右下が明るい部分となっている。図
18(a),(b),(c),(d)はそれぞれ45
°、34°、27°および22°の確定角度リファレン
スパターンを示す。図18の例では、左上が明るい部分
となり、右下が暗い部分となっている。
【0222】図19(a),(b),(c),(d)は
それぞれ−45°、−34°、−27°および−22°
の確定角度リファレンスパターンを示す。図19の例で
は、右上が暗い部分となり、左下が明るい部分となって
いる。図20(a),(b),(c),(d)はそれぞ
れ−45°、−34°、−27°および−22°の確定
角度リファレンスパターンを示す。図20の例では、右
上が明るい部分となり、左下が暗い部分となっている。
【0223】図17〜図20に示す、これらの確定角度
リファレンスパターンにおいては、補間すべき画素に対
して上側に位置する上ラインの画素列と、補間すべき画
素に対して下側に位置する下ラインの画素列とを水平方
向に見た場合に、1の値の画素と0の値の画素との境界
が上ラインの画素列および下ラインの画素列それぞれに
1つだけ存在し、かつ1の値の画素から0の値の画素へ
の方向が、それぞれの画素列で同じ方向である。
【0224】すなわち、確定角度リファレンスパターン
は上ラインおよび下ラインともに輝度変化がありかつ同
一方向の輝度勾配を持っている場合の2値化パターンと
同一の特徴を持つので確実に画像の角度を特定でき、1
次確定のパターンマッチングにおいて2値化パターンが
確定角度リファレンスパターンと一致した場合は、斜め
エッジの角度を1次確定することができる。
【0225】また、図17〜図20に示すように、二次
元の輝度分布による確定角度リファレンスパターンにお
いては、補間画素を中心とした点対称の位置の画素間を
結ぶ直線の角度だけでなく、それらの角度の間の角度も
設定することができる。例えば、45°、27°および
18°の間の角度である34°および22°を設定する
ことができる。
【0226】例えば、図2の2値化パターンBIは図1
8(a)の4つの確定角度リファレンスパターンのうち
の1つの確定角度リファレンスパターンと一致する。こ
の場合、図16の第1のパターンマッチング角度検出部
3は、図18(a)の45°を示す角度情報PAを出力
する。
【0227】図21、図22、図23および図24は図
16の候補リファレンスパターン発生部37により発生
される候補リファレンスパターンの例を示す模式図であ
る。図21〜図24の候補リファレンスパターンを用い
ることにより、浅い斜めのエッジを有する画像の角度を
検出することができる。
【0228】図21(a),(b)は2次確定角度検出
部38において、図21に示す矢印の方向への探索に用
いられる候補リファレンスパターンで、それぞれ左方向
と右方向への探索に用いられる候補リファレンスパター
ンを示す。図21の例では、左上が暗い部分となり、右
下が明るい部分となっている。
【0229】図22(a),(b)は2次確定角度検出
部38において、図22に示す矢印の方向への探索に用
いられる候補リファレンスパターンで、それぞれ左方向
と右方向への探索に用いられる候補リファレンスパター
ンを示す。図22の例では、左上が明るい部分となり、
右下が暗い部分となっている。
【0230】図23(a),(b)は2次確定角度検出
部38において、図23に示す矢印の方向への探索に用
いられる候補リファレンスパターンで、それぞれ右方向
と左方向への探索に用いられる候補リファレンスパター
ンを示す。図23の例では、右上が暗い部分となり、左
下が明るい部分となっている。
【0231】図24(a),(b)は2次確定角度検出
部38において、図24に示す矢印の方向への探索に用
いられる候補リファレンスパターンで、それぞれ右方向
と左方向への探索に用いられる候補リファレンスパター
ンを示す。図24の例では、右上が明るい部分となり、
左下が暗い部分となっている。
【0232】図21〜図24に示す、これらの候補リフ
ァレンスパターンにおいては、補間すべき画素に対して
上側に位置する上ラインの画素列と、補間すべき画素に
対して下側に位置する下ラインの画素列とを水平方向に
見た場合に、1の値の画素と0の値の画素との境界が上
下いずれか一方のラインの画素列に1つだけ存在し、か
つ他方のラインの画素列は1の値または0の値のみから
なる。
【0233】すなわち、候補リファレンスパターンは上
ラインまたは下ラインいずれかに輝度変化があり、かつ
他方のラインには輝度変化が無いかもしくは小さい場合
の2値化パターンと同一の特徴を持つので、角度は確定
できないものの2値化パターンが候補リファレンスパタ
ーンと一致した場合は、補間すべき画素の近傍を探索す
れば斜めエッジの角度が1次確定された画素が存在する
可能性があると考えられる。
【0234】例えば、図31の画像の例で説明する。画
素Bおよび画素Cに対する2値化パターンBIは、図2
1(b)の3つの候補リファレンスパターンのうちの1
つの候補リファレンスパターンとそれぞれ一致する。ま
た、画素Dに対する2値化パターンBIは、図17の
(d)の確定角度リファレンスパターンと一致し、角度
が22°に1次確定できる。また、画素Eおよび画素F
に対する2値化パターンBIは、図21(a)の3つの
候補リファレンスパターンのうちの1つの候補リファレ
ンスパターンとそれぞれ一致する。
【0235】この場合、画素Bおよび画素Cに関して
は、図21(b)の矢印が示す通り右方向に探索すれ
ば、1次確定された画素Dが見つかるため、画素Bおよ
び画素Cに対して画素Dの角度情報を設定することがで
きる。以下、候補画素に近傍の1次確定された画素の角
度情報を設定することを2次確定と呼ぶ。
【0236】同様に、画素Eおよび画素Fに関しては、
図21(a)の矢印が示す通り左方向に探索すれば、1
次確定された画素Dが見つかるため、画素Eまたは画素
Fに対して画素Dの角度情報を設定して2次確定するこ
とができる。
【0237】なお、より精度を高めるためには、1次確
定された角度情報に応じて2次確定するかどうかを判断
することが有効である。すなわち、図21(a)および
(b)の候補リファレンスパターンの場合は、候補画素
の近傍において、図17のいずれかの確定角度パターン
で1次確定された画素を探索し、2値化パターンが図1
7の確定角度パターンと一致した場合に2次確定する。
図22(a)および(b)の候補リファレンスパターン
の場合は、候補画素の近傍において、図18のいずれか
の確定角度パターンで1次確定された画素を探索し、2
値化パターンが図18の確定角度パターンと一致した場
