JP2003051677A - 多層基板への電子部品実装方法および多層基板に電子部品が実装された電子部品装置 - Google Patents
多層基板への電子部品実装方法および多層基板に電子部品が実装された電子部品装置Info
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- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】多層基板上に電子部品を実装する際に、この電
子部品に生じる応力歪みを抑える。 【解決手段】弾性表面波装置等の電子部品の電極パッド
PD1、PD2に付けた金属バンプ31、32が、多層
基板100の上下配線層102、108を繋ぐ電気導体
104a、104cの上の電極(102の一部:表面は
金メッキ層110)と同軸上に配置され、押圧されつつ
超音波加振される。このようにすると、弾性表面波装置
の電極パッドPD1、PD2に付けた金属バンプ31と
別の金属バンプ32との間には押圧力が掛からない(押
圧力は金属バンプ31、32上だけに掛かる)。
子部品に生じる応力歪みを抑える。 【解決手段】弾性表面波装置等の電子部品の電極パッド
PD1、PD2に付けた金属バンプ31、32が、多層
基板100の上下配線層102、108を繋ぐ電気導体
104a、104cの上の電極(102の一部:表面は
金メッキ層110)と同軸上に配置され、押圧されつつ
超音波加振される。このようにすると、弾性表面波装置
の電極パッドPD1、PD2に付けた金属バンプ31と
別の金属バンプ32との間には押圧力が掛からない(押
圧力は金属バンプ31、32上だけに掛かる)。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多層基板への電
子部品実装方法および多層基板に電子部品が実装された
電子部品装置に関する。とくに、多層基板へ弾性表面波
装置をフェイスダウン実装する方法の改良およびこの方
法で多層基板に弾性表面波装置が実装された電子部品装
置に関する。
子部品実装方法および多層基板に電子部品が実装された
電子部品装置に関する。とくに、多層基板へ弾性表面波
装置をフェイスダウン実装する方法の改良およびこの方
法で多層基板に弾性表面波装置が実装された電子部品装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】多層基板に実装される電子部品として、
弾性表面波フィルタ装置(surface acoustic wave filt
er device;SAWフィルタとも称される)が知られて
いる。弾性表面波フィルタ装置は、圧電性基板に櫛歯状
電極(インターデジタル電極またはインターデジタル変
換器:IDTと略記される)を形成することで構成され
ている。この弾性表面波フィルタ装置は、受動素子であ
るため電源がなくても動作でき、また小型かつ軽量であ
ることから、電子部品の高密度実装が求められる携帯電
話などでよく用いられている。
弾性表面波フィルタ装置(surface acoustic wave filt
er device;SAWフィルタとも称される)が知られて
いる。弾性表面波フィルタ装置は、圧電性基板に櫛歯状
電極(インターデジタル電極またはインターデジタル変
換器:IDTと略記される)を形成することで構成され
ている。この弾性表面波フィルタ装置は、受動素子であ
るため電源がなくても動作でき、また小型かつ軽量であ
ることから、電子部品の高密度実装が求められる携帯電
話などでよく用いられている。
【0003】弾性表面波フィルタに代表される弾性表面
波装置では、IDTの電極指が隣接する電極指との間の
圧電基板表面近傍に電界を発生させて、基板の圧電性に
より弾性表面波を励振するようになっている。逆に、弾
性表面波が電極部に伝搬すると、伝搬された弾性表面波
に対応した電荷が電極上に発生するようになっている。
波装置では、IDTの電極指が隣接する電極指との間の
圧電基板表面近傍に電界を発生させて、基板の圧電性に
より弾性表面波を励振するようになっている。逆に、弾
性表面波が電極部に伝搬すると、伝搬された弾性表面波
に対応した電荷が電極上に発生するようになっている。
【0004】ところで、弾性表面波フィルタ等の電子部
品は、部品単独で製造・販売されることもあれば、多層
基板に実装された状態で(具体的には弾性表面波フィル
タの周辺回路を組み込んだ機能部品として)製造・販売
されることもある。弾性表面波フィルタ等の電子部品
は、多層基板に実装される場合、通常は多層基板にフェ
イスダウンボンディングにより取り付けられる。基板に
弾性表面波装置をフェイスダウン実装する例としては、
特開2001−94390号公報に開示された「弾性表
面波デバイスおよびその製造方法」がある。また、多層
基板の製法例としては、特開2001−77234号公
報に開示された「プリント配線板、半導体装置およびそ
の製造方法」がある。
品は、部品単独で製造・販売されることもあれば、多層
基板に実装された状態で(具体的には弾性表面波フィル
タの周辺回路を組み込んだ機能部品として)製造・販売
されることもある。弾性表面波フィルタ等の電子部品
は、多層基板に実装される場合、通常は多層基板にフェ
イスダウンボンディングにより取り付けられる。基板に
弾性表面波装置をフェイスダウン実装する例としては、
特開2001−94390号公報に開示された「弾性表
面波デバイスおよびその製造方法」がある。また、多層
基板の製法例としては、特開2001−77234号公
報に開示された「プリント配線板、半導体装置およびそ
の製造方法」がある。
【0005】ここで、半導体LSIの多層基板実装と弾
性表面波装置の多層基板実装との間には、以下のような
違いがある。すなわち、LSIを多層基板にマウントす
る場合、LSI基板底面が多層基板表面に密着され、場
合によってはLSI基板底面と多層基板表面との間に樹
脂等の接着部材が充填される。これは、接続強度確保の
ため(あるいは発熱の大きなLSIの場合は多層基板側
への放熱効果も期待して)である。
性表面波装置の多層基板実装との間には、以下のような
違いがある。すなわち、LSIを多層基板にマウントす
る場合、LSI基板底面が多層基板表面に密着され、場
合によってはLSI基板底面と多層基板表面との間に樹
脂等の接着部材が充填される。これは、接続強度確保の
ため(あるいは発熱の大きなLSIの場合は多層基板側
への放熱効果も期待して)である。
【0006】これに対し、弾性表面波フィルタ装置の圧
電性基板は表面波が伝搬するので、フィルタ基板底面と
多層基板表面とを密着させたり、その間に樹脂等の充填
はできない(密着させたり樹脂充填等をすると、弾性表
面波フィルタの振動エネルギの一部が多層基板側に逃げ
てしまう)。
電性基板は表面波が伝搬するので、フィルタ基板底面と
多層基板表面とを密着させたり、その間に樹脂等の充填
はできない(密着させたり樹脂充填等をすると、弾性表
面波フィルタの振動エネルギの一部が多層基板側に逃げ
てしまう)。
【0007】そこで、弾性表面波フィルタの基板底面と
多層基板表面との間に空間部が設けられる。この場合、
(上記空間部に接着部材等を充填できないので)弾性表
面波フィルタの多層基板への取付強度は、弾性表面波フ
ィルタの電極パッドと多層基板電極との間の金属バンプ
等による接合部分だけで確保することになる。
多層基板表面との間に空間部が設けられる。この場合、
(上記空間部に接着部材等を充填できないので)弾性表
面波フィルタの多層基板への取付強度は、弾性表面波フ
ィルタの電極パッドと多層基板電極との間の金属バンプ
等による接合部分だけで確保することになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】弾性表面波フィルタの
電極パッドと多層基板電極との間の接合強度を確保する
ためには、多層基板電極およびフィルタ電極パッドの金
属バンプ接合面は広い平面であることが望まれる。接合
部分にあたる多層基板電極面上に突起等の平面阻害要素
がある場合、その部分では広い平面を確保できない(つ
まり弾性表面波フィルタと多層基板との間の機械的な接
合強度が弱まる)からである。このため、金属バンプは
この突起部分を避けることが望ましい。
電極パッドと多層基板電極との間の接合強度を確保する
ためには、多層基板電極およびフィルタ電極パッドの金
属バンプ接合面は広い平面であることが望まれる。接合
部分にあたる多層基板電極面上に突起等の平面阻害要素
がある場合、その部分では広い平面を確保できない(つ
まり弾性表面波フィルタと多層基板との間の機械的な接
合強度が弱まる)からである。このため、金属バンプは
この突起部分を避けることが望ましい。
【0009】いま、上記突起部分を避けて金属バンプを
介して弾性表面波フィルタを多層基板にフェイスダウン
実装する場合を考えてみる。この場合、金属バンプ直下
が、多層基板間の接続導体(ビアホール:via hole)部
分で機械的強固に支えられない。この場合、弾性表面波
フィルタを多層基板に(金属バンプの超音波加振融解等
で)取り付ける際に上からの押圧力が加わると、金属バ
ンプと金属バンプとの間の空間部上の弾性表面波ィルタ
圧電性基板に曲げ応力が働き、そりが起きる方向の応力
歪みが圧電性基板に生じる(図5または図9参照)。こ
のような応力歪みが生じると、弾性表面波フィルタの周
波数特性(またはフィルタ中心周波数fo)が、設計中
心値からずれる。つまり、弾性表面波フィルタのfoの
ばらつきが多くなってしまう。
介して弾性表面波フィルタを多層基板にフェイスダウン
実装する場合を考えてみる。この場合、金属バンプ直下
が、多層基板間の接続導体(ビアホール:via hole)部
分で機械的強固に支えられない。この場合、弾性表面波
フィルタを多層基板に(金属バンプの超音波加振融解等
で)取り付ける際に上からの押圧力が加わると、金属バ
ンプと金属バンプとの間の空間部上の弾性表面波ィルタ
圧電性基板に曲げ応力が働き、そりが起きる方向の応力
歪みが圧電性基板に生じる(図5または図9参照)。こ
のような応力歪みが生じると、弾性表面波フィルタの周
波数特性(またはフィルタ中心周波数fo)が、設計中
心値からずれる。つまり、弾性表面波フィルタのfoの
ばらつきが多くなってしまう。
【0010】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、その目的は、多層基板上に電子部品を実装する際
に、この電子部品に生じる応力歪みを抑えることができ
る電子部品実装方法を提供することである。
で、その目的は、多層基板上に電子部品を実装する際
に、この電子部品に生じる応力歪みを抑えることができ
る電子部品実装方法を提供することである。
【0011】この発明の他の目的は、上記のような応力
歪みが抑えられた状態で電子部品が実装された電子部品
装置を提供することである。
歪みが抑えられた状態で電子部品が実装された電子部品
