JP2003051896A - 車載用通信装置及びその方法 - Google Patents

車載用通信装置及びその方法

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JP2003051896A
JP2003051896A JP2002142103A JP2002142103A JP2003051896A JP 2003051896 A JP2003051896 A JP 2003051896A JP 2002142103 A JP2002142103 A JP 2002142103A JP 2002142103 A JP2002142103 A JP 2002142103A JP 2003051896 A JP2003051896 A JP 2003051896A
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Kenichi Moriguchi
健一 森口
Masaaki Tomota
政明 友田
Teruaki Ata
輝明 阿多
Takeshi Hatakeyama
武士 畠山
Takashi Kondo
剛史 金銅
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車を運転している運転者に電話をかけた場合
において、運転者が応答できないときであっても、発信
者がその後に何度も電話を繰り返してかけたりする事態
を回避することができる車載用通信装置を提供する。 【解決手段】 車載用の通信装置300は、車の状態を
検出する車載センサ311〜316と、電話装置100
を通信可能に接続する通信インタフェース340と、通
信インタフェース340を介して電話装置100を制御
する制御装置380とを備え、制御装置380は、車載
センサ311〜316が検出した着信時の車の状態を取
得し、電話装置100への着信検出時に取得した車の状
態に基づいて運転者が着信に応答することが危険か否か
判断し、危険と判断した場合にその時点での車の運行状
況に依存する情報である車情報を含めた応答メッセージ
を作成し、相手側装置に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車内に置かれた電
話装置への着信があった場合に当該着信を発した相手側
装置に対して自動応答することが可能な車載用通信装置
及びその方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車の走行中に運転者が電話機を手
に持って通話することによる事故が多発している。この
ため、電話機を手に持たずに通話することができる種々
のハンズフリーシステムが従来から考案されている。し
かし、所定の速度を超えて走行している場合等、運転の
最中に着信があった場合に電話に出て通話することは、
運転に対する注意が散漫になり、危険が増す。
【0003】そこで、自動車の走行中における着信及び
通話に伴う危険を緩和すべく、自動車の走行中に着信し
た場合は呼び出し音を停止し、音声による自動応答メッ
セージを流した後に相手の伝言を記録するという車載用
携帯電話システムが開発されている(特開平11−41
90号公報)。
【0004】図20は、上記公報に開示された従来の車
載用携帯電話システムの構成を示すブロック図である。
同図に示されるように、車載用携帯電話システム900
は、アンテナ910、携帯電話ユニット920、車載キ
ット930(制御ブロック931、録音/再生ユニット
932)、ECU(エンジン制御ユニット)940、パ
ーキングブレーキユニット950、マイク960、スピ
ーカ970からなる。
【0005】制御ブロック931は、エンジン制御ユニ
ット(ECU)940から出力された車速情報とパーキ
ングブレーキユニット950から出力されたパーキング
ブレーキの作動状態の情報とに基づき、自動車が停止中
か走行中かを判定する。自動車が走行中(即ち、車速が
0を超えていて、パーキングブレーキが作動中でない場
合)に携帯電話ユニット920に着信した場合、制御ブ
ロック931は、携帯電話ユニット920の呼び出し音
を停止するか又は小さい音になるように切り替え、走行
中の着信数をカウントする。そして、録音/再生ユニッ
ト932から予め収録しておいた「現在運転中である」
という旨のメッセージを相手側へ流した後、相手の伝言
を記録する。自動車が停止した時、前記着信数に基づ
き、録音/再生ユニット932で記録した相手の伝言を
スピーカ970で再生する。
【0006】このようなシステムによれば、自動車の走
行中における着信及び通話に伴う危険を緩和しつつ、運
転中、運転者が電話に出なくても発信者に「現在運転中
である」という旨のメッセージを伝達できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ハンズフリーシステムでは、走行中に着信があると、発
信者に対して毎回、固定されたメッセージ、例えば、
「現在運転中である」というメッセージを送るだけであ
る。このため、従来のシステムでは、発信者は、相手
(運転者)が運転中であるために電話に応答することが
困難であるという状況を知ることができるものの、それ
以上の情報を入手することができない。そのために、発
信者は、適当な時間をおいて再度その運転者に電話をか
けてみるということを繰り返したりしなければならな
い。また、発信者は、運転者やその車の状況が分からな
いために、不安にかられ、運転者からの連絡が入るま
で、心配し続けなければならないという事態も起こり得
る。
【0008】そこで、本発明は、上記課題を解決するた
めになされたものであって、車を運転している運転者に
電話をかけた場合において、運転者が応答できないとき
であっても、発信者がその後に何度も電話を繰り返して
かけたり、無用な不安にかられたりするという事態を回
避することを可能にした車載用通信装置及びその方法を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る車載用通信装置は、車内に置かれた電
話装置への着信があった場合に当該着信を発した相手側
装置に対して自動応答することが可能な車載用の通信装
置であって、車の状態を検出する車載センサと、前記電
話装置を通信可能に接続する通信インタフェースと、前
記通信インタフェースを介して前記電話装置を制御する
制御装置とを備え、前記制御装置は、前記車載センサが
検出した着信時の車の状態を取得し、前記電話装置への
着信検出時に取得した車の状態に基づいて運転者が着信
に応答することが危険か否か判断し、危険と判断した場
合にその時点での車の運行状況に依存する情報である車
情報を含めた応答メッセージを作成し、作成した応答メ
ッセージを前記相手側装置に送信することを特徴とす
る。
【0010】ここで、前記制御装置は、前記車載センサ
が検出した車の状態が予め定められたしきい値を超えた
場合に運転者が着信に応答することが危険であると判断
してもよい。例えば、車の状態には、速度、加速度、ハ
ンドル角、パーキングブレーキの作動状態、車の上下、
左右、前後動及び危険ゾーンに位置するか否かの少なく
とも1つで判断する。また、前記しきい値は、可変であ
るとしてもよい。
【0011】また、前記車載用通信装置はさらに、運転
者が着信に応答することが危険であるか否かに予めゾー
ン分けされた地図情報を記憶する地図情報記憶手段を備
え、前記制御装置は、車の現在位置が前記地図情報の危
険ゾーンに位置するか否かを車の状態として用いてもよ
い。
【0012】また、前記車載用通信装置は、さらに、車
載の情報端末装置である車載情報端末装置を備え、前記
制御装置は、前記車載情報端末装置から車情報を読み出
すことで、前記応答メッセージを作成してもよい。例え
ば、車載情報端末装置は、カーナビゲーション装置であ
り、前記制御装置は、前記カーナビゲーション装置が保
持する目的地、目的地までのルート、現在位置、目的地
までの距離、目的地への予想到着時刻の少なくとも1
つ、又はその少なくとも1つと車の状態との組み合わせ
を車情報として用いてもよい。また、前記制御装置は、
前記応答メッセージを電子メールにして前記相手側装置
に送信してもよい。
【0013】ここで、前記制御装置は、前記電話装置か
ら前記発信者のメールアドレスを取得し、取得したメー
ルアドレス宛に、前記電子メールを送信したり、前記車
載用通信装置は、さらに電話番号とメールアドレスとを
対応付けたアドレス帳を予め記憶するアドレス帳記憶部
を備え、前記制御装置は、前記発信者の電話番号に基づ
いて、前記アドレス帳記憶部に記憶されたアドレス帳を