合に2次確定する。図23(a)および(b)の候補リ
ファレンスパターンの場合は、候補画素の近傍におい
て、図19のいずれかの確定角度パターンで1次確定さ
れた画素を探索し、2値化パターンが図19の確定角度
パターンと一致した場合に2次確定する。図24(a)
および(b)の候補リファレンスパターンの場合は、候
補画素の近傍において、図20のいずれかの確定角度パ
ターンで1次確定された画素を探索し、2値化パターン
が図20の確定角度パターンと一致した場合に2次確定
する。
【0238】なお、本実施の形態においては、矢印方向
に探索することとしたが、これに限定されず、矢印方向
およびその逆方向に探索することとしてもよい。
【0239】図25、図26、図27および図28は図
16の候補リファレンスパターン発生部37により発生
される候補リファレンスパターンの例を示す模式図であ
る。図25〜図28の候補リファレンスパターンを用い
ることにより、細い斜め線を有する画像の角度を検出す
ることが可能となる。
【0240】図25(a),(b)は2次確定角度検出
部38において、図25に示す矢印の方向への探索に用
いられる候補リファレンスパターンで、それぞれ左方向
と右方向への探索に用いられる候補リファレンスパター
ンを示す。
【0241】図26(a),(b)は2次確定角度検出
部38において、図26に示す矢印の方向への探索に用
いられる候補リファレンスパターンで、それぞれ左方向
と右方向への探索に用いられる候補リファレンスパター
ンを示す。
【0242】図27(a),(b)は2次確定角度検出
部38において、図27に示す矢印の方向への探索に用
いられる候補リファレンスパターンで、それぞれ右方向
と左方向への探索に用いられる候補リファレンスパター
ンを示す。
【0243】図28(a),(b)は2次確定角度検出
部38において、図28に示す矢印の方向への探索に用
いられる候補リファレンスパターンで、それぞれ右方向
と左方向への探索に用いられる候補リファレンスパター
ンを示す。
【0244】図25〜図28に示す、これらの候補リフ
ァレンスパターンにおいては、補間すべき画素に対して
上側に位置する上ラインの画素列と、補間すべき画素に
対して下側に位置する下ラインの画素列とを水平方向に
見た場合に、1の値の画素と0の値の画素との境界が上
ラインの画素列および下ラインの画素列それぞれに1つ
だけ存在し、かつ1の値の画素から0の値の画素への方
向が、それぞれの画素列で異なる。
【0245】すなわち、候補リファレンスパターンは上
ラインおよび下ラインともに輝度変化があり、かつ異な
る方向の輝度勾配を持っている場合の2値化パターンと
同一の特徴を持つので、角度は確定できないものの2値
化パターンが候補リファレンスパターンと一致した場合
は、補間すべき画素の近傍を探索すれば細い線の斜めエ
ッジの角度が1次確定された画素が存在する可能性があ
ると考えられる。
【0246】例えば、図32の画像の例で説明すると、
画素Bおよび画素Cに対する2値化パターンBIは、図
21(b)の3つの候補リファレンスパターンのうちの
1つの候補リファレンスパターンとそれぞれ一致する。
また、画素Dに対する2値化パターンBIは、図17の
(d)の確定角度リファレンスパターンと一致し、角度
が22°に1次確定できる。また、画素Eおよび画素F
に対する2値化パターンBIは、図25(a)の3つの
候補リファレンスパターンのうちの1つの候補リファレ
ンスパターンとそれぞれ一致する。
【0247】この場合、画素Bおよび画素Cに関して
は、図21(b)の矢印が示す通り右方向に探索すれ
ば、1次確定された画素Dが見つかるため、画素Bおよ
び画素Cに対して、画素Dの角度情報を設定し2次確定
することができる。また、画素Eおよび画素Fに関して
は、図25(a)の矢印が示す通り左方向に探索すれ
ば、1次確定された画素Dが見つかるため、画素Eおよ
び画素Fに対して画素Dの角度情報を設定し2次確定す
ることができる。
【0248】なお、より精度を高めるためには、1次確
定された角度情報に応じて2次確定するかどうかを判断
することが有効である。すなわち、図25(a)および
(b)の候補リファレンスパターンの場合は、候補画素
の近傍において、図17のいずれかの確定角度パターン
で1次確定された画素を探索し、2値化パターンが図1
7の確定角度パターンと一致した場合に2次確定する。
図26(a)および(b)の候補リファレンスパターン
の場合は、候補画素の近傍において、図18のいずれか
の確定角度パターンで1次確定された画素を探索し、2
値化パターンが図18の確定角度パターンと一致した場
合に2次確定する。図27(a)および(b)の候補リ
ファレンスパターンの場合は、候補画素の近傍におい
て、図19のいずれかの確定角度パターンで1次確定さ
れた画素を探索し、2値化パターンが図19の確定角度
パターンと一致した場合に2次確定する。図28(a)
および(b)の候補リファレンスパターンの場合は、候
補画素の近傍において、図20のいずれかの確定角度パ
ターンで1次確定された画素を探索し、2値化パターン
が図20の確定角度パターンと一致した場合に2次確定
する。
【0249】なお、本実施の形態においては、矢印方向
に探索することとしたが、これに限定されず、矢印方向
およびその逆方向に探索することとしてもよい。
【0250】図29は図16の3次確定角度検出部40
の処理を説明するための模式図である。図29(a),
(b)において、IN1、IN2およびIN3は補間画
素、IL1、IL2およびIL3は補間走査線、ALお
よびBLは走査線である。
【0251】ここで、補間走査線IL2の補間画素IN
2を処理の対象とする。図29(a)に示すように、2
次確定角度検出部38により補間画素IN2に対する角
度が45°と検出された場合、3次確定角度検出部40
は、上下の補間走査線IL1,IL3において補間画素
IN2の45°の方向にある補間画素IN1,IN3に
対する角度が共に45°であるか否かを判定する。補間
画素IN1,IN3に対する角度が共に45°である場
合には、3次確定角度検出部40は、画像の斜めエッジ
の角度が連続しているとみなし、ラインメモリ39aか
ら出力される角度情報PDを角度信号ANとして出力す
る。補間画素IN1,IN3に対する角度のうち少なく
とも一方が45°でない場合には、3次確定角度検出部
40は、画像の斜めエッジの角度が連続しないとみな
し、ラインメモリ39aから出力される角度情報PDを
出力しない。
【0252】なお、補間画素IN1,IN3に対する角