装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1)第1の発明の実施
の形態においては、弾性表面波装置等の電子部品の電極
パッド(PD1、PD2)に付けた金属バンプ(31、
32)が、多層基板(100)の上下配線層(102、
108)を繋ぐ電気導体(例えば図1の104a、10
4c:凸状先端部と非凸状底面部を有するビアホール配
線金属)の上の電極(102の一部:表面は金メッキ層
110)と同軸上に配置され、押圧されつつ、例えば超
音波加振される。
の形態においては、弾性表面波装置等の電子部品の電極
パッド(PD1、PD2)に付けた金属バンプ(31、
32)が、多層基板(100)の上下配線層(102、
108)を繋ぐ電気導体(例えば図1の104a、10
4c:凸状先端部と非凸状底面部を有するビアホール配
線金属)の上の電極(102の一部:表面は金メッキ層
110)と同軸上に配置され、押圧されつつ、例えば超
音波加振される。
【0013】このようにすると、弾性表面波装置の電極
パッド(PD1、PD2)に付けた金属バンプ(31)
と別の金属バンプ(32)との間には押圧力が掛からな
い(押圧力は金属バンプ31、32上だけに掛かる)。
この場合、上記押圧力は上下配線層(102、108)
を繋ぐ電気導体(ビアホール配線金属104a、104
cまたはそのスタック104a+114a、104c+
114c+124c等)で支えられ、弾性表面波装置の
金属バンプ間(31〜32間またはPD1〜PD2間)
基板(10)に曲げ応力は生じない。このことから、弾
性表面波装置を多層基板に実装する場合に、特性(弾性
表面波フィルタのfo等)が設計値からずれたり、特性
(fo等)がばらついたりすることが、抑えられる。
パッド(PD1、PD2)に付けた金属バンプ(31)
と別の金属バンプ(32)との間には押圧力が掛からな
い(押圧力は金属バンプ31、32上だけに掛かる)。
この場合、上記押圧力は上下配線層(102、108)
を繋ぐ電気導体(ビアホール配線金属104a、104
cまたはそのスタック104a+114a、104c+
114c+124c等)で支えられ、弾性表面波装置の
金属バンプ間(31〜32間またはPD1〜PD2間)
基板(10)に曲げ応力は生じない。このことから、弾
性表面波装置を多層基板に実装する場合に、特性(弾性
表面波フィルタのfo等)が設計値からずれたり、特性
(fo等)がばらついたりすることが、抑えられる。
【0014】(2)第2の発明の実施の形態において
は、弾性表面波装置等の電子部品の電極パッド(PD
1、PD2)に付けた金属バンプ(31、32)が、多
層基板(100)の上下配線層(102、108)を繋
ぐ電気導体(例えば図5の104a、104b:凸状先
端部と非凸状底面部を有するビアホール配線金属)の上
の電極(108の一部:表面は金メッキ層110)と非
同軸上とされる(電気導体104a、104bの凸状先
端部の突起Pr1、Pr2を避けるため)。
は、弾性表面波装置等の電子部品の電極パッド(PD
1、PD2)に付けた金属バンプ(31、32)が、多
層基板(100)の上下配線層(102、108)を繋
ぐ電気導体(例えば図5の104a、104b:凸状先
端部と非凸状底面部を有するビアホール配線金属)の上
の電極(108の一部:表面は金メッキ層110)と非
同軸上とされる(電気導体104a、104bの凸状先
端部の突起Pr1、Pr2を避けるため)。
【0015】このように「金属バンプ(31、32)と
電気導体(104a、104b)とを非同軸配置」とし
た場合、超音波加振時等の押圧力で多層基板(100)
に多少なりとも“そり”変形を起こさせる力が生じる。
すると、弾性表面波装置の金属バンプ間(31〜32間
またはPD1〜PD2間)の基板(10)内に曲げ応力
が生じる。
電気導体(104a、104b)とを非同軸配置」とし
た場合、超音波加振時等の押圧力で多層基板(100)
に多少なりとも“そり”変形を起こさせる力が生じる。
すると、弾性表面波装置の金属バンプ間(31〜32間
またはPD1〜PD2間)の基板(10)内に曲げ応力
が生じる。
【0016】この曲げ応力の発生量を緩和するために、
多層基板(100)の底面にパディング部材(300
a)によるパッドをあて、弾性表面波装置を多層基板
(100)の表面に押圧して金属バンプ(31、32)
を超音波加振する際に、多層基板(100)が“そり”
変形し難くなるようにする。こうすれば、多層基板(1
00)の“そり”変形に起因して弾性表面波装置の圧電
性基板(10)に生じる応力歪みを抑制できる。このこ
とから、弾性表面波装置を多層基板に実装する場合に、
特性(弾性表面波フィルタのfo等)が設計値からずれ
たり、特性(fo等)がばらついたりすることが、抑え
られる。
多層基板(100)の底面にパディング部材(300
a)によるパッドをあて、弾性表面波装置を多層基板
(100)の表面に押圧して金属バンプ(31、32)
を超音波加振する際に、多層基板(100)が“そり”
変形し難くなるようにする。こうすれば、多層基板(1
00)の“そり”変形に起因して弾性表面波装置の圧電
性基板(10)に生じる応力歪みを抑制できる。このこ
とから、弾性表面波装置を多層基板に実装する場合に、
特性(弾性表面波フィルタのfo等)が設計値からずれ
たり、特性(fo等)がばらついたりすることが、抑え
られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施の形態に係る多層基板への電子部品実装方法お
よび多層基板に電子部品が実装された電子部品装置を、
説明する。
の一実施の形態に係る多層基板への電子部品実装方法お
よび多層基板に電子部品が実装された電子部品装置を、
説明する。
【0018】図1は、この発明の一実施の形態に係る電
子部品装置の構成(パッド・オン・ビア構造)を説明す
る図である。ここでは、多層基板100にフェイスダウ
ン実装される電子部品として、弾性表面波フィルタ装置
を想定している。
子部品装置の構成(パッド・オン・ビア構造)を説明す
る図である。ここでは、多層基板100にフェイスダウ
ン実装される電子部品として、弾性表面波フィルタ装置
を想定している。
【0019】図1の上半分では、分かり易くするために
単純な構成の弾性表面波フィルタ装置を例示している。
この弾性表面波フィルタ装置は、例えばタンタル酸リチ
ウムLiTaO3(あるいは四ほう酸リチウムLi2B
4O7)を用いた圧電性基板10上に、アルミニウムや
銅などを用いた櫛歯状電極(インターデジタル変換器/
IDT)20と、この櫛歯状電極20に接続された電極
パッド(表面金メッキ)PD1〜PD4を形成して、作
られている。
単純な構成の弾性表面波フィルタ装置を例示している。
この弾性表面波フィルタ装置は、例えばタンタル酸リチ
ウムLiTaO3(あるいは四ほう酸リチウムLi2B
4O7)を用いた圧電性基板10上に、アルミニウムや
銅などを用いた櫛歯状電極(インターデジタル変換器/
IDT)20と、この櫛歯状電極20に接続された電極
パッド(表面金メッキ)PD1〜PD4を形成して、作
られている。
【0020】この弾性表面波フィルタ装置は、次のよう
にして多層基板100に取り付けることができる。すな
わち、金粒などの金属バンプを付着させた電極パッドP
D1〜PD4を多層基板100上の所定の取付面に当接
させてフェイスダウンマウントし、圧電性基板10上か
ら多層基板100側に押圧しながら超音波加振等を行う
ことにより金属バンプを溶融させる。これにより、弾性
表面波装置の電極パッドPD1〜PD4を多層基板10
0上の電極に電気的に接続するとともに、弾性表面波装
置を多層基板100に対して機械的に固定する。その
際、圧電性基板10と多層基板100との間には、空間
が設けられる。この空間を設けず圧電性基板10と多層
基板100とを密着させると、弾性表面波フィルタの振
動エネルギの一部が多層基板100側に逃げてしまい、
フィルタの損失が増えるからである。
にして多層基板100に取り付けることができる。すな
わち、金粒などの金属バンプを付着させた電極パッドP
D1〜PD4を多層基板100上の所定の取付面に当接
させてフェイスダウンマウントし、圧電性基板10上か
ら多層基板100側に押圧しながら超音波加振等を行う
ことにより金属バンプを溶融させる。これにより、弾性
表面波装置の電極パッドPD1〜PD4を多層基板10
0上の電極に電気的に接続するとともに、弾性表面波装
置を多層基板100に対して機械的に固定する。その
際、圧電性基板10と多層基板100との間には、空間
が設けられる。この空間を設けず圧電性基板10と多層
基板100とを密着させると、弾性表面波フィルタの振
動エネルギの一部が多層基板100側に逃げてしまい、
フィルタの損失が増えるからである。
【0021】図1の下半分は、図1の上半分に示した弾
性表面波装置を、X1−X2線に沿って切断した断面図
である。図1の下半分は、弾性表面波装置の素子基板1
0と多層基板100表面との間に上記空間を設けて、弾
性表面波装置が多層基板100にフェイスダウン実装さ
れた状態を例示している。
性表面波装置を、X1−X2線に沿って切断した断面図
である。図1の下半分は、弾性表面波装置の素子基板1
0と多層基板100表面との間に上記空間を設けて、弾
性表面波装置が多層基板100にフェイスダウン実装さ
れた状態を例示している。
【0022】図1の下半分に例示される多層基板100
は、次のような構造を持っている。すなわち、弾性表面
波装置がフェイスダウンマウントされる側に、金メッキ
層110で表面が覆われパターンニングされた銅箔等の
配線層(又はグランドパターン)102を有する絶縁体
(ガラス繊維で強化された樹脂シートなど)106が配
置されている。この絶縁体106の下には、パターンニ
ングされた銅箔等の配線層108を有する絶縁体(ガラ
ス繊維で強化された樹脂シートなど)116が配置され
ている。
は、次のような構造を持っている。すなわち、弾性表面
波装置がフェイスダウンマウントされる側に、金メッキ
層110で表面が覆われパターンニングされた銅箔等の
配線層(又はグランドパターン)102を有する絶縁体
(ガラス繊維で強化された樹脂シートなど)106が配
置されている。この絶縁体106の下には、パターンニ
ングされた銅箔等の配線層108を有する絶縁体(ガラ
ス繊維で強化された樹脂シートなど)116が配置され
ている。
【0023】金粒などの金属バンプ31が超音波加振さ
れる際に押圧力を受ける配線層102の直下(図1の垂
線A1と同軸上)には、断面が例えば略三角形あるいは
略台形となる電気導体(ビアホール)104aが埋め込
まれている。同様に、金粒などの金属バンプ32が超音
波加振される際に押圧力を受ける配線層102の直下
(図1の垂線A2と同軸上)には、断面が例えば略三角
形あるいは略台形となる電気導体(ビアホール)104
cが埋め込まれている。すなわち、弾性表面波装置の電