参照することで、前記相手側装置のメールアドレスを特
定し、そのメールアドレス宛に、前記電子メールを送信
したりしてもよい。
【0014】なお、本発明は、上記のような車載用通信
装置として実現することができるだけでなく、ハンズフ
リー装置における自動応答のための通信制御方法として
実現したり、そのような通信制御方法をステップとして
含むプログラムとして実現したりすることができる。そ
して、そのプログラムは、CD−ROM等の記録媒体や
インターネット等の伝送媒体を介して流通させることが
できるはいうまでもない。なお、Bluetooth
は、ザ ブルートゥース エスアイジー インコーポレ
ーテッドの登録商標である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
ハンズフリーシステムについて、図面を参照しながら説
明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1に係る
ハンズフリーシステムの全体構成を示す図である。同図
に示されるようにハンズフリーシステム1は、携帯電話
100と、イヤホンマイク200と、車載用通信装置3
00と、携帯電話100、イヤホンマイク200及び車
載用通信装置300を相互に通信可能に接続する無線通
信路400等とからなる。
【0016】携帯電話100は、電話網等を介して遠隔
地にいる相手とリアルタイムで音声による会話をした
り、インターネットアクセスや、メールを送受信した
り、デジタル画像を取り込んで写真付きメールを送信し
たりすることができる車内持ち込み可能な電話機であっ
て、Bluetooth機能を備えており、このBlu
etooth機能により電話回線を介することなく車載
用通信装置300や、イヤホンマイク200と、様々な
データの送受信を行うことができる。
【0017】イヤホンマイク200は、ハンズフリーで
通話を行うための音声入出力装置であって、無線通信路
400を介して車載用通信装置300等とワイヤレス接
続し、音声を入力し、無線通信路400を介して音声デ
ータを車載用通信装置300に送信したり、車載用通信
装置300から受信した音声データを音声に変換して出
力したりする。
【0018】車載用通信装置300は、携帯電話100
やイヤホンマイク200等を統括的に制御するコンピュ
ータ装置であって、携帯電話100に着信があった場合
に、運転者が電話に出ることが危険か否か判断したり、
危険と判断した場合に時々刻々変化するその時点での車
の運行状況に依存する情報である車情報を含めた応答メ
ッセージを作成し、作成した応答メッセージを携帯電話
100を介して音声やメールで送信したりする。
【0019】図2は、図1に示される携帯電話100、
イヤホンマイク200及び車載用通信装置300の機能
構成を示すブロック図である。なお、無線通信路400
もあわせて図示されている。携帯電話100は、その内
部に、無線通信部110と、記憶装置120等とを備え
る。
【0020】無線通信部110は、例えばBlueto
othモジュールなどにより構成され、2.4GHzの
ISM帯の電磁波を利用して車載用通信装置300やイ
ヤホンマイク200と近距離(例えば、10m程度)の
ピコネット、即ち無線通信路400を形成し、無線通信
路400を介して相互に制御信号やデータを相互に送受
信する。
【0021】記憶装置120は、アドレス帳121や、
着信履歴、発信履歴等を記憶する。このアドレス帳12
1は、図3に示されるように、レコード番号と、電話番
号と、名前と、メールアドレスとから構成され、このア
ドレス帳121を用いて必要な電話番号やメールアドレ
スを呼び出したりできるようになっている。
【0022】イヤホンマイク200は、ヘッドホン型に
形成され、スピーカ210と、マイク220と、無線通
信部230とからなる。なお、ヘッドギア型や、補聴器
のようなイヤハング型に形成されてもよい。
【0023】スピーカ210は、音声信号による振動を
骨に伝導させ、音声を聴覚器官(鼓膜)に直接伝える骨
伝導スピーカである。この骨伝導スピーカによると、耳
がオープンになり、周りの音も同時に聞くことができ
る。マイク220は、骨を介して伝導する生体の振動を
音声信号に変換する骨伝導マイクロホンである。
【0024】無線通信部230は、例えばBlueto
othモジュールなどにより構成され、無線通信路40
0、車載用通信装置300を介して携帯電話100とワ
イヤレス接続し、外部の音を聞きながら、外部音にマス
クされずにハンズフリーで通話させる。
【0025】車載用通信装置300は、車の状態を検出
するための複数(図示6個)の車載センサ(例えば、車
速センサ311、加速度センサ312、舵角センサ31
3、パーキングブレーキ状態検出センサ314、GPS
(Global Positioning Syste
m)装置315、3Dジャイロセンサ316)と、車載
情報端末装置330と、VICS(Vehicle I
nformationand Communicati
on System(道路交通情報通信システム))端
末320と、通信インタフェース340と、モニタ35
0と、操作部360と、記憶装置370と、制御装置3
80等とからなる。
【0026】車速センサ311は、車速を検出する。加
速度センサ312は、車両の加速度を検出する。舵角セ
ンサ313は、ハンドル角度を検出する。パーキングブ
レーキ状態検出センサ314は、パーキングブレーキが
作動しているか否かを検出する。GPS装置315は、
衛星からの電波を利用して車の現在位置を検出する。3
Dジャイロセンサ316は、現在位置の位置補正等のた
めに、上下動、左右動、前後動等を検出する。
【0027】なお、車載センサは制御装置380に直接
接続される構成に限られるものではなく、3Dジャイロ
センサ316のように、ある装置(車載情報端末装置)
などを経由して間接的に接続されている構成であっても
よい。また、この実施の形態1では6つの車載センサを
用いているが、この内のいずれか1つ、あるいはいずれ
か2〜5個、さらには7個以上の車載センサを用いて実
施してもよい。
【0028】VICS端末320は、電波ビーコンや、
光ビーコン、FM多重放送等の媒体を用いて提供される
渋滞や、事故、工事、駐車場の空き等の情報を、リアル
タイムに受信する端末装置である。
【0029】車載情報端末装置330は、種々の情報を
集めたり発信したりする車載の情報端末であり、例えば
カーナビゲーション装置等で実現される。この車載情報
端末装置(以下、「カーナビゲーション装置」とも記載
する。)330は、運転者が出発点と目的地とを設定す
ると、その間の最適なルートを選び出したり、そのルー
ト上における現在地、分岐点、分岐点までの距離、目的
地までの距離等を算出したり、3Dジャイロセンサ31
6によって検出された上下動等に基づいて分岐点までの
距離、目的地までの距離等を補正したり、VICS端末
320から得られた渋滞情報に基づいて目的地への予想
到着時刻を算出したりする。そして、カーナビゲーショ
ン装置330は、運転者が設定した出発点、目的地の
他、選び出したルートや、ルート上における現在地、分
岐点、分岐点までの距離、目的地までの距離、目的地へ
の予想到着時刻を車情報として記憶装置331に保持す
る。
【0030】通信インタフェース340は、携帯電話1
00やイヤホンマイク200などを無線で接続するため
のインタフェースであり、例えばBluetoothモ
ジュールなどにより構成され、当該インタフェースを介
して携帯電話100の発着信などを制御したり、携帯電
話100とイヤホンマイク200との間の音声データの
送受信を中継したりする。より具体的には、通信インタ
フェース340は、ピコネット(無線通信路400)の
マスターとなっており、運転者が携帯電話100を車内
に持ち込んだ場合等をトリガーとし、このピコネットに
接続される新たな装置の検索を行い、携帯電話100を
発見、確認した後、スレーブ機器として相互に通信可能
に接続する。
【0031】モニタ350は、例えばLCD等により構
成され、カーナビゲーション装置330から出力される
地図などの種々の映像や、種々の操作の際の操作ボタン
等を表示する。操作部360は、モニタ350の表面に
取着されるタッチパネル等により構成され、運転者によ
る入力操作を受け付ける。
【0032】記憶装置370は、自動応答メッセージの
設定のための画面等を予め保持する画面記憶部371
と、当該自動応答メッセージの設定画面を用いて運転者
が設定した設定内容を保持する応答メッセージ設定テー
ブル372と、運転者が着信に応答することが危険か否
かに予めゾーン分けされた地図データ373等を保持す
る。