度のうち少なくとも一方が45°である場合にラインメ
モリ39aから出力される角度情報PDを角度信号AN
として出力し、補間画素IN1,IN3に対する角度が
共に45°でない場合にラインメモリ39aから出力さ
れる角度情報PDを角度信号ANとして出力しないよう
に3次確定角度検出部40を構成してもよい。
【0253】また、図29(a)に点線の矢印で示すよ
うに、補間画素IN1またはその両側の補間画素IN1
a,IN1bのうち少なくとも1つに対する角度が45
°である場合および補間画素IN3またはその両側の補
間画素IN3a,IN3bのうち少なくとも1つに対す
る角度が45°である場合に、ラインメモリ39aより
出力される角度情報PDを角度信号ANとして出力する
ように3次確定角度検出部40を構成してもよい。ま
た、補間画素IN1またはその両側の補間画素IN1
a,IN1bのうち少なくとも1つに対する角度が45
°である場合にラインメモリ39aより出力される角度
情報PDを角度信号ANとして出力するように3次確定
角度検出部40を構成してもよく、または補間画素IN
3またはその両側の補間画素IN3a,IN3bのうち
少なくとも1つに対する角度が45°である場合に、ラ
インメモリ39aより出力される角度情報PDを角度信
号ANとして出力するように3次確定角度検出部40を
構成してもよい。
【0254】さらに、図29(b)に示すように、補間
画素IN1の両側の複数の補間画素IN1a〜IN1f
のうち少なくとも1つに対する角度が45°である場合
および補間画素IN3の両側の複数の補間画素IN3a
〜IN3fのうち少なくとも1つに対する角度が45°
である場合に、ラインメモリ39aより出力される角度
情報PDを角度信号ANとして出力するように3次確定
角度検出部40を構成してもよい。また、補間画素IN
1の両側の複数の補間画素IN1a〜IN1fのうち少
なくとも1つに対する角度が45°である場合に、ライ
ンメモリ39aより出力される角度情報PDを角度信号
ANとして出力するように3次確定角度検出部40を構
成してもよく、または補間画素IN3の両側の複数の補
間画素IN3a〜IN3fのうち少なくとも1つに対す
る角度が45°である場合に、ラインメモリ39aより
出力される角度情報PDを角度信号ANとして出力する
ように3次確定角度検出部40を構成してもよい。
【0255】さらに、上下の走査線で補間画素に対する
角度が一致する場合のみ、ラインメモリ39aより出力
される角度情報PDを角度信号ANとして出力するよう
に3次確定角度検出部40を構成することとして説明を
行ったが、これに限定されず、注目する補間画素に対す
る角度と上下の走査線の補間画素に対する角度との差が
所定の範囲内にある場合にラインメモリ39aより出力
される角度情報PDを角度信号ANとして出力するよう
に3次確定角度検出部40を構成してもよい。例えば、
注目する補間画素に対する角度が27°の場合には、上
下の走査線の補間画素に対する角度が18°〜45°の
範囲内にある場合にラインメモリ39aより出力される
角度情報PDを角度信号ANとして出力するように3次
確定角度検出部40を構成してもよい。また、注目する
補間画素に対する角度が34°の場合には、上下の走査
線の補間画素に対する角度が22°〜45°の範囲内に
ある場合にラインメモリ39aより出力される角度情報
PDを角度信号ANとして出力するように3次確定角度
検出部40を構成してもよい。さらに、注目する補間画
素に対する角度に応じて上記の所定の範囲が異なっても
よい。
【0256】本実施の形態の画像角度検出装置10fに
おいては、検出ウィンドウ内の映像信号VD1,VD2
の輝度分布を2値化パターンBIに変換し、2値化パタ
ーンBIと予め設定された複数の確定角度リファレンス
パターンRAおよび候補リファレンスパターンRBとの
パターンマッチングを行うことにより、少ない回路規模
で画像の斜めエッジの角度を検出することができる。
【0257】この場合、検出ウィンドウ内の平均輝度値
を2値化のしきい値として用いているので、外部から2
値化のしきい値を設定することなく、画像の輝度レベル
に関係なく必ず“0”および“1”の両方を含む2値化
パターンBIを作成することができる。
【0258】また、二次元の輝度分布によるパターンマ
ッチングを行っているので、2画素間の差分値を用いる
場合と比較して誤検出が抑制され、斜め方向のエッジを
有する画像の斜めエッジの角度を正確に検出することが
できる。
【0259】さらに、二次元の輝度分布による確定角度
リファレンスパターンRAおよび候補リファレンスパタ
ーンRBを用いることにより、検出する角度が補間画素
を中心として点対称の位置にある画素を結ぶ直線の角度
に限定されず、それらの角度の間の角度を検出すること
もできる。したがって、少ない容量のラインメモリ3
1、ラインメモリ39aおよびラインメモリ39bを用
いてより細かい間隔で角度を検出することができる。
【0260】また、検出された画像の斜めエッジの角度
に連続性がない場合には、3次確定角度検出部40によ
り角度情報PDが除去されるので、ノイズによる誤検出
を防止することができる。
【0261】さらに、2次確定角度検出部38により対
象となる画素の近傍を探索して1次確定された画素が存
在する場合、その1次確定された画素の角度情報を用い
て2次確定することができるので、浅い斜めのエッジを
有する画像の角度の検出や細い斜め線の画像の角度の検
出を確実に行うことができる。
【0262】図30は画像角度検出装置を備えた走査線
補間装置構成を示すブロック図である。
【0263】図30において、走査線補間装置100
は、画像角度検出装置10および補間回路20により構
成される。画像角度検出装置10および補間回路20に
は、映像信号VD1が入力される。
【0264】画像角度検出装置10は、図1の画像角度
検出装置10a、図9の画像角度検出装置10b、図1
1の画像角度検出装置10c、図14の画像角度検出装
置10d、図15の画像角度検出装置10eまたは図1
6の画像角度検出装置10fからなる。画像角度検出装
置10は、映像信号VD1に基づいて画像の斜めエッジ
の角度を検出し、角度信号ANを出力する。補間回路2
0は、角度信号ANに基づいて補間画素の斜め方向の画
素を選択し、選択された画素の値を用いて補間画素の値
を算出する。
【0265】図30の走査線補間装置100において
は、画像角度検出装置10により斜め方向のエッジを有
する画像または細い斜め線の画像の角度を正確に検出す