極パッドPD1、PD2がビアホールの電気導体104
a、104bの平らな底面上に乗った、パッド・オン・
ビア構造となっている。
れる際に押圧力を受ける配線層102の直下(図1の垂
線A1と同軸上)には、断面が例えば略三角形あるいは
略台形となる電気導体(ビアホール)104aが埋め込
まれている。同様に、金粒などの金属バンプ32が超音
波加振される際に押圧力を受ける配線層102の直下
(図1の垂線A2と同軸上)には、断面が例えば略三角
形あるいは略台形となる電気導体(ビアホール)104
cが埋め込まれている。すなわち、弾性表面波装置の電
極パッドPD1、PD2がビアホールの電気導体104
a、104bの平らな底面上に乗った、パッド・オン・
ビア構造となっている。
【0024】なお、図1では、上記104a、104c
以外に、超音波加振時の押圧力を受けない電気導体(ビ
アホール)104bも例示されている。
以外に、超音波加振時の押圧力を受けない電気導体(ビ
アホール)104bも例示されている。
【0025】垂線A1上の上側配線層102は、電気導
体104aを介して、垂線A1上の下側配線層108に
電気的に接続される。垂線A2上の上側配線層102
は、電気導体104cを介して、垂線A2上の下側配線
層108に電気的に接続される。同様に、上側配線層1
02の別の箇所が、電気導体104bを介して、下側配
線層108の別の箇所に電気的に接続される。
体104aを介して、垂線A1上の下側配線層108に
電気的に接続される。垂線A2上の上側配線層102
は、電気導体104cを介して、垂線A2上の下側配線
層108に電気的に接続される。同様に、上側配線層1
02の別の箇所が、電気導体104bを介して、下側配
線層108の別の箇所に電気的に接続される。
【0026】垂線A1上の下側配線層108は、絶縁体
(ガラス繊維で強化された樹脂シートなど)116に埋
め込まれた電気導体(ビアホール)114aを介して、
その下の絶縁体(ガラス繊維で強化された樹脂シートな
ど)126上でパターンニングされた銅箔配線層118
上の金メッキ層117に、電気的に接続される。同様
に、垂線A2上の下側配線層108は、絶縁体116に
埋め込まれた電気導体(ビアホール)114cを介し
て、その下の絶縁体126上でパターンニングされた銅
箔配線層118上の金メッキ層117に、電気的に接続
される。
(ガラス繊維で強化された樹脂シートなど)116に埋
め込まれた電気導体(ビアホール)114aを介して、
その下の絶縁体(ガラス繊維で強化された樹脂シートな
ど)126上でパターンニングされた銅箔配線層118
上の金メッキ層117に、電気的に接続される。同様
に、垂線A2上の下側配線層108は、絶縁体116に
埋め込まれた電気導体(ビアホール)114cを介し
て、その下の絶縁体126上でパターンニングされた銅
箔配線層118上の金メッキ層117に、電気的に接続
される。
【0027】垂線A2上の配線層118はさらに、絶縁
体126に埋め込まれた電気導体(ビアホール)124
cを介して、その下の絶縁体(ガラス繊維で強化された
樹脂シートなど)136上でパターンニングされた銅箔
配線層128に、電気的に接続される。
体126に埋め込まれた電気導体(ビアホール)124
cを介して、その下の絶縁体(ガラス繊維で強化された
樹脂シートなど)136上でパターンニングされた銅箔
配線層128に、電気的に接続される。
【0028】絶縁体136は、銅箔配線層128の形成
面とは反対側に、金メッキ層139で覆われた銅箔配線
層138を有している。この金メッキされた配線層13
8は、スルーホール180を介して、配線層128およ
び金メッキされた配線層118に、電気的に接続され
る。
面とは反対側に、金メッキ層139で覆われた銅箔配線
層138を有している。この金メッキされた配線層13
8は、スルーホール180を介して、配線層128およ
び金メッキされた配線層118に、電気的に接続され
る。
【0029】垂線A1上の金メッキされた配線層138
は、絶縁体(ガラス繊維で強化された樹脂シートなど)
146に埋め込まれた電気導体(ビアホール)144a
を介して、絶縁体146上の銅箔配線層148に電気的
に接続される。同様に、垂線A2上の金メッキされた配
線層138は、絶縁体146に埋め込まれた電気導体
(ビアホール)144cを介して、絶縁体146上の銅
箔配線層148に電気的に接続される。
は、絶縁体(ガラス繊維で強化された樹脂シートなど)
146に埋め込まれた電気導体(ビアホール)144a
を介して、絶縁体146上の銅箔配線層148に電気的
に接続される。同様に、垂線A2上の金メッキされた配
線層138は、絶縁体146に埋め込まれた電気導体
(ビアホール)144cを介して、絶縁体146上の銅
箔配線層148に電気的に接続される。
【0030】垂線A1上の配線層148は、絶縁体(ガ
ラス繊維で強化された樹脂シートなど)156に埋め込
まれた電気導体(ビアホール)154aを介して、絶縁
体156上でパターンニングされた銅箔配線層(配線パ
ターンまたはグランドパターン)158に電気的に接続
される。この銅箔配線層158上には、金メッキ層16
0(または図示しないがソルダ・レジスト膜など)が形
成される。
ラス繊維で強化された樹脂シートなど)156に埋め込
まれた電気導体(ビアホール)154aを介して、絶縁
体156上でパターンニングされた銅箔配線層(配線パ
ターンまたはグランドパターン)158に電気的に接続
される。この銅箔配線層158上には、金メッキ層16
0(または図示しないがソルダ・レジスト膜など)が形
成される。
【0031】以上のような構成の多層基板100上に弾
性表面波装置がフェイスダウン実装される場合、多層基
板100の底面(金メッキ層160側)が台座200に
載置される。そして、多層基板100の表面(金メッキ
層110側)の所定位置(弾性表面波装置の電極パッド
PD1〜PD4が当接すべき位置;例えばパッドPD1
に付いて言えば図1の垂線A1上に位置する部分)に、
金属バンプ31、32、…を介して、弾性表面波装置の
電極パッドPD1〜PD4が当接される(図1の例では
電極パッドは4つあるので、金属バンプも4つ用いる
が、図示しているのは2つだけとしている)。
性表面波装置がフェイスダウン実装される場合、多層基
板100の底面(金メッキ層160側)が台座200に
載置される。そして、多層基板100の表面(金メッキ
層110側)の所定位置(弾性表面波装置の電極パッド
PD1〜PD4が当接すべき位置;例えばパッドPD1
に付いて言えば図1の垂線A1上に位置する部分)に、
金属バンプ31、32、…を介して、弾性表面波装置の
電極パッドPD1〜PD4が当接される(図1の例では
電極パッドは4つあるので、金属バンプも4つ用いる
が、図示しているのは2つだけとしている)。
【0032】そして、弾性表面波素子の基板10を上側
から台座200側に向けて押圧しながら、図示しない超
音波印加装置により金属バンプ31、32、…を加振溶
融させる。その結果、弾性表面波装置の電極パッドPD
1〜PD4は多層基板100の金メッキ層110上の所
定位置にろう付けされる。これにより、弾性表面波装置
は多層基板100に対して電気的に接続されるとともに
機械的に固定される。
から台座200側に向けて押圧しながら、図示しない超
音波印加装置により金属バンプ31、32、…を加振溶
融させる。その結果、弾性表面波装置の電極パッドPD
1〜PD4は多層基板100の金メッキ層110上の所
定位置にろう付けされる。これにより、弾性表面波装置
は多層基板100に対して電気的に接続されるとともに
機械的に固定される。
【0033】上記弾性表面波装置の接続・固定処理にお
いて、弾性表面波装置側から多層基板100側へ加わる
押圧力は、電極パッドPD1〜PD4を通る垂線A1、
A2、…(図1では垂線は2つしか図示していないが、
同様な垂線がパッドPD3およびPD4上にもある)に
しか掛からない。この押圧力が掛かる多層基板100の
絶縁体106中には、電気導体(中身の詰まった中実な
ビアホール)104a、104c、…が埋め込まれてい
る(図1ではビアホールが2つしか図示されていない
が、同様なビアホールまたは同様な中実部材がパッドP
D3およびPD4の下にも存在する)。
いて、弾性表面波装置側から多層基板100側へ加わる
押圧力は、電極パッドPD1〜PD4を通る垂線A1、
A2、…(図1では垂線は2つしか図示していないが、
同様な垂線がパッドPD3およびPD4上にもある)に
しか掛からない。この押圧力が掛かる多層基板100の
絶縁体106中には、電気導体(中身の詰まった中実な
ビアホール)104a、104c、…が埋め込まれてい
る(図1ではビアホールが2つしか図示されていない
が、同様なビアホールまたは同様な中実部材がパッドP
D3およびPD4の下にも存在する)。
【0034】これらの電気導体(または同様な中実部
材)104a、104c、…が電極パッドPD1〜PD
4側からの押圧力の受け皿となり、押圧力により多層基
板100が湾曲するような形状歪みが生じることが抑制
される。このため、弾性表面波装置を多層基板100に
フェイスダウン実装する際に弾性表面波装置の圧電性基
板10内部に応力歪みが生じにくくなり、弾性表面波フ
ィルタの周波数特性(またはフィルタ中心周波数fo)
が設計中心値からずれにくくなる。つまり、この応力歪
みに起因する弾性表面波フィルタのfoのばらつきを小
さくできる。
材)104a、104c、…が電極パッドPD1〜PD
4側からの押圧力の受け皿となり、押圧力により多層基
板100が湾曲するような形状歪みが生じることが抑制
される。このため、弾性表面波装置を多層基板100に
フェイスダウン実装する際に弾性表面波装置の圧電性基
板10内部に応力歪みが生じにくくなり、弾性表面波フ
ィルタの周波数特性(またはフィルタ中心周波数fo)
が設計中心値からずれにくくなる。つまり、この応力歪
みに起因する弾性表面波フィルタのfoのばらつきを小
さくできる。
【0035】図2は、この発明の一実施の形態に係る電
子部品装置の製法(一例)を説明する図である。
子部品装置の製法(一例)を説明する図である。
【0036】まず、後に配線層あるいはグランド層とし
てパターンニングされる銅箔102の所定位置(図1に
例示した弾性表面波装置の電極パッドPD1〜PD4に
合わせるなら4箇所)に、銀等の金属薄膜を印刷する
(図2(a)参照)。この銀薄膜は、最初は図1の金属
バンプ31等の実断面より広い面積の銀膜として印刷さ
れる。その後、この広い銀薄膜上に、面積を減らした第
2の銀薄膜が重ね印刷される。以下同様に、徐々に面積
を減らしながら第3、第4、…の銀薄膜が重ね印刷され
る。その結果、概略的にいって円錐状あるいはピラミッ
ド状若しくは三角錐状の電気導体(凸状先端部および平
面状底部を持つ基板間接続コーン)104が、銅箔10
2の所定位置形成される。
てパターンニングされる銅箔102の所定位置(図1に