【0033】制御装置380は、ハンズフリーシステム
実行用のプログラムを予め格納したROM(Read
Only Memory)、当該プログラムを実行する
際にこのプログラムを展開するためのワークエリアを提
供するRAM(RandomAccess Memor
y)、及びRAM上に展開されたプログラムを実行する
CPU(Central Processing Un
it)などからなり、CPUはRAM上に展開されたプ
ログラムを実行することにより各モジュールの制御及び
データの送受信を実行したり、接続された各部と制御信
号及びデータ信号などの送受信を行う。具体的には、記
憶装置370の画面記憶部371から図4〜図6に示さ
れる自動応答メッセージの設定のための画面を読み出し
てモニタ350に表示し、運転者の操作を受け付けて設
定内容を埋め込んだ応答メッセージ設定テーブル372
を記憶装置370に格納したり、携帯電話100に着信
があった場合、応答メッセージ設定テーブル372に設
定された情報に基づいて運転手が電話に出ることが危険
であるか否か判断したりする。
【0034】図4〜図6は、記憶装置370に記憶され
ている画面記憶部371に記憶されている自動応答メッ
セージの設定画面3711の一例を示す図である。な
お、図4は自動応答メッセージの設定中の危険判断設定
の部分を、図5は車情報の設定部分を、図6は応答種別
の設定部分を、それぞれ示している。
【0035】図4に示される自動応答メッセージの設定
画面3711(危険判断設定の部分)は、図示しない画
面において「自動応答メッセージの設定」のボタンをク
リックすると表示される。
【0036】この設定画面3711(危険判断設定の部
分)には、自動応答メッセージの設定のタイトルバーの
他、危険判断のタブ3711Aと、車情報のタブ371
1Bと、応答種別のタブ3711Cとが設けられてい
る。この図4では、危険判断のタブ3711Aがクリッ
クされた状態が示されており、この状態では、危険判定
に用いるセンサの名前が表示された欄、車速センサ37
11Aa、加速度センサ3711Ab、舵角センサ37
11Ac、パーキングブレーキ状態検出センサ3711
Ad、GPS装置3711Ae、3Dジャイロセンサ3
711Af、ゾーン検出3711Ag等と、これらに個
別に対応したチェックボックスとが設けられている。
【0037】運転者(ユーザ)は、操作部360を操作
して、危険判定の際に使用するセンサのセンサ名に対応
したチェックボックスにチェックマークを入れる。な
お、デフォルトでは、例えば図4に示されるように車速
センサ3711Aa、加速度センサ3711Ab及び舵
角センサ3711Acのチェックボックスにチェックマ
ークが予め付されている。ユーザは、危険判断に用いる
センサに変更する必要があれば、デフォルトで設定され
ているチェックボックスのチェックマークを外して所望
の項目のチェックボックスにチェックマークを入れ、変
更の必要がなければデフォルトのままにしておき、車情
報のタブ3711Bをクリックすればよい。
【0038】図5に示される自動応答メッセージの設定
画面3711(車情報設定の部分)は、車情報のタブ3
711Bがクリックされた状態において表示される。こ
の設定画面3711(車情報設定の部分)には、大きく
分けてカーナビゲーション装置330の記憶装置331
に格納されている情報を車情報として用いる欄であるカ
ーナビゲーション装置3711Baと、センサから得ら
れる情報であるセンサ情報を車情報として用いる欄であ
るセンサ情報3711Bbと、これらに個別に対応した
チェックボックスとが設けられている。
【0039】カーナビゲーション装置3711Baの欄
には、目的地の位置情報3711Baa、目的地へのル
ート情報3711Bab、車の現在位置3711Ba
c、目的地までの距離3711Bad、目的地への到着
予想時間3711Bae等の欄と、これらに個別に対応
したチェックボックスとが設けられている。なお、これ
らの項目3711Baa〜3711Baeのチェックボ
ックスにチェックマークを入れるためには、カーナビゲ
ーション装置3711Baの欄のチェックボックスにチ
ェックマークを入れる必要がある。
【0040】センサ情報3711Bbの欄には、車速3
711Bba、加速度3711Bbb、舵角(ハンドル
角)3711Bbc、パーキングブレーキ状態3711
Bbd、GPS装置(車の現在地)3711Bbe、3
Dジャイロセンサ3711Bbf、ゾーン3711Bb
g等の欄とチェックボックスとが設けられている。な
お、これらの項目3711Bba〜3711Bbgのチ
ェックボックスにチェックマークを入れるためには、セ
ンサ装置3711Bbの欄のチェックボックスにチェッ
クマークを入れると共に、図4に示される対応する項目
のチェックボックスにチェックマークを入れる必要があ
る。
【0041】運転者(ユーザ)は、操作部360を操作
して、車情報に用いる項目に対応したチェックボックス
にチェックマークを入れる。なお、デフォルトでは、例
えば図示のようにカーナビゲーション装置3711Ba
のチェックボックスと、車の現在位置3711Bacに
対応したチェックボックスとにチェックマークが予め付
されている。ユーザは、変更の必要があれば、チェック
マークを外して所望の項目にチェックマークを入れ、変
更の必要がなければデフォルトのままにしておき、応答
種別のタブ3711Cをクリックすればよい。
【0042】図6に示される自動応答メッセージの設定
画面3711(応答種別設定の部分)は、応答種別のタ
ブ3711Cがクリックされた状態において表示され
る。この設定画面3711(応答種別設定の部分)に
は、危険と判断された場合に車情報を埋め込んだメッセ
ージを音声で応答する欄である音声で応答3711Ca
と、メールで応答する欄である電子メールで応答371
1Cbと、これらに個別に対応したチェックボックスと
が設けられている。なお、電子メールで応答3711C
bの欄には、このチェックボックスとにチェックマーク
が付されたときに入力可能となる送り主の電子メールア
ドレスを入力するためのテキストボックス3711Cb
aと、Subjectを入力するためのテキストボック
ス3711Cbbとが設けられている。
【0043】運転者(ユーザ)は、操作部360を操作
して、応答種別に用いる項目に対応したチェックボック
スにチェックマークを入れる。なお、デフォルトでは、
例えば音声で応答3711Caのチェックボックスに対
応したチェックボックスにチェックマークが予め付され
ている。ユーザは、変更の必要がなければデフォルトの
ままにしておき、電子メールで応答に変更する必要があ
れば、音声で応答3711Caに対応したチェックボッ
クスのチェックマークを外し、図示のように電子メール
で応答3711Cbのチェックボックスにチェックマー
クを入れ、テキストボックス3711Cba,3711
Cbbに必要なテキストデータ(例えば、「morig
uti@xxx.yyy.jp」、「自動応答メー
ル」)を入力し「OK」ボタン3711Dをクリックす
ればよい。
【0044】「OK」ボタン3711Dがクリックされ
ると、制御装置380は、各画面(危険判断設定の部
分、車情報設定の部分及び応答種別設定の部分)で設定
された状態に応じて応答メッセージ設定テーブル372
を作成し、記憶装置370に格納する。
【0045】図7は、応答メッセージ設定テーブル37
2の一例を示す図である。この図示例では、図4〜図6
の設定状態における応答メッセージ設定テーブル372
の例が示されている。なお、図中に示される応答モード
フラグの「1」はメールによる応答を表し、この場合に
だけヘッダ欄(From欄、Subject欄)が設け
られ、このヘッダ欄にテキストボックス3711Cb
a,3711Cbbの内容が格納される。また、応答モ
ードフラグの「0」は音声による応答を表す。さらに、
応答モードフラグ以外の「1」は有効を表し、「0」は
無効を表している。
【0046】制御装置380は、携帯電話100から着
信があった旨の通知を受信すると、応答メッセージ設定
テーブル372の危険判断のレコードをみて有効となっ
ているセンサの検出結果を取得し、運転者が電話に出る
ことが危険か否か判断する。そして、危険と判断した場
合、制御装置380は、車情報のレコードをみて有効と
なっている車情報を取得し、テンプレートに車情報を埋
め込んだテキストデータである応答メッセージを作成す
る。そして、応答種別のレコードをみて、音声で応答す
るように設定されている場合(応答モードフラグ=
「0」)には、応答メッセージを音声データに変換して
送信する。これに対して、メールで応答するように設定