ることができる。したがって、斜め方向のエッジを有す
る画像または細い斜め線の画像において斜め方向の画素
を用いて正確な補間処理を行うことができる。
【0266】なお、図1、図9、図14および図15の
リファレンスパターン発生部6a,6により発生される
リファレンスパターンRAは、図4〜図7に示した例に
限定されず、任意のリファレンスパターンを用いること
ができる。
【0267】図33、図34および図35は図1、図
9、図14および図15のリファレンスパターン発生部
6a,6により発生されるリファレンスパターンの他の
例を示す模式図である。図33〜図35のリファレンス
パターンのサイズは15×2画素である。
【0268】網掛けが施されている画素は、太線で示さ
れる補間画素の値の算出に用いる上下の走査線の画素で
ある。
【0269】図33(a),(b),(c)はそれぞれ
16°、14°および13°のリファレンスパターンを
示す。図34(d),(e),(f)はそれぞれ11
°、10°および9°のリファレンスパターンを示す。
図35(g),(h)はそれぞれ9°および8°のリフ
ァレンスパターンを示す。図33〜図35の例では、左
上が暗い部分となり、右下が明るい部分となっている
が、これに限定されるものではない。
【0270】図33〜図35のリファレンスパターンで
は、検出ウィンドウのサイズを広げることにより、より
浅い角度まで設定することができる。
【0271】なお、図16の確定角度リファレンスパタ
ーン発生部35により発生される確定角度リファレンス
パターンRAは、図17〜図20に示した例に限定され
ず、任意の確定角度リファレンスパターンを用いること
ができる。また、図16の候補リファレンスパターン発
生部37により発生される候補リファレンスパターンR
Bは、図21〜図28に示した例に限定されず、任意の
候補リファレンスパターンを用いることができる。
【0272】
【発明の効果】本発明によれば、二次元のパターンの比
較を行っているので、2画素間の差分値を用いる場合と
比較して誤検出が抑制され、斜め方向のエッジを有する
画像の角度を正確に検出することができる。また、二次
元の参照パターンを用いることにより、検出する角度が
補間すべき画素を中心とする点対称の位置にある画素を
結ぶ直線の角度に限定されず、それらの間の角度を検出
することもできる。
【0273】したがって、回路規模を大きくすることな
く、より細かい間隔で角度を検出することができる。さ
らに、検出された画像の角度が連続性を有さない場合に
角度信号が出力されないことにより、ノイズによる誤検
出が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における画像角度検
出装置の構成を示すブロック図、
【図2】図1の2値化部から出力される2値化パターン
の一例を示す図、
【図3】画像の斜めエッジの角度と補間処理に用いる画
素との関係を説明するための模式図、
【図4】図1のリファレンスパターン発生部により発生
されるリファレンスパターンの例を示す模式図、
【図5】図1のリファレンスパターン発生部により発生
されるリファレンスパターンの例を示す模式図、
【図6】図1のリファレンスパターン発生部により発生
されるリファレンスパターンの例を示す模式図、
【図7】図1のリファレンスパターン発生部により発生
されるリファレンスパターンの例を示す模式図、
【図8】図1の孤立検出点除去部の処理を説明するため
の模式図、
【図9】本発明の第2の実施の形態における画像角度検
出装置の構成を示すブロック図、
【図10】補間画素の連続性を説明するための説明図、
【図11】本発明の第3の実施の形態における画像角度
検出装置の構成を示すブロック図、
【図12】図11の上ライン極大極小検出部および下ラ
イン極大極小検出部から出力される極大極小パターンの
例を示す模式図、
【図13】図11のリファレンスパターン発生部により
発生されるリファレンスパターンの例を示す模式図、
【図14】本発明の第4の実施の形態における画像角度
検出装置の構成を示すブロック図、
【図15】本発明の第5の実施の形態における画像角度
検出装置の構成を示すブロック図、
【図16】本発明の第6の実施の形態における画像角度
検出装置の構成を示すブロック図、
【図17】図16の確定角度リファレンスパターン発生
部により発生される確定角度リファレンスパターンの例
を示す模式図、
【図18】図16の確定角度リファレンスパターン発生
部により発生される確定角度リファレンスパターンの例
を示す模式図、
【図19】図16の確定角度リファレンスパターン発生
部により発生される確定角度リファレンスパターンの例
を示す模式図、
【図20】図16の確定角度リファレンスパターン発生
部により発生される確定角度リファレンスパターンの例
を示す模式図、
【図21】図16の候補リファレンスパターン発生部に
より発生される候補リファレンスパターンの例を示す模
式図、
【図22】図16の候補リファレンスパターン発生部に
より発生される候補リファレンスパターンの例を示す模
式図、
【図23】図16の候補リファレンスパターン発生部に
より発生される候補リファレンスパターンの例を示す模
式図、
【図24】図16の候補リファレンスパターン発生部に
より発生される候補リファレンスパターンの例を示す模
式図、
【図25】図16の候補リファレンスパターン発生部に
より発生される候補リファレンスパターンの例を示す模
式図、
【図26】図16の候補リファレンスパターン発生部に
より発生される候補リファレンスパターンの例を示す模
式図、
【図27】図16の候補リファレンスパターン発生部に
より発生される候補リファレンスパターンの例を示す模
式図、
【図28】図16の候補リファレンスパターン発生部に
より発生される候補リファレンスパターンの例を示す模
式図、
【図29】図16の3次確定角度検出部の処理を説明す
るための模式図、
【図30】画像角度検出装置を備えた走査線補間装置の
構成を示すブロック図、
【図31】従来の2値化および参照パターンとの比較に
よって斜めエッジを検出する方法を説明するための模式
図、
【図32】従来の2値化および参照パターンとの比較に
よって斜めエッジを検出する方法を説明するための模式
図、
【図33】リファレンスパターン発生部により発生され
るリファレンスパターンの他の例を示す模式図、
【図34】リファレンスパターン発生部により発生され
るリファレンスパターンの他の例を示す模式図、
【図35】リファレンスパターン発生部により発生され
るリファレンスパターンの他の例を示す模式図、