例示した弾性表面波装置の電極パッドPD1〜PD4に
合わせるなら4箇所)に、銀等の金属薄膜を印刷する
(図2(a)参照)。この銀薄膜は、最初は図1の金属
バンプ31等の実断面より広い面積の銀膜として印刷さ
れる。その後、この広い銀薄膜上に、面積を減らした第
2の銀薄膜が重ね印刷される。以下同様に、徐々に面積
を減らしながら第3、第4、…の銀薄膜が重ね印刷され
る。その結果、概略的にいって円錐状あるいはピラミッ
ド状若しくは三角錐状の電気導体(凸状先端部および平
面状底部を持つ基板間接続コーン)104が、銅箔10
2の所定位置形成される。
【0037】次に、図2(b)に例示されるように銅箔
(後に配線層等としてパターンニングされる)108が
張り付けられた絶縁体(ガラス繊維で強化された樹脂シ
ートなど)106に、図2(a)の電気導体(基板間接
続コーン)104が形成された銅箔102が押圧接着さ
れる。その結果、電気導体104の凸状先端部が絶縁体
106を貫通し、この凸状先端部Prが銅箔108を突
き抜ける(図2(c)参照)。
(後に配線層等としてパターンニングされる)108が
張り付けられた絶縁体(ガラス繊維で強化された樹脂シ
ートなど)106に、図2(a)の電気導体(基板間接
続コーン)104が形成された銅箔102が押圧接着さ
れる。その結果、電気導体104の凸状先端部が絶縁体
106を貫通し、この凸状先端部Prが銅箔108を突
き抜ける(図2(c)参照)。
【0038】その後、図示しないマスクパターンを用い
て銅箔102および108をエッチングして配線層のパ
ターンニングが行われる。また、多層基板の最表面にく
る銅箔配線層102上には、金メッキ層110が形成さ
れる(図2(d)参照)。
て銅箔102および108をエッチングして配線層のパ
ターンニングが行われる。また、多層基板の最表面にく
る銅箔配線層102上には、金メッキ層110が形成さ
れる(図2(d)参照)。
【0039】次に、電気導体(基板間接続コーン)10
4と同軸上となる位置の銅箔配線層108の上に、電気
導体(基板間接続コーン)114となる銀薄膜が、重ね
印刷される(図2(e)参照)。
4と同軸上となる位置の銅箔配線層108の上に、電気
導体(基板間接続コーン)114となる銀薄膜が、重ね
印刷される(図2(e)参照)。
【0040】次に、図2(f)に例示されるように銅箔
(ここでは、既に配線層等としてパターンニングされて
いる)118が張り付けられた絶縁体(ガラス繊維で強
化された樹脂シートなど)116に、図2(e)の電気
導体(基板間接続コーン)114が押圧される。その結
果、電気導体114の凸状先端部が絶縁体116を貫通
し、この凸状先端部Prが銅箔118を突き抜ける(図
2(h)参照)。
(ここでは、既に配線層等としてパターンニングされて
いる)118が張り付けられた絶縁体(ガラス繊維で強
化された樹脂シートなど)116に、図2(e)の電気
導体(基板間接続コーン)114が押圧される。その結
果、電気導体114の凸状先端部が絶縁体116を貫通
し、この凸状先端部Prが銅箔118を突き抜ける(図
2(h)参照)。
【0041】以上のような操作を繰り返すことにより、
図1の下半分に例示されるような多層基板100が得ら
れる(図2では図1のスルーホール180の形成工程は
略している)。
図1の下半分に例示されるような多層基板100が得ら
れる(図2では図1のスルーホール180の形成工程は
略している)。
【0042】こうして得られた多層基板100の電気導
体104および114(図2(h)参照)は、弾性表面
波装置の圧電性基板10上の所定位置に形成された電極
パッド(金メッキされている)PD1から金属バンプ3
1を介して印加される押圧力を受ける「受け皿」として
機能する。この受け皿があると、弾性表面波装置の基板
10がフェイスダウン実装される際に、金属バンプ31
を介して配線層102上に局部的に掛かる押圧力により
絶縁体樹脂シート106が歪む程度が緩和される(状況
により、若干の歪みは発生する可能性がある)。その結
果、弾性表面波装置の基板10内部に応力が発生して弾
性表面波装置の特性(フィルタのfoなど)がばらつい
てしまうことが、抑制される。
体104および114(図2(h)参照)は、弾性表面
波装置の圧電性基板10上の所定位置に形成された電極
パッド(金メッキされている)PD1から金属バンプ3
1を介して印加される押圧力を受ける「受け皿」として
機能する。この受け皿があると、弾性表面波装置の基板
10がフェイスダウン実装される際に、金属バンプ31
を介して配線層102上に局部的に掛かる押圧力により
絶縁体樹脂シート106が歪む程度が緩和される(状況
により、若干の歪みは発生する可能性がある)。その結
果、弾性表面波装置の基板10内部に応力が発生して弾
性表面波装置の特性(フィルタのfoなど)がばらつい
てしまうことが、抑制される。
【0043】なお、以上述べた製法はあくまで一例であ
り、結果的に同様な構成を得るための手順および/また
は使用材料等は、上記説明以外に種々存在する。
り、結果的に同様な構成を得るための手順および/また
は使用材料等は、上記説明以外に種々存在する。
【0044】図3は、この発明の別の実施形態に係る電
子部品装置の構成の要部を例示する図である。図2
(h)では、前記押圧力を受ける「受け皿」が電気導体
104および114のスタックとなっているが、この受
け皿は、必ずしも複数導体のスタックである必要はな
い。すなわち、図3に例示されるように、絶縁体(樹脂
シート)106の裏表面に設けられた上下配線層102
と108を繋ぐ電気導体104aおよび104cを、金
属バンプ31および32を介して弾性表面波素子基板1
0側から印加される押圧力の受け皿として、利用するこ
とができる。この例でのポイントは、電気導体104a
(104c)の平坦底面側で金属バンプ31(32)を
受け、かつ電気導体104a(104c)と金属バンプ
31(32)を同じ垂線上に同軸的に配置したことにあ
る(厳密に垂線上同軸配置である必要はなく、大略、垂
線上同軸配置であればよい)。
子部品装置の構成の要部を例示する図である。図2
(h)では、前記押圧力を受ける「受け皿」が電気導体
104および114のスタックとなっているが、この受
け皿は、必ずしも複数導体のスタックである必要はな
い。すなわち、図3に例示されるように、絶縁体(樹脂
シート)106の裏表面に設けられた上下配線層102
と108を繋ぐ電気導体104aおよび104cを、金
属バンプ31および32を介して弾性表面波素子基板1
0側から印加される押圧力の受け皿として、利用するこ
とができる。この例でのポイントは、電気導体104a
(104c)の平坦底面側で金属バンプ31(32)を
受け、かつ電気導体104a(104c)と金属バンプ
31(32)を同じ垂線上に同軸的に配置したことにあ
る(厳密に垂線上同軸配置である必要はなく、大略、垂
線上同軸配置であればよい)。
【0045】図4は、この発明のさらに別の実施形態に
係る電子部品装置の構成の要部を例示する図である。図
3の例では、前記押圧力を受ける「受け皿」が1個の先
端凸状電気導体104aおよび104cで構成されてい
る。これに対し、図4の例でも「受け皿」が1個の先端
凸状電気導体104aおよび104cで構成されている
ことに変わりはない。しかし、図4の例では、電気導体
104a(104c)と非同軸的に、下側絶縁体(樹脂
シート)116内を貫通する電気導体114a(114
c)が存在している。つまり、隣接する絶縁体106お
よび116それぞれの電気導体104および114が、
非同軸状に配置される場合であっても、この発明の実施
は可能である。
係る電子部品装置の構成の要部を例示する図である。図
3の例では、前記押圧力を受ける「受け皿」が1個の先
端凸状電気導体104aおよび104cで構成されてい
る。これに対し、図4の例でも「受け皿」が1個の先端
凸状電気導体104aおよび104cで構成されている
ことに変わりはない。しかし、図4の例では、電気導体
104a(104c)と非同軸的に、下側絶縁体(樹脂
シート)116内を貫通する電気導体114a(114
c)が存在している。つまり、隣接する絶縁体106お
よび116それぞれの電気導体104および114が、
非同軸状に配置される場合であっても、この発明の実施
は可能である。
【0046】図5は、この発明の他の実施の形態に係る
電子部品装置の構成(パッド・オフ・ビア構造)を説明
する図である。ここでも、多層基板100にフェイスダ
ウン実装される電子部品として、弾性表面波フィルタ装
置を想定している。図5の上半分の弾性表面波装置は図
1の弾性表面波装置と同様に構成できる。
電子部品装置の構成(パッド・オフ・ビア構造)を説明
する図である。ここでも、多層基板100にフェイスダ
ウン実装される電子部品として、弾性表面波フィルタ装
置を想定している。図5の上半分の弾性表面波装置は図
1の弾性表面波装置と同様に構成できる。
【0047】この弾性表面波フィルタ装置は、次のよう
にして多層基板100に取り付けることができる。すな
わち、金粒などの金属バンプを付着させた電極パッドP
D1〜PD4を多層基板100上の所定の取付面に当接
させてフェイスダウンマウントし、圧電性基板10上か
ら多層基板100側に押圧しながら超音波加振等を行う
ことにより金属バンプを溶融させる。これにより、弾性
表面波装置の電極パッドPD1〜PD4を多層基板10
0上の電極に電気的に接続するとともに、弾性表面波装
置を多層基板100に対して機械的に固定する。その
際、圧電性基板10と多層基板100との間には、空間
が設けられる。図5の下半分は、図5の上半分に示した
弾性表面波装置を、X1−X2線に沿って切断した断面
図である。図5の下半分は、弾性表面波装置の素子基板
10と多層基板100表面との間に上記空間を設けて、
弾性表面波装置が多層基板100にフェイスダウン実装
された状態を例示している。
にして多層基板100に取り付けることができる。すな
わち、金粒などの金属バンプを付着させた電極パッドP
D1〜PD4を多層基板100上の所定の取付面に当接
させてフェイスダウンマウントし、圧電性基板10上か
ら多層基板100側に押圧しながら超音波加振等を行う
ことにより金属バンプを溶融させる。これにより、弾性
表面波装置の電極パッドPD1〜PD4を多層基板10
0上の電極に電気的に接続するとともに、弾性表面波装
置を多層基板100に対して機械的に固定する。その
際、圧電性基板10と多層基板100との間には、空間
が設けられる。図5の下半分は、図5の上半分に示した
弾性表面波装置を、X1−X2線に沿って切断した断面
図である。図5の下半分は、弾性表面波装置の素子基板
10と多層基板100表面との間に上記空間を設けて、
弾性表面波装置が多層基板100にフェイスダウン実装
された状態を例示している。
【0048】図5の下半分に例示される多層基板100
は、次のような構造を持っている。すなわち、弾性表面