されている場合(応答モードフラグ=「1」)には、制
御装置380は、携帯電話100から発信者の宛先のメ
ールアドレス(To欄)を取得し、応答メッセージをメ
ールに変換して送信する。
【0047】ここで、この応答メッセージ設定テーブル
372の状態では、携帯電話100に着信があった場合
に運転者が電話に出ることが危険か否かの危険判断につ
いては、車速センサ311、加速度センサ312及び舵
角センサ313の検出結果だけが有効となる。この場合
には、制御装置380は、3つのセンサ311〜313
の検出信号を総合的に判断し、運転手が電話に応答する
ことが危険であるか否かを判定する。具体的には、車速
センサ311があるしきい値を超える車速を検出した場
合や、加速度センサ312があるしきい値を超える加速
度を検出した場合、舵角センサ313があるしきい値を
超えるハンドル角を検出した場合のいずれかの事象が発
生した場合、危険であると判定する。なお、このしきい
値は、ユーザの操作によりある範囲で可変することがで
きる。これによって、運転者がしきい値を設定を設定す
ることで、運転者の運転技能や熟練度等の個性に応じた
自動応答が可能となる。また、応答メッセージに埋め込
む車情報についてはカーナビゲーション装置330の現
在位置だけが有効となる。この場合には、制御装置38
0は、テンプレートに現在位置を埋め込んだテキストデ
ータ、応答メッセージ(例えば、「ただいま運転中のた
め電話に出られません。現在位置は×××です。」)を
作成する。そして、制御装置380は、携帯電話100
から発信者の宛先のメールアドレス(To欄)を取得
し、応答メッセージをメールに変換して送信する。
【0048】この設定の場合には、有効に設定されてい
ない、他のセンサ(パーキングブレーキ状態検出センサ
314、GPS装置315、3Dジャイロセンサ316
等)や、他の車情報(地図データ373等)、音声によ
る応答が用いられることはない。
【0049】従って、図7に示される設定においては、
図8に示される車載用通信装置300のように、制御装
置380に車速センサ311〜舵角センサ313だけが
接続され、この3つセンサの検出結果だけで携帯電話1
00に着信があった場合に運転者が電話に出ることが危
険か否かを判断し、危険であると判断した場合にカーナ
ビゲーション装置330が保持する車の現在位置を応答
メッセージに埋め込んで発信元のメールアドレスにメー
ルを送信する構成と等価になる。
【0050】なお、応答メッセージ設定テーブル372
に例えば危険判断について車速センサだけが設定され、
車情報について車速だけが設定され、メールによる応答
が設定された場合の状態の場合、制御装置380は、車
速センサ311がしきい値を超える一定値以上の車速を
検出した場合に、危険であると判定する。そして、制御
装置380は、テンプレートに車速を埋め込んだテキス
トデータ、応答メッセージ(例えば、「ただいま運転中
のため電話に出られません。現在時速×××で走行中で
す。」)を作成する。そして、制御装置380は、携帯
電話100から発信者の宛先のメールアドレス(To
欄)を取得し、応答メッセージをメールに変換して送信
する。
【0051】この設定の場合には、他のセンサ(加速度
センサ312、舵角センサ313、パーキングブレーキ
状態検出センサ314、GPS装置315、3Dジャイ
ロセンサ316等)や、他の車情報(地図データ373
等)、音声による応答が用いられることはない。
【0052】従って、危険判断について車速センサだけ
が設定され、車情報について車速だけが設定され、メー
ルによる応答が設定された場合の状態の場合には、図9
に示される車載用通信装置300のように、制御装置3
80に車速センサ311だけが接続され、この車速セン
サ311の検出結果(車速)だけで携帯電話100に着
信があった場合に運転者が電話に出ることが危険か否か
を判断し、危険であると判断した場合に車速センサ31
1の検出結果、車速を車情報として応答メッセージに埋
め込んで発信元のメールアドレスにメールを送信する構
成と等価になる。
【0053】また、応答メッセージ設定テーブル372
に例えば危険判断について車速センサだけが設定され、
車情報についてカーナビゲーション装置330が保持す
る車情報(目的地、予想到着時刻等)が設定され、応答
の種別についてメールによる応答が設定された場合の状
態では、制御装置380は、車速センサ311がしきい
値を超える一定値以上の車速を検出した場合に、危険で
あると判定する。そして、制御装置380は、テンプレ
ートに車情報を埋め込んだテキストデータ、応答メッセ
ージ(例えば、「目的地は○○○です。予想到着時刻は
△△△です。」)を作成する。そして、制御装置380
は、携帯電話100から発信者の宛先のメールアドレス
(To欄)を取得し、応答メッセージをメールに変換し
て送信する。
【0054】この設定の状態の場合には、他のセンサ
(加速度センサ312、舵角センサ313、パーキング
ブレーキ状態検出センサ314、GPS装置315、3
Dジャイロセンサ316等)や、他の車情報(地図デー
タ373等)、音声による応答が用いられることはな
い。
【0055】従って、危険判断について車速センサだけ
が設定され、車情報についてカーナビゲーション装置3
30の車情報だけが設定され、メールによる応答が設定
された場合の状態の場合には、図10に示される車載用
通信装置300のように、制御装置380に車速センサ
311とカーナビゲーション装置330だけが接続さ
れ、この車速センサ311の検出結果(車速)だけで携
帯電話100に着信があった場合に運転者が電話に出る
ことが危険か否かを判断し、危険であると判断した場合
にカーナビゲーション装置330が保持する結果(目的
地、予想到着時刻等)を応答メッセージに埋め込んで発
信元のメールアドレスにメールを送信する構成と等価に
なる。
【0056】また、応答メッセージ設定テーブル372
に例えば危険判断について車速センサ等の他、カーナビ
ゲーション装置330に接続された3Dジャイロセンサ
が設定され、車情報についてGPS装置315から取得
された車の現在位置等が設定され、応答の種別について
メールによる応答が設定された場合の状態では、制御装
置380は、この設定に従って危険判断をし、危険と判
断した場合に応答メッセージを作成し、応答メッセージ
(例えば、「現在位置は××です。目的地は○○○で
す。予想到着時刻は△△△です。」)を作成する。そし
て、制御装置380は、携帯電話100から発信者の宛
先のメールアドレス(To欄)を取得し、応答メッセー
ジをメールに変換して送信する。
【0057】この設定の状態の場合には、他のセンサ
(加速度センサ312、舵角センサ313、パーキング
ブレーキ状態検出センサ314等)や、他の車情報(地
図データ373等)、音声による応答が用いられること
はない。
【0058】従って、危険判断について車速センサ、3
Dジャイロセンサ等だけが設定され、車情報についてG
PS装置315の車の現在位置だけが設定され、メール
による応答が設定された場合の状態の場合には、図11
に示される車載用通信装置300のように、制御装置3
80に車速センサ311と、GPS装置315と、カー
ナビゲーション装置330に接続された3Dジャイロセ
ンサ316が接続され、車速センサ311、3Dジャイ
ロセンサ316の検出結果(車速、上下動等)だけで携
帯電話100に着信があった場合に運転者が電話に出る
ことが危険か否かを判断し、危険であると判断した場合
にGPS装置315が検出した車の現在位置や、カーナ
ビゲーション装置330が保持する結果(目的地、予想
到着時刻等)を応答メッセージに埋め込んで発信元のメ
ールアドレスにメールを送信する構成と等価になる。
【0059】さらに、応答メッセージ設定テーブル37
2に例えば危険判断についてゾーン検出だけが設定さ
れ、車情報についてカーナビゲーション装置330が保
持する車の現在位置等が設定され、応答の種別について
メールによる応答が設定された場合の状態では、ゾーン
検出のためにGPS装置315と地図データ373とが
使用される。そして制御装置380は、GPS装置31
5から得た車の現在位置が地図データ373の危険ゾー
ンに位置するか否か(自動応答する地域か/自動応答し
ない地域か)を車の状態として用い、この車の状態の判
定結果に従って自動で応答するか否かを決定する。ここ
で、自動応答するゾーンとしては、トンネルの手前の
他、高速道路上や、料金所の手前、交差点等を地図上の
ゾーンと予め対応付けて設定しておくことが可能であ
る。そして、例えば図12に示されるように、車の走行
位置が名神高速道路の天王山トンネルの入り口付近のゾ