【図36】従来の相関判定回路による細い斜め線の画像
の相関方向の検出を説明するための模式図、
【図37】従来の画素補間回路による画素の補間を説明
するための模式図、
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d,1e,1f ラインメモリ 1g,1h,1k,1m,1n ラインメモリ 2,32 2値化部 3 第1のパターンマッチング角度検出部 4 孤立検出点除去部 5,5a,33 検出ウィンドウ内映像信号処理部 6,6a,6b リファレンスパターン発生部 7,7a 上ライン極大極小検出部 8,8a 下ライン極大極小検出部 9 第2のパターンマッチング角度検出部 10,10a,10b,10c,10d,10e,10
f 画像角度検出装置 11 間引き処理部 12,42 A/D(アナログ・デジタル)コンバータ 20 補間回路 31,39a,39b ラインメモリ 34 1次確定角度検出部 35 確定角度リファレンスパターン発生部 36 候補検出部 37 候補リファレンスパターン発生部 38 2次確定角度検出部 40 3次確定角度検出部 100 走査線補間装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大喜 智明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C063 BA01 BA04 BA08 BA09 CA01 5L096 AA06 EA43 FA06 FA32 FA36 FA67 GA08 GA17 GA26 GA51 HA09

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された映像信号に基づいて補間すべ
    き画素に関する画像の角度を検出する画像角度検出装置
    であって、 前記入力された映像信号を複数の走査線および前記補間
    すべき画素を含む所定の検出領域内で2値化して2値化
    パターンを発生する2値化パターン発生手段と、 複数の方向を有する2値画像を複数の参照パターンとし
    て発生する参照パターン発生手段と、 前記2値化パターン発生手段により発生された2値化パ
    ターンを前記参照パターン発生手段により発生された複
    数の参照パターンの各々と比較し、比較結果に基づいて
    前記補間すべき画素に関する画像の角度を検出する比較
    手段と、 前記補間すべき画素に関して前記比較手段により検出さ
    れた画像の角度が上または下の補間走査線において検出
    された画像の角度に対して連続性を有するか否かを検出
    し、連続性を有する場合に前記比較手段により検出され
    た画像の角度を角度信号として出力し、連続性を有さな
    い場合に前記比較手段により検出された画像の角度を出
    力しない連続性検出手段とを備えたことを特徴とする画
    像角度検出装置。
  2. 【請求項2】 前記2値化パターン発生手段は、 前記検出領域内の映像信号の輝度に基づいて2値化のた
    めのしきい値を算出するしきい値算出手段と、 前記しきい値算出手段により算出されたしきい値を用い
    て前記入力された映像信号を2値化することにより前記
    2値化パターンを発生する2値化手段とを含むことを特
    徴とする請求項1記載の画像角度検出装置。
  3. 【請求項3】 前記しきい値算出手段は、 前記検出領域内の映像信号の輝度の平均値を算出するこ
    とにより前記しきい値を算出することを特徴とする請求
    項2記載の画像角度検出装置。
  4. 【請求項4】 前記検出領域内の映像信号において各走
    査線の水平方向の輝度分布が単調増加または単調減少す
    るか否かを判定する第1の判定手段をさらに備え、 前記比較手段は、前記第1の判定手段により前記輝度分
    布が単調増加および単調減少しないと判定された場合に
    前記2値化パターンと前記複数の参照パターンの各々と
    の比較を行わないことを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の画像角度検出装置。
  5. 【請求項5】 前記検出領域内の映像信号において各走
    査線の水平方向の輝度分布に極大点または極小点が存在
    するか否かを判定する第2の判定手段をさらに備え、 前記比較手段は、前記第2の判定手段により前記輝度分
    布に極大点または極小点が存在すると判定された場合に
    前記2値化パターンと前記複数の参照パターンの各々と
    の比較を行わないことを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の画像角度検出装置。
  6. 【請求項6】 前記検出領域内の映像信号のコントラス
    トを検出するコントラスト検出手段をさらに備え、 前記比較手段は、前記コントラスト検出手段により検出
    されたコントラストが所定値よりも小さい場合に前記2
    値化パターンと前記複数の参照パターンの各々との比較
    を行わないことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
    記載の画像角度検出装置。
  7. 【請求項7】 前記入力された映像信号の画素を間引い
    て前記2値化パターン発生手段に与える間引き手段をさ
    らに備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
    記載の画像角度検出装置。
  8. 【請求項8】 前記連続性検出手段は、前記補間すべき
    画素に関して前記比較手段により検出された画像の角度
    と上または下の補間走査線の所定範囲内の画素に関して
    検出された画像の角度との差が所定値以下の場合に連続
    性を有すると判定することを特徴とする請求項1〜7の
    いずれかに記載の画像角度検出装置。
  9. 【請求項9】 前記連続性検出手段は、前記補間すべき
    画素に関して前記比較手段により検出された画像の角度
    と上または下の補間走査線の所定範囲内の画素に関して
    検出された画像の角度との差が所定値以下の場合で、か
    つ、前記補間すべき画素に関して前記しきい値算出手段
    により算出された前記しきい値と上または下の補間走査
    線の所定範囲内の画素に関して前記しきい値算出手段に
    より算出された前記しきい値との差が所定値以下の場