波装置がフェイスダウンマウントされる側に、金メッキ
層110で表面が覆われパターンニングされた銅箔等の
配線層(又はグランドパターン)108を有する絶縁体
(ガラス繊維で強化された樹脂シートなど)106が配
置されている。この絶縁体106の下には、パターンニ
ングされた銅箔等の配線層102を有する絶縁体(ガラ
ス繊維で強化された樹脂シートなど)116が配置され
ている。
は、次のような構造を持っている。すなわち、弾性表面
波装置がフェイスダウンマウントされる側に、金メッキ
層110で表面が覆われパターンニングされた銅箔等の
配線層(又はグランドパターン)108を有する絶縁体
(ガラス繊維で強化された樹脂シートなど)106が配
置されている。この絶縁体106の下には、パターンニ
ングされた銅箔等の配線層102を有する絶縁体(ガラ
ス繊維で強化された樹脂シートなど)116が配置され
ている。
【0049】金粒などの金属バンプ31が超音波加振さ
れる際に押圧力を受ける配線層108の直下(図5の垂
線A1上)から若干ずれた位置(図5の垂線B1上)に
は、断面が例えば略三角形あるいは略台形となる電気導
体(ビアホール)104aが埋め込まれている。この電
気導体104aの凸状先端部は銅箔配線層108および
金メッキ層110を突き抜けて多層基板100の表面上
に突起Pr1を作り出している。垂線A1上の金属バン
プ31の位置を垂線B1上の金メッキ層110表面の位
置から若干ずらしているのは、金属バンプ31が位置的
にが突起Pr1を避けるようにするためである。
れる際に押圧力を受ける配線層108の直下(図5の垂
線A1上)から若干ずれた位置(図5の垂線B1上)に
は、断面が例えば略三角形あるいは略台形となる電気導
体(ビアホール)104aが埋め込まれている。この電
気導体104aの凸状先端部は銅箔配線層108および
金メッキ層110を突き抜けて多層基板100の表面上
に突起Pr1を作り出している。垂線A1上の金属バン
プ31の位置を垂線B1上の金メッキ層110表面の位
置から若干ずらしているのは、金属バンプ31が位置的
にが突起Pr1を避けるようにするためである。
【0050】同様に、金粒などの金属バンプ32が超音
波加振される際に押圧力を受ける配線層108の直下
(図5の垂線A2上)から若干ずれた位置(図5の垂線
B2上)には、断面が例えば略三角形あるいは略台形と
なる電気導体(ビアホール)104bが埋め込まれてい
る。この電気導体104bの凸状先端部は銅箔配線層1
08および金メッキ層110を突き抜けて多層基板10
0の表面上に突起Pr2を作り出している。垂線A2上
の金属バンプ32の位置を垂線B2上の金メッキ層11
0表面の位置から若干ずらしているのは、金属バンプ3
2が位置的にが突起Pr2を避けるようにするためであ
る。
波加振される際に押圧力を受ける配線層108の直下
(図5の垂線A2上)から若干ずれた位置(図5の垂線
B2上)には、断面が例えば略三角形あるいは略台形と
なる電気導体(ビアホール)104bが埋め込まれてい
る。この電気導体104bの凸状先端部は銅箔配線層1
08および金メッキ層110を突き抜けて多層基板10
0の表面上に突起Pr2を作り出している。垂線A2上
の金属バンプ32の位置を垂線B2上の金メッキ層11
0表面の位置から若干ずらしているのは、金属バンプ3
2が位置的にが突起Pr2を避けるようにするためであ
る。
【0051】前述した図1の構造は弾性表面波装置の電
極パッドPD1、PD2がビアホール電気導体104
a、104bの平らな底面上に乗った、パッド・オン・
ビア構造となっているが、図5の構造では弾性表面波装
置の電極パッドPD1、PD2がビアホール電気導体1
04a、104bの突起Pr1、Pr2の位置からずれ
た、パッド・オフ・ビア構造となっている。
極パッドPD1、PD2がビアホール電気導体104
a、104bの平らな底面上に乗った、パッド・オン・
ビア構造となっているが、図5の構造では弾性表面波装
置の電極パッドPD1、PD2がビアホール電気導体1
04a、104bの突起Pr1、Pr2の位置からずれ
た、パッド・オフ・ビア構造となっている。
【0052】垂線B1上の上側配線層108は、電気導
体104aを介して、垂線B1上の下側配線層102に
電気的に接続される。垂線B2上の上側配線層108
は、電気導体104bを介して、垂線B2上の下側配線
層102に電気的に接続される。
体104aを介して、垂線B1上の下側配線層102に
電気的に接続される。垂線B2上の上側配線層108
は、電気導体104bを介して、垂線B2上の下側配線
層102に電気的に接続される。
【0053】垂線B1上の下側配線層102は、絶縁体
116に埋め込まれた電気導体(ビアホール)114a
を介して、その下の絶縁体(ガラス繊維で強化された樹
脂シートなど)126上でパターンニングされた銅箔配
線層118上の金メッキ層117に、電気的に接続され
る。同様に、垂線B2上の下側配線層102は、絶縁体
126に埋め込まれた電気導体(ビアホール)114b
を介して、その下の絶縁体126上でパターンニングさ
れた銅箔配線層118上の金メッキ層117に、電気的
に接続される。
116に埋め込まれた電気導体(ビアホール)114a
を介して、その下の絶縁体(ガラス繊維で強化された樹
脂シートなど)126上でパターンニングされた銅箔配
線層118上の金メッキ層117に、電気的に接続され
る。同様に、垂線B2上の下側配線層102は、絶縁体
126に埋め込まれた電気導体(ビアホール)114b
を介して、その下の絶縁体126上でパターンニングさ
れた銅箔配線層118上の金メッキ層117に、電気的
に接続される。
【0054】垂線B2上の配線層118はさらに、絶縁
体126に埋め込まれた電気導体(ビアホール)124
bを介して、その下の絶縁体(ガラス繊維で強化された
樹脂シートなど)136上でパターンニングされた銅箔
配線層128に、電気的に接続される。絶縁体136
は、銅箔配線層128の形成面とは反対側に、金メッキ
層139で覆われた銅箔配線層138を有している。こ
の金メッキされた配線層138は、スルーホール190
を介して、配線層128および金メッキされた配線層1
18に、電気的に接続される。なお、配線層138上
は、図示しないが、ソルダ・レジスト膜で部分的に覆う
ようにしてもよい。
体126に埋め込まれた電気導体(ビアホール)124
bを介して、その下の絶縁体(ガラス繊維で強化された
樹脂シートなど)136上でパターンニングされた銅箔
配線層128に、電気的に接続される。絶縁体136
は、銅箔配線層128の形成面とは反対側に、金メッキ
層139で覆われた銅箔配線層138を有している。こ
の金メッキされた配線層138は、スルーホール190
を介して、配線層128および金メッキされた配線層1
18に、電気的に接続される。なお、配線層138上
は、図示しないが、ソルダ・レジスト膜で部分的に覆う
ようにしてもよい。
【0055】以上のような構成の多層基板100上に弾
性表面波装置がフェイスダウン実装される場合、多層基
板100の底面(金メッキ層139側)が台座200に
載置される。そして、多層基板100の表面(金メッキ
層110側)の所定位置(弾性表面波装置の電極パッド
PD1〜PD4が当接すべき位置;例えばパッドPD1
に付いて言えば図5の垂線A1上に位置する部分)に、
金属バンプ31、32、…を介して、弾性表面波装置の
電極パッドPD1〜PD4が当接される(図5の例では
電極パッドは4つあるので、金属バンプも4つ用いる
が、図示しているのは2つだけとしている)。
性表面波装置がフェイスダウン実装される場合、多層基
板100の底面(金メッキ層139側)が台座200に
載置される。そして、多層基板100の表面(金メッキ
層110側)の所定位置(弾性表面波装置の電極パッド
PD1〜PD4が当接すべき位置;例えばパッドPD1
に付いて言えば図5の垂線A1上に位置する部分)に、
金属バンプ31、32、…を介して、弾性表面波装置の
電極パッドPD1〜PD4が当接される(図5の例では
電極パッドは4つあるので、金属バンプも4つ用いる
が、図示しているのは2つだけとしている)。
【0056】そして、弾性表面波素子の基板10を上側
から台座200側に向けて押圧しながら、図示しない超
音波印加装置により金属バンプ31、32、…を加振溶
融させる。その結果、弾性表面波装置の電極パッドPD
1〜PD4は多層基板100の金メッキ層110上の所
定位置にろう付けされる。これにより、弾性表面波装置
は多層基板100に対して電気的に接続されるとともに
機械的に固定される。
から台座200側に向けて押圧しながら、図示しない超
音波印加装置により金属バンプ31、32、…を加振溶
融させる。その結果、弾性表面波装置の電極パッドPD
1〜PD4は多層基板100の金メッキ層110上の所
定位置にろう付けされる。これにより、弾性表面波装置
は多層基板100に対して電気的に接続されるとともに
機械的に固定される。
【0057】上記弾性表面波装置の接続・固定処理にお
いて、弾性表面波装置側から多層基板100側へ加わる
押圧力は、電極パッドPD1〜PD4を通る垂線A1、
A2、…(図5では垂線は2つしか図示していないが、
同様な垂線がパッドPD3およびPD4上にもある)に
掛かる。この押圧力は、電気導体104、114などの
スタックと同軸線上(垂線B1、B2上など)には加わ
らない。このため、垂線A1〜B1(A2〜B2)間の
絶縁体(樹脂シート)106、116、…に剪断力が加
わり、これらの絶縁体106、116、…に歪みが生じ
ようとする(この歪みが生じると弾性表面波素子基板1
0内に応力歪みが生じて前述したフィルタfoのずれ等
の原因となる)。
いて、弾性表面波装置側から多層基板100側へ加わる
押圧力は、電極パッドPD1〜PD4を通る垂線A1、
A2、…(図5では垂線は2つしか図示していないが、
同様な垂線がパッドPD3およびPD4上にもある)に
掛かる。この押圧力は、電気導体104、114などの
スタックと同軸線上(垂線B1、B2上など)には加わ
らない。このため、垂線A1〜B1(A2〜B2)間の
絶縁体(樹脂シート)106、116、…に剪断力が加
わり、これらの絶縁体106、116、…に歪みが生じ
ようとする(この歪みが生じると弾性表面波素子基板1
0内に応力歪みが生じて前述したフィルタfoのずれ等
の原因となる)。
【0058】しかし、図5の構造では、垂線B1〜B2
の間の多層基板100底面にスルーホール190の形成
端面(より広いパターンの一部でもよい)が設けられて
いる。このスルーホール190形成端面は、上記押圧力
により絶縁体106、116、…に生じようとする歪み
(湾曲)を抑えるパディング部材300として機能す
る。すなわち、垂線A1、A2、…上から押圧力が加わ
り多層基板100底面が台座200面に向かって湾曲し
ようとする形状変形がパディング部材300により阻止
される。
の間の多層基板100底面にスルーホール190の形成