ーンであるような場合、自動応答するように制御すると
いったことが可能となり、運転者の安全が確保される。
【0060】この設定の状態の場合には、他のセンサ
(車速センサ311、加速度センサ312、舵角センサ
313、パーキングブレーキ状態検出センサ314等)
や、他の車情報、音声による応答が用いられることはな
い。
【0061】従って、危険判断についてゾーンだけが設
定され、車情報についてGPS装置315の車の現在位
置だけが設定され、メールによる応答が設定された場合
の状態の場合には、図13に示される車載用通信装置3
00のように、制御装置380に、GPS装置315
と、カーナビゲーション装置330と記憶装置370と
だけが接続され、このGPS装置315が検出した車の
現在位置と、地図データ373上で示される現在位置と
で携帯電話100に着信があった場合に運転者が電話に
出ることが危険か否かを判断し、危険であると判断した
場合にカーナビゲーション装置330が保持する結果
(車の現在位置、予想到着時刻等)を応答メッセージに
埋め込んで発信元のメールアドレスにメールを送信する
構成と等価になる。なお、応答種別に音声を設定した場
合には、携帯電話100から記憶装置120を除外した
構成と等価になるのはいうまでもない。
【0062】以上のように構成された車載用通信装置3
00において、携帯電話100に着信があった場合に、
運転手の車の運転状況に応じて、発信者に対して有用な
情報(車情報)を自動で応答する手順について説明す
る。
【0063】図14は、制御装置380が実行する動作
を示すフローチャートである。制御装置380は、携帯
電話100に対する着信があるのを待つ(S11でN
o)。なお、携帯電話100は、着信があると、無線通
信部110、無線通信路400経由で着信表示信号(発
信者番号)を出力し、制御装置380は通信インタフェ
ース340経由で着信表示信号を受信することで着信を
検出する。
【0064】制御装置380は、着信を検出すると(S
11でYes)、応答メッセージ設定テーブル372の
設定に従って車載センサの車の状態を取得し(S1
2)、運転手が電話に出ることが危険であるか否かを判
定する(S13)。
【0065】ここで、ステップS13における判定方法
としては、例えば、車速センサ311だけで危険判断を
行う場合、前記車速検出信号により検出された車速が予
め設定されたしきい値(0又はある値)を超えていれば
危険であると判定すればよい。また、パーキングブレー
キ状態検出センサ314だけで危険判断を行う場合、車
が停止中でなければ危険であると判定すればよい。ま
た、ここでは着信を検出すると(S11でYes)、応
答メッセージ設定テーブル372の設定に従って車載セ
ンサの車の状態を取得たが(S12)、この逆で実施し
てもよい。即ち、応答メッセージ設定テーブル372の
設定に従って車載センサの車の状態を取得しておいて
(S12)、着信を検出すると(S11でYes)、取
得した車載センサの車の状態に基づいて運転手が電話に
出ることが危険であるか否かを判定する(S13)よう
にしてもよい。
【0066】なお、応答メッセージ設定テーブル372
に複数のセンサ(例えば車速センサ311、加速度セン
サ312、舵角センサ313、パーキングブレーキ状態
検出センサ314等)が設定されている場合、単にパー
キングブレーキの作動状態だけでなく、速度や加速度等
の危険度に対応する情報を用いて危険状態の判断が行わ
れるので、危険か否かの判断が的確となり、危険な状態
でないにも拘わらず運転者への着信に対して自動応答に
なってしまったり、その反対に、危険な状態であるにも
拘わらず自動応答にならずに運転者が応答しなければな
らない、という不具合が回避される。
【0067】ステップS13において危険であると判定
した場合には、制御装置380は、応答メッセージ設定
テーブル372の設定に従って、指定された車情報を取
得する(S14)。設定がカーナビゲーション装置33
0の場合、カーナビゲーション装置330に車情報の送
信を要求する。カーナビゲーション装置330は、制御
装置380から要求を受けると制御装置380に要求さ
れた車情報を送信する。ここで、車情報は、車載情報端
末装置330がカーナビゲーション装置である場合は、
カーナビゲーション装置が保持する情報や、カーナビゲ
ーション装置経由で入手が可能な情報(例えば、VIC
Sにより得られる情報)である。例えばカーナビゲーシ
ョン装置330に設定された目的地の位置情報、目的地
へのルート情報、車の現在位置情報、等とすればよい。
また、VICS端末320がカーナビゲーション装置に
接続されている場合には、道路の混雑情報と、目的地へ
のルート情報などから、目的地への到着予想時刻を計算
して、目的地と到着予想時刻に関する情報を車情報とし
てもよい。車情報がセンサ情報の場合、例えばGPS装
置315が設定されている場合には、車情報を現在位置
とする。他のセンサ情報であれば、そのセンサ情報とす
る。
【0068】ステップS14で車情報を取得すると、制
御装置380は、車情報を解釈し、解釈した車情報を埋
め込んだテキスト(例:「現在位置はXXXです。目的
地は○○○です。予想到着時刻は△△△です。」など)
を生成する(S15)。なお、危険の設定や、車情報の
設定に応じたテンプレートを複数種類予め用意してお
き、そのテンプレートに時々刻々変化する車情報を埋め
込んで、メッセージを生成してもよい。
【0069】応答メッセージ(テキストデータ)の生成
が終了すると、制御装置380は、応答メッセージ設定
テーブル372の応答モードを参照し、応答モードが音
声であるか否か判断する(S16)。
【0070】応答モードが音声モードに指定されている
場合、制御装置380は、通信インタフェース340経
由で携帯電話100への着信に対して応答(オフフッ
ク)を指示する(S21)。この指示を受けた携帯電話
100は、オフフックする。これにより、相手と通話可
能になる。オフフックの指示を出した制御装置380
は、上記テキストデータをPCM(Pulse Cod
e Modulation;μ−Law,A−Law)
やADPCM(Adaptive Different
ial Pulse Code Modulatio
n)の音声データに変換して、この音声データを通信イ
ンタフェース340及び無線通信路400を介して携帯
電話100に送信する(S22)。この音声データを受
けた携帯電話100は、音声データを相手側(発呼側)
に送信する。この音声データの具体例は、例えば図15
に示されるように、「ただいま運転中のため電話に出ら
れません。現在時速×××で走行しています。」とか、
「ただいま運転中のため電話に出られません。現在位置
は×××です。」とか、「現在位置は××です。目的地
は○○○です。予想到着時刻は△△△です。」とかであ
る。これにより、音声データによってその時点の車情報
が埋め込まれた応答メッセージが相手(発信者)側に伝
えられる。従って、発信者は、有用な情報、その時点の
車情報(時速、現在位置、予想到着時刻等)を知ること
ができる。なお、音声データのフォーマットは、PCM
やADPCMに限定されるものではなく、他のフォーマ
ット(例えば、CVSD(Continuous Va
riable Slope Delta Modula
tion)等)であってもよい。
【0071】これによって、運転者が着信に応答するこ
とができない場合には、固定メッセージではなく、その
時点での車の運行状況に依存した情報が発信者に返信さ
れるので、その発信者は、運転者や車の状況に関して、
固定メッセージでは得ることができないフレッシュで、
かつ、より多くの情報を得ることができ、発信者は、不
安やいらいらを抱くことから解放される。音声データの
送信が終わると、制御装置380は、オンフックを指示
し(S23)、応答処理を終了する。
【0072】一方、ステップS16において応答モード
がメールによる応答モードに設定されている場合、制御
装置380は、通信インタフェース340及び無線通信
路400を介して、携帯電話100に着信に対する着信
拒否を指示し(S31)、電話回線を解放させた後、電
話の発信者番号(例えば、「090△□◇◇」)に対応
するメールアドレスを要求する(S32)。携帯電話1
00は記憶装置120のアドレス帳121を検索して対
応するメールアドレス(例えば、「yamada@xx
x.yyy.jp」)を通信インタフェース340経由
で制御装置380に通知する。この通知によりメールア
ドレスを取得すると(S33)、制御装置380は、取
得したメールアドレスをメールのヘッダ(To欄)に格
納してメールを作成し終え、作成し終えた電子メールを