    合、前記補間すべき画素に関する検出領域内の映像信号
    の輝度の最大値と上または下の補間走査線の所定範囲内
    の画素に関する検出領域内の映像信号の輝度の最大値と
    の差が所定値以下の場合、または前記補間すべき画素に
    関する検出領域内の映像信号の輝度の最小値と上または
    下の補間走査線の所定範囲内の画素に関する検出領域内
    の映像信号の輝度の最小値との差が所定値以下の場合
    に、連続性を有すると判定することを特徴とする請求項
    1〜8のいずれかに記載の画像角度検出装置。
  10. 【請求項10】 前記参照パターン発生手段により発生
    される複数の参照パターンの各々は、前記補間すべき画
    素の上側の走査線に配置される第1の画素列と、前記補
    間すべき画素の下側の走査線に配置される第2の画素列
    とを含み、 前記第1の画素列は、第1の画素値から第2の画素値へ
    の1つの変化点を有し、前記第2の画素列は、第1の画
    素値から第2の画素値への1つの変化点を有し、前記第
    1の画素列における第1の画素値から第2の画素値への
    変化の方向と前記第2の画素列における第1の画素値か
    ら第2の画素値への変化の方向とが同じであることを特
    徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の画像角度検出
    装置。
  11. 【請求項11】 前記比較手段は、 前記画像の角度および前記2値化パターンと一致する参
    照パターンを識別する識別信号を出力することを特徴と
    する請求項1〜10のいずれかに記載の画像角度検出装
    置。
  12. 【請求項12】 入力された映像信号に基づいて補間す
    べき画素に関する画像の角度を検出する画像角度検出装
    置であって、 前記入力された映像信号において複数の走査線および前
    記補間すべき画素を含む所定の検出領域内で各走査線ご
    とに水平方向の輝度分布の極大点または極小点の位置を
    表す極大極小パターンを発生する極大極小パターン発生
    手段と、 前記検出領域内で各走査線ごとに水平方向の輝度分布の
    極大点または極小点の位置を表す複数の参照パターンを
    発生する参照パターン発生手段と、 前記極大極小パターン発生手段により発生された極大極
    小パターンを前記参照パターン発生手段により発生され
    た複数の参照パターンの各々と比較し、比較結果に基づ
    いて前記補間すべき画素に関する画像の角度を検出する
    比較手段とを備えたことを特徴とする画像角度検出装
    置。
  13. 【請求項13】 前記検出領域内の映像信号のコントラ
    ストを検出するコントラスト検出手段をさらに備え、 前記比較手段は、前記コントラスト検出手段により検出
    されたコントラストが所定値よりも小さい場合に前記極
    大極小パターンと前記複数の参照パターンの各々との比
    較を行わないことを特徴とする請求項12記載の画像角
    度検出装置。
  14. 【請求項14】 前記補間すべき画素に関して前記比較
    手段により検出された画像の角度が上または下の補間走
    査線において検出された画像の角度に対して連続性を有
    するか否かを検出し、連続性を有する場合に前記比較手
    段により検出された画像の角度を角度信号として出力
    し、連続性を有さない場合に前記比較手段により検出さ
    れた画像の角度を出力しない連続性検出手段をさらに備
    えたことを特徴とする請求項12または13記載の画像
    角度検出装置。
  15. 【請求項15】 前記比較手段は、 前記画像の角度および前記2値化パターンと一致する参
    照パターンを識別する識別信号を出力することを特徴と
    する請求項14記載の画像角度検出装置。
  16. 【請求項16】 前記入力された映像信号の画素を間引
    いて前記極大極小パターン発生手段に与える間引き手段
    をさらに備えたことを特徴とする請求項12〜15のい
    ずれかに記載の画像角度検出装置。
  17. 【請求項17】 入力された映像信号に基づいて補間す
    べき画素に関する画像の角度を検出する画像角度検出装
    置であって、 前記入力された映像信号を複数の走査線および前記補間
    すべき画素を含む所定の検出領域内で2値化して2値化
    パターンを発生する2値化パターン発生手段と、 複数の方向を有する2値画像を複数の第1の参照パター
    ンとして発生する第1の参照パターン発生手段と、 前記2値化パターン発生手段により発生された2値化パ
    ターンを前記第1の参照パターン発生手段により発生さ
    れた複数の第1の参照パターンの各々と比較し、比較結
    果に基づいて前記補間すべき画素に関する画像の角度を
    検出する第1の比較手段と、 前記入力された映像信号において複数の走査線および前
    記補間すべき画素を含む所定の検出領域内で各走査線ご
    とに水平方向の輝度分布の極大点または極小点の位置を
    表す極大極小パターンを発生する極大極小パターン発生
    手段と、 前記検出領域内で各走査線ごとに水平方向の輝度分布の
    極大点または極小点の位置を表す複数の第2の参照パタ
    ーンを発生する第2の参照パターン発生手段と、 前記極大極小パターン発生手段により発生された極大極
    小パターンを前記第2の参照パターン発生手段により発
    生された複数の第2の参照パターンの各々と比較し、比
    較結果に基づいて前記補間すべき画素に関する画像の角
    度を検出する第2の比較手段とを備えたことを特徴とす
    る画像角度検出装置。
  18. 【請求項18】 前記入力された映像信号の画素を間引
    いて前記2値化パターン発生手段および前記極大極小パ
    ターン発生手段に与える間引き手段をさらに備えたこと
    を特徴とする請求項17記載の画像角度検出装置。
  19. 【請求項19】 入力された映像信号に基づいて補間す
    べき画素に関する画像の角度を検出する画像角度検出装
    置であって、 前記入力された映像信号を複数の走査線および前記補間
    すべき画素を含む所定の検出領域内で2値化して2値化
    パターンを発生する2値化パターン発生手段と、 特定された方向をそれぞれ有する複数の2値画像を複数
    の確定角度パターンとして発生する確定角度パターン発