端面(より広いパターンの一部でもよい)が設けられて
いる。このスルーホール190形成端面は、上記押圧力
により絶縁体106、116、…に生じようとする歪み
(湾曲)を抑えるパディング部材300として機能す
る。すなわち、垂線A1、A2、…上から押圧力が加わ
り多層基板100底面が台座200面に向かって湾曲し
ようとする形状変形がパディング部材300により阻止
される。
【0059】すると、弾性表面波装置の多層基板100
への接続・固定処理において、弾性表面波装置側から多
層基板100側へ押圧力が加わっても多層基板100の
湾曲変形が抑えられ、結果的に、弾性表面波素子基板1
0内に生じる応力歪みの発生量を低減させることができ
る。このことから、弾性表面波フィルタ装置を多層基板
100にフェイスダウン実装する際にフィルタ特性(f
oなど)がばらついてしまうことを抑え込むことができ
る。
への接続・固定処理において、弾性表面波装置側から多
層基板100側へ押圧力が加わっても多層基板100の
湾曲変形が抑えられ、結果的に、弾性表面波素子基板1
0内に生じる応力歪みの発生量を低減させることができ
る。このことから、弾性表面波フィルタ装置を多層基板
100にフェイスダウン実装する際にフィルタ特性(f
oなど)がばらついてしまうことを抑え込むことができ
る。
【0060】図6は、この発明の他の実施の形態に係る
電子部品装置の製法(一例)を説明する図である。
電子部品装置の製法(一例)を説明する図である。
【0061】まず、後に配線層あるいはグランド層とし
てパターンニングされる銅箔108が張り付けられた絶
縁体(ガラス繊維で強化された樹脂シートなど)106
が用意される(図6(a)参照)。
てパターンニングされる銅箔108が張り付けられた絶
縁体(ガラス繊維で強化された樹脂シートなど)106
が用意される(図6(a)参照)。
【0062】次に、後に配線層あるいはグランド層とし
てパターンニングされる銅箔102の所定位置(図5に
例示した弾性表面波装置の電極パッドPD1〜PD4に
合わせるなら4箇所)に、銀等の金属薄膜を印刷する
(図6(b)参照)。この銀薄膜は、最初は図5の金属
バンプ31等の実断面より広い面積の銀膜として印刷さ
れる。その後、この広い銀薄膜上に、面積を減らした第
2の銀薄膜が重ね印刷される。以下同様に、徐々に面積
を減らしながら第3、第4、…の銀薄膜が重ね印刷され
る。その結果、概略的にいって円錐状あるいはピラミッ
ド状若しくは三角錐状の電気導体(凸状先端部および平
面状底部を持つ基板間接続コーン)104が、銅箔10
2の所定位置形成される。
てパターンニングされる銅箔102の所定位置(図5に
例示した弾性表面波装置の電極パッドPD1〜PD4に
合わせるなら4箇所)に、銀等の金属薄膜を印刷する
(図6(b)参照)。この銀薄膜は、最初は図5の金属
バンプ31等の実断面より広い面積の銀膜として印刷さ
れる。その後、この広い銀薄膜上に、面積を減らした第
2の銀薄膜が重ね印刷される。以下同様に、徐々に面積
を減らしながら第3、第4、…の銀薄膜が重ね印刷され
る。その結果、概略的にいって円錐状あるいはピラミッ
ド状若しくは三角錐状の電気導体(凸状先端部および平
面状底部を持つ基板間接続コーン)104が、銅箔10
2の所定位置形成される。
【0063】次に、図6(a)に示す絶縁体106の銅
箔108面の反対側から、図6(b)に示す先端凸状の
電気導体104が形成された銅箔102が押圧接着され
る。その結果、電気導体104の凸状先端部が絶縁体1
06を貫通し、この凸状先端部Prが銅箔108を突き
抜ける(図6(c)参照)。こうして、絶縁体106の
上下両面に銅箔108および102が張り付けられた2
層基板(多層基板100の一部)ができあがる(図6
(c)参照)。
箔108面の反対側から、図6(b)に示す先端凸状の
電気導体104が形成された銅箔102が押圧接着され
る。その結果、電気導体104の凸状先端部が絶縁体1
06を貫通し、この凸状先端部Prが銅箔108を突き
抜ける(図6(c)参照)。こうして、絶縁体106の
上下両面に銅箔108および102が張り付けられた2
層基板(多層基板100の一部)ができあがる(図6
(c)参照)。
【0064】その後、図示しないマスクパターンを用い
て銅箔102および108をエッチングして配線層のパ
ターンニングが行われる。また、多層基板の最表面にく
る銅箔配線層108上には、金メッキ層110が形成さ
れる(図6(d)参照)。絶縁体106の下側銅箔配線
層102上には別の絶縁体(ガラス繊維で強化された樹
脂シートなど)116が張り付けられる。
て銅箔102および108をエッチングして配線層のパ
ターンニングが行われる。また、多層基板の最表面にく
る銅箔配線層108上には、金メッキ層110が形成さ
れる(図6(d)参照)。絶縁体106の下側銅箔配線
層102上には別の絶縁体(ガラス繊維で強化された樹
脂シートなど)116が張り付けられる。
【0065】次に、パターンニングされて配線層等を構
成する銅箔118が張り付けられた別の絶縁体(ガラス
繊維で強化された樹脂シートなど)126が、用意され
る。そして、電気導体(基板間接続コーン)104と同
軸上となる位置の銅箔配線層118の上に、電気導体
(基板間接続コーン)114となる銀薄膜が、重ね印刷
される(図6(e)参照)。この電気導体114が形成
された絶縁体126が、図6(d)の絶縁体116に押
圧接着される。ここでは、絶縁体126が多層基板の最
終基板層であるとする。この最終基板層となる絶縁体1
26の底面に銅箔128を張り付け、適宜パターンニン
グして、この底面に多層基板最下面の配線層/グランド
パターンを形成する(図6(f)参照)。
成する銅箔118が張り付けられた別の絶縁体(ガラス
繊維で強化された樹脂シートなど)126が、用意され
る。そして、電気導体(基板間接続コーン)104と同
軸上となる位置の銅箔配線層118の上に、電気導体
(基板間接続コーン)114となる銀薄膜が、重ね印刷
される(図6(e)参照)。この電気導体114が形成
された絶縁体126が、図6(d)の絶縁体116に押
圧接着される。ここでは、絶縁体126が多層基板の最
終基板層であるとする。この最終基板層となる絶縁体1
26の底面に銅箔128を張り付け、適宜パターンニン
グして、この底面に多層基板最下面の配線層/グランド
パターンを形成する(図6(f)参照)。
【0066】こうして得られた多層基板100の電気導
体104および114(図6(g)参照)は、弾性表面
波装置の圧電性基板10上の所定位置に形成された電極
パッド(金メッキされている)PD1から金属バンプ3
1を介して印加される押圧力を受ける「受け皿」として
機能できない。このため、何の「対策」もないと、弾性
表面波装置の基板10がフェイスダウン実装される際
に、金属バンプ31を介して配線層108上に局部的に
掛かる押圧力により、絶縁体樹脂シート106、11
6、126が(多少なりとも湾曲する方向に)歪む。そ
の「対策」として、多層基板最下面の配線層/グランド
パターン128の一部(図5の構造でみて垂線B1〜B
2の間にくる配線層またはグランドパターン部分)を、
パディング部材300aとして設けている。
体104および114(図6(g)参照)は、弾性表面
波装置の圧電性基板10上の所定位置に形成された電極
パッド(金メッキされている)PD1から金属バンプ3
1を介して印加される押圧力を受ける「受け皿」として
機能できない。このため、何の「対策」もないと、弾性
表面波装置の基板10がフェイスダウン実装される際
に、金属バンプ31を介して配線層108上に局部的に
掛かる押圧力により、絶縁体樹脂シート106、11
6、126が(多少なりとも湾曲する方向に)歪む。そ
の「対策」として、多層基板最下面の配線層/グランド
パターン128の一部(図5の構造でみて垂線B1〜B
2の間にくる配線層またはグランドパターン部分)を、
パディング部材300aとして設けている。
【0067】このパディング部材300aは、上記押圧
力により絶縁体106、116、126に生じようとす
る歪み(湾曲)を抑えるように機能する。すなわち、金
メッキ層110上の金属バンプ31等から押圧力が加わ
る際に、多層基板100の底面が図示しない台座(図5
では200)面に向かって湾曲しようとする形状変形
を、パディング部材300aにより阻止できる。
力により絶縁体106、116、126に生じようとす
る歪み(湾曲)を抑えるように機能する。すなわち、金
メッキ層110上の金属バンプ31等から押圧力が加わ
る際に、多層基板100の底面が図示しない台座(図5
では200)面に向かって湾曲しようとする形状変形
を、パディング部材300aにより阻止できる。
【0068】すると、弾性表面波装置の多層基板100
への接続・固定処理において、弾性表面波装置側から多
層基板100側へ押圧力が加わっても多層基板100の
湾曲変形が抑えられ、結果的に、弾性表面波素子基板1
0内に生じる応力歪みの発生量を低減させることができ
る。このことから、弾性表面波フィルタ装置を多層基板
100にフェイスダウン実装する際にフィルタ特性(f
oなど)がばらついてしまうことを抑え込むことができ
る。
への接続・固定処理において、弾性表面波装置側から多
層基板100側へ押圧力が加わっても多層基板100の
湾曲変形が抑えられ、結果的に、弾性表面波素子基板1
0内に生じる応力歪みの発生量を低減させることができ
る。このことから、弾性表面波フィルタ装置を多層基板
100にフェイスダウン実装する際にフィルタ特性(f
oなど)がばらついてしまうことを抑え込むことができ
る。
【0069】なお、以上述べた製法はあくまで一例であ
り、結果的に同様な構成を得るための手順および/また
は使用材料等は、上記説明以外に種々存在する。
り、結果的に同様な構成を得るための手順および/また
は使用材料等は、上記説明以外に種々存在する。
【0070】図7は、この発明の別実施形態に係る電子
部品装置の構成の要部を例示する図である。図7では、
金属バンプ31〜32間の直下に位置する多層基板底面
の比較的広い面積に、パディング部材300aを設けて
いる。このパディング部材300aとしては、電気導体
114a、114bに接続された銅箔配線層118から
電気的に分離されたグランドパターンなどを利用するこ
とができる。
部品装置の構成の要部を例示する図である。図7では、
金属バンプ31〜32間の直下に位置する多層基板底面
の比較的広い面積に、パディング部材300aを設けて
いる。このパディング部材300aとしては、電気導体
114a、114bに接続された銅箔配線層118から
電気的に分離されたグランドパターンなどを利用するこ
とができる。
【0071】図8は、この発明の別実施形態に係る電子
部品装置の構成の要部を例示する図である。図5ではス
ルーホール190の基板底面露出部分(またはこの部分
に位置する広い配線パターンの一部)がパディング部材
300として利用されている。また、図6(g)あるい