通信インタフェース340及び無線通信路400を介し
て携帯電話100に送信する(S34)。このメールを
受けた携帯電話100は、電子メールを相手側(発呼
側)に送信する。
【0073】この電子メールの具体例は、例えば図16
に示されるように、ヘッダ「From:morigut
i@xxx.yyy.jp、To:yamada@xx
x.yyy.jp及びSubject:自動応答メー
ル」と、その本文「ただいま運転中のため電話に出られ
ません。現在時速×××で走行しています。」とか、同
上のヘッダと、その本文「ただいま運転中のため電話に
出られません。現在位置は×××です。」とか、同上の
ヘッダとその本文「現在位置は××です。目的地は○○
○です。予想到着時刻は△△△です。」とかである。こ
れにより、電子メールによってその時点の車情報が埋め
込まれた応答メッセージが相手(発信者)側に伝えられ
る。従って、発信者は、有用な情報、その時点の車情報
(時速、現在位置、予想到着時刻等)を知ることができ
る。この結果、運転者に電話をかけた発信者は、電子メ
ールによって、その車の運行状況に関する情報、運転者
が運転中であるという状態だけでなく、その状態がどれ
くらいの時間だけ持続されるのかをある程度予測するこ
とが可能となるので、いらいらや不安を抱くことなく、
運転者からの連絡を待つことができる。しかも、メール
による応答の場合には、音声による自動応答の場合に生
じる聞き逃しや聞き違い等の受信ミス等を避けることが
でき、確実に運転者の状況を把握することができる。
【0074】なお、電子メールを送信する際に携帯電話
100で運転者等のデジタル画像を撮影し、撮影したデ
ジタル画像をこのメールに添付してもよい。この場合に
は、運転者のデジタル画像によってもその時点の車情報
を知ることが出きる。
【0075】一方、ステップS13において運転者が電
話に出ることが危険でない、即ち安全であると判定した
場合、制御装置380は、携帯電話100にオフフック
を指示し(S41)、携帯電話100とイヤホンマイク
200との間の通話のやり取りを中継する(S42)。
この場合、運転者はハンズフリーの状態で相手の話を聞
いたり、相手に話しかけたりすることができる。会話が
終了すると、制御装置380は、携帯電話100にオン
フックを指示し(S43)、ハンズフリー応答モードを
終了する。
【0076】以上のように本発明の実施の形態1に係る
ハンズフリーシステムによれば、車載用電話装置もしく
は車に接続された携帯電話装置に着信があり、運転中等
の理由で電話に応答することが危険である場合に、発信
者に対して有用な情報を含んだメッセージもしくはメー
ルを自動で提供可能な車載用通信装置が実現でき、運転
手の車の運転状況に応じて、発信者に対して有用な車情
報を音声や電子メールで自動で応答することができる。
【0077】なお、この実施の形態1では、車情報の入
手(S14)とメールアドレスの入手(S33)をこの
順序で実施したが、例えば、この逆、即ちメールアドレ
スの入手の後に車情報の入手を行ってもよく、メールア
ドレスの入手と車情報の入手を並列して行ってもよい。
【0078】(実施の形態2)図17は、本発明の実施
の形態2に係るハンズフリーシステム2の全体構成を示
す図である。なお、イヤホンマイク200の図示は省略
されている。実施の形態1のハンズフリーシステム1に
おいては、携帯電話100のアドレス帳121により宛
先を取得したが、このハンズフリーシステム2において
は、記憶装置370にアドレス帳121と同構成のアド
レス帳374が記憶されており、制御装置380は、メ
ールを送信する場合このアドレス帳374を用いて電話
番号を検索のキーとしてこの電話番号に対応する宛先、
メールアドレスを取得する。このアドレス帳374は、
アドレス帳121がコピーされることにより作成されて
もよいし、アドレス帳121と別個独立に作成されても
よい。以上の構成により、車載用電話装置もしくは車に
接続された携帯電話に着信があり、運転中等の理由で電
話に応答することが危険である場合に、発信者に対して
有用な情報を含んだメッセージもしくはメールを自動で
提供可能な車載用通信装置が実現できるのはいうまでも
なく、図17のように構成した場合には、携帯電話10
0に宛先を問い合わせたり、宛先が戻ってくる時間が短
縮される。この結果、メールによるメッセージ応答のレ
スポンスが高速化されるというメリットがある。
【0079】(実施の形態3)図18は、本発明の実施
の形態3に係るハンズフリーシステム3の全体構成を示
す図である。上記実施の形態1,2に係るハンズフリー
システム1,2では無線通信路400で携帯電話100
及び車載用通信装置300が相互に通信可能に接続され
ていた。これに対してこのハンズフリーシステム3にお
いては、有線通信路(例えば、16芯ケーブル)500
aによって携帯電話100及び車載用通信装置300が
相互に通信可能に接続されている。この場合には、携帯
電話100にあっては携帯電話において標準装備である
16芯の接続インタフェースをそのまま利用することが
でき、車載用通信装置300の通信インタフェース34
0Aを16芯インタフェースに変更すればよい。
【0080】また、有線通信路500bによって携帯電
話100とイヤホンマイク200とは接続される。この
場合には、携帯電話100においては携帯電話において
標準装備である4ピンや3ピン等の接続コネクタをその
まま利用することができ、イヤホンマイク200につい
ては、無線通信部230に代えて4ピンや3ピン等のピ
ンジャックを設ければよい。
【0081】以上の構成により、車載用電話装置もしく
は車に接続された携帯電話に着信があり、運転中等の理
由で電話に応答することが危険である場合に、発信者に
対して有用な情報を含んだメッセージもしくはメールを
自動で提供可能な車載用通信装置が実現できるのはいう
までもなく、このハンズフリーシステム3の携帯電話1
00、イヤホンマイク200及び車載用通信装置300
をそれぞれ安価に構成することができるというメリット
がある。
【0082】(実施の形態4)図19は、本発明の実施
の形態4に係るハンズフリーシステムの全体構成を示す
図である。上記のハンズフリーシステム1〜3ではイヤ
ホンマイク200が用いられていた。これに対して本発
明の実施の形態4に係るハンズフリーシステム4におい
ては、イヤホンマイク200に代えて、マイク250及
びスピーカ260を制御装置380に直接接続すること
によって構成される。この場合には、制御装置380
は、車両において標準装備であるマイク250及びスピ
ーカ260を用いて運転者と発信者との間の通話のやり
取りを中継することができるので、ハンズフリーシステ
ム4を実質的に安価に構成することができるというメリ
ットがある。
【0083】なお、上記の説明において、携帯電話を通
信インタフェースに接続する構成で説明してきたが、車
に固定的に備え付けられた電話機の場合においても同様
に自動で応答をすることが可能であるのはいうまでもな
い。また、無線通信路400をBluetoothのピ
コネットで実施したが、IrDA等による無線通信路で
実施してもよい。
【0084】さらに、上記実施の形態では、音声による
応答とメールによる応答をいずれか一方だけ選択できる
ようにしたが、両方選択できるようにしてもよく、応答
機能をいずれか一方だけに絞り込んで車載用通信装置を
構成してもよい。
【0085】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る車載用通信装置は、車内に置かれた電話装置への
着信があった場合に当該着信を発した相手側装置に対し
て自動応答することが可能な車載用の通信装置であっ
て、車の状態を検出する車載センサと、前記電話装置を
通信可能に接続する通信インタフェースと、前記通信イ
ンタフェースを介して前記電話装置を制御する制御装置
とを備え、前記制御装置は、前記車載センサが検出した
着信時の車の状態を取得し、前記電話装置への着信検出
時に取得した車の状態に基づいて運転者が着信に応答す
ることが危険か否か判断し、危険と判断した場合にその
時点での車の運行状況に依存する情報である車情報を含
めた応答メッセージを作成し、作成した応答メッセージ
を前記相手側装置に送信することを特徴とする。
【0086】これによって、運転者が着信に応答するこ
とができない場合には、固定メッセージではなく、その
時点での車の運行状況に依存した情報が発信者に返信さ
れるので、その発信者は、運転者や車の状況に関して、
固定メッセージでは得ることができないフレッシュで、
かつ、より多くの情報を得ることができ、発信者は、不
安やいらいらを抱くことから解放される。