    生手段と、 前記2値化パターン発生手段により発生された2値化パ
    ターンを前記確定角度パターン発生手段により発生され
    た複数の確定角度パターンの各々と比較し、比較結果に
    基づいて前記補間すべき画素に関する画像の角度を1次
    確定角度として検出する1次確定角度検出手段と、 複数の任意の方向をそれぞれ有する複数の2値画像を複
    数の候補パターンとして発生する候補パターン発生手段
    と、 前記2値化パターン発生手段により発生された2値化パ
    ターンを前記候補パターン発生手段により発生された複
    数の候補パターンの各々と比較し、比較結果に基づいて
    前記補間すべき画素が画像の角度を確定可能な候補画素
    であるか否かを検出する候補検出手段と、 前記1次確定角度検出手段により1次確定角度が検出さ
    れた場合に、前記補間すべき画素に関する画像の角度と
    して前記1次確定角度検出手段により検出された1次確
    定角度を出力し、前記候補検出手段により前記補間すべ
    き画素が候補画素であることが検出された場合に、前記
    補間すべき画素に隣接する所定範囲において前記1次確
    定角度を有する他の画素を探索し、前記所定範囲内に前
    記1次確定角度を有する他の画素が存在する場合に、前
    記補間すべき画素に関する画像の角度として前記他の画
    素に関する1次確定角度を出力する2次確定角度検出手
    段とを備えたことを特徴とする画像角度検出装置。
  20. 【請求項20】 前記確定角度パターン発生手段により
    発生される複数の確定角度パターンの各々は、前記補間
    すべき画素の上側の走査線に配置される第1の画素列
    と、前記補間すべき画素の下側の走査線に配置される第
    2の画素列とを含み、 前記第1の画素列は、第1の画素値から第2の画素値へ
    の1つの変化点を有し、前記第2の画素列は、第1の画
    素値から第2の画素値への1つの変化点を有し、前記第
    1の画素列における第1の画素値から第2の画素値への
    変化の方向と前記第2の画素列における第1の画素値か
    ら第2の画素値への変化の方向とが同じであることを特
    徴とする請求項19記載の画像角度検出装置。
  21. 【請求項21】 前記候補パターン発生手段により発生
    される複数の候補パターンの各々は、前記補間すべき画
    素の上側の走査線に配置される第1の画素列と、前記補
    間すべき画素の下側の走査線に配置される第2の画素列
    とを含み、 前記第1および第2の画素列のうち一方は、第1の画素
    値から第2の画素値への1つの変化点を有し、前記第1
    および第2の画素列のうち他方は、第1の画素値および
    第2の画素値のうち一方を有することを特徴とする請求
    項19または20記載の画像角度検出装置。
  22. 【請求項22】 前記候補パターン発生手段により発生
    される複数の候補パターンの各々は、前記補間すべき画
    素の上側の走査線に配置される第1の画素列と、前記補
    間すべき画素の下側の走査線に配置される第2の画素列
    とを含み、 前記第1の画素列は、第1の画素値から第2の画素値へ
    の1つの変化点を有し、前記第2の画素列は、第1の画
    素値から第2の画素値への1つの変化点を有し、前記第
    1の画素列における第1の画素値から第2の画素値への
    変化の方向と前記第2の画素列における第1の画素値か
    ら第2の画素値への変化の方向とが互いに逆であること
    を特徴とする請求項19〜21のいずれかに記載の画像
    角度検出装置。
  23. 【請求項23】 前記2次確定角度検出手段は、前記候
    補検出手段により前記補間すべき画素が候補画素である
    ことが検出された場合に、前記候補検出手段により前記
    2値化パターンと一致すると判定された候補パターンに
    応じて前記補間すべき画素から前記1次確定角度を有す
    る他の画素を探索する方向を特定することを特徴とする
    請求項19〜22のいずれかに記載の画像角度検出装
    置。
  24. 【請求項24】 前記2次確定角度検出手段は、前記候
    補検出手段により前記補間すべき画素が候補画素である
    ことが検出された場合に、前記候補検出手段により前記
    2値化パターンと一致すると判定された候補パターンに
    応じて、前記補間すべき画素に隣接する所定範囲におい
    て前記複数の確定角度パターンのうち所定の確定角度パ
    ターンを用いて他の画素を探索し、前記所定範囲に1次
    確定角度を有する他の画素が存在する場合に、前記補間
    すべき画素に関する画像の角度として前記他の画素に関
    する1次確定角度を出力することを特徴とする請求項1
    9〜23のいずれかに記載の画像角度検出装置。
  25. 【請求項25】 前記補間すべき画素に関して前記2次
    確定角度検出手段により検出された画像の角度が上また
    は下の補間走査線において検出された画像の角度に対し
    て連続性を有するか否かを検出し、連続性を有する場合
    に前記2次確定角度検出手段により検出された画像の角
    度を角度信号として出力し、連続性を有さない場合に前
    記2次確定角度検出手段により検出された画像の角度を
    出力しない3次確定角度検出手段をさらに備えたことを
    特徴とする請求項19〜24のいずれかに記載の画像角
    度検出装置。
  26. 【請求項26】 前記比較手段は、 前記画像の角度および前記2値化パターンと一致する確
    定角度パターンを識別する識別信号を出力することを特
    徴とする請求項25記載の画像角度検出装置。
  27. 【請求項27】 入力された映像信号に基づいて補間す
    べき画素に関する画像の角度を検出する画像角度検出装
    置と、 前記画像角度検出装置により検出された角度に基づいて
    補間処理に用いる画素を選択し、選択された画素を用い
    て前記補間すべき画素の値を算出することにより補間走
    査線を生成する補間回路とを備え、 前記画像角度検出装置は、 前記入力された映像信号を複数の走査線および前記補間
    すべき画素を含む所定の検出領域内で2値化して2値化
    パターンを発生する2値化パターン発生手段と、 複数の方向を有する2値画像を複数の参照パターンとし