は図7では基板底面の配線パターンまたはグランドパタ
ーンの一部がパディング部材300aとして利用されて
いる。これに対し、図8では、絶縁体116の一部(樹
脂面)を底面ツライチとしてパディング部材300bを
形成している。なお、図8の構成では、図示しないが、
ソルダ・レジスト膜を厚めに形成したものをパディング
部材300bとして利用することもできる。
部品装置の構成の要部を例示する図である。図5ではス
ルーホール190の基板底面露出部分(またはこの部分
に位置する広い配線パターンの一部)がパディング部材
300として利用されている。また、図6(g)あるい
は図7では基板底面の配線パターンまたはグランドパタ
ーンの一部がパディング部材300aとして利用されて
いる。これに対し、図8では、絶縁体116の一部(樹
脂面)を底面ツライチとしてパディング部材300bを
形成している。なお、図8の構成では、図示しないが、
ソルダ・レジスト膜を厚めに形成したものをパディング
部材300bとして利用することもできる。
【0072】図9は、この発明のさらに他の実施の形態
に係る電子部品装置の構成を説明する図である。図5で
は垂線B1、B2の内側に垂線A1、A2上の金属バン
プ31、32がくるような構成を採っているが、図9で
は垂線B1、B2の外側に垂線A1、A2上の金属バン
プ31、32がくるような構成を採っている。このよう
な構成において、もし、金属バンプ31、32の直下の
多層基板底面位置にパディング部材300c、300d
がないと、弾性表面波フィルタ装置のフェイスダウン実
装時に、図5の場合とは逆方向のたわみ方による応力歪
みが発生する。このような応力歪みも、弾性表面波フィ
ルタの特性ばらつきの原因となる。
に係る電子部品装置の構成を説明する図である。図5で
は垂線B1、B2の内側に垂線A1、A2上の金属バン
プ31、32がくるような構成を採っているが、図9で
は垂線B1、B2の外側に垂線A1、A2上の金属バン
プ31、32がくるような構成を採っている。このよう
な構成において、もし、金属バンプ31、32の直下の
多層基板底面位置にパディング部材300c、300d
がないと、弾性表面波フィルタ装置のフェイスダウン実
装時に、図5の場合とは逆方向のたわみ方による応力歪
みが発生する。このような応力歪みも、弾性表面波フィ
ルタの特性ばらつきの原因となる。
【0073】そこで、このような応力歪みの発生を抑え
るために、金属バンプ31、32の直下の多層基板底面
位置に、パディング部材300c、300dを設けてい
る。弾性表面波フィルタ装置のフェイスダウン実装時に
は、このパディング部材300c、300dが金属バン
プ31、32側からの押圧力をほぼ均等に受けて、多層
基板100が湾曲することを抑え、ひいては弾性表面波
素子基板10内に応力歪みが発生することを抑える。
るために、金属バンプ31、32の直下の多層基板底面
位置に、パディング部材300c、300dを設けてい
る。弾性表面波フィルタ装置のフェイスダウン実装時に
は、このパディング部材300c、300dが金属バン
プ31、32側からの押圧力をほぼ均等に受けて、多層
基板100が湾曲することを抑え、ひいては弾性表面波
素子基板10内に応力歪みが発生することを抑える。
【0074】なお、図示はしないが、例えば図9の構成
において、金属バンプ31(または32)を垂線B1〜
B2の外側に位置させ、金属バンプ32(または31)
を垂線B1〜B2の内側に位置させるようにしてもよ
い。この場合、例えば垂線B1〜B2の外側に位置する
金属バンプ31側からの押圧力は左側パディング部材3
00cが支え、垂線B1〜B2の内側に位置する金属バ
ンプ32側からの押圧力はパディング部材300c〜3
00d間の配線層(またはグランドパターン)138が
支えるように構成できる。この場合は、パディング部材
300c〜300d間の配線層(またはグランドパター
ン)138がパディング部材として機能する一方、右側
パディング部材300dは必ずしもパディング部材とし
て機能しない。しかし、このような構成でも、弾性表面
波フィルタ装置のフェイスダウン実装時の多層基板歪み
変形を抑えることができ、結果的にフェイスダウン実装
に伴う弾性表面波フィルタの特性ぱらつきを抑えること
ができる。
において、金属バンプ31(または32)を垂線B1〜
B2の外側に位置させ、金属バンプ32(または31)
を垂線B1〜B2の内側に位置させるようにしてもよ
い。この場合、例えば垂線B1〜B2の外側に位置する
金属バンプ31側からの押圧力は左側パディング部材3
00cが支え、垂線B1〜B2の内側に位置する金属バ
ンプ32側からの押圧力はパディング部材300c〜3
00d間の配線層(またはグランドパターン)138が
支えるように構成できる。この場合は、パディング部材
300c〜300d間の配線層(またはグランドパター
ン)138がパディング部材として機能する一方、右側
パディング部材300dは必ずしもパディング部材とし
て機能しない。しかし、このような構成でも、弾性表面
波フィルタ装置のフェイスダウン実装時の多層基板歪み
変形を抑えることができ、結果的にフェイスダウン実装
に伴う弾性表面波フィルタの特性ぱらつきを抑えること
ができる。
【0075】以上述べた製法はあくまで一例であり、結
果的に同様な構成あるいは効果(弾性表面波フィルタの
特性ぱらつきを抑えることなど)を得るに有効な手順や
使用材料等は、上記説明以外に種々存在する。たとえ
ば、図6(g)のパディング部材300a、図7のパデ
ィング部材300a、図9のパディング部材300c、
300dなどの表面は、適宜、ソルダレジスト(半田が
下の銅箔に付かないようにする保護膜:通常緑色の絶縁
膜)で覆ってもよい。
果的に同様な構成あるいは効果(弾性表面波フィルタの
特性ぱらつきを抑えることなど)を得るに有効な手順や
使用材料等は、上記説明以外に種々存在する。たとえ
ば、図6(g)のパディング部材300a、図7のパデ
ィング部材300a、図9のパディング部材300c、
300dなどの表面は、適宜、ソルダレジスト(半田が
下の銅箔に付かないようにする保護膜:通常緑色の絶縁
膜)で覆ってもよい。
【0076】また、図5その他の実施の形態では基板間
接続コーン104の先端Prが多層基板表面層110を
突き抜けた場合を例示しているが、図6(g)に例示さ
れるように、基板間接続コーン104の先端が表面層1
10を突き抜ける直前で止まっている場合も、この発明
の実施の形態としてあり得る。この場合、図6(g)で
は図解上明確ではないが、コーン104の先端により表
面層110の一部が僅かに盛り上がり、表面層110の
平面性が阻害される。この平面性阻害は電極パッドPD
1と表面層110との間の、(金属バンプ31による)
接続強度を落とす要因となる。したがって、「基板間接
続コーン104の先端が表面層110を突き抜ける直前
で止まっている場合」でも、図5その他の実施の形態で
用いたパディング部材300が、弾性表面波フィルタの
ような電子部品に応力歪みが発生することを抑える手段
として、有効に機能する。
接続コーン104の先端Prが多層基板表面層110を
突き抜けた場合を例示しているが、図6(g)に例示さ
れるように、基板間接続コーン104の先端が表面層1
10を突き抜ける直前で止まっている場合も、この発明
の実施の形態としてあり得る。この場合、図6(g)で
は図解上明確ではないが、コーン104の先端により表
面層110の一部が僅かに盛り上がり、表面層110の
平面性が阻害される。この平面性阻害は電極パッドPD
1と表面層110との間の、(金属バンプ31による)
接続強度を落とす要因となる。したがって、「基板間接
続コーン104の先端が表面層110を突き抜ける直前
で止まっている場合」でも、図5その他の実施の形態で
用いたパディング部材300が、弾性表面波フィルタの
ような電子部品に応力歪みが発生することを抑える手段
として、有効に機能する。
【0077】この発明は上記各実施の形態に限定される
ものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しな
い範囲で種々な変形・変更が可能である。また、各実施
の形態は可能な限り適宜組み合わせて実施されてもよ
く、その場合組み合わせによる効果が得られる。
ものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しな
い範囲で種々な変形・変更が可能である。また、各実施
の形態は可能な限り適宜組み合わせて実施されてもよ
く、その場合組み合わせによる効果が得られる。
【0078】さらに、上記実施の形態には種々な段階の
発明が含まれており、この出願で開示される複数の構成
要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出
され得る。たとえば、実施の形態に示される全構成要件
から1または複数の構成要件が削除されても、この発明
の効果あるいはこの発明の実施に伴う効果のうち少なく
とも1つが得られるときは、この構成要件が削除された
構成が発明として抽出され得るものである。
発明が含まれており、この出願で開示される複数の構成
要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出
され得る。たとえば、実施の形態に示される全構成要件
から1または複数の構成要件が削除されても、この発明
の効果あるいはこの発明の実施に伴う効果のうち少なく
とも1つが得られるときは、この構成要件が削除された
構成が発明として抽出され得るものである。
【0079】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
弾性表面波装置等の電子部品を多層基板に実装する際
に、電子部品と多層基板との間の接続強度を確保しつ
つ、電子部品に生じる応力歪みを抑える(または緩和す
る)ことができる。
弾性表面波装置等の電子部品を多層基板に実装する際
に、電子部品と多層基板との間の接続強度を確保しつ
つ、電子部品に生じる応力歪みを抑える(または緩和す
る)ことができる。
【図1】この発明の一実施の形態に係る電子部品装置の
構成(パッド・オン・ビア構造)を説明する図。
構成(パッド・オン・ビア構造)を説明する図。
【図2】この発明の一実施の形態に係る電子部品装置の
製法を説明する図。
製法を説明する図。
【図3】この発明の別実施形態に係る電子部品装置の構
成の要部を例示する図。
成の要部を例示する図。
【図4】この発明の別実施形態に係る電子部品装置の構
成の要部を例示する図。
成の要部を例示する図。
【図5】この発明の他の実施の形態に係る電子部品装置
の構成(パッド・オフ・ビア構造)を説明する図。
の構成(パッド・オフ・ビア構造)を説明する図。
【図6】この発明の他の実施の形態に係る電子部品装置
の製法を説明する図。
の製法を説明する図。
【図7】この発明の別実施形態に係る電子部品装置の構
成の要部を例示する図。