【0087】ここで、前記制御装置は、前記車載センサ
が検出した車の状態が予め定められたしきい値を超えた
場合に運転者が着信に応答することが危険であると判断
してもよい。例えば、車の状態には、速度、加速度、ハ
ンドル角、パーキングブレーキの作動状態、車の上下、
左右、前後動及び危険ゾーンに位置するか否かの少なく
とも1つで判断する。
【0088】これによって、単にパーキングブレーキの
作動状態だけでなく、速度や加速度等の危険度に対応す
る情報を用いて危険状態の判断が行われるので、危険か
否かの判断が的確となり、危険な状態でないにも拘わら
ず運転者への着信に対して自動応答になってしまった
り、その反対に、危険な状態であるにも拘わらず自動応
答にならずに運転者が応答しなければならない、という
不具合が回避される。
【0089】また、前記しきい値は、可変であるとして
もよい。これによって、運転者がしきい値を設定するこ
とで、運転者の運転技能や熟練度等の個性に応じた自動
応答が可能となる。
【0090】また、前記車載用通信装置はさらに、運転
者が着信に応答することが危険であるか否かに予めゾー
ン分けされた地図情報を記憶する地図情報記憶手段を備
え、前記制御装置は、車の現在位置が前記地図情報の危
険ゾーンに位置するか否かを車の状態として用いてもよ
い。これによって、例えば、トンネルの入り口や交差点
等の危険ゾーンに車が位置している場合に、危険な状態
と判断され、着信に対しては自動応答となるので、運転
者の安全が確保される。
【0091】また、前記車載用通信装置は、さらに、車
載の情報端末装置である車載情報端末装置を備え、前記
制御装置は、前記車載情報端末装置から車情報を読み出
すことで、前記応答メッセージを作成してもよい。例え
ば、車載情報端末装置は、カーナビゲーション装置であ
り、前記制御装置は、前記カーナビゲーション装置が保
持する目的地、目的地までのルート、現在位置、目的地
までの距離、目的地への予想到着時刻の少なくとも1
つ、又はその少なくとも1つと車の状態との組み合わせ
を車情報として用いてもよい。
【0092】これによって、運転者に電話をかけた発信
者は、運転者が運転中であるという状態だけでなく、そ
の状態がどれくらいの時間だけ持続されるのかをある程
度予測することが可能となるので、いらいらや不安を抱
くことなく、運転者からの連絡を待つことができる。
【0093】また、前記制御装置は、前記応答メッセー
ジを電子メールにして前記相手側装置に送信してもよ
い。これによって、運転者に電話をかけた発信者は、電
子メールによって、その車の運行状況に関する情報を知
ることができるので、音声による自動応答の場合に生じ
る聞き逃しや聞き違い等の受信ミス等を避けることがで
き、確実に運転者の状況を把握することができる。
【0094】ここで、前記制御装置は、前記電話装置か
ら前記発信者のメールアドレスを取得し、取得したメー
ルアドレス宛に、前記電子メールを送信したり、前記車
載用通信装置は、さらに電話番号とメールアドレスとを
対応付けたアドレス帳を予め記憶するアドレス帳記憶部
を備え、前記制御装置は、前記発信者の電話番号に基づ
いて、前記アドレス帳記憶部に記憶されたアドレス帳を
参照することで、前記相手側装置のメールアドレスを特
定し、そのメールアドレス宛に、前記電子メールを送信
したりしてもよい。これによって、運転者への着信時
に、発信者のメールアドレスが自動的に取得され、電子
メールによる自動応答が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るハンズフリーシス
テムの全体構成を示す図である。
【図2】図1に示される携帯電話100、イヤホンマイ
ク200及び車載用通信装置300の機能構成を示すブ
ロック図である。
【図3】携帯電話100が保持するアドレス帳121の
構成例を示す図である。
【図4】記憶装置370に記憶されている自動応答メッ
セージの設定画面(危険判断設定の部分)の構成例を示
す図である。
【図5】自動応答メッセージの設定画面(車情報設定の
部分)の構成例を示す図である。
【図6】自動応答メッセージの設定画面(応答種別設定
の部分)の構成例を示す図である。
【図7】記憶装置370に記憶されている応答メッセー
ジ設定テーブル372の構成例を示す図である。
【図8】図7に示される応答メッセージ設定テーブル3
72の設定によって構成される車載用通信装置300の
機能構成を示すブロック図である。
【図9】応答メッセージ設定テーブル372の設定によ
って構成される車載用通信装置300の他の機能構成を
示すブロック図である。
【図10】応答メッセージ設定テーブル372の設定に
よって構成される車載用通信装置300のさらに他の機
能構成を示すブロック図である。
【図11】応答メッセージ設定テーブル372の設定に
よって構成される車載用通信装置300のさらに他の機
能構成を示すブロック図である。
【図12】記憶装置370に記憶されている地図データ
373の構成例を示す図である。
【図13】応答メッセージ設定テーブル372の設定
(ゾーン指定)によって構成される車載用通信装置30
0のさらに他の機能構成を示すブロック図である。
【図14】制御装置が実行する処理を示すフローチャー
トである。
【図15】発信者側に送信される応答メッセージ(音
声)の例を示す図である。
【図16】発信者側に送信される応答メッセージ(メー
ル)の例を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態2に係るハンズフリーシ
ステムの全体構成を示す図である。
【図18】本発明の実施の形態3に係るハンズフリーシ
ステムの全体構成を示す図である。
【図19】本発明の実施の形態4に係るハンズフリーシ
ステムの全体構成を示す図である。
【図20】従来の車載用携帯電話システムの構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 ハンズフリーシステム 100 携帯電話 110 無線通信部(Bluetoot
h) 120 記憶装置 121,374 アドレス帳 200 イヤホンマイク 210,260 スピーカ 220,250 マイク 300 車載用通信装置 311〜316 車載センサ 320 VICS端末 330 車載情報端末装置(カーナビゲー
ション装置) 340 通信インターフェース(Blue
tooth,16芯) 370 記憶装置 372 応答メッセージ設定テーブル 373 地図データ 380 制御装置 400 無線通信路 500a,500b 有線通信路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 1/64 H04M 1/64 F 5K101 1/725 1/725 H04Q 7/38 H04B 7/26 109L (72)発明者 阿多 輝明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 畠山 武士 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 金銅 剛史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H180 AA01 BB04 BB05 CC01 CC12 FF05 FF12 FF13 FF22 FF27 FF33 LL01 LL02 LL04 5K027 AA16 BB01 HH01 HH26 5K036 AA05 DD33 DD48 JJ01 JJ13 5K039 BB06 CC03 EE22 HH17 5K067 BB04 BB36 DD27 DD51 EE03 EE35 FF03 FF05 FF07 FF23 FF38 GG06 GG12 HH22 HH23 JJ52 JJ56 5K101 KK02 LL12 NN01 NN14 NN21

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車内に置かれた電話装置への着信があっ
    た場合に当該着信を発した相手側装置に対して自動応答
    することが可能な車載用の通信装置であって、 車の状態を検出する車載センサと、 前記電話装置を通信可能に接続する通信インタフェース
    と、 前記通信インタフェースを介して前記電話装置を制御す
    る制御装置とを備え、 前記制御装置は、 前記車載センサが検出した車の状態を取得し、前記電話
    装置への着信検出時に取得した車の状態に基づいて運転
    者が着信に応答することが危険か否か判断し、危険と判
    断した場合にその時点での車の運行状況に依存する情報