    て発生する参照パターン発生手段と、 前記2値化パターン発生手段により発生された2値化パ
    ターンを前記参照パターン発生手段により発生された複
    数の参照パターンの各々と比較し、比較結果に基づいて
    前記補間すべき画素に関する画像の角度を検出する比較
    手段と、 前記補間すべき画素に関して前記比較手段により検出さ
    れた画像の角度が上または下の補間走査線において検出
    された画像の角度に対して連続性を有するか否かを検出
    し、連続性を有する場合に前記比較手段により検出され
    た画像の角度を角度信号として出力し、連続性を有さな
    い場合に前記比較手段により検出された画像の角度を出
    力しない連続性検出手段とを備えたことを特徴とする走
    査線補間装置。
  28. 【請求項28】 入力された映像信号に基づいて補間す
    べき画素に関する画像の角度を検出する画像角度検出装
    置と、 前記画像角度検出装置により検出された角度に基づいて
    補間処理に用いる画素を選択し、選択された画素を用い
    て前記補間すべき画素の値を算出することにより補間走
    査線を生成する補間回路とを備え、 前記画像角度検出装置は、 前記入力された映像信号において複数の走査線および前
    記補間すべき画素を含む所定の検出領域内で各走査線ご
    とに水平方向の輝度分布の極大点または極小点の位置を
    表す極大極小パターンを発生する極大極小パターン発生
    手段と、 前記検出領域内で各走査線ごとに水平方向の輝度分布の
    極大点または極小点の位置を表す複数の参照パターンを
    発生する参照パターン発生手段と、 前記極大極小パターン発生手段により発生された極大極
    小パターンを前記参照パターン発生手段により発生され
    た複数の参照パターンの各々と比較し、比較結果に基づ
    いて前記補間すべき画素に関する画像の角度を検出する
    比較手段とを備えたことを特徴とする走査線補間装置。
  29. 【請求項29】 入力された映像信号に基づいて補間す
    べき画素に関する画像の角度を検出する画像角度検出装
    置と、 前記画像角度検出装置により検出された角度に基づいて
    補間処理に用いる画素を選択し、選択された画素を用い
    て前記補間すべき画素の値を算出することにより補間走
    査線を生成する補間回路とを備え、 前記画像角度検出装置は、 前記入力された映像信号を複数の走査線および前記補間
    すべき画素を含む所定の検出領域内で2値化して2値化
    パターンを発生する2値化パターン発生手段と、 複数の方向を有する2値画像を複数の第1の参照パター
    ンとして発生する第1の参照パターン発生手段と、 前記2値化パターン発生手段により発生された2値化パ
    ターンを前記第1の参照パターン発生手段により発生さ
    れた複数の第1の参照パターンの各々と比較し、比較結
    果に基づいて前記補間すべき画素に関する画像の角度を
    検出する第1の比較手段と、 前記入力された映像信号において複数の走査線および前
    記補間すべき画素を含む所定の検出領域内で各走査線ご
    とに水平方向の輝度分布の極大点または極小点の位置を
    表す極大極小パターンを発生する極大極小パターン発生
    手段と、 前記検出領域内で各走査線ごとに水平方向の輝度分布の
    極大点または極小点の位置を表す複数の第2の参照パタ
    ーンを発生する第2の参照パターン発生手段と、 前記極大極小パターン発生手段により発生された極大極
    小パターンを前記第2の参照パターン発生手段により発
    生された複数の第2の参照パターンの各々と比較し、比
    較結果に基づいて前記補間すべき画素に関する画像の角
    度を検出する第2の比較手段とを備えたことを特徴とす
    る走査線補間装置。
  30. 【請求項30】 入力された映像信号に基づいて補間す
    べき画素に関する画像の角度を検出する画像角度検出装
    置と、 前記画像角度検出装置により検出された角度に基づいて
    補間処理に用いる画素を選択し、選択された画素を用い
    て前記補間すべき画素の値を算出することにより補間走
    査線を生成する補間回路とを備え、 前記画像角度検出装置は、 前記入力された映像信号を複数の走査線および前記補間
    すべき画素を含む所定の検出領域内で2値化して2値化
    パターンを発生する2値化パターン発生手段と、 特定された方向をそれぞれ有する複数の2値画像を複数
    の確定角度パターンとして発生する確定角度パターン発
    生手段と、 前記2値化パターン発生手段により発生された2値化パ
    ターンを前記確定角度パターン発生手段により発生され
    た複数の確定角度パターンの各々と比較し、比較結果に
    基づいて前記補間すべき画素に関する画像の角度を1次
    確定角度として検出する1次確定角度検出手段と、 複数の任意の方向をそれぞれ有する複数の2値画像を複
    数の候補パターンとして発生する候補パターン発生手段
    と、 前記2値化パターン発生手段により発生された2値化パ
    ターンを前記候補パターン発生手段により発生された複
    数の候補パターンの各々と比較し、比較結果に基づいて
    前記補間すべき画素が画像の角度を確定可能な候補画素
    であるか否かを検出する候補検出手段と、 前記1次確定角度検出手段により1次確定角度が検出さ
    れた場合に、前記補間すべき画素に関する画像の角度と
    して前記1次確定角度検出手段により検出された1次確
    定角度を出力し、前記候補検出手段により前記補間すべ
    き画素が候補画素であることが検出された場合に、前記
    補間すべき画素に隣接する所定範囲において前記1次確
    定角度を有する他の画素を探索し、前記所定範囲内に前
    記1次確定角度を有する他の画素が存在する場合に、前
    記補間すべき画素に関する画像の角度として前記他の画
    素に関する1次確定角度を出力する2次確定角度検出手
    段とを備えたことを特徴とする走査線補間装置。
JP2001369291A 2000-12-14 2001-12-03 画像角度検出装置およびそれを備えた走査線補間装置 Expired - Fee Related JP4108969B2 (ja)

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