成の要部を例示する図。
【図8】この発明の別実施形態に係る電子部品装置の構
成の要部を例示する図。
成の要部を例示する図。
【図9】この発明のさらに他の実施の形態に係る電子部
品装置の構成を説明する図。
品装置の構成を説明する図。
10…圧電性基板;20…櫛歯状電極(インターデジタ
ル変換器/IDT);31、32…金属バンプ(金ボー
ル);100…多層基板;104、114、124、1
44、154…ビア・コンタクト部(銀などの導体薄膜
をピラミッド状に重ね印刷した基板間接続コーン:先端
が尖った形状であればピラミッド状あるいは円錐形に限
られない);102、108、118、128、13
8、148、158、…銅箔(多層基板の配線パターン
やグランドパターンなど);110、117、139、
160…金メッキ層;106、116、126、13
6、146、156…絶縁体(ガラス繊維入り樹脂シー
トなど);180、190…スルーホール;200…台
座;300…パディング部材;Pr1、Pr2…突起;
PD1〜PD4…電極パッド(表面金メッキ)。
ル変換器/IDT);31、32…金属バンプ(金ボー
ル);100…多層基板;104、114、124、1
44、154…ビア・コンタクト部(銀などの導体薄膜
をピラミッド状に重ね印刷した基板間接続コーン:先端
が尖った形状であればピラミッド状あるいは円錐形に限
られない);102、108、118、128、13
8、148、158、…銅箔(多層基板の配線パターン
やグランドパターンなど);110、117、139、
160…金メッキ層;106、116、126、13
6、146、156…絶縁体(ガラス繊維入り樹脂シー
トなど);180、190…スルーホール;200…台
座;300…パディング部材;Pr1、Pr2…突起;
PD1〜PD4…電極パッド(表面金メッキ)。
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Fターム(参考) 5E319 AA03 AB05 AC11 AC18 BB09
GG11
5E346 AA60 CC32 CC38 DD12 DD22
FF45 HH11
5F044 KK07 KK18 QQ03
5J097 AA24 HA04 JJ06 JJ09 KK10
Claims (4)
- 【請求項1】絶縁体を間に挟んで配設された第1の配線
層および第2の配線層を電気導体を介して接続する構成
を有する多層基板に、電極パッドを有する電子部品を実
装する方法において、 前記電気導体は非凸状部を有し、この非凸状部側の上
に、前記電気導体と同軸的に前記電子部品の電極パッド
を向き合わせ、 前記電気導体の非凸状部側に接触した前記第1の配線層
のある側の多層基板面上から、金属バンプを介して、電
子部品の電極パッドを接合するようにしたことを特徴と
する、多層基板への電子部品実装方法。 - 【請求項2】絶縁体を間に挟んで配設された一方の配線
層および他方の配線層を電気導体を介して接続する構成
を有する多層基板に、電極パッドを有する電子部品を実
装する方法において、 前記電気導体は先端凸状部および非凸状部を有し、この
凸状部の先端位置を避けて、この凸状部側の上に前記電
子部品の電極パッドを向き合わせ、 前記電気導体の非凸状部側に接触した前記一方の配線層
のある側の多層基板裏面側に、パディング部材を設け、 前記電気導体の凸状部側に接触した前記他方の配線層の
ある側の多層基板表面上から、前記凸状部の先端位置を
避けて、金属バンプを介して、前記電子部品の電極パッ
ドを接合するようにしたことを特徴とする、多層基板へ
の電子部品実装方法。 - 【請求項3】電極パッドを持つ電子部品を多層基板の表
面に取り付けた装置おいて、 前記多層基板は絶縁体を間に挟んで配設された第1の配
線層および第2の配線層を含み;前記第1の配線層およ
び前記第2の配線層は前記絶縁体を貫通する電気導体に
より接続され;前記電気導体は非凸状部を有し;前記電
気導体の非凸状部に接触した前記第1の配線層がある側
の前記多層基板表面上に、前記電気導体と同軸的に、金
属バンプを介して、前記電子部品の電極パッドが接合さ
れるように構成されたことを特徴とする電子部品装置。 - 【請求項4】電極パッドを持つ電子部品を多層基板の表
面に取り付けた装置おいて、 前記多層基板は絶縁体を間に挟んで配設された一方の配
線層および他方の配線層を含み;前記一方の配線層およ
び前記他方の配線層は前記絶縁体を貫通する電気導体に
より接続され;前記電気導体は先端凸状部および非凸状
部を有し;前記電気導体の先端凸状部に接触した前記他
方の配線層がある側の前記多層基板表面上に、前記電気
導体の先端凸状部を避けて、金属バンプを介して、前記
電子部品の電極パッドが接合され、 前記電気導体の非凸状部側に接触した前記一方の配線層
のある側の多層基板裏面側に、パディング部材を設ける
ように構成されたことを特徴とする電子部品装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001239199A JP2003051677A (ja) | 2001-08-07 | 2001-08-07 | 多層基板への電子部品実装方法および多層基板に電子部品が実装された電子部品装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001239199A JP2003051677A (ja) | 2001-08-07 | 2001-08-07 | 多層基板への電子部品実装方法および多層基板に電子部品が実装された電子部品装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003051677A true JP2003051677A (ja) | 2003-02-21 |
Family
ID=19069983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001239199A Pending JP2003051677A (ja) | 2001-08-07 | 2001-08-07 | 多層基板への電子部品実装方法および多層基板に電子部品が実装された電子部品装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003051677A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006006817A1 (en) * | 2004-07-14 | 2006-01-19 | Ixelon Co., Ltd. | Junction structure of display driver chip and ic chip and flexible substrate using au flat bump, and junction metheod thereof |
US7557450B2 (en) | 2003-04-24 | 2009-07-07 | Shinko Electric Industries Co., Ltd. | Wiring substrate and electronic parts packaging structure |
JP2010056671A (ja) * | 2008-08-26 | 2010-03-11 | Fujitsu Media Device Kk | 弾性表面波デバイスおよびその製造方法 |
JP2010252399A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-11-04 | Kyocera Corp | 弾性波装置 |
JP2011049991A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-03-10 | Kyocera Corp | 弾性波装置 |
JP2014112921A (ja) * | 2014-02-03 | 2014-06-19 | Kyocera Corp | 弾性波装置および回路基板 |
JP2016007057A (ja) * | 2015-08-26 | 2016-01-14 | 京セラ株式会社 | 弾性波装置および回路基板 |
-
2001
- 2001-08-07 JP JP2001239199A patent/JP2003051677A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7557450B2 (en) | 2003-04-24 | 2009-07-07 | Shinko Electric Industries Co., Ltd. | Wiring substrate and electronic parts packaging structure |
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JP4567775B2 (ja) * | 2008-08-26 | 2010-10-20 | 富士通メディアデバイス株式会社 | 弾性表面波デバイスおよびその製造方法 |
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JP4663821B2 (ja) * | 2008-11-28 | 2011-04-06 | 京セラ株式会社 | 弾性波装置及びその製造方法 |
US8810111B2 (en) | 2008-11-28 | 2014-08-19 | Kyocera Corporation | Acoustic wave device and method for manufacturing same |
US8975803B2 (en) | 2008-11-28 | 2015-03-10 | Kyocera Corporation | Acoustic wave device and method for manufacturing same |
US10193525B2 (en) | 2008-11-28 | 2019-01-29 | Kyocera Corporation | Acoustic wave device and method for manufacturing same |
JP2011049991A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-03-10 | Kyocera Corp | 弾性波装置 |
JP2014112921A (ja) * | 2014-02-03 | 2014-06-19 | Kyocera Corp | 弾性波装置および回路基板 |
JP2016007057A (ja) * | 2015-08-26 | 2016-01-14 | 京セラ株式会社 | 弾性波装置および回路基板 |
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