    である車情報を含めた応答メッセージを作成し、作成し
    た応答メッセージを前記相手側装置に送信することを特
    徴とする車載用通信装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、前記車載センサが検出
    した車の状態が予め定められたしきい値を超えた場合に
    運転者が着信に応答することが危険であると判断するこ
    とを特徴とする請求項1記載の車載用通信装置。
  3. 【請求項3】 前記しきい値は、可変であることを特徴
    とする請求項2記載の車載用通信装置。
  4. 【請求項4】 車の状態には、速度、加速度、ハンドル
    角、パーキングブレーキの作動状態、車の上下、左右、
    前後動及び危険ゾーンに位置するか否かの少なくとも1
    つが含まれ、 前記制御装置は、これらの1つの判断又は2以上の組み
    合わせの総合判断に基づいて、危険か否かを判断するこ
    とを特徴とする請求項1記載の車載用通信装置。
  5. 【請求項5】 前記車載用通信装置はさらに、運転者が
    着信に応答することが危険であるか否かに予めゾーン分
    けされた地図情報を記憶する地図情報記憶手段を備え、 前記制御装置は、車の現在位置が前記地図情報の危険ゾ
    ーンに位置するか否かを車の状態として用いることを特
    徴とする請求項1記載の車載用通信装置。
  6. 【請求項6】 前記車載用通信装置は、さらに、車載の
    情報端末装置である車載情報端末装置を備え、 前記制御装置は、前記車載情報端末装置から車情報を読
    み出すことで、前記応答メッセージを作成することを特
    徴とする請求項1記載の車載用通信装置。
  7. 【請求項7】 車載情報端末装置は、カーナビゲーショ
    ン装置であり、 前記制御装置は、前記カーナビゲーション装置が保持す
    る目的地、目的地までのルート、現在位置、目的地まで
    の距離、目的地への予想到着時刻の少なくとも1つ、又
    はその少なくとも1つと車の状態との組み合わせを車情
    報として用いることを特徴とする請求項6記載の車載用
    通信装置。
  8. 【請求項8】 前記車情報には、前記車の状態を示す情
    報が含まれることを特徴とする請求項7記載の車載用通
    信装置。
  9. 【請求項9】 前記制御装置は、前記応答メッセージを
    電子メールにして前記相手側装置に送信することを特徴
    とする請求項1記載の車載用通信装置。
  10. 【請求項10】 前記制御装置は、前記電話装置から前
    記発信者のメールアドレスを取得し、取得したメールア
    ドレス宛に、前記電子メールを送信することを特徴とす
    る請求項9記載の車載用通信装置。
  11. 【請求項11】 前記車載用通信装置は、さらに電話番
    号とメールアドレスとを対応付けたアドレス帳を予め記
    憶するアドレス帳記憶部を備え、 前記制御装置は、前記発信者の電話番号に基づいて、前
    記アドレス帳記憶部に記憶されたアドレス帳を参照する
    ことで、前記相手側装置のメールアドレスを特定し、そ
    のメールアドレス宛に、前記電子メールを送信すること
    を特徴とする請求項9記載の車載用通信装置。
  12. 【請求項12】 前記制御装置は、前記車載センサが検
    出した車の状態が予め定められたしきい値を超えた場合
    に運転者が着信に応答することが危険であると判断する
    ことを特徴とする請求項9記載の車載用通信装置。
  13. 【請求項13】 前記しきい値は、可変であることを特
    徴とする請求項12記載の車載用通信装置。
  14. 【請求項14】 車の状態には、速度、加速度、ハンド
    ル角、パーキングブレーキの作動状態、車の上下、左
    右、前後動及び危険ゾーンに位置するか否かの少なくと
    も1つが含まれ、 前記制御装置は、これらの1つの判断又は2以上の組み
    合わせの総合判断に基づいて、危険か否かを判断するこ
    とを特徴とする請求項9記載の車載用通信装置。
  15. 【請求項15】 前記車載用通信装置はさらに、運転者
    が着信に応答することが危険であるか否かに予めゾーン
    分けされた地図情報を記憶する地図情報記憶手段を備
    え、 前記制御装置は、車の現在位置が前記地図情報の危険ゾ
    ーンに位置するか否かを車の状態として用いることを特
    徴とする請求項9記載の車載用通信装置。
  16. 【請求項16】 前記車載用通信装置は、さらに、車載
    の情報端末装置である車載情報端末装置を備え、 前記制御装置は、前記車載情報端末装置から車情報を読
    み出すことで、前記応答メッセージを作成することを特
    徴とする請求項9記載の車載用通信装置。
  17. 【請求項17】 車載情報端末装置は、カーナビゲーシ
    ョン装置であり、 前記制御装置は、前記カーナビゲーション装置が保持す
    る目的地、目的地までのルート、現在位置、目的地まで
    の距離、目的地への予想到着時刻の少なくとも1つ、又
    はその少なくとも1つと車の状態との組み合わせを車情
    報として用いることを特徴とする請求項16記載の車載
    用通信装置。
  18. 【請求項18】 前記車情報には、前記車の状態を示す
    情報が含まれることを特徴とする請求項17記載の車載
    用通信装置。
  19. 【請求項19】 前記通信インタフェースは、無線の通
    信インタフェースであることを特徴とする請求項1記載
    の車載用通信装置。
  20. 【請求項20】 前記通信インタフェースは、Blue
    toothであることを特徴とする請求項19記載の車
    載用通信装置。
  21. 【請求項21】 前記通信インタフェースは、16芯の
    有線の通信インタフェースであることを特徴とする請求
    項1記載の車載用通信装置。
  22. 【請求項22】 車内に置かれた電話装置への着信があ
    った場合に当該着信を発した相手側装置に対して自動応
    答することが可能なハンズフリー装置のための通信制御
    方法であって、 車の状態を検出する検出ステップと、 通信インタフェースを介して前記電話装置を制御する制
    御ステップとを含み、前記制御ステップでは、 前記検出ステップで検出した着信時の車の状態を取得
    し、前記電話装置への着信検出時に取得した車の状態に
    基づいて運転者が着信に応答することが危険か否か判断
    し、危険と判断した場合にその時点での車の運行状況に
    依存する情報である車情報を含めた応答メッセージを作
    成し、作成した応答メッセージを前記相手側装置に送信
    することを特徴とする通信制御方法。
  23. 【請求項23】 前記制御ステップでは、前記検出ステ
    ップが検出した車の状態が予め定められたしきい値を超
    えた場合に運転者が着信に応答することが危険であると
    判断することを特徴とする請求項22記載の通信制御方
    法。
  24. 【請求項24】 前記ハンズフリー装置は、さらに、車
    載の情報端末装置である車載情報端末装置を備え、 前記制御ステップでは、前記車載情報端末装置から車情
    報を読み出すことで、前記応答メッセージを作成するこ
    とを特徴とする請求項22記載の通信制御方法。
  25. 【請求項25】 前記制御ステップでは、前記応答メッ
    セージを電子メールにして前記相手側装置に送信するこ
    とを特徴とする請求項22記載の通信制御方法。
  26. 【請求項26】 車内に置かれた電話装置への着信があ
    った場合に当該着信を発した相手側装置に対して自動応
    答することが可能なハンズフリー装置における通信制御
    のためのプログラムであって、 車の状態を検出する検出ステップと、 通信インタフェースを介して前記電話装置を制御する制
    御ステップとを含み、 前記制御ステップでは、 前記検出ステップで検出した着信時の車の状態を取得
    し、前記電話装置への着信検出時に取得した車の状態に
    基づいて運転者が着信に応答することが危険か否か判断
    し、危険と判断した場合にその時点での車の運行状況に
    依存する情報である車情報を含めた応答メッセージを作
    成し、作成した応答メッセージを前記相手側装置に送信
    することを特徴とするプログラム。